説明

アクチュエータ駆動装置と映像機器

【課題】アクチュエータの素子を変更する場合、駆動回路を変更する必要のないアクチュエータ駆動装置と映像機器を提供する。
【解決手段】圧電型アクチュエータを駆動させる駆動電圧を出力する電圧出力部40と、電磁型アクチュエータを駆動させる駆動電流を出力す電流出力部50と、電圧出力部40から出力される駆動電圧と前記駆動電流出力部から出力される駆動電流のどちらか一方に切り替える出力切替部60と、電圧出力部40と電流出力部50と出力切替部60とを制御する制御部30とを備え、この制御部30は、駆動させるアクチュエータ11の圧電型または電磁型の種類に応じて電圧出力部40または電流出力部50を駆動制御するとともに出力切替部60の切り替を制御して、出力切替部60の出力端子60a,60bから駆動電圧または駆動電流を出力させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、圧電型アクチュエータと電磁型アクチュエータのどちらでも駆動させることのできるアクチュエータ駆動装置と、このアクチュエータ駆動装置を備えた映像機器とに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、圧電型アクチュエータと電磁型アクチュエータとが知られている(特許文献1,2参照)。
【0003】
圧電型アクチュエータは、圧電体の一方の端子に正弦波電圧を印加させ、圧電体の他方の端子に反転した正弦波電圧を印加させて、その圧電体を伸縮させるものである。
【0004】
電磁型アクチュエータは、可動板にコイルを設け、このコイルに電流を流すことにより可動板を揺動させるようにしたものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、圧電型アクチュエータの場合、圧電素子に掛ける必要な電圧は数10Vから数100Vと比較的高い電圧である。これに対して、電磁型アクチュエータの場合、コイルを駆動することになるので、電圧は比較的小さくて済むが、それなりの電流をコイルに供給しなければならない。
【0006】
このように、圧電型アクチュエータと電磁型アクチュエータとでは駆動方式が異なることになり、アクチュエータを圧電型から電磁型へ、あるいは電磁型から圧電型へ変更する場合、駆動回路も変更しなければならず、非常に面倒であるという問題があった。
【0007】
この発明の目的は、アクチュエータの素子を変更する場合、駆動回路を変更する必要のないアクチュエータ駆動装置と、このアクチュエータ駆動装置を備えた映像機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明は、圧電型アクチュエータを駆動させる駆動電圧を出力する駆動電圧出力部と、電磁型アクチュエータを駆動させる駆動電流を出力する駆動電流出力部と、前記駆動電圧出力部から出力される駆動電圧と前記駆動電流出力部から出力される駆動電流のどちらか一方に切り替える出力切替部と、前記駆動電圧出力部と駆動電流出力部と出力切替部とを制御する制御部とを備え、この制御部は、駆動させるアクチュエータの圧電型または電磁型の種類に応じて前記駆動電圧出力部または駆動電流出力部を駆動制御するとともに前記出力切替部の切り替を制御して、該出力切替部の出力端子から駆動電圧または駆動電流を出力させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、アクチュエータの素子を変更する場合、駆動回路を変更する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】この発明に係るアクチュエータ駆動装置の構成を示したブロック図である。
【図2】圧電型のアクチュエータの構成を概略的に示した説明図である。
【図3】図2のアクチュエータの圧電素子に印加する駆動電圧を示した説明図である。
【図4】電磁型のアクチュエータの構成を概略的に示した説明図である。
【図5】図4のアクチュエータを駆動させるための電流駆動信号を示した説明図である。
【図6】電圧出力部の構成を示した回路図である。
【図7】電流出力部の構成を示した回路図である。
【図8】(A)はアクチュエータに流れる電流の向きを示した説明図、(B)は(A)と逆方向に流れる電流の向きを示した説明図である。
【図9】他の例のアクチュエータ駆動装置の構成を示したブロック図である。
【図10】第2実施例のアクチュエータ駆動装置の構成を示したブロック図である。
【図11】映像機器の構成を示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、この発明に係るアクチュエータ駆動装置と映像機器の実施の形態である実施例を図面に基づいて説明する。
【実施例】
【0012】
[第1実施例]
[アクチュエータ駆動装置]
図1に示すアクチュエータ駆動装置10は、アクチュエータ11を駆動させる駆動回路20と、この駆動回路20に電源を供給する低電圧電源回路70と、数10Vから高電圧を出力する高電圧出力回路80とを有している。駆動回路20は1チップで構成されている。また、低電圧電源回路70は電源用の電圧V+と、電圧V−とを出力するようになっている。
[アクチュエータ]
アクチュエータ11は、例えば圧電型アクチュエータの場合、図2に示すように、レーザ光を偏向するためのミラーである振動子12と、この振動子12を軸12a回りに回動させる圧電素子13a〜13dとを有している。圧電素子13a,13bは駆動電圧V1で駆動され、圧電素子13c,13dは駆動電圧V2で駆動される。なお、圧電素子13a〜13dの裏面は共通電極となっており、一定の固定電圧が印加されるようになっている。
【0013】
駆動電圧V1,V2は、図3に示すように、互いに180度位相がずれており、この駆動電圧V1,V2によって振動子12を軸12aを中心にして左右に回動させていくものである。振動子12の回動の説明は、特開2011−4339号公報に記載されているので、ここでは省略する。
【0014】
アクチュエータ11は、電磁型アクチュエータの場合、図4に示すようにヨーク14に取り付けた磁石15と、トーションバー16aに支持されるとともにレーザ光を偏向させるためのミラー16と、ミラー16の裏面に設けたコイル17とを有している。コイル17に電流を流すことによってミラー16をトーションバー16a回りに回動させるものであり、電流の向きによって回動方向を変えるものである。
[駆動回路]
駆動回路20は、図1に示すように、中央制御ユニットCPUからの制御信号に基づいてアクチュエータ11を駆動させるための電圧駆動信号G1,G2または電流駆動信号G3,G4を出力する制御部30と、制御部30から出力される電圧駆動信号G1,G2によってアクチュエータ11を駆動させる駆動電圧V1,V2を出力する電圧出力部(駆動電圧出力部)40と、制御部30から出力される電流駆動信号G3,G4によってアクチュエータ11を駆動させる駆動電流を出力する電流出力部(駆動電流出力部)50と、電圧出力部40から出力される駆動電圧V1,V2と電流出力部50から出力される駆動電流のどちらか一方に切り替えて出力する出力切替部60とを備えている。
[制御部]
制御部30は、アクチュエータ11が圧電型か電磁型かを記憶するレジスタ(記憶部)30Rを備えており、このレジスタ30Rに記憶された圧電型か電磁型かに基づいて、電圧出力部40へ互いに位相が180度ずれた正弦波状の電圧駆動信号G1,G2を出力したり、電流出力部50へHレベルかLレベルかを示す電流駆動信号G3,G4を図5に示すように出力したり、出力切替部60の切り替えを行わせる切替信号G5を出力したりする。
[電圧出力部]
電圧出力部40は、図6に示すように、制御部30から出力される電圧駆動信号G1,G2を増幅して駆動電圧V1,V2を出力する増幅器41,42とを有している。増幅器41,42は駆動電圧V1,V2が数10Vから数100Vまでの範囲の電圧となるように増幅する。
[電流出力部]
電流出力部50は、図7に示すように、P−チャンネルFETであるスイッチ素子Q1,Q4と、N−チャンネルFETであるスイッチ素子Q2,Q3とを有し、スイッチ素子Q1,Q4のゲートにLレベルの電流駆動信号G3(電圧V−)が入力するとスイッチ素子Q1,Q4がオンして図8(A)に示すように駆動電流I1が流れ、スイッチ素子Q2,Q3のゲートにHレベルの電流駆動信号G4(電圧V+)が入力するとスイッチ素子Q2,Q3がオンして図8(B)に示すように駆動電流I2が流れるようになっている。駆動電流I1と駆動電流I2は大きさが同じでコイル17に流れる電流の向きが異なるだけである。
[出力切替部]
出力切替部60は、スイッチ回路(図示せず)から構成され、制御部30からの切替信号G5によってスイッチ回路をオン・オフさせることにより、図1に示す電圧出力部40の出力端子40a,40bと出力切替部60の出力端子60a,60bとを接続したり、電流出力部50の出力端子50a,50bと出力切替部60の出力端子60a,60bとを接続したりするものである。すなわち、出力切替部60の出力端子60a,60bに接続する接続端子をどちらか一方に切り替えるものであり、この切り替えによって電圧出力部40の駆動電圧V1,V2を出力端子60a,60bから出力したり、出力端子60a,60bから駆動電流I1,I2を出力したりするものである。60cは切替信号G5を入力する入力端子である。
[動 作]
次に、上記のように構成されるアクチュエータ駆動装置10の動作について説明する。
【0015】
先ず、出力切替部60の出力端子60a,60bにアクチュエータ11を接続する前に、アクチュエータ11が圧電型か電磁型かの種類を制御部30のレジスタ30Rに記憶させる。この記憶は、図示しないキースイッチの操作によって行うものであり、このキースイッチの操作が行われると中央制御ユニットCPUを介して制御部30のレジスタ30Rに圧電型か電磁型かを示す情報が記憶される。次に、出力切替部60の出力端子60a,60bにアクチュエータ11を接続する。ここでは、例えば圧電型の情報が記憶されたものとして説明する。
【0016】
制御部30は、中央制御ユニットCPUからの走査信号が入力されると、レジスタ30Rに圧電型の情報が記憶されていることにより、電圧出力部40へ電圧駆動信号G1,G2を出力し、電流出力部50のスイッチ素子Q1,Q4のゲートにはHレベルの電流駆動信号G3を出力し、スイッチ素子Q2,Q3のゲートにはLレベルの電流駆動信号G4を出力してスイッチ素子Q1〜Q4をオフにさせておく。
【0017】
制御部30からの電圧駆動信号G1,G2の出力により、電圧出力部40の出力端子40a,40bから図3に示す駆動電圧V1,V2が出力される。
【0018】
また、制御部30はレジスタ30Rに記憶された圧電型の情報に基づいて切替信号G5を出力し、出力切替部60はその切替信号G5によって出力端子60a,60bと電圧出力部40の出力端子40a,40bとを接続する。
【0019】
電圧出力部40の出力端子40a,40bから出力される駆動電圧V1,V2は、出力切替部60の出力端子60a,60bと電圧出力部40の出力端子40a,40bとが接続されていることにより、出力端子40a,40bから出力されて図2に示すアクチュエータ11の圧電素子13a〜13dに印加される。この駆動電圧V1,V2の印加により、振動子12は軸12aを中心にして左右に回動してレーザ光を走査していく。
【0020】
アクチュエータ11を圧電型から電磁型へ交換する場合、図示しないキースイッチの操作によって制御部30のレジスタ30Rに記憶されているデータを書き換える。すなわち、圧電型から電磁型への情報に書き換える。次に、出力切替部60の出力端子60a,60bに図4に示す電磁型のアクチュエータを接続する。
【0021】
制御部30は、中央制御ユニットCPUからの走査信号が入力されると、レジスタ30Rに電磁型が記憶されていることにより、図5に示す電流駆動信号G3,G4を出力する。このとき、制御部30から電圧駆動信号G1,G2を出力させない。
【0022】
電流出力部50のスイッチ素子Q1,Q4のゲートに電流駆動信号G3のLレベルが入力されるとスイッチ素子Q1,Q4がオンし、スイッチ素子Q2,Q3のゲートに電流駆動信号G4のLレベルが入力されるとスイッチ素子Q2,Q3がオフする。スイッチ素子Q2,Q3がオフし、スイッチ素子Q1,Q4がオンすることにより、図8(A)に示すように駆動電流I1が流れる。この駆動電流I1は図4に示すアクチュエータのコイル17に流れ、ミラー16がトーションバー16aを中心にして例えば上方に回動していく。
【0023】
次に、スイッチ素子Q1,Q4のゲートに電流駆動信号G3のHレベルが入力されるとスイッチ素子Q1,Q4がオフし、スイッチ素子Q2,Q3のゲートに電流駆動信号G4のHレベルが入力されるとスイッチ素子Q2,Q3がオンする。スイッチ素子Q2,Q3がオンし、スイッチ素子Q1,Q4がオフすることにより、図8(B)に示すように駆動電流I2が流れ、この駆動電流I2が図4に示すアクチュエータのコイル17に流れ、ミラー16がトーションバー16aを中心にして下方に回動していく。このようにミラー16が上下に回動してレーザ光を走査していくことになる。
【0024】
アクチュエータ11を電磁型から圧電型へ交換する場合も、上記と同様に、制御部30のレジスタ30Rに記憶されているデータを書き換えるだけでよい。
【0025】
このように、アクチュエータ11を圧電型から電磁型へ、あるいは電磁型から圧電型へ交換する場合、制御部30のレジスタ30Rに記憶されているデータを書き換えるだけでよいので、駆動回路20をアクチュエータ11の種類に合わせて交換する必要がなく、その交換作業もいたって簡単に行えることになる。
【0026】
上記実施例では、駆動回路20とは別に高電圧出力回路80を設けているが、図9に示すように低電圧電源回路70が出力する電圧を昇圧する昇圧回路180を設ければ、この昇圧回路180を駆動回路20に組み込むことが可能となり、アクチュエータ駆動装置10の小型化を図ることができる。
【0027】
また、レジスタ30Rにデータを書き込むようにしているが、ROM(記憶部)を使用してもよい。
[第2実施例]
図10は第2実施例のアクチュエータ駆動装置100の構成を示す。この第2実施例では、アクチュエータ駆動装置100の駆動回路120に選択部101を設けて、出力切替部60の切り替えを制御部30の切替信号(内部切替信号)G5と、外部からの外部切替信号G6とのどちらか一方を選択して行えるようにしたものである。
【0028】
選択部101は、オア回路102と、アンド回路103,104と、インバータ105とを有している。制御部30の切替信号G5がアンド回路103の一方の入力端子に入力し、アンド回路103の他方の入力端子が選択端子T1に接続されている。また、選択端子T1はインバータ105を介してアンド回路104の一方の入力端子に接続され、アンド回路104の他方の入力端子が外部入力端子T2に接続されている。アンド回路103,104の出力端子はオア回路102の入力端子にそれぞれ接続され、オア回路102の出力端子が出力切替部60の入力端子60cに接続されている。
[動 作]
次に、第2実施例のアクチュエータ駆動装置100の動作について説明する。
【0029】
選択端子T1にHレベルの信号(選択信号)が入力されているとき、このHレベルの信号はインバータ105によりLレベルの信号に変換されてアンド回路104の一方の入力端子に入力するので、外部入力端子T2に入力する外部信号G6はアンド回路104から出力されないことになる。他方、選択端子T1にHレベルの信号が入力されていることにより、アンド回路103の一方の入力端子に切替信号G5が入力されれば、この切替信号G5がオア回路102に入力し、このオア回路102から切替信号G5が出力されて出力切替部60の入力端子60cに入力する。
【0030】
出力切替部60は、入力端子60cに入力した切替信号G5に基づいて、出力端子60a,60bと電圧出力部40の出力端子40a,40bまたは電流出力部50の出力端子50a,50bとを接続する。
【0031】
選択端子T1にLレベルの信号(選択信号)が入力されているとき、アンド回路103の他方の入力端子にLレベルの信号が入力するので、アンド回路103から切替信号G5が出力されないことになる。他方、選択端子T1のLレベルの信号はインバータ105によりHレベルの信号に変換されてアンド回路104の一方の入力端子に入力するので、アンド回路104から外部入力端子T2の外部切替信号G6が出力され、オア回路102を介して出力切替部60の入力端子60cに入力する。出力切替部60は、入力端子60cに入力した切替信号G6に基づいて、出力端子60a,60bと電圧出力部40の出力端子40a,40bまたは電流出力部50の出力端子50a,50bとを接続する。
【0032】
このように、選択端子T1にHレベルの信号を入力すると出力切替部60の切り替えは制御部30の切替信号G5のみによって行われ、選択端子T1にLレベルの信号を入力すると出力切替部60の切り替えは外部入力端子T2の外部切替信号G6のみによって行われることになる。
【0033】
この第2実施例によれば、外部切替信号G6で出力切替部60の切り替えを行えば、外部入力端子T2に外部切替信号G6を入力してから出力切替部60の切り替えが行われるまでの時間を短縮することができる。因みに、制御部30の切替信号G5で切り替えを行う場合、レジスタ30Rの書き換えや制御部30の初期化などを行わなければならないので、出力切替部60の切り替えに時間を要してしまう。
【0034】
なお、第2実施例の他の動作は第1実施例と同様なので、その説明は省略する。
【0035】
第1,第2実施例の駆動回路20,120はいずれも1軸のアクチュエータ11に適用した場合について説明したが、2軸のアクチュエータに適用できることは勿論である。この場合、駆動回路20,120を2つ使用するものである。
[映像機器]
図11は駆動回路20を適用した映像機器200を示したものである。この映像機器200は、スクリーン201にレーザ光を走査させる圧電型の二次元アクチュエータ202と、二次元アクチュエータ202のミラー(図示せず)に向けてレーザ光を射出するレーザ光源203と、二次元アクチュエータ202のミラーを垂直軸回りに回動させるアクチュエータ駆動装置10と、そのミラーを水平軸回りに回動させるアクチュエータ駆動装置10Aと、映像信号を出力するビデオコーダ204と、このビデオコーダ204から出力される少なくとも1画面分の映像信号を記憶するフレームメモリ(図示せず)を有する制御装置205とを備えている。
【0036】
制御装置205は、フレームメモリに記憶された映像信号に基づいてレーザ光源203やアクチュエータ駆動装置10,10Aを制御して、スクリーン201に映像信号に基づいた画像を表示させるものである。
【0037】
アクチュエータ駆動装置10はレーザ光を水平走査させ、アクチュエータ駆動装置10Aはレーザ光を垂直方向へ走査させるものであり、アクチュエータ駆動装置10とアクチュエータ駆動装置10Aとは同じ構成となっている。
【0038】
二次元アクチュエータ202を電磁型のアクチュエータに交換する場合、第1実施例と同様に、アクチュエータ駆動装置10,10Aの制御部30のレジスタ30R(図1参照)のデータを書き換えればよいだけである。電磁型から圧電型に変更する場合も同様である。
【0039】
この映像機器200では、第1実施例のアクチュエータ駆動装置10を用いているが第2実施例のアクチュエータ駆動装置100を用いてもよい。
【0040】
この発明は、上記実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【符号の説明】
【0041】
10 アクチュエータ駆動装置
20 駆動回路
30 制御部
40 電圧出力部(駆動電圧出力部)
50 電流出力部(駆動電流出力部)
60 出力切替部
60a 出力端子
60b 出力端子
【先行技術文献】
【特許文献】
【0042】
【特許文献1】特許第3804312号公報
【特許文献2】特開2003−270558号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧電型アクチュエータを駆動させる駆動電圧を出力する駆動電圧出力部と、電磁型アクチュエータを駆動させる駆動電流を出力する駆動電流出力部と、前記駆動電圧出力部から出力される駆動電圧と前記駆動電流出力部から出力される駆動電流のどちらか一方に切り替える出力切替部と、前記駆動電圧出力部と駆動電流出力部と出力切替部とを制御する制御部とを備え、この制御部は、駆動させるアクチュエータの圧電型または電磁型の種類に応じて前記駆動電圧出力部または駆動電流出力部を駆動制御するとともに前記出力切替部の切り替を制御して、該出力切替部の出力端子から駆動電圧または駆動電流を出力させることを特徴とするアクチュエータ駆動装置。
【請求項2】
前記制御部から出力される前記出力切替部の内部切替信号と、外部からの外部切替信号とのどちらか一方を任意に選択する選択部を設け、
この選択部が選択した内部切替信号または外部切替信号によって前記出力切替部の切り替えを行うことを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ駆動装置。
【請求項3】
駆動するアクチュエータの種類を記憶する書き換え可能な記憶部を備え、
前記制御部は、前記記憶部に記憶されたアクチュエータの種類に応じて前記切替部の切り替えを制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアクチュエータ駆動装置。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載のアクチュエータ駆動装置を備えたことを特徴とする映像機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−42585(P2013−42585A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−176763(P2011−176763)
【出願日】平成23年8月12日(2011.8.12)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】