説明

アコースティックギター

【課題】演奏者が膝に乗せて演奏する時、ギターが安定するアコースティックギターを提供する。
【解決手段】側面板4は、くびれた湾曲面を側面板4の長手方向に対して表板2から裏板へと約70度のねじれ角度を設けて、アイロン等で熱を加えながら曲げて、形状を設ける。ギター1は、側面板4と表板2と裏板を接着して形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、アコースティックギター系に関し、特にボディーの側面の形状に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のアコースティックギターのボディーの側面の形状は、図4に示すように、くびれた湾曲面は側面板5の長手方向に対して90度の角度を設けて曲げたものである。
【0003】
上記の従来技術は、公然に実施されているものであり、出願人は、この従来技術が記載された文献を、本出願時において知見していない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、以上の技術によれば、アコースティックギターを膝に乗せて演奏する場合、ギターのくびれた湾曲面に乗せた時、ギターに対して膝を90度の角度にして演奏するのは困難であり、また膝がギターの側面板に面として接していなく、裏板の線として接している。演奏している時、ギターが不安定になる。そこで、ギターの側面板に滑り止めのシールを貼ったり、膝の上に革製品の布を敷いたりしてギターを安定させていた。またボディーに腕を置いて弾くとき、アコースティックギターはボディーが大きく肩が上がって、肩が疲れたり痛くなったりする。
そこで、この発明は、演奏者が膝に乗せて演奏する時、ギターが安定し、肩が疲れにくくするアコースティックギターを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するために、第一発明は、側面板のくびれた湾曲面に側面板の長手方向に対して約70度のねじれ角度を設けたことを特徴とする。
また、第二発明は、ボディーのくびれた裏板の幅の長さを表板の幅の長さより約2cm短くしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
第一発明、または第二発明によれば、アコースティックギターで演奏する時、ギターが安定する効果があると共に、肩が2cm程度下がり、疲れず痛みもなく演奏し易くなるような効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す表側正面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示す裏側正面図である。
【図4】従来技術を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
この発明の一実施形態を、図1に示す。
ギター1の側面板4は、くびれた湾曲面に側面板4の長手方向に対して約70度のねじれ角度を設けた。ボディーのくびれた裏板3の幅の長さを表板2の幅の長さより約2cm短くするように設けられている。
【0009】
「実施形態の効果」
この実施形態によれば、側面板4のくびれた湾曲面にねじれ角度を設けたアコースティックギター1は、演奏する時、ギター1が安定し、肩も約2cm下がり疲れず痛みも無く身体も心地よく楽しく演奏できるようになる。また、ギター1本体は美観で魅力が出てくる。
【0010】
「他の実施形態」
図1の実施形態では、側面板4のくびれた湾曲面に側面板4の長手方向に対して約70度のねじれ角度を設けたが、他の実施形態では、演奏者の使用状態によって、ねじれ角度を変化させたものでも良い。
【符号の説明】
【0011】
1 ギター
2 表板
3 裏板
4 側面板
5 側面板
6 膝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
側面板のくびれた湾曲面に側面板の長手方向に対して約70度のねじれ角度を設けたことを特徴とするアコースティックギター。
【請求項2】
前記ボディーは、くびれた裏板の幅の長さを表板の幅の長さより約2cm短くしたことを特徴とする請求項1記載のアコースティックギター。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−54330(P2013−54330A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−209834(P2011−209834)
【出願日】平成23年9月5日(2011.9.5)
【出願人】(508107179)
【Fターム(参考)】