説明

アダプタ

【課題】容器自体が柔らかい材料から形成されたものに好都合に適用することができるアダプタを提供すること。
【解決手段】容器の注出部に装着されるアダプタ本体8と、アダプタ本体8に設けられた注出筒部10とを備えたアダプタ。アダプタ本体8は、筒状周側壁12及び端壁部14とを有し、筒状周壁部12は、注出部の片側を覆う第1壁部16と、その他側を覆う第2壁部18とを有する。例えば、第1壁部16が端壁部14に設けられ、第2壁部18が、装着状態及びこの装着状態を解除する展開状態との間を展開自在に第1壁部16に設けられている。また、端壁部14には、容器の注出部内に挿入される挿入筒部20が設けられ、前記挿入筒部20は、先端に向けて外径が漸減するテーパ部が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内容物が充填された容器の注出部に着脱自在に装着されるアダプタに関する。
【背景技術】
【0002】
容器の注出部に装着するアダプタとして、例えば、容器の注出部に装着されるアダプタ本体及びこのアダプタ本体から延びる注出筒部を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このアダプタでは、容器の注出部の外周面に雄ねじ部が設けられ、またアダプタ本体の内周面に雌ねじ部が設けられ、雄ねじ部と雌ねじ部とを螺合することによって、アダプタが容器の注出部に着脱自在に装着される。
【0003】
このアダプタを装着した状態において容器を押圧すると、容器内の充填物が注出部からアダプタの注出筒部を通して外部に注出される。このとき、アダプタの注出筒部が所望長さ延びているので、この注出筒部を種々のチューブに差し込むことができ、このチューブを通して人に容易に供給することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−50009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述したアダプタでは、螺合によって容器の注出部に装着される構成である故に、適用するに際し、注出部がある程度の剛性を有するものでなければならず、注出部が柔らかい容器に適用することができない。
【0006】
容器の一例としてゼリー状の内容物を充填するものがあり、このような容器では、容器自体が例えばポリエチレンから形成されている。この種の容器では、容器全体が柔らかく、注出部に雄ねじ部を設けることが難しく、上述したアダプタを適用することができない。
【0007】
本発明の目的は、容器自体が柔らかい材料から形成されたものに好都合に適用することができるアダプタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の請求項1に記載のアダプタは、内容物が充填された容器の注出部に着脱自在に装着されるアダプタ本体と、前記注出部からの前記内容物を注出するための注出筒部とを備え、前記アダプタ本体は、前記容器の前記注出部を覆うように装着される筒状周側壁と、前記筒状周側壁の一端部に設けられた端壁部とを有し、前記端壁部に前記注出筒部が設けられているアダプタにおいて、
前記筒状周壁部は、前記容器の前記注出部の片側を覆う第1壁部と、その他側を覆う第2壁部とを有し、前記第1及び第2壁部のいずれか一方の壁部が前記端壁部に設けられ、それらの他方の壁部が、前記注出部を覆う装着状態及びこの装着状態を解除する展開状態との間を展開自在に前記一方の壁部に設けられており、
前記端壁部には、前記容器の前記注出部に挿入される挿入筒部が設けられ、前記挿入筒部は、先端に向けて外径が漸減するテーパ部が設けられており、
また、前記第1及び第2壁部に関連して、前記他方の壁部を前記装着状態に保持するためのロック保持手段が設けられていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項2に記載のアダプタでは、前記他方の壁部の内周面には、前記容器の前記注出部に挿入される前記挿入筒状部との間で前記注出部を挟持するための突起部が設けられていることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項3に記載のアダプタでは、前記他方の壁部の突起部は、その壁部の周方向の実質上全域にわたって挟持するように設けられていることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の請求項4に記載のアダプタでは、前記一方の壁部の内周面には、前記容器の前記注出部への挿入方向に延びる突条が設けられ、前記突条には、前記端壁部に向けて径方向内方に傾斜する傾斜案内面が設けられていることを特徴とする。
【0012】
更に、本発明の請求項5に記載のアダプタでは、前記ロック保持手段は、前記一方の壁部に設けられたロック用開口と、前記他方の壁部に設けられた係合爪とから構成され、前記係合爪の爪部が前記一方の壁部の内側から前記ロック用開口に解除自在に係合されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の請求項1に記載のアダプタによれば、アダプタ本体の筒状周壁部が第1及び第2壁部から構成され、一方の壁部が端壁部に設けられ、他方の壁部がこの一方の壁部に展開自在に設けられ、更に端壁部に挿入筒部が設けられているので、他方の壁部を展開状態にした状態にて挿入筒部を容器の注出部に挿入し、この他方の壁部を閉じて装着状態にすることによって、アダプタを容器の注出部に装着することができ、簡単な操作でもって装着することができる。また、アダプタ本体の挿入筒部には先端に向けて外径が漸減するテーパ部が設けられているので、挿入筒部の先端側を容器の注出部に容易に挿入することができるとともに、この注出部に充分に挿入することによって、挿入筒部と注出部との間を確実にシールすることができ、内容物を注出する際における漏れを確実に防止することができる。また、ロック保持手段が設けられているので、他方の壁部を一方の壁部に対して装着状態にロック保持することができ、容器の注出部に装着した状態において、この注出部からの離脱を確実に防止することができる。
【0014】
また、本発明の請求項2に記載のアダプタによれば、他方の壁部の内周面に突起部が設けられているので、容器の注出部への装着状態においては、この注出部がアダプタ本体の挿入筒状部と他方の壁部の突起部との間で挟持され、容器の注出部からのアダプタの抜けを防止することができる。
【0015】
また、本発明の請求項3に記載のアダプタによれば、他方の壁部の突起部は、その壁部の周方向の実質上全域にわたって挟持するように設けられているので、容器の注出部を広範囲にわたって挟持ことができ、アダプタの抜けをより確実に防止することができる。
【0016】
また、本発明の請求項4に記載のアダプタによれば、一方の壁部の内周面に突条が設けられているので、他方の壁部を装着状態に保持したときにおける容器の注出部の変形をこの突条によって抑えることができ、これによって、内容物を注出する際における漏れを防止することができる。また、この突条には、端壁部に向けて径方向内方に傾斜する傾斜案内面が設けられているので、アダプタ本体の挿入筒状部を容器の注出部に挿入する際に、注出部の先端部を一方の壁部の突条と挿入筒状部との間に導くことができ、これによって、アダプタ本体の装着を容易に行うことができる。
【0017】
更に、本発明の請求項5に記載のアダプタによれば、ロック保持手段は、一方の壁部に設けられたロック用開口と、他方の壁部に設けられた係合爪とから構成され、係合爪の爪部が一方の壁部の内側からロック用開口に解除自在に係合されるので、他方の壁部を展開状態から装着状態にすることによって、この係合爪の爪部をロック用開口に係合させることができ、ロック保持手段によるロックを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に従うアダプタの一実施形態を示す正面図。
【図2】図1のアダプタ及びこれが装着される容器の注出部を示す背面図。
【図3】図1のアダプタを展開した状態で示す展開図。
【図4】図3に示す展開状態のアダプタを底面側から見た図。
【図5】図3におけるV−V線による断面図。
【図6】他の実施形態の展開状態のアダプタを底面側から見た図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付図面を参照して、本発明に従うアダプタの実施形態について説明する。図1〜図5を参照して、図示のアダプタ2は、容器4の注出部6に装着されるアダプタ本体8と、このアダプタ本体8に一体的に設けられた注出筒部10とを備えている。アダプタ本体8は、容器4の注出部6の周囲を覆うように装着される筒状周側壁12と、この筒状周側壁12の一端部(図1〜図3及び図5において上端部)に設けられた端壁部14とを有し、筒状周側壁12の他端側は開放されている。このようなアダプタ2は、例えば硬質ポリプロピレンを用いた射出成形により形成することができる。
【0020】
この形態では、筒状周側壁12は、容器4の注出部6の片側(図1において右側、図2において左側)を覆う第1壁部16と、その注出部6の他側(図1において左側、図2において右側)を覆う第2壁部18とから構成されている。第1壁部16の上端部は端壁部14の外周面に一体的に接続され、この第1壁部16と第2壁部18の側端部が接続部20を介して一体的に接続され、この第2壁部18は、この接続の変形が変形することによって、図1及び図2に示す装着状態と図3及び図4に示す展開常態との間を展開自在となっている。この装着状態においては、第1及び第2壁部16,18は相互に協働して円筒状の筒状周側壁12を構成し、また展開常態においては、第1及び第2壁部16,18の内側を開放する。
【0021】
このアダプタ本体8の端壁部14の内面(図3において下側面、図4において紙面に対して手前側面)には、容器4の注出部6内に挿入される挿入筒部20が設けられている。この挿入筒部20は、端壁部14の内面から開放された開口側に延びている。この形態では、挿入筒部20は、その先端(図3において下方)に向けて外径が漸減するテーパ状に形成され、その全長にわたってテーパ部が設けられている。このようなテーパ部は、挿入筒部20の全長にわたって設ける必要なはく、その一部、好ましくはその基部側(端壁部14に接続された部位側)の一部に設けることによって、後述するシール効果を得ることができる。
【0022】
この形態では、更に、挿入筒部20の先端部が斜めにカットされて先端部が先細に形成されている(図3、図5参照)。このように先細にすることによって、挿入筒部20の先端部の容器4の注出部6内への挿入が容易となり、アダプタ本体8の注出部6への装着をより簡単に且つ容易に行うことができる。
【0023】
第1壁部16の内周面には、径方向内方に突出する突条22が設けられ、この突条22は周方向に間隔をおいて二つ設けられている。一対の突条22は端壁部14の内面から第1壁部16の開放端まで直線状に設けられ、それらの先端部に傾斜案内面24が設けられ、かかる傾斜案内面24は、端壁部14に向けて径方向内方に傾斜するように形成されている。突条22の先端部にこのように傾斜案内面24を設けることによって、第1壁部16の開放端側においては、突条22と挿入筒部20との間の空間の間隔が大きくなり、かかる空間への注出部6の先端部の進入が容易となり、これにより、アダプタ本体8の注出部6への装着が容易となる。このような突条22は、一つでもよく、或いは周方向に間隔をおいて三つ以上設けるようにしてもよい。
【0024】
また、第2壁部18の上部内面には、径方向内方に突出する突起部26が設けられ、この突起部26は第2壁部18の全幅にわたって周方向に延びている。この突起部26の先端部は先細に形成され、容器4の注出部6への装着状態において、この注出部6の外周面に食い込むように作用し、挿入筒部20との間に注出部6を確実に挟持するように構成される。また、この突起部26は、第2壁部18の周方向の実質上全域にわたって挟持するように設けられており、従って、装着状態においてこの注出部6の他側は、その周方向にわたって挿入筒部20と突起部26との間に挟持される。このように構成されているので、アダプタ2の容器4の注出部6からの離脱を確実に防止することができる。このような突起部26は、実施形態のように一つでもよいが、軸方向(図3において上下方向、図4において紙面に垂直な方向)に間隔をおいて二つ以上設けるようにしてもよい。
【0025】
第1壁部16及び第2壁部18に関連して、第2壁部18を装着状態に保持するためのロック保持手段28が設けられている。この形態のロック保持手段28は、第1壁部16の開放側(接続部20が設けられている側とは反対側)に設けられたロック用開口30(図1参照)と、第2壁部18の開放側(接続部20が設けられている側とは反対側)に設けられた係合爪32から構成されている。係合爪32の両側には周方向に延びるスリット34が設けられ、このように一対のスリット34を設けることによって、係合爪32が周方向に細長くなって径方向内側に弾性変形可能に構成されている。この係合爪32の先端部には外側に突出する爪部36が設けられ、第2壁部18を上記装着状態にすると、係合爪32が径方向内側に弾性変形してその爪部36が内側から第1壁部16のロック用開口30に解除自在に係合し、ロック保持手段28がロック状態となる。尚、この実施形態では、第1壁部16にロック用開口30を設け、第2壁部18に係合爪32を設けているが、上述とは反対に、第1壁部16に係合爪を設け、第2壁部18にロック用開30を設けるようにしてもよい。
【0026】
注出筒部10は、アダプタ本体8の端壁部14の外面に設けられている。この注出部10は、先端(図1〜図3及び図5において上方)に向けて外径が漸減するテーパ状に形成され、その外周面の所定部位には、軸方向(図1〜図3及び図5において上下方向)に間隔を置いて複数の環状突起40が設けられている。
【0027】
このアダプタ2では、挿入筒部20、端壁部14及び注出筒部10を貫通して注出孔42が設けられており(図5参照)、容器4内に充填された内容物が注出部6及びアダプタ2の注出孔42を通して外部に注出される。容器4に充填される内容物は、例えばゼリー状の食品(例えば、アイソトニックゼリー)などであり、このようなゼリー状のものを容器4から押し出して注出するときのアダプタ2として好都合に用いることができる。尚、アダプタ2の注出部6の先端部は、例えば胃の中に直接的に食品を注入するために用いるチューブ型バンパー、チューブ型バルーンなどの注入チューブの注入部(図示せず)に挿入され、容器4内の内容物(例えば、アイソトニックゼリー)がアダプタ2及び注入チューブを通して胃の中に注入される。
【0028】
次に、上述したアダプタ2の使用例について説明する。この容器4が注出部6の先端部を開封して注出する形態のものである場合、使用に際して、図2に一部示すように、まず注出部6の先端部を切断して開封する。次いで、ロック保持手段28のロック状態を解除し(係合爪32を径方向内方に押圧して外側に開くことによって、ロック状態を解除することができる)、第1壁部16に対して第2壁部18を外側に開いて図3及び図4に示す装着状態にする。
【0029】
次に、この装着状態において、アダプタ2の挿入筒部20を容器4の注出部6内に挿入する。挿入筒状20はテーパ状に形成されて基部側に向けて外径が漸増されているので、挿入筒部20を充分に挿入すると、容器4の注出部6の内周面がアダプタ本体8の挿入筒部20の外周面に圧接され、この圧接状態によって、挿入筒部20と注出部6との間がシールされ、容器4内の内容物の漏れが確実に防止される。この挿入の際には、挿入筒部20が先細のテーパ状で、その先端部が斜めにカットされているので、挿入筒部20の先端部の注出部6への挿入が容易となり、また第1壁部16の一対の突条22に傾斜案内面24が設けられているので、一対の突条22と挿入筒部20との間への注出部6の先端部の進入が容易となり、容器4の注出部6へのアダプタ本体8の装着を容易に行うことができる。
【0030】
このようにアダプタ本体8を装着した後に、第2壁部材18を閉じて図1及び図2に示す装着状態にする。かく装着状態にすると、ロック保持手段28の係合爪32の爪部36が内側から第1壁部16のロック用開口30に係合し、第2壁部18が装着した状態にロック保持される。
【0031】
この装着状態においては、容器4の注出部6の他側において、第2壁部18の突起部26が注出部6の外周面に食い込むように作用するので、容器4の注出部6はアダプタ2の突起部26と挿入筒部20の間に挟持され、これによって、容器4の注出部6からのアダプタ2の外れが確実に防止される。また、この装着状態においては、容器4の注出部6の片側において、注出部6の外周面が一対の突条22によって支持されるので、注出部6の他側に突起部26が作用することによるその片側における変形が抑えられ、これによって内容物の漏れを効果的に抑えることができる。
【0032】
このようにして容器4の注出部6にアダプタ2を所要の通り着脱自在に装着することができ、注出部6を含む容器4が柔らかい材料(例えば、ポリエチレンなど)から形成されていても所要の通りに装着することができ、このような装着状態にて容器4を押圧すると、充填された内容物が押し出され、容器4の注出部6及びアダプタ2の注出孔42を通して外部に注出される。
【0033】
尚、アダプタ2を取り外すには、上述した説明から理解される如く、ロック保持手段28の係合爪32を径方向内方に押圧してロック状態を解除し、そして第2壁部18を開いて展開状態にし、かかる展開状態にてアダプタ本体8を容器4から離れる方向に引いて注出部6から外せばよく、上述した簡単な操作でもって容器から取り外すことができる。
【0034】
第2壁部における突起部は、図6に示すようにすることもできる。尚、図6において、図1〜図5に示す実施形態と実質上同一のものには同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
【0035】
この他の実施形態では、第2壁部18の突起部26Aは、周方向に間隔をおいて設けられた一対の突部52から構成され、各突部52が略三角状に形成されている。尚、このような突起52は周方向に間隔をおいて三つ以上設けるようにしてもよく、或いはこれら突部52を軸方向(図6において紙面に対して垂直な方向)に間隔をおいて複数段設けるようにしてもよい。この実施形態のその他の構成は、上記実施形態と実質上同一である。
【0036】
この実施形態において、アダプタ本体8を容器の注出部に装着して第2壁部18を装着状態にすると、第2壁部18の一対の突起52が注出部に食い込むように作用し、従って、このように構成しても、一対の突起52によって容器4の注出部6をアダプタ2Aの挿入筒部20との間に確実に挟持することができ、上述したと同様の作用効果が達成される。
【0037】
以上、本発明に従うアダプタの実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
【0038】
例えば、上述した実施形態では、アダプタ本体8の端壁部14に第1壁部16を設け、この第1壁部16に第2壁部18を展開自在に接続しているが、このような構成とは反対に、アダプタ本体8の端壁部14に第2壁部18を設け、この第2壁部18に第1壁部16を展開自在に接続するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0039】
2,2A アダプタ
4 容器
6 注出部
8 アダプタ本体
10 注出筒部
12 筒状周側壁
14 端壁部
16 第1壁部
18 第2壁部
20 挿入筒部
22 突条
26,26A 突起部
28 ロック保持手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物が充填された容器の注出部に着脱自在に装着されるアダプタ本体と、前記注出部からの前記内容物を注出するための注出筒部とを備え、前記アダプタ本体は、前記容器の前記注出部を覆うように装着される筒状周側壁と、前記筒状周側壁の一端部に設けられた端壁部とを有し、前記端壁部に前記注出筒部が設けられているアダプタにおいて、
前記筒状周壁部は、前記容器の前記注出部の片側を覆う第1壁部と、その他側を覆う第2壁部とを有し、前記第1及び第2壁部のいずれか一方の壁部が前記端壁部に設けられ、それらの他方の壁部が、前記注出部を覆う装着状態及びこの装着状態を解除する展開状態との間を展開自在に前記一方の壁部に設けられており、
前記端壁部には、前記容器の前記注出部に挿入される挿入筒部が設けられ、前記挿入筒部は、先端に向けて外径が漸減するテーパ部が設けられており、
また、前記第1及び第2壁部に関連して、前記他方の壁部を前記装着状態に保持するためのロック保持手段が設けられていることを特徴とするアダプタ。
【請求項2】
前記他方の壁部の内周面には、前記容器の前記注出部に挿入される前記挿入筒状部との間で前記注出部を挟持するための突起部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のアダプタ。
【請求項3】
前記他方の壁部の突起部は、その壁部の周方向の実質上全域にわたって挟持するように設けられていることを特徴とする請求項2に記載のアダプタ。
【請求項4】
前記一方の壁部の内周面には、前記容器の前記注出部への挿入方向に延びる突条が設けられ、前記突条には、前記端壁部に向けて径方向内方に傾斜する傾斜案内面が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のアダプタ。
【請求項5】
前記ロック保持手段は、前記一方の壁部に設けられたロック用開口と、前記他方の壁部に設けられた係合爪とから構成され、前記係合爪の爪部が前記一方の壁部の内側から前記ロック用開口に解除自在に係合されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のアダプタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−247884(P2010−247884A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−101587(P2009−101587)
【出願日】平成21年4月20日(2009.4.20)
【出願人】(500580677)ニュートリー株式会社 (7)
【出願人】(504452789)ニッタモールド株式会社 (1)
【Fターム(参考)】