説明

アプリケーション一括ダウンロードシステム

【課題】ダウンロードするための手続操作を1回行うのみで、同様のアプリケーションをアプリケーション提供部門からメモリカード等を含めて一括取得してダウンロードすることができるようにした「アプリケーション一括ダウンロードシステム」とする。
【解決手段】インターネット網に接続可能な通信手段を備えた車両搭載機器により、アプリケーション提供部門に対して、特定のアプリケーションを複数一括して提供依頼を行う。送信された複数のアプリケーションの内の一つを提供依頼した車両搭載機器にインストールし、他のアプリケーションはメモリカード等にダウンロードする。このメモリカードを他の車両搭載機器に挿入し、その機器にインストールする。そのアプリケーションが予め登録した者のみが利用できる時は登録を行ってIDを取得しておく。車種別に異なったアプリケーションでも、車種を複数指定することにより一括ダウンロードが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1つのアプリケーションまたは複数のアプリケーションを、複数の利用者向けに一括してダウンロード可能としたアプリケーション一括ダウンロードシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
パソコンを初めとする各種情報機器においては、ソフトウェアによって多種多様な機能を行うことができる。このような情報機器は、前記パソコンに限らず、例えば携帯情報端末、スマートフォン、携帯電話等においても通信機能を利用してインターネット網に接続し、同様にインターネット網に接続しているアプリケーションソフトウェア(以下「アプリケーション」と略称する)を有料または無料で提供する企業、或いは各種企業のサービス部門としてアプリケーションを提供するアプリケーション提供部門等(以下これらを「アプリケーション提供部門」と総称する)からアプリケーションをダウンロードし、これをそれぞれの各種機器でインストールして使用することが広く行われている。
【0003】
このようなアプリケーションのダウンロードは同様に、近年車両に広く搭載されるようになってきたナビゲーション装置においても、機器自体の通信機能の他、携帯電話を接続してその通信機能によってアプリケーション提供部門から提供されているナビゲーション用アプリケーションを初めとする各種のアプリケーションをダウンロードして、ナビゲーション装置の新機能や、各種の機能を行わせるようになっている。
【0004】
前記のような携帯電話等と接続して外部と通信を行う機能を備えないナビゲーション装置であっても、メモリカード等にパソコン等からダウンロードしたアプリケーションを、そのナビゲーション装置が備えているメモリカードスロットにそのメモリカードを挿入し、メモリカードに記録したアプリケーションをインストールすることによって、通信機能を備えたナビゲーション装置と同様に、そのアプリケーションを利用することもできる。
【0005】
一方、前記のように各種のアプリケーションを提供している部門においては、予めこのアプリケーション提供部門に登録している利用者が、各アプリケーション毎に設定している料金を支払うことにより、原則として利用者一人がそのアプリケーションを利用することができるようにしている。
【0006】
そのためにアプリケーション提供部門では、利用者の登録に際して、各利用者に固有のIDを付与して、そのID付与者が所定のIDを送信してきた時に、その利用者に対してアプリケーションのダウンロードを可能にすると共に、必要に応じて更にそのIDを用いてそのアプリケーションを機器にインストールすることができるようにしている。
【0007】
アプリケーション提供部門では、種々のアプリケーションを提供するに際して、そのアプリケーションの種類によって、登録者1人だけが利用できるものの他、主登録者の家族については所定の人数だけ予め登録させておき、その家族については無料で利用できるようにしているものも存在する。
【0008】
その際には、主登録者本人が自分の分をダウンロードした後、続いて予め登録した家族の分を同様にIDを付与して同じアプリケーションの提供依頼手続を行い、ダウンロードするか、或いは別途家族自身が自身の機器の通信機能を用いてそのアプリケーション提供部門と通信を行い、前記と同様の手続きを行って所望のアプリケーションをダウンロードすることとなる。
【0009】
各種のアプリケーションの提供に際しては、前記のような有料のアプリケーションの他、比較的簡単なアプリケーションでは無料でダウンロード可能としたものも存在する。その場合には特にIDは必要とせず、誰でもが自由にダウンロード可能となる。更にアプリケーションによっては各機器の総合制御システムであるOSの相違に対応してアプリケーションを用意している場合もある。
【0010】
また、各機器のバージョンによってそれぞれの機器で作動するアプリケーションを用意している場合もある。更に、例えば車両の診断用アプリケーションのように、車両に応じてそれぞれ一部の作動を異ならせたアプリケーションを用意していている場合等、前記のような有料無料、利用者制限等も含めて種々のアプリケーションが存在する。
【0011】
なお、 操作ボタンによる選択実行指示に基づいて制御部がサーバーコンピュータからRAMにダウンロードしたいずれかのアプリケーションプログラムを読み出して実行して、いずれかの機能処理手段の駆動を制御することにより、複合周辺装置に何等外部装置を接続することなく、各機能処理手段の機能変更,機能拡充等を安価に、かつ効率よく行うことができるようにした技術は特許文献1に開示されている。
【0012】
また、半導体製造装置において各装置内にバージョン管理DBを持ち、ソフトウェアを更新した場合に管理DBも更新し、予めバージョンを揃えたい装置を登録しておいて、バージョン管理DBは登録した装置間で通信を行い自動でバージョン情報を取得することにより、1台のDBが更新された場合に、他の装置ではその更新を検出し自動的に更新された装置からアプリケーションをダウンロードして、自動的に更新を行うようにした技術は特許文献2に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開平7−093230号公報
【特許文献2】特開2010−245333号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
前記のようにアプリケーション提供部門からは、有料、無料、申請者個人限定、家族限定、人数限定、OS別、機種別、バージョン別、機器搭載車種別等の種々の組み合わせの態様によって各種のアプリケーションが、多くのアプリケーション提供部門からインターネット網を通じて提供されている。
【0015】
したがって、機器自身、或いはインターネット接続機能を備えた携帯電話等を用いてインターネット網に接続することができる機器においては、自由に任意のアプリケーション提供部門から、所望のアプリケーションをダウンロードして使用することができる。このようなインターネット接続機能を備えず、またインターネットに接続する携帯電話とデータ通信可能に接続する機能を備えない機器においては、もしもその機器にメモリカードを挿入するスロットを備えている時には、前記のようにインターネット接続機能を備えた機器等がダウンロードしてメモリカードに記録したときには、そのメモリカードを挿入してダウンロードしてあるアプリケーションをその機器にインストールして使用することができる。
【0016】
したがって、前記のように家族限定の有料アプリケーションで、申請者本人以外に家族として予め登録している人は無料でダウンロードすることができる場合において、例えば申請者本人の機器はインターネットに接続することができる場合、最初利用者本人が前記のように予め設定されているIDを利用して所望のアプリケーションをダウンロードした後、家族が使用している機器ではインターネットに接続することができない場合には、利用者本人が家族のために別途登録している家族のIDを用いて再び同様の申請手続きを行い、メモリカードにダウンロードして、そのメモリカードを家族の機器のメモリカードスロットに挿入してインストールすることになる。
【0017】
そのため、この時の利用者は本人のためのダウンロードを行うID書込を含む各種手続操作を行ってダウンロードした後、再び家族のために同様の別途ID書込を含む各種手続操作を行ってメモリカードにダウンロードする必要があり、登録した家族が2人、3人と多くなり、それぞれの機器のためにメモリカードにダウンロードする時には、同じ操作を何回も行う必要があり、極めて面倒である。
【0018】
同様に、ダウンロードしようとするアプリケーションが機種別、機器搭載の車種別であり、複数の機種や車種にそれぞれのアプリケーションをダウンロードしたい時で、利用者本人の機器のみがインターネットに接続することができる場合には、その他の機種や車種のためのアプリケーションをダウンロードする時も、前記と同様に、何回も同じ手続操作を行って、メモリカードに別途ダウンロードする必要があり、面倒であった。
【0019】
したがって本発明は、同様のアプリケーションをアプリケーション提供部門から複数ダウンロードするとき、ダウンロードするための手続操作を1回行うのみで、ダウンロード操作を行った機器以外の機器のためのアプリケーションを、メモリカード等の他の記録媒体にもダウンロードすることができるようにしたアプリケーション一括ダウンロードシステムを提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明に係るアプリケーション一括ダウンロードシステムは、前記課題を解決するため、インターネット網に接続可能な通信手段と、前記インターネット網に接続したアプリケーション提供部門に対して、特定のアプリケーションを複数一括して提供依頼を行うアプリケーション取得手段と、前記アプリケーション提供部門から送信された複数のアプリケーションの内少なくとも一つを記録する外部接続記録媒体とを有する車両搭載機器を備え、前記アプリケーション提供依頼に対して前記アプリケーション提供部門から一括して送信される複数のアプリケーションの内の一つは、アプリケーション提供依頼を行った車両搭載機器自体にダウンロードしてインストールすると共に、他のアプリケーションは前記外部接続記録媒体にダウンロードし、前記外部接続記録媒体にダウンロードしたアプリケーションを、前記外部接続機器を接続した他の車両搭載機器にインストールすることを特徴とする。
【0021】
また、本発明に係る他のアプリケーション一括ダウンロードシステムは、前記アプリケーション一括ダウンロードシステムにおいて、前記アプリケーション提供部門に提供依頼するアプリケーションは予め利用者登録を必要とするアプリケーションであり、前記アプリケーション取得手段でアプリケーションの取得申請を行う時、複数一括取得する各利用者についての利用者登録を行ったデータを送信し、前記アプリケーション提供部門では前記送信されたデータを確認した後、複数のアプリケーションを一括して送信することを特徴とする。
【0022】
また、本発明に係る他のアプリケーション一括ダウンロードシステムは、前記アプリケーション一括ダウンロードシステムにおいて、前記利用者登録時にはアプリケーション提供部門から登録者毎のIDを送信し、前記アプリケーション取得手段でアプリケーション取得の申請を行う時、前記IDも送信することを特徴とする。
【0023】
また、本発明に係る他のアプリケーション一括ダウンロードシステムは、前記アプリケーション一括ダウンロードシステムにおいて、前記アプリケーション提供依頼部門に提供依頼するアプリケーションは車種別に異なったアプリケーションであり、前記アプリケーション取得手段でアプリケーションの取得申請を行う時、複数一括取得する各車種のデータを送信し、前記アプリケーション提供部門では前記送信された車種別のアプリケーションを一括して送信することを特徴とする。
【0024】
また、本発明に係る他のアプリケーション一括ダウンロードシステムは、前記アプリケーション一括ダウンロードシステムにおいて、前記車種別に異なったアプリケーションは、予め利用者登録を必要としない、自由利用可能のアプリケーションであることを特徴とする。
【0025】
また、本発明に係る他のアプリケーション一括ダウンロードシステムは、前記アプリケーション一括ダウンロードシステムにおいて、前記外部接続記録媒体は、メモリカードであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
本発明は上記のように構成したので、同様のアプリケーションをアプリケーション提供部門から複数ダウンロードするとき、ダウンロードするための手続操作を1回行うのみで、ダウンロード操作を行った機器以外の機器のためのアプリケーションをメモリカード等の他の外部接続記録媒体にも一括してダウンロードすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施例の機能ブロック図である。
【図2】同実施例において、ID必要アプリケーションの一括取込処理を行う作動フロー図である。
【図3】同実施例において、ID不要アプリケーションの一括取込処理を行う作動フロー図である。
【図4】(a)はアプリケーション提供部門案内の画面表示例を示す図であり、(b)はアプリケーションダウンロード用登録画面の例を示す図である。
【図5】(a)は同実施例のアプリケーションダウンロード請求画面例を示し、(b)はアプリケーションダウンロード中の画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0028】
本発明の実施例を図面に沿って説明する。図1は本発明の機能ブロック図であり、本発明を各種の態様で実施することができるようにした例を示している。したがって本発明は、これらの機能ブロックの内、任意のものを選択して、各種の態様で実施することができる。なお、同図において各機能を行う機能部は、各機能を行う手段と言うこともできる。
【0029】
図1に示す例においては、本発明を例えば車両用のナビゲーション装置やヘッドユニット等の車両搭載機器において、インターネット網に接続しているアプリケーション提供部門から、各種のアプリケーションをダウンロードして利用するときのシステム態様を示している。
【0030】
即ち、図1の例においては、インターネット網17に、例えば各種のアプリケーション提供企業、自動車メーカー或いは自動車関連会社のサービス部門等のアプリケーション提供部門A1、B18、C19、D20・・・が接続し、同じインターネット網17にインターネット接続機能付機器搭載車両としての車両Aにおける車両搭載機器21の通信部22が接続している。また、この車載機器21には、外部接続記録媒体としてのメモリカードスロットにメモリカードを挿入した時、それにデータを書き込むメモリカード書込部40を備えている。
【0031】
それに対して、車両Bの車両搭載機器51はインターネット接続機能を搭載しておらず、メモリカードスロットにメモリカードを挿入した時、これに記録しているデータを読み込むメモリカード読込部52を備えている。それにより、前記車両搭載機器21のメモリカード書込部40で後述するようにしてアプリケーションをダウンロードしてメモリカードに書き込んだ時、これを車両Bの車両搭載機器51のメモリカードスロットに移動して挿入し、車両搭載機器51ではこれを読み込んで、この車両搭載機器51にそのアプリケーションをインストールすることができる。
【0032】
図1に示す例においては、インターネット網17に通信部63で接続するパソコン61も示しており、このパソコン61においても前記車両Aの車両搭載機器21と同様にアプリケーション提供部門から任意のアプリケーションをダウンロードし、メモリカード書込部62でこれを書き込んで、そのメモリカードを車両Bのメモリカードスロット、必要に応じて車両Aの車両搭載機器21のメモリカードスロットに挿入して、前記のようにアプリケーションをインストールして使用することもできるようにしている。
【0033】
このような全体システム構成において、アプリケーション提供部門の代表例として示すアプリケーション提供部門A1には、ここでの主たる機能として、提供用アプリケーションを用意しており、その中には図示するように、ID登録者用アプリケーション2と、自由取得可能アプリケーション5とを用意している。
【0034】
ID登録者用アプリケーション2は、利用者が予めこのアプリケーション提供部門と登録契約を行い、有料のアプリケーションについて料金支払い方式の登録を含め各種の登録契約を行って、最終的にアプリケーション提供部門から利用者固有のIDを付与されることにより利用可能となるアプリケーションである。
【0035】
このようなアプリケーションは多くの場合登録申請者個人のみがダウンロード可能なアプリケーションである場合が多い。図示する例においては、アプリケーション提供部門の一つのサービスとして、複数一括取得可能アプリケーション3も存在し、例えば予め登録した家族については例えば合計3名まで無料等の、予め設定した複数の登録者には無料で提供するアプリケーションが存在する例を示している。
【0036】
ID照合部4においては、前記のようなID登録者用アプリケーション2について、後述するように利用者がアプリケーションの提供依頼に際して登録IDを送信してきた時、通信部10でこれを受信し、後述するID登録部7に予め登録しているIDと比較し、一致するかどうかを照合して、一致する時にはアプリケーションの提供を許可する。
【0037】
提供するアプリケーションには特に予め登録を行う必要が無く、誰でもが自由に取得できる自由取得可能アプリケーション5も存在する。このようなアプリケーションは比較的簡単なデータ量の少ないアプリケーション、従来から広く用いられるようになっているアプリケーション、自動車メーカー等が自社製品の利用者に対して、自社製品特有のアプリケーションを提供するもの、等が存在する。
【0038】
図1に示す例においてはこのような自由取得可能アプリケーション5について、例えば自社製品の各種車両について、車両の現在の状態を診断する車両診断アプリケーションのように、自動車メーカー等が自社製品の利用者に対して、自社製品特有のアプリケーションを提供する時、車種毎にアプリケーションを提供するための車種対応アプリケーション6を備えている例を示している。
【0039】
ここには、例えばナビゲーション装置用アプリケーションにおいて、ナビゲーション装置メーカーが自社製品を各種の車種に提供している時、特定の機能を付加するアプリケーションをそれらの車種のナビゲーション装置に付加しようとする時も、そのアプリケーションは車種対応アプリケーションとなる。
【0040】
ID登録部7においては、特に前記ID登録者用アプリケーション2を提供するに際して、予め所定の様式によって利用者登録を行っておくものであり、原則として申請者個人の登録を行うものであるが、前記ID登録者用アプリケーション2の説明で述べたように、複数人の登録を許可するため、複数一括登録部8を備えている。図示の例ではその中に前記のように申請者の家族にも無料で提供するサービスを行うための家族登録部9も存在する例を示している。
【0041】
通信部10ではインターネット網17に接続して、図1の例においては車両Aの車両搭載機器21の通信部22と通信可能となっている。また、図示の例ではパソコン61とも通信可能となっている。但し図示の例では車両Bの車両搭載機器51にはこのような通信機能部を備えていないため、インターネット網17を通じた通信を行うことができないようになった例を示している。
【0042】
図示の例ではインターネット網17に対して、アプリケーション提供部門A1と同様の機能部を備えたアプリケーション提供部門B15、C16、D17も接続し、利用者はこれらのアプリケーション提供部門の中から、所望のアプリケーションを提供している部門を選択して利用することができる。
【0043】
これらのアプリケーションを利用する機器として、インターネット接続機能付機器搭載車両としての車両Aの車両搭載機器21には、前記のようにアプリケーション提供部門の通信部とインターネット網17を通じて接続し、データ通信を行う通信部22を備えている。その中には送信部25と受信部28とを備え、本発明に関連して、アプリケーション提供部門で予め登録した利用者に対してのみ提供するアプリケーションを利用するため、予めその登録を行うためのデータを送信するID登録用データ24の送信部を備えている。
【0044】
図示の通信部22における送信部23は、アプリケーション提供部門に対してアプリケーションの提供依頼を行うアプリケーション提供依頼データ25の送信部を備え、ここでは前記のようにID登録用データ24を送信して登録した後に、所望のID登録者用アプリケーションの提供依頼データを送信し、或いは自由利用アプリケーションについてはいつでもアプリケーション提供依頼データを送信する。
【0045】
図示の例ではその中に登録ID26の送信部を備え、アプリケーション提供部門に提供依頼するアプリケーションが登録IDを必要とする時、図示の例ではその登録IDをID登録データ記憶部30から読み出して送信可能とした例を示している。ただし、このような登録IDが外部に漏れることがないように、記憶させないようにすることもできる。
【0046】
また、図示のアプリケーション提供依頼データ25の送信部には複数一括送登録用27の送信部を備え、提供依頼するアプリケーションが例えば予め登録した家族は無料であるような場合、ここではそのアプリケーションの提供を依頼するための、各家族のIDを含むデータを送信する。
【0047】
通信部22の受信部28における登録ID受信部29では、前記のようにアプリケーションの提供依頼に際して予め登録したIDを必要とする時、ID登録用データ24でデータをアプリケーション提供部門に送信し、アプリケーション提供部門で登録を行った後、利用者固有のIDを送信してきた時、これを受信する。
【0048】
受信部28におけるアプリケーション受信部30においては、受信部28の主要な機能として、前記のように提供依頼したアプリケーションのデータを、アプリケーション提供部門から受信する。その中の複数一括受信31の受信部では、前記のように予め登録した家族のように複数の登録者について一括してダウンロード可能なアプリケーションを受信する。また、自由利用アプリケーションについても、例えば車種対応アプリケーションにおいて複数の車種のアプリケーションを一括してダウンロードする依頼を行った時に、ここで一括して受信する。
【0049】
登録ID機億部32では、前記のようにアプリケーション提供部門に利用登録を行った時に送信されるIDデータを記憶するものであり、本発明においては必ずしも必要とする機能部ではないが、後述するように特に複数一括取得アプリケーションを、一度の提供依頼で一括して提供依頼可能とするため、複数登録者のIDを容易に送信可能とするために、図示の例では登録ID記憶部32を備えている。
【0050】
したがってこの登録ID記憶部32には、自車両のための申請者本人ID31の登録ID記憶部と、他車両のための申請者家族ID33の登録ID記憶部を備えている。申請者家族ID34の登録ID記憶部においては、家族登録者A35、家族登録者B36等の、予め人数制限された範囲内の数の登録者の登録IDデータを記憶することができるようにしており、アプリケーション提供依頼に際してこれを読み込んで使用可能としている。但し、前記のようにIDの流出を防止するためこのような登録IDデータ記憶部を備えないようにすることもできる。
【0051】
アプリケーション取得部37においては、この車両搭載機器21の利用者が所定のアプリケーションを欲しいと思った時、そのアプリケーションのアプリケーション提供部門を選択して、所望のアプリケーションを指定し、アプリケーション提供依頼データを送信して、アプリケーション提供部門からこれを取得する。
【0052】
この時のアプリケーションについては、アプリケーションを欲しいと思った人が単独で取得する時の単独取得部38と、前記のように自車両用のアプリケーションの他、特にインターネット接続機能を備えない車両Bのため等、同じアプリケーションを複数一括して取得するための複数一括取得部39も備えている。この複数一括取得の態様として、申請者の家族のために取り込む場合、または複数の車種を限定して取り込む場合等、有料、無料を含めて種々の取得態様が存在する。
【0053】
前記の各種態様において、複数一括取得部39の一つの態様として、予めアプリケーション提供部門が用意している所定のアプリケーション提供依頼様式に従って、自車両の登録IDの他、例えば予め登録している家族のIDも記載し、特に他車両用である家族用のアプリケーションはメモリカードにダウンロードする旨の指示も行うことにより、1度のアプリケーション提供申請手続によって、一括して同じ、或いは同様のアプリケーションを複数取り込むことができるようになる。
【0054】
図示の車両搭載機器21においてはメモリカード書込部40を備え、この機器に備えているメモリカードスロットにメモリカードを挿入している時、前記のような他車両用のアプリケーションをそのメモリカードに書き込むことができるようにしている。アプリケーションインストール部41においては、前記のように自車両用のアプリケーションをダウンロードした時、最終的にこの機器がそのアプリケーションを利用することができるようにインストールする。
【0055】
図示のインターネット接続不能機器搭載車両Bにおける車両搭載機器51においては、その機能部を簡略表示するように、メモリカード読込部52を備え、前記のように車両Aのメモリカード書込部40で車両B用のアプリケーションを一連の作動によって一括して取り込んで書き込んだ後、そのメモリカードを車両Bのメモリカードスロットに移動して差し込んだ時、そのメモリカードのデータを読み込む。
【0056】
ID記憶部53では、前記のように家族限定アプリケーションのように予めID登録をしている時、そのIDを記憶しておき、メモリカードに記録しているアプリケーションをインストールする際、そのアプリケーションについてこれからインストールする機器が本当に登録してある機器であるかの確認を行う時、このデータを読み込んでその確認を行うことができるようにしている。但し、そのアプリケーションのインストールに際して、利用者が予めIDを登録する必要のないアプリケーションの場合には、このID記憶部53のデータは利用されない。アプリケーションインストール部54においては、前記のようにメモリカードにダウンロードしたアプリケーションを、車両搭載機器51が実際に作動できるようにインストールする。
【0057】
図1の例ではインターネット網17に接続可能な通信部63を備えたパソコン61を示しており、ここでは前記車両Aの車両搭載機器21と同様の機能部を備えている。そのため、前記車両Aの車両搭載機器21と同様に、インターネット網17を介して所望のアプリケーションを複数一括してメモリカードに書き込むことができる。
【0058】
この時書き込んだ複数のアプリケーションは、インターネット接続機能を備えない車両搭載機器51のメモリカードスロットにそのメモリカードを挿入して、前記と同様に利用することができる。また、インターネット接続機能を備えた車両Aの車両搭載機器21に対しても同様に使用することも可能である。
【0059】
図1に示すような機能ブロックからなる本発明のアプリケーション一括ダウンロードシステムは、任意の機能ブロックを選択することにより各種の態様で実施することができるものであるが、例えば図2に示すような作動フローにより各機能部を順に作動させることによって本発明の一態様としての、ID必要アプリケーション一括取込処理を実施することができる。
【0060】
即ち、図2に示すID必要アプリケーション一括取込処理の例においては、利用者Aがアプリケーション提供部門に対して、車両搭載機器が備えているインターネット接続機能を用いてアプリケーション提供部門自体に対する利用の申請を行い、その際に利用者とその家族等の複数利用の申請も行い、それぞれIDを取得した後、特定のアプリケーションの一括提供申請を行った時の処理の例を示している。
【0061】
図2の例においては最初前記のように利用者Aがアプリケーション提供部門に対して、車両搭載機器が備えているインターネット接続機能を用いてアプリケーション提供部門に対する利用申請手続を送信する(ステップS1)。その際に、このアプリケーション提供部門が用意している家族限定無料提供サービスのようなサービスを受けるため、予め家族の登録を行う必要がある場合には、同じアプリケーションの複数利用申請も行う。
【0062】
利用者Aからの前記のようなアプリケーション提供部門の利用申請は、図1の車両Aにおける車両搭載機器21の通信部22における送信部23において、ID登録用データ24をインターネット網17を介してアプリケーション提供部門1に送信することにより行っている。
【0063】
但し、アプリケーション提供部門の利用に際して、予め利用申請を行う時には、前記のように最初に利用申請手続きを行う前に、利用者が例えばいつも通勤や買い物等で利用している特定の道路について、混雑の状況を常時知らせてくれるアプリケーションは存在しないかの検索を行った結果、そのようなアプリケーションを提供しているアプリケーション提供部門が見つかった時、そのアプリケーション提供部門のサイトにアクセスして、そのアプリケーションの提供依頼画面で、そのアプリケーションをダウンロードする選択指示を行った時、次の画面において、既にこのアプリケーション提供部門と利用契約を行っているか否かの確認を行い、未だ利用申請を行っていない時にはここで利用申請の画面を表示して申請手続きを行わせるようにすることが多い。
【0064】
このような例を図4に示しており、同図(a)の例においては、利用者が前記のように検索を行った結果、そのようなアプリケーションを提供しているアプリケーション提供部門が見つかった時、そのアプリケーション提供部門のサイトにアクセスして、そのアプリケーションの提供依頼画面が表示された状態の例を示している。
【0065】
図4(a)の例においては、アプリケーション提供部門の一つである「アプリの泉」にアクセスして、そのアプリケーション提供依頼の選択画面において、ナビゲーション用アプリケーションとして「いつもの道路見張り隊」「最新道路データ」「最新復旧道路案内」「計画停電信号非作動道路案内」が存在し、その他のアプリケーションとして「お車診断」が存在する例を示している。ここでは図示する以外のアプリケーションについては、画面をスクロールすることにより更に他のアプリケーションを表示することができるようにしている。
【0066】
同図において「いつもの道路見張り隊」は「あなたのいつも通っている道路の混雑を見張ります。」というアプリケーションの説明と共に、「ご家族限定」と表示し、このアプリケーションは提供依頼の申請者は有料であるが、予め登録している家族については無料であることも示している。
【0067】
このアプリケーションの表示欄における「選択」をカーソル等で指示すると、同図(b)のアプリケーションダウンロード用登録確認画面例のような画面を表示する。同図の例においては既にこの「アプリの泉」のアプリケーション提供部門に対して契約手続を終えており、登録済みとなっている利用者については「登録済みの方」の欄における「次へ」を指示することによってアプリケーションのダウンロード画面となるのに対して、未だ登録手続を終えていない利用者はこの画面で必要な登録手続を行うこととなる。
【0068】
図示の例では「未登録の方」の欄において、「申請者本人登録」と、このアプリケーションが許可している家族限定の利用のために、「ご家族登録」の欄を設け、図示の例では「ご家族1」と「ご家族2」の2人の登録を可能としている。図示の例においては「本人登録」に際して、「本人情報」の他、「利用お車情報」も入力してもらうことにより、提供するアプリケーションが各車両の車種等によって異なる時に、それらを予め登録しておき、直ちに所望のアプリケーションをそれぞれダウンロード可能としている。同様に「ご家族登録」においても、各家族について、「ご家族情報」と「使用お車情報」を登録しておくようにしている。それぞれの情報の入力に際しては、「入力画面」を指示することによって、図示を省略する画面においてそれぞれの情報を入力することとなる。その際には有料アプリケーションの提供依頼のために、料金支払い方法の手続等も行うこととなる。
【0069】
図2のステップS1においては前記のようなアプリケーション提供部門に対する利用申請を行う際に、図4(b)に示す家族限定の利用のための複数利用申請を行ってアプリケーション提供部門に送信すると、アプリケーション提供部門ではその申請の書式確認等を行い、前記のような複数利用申請を含むアプリケーション提供部門利用申請を受理する(ステップS2)。
【0070】
アプリケーション提供部門ではその後申請人登録を行い、ここで申請人固有のIDを付与する(ステップS3)。この時、前記のように家族限定等の複数利用登録を行った時には、家族それぞれに対してIDを付与する。次いでアプリケーション提供部門では、利用者Aに対して申請受付完了通知と共に、申請人IDも送付する(ステップS4)。その際には前記家族登録等の複数の利用者に対するIDも送付する。利用者Aはこれを受信することにより、一連の登録申請手続きを終了する(ステップS5)。
【0071】
前記一連の作動は、図1の車両Aの車両搭載機器21におけるアプリケーション取得部37でアプリケーションを取得しようとした時、通信部22の送信部23において、ID登録用データ24をインターネット網17を介してアプリケーション提供部門A1に送信し、アプリケーション提供部門A1がこれを通信部10の受信部11においてID登録用データ12として受信し、ID登録部7で前記のように登録を行い、送信部14から登録ID15を送信して、車両搭載機器21がこれを通信部22の受信部28における登録ID受信部29で受信することによって行っている。なお、図1の例においては登録ID記憶部32にこれを記憶させている。
【0072】
図2の例においてはその後特定アプリケーションについて、複数登録者用の一括ダウンロード申請を行っている。この時には有料アプリケーションの家族限定の利用等のため、複数の登録IDを送付することとなる(ステップS6)。この申請に際しては前記図4(b)の例において、前記登録申請後の再画面表示に際して、「登録済みの方」の欄の「次へ」を指示することによって、例えば図5(a)に示すような画面によって提供を依頼するアプリケーションのダウンロード申請を行う。
【0073】
図5(a)の例においては、「いつもの道路見張り隊」のアプリケーションダウンロード請求画面表示において、請求人本人以外に、家族についても、このアプリケーションを必要とする登録者のIDも入力する。同図の例においては、「ご家族用データの同時ダウンロード先を指定してください。(同時にダウンロード可能です)」と表示し、特に指示のない場合はメモリカードにダウンロードすること、及びそれ以外の例えば車両搭載機器のUSB接続部に接続している携帯情報端末のメモリ等も指定可能としている。この画面において「送信」を指示することによって、アプリケーション提供部門に対してダウンロード請求を行うことができるようにしている。
【0074】
図2の例においては、アプリケーション提供部門においてこの特定アプリケーションの一括ダウンロード申請を受理し(ステップS7)、送信されてきた複数申請人のIDを確認し(ステップS8)、その後図示の例では各々のIDを付与してアプリケーションデータを複数一括して送付する(ステップS9)。その送付に際しては、例えば最初に申請者本人、次いで家族1、その後家族2のように所定の順に一括ダウンロードすることとなる。
【0075】
利用者においてはこれらのアプリケーションを一括受信し、自車両用のアプリケーションについてはその受信車両搭載機器に対して直接インストールする。また家族限定等における登録家族分については、他車両用のアプリケーションを図示の例ではメモリカードにダウンロードする(ステップS10)。
【0076】
この時には例えば図5(b)のような画面において、「いつもの道路見張り隊(ご家族限定ソフト)」を「ダウンロード中」であることを表示し、ダウンロードの経過画面を表示している。また、図示の例では「ご家族用データのダウンロード先」は「メモリカード」であること、及び「ご家族用ダウンロードデータは、このメモリカードを挿入後画面表示に従い、登録IDを入力してインストールしてください。」と表示して、その後の操作の仕方を説明している。
【0077】
これらの一連の特定のアプリケーションのダウンロードについての作動は、図1の車両Aの車両搭載機器21におけるアプリケーション取得部37の複数一括取得部39において前記のような特定のアプリケーション取得の作動開始を指示し、通信部22の送信部23における、アプリケーション提供依頼データ25の複数一括登録用27で前記提供依頼申請を行う。
【0078】
アプリケーション提供部門1の通信部10における受信部11のアプリケーション提供依頼データ13でこれを受信し、ID照合部4で送信されたIDをID登録部7で登録しているIDと比較照合して、ID登録者用アプリケーション2における複数一括取得可能アプリケーション3における所定のアプリケーションを選択して、通信部10の送信部14におけるアプリケーション16を、利用者の車両搭載機器21に送信する。
【0079】
車両搭載機器21ではこれを通信部22の受信部28におけるアプリケーション受信部30で、複数一括受信31を行う。このようにしてダウンロードしたアプリケーションについて、アプリケーション取得部37はアプリケーションインストール部41で車両搭載機器21のためにインストールする。その際には改めて登録IDの確認入力を行わせることもできる。また、他車両用のアプリケーションについては、メモリカードスロットに挿入されているメモリカードに対して、メモリカード書込部40によって書き込んでダウンロードする。
【0080】
図2の例においては前記のように他車両分として一括してダウンロードしたメモリカードを抜き取り(ステップS11)、利用者Bの車両の車両搭載機器におけるメモリカードスロットに挿入する(ステップS12)。図示の例ではその後利用者によるIDの再入力等によってID照合を行い(ステップS13)、その車両搭載機器に対してアプリケーションのインストールを行う。前記家族限定の利用時に、利用者が更に存在する時には、同じようにして一括ダウンロードした同じメモリカードを、同様に利用してインストールすることができる。
【0081】
図2に示す例においては、ID必要アプリケーションを一括して取り込む処理を行う作動フローの例を示したが、本発明においては図4(a)の「震災後に復旧している道路の最新情報をお届けします。」という「最新復旧道路案内」、或いは「計画停電で信号が作動しなくなる道路を地図と共にご案内します。」という「計画停電信号非作動道路案内」のような「フリーアプリ」として示す無料で自由利用可能としているアプリケーションのダウンロードに際しては、例えば図3に示す作動フローによって作動させることができる。
【0082】
図3の例においては、前記図2の作動フローにおいて、ID登録処理を行わない作動フローに相当する。但し、図3に示す例においては、アプリケーションの種類の選択送信を容易にするため、複数車種のアプリケーション申請に際して、提供を要求する車種の登録を予め行わせる例を示している。従って、その必要がない場合は、図示するようにステップS36から作動させても良い。
【0083】
即ち図3に示す例においては、そのステップS31〜ステップS35の作動は、前記図2の例におけるステップS1〜ステップS5と同様であり、図2において「複数利用申請」については「複数車種利用申請」であり、「複数利用登録」は「複数車種登録」、「複数ID」は「複数車種」として示している。
【0084】
図3に示す例においては、このような車種登録後、前記図2のステップS6〜ステップS14とIDに関する処理を必要としていない以外は同様の作動を行う例を示している。即ち、図2におけるステップS6の「複数登録ID添付」は「複数車種指定」に、図2のステップS8は不要に、ステップS9における「各々のIDを付与して」は不要に、ステップS13は不要になる。それ以外はほぼ図2と同様であるのでその説明は省略する。
【0085】
このような作動を行うことにより、例えば自動車メーカー、或いは関連メーカー等が、自社製品の車両搭載機器について、各車両毎にアプリケーションのソフトウェアが一部異なる時、アプリケーションの提供依頼申請に際して利用者の家族を含めて関係する車種を複数指定することによって、それらのアプリケーションを一括してダウンロードすることができ、同じ申請操作を何回も行う手間が不要となる。
【0086】
図2及び図3の例においては、アプリケーション提供依頼を行う機器は車両搭載機器である例を示したが、それ以外に図1に示すようなパソコン61においても、ダウンロード先を全てメモリカードに指定することによって一括ダウンロード可能である。その後は全ての車種用のアプリケーションを記録したメモリカードを、それぞれの車両搭載機器のメモリカードスロットに順に挿入することによって、全ての車種のアプリケーションをそれぞれの車種に対してインストールすることができる。
【符号の説明】
【0087】
1 アプリケーション提供部門A
2 ID登録者用アプリケーション
3 複数一括取得可能アプリケーション
4 ID照合部
5 自由取得可能アプリケーション
6 車種対応アプリケーション
7 ID登録部
8 複数一括登録部
9 家族登録部
10 通信部
11 受信部
12 ID登録用データ
13 アプリケーション提供依頼データ
14 送信部
15 登録ID
16 アプリケーション
17 インターネット網
18 アプリケーション提供部門B
19 アプリケーション提供部門C
20 アプリケーション提供部門D
21 車両A車両搭載機器
22 通信部
23 送信部
24 ID登録用データ
25 アプリケーション提供依頼データ
26 登録ID
27 複数一括登録用
28 受信部
29 登録ID受信部
30 アプリケーション受信部
31 複数一括受信
32 登録ID記憶部
33 申請者本人ID
34 申請者家族ID
35 家族登録者A
36 家族登録者B
37 アプリケーション取得部
38 単独取得部
39 複数一括取得部
40 メモリカード書込部
41 アプリケーションインストール部
51 車両B車両搭載機器
52 メモリカード読込部
53 ID記憶部
54 アプリケーションインストール部
61 パソコン
62 メモリカード書込部
63 通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネット網に接続可能な通信手段と、
前記インターネット網に接続したアプリケーション提供部門に対して、特定のアプリケーションを複数一括して提供依頼を行うアプリケーション取得手段と、
前記アプリケーション提供部門から送信された複数のアプリケーションの内少なくとも一つを記録する外部接続記録媒体とを有する車両搭載機器を備え、
前記アプリケーション提供依頼に対して前記アプリケーション提供部門から一括して送信される複数のアプリケーションの内の一つは、アプリケーション提供依頼を行った車両搭載機器自体にダウンロードしてインストールすると共に、他のアプリケーションは前記外部接続記録媒体にダウンロードし、
前記外部接続記録媒体にダウンロードしたアプリケーションを、前記外部接続機器を接続した他の車両搭載機器にインストールすることを特徴とするアプリケーション一括ダウンロードシステム。
【請求項2】
前記アプリケーション提供部門に提供依頼するアプリケーションは予め利用者登録を必要とするアプリケーションであり、
前記アプリケーション取得手段でアプリケーションの取得申請を行う時、複数一括取得する各利用者についての利用者登録を行ったデータを送信し、
前記アプリケーション提供部門では前記送信されたデータを確認した後、複数のアプリケーションを一括して送信することを特徴とする請求項1記載のアプリケーション一括ダウンロードシステム。
【請求項3】
前記利用者登録時にはアプリケーション提供部門から登録者毎のIDを送信し、
前記アプリケーション取得手段でアプリケーション取得の申請を行う時、前記IDも送信することを特徴とする請求項2記載のアプリケーション一括ダウンロードシステム。
【請求項4】
前記アプリケーション提供依頼部門に提供依頼するアプリケーションは車種別に異なったアプリケーションであり、
前記アプリケーション取得手段でアプリケーションの取得申請を行う時、複数一括取得する各車種のデータを送信し、
前記アプリケーション提供部門では前記送信された車種別のアプリケーションを一括して送信することを特徴とする請求項1記載のアプリケーション一括ダウンロードシステム。
【請求項5】
前記車種別に異なったアプリケーションは、予め利用者登録を必要としない、自由利用可能のアプリケーションであることを特徴とする請求項4記載のアプリケーション一括ダウンロードシステム。
【請求項6】
前記外部接続記録媒体は、メモリカードであることを特徴とする請求項1記載のアプリケーション一括ダウンロードシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−221181(P2012−221181A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−85848(P2011−85848)
【出願日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】