説明

アレルギー症状抑制のための健康食品

【課題】 アレルギー症状抑制効能を高めるインド伝統医療素材を配合した健康食品の提供を課題とする。
【解決手段】 カリジーリ(学名Vernonia Anthelmintica)の種子を主成分とし、サンゴ粉末と、ジタの樹皮或いはマリーゴールド(キンセンカ)の花の粉末を効果促進剤として加え、さらに、ツボクサと、ヒマワリの種と、フェンネルと、ブドウの皮のエキスと昆布のいずれかひとつ以上を効果促進剤として加えて乾燥粉末を造粒したことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インド伝統医療に伝わる自然素材を配合したアレルギー症状抑制のための健康食品に関する。
【背景技術】
【0002】
カリジーリ(学名:Vernonia Anthelmintica)は、通称熱帯ヒナギクと呼ばれ、天然のステロイド剤として知られ、これまでのステロイド剤等の化学薬品では不可能だった、副作用のない新しい皮膚病の治療法に用いられていた。しかし、インドの伝統的医療アーユルヴェーダでは数千年前から、カリジーリが身体全体だけでなく特に皮膚を健康にするハーブであることが知られ、強壮剤として煎じ薬の形で用いられていた。アシュワガンダに代表されるアーユルヴェーダに伝えられている天然素材からなる健康食品が多数知られている。
【0003】
しかし、これらは、組み合わせの相乗作用により有効な作用を発揮させることができるものであるにも拘わらず、カリジーリの種子が単独で提供され、或いは東洋医薬専門店で処方・配合されたものが提供されるのみであった。このため、アーユルヴェーダに伝えられている望ましい配合のアレルギー症状抑制のための健康食品を一般消費者が入手することは困難であった。
【0004】
また、アムラなど、代表的な健康食品については、利用しやすい粉末などに加工する技術(特許文献1)が開示されているが、カリジーリについては提供方法が確立されていなかった。
【0005】
【特許文献1】特開2005−73503号公報(第2、3頁、表2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたもので、アレルギー症状抑制効能を高めるインド伝統医療素材を配合した健康食品の提供を課題とする。
【0007】
また、日常の所要量を容易に摂食可能とするため、成分の粉末を造粒して錠剤として提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、本発明のアレルギー症状抑制のための健康食品は、カリジーリ(学名Vernonia Anthelmintica)の種子を主成分として乾燥粉末を造粒したことを特徴とする。
【0009】
また、前記カリジーリの種子に、サンゴ粉末と、ジタの樹皮或いはマリーゴールド(キンセンカ)の花の粉末を効果促進剤として加え乾燥粉末を造粒したことを特徴とする。
【0010】
また、前記健康食品に、さらに、ツボクサと、ヒマワリの種と、フェンネルと、ブドウの皮のエキスと昆布のいずれかひとつ以上を効果促進剤として加えて乾燥粉末を造粒したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、摂食した人の免疫機能を高め、アレルギー症状を和らげ特に皮膚の炎症を緩和する効果を呈する。
【0012】
また、錠剤としているため、日常の持ち運びが容易で、外出先においても必要量を摂食することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の健康食品の成分及び製造方法について図を参照して詳細に説明する。
【0014】
まず、本発明のアレルギー症状抑制のための健康食品の主成分について説明する。
【0015】
本発明のアレルギー症状抑制のための健康食品の望ましい構成の実施例は、カリジーリ(学名Vernonia Anthelmintica)の種子の粉末40重量%と、サンゴ粉末10重量%と、ジタの樹皮或いはマリーゴールド(キンセンカ)の花の粉末10重量%を主成分とし、これらの効果促進剤として、ツボクサ、ヒマワリの種、フェンネルの粉末をそれぞれ10重量%と、ブドウの皮のエキス、昆布の粉末をそれぞれ5重量%とから構成する。尚、この構成比は、望ましい配分比であって本発明の実施にあたってこれ以外の構成比とすることもできる。
【0016】
以下、それぞれの成分について説明する。
【0017】
主成分のカリジーリ(学名:Vernonia Anthelmintica)は、熱帯ヒナギクとも呼ばれ、天然のステロイド剤として乾癬症の皮膚細胞の増殖を抑える働きがあるということが英国薬学会議において報告されている。インドでは数千年に渡って料理のスパイスとして節食されていたものであり、インド古代医療アーユルヴェーダでは数千年前から、カリジーリが身体全体だけでなく特に皮膚を健康にするハーブであることが知られていたものである。
【0018】
サンゴは、皮膚アレルギーや食物アレルギーに効果が認められ、また、鬱病、動悸や咳にも有効で、強壮剤としても用いられる。
【0019】
ジタ(学名:Alstonia scholaris)は、インドやフィリピンに自生する高木で、樹皮はアルカロイドを含みマラリア熱の特効薬、慢性下痢、赤痢の予防、腸の病気に効果があるものである。
【0020】
マリーゴールド(キンセンカ、学名:Calendula officinalis)は、伝統的にインド北部において、胃腸や性尿器の炎症、弱った心臓、痙攣に効果が認められてきたものである。
【0021】
ツボクサ(学名:Centella asiatica)は、皮膚疾患、神経及び血管の病気の代謝機能改善および活性化のために有効な成分を含み、皮膚、爪、髪の成長の効果、学習、記憶能力の改善、血管強化、血液サラサラ、静脈炎の改善、免疫の向上、脳の栄養源として精神力を養う効果があるものである。
【0022】
ヒマワリ油には鎮静効果があり、女性が食べると妊娠し易くなる効果が認められるものである。
【0023】
フェンネルは、腎臓、憂鬱、痛み止め、鼓腸、健胃消化剤、利尿、眼疾病、赤痢、強壮、腹痛などに効果があるものである。
【0024】
ブドウの皮のエキスは、本発明の他のハーブを血液中により早く吸収させるために作用する。
【0025】
昆布は、血液を浄化する効果があるものである。
【0026】
以上の成分は、すべてインドの伝統的医療アーユルヴェーダで処方され、効能が確かめられているものである。また、これらを配合することによりそれぞれの効果の相乗作用により、より効果を高めるものである。このアレルギー症状を抑制する効果については、各種研究機関により確かめられている。
【0027】
図1は、本発明のアレルギー症状抑制のための健康食品の製造工程のフローチャートである。
【0028】
先ず、カリジーリの種子の粉末40重量%と、サンゴ粉末10重量%と、ジタの樹皮或いはマリーゴールド(キンセンカ)の花の粉末10重量%と、ツボクサ、ヒマワリの種、フェンネルの粉末をそれぞれ10重量%と、ブドウの皮のエキス、昆布の粉末をそれぞれ5重量%計量する。(S1)
【0029】
次に、S1で計量した原料を混合機に投入し、均質に混合されるまで所定時間攪拌混合する。(S2)
【0030】
均質に混合された素材をすり鉢で所定時間すりつぶし混合する。(S3)
【0031】
前記すり潰された粉末原料を、所定量、錠剤製造機に送り、打錠して錠剤とする。(S4)
【0032】
錠剤を、所定粒数計量して、ガスバリアー製容器に収納し密封する。(S5)
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明のアレルギー症状抑制のための健康食品の製造工程を示すフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カリジーリ(学名Vernonia Anthelmintica)の種子を主成分として乾燥粉末を造粒したことを特徴とするアレルギー症状抑制のための健康食品。
【請求項2】
前記カリジーリの種子に、サンゴ粉末と、ジタの樹皮或いはマリーゴールド(キンセンカ)の花の粉末を効果促進剤として加え乾燥粉末を造粒したことを特徴とする請求項1記載のアレルギー症状抑制のための健康食品。
【請求項3】
前記健康食品に、さらに、ツボクサと、ヒマワリの種と、フェンネルと、ブドウの皮のエキスと昆布のいずれかひとつ以上を効果促進剤として加えて乾燥粉末を造粒したことを特徴とする請求項2記載のアレルギー症状抑制のための健康食品。

【図1】
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【公開番号】特開2007−135495(P2007−135495A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−335024(P2005−335024)
【出願日】平成17年11月18日(2005.11.18)
【出願人】(505430263)ヘルスアンドヘルス株式会社 (3)
【Fターム(参考)】