説明

アンテナ装置および受信装置

【課題】端子結合部における損失を削減でき、高い受信性能を実現することが可能なアンテナ装置および受信装置を提供する。
【解決手段】複数の端子を含む音声信号用プラグ40と、複数のラインを含み、一端側に上記音声信号用プラグが接続されて音声信号を伝送する音声信号伝送ケーブル50と、を含み、音声信号用プラグ40の一端子と音声信号伝送ケーブル50の一ライン613とが接続されて、アンテナ信号ラインLANTが形成され、少なくとも、音声信号伝送ケーブル50のアンテナ信号ラインを形成するライン以外の他ライン611,612に接続される音声信号用プラグ40のアンテナ信号ラインを形成する端子以外の他端子に、高周波的な遮断機能を有する高周波遮断部621,622が接続されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば携帯型のAV機器、携帯電話機等の携帯型電子機器に適用可能なアンテナ装置およびその受信装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯型電子機器の大画面化および高性能化と、テレビジョン(TV)チューナーの小型化および薄型化に伴い、受信端末にて、TV視聴が可能な携帯型電子機器端末が世に普及している。
【0003】
そして近年、携帯電話機に代表される通信端末等の電子機器には、FMラジオやデジタルラジオ、またはデジタルテレビジョンの放送波を受信する機能を有するものが増えてきている。
この電子機器の音声は、同軸ケーブルを用いたイヤホンケーブルを通してイヤホン(ヘッドホンを含む)で聴取することも行われている。
【0004】
また、テレビジョン受像機を搭載した携帯電話機等の電子機器では、その音声をイヤホンで聴取すると共に、イヤホン用のケーブルをシールドケーブルで形成して受信アンテナとして機能させ、高周波信号の伝送にも利用することが行われている。
いわゆるイヤホンアンテナについては、たとえば特許文献1、2に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4003671号
【特許文献2】特許第4123262号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したイヤホンアンテナとしては、φ3.5mmやφ2.5mmのプラグを用いたイヤホンケーブルを使用して、FM放送波受信や、ワンセグ受信のアンテナとして、使われているものが多い。
ところが、φ3.5、φ2.5極のような筒型の端子を用いる場合、高周波的な結合が大きく、アンテナゲインの劣化が顕著であるという不利益がある。
【0007】
本発明は、端子結合部における損失を削減でき、高い受信性能を実現することが可能なアンテナ装置および受信装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の観点のアンテナ装置は、複数の端子を含む音声信号用プラグと、複数のラインを含み、一端側に上記音声信号用プラグが接続されて音声信号を伝送する音声信号伝送ケーブルと、を含み、上記音声信号用プラグの一端子と上記音声信号伝送ケーブルの一ラインとが接続されて、アンテナ信号ラインが形成され、少なくとも、上記音声信号伝送ケーブルの上記アンテナ信号ラインを形成するライン以外の他ラインに接続される上記音声信号用プラグの上記アンテナ信号ラインを形成する端子以外の他端子に、高周波的な遮断機能を有する高周波遮断部が接続されている。
【0009】
本発明の第2の観点の受信装置は、アンテナ装置と、上記アンテナ装置が接続可能で、放送波の受信機能を有する電子機器と、を有し、上記アンテナ装置は、複数の端子を含む音声信号用プラグと、複数のラインを含み、一端側に上記音声信号用プラグが接続されて音声信号を伝送する音声信号伝送ケーブルと、を含み、上記音声信号用プラグの一端子と上記音声信号伝送ケーブルの一ラインとが接続されて、アンテナ信号ラインが形成され、少なくとも、上記音声信号伝送ケーブルの上記アンテナ信号ラインを形成するライン以外の他ラインに接続される上記音声信号用プラグの上記アンテナ信号ラインを形成する端子以外の他端子に、高周波的な遮断機能を有する高周波遮断部が接続されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、端子結合部における損失を削減でき、高い受信性能を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置を形成するアンテナケーブルを含む電子機器(セット機器)の一例である携帯端末を含む受信システム(受信装置)を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る受信システムの等価回路を示す図である。
【図3】本実施形態に係るアンテナケーブルを形成するシールド部付同軸ケーブルおよび中継基板を含むプラグ接続部の等価回路を示す図である。
【図4】シールド部付同軸ケーブルの構造例を示す図である。
【図5】本実施形態に係る中継部に実装基板の構成例を示す図である。
【図6】携帯端末(電子機器)における3極ジャック部の基板への実装例を示す図である。
【図7】図6(A)および(B)のように、携帯端末(電子機器)における基板に3極ジャック部を実装した場合の受信装置の周波数に対する第1のピークゲイン特性を示す図である。
【図8】図6(A)および(B)のように、携帯端末(電子機器)における基板に3極ジャック部を実装した場合の受信装置の周波数に対する第2のピークゲイン特性を示す図である。
【図9】アンテナケーブルの中継部の実装基板においてプラグ端子に高周波遮断部としてのフェライトビーズを実装した場合と実装していない場合の受信装置の周波数に対するピークゲイン特性を示す図である。
【図10】アンテナケーブルにイヤホンケーブルを接続したときのVHF帯の受信装置の周波数に対するピークゲイン特性を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係る受信システムの等価回路を示す図である。
【図12】本発明の第3の実施形態に係る受信システムの等価回路を示す図である。
【図13】本発明の第4の実施形態に係る受信システムの等価回路を示す図である。
【図14】アンテナケーブルを用いずにイヤホンケーブルを接続したときのVHF帯およびUHF帯の受信装置の周波数に対するピークゲイン特性を示す図である。
【図15】本発明の第5の実施形態に係る受信システムの等価回路を示す図である。
【図16】本発明の第6の実施形態に係る受信システムの等価回路を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施形態(受信システム(受信装置)の第1の構成例)
2.第2の実施形態(受信システム(受信装置)の第2の構成例)
3.第3の実施形態(受信システム(受信装置)の第3の構成例)
4.第4の実施形態(受信システム(受信装置)の第4の構成例)
5.第5の実施形態(受信システム(受信装置)の第5の構成例)
6.第6の実施形態(受信システム(受信装置)の第6の構成例)
【0013】
<1.第1の実施形態>
[受信システム(受信装置)の第1の構成例]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置を形成するアンテナケーブルを含む電子機器(セット機器)の一例である携帯端末を含む受信システム(受信装置)を示す図である。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る受信システムの等価回路を示す図である。
図3は、本実施形態に係るアンテナケーブルを形成するシールド部付同軸ケーブルおよび中継基板を含むプラグ接続部の等価回路を示す図である。
【0014】
受信システム10は、電子機器としての携帯端末20、およびアンテナ装置30を主構成要素として有している。
【0015】
携帯端末20は、たとえばテレビジョン受像機を内蔵し、オーディオ系回路、表示系回路、液晶表示デバイス等の表示部21、キー入力等を行う操作部を有する。
携帯端末20は、高周波信号を受信するためにアンテナ装置を形成する3極プラグ40が接続され丸型ジャック部22等を含む。
丸型ジャック部22の構成については後で詳述する。
【0016】
本実施形態のアンテナ装置30は、たとえば放送局から送信されたFM帯や、デジタルテレビジョン放送を受信するために使われるVHF帯〜UHF帯の電波信号を受信し、伝送することが可能である。
【0017】
アンテナ装置30は、主として音声信号用3極プラグ40および音声信号伝送ケーブル50により形成され、ジャック部は電子機器である携帯端末20に形成されている。
そして、本第1の実施形態においては、音声信号伝送ケーブル50は、アンテナケーブル60およびイヤホンケーブル70により形成される。
【0018】
アンテナケーブル60は、シールド部付同軸ケーブル61の一端部にφ3.5mmの3極プラグ40が中継部を介して接続され、他端にφ3.5mmの3極ジャック63が形成されている。
3極プラグ40の中継基板による接続部および3極ジャック63の形成部分には、キャップ64,65が配置されている。
【0019】
[3極プラグの構成例]
3極プラグ40は、ジャック部22に挿入される円筒状の先端部41に、先端側から順に、ステレオ音声信号の左チャンネル(Lch)端子411、右チャンネル(Rch)端子412、およびグランド(GND)端子413が、互いに絶縁されて形成されている。
3極プラグ40は、アンテナケーブル60の一端部(側)と接続される円筒状の後端部42に、中央部側からGND端子421、Rch端子422、およびLch端子423が、互いに絶縁されて形成されている。
そして、3極プラグ40において、先端部41のLch端子411と後端部42のLch端子423が円筒軸内を通して電気的に接続されている。
先端部41のRch端子412と後端部42のRch端子422が円筒軸内を通して電気的に接続されている。
先端部41のGND端子413と後端部42のGND端子423が円筒軸内を通して電気的に接続されている。
【0020】
アンテナケーブル60は、同軸ケーブル61、同軸ケーブルの一端部に配置された中継部62、および同軸ケーブル61の他端部に形成された3極ジャック63を有する。
中継部62はキャップ64で被覆され、3極ジャック63はキャップ65で被覆されている。
【0021】
同軸ケーブル61は、複数のラインを含み、一端側に中継部62において3極プラグ40が接続され、他端側には3極ジャック63を介してイヤホンケーブル70が接続可能に形成されている。
この同軸ケーブル61は、たとえばジャケットにより被覆されたシールド部付同軸ケーブルにより形成される。
【0022】
[アンテナケーブルの構成例(シールド部付同軸ケーブルの構成例)]
図4は、シールド部付同軸ケーブルの構造例を示す図である。
【0023】
図4のシールド部付同軸ケーブル61は、3芯同軸ケーブル610により形成されている。
3芯同軸ケーブル610は、オーディオのLラインおよびRライン、およびGNDラインを形成する複数の芯線611,612,613、および芯線611,612,613を絶縁するための内部絶縁体614を有する。
同軸ケーブル610は、絶縁体614の外周に配置された外部導体としてのシールド部615、および外周全体を被覆するエラストマー等の外部絶縁体(外皮、ジャケット)616を有する。
【0024】
Rライン、およびGNDラインを形成する芯線611,612が他ラインに相当し、GNDラインを形成する芯線613が一ラインに相当する。
【0025】
芯線611,612,613は、たとえばアラミド繊維入りポリウレタン線により形成される。
絶縁体614は、たとえばX線照射架橋PEにより形成される。
また、シールド部615は、たとえば軟銅線により形成される。
また、シールド部615は、導電性を有する複数の素線、たとえば裸軟銅線を編組した編組シールドにより形成されている。
なお、編組シールドは、横巻シールドと比べて、屈曲時においてもシールドの隙間発生が少なく、適度な柔軟性、折り曲げ強さ、機械的強度を備えた静電シールド方法として知られているものである。
芯線611,612,613とシールド部615は、高周波的にインピーダンスを有する。
【0026】
[中継部の構成例]
次に、中継部62の構成例について説明する。
図6は、本実施形態に係る中継部の具体的な構成、並びに同軸伝送ケーブルおよび同軸ケーブルの接続例を示す図である。
【0027】
中継部62は、たとえば基板あるいはモールド成型にて形成される。
中継部62の一端部側において、同軸ケーブル610は、絶縁体614、シールド部615、ジャケット616が除去されて芯線611,612,613が露出している。
また、中継部62の近傍にはジャケット616が除去されてシールド部615が露出している。
中継部62の他端側において、3極プラグ40の後端部42が、同軸ケーブル610の一端側の芯線611,612,613の端部と対向するように配置される。
【0028】
中継部62では、3極プラグ40の後端部42のRch端子422には、たとえば高周波遮断機能を有するインダクタL1やフェライトビーズFB1により形成される高周波遮断部621が接続されている。
そして、3極プラグ40の後端部42のRch端子422は、高周波遮断部621を介して、同軸ケーブル部610の芯線611(Rchライン)と接続されている。
【0029】
中継部62では、3極プラグ40の後端部42のLch端子423には、たとえば高周波遮断機能を有するインダクタL2やフェライトビーズFB2により形成される高周波遮断部622が接続されている。
そして、3極プラグ40の後端部42のLch端子423は、高周波遮断部622を介して、同軸ケーブル部610の芯線612(Lchライン)と接続されている。
【0030】
中継部62では、3極プラグ40の後端部42のGND端子421が、同軸ケーブル610の芯線613(GNDライン)に接続され、その接続部は同軸ケーブル610のシールド部615に接続されている。
これにより、アンテナ信号ラインLANTが形成されている。
【0031】
高周波遮断部621,622は、Lch、Rchのオーディオライン上では、それぞれ、音声の帯域で低インピーダンス、高周波の領域、たとえばVHF帯以上では、高インピーダンスとなるような高周波遮断のために実装されている。
【0032】
図5は、本実施形態に係る中継部に実装基板の構成例を示す図である。
【0033】
この実装基板80は、長さ16.1mm、幅5.5mmの長方形状に形成されている。
実装基板80は、その長手方向の一端部にφ3.5mmの3極プラグ40の後端部42を収容するプラグ収容領域81が形成されている。
この例では、3極プラグ40の後端部42の長さは7.5mm程度である。
プラグ収容領域81の周囲には、その収容口近傍に収容される3極プラグ40のGND端子421と接続されるGND端子82が形成されている。
プラグ収容領域81の長手方向の先端よりの中間部に、Rch端子422と接続されるR端子83が形成されている。
プラグ収容領域81の長手方向の先端部には、Lch端子423と接続されるL端子84が形成されている。
【0034】
実装基板80は、その長手方向の他端部に、同軸ケーブル610の芯線611,612,613が半田等により接続される接続端子85,86,87が形成されている。
端子83と接続端子85の配置位置の間に高周波遮断部621を形成するフェライトビーズFB1が実装されている。
端子84と接続端子86の配置位置の間に高周波遮断部622を形成するフェライトビーズFB2が実装されている。
そして、端子82と端子87が接続配線LW1により接続されている。端子83とフェライトビーズFB1が接続配線LW2により接続されている。端子84とフェライトビーズFB2が接続配線LW3により接続されている。
フェライトビーズFB1と接続端子85が接続配線LW4により接続されている。フェライトビーズFB2と接続端子86が接続配線LW5により接続されている。
【0035】
実装基板80は、3極プラグ40の後端部42の端子421,422,423は、プラグ端子のそれぞれに対応する部分の端子82,83,84で半田付けにより接続されて、アンテナとして機能する構造を有している。
【0036】
[アンテナケーブルの3極ジャックの構成例]
3極ジャック63は、図2および図3に示すように、Rch端子631、Lch端子632、およびGND端子633を有する。
3極ジャック63の近傍において、同軸ケーブル610の他端部は、絶縁体614、シールド部615、ジャケット616が除去されて芯線611,612,613が露出している。また、3極ジャック63の近傍にはジャケット61が除去されてシールド部615が露出している。
そして、Rch端子631は芯線611に接続され、Lch端子632は芯線612に接続され、GND端子613は芯線613に接続されている。
また、図において、634はプラグ挿入口を示している。
【0037】
[イヤホンケーブルの構成例]
イヤホンケーブル70は、一端部が分岐されてRch用イヤホン71、Lch用イヤホン72が接続され、他端部にφ3.5mmの3極プラグ73が接続されている。
3極プラグ73は、その円筒状の先端部をアンテナケーブル60の3極ジャック63に挿入して接続可能であり、Rch端子731、Lch端子732、およびGND端子733を有する。
そして、Rch端子731とイヤホン71がRchライン734により接続され、Lch端子732とイヤホン72がLchライン735により接続され、GND端子733がGNDライン736,737と接続されている。
【0038】
[携帯端末(電子機器)の3極ジャック部22の構成例]
携帯端末20に形成される3極ジャック部22は、図2に示すように、3極ジャック221、引き出し部(引き出しライン部)222,223,224を有する。
引き出し部222は、3極ジャックのRch端子TRに接続されてRchの音声信号を図示しない信号処理系に供給する。
引き出し部222には、高周波遮断のためのインダクタLやイフェライトビーズFB等により形成される高周波遮断部225が挿入(接続)されている。
引き出し部223は、3極ジャックのLch端子TLに接続されてLchの音声信号を図示しない信号処理系に供給する。
引き出し部223には、高周波遮断のためのインダクタLやイフェライトビーズFB等により形成される高周波遮断部226が挿入(接続)されている。
引き出し部224は、3極ジャックのGND端子TGに接続されてセットグランドに接続される。
引き出し部224には、高周波遮断のためのインダクタLやイフェライトビーズFB等により形成される高周波遮断部227が挿入(接続)されている。
引き出し部224は、2つに分岐され、第1の分岐ラインLB1に高周波遮断部227が接続される。第2の分岐ラインLB2はアンテナ信号ラインLAMTを形成し、キャパシタC221が接続され、さらにキャパシタC221を介してチューナー23に接続されている。
【0039】
図6(A)および(B)は、携帯端末(電子機器)における3極ジャック部の基板への実装例を示す図である。
図6(A)は、ジャック部22の基板24への実装領域の背面(実装面)にGNDラインや信号ライン(導電ライン)が形成されている例を示している。
図6(B)は、ジャック部22の実装領域の背面(実装面)にはGNDラインや信号ラインがない領域(非導電領域)241を形成している例を示している。
【0040】
図7(A)および(B)は、図6(A)および(B)のように、携帯端末(電子機器)における基板に3極ジャック部を実装した場合の受信装置の周波数に対する第1のピークゲイン特性を示す図である。
【0041】
図8(A)および(B)は、図6(A)および(B)のように、携帯端末(電子機器)における基板に3極ジャック部を実装した場合の受信装置の周波数に対する第2のピークゲイン特性を示す図である。
図7および図8の(A),(B)において、Hで示す曲線が水平偏波(Horizontal Polarization)の特性を示し、Vで示す曲線が垂直偏波(Vertical Polarization)の特性を示している。
また、図7および図8の(C),(D)においては、特性図にあわせて測定結果を詳細に示す図表を図示している。
【0042】
この例は、図6(A),(B)のようにジャック部22の背面にこのGNDがある場合とない場合をアンテナケーブル60にイヤホン長さ1200mm品を装着した場合とアンテナケーブル60のみを暗室で、アンテナゲインを測定した場合である。
図7がイヤホンケーブル70を接続した場合の測定結果を、図8がアンテナケーブル60のみの場合の測定結果を示している。
これらの図からわかるように、ジャック部22の配置領域の実装面(背面)にGND等の導電部がない場合は、ある場合に比較して、大きく特性が改善している。
【0043】
また、図9(A)および(B)は、アンテナケーブル60の中継部の実装基板においてプラグ端子に高周波遮断部としてのフェライトビーズを実装した場合と実装していない場合の受信装置の周波数に対するピークゲイン特性を示す図である。
図9(A)が高周波遮断部としてのフェライトビーズを実装した場合の測定結果を、図9(B)が高周波遮断部としてのフェライトビーズを実装していない場合の測定結果を示している。
図9(A),(B)において、Hで示す曲線が水平偏波の特性を示し、Vで示す曲線が垂直偏波の特性を示している。
また、図9(C),(D)においては、特性図にあわせて測定結果を詳細に示す図表を図示している。
【0044】
図9からわかるように、プラグ端子に高周波遮断部を接続してない場合には、大きく特性が劣化し、接続している場合には良好な特性を得られる。
【0045】
図10(A)は、アンテナケーブルにイヤホンケーブルを接続したときのVHF帯の受信装置の周波数に対するピークゲイン特性を示す図である。
図10(A)において、Hで示す曲線が水平偏波の特性を示し、Vで示す曲線が垂直偏波の特性を示している。
また、図10(B)においては、特性図にあわせて測定結果を詳細に示す図表を図示している。
【0046】
図10からわかるように、本実施形態のアンテナケーブルとイヤホンケーブルを含むアンテナ装置を用いていることにより、VHF帯のローバンドもハイバンドも受信可能である。
【0047】
<2.第2の実施形態>
[受信システム(受信装置)の第2の構成例]
図11は、本発明の第2の実施形態に係る受信システムの等価回路を示す図である。
【0048】
本第2の実施形態に係る受信システム10Aが第1の実施形態に係る受信システム10と異なる点は、アンテナ装置30Aにおいて、アンテナケーブル60Aとイヤホンケーブル70Aをプラグ接続ではなく、一体的に接続したことにある。
【0049】
その他の構成は第1の実施形態と同様である。
本第2の実施形態によれば、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0050】
<3.第3の実施形態>
[受信システム(受信装置)の第3の構成例]
図12は、本発明の第3の実施形態に係る受信システムの等価回路を示す図である。
【0051】
本第3の実施形態に係る受信システム10Bが第2の実施形態に係る受信システム10Aと異なる点は、プラグとして4極プラグ40Bを用いたことにある。
これに応じてアンテナケーブル60Bは、4芯の同軸ケーブル610Bが適用されている。
図12においては、同軸ケーブル610Bの断面を併せて示している。
【0052】
4極プラグ40Bは、先端部41Bにおいて、Rch端子412とGND端子413との間に、マイクロフォン(MIC)端子414が形成されている。
そして、4極プラグ40Bは、後端部42Bにおいて、GND端子421とRch端子422との間にMIC端子424が形成されている。
中継部62Bにおいて、MIC端子424には、インダクタL3やフェライトビーズにより形成される高周波遮断部623が接続されている。
また、同軸ケーブル610Bは、3芯の同軸ケーブル610に比べて芯線617が1本多く含まれている。
芯線617の一端部は中継部62Bにおいて高周波遮断部623に接続されている。
また、芯線617の他端部は、マイクロフォン(MIC)90に接続され、MIC90は、GNDラインである芯線613とイヤホンケーブル70BのGNDラインとに接続される。
【0053】
また、携帯端末(電子機器)20Bにおけるジャック部22Bは、ジャック221BにMIC端子TMが増設されており、その引き出し部228がMIC端子TMに接続されている。
そして、引き出し部228には、高周波遮断のためのインダクタLやイフェライトビーズFB等により形成される高周波遮断部229が挿入(接続)されている。
【0054】
その他の構成は第2の実施形態と同様である。
本第3の実施形態によれば、上述した第1および第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0055】
<4.第4の実施形態>
[受信システム(受信装置)の第4の構成例]
図13は、本発明の第4の実施形態に係る受信システムの等価回路を示す図である。
【0056】
本第4の実施形態に係る受信システム10Cが第2の実施形態に係る受信システム10Aと異なる点は、アンテナケケーブルを用いずに、イヤホンケーブル70を、中継部62Cを介して3極プラグ40に接続するようにしたことにある。
【0057】
図14(A)および(B)は、アンテナケーブルを用いずにイヤホンケーブルを接続したときのVHF帯およびUHF帯の受信装置の周波数に対するピークゲイン特性を示す図である。
図14(A)および(B)において、Hで示す曲線が水平偏波の特性を示し、Vで示す曲線が垂直偏波の特性を示している。
また、図14(C)および(D)においては、特性図にあわせて測定結果を詳細に示す図表を図示している。
図14(A)および(C)がVHF帯の特性を、図14(B)および(D)がUHF帯の特性を示している。
【0058】
図10からわかるように、本実施形態のアンテナケーブルとイヤホンケーブルを含むアンテナ装置を用いていることにより、VHF帯のローバンドもハイバンドも受信可能である。
【0059】
通常のイヤホンケーブルのみを用いた場合であっても、図14のアンテナゲインの測定結果を見るとわかるように、UHF帯は、アンテナケーブルがあるものの方がいいが、VHF帯は、同等で、それなりに受信できるアンテナ装置を実現することが可能である。
【0060】
<5.第5の実施形態>
[受信システム(受信装置)の第5の構成例]
図15は、本発明の第5の実施形態に係る受信システムの等価回路を示す図である。
【0061】
本第5の実施形態に係る受信システム10Dが第2の実施形態に係る受信システム10Aと異なる点は、次のとおりである。
すなわち、一ラインとしてのGNDライン613Dが同軸ケーブル610Dで形成され、他ラインとしての音声信号のRchライン611DおよびLchライン612Dが外側で、同軸ケーブル610Dに並列に配置されている。
中継部62Dにおける接続は第2の実施形態と同様に、Rchライン611Dは高周波遮断部621を介してプラグ端子422に接続され、Lchライン612Dが高周波遮断部622を介してプラグ端子423に接続されている。
中継部62Dにおいて、同軸ケーブル610Dに芯線であるGNDライン613Dとシールド部615とプラグ40のGND端子421が接続されて、アンテナ信号ラインLANTが形成されている。
そして、中継部62Dにおいては、アンテナ信号ラインLANTと、Rchライン611DおよびLchライン612Dの間に、容量C621,C622が形成されている。
本実施形態においては、キャパシタを配置している。これにより、アンテナ特性の向上を図ることが可能である。
【0062】
そして、アンテナケーブル60Dの他端側に、基板やモールドにより形成される中継部100が配置されている。
中継部100において、同軸ケーブル610Dの芯線613Dの他端が配線101によりイヤホンケーブル70のGNDライン736,737と接続されている。
また、信号ライン611D,612Dの他端にはインダクタやフェライトビーズにより形成される高周波遮断機能を有する高周波遮断部102,103が接続されている。
そして、高周波遮断部102が配線104によりイヤホンケーブル70のRchライン734に接続され、高周波遮断部103が配線105によりイヤホンケーブル70のLchライン735に接続されている。
【0063】
このような構成を有する第5の実施形態においても、上述したと同様の効果を得ることが可能である。
【0064】
<6.第6の実施形態>
[受信システム(受信装置)の第6の構成例]
図16は、本発明の第6の実施形態に係る受信システムの等価回路を示す図である。
【0065】
本第6の実施形態に係る受信システム10Eが第3の実施形態に係る受信システム10Bと異なる点は、次のとおりである。
すなわち、一ラインとしてのGNDライン613Eが同軸ケーブル610Eが形成され、他ラインとしての音声信号のRchライン611E、Lchライン612E、およびMICライン617Eが外側で、同軸ケーブル610Eに並列に配置されている。
中継部62Eにおける接続は第3の実施形態と同様に、Rchライン611Eは高周波遮断部621を介してプラグ端子422に接続され、Lchライン612Eが高周波遮断部622を介してプラグ端子423に接続されている。さらに、MICライン617Eが高周波遮断部623を介してプラグ端子424に接続されている。
中継部62Eにおいて、同軸ケーブル610Eに芯線であるGNDライン613Eとシールド部615とプラグ40のGND端子421が接続されて、アンテナ信号ラインLANTが形成されている。
そして、中継部62Eにおいては、アンテナ信号ラインLANTと、Rchライン611E,Lchライン612E、およびMICライン617Eの間に、容量C621,C622,C623が形成されている。
本実施形態においては、キャパシタを配置している。
【0066】
そして、アンテナケーブル60Eの他端側に、基板やモールドにより形成される中継部100Eが配置されている。
中継部100Eにおいて、同軸ケーブル610Eの芯線613Eの他端が配線101Eによりイヤホンケーブル70のGNDライン736,737と接続されている。
また、信号ライン611E,612E,617Eの他端にはインダクタやフェライトビーズにより形成される高周波遮断機能を有する高周波遮断部102E,103E,106Eが接続されている。
そして、高周波遮断部102Eが配線104Eによりイヤホンケーブル70のRchライン734に接続され、高周波遮断部103Eが配線105Eによりイヤホンケーブル70のLchライン735に接続されている。
高周波遮断部106EはMIC90に接続され、MIC90は配線107Eにより配線101Eおよびイヤホンケーブル70のGNDライン736,737に接続されている。
【0067】
このような構成を有する第6の実施形態においても、上述したと同様の効果を得ることが可能である。
【0068】
以上説明したように、本実施形態によれば、φ3.5mm、φ2.5mmなどの通常オーディオでよく使用するプラグジャックを用いて、VHF帯、UHF帯を受信するアンテナにおいて、結合部のロスを減らして、高い受信性能を実現することができる。
【0069】
なお、アンテナケーブルにおいて、伝送ケーブルが、中継部に接続される部位が、同軸構造ではなく平行2線で構成することも可能である。
また、高周波遮断部位は、磁性材料にケーブル部を巻きつけることによって形成することも可能である。
【符号の説明】
【0070】
10,10A〜10E・・・受信システム(受信装置)、20・・・携帯端末(電子機器、セット)、22,22B・・・ジャック部、221,221B・・・ジャック、222〜224,228・・・引き出し部、225〜227,229・・・高周波遮断部、221〜223、23・・・チューナー、30・・・アンテナ装置、40・・・3極プラグ、40B・・・4極プラグ、50・・・音声信号伝送ケーブル、60・・・アンテナケーブル、61・・・同軸ケーブル、62,100,100E・・・中継部、621〜623・・・高周波遮断部、70・・・イヤホンケーブル、80・・・実装基板、90・・・マイクロフォン(MIC)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端子を含む音声信号用プラグと、
複数のラインを含み、一端側に上記音声信号用プラグが接続されて音声信号を伝送する音声信号伝送ケーブルと、を含み、
上記音声信号用プラグの一端子と上記音声信号伝送ケーブルの一ラインとが接続されて、アンテナ信号ラインが形成され、
少なくとも、上記音声信号伝送ケーブルの上記アンテナ信号ラインを形成するライン以外の他ラインに接続される上記音声信号用プラグの上記アンテナ信号ラインを形成する端子以外の他端子に、高周波的な遮断機能を有する高周波遮断部が接続されている
アンテナ装置。
【請求項2】
上記音声信号用プラグが接続されるジャック部を含み、
上記ジャック部は基板に実装され、当該ジャック部の背面部における基板は、少なくとも実装面が非導電領域として形成されている
請求項1記載のアンテナ装置。
【請求項3】
上記ジャック部は、
複数の引き出し部を含み、
少なくとも上記音声信号用プラグが接続されてアンテナ信号ラインを形成する一引き出し部以外の他の引き出し部に、高周波的な遮断機能を有する高周波遮断部が接続されている
請求項2記載のアンテナ装置。
【請求項4】
上記一引き出し部は、
分岐され、一分岐部に高周波遮断部が接続され、
他分岐部にキャパシタが接続されている
請求項3記載のアンテナ装置。
【請求項5】
上記音声信号伝送ケーブルは、
アンテナケーブルとしてのジャケットにより被覆されたシールド部付同軸ケーブルを含み、
上記同軸ケーブルの一端側において、シールド部が上記アンテナ信号ラインを形成する上記音声信号用プラグの一端子と上記音声信号伝送ケーブルの一ラインに接続されている
請求項1から4のいずれか一に記載のアンテナ装置。
【請求項6】
上記音声信号伝送ケーブルは、
上記アンテナ信号ラインを形成する上記一ラインを含むジャケットにより被覆されたシールド部付同軸ケーブルと、
上記同軸ケーブルに並列に配置される上記アンテナ信号ラインを形成する一ライン以外の他ラインと、を含み、
上記他ラインの一端側が上記高周波遮断部を介して、上記音声信号用プラグの上記アンテナ信号ラインを形成する端子以外の他端子に接続されている
請求項1から5のいずれか一に記載のアンテナ装置。
【請求項7】
上記同軸ケーブルの一端側において、上記シールド部が接続されるアンテナ信号ラインと上記他ラインの一端部との間に容量が形成されている
請求項6記載のアンテナ装置。
【請求項8】
上記音声信号伝送ケーブルは、
イヤホンケーブルを含み、
上記他ラインとして、イヤホンケーブル用信号ラインとマイクロフォン用信号ラインのうち、少なくともイヤホンケーブル用信号ラインを含み、
少なくとも上記他ラインの他端部と上記イヤホンケーブルの信号ラインとの間に高周波遮断機能を有する高周波遮断部が接続されている
請求項6または7記載のアンテナ装置。
【請求項9】
上記音声信号伝送ケーブルの一端側、および上記音声信号伝送ケーブルの他端側のうち少なくとも一端側に中継部が配置され、
上記中継部には、
少なくとも、上記音声信号用プラグの各端子との接続端子、接続ライン、および上記高周波遮断部が実装されている
請求項1から8のいずれか一に記載のアンテナ装置。
【請求項10】
上記音声信号用プラグにおいて、アンテナ信号ラインとして共用されるプラグ端子、および上記音声信号伝送ケーブルの上記一ラインが、音声信号ラインのグランドを含む
請求項1から9のいずれか一に記載のアンテナ装置。
【請求項11】
アンテナ装置と、
上記アンテナ装置が接続可能で、放送波の受信機能を有する電子機器と、を有し、
上記アンテナ装置は、
複数の端子を含む音声信号用プラグと、
複数のラインを含み、一端側に上記音声信号用プラグが接続されて音声信号を伝送する音声信号伝送ケーブルと、を含み、
上記音声信号用プラグの一端子と上記音声信号伝送ケーブルの一ラインとが接続されて、アンテナ信号ラインが形成され、
少なくとも、上記音声信号伝送ケーブルの上記アンテナ信号ラインを形成するライン以外の他ラインに接続される上記音声信号用プラグの上記アンテナ信号ラインを形成する端子以外の他端子に、高周波的な遮断機能を有する高周波遮断部が接続されている
受信装置。
【請求項12】
上記電子機器は、
上記アンテナ装置の音声信号用プラグが接続されるジャック部を含み、
上記ジャック部は基板に実装され、当該ジャック部の背面部における基板は、少なくとも実装面が非導電領域として形成されている
請求項11記載の受信装置。
【請求項13】
上記ジャック部は、
複数の引き出し部を含み、
少なくとも上記音声信号用プラグが接続されてアンテナ信号ラインを形成する一引き出し部以外の他の引き出し部に、高周波的な遮断機能を有する高周波遮断部が接続されている
請求項12記載の受信装置。
【請求項14】
上記一引き出し部は、
分岐され、一分岐部に高周波遮断部が接続され、
他分岐部にキャパシタが接続されている
請求項13記載の受信装置。
【請求項15】
上記音声信号伝送ケーブルは、
アンテナケーブルとしてのジャケットにより被覆されたシールド部付同軸ケーブルを含み、
上記同軸ケーブルの一端側において、シールド部が上記アンテナ信号ラインを形成する上記音声信号用プラグの一端子と上記音声信号伝送ケーブルの一ラインに接続されている
請求項11から14のいずれか一に記載の受信装置。
【請求項16】
上記音声信号伝送ケーブルは、
上記アンテナ信号ラインを形成する上記一ラインを含むジャケットにより被覆されたシールド部付同軸ケーブルと、
上記同軸ケーブルに並列に配置される上記アンテナ信号ラインを形成する一ライン以外の他ラインと、を含み、
上記他ラインの一端側が上記高周波遮断部を介して、上記音声信号用プラグの上記アンテナ信号ラインを形成する端子以外の他端子に接続されている
請求項11から15のいずれか一に記載の受信装置。
【請求項17】
上記同軸ケーブルの一端側において、上記シールド部が接続されるアンテナ信号ラインと上記他ラインの一端部との間に容量が形成されている
請求項16記載の受信装置。
【請求項18】
上記音声信号伝送ケーブルは、
イヤホンケーブルを含み、
上記他ラインとして、イヤホンケーブル用信号ラインとマイクロフォン用信号ラインのうち、少なくともイヤホンケーブル用信号ラインを含み、
少なくとも上記他ラインの他端部と上記イヤホンケーブルの信号ラインとの間に高周波遮断機能を有する高周波遮断部が接続されている
請求項16または17記載の受信装置。
【請求項19】
上記音声信号伝送ケーブルの一端側、および上記音声信号伝送ケーブルの他端側のうち少なくとも一端側に中継部が配置され、
上記中継部には、
少なくとも、上記音声信号用プラグの各端子との接続端子、接続ライン、および上記高周波遮断部が実装されている
請求項11から18のいずれか一に記載の受信装置。
【請求項20】
上記音声信号用プラグにおいて、アンテナ信号ラインとして共用されるプラグ端子、および上記音声信号伝送ケーブルの上記一ラインが、音声信号ラインのグランドを含む
請求項11から19のいずれか一に記載の受信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−172125(P2011−172125A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−35430(P2010−35430)
【出願日】平成22年2月19日(2010.2.19)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】