説明

アームレスト

【課題】製造コスト低減および操作性向上を図る。
【解決手段】アームレストARは、第1端部42がシートバック10に枢支されると共に、第2端部44が該アームレストARの裏側に枢支されるアームレスト支持部材40により、シートSに姿勢変位可能に取付けられている。シートバック10に対するアームレスト支持部材40の回動変位および該アームレスト支持部材40に対するアームレストARの回動変位の複合作用により、アームレストARの片面となる表側外面20が、収納位置ではシートバック10のシート表面と面一となり、使用位置ではシートクッション12の座面上で上方を指向する。従って、表側外面20にだけ、所要厚の弾性部材24およびこれを被覆する加飾部材26が配設される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アームレストに関し、更に詳細には、シートバックに縦向きに収納させた収納位置と、前記シートバックから前方へ横向きに延出させた使用位置とに姿勢変位可能なアームレストに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、セダンタイプやワゴンタイプ等の種々乗用車のリアシートは、図7に例示するように、乗員室内の幅方向に延在する横長のベンチタイプとなっているものが多く、大人3人が横並びに着座することを許容し得るようになっている。このようなシートSでは、車種やグレードに応じて異なるものの、1人または2人が使用する場合に身体を支えるため、シートバック10の左右中央部分にアームレストAR1が配設されている。このアームレストAR1は、シートバック10に設けた収納凹部14に縦向きに収納させた収納位置(図7(a))と、シートバック10から前方へ横向きに延出させてシートクッション12の上面に倒伏した使用位置(図7(b))とに姿勢変位可能となっている。すなわち、3人乗車時や非使用時には、シートバック10の収納凹部14へ収納させてシートS(シートバック10)の一部分として機能させ、使用時にのみ使用位置へ延出させて使用するようになっている。このようなアームレストに関しては、例えば特許文献1に開示されている。
【特許文献1】特開平6−68964号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、図7(a),(b)に例示した従来のアームレストAR1は、図示しないヒンジ機構によりその後端部分(下端部分)がシートバック10の下縁部分に枢支されており、このヒンジ機構により回動させることで縦向きの収納位置と横向きの使用位置との間で姿勢変位するようになる。従って、収納位置においてシートバック10のシート表面と面一となるのは、アームレストAR1における一方の片面である表側外面20であり、使用位置において上方を指向して乗員の腕を当て受けるのは、当該アームレストAR1における他方の片面である裏側外面22である。換言すると、非使用時に乗員の身体(背中)と接するのは表側外面20であり、使用時に乗員の身体(腕)と接するのは裏側外面22であるから、アームレストAR1の外面全体が乗員の身体を当て受けるようになっている。
【0004】
このため、表側外面20はシートバック10と同等の弾力性および質感を付与する必要があり、同様に裏側外面22もアームレストとしての弾力性および質感を付与する必要がある。すなわち、アームレストAR1の外面全体に、弾力性を有する発泡ウレタン等の弾性部材24を配設すると共に、この弾性部材24を被覆する表皮材等の加飾部材26を被着する必要があるから、材料費や成形工数等が嵩んで製造コストがアップする問題を内在していた。また実際の使用時においては、例えば収納位置から使用位置へ姿勢変位させる場合、肩の高さ程度に位置するアームレストAR1の先端部分を把持して前方へ引張ることになるため、シートSに着座した乗員が上体を大きく捻った不自由な姿勢での操作を強いられる問題もあった。更に急ブレーキ時には、収納位置に収納されているアームレストAR1が前方へ倒れ込むように飛び出てくるおそれがあるため、収納位置においては比較的強めに保持されるようになっており、使用位置へ引き出す際に意外と大きな力を要するから子供や老人には操作し難い課題もあった。
【0005】
従って本発明では、製造コスト低減および操作性向上を図ったアームレストを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
シートバックに収納させた収納位置と、前記シートバックから延出させた使用位置とに姿勢変位可能なアームレストにおいて、
前記アームレストの片面となる表側外面を、前記収納位置では前記シートバックのシート表面と面一とさせ、前記使用位置では上方を指向させるようにしたことを要旨とする。
【0007】
従って、請求項1に係る発明によれば、アームレストの外面全体の約1/2程度である表側外面だけに弾力性および加飾性を付与すればよい。
【0008】
請求項2記載の発明は、
シートバックに収納させた収納位置と、前記シートバックから延出させた使用位置とに姿勢変位可能なアームレストにおいて、
第1端部が前記シートバックに枢支されると共に、第2端部が前記アームレストの裏側に枢支されるアームレスト支持部材を有し、
前記シートバックに対する前記アームレスト支持部材の回動変位および該アームレスト支持部材に対する前記アームレストの回動変位により、アームレストの片面となる表側外面を、前記収納位置では前記シートバックのシート表面と面一とさせ、前記使用位置では上方を指向させるようにしたことを要旨とする。
【0009】
従って、請求項2に係る発明によれば、常に腕を低い位置へ伸ばした自然な姿勢でアームレストを姿勢変位させ得るため、アームレストの出入れ時の操作性向上を図り得る。
【0010】
請求項3記載の発明は、
シートバックに収納させた収納位置と、前記シートバックから延出させた使用位置とに姿勢変位可能なアームレストにおいて、
前記シートバックに縦方向へ延設された第1ガイド部と、前記アームレストに設けられて前記第1ガイド部にスライド可能に係合する第2ガイド部とを有し、
前記第2ガイド部が前記第1ガイド部に沿って移動することにより、前記アームレストの片面となる表側外面を、前記収納位置では前記シートバックのシート表面と面一とさせ、前記使用位置では上方を指向させるようにしたことを要旨とする。
【0011】
従って、請求項3に係る発明によれば、常に腕を低い位置へ伸ばした自然な姿勢でアームレストを姿勢変位させ得るため、アームレストの出入れ時の操作性向上を図り得る。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記表側外面には、所要厚の弾性部材およびこれを被覆する加飾部材が配設されていることを要旨とする。
【0013】
従って、請求項4に係る発明によれば、アームレストの外面全体の約1/2程度である表側外面だけに弾力性および加飾性を付与すればよく、材料費の削減による製造コストの低減を図り得る。
【0014】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載の発明において、シートバックに第1係合部を設けると共に、この第1係合部に係脱可能に係合する第2係合部を前記アームレストに設け、前記第2係合部を前記第1係合部へ係合させることで、前記収納位置と使用位置との間で保持させ得ることを要旨とする。
【0015】
従って、請求項5に係る発明によれば、収納位置と使用位置との間で傾斜姿勢に保持させることができるから、乗員の上体を側方から支持するサポート部材として使用することもできる。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係るアームレストによれば、材料費等の削減により製造コストを低減し得ると共に、操作性の向上を図られる等の利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
次に、本発明に係るアームレストにつき、好適な実施例を挙げ、添付図面を参照しながら、以下に説明する。なお、図7に既出の部材・部位と同一の部材・部位に関しては、同一の符号を付して説明する。
【実施例】
【0018】
(第1実施例)
図1は、第1実施例に係るアームレストの構成を示したシートの縦断側面図、図2は、図1のII−II線断面図である。第1実施例のアームレストARが配設されるシートSは、図7に例示した従来のシートSと基本的に同一であって、シートクッション12およびシートバック10から構成されるベンチタイプのものである。そして、シートバック10の左右中央部分に、アームレストARの収納を許容するサイズの収納凹部14が陥設されている。この収納凹部14は、シートバック10の内部に埋設した合成樹脂製の保持部材16により形状保持が図られている。
【0019】
アームレストARは、シートバック10に設けた収納凹部14に縦向きに収納されて該シートバック10の一部分をなす収納位置と、シートバック10から前方へ横向きに延出させてシートクッション12の座面上方に到来した使用位置とに姿勢変位可能となっている。しかも後述するように、アームレストARの片面となる表側外面20が、収納位置においてはシートバックのシート表面と面一となると共に、使用位置においては上方を指向するように、アームレストARが組付けられている。
【0020】
このアームレストARは、バケット形状の第1本体部材30と、この第1本体部材30の開口部に装着された第2本体部材32とにより、所定サイズのアームレスト本体34が形成されている。そして、アームレスト本体34の片面、すなわち第1本体部材30の外側には、発泡ウレタン等を材質とする所要厚の弾性部材24と、この弾性部材24を被覆する表皮材等の加飾部材26とが配設されており、弾力性および質感を付与した表側外面20が構成されている。また第2本体部材32は、アームレストARの外側に露出してその裏側外面22を構成しており、後述するアームレスト支持部材40の出入りが許容される陥凹部36が形成されている。
【0021】
すなわち第1実施例のアームレストARは、その外面全体の約1/2の領域となる表側外面20にだけ弾性部材24および加飾部材26が配設されており、残りの領域となる裏側外面22にはこれら弾性部材24および加飾部材26は配設されていない。これは、後述するように、使用時および非使用時の何れにおいても裏側外面22がシートSから殆ど露出しないため、この裏側外面22に弾力性や加飾性を付与する必要がないためである。なお加飾部材26は、シートクッション12やシートバック10に実施される表皮材と同一材質のものが使用され、下端部分には指先による把持が可能なストラップ38が設けられている。
【0022】
このような第1実施例のアームレストARは、第1端部42がシートバック10に枢支されると共に、第2端部44がアームレストARの裏側に枢支される2本のアームレスト支持部材40により、該シートバック10に姿勢変位可能に組付けられている。各アームレスト支持部材40は、略「へ」字形を呈した同一形状のレバー部材である。そして第1端部42近傍には、シートバック10の保持部材16に水平に固定支持された第1支持軸18が挿通される第1軸孔46が穿設されている。また第2端部44近傍には、第2本体部材32の陥凹部36に挿通支持される第2支持軸28が挿通される第2軸孔48が、第2端部44側に穿設されている。
【0023】
従って、アームレスト支持部材40は、シートバック10に対しシートSの前後方向への回動が可能に配設され、またアームレストARは、このアームレスト支持部材40に対して回動可能に配設されている。これによりアームレストARは、シートバック10に対するアームレスト支持部材40の回動変位および該アームレスト支持部材40に対するアームレストARの回動変位の複合作用により、次のような姿勢変位が許容される。
【0024】
先ず、シートバック10の収納凹部14に収容した収納位置においては、図1に例示したように、アームレストARの表側外面20が、シートバック10のシート表面と面一となった姿勢となる。これによりアームレストARは、シートバック10の一部を構成するようになり、シートSの真ん中に乗員が着座した場合、表側外面20はシートバック10として当該乗員の身体(上体)を当て受けるようになる。
【0025】
一方、図1の収納状態から、アームレストARの下端側に位置するストラップ38を把持してこれを前方へ引張ると、各アームレスト支持部材40が図1において反時計方向へ回動し、かつアームレストARは該アームレスト支持部材40に対して時計方向へ回動するようになる。これによりアームレストARは、図3に例示するように、下端側がシートクッション12の座面に沿って前方へ移動すると共に、また上端側がシートバック10の収納凹部14背面に沿って下方へ移動し、縦向き姿勢から徐々に傾斜姿勢へ変位するようになる。
【0026】
そして、シートバック10から前方へ横向きに延出した使用位置に変位した際には、裏側外面22がシートクッション12の座面に略接触した倒伏状態となる。この際、表側外面20は、上方を指向するようになるから、シートSに着座した乗員の身体(腕)を当て受けるようになる。一方、裏側外面22は、シートクッション12の座面に当接して殆ど露出していないため、殆ど視認されないと共に乗員の身体が接触することもない。
【0027】
一方、シートバック10の収納凹部14の背面側に係合ピン(第1係合部)50が設けてあり、またアームレストARの第2本体部材32には、この係合ピン50に係脱可能に係合する係合突縁部(第2係合部)52が設けられている。これら係合ピン50と係合突縁部52は、図3に例示したように、アームレストARが収納位置と使用位置との間の約45°の傾斜姿勢になった際に係合するようになり、当該アームレストARをこの傾斜姿勢で保持させるよう機能する。ここで係合ピン50は、スプリング54の付勢力により常には収納凹部14の背面から突出した状態に付勢保持されており、適宜の力で押されると設置部56内へ没入するようになっている。従って、姿勢変位中のアームレストARにある程度の勢いがある場合には、第2本体部材32が当接することで設置部56内へ没入するため、アームレストARの姿勢変位に支障を来たすことはない。
【0028】
前述した係合ピン50と係合突縁部52との係合により、アームレストARを傾斜姿勢に保持させた場合には、アームレストARが乗員の脇腹にちょうど接触するようになる。従って、例えばカーブ等を走行時に発生する遠心力により上体が横方向への移動しようとするのを側方から支持することができるから、所謂サポート部材として機能するようになる。
【0029】
このように構成された第1実施例のアームレストARによれば、以下のような効果を得ることができる。先ずアームレストARは、収納位置にある場合には表側外面20が乗員の上体を当て受けるようになり、使用位置にある場合には該表側外面20が乗員の腕を当て受けるようになる。すなわち、常には表側外面20だけに乗員の身体が接触するようなり、コストが嵩む弾性部材24および加飾部材26はアームレストARの外面全体の約1/2程度に配設すればよく、図7に例示した従来のアームレストARと比較して材料費の削減により製造コストの低減を図り得る。
【0030】
またアームレストARが、アームレスト支持部材40を介してシートバック10に取付けられているため、該アームレストARの下側を前方へ引張るだけで収納位置から使用位置へ安定的に姿勢変位させ得ると共に、使用位置から収納位置へ簡単に姿勢変位させ得る。すなわち乗員は、常に腕を低い位置へ伸ばした自然な姿勢でアームレストARを姿勢変位させ得るため、上体を捻る等の不自由な姿勢を強いられることがない。更に、急ブレーキ等により、アームレストARがシートクッション12上へ勢いよく倒れ込むこともない。従って、収納位置から使用位置への引出し操作および使用位置から収納位置への押込み操作を軽い力で行なうことができ、子供や老人等の力の弱い乗員でも容易に操作することができる。
【0031】
更に、係合ピン50および係合突縁部52を設けたことにより、収納位置と使用位置との間で傾斜姿勢に保持させることができるから、乗員の身体を側方から支持するサポート部材として使用することもできる。
【0032】
(第2実施例)
図5は、第2実施例に係るアームレストの構成を示したシートの縦断側面図であって、この第2実施例のアームレストARは、シートバック10に対する取付態様が第1実施例と異なっている。なお、第1実施例における部材・部位と同一の部材・部位については、同一の符号で指示し、その詳細説明は省略する。
【0033】
具体的には、シートバック10の収納凹部14側面に縦方向へ延在するガイドレール(第1ガイド部)60を延設すると共に、アームレストARの第1本体部材30の側面後部にガイドレール60にスライド可能に係合するガイドピン(第2ガイド部)62を突設してある。すなわち、アームレストARの後側だけがシートバック10にスライド係合されており、収納位置ではガイドピン62がガイドレール60の上端に到来し(図5)、使用位置ではガイドピン62がガイドレール60の下端に到来するようになる(図6)。なおガイドレール60は、下端側がシート前方へ適宜曲率半径でカーブしており、使用位置から収納位置へ姿勢変位させるべく後方側へ押した際には、ガイドピン62がガイドレール60に沿ってスムーズに移動するよう考慮されている。
【0034】
このように構成された第2実施例のアームレストARでも、前述した第1実施例のアームレストARと同等の作用効果を奏する。すなわち、製造コストの低減を図り得ると共に、操作性の向上を図り得る。
【0035】
なお第1実施例では、2本のアームレスト支持部材40が、左右に所定間隔を置いて配設されているが、このアームレスト支持部材40の配設数はこれに限定されるものではない。
【0036】
また、アームレストARが装着されるシートSは、乗員室の後側に設置されるリアシートに限定されるものではなく、フロントシートやサードシート等、乗員室に設置される全てが対象とされる。
【0037】
また、第1係合部50と第2係合部52との係合形態は、第2係合部52を係合ピンとし、第1係合部50を第2係合部52に係合可能な係合突縁部としてもよい。また、第1係合部50および第2係合部52は、アームレストARの姿勢保持を図り得るものであれば、これ以外の種々係合態様としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明に係るアームレストは、種々自動車の乗員室内に設置されるシートに配設されるアームレストに好適に実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】第1実施例に係るアームレストを収納位置に姿勢変位させた状態で示したシートの縦断側面図。
【図2】図1のII−II線断面図。
【図3】アームレストを中間位置に保持させた状態の縦断側面図。
【図4】アームレストを使用位置まで姿勢変位させた状態の縦断側面図。
【図5】第2実施例に係るアームレストを収納位置に姿勢変位させた状態で示したシートの縦断側面図。
【図6】アームレストを使用位置まで姿勢変位させた状態の縦断側面図。
【図7】従来のアームレストを収納位置と使用位置とに姿勢変位させた状態で夫々示したシートの斜視図。
【符号の説明】
【0040】
10 シートバック,20 表側外面,24 弾性部材,26 加飾部材
40 アームレスト支持部材,42 第1端部,44 第2端部
50 係合ピン(第1係合部),52 係合突縁部(第2係合部)
60 ガイドレール(第1ガイド部),62 ガイドピン(第2ガイド部)
AR アームレスト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートバック(10)に収納させた収納位置と、前記シートバック(10)から延出させた使用位置とに姿勢変位可能なアームレスト(AR)において、
前記アームレスト(AR)の片面となる表側外面(20)を、前記収納位置では前記シートバック(10)のシート表面と面一とさせ、前記使用位置では上方を指向させるようにした
ことを特徴とするアームレスト。
【請求項2】
シートバック(10)に収納させた収納位置と、前記シートバック(10)から延出させた使用位置とに姿勢変位可能なアームレスト(AR)において、
第1端部(42)が前記シートバック(10)に枢支されると共に、第2端部(44)が前記アームレスト(AR)の裏側に枢支されるアームレスト支持部材(40)を有し、
前記シートバック(10)に対する前記アームレスト支持部材(40)の回動変位および該アームレスト支持部材(40)に対する前記アームレスト(AR)の回動変位により、アームレスト(AR)の片面となる表側外面(20)を、前記収納位置では前記シートバック(10)のシート表面と面一とさせ、前記使用位置では上方を指向させるようにした
ことを特徴とするアームレスト。
【請求項3】
シートバック(10)に収納させた収納位置と、前記シートバック(10)から延出させた使用位置とに姿勢変位可能なアームレスト(AR)において、
前記シートバック(10)に縦方向へ延設された第1ガイド部(60)と、前記アームレスト(AR)に設けられて前記第1ガイド部(60)にスライド可能に係合する第2ガイド部(62)とを有し、
前記第2ガイド部(62)が前記第1ガイド部(60)に沿って移動することにより、前記アームレスト(AR)の片面となる表側外面(20)を、前記収納位置では前記シートバック(10)のシート表面と面一とさせ、前記使用位置では上方を指向させるようにした
ことを特徴とするアームレスト。
【請求項4】
前記表側外面(20)には、所要厚の弾性部材(24)およびこれを被覆する加飾部材(26)が配設されている請求項1〜3の何れかに記載のアームレスト。
【請求項5】
前記シートバック(10)に第1係合部(50)を設けると共に、この第1係合部(50)に係脱可能に係合する第2係合部(52)を前記アームレスト(AR)に設け、
前記第2係合部(52)を前記第1係合部(50)へ係合させることで、前記収納位置と使用位置との間で保持させ得る請求項1〜4の何れかに記載のアームレスト。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−280568(P2006−280568A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−103555(P2005−103555)
【出願日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(000119232)株式会社イノアックコーポレーション (1,145)
【Fターム(参考)】