本発明は、インフルエンザワクチン、特にイヌインフルエンザワクチンに関する。このワクチンは、組換えポックスウイルスワクチン又は不活化ワクチンのいずれでもよい。本発明はさらに、動物、特にイヌをインフルエンザから防御するために用いるインフルエンザ抗原、エピトープ又は免疫原をコードし、発現させる組換えポックスウイルスベクターを包含する。

【特許請求の範囲】
【請求項１】
インフルエンザに対する免疫応答をイヌに誘発する方法であって、インフルエンザ抗原をコードするポリヌクレオチドを含むアビポックス発現ベクター、及び薬学上若しくは獣医学上許容される担体、賦形剤又は媒体を、免疫応答誘発に有効な量で含む製剤を投与することを含む方法。
【請求項２】
製剤がさらにアジュバントを含むことを特徴とする請求項１記載の方法。
【請求項３】
インフルエンザ抗原が、血球凝集素、マトリックスタンパク質、膜タンパク質、ノイラミニダーゼ、非構造タンパク質、核タンパク質、ポリメラーゼ、及びそれらの断片からなるグループから選択されることを特徴とする請求項１記載の方法。
【請求項４】
インフルエンザ抗原が、インフルエンザに感染したイヌから単離されることを特徴とする請求項１記載の方法。
【請求項５】
インフルエンザ抗原が、感染イヌに対する気管支肺胞洗浄により、又は感染イヌの肺組織から、単離されることを特徴とする請求項４記載の方法。
【請求項６】
インフルエンザ抗原が、ウマインフルエンザウイルス単離物から単離されることを特徴とする請求項１記載の方法。
【請求項７】
ウマインフルエンザウイルスが、オハイオウマインフルエンザウイルス単離物、ケンタッキーウマインフルエンザウイルス単離物、ニューマーケットウマインフルエンザウイルス単離物、又はそれらの混合物からなるグループから選択されることを特徴とする請求項６記載の方法。
【請求項８】
アビポックス発現ベクターが、弱毒化されたアビポックス発現ベクターであることを特徴とする請求項１記載の方法。
【請求項９】
アビポックス発現ベクターが、カナリア痘ベクターであることを特徴とする請求項８記載の方法。
【請求項１０】
カナリア痘ベクターが、ＡＬＶＡＣであることを特徴とする請求項９記載の方法。
【請求項１１】
インフルエンザ抗原が、血球凝集素であることを特徴とする請求項８記載の方法。
【請求項１２】
血球凝集素が、Ｈ３であることを特徴とする請求項１１記載の方法。
【請求項１３】
カナリア痘ベクターが、ＣＰ１５２９及びＣＰ１５３３からなるグループから選択されることを特徴とする請求項９記載の方法。
【請求項１４】
インフルエンザに対する免疫応答をイヌに誘発する方法であって、不活化インフルエンザワクチン及び薬学上許容される担体を免疫応答誘発に有効な量で含む製剤を投与することを含む方法。
【請求項１５】
製剤がさらにアジュバントを含むことを特徴とする請求項１４記載の方法。
【請求項１６】
不活化インフルエンザワクチンが、イヌ不活化インフルエンザ単離物、ウマ不活化インフルエンザ単離物、又はそれらの混合物からなるグループから選択されることを特徴とする請求項１４記載の方法。
【請求項１７】
ウマインフルエンザ単離物が、オハイオウマインフルエンザ単離物、ケンタッキーウマインフルエンザ単離物、ニューマーケットウマインフルエンザ単離物、及びそれらの混合物からなるグループから選択されることを特徴とする請求項１６記載の方法。
【請求項１８】
不活化インフルエンザワクチンが、ホルマリン又はβ−プロピオラクトンで不活化されることを特徴とする請求項１４記載の方法。
【請求項１９】
アジュバントが、水酸化アルミニウム、リン酸アルミニウム、カルボマー、又は油−水エマルジョンであり、必要に応じてＣｐＧをさらに含むことを特徴とする請求項１５記載の方法。
【請求項２０】
投与が、皮下投与又は筋肉内投与であることを特徴とする請求項１４記載の方法。

【図１−１】

【図１−２】

【図２−１】

【図２−２】

【図３】

【図４Ａ】

【図４Ｂ】

【図５Ａ】

【図５Ｂ−１】

【図５Ｂ−２】

【図５Ｂ−３】

【図５Ｂ−４】

【図５Ｂ−５】

【図５Ｂ−６】

【図６】

【公表番号】特表２００９−５０６０５０（Ｐ２００９−５０６０５０Ａ）
【公表日】平成２１年２月１２日（２００９．２．１２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−５２８１０９（Ｐ２００８−５２８１０９）
【出願日】平成１８年８月２３日（２００６．８．２３）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＵＳ２００６／０３２９１４
【国際公開番号】ＷＯ２００７／０２４９４７
【国際公開日】平成１９年３月１日（２００７．３．１）
【出願人】（３０４０４０６９２）メリアル　リミテッド (73)
【Ｆターム（参考）】