説明

イミノチアゾール化合物の製造方法

【課題】
煩雑な保護、脱保護という操作がなく、また入手性や安全性の点で問題のあるメチルイソシアネートを使用することなく、工業的に有利に目的とするイミノチアゾール化合物を製造する。
【解決手段】
式(1)




で示されるメチルウレア化合物を、式(2)



(式中、Rは置換されてもよいアリール基を表わす。)
で示されるイソチオシアネート化合物と反応させて、式(3)


(式中、R1は前記と同じ意味を表わす。)
で示されるチオウレア化合物とし、これを式(4)


(式中、Rは置換されてもよいアリール基を表し、Xは脱離基を表す。)
で示されるα位に脱離基を有するアセトフェノン化合物と反応させることを特徴とする、式(5)


(式中、R1およびR2はそれぞれ独立に前記と同じ意味を表わし、波線は(E)または(Z)配位を表す。)
で示されるイミノチアゾール化合物、もしくはその酸付加塩の製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イミノチアゾール化合物の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
式(I)


(式中、RおよびRは置換されてもよいアリール基を表わし、波線は(E)または(Z)配位を表す。)
で示されるイミノチアゾール化合物、もしくはその酸付加塩は、好酸球、リンパ球等の白血球の湿潤を抑制し、各種炎症の治療薬として有効である(例えば特許文献1〜2参照)。
【0003】

かかるイミノチアゾール化合物の製造方法としては、上記特許(特許文献2)の記載に従えば、例えば以下の方法によって製造することができる。すなわち、アリールイソチオシアネート化合物をBoc等の保護基で保護したエチレンジアミン化合物と反応させてチオウレア化合物とし、引き続きα位にブロモ基を有するケトン化合物と反応させてイミノチアゾール骨格を形成し、Boc基の脱保護を行った後で、メチルイソシアネートと反応させて望むイミノチアゾール化合物としている。
【0004】
【特許文献1】特開2003−192591号公報
【特許文献2】国際公開第02/02542号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
煩雑な保護、脱保護という操作がなく、また入手性や安全性の点で問題のあるメチルイソシアネートを使用することなく、工業的に有利に目的とするイミノチアゾール化合物を製造する方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち本発明は、下記式(1)




で示されるメチルウレア化合物を、式(2)



(式中、Rは置換されてもよいアリール基を表わす。)
で示されるイソチオシアネート化合物と反応させて、式(3)

(式中、R1は前記と同じ意味を表わす。)
で示されるチオウレア化合物とし、これを式(4)

(式中、Rは置換されてもよいアリール基を表し、Xは脱離基を表す。)
で示されるα位に脱離基を有するアセトフェノン化合物と反応させることを特徴とする、式(5)

(式中、R1およびR2はそれぞれ独立に前記と同じ意味を表わし、波線は(E)または(Z)配位を表す。)
で示されるイミノチアゾール化合物、もしくはその酸付加塩の製造方法を提供するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の方法によれば、煩雑な保護、脱保護という操作がなく、また入手性や安全性の点で問題のあるメチルイソシアネートを使用することなく、工業的に有利に目的とするイミノチアゾール化合物を製造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
まず、式(1)で示されるメチルウレア化合物を、式(2)で示されるイソチオシアネート化合物と反応させて、式(3)で示されるチオウレア化合物を得る工程について詳細に説明する。
【0009】
式(1)で示されるメチルウレア化合物の製造方法としては、例えば、N−メチルカルバミン酸フェニルと過剰量のエチレンジアミンとを反応させて、前記式(1)で示されるメチルウレア化合物と未反応のエチレンジアミンを含む反応液を得、(b)前記反応液をエチレンジアミンと共沸混合物を形成する溶媒の存在下に濃縮して、エチレンジアミンを除去することにより、式(1)で示されるメチルウレア化合物を取り出す方法が例示される。
【0010】
式(2)で示されるイソチオシアネート化合物においてRで表される、置換されてもよいアリール基としては、無置換のフェニル基、ナフチル基、ピリジル基等および、これらフェニル基、ナフチル基、ピリジル基等を構成する芳香環の一つまたは二つ以上の水素原子が、例えばアルキル基、例えばメトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基、ハロゲン原子、2置換アミノ基、ニトロ基、アシル基等の置換基で置換されていてもよい一価の芳香族基が例示される。具体的には、例えば、フェニル基、ナフチル基、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4-ピリジル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、4−メトキシフェニル基、2−フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル基、4−クロロフェニル基、4−ジメチルアミノフェニル基、4−モルホリン−4−イルフェニル基、4−ニトロフェニル基、4−アセチルフェニル基、3−メチル−2−ピリジル基、2、3−ジメチルフェニル基、2、3−ジフルオロフェニル基、2−クロロ−3−メチルフェニル基等が例示される。
【0011】
式(2)で示されるイソチオシアネート化合物としては、具体的には、フェニルイソチオシアネート、2−ナフチルイソチオシアネート、2−ピリジルイソチオシアネート、3−ピリジルイソチオシアネート、4-ピリジルイソチオシアネート、2−メチルフェニルイソチオシアネート、3−メチルフェニルイソチオシアネート、4−メチルフェニルイソチオシアネート、4−メトキシフェニルイソチオシアネート、2−フルオロフェニルイソチオシアネート、3−フルオロフェニルイソチオシアネート、4−フルオロフェニルイソチオシアネート、4−クロロフェニルイソチオシアネート、4−ジメチルアミノフェニルイソチオシアネート、4−モルホリン−4−イルフェニルイソチオシアネート、4−ニトロフェニルイソチオシアネート、4−アセチルフェニルイソチオシアネート、3−メチル−2−ピリジルイソチオシアネート、2、3−ジメチルフェニルイソチオシアネート、2、3−ジフルオロフェニルイソチオシアネート、2−クロロ−3−メチルフェニルイソチオシアネート等が例示される。
【0012】
式(1)のメチルウレア化合物と式(2)のイソチオシアネート化合物との反応は、通常、有機溶媒中で行われる。有機溶媒としては、イソチオシアネート化合物が反応しないものならいかなるものを用いてもよいが、例えばジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、例えばジエチルエーテル、メチル−tert−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、例えば酢酸エチル等のエステル系溶媒、例えばトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、例えばヘキサン、ヘプタン等の炭化水素系溶媒等が例示される。また、これらの溶媒の混合系で反応させても良い。溶媒の使用量は、良好に攪拌できる量用いればよく、通常、式(1)のメチルウレア化合物1重量部に対して、2重量部から100重量部程度であり、好ましくは、2〜30重量倍である。
【0013】
反応温度は、通常、0℃から使用する溶媒の沸点の範囲内で実施するが、反応選択性の観点から0℃以上、室温以下の範囲内で実施することが好ましい。
【0014】
反応終了後、結晶が析出した場合はそのまま、もしくは溶媒を一部濃縮した後に濾過などの方法により取得するか、溶媒を濃縮等の手段により除去することにより、式(3)で示されるチオウレア化合物を取得することができる。
【0015】
取得した式(3)で示されるチオウレア化合物は、必要により、例えばシリカゲルカラムクロマトグラフィーや再結晶等の通常の精製手段によりさらに精製してもよい。
【0016】
ここで取得した式(3)のチオウレア化合物として具体的には、N−{2−[(アニリノカルボノチオイル)アミノ]エチル}−N'−メチル尿素、N−メチル−N'−(2−{[(2−ナフチルアミノ)カルボノチオイル]アミノ}エチル)尿素、N−メチル−N'−(2−{[(ピリジン−2−イルアミノ)カルボノチオイル]アミノ}エチル)尿素、N−メチル−N'−(2−{[(ピリジン−3−イルアミノ)カルボノチオイル]アミノ}エチル)尿素、N−メチル−N'−(2−{[(ピリジン−4−イルアミノ)カルボノチオイル]アミノ}エチル)尿素、N−メチル−N'−[2−({[(2−メチルフェニル)アミノ]カルボノチオイル}アミノ)エチル]尿素、N−メチル−N'−[2−({[(3−メチルフェニル)アミノ]カルボノチオイル}アミノ)エチル]尿素、N−メチル−N'−[2−({[(4−メチルフェニル)アミノ]カルボノチオイル}アミノ)エチル]尿素、N−[2−({[(4−メトキシフェニル)アミノ]カルボノチオイル}アミノ)エチル] −N'−メチル尿素、N−[2−({[(2−フルオロフェニル)アミノ]カルボノチオイル}アミノ)エチル]−N'−メチル尿素、N−[2−({[(3−フルオロフェニル)アミノ]カルボノチオイル}アミノ)エチル]−N'−メチル尿素、N−[2−({[(4−フルオロフェニル)アミノ]カルボノチオイル}アミノ)エチル]−N'−メチル尿素、N−[2−({[(4−クロロフェニル)アミノ]カルボノチオイル}アミノ)エチル]−N'−メチル尿素、N−[2−({[(4−ジメチルアミノフェニル)アミノ]カルボノチオイル}アミノ)エチル] −N'−メチル尿素、N−[2−({[(4−モルホリン−4−イルフェニル)アミノ]カルボノチオイル}アミノ)エチル] −N'−メチル尿素、N−メチル−N'−[2−({[(4−ニトロフェニル)アミノ]カルボノチオイル}アミノ)エチル]尿素、N−[2−({[(4−アセチルフェニル)アミノ]カルボノチオイル}アミノ)エチル]−N'−メチル尿素、N−メチル−N'−[2−({[(3−メチルピリジン−2−イル)アミノ]カルボノチオイル}アミノ)エチル]尿素、N−[2−({[(2,3−ジメチルフェニル)アミノ]カルボノチオイル}アミノ)エチル] −N'−メチル尿素、N−[2−({[(2,3−ジフルオロフェニル)アミノ]カルボノチオイル}アミノ)エチル] −N'−メチル尿素、N−[2−({[(2−クロロ−3−メチルフェニル)アミノ]カルボノチオイル}アミノ)エチル] −N'−メチル尿素等が例示される。
【0017】
次に、式(3)で示されるチオウレア化合物を式(4)で示されるα位に脱離基を有するアセトフェノン化合物と反応させて、式(5)で示されるイミノチアゾール化合物、もしくはその酸付加塩を得る工程について詳細に説明する。
【0018】
式(4)で示されるα位に脱離基を有するアセトフェノン化合物においてRで表される、置換されてもよいアリール基としては、無置換のフェニル基、ナフチル基、ピリジル基等および、これらフェニル基、ナフチル基、ピリジル基等を構成する芳香環の一つまたは二つ以上の水素原子が、例えばアルキル基、例えばメトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基、ハロゲン原子、2置換アミノ基、ニトロ基、アシル基等の置換基で置換されていてもよい一価の芳香族基が例示される。例えばフェニル基、2−ナフチル基、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4-ピリジル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、4−メトキシフェニル基、2−フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル基、4−クロロフェニル基、4−ジメチルアミノフェニル基、4−モルホリン−4−イルフェニル基、4−ニトロフェニル基、4−アセチルフェニル基、3−メチル−2−ピリジル基、2、3−ジメチルフェニル基、2、3−ジフルオロフェニル基、2−クロロ−3−メチルフェニル基等が例示される。
【0019】
Xで示される脱離基としては、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、またはトリフルオロメタンスルホニルオキシ基、メタンスルホニルオキシ基等のスルホニルオキシ基が例示される。
【0020】
式(4)で示されるα位に脱離基を有するアセトフェノン化合物としては、より具体的には、2−クロロ−1−フェニルエタノン、2−ブロモ−1−フェニルエタノン、2−ヨード−1−フェニルエタノン、メタンスルホン酸2−オキソ−2−フェニルエチル、トリフルオロメタンスルホン酸2−オキソ−2−フェニルエチル、2−ブロモ−1−(2−ナフチル)エタノン、2−ブロモ−1−ピリジン−2−イルエタノン、2−ブロモ−1−ピリジン−3−イルエタノン、2−ブロモ−1−ピリジン−4−イルエタノン、2−ブロモ−1−(2−メチルフェニル)エタノン、2−ブロモ−1−(3−メチルフェニル)エタノン、2−ブロモ−1−(4−メチルフェニル)エタノン、2−ブロモ−1−(4−メトキシフェニル)エタノン、2−ブロモ−1−(2−フルオロフェニル)エタノン、2−ブロモ−1−(3−フルオロフェニル)エタノン、2−ブロモ−1−(4−フルオロフェニル)エタノン、2−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)エタノン、2−ブロモ−1−(4−ジメチルアミノフェニル)エタノン、2−ブロモ−1−(4−モルホリン−4−イルフェニル)エタノン、2−ブロモ−1−(4−ニトロフェニル)エタノン、2−ブロモ−1−(4−アセチルフェニル)エタノン、2−ブロモ−1−(3−メチルピリジン−2−イル)エタノン、2−ブロモ−1−(2,3−ジメチルフェニル)エタノン、2−ブロモ−1−(2,3−ジフルオロフェニル)エタノン、2−ブロモ−1−(2−クロロ−3−メチルフェニル)エタノン、等が例示される。
【0021】
前記式(3)で示されるチオウレア化合物と前記式(4)で示されるα位に脱離基を有するアセトフェノン化合物の反応は、通常、有機溶媒中で行われる。有機溶媒としては、例えばジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、例えばジエチルエーテル、メチル−tert−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、例えば酢酸エチル等のエステル系溶媒、例えばメタノール、エタノール等のアルコール系溶媒、例えばトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、例えばヘキサン、ヘプタン等の炭化水素系溶媒等が例示される。また、これらの溶媒の混合系で反応させても良い。溶媒の使用量は、良好に攪拌できる量用いればよく、式(4)のチオウレア化合物1重量部に対して、通常、2重量部から100重量部程度であり、好ましくは、2〜30重量部である。
【0022】
反応温度は、通常0℃から使用する溶媒の沸点の範囲内で実施するが、反応選択性の観点から0℃以上、室温以下の範囲内で実施することが好ましい。
【0023】
反応終了後、結晶が析出した場合はそのまま、もしくは溶媒を一部濃縮した後に濾過などの方法により取得するか、溶媒を濃縮等の手段により除去することにより、式(5)で示されるイミノチアゾール化合物の酸付加塩を取得することができる。取得した酸付加塩は、再結晶等の通常の精製手段によりさらに精製してもよい。
【0024】
また、取得した酸付加塩を水酸化ナトリウム等の塩基を用いてフリー化させることにより、式(5)のイミノチアゾール化合物を取得することができる。取得したイミノチアゾール化合物は、必要により、例えばシリカゲルカラムクロマトグラフィーや再結晶等の通常の精製手段によりさらに精製してもよい。
【0025】
ここで取得した式(5)のイミノチアゾール化合物として具体的には、N−メチル−N’−{2−[4−フェニル−2−(フェニルイミノ)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}尿素、N−メチル−N’−{2−[4−(2−ナフチル)−2−(フェニルイミノ)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}尿素、N−メチル−N’−{2−[2−(フェニルイミノ)−4−ピリジン−2−イル−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}尿素、N−{2−[4−(2−フルオロフェニル)−2−(フェニルイミノ)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素、N−メチル−N’−{2−[4−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−2−(フェニルイミノ)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}尿素、
【0026】
N−メチル−N’−{2−[2−(2−ナフチルイミノ)−4−フェニル−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}尿素、N−メチル−N’−{2−[4−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−2−(2−ナフチルイミノ)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}尿素、N−メチル−N’−{2−[4−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−2−(ピリジン−2−イルイミノ)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}尿素、N−メチル−N’−{2−[4−フェニル−2−(ピリジン−2−イルイミノ)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}尿素、N−メチル−N’−{2−[2−[(4−メチルフェニル)イミノ]−4−フェニル−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}尿素、N−メチル−N’−{2−[2−[(4−メチルフェニル)イミノ]−4−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}尿素、N−{2−[2−[(2−フルオロフェニル)イミノ]−4−フェニル−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素、N−{2−[2−[(2−フルオロフェニル)イミノ]−4−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素、N−{2−[2−[(3−フルオロフェニル)イミノ]−4−フェニル−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素、N−{2−[2−[(3−フルオロフェニル)イミノ]−4−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素、N−{2−[2−[(4−フルオロフェニル)イミノ]−4−フェニル−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素、N−{2−[2−[(4−フルオロフェニル)イミノ]−4−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素、N−{2−[2−[(4−クロロフェニル)イミノ]−4−フェニル−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素、N−{2−[2−[(4−クロロフェニル)イミノ]−4−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素、
【0027】
N−メチル−N’−{2−[2−[(4−モルホリン−4−イルフェニル)イミノ]−4−フェニル−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}尿素、N−メチル−N’−{2−[4−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−2−[(4−モルホリン−4−イルフェニル)イミノ]−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}尿素、N−メチル−N’−{2−[2−[(4−ニトロフェニル)イミノ]−4−フェニル−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}尿素、N−メチル−N’−{2−[4−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−2−[(4−ニトロフェニル)イミノ]−1,3−チアゾール-3(2H)−イル]エチル}尿素、N−{2−[2−[(4−メトキシフェニル)イミノ]−4−フェニル−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素、N−{2−[2−[(4−メトキシフェニル)イミノ]−4−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素、N−{2−[2−[(4−アセチルフェニル)イミノ]−4−フェニル−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素、N−{2−[2−[(4−アセチルフェニル)イミノ]−4−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素、N−{2−[2−[(2,3−ジメチルフェニル)イミノ]−4−フェニル−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素、N−{2−[2−[(2,3−ジメチルフェニル)イミノ]−4−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素、N−{2−[2−[(2,3−ジクロロフェニル)イミノ]−4−フェニル−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素、N−{2−[2−[(2,3−ジクロロフェニル)イミノ]−4−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素、N−{2−[2−[(3−クロロ−2−メチルフェニル)イミノ]−4−フェニル−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素、N−{2−[2−[(3−クロロ−2−メチルフェニル)イミノ]−4−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素等が例示される。
【実施例】
【0028】
以下、実施例、参考例をあげて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はもちろんこれらによってなんら限定されるものではない。
【0029】
参考例1
1−(4−モルホリン−4−イルフェニル)エタノンの合成
1−(4−アミノフェニル)エタノン8.01g、炭酸ナトリウム31.45g、エチレングリコール36.1g、ビス(クロロエチル)エーテル43.14gを仕込み、内温を115〜130℃に昇温して約28時間保温した。トルエン83g、水96gを加えて分液し、有機層を水90mlで1回洗浄した。さらに有機層を1mol/L塩酸90mLにて洗浄し、水層をトルエン14gで2回抽出した。有機層をあわせて10%炭酸水素ナトリウム溶液80gで1回、水80gで1回洗浄し、減圧下溶媒を留去して全量を12.2gとした。トルエン10mLを加えて50℃に昇温し、結晶の溶解を確認してから、40℃まで冷却した。メチル−tert−ブチルエーテル6g、n−ヘプタン6gの順に滴下し、30分間保温した。5時間で−15℃まで冷却し、さらに4時間保温してから結晶を濾取した。濾液を戻して結晶を全量濾過機にうつし、−15℃に冷却したメチル−tert−ブチルエーテル2g、n−ヘプタン2gの混液にて結晶を洗浄し、減圧下40℃にて乾燥して1−(4−モルホリン−4−イルフェニル)エタノン6.65gを収率54.6%で得た。(HPLC純度98%)
H−NMR(CDCl,δ/ppm):2.50(3H、s)、3.30(4H、ddd)、3.85(4H、ddd)、6.85(2Hd、)、7.90(2H、d)
【0030】
参考例2
2−ブロモ−1−(4−モルホリン−4−イルフェニル)エタノンの合成
1−(4−モルホリン−4−イルフェニル)エタノン22.0gを48%臭化水素酸66gに溶解し、98%硫酸6.6gを加えて40℃に昇温した。ここへ臭素17.1gを48%臭化水素水11.4gに溶解した溶液を70分で滴下した。同温度で2時間保温し、続いて5℃まで2時間で冷却し、さらに5℃で1時間保温してから結晶を濾取した。冷水44gで洗浄して2−ブロモ−1−(4−モルホリン−4−イルフェニル)エタノン臭化水素塩のウェットケーキ36.98gを得た。これを乾燥することなく全量を次工程に用いた。
2−ブロモ−1−(4−モルホリン−4−イルフェニル)エタノン臭化水素塩のウェットケーキ全量をトルエン154gに懸濁させ、内温を40〜45℃に保ちながら6%重曹水220gを5分間で滴下した。静置してから水層を分離し、有機層を水66gで1回洗浄した。水層を分離し、有機層を減圧下濃縮してトルエン117gを留去した。酢酸123gを仕込んで再度減圧下濃縮し、溶媒118gを留去した。酢酸41gを加えて内温を65℃に昇温し、同温度にて水132gを滴下した。滴下終了後30分保温し、5℃まで3時間で冷却した。5℃で1時間保温してから結晶を濾取し、水66gで3回洗浄し、減圧下乾燥して2−ブロモ−1−(4−モルホリン−4−イルフェニル)エタノン23.76gを得た。これをHPLCにて定量したところ、純分収率は71%であった。
H−NMR(CDCl,δ/ppm):3.35(4H、ddd)、3.85(4H、ddd)、4.38(2H、s)、6.85(2H、d)、7.90(2H、d)
【0031】
参考例3
N−(2−アミノエチル)−N’−メチルウレアの合成
エチレンジアミン71.0gをo−キシレン171.5gに溶解し、60℃で保温した。ここへ、N−メチルカルバミン酸フェニル17.9gをo−キシレン143gに加熱溶解したものを約2時間で滴下し、さらにo−キシレン43gにて洗い込みをおこなった。滴下後30分保温し、減圧下濃縮して溶媒405gを留去した。さらにo−キシレンとの共沸留去により残存するエチレンジアミンを除去し室温まで冷却して、N−(2−アミノエチル)−N’−メチルウレア含む濃縮残渣を得た。
【0032】
実施例1
N−[2−({[(3−フルオロフェニル)アミノ]カルボノチオイル}アミノ)エチル]−N'−メチル尿素の合成
参考例3で得たN−(2−アミノエチル)−N’−メチルウレア含む濃縮残渣に、テトラヒドロフラン62.5gを仕込み、30分室温にて保温してから濾過した。濾液に3−フルオロフェニルイソチオシアネート18.1gを滴下し、2時間保温した。内温を65℃に昇温し、o−キシレン89.6gを滴下して30分保温した。20℃まで4時間で冷却し、同温度で1時間保温してから結晶を濾取した。これをテトラヒドロフラン27g、o−キシレン27gの混液にて洗浄し、減圧下乾燥してN−[2−({[(3−フルオロフェニル)アミノ]カルボノチオイル}アミノ)エチル]−N'−メチル尿素34.8g(収率85.5%)を取得した。
H−NMR(DMSO−d,δ/ppm):2.54(3H、d)、3.20(2H、dt)、3.50(2H、br)、5.80(1H、br)、6.10(1H、br)、6.90(1H、ddd)、7.15(1H、br)、7.31(1H、ddd)、7.50(1H、d)、8.01(1H、br)、9.80(1H、br)
【0033】
実施例2
N−[2−({[(4−フルオロフェニル)アミノ]カルボノチオイル}アミノ)エチル]−N'−メチル尿素の合成
参考例3と同様にして合成したN−(2−アミノエチル)−N’−メチルウレア含む濃縮残渣に、酢酸エチル93.31gを加え,さらに4−フルオロフェニルイソチオシアネート6.44gと酢酸エチル12.88gからなる溶液を45分かけて滴下し,同温度で1時間反応させた。
反応終了後,10%食塩水28gで3回水洗し,有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後,酢酸エチルを濃縮し,トルエン50gを滴下して析出した結晶を濾過することにより,N−[2−({[(4−フルオロフェニル)アミノ]カルボノチオイル}アミノ)エチル]−N'−メチル尿素を9.43g取得した(収率は82%)。
H−NMR(DMSO−d,δ/ppm):2.47(3H、d)、3.13(2H、dd)、3.42(2H、brs)、5.78(1H、br)、6.03(1H、br)、7.11(2H、dd)、7.34(2H、dd)、7.73(1H、br)、9.52(1H、br)
【0034】
実施例3
N−{2−[2−[(3−フルオロフェニル)イミノ]−4−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素臭化水素酸塩の合成
N−[2−({[(3−フルオロフェニル)アミノ]カルボノチオイル}アミノ)エチル]−N’−メチル尿素8.11gを57.14gのメタノールに溶かしメタノール溶液とした。2−ブロモ−1−(4−モルフォリン−4−イルフェニル)エタノン10.15gをトルエン134.54gに溶かし、40℃まで昇温した後、30分間保温し、N−[2−({[(3−フルオロフェニル)アミノ]カルボノチオイル}アミノ)エチル]−N’−メチル尿素のメタノール溶液を滴下した。滴下後、40℃で2時間保温し、40℃で減圧濃縮を行った。濃縮後、25℃まで冷却し、2時間保温し、ろ過した。ろ上物を24gのトルエンで2回洗浄し、得られた結晶を減圧乾燥して、N−{2−[2−[(4−フルオロフェニル)イミノ]−4−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素臭化水素酸塩15.19gを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ/ppm): 2.50(3H、d、J=4.7)、3.22(4H、t、J=4.7)、3.31(2H、t、J=5.9)、3.77(4H、t、J=4.7)、4.03(2H、t、J=5.9)、6.19(2H、m)、6.84(1H、br)、7.07(2H、d、J=8.9)、7.23−7.60(6H、m)
【0035】
実施例4
N−{2−[2−[(4−フルオロフェニル)イミノ]−4−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素臭化水素酸塩の合成
N−[2−({[(4−フルオロフェニル)アミノ]カルボノチオイル}アミノ)エチル]−N’−メチル尿素5.46gを38.23gのメタノールに溶かし、メタノール溶液とした。2−ブロモ−1−(4−モルフォリン−4−イルフェニル)エタノン6.59gをトルエン79.05gに溶かし、40℃まで昇温した後、30分間保温し、N−[2−({[(3−フルオロフェニル)アミノ]カルボノチオイル}アミノ)エチル]−N’−メチル尿素のメタノール溶液を滴下した。滴下後、40℃で3時間保温し、40℃で減圧濃縮を行った。濃縮後、25℃まで冷却し、2時間保温し、ろ過した。ろ上物をトルエン/メタノール(9/1)で洗浄し、得られた結晶を減圧乾燥して、N−{2−[2−[(4−フルオロフェニル)イミノ]−4−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素臭化水素酸塩10.54gを得た。
H−NMR(CDCl,δ/ppm): 2.72(3H、d)、3.30(4H、t)、3.44(2H、m)、3.89(4H、t)、4.22(2H、t)、6.45(1H、s)、7.00(2H、d)、7.19−7.33(4H、m)、7.50−7.55(2H、m)
【0036】
実施例5
N−{2−[2−[(3−フルオロフェニル)イミノ]−4−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素(結晶形A)の合成
N−{2−[2−[(3−フルオロフェニル)イミノ]−4−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素臭化水素酸塩10.84gをメタノール217.2g、水54.12gに溶解させ、活性炭0.27gを加えて25℃で30分間保温した。これをろ過し、メタノール/水=4/1重量比の溶媒27.09gで洗浄した。これを40℃まで昇温し、4%苛性ソーダ6gを加え、30分間攪拌した。さらに4%苛性ソーダ水18gを加えて、40℃で30分間保温した。次にこの反応混合物を10℃まで冷却し、ろ過した。ろ上物をメタノール/水=4/1重量比の溶媒178.61gで洗浄した。さらにこのろ上物を減圧乾燥し、N−{2−[2−[(3−フルオロフェニル)イミノ]−4−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル(結晶形A)8.49gを得た。なお、得られた結晶のX線回折データを下記に示した。
H−NMR(CDCl,δ/ppm): 2.69(3H、d)、3.26(4H、t)、3.45(2H、m)、3.89−3.93(6H、m)、5.10(2H、m)、5.80(1H、s)、6.80−6.93(3H、m)、6.97(2H、d)、7.28−7.54(3H、m)
【0037】

【0038】
実施例6
N−{2−[2−[(3−フルオロフェニル)イミノ]−4−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素(結晶形B)の合成
N−{2−[2−[(3−フルオロフェニル)イミノ]−4−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素臭化水素酸塩314.4mgを水45gにとかし、内温25℃で1Nの水酸化ナトリウム水溶液0.72mLを30分かけて滴下した。同温度で2時間攪拌後、ろ過を行い、得られた結晶を水で洗浄した。次に減圧乾燥を行い、170.4mgのN−{2−[2−[(3−フルオロフェニル)イミノ]−4−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素(結晶形B)を得た。この結晶のX線回折データを下記に示した。
【0039】

【0040】
実施例7
N−{2−[2−[(4−フルオロフェニル)イミノ]−4−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素(結晶形A)の合成
N−{2−[2−[(4−フルオロフェニル)イミノ]−4−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素臭化水素酸塩9.16gをメタノール183.15g、水45.80gに溶解させ、活性炭0.45gを加えて25℃で30分間保温した。これをろ過し、メタノール/水=4/1重量比の溶媒23.43gで洗浄した。これを40℃まで昇温し、4%苛性ソーダ5.34gを加え、30分間攪拌した。さらに4%苛性ソーダ水15.98gを加えて、40℃で30分間保温した。次にこの反応混合物を10℃まで冷却し、ろ過した。ろ上物を水45gで2回洗浄した。さらにこのろ上物を減圧乾燥し、N−{2−[2−[(4−フルオロフェニル)イミノ]−4−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル(結晶形A)7.37gを得た。なお、得られた結晶のX線回折データを下記に示した。
H−NMR(CDCl,δ/ppm): 2.72(3H、d)、3.30(4H、t)、3.43(2H、m)、3.89(2H、m)、4.22(4H、t)、6.06(1H、br)、6.46(1H、s)6.99(2H、d)、7.22(2H、d)、7.31(2H、d)、7.51−7.55(2H、m)
【0041】

【0042】
実施例8
N−{2−[2−[(4−フルオロフェニル)イミノ]−4−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素(結晶形B)の合成
N−{2−[2−[(4−フルオロフェニル)イミノ]−4−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素1.00gを水20g、1N塩酸5.5gの混合液に溶解させた。内温25℃で1Nの水酸化ナトリウム水溶液6.6gを30分間かけて滴下し、さらに1時間保温した。析出した結晶を濾過後、水で洗浄し、次いで減圧乾燥を行い、1.00mgのN−{2−[2−[(4−フルオロフェニル)イミノ]−4−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]エチル}−N’−メチル尿素(結晶形B)を得た。この結晶のX線回折データを下記に示した。
【0043】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1)


で示されるメチルウレア化合物を、式(2)



(式中、Rは置換されてもよいアリール基を表わす。)
で示されるイソチオシアネート化合物と反応させて、式(3)



(式中、R1は前記と同じ意味を表わす。)
で示されるチオウレア化合物とし、これを式(4)


(式中、Rは置換されてもよいアリール基を表し、Xは脱離基を表す。)
で示されるα位に脱離基を有するアセトフェノン化合物と反応させることを特徴とする、式(5)


(式中、R1およびR2はそれぞれ独立に前記と同じ意味を表わし、波線は(E)または(Z)配位を表す。)
で示されるイミノチアゾール化合物、もしくはその酸付加塩の製造方法。
【請求項2】
式(1)

で示されるメチルウレア化合物を、式(2)



(式中、Rは置換されてもよいアリール基を表わす。)
で示されるイソチオシアネート化合物と反応させることを特徴とする、式(3)


(式中、R1は前記と同じ意味を表わす。)
で示されるチオウレア化合物の製造方法。
【請求項3】
が4−モルホリノフェニル基である請求項1に記載の方法。


【公開番号】特開2007−15999(P2007−15999A)
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−201213(P2005−201213)
【出願日】平成17年7月11日(2005.7.11)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【出願人】(000002912)大日本住友製薬株式会社 (332)
【Fターム(参考)】