説明

インクジェット記録ヘッド及びその製造方法

【課題】インクジェット記録装置に対する装着精度が向上したインクジェット記録ヘッド及びその製造方法を提供する。
【解決手段】記録液を吐出する為のエネルギー発生素子を備えた記録素子基板6を支持する支持部材4には、インクジェット記録装置に装着した際に該記録ヘッドの位置の基準となる少なくとも1つの基準面を設けられる。そして、支持部材4を構成する材料は、80wt%以上のフィラを含有する樹脂で構成され、支持部材4と記録液を格納する記録液格納部材5とが一体成形される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録液室内に気泡を発生させ、記録液室に体積変化を与えることにより、記録液を記録媒体に押し出して記録を行うインクジェット記録装置に搭載される、インクジェット記録ヘッド及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のインクジェット記録ヘッドは、記録液を吐出する記録素子基板と、記録液を格納する記録液格納部材、記録液吸収体及び蓋部材、更に吐出信号を記録素子基板に伝達する電気配線テープ等で構成される。
【0003】
インクジェット記録ヘッドのインクジェット記録装置への位置固定は、各々が具備した基準面を係合し、所定荷重が付与された状態で行われる。この際、基準面を成す材料の剛性、即ち曲げ弾性率を高くすることで、装着基準面の変形を抑制し、インクジェット記録ヘッドの装着精度を上げることが出来る。また、インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置の基準面の耐クリープ性を高くすることで、インクジェット記録ヘッドの脱着時における磨耗を抑制し、装着時の位置ずれの発生を防ぐことが出来る。
【0004】
したがって、インクジェット記録ヘッドとインクジェット記録装置の装着精度が向上し、高い印字品位が得られることが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−198217公報
【特許文献2】特開平8―290563公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のインクジェット記録ヘッドをインクジェット記録装置へ装着を行う方法として、特許文献1では、樹脂でインクジェット記録ヘッドの基準面を形成し、インクジェット記録装置の基準面へ当接させることで装着精度を高める手法が開示されている。しかしながら、基準面を構成する材料として樹脂を用いた場合、剛性、即ち曲げ弾性率が不十分で、インクジェット記録ヘッドの装着基準面が変形する恐れがあった。曲げ弾性率を向上する手段として、特許文献2では、インクジェット記録ヘッドの基準面を構成する材料として、金属やセラミックスを用いる手段が開示されている。しかしながら、これらを用いた場合、樹脂から成るインクジェット記録装置側の当接基準面が、インクジェット記録ヘッドの脱着時に磨耗し、インクジェット記録ヘッドの装着時の位置ずれを引き起こす等の問題が発生する恐れがある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、インクジェット記録ヘッドの装着基準面を構成する樹脂部材の剛性及び耐クリープ性を上げることによって、インクジェット記録装置への装着精度が向上したインクジェット記録ヘッド及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
記録液を吐出する為のエネルギー発生素子を備えた記録素子基板を支持する支持部材を備え、インクジェット記録装置に装着されるインクジェット記録ヘッドにおいて、
前記支持部材は、前記インクジェット記録ヘッドが前記インクジェット記録装置に装着された際に当接して前記インクジェット記録ヘッドの位置の基準となる少なくとも1つの基準面を備えており、かつ前記支持部材は80wt%以上のフィラを含有してなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、インクジェット記録ヘッドとインクジェット記録装置の装着精度が向上することで、高い印字品位が得られるインクジェット記録ヘッド及びその製造方法の提供が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施例のインクジェット記録ヘッドを示す図。
【図2】インクジェット記録装置に設けられたインクジェット記録ヘッド装着部であるキャリッジを示す図。
【図3】インクジェット記録ヘッドがキャリッジに装着される様子を説明するための図。
【図4】本発明の第2の実施例のインクジェット記録ヘッドを示す図。
【図5】実施例における曲げ弾性率測定の試験を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。本実施形態はブラックインク用(単色型)のインクジェット記録ヘッドを用いて表記しているが、カラー用(YMC一体型)のインクジェット記録ヘッドにも適用可能である。
【0012】
(実施例1)
図1(a)は、本発明の第1の実施例のインクジェット記録ヘッド1の側面の模式図である。図1(b)はインクジェット記録ヘッド1の底面の模式図である。図1(c)はインクジェット記録ヘッド1の上面の模式図である。図1(d)は、インクジェット記録ヘッド1のA−A断面図である。
【0013】
図1(a)で示すように、インクジェット記録ヘッド1は、接合体2と蓋3とを有する。図1(d)で示すように、接合体2は、記録素子基板6を支持する支持部材4と、記録液格納部材5とから構成され、支持部材4と記録液格納部材5によって記録液を格納するための空間を形成している。この空間が蓋3で閉塞されている。また、この空間内には記録液を吸収して保持する記録液吸収体が収容されていてもよい。記録素子基板6は記録液を吐出する為のエネルギー発生素子を備えたものであり、支持部材4の底部に取り付けられている。また、支持部材4の側面には、エネルギー発生素子を駆動する駆動信号等を受け付けるための電気接点であるコンタクト部7が設けられている。コンタクト部7及び記録素子基板6は、電気配線テープにより電気的に接続されている。図1(b)で示すように、記録素子基板6には記録液を吐出するための吐出口8が設けられている。複数の吐出口8が列を成すことによって、吐出口列9が形成される。
【0014】
支持部材4には、図1(a)及び図1(c)で示すように、不図示のインクジェット記録装置にインクジェット記録ヘッド1を装着した際に該記録ヘッドの位置の基準となるX基準面X1,Y基準面Y1,Z基準面Z1,θ基準面θ1が設けられている。また、蓋3には、インクジェット記録ヘッド1をインクジェット記録装置に装着した際に該記録ヘッドがヘッド装着部から脱落しないように荷重を付与される荷重付与面Sが設けられている。
【0015】
次に、上記の各基準面について説明する。
【0016】
図1(b)で示すように、X基準面X1は、記録素子基板6に平行で且つ吐出口列9と垂直な方向に関してインクジェット記録ヘッド1の位置決めを行う。Y基準面Y1は吐出口列9と平行な方向に関してインクジェット記録ヘッド1の位置決めを行う。図1(a)で示すように、Z基準面Z1は記録素子基板6に垂直な方向(記録液の吐出の方向)に関してインクジェット記録ヘッド1の位置決めを行う。またθ基準面θ1は、記録素子基板6と、記録紙(不図示)との平行度を上げる為に、インクジェット記録ヘッド1の回転止めの機能を成している。
【0017】
本実施例によれば、支持部材4のコンタクト部7が設けられていない別の側面にX基準面X1、Y基準面Y1、Z基準面Z1を備えた突起12を有している。また、支持部材4のコンタクト部7が設けられている側面にθ基準面θ1を備えた突起13を有している。
【0018】
図2(a)は、インクジェット記録装置に設けられたヘッド装着部であるキャリッジ10の模式図である。図2(b)は、キャリッジ10のB−B断面である。
【0019】
図2(a)及び図2(b)で示すように、キャリッジ10には、インクジェット記録ヘッド1の突起12および突起13に設けられた基準面のそれぞれに当接するX基準面Xb、Y基準面Yb、Z基準面Zb、θ基準面θbが設けられている。また、キャリッジ10には、インクジェット記録ヘッド1が装着された際、インクジェット記録ヘッド1の荷重付与面Sに荷重を加える荷重付加面Fbを有している。また、エネルギー発生素子を駆動する駆動信号等を送るための外部信号出力端子11が固定されている。
【0020】
次に、インクジェット記録ヘッド1がインクジェット記録装置に設けられたキャリッジ10へ装着される様子を説明する。
【0021】
図3(a)は、インクジェット記録ヘッド1がキャリッジ10に装着される様子を説明するための図である。図3(b)は、インクジェット記録ヘッド1がキャリッジ10に装着された状態におけるC−C断面図である。図3(a)で示すように、インクジェット記録ヘッド1がキャリッジ10に装着された際、インクジェット記録ヘッド1の基準面X1、Y1、Z1、θ1のそれぞれがキャリッジ10の基準面Xb、Yb、Zb、θbに係合する。このとき、インクジェット記録ヘッド1の荷重付与面Sにもキャリッジ10の荷重付加面Fbが係合し、キャリッジ10の荷重付加面Fbからインクジェット記録ヘッド1の荷重付与面Sに荷重が加わる。したがって、インクジェット記録装ヘッド1は突起12を中心とした回転モーメントMを加えられた状態でキャリッジ10に装着される。その結果、インクジェット記録ヘッド1の基準面X1、Y1、Z1、θ1がキャリッジ10の基準面Xb、Yb、Zb、θbに当接して固定される。したがって、基準面を成す材料の剛性、即ち曲げ弾性率を向上させることで、装着基準面を備えた突起12及び突起13の変形を抑制し、インクジェット記録ヘッド1の装着精度を上げることが出来る。
【0022】
次に、接合体2を構成する支持部材4および記録液格納部材5の材料について説明する。
【0023】
支持部材4は、記録素子基板6を支持する機能だけでなく、記録液格納部材5と一体成形されることで記録液を格納する空間を形成している。そのため、支持部材4を構成する樹脂としては、耐インク性、耐熱性の観点から、PPS、変性PPEが望ましい。またインク保持性、即ち、ガスバリア性を高めたい場合は、PP、PETも採用することが出来る。
【0024】
支持部材4のフィラとしては、各々酸化珪素を含む、ガラス、アルミナ、カーボン等を選択することが出来る。
【0025】
従来、装着基準面の材質には、SABIC社製の変性PPE、PCN2910を用いており、その曲げ弾性率は3.5GPa(図5で示す本実施例における試験方法)程度であった。先述した様に、インクジェット記録ヘッド1とキャリッジ10との装着精度を上げる為には、その装着時の荷重によって生じる該記録ヘッドの装着基準面の変形を抑える必要がある。従って、本発明の実施例では、各基準面を備えた支持部材4には剛性の高い材料を採用しており、具体的には曲げ弾性率が6.2GPa(本実施例における試験方法)の材料を採用した。本材料を構成する樹脂としては、PPS(ポリフェニレンサルファイド)と、変性PPE(ポリフェニルエーテル)を含有した熱可塑性樹脂材料を用いた。また支持部材4の曲げ弾性率を向上させる為に、本材料には球状シリカを80wt%以上添加されたものを用いた。
【0026】
また、記録液の格納機能を備えた記録液格納部材5については、ガラスフィラを35wt%含有した変性PPE、具体的にはSABIC社製のPCN2910を用いた。
【0027】
支持部材4が成形された後、支持部材4は記録液格納部材5を成形する金型内に固定される。そして、金型内に記録液格納部材5を構成する材料を射出することで、支持部材4と記録液格納部材5とが接合体2として一体成形される。次に、接合体2のうちの支持部材4の部分に記録素子基板6を固定した後、後工程を経てインクジェット記録ヘッド1が完成する。
【0028】
次に効果を説明する。
【0029】
本実施例によれば、支持部材4を構成する材料の曲げ弾性率は、6.2GPaと向上されている。したがって、支持部材4の装着基準面の変形が抑制され、インクジェット記録ヘッド1の装着精度を上げることが可能となる。
【0030】
また、本実施例では、支持部材4を樹脂で構成することにより、支持部材4を金属で構成した場合と比べて、キャリッジ10への脱着時における基準面の磨耗が抑制され、装着時の位置ずれを軽減することが可能となる。
【0031】
(実施例2)
本発明の第2の実施例を図4に基づいて説明する。第1の実施例と同一部分は同一符号で示し説明も省略する。
【0032】
図4(a)は、本発明の第2の実施例のインクジェット記録ヘッド1の側面の模式図である。図4(b)は、インクジェット記録ヘッド1の底面の模式図である。図4(c)は、インクジェット記録ヘッド1のD−D断面図である。インクジェット記録ヘッド1の構造は実施例1と同様である。実施例1では、エネルギー発生素子を駆動する駆動信号等を受け付ける為の電気接点であるコンタクト部7が設けられている支持部材4の側面に、θ基準面θ1を備えた突起13が設けられている。これに対して実施例2では、図4(c)で示すように、θ基準面θ1を備えた突起13は、記録液格納部材5の側面に設けられている。
【0033】
本実施例によれば、支持部材4の側面には、インクジェット記録ヘッド1のX基準面X1、Y基準面Y1、Z基準面Z1を備えた突起12を有している。また、記録液格納部材5のコンタクト部7が設けられている側面には、θ基準面θ1を備えた突起13を有している。
【0034】
インクジェット記録ヘッド1のインクジェット記録装置に設けられたヘッド装着部であるキャリッジ10への装着については、実施例1と同様である。
【0035】
本実施例では、先述の様にθ基準面θ1は記録液格納部材5の部分に設けられており、支持部材4の部分に設けられたX基準面X1、Y基準面Y1、Z基準面Z1と相対的な位置精度を確保する必要がある。
【0036】
本実施例では、上述の相対的位置精度を高める為に、図4(b)及び図4(c)で示すように、記録液格納部材5には、支持部材4に当接し、記録液格納部材5の成形時に荷重を付与する荷重付与面Px、Py、Pzが備えられている。支持部材4が成形された後、支持部材4は記録液格納部材5を成形する金型の内部に配置される。そして、金型内に記録液格納部材5を構成する材料が充填されると、前述した荷重付与面Px、Py、Pzから支持部材4の側面に荷重Fx、Fy、Fzが付与される。その為、支持部材4に設けられたX基準面X1、Y基準面Y1、Z基準面Z1からなる装着基準面は、金型の内側面に当接されて密着する。その結果、支持部材4に設けられたX基準面X1、Y基準面Y1、Z基準面Z1と、記録液格納部材5に設けられたθ基準面θ1の相対位置精度を高めた状態で、接合体2の一体成形が可能となる。この様にして得られた接合体2はその後、支持部材4の部分に記録素子基板6を固定した後、後工程を経てインクジェット記録ヘッドが完成する。
【0037】
次に効果を説明する。
【0038】
本実施例によれば、支持部材4を構成する材料の曲げ弾性率は、6.2GPaと高められている。したがって、支持部材4の装着基準面の変形が抑制され、インクジェット記録ヘッド1の装着精度を上げることが可能となる。
【0039】
また、本実施例では、支持部材4を樹脂で構成することにより、支持部材4を金属で構成した場合と比べて、キャリッジ10への脱着時における基準面の磨耗が抑制され、装着時の位置ずれを軽減することが可能となる。
【0040】
また、本実施例における製造方法では、支持部材4に設けられたX基準面X1、Y基準面Y1、Z基準面Z1と、記録液格納部材5に設けられたθ基準面θ1の相対位置制度を高めた状態で一体成形が可能となる。したがって、インクジェット記録ヘッド1の装着精度を上げることが可能となる。
【0041】
「曲げ弾性率の試験方法」
実施例1または実施例2における曲げ弾性率は、セイコーインスツルメンツ社製 DMS6100を用いて測定した。図5(a)は、実施例における曲げ弾性率の試験方法を示す試験片の斜視図である。図5(a)で示すように、13mm×48mm×1.5mmの試験片Tを用いた。図5(b)は、曲げ弾性率の試験における模式図である。図5(b)で示すように、荷重を付与し測定した。(測定モード:両持ち曲げ)
【符号の説明】
【0042】
1 インクジェット記録ヘッド
2 接合体
4 記録素子基板を支持する支持部材
5 記録液を格納する格納部材
6 記録素子基板
10 キャリッジ
X1 X基準面(インクジェット記録ヘッド側)
Y1 Y基準面(インクジェット記録ヘッド側)
Z1 Z基準面(インクジェット記録ヘッド側)
θ1 θ基準面(インクジェット記録ヘッド側)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録液を吐出する為のエネルギー発生素子を備えた記録素子基板を支持する支持部材を備え、インクジェット記録装置に装着されるインクジェット記録ヘッドにおいて、
前記支持部材は、前記インクジェット記録ヘッドが前記インクジェット記録装置に装着された際に当接して前記インクジェット記録ヘッドの位置の基準となる少なくとも1つの基準面を備えており、かつ前記支持部材は80wt%以上のフィラを含有してなることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
【請求項2】
前記支持部材と一体成形された、前記記録液を格納する為の記録液格納部材をさらに備え、該記録液格納部材は、前記インクジェット記録装置に当接する少なくとも1つの前記基準面を備えていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
【請求項3】
金型内に前記支持部材を配置し、前記記録液格納部材を成形するために樹脂を前記金型内に充填することで、前記支持部材の前記基準面が前記金型の内側面に密着して成形された、請求項2に記載のインクジェット記録ヘッド。
【請求項4】
前記支持部材はPPSないし変性PPEを含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェット記録ヘッド。
【請求項5】
前記フィラは酸化珪素を少なくとも含むことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
【請求項6】
記録液を吐出する為のエネルギー発生素子を備えた記録素子基板を支持する支持部材を備え、インクジェット記録装置に装着されるインクジェット記録ヘッドの製造方法において、
前記支持部材を、前記記録液を格納するための記録液格納部材を成形する金型内へ配置し固定した状態で、該金型内に樹脂を射出することにより、前記支持部材と前記記録液格納部材を一体成形してインクジェット記録ヘッドを得ることを特徴とするインクジェット記録ヘッドの製造方法。
【請求項7】
前記記録液格納部材を成形する際の樹脂によって、前記インクジェット記録ヘッドの前記インクジェット記録装置に装着される際の位置の基準となる前記支持部材の基準面を前記金型の内側面に密着させることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録ヘッドの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−280096(P2010−280096A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−133952(P2009−133952)
【出願日】平成21年6月3日(2009.6.3)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】