インク組成物、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法
【課題】高いレベルの堅牢性を有し、かつ、色調、受像紙への浸透性、得られる印画物のブロンズ発生の抑制に優れたインクの提供。
【解決手段】少なくとも、第1の色材、第2の色材及び第3の色材の、3つの色材を含有するインク組成物であって、前記第1の色材が、下記一般式(Y)で表される化合物であり、前記第2の色材が、特定の構造を有する化合物からなる群Aから選択される少なくとも1種の化合物であり、前記第2の色材の組成物中における含有量(質量%)が、前記第1の色材の組成物中における含有量(質量%)に対して、質量比率で、0.001以上1.0以下であり、前記第3の色材が前記第1の色材とは異なる化合物であり、特定の構造を有する化合物であるインク組成物。一般式(Y):
【解決手段】少なくとも、第1の色材、第2の色材及び第3の色材の、3つの色材を含有するインク組成物であって、前記第1の色材が、下記一般式(Y)で表される化合物であり、前記第2の色材が、特定の構造を有する化合物からなる群Aから選択される少なくとも1種の化合物であり、前記第2の色材の組成物中における含有量(質量%)が、前記第1の色材の組成物中における含有量(質量%)に対して、質量比率で、0.001以上1.0以下であり、前記第3の色材が前記第1の色材とは異なる化合物であり、特定の構造を有する化合物であるインク組成物。一般式(Y):
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも、第1の色材、第2の色材及び第3の色材の、3つの色材を含有するインク組成物であって、
前記第1の色材が、下記一般式(Y)で表される化合物であり、前記第2の色材が、下記群Aから選択される少なくとも1種の化合物であり、前記第2の色材の組成物中における含有量(質量%)が、前記第1の色材の組成物中における含有量(質量%)に対して、質量比率で、0.001以上1.0以下であり、
前記第3の色材が前記第1の色材とは異なる化合物であり、下記一般式(1)〜(8)のいずれかで表される化合物であるインク組成物。
一般式(Y):
【化1】
(一般式(Y)中、Mはそれぞれ独立に水素原子又はカチオンを表し、Mがカチオンを表す場合は、Li+イオン、Na+イオン、K+イオン又はNH4+イオンを表す。)
【化2】
(群A中、Mはそれぞれ独立に水素原子又はカチオンを表し、Mがカチオンを表す場合はLi+イオン、Na+イオン、K+イオン又はNH4+イオンを表す。)
一般式(1):
【化3】
(一般式(1)中、AA及びAA’は、それぞれ独立してアリール基又は1価のヘテロ環基を表し、BA及びBA’は、それぞれ独立してアリーレン基又は2価のヘテロ環基を表し、XA1は2価の連結基を表し、n1は0又は1を表す。但し、AA、BA、AA’及びBA’の少なくとも1つはヘテロ環基である。)
一般式(2):
【化4】
(一般式(2)中、GBはヘテロ環基を表し、n2は1〜3の整数を表す。n2が1の時は、RB、XB、YB、ZB、QB、GBは一価の基を表す。n2が2の時は、RB、XB、YB、ZB、QB、GBは一価又は2価の置換基を表し、少なくとも1つは2価の置換基を表す。n2が3の時は、RB、XB、YB、ZB、QB、GBは一価、2価又は3価の置換基を表し、少なくとも二つが2価の置換基を表すか又は少なくとも1つが3価の置換基を表す。)
一般式(3):
【化5】
(一般式(3)中、RCは炭素数1〜4のアルキル基、n3は1又は2、x3は2から4の整数、m3及びp3は、それぞれ独立に1から3の整数を、それぞれ表す。)
一般式(4):
【化6】
(一般式(4)中、nは1又は2、xは2から4の整数、Aは下記式(A−1)〜(A−3)のいずれか1つで表される二価の結合基を示す。)
【化7】
【化8】
【化9】
(式(A−1)及び(A−3)中、yは2から6の整数、wは1から4の整数を示す。)一般式(5):
【化10】
(一般式(5)中、AE1及びAE2は各々独立して、置換されていてよいフェニル基又はナフチル基であり;各QEは独立して、置換されていてよいフェニレン基であり;各RE1は独立して、H又は置換されていてよいアルキル基であり;RE2は、H又は置換されていてよいアルキル基であり;RE3は、スルホ基を有するアルキル基であり;但し、一般式(5)の化合物は、少なくとも1つのカルボン酸基を有し;但し、一般式(5)の化合物は、
一般式(B−1):
【化11】
ここで、m5は1又は2であり;n5は1又は2であり;x5は2〜4である;の化合物ではない。)
一般式(6):
【化12】
(一般式(6)中、各SF1、SF2、SF3及びSF4は、独立して水分散性置換基以外の置換基であり;各WF1、WF2、WF3及びWF4は、独立して水分散性置換基であり;a6、b6、c6及びd6は、それぞれ独立して0〜4であり;m6、n6、o6及びp6は、それぞれ独立して0〜4であり;
(a6+m6)は、0〜4の値を有し;
(b6+n6)は、0〜4の値を有し;
(c6+o6)は、0〜4の値を有し;
(d6+p6)は、0〜4の値を有し;そして
(n6+o6)は、1〜8の値を有する)
一般式(7):
【化13】
【化14】
(一般式(7)及び(8)中、AGは、アリール又はヘテロアリール基であるか、あるいはアリール又はヘテロアリール基を含む基であり;QG1及びQG2は、それぞれ独立して置換されていてよいフェニレン基であり;RG1、RG2、RGa及びRGbは、それぞれ独立してH、置換されていてよいアルキル基、置換されていてよいアリール基又は置換されていてよいアリールアルキル基であり;各WG1、WG2、WG3及びWG4は、独立して−CO2H、−SO3H、−PO3H2基、又は−CO2H、−SO3H、−PO3H2から選択される1つ以上の基で置換されたアルキル基であり;各SG1、SG2、SG3及びSG4は、独立してWG1、WG2、WG3及びWG4で定義された基以外の置換基であり;a7及びd7は、それぞれ独立して1〜5であり;b7及びc7は、それぞれ独立して0〜4であり;
(a7+b7)は、1〜5の値であり;
(c7+d7)は、1〜5の値であり;e7及びh7は、それぞれ独立して1〜7であり;f7及びg7は、それぞれ独立して0〜6であり;
(e7+f7)は、1〜7の値を有し;かつ
(g7+h7)は、1〜7の値を有する。)
【請求項2】
前記群Aより選択される化合物が、1、2、3及び8から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載のインク組成物。
【請求項3】
前記一般式(Y)で表される化合物において、Mの主成分がK+イオンであり、群Aより選択される化合物において、Mの主成分がK+イオンである請求項1又は2に記載のインク組成物。
【請求項4】
前記一般式(Y)で表される化合物及び群Aより選択される化合物におけるMが全てK+イオンである請求項1〜3のいずれか一項に記載のインク組成物。
【請求項5】
前記第2の色材のインク組成物中における含有量(質量%)が、前記第1の色材のインク組成物中における含有量(質量%)に対して、質量比率で、0.001以上0.2以下である請求項1〜4のいずれか一項に記載のインク組成物。
【請求項6】
前記第2の色材のインク組成物中における含有量が、インク組成物全質量に対して0.01〜1.1質量%である請求項1〜5のいずれか一項に記載のインク組成物。
【請求項7】
前記一般式(Y)で表される第1の色材の含有量が、インク組成物全質量に対して、0.1〜10質量%である請求項1〜6のいずれか一項に記載のインク組成物。
【請求項8】
前記第3の色材の含有量が、インク組成物全質量に対して、0.1〜10質量%である請求項1〜7のいずれか一項に記載のインク組成物。
【請求項9】
前記インク組成物中における前記第1の色材の含有量(質量%)が、前記第3の色材の含有量(質量%)に対して、質量比で1.0倍以上5.0倍以下である請求項1〜8のいずれか一項に記載のインク組成物。
【請求項10】
前記インク組成物中における前記第1の色材の含有量(質量%)が、前記第3の色材の含有量(質量%)に対して、質量比で2.0倍以上4.0倍以下である請求項9に記載のインク組成物。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか一項に記載のインク組成物を含有するインクジェット記録用インク。
【請求項12】
請求項11に記載のインクジェット記録用インクを用いる、インクジェット記録方法。
【請求項13】
支持体上に白色無機顔料粒子を含有する受像層を有する受像材料にインク滴を記録信号に応じて吐出させ、受像材料上に画像を記録するインクジェット記録方法であって、インク滴が請求項11に記載のインクジェット記録用インクからなる、インクジェット記録方法。
【請求項1】
少なくとも、第1の色材、第2の色材及び第3の色材の、3つの色材を含有するインク組成物であって、
前記第1の色材が、下記一般式(Y)で表される化合物であり、前記第2の色材が、下記群Aから選択される少なくとも1種の化合物であり、前記第2の色材の組成物中における含有量(質量%)が、前記第1の色材の組成物中における含有量(質量%)に対して、質量比率で、0.001以上1.0以下であり、
前記第3の色材が前記第1の色材とは異なる化合物であり、下記一般式(1)〜(8)のいずれかで表される化合物であるインク組成物。
一般式(Y):
【化1】
(一般式(Y)中、Mはそれぞれ独立に水素原子又はカチオンを表し、Mがカチオンを表す場合は、Li+イオン、Na+イオン、K+イオン又はNH4+イオンを表す。)
【化2】
(群A中、Mはそれぞれ独立に水素原子又はカチオンを表し、Mがカチオンを表す場合はLi+イオン、Na+イオン、K+イオン又はNH4+イオンを表す。)
一般式(1):
【化3】
(一般式(1)中、AA及びAA’は、それぞれ独立してアリール基又は1価のヘテロ環基を表し、BA及びBA’は、それぞれ独立してアリーレン基又は2価のヘテロ環基を表し、XA1は2価の連結基を表し、n1は0又は1を表す。但し、AA、BA、AA’及びBA’の少なくとも1つはヘテロ環基である。)
一般式(2):
【化4】
(一般式(2)中、GBはヘテロ環基を表し、n2は1〜3の整数を表す。n2が1の時は、RB、XB、YB、ZB、QB、GBは一価の基を表す。n2が2の時は、RB、XB、YB、ZB、QB、GBは一価又は2価の置換基を表し、少なくとも1つは2価の置換基を表す。n2が3の時は、RB、XB、YB、ZB、QB、GBは一価、2価又は3価の置換基を表し、少なくとも二つが2価の置換基を表すか又は少なくとも1つが3価の置換基を表す。)
一般式(3):
【化5】
(一般式(3)中、RCは炭素数1〜4のアルキル基、n3は1又は2、x3は2から4の整数、m3及びp3は、それぞれ独立に1から3の整数を、それぞれ表す。)
一般式(4):
【化6】
(一般式(4)中、nは1又は2、xは2から4の整数、Aは下記式(A−1)〜(A−3)のいずれか1つで表される二価の結合基を示す。)
【化7】
【化8】
【化9】
(式(A−1)及び(A−3)中、yは2から6の整数、wは1から4の整数を示す。)一般式(5):
【化10】
(一般式(5)中、AE1及びAE2は各々独立して、置換されていてよいフェニル基又はナフチル基であり;各QEは独立して、置換されていてよいフェニレン基であり;各RE1は独立して、H又は置換されていてよいアルキル基であり;RE2は、H又は置換されていてよいアルキル基であり;RE3は、スルホ基を有するアルキル基であり;但し、一般式(5)の化合物は、少なくとも1つのカルボン酸基を有し;但し、一般式(5)の化合物は、
一般式(B−1):
【化11】
ここで、m5は1又は2であり;n5は1又は2であり;x5は2〜4である;の化合物ではない。)
一般式(6):
【化12】
(一般式(6)中、各SF1、SF2、SF3及びSF4は、独立して水分散性置換基以外の置換基であり;各WF1、WF2、WF3及びWF4は、独立して水分散性置換基であり;a6、b6、c6及びd6は、それぞれ独立して0〜4であり;m6、n6、o6及びp6は、それぞれ独立して0〜4であり;
(a6+m6)は、0〜4の値を有し;
(b6+n6)は、0〜4の値を有し;
(c6+o6)は、0〜4の値を有し;
(d6+p6)は、0〜4の値を有し;そして
(n6+o6)は、1〜8の値を有する)
一般式(7):
【化13】
【化14】
(一般式(7)及び(8)中、AGは、アリール又はヘテロアリール基であるか、あるいはアリール又はヘテロアリール基を含む基であり;QG1及びQG2は、それぞれ独立して置換されていてよいフェニレン基であり;RG1、RG2、RGa及びRGbは、それぞれ独立してH、置換されていてよいアルキル基、置換されていてよいアリール基又は置換されていてよいアリールアルキル基であり;各WG1、WG2、WG3及びWG4は、独立して−CO2H、−SO3H、−PO3H2基、又は−CO2H、−SO3H、−PO3H2から選択される1つ以上の基で置換されたアルキル基であり;各SG1、SG2、SG3及びSG4は、独立してWG1、WG2、WG3及びWG4で定義された基以外の置換基であり;a7及びd7は、それぞれ独立して1〜5であり;b7及びc7は、それぞれ独立して0〜4であり;
(a7+b7)は、1〜5の値であり;
(c7+d7)は、1〜5の値であり;e7及びh7は、それぞれ独立して1〜7であり;f7及びg7は、それぞれ独立して0〜6であり;
(e7+f7)は、1〜7の値を有し;かつ
(g7+h7)は、1〜7の値を有する。)
【請求項2】
前記群Aより選択される化合物が、1、2、3及び8から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載のインク組成物。
【請求項3】
前記一般式(Y)で表される化合物において、Mの主成分がK+イオンであり、群Aより選択される化合物において、Mの主成分がK+イオンである請求項1又は2に記載のインク組成物。
【請求項4】
前記一般式(Y)で表される化合物及び群Aより選択される化合物におけるMが全てK+イオンである請求項1〜3のいずれか一項に記載のインク組成物。
【請求項5】
前記第2の色材のインク組成物中における含有量(質量%)が、前記第1の色材のインク組成物中における含有量(質量%)に対して、質量比率で、0.001以上0.2以下である請求項1〜4のいずれか一項に記載のインク組成物。
【請求項6】
前記第2の色材のインク組成物中における含有量が、インク組成物全質量に対して0.01〜1.1質量%である請求項1〜5のいずれか一項に記載のインク組成物。
【請求項7】
前記一般式(Y)で表される第1の色材の含有量が、インク組成物全質量に対して、0.1〜10質量%である請求項1〜6のいずれか一項に記載のインク組成物。
【請求項8】
前記第3の色材の含有量が、インク組成物全質量に対して、0.1〜10質量%である請求項1〜7のいずれか一項に記載のインク組成物。
【請求項9】
前記インク組成物中における前記第1の色材の含有量(質量%)が、前記第3の色材の含有量(質量%)に対して、質量比で1.0倍以上5.0倍以下である請求項1〜8のいずれか一項に記載のインク組成物。
【請求項10】
前記インク組成物中における前記第1の色材の含有量(質量%)が、前記第3の色材の含有量(質量%)に対して、質量比で2.0倍以上4.0倍以下である請求項9に記載のインク組成物。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか一項に記載のインク組成物を含有するインクジェット記録用インク。
【請求項12】
請求項11に記載のインクジェット記録用インクを用いる、インクジェット記録方法。
【請求項13】
支持体上に白色無機顔料粒子を含有する受像層を有する受像材料にインク滴を記録信号に応じて吐出させ、受像材料上に画像を記録するインクジェット記録方法であって、インク滴が請求項11に記載のインクジェット記録用インクからなる、インクジェット記録方法。
【公開番号】特開2012−193329(P2012−193329A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−142326(P2011−142326)
【出願日】平成23年6月27日(2011.6.27)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月27日(2011.6.27)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】
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