説明

インストルメントパネル構造

【課題】車両の衝突時に乗員がディスプレイから受ける衝撃を緩和することができるインストルメントパネル構造を得る。
【解決手段】リインフォースブラケット70、72及び支持部材48、50を介してディスプレイ12がインパネリインフォース14に固定されると共に、連結片48C、50Cを介して支持部材48、50をダクト部38、40にそれぞれ連結させることで、ディスプレイ12に衝撃荷重が入力されると、当該連結片48C、50Cを介してそれぞれダクト部38、40に衝撃荷重が伝達される。これにより、ディスプレイ12に入力された衝撃荷重による衝撃エネルギーを吸収することができ、車両の衝突時に乗員がディスプレイ12から受ける衝撃を緩和することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インストルメントパネル構造に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、インストルメントパネルの裏面側に配置された空調用ダクトを利用してインストルメントパネルの上面にメータ本体を配置する技術が開示されている。これにより、メータの視認性を向上させている。また、特許文献2には、ディスプレイの視認性を向上させるため、インストルメントパネルの上部に当該ディスプレイを立設させたインストルメントパネル構造が開示されている。
【0003】
一方、車両衝突時における乗員の膝への衝撃を緩和するため、例えば、特許文献3では、空調用ダクトに蛇腹形状を成すエネルギー吸収部を設け当該エネルギー吸収部によって衝撃エネルギーを吸収するというニーガード構造が開示されている。この他にも特許文献4〜9に衝撃エネルギーを吸収する構造が開示されている。
【特許文献1】特開2004−291744号公報
【特許文献2】特開平11−091405号公報
【特許文献3】特開2006−088976号公報
【特許文献4】特開2003−034162号公報
【特許文献5】特開2001−146120号公報
【特許文献6】特開2010−095198号公報
【特許文献7】特開2008−290508号公報
【特許文献8】特開2005−132290号公報
【特許文献9】特開2003−212001号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献2に開示された技術では、インストルメントパネルの上面からディスプレイが突出するため、車両の衝突時に乗員が当該ディスプレイに二次衝突する可能性もある。このため、この先行技術では、車両の衝突時に乗員がディスプレイから受ける衝撃を緩和する観点から改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、車両の衝突時に乗員がディスプレイから受ける衝撃を緩和することができるインストルメントパネル構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明に係るインストルメントパネル構造は、インストルメントパネルの上部の車両幅方向の中央部に配置されたディスプレイと、前記インストルメントパネルの裏側に設けられた空調装置と当該ディスプレイ周りに設けられたレジスタとを繋ぐ樹脂製のダクトと、前記インストルメントパネルの裏側に設けられ、車幅方向に沿って延在されたインストルメントパネルリインフォースメントと、前記インストルメントパネルリインフォースメントに固定される固定部と前記ダクトに連結される連結部とが設けられると共に、前記ディスプレイを支持する支持部材と、を有している。
【0007】
請求項1記載の発明に係るインストルメントパネル構造では、インストルメントパネルの上部にはディスプレイが設けられており、当該ディスプレイが車両幅方向の中央部に配置されている。インストルメントパネルの裏側には空調装置が設けられており、当該空調装置とディスプレイ周りに設けられたレジスタとがダクトによって繋がれている。これにより、空調装置から送り出された空気は、当該ダクトを通じてレジスタから吹き出される。なお、「ディスプレイ周りに設けられたレジスタ」とは、ディスプレイの横方にレジスタが設けられても良いし、ディスプレイの上方又は下方にレジスタが設けられても良いという意味である。
【0008】
一方、インストルメントパネルの裏側には、車幅方向に沿って延在されたインストルメントパネルリインフォースメントが設けられている。ディスプレイを支持する支持部材には固定部が設けられており、当該固定部がインストルメントパネルリインフォースメントに固定される。また、支持部材には連結部が設けられており、当該連結部がダクトに連結される。
【0009】
一般的に、インストルメントパネルリインフォースメントは強度及び剛性の高い部材で形成されている。このため、固定部を介して支持部材を当該インストルメントパネルリインフォースメントに固定すると共に、当該支持部材によってディスプレイを支持することで、ディスプレイは支持部材を介してインストルメントパネルリインフォースメントに支持されることとなる。このため、ディスプレイが大型化し質量が大きくなったとしても当該ディスプレイを十分に支持することができる。
【0010】
一方、連結部を介して支持部材をダクトに連結させることで、ディスプレイに衝撃荷重が入力されると当該連結部を介してダクトに衝撃荷重が伝達される。ダクトは樹脂製とされているため、ダクトに衝撃荷重が伝達されると、当該ダクトが変形(弾性変形及び塑性変形)する。これにより、ディスプレイに入力された衝撃荷重による衝撃エネルギーを吸収することができる。つまり、ダクトをエネルギー吸収部材(いわゆるEA部材)として活用することができる。
【0011】
請求項2記載の発明に係るインストルメントパネル構造は、請求項1に記載のインストルメントパネル構造において、前記ディスプレイに入力された衝撃荷重によって当該ディスプレイを車両前方側へ移動させる移動機構が設けられている。
【0012】
請求項2記載の発明に係るインストルメントパネル構造では、ディスプレイに衝撃荷重が入力されると、移動機構によって当該ディスプレイが車両前方側へ移動する。このように、ディスプレイが移動することで、インストルメントパネルとの間で摺動抵抗等が得られ、これにより衝撃エネルギーが吸収される。そして、これにより吸収できなかった衝撃エネルギーは、ダクトが圧縮されることによって吸収される。
【0013】
請求項3記載の発明に係るインストルメントパネル構造は、請求項2に記載のインストルメントパネル構造において、前記移動機構は、前記ダクトに設けられ前記衝撃荷重により収縮される蛇腹部である。
【0014】
請求項3記載の発明に係るインストルメントパネル構造では、移動機構としてダクトに蛇腹部が設けられており、ディスプレイへ衝撃荷重が入力されると、当該蛇腹部が収縮して当該ディスプレイの車両前方側への移動を可能にしている。これにより、ディスプレイへ衝撃荷重が入力される衝撃エネルギーを吸収することができる。
【0015】
請求項4記載の発明に係るインストルメントパネル構造は、請求項2又は3に記載のインストルメントパネル構造において、前記移動機構は、何れか一方が何れか他方へ挿通可能な大きさとなるように形成された前記レジスタと前記ダクトとが接続されると共に、前記衝撃荷重により接続状態が解除され当該レジスタをダクト側へ移動させる接続部である。
【0016】
請求項4記載の発明に係るインストルメントパネル構造では、レジスタ及びダクトの何れか一方が、何れか他方へ挿通可能な大きさとなるように形成されている。そして、移動機構が、ダクトとレジスタとが接続される接続部であり、ディスプレイへ衝撃荷重が入力されると、当該衝撃荷重により接続部の接続状態が解除される。このように、接続部の接続状態が解除されることで、衝撃エネルギーが吸収される。そして、これにより吸収できなかった衝撃エネルギーは、ダクトが圧縮されることによって吸収される。
【0017】
請求項5記載の発明に係るインストルメントパネル構造は、請求項1〜4の何れか1項に記載のインストルメントパネル構造において、前記ディスプレイの表示面の角度を変えるヒンジ機構が前記支持部材に設けられている。
【0018】
請求項5記載の発明に係るインストルメントパネル構造では、支持部材にヒンジ機構が設けられており、当該ヒンジ機構によってインストルメントパネルの表面に対してディスプレイの表示面の角度を変えることができるようになっている。
【0019】
請求項6記載の発明に係るインストルメントパネル構造は、請求項5に記載のインストルメントパネル構造において、前記ダクトに設けられ前記衝撃荷重により収縮される蛇腹部が、前記ディスプレイの表示面の角度変更を可能とする。
【0020】
請求項6記載の発明に係るインストルメントパネル構造では、ダクトに設けられた蛇腹部が、ディスプレイの表示面の角度変更を可能とすることで、ディスプレイの表示面の角度に追従して蛇腹部が変形する。つまり、当該蛇腹部は衝撃荷重により収縮するだけでなく、ディスプレイの表示面の角度に追従して曲げ変形させることができる。
【0021】
請求項7記載の発明に係るインストルメントパネル構造は、請求項1〜6の何れか1項に記載のインストルメントパネル構造において、前記ダクトが、前記空調装置に形成された1つの送出口と連通された1つの根元部と、前記根元部から分岐し、車両幅方向に沿って複数設けられた前記レジスタとそれぞれ連通された複数の吹出部と、を含んで構成されている。
【0022】
請求項7記載の発明に係るインストルメントパネル構造では、ダクトには、空調装置に形成された1つの送出口と連通する1つの根元部が設けられている。この根元部からは複数の吹出部が分岐しており、各吹出部が車両幅方向に沿って複数設けられたレジスタとそれぞれ連通している。このように、複数の吹出部に対して1つの根元部とすることで、各吹出部に対して根元部が設けられた場合と比較して、当該根元部の車両幅方向の寸法を小さくすることができる。
【0023】
請求項8記載の発明に係るインストルメントパネル構造は、請求項7に記載のインストルメントパネル構造において、前記移動機構は、前記根元部から張り出し前記ディスプレイが連結される蛇腹部材である。
【0024】
請求項8記載の発明に係るインストルメントパネル構造では、ダクトの根元部から張り出す蛇腹部材であり、当該蛇腹部材にディスプレイが連結されることで、ディスプレイに衝撃荷重が入力されると、蛇腹部材が収縮すると共に当該ディスプレイが車両前方へ移動する。これにより、衝撃エネルギーが吸収される。また、蛇腹部材を曲げ変形させることで、ディスプレイの表示面の角度を変えることができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明は上記構成としたので、請求項1に記載のインストルメントパネル構造は、車両の衝突時に乗員がディスプレイから受ける衝撃を緩和することができる、という優れた効果を有する。
【0026】
請求項2に記載のインストルメントパネル構造は、ディスプレイを車両前方へ移動可能して、車両の衝突時に乗員がディスプレイから受ける衝撃を緩和することができる、という優れた効果を有する。
【0027】
請求項3に記載のインストルメントパネル構造は、他の部材を用いる場合と比較して、部品点数及びコストを削減することができる、という優れた効果を有する。
【0028】
請求項4に記載のインストルメントパネル構造は、ディスプレイだけでなく、レジスタに衝撃荷重が入力されたとしても、当該レジスタの車両前方への移動により衝撃エネルギーを吸収することができる、という優れた効果を有する。
【0029】
請求項5に記載のインストルメントパネル構造は、ディスプレイを外光の反射の影響を受けない傾きに調整することができる、という優れた効果を有する。
【0030】
請求項6に記載のインストルメントパネル構造は、ディスプレイの表示面の角度調整がダクトによって拘束されない、という優れた効果を有する。
【0031】
請求項7に記載のインストルメントパネル構造は、ダクトの根元部周りのスペースを有効に活用することができる、という優れた効果を有する。
【0032】
請求項8に記載のインストルメントパネル構造はば、蛇腹部材及びダクトはそれぞれ独立した状態で設けられているため、ディスプレイとレジスタとはそれぞれ単独で角度調整を行うことができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本実施の形態に係るインストルメントパネル構造が適用されたインストルメントパネルの外観斜視図を示す斜視図である。
【図2】本実施の形態に係るインストルメントパネル構造の要部を示す分解斜視図である。
【図3】図1の3−3線断面図である。
【図4】図3の要部を拡大して示す要部拡大図である。
【図5】本実施の形態に係るインストルメントパネル構造の要部を示す概略平面図であり、(A)はディスプレイに衝撃荷重が入力される前の状態を示し、(B)はディスプレイに衝撃荷重が入力された後の状態を示している。
【図6】その他の実施形態(1)に係るインストルメントパネル構造を示す図4に対応する断面図である。
【図7】その他の実施形態(1)に係るインストルメントパネル構造を示す図6に対応する断面図である。
【図8】(A)、(B)は、その他の実施形態(1)に係るインストルメントパネル構造の作用を説明する概略平面図である。
【図9】その他の実施形態(2)に係るインストルメントパネル構造の要部を示す分解斜視図である。
【図10】その他の実施形態(3)に係るインストルメントパネル構造の要部を示す図9に対応する分解斜視図である。
【図11】その他の実施形態(4)に係るインストルメントパネル構造の要部を示す図9に対応する分解斜視図である。
【図12】(A)、(B)は、その他の実施形態(5)に係るインストルメントパネル構造の作用を説明する概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。なお、図中に適宜記す矢印FRは車両前後方向の前方向を、矢印UPは車両上下方向の上方向を、矢印Wは車幅方向をそれぞれ示す。
【0035】
(インストルメントパネルの構造)
図1には本実施の形態に係るインストルメントパネル構造が適用されたインストルメントパネル10において、ディスプレイ12及びセンターレジスタ22、24が当該インストルメントパネル10の上部に嵌め込まれた構成を示す外観斜視図が示されている。また、図2には、本実施の形態に係るインストルメントパネル構造の要部であるディスプレイ12、ディスプレイ12を支持する支持部材48、50及びダクト部38、40が示されている。図3には、図1において3−3線に沿って切断された概略断面図が示されており、図4には、図3における要部拡大図が示されている。
【0036】
図3に示されるように、車室前部に設けられるインストルメントパネル10は、図示しない左右のフロントピラー間に架け渡された円筒状のインストルメントパネルリインフォースメント(以下、「インパネリインフォース」という)14に取り付けられ、空調装置26等を車両上側から覆っている。なお、ここでは、図1に示されるように、インストルメントパネル10の車幅方向左側にコンビネーションメータ16が設けられており、車両11は左ハンドル仕様となっているが、右ハンドル仕様でも良い。
【0037】
インストルメントパネル10の表側10A(車室内側)の車両幅方向の中央部には、当該表側10Aの意匠面から車両上方側へ突出する突設部52が設けられている。突設部52の側壁52Aは、インストルメントパネル10の表面から略垂直に立ち上がる縦壁となっている。側壁52Aの高さは、車両前方側へ向かうにつれて徐々に低くなっており、突設部52の上面52Bは、インストルメントパネル10の前端側へ向かって概ね平坦状に形成されている。
【0038】
また、突設部52の車両後方側には、開口部52Cが設けられており、開口部52C内にはディスプレイ12及びセンターレジスタ22、24が配置されている。ここでは、ディスプレイ12及びセンターレジスタ22、24は、衝撃荷重が作用すると車両前方側へ移動可能となるように開口部52C内へ嵌め込まれている。また、センターレジスタ22、24はディスプレイ12周りに設けられており、ここでは一例として、ディスプレイ12の車両幅方向の両側(側方)にセンターレジスタ22、24が配置されている。
【0039】
また、インストルメントパネル10の車幅方向両側には、サイドレジスタ18、20がそれぞれ設けられており、インストルメントパネル10の車幅方向中央部には、レジスタとしての一対のセンターレジスタ22、24が設けられている。そして、空調装置26には、当該空調装置26によって温度調整された空気を送出する送出口としてのセンターレジスタ用送出口28とデフロスタ用送出口30とが設けられている。
【0040】
デフロスタ用送出口30にはデフロスタ31と接続されるダクト32が取り付けられており、当該ダクト32を介してデフロスタ用送出口30とデフロスタ31とが連通している。また、サイドレジスタ18、20には、図示しない樹脂製のダクトが接続されており、当該ダクトが空調装置26に設けられた図示しないサイドレジスタ用送出口に取り付けられている。つまり、このダクトを介して当該サイドレジスタ用送出口とサイドレジスタ18、20とが連通している。
【0041】
また、センターレジスタ用送出口28にはセンターレジスタ22、24と接続される樹脂製のダクト34が取り付けられている。図2に示されるように、ダクト34には1つの根元部36が設けられており、当該根元部36がセンターレジスタ用送出口28(図3参照)に取り付けられている。また、根元部36からは吹出部としてのダクト部38とダクト部40が分岐しており、ダクト部38がセンターレジスタ22に接続され、ダクト部40がセンターレジスタ24に接続されている。つまり、ダクト部38を介してセンターレジスタ用送出口28とセンターレジスタ22とが連通し、ダクト部40を介してセンターレジスタ用送出口28とセンターレジスタ24とが連通している(後述する)。
【0042】
一方、図1に示すディスプレイ12には、例えばナビゲーション情報や車両情報などが表示されるようになっている。また、ディスプレイ12の下方には空調操作部43が設けられており、空調装置26(図3参照)から供給される気流の温度や風量を設定したり、空気が送出されるレジスタを選択したりする操作スイッチ42が設けられている。空調操作部43の下方には、車幅方向の中央部に設けられたセンタークラスタ44にオーディオ装置46が設けられている。なお、空調操作部43の位置にオーディオ装置46が設けられても良い。
【0043】
ここで、図2に示されるように、インパネリインフォース14とディスプレイ12との間には、上述のダクト34が配設されている。このダクト34は、根元部36が1つとなっており、当該根元部36がセンターレジスタ用送出口28(図3参照)に取り付けられている。また、根元部36からは吹出部としてのダクト部38及びダクト部40が分岐している。
【0044】
ダクト部38及びダクト部40には、ダクト部38、40の根元部36側に当該根元部36から車両幅方向外側へ向かって円弧状に突出する円弧部38A、40Aがそれぞれ設けられている。この円弧部38A、40Aの車両後端部には、移動機構として車両前後方向へ沿って略直線状に形成された蛇腹部38B、40Bがそれぞれ設けられている。
【0045】
この蛇腹部38B、40Bの車両後端部は、インパネリインフォース14の上方に位置している。蛇腹部38B、40Bの車両後端部には接続部38C、40Cがそれぞれ設けられており、インパネリインフォース14の上方から各センターレジスタ22、24に至るまで車両前後方向へ沿って略直線状に形成されている。
【0046】
接続部38C、40C、蛇腹部38B、40B及び円弧部38A、40Aは根元部36と一体に成形されており、接続部38C、40Cの車両後端部には、センターレジスタ22、24がそれぞれ接続される。つまり、ダクト部38の接続部38Cにはセンターレジスタ22が接続され、ダクト部40の接続部40Cにはセンターレジスタ24が接続される。
【0047】
一方、図2及び図4に示されるように、ディスプレイ12の裏面側には、一対の鋼板製の支持部材48、50が設けられている。この支持部材48、50には、側面視で車両後方側へ向かって突出する略U字状を成す接合部48A、50Aが設けられており、当該接合部48A、50Aの接合面66、68には、例えば接着剤などによってディスプレイ12の裏面が接合可能とされている。接合部48A、50Aの一端部からは矩形状の固定片48B、50Bが車両下方側へ向かって張り出しており、固定片48B、50Bの中央部にはそれぞれ挿通孔51が形成されている。また、接合部48A、50Aの他端側からは矩形状の連結片48C、50Cが車両上方側へ向かって張り出しており、連結片48C、50Cの中央部にはそれぞれ挿通孔53が形成されている。
【0048】
ここで、インパネリインフォース14の外周面には、例えば、略角筒状の一対のリインフォースブラケット70、72が固定されている。このリインフォースブラケット70、72の先端部には台座70A、72Aが設けられている。台座70A、72Aの中央部にはそれぞれ挿通孔71が形成されており、台座70A、72Aには固定片48B、50Bが面接触可能とされる。固定片48B、50Bが台座70A、72Aに面接触された状態で、挿通孔51、71へボルト74を挿入し、当該ボルト74及びナット76によって、当該固定片48B、50Bが台座70A、72Aに固定される。つまり、リインフォースブラケット70、72及び支持部材48、50を介してディスプレイ12がインパネリインフォース14に固定(支持)されている。
【0049】
また、ダクト部38、40において、接続部38C、40Cの車両上部側には、矩形状の当接片78、80が車両幅方向内側へ向かってそれぞれ張り出している。この当接片78、80はダクト部38、40を成形する際の金型の合わせ面(いわゆるPL)に沿って形成されている。また、当接片78、80の中央部にはそれぞれ挿通孔79が形成されており、当接片78、80には連結片48C、50Cが面接触可能とされる。ここでは、鋼板で形成された連結片48C、50Cに対して、当接片78、80は樹脂で形成されているため、当該当接片78、80にはケースナット82が装着され、当該ケースナット82を介して、連結片48C、50Cと当接片78、80とが対向配置される。この状態で、挿通孔53、ケースナット82に形成された締結孔83及び挿通孔79へボルト84を挿入し、ケースナット82及びボルト84によって、当該連結片48C、50Cが当接片78、80にそれぞれ固定される。
【0050】
以上のようにして、支持部材48、50はディスプレイ12が接合された状態で、支持部材48、50の下端部に設けられた固定片48B、50Bがインパネリインフォース14に固定されると共に、支持部材48、50の上端部に設けられた連結片48C、50Cがダクト部38、40に連結される。
【0051】
(インストルメントパネル構造の作用・効果)
図2〜図4に示されるように、本実施形態では、リインフォースブラケット70、72及び支持部材48、50を介してディスプレイ12がインパネリインフォース14に固定されている。一般的に、インパネリインフォース14は強度及び剛性の高い部材で形成されている。このため、接合部48A、50Aにディスプレイ12が接合された支持部材48、50の固定片48B、50Bをインパネリインフォース14に固定することで、当該ディスプレイ12は支持部材48、50を介してインパネリインフォース14に支持されることとなる。このため、ディスプレイ12が大型化し質量が大きくなったとしても当該ディスプレイ12を十分に支持することができる。
【0052】
一方、連結片48C、50Cを介して支持部材48、50をダクト部38、40にそれぞれ連結させることで、ディスプレイ12に衝撃荷重が入力されると、当該連結片48C、50Cを介してダクト部38、40にそれぞれ衝撃荷重が伝達される。ダクト部38、40は樹脂で成形されているため、当該ダクト部38、40に衝撃荷重が伝達されると、ダクト部38、40は変形(弾性変形及び塑性変形)する。
【0053】
これにより、ディスプレイ12に入力された衝撃荷重による衝撃エネルギーを吸収することができる。つまり、ダクト部38、40をエネルギー吸収部材(いわゆるEA部材)として活用することができる。このため、車両11の衝突時に乗員がディスプレイ12から受ける衝撃を緩和することができる。
【0054】
また、ディスプレイ12及びセンターレジスタ22、24は、インストルメントパネル10の開口部52C内へ嵌め込まれているが、衝撃荷重が作用すると、当該ディスプレイ12及びセンターレジスタ22、24は車両前方側へ移動可能となっている。このように、ディスプレイ12及びセンターレジスタ22、24が移動することで、ディスプレイ12及びセンターレジスタ22、24には、インストルメントパネル10との間で摺動抵抗が得られるため、これによっても衝撃エネルギーが吸収される。
【0055】
図5(A)にはディスプレイ12に衝撃荷重が入力される前の状態を示す概略平面図が図示されており、図5(B)にはディスプレイ12に衝撃荷重が入力された後の状態を示す概略平面図が図示されている。図5(A)に示されるように、ダクト部38、40には蛇腹部38B、40Bがそれぞれ形成されている。このため、図5(B)に示されるように、ディスプレイ12に衝撃荷重が入力され、ディスプレイ12及びセンターレジスタ22、24が車両前方側へ移動しようとすると当該蛇腹部38B、40Bが収縮する。つまり、ディスプレイ12及びセンターレジスタ22、24が車両前方側へ移動する際に、蛇腹部38B、40Bが収縮するため、ダクト部38、40によってディスプレイ12及びセンターレジスタ22、24の移動が拘束されることはなく、衝撃エネルギーを吸収することができる。
【0056】
さらに、ここでは、ダクト34の根元部36が1つとなっており、空調装置26(図3参照)のセンターレジスタ用送出口28にこの根元部36を接続させ、当該根元部36からダクト部38及びダクト部40を分岐させている。このように、ダクト34の根元部36を1つにすることで、ダクト部38、40の円弧部38A、40Aによって車幅方向外側へ拡がる車両幅方向の寸法よりも根元部36の幅を狭くすることができ、根元部36周りのスペースを有効に活用することができる。
【0057】
また、ここでは、蛇腹部38B、40Bは一体成形によりダクト部38、40に設けられている。このため、当該蛇腹部38B、40Bを別部品で形成し、ダクト部38、40に接続させる場合と比較して、部品点数を削減することができ、コストを削減することができる。
【0058】
また、図2に示されるように、支持部材48、50とそれぞれ連結されるダクト部38、40の当接片78、80は、ダクト部38、40を成形する際の金型の合わせ面に沿って形成されている。金型の合わせ面ではバリが発生するため、当該バリが発生する方向に沿って当接片78、80を形成することで、バリ取りの作業が削減される。
【0059】
さらに、ここでは、図1に示されるように、ディスプレイ12及びセンターレジスタ22、24が嵌め込まれる突設部52を設けることで、インストルメントパネル10の高級感を演出することができる。つまり、この突設部52は意匠として利用することができ、当該突設部52の形状は車両のデザインに伴って変更可能である。なお、インストルメントパネル10の上部にディスプレイ12を立設させても良いのは勿論のことであるが、この場合、インストルメントパネル10の表側10Aの意匠面とディスプレイ12との間には、当該ディスプレイ12を車両前方側へ移動させるための隙間が必要となる。
【0060】
また、本実施形態では、インストルメントパネル10の表側10A(車室内側)の車両幅方向の中央部には突設部52が設けられているが、突設部52の上面52B或いは側壁52Aに図示しない脆弱部を設け、ディスプレイ12に衝撃荷重が入力されたときに、当該脆弱部が変形し当該突設部52によっても衝撃エネルギーが吸収されるようにしても良い。
【0061】
(その他の実施形態)
(1)図2及び図4に示されるように、支持部材48、50をインパネリインフォース14(リインフォースブラケット70、72)に固定すると共に、ダクト部38、40にそれぞれ連結する構成としたが、これ以外にも例えば、図6に示されるように、支持部材48、50の固定片48B、50B側にヒンジ機構としてのヒンジ部86を設けても良い。なお、図4及び図6には、支持部材48側は図示されない。
【0062】
このヒンジ部86によってディスプレイ12の表示面12Aの角度を上下左右方向(上下又は左右方向でも良い)で変えることができるようにしても良い。ダクト部38、40に形成された蛇腹部38B、40Bは曲げ変形も可能であるため、図7及び図8に示されるように、ディスプレイ12の表示面12Aの角度に追従して当該蛇腹部38B、40Bを変形させることができる。
【0063】
なお、図7は図6に対応する断面図であり、図6に示す状態からディスプレイ12の表示面12Aを若干起立(下方向)させた状態を示している。また、図8(A)、(B)は本実施形態の要部を示す概略平面図であり、図8(B)は図8(A)の状態からディスプレイ12の表示面12Aを反時計方向(右方向)へ回転させた状態を示している。
【0064】
つまり、この実施形態では、ディスプレイ12の表示面12Aの角度調整がダクト部38、40によって拘束されない。なお、ディスプレイ12の表示面12Aの角度変更は、上下方向又は左右方向でも良い。このように、ディスプレイ12の表示面12Aにおける角度調整を可能とすることで、ディスプレイ12を外光の反射の影響を受けない傾きに調整することができる。
【0065】
(2)また、本実施形態では、図5(A)、(B)に示されるように、移動機構としてダクト部38、40に蛇腹部38B、40Bがそれぞれ設けられている。これにより、ディスプレイ12に衝撃荷重が入力されると、当該蛇腹部38B、40Bが収縮して当該ディスプレイ12の車両前方側への移動を可能にしている。しかし、ディスプレイ12に衝撃荷重が入力されると、当該ディスプレイが車両前方側へ移動することができれば良いため、これに限るものではない。
【0066】
例えば、図9に示されるように、ディスプレイ12とセンターレジスタ90を略L字状のブラケット92を介して固定し、ダクト部94に対してセンターレジスタ90を車両前方側へ移動させるようにする。ここでは、ダクト部94の接続部96の車両後端部は、センターレジスタ90内へ挿通可能な大きさとなるように形成されている。また、接続部としてのダクト部94の接続部96において、対向する一対の側壁96Aの外面に車両上下方向に沿って凹部98が形成されている。また、接続部としてのセンターレジスタ90において、対向する一対の側壁90Aの内面に凹部98と係合可能な突起100が突設されている。
【0067】
この突起100と凹部98とが係合されることで、ダクト部94とセンターレジスタ90とは位置決めされるが、ディスプレイ12又はセンターレジスタ90へ衝撃荷重が入力されると、ブラケット92を介してディスプレイ12と共にセンターレジスタ90が車両前方へ移動しようとして突起100と凹部98の係合状態が解除される。つまり、ディスプレイ12及びセンターレジスタ90の車両前方への移動が可能となり、ディスプレイ12又はセンターレジスタ90に入力された衝撃荷重による衝撃エネルギーを吸収することができる。
【0068】
なお、本実施形態においてもダクト部94に蛇腹部38B、40B(図2参照)が設けられても良いのは勿論のことであり、以下の実施形態においても同様である。また、ここでは、ダクト部94の接続部96がセンターレジスタ90内へ挿通可能な大きさとなるように形成されるようにしている。これにより、センターレジスタ90が車両前方への移動したときに、接続部96がセンターレジスタ90内へ挿通されることとなる。なお、センターレジスタ90がダクト部94の接続部96内へ挿通可能な大きさとなるように形成されても良い。
【0069】
(3)また、これ以外にも図10に示されるように、接続部としてのダクト部102の接続部104において、側壁104Aには車両前後方向に沿って切欠き部106が形成されている。また、接続部としてのセンターレジスタ108において、側壁108Aには締結孔111が形成されている。当該締結孔111及び切欠き部106内へボルト109が挿通され、ナット110によってダクト部102及びセンターレジスタ108が締結される。
【0070】
ディスプレイ12又はセンターレジスタ108へ、ボルト109及びナット110による締結荷重よりも大きい衝撃荷重が入力されると、ボルト109及びナット110が切欠き部106に沿って移動する。つまり、ディスプレイ12及びセンターレジスタ108の車両前方への移動が可能となり、ディスプレイ12又はセンターレジスタ108に入力された衝撃荷重による衝撃エネルギーを吸収することができる。
【0071】
(4)さらに、図11に示されるように、接続部としてのダクト部112とセンターレジスタ114の間に、角筒状のゴムチューブ116を接続させても良い。この場合、ディスプレイ12又はセンターレジスタ114へ衝撃荷重が入力されると、ゴムチューブ116が弾性変形し、ディスプレイ12及びセンターレジスタ114の車両前方への移動が可能となる。これにより、ディスプレイ12又はセンターレジスタ114に入力された衝撃荷重による衝撃エネルギーを吸収することができる。なお、このゴムチューブ116はダクト部112又はセンターレジスタ114と一体成形させても良い。
【0072】
(5)以上の実施形態では、図5(A)、(B)に示されるように、センターレジスタ22、24と接続されるダクト部38、40を介して、ディスプレイ12が車両前方側へ移動できるようにしている。しかし、図12(A)、(B)に示されるように、ダクト部38とダクト部40の間に蛇腹部材118を設け、当該蛇腹部材118にディスプレイ12を連結しても良い。この場合、蛇腹部材118とダクト部38、40とは独立した状態で配置されているため、ディスプレイ12に衝撃荷重が入力されると、蛇腹部材118が収縮することによって、当該ディスプレイ12が車両前方側へ移動する。つまり、ディスプレイ12のみが車両前方側へ移動する場合もある。
【0073】
このように、ダクト部38、40とは別にダクト34に設けられた蛇腹部材118にディスプレイ12が連結されることで、当該ディスプレイ12に入力された衝撃荷重がダイレクトに蛇腹部材118へ伝達されることとなる。そして、図示はしないが、当該蛇腹部材118を曲げ変形させると、ディスプレイ12の表示面12Aの角度のみを変えることができる。つまり、ここでは、蛇腹部材118及びダクト部38、40はそれぞれ独立した状態で設けられているため、ディスプレイ12とセンターレジスタ22、24とはそれぞれ単独でその角度を調整することができる。なお、この蛇腹部材118には空調装置26から送出された空気は導入されないようになっている。
【0074】
(実施形態の補足)
本実施形態では、図1に示されるように、ディスプレイ12の車両幅方向の両側(側方)にセンターレジスタ22、24が配置されている。しかし、センターレジスタ22、24はディスプレイ12周りに設けられていれば良いため、当該センターレジスタ22、24はディスプレイ12の上方又は下方に配置されても良い。
【0075】
また、本実施形態では、図2に示されるように、インパネリインフォース14が円筒状に形成されているが、角筒状に形成されても良い。また、ここでは角筒状のリインフォースブラケット70、72が設けられているが、円筒状に形成されても良い。また、支持部材48、50をインパネリインフォース14に直接固定させるようにしても良い。
【0076】
本実施形態では、図2に示されるように、支持部材48、50が側面視で略U字状を成す形状としている。しかし、支持部材48、50をインパネリインフォース14(リインフォースブラケット70、72)に固定すると共に、ダクト部38、40にそれぞれ連結することができれば良いため、この形状に限るものではない。また、図示はしないが、支持部材48と支持部材50とを架け渡し一体化させても良い。
【0077】
また、本実施形態では、移動機構として、図5及び図9〜図12に示される機構を例に挙げたが、これ以外の機構であっても勿論良い。例えば、図12に示す蛇腹部材118の代わりに弾性部材を用いても良い。
【0078】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0079】
10 インストルメントパネル
11 車両
12 ディスプレイ
12A 表示面
14 インパネリインフォース(インストルメントパネルリインフォースメント)
22 センターレジスタ(レジスタ)
24 センターレジスタ(レジスタ)
26 空調装置
28 センターレジスタ用送出口(送出口)
34 ダクト
36 根元部
38 ダクト部(吹出部)
38B 蛇腹部(移動機構)
40 ダクト部(吹出部)
40B 蛇腹部(移動機構)
48 支持部材
48B 固定片(固定部)
48C 連結片(連結部)
50 支持部材
50B 固定片(固定部)
50C 連結片(連結部)
86 ヒンジ部(ヒンジ機構)
90 センターレジスタ(レジスタ)
94 ダクト部
96 接続部
98 凹部(接続部、移動機構)
100 突起(接続部、移動機構)
102 ダクト部
106 切欠き部(接続部、移動機構)
108 センターレジスタ(レジスタ)
109 ボルト(接続部、移動機構)
110 ナット(接続部、移動機構)
111 締結孔(接続部、移動機構)
112 ダクト部
114 センターレジスタ(レジスタ)
116 ゴムチューブ(移動機構)
118 蛇腹部材(移動機構)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インストルメントパネルの上部の車両幅方向の中央部に配置されたディスプレイと、
前記インストルメントパネルの裏側に設けられた空調装置と当該ディスプレイ周りに設けられたレジスタとを繋ぐ樹脂製のダクトと、
前記インストルメントパネルの裏側に設けられ、車幅方向に沿って延在されたインストルメントパネルリインフォースメントと、
前記インストルメントパネルリインフォースメントに固定される固定部と前記ダクトに連結される連結部とが設けられると共に、前記ディスプレイを支持する支持部材と、
を有するインストルメントパネル構造。
【請求項2】
前記ディスプレイに入力された衝撃荷重によって当該ディスプレイを車両前方側へ移動させる移動機構が設けられた請求項1に記載のインストルメントパネル構造。
【請求項3】
前記移動機構は、前記ダクトに設けられ前記衝撃荷重により収縮される蛇腹部である請求項2項に記載のインストルメントパネル構造。
【請求項4】
前記移動機構は、何れか一方が何れか他方へ挿通可能な大きさとなるように形成された前記レジスタと前記ダクトとが接続されると共に、前記衝撃荷重により接続状態が解除され当該レジスタをダクト側へ移動させる接続部である請求項2又は3に記載のインストルメントパネル構造。
【請求項5】
前記ディスプレイの表示面の角度を変えるヒンジ機構が前記支持部材に設けられた請求項1〜4の何れか1項に記載のインストルメントパネル構造。
【請求項6】
前記ダクトに設けられ前記衝撃荷重により収縮される蛇腹部が、前記ディスプレイの表示面の角度変更を可能とする請求項5に記載のインストルメントパネル構造。
【請求項7】
前記ダクトが、
前記空調装置に形成された1つの送出口と連通された1つの根元部と、
前記根元部から分岐し、車両幅方向に沿って複数設けられた前記レジスタとそれぞれ連通された複数の吹出部と、
を含んで構成された請求項1〜6の何れか1項に記載のインストルメントパネル構造。
【請求項8】
前記移動機構は、前記根元部から張り出し、前記ディスプレイが固定される蛇腹部材である請求項7に記載のインストルメントパネル構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−47075(P2013−47075A)
【公開日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−186548(P2011−186548)
【出願日】平成23年8月29日(2011.8.29)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】