説明

インターフェース装置

【課題】 コストを抑えて、接続される装置を制御することが可能なインターフェース装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明のインターフェース装置10は、第1の装置と接続される第1のインターフェースと、第2の装置と接続される第2のインターフェースと、データを記憶する記憶手段と、を備え、記憶手段30に記憶されたファイルシステムによりデータをファイルとして扱うインターフェース装置であって、第1の装置により第1のインターフェースを介して記憶手段30へ書き込まれた所定のファイルの内容に基づいて、第2のインターフェースを介して第2の装置を制御する制御手段32を備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターフェース装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、PC(Personal Computer)や情報端末等に、例えば、無線LAN(Local Area Network)、ブルートゥース(登録商標)、USB(Universal Serial Bus)、RS−232C(Recommended Standard 232 version C)等のインターフェースを備える装置を接続して使用する場合がある。
【0003】
例えば、特許文献1には、PCや情報端末等に接続して使用される装置の一例として、USBコネクタ及び無線アンテナを備えた不揮発性メモリデバイスが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−141536号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、PCや情報端末等に接続される装置を制御するために、PCや情報端末等に対して、例えばドライバソフトウェアを設けて制御を行うようにすると、コストがかかってしまう。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、コストを抑えて、接続される装置を制御することが可能なインターフェース装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のインターフェース装置は、第1の装置と接続される第1のインターフェースと、第2の装置と接続される第2のインターフェースと、データを記憶する記憶手段と、を備え、前記記憶手段に記憶されたファイルシステムにより前記データをファイルとして扱うインターフェース装置であって、前記第1の装置により前記第1のインターフェースを介して前記記憶手段へ書き込まれた所定のファイルの内容に基づいて、前記第2のインターフェースを介して前記第2の装置を制御する制御手段を備えることを特徴とする。
【0008】
これにより、第1の装置は、インターフェース装置にファイルを書き込むことにより、第2の装置を制御することができる。よって、コストを抑えて、インターフェース装置に接続される装置を制御することができる。
【0009】
上記構成において、前記第2の装置の個数は複数であって、前記所定のファイルの内容が前記第2の装置のいずれの制御に対応するかに応じて、複数の前記第2の装置ごとに区分けされた前記記憶手段の複数の特定の領域のいずれかに書き込む書き込み手段を備える構成としてもよい。これにより、第1の装置は、インターフェース装置にファイルを書き込むことにより、複数の第2の装置を制御することができる。
【0010】
上記構成において、前記書き込み手段は、前記第2のインターフェースを介して前記第2の装置から受信した情報に基づくファイルを、前記記憶手段の特定の領域に書き込む構成としてもよい。
【0011】
上記構成において、前記所定のファイルは、前記第2の装置を制御するためのコマンドを含むテキストファイルである構成としてもよい。
【0012】
上記構成において、前記テキストファイルは、マークアップ言語で記されている構成としてもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、コストを抑えて、インターフェース装置に接続される装置を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、実施例1に係るインターフェース装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、実施例1に係るインターフェース装置の機能ブロック図である。
【図3】図3は、実施例1に係るファイルの内容の一例を示す説明図である。
【図4】図4(a)及び図4(b)は、実施例1に係るインターフェース装置が第1の装置から書き込まれたファイルに基づいて第2の装置を制御する処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】図5は、実施例2に係るインターフェース装置の機能ブロック図である。
【図6】図6(a)及び図6(b)は、実施例2に係るインターフェース装置が第2の装置から受信した情報を第1の装置へ通知する処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、図面を用いて、本発明の実施例について詳細に説明する。
【実施例1】
【0016】
図1を参照して、実施例1に係るインターフェース(Interface、以下I/Fと略記する)装置10の構成を説明する。図1は、実施例1に係るI/F装置10の構成を示すブロック図である。図1のように、I/F装置10は、USB I/F12と、CPU(Central Processing Unit)14と、フラッシュメモリ34と、ROM(Read Only Memory)16と、RAM(Random Access Memory)18と、無線LAN I/F20と、USB I/F22と、シリアルI/F24と、を備える。
【0017】
I/F装置10は、第1のI/FであるUSB I/F12を介して、第1の装置であるホストPC40と接続される。I/F装置10は、第2のI/Fである無線LAN I/F20、USB I/F22及びシリアルI/F24を介して、それぞれ無線LAN端末50、USBメモリ52及びシリアルキーボード54と接続される。無線LAN端末50は、例えば無線LANで通信が可能なノート型PC、携帯端末等である。USBメモリ52は、例えばフラッシュメモリを内蔵する記憶装置である。シリアルキーボード54は、ユーザからのキー入力を受け付け可能な入力装置である。
【0018】
CPU14は、USB I/F12、無線LAN I/F20、USB I/F22及びシリアルI/F24を制御する。ROM16、RAM18は、例えばCPU14がUSB I/F12、無線LAN I/F20、USB I/F22及びシリアルI/F24を制御するために必要な例えばプログラム、変数等を記憶する。
【0019】
フラッシュメモリ34は、不揮発性記憶媒体であり、データを記憶する。以下の説明において、データと記す場合、0又は1のデジタルデータを意味することとする。フラッシュメモリ34の所定の領域にはファイルシステムが記憶されている。ファイルシステムにより、フラッシュメモリ34に記憶されたデータを、抽象化されたファイルとして扱うことができる。例えば、CPU14がファイルシステムを介してフラッシュメモリ34にデータを読み書きする場合、CPU14はそのデータがフラッシュメモリ34のいずれの物理ブロックに記憶されているかに依らず、ファイルとして読み書きすることができる。ファイルシステムは、例えば、FAT(File Allocation Table)、UDF(Universal Disk Format)等である。フラッシュメモリ34は記憶手段の一例であって、例えばHDD(Hard Disk Drive)、強誘電体メモリ等の他の記憶手段でもよい。
【0020】
図2を参照して、実施例1に係るI/F装置10の機能を説明する。図2は、実施例1に係るI/F装置10の機能ブロック図である。図2のように、I/F装置10は、書き込み手段26と、読み出し手段28と、記憶手段30と、制御手段32とを備える。図1に示すCPU14が、書き込み手段26、読み出し手段28及び制御手段32として機能し、フラッシュメモリ34が記憶手段30として機能する。
【0021】
書き込み手段26は、第1の装置であるホストPCからUSB I/F12を介して受信したファイルを記憶手段30へ書き込む。ファイルには、無線LAN端末50、USBメモリ52及びシリアルキーボード54のいずれかを制御するためのコマンドが記載されている。以下の説明では、無線LAN端末50、USBメモリ52及びシリアルキーボード54を制御するためのコマンドが記載されているファイルを、それぞれファイルF1、F2及びF3とする。書き込み手段26は、ファイルの内容が無線LAN端末50、USBメモリ52及びシリアルキーボード54のいずれに対応するかに応じて、無線LAN端末50、USBメモリ52及びシリアルキーボード54ごとに区分けされた記憶手段30の複数の特定の領域R1、R2及びR3のいずれかにファイルを書き込む。特定の領域R1、R2及びR3は、それぞれ無線LAN端末50、USBメモリ52及びシリアルキーボード54の制御に関するファイルを記憶するように設定されている。
【0022】
書き込み手段26は、ファイルF1の内容に、無線LAN端末50であることを示す情報(例えば名称、品番、シリアル番号等)が記載されている場合に、ファイルF1の内容が無線LAN端末50に対応していると判定して、ファイルF1を記憶手段30の特定の領域R1に書き込む。同様に、書き込み手段26は、ファイルF2及びF3を、それぞれ記憶手段30の特定の領域R2及びR3に書き込む。特定の領域R1、R2及びR3は、例えば記憶手段30の特定のアドレスで指定される領域であってもよいし、ファイルシステムを介してアクセス可能な例えばディレクトリであってもよい。特定の領域R1、R2及びR3が、例えばそれぞれディレクトリである場合、特定の情報がディレクトリ名に設定されてもよい。例えば、特定の領域R1に対応するディレクトリには、無線LAN端末50の名称、品番、シリアル番号等がディレクトリ名に設定されてもよい。
【0023】
読み出し手段28は、記憶手段30に記憶されたファイルF1、F2及びF3のいずれかの内容を読み出して、制御手段32に通知する。制御手段32は、ファイルF1、F2及びF3のいずれかの内容に基づいて、無線LAN I/F20、USB I/F22及びシリアルI/F24のいずれかを介して、無線LAN端末50、USBメモリ52及びシリアルキーボード54のいずれかを制御する。
【0024】
ここで、記憶手段30の特定の領域R1に記憶されるファイルの一例として、ファイルF1を説明する。ファイルF1には、無線LAN端末50を制御するためのコマンドが記載されている。無線LAN端末50を制御するためのコマンドには、例えばoperation(アクセスポイントとの接続/接続切断/自動接続を指示する)、ESSID(接続するアクセスポイントの受信信号強度を指定する)、security(暗号化通信で使用する暗号化方式を指定する)、security−key(暗号化通信で使用する暗号鍵を指定する)、scan(無線LAN端末の周囲にあるアクセスポイントを検索する)、scanlistout(scanコマンドで検索したアクセスポイントを無線LAN端末が記憶するファイルに出力する)、phymode(無線通信で使用する無線規格を指定する)、PSmodeON(無線LAN端末の低消費電力モードを有効にする)、receivedir(無線LAN端末が受信するファイルの保存場所を指定する)、senddir(無線LAN端末が送信するファイルが保存される場所を指定する)等がある。
【0025】
図3は、実施例1に係るファイルF1の内容の一例を示す説明図である。図3のように、ファイルF1は、テキストファイルであって、複数のコマンド及びパラメータが記載される。パラメータは、例えばコマンドの引数や条件等を指定するものであり、コマンドと対で使用される。図3の各行が1つのコマンド及びコマンドに対応するパラメータを示し、コロン記号(:)の前がコマンド、後ろがパラメータを示す。なお、ファイルに記載されるコマンド及びパラメータは、複数個でなく1個でもよい。図3のファイルF1には、無線LAN端末50をtest−APという識別子を有するアクセスポイントに自動接続させる制御を行うための複数のコマンド及びパラメータが記載されている。図3のように、「ESSID:test−AP」は、test−APという識別子を有するアクセスポイントに対して、受信信号強度を指定する。「security:WEP64」は、暗号化通信で使用する暗号化方式をWEP(Wired Equivalent Privacy)64と指定する。なお、WEP64は、無線通信における暗号化方式の一例であって、その他の暗号化方式でもよい。「security−key:abcde」は、暗号化通信で使用する暗号鍵を「abcde」と設定する。「phymode:11g」は、使用する無線規格を802.11gと指定する。他に、例えば無線規格の802.11a/b/nのいずれかを指定してもよい。「operation:autoconnect」は、アクセスポイントとの自動接続を指示する。「PSmodeON:ON」は、無線LAN端末50の低消費電力モードを有効にする。
【0026】
図4(a)及び図4(b)を参照して、実施例1に係るI/F装置10が第1の装置から書き込まれたファイルに基づいて第2の装置を制御する処理の一例を説明する。図4(a)は、実施例1に係るI/F装置10が、第1の装置(ホストPC40)からファイルの書き込みの指示を受けた場合の処理の一例を示すフローチャートである。図4(a)のように、第1のI/Fが、第1の装置(ホストPC40)からファイルの書き込みの指示を受ける(ステップS10)。書き込み手段26は、第1の装置から書き込みを指示されたファイルの内容が第2の装置のいずれに対応するかを判定する(ステップS12)。例えば、ファイルの内容に、無線LAN端末50であることを示す名称、品番、シリアル番号等が記載されている場合、ファイルの内容が無線LAN端末50に対応していると判定する。書き込み手段26は、ステップS12の判定結果に応じて、ファイルを対応する特定の領域R1、R2及びR3のいずれかに書き込む(ステップS14)。例えば、ファイルの内容が無線LAN端末50に対応している場合、書き込み手段26は、ファイルを記憶手段30の特定の領域R1に書き込む。以上で、処理が終了する。
【0027】
図4(b)は、実施例1に係るI/F装置10が、記憶手段30に書き込まれたファイルの内容に基づいて、第2の装置を制御する処理の一例を示すフローチャートである。図4(b)のように、読み出し手段28は、記憶手段30の特定の領域R1、R2及びR3のいずれかからファイルを読み出す(ステップS16)。例えば、I/F装置10が、第1の装置から無線LAN端末50を制御する場合、読み出し手段28は、特定の領域R1からファイルを読み出す。制御手段32は、読み出したファイルの内容に対応する第2の装置に対して、対応する第2のI/Fを介して、読み出したファイルに記載されたコマンドを実行する(ステップS16)。例えば、特定の領域R1から読み出したファイルF1に図3に示すような無線LAN端末50に対する複数のコマンドが記載されている場合、制御手段32は、無線LAN I/F20を介して、無線LAN端末50に対して、ファイルF1に記載された複数のコマンドを順に実行する。以上で、処理が終了する。
【0028】
図4(a)及び図4(b)に示す処理により、第1の装置であるホストPC40は、I/F装置10の記憶手段30に書き込まれたファイルにより、第2の装置を制御することができる。これにより、第1の装置には、第2の装置を制御するための、例えばドライバソフトウェア等の個別の制御手段を設けなくてもよい。よって、コストを抑えて、第1の装置はI/F装置10に接続される第2の装置を制御することができる。
【0029】
実施例1によれば、I/F装置10は、図4(b)のステップS16のように、第1の装置により第1のI/Fを介して記憶手段30へ書き込まれた所定のファイルの内容に基づいて、第2のI/Fを介して第2の装置を制御する制御手段を備える。これにより、第1の装置に、第2の装置を制御するための例えばドライバソフトウェア等の個別の制御手段を設けることなく、第1の装置は第2の装置を制御することができる。よって、コストを抑えて、第1の装置はI/F装置10に接続される第2の装置を制御することができる。また、例えば第2の装置に装置Xを新たに追加する場合、I/F装置10に装置Xに対応するI/Fと、記憶手段30に装置Xに対応する特定の領域と、を設けて、装置Xを制御するためのファイルを第1の装置からI/F装置10の記憶手段30に書き込むようにすればよい。このように、第2の装置を新たに追加する場合であっても、コストを抑えて、第1の装置はI/F装置10に接続される第2の装置を制御することができる。
【0030】
実施例1によれば、第2の装置の個数は、無線LAN端末50、USBメモリ52及びシリアルキーボード54のように複数であって、書き込み手段26は、所定のファイルの内容が第2の装置のいずれに対応するかに応じて、複数の第2の装置ごとに区分けされた記憶手段30の複数の特定の領域R1、R2及びR3のいずれかに書き込む。これにより、第1の装置に、複数の第2の装置ごとに個別の制御手段を設けることなく、第1の装置は特定の領域に記憶されたファイルをそれぞれ読み出すことにより、複数の第2の装置をそれぞれ制御することができる。よって、コストを抑えて、第1の装置はI/F装置10に接続される複数の第2の装置を制御することができる。
【0031】
実施例1によれば、第1の装置により第1のI/Fを介して記憶手段30へ書き込まれた所定のファイルの形式は、テキストファイルであるが、他のファイル形式でもよい。テキストファイルは、文字コードを含むファイルであり、例えばバイナリファイル等に比べて、ユーザが容易に扱うことができる。よって、例えば第2の装置の制御方法が変更されて、テキストファイルの内容の変更が発生する場合であっても、ユーザはテキストファイルの編集を容易に行うことができる。ゆえに、第1の装置により第1のI/Fを介して記憶手段30へ書き込む所定のファイルは、テキストファイルとすることが好ましい。テキストファイルに記すコマンド及びパラメータは、例えばHTML(Hyper Text Markup Language)、XML(Extensible Markup Language)等のマークアップ言語で記載してもよい。
【0032】
実施例1において、USB I/F12、無線LAN I/F20、USB I/F22及びシリアルI/F24は、第1のI/F及び第2のI/Fの一例であって、他のI/Fでもよい。ホストPC40は、第1の装置の一例であって、I/F装置に対してファイルの書き込みを指示できれば、他の装置でもよい。無線LAN端末50、USBメモリ52及びシリアルキーボード54は、第2の装置の一例であって、他の装置でもよい。
【実施例2】
【0033】
実施例2において、I/F装置10の他の機能を説明する。図5は、実施例2に係るI/F装置10の機能ブロック図である。図5において、図2に示す構成と同一の構成には、同一の符号を付している。以下、図2で説明したI/F装置10の機能との差異について説明し、重複する説明は省略する。
【0034】
図5のように、制御手段32は、第2のI/Fである無線LAN I/F20、USB I/F22及びシリアルI/F24を介して、第2の装置である無線LAN端末50、USBメモリ52及びシリアルキーボード54から情報を受信する。無線LAN端末50から受信する情報は、例えば、実施例1のようにホストPC40から指示された制御を、無線LAN端末50が実行した結果(正常終了、失敗等)等である。USBメモリ52から受信する情報は、例えばUSBメモリ52が記憶するファイルやディレクトリに関する情報等である。シリアルキーボード54から受信する情報は、例えばキー入力の情報等である。
【0035】
書き込み手段26は、制御手段32が受け取った情報に基づくファイルを記憶手段30の特定の領域R1、R2及びR3に書き込む。ファイルは例えばテキストファイルである。特定の領域R1、R2及びR3は、実施例1と同様である。例えば、制御手段32が無線LAN端末50から情報を受信した場合、その情報に基づくファイルを記憶手段30の特定の領域R1に書き込む。なお、書き込み手段26は、制御手段32が受け取った情報に基づくファイルを特定の領域R1、R2及びR3と別の領域に書き込むようにしてもよい。
【0036】
読み出し手段28は、記憶手段30の特定の領域R1、R2及びR3から読み出したファイルを、第1のI/Fを介して、第1の装置であるホストPC40へ送信する。これにより、ホストPC40は、第2の装置から情報を受信することができる。
【0037】
図6(a)及び図6(b)を参照して、実施例2に係るI/F装置10が第2の装置から受信した情報を第1の装置へ通知する処理の一例を説明する。図6(a)は、実施例2に係るI/F装置10が第2の装置から受信した情報を記憶手段に書き込む処理の一例を示すフローチャートである。図6(a)のように、制御手段32は、第2の装置である無線LAN端末50、USBメモリ52及びシリアルキーボード54のいずれかから、無線LAN I/F20、USB I/F22及びシリアルI/F24を介して情報を受信する(ステップS20)。書き込み手段26は、ステップS20で受信された情報に基づくファイルを記憶手段30の特定の領域に書き込む(ステップS22)。例えば、ステップS20において、無線LAN端末50から情報を受信した場合は、その情報に基づくファイルを記憶手段30の特定の領域R1に書き込む。以上で、処理が終了する。
【0038】
図6(b)は、実施例2に係るI/F装置10が記憶手段に書き込まれたファイルを第1の装置へ送信する処理の一例を示すフローチャートである。図6(b)のように、読み出し手段28は、記憶手段30の特定の領域のいずれかからファイルを読み出す(ステップS24)。第1のI/F12は、ステップS24で読み出されたファイルを第1の装置であるホストPC40へ送信する(ステップS26)。以上で、処理が終了する。
【0039】
図6(a)及び図6(b)に示す処理により、第2の装置からの情報を、I/F装置10を介して、第1の装置へ通知することができる。これにより、例えば、第1の装置による第2の装置の制御の結果等の情報を簡易な方法で、第2の装置から第1の装置へ通知することができる。よって、コストを抑えることができる。
【0040】
実施例2によれば、書き込み手段26は、第2のI/Fを介して第2の装置から受信した情報に基づくファイルを、記憶手段30の特定の領域に書き込む。これにより、簡易な方法で、第2の装置の情報を第1の装置へ通知することができる。よって、コストを抑えることができる。また、例えば、第1の装置がキーボードやマウス等の入力手段を接続することができない計測機器等である場合、その計測機器に、I/F装置10を介して、例えばシリアルキーボード54を接続して、シリアルキーボード54を計測機器の入力手段の代替として使用できる。このように、I/F装置10を用いることにより、第1の装置に接続される装置を容易に拡張することができる。
【0041】
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0042】
10 I/F装置
12 USB I/F
14 CPU
20 無線LAN I/F
22 USB I/F
24 シリアルI/F
26 書き込み手段
28 読み出し手段
30 記憶手段
32 制御手段




【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の装置と接続される第1のインターフェースと、第2の装置と接続される第2のインターフェースと、データを記憶する記憶手段と、を備え、前記記憶手段に記憶されたファイルシステムにより前記データをファイルとして扱うインターフェース装置であって、
前記第1の装置により前記第1のインターフェースを介して前記記憶手段へ書き込まれた所定のファイルの内容に基づいて、前記第2のインターフェースを介して前記第2の装置を制御する制御手段を備えることを特徴とするインターフェース装置。
【請求項2】
前記第2の装置の個数は複数であって、
前記所定のファイルの内容が前記第2の装置のいずれの制御に対応するかに応じて、複数の前記第2の装置ごとに区分けされた前記記憶手段の複数の特定の領域のいずれかに書き込む書き込み手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のインターフェース装置。
【請求項3】
前記書き込み手段は、前記第2のインターフェースを介して前記第2の装置から受信した情報に基づくファイルを、前記記憶手段の特定の領域に書き込むことを特徴とする請求項1又は2に記載のインターフェース装置。
【請求項4】
前記所定のファイルは、前記第2の装置を制御するためのコマンドを含むテキストファイルであることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のインターフェース装置。
【請求項5】
前記テキストファイルは、マークアップ言語で記されていることを特徴とする請求項4に記載のインターフェース装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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