説明

インターホンシステム

【課題】室内親機の場所までユーザが移動しなくても訪問者が誰であるかを通知可能なインターホンシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】訪問者の画像データを生成する画像入力手段101を有する玄関子機10と、前記画像データから顔画像を検知する顔検知手段212と、登録済み顔画像データと音声データとを記憶する記憶手段213と、親機スピーカー203と、親機制御手段214とを有する室内親機20とを備え、前記親機制御手段214は、前記検知された訪問者の顔画像データと前記登録済み顔画像データから顔の特徴量を抽出し、これらの抽出された特徴量から前記一致または近似する登録済み顔画像データがあるかを判断し、前記親機制御手段214は、訪問者が登録済みである場合は、前記登録済み顔画像データに対応した音声データを記憶手段213から読み出し前記親機スピーカー203から再生する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターホンシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カメラ付きの玄関子機の呼出ボタンが押され、カメラで訪問者を撮像した場合、インターホンの親機の表示手段に表示されるカメラで撮像された画像をユーザが直接見ないと、訪問者が誰であるかをユーザが確認することができなかった。そこで、訪問者を確実に確認するため、室内親機を操作してカメラをズームまたはパン・チルトしたりして、訪問者の顔を確認することが提案されていた(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5−176213号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、訪問者の顔が室内親機の表示手段で認識できる場合にも、ユーザが室内親機の設置場所まで移動しなければ、訪問者を確認することができないという問題があった。また、ユーザが室内親機の設置場所まで移動している間に、訪問者が移動して、カメラの撮像範囲から外れてしまい、ユーザが室内親機の表示手段を見たときには、訪問者を確認することができないという問題があった。
【0005】
本発明は、室内親機の場所までユーザが移動しなくても訪問者が誰であるかを通知可能なインターホンシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、例えば、図1〜図3に示すように、
訪問者を撮像し、訪問者の画像データを生成するための画像入力手段101と、子機スピーカー104と、訪問者の音声を入力するためのマイク103とを有する玄関子機10と、
前記撮像された訪問者の画像データに基づき画像を表示するための表示手段207と、前記画像データから顔画像を検知する顔検知手段212と、複数の登録済み顔画像データと複数の音声データとをそれぞれ対応させて記憶する記憶手段213と、親機スピーカー203と、親機制御手段214とを有する室内親機20と
を備え、
前記親機制御手段214は、前記顔検知手段212により検知された訪問者の顔画像データから顔の特徴量を抽出し、前記記憶手段213から前記登録済み顔画像データを読み出し、前記登録済み顔画像データから顔の特徴量を抽出し、これらの抽出された特徴量を照合することにより前記訪問者の顔画像データから抽出された顔の特徴量と一致または近似する特徴量を有する前記登録済み顔画像データがあるか否かを判断し、
前記親機制御手段214は、前記一致または近似する特徴量を有する登録済み顔画像データがある場合は、前記一致または近似する特徴量を有する登録済み顔画像データに対応した音声データを記憶手段213から読み出し前記親機スピーカー203から再生する
ことを特徴とする。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、前記親機制御手段214は、前記一致または近似する特徴量を有する登録済み顔画像データがある場合は、前記一致または近似する特徴量を有する登録済み顔画像データに対応した音声データを記憶手段213から読み出し前記親機スピーカー203から再生するので、ユーザが室内親機20の設置場所まで移動しなくても、訪問者を確認できる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、例えば、図1〜図3に示すように、
請求項1に記載のインターホンシステム100において、
前記親機制御手段は、前記一致または近似する特徴量を有する登録済み顔画像データがない場合、訪問者の顔画像データを任意の音声データと対応させて登録するか否かを前記表示手段207に選択可能に表示させ、ユーザの登録操作に応じて訪問者の顔画像データを任意の音声データと対応させて記憶手段213に登録させる
ことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、前記親機制御手段214は、前記一致または近似する特徴量を有する登録済み顔画像データがない場合、訪問者の顔画像データを任意の音声データと対応させて登録するか否かを前記表示手段207に選択可能に表示させ、ユーザの登録操作に応じて訪問者の顔画像データを任意の音声データと対応させて記憶手段213に登録させるので、前記一致または近似する特徴量を有する登録済み顔画像データがない訪問者を登録することができ、この訪問者が再度訪問してきたときに、ユーザが室内親機20の設置場所まで移動しなくても、訪問者を確認できる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、例えば、図1〜図3に示すように、
請求項1または2に記載のインターホンシステム100において、
前記親機制御手段214は、前記一致または近似する特徴量を有する登録済み顔画像データがない場合、訪問者に用件を伝えてほしい旨の音声データを前記記憶手段213から読み出し、前記子機スピーカー104から再生させ、訪問者の音声を前記マイク103で検知し、前記親機スピーカー203から出力する
ことを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明によれば、前記一致または近似する特徴量を有する登録済み顔画像データがない場合、訪問者に用件を伝えてほしい旨の音声データを前記記憶手段213から読み出し、前記子機スピーカー104から再生させ、訪問者の音声を前記マイク103で検知し、前記親機スピーカー203から出力するので、ユーザが直接訪問者と話す前に、前記一致または近似する特徴量を有する登録済み顔画像データがない訪問者の用件を確認できる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、例えば、図1〜図3に示すように、
請求項1〜3のいずれか一項に記載のインターホンシステム100において、
前記親機制御手段214は、訪問者の顔画像を検知できなかった場合は、訪問者の顔を検知できない旨の音声データを前記記憶手段213から読み出し、前記子機スピーカー104および前記親機スピーカー203から再生させる
ことを特徴とする。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、訪問者の顔画像を検知できなかった場合は、訪問者の顔を検知できない旨の音声データを前記記憶手段213から読み出し、前記子機スピーカー104および前記親機スピーカー203から再生させるので、訪問者にカメラを見るように促すことができる。
【0014】
請求項5に記載の発明は、例えば、図1〜図3に示すように、
請求項1〜4のいずれか一項に記載のインターホンシステム100において、
前記親機制御手段214は、前記一致または近似する特徴量を有する登録済み顔画像データがない場合、訪問者が登録されていない旨の音声データを前記記憶手段213から読み出し、前記親機スピーカー203から再生する
ことを特徴とする。
【0015】
請求項5に記載の発明によれば、前記一致または近似する特徴量を有する登録済み顔画像データがない場合、訪問者が登録されていない旨の音声データを前記記憶手段213から読み出し、前記親機スピーカー203から再生させるので、ユーザが意図しない訪問者であることが確認できるので、ユーザは訪問者が不審者であるか否かを確認できる。
【0016】
請求項6に記載の発明は、例えば、図1〜図3に示すように、
請求項1〜4のいずれか一項に記載のインターホンシステム100において、
電気信号で開閉操作が可能な電子錠300を更に備え、
前記登録済み顔画像データは、特定のグループを含む複数のグループに分類されており、
前記親機制御手段214は、訪問者が前記特定のグループに属する場合、所定時間だけ前記電子錠300を開錠する
ことを特徴とする。
【0017】
請求項6に記載の発明によれば、前記親機制御手段214は、訪問者が特定のグループに属する場合、所定時間だけ前記電子錠300を開錠するので、例えば、訪問者が家族等の特定のグループに属する場合、ユーザが玄関まで行くことなく、開錠することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、室内親機の場所までユーザが移動しなくても訪問者が誰であるかを通知可能なインターホンシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に係るインターホンシステムの一例を示す図であり、全体構成を示す図である。
【図2】同、機能ブロック図を示す図である。
【図3】同、インターホンシステムの動作例を示すフローチャートである。
【図4】同、記憶手段に記憶されるテーブルの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明のインターホンシステムの好ましい実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0021】
<実施の形態>
図1に示すように、このインターホンシステム100は、カメラ付き玄関子機10と、このカメラ付き玄関子機10から伝送された画像データを受信し、受信した画像データを表示手段207に映すことができる室内親機20と、室内親機20と接続された玄関に設置されている、電気信号で開閉操作が可能な電子錠300を含んでいる。
【0022】
カメラ付き玄関子機10は、訪問者がユーザ(居住者)を呼び出すために用いられ、主に住宅の玄関に設置される。室内親機20は、カメラ付き玄関子機10からの呼び出しに応答するために用いられ、その住宅内に設置される。このカメラ付き玄関子機10と室内親機20とは伝送線路30を介して接続されている。この室内親機20と電子錠300とは伝送線路40を介して接続されている。
【0023】
以下、カメラ付き玄関子機10および室内親機20等の構成について説明する。まず、カメラ付き玄関子機10の構成を説明する。
【0024】
この玄関子機10は、図2に示すように、訪問者を撮像し、訪問者の画像データを生成するためのカメラ(画像入力手段)101、訪問者がユーザを呼び出すための呼出ボタン102、訪問者の音声を入力し、ユーザと通話するための子機マイク103および子機スピーカー104、子機マイク103および子機スピーカー104を用いてユーザと通話を行うための通話回路105、カメラ101で撮影した映像を変調するための変調回路106、室内親機20と通信するための子機IF107、および、玄関子機10の各部を制御するための子機制御手段108を備える。
【0025】
カメラ101は、訪問者を撮影するためのものであり、例えば180°の広画角で撮影可能なものである。
【0026】
室内親機20は、玄関子機10と通信するための親機IF201、玄関子機10の子機マイク103および子機スピーカー104と通話するための親機マイク202および親機スピーカー203、訪問者からの呼び出しに応答するための通話ボタン204、親機マイク202および親機スピーカー203を用いて訪問者と通話を行うための通話回路205、玄関子機10の変調回路106で変調された前記撮像された訪問者の画像データ(映像)を復調するための復調回路206、復調回路206で復調された画像データに基づき画像を表示するための表示手段207と、各種処理をおこなうための映像処理部211、玄関子機10のカメラ101で撮像した画像データにおける訪問者の顔部分の位置を検知し、前記画像データから顔部分の顔画像データを検知する顔検知手段212と、登録済み顔画像データと音声データとを対応させて記憶する記憶手段213、室内親機20の各回路を制御するための親機制御手段214を備える。
【0027】
次に、図3を参照して、このように構成されたインターホンシステム100の動作について説明する。
訪問者が呼出ボタン102を押下してユーザを呼び出した場合(ステップS1のYES)、子機制御手段108から子機IF107を介して呼出信号が室内親機20に送信され、室内親機20における親機制御手段214は親機IF201を介して呼出信号を受信し、通話回路205を経て親機スピーカー203から呼出音を鳴動させる制御を行うと共に、玄関子機10のカメラ101を駆動するための電源供給を行うよう制御する。ここで、玄関子機10のカメラ101が駆動し、撮像された画像データが変調回路106で変調されて子機IF107を介して室内親機20へ送信される。
【0028】
室内親機20は、玄関子機10から伝送された、カメラ101により撮像され、変調回路106により変調された画像データを、子機IF107から親機IF201を介して受信する。受信した変調された画像データは復調回路206で復調され、映像処理部211を介して表示手段207に表示される(ステップS2)。
【0029】
また、復調回路206により復調された画像データは顔検知回路212にも送信される。
顔検知回路212は、カメラ101で撮像された画像データ全体における訪問者の顔部分(顔画像)を検知する(ステップS3)。訪問者の顔部分が検知されると(ステップS3のYES)、顔検知回路212により検知された訪問者の顔部分の顔画像データを抽出し、親機制御手段214に顔画像データを送信する一方で、親機制御手段214は訪問者の顔画像データを記憶手段213に記録させる。前記親機制御手段214は、訪問者の顔画像を検知できなかった場合は(ステップS3のNO)、訪問者の顔を検知できない旨の音声データを前記記憶手段213から読み出し、前記子機スピーカー104および前記親機スピーカー203から再生させる(ステップS4)。
【0030】
前記親機制御手段214は、前記顔検知手段212により検知された訪問者の顔画像データから顔の特徴量を抽出する一方で、前記記憶手段213から前記登録済み顔画像データを読み出し、前記登録済み顔画像データから顔の特徴量を抽出し、これらの抽出された特徴量を照合することにより前記一致または近似する特徴量を有する登録済み顔画像データがあるか否かを判断する(ステップS5)。
【0031】
前記親機制御手段214は、前記一致または近似する特徴量を有する登録済み顔画像データがある場合(認識できた場合:ステップS6のYES)、訪問者が特定のグループに属するか否かを判断し、訪問者が特定のグループに属する場合は、所定時間だけ、電子錠300を開錠する(ステップS7、S8)。前記登録済み顔画像データは、特定のグループを含む複数のグループに分類されている。例えば、図4に示すように、訪問者がグループ1に属するAさんの場合、所定時間(例えば、5秒)だけ、電子錠300を開錠する一方で、前記登録済み顔画像データに対応した音声データを記憶手段213から読み出し、前記親機スピーカー203から再生する(ステップS9)。例えば、登録済みの訪問者が「Aさん」である場合は、「訪問者は、Aさんです。」と前記親機スピーカー203から再生する。
【0032】
前記親機制御手段214は、前記一致または近似する特徴量を有する登録済み顔画像データがない場合(認識できない場合:ステップS6のNO)、前記親機制御手段214は、訪問者に用件を伝えてほしい旨の音声データを前記記憶手段213から読み出し、前記子機スピーカー104から再生させ、訪問者の音声を前記マイク103で検知し、前記親機スピーカー203から出力する一方で、訪問者が登録されていない旨の音声データを前記記憶手段213から読み出し、前記親機スピーカー203から再生する(ステップS10、S11)。
【0033】
また、前記親機制御手段214は、前記一致または近似する特徴量を有する登録済み顔画像データがない場合、訪問者の顔画像データを任意の音声データと対応させて登録するか否かを前記表示手段207に選択可能に表示させ、ユーザの登録操作に応じて訪問者の顔画像データを任意の音声データと対応させて記憶手段213に登録を実行する(ステップS12、S13)。登録は、例えば、図1に示す選択ボタンを押下すると、複数の定型文が表示手段207に表示され、上ボタン216、下ボタン217を使用して、選択ボタンを再度押すと、顔画像データと音声データとが対応して記憶手段213に記憶されるように構成される。その他、表示手段207にタッチパネルを採用して、文字入力を可能にして任意のメッセージを音声データとして録音可能に構成してもよい。
【0034】
本実施の形態によれば、前記親機制御手段214は、前記一致または近似する特徴量を有する登録済み顔画像データがある場合は、前記登録済み顔画像データに対応した音声データを記憶手段213から読み出し前記親機スピーカー203から再生するので、ユーザが室内親機20の設置場所まで移動しなくても、訪問者を確認できる。
【0035】
また、前記親機制御手段214は、前記一致または近似する特徴量を有する登録済み顔画像データがない場合、訪問者の顔画像データを任意の音声データと対応させて登録するか否かを前記表示手段207に選択可能に表示させるので、前記一致または近似する特徴量を有する登録済み顔画像データがない訪問者を登録することができ、この訪問者が再度訪問してきたときに、ユーザが室内親機20の設置場所まで移動しなくても、訪問者を確認できる。
【0036】
また、前記一致または近似する特徴量を有する登録済み顔画像データがない場合、訪問者に用件を伝えてほしい旨の音声データを前記記憶手段213から読み出し、前記子機スピーカー104から再生させ、訪問者の音声を前記マイク103で検知し、前記親機スピーカー203から出力するので、ユーザが直接訪問者と話す前に、前記一致または近似する特徴量を有する登録済み顔画像データがない訪問者の用件を確認できる。
【0037】
また、訪問者の顔画像を検知できなかった場合は、訪問者の顔を検知できない旨の音声データを前記記憶手段213から読み出し、前記子機スピーカー104および前記親機スピーカー203から再生させるので、訪問者にカメラを見るように促すことができる。
【0038】
また、前記一致または近似する特徴量を有する登録済み顔画像データがない場合、訪問者が登録されていない旨の音声データを前記記憶手段213から読み出し、前記親機スピーカー203から再生させるので、ユーザが意図しない訪問者であることが確認できるので、ユーザは訪問者が不審者であるか否かを確認できる。
【0039】
また、前記親機制御手段214は、訪問者が特定のグループに属する場合、所定時間だけ前記電子錠300を開錠するので、例えば、訪問者が家族等の特定のグループに属する場合、ユーザが玄関まで行くことなく、開錠することができる。
【0040】
(変形例)
上記実施の形態においては、呼出ボタン102が押下された場合(図6のステップS1)、表示手段207に画像を表示(図6のステップS6)して、訪問者の自動認証を開始した。しかし、これに限られず、人感センサを用いて訪問者を検知し、または、カメラから映像を常に取り込み、この映像から訪問者を検知して、自動的に認証を開始してもよい。この場合は、表示手段207に画像を表示しなくてもよい。
なお、変形例においては、上記実施の形態と同じ部材には同一の符号を付し、説明を省略する。
【符号の説明】
【0041】
10 玄関子機
20 室内親機
100 インターホンシステム
101 画像入力手段(カメラ)
102 呼出ボタン
103 マイク
104 子機スピーカー
105 通和回路
106 変調回路
107 子機IF
108 子機制御回路
214 親機制御手段
201 親機IF
202 親機マイク
203 親機スピーカー
204 通話ボタン
205 通話回路
206 復調回路
207 表示手段
211 映像処理手段
212 顔検知手段
213 記憶手段
214 親機制御手段
300 電子錠

【特許請求の範囲】
【請求項1】
訪問者を撮像し、訪問者の画像データを生成するための画像入力手段と、子機スピーカーと、訪問者の音声を入力するためのマイクとを有する玄関子機と、
前記撮像された訪問者の画像データに基づき画像を表示するための表示手段と、前記画像データから顔画像を検知する顔検知手段と、複数の登録済み画像データと複数の音声データとをそれぞれ対応させて記憶する記憶手段と、親機スピーカーと、親機制御手段とを有する室内親機と
を備え、
前記親機制御手段は、前記顔検知手段212により検知された訪問者の顔画像データから顔の特徴量を抽出し、前記記憶手段から前記登録済み顔画像データを読み出し、前記登録済み顔画像データから顔の特徴量を抽出し、これらの抽出された特徴量を照合することにより前記一致または近似する特徴量を有する登録済み顔画像データがあるか否かを判断し、
前記親機制御手段は、前記一致または近似する特徴量を有する登録済み顔画像データがある場合は、前記登録済み顔画像データに対応した音声データを記憶手段から読み出し前記親機スピーカーから再生する
ことを特徴とするインターホンシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のインターホンシステムにおいて、
前記制御手段は、前記一致または近似する特徴量を有する登録済み顔画像データがない場合、訪問者の顔画像データを任意の音声データと対応させて登録するか否かを前記表示手段に選択可能に表示させ、ユーザの登録操作に応じて訪問者の顔画像データを任意の音声データと対応させて記憶手段に登録させる
ことを特徴とするインターホンシステム。
【請求項3】
請求項1または2に記載のインターホンシステムにおいて、
前記制御手段は、前記一致または近似する特徴量を有する登録済み顔画像データがない場合、訪問者に用件を伝えてほしい旨の音声データを前記記憶手段から読み出し、前記子機スピーカーから再生させ、訪問者の音声を前記マイクで検知し、前記親機スピーカーから出力する
ことを特徴とするインターホンシステム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載のインターホンシステムにおいて、
前記親機制御手段は、訪問者の顔画像検知できなかった場合、訪問者の顔を検知できない旨の音声データを前記記憶手段から読み出し、前記子機スピーカーおよび前記親機スピーカーから再生させる
ことを特徴とするインターホンシステム。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載のインターホンシステムにおいて、
前記親機制御手段は、前記一致または近似する特徴量を有する登録済み顔画像データがない場合、訪問者が登録されていない旨の音声データを前記記憶手段から読み出し、前記親機スピーカーから再生する
ことを特徴とするインターホンシステム。
【請求項6】
請求項1〜4のいずれか一項に記載のインターホンシステムにおいて、
電気信号で開閉操作が可能な電子錠を更に備え、
前記登録済み顔画像データは、特定のグループを含む複数のグループに分類されており、
前記制御手段は、訪問者が前記特定のグループに属する場合、所定時間だけ前記電子錠を開錠する
ことを特徴とするインターホンシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−42357(P2013−42357A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−177833(P2011−177833)
【出願日】平成23年8月16日(2011.8.16)
【出願人】(307042385)ミサワホーム株式会社 (569)
【Fターム(参考)】