説明

インフレータの組立方法

【課題】組立工程が簡略化されたインフレータの組立方法の提供。
【解決手段】筒状ボトル22とガス発生部間が第1破裂板35で閉塞され、筒状ボトル22とディフューザ部40間が第2破裂板10で閉塞されたインフレータ20の組立方法であって、(a)筒状ボトル22とガス発生部ハウジング30(ガス発生剤34と点火器32は含んでない)を接合し、それらの間を第1破裂板35で閉塞する工程、(b)筒状ボトル22とディフューザ部40の間を貫通孔15を有する第2破裂板10で閉塞する工程、(c)第2破裂板10の貫通孔15からガスを充填した後、貫通孔15を閉塞する工程、(d)ガス発生部ハウジング30内にガス発生剤34と点火器32を収容する工程、(e)筒状ボトル22とディフューザ部40を接合する工程、を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアバッグ装置のような車両の人員拘束装置に用いるインフレータの組立方法に関する。
【背景技術】
【0002】
加圧ガスを使用したインフレータには、ハイブリッド型インフレータとストアード型インフレータがあり、いずれもボトル内部に加圧ガスを貯蔵しておき、開口部を破裂板で閉塞する構造である。そして、作動時には、破裂板を何らかの手段で破壊して加圧ガスをボトル外部に排出する。
【0003】
この種のインフレータでは、ボトル内部に加圧ガスを充填するために、ガス充填孔を形成しておき、ガス充填後に充填孔を閉塞する手順でガス発生器を組み立てる。ガス充填孔は、通常、加圧ボトル内外を連通する貫通孔であり、加圧ボトルの側面等に孔を開けてガス充填孔とすることが多い。
【0004】
特許文献1には、加圧ガスを使用したハイブリッドガスジェネレータが開示されている。たとえば、図1で示されるガスジェネレータは、容器2の中に不活性ガス10が充填されており、ダイアフラム9によって、火薬13と点火装置12を収容したボディ5の空間と隔離されている。不活性ガス10は、弁11を介して容器2内に充填され、弁11は溶接にて閉じられている。
【0005】
つまり、このガスジェネレータでは、容器2に弁11を取り付けるための孔を形成することになる。孔は、通常ドリルやパンチ等で加工形成することになるが、容器2の製造の際にこのような工程が加わることで製造工程が複雑となること、また製造コストの増大に繋がることとなり、改善の余地がある。
【0006】
【特許文献1】特開2000−211466号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、ガス充填孔の加工形成を容易にすることができ、その結果コストを抑制することができる、インフレータの組立方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題の解決手段として、下記の各発明を提供する。
〔請求項1〕
筒状ボトルと、
前記筒状ボトルの一端側開口部に接続された、ガス発生剤と点火手段がガス発生部ハウジングに収容されたガス発生部と、
前記筒状ボトルの他端側開口部に接続された、ガス排出口を有するディフューザ部とを有しており、
前記筒状ボトルと前記ガス発生部との間が第1破裂板で閉塞され、前記筒状ボトルと前記ディフューザ部の間が第2破裂板で閉塞されたインフレータの組立方法であって、
(a)前記筒状ボトルと前記ガス発生部ハウジング(但し、ガス発生剤と点火手段は含んでいない)を接合し、かつそれらの間が前記第1破裂板で閉塞された状態にする工程、
(b)前記筒状ボトルの前記ディフューザ部と接合する開口部を、貫通孔を有する第2破裂板で閉塞する工程、
(c)前記第2破裂板の貫通孔からガスを充填した後、前記貫通孔を閉塞する工程、
(d)前記ガス発生部ハウジング内にガス発生剤と点火手段を収容する工程、
(e)前記筒状ボトルと前記ディフューザ部を接合する工程、
を有している、インフレータの組立方法。
【0009】
〔請求項2〕
請求項1記載のインフレータの組立方法において、
前記(a)工程において、前記筒状ボトルとして、前記ガス発生部ハウジングと接合する開口部とは反対側の開口部が、第2破裂板となる貫通孔を有する閉塞部材で閉塞されたものを使用して、前記筒状ボトルと前記ガス発生部ハウジングを接合し、かつそれらの間を第1破裂板で閉塞した後、(b)工程の組立を行わず、
(c)前記第2破裂板の貫通孔からガスを充填した後、前記貫通孔を閉塞する工程、
(d)前記ガス発生部ハウジング内にガス発生剤と点火手段を収容する工程、
(e)前記筒状ボトルと前記ディフューザ部を接合する工程、
を有している、インフレータの組立方法。
【0010】
〔請求項3〕
前記(a)工程において、前記ガス発生部ハウジングとして、前記ガス発生剤と前記点火手段の収容口となる開口部と反対側が閉塞され、前記閉塞部が第1破裂板となるものを使用する、請求項1又は2記載のインフレータの組立方法。
【0011】
〔請求項4〕
筒状ボトルと、
前記筒状ボトルの一端側開口部に接続された、ガス発生剤と点火手段がガス発生部ハウジングに収容されたガス発生部と、
前記筒状ボトルの他端側開口部に接続された、ガス排出口を有するディフューザ部とを有しており、
前記筒状ボトルと前記ガス発生部との間が第1破裂板で閉塞され、前記筒状ボトルと前記ディフューザ部の間が第2破裂板で閉塞されたインフレータの組立方法であって、
(a)前記ガス発生部ハウジングとして、前記ガス発生剤と前記点火手段の収容口となる開口部と反対側の開口部が、第1破裂板となる貫通孔を有する閉塞部材で閉塞されたものを使用して、前記ガス発生部ハウジング(但し、ガス発生剤と点火手段は含んでいない)と前記筒状ボトルを接合する工程、
(b)前記筒状ボトルと前記ディフューザ部を接合し、それらの間が第2破裂板で閉塞されるようにする工程、
(c)前記第1破裂板の貫通孔からガスを充填した後、前記貫通孔を閉塞する工程、
(d)前記ガス発生部ハウジング内にガス発生剤と点火手段を収容する工程、
を有している、インフレータの組立方法。
【0012】
〔請求項5〕
一端側が閉塞された筒状ボトルと、
前記筒状ボトルの他端側開口部に接続された、ガス排出口を有し、点火手段が収容されたディフューザ部を有しており、
前記筒状ボトルと前記ディフューザ部の間が破裂板で閉塞されたインフレータの組立方法であって、
(a)前記筒状ボトルと前記ディフューザ部(但し、点火手段は含んでいない)を接合し、かつそれらの間が貫通孔を有する破裂板で閉塞された状態にする工程、
(b)前記破裂板の貫通孔からガスを充填した後、前記貫通孔を閉塞する工程、
(c)ディフューザ部内に点火手段を収容する工程、
を有している、インフレータの組立方法。
【発明の効果】
【0013】
本発明の組立方法によれば、貫通孔を有する破裂板をガス充填手段として利用することにより、製造工程の簡略化とコストダウンが達成できる。さらに本発明を適用して組立てた後のインフレータは、従来のインフレータのように、ハウジング表面においてガス充填孔を閉塞したピンによる突起が形成されることがないため、モジュールケースに組み込む際には、突起がある場合のように、他の部材に引っ掛かったり、擦ったりすることがなく、作業性が良くなる。
【0014】
更にハウジング表面が曲面の場合には、ピンの溶接によるシールが難しいが、本発明の組立方法であれば、そのような溶接における技術的困難性もない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(1)第1の実施形態
図1〜図3により、本発明の組立方法の一実施形態について説明する。図1は、本発明の組立方法を適用して組み立てたインフレータ20の軸方向断面図である。図2(a)は、図1のインフレータ20の組立で使用した破裂板の一面から見た斜視図、図2(b)は反対面から見た斜視図である。図3(a)は、他の破裂板の一面から見た斜視図、図3(b)は反対面から見た斜視図である。
【0016】
<(a)工程>
まず、両端が開口した状態である筒状ボトル22の一端側開口部とガス発生部ハウジング30の接触部を溶接し、それらの間を第1破裂板35で閉塞された状態にする。
【0017】
図1では、ガス発生部ハウジング30の筒状ボトル22に近い側において、ガス発生部ハウジング30と第1破裂板35が予め一体に成形されたものを用いている。その他、別途用意したステンレス板等からなる破裂板を用いることもできるが、その場合には、予めガス発生部ハウジング30のボトル側開口部に破裂板を溶接固定した後に筒状ボトル22に溶接固定する。
【0018】
第1破裂板35には脆弱部36が形成されている。脆弱部36は、ガス発生器ハウジング30の軸方向中心部に対して同心円状に形成される溝である。
【0019】
筒状ボトル22内には、第1破裂板35を覆うようにして、通気孔51を有するカップ部材50が図示するようにして取り付けられている。カップ部材50は、第1破裂板35が破壊されたときに生じる破片を捕捉するためのものである。なお、この工程では、ガス発生部ハウジング30内には、ガス発生剤34と電気式点火器32は収容されていない。
【0020】
<(b)工程>
次の工程にて、筒状ボトル22の他端側開口部にディフューザ部40を取り付ける前に第2破裂板10を溶接固定して閉塞する。なお、この工程では、第2破裂板10はピン19がなく、貫通孔15が存在している状態である。
【0021】
第2破裂板10としては、図2(a)、(b)に示すものを用いることができる。第2破裂板10は、厚みが2〜5mm程度の一面12と他面11からなる円板であり、中心部に貫通孔15を有している。貫通孔15はガス充填孔となるものであり、直径は1〜3mm程度にすることができる。
【0022】
他面11には、ガス充填孔15と同心上に円形の溝16が形成されている。円形の溝16が脆弱部となる。
【0023】
その他、第2破裂板10としては、図3(a)、(b)に示す第2破裂板10’を用いることもできる。第2破裂板10’は、一面12’と他面11’からなる円板であり、一面12’には、その中心部に突起17が形成され、突起17においてガス充填孔となる貫通孔15’が形成されている。一面12’には、ガス充填孔15と同心上に円形の溝16’が形成されている。
【0024】
第1破裂板10は、筒状ボトル22の内側に他面11が向き、ディフューザ部40側に一面12が向くようにして取り付けられる。
【0025】
<(c)工程>
次の工程にて、第2破裂板10の貫通孔15からガスを充填した後、貫通孔15を閉塞する。
【0026】
筒状ボトル22内の空間(ガス充填室23)には、第2破裂板10の貫通孔(ガス充填孔)15から、アルゴン、ヘリウム、窒素等の不活性気体、あるいはそれらの混合ガスを充填する。充填終了後には、貫通孔15をピン19で閉塞し、第1破裂板10とピン19を一緒に溶接する。
【0027】
<(d)工程>
次の工程にて、ガス発生部ハウジング30内にガス発生剤34と点火器32を収容する。点火器32は、ガス発生部ハウジング30の開口部周縁31をかしめて固定する。ガス発生剤34は、例えば特開2003−226222号公報に開示されている組成のものを使用することができる。
【0028】
<(e)工程>
次の工程にて、筒状ボトル22と複数のガス排出口41を有するディフューザ部40を、それらの接触部において溶接固定する。
【0029】
以上の(a)〜(e)工程のようにして、第2破裂板10からガスを充填する組立方法を適用することにより、筒状ボトル22にガス充填孔を形成する必要がなくなる。第2破裂板10は、それ自体を円板状に加工するときに貫通孔15を形成できるので、筒状ボトル22に貫通孔を形成することに比べると、加工自体が簡単にできる。また、ガス充填孔を閉塞したピンは内部に存在するので、従来のインフレータようにインフレータハウジングの表面にピンによる突起が残ることがない。
【0030】
また図3の破裂板10’を使用するときは、突起17が形成された側をピン19に対して溶接することが好ましい。突起17は、ピン19の溶接により、部分的に窪みが形成された場合、その窪み部分において耐圧性が低下しないようにするためのものであり、溶接後の窪みが溝16’より深くならないように、突起17の高さを調節する。
【0031】
(2)第2の実施形態
本実施形態は、第1の実施形態とは、(a)工程が異なることと、(b)工程がないことを除いて、他の工程は同様である。
【0032】
<(a)工程>
(a)工程では、図4に示す筒状ボトル22を用いる。図4に示す筒状ボトル22は、ディフューザ部40に接続する側の開口部が、筒状ボトル22と一体に成形された第2破裂板10で閉塞されたものである。第2破裂板10は、筒状ボトル22と一体に成形されていることを除いて、図2又は図3で示した破裂板と同じものである。
【0033】
(3)第3の実施形態
図5により、本発明の組立方法の他実施形態について説明する。図5は、本発明の組立方法を適用して組み立てたインフレータの軸方向断面図である。
【0034】
<(a)工程>
まず、両端が開口した状態である筒状ボトル22の一端側開口部とガス発生部ハウジング30の接触部を溶接固定する。ガス発生部ハウジング30は、図示するとおり、ガス発生部ハウジング30と第1破裂板35が予め一体に成形されたものを用いている。そして、第1破裂板35は、中心部にガス充填孔となる貫通孔37を有している。この工程では、貫通孔37はピン38で閉塞されていない。第1破裂板35は、環状の溝36を有しており、溝36が脆弱部となる。第1破裂板35は、ガス発生部ハウジング30と一体に成形されていることを除いて、図2又は図3で示した破裂板と同じものである。
【0035】
筒状ボトル22内には、第1破裂板35を覆うようにして、通気孔51を有するカップ部材50が図示するようにして取り付けられている。カップ部材50は、第1破裂板35が破壊されたときに生じる破片を捕捉するためのものである。なお、この工程では、ガス発生部ハウジング30内には、ガス発生剤34と電気式点火器32は収容されていない。
【0036】
<(b)工程>
次の工程にて、筒状ボトル22の残った開口部を第2破裂板10で閉塞した後、ディフューザ部40を溶接固定する。この工程では、筒状ボトル22として、図4に示すような筒状ボトル22と第2破裂板10が一体に成形されたものを用いることもできる。
【0037】
<(c)工程>
次の工程にて、第1破裂板35の貫通孔(ガス充填孔)37からガスを充填した後、貫通孔37にピン38を差し込んだ後、第1破裂板35とピン38を一緒に溶接して閉塞する。
【0038】
<(d)工程>
次の工程にて、ガス発生部ハウジング30内にガス発生剤34と点火器32を収容する。なお、第2破裂板10を筒状ボトル22と別体とした場合、(a)工程と(b)工程を入れ替えてもよく、第2破裂板10をガス発生部ハウジング30側から挿入し、固定することもできる。
【0039】
(4)第4の実施形態
図6により、本発明の組立方法である他実施形態について説明する。図6は、本発明の組立方法を適用して組み立てたインフレータ70の軸方向断面図である。
【0040】
<(a)工程>
まず、一端側が閉塞された筒状ボトル72の開口部とディフューザ部80を溶接固定する。
【0041】
ディフューザ部80は、複数のガス排出口82を有するディフューザ部ハウジング81により外殻が形成されるものであり、この工程では、点火器32は収容されていない。
【0042】
ディフューザ部80は、ボトル22側の開口部が破裂板35で閉塞されたものであり、破裂板35の構造自体は図5のものと同じである。その他、ディフューザ部80のボトル22に接合する側の開口部を、予め図1の第2破裂板10を溶接固定して閉塞したものでもよい。また図3のような破裂板を使用してもよい。なお、この工程では、貫通孔37はピン38で閉塞されていない。
【0043】
<(b)工程>
次の工程にて、破裂板35の貫通孔(ガス充填孔)37から、筒状ボトル72内の空間(ガス充填室73)にガスを充填した後、貫通孔37にピン38を差し込んだ後、破裂板35とピン38を一緒に溶接して閉塞する。
【0044】
<(c)工程>
次の工程にて、ディフューザ部80内に点火器32を収容して、開口部周縁83をかしめて固定する。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の組立方法を適用して得られたインフレータの軸方向断面図。
【図2】本発明の組立方法で用いる破裂板の両側からの斜視図。
【図3】本発明の組立方法で用いる他の破裂板の両側からの斜視図。
【図4】本発明の組立方法を適用して得られた他実施形態であるインフレータの軸方向の部分断面図。
【図5】本発明の組立方法を適用して得られた他実施形態であるインフレータの軸方向断面図。
【図6】本発明の組立方法を適用して得られた他実施形態であるインフレータの軸方向断面図。
【符号の説明】
【0046】
10 破裂板
15 貫通孔
19 ピン
20 インフレータ
22 筒状ボトル
30 ガス発生部ハウジング
40 ディフューザ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状ボトルと、
前記筒状ボトルの一端側開口部に接続された、ガス発生剤と点火手段がガス発生部ハウジングに収容されたガス発生部と、
前記筒状ボトルの他端側開口部に接続された、ガス排出口を有するディフューザ部とを有しており、
前記筒状ボトルと前記ガス発生部との間が第1破裂板で閉塞され、前記筒状ボトルと前記ディフューザ部の間が第2破裂板で閉塞されたインフレータの組立方法であって、
(a)前記筒状ボトルと前記ガス発生部ハウジング(但し、ガス発生剤と点火手段は含んでいない)を接合し、かつそれらの間が前記第1破裂板で閉塞された状態にする工程、
(b)前記筒状ボトルの前記ディフューザ部と接合する開口部を、貫通孔を有する第2破裂板で閉塞する工程、
(c)前記第2破裂板の貫通孔からガスを充填した後、前記貫通孔を閉塞する工程、
(d)前記ガス発生部ハウジング内にガス発生剤と点火手段を収容する工程、
(e)前記筒状ボトルと前記ディフューザ部を接合する工程、
を有している、インフレータの組立方法。
【請求項2】
請求項1記載のインフレータの組立方法において、
前記(a)工程において、前記筒状ボトルとして、前記ガス発生部ハウジングと接合する開口部とは反対側の開口部が、第2破裂板となる貫通孔を有する閉塞部材で閉塞されたものを使用して、前記筒状ボトルと前記ガス発生部ハウジングを接合し、かつそれらの間を第1破裂板で閉塞した後、(b)工程の組立を行わず、
(c)前記第2破裂板の貫通孔からガスを充填した後、前記貫通孔を閉塞する工程、
(d)前記ガス発生部ハウジング内にガス発生剤と点火手段を収容する工程、
(e)前記筒状ボトルと前記ディフューザ部を接合する工程、
を有している、インフレータの組立方法。
【請求項3】
前記(a)工程において、前記ガス発生部ハウジングとして、前記ガス発生剤と前記点火手段の収容口となる開口部と反対側が閉塞され、前記閉塞部が第1破裂板となるものを使用する、請求項1又は2記載のインフレータの組立方法。
【請求項4】
筒状ボトルと、
前記筒状ボトルの一端側開口部に接続された、ガス発生剤と点火手段がガス発生部ハウジングに収容されたガス発生部と、
前記筒状ボトルの他端側開口部に接続された、ガス排出口を有するディフューザ部とを有しており、
前記筒状ボトルと前記ガス発生部との間が第1破裂板で閉塞され、前記筒状ボトルと前記ディフューザ部の間が第2破裂板で閉塞されたインフレータの組立方法であって、
(a)前記ガス発生部ハウジングとして、前記ガス発生剤と前記点火手段の収容口となる開口部と反対側の開口部が、第1破裂板となる貫通孔を有する閉塞部材で閉塞されたものを使用して、前記ガス発生部ハウジング(但し、ガス発生剤と点火手段は含んでいない)と前記筒状ボトルを接合する工程、
(b)前記筒状ボトルと前記ディフューザ部を接合し、それらの間が第2破裂板で閉塞されるようにする工程、
(c)前記第1破裂板の貫通孔からガスを充填した後、前記貫通孔を閉塞する工程、
(d)前記ガス発生部ハウジング内にガス発生剤と点火手段を収容する工程、
を有している、インフレータの組立方法。
【請求項5】
一端側が閉塞された筒状ボトルと、
前記筒状ボトルの他端側開口部に接続された、ガス排出口を有し、点火手段が収容されたディフューザ部を有しており、
前記筒状ボトルと前記ディフューザ部の間が破裂板で閉塞されたインフレータの組立方法であって、
(a)前記筒状ボトルと前記ディフューザ部(但し、点火手段は含んでいない)を接合し、かつそれらの間が貫通孔を有する破裂板で閉塞された状態にする工程、
(b)前記破裂板の貫通孔からガスを充填した後、前記貫通孔を閉塞する工程、
(c)ディフューザ部内に点火手段を収容する工程、
を有している、インフレータの組立方法。






【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−18132(P2010−18132A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−179724(P2008−179724)
【出願日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【出願人】(000002901)ダイセル化学工業株式会社 (1,236)
【Fターム(参考)】