説明

インプリメントされたエンジニアリング・システムを有する自動化システムおよびエンジニアリング・システム

本発明は、サービス指向型アーキテクチャと、柔軟性のあるかつ再構成可能な生産環境における非集中型の、分散型のコンポーネントおよび/または装置と有する自動化システムに関する。この自動化システムは、イーサネット(登録商標)のようなデータ通信手段によってサービス指向型コンポーネントおよび/または装置に接続されている少なくとも1つのホストコンピュータを具備する。複数の装置および/またはコンポーネントのサービス指向型システムを作成するために、仮想のネットワークにおけるサービス指向型システムの実施のために、および、実際の、物理的に存在するコンポーネントとの、サービス指向型システムの同期化のために、提案されていることは、少なくとも1つのホストコンピュータが、コンポーネントおよび/または装置の仮想のモデルの間でWebサービスをベースにして情報および対話を交換するための、仮想の、サービス指向型通信プラットフォームを有する、仮想の、シミュレーションベースのエンジニアリング環境を具備し、上記コンポーネントおよび/または装置の機能性が、サービスとして使用可能であることである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サービス指向型アーキテクチャと、柔軟性のあるかつ再構成可能な生産環境における非集中型の、分散型のコンポーネントおよび/または装置と有する自動化システムであって、イーサネット(登録商標)のようなデータ通信手段によってサービス指向型コンポーネントおよび/または装置に接続されている少なくとも1つのホストコンピュータを具備する自動化システムに関し、柔軟性のあるおよび再構成可能な生産環境における非集中型の、分散型のコンポーネントおよび/または装置のサービス指向型のアーキテクチャのライフサイクルを、総体的に支持するための、特にそのためのエンジニアリング・ツールまたはシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
過去から現在まで、中央および/または階層的な制御が、むしろモノリシックなプログラミング技術をもって支配的である。すなわち、完全な制御ロジックが、少数の、計算能力の高い蓄積プログラム制御(SPS)装置で実行されるのである。蓄積プログラム制御装置は、大方はフィールドバスを介して、プロセスデータを、センサおよびアクチュエータと周期的に交換する。
【0003】
今日では、種々の傾向が観察される。
【0004】
→増大する計算能力およびイーサネット(登録商標)は、最小の装置でも、益々使用可能となる。
【0005】
→例えばWebサービス・テクノロジをベースにした、サービス指向型アーキテクチャ(SOA)は、自動化世界に初めて用いられ、既に、通信プラットフォームおよび/または制御プラットフォームとして用いられる。
【0006】
→今日では、生産設備のライフサイクルが、益々総体的に考えられ、プランニングの際に考慮される。
【0007】
→サービスの開発のために、サービス・コンポーネントの結合のためにおよびアプリケーションおよびプロセスの流れのモデル化および開発のために、既にツールが存在する。
【0008】
→シミュレーション・ツールおよび/またはエミュレーション・ツールは、制御ロジック・ユニットのために使用可能であるが、分散型のアプリケーション・ロジックのためには使用不可能である。
【発明の概要】
【0009】
このことを前提として、明細書の最初の部分に記載のタイプのシステムを、複数の装置のサービス指向型システムの作成が、仮想のネットワークにおけるサービス指向型システムの実施、および、実際の、物理的に存在するコンポーネントとの、サービス指向型システムの同期化、を可能にするように、改善する、という課題が、本発明の基礎になっている。
【0010】
上記課題は、本発明により、特に以下のことによって、すなわち、少なくとも1つのホストコンピュータには、コンポーネントの仮想のモデルおよび/または実際のコンポーネントの間でWebサービスをベースにして情報および対話を交換するための、仮想の、サービス指向型通信プラットフォームを有する、仮想の、シミュレーションベースのエンジニアリング環境が、インプリメントされていることによって解決される。
【0011】
ホストコンピュータにインプリメントされている仮想のコンポーネントが、サービス・インスタンスとして、仮想のネットでアドレス指定可能でありかつ自立的であることは好ましい。
【0012】
好ましい実施の形態は、仮想のサービス・インスタンスが、仮想のネットの外で表示可能でありかつアドレス指定可能であり、このことが、物理的なエンドポイント・アドレスの割振りによって実現可能であることを特徴とする。
【0013】
他の好ましい実施の形態は、仮想のサービス指向型通信プラットフォームが、ホストコンピュータの駆動システムの標準的なネットワーク機能およびプロセス機能によって実現されることを特徴とする。
【0014】
サービスベースのコンポーネントが、同一のホストコンピュータによって、別個のプロセスおよび/またはスレッドにインプリメントされており、固有のエンドポイント・アドレスを有することは好ましい。
【0015】
ホスト内部にある複数のサービスの間の、および任意の或るコンポーネントの、ホスト内部にある複数のサービスとホスト外部にあるサービスとの間の通信が、トランスペアレントに実行可能であることは好ましい。
【0016】
メカトロニクス・モジュール、制御モジュールおよび通信モジュールからなる実際のコンポーネントのみならず、仮想のコンポーネントもまた記述されることは好ましい。メカトロニクス・モジュールは、機械化されたおよび電子的な構成要素において、仮想のおよび物理的な特性をマッピングし、制御モジュールは、コンポーネントの制御ロジックをマッピングし、通信モジュールは、Webサービスの形態で実現されている。
【0017】
更に、実際のおよび仮想のコンポーネントが、同一の通信プラットフォーム(KP)(プロトコルスタック)を有することが提案されている。
【0018】
特別な実施の形態は、コンポーネントのサービス指向型システムが、仮想のシミュレーションベースの、エンジニアリング・プラットフォーム上で実行可能であることを特徴とする。
【0019】
本発明の主題は、更に、柔軟性のあるおよび再構成可能な生産環境における非集中型の、分散型のコンポーネントおよび/または装置のサービス指向型のアーキテクチャのライフサイクルを、統合されたシミュレーションベースのエンジニアリング・プラットフォームによって総体的に支持するための、特にそのためのモジュール式のエンジニアリング・ツールまたはシステムである。コンポーネント機能が、Webサービス・テクノロジーをベースにした、ネットワークにおける他のコンポーネントのためのサービスとして使用可能である。
【0020】
この場合、「コンポーネント」は、自動化技術およびプロセス自動化技術のメカトロニクス要素を意味する。このメカトロニクス要素は、機械的な、感知的な構成要素からなり、制御機能実行手段からなり、通信の性能を有する。コンポーネントは、原則的に、自らの基本的な機能を自動的に実現することができる。通信および統合された制御によって、機能性を、複数の他の相互リンクされたコンポーネントのためのWebサービスとして発表することができる。「ライフサイクル」という表現は、任意の或るコンポーネントおよび生産設備の実行されることができるすべてのフェーズを意味する。このことは、例えば、開発、プログラム化、仕様、試運転、モニタ、実行時間診断、シミュレーション、再構成、再利用等々である。
【0021】
このことによって、コンポーネントのアーキテクチャの、2D/3Dのシミュレート可能なデザインが可能である。発明的な特徴では、エンジニアリング環境は、複数の装置のサービス指向型システムの作成、仮想のネットワークにおけるサービス指向型システムの実施および実際の物理的に存在するコンポーネントとのサービス指向型システムの同期化を可能にし、例えば、スーパービジョンを可能にする。
【0022】
本発明の複数の他の詳細、利点および特徴は、複数の請求項と、これらの請求項から読み取れる、単独および/または組合せで生じる複数の特徴とからのみならず、図面から見て取れる好ましい実施の形態の以下の記述からも明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】イーサネット(登録商標)によって実際のコンポーネントに接続されているインプリメントされたエンジニアリング環境および仮想のSO通信プラットフォームを有するホストコンピュータを具備する自動化システムの、そのシステムアーキテクチャを示す。
【図2】エンジニアリング・プラットフォームの構造を示す。
【図3】図1に示す自動化システムにおける仮想のサービス指向型通信プラットフォームの構造を示す。
【図4】只1つの環境に統合されているか、または物理的に分離された環境(コンピュータ)による適用例「シミュレーションおよび分析」を示す。
【図5】只1つの環境に統合されているか、または物理的に分離された環境(コンピュータ)よる適用例「診断および実行時間」を示す。
【図6】只1つの環境に統合されているか、または物理的に分離された環境(コンピュータ)による適用例「試験およびスーパーバージョン」を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、サービス指向型アーキテクチャで構成されている自動化システムASのシステムアーキテクチャを示す。自動化システムASは、少なくとも1つのホストコンピュータHRと、柔軟性のあるおよび再構成可能な生産環境における分散型のコンポーネントおよび/または装置PD1....PDNとを有する。ホストコンピュータならびに分散型のコンポーネントおよび/または装置は、イーサネット(登録商標)のような通信手段KMによって、互いにかつホストコンピュータHRに接続されている。ホストコンピュータHRには、エンジニアリング環境EUがインプリメントされている。このエンジニアリング環境は、統合された仮想のサービス指向型通信プラットフォームKPを提供する。更に、仮想のコンポーネントVD1....VDNがインプリメントされている。これらの仮想のコンポーネントは、仮想のサービス指向型通信プラットフォームKPを介して、情報および対話を交換する。
【0025】
仮想のコンポーネントVD1....VDNは、実質的に、実際のコンポーネントPD1....PDNと同一の構成を有する。仮想のコンポーネントおよび実際のコンポーネントVD,PDの状態を、以下のモジュールからなるユニットとして見なす。
【0026】
メカトロニクス・モジュールMM:
コンポーネントVD,PDは、機械化された機械的および電子的な構成要素からなる。これらの構成要素の、仮想のおよび物理的な特性は、図形モデル、可動の部分の形態で、十分に仮想的にマッピングされる。設備の具体化(Granularitaet)から始まって、コンポーネントVD,PDは、例えば、センサまたはアクチュエータ、機械またはサブ設備であってもよい。
【0027】
制御モジュールSM:
コンポーネントVD,PDは、機能性を自立的に実現するために、必要な計算リソース(容量)を有し、異なった具体化を有することができる(例えば、センサまたはアクチュエータ→機械→機械+インテリジェント制御=物理的エージェント)。すなわち、エンジニアリング・ツールEUを、小型のメカトロニカル・コンポーネントVD,PDのためだけでなく、集約されたコンポーネントおよび/または複雑なメカトロニカル構造のためにも、用いることができる。アプリケーション・ロジックにとって重要でない実行、例えば、可動の機械部分は、別個のロジックによってマッピングしてもよい。これらの機械部分は、例えば、仮想のモデルにおける実際のコンポーネントの時間挙動または衝突挙動をシミュレートする。
【0028】
通信モジュールWS:
制御しつつ記述された装置機能性が、他のネットワーク・ノードのためのサービス・インターフェースによってのみ、いわゆるサービスWSとして使用可能にされる。インフラストラクチャとして、SOAPをベースにしたWebサービス・テクノロジーが基礎にされる。従って、高次のコンテキストにおける装置機能の利用は、サービス・インターフェースによってなされねばならない。現在、サービスを用いて生産プロセスを、例えば、中心座標または結果重視の分散型の座標を用いてビジネスプロセスエンジンを定めるためのおよび/または連携するための種々の試みがある。これらのタイプの座標は、オーケストレーションまたはコレオグラフィから知られている。これらの試みは、制御および通信のためのインテリジェントなエージェントシステムの分野でも用いられることができる。
【0029】
エンジニアリング・ツールEUの目的は、統合された仮想のサービス指向型通信プラットフォームKPを提供することである。サービス指向型通信プラットフォームは、コンポーネントVD,PDのモデル化(内包的な2D/3Dのモデル化、サービスモデル化、制御開発)のほかに、仮想の環境EU,KPにおけるコンポーネントのシミュレーションおよび保守を可能にする。
【0030】
エンジニアリング環境EUは、コンポーネントおよびアグリゲートVD,PDの図形モデル化ならびに制御ロジックの開発を可能にするツールキットのための一般概念である。プログラム・コードは、オフラインで開発され、エミュレーションされ、複雑な形態で、最終プラットフォームにロードされかつ実行される。
【0031】
シミュレーションをベースにしたエンジニアリング・プラットフォームKPの図2に示した構造は、シミュレーション機能を有するエンジニアリング環境EUを拡大する。この構造は、純仮想のまたは不均質な生産環境におけるモデル化されたシステムのシミュレーションを、実際のハードウェアで可能にする。
【0032】
装置のおよびコンポーネントの機能は、サービスWSとしてカプセル化されている。それ故に、他の抽象層および/またはインフラストラクチャが、図3に示したセッションまたはプレゼンテーション層SPLの、輸送またはネットワーク層TNLのおよびデータリンクまたは物理層DPLの形態で、必要である。抽象層および/またはインフラストラクチャは、サービス指向型通信プラットフォームKPとも呼ばれるWebサービスをベースにした情報および対話の交換を可能にする。仮想のサービス指向型通信プラットフォームKPは、物理的ネットワークがサービスのシステムを実現するために不要であるが、実際のプラットフォームの全機能が存在することを特徴とする。サービス・インスタンスは、明確なサービス・エンドポイントとして、仮想のネットワークにおいて、トランスポート・アドレスによってアドレス指定可能であり、自立的に、すなわち、他のサービスの共存による影響を受けずに作動する。更に、仮想のサービス・インスタンスSIは、仮想のネットの外でも表示可能であり、アドレス指定可能である。
【0033】
仮想のサービス指向型通信プラットフォームKPが、ホスト・オペレーティング・システムの標準的なネットワーク機能およびプロセス機能によって実現することが可能であることは、例えばサービスベースのコンポーネントVD1,VD2が、図3に示すように、同一のホストコンピュータによって、別個のプロセス(スレッド)で開始され、固有のエンドポイント・アドレスによって使用可能であるときである。複数のサービスの間の通信は、ホスト内部の複数のサービスの間であれ、任意の或るコンポーネントのホスト内部のサービスとホスト外部のサービスとの間であれ、トランスペアレントに生じる。
【0034】
ツール(エンジニアリング環境)EUに統合された、仮想の通信プラットフォームKPの提供によって達成されるのは、仮想のコンポーネントVD1...VDNが、実際のコンポーネントPD1...PDNとまさしく同じの機構と伝達することができることである。
【0035】
任意の或るサービスが、実際の環境あるいは仮想の環境にあるかの相違が最小であるのは、2つの環境が、同一のインターフェースを有しかつ各々の実行時間環境のための最適化を含む通信プラットフォーム(プロトコルスタック)を提供するときである。同じサービス・コンポーネントが、変わらずに、実際のコンポーネントの中であるいは仮想の環境のコンテナの中でランしかつ伝達することができることが理想的である。
【0036】
エンジニアリング環境EUは、上記の特性、メカトロニクス、制御、通信を有する実際のコンポーネントPD1...PDNおよび仮想のコンポーネントVD1...VDNをマッピングしかつ開発する性能を供する。
【0037】
コンポーネントVD,PDの再使用の観点は、システムのサービス指向型またはコンポーネントベースの開発の際に、非常に重要である。適用例は、再使用可能なコンポーネント・ライブラリの作成および/または拡張である。コンポーネントVD,PDは、他のコンポーネントまたはサービスからなる構成あるいは制御ロジックおよびメカトロニクスからなるアトミックなコンポーネントであってもよい。このようなアトミックなコンポーネントのために、エンジニアリング環境EUは、ジオメトリ(3Dモデル)の物理的挙動(運動学)の、サービス機能の、サービス・インターフェースの開発およびアクチュエータおよび/またはセンサの取付を可能にする。サービス・ロジックの開発およびIOへの取付のためには、サービス・ロジックが、実際の環境および仮想の環境で機能せねばならないことが、大切である。すなわち、IOの駆動および物理的挙動のエミュレーションのために必要なロジックは、サービス・インプリメンテーションから厳密に分離され、実際のおよび仮想のサービスのためのインターフェースによって取り付けられねばならない。
【0038】
更に、エンジニアリング環境EUは、仮想の通信プラットフォームKPを、ホスト・イサーネットインターフェースNIによって生産システムネットワークに接続する性能を有する。それ故に、エンジニアリング・システムと実際のコンポーネントPD1...PDNとの間、および仮想のコンポーネントと実際のコンポーネントとの間のトランスパレントなデータ交換が可能である。
【0039】
図4は、仮想のコンポーネントVD1...VDNのシミュレーションおよび分析の構造を示す。この場合、仮想のコンポーネントVDxおよびこれらのコンポーネントの実際の相互作用を、仮想の環境EUにおける外界から完全に分離して、試験することができる。アプリケーションのシーケンスおよびコンポーネントの状況が、エンジニアリング・ツールの中で視覚化されかつ分析される。仮想のコンポーネントVD1...VD2は、物理的に分離されたコンピュータによっても、実行されることができる。
【0040】
図5は、実行時間における診断の構造を示す。エンジニアリング環境EUでは、現実のモデルとして、1対1であるいは部分的に、部分集合に限定された状態で、マッピングされている。このことは、各々の実際のコンポーネントPD1...PDNのために、実際のコンポーネントの相手方が、仮想のコンポーネントVD1...VDNのとして存在しなければならず、実際のコンポーネントのために、診断情報が示されることが意図されることを意味する。アプリケーションは、今や、実際のコンポーネントにおいて実行される。これらの実際のコンポーネントは、診断用サービス・インターフェースによって、状況情報および/またはコマンドを、エンジニアリング環境EUに送る。そこでは、動き、警報、メッセージに関する情報が修正されて、適切なモデルに示される。
【0041】
図6は、テストおよびスーパービジョンの構造を示す。この場合、制御情報(Steuerung)は、仮想のコンポーネントVD1...VDNによって読み取られる。しかし、前の例との相違は、今や、サービス・リクエストを仮想のコンポーネントVD2(のみ)に送るのではなくて、サービス操作を実行する対応の実際のコンポーネントPD2にも送り、診断用インターフェースによって、対応の仮想のコンポーネントVD2を同期化することにある。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービス指向型アーキテクチャと、柔軟性のあるかつ再構成可能な生産環境における非集中型の、分散型のコンポーネントおよび/または装置(PD1...PDN)と有する自動化システム(AS)であって、自動化システムは、イーサネット(登録商標)のようなデータ通信手段(KM)によってサービス指向型コンポーネントおよび/または装置(PD1...PDN)に接続されている少なくとも1つのホストコンピュータ(HR)を具備し、
前記少なくとも1つのホストコンピュータ(HR)には、コンポーネントの仮想のモデル(VD1...VDN)および/または実際のコンポーネントの間でWebサービスをベースにして情報および対話を交換するための、仮想の、サービス指向型通信プラットフォーム(KP)を有する、仮想の、シミュレーションベースのエンジニアリング環境(EU)が、インプリメントされていることを特徴とする自動化システム。
【請求項2】
前記ホストコンピュータ(HR)にインプリメントされている前記仮想のコンポーネント(VD)は、サービス・インスタンス(SI)として、仮想のネットでアドレス指定可能でありかつ自立的であることを特徴とする請求項1に記載の自動化システム。
【請求項3】
前記仮想のサービス・インスタンス(SI)は、前記仮想のネットの外で表示可能であり、特に、物理的なエンドポイント・アドレスの割振りによって、アドレス指定可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の自動化システム。
【請求項4】
前記仮想のサービス指向型通信プラットフォーム(KP)は、前記ホストコンピュータ(HR)の駆動システムの標準的なネットワーク機能およびプロセス機能によって実現可能であることを特徴とする前記すべての請求項のいずれか1に記載の自動化システム。
【請求項5】
サービスベースのコンポーネント(VD1,VD2)は、同一のホストコンピュータ(HR)によって、別個のプロセスおよび/またはスレッドにインプリメントされており、固有のエンドポイント・アドレスを有することを特徴とする前記すべての請求項のいずれか1に記載の自動化システム。
【請求項6】
ホスト内部にある複数のサービス(VWS)の間、および任意の或るコンポーネントのホスト内部にあるサービス(VWS)とホスト外部にあるサービス(WS)との間の通信が、トランスペアレントに実行可能であることを特徴とする前記すべての請求項のいずれか1に記載の自動化システム。
【請求項7】
実際のコンポーネント(PD1...PDN)及び仮想のコンポーネント(VD1...VDN)は、メカトロニクス・モジュール(MM)、制御モジュール(SM)および通信モジュール(WS)からなり、前記メカトロニクス・モジュールは、機械化された電子的な構成要素の、仮想のおよび物理的な特性をマッピングし、前記制御モジュールは、前記コンポーネントの制御ロジックをマッピングし、前記通信モジュールは、Webサービスの形態で実現されていることを特徴とする前記すべての請求項のいずれか1に記載の自動化システム。
【請求項8】
実際および仮想のコンポーネント(VD,PD)は、同一の通信プラットフォーム(KP)(プロトコルスタック)を有することを特徴とする前記すべての請求項のいずれか1に記載の自動化システム。
【請求項9】
コンポーネントからなるサービス指向型システムが、仮想のシミュレーションベースのエンジニアリング・プラットフォーム(EU)上で実行可能であることを特徴とする前記すべての請求項のいずれか1に記載の自動化システム。
【請求項10】
柔軟性のあるおよび再構成可能な生産環境における非集中型、分散型のコンポーネントおよび/または装置(PD)のサービス指向型のアーキテクチャのライフサイクルを、統合されたシミュレーションベースのエンジニアリング・プラットフォームによって総体的に支持するためのエンジニアリング・ツールまたはシステム(EN)であって、特にコンポーネント機能が、好ましくはWebサービス・テクノロジをベースにした、ネットワークにおける他のコンポーネントのために、サービス(WS)として使用可能である。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2010−517155(P2010−517155A)
【公表日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−546768(P2009−546768)
【出願日】平成20年1月25日(2008.1.25)
【国際出願番号】PCT/EP2008/050885
【国際公開番号】WO2008/090216
【国際公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【出願人】(509025991)シュナイダー・エレクトリック・オートメイション・ゲーエムベーハー (6)
【Fターム(参考)】