説明

ウェブ素材のロールを生産し管理する自動化システム及び特に該システム用のロボット

少なくとも以下の構成部材の組み合わせから構成されることを特徴とするシステム:ウェブ素材を生産するための機械;前記生産機械から出てくるウェブ素材のリールを形成する巻取り機;前記巻取り機で生産されたウェブ素材の単体リールを巻戻すための巻戻し機;前記ウェブ素材を帯状に分割するウェブ素材を縦方向に切断するためのツール群であってウェブ素材の送りの方向に関わって横方向に前記工具を位置決めする部材を備えている;単体の帯状をロールに巻直しする巻直し機;ロールを梱包するためのライン;前記巻直し機−切断機により形成されたロール群を前記梱包ラインに搬送する少なくとも1台のシャトル;前記システム構成部材の統合管理のための情報システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェブ素材のロール特に限定されるものではないが不織布のロール或いはリールを生産するためのシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
不織布は様々な工業分野で数多く利用されている材料である。例えば衛生用ナプキン、乳児用オムツ、または類似製品の生産における構成材料として利用されている。また不織布はフィルター、特に使い捨てタイプの衣料品、シーツ、多種多様の衛生用品、その他の商品の生産に役立っている。
【0003】
通常不織布は、その出口に提供された巻取り機を備えたシステムまたは機械によって連続して生産される。巻取り機は、帯状のウェブ素材を連続して受け、それをいわゆる親リール或いはマスターリールと呼ばれる大きな外径をもつリールに巻取る機械である。それらの大きなリールは、次に巻き戻され異なる直径及び軸方向の寸法で平行してロールを生産するために、切断されたウェブ素材を小さな幅の帯状に再度巻付けられる必要がある。ロールの寸法は半完成品の最終的な用途に依存している。次いでこれらのロールは通常、完成品の生産のための出発素材を形成するためその他のシステム或いはプラントへ送られる。
【0004】
不織布を生産する機械は、梳綿機及び機械繊維交絡(メカニカルエンタングル)或いは水力繊維交絡(ハイドロエンタングル)システム、スパンレースシステムまたはその他公知のシステムであることができる。
【0005】
不織布を連続して生産する機械の下流で利用可能な巻取り機の例は、欧州特許第EP−A−1245515号に記載されている。この特別な型の巻取り機によれば、ウェブ素材は2つのサイドパネルの間に支持された巻取り軸或いは巻取りマンドレルの周囲に巻き取られる。形成されるリールは、製造機械から届けられたウェブ素材が送られる巻取りローラーの周囲に押し付けられて保持される。
【0006】
巻直し機は、種々の形態を有することができ、リールを巻戻して縦方向の切断を介して先ずそれを単体の帯状に分割した後、それを単体ロールに再度巻付けるのに利用される。単に例として不織布の生産で利用可能な幾つかの巻直し機は、欧州特許第EP−A−0747308号、同EP−A−1070675号、同EP−A−1375400号に記載されている。
【0007】
巻直し機は、ブレード及びカウンターブレードシステム、或いはその他の縦方向切断工具を装備している。それらはリールからのウェブ素材を切断することで得ようとする帯状の寸法に基づいて、ウェブ素材の送りの方向に関わって横方向に配置されている。様々なシステムが生産されようとする材料の関数として自動制御を備えたブレードの位置決めの研究を重ねてきた。前記位置決めを実行する装置の例は、欧州特許第EP−A−1245354号に記載されている。
【0008】
巻取りマンドレルは、数、位置、及び寸法において切断工具が巻き戻されているマスターリールから出てくるウェブ素材を分割する帯状の数、位置、及び寸法に一致する管状の巻芯を、その上に取り付けられて、巻直し機に順次挿差される。その上に取り付けられた管状の巻芯を備えたマンドレルを準備する機械及び装置は、一般に存在している。この種の装置の例は、国際特許番号第WO−A−0061480号及び対応する欧州特許番号第EP−B−1169250号に記載されている。
【0009】
巻取りマンドレルは、巻直し機の下流で形成されたロールから取り外され、形成されたロールは次に梱包に送られる。
【0010】
これまでのところ、巻取り機から梱包までの様々な製造工程管理のための統合システムは提供されていない。一般的には現在3つの独立した主要なプロセスがシステムに活用されている。それらは:
− 連続する機械で生産された不織布の巻取りプロセス
− 巻戻し、切断、及び再巻取りプロセス
− ラベル付け、梱包、及びパレット積載プロセス
である。
【0011】
これら3つのプロセスは相互に切り離されている、従って全生産量の種々の生産データは、巻取り工程のために、また次の切断及び再巻取り工程のために、そしてまた最後の梱包工程のために、入力されなければならない。
【0012】
ラインを担当する作業者は、必然的に3つの生産プロセスを別個に管理する必要がある、また異なる制御パネル上の生産パラメータを頻繁に入力せざるを得ず、1つの制御ステーションで1つの生産プロセスを制御しなければならず、また生産における変更の度に3つの独立したプロセスのプログラミングをすべて繰り返さなければならない。
【0013】
これにより相当な管理及びプログラミングの時間、そしてプロセス全体を制御管理する数人の人材の必要性は、特に初期設定及び生産変更の工程で要求される。さらに、度々データを入力する必要性は、3つの異なる管理システムへの生産パラメータの入力時にエラーを冒す危険を増大させている。
【0014】
3つの独立した生産プロセスの存在は、目標パラメータ(製品の型及びその他のパラメータの関数として時間の最小化)の関数としてプロセスを最適化するのを不可能にし、またすべての機械で常時生産量を立証したり製品の生産履歴などを管理したりするのを不可能にしてしまう。これらの操作は作業者によって現在直接実行されており、結果的に生産品質及び生産量は作業者それぞれの特定のスキルに依存している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
第一の態様によれば、本発明は、上述の欠点の少なくとも幾つかを全体的に或いは部分的に克服するシステム及び方法に関わるものである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
実質的には、第一の態様によれば、本発明は、少なくとも以下の構成部材の組み合わせから構成されるウェブ素材のロールを生産するシステムを提供する:ウェブ素材を生産するための機械;前記生産機械から出てくるウェブ素材のリールを形成する巻取り機;前記巻取り機で生産されたウェブ素材の単体リールを巻戻すための巻戻し機;前記ウェブ素材を帯状に分割するためにウェブ素材を縦方向に切断するためのツール群であってウェブ素材の送りの方向に関わって横方向に前記工具を位置決めする部材を備えている;単体の帯状をロールに再度巻付けるための巻直し機;ロールを梱包するためのライン;前記巻直し機−切断機で形成されたロール群を前記梱包ラインに搬送する少なくとも1台のシャトル;前記システム構成部材の統合管理のための情報システム。
【発明の効果】
【0017】
システムは、巻取り、切断及び巻直し、梱包などの切り離されたプロセスを別個に管理する必要性を回避して、情報システムによる統合された方法で管理することができる。
【0018】
有利な実施形態によれば、情報システムは、ネットワークサーバと、処理及び/又は制御データに関わる情報を含むデータベースと、システムの構成部材と関連した複数のコンピュータと、前記サーバー及び前記コンピュータに接続するローカルネットワークと、で構成される。
【0019】
有利な実施形態によれば、巻直し機と関連しているのは、生産する単体ロールの位置及び寸法に対応する位置及び寸法を備えた巻芯を、その上に取り付けたロールの巻取りマンドレルを準備するための装置であり、前記装置が前記ローカルネットワークに接続されている。
【0020】
有利な実施形態によれば、ロールを梱包するラインは、ロールを処理するロボットを備えている。前記ロボットは、前記少なくとも1台のシャトルから単体ロールを拾い上げて単体パレットにそれらを分配するために制御することができる。代わりに、単体ロールを搬送して分離する手段を提供することができる。ロールは、ロボットによるロールの把持を容易にするために、必要であるならば最初にロールを起たせることを実行して、個々の送りを許容するシステムにシャトルから荷降ろしされる。
【0021】
代りの実施形態によれば、システムは、その軸がほぼ水平に配置された単体ロールを(すなわちシャトルから直接的に)拾い上げ、その軸がほぼ垂直な位置までそれらを運ぶためにそれらを回転させるよう製造され且つ位置決めされた処理ロボットを備えている。
【0022】
本発明によるシステムのさらなる有利な実施形態及び可能な付加的特徴は、以下に幾つかの限定されない実施形態を参照して添付の特許請求の範囲で提示される。
【0023】
特定の態様によれば、本発明はまた、ウェブ素材のロールを処理するロボットに関わるものであり、上記種類のシステムでの使用に特に限定されるものではなく、ロボットは数値で制御される複数の軸に従って動かすことができる多関節アームを備えまた吸引ヘッドを支持している。可能な実施形態によれば、吸引ヘッドは、実質的に平坦なほぼ半環状の形状でロールを把持するための面を有している。有利には、吸引ヘッドは、取り扱われるロールの外径の関数として選択的に作動することができる吸引領域を有することができる。
【0024】
本発明の好ましい実施形態によれば、吸引領域は、吸引ダクトと流体接続になる実質的に半円形部分で形成されている。また提供されているのは、前記実質的に半円形部分を吸引ダクトに選択的に接続するための選択部材である。選択部材は弁で構成することができる。
【0025】
さらなる実施形態では、ロボットのヘッドは、吸引孔に接続されまた吸引側をロボットの吸引ヘッドの把持面に向かって位置決めされた複数の自動閉鎖弁を有することができる。自動閉鎖弁は、前記ヘッドを介して係合されようとするロール面がその正面に存在しないとき弁を閉じる個別の遮断部材を装備することができる。
【0026】
本発明の特に好ましい実施形態では、ヘッドがロールの近接にあるとき吸引を作動するための感知装置が前記ヘッドと関連している。
【図面の簡単な説明】
【0027】
本発明は、以下の説明及び限定されない本発明の実用的な実施形態を示す添付図面によってより良く理解されるであろう。
【図1】1つの実施形態によるシステムレイアウトの平面図を示す。
【図2】巻直し機の拡大平面図を示す。
【図3】巻直し機から送り出されたリール或いは一連のロールの外部自由端部を閉じるラベル貼り機の側面図を示す。
【図4】構造の残りの部分から切り離した図3のラベル貼り機の斜視図を示す。
【図5】図1によるシステムの梱包領域の平面図を示す。
【図6A】図5の部分拡大図を示す。
【図6B】図5の部分拡大図を示す。
【図6C】図5の部分拡大図を示す。
【図6D】図5の部分拡大図を示す。
【図6E】図5の部分拡大図を示す。
【図7】梱包領域に限定された異なる実施形態でのシステムレイアウトの平面図を示す。
【図8A】図7の実施形態におけるシャトル及びロボットの詳細動作の側面図を示す。
【図8B】図7の実施形態におけるシャトル及びロボットの詳細動作の側面図を示す。
【図8C】図7の実施形態におけるシャトル及びロボットの詳細動作の側面図を示す。
【図9】本発明によるシステムの処理システムの説明図を示す。
【図10】本発明によるシステムの処理システムの説明図を示す。
【図11】本発明によるシステムの処理システムの説明図を示す。
【図12】本発明によるシステムの処理システムの説明図を示す。
【図13】本発明によるシステムの処理システムの説明図を示す。
【図14】本発明によるシステムの処理システムの説明図を示す。
【図15】本発明によるシステムの処理システムの説明図を示す。
【図16】本発明によるシステムの処理システムの説明図を示す。
【図17A】第一の実施形態による垂直軸位置でロボットヘッドの側面図を示す。
【図17B】第一の実施形態による水平軸位置でロボットヘッドの側面図を示す。
【図18】図17Aの線XVIII-XVIIIに沿った断面図を示す。
【図19】図17Bの異なる角度位置によるロボットヘッドの斜視図を示す。
【図20】図17Aの異なる角度位置によるロボットヘッドの斜視図を示す。
【図21】図17Aの線XXI-XXIに沿った断面図を示す。
【図22】異なる実施形態によるロボットヘッドの斜視図を示す。
【図23】図22のロボットヘッドの分解図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1は、本発明によるシステムの可能なレイアウトを示している。一般的に符号番号1は、ウェブ素材典型的には不織布の層或いはウェブを連続して生産する機械を示している。機械1は、強化された繊維の層を形成するあらゆる最適な機械であることができる。
【0029】
機械1の下流は、全体として符号番号3で示され、また例えば欧州特許番号第EP−A−1245515号に記載のように或いはその他のあらゆる最適な仕様を有して製造された巻取り機である。符号文字Bは、巻取り機3で巻き取られているリールを示している。巻取り機3の下流に配置されているのは、全体として符号番号5で示されている装置群である、また以下に詳細に説明されるように、巻戻し機を備えた巻直し機と、横方向に配置された部材によりリールBから巻き戻されたウェブ素材を縦方向に切断するためのブレード或いはその他のツール群と、巻取りマンドレルの上に巻芯を準備するための装置と、巻直し機によって形成されたロールの集合体から巻取りマンドレルを引き抜くための装置と、巻直し機から出てくるロールの各々にラベルを貼るためのラベル貼り機と、を備えている。
【0030】
巻取り機と装置5との間に配置されているのは、収納領域7であり、そこで巻取り機3から出てくる1つ以上のリールを保管でき、リールは装置5の巻直し機と関連した巻戻し機に挿差されるようになっている。図1に示された仕様はまた、符号番号5’で示され1台の巻取り機3で2台の巻直し機装置への送りの可能性を説明するために、装置5を形成する同一機の左右対称配列で構成されている。
【0031】
全体として符号番号9で示され、より詳細に以下に説明される梱包或いは包装ラインは、装置1、3、5及び随意で5’を備えるシステムの一部と関連している。このようなラインでは、装置5の巻直し機で平行して生産された単体ロールは、製品に応じて切り離され分類されて幾つかのスタックに分配される、すなわち同じ寸法を有するロールをスタック毎に収納する。またこのようなライン9では、ロールのスタックは搬送用パレット上で梱包されてそれから包装される。
【0032】
複数のシャトル11は、装置5或いは5’の巻直し機から梱包ライン9にロールを移動する。シャトル11の5、6台は備えることができ、またロールを梱包ライン9に移動するだけでなく、梱包ライン9を回避して、それらは品質管理のために領域11にまた任意で手作業による梱包のために領域13にロールを搬送できる。符号番号15は、シャトル11のバッテリーを再充電するステーションを概略的に示している。
【0033】
図2は、図1において符号番号5で全体として示された装置群の平面図を概略的に表している。符号番号20は、巻直し機22と、符号番号23で示されるリールBから送り出されたウェブ素材を縦方向に切断する工具と、符号番号25で示される巻取りローラーと、で構成された巻戻し機を示している。巻取りローラーの下流に配置されているのは、荷下ろしシュート27である。荷下ろしシュート27は、ラベル貼り機31の下位に配置されたローラーの受皿を有し、ラベル貼り機31は、ローラー25で形成された巻取り用の受皿から荷下ろしされたロールにラベルを貼るものであり、以下に詳細に説明する。
【0034】
巻直し機21の側面に配置されているのは、そこに挿差され緊締される個別の管状コアを備えたマンドレルを準備するための装置33である。符号番号35は、マンドレル及び個別の巻芯を巻直し機21の巻取り領域に挿差するためのシステムを示している。装置33、35は、例えば国際特許番号第WO−A−0061480号或いは他の最適な方法で詳細に説明されているように構成できる。
【0035】
符号番号36は、巻直し機21によって形成されたロール群からマンドレルを抜き取るための抽出装置を示している。抽出装置はまた、同第WO−A−0061480号で開示されているように構成できる。
【0036】
図3及び4は、巻取りローラー、荷下ろし面、及び前記面に関連したラベル貼り装置31に限定された巻直し機の概略側面図をそれぞれ示している。
【0037】
荷下ろし面或いはシュート27は、その中に巻直し機で生産されたロールRを荷下ろしできる受皿を画定する一対のローラー37を装備している。これらのロールは、それ自体が公知であるように、一連の同軸のロールが同一の外径を有して一般的なマンドレルの周囲に巻付けられて、そこから巻取りマンドレルが抜き取られ、順次荷下ろしシュート27の上に置かれる。ロールRは、最後の自由端部が上の方に、すなわちラベル貼り機31のヘッド41に向くまで、その軸の周囲でロールRを回転させるために回転するローラー37の上に載っている、その結果、後者は(例えば前記ヘッドで印刷された)粘着ラベルをロール毎の後尾部に付けることができる。ラベルは、ウェブ素材が次の処理動作でロールから解かれるのを防いでいる、また次の動作のためのコード或いはその他の情報を備えた各ロールを実用的な形にする、という2つの目的を有している。
【0038】
ヘッド41は、摺動部45の両方向矢印f45に従って垂直に摺動する案内部材の上で可動するキャリッジ43に取り付けられている。f45による動作は、ヘッド41が荷下ろし面或いはシュート27に向かって動きまた離れるようになるのを許容し、異なる外径のロールRのラベル貼りを可能にする。キャリッジ43は、荷下ろしシュート或いは面27の上に順次置かれたすべてのロールに間断なくラベルを貼るために、摺動案内部材49を装備した交差部材47の上をf45に従って並進移動することができる。それは、例えばロールの軸方向の長さに起因して必要であるなら、各ロールに1つ以上のラベルを提供することができる、と理解される。
【0039】
図5は、梱包ライン9の可能な構成を概略的に示している。一方、図6A−6Eは前記ラインを連続した部分拡大図で示している。
【0040】
参照番号51は、第一のコンベアを示しており、その上に巻直し機から出てくるロールRがシャトル11から荷下ろしされる。コンベア51は、矢印f51に従って、例えば各ロールの表面に任意の追加ラベル貼り設備53を備えた領域に向けて単体ロールを送る。ここに図解された有利な実施形態によれば、次でロールが起てられる前、垂直面に置かれるロールRですなわちその軸が水平な状態で行われる。
【0041】
可能な実施形態によれば、設備53の下流はアップエンダ55であり、アップエンダ55は、その軸が垂直すなわち図面に直交する状態にそれを位置決めするために、コンベア51上にシャトルから荷下ろしされたロール群の各ロールを起てる。実際小さな軸寸法のロールは自然発生的に起てることができるが、一方で大きな軸寸法をもつそれらはアップエンダ55によって起てることができる。
【0042】
起てられたロールは、ローラーコンベア59に向かうコンベアシステム57を介して送られ、ローラーコンベア59から参照番号61で全体として示されたロボットによって1つ1つ捕捉することができる。ロボット61は2つのコンベア63A、63Bのうちのどちらかに単体ロールを置くことができる。この目的のために、ロボット61は、数値制御された複数軸の周囲での動作が備わったアーム65を有している。ローラーコンベア59から個別のロールRを捕捉するばかりでなく、ロボット61はまた、ロボット61のアーム65の活動範囲内に配置された特定の支持部材67の上に位置決めされ、ボール紙或いは別の最適なシート素材で作られた分離ディスクDSを捕捉することができる。この方法によれば、ロボット61は単体ロールを拾い上げそれらをコンベア63A、63Bのうちのどちらかに置き、そして分離ディスクDSを各ロールの上に置くことができる。コンベア63A、63Bは、ロールの梱包の外側包装及びラベル貼りはもちろん任意の計量またはその他の梱包に関する操作を実行するために、梱包ラインに沿って配置された次の設備に向けて、コンベア63A、63Bで形成されたロールのスタックを送ることができるローラーコンベア69の組立体と関連している。
【0043】
本発明の有利な実施形態によれば、機械71は、機械71に順次配置されるロールRのスタックを膜Fで包装するためローラーコンベア69に沿って備えられている。
【0044】
本発明の可能な実施形態によれば、包装機71の下流には、パレット搭載ステーション73が配置され、そこで単体パレットPは、前記スタックとローラーコンベア69との間のロールRのスタックの下に挿差される。この目的のために、本発明の実施形態によれば、ローラーコンベアからそれを持ち上げるために側面に沿ってロールRのスタックを把持する把持部76或いは顎部を備えた持ち上げ部材75が、ステーション73に配置されている。
【0045】
有利な実施形態によれば、さらなる包装機77がパレット搭載ステーション73の下流に配置され、そこでパレットで及びロールRのスタックで形成された組立体がプラスチック膜で包装される。
【0046】
図6Eに図解された好ましい実施形態によれば、さらなるローラーコンベア79が包装機77の下流に配置されている。それによりパレットに搭載された梱包は外部ラベル貼りステーションにまたここから荷下ろし用ローラーコンベア83に送られ、その出口で単体パレットはフォークリフト車或いはそのようなもの(図示されていない)で拾い上げられる。
【0047】
上述のシステムの制御システムは、一連の図に基づいてより詳細に以下に説明されるであろう。しかしながらそれらの態様を説明する前に、システムレイアウト及び特に図5及び6を参照して説明された梱包ラインは、ロールのスタックの梱包を実行するために部材及び手段の多くの可能なレイアウトのうちの1つの指摘としてまた1つの例として単に提供されていることを注意すべきである。梱包ラインの異なる仕様及び設備が図7に図解されている。図8A、8B及び8Cは、このような実施形態の例におけるシステム操作の詳細を示している。
【0048】
この実施形態によれば、再び符号番号61で示されたロボットは、単体ロールRがシャトル11上で水平軸A−Aにまだ位置しているときそれらを捕捉する。符号番号101は、梱包領域に置かれたシャトル上に配置された各ロールR群の最初のロールのレベルに毎回そのヘッド61Aを位置決めするために、両方向矢印f61の方向でロボット61を摺動させる摺動トラックを示している。図7に図解された例は、2台のロボット61が2台のシャトルで搬送された2つのロールR群に同時に動作するために、共通の案内部材101上で可動する例証として示されている。シャトルは、図8Aの側面図に概略的に表されている。
【0049】
図8B及び8Cは、ロボット61がヘッド61Aを手段としてシャトル11に置かれたロール列からロールRを捕捉するためにそれ自体を位置付けている(図8B)、そしてヘッドの回転により(図8C)それがステーション或いはロールのスタックを形成するための位置Ppで形成されるロールRのスタックの頂上部に置かれる動作を概略的に図解している。ロールのスタックを形成するためのステーションPpは、ロールが拾い上げられる側に関わって反対側でトラック或いはレール101に平行して位置調整される。前記ステーションPpは、フォークリフト車でリールを捕捉することを許容するための形状にされた単純面によって或いはパレットによって占有できる。フォークリフト車105は、有利には自動で駆動され、その上に置かれたロールとともに単体パレットを捕捉する或いはロールの単体スタックを持ち上げ、包装が行われる梱包ラインの第二の部分にそれらを搬送するために提供されている。スタックを形成する幾つかのステーションで、様々な寸法の典型的には異なった高さをもつ幾つかのロールRのスタックが形成される。RFで示された天地(両端部)の切り端は、側方の領域107に形成されたスタック内にロボットによって荷下ろしされる。符号番号109は、各ロボット61がスタックを形成するステーションPpに配置された各ロールの頂上部に置くために捕捉するボール紙、プラスチック或いは別の物質で作られた分離ディスクDSを格納する領域を示している。
【0050】
梱包ラインの第二の部分では、ロールRの単体スタックはフォークリフト車によってコンベア111の上に解放され、コンベア111は矢印f111に従ってそれを送る。有利な実施形態では、図6Cに図解された包装機71と実質的に同等である第一の包装機113がコンベア111に沿って配置されている。包装機113は、ロールのパッケージがパレット搭載ステーション73と実質的に同等のパレット搭載ステーション115に搬送される前にそれを包装する。ここでは、図6A−6Eの実施例で図解されたそれらに類似の部材によって、ロールRのスタックはその下にパレットを置くために持ち上げられる。再度梱包ラインに沿って前進して、頂上部にロールRのスタックを備えたパレットPから形成される組立体は、前掲の実施形態で図解された最終の包装ステーションと実質的に同等であるさらなる包装ステーション117に挿差される。
【0051】
図9乃至16は、システムの管理する部分を概略的に示している。その機械的な構成要素の原理は先に説明されている。
【0052】
図9では、符号番号150は複数のコンピュータが接続されたイーサーネット・ネットワークを概略的に表している。さらに具体的には、図9によれば、符号番号151は巻取り機3を管理する第一のコンピュータを提示し、符号番号152はリールBの巻戻し機を包括した巻直し機21と連結したコンピュータを示し、符号番号153は縦方向の切断工具と、マンドレルを準備しそれらを機械に挿差して完了したリールからそれらを引き抜くための装置33、35、37との位置決めを制御するためのコンピュータを示し、符号番号154はネットワークサーバを示し、そして符号番号155及び156は梱包ラインを管理する2台のコンピュータを示している。さらに具体的には、コンピュータ155はロボット61を制御し、一方でコンピュータ156は梱包ラインに残っている設備を制御している。
【0053】
各々のコンピュータ151−156は、コンピュータ151には151A、そして残りのコンピュータ152−156には152A、153A、154A、155A、156Aと整合して相対するデータベースと関連している。それらは単体のコンピュータ内に属することもできるし、ネットワークサーバに属するデータベースの一部であることもできる。各々のデータベース151A−156Aは、その特定の目的のために最適なアーキテクチャを有するであろう。
【0054】
図10は、イーサーネット・ネットワーク150がシステムの様々な装置と関連した複数のPLC(プログラマブル論理制御装置)と、どのように相互接続されているのかを再度概略的に図解している。さらに具体的には、巻取り機を制御するためのPLC157と、巻直し機を制御するためのPLC158と、ウェブ材料の縦方向の切断のためのブレード或いはその他の工具を制御するためのPLC159と、相対する巻芯を備えたマンドレルを準備する装置を制御するためのPLC161と、梱包ラインを制御するためのPLC162、PLC163、PLC164と、マンドレル抽出装置を制御するPLC165とが、ネットワーク150に接続されている。符号番号166は、搬送シャトル11の1台と関連したPLCを概略的に示し、符号番号167はサーバーからシャトル11に搭載されたPLC166への送電盤を示している。
【0055】
図11は、上述のシステムの内部データの流れを表している。全体的なプロセスは様々なステップに分割できる、また具体的には:
− 連続機械でのウェブ材料の生産プロセス
− マスターリールBの形成を伴った巻取り機での巻取りプロセス
− 巻戻し及び切断プロセス、そして巻直し機での巻直しプロセス
− 巻直し機で生産されたロールを保管領域及び/または梱包ラインに向けて動かすことに関係する取扱い又は兵站プロセス
− 実際の梱包プロセス
である。
【0056】
製品指図書に関係するデータ及びさらに具体的にはウェブ材料の実際の生産、すなわち不織布の製造方法に関係するパラメータ、形成中リールに印可される例えば圧力及びトルクで表される巻取りパラメータ、巻直し機と、巻取り用マンドレルを準備する装置と、縦方向の切断ブレードを位置決めする装置と、に送られる切断パラメータ、切断ブレードの位置、次に形成されるロールの軸寸法、各ロールに巻付けられるウェブ素材の品質と各ロールの外径、巻付け張力、巻付け圧力、及び巻直しセクションで役立つその他のあらゆるデータに有力に関係するパラメータが様々なプロセスに送られる。
【0057】
次に、梱包ラインから出てくるデータは製品注文データと比較分析されるためにサーバーに送られる。
【0058】
図12は、上述の設備の各部分で実行された機能的プロセスタスクを表わすブロック図を示している。図13はネットワークに接続される様々なPLC同士の情報交換を概略的に示している。
【0059】
図14は、「マスターi」として示されたマスターリールの処理に関係してデータベース同士の様々な情報送信の図である。そこで「i」はリールの連番を示している。図14で見ることができるように、マスターリールのデータはそれらの生産中メインデータベースに進行形で入力される。次に、これらのリールは巻戻し機で巻き戻され、巻直し機内に順次挿差される巻取りマンドレルの上にロールの列を形成して巻直し機で再度巻付けられる。各々の列は複数の異なるフォーマットのロールで構成される。図中「完成ロールi」i=1,2,…nは単体のマスターリール(図中マスター1で示された)から開始して、巻直し機に順次挿差されるマンドレルで得られる単体の巻きを示している。マンドレルの上の各々の巻き(「完成ロールi」)は異なる高さ(すなわち異なる軸方向の長さ)の複数のロールに分割されるので、次に様々な梱包に分配するために梱包に送られる。そこでは各梱包は同一寸法のロールで構成されている。これは図14で示され、各々の巻取りマンドレルで得られる単体ロールを「スリット1」、「スリット2」…「スリットn」で表している。また、梱包ラインにおける梱包のロール分割に関係するデータは、メインデータベースに読み込まれる。
【0060】
図15は、3つの異なるフォーマット、さらに具体的には高さ300mm(4ロール)、高さ400mm(2ロール)、高さ500mm(3ロール)によるフォーマットに分割された単体マンドレル「完成ロールi」上での単体巻取りの分割の例を示している。また各50mmの両端部の切り端が示されている(図は一定比率に非ず)。図15は、単体ロールの巻取りを可能にするために、リールBから出てくるウェブ素材に成される縦方向の切断のレベルに位置決めされた切断工具(ブレード及びカウンターブレード)を概略的に表している。
【0061】
図16は、単体のマスターリールBから開始して得られる梱包Cに関係するデータをどのように設定することができるかを概略的に示している。示された例によれば、300、400、500mmのフォーマットによる3タイプのロールが理論的に生産されている(図15参照)。各ロールタイプにおけるパック毎(すなわち単体パレットP当りの各パッケージ)のロール数及び生産されるパック総数が示されている。同じく各ロールが有するべき外径も示されている。商品タイプ1、2、3が同時に巻付けられなければならないとすれば、3タイプの商品の3つの外径は同等であろう。
【0062】
上述の図では、図を簡潔にするためにロボット61はロールを把持する手段なしで表されている。しかしながら、本発明の特に有利な実施形態によれば、ロボットのヘッドは、図17乃至23を参照して2つの異なる実施形態で以下に解説される特殊な構成を有している。
【0063】
ロボット61のヘッドに取り付けられた把持部材の第一の実施形態は、図17乃至21で図解されている。そこで、図17A及び17Bは、2つの異なる位置、さらに具体的には軸が水平位置にあってロールを把持するための位置(図17B)と、垂直な軸位置でロールを解放するための位置(図17A)と、で示された把持部材を備えたヘッドの側面図を示している。図18は、図17Aの線XVIII-XVIIIに沿った平面図であり、図21は、図17Aの線XXI-XXIに沿った正面図であり、一方図19及び20は、図17A及び17Bで概略的に示された2つの位置での把持部材の斜視図である。
【0064】
本発明の有利な実施形態によれば、吸引ヘッドは、ほぼ平坦な半環状形態を有して符号番号501で示されたロール把持面を有している。さらに具体的には、面501は環状中央領域501Aと半環状拡張部501Bとを有している。本発明の可能な実施形態によれば、把持面501は5つの吸引領域503A、503B、503Cに分割され(図19)、一方ロールの軸穴と一致する環状中央領域は吸引を備えていない。
【0065】
吸引領域503Aは、実質的に円形の形状を有し、また同軸の2つの円形突起部で範囲を限定され、画定されたその内側は、吸引孔505Aによって可撓性のある吸引ダクト507と流体接続に置かれ、次いで吸引ラインに接続される区画である。符号番号505Bは、同軸の環状面の一部分で中央部501Aに展開する2つの領域503Bと関連した吸引開口部を示している。符号番号505Cは、領域503Cを吸引ライン507に接続する吸引孔を示している。
【0066】
作動装置507(図20)で動作する例えば電磁型の摺動弁は、吸引孔505A、505B、505Cと関連している。かかる動作はこのように選択的に吸引孔505A、505B、505Cを開閉することである。この方法によれば、吸引孔505B、505Cを閉じたまま吸引孔505Aだけを吸引ダクト507と流体接続に置くこと、或いは、吸引孔505B及び任意で吸引孔505Cを同様にダクト507と接続状態におくことが、代替的に可能である。吸引孔505A、505B、505Cの開閉は、係合するロールの外径の関数として行われる。ロールの外径が大きくなるほど、吸引ライン507と接続状態におかれる円形或いは半円形の領域503A、503B、503Cの数はより大きくなるであろう。これはロール外径及び最小空気消費量の関数として最大把持力を保証するものである。
【0067】
有利な実施形態によれば、誘導感知装置と共動する近接感知装置511及び細長片513は、符号番号501で示されたロールを把持するための面と関連している。細長片513は、吸引ヘッド、さらに正確には、把持面501が吸引ヘッドと係合するロール前面と接触するようになるとき折れ曲がる。細長片の屈折は、吸引を可能にする誘導感知装置に電圧を加える。近接感知装置511は、ロールとの距離を決定するソナーで構成することができる。
【0068】
把持面501は、フレーム523で支持された振動する駆動軸に取り付けられている。符号番号525は、ピストンシリンダ作動装置を示している。そのロッド527は、把持面501に強固に接続されたタブ531に駆動軸529によって取り付けられている。ピストンシリンダ作動装置525は、把持面501の振動する駆動軸521に類似して、フレーム523に支持されている。ピストンシリンダ作動装置525とフレーム523との間の規制が、ピストンシリンダ作動装置の振動を許容するので、このように駆動軸521に関わって把持面501の各角度位置で正確な位置(図17A、17B参照)に就くことができる。符号番号533は、プレートを示している。プレートのフレーム523はロボット61のアームのヘッド端部に緊締されている。最後に、符号番号535は配線のための可撓性のあるチャネルを示している。
【0069】
図22及び23は、ロールを把持する部材の変更された実施形態を示している。同じ符号番号が、図17乃至21における実施形態のそれらと同様或いは同等の部分を示している。
【0070】
このような実施形態では、把持面501は、摺動弁を介して吸引ラインと選択的に蓮通状態におくことができる円形或いは環状の領域によって特徴付けられているよりはむしろ、吸引部材の種々の仕様がより大きな或いはより小さな吸引面の自動的な作動または不作動を許容するために備えられている。この実施形態によれば、吸引把持面601は、中央駆動軸について同軸に構成された吸引領域502及び504に周囲された、吸引を伴わない中央領域を有する実質的に環状形態による中央部501Aを有する。このような中央駆動軸の周囲に配置されているのは、孔506を具備した円形セクター501Dによる2つの部分である。図23における分解図に見ることができるように、孔506はプレート508に作られ、セクター501Dの外部面を画定し、その背部にフィルター510が収納されている。フィルター510の背部に配置されているのはフレーム512であり、その上に自動閉鎖弁514が孔506の数及び配列に相対する数及び位置で取り付けられている。弁は、それらの背部で吸引領域と接続状態すなわちダクト507と流体接続状態で孔に配置される。
【0071】
自動閉鎖弁514は、制限された流量の空気がそこを通過する間、開かれた状態であるよう構成されている。流量が所定の制限を超えて増加するとき、弁は自動的に閉じられる。この方法によれば、ロボットが動作中でしかも前面吸引把持面501がロールの平坦な面に接触するようになるとき、この平坦な面が領域502及び504だけでなく、所定数の孔506を遮断する。一旦自動閉鎖弁の開口が感知装置513によって成されると、吸引ダクト507と常時流体接続状態になる。一方で、面501を介して係合するロール前面が、孔506の正面にある場合のみ、孔506は吸引ダクト507と流体接続におかれる。拾い上げられようとするロール前面によって閉じられていない孔506のレベルで自動閉鎖弁514は、孔506を通る空気の自由な流量のために自動的に閉じられる。このような解決策は、相対する制御作動装置による弁の使用なしで、吸引が発生する領域が自動的に調節されるのを許容している。また、吸引面全体がそれらの背部で孔506と自動閉鎖弁とで作られるシステムを作り出すことも可能である。
【0072】
自動閉鎖弁はそれ自体公知であり、よってここに説明する必要はない。例えばFESTO AG&CoKG.(ドイツ)によって製造されたモデル名ISV1/8”バルブはこの目的のために利用することができる。
【0073】
図面は単に、本発明の実施形態として提供した例を示すだけであり、本発明の基礎となる概念の範囲から逸脱することなく、形式および構成において変更することができるることが理解される。添付の特許請求の範囲における符号番号はすべて明細書及び図面を参照して特許請求の範囲を読むことを容易にするためのものであり、特許請求の範囲に記載した保護の範囲を限定するものではない。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェブ素材のロールを生産するシステムであって、少なくとも以下の構成部材すなわち
−ウェブ素材を生産する機械と;
−前記生産機械から出てくるウェブ素材のリールを形成する巻取り機と;
−前記巻取り機で生産されたウェブ素材の単体リールを巻戻すための巻戻し機と;
−ウェブ素材を縦方向に切断して前記ウェブ素材を帯状部片に分割するウェブ素材を縦方向に切断し、ウェブ素材の送りの方向に対して横方向に位置決めする部材を備えたツール群と;
−単体の帯状部片をロールに巻直す巻直し機と;
−ロールを梱包するラインと;
−前記巻直し・切断により形成されたロール群を前記梱包ラインに搬送する少なくとも1台のシャトルと;
−前記システム構成部材を一体管理する情報システムと
を結合して構成されることを特徴とするシステム:
【請求項2】
前記情報システムが、ネットワークサーバと、処理データ及び/又は制御データに関係する情報を含むデータベースと、システムの構成部材と関連した複数のコンピュータと、前記サーバー及び前記コンピュータに接続するローカルネットワークとで構成されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
生産する単体ロールの位置及び寸法に対応する位置及び寸法を備えた巻芯を取り付けたロールの巻取りマンドレルを用意する装置が前記巻直し機に組み合わされ、前記装置が前記ローカルネットワークに接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記ロールの梱包ラインが、ロールを処理するロボットを備えていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のシステム。
【請求項5】
前記ロボットが、前記少なくとも1台のシャトルから単体ロールを捕捉しそれらを単体パレットに分配するよう制御されることを特徴とする請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記梱包ラインが、前記シャトルからのロールを前記処理ロボットによって捕捉する位置に搬送するコンベアを備えていることを特徴とする請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
軸がほぼ水平である位置から軸がほぼ水平である位置まで 前記ロールを起たせるアップエンダが、前記コンベアに組み合わされていることを特徴とする請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記アップエンダが、個別に単体ロールを起たせることを特徴とする請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記処理ロボットが、軸がほぼ水平に位置決めされた単体ロールを捕捉し、軸がほぼ垂直な位置となるようにそれら単体ロールを回転させるよう構成され配置されていることを特徴とする請求項4に記載のシステム。
【請求項10】
前記処理ロボットが、同一スタックにおける重ねられたロールの間に挿置する分離要素を捕捉するよう制御されることを特徴とする請求項4〜9の何れか一項に記載のシステム。
【請求項11】
前記梱包ラインが、各々ロールのスタックを包含する単体パックをプラスチックフィルムで包装する第一の装置を備えていることを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載のシステム。
【請求項12】
前記梱包ラインが、各々ロールのスタック及びパレットを包含する単体パックをプラスチックフィルムで包装する第二の装置を備えていることを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載のシステム。
【請求項13】
さらに、梱包の前に、前記巻直し機−切断機で形成されたロールの後尾部に粘着ラベルを貼るため前記巻直し機の巻取りクレードルと前記梱包ラインとの間に位置決めされたラベル貼り機を有することを特徴とする請求項1〜12の何れか一項に記載のシステム。
【請求項14】
前記ラベル貼り機が、前記ラベルに情報を印刷する印刷部材を備えていることを特徴とする請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記ラベル貼り機が、種々の寸法の外径をもつロールにラベルを貼るため水平軸及び垂直軸に沿って動くように構成されていることを特徴とする請求項13又は14に記載のシステム。
【請求項16】
前記ラベル貼り機が、ラベルを貼る前に、ロールの角度方向指示部材と共動することを特徴とする請求項13又は14又は15に記載のシステム。
【請求項17】
前記ロールの角度方向指示部材が、前記少なくとも1台のシャトルに配置されていることを特徴とする請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記ロールの角度方向指示部材が、前記巻直し機−切断機の荷下ろし面に組み合わされていることを特徴とする請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
前記ロールの角度方向指示部材が、ロールを支持して回転させるクレードルを画定する一対のローラーを備えていることを特徴とする請求項16又は17又は18に記載のシステム。
【請求項20】
相当な軸方向の長さのロール或いはリールを梱包するため補助の梱包ステーションを備えていることを特徴とする請求項1〜19の何れか一項に記載のシステム。
【請求項21】
前記サーバーに加えかつ前記ネットワークにインターフェイスで連結され、前記巻取り機と組み合わされ、前記巻取り機で形成されるリールに関係するデータを含むデータベースに機能的に接続される第一のコンピュータと;前記巻取り機と組み合わされ、リールの巻戻しプロセスと前記ロールの形成とに関係するデータを含むデータベースに機能的に接続される第二のコンピュータと;前記縦方向切断ツール群と組み合わされ、前記ロールに関係するデータを含むデータベースに機能的に接続される第三のコンピュータと;前記梱包ラインと組み合わされ、前記ロールの梱包に関係するデータを含むデータベースに機能的に接続される少なくとも第四のコンピュータとを有することを特徴とする請求項1〜20の何れか一項に記載のシステム。
【請求項22】
また前記第三のコンピュータが、ロールの巻取りマンドレルを準備する前記装置に組み合わされることを特徴とする請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記梱包ラインと組み合わされ、前記ロールの梱包に関係するデータを含むデータベースと機能的に関連した第五のコンピュータを有することを特徴とする請求項21又は22に記載のシステム。
【請求項24】
前記第四のコンピュータが、ロールを取り扱う前記ロボットを制御し管理することを任されていることを特徴とする請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
前記巻取り機を管理する第一のPLCと;前記巻直し機を管理する第二のPLCと;ウェブ素材の縦方向に切断する前記ツールの位置決めを管理する第三のPLCと;ロールの巻取りマンドレルを準備する前記装置を管理する第四のPLCと;前記少なくとも1台の搬送シャトルを管理する第五のPLCと;梱包ラインを管理する複数のPLCとを有することを特徴とする請求項1〜24の何れか一項に記載のシステム。
【請求項26】
また前記巻直し機で形成されたロールから巻取りマンドレルを引き抜く部材を管理するPLCを備えることを特徴とする請求項25に記載のシステム。
【請求項27】
数値制御される複数の軸に沿って動き、吸引ヘッドを支持する多関節アームを備えることを特徴とする請求項1〜26のいずれか一項に記載のシステムで特に使用するためのウェブ素材のロールを処理するロボット。
【請求項28】
前記吸引ヘッドが、実質的に平坦なほぼ半環状形態であるロール把持面を備えていることを特徴とする請求項27に記載のロボット。
【請求項29】
前記吸引ヘッドが、処理されるロールの外径の関数として選択的に動作できる吸引領域を備えていることを特徴とする請求項27又は28に記載のロボット。
【請求項30】
前記吸引領域が、実質的に半円形の部分で形成され、吸引ダクトと流体接続され、選択部材が前記実質的に半円形の部分を前記吸引ダクトに選択的に接続するよう構成されていることを特徴とする請求項29に記載のロボット。
【請求項31】
前記選択部材が弁から構成されることを特徴とする請求項30に記載のロボット。
【請求項32】
前記吸引ヘッドが、吸引孔に接続され吸引側をロボットの吸引ヘッドの把持面に向かって位置決めされた複数の自動閉鎖弁を包含していて、前記弁が、前記ヘッドを介して係合されるロール面がその正面にないとき弁を閉じる個別の遮断部材を装備していることを特徴とする請求項27又は28又は29に記載のロボット。
【請求項33】
ヘッドがロールの近接しているとき吸引を作動する感知装置が、前記ヘッドと関連していることを特徴とする請求項27〜32の何れか一項に記載のロボット。
【請求項34】
軸が水平である位置から軸が垂直である位置まで前記ロールを起たせるよう制御されることを特徴とする請求項27〜33の何れか一項に記載のロボット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図6E】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17A】
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【図17B】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公表番号】特表2009−543747(P2009−543747A)
【公表日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−520131(P2009−520131)
【出願日】平成18年7月17日(2006.7.17)
【国際出願番号】PCT/IT2006/000537
【国際公開番号】WO2008/010239
【国際公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願人】(509018801)ア.チエリ ノンヴオヴエンス ソチエタ ペル アチオーニ (1)
【Fターム(参考)】