説明

エアゾール容器への加圧剤の充填方法およびエアゾール製品

【課題】缶に対する負担が小さく、かつ、確実に加圧剤を充填するためのエアゾール容器への加圧剤の充填方法を提供する。
【解決手段】缶11と、その缶の開口部に取り付けられるエアゾールバルブ13とからなるエアゾール容器に加圧剤Bを充填する充填方法であって、缶11をホルダー20に収納する工程と、ガス充填機構25を降下させてホルダー20の上部をシールして缶上部に閉鎖空間Sを形成する工程と、閉鎖空間Sを通じて缶11内に加圧剤を充填する工程と、エアゾールバルブ13を缶11に固着する工程とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアゾール容器への加圧剤の充填方法およびエアゾール製品に関する。
【背景技術】
【0002】
二重エアゾール製品100は、図8aに示すように、缶101と、その内部に収納される内袋102と、缶と内袋の開口部に取り付けられるエアゾールバルブ103と、内袋内に充填される内容物104と、缶と内袋の間に充填される加圧剤105とからなるものである。つまり、加圧剤105が常時内袋102を縮ませる方向に押圧しているものである。
このような状態において、エアゾールバルブ103(例えば、ステム103aを下方に操作して)を開放し、内袋102と大気とを連通させることにより、加圧剤105が内袋102を押しつぶし、内袋102内の内容物104が吐出される。
【0003】
このような二重エアゾール製品100の加圧剤の充填は、図8bに示すように、加圧剤105を送る供給通路107を備えたガス充填機構108を用いて行う。詳しくは、ガス充填機構108とエアゾールバルブ103の上端103bとを当接させてシールポイントを形成し、かつ、ガス充填機構108と缶101の上部101aとを当接させてシールポイントを形成し、缶101の上部に閉鎖空間109を形成させると同時に、加圧剤を供給通路107から缶101と内袋102との間に矢印方向に充填する(特許文献1〜3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平3−66886号公報
【特許文献2】特許第4236693号
【特許文献3】特許第4194752号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の充填方法では、缶101の上部101aにガス充填機構を押圧してシールポイントを作り加圧剤をアンダーカップ充填していたため、そのシールポイントで缶を傷つけてしまう場合があった。また、缶101の径が小さい場合、シール部の面積が小さく、かつ、缶が不安定であるため、缶101の上部あるいは一部にシールポイントを安定に形成することが困難であった。さらに、缶が不安定であり生産ライン上で転倒するという問題もあった。よって、加圧剤を安定して所定量充填することが難しかった。
本発明は、缶に対する負担が小さく、かつ、確実に加圧剤を充填するためのエアゾール容器への加圧剤の充填方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、缶と、その缶の開口部に取り付けられるエアゾールバルブとからなるエアゾール容器に加圧剤を充填する充填方法であって、前記缶をホルダーに収納する工程と、前記ホルダーの上部をシールして缶上部に缶内に連通する閉鎖空間を形成する工程と、前記閉鎖空間を通じて缶内に加圧剤を充填する工程と、前記エアゾールバルブを缶に固着する工程とを有することを特徴としている。
このような充填方法であって、前記エアゾール容器が前記缶内に収納される内袋を備えた二重エアゾール容器であり、前記加圧剤を充填する空間が缶と内袋との隙間であるものが好ましい。また、エアゾール容器の缶の外径とバルブの外径の比率が1.00〜1.30であるものが好ましい。さらに、前記ホルダーが缶の上下方向の移動を制御するすべり
止めを備えているものが好ましい。また前記ホルダーの底部にシール材を備えているものが好ましい。
本発明のエアゾール製品は、本発明の充填方法で加圧剤を充填したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
本発明のエアゾール容器への加圧剤の充填方法は、缶をホルダーに収納する工程と、前記ホルダーの上部をシールして缶上部に缶内に連通する閉鎖空間を形成する工程と、その閉鎖空間を通じて缶内に加圧剤を充填する工程と、前記エアゾールバルブを缶に固着する工程とを有しているため、缶の形状、あるいは、大きさに関係なく安定して加圧剤を充填することができる。また、缶自体でシールポイントを形成しないため、缶への損傷を防止することができる。
このような充填方法であって、前記エアゾール容器が前記缶内に収納される内袋を備えた二重エアゾール容器であり、前記閉鎖空間を通じて缶と内袋との隙間に加圧剤を充填する工程を有する場合でも、缶を損傷することなく、安定して加圧剤を充填することができる。また、エアゾール容器の缶の外径とバルブの外径の比率が1.00〜1.30である場合でも、同様の効果を奏する。さらに、前記ホルダーが缶の上下方向の移動を制御するすべり止めを備えている場合、缶をホルダーに収納する工程が簡易になる。また前記ホルダーの底部にシール材を備えている場合、ガス充填時に閉鎖空間の密閉性を高くして加圧剤の充填ロスが減らすことができる。
本発明のエアゾール製品は、本発明の充填方法にて加圧剤を充填しているため、充填時に傷等が形成されない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明のエアゾール製品の一実施形態を示す側面断面図である。
【図2】図2a、b、cは、本発明のエアゾール容器への加圧剤の充填方法の一実施形態を示す工程図である。
【図3】図3a〜dは、本発明のエアゾール容器への加圧剤の充填方法の他の実施形態を示す工程図であり、図3eは本発明の充填方法に用いられるホルダーのさらに他の実施形態を示す側面断面図である。
【図4】本発明によって製造される二重エアゾール容器への内容物の充填方法を示す工程図である。
【図5】図5a〜gは、本発明の充填方法に適したエアゾール容器を示す側面断面図である。
【図6】図6a、bは、本発明の充填方法に用いられるホルダーおよびガス充填機構の他の実施形態を示す斜視図である。
【図7】図7a、bは、本発明の充填方法に用いられるホルダーのさらに他の実施形態を示す斜視図である。
【図8】図8a、bは、それぞれ従来の二重エアゾール容器および充填工程を示す側面一部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1の二重エアゾール容器10は、耐圧性を備えた缶11と、その内部に収納される内袋12と、缶と内袋の開口部に取り付けられるエアゾールバルブ(以下、バルブ)13と、内袋内に充填される内容物Aと、缶と内袋の間に充填される加圧剤Bとからなるものである。
【0010】
缶11は、底部11aと、円筒状の胴部11bと、胴部上端に形成された肩部11cと、肩部上端に形成された首部11dと、その首部に形成された環状凹部11eとからなる有底筒状のものである。缶11は、金属製が好ましいが、合成樹脂製であってもよい。
内袋12は、底部、円筒状の胴部、円筒状の開口部とからなる合成樹脂製のものであり、胴部の上部と開口部の間に胴部よりも細い円筒状の首部を備えている。また図2に示す内袋12のように、胴部の上部あるいは首部に蛇腹部を設けてもよい。図1の内袋12は、開口部の上端が缶の上端開口部よりも上方にあるように構成されており、内容物および加圧剤を充填しバルブを缶に固着するときに、下方に押圧されて底部が上方に撓み、缶11内に収納される。底部を撓ませることでバルブ13からの下方の押圧力を受けている。図2の内袋12は、前述の押圧により蛇腹部が収縮する。
バルブ13は、筒状のハウジング13aと、そのハウジング内に上下移動自在に収容されるステム13bと、そのステムを常時上向きに付勢するばね13cと、ステムのステム孔を塞ぐステムラバー13eと、ハウジング13aを保持するプラグ13fと、全体を缶11の開口部に固定するカップ状のバルブ用キャップ13gとを備えている。内袋12は、開口部をプラグ13fの外周に嵌合させる。さらに、プラグ13fと缶11および内袋12との間には、シール部材13hが設けられている。
【0011】
次に本発明の充填工程を説明する。図2aの工程では、缶11を有底筒状のホルダー20に挿入する(収納工程)。内袋12は缶11内に挿入されており、かつ、バルブ13は缶11の開口部に載置されている。ホルダー20は挿入部21を備えており、缶11を挿入部21の底部21aで支持させる。挿入部21の形状は、缶11の外形と実質的に同じとなるように形成されており、図2aでは円柱状となっている。また、挿入部21の深さは、挿入部21の上端開口部が缶の肩部11c近辺となるように構成されている。挿入部21の深さを浅くすると、シールポイントが加圧剤を充填する缶の開口部から遠くなり、充填毎の加圧剤の損失が大きくなる。この実施形態では、内袋12を缶11内に挿入させた状態でホルダー20に挿入させているが、缶11をホルダー20に挿入させた後に、内袋12を収縮させて挿入してもよい。また、バルブ13も同様である。
【0012】
図2bの工程ではガス充填機構25を降下させて、ホルダー20の上端20aをガス充填機構25の下端でシールして、缶11の少なくとも上部に缶内に連通した閉鎖空間Sを形成させる(閉鎖空間形成工程)。このガス充填機構25は、缶11およびホルダー20に対して間歇的に上下往復(矢印方向)するものである。
ガス充填機構25は、筒状の本体26と、その本体内に設けられるバルブ取付装置27とを備えている。
本体26は、ホルダー20の上端と当接する下端に形成されたシール部31と、外部から空間S内に加圧剤を導くガス充填通路32とを備えている。本体26の上端は、バルブ取付装置27によって閉じられており、本体26内の空間が缶11の上部に形成される閉鎖した空間Sとなる。
【0013】
バルブ取付装置27は、そのバルブのキャップ13gを保持し、バルブ13を独立して上下させるバルブ保持部36と、バルブのキャップ13gを側面から缶の環状凹部11eに対してクリンプするクリンプ装置37とからなる。
バルブ保持部36は、キャップ13gの上端および/または側面を保持または押圧してシールする環状のものである。バルブ保持部36とキャップ13gとのシールが、空間Sを構成している。
クリンプ装置37は、キャップ13gを缶11に対して押圧するように缶軸に対して角度を設けて環状に配置されたクリンプ爪37aと、そのクリンプ爪37を半径方向に往復運動させる駆動部37bとを備えている。クリンプ爪37aは、下方(先端)に向かって広がるように配置されている。駆動部37bは、クリンプ爪37aの基端部が挿入されるように配置され、上下に移動する筒状のものである。つまり、駆動部37bがクリンプ爪37aに対して下降することにより、駆動部37bがクリンプ爪37aの先端を半径方向内向きに押圧するものである。
【0014】
図2bの工程では、缶11の上部に閉鎖した空間Sを形成した後、加圧剤をガス充填通路32を介して空間S内に充填する(矢印方向)。このとき、バルブ13はバルブ保持部36により保持されており、プラグ13fが内袋の開口部と嵌合して内袋12を密封し、缶11とバルブ13との間から缶内(缶と内袋との間)の空間にその加圧剤Bが充填される。なお、加圧剤を充填する前に、空間内の空気をバキュームしてもよい。
【0015】
図2cの工程では、バルブ13を缶11にクリンプする(バルブ固着工程)。つまり、バルブ保持部36によってバルブ13を缶11の開口部に押圧してバルブ13によって缶11をシールさせると同時に、その状態でバルブ13を缶11に固定する。固定は、バルブ13を缶11に押圧した状態で、クリンプ爪37aでバルブのキャップ13gの側面を変形させ、缶の環状凹部11e(図1参照)に押し付ける。
【0016】
上述したように本発明は、加圧剤を缶11内に充填する際、加圧剤が逃げないように缶11の上部の閉鎖した空間Sをホルダー20とガス充填機構25との間に、缶11に外力を加えることなく形成することができるため、缶11に傷等を与えることがない。また、缶の形状に関係なく、缶の内部に加圧剤を充填することができ汎用性が高い。特に、小型のエアゾール容器に最適であり、様々なサイズに適宜対応させることができる。
【0017】
図3a〜dの工程は、ホルダー20が内部にリング状のすべり止め22を備えた場合のものである。つまり、図3aのホルダー20に缶11を挿入するとき、ホルダー20はすべり止めを備えているため、缶11の底部11aとホルダー20の挿入部21の底部21aとは、当接せず仮挿入の状態となる(図3b参照)。このとき、図2aと同様に、内袋12は缶11内に挿入されており、バルブ13は缶11の開口部に載置されている。この状態でガス充填機構25を下げることにより、ガス充填機構25のバルブ取付装置27がバルブ13の上端を押圧し、缶11をホルダー20内に収納すると同時に、ホルダー20の上端20aとガス充填機構25の下端とが当接シールし、缶11の上部に缶内に連通した閉鎖空間Sを形成する(図3c参照)。その後は、図2cと同様にバルブ取付装置27がバルブ13を缶11に固定する。この実施の形態では、すべり止めによりガス充填機の下降と共に缶が移動して閉鎖空間Sを形成するため、缶底をホルダーの底部で支えなくてもよく、高さの異なる缶に使用できる。しかし、このようなすべり止めを備えた場合であっても、缶11の底部11aとホルダー20の挿入部の底部21aとを当接させてもよい。
このようなすべり止め22は、合成ゴムやシリコーンゴムなどのゴムや合成樹脂によって成形される。特に弾性力があり、缶の保持力とシール性に優れていることからゴムが好ましい。
【0018】
このように構成されているため、缶11の外周面とホルダー20の内周面との当接を防止でき、缶11の外周面に傷が付きにくい。また、缶11をホルダー20の挿入部21に仮挿入するだけでよいため、その配置が簡易である。このすべり止め22には、缶11との間にシール性を持たせても良い。その場合、閉鎖空間Sを小さくでき、加圧剤のロスを一層小さくすることができる。また、図3eのように、ホルダー20の全内面を覆うラバー23を設けても良い。この場合も、ラバー23と缶11との間にシール性を持たせることによって加圧剤のロスを減少させることができる。
【0019】
内容物Aは、図2a、図3bの工程の前の状態で内袋12へ充填してもよく、例えば図4a〜cに示すようにバルブ13を固定した後にバルブ13(ステム13b)から内袋12へ充填してもよい。図4aは、加圧剤が充填された後の二重エアゾール容器10を示す。このとき、缶11と内袋12との間の隙間には加圧剤Bが充填されている。ここでは、エアゾール容器10をホルダー20に挿入したまま内容物を充填しているが、ホルダー20から出して内容物Aを充填してもよい。
この状態において、バルブ13(ステム13bを下方に操作して)を開放して内袋12
内の空気を排出する(図4b参照)。その後、バルブ13を開いてバルブ13のステム13bから内袋12内に内容物Aを充填するものである(図4c参照)。この場合、内袋12内の空気を除去することができるため、反応性の高い(特に、酸素との反応性の高い)内容物Aを安定的に保管することができる。
【0020】
小型のエアゾール容器としては、図5a〜hのものが挙げられる。図5a〜5fの小型エアゾール容器10a〜10fは、図1の実施形態のように内袋を備えた二重エアゾール構造となっている。一方、図5g、hの小型エアゾール容器10g、10hは、缶11g内に内容物Aと加圧剤Bとが充填されているものである。ほかに、内容物Aを効率的にバルブ13に吸い上げるために、ディップチューブ15がハウジング13aの下端に設けられている。また、この小型エアゾール容器10gは、上端にビード部を備えた缶11と、キャップ13gの代わりにマウンティングカップを備えたバルブ13とからなるタイプのものである点でも異なる。このようなエアゾール容器も缶11g内に内容物を充填した後、缶11gの開口部にバルブ13を仮置きし、缶11gとバルブ13との間から缶内にその加圧剤Bが充填される。
本発明の方法は、エアゾール容器にアンダーカップ充填により加圧剤を充填することができれば、エアゾール容器の形状、種類は問題とならない。例えば、内袋12を除いた図5aの小型エアゾール容器10a、内袋12を備えた図5gの小型エアゾール容器10g、または、図5a〜hのエアゾール容器であって大型サイズのものにも缶に損傷を与えることなく、加圧剤を効率よく充填させることができる。
【0021】
本発明の加圧剤の充填方法は、缶の外径とバルブの外径の比率が1.00〜1.30であるものが好ましく、特に1.00〜1.25であるものが好ましい。比率が1.30を超える場合、缶の上部に形成される隙間Sが大きくなり、加圧剤を充填する際、缶と内袋との隙間に充填する量よりロスが大きくなる。比率が1.00未満である場合、バルブの径が缶の外径より大きくなり、ホルダーでシールポイントを形成することが困難となる。缶の大きさとしては、高さが30〜200mm、径が10〜40mmが好ましい。
【0022】
図5a〜hの小型エアゾール容器10a〜10hの詳細を次の表1に示す。
【表1】

本発明の充填方法を用いることにより、上記いずれの小型エアゾール容器10a〜10hにも、缶に傷を与えることなく加圧剤を確実に所定量充填することができる。
【0023】
図6aのホルダー40は、複数のエアゾール容器に加圧剤を同時に充填するためのものであり、挿入部40aが複数形成されている。この場合、ガス充填機構41も、図6bに示すように、上記本体26(ガス充填通路32)およびバルブ取付装置27を複数備えたものとなる。ガス充填通路は1ヶ所で、挿入部分を連通させてもよい。
【0024】
図7aのホルダー50は、中心孔に缶11を挿入する挿入部51を備えた円筒状のものである。また、このホルダー50は、上下に延びる断面半円の凹部53を備えた2つの割部材52を、凹部53同士を相対させて連結することにより構成される割り型タイプのものである。また、凹部53の内面に缶11が挿入されたときに缶11と当接するパッキン等のシール材54を設けられている。このシール材54と缶11とが当接しているため、ガス充填機構(図示せず)とホルダー50とがシール当接したときに、缶11の上部に形成される空間Sが閉じる。一方、シール材54の変わりに割部材52に半円状の底部を設けてもよく、両方設けても良い。さらにホルダーの底部にパッキン等のシール材を設け、ガス充填機構が下降してホルダーと当接シールしたときに、底部のシール材を圧縮して底部をシールし閉鎖空間内の気密性を高くして加圧剤の充填ロスを減らすことができる。
図7bのホルダー55は、2つの割部材56を連結するものであって、缶11を挿入する挿入部51を複数備えたものである。つまり、割部材56は、それぞれ複数の断面半円の凹部57を備えている。このものも凹部57の内面にはシール材58が設けられている。このホルダー55に収容された缶11に、図6bのガス充填機構41などを用いて加圧剤を充填する。
【符号の説明】
【0025】
A 内容物
B 加圧剤
S 閉鎖空間
10 二重エアゾール容器
10a〜10h 小型エアゾール容器
11、11g 缶
11a 底部
11b 胴部
11c 肩部
11d 首部
11e 環状凹部
12 内袋
13 エアゾールバルブ
13a ハウジング
13b ステム
13c ばね
13e ステムラバー
13f プラグ
13g キャップ
13h シール部材
15 ディップチューブ
20 ホルダー
20a 上端
21 挿入部
21a 底部
22 すべり止め
23 ラバー
25 ガス充填機構
26 本体
27 バルブ取付装置
31 シール部
32 ガス充填通路
36 バルブ保持部
37 クリンプ装置
37a クリンプ爪
37b 駆動部
40 ホルダー
40a 挿入部
41 ガス充填機構
50 ホルダー
51 挿入部
52 割部材
53 凹部
54 シール材
55 ホルダー
56 割部材
57 凹部
58 シール材
100 二重エアゾール製品
101 缶
101a 上部
102 内袋
103 エアゾールバルブ
103a ステム
103b 上端
104 内容物
105 加圧剤
107 供給通路
108 ガス充填機構
109 閉鎖空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
缶と、その缶の開口部に取り付けられるエアゾールバルブとからなるエアゾール容器に加圧剤を充填する充填方法であって、
前記缶をホルダーに収納する工程と、
前記ホルダーの上部をシールして缶上部に缶内と連通する閉鎖空間を形成する工程と、
前記閉鎖空間を通じて缶内に加圧剤を充填する工程と、
前記エアゾールバルブを缶に固着する工程とを有する、
エアゾール容器への加圧剤の充填方法。
【請求項2】
前記エアゾール容器が、前記缶内に収納される内袋を備えた二重エアゾール容器であり、前記加圧剤を充填する空間が缶と内袋との隙間である、
請求項1記載の充填方法。
【請求項3】
前記缶の外径とバルブの外径の比率が1.00〜1.30である、
請求項1記載の充填方法。
【請求項4】
前記ホルダーが缶の上下方向の移動を制御するすべり止めを備えている、
請求項1記載の充填方法。
【請求項5】
前記ホルダーが筒状であり、底部にシール材を備えている、請求項1記載の充填方法。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか記載の充填方法で加圧剤を充填した、エアゾール製品。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−111511(P2012−111511A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−261800(P2010−261800)
【出願日】平成22年11月24日(2010.11.24)
【出願人】(391021031)株式会社ダイゾー (130)
【Fターム(参考)】