説明

エアロゾル化ニトライトおよび一酸化窒素供与性化合物ならびにそれらの使用

【解決手段】 エアロゾル化に適するニトライト、亜硝酸塩またはニトライト若しくは一酸化窒素生産性化合物の製剤、ならびに肺動脈性高血圧、鼻腔内若しくは肺細菌感染症の治療のための、または移植に関係する心臓、脳および臓器の虚血性再潅流傷害を治療若しくは予防するための、ニトライト、亜硝酸塩またはニトライト若しくは一酸化窒素供与性化合物のエアロゾル投与のためのそのような製剤の使用を本明細書に開示する。詳細には、前記適応症のために特別に調合され、呼吸器管に送達される吸入ニトライト、亜硝酸塩またはニトライト若しくは一酸化窒素供与性化合物を記載する。組成物は、本明細書に記載するすべての製剤、キット、および装置の組み合わせを含む。方法は、記載する組成物についての吸入手順および生産のための製造プロセスおよび使用を含む。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
肺送達のための医薬的に許容されるニトライト化合物製剤組成物であって、
(a)7.0より高いが9.0より低い最終pHを有するニトライト化合物水溶液を含み、該水溶液が、
(i)約0.667mg NO/mLから約100mg NO/mLの濃度のニトライト化合物と、
(ii)味マスキング剤と、
(iii)pH緩衝剤と
を含有することを特徴とするニトライト化合物製剤組成物。
【請求項2】
請求項1記載のニトライト化合物製剤組成物において、前記味マスキング剤は、サッカリンナトリウムである。
【請求項3】
請求項2記載のニトライト化合物製剤組成物において、前記サッカリンナトリウムは、0.1mMから2.0mMの濃度である。
【請求項4】
請求項1記載のニトライト化合物製剤組成物において、前記pH緩衝剤は、約6.5から約9.3のpKaを有し、および約7.0から約9.0のpHを維持するために十分な濃度で存在する。
【請求項5】
請求項4記載のニトライト化合物製剤組成物において、前記pH緩衝剤は、リン酸ナトリウムである。
【請求項6】
請求項5記載のニトライト化合物製剤組成物において、前記リン酸ナトリウムは、約0.1mMから約5.0mMの濃度である。
【請求項7】
請求項1記載のニトライト化合物製剤組成物において、当該ニトライト化合物製剤組成物を霧化すると、その組成物が、約0.1から5.0マイクロメートルの体積平均径の液体粒子を含むエアロゾルを形成するものである。
【請求項8】
請求項1記載のニトライト化合物製剤において、前記pH緩衝剤は、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、ACES、ADA、AMPSO、BES、BICINE、BIS−TRIS、BIS−TRISプロパン、CHES、DIPSO、EPPS、ジグリシン、HEPBS、HEPES、MOPS、MOPSO、PIPES、POPSO、二塩基性リン酸ナトリウム、一塩基性リン酸ナトリウム、二塩基性リン酸カリウム、一塩基性リン酸カリウム、TAPS、TAPSO、TES、トリシン、およびTRIZMAから成る群から選択される1若しくはそれ以上の薬剤を含むものである。
【請求項9】
肺送達のための医薬的に許容されるニトライト化合物製剤であって、
約7.0から約9.0の最終pHおよび約100から約3600mOsmol/kgの重量オスモル濃度を有する水溶液であって、
(i)約0.667mg NO/mLから約100mg NO/mLの濃度のニトライト化合物と、
(ii)味マスキング剤と、
(iii)6.5と9.3の間のpKaを有するpH緩衝剤と
を含むものである前記溶液を含み、
霧化すると、約0.1から約5.0マイクロメートルの体積平均径の液体粒子を含むエアロゾルを形成することを特徴とする、ニトライト化合物製剤。
【請求項10】
請求項9記載のニトライト化合物製剤において、重量オスモル濃度は、
(a)約300mOsmol/kg未満である重量オスモル濃度、
(b)約600mOsmol/kg未満である重量オスモル濃度、
(c)約1200mOsmol/kg未満である重量オスモル濃度;
(d)約2400mOsmol/kg未満である重量オスモル濃度、および
(e)約3000mOsmol/kg未満である重量オスモル濃度
から成る群から選択されるものである。
【請求項11】
請求項9または請求項10のいずれかに記載のニトライト化合物製剤において、味マスキング剤は、サッカリンナトリウムを含むものである。
【請求項12】
請求項9記載のニトライト化合物製剤において、pH緩衝剤は、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、ACES、ADA、AMPSO、BES、BICINE、BIS−TRIS、BIS−TRISプロパン、CHES、DIPSO、EPPS、ジグリシン、HEPBS、HEPES、MOPS、MOPSO、PIPES、POPSO、二塩基性リン酸ナトリウム、一塩基性リン酸ナトリウム、二塩基性リン酸カリウム、一塩基性リン酸カリウム、TAPS、TAPSO、TES、トリシン、およびTRIZMAのうちの1若しくはそれ以上から成る群から選択されるものである。
【請求項13】
肺送達のための医薬的に許容されるニトライト化合物製剤であって、
(i)約0.667mg NO/mLから約100mg NO/mLの濃度のニトライト化合物と、
(ii)味マスキング剤と、
(iii)6.5と9.3の間のpKaを有するpH緩衝剤と
を含み;
霧化すると、約0.1から約5.0マイクロメートルの体積平均径の液体粒子を含むエアロゾルを形成することを特徴とする、ニトライト化合物製剤。
【請求項14】
請求項13記載のニトライト化合物製剤において、このニトライト化合物製剤は、
(a)約300mOsmol/kg未満である重量オスモル濃度;
(b)約600mOsmol/kg未満である重量オスモル濃度;
(c)約1200mOsmol/kg未満である重量オスモル濃度;
(d)約2400mOsmol/kg未満である重量オスモル濃度;および
(e)約3000mOsmol/kg未満である重量オスモル濃度
から成る群から選択される重量オスモル濃度を有する製剤をさらに含むものである。
【請求項15】
請求項14記載のニトライト化合物製剤において、味マスキング剤は、サッカリンナトリウムを含むものである。
【請求項16】
請求項15記載のニトライト化合物製剤において、pH緩衝剤は、リン酸ナトリウムである。
【請求項17】
肺送達のための医薬的に許容されるニトライト化合物製剤であって、
(i)約7.0から約9.0の最終pHを有する水溶液と;
(ii)約0.667mg NO/mLから約100mg NO/mLの濃度の亜硝酸ナトリウムと;
(iii)約0.1mMから約2.0mMの濃度のサッカリンナトリウムと;
(iv)約0.1mMから約5.0mMの濃度のリン酸ナトリウムと
を含むことを特徴とする、ニトライト化合物製剤。
【請求項18】
請求項17記載のニトライト化合物製剤において、このニトライト化合物製剤は、その製剤を霧化すると、約0.1から約5マイクロメートルの体積平均径の液体粒子を含むエアロゾルを形成するものである。
【請求項19】
約0.1から5マイクロメートルの体積平均径の医薬的に許容される霧化液体粒子であって、
(1)振動メッシュ式ネブライザおよびジェット式ネブライザの少なくとも一方においてニトライト化合物製剤を霧化して、前記霧化液体粒子を含むエアロゾルを得ること
を含む方法によって形成され、
前記ニトライト化合物製剤が、
(i)約0.667mg NO/mLから約100mg NO/mLの濃度のニトライト化合物と、
(ii)味マスキング剤と、
(iii)6.5と9.3の間のpKaを有するpH緩衝剤と
を含むことを特徴とする、霧化液体粒子。
【請求項20】
請求項19記載の霧化液体粒子において、前記霧化ニトライト化合物製剤は、約100から約3000mOsmol/kgの重量オスモル濃度を有するものである。
【請求項21】
請求項19記載の霧化液体粒子において、霧化ニトライト化合物製剤は、
(a)約300mOsmol/kg未満である重量オスモル濃度;
(b)約600mOsmol/kg未満である重量オスモル濃度;
(c)約1200mOsmol/kg未満である重量オスモル濃度;
(d)約2400mOsmol/kg未満である重量オスモル濃度;および
(e)約3000mOsmol/kg未満である重量オスモル濃度
から成る群から選択される、重量オスモル濃度を有するものである。
【請求項22】
請求項19記載の霧化液体粒子において、前記味マスキング剤は、サッカリンナトリウムを含むものである。
【請求項23】
請求項19記載の霧化液体粒子において、pH緩衝剤は、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、ACES、ADA、AMPSO、BES、BICINE、BIS−TRIS、BIS−TRISプロパン、CHES、DIPSO、EPPS、ジグリシン、HEPBS、HEPES、MOPS、MOPSO、PIPES、POPSO、二塩基性リン酸ナトリウム、一塩基性リン酸ナトリウム、二塩基性リン酸カリウム、一塩基性リン酸カリウム、TAPS、TAPSO、TES、トリシン、およびTRIZMAのうちの1若しくはそれ以上から成る群から選択されるものである。
【請求項24】
請求項19記載の霧化液体粒子において、前記pH緩衝剤は、リン酸ナトリウムである。
【請求項25】
医薬的に許容されるニトライト化合物の治療有効量の肺床への送達を、そのような送達が必要な被験者において行う方法であって、
(a)約7.0から約9.0のpHを有する水溶液を含むニトライト化合物製剤を霧化して、約0.1から約5マイクロメートルの体積平均径の液体粒子を含むエアロゾルを形成する段階であって、該水溶液が、
(i)約0.667mg NO/mLから約100mg NO/mLのニトライトと、
(ii)約0.1mMから約2.0mMのサッカリンナトリウムと、
(iii)約0.1mMから約5.0mMのリン酸ナトリウムと
を含むものである前記霧化段階と;
(b)(a)のエアロゾルを吸入によって投与し、それによってニトライト化合物の治療有効量を肺床に送達する段階と
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項26】
請求項25記載の方法において、前記投与は、肺床へのニトライト化合物送達のピーク期間が吸入の開始後60分以内の投与を含むものである。
【請求項27】
請求項25記載の方法において、前記投与は、肺床へのニトライト化合物送達のピーク期間が吸入の開始後35分以内の投与を含むものである。
【請求項28】
請求項25記載の方法において、前記投与は、肺床へのニトライト化合物送達のピーク期間が吸入の開始後25分以内の投与を含むものである。
【請求項29】
請求項25記載の方法において、前記投与は、肺床へのニトライト化合物送達のピーク期間が吸入の開始後15分以内の投与を含むものである。
【請求項30】
請求項25記載の方法において、前記投与は、肺床へのニトライト化合物送達のピーク期間が吸入の開始後10分以内の投与を含むものである。
【請求項31】
請求項25記載の方法において、前記投与は、肺床へのニトライト化合物送達のピーク期間が吸入の開始後5分以内の投与を含むものである。
【請求項32】
肺送達のための医薬的に許容されるニトライト化合物製剤組成物であって、
(a)約7.0から約9.0の最終pHを有する溶液に少なくとも90mg/mLの濃度で溶解された亜硝酸ナトリウムと;
(b)約0.1mMから約2.0mMの濃度のサッカリンナトリウムと;
(c)約0.1mMから約5.0mMの濃度のリン酸ナトリウムと
を含むことを特徴とする、組成物。
【請求項33】
肺送達のための医薬的に許容されるニトライト化合物製剤組成物であって、
(a)少なくとも70mg/mLの濃度で溶解された亜硝酸ナトリウムを含む溶液であって、約7.0から約9.0の最終pHを有するものである該溶液と、
(b)約0.1mMから約2.0mMの濃度のサッカリンナトリウムと、
(c)約0.1mMから約5.0mMの濃度のリン酸ナトリウムと
を含むことを特徴とする、組成物。
【請求項34】
肺送達のための医薬的に許容されるニトライト化合物製剤組成物であって、
(a)少なくとも50mg/mLの濃度で溶解された亜硝酸ナトリウムを含む溶液であって、約7.0から約9.0の最終pHを有するものである該溶液と、
(b)約0.1mMから約2.0mMの濃度のサッカリンナトリウムと、
(c)約0.1mMから約5.0mMの濃度のリン酸ナトリウムと
を含むことを特徴とする、組成物。
【請求項35】
肺送達のための医薬的に許容されるニトライト化合物製剤組成物であって、
(a)少なくとも30mg/mLの濃度で溶解された亜硝酸ナトリウムを含む溶液であって、約7.0から約9.0の最終pHを有するものである該溶液と、
(b)約0.1mMから約2.0mMの濃度のサッカリンナトリウムと、
(c)約0.1mMから約5.0mMの濃度のリン酸ナトリウムと
を含むことを特徴とする、組成物。
【請求項36】
肺送達のための医薬的に許容されるニトライト化合物製剤組成物であって、
(a)少なくとも20mg/mLの濃度で溶解された亜硝酸ナトリウムを含む溶液であって、約7.0から約9.0の最終pHを有するものである該溶液と、
(b)約0.1mMから約2.0mMの濃度のサッカリンナトリウムと、
(c)約0.1mMから約5.0mMの濃度のリン酸ナトリウムと
を含むことを特徴とする、組成物。
【請求項37】
肺送達のための医薬的に許容されるニトライト化合物製剤組成物であって、
(a)少なくとも10mg/mLの濃度で溶解された亜硝酸ナトリウムを含む溶液であって、約7.0から約9.0の最終pHを有するものである該溶液と、
(b)約0.1mMから約2.0mMの濃度のサッカリンナトリウムと、
(c)約0.1mMから約5.0mMの濃度のリン酸ナトリウムと
を含むことを特徴とする、組成物。
【請求項38】
肺送達のための医薬的に許容されるニトライト化合物製剤組成物であって、
(a)少なくとも5mg/mLの濃度で溶解された亜硝酸ナトリウムを含む溶液であって、約7.0から約9.0の最終pHを有するものである該溶液と、
(b)約0.1mMから約2.0mMの濃度のサッカリンナトリウムと、
(c)約0.1mMから約5.0mMの濃度のリン酸ナトリウムと
を含むことを特徴とする、組成物。
【請求項39】
肺送達のための医薬的に許容されるニトライト化合物製剤組成物であって、
(a)少なくとも1mg/mLの濃度で溶解された亜硝酸ナトリウムを含む溶液であって、約7.0から約9.0の最終pHを有するものである該溶液と。
(b)約0.1mMから約2.0mMの濃度のサッカリンナトリウムと、
(c)約0.1mMから約5.0mMの濃度のリン酸ナトリウムと
を含むことを特徴とする、組成物。
【請求項40】
請求項13および17のいずれか1つに記載のニトライト化合物製剤または請求項19記載の霧化液体粒子において、このニトライト化合物製剤またはこの霧化液体粒子は、吸入による肺送達のためのものである。
【請求項41】
肺動脈性高血圧または虚血性再潅流傷害を治療する方法であって、請求項1および32から38のいずれか1つに記載のニトライト化合物製剤組成物または請求項9、13および17のいずれか1つに記載のニトライト化合物製剤の治療有効用量を、その必要がある被験者に投与することを含むことを特徴とする、方法。
【請求項42】
請求項41記載の方法において、虚血性再潅流傷害は、冠動脈性心疾患、脳卒中または移植に関連したものである。
【請求項43】
請求項41記載の方法において、肺動脈性高血圧(pulmonary arterial hypertension:PAH)は、I群PAH、II群肺高血圧(肺静脈性高血圧)、III群肺高血圧(肺疾患および/または低酸素血症に関連した肺高血圧)、IV群肺高血圧(慢性血栓性および/または塞栓性疾患に起因する肺高血圧)、または組織球症X、リンパ管腫症、および肺血管の収縮を引き起こす他の病状を含む、V群肺高血圧である。
【請求項44】
キットであって、
(a)医薬的に許容されるニトライト製剤であって、7.0より高いが9.0より低い最終pHを有する、および
(i)約0.667mg NO/mLから約100mg NO/mLの濃度のニトライト化合物と、
(ii)味マスキング剤と、
(iii)pH緩衝剤と
を含有するニトライト化合物水溶液を含むものである前記ニトライト製剤と、
(b)(a)のニトライト製剤をエアロゾル化することに適しているネブライザと
を有することを特徴とする、キット。
【請求項45】
請求項44記載のキットにおいて、前記味マスキング剤は、サッカリンナトリウムである。
【請求項46】
請求項44記載のキットにおいて、前記pH緩衝剤は、リン酸ナトリウムである。
【請求項47】
肺動脈性高血圧または虚血性再潅流傷害を治療する方法であって、ネブライザを使用する吸入によってニトライト液体化合物製剤組成物の治療有効用量をその必要がある被験者に投与することを含み、前記ネブライザが、体積平均5マイクロメートル未満の粒子で約0.25から90mgの亜硝酸ナトリウムを含有する吸入エアロゾルを、前記被験者に送達することを特徴とする、方法。
【請求項48】
約1から約360mgの亜硝酸ナトリウムを収容するように液体亜硝酸ナトリウム製剤が負荷されたエアロゾル化装置であって、5マイクロメートル未満の体積平均径の粒子で約0.25から90mgの亜硝酸ナトリウムを含有するエアロゾルを被験者に送達することを特徴とする、エアロゾル化装置。
【請求項49】
約0.36から約129mgの亜硝酸ナトリウムを収容するように液体亜硝酸ナトリウム製剤が負荷されたエアロゾル化装置であって、5マイクロメートル未満の体積平均径の粒子で約0.25から90mgの亜硝酸ナトリウムを含有するエアロゾルを被験者に送達することを特徴とする、エアロゾル化装置。
【請求項50】
肺動脈性高血圧または虚血性再潅流傷害を治療する方法であって、ドライパウダ式吸入器を使用する吸入によってドライ・パウダ・ニトライト化合物製剤組成物の治療有効用量をその必要がある被験者に投与することを含み、前記ドライパウダ式吸入器が、5マイクロメートル未満の体積平均径の粒子で約0.18から18mgの亜硝酸ナトリウムを含有するエアロゾルを前記被験者に送達することを特徴とする、方法。
【請求項51】
吸入吸気1回につき約0.35mgから約35mgの亜硝酸ナトリウムを収容するようにドライパウダ亜硝酸ナトリウム製剤が負荷された単回または多回投与用のドライパウダ式吸入器であって、吸入吸気1回につき5マイクロメートル未満の平均径の粒子で約0.18mgから18mgの亜硝酸ナトリウムを含有するエアロゾルを前記被験者に送達することを特徴とする、ドライパウダ式吸入器。
【請求項52】
請求項47および50記載の方法において、亜硝酸ナトリウムの投与は、結果として約0.1μMから約10μMのピーク血漿中ニトライトをもたらすものである。
【請求項53】
請求項48、49および51記載の吸入装置において、送達は、結果として約0.1μMから約10μMのピーク血漿中ニトライトをもたらすものである。
【請求項54】
請求項1記載のニトライト化合物製剤組成物において、ニトライトは、亜硝酸ナトリウムである。
【請求項55】
請求項1、32、33、34、35、36、37および38のいずれか1つに記載のニトライト化合物製剤組成物において、肺送達は、吸入によるものである。
【請求項56】
肺送達のためのニトライト化合物製剤組成物であって、
(a)7.0より高いpHを有するニトライト化合物水溶液と;
(b)酸性賦形剤水溶液と
を含み、
(a)と(b)を混合してニトライト化合物製剤を形成すると:
(i)ニトライト化合物が、約0.667mg NO/mLから約100mg NO/mLの濃度で存在する、
(ii)前記ニトライト化合物製剤が、約4.7から約6.5のpHを有する、および
(iii)一酸化窒素バブルを、混合後少なくとも15、30、45または60分間、視覚的に検出できない
ことを特徴とする、ニトライト化合物製剤組成物。
【請求項57】
請求項56記載のニトライト化合物製剤組成物において、このニトライト化合物製剤組成物は、(a)と(b)を混合すると、ニトライト化合物が、酸性賦形剤に対して150:1、200:1または250:1を超えるモル比で存在するものである。
【請求項58】
肺送達のためのニトライト化合物製剤組成物であって、
(a)7.0より高いpHを有するニトライト化合物水溶液と;
(b)酸性賦形剤水溶液と
を含み、
(a)と(b)を混合してニトライト化合物製剤を形成すると:
(i)ニトライト化合物が、約0.667mg NO/mLから約100mg NO/mLの濃度で存在する、
(ii)ニトライト化合物製剤が、約4.7から約6.5のpHを有する、および
(iii)ニトライト化合物が、酸性賦形剤に対して150:1、200:1または250:1を超えるモル比で存在する
ことを特徴とする、ニトライト化合物製剤組成物。
【請求項59】
請求項56または請求項58のいずれかに記載のニトライト化合物製剤組成物において、このニトライト化合物製剤組成物は、ニトライト化合物製剤を霧化して、約0.1から5.0マイクロメートルの体積平均径の液体粒子を含むエアロゾルを形成すると、前記エアロゾルが、12十億分率から1800十億分率の一酸化窒素を含むものである。
【請求項60】
請求項56または請求項58のいずれかに記載のニトライト化合物製剤組成物において、このニトライト化合物製剤組成物は、混合後15分以内に、ネブライザによる該ニトライト化合物製剤の霧化が、ニトライト化合物水溶液のネブライザによる霧化に比べて検出可能に損なわれないものである。
【請求項61】
請求項56または請求項58のいずれかに記載のニトライト化合物製剤組成物において、このニトライト化合物製剤組成物は、味マスキング剤をさらに含むものである。
【請求項62】
請求項61記載のニトライト化合物製剤組成物において、味マスキング剤は、サッカリンナトリウムを含むものである。
【請求項63】
肺送達のためのニトライト化合物製剤であって、約4.7から約6.5のpHを有する水溶液を含み、該溶液が、
(a)約0.667mg NO/mLから約100mg NO/mLの濃度のニトライト化合物と、
(b)約0.021mMから約3.2mMの濃度のクエン酸と
を含むことを特徴とする、ニトライト化合物製剤。
【請求項64】
請求項63記載のニトライト化合物製剤組成物において、このニトライト化合物製剤組成物は、ニトライト化合物製剤を霧化して、約0.1から5.0マイクロメートルの体積平均径の液体粒子を含むエアロゾルを形成すると、該エアロゾルが、12十億分率から1800十億分率の一酸化窒素を含むものである。
【請求項65】
請求項63記載のニトライト化合物製剤において、このニトライト化合物製剤は、味マスキング剤をさらに含むものである。
【請求項66】
請求項65記載のニトライト化合物製剤において、味マスキング剤は、サッカリンナトリウムを含むものである。
【請求項67】
肺送達のためのニトライト化合物製剤であって、約4.7から約6.5のpHを有する水溶液を含み、該溶液が、
(a)約0.667mg NO/mLから約100mg NO/mLの濃度のニトライト化合物と;
(b)5.1と6.8の間のpKaを有し、23℃で少なくとも1時間の期間にわたって約4.7から約6.5のpHを維持するために十分な濃度で存在する緩衝剤と;
(c)味マスキング剤と
を含むことを特徴とする、ニトライト化合物製剤。
【請求項68】
請求項67記載のニトライト化合物製剤において、このニトライト化合物製剤は、このニトライト化合物製剤を霧化して、約0.1から約5.0マイクロメートルの体積平均径の液体粒子を含むエアロゾルを形成すると、該エアロゾルが12十億分率から1800十億分率の一酸化窒素を含むものである。
【請求項69】
請求項67記載のニトライト化合物製剤において、緩衝剤は、リンゴ酸塩、ピリジン、ピペラジン、コハク酸塩、ヒスチジン、マレイン酸塩、BIS−TRIS、ピロリン酸塩、PIPES、ACES、ヒスチジン、MES、カコジル酸、HCO/NaHCOおよびN−(2−アセトアミド)−2−イミノ二酢酸(N−(2−Acetamido)−2−iminodiacetic acid:ADA)から成る群から選択されるものである。
【請求項70】
肺送達のためのニトライト化合物製剤であって、
約4.7から約6.5のpHおよび約100から約3600mOsmol/kgの重量オスモル濃度を有する水溶液であって、
(i)約0.667mg NO/mLから約100mg NO/mLの濃度のニトライト化合物と、
(ii)5.1と6.8の間のpKaを有するpH緩衝剤と
を含むものである前記溶液を含み、
霧化すると、約0.1から約5.0マイクロメートルの体積平均径の液体粒子を含むエアロゾルを形成し、該エアロゾルが、12十億分率から1800十億分率の一酸化窒素を含むことを特徴とする、ニトライト化合物製剤。
【請求項71】
請求項70記載のニトライト化合物製剤であって、このニトライト化合物製剤は、
(a)味マスキング剤をさらに含むニトライト化合物製剤、
(b)ニトライト化合物濃度が少なくとも16.7mg NO/mLであるニトライト化合物製剤であって、味マスキング剤をさらに含むものである該製剤、
(c)重量オスモル濃度が約650mOsmol/kg未満であり、ニトライト化合物がpH緩衝剤に対して150:1、200:1、250:1、300:1、400:1または500:1を超えるモル濃度で存在するニトライト化合物製剤、ならびに
(d)重量オスモル濃度が約1000mOsmol/kg未満であり、ニトライト化合物がpH緩衝剤に対して150:1、200:1、250:1、300:1、400:1または500:1を超えるモル濃度で存在するニトライト化合物製剤であって、味マスキング剤をさらに含むものである該製剤
から選択されるものである。
【請求項72】
請求項67または請求項71のいずれかに記載のニトライト化合物製剤において、味マスキング剤は、サッカリンナトリウムを含むものである。
【請求項73】
請求項70記載のニトライト化合物製剤において、pH緩衝剤は、リンゴ酸塩、ピリジン、ピペラジン、コハク酸塩、ヒスチジン、マレイン酸塩、BIS−TRIS、ピロリン酸塩、PIPES、ACES、ヒスチジン、MES、カコジル酸、HCO/NaHCOおよびN−(2−アセトアミド)−2−イミノ二酢酸(N−(2−Acetamido)−2−iminodiacetic acid:ADA)から成る群から選択されるものである。
【請求項74】
肺送達のためのニトライト化合物製剤であって、
約4.7から約6.5のpHおよび約100から約3600mOsmol/kgの重量オスモル濃度を有する水溶液であって、
(i)約0.667mg NO/mLから約100mg NO/mLの濃度のニトライト化合物と、(ii)クエン酸と
を含むものである前記溶液を含み、
霧化すると、約0.1から約5.0マイクロメートルの体積平均径の液体粒子を含むエアロゾルを形成し、該エアロゾルが、12十億分率から1800十億分率の一酸化窒素を含むことを特徴とする、ニトライト化合物製剤。
【請求項75】
請求項74記載のニトライト化合物製剤において、このニトライト化合物製剤は、
(a)味マスキング剤をさらに含むニトライト化合物製剤、
(b)ニトライト化合物濃度が少なくとも16.7mg NO/mLであるニトライト化合物製剤であって、味マスキング剤をさらに含むものである該製剤、
(c)重量オスモル濃度が約650mOsmol/kg未満であり、ニトライト化合物がpH緩衝剤に対して150:1、200:1、250:1、300:1、400:1または500:1を超えるモル濃度で存在するニトライト化合物製剤、ならびに
(d)重量オスモル濃度が約1000mOsmol/kg未満であり、ニトライト化合物がpH緩衝剤に対して150:1、200:1、250:1、300:1、400:1または500:1を超えるモル濃度で存在するニトライト化合物製剤であって、味マスキング剤をさらに含むものである該製剤
から選択されるものである。
【請求項76】
請求項75記載のニトライト化合物製剤において、味マスキング剤は、サッカリンナトリウムを含むものである。
【請求項77】
肺送達のためのニトライト化合物製剤であって、
亜硝酸ナトリウムとサッカリンナトリウムとクエン酸とを含む、約4.7から約6.5のpHを有する水溶液を含み、
(i)亜硝酸ナトリウムが、サッカリンナトリウムに対して、約1.3×10:1から約4.4×10:1のモル比で前記溶液中に存在する、および
(ii)亜硝酸ナトリウムが、クエン酸に対して、約2.0×10:1から約6.9×10:1のモル比で前記溶液中に存在する
ことを特徴とする、ニトライト化合物製剤。
【請求項78】
請求項77記載のニトライト化合物製剤において、このニトライト化合物製剤は、その製剤を霧化して、約0.1から約5マイクロメートルの体積平均径の液体粒子を含むエアロゾルを形成すると、該エアロゾルが、12十億分率から1800十億分率の一酸化窒素を含むものである。
【請求項79】
約0.1から約5マイクロメートルの体積平均径の霧化液体粒子であって、
(1)(a)7.0より高いpHを有するニトライト化合物水溶液と(b)酸性賦形剤水溶液とを混合して、ニトライト化合物製剤を形成する段階と;
(2)前記混合段階の約15〜30分以内に、振動メッシュ式ネブライザおよびジェット式ネブライザの少なくとも一方において(1)のニトライト化合物製剤を霧化して、前記霧化液体粒子を含むエアロゾルを得る段階と
を含む方法によって形成され、
(i)ニトライト化合物が、約0.667mg NO/mLから約100mg NO/mLの濃度で前記ニトライト化合物製剤中に存在する、
(ii)前記ニトライト化合物製剤が、約4.7から約6.5のpHを有する、および
(iii)前記エアロゾルが、12十億分率から1800十億分率の一酸化窒素を含む
ことを特徴とする、霧化液体粒子。
【請求項80】
請求項79記載の霧化液体粒子において、この霧化液体粒子は、ニトライト化合物製剤中のニトライト化合物濃度が少なくとも16.7mg NO/mLである、
(a)段階(1)が味マスキング剤の混合をさらに含む方法によって形成されるのでニトライト化合物製剤が該味マスキング剤を含む粒子、および
(b)段階(1)が味マスキング剤の混合をさらに含む方法によって形成されるのでニトライト化合物製剤が該味マスキング剤を含む粒子、
から選択されるものである。
【請求項81】
請求項80記載の霧化液体粒子において、味マスキング剤は、サッカリンナトリウムを含むものである。
【請求項82】
約0.1から約5マイクロメートルの体積平均径の霧化液体粒子であって、
約4.7から約6.5のpHを有する水溶液であって、
(a)約0.667mg NO/mLから約100mg NO/mLの濃度のニトライト化合物と、
(b)約0.021mMから約3.2mMの濃度で存在するクエン酸と
を含むものである前記溶液を含み、
12十億分率から1800十億分率の一酸化窒素を含むエアロゾル中に存在することを特徴とする、霧化液体粒子。
【請求項83】
約0.1から約5マイクロメートルの体積平均径の霧化液体粒子であって、
約4.7から約6.5のpHを有する水溶液であって、
(a)約0.667mg NO/mLから約150mg NO/mLの濃度のニトライト化合物と、
(b)5.1と6.8の間のpKaを有し、23℃で少なくとも1時間の期間にわたって約4.7から約6.5のpHを維持するために十分な濃度で存在する緩衝剤と
を含むものである前記溶液を含み、
12十億分率から1800十億分率の一酸化窒素を含むエアロゾル中に存在することを特徴とする、霧化液体粒子。
【請求項84】
請求項83記載の霧化液体粒子において、緩衝剤は、リンゴ酸塩、ピリジン、ピペラジン、コハク酸塩、ヒスチジン、マレイン酸塩、BIS−TRIS、ピロリン酸塩、PIPES、ACES、ヒスチジン、MES、カコジル酸、HCO/NaHCOおよびN−(2−アセトアミド)−2−イミノ二酢酸(N−(2−Acetamido)−2−iminodiacetic acid:ADA)から成る群から選択されるものである。
【請求項85】
約0.1から約5マイクロメートルの体積平均径の霧化液体粒子であって、
約4.7から約6.5のpHおよび約100から約3600mOsmol/kgの重量オスモル濃度を有する水溶液であって、
(i)約0.667mg NO/mLから約100mg NO/mLの濃度のニトライト化合物と、
(ii)5.1と6.8の間のpKaを有するpH緩衝剤と
を含むものである前記溶液を含み、
12十億分率から1800十億分率の一酸化窒素を含むエアロゾル中に存在することを特徴とする、霧化液体粒子。
【請求項86】
請求項85記載の霧化液体粒子において、緩衝剤は、リンゴ酸塩、ピリジン、ピペラジン、コハク酸塩、ヒスチジン、マレイン酸塩、BIS−TRIS、ピロリン酸塩、PIPES、ACES、ヒスチジン、MES、カコジル酸、HCO/NaHCOおよびN−(2−アセトアミド)−2−イミノ二酢酸(N−(2−Acetamido)−2−iminodiacetic acid:ADA)から成る群から選択されるものである。
【請求項87】
約0.1から約5マイクロメートルの体積平均径の霧化液体粒子であって、
約4.7から約6.5のpHおよび約100から約3600mOsmol/kgの重量オスモル濃度を有する水溶液であって、
(i)約0.667mg NO/mLから約100mg NO/mLの濃度のニトライト化合物と、
(ii)クエン酸と
を含むものである前記溶液を含み、
12十億分率から1800十億分率の一酸化窒素を含むエアロゾル中に存在することを特徴とする、霧化液体粒子。
【請求項88】
請求項82、83、85および87のいずれか1つに記載の霧化液体粒子において、この霧化液体粒子は、
(a)味マスキング剤をさらに含む霧化液体粒子、
(b)ニトライト化合物濃度が少なくとも16.7mg NO/mLである霧化液体粒子であって、味マスキング剤をさらに含むものである該霧化液体粒子、
(c)ニトライト化合物製剤を含む霧化液体粒子であって、該ニトライト化合物製剤における重量オスモル濃度が650mOsmol/kg未満であり、およびニトライト化合物がpH緩衝剤に対して150:1、200:1、250:1、300:1、400:1または500:1を超えるモル濃度で存在するものである前記霧化液体粒子、ならびに
(d)ニトライト化合物製剤を含む霧化液体粒子であって、該ニトライト化合物製剤における重量オスモル濃度が、1000mOsmol/kg未満でありおよびニトライト化合物がpH緩衝剤に対して150:1、200:1、250:1、300:1、400:1または500:1を超えるモル濃度で存在し、該ニトライト化合物製剤が味マスキング剤をさらに含むものである前記霧化液体粒子、
から選択されるものである。
【請求項89】
請求項33記載の霧化液体粒子において、味マスキング剤は、サッカリンナトリウムを含むものである。
【請求項90】
約0.1から約5マイクロメートルの体積平均径の霧化液体粒子であって、
亜硝酸ナトリウムとサッカリンナトリウムとクエン酸とを含む、約4.7から約6.5のpHを有する水溶液を含み、
(i)亜硝酸ナトリウムが、サッカリンナトリウムに対して、約1.3×10:1から約4.4×10:1のモル比で前記溶液中に存在する、
(ii)亜硝酸ナトリウムが、クエン酸に対して、約2.0×10:1から約6.9×10:1のモル比で前記溶液中に存在する、および
(iii)該霧化液体粒子が、12十億分率から1800十億分率の一酸化窒素を含むエアロゾル中に存在する
ことを特徴とする、霧化液体粒子。
【請求項91】
肺床にニトライト化合物を送達する方法であって、
請求項79、82、83、81、87および90のいずれか1つに記載の1つまたは多数の霧化液体粒子を吸入によって投与すること
を含む方法。
【請求項92】
請求項91記載の方法において、1つまたは多数の霧化液体粒子は、
(a)味マスキング剤をさらに含む霧化液体粒子、
(b)ニトライト化合物濃度が少なくとも16.7mg NO/mLである霧化液体粒子であって、味マスキング剤をさらに含むものである該霧化液体粒子、
(c)ニトライト化合物製剤を含む霧化液体粒子であって、該ニトライト化合物製剤における重量オスモル濃度が約650mOsmol/kg未満でありおよびニトライト化合物がpH緩衝剤に対して150:1、200:1、250:1、300:1、400:1または500:1を超えるモル濃度で存在するものである前記霧化液体粒子、ならびに
(d)ニトライト化合物製剤を含む霧化液体粒子であって、該ニトライト化合物製剤における重量オスモル濃度が約1000mOsmol/kg未満でありおよびニトライト化合物がpH緩衝剤に対して150:1、200:1、250:1、300:1、400:1または500:1を超えるモル濃度で存在し、該製剤がさらに味マスキング剤を含むものである前記霧化液体粒子、
から選択されるものである。
【請求項93】
請求項92記載の方法において、前記味マスキング剤は、サッカリンナトリウムを含むものである。
【請求項94】
肺床にニトライト化合物の治療有効量を送達するための方法であって、
(a)(i)7.0より高いpHを有するニトライト化合物水溶液と(ii)酸性賦形剤水溶液とを混合して、ニトライト化合物製剤を形成する段階であって、
(1)ニトライト化合物が、約0.667mg NO/mLから約100mg NO/mLの濃度で存在する、および
(2)ニトライト化合物製剤が、約4.7から約6.5のpHを有する
のである該混合段階と;
(b)前記混合段階後6、5、4、3、2、1、0.75、0.5または0.25時間未満の期間内に、(a)のニトライト化合物製剤を霧化して、約0.1から約5マイクロメートルの体積平均径の液体粒子を含むエアロゾルを形成する段階であって、該エアロゾルが、12十億分率から1800十億分率の一酸化窒素を含むものである該霧化段階と;
(c)(b)のエアロゾル化懸濁液を吸入によって投与し、それによってニトライト化合物の治療有効量を肺床に送達する段階と
を含む、方法。
【請求項95】
請求項94記載の方法において、この方法は、吸入後、少なくとも60分の肺床へのニトライト化合物送達のピーク期間を有するものである。
【請求項96】
請求項94記載の方法において、この方法は、混合段階後少なくとも35分の肺床へのニトライト化合物送達のピーク期間を有するものである。
【請求項97】
肺送達のためのニトライト化合物製剤であって、
亜硝酸ナトリウムとクエン酸とを含む、約4.7から約6.5のpHを有する水溶液を含み、
亜硝酸ナトリウムが、クエン酸に対して、約2.0×10:1から約6.9×10:1のモル比で前記溶液中に存在することを特徴とする、ニトライト化合物製剤。
【請求項98】
肺送達のためのニトライト化合物製剤であって、
亜硝酸ナトリウムとサッカリンナトリウムとを含む、約4.7から約6.5のpHを有する水溶液を含み、
亜硝酸ナトリウムが、サッカリンナトリウムに対して、約1.3×10:1から約4.4×10:1のモル比で前記溶液中に存在することを特徴とする、ニトライト化合物製剤。
【請求項99】
請求項97または請求項98記載のニトライト化合物製剤において、このニトライト化合物製剤は、約0.1から約5マイクロメートルの体積平均径の液体粒子に霧化すると、12十億分率から1800十億分率の一酸化窒素を含むエアロゾルを生成するものである。
【請求項100】
請求項97記載のニトライト化合物製剤において、このニトライト化合物製剤は、
(a)味マスキング剤をさらに含むニトライト化合物製剤、
(b)ニトライト化合物濃度が少なくとも16.7mg NO/mLであるニトライト化合物製剤であって、味マスキング剤をさらに含むものである該製剤、
(c)重量オスモル濃度が約650mOsmol/kg未満であり、ニトライト化合物がpH緩衝剤に対して150:1、200:1、250:1、300:1、400:1または500:1を超えるモル濃度で存在するニトライト化合物製剤、ならびに
(d)重量オスモル濃度が約1000mOsmol/kg未満であり、ニトライト化合物がpH緩衝剤に対して150:1、200:1、250:1、300:1、400:1または500:1を超えるモル濃度で存在するニトライト化合物製剤であって、味マスキング剤をさらに含むものである該製剤
から選択されるものである。
【請求項101】
請求項100記載のニトライト化合物製剤において、味マスキング剤は、サッカリンナトリウムを含むものである。
【請求項102】
約0.1から約5マイクロメートルの体積平均径の霧化液体粒子であって、
亜硝酸ナトリウムとクエン酸とを含む、約4.7から約6.5のpHを有する水溶液を含み、
(i)亜硝酸ナトリウムが、クエン酸に対して、約2.0×10:1から約6.9×10:1のモル比で前記溶液中に存在する、および
(ii)該霧化液体粒子が、12十億分率から1800十億分率の一酸化窒素を含むエアロゾル中に存在する
ことを特徴とする、霧化液体粒子。
【請求項103】
約0.1から約5マイクロメートルの体積平均径の霧化液体粒子であって、
亜硝酸ナトリウムとサッカリンナトリウムとを含む、約4.7から約6.5のpHを有する水溶液を含み、
(i)亜硝酸ナトリウムが、サッカリンナトリウムに対して、約1.3×10:1から約4.4×10:1のモル比で前記溶液中に存在する、および
(ii)該霧化液体粒子が、12十億分率から1800十億分率の一酸化窒素を含むエアロゾル中に存在する
ことを特徴とする、霧化液体粒子。
【請求項104】
肺送達のためのニトライト化合物製剤組成物であって、
(a)溶液に少なくとも50mg/mLの濃度で溶解した亜硝酸ナトリウムと、
(b)味マスキング剤と
を含む、ニトライト化合物製剤組成物。
【請求項105】
肺送達のためのニトライト化合物製剤組成物であって、
(a)水溶液に少なくとも25mg/mLの濃度で溶解した亜硝酸ナトリウムと、
(b)前記水溶液に溶解した酸性賦形剤と、
(c)味マスキング剤と
を含むニトライト化合物製剤組成物。
【請求項106】
請求項101記載のニトライト化合物製剤組成物において、酸性賦形剤は、亜硝酸ナトリウムに対して1:150、1:200または1:250のモル比でクエン酸を含むものである。
【請求項107】
請求項49または請求項50のいずれかに記載のニトライト化合物製剤組成物において、味マスキング剤は、サッカリンナトリウムを含むものである。
【請求項108】
請求項56、58、104および105のいずれか1つに記載のニトライト化合物製剤組成物において、肺送達は、吸入によるものである。
【請求項109】
請求項63、67、70、74、77、97および98のいずれか1つに記載のニトライト化合物製剤において、肺送達は、吸入によるものである。
【請求項110】
請求項79、82、83、85、87、89、102および103のいずれか1つに記載の霧化液体粒子において、肺送達は、吸入によるものである。
【請求項111】
肺送達のための医薬的に許容されるニトライト化合物製剤組成物であって、
(a)7.0より高いが9.0より低い最終pHを有するニトライト化合物水溶液を含み、該水溶液が、
(i)約0.667mg NO/mLから約100mg NO/mLの濃度のニトライト化合物と、
(ii)味マスキング剤と、
(iii)pH緩衝剤と
を含有することを特徴とする、ニトライト化合物製剤組成物。
【請求項112】
請求項111記載のニトライト化合物製剤組成物において、味マスキング剤は、サッカリンナトリウムである。
【請求項113】
請求項112記載のニトライト化合物製剤組成物において、サッカリンナトリウムは、0.1mMから2.0mMの濃度である。
【請求項114】
請求項111記載のニトライト化合物製剤組成物において、pH緩衝剤は、約6.5から約9.3のpKaを有し、および約7.0から約9.0のpHを維持するために十分な濃度で存在する。
【請求項115】
請求項114記載のニトライト化合物製剤組成物において、pH緩衝剤は、リン酸ナトリウムである。
【請求項116】
請求項115記載のニトライト化合物製剤組成物において、リン酸ナトリウムは、約0.1mMから約5.0mMの濃度である。
【請求項117】
請求項111記載のニトライト化合物製剤組成物において、このニトライト化合物製剤組成物を霧化すると、その組成物が、約0.1から5.0マイクロメートルの体積平均径の液体粒子を含むエアロゾルを形成するものである。
【請求項118】
請求項56記載のニトライト化合物製剤において、pH緩衝剤は、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、ACES、ADA、AMPSO、BES、BICINE、BIS−TRIS、BIS−TRISプロパン、CHES、DIPSO、EPPS、ジグリシン、HEPBS、HEPES、MOPS、MOPSO、PIPES、POPSO、二塩基性リン酸ナトリウム、一塩基性リン酸ナトリウム、二塩基性リン酸カリウム、一塩基性リン酸カリウム、TAPS、TAPSO、TES、トリシン、およびTRIZMAから成る群から選択される1若しくはそれ以上の薬剤を含むものである。
【請求項119】
肺送達のための医薬的に許容されるニトライト化合物製剤であって、
約7.0から約9.0の最終pHおよび約100から約3600mOsmol/kgの重量オスモル濃度を有する水溶液であって、
(i)約0.667mg NO/mLから約100mg NO/mLの濃度のニトライト化合物と、
(ii)味マスキング剤と、
(iii)6.5と9.3の間のpKaを有するpH緩衝剤と
を含むものである前記溶液を含み、
霧化すると、約0.1から約5.0マイクロメートルの体積平均径の液体粒子を含むエアロゾルを形成することを特徴とする、ニトライト化合物製剤。
【請求項120】
請求項64記載のニトライト化合物製剤において、重量オスモル濃度は、
(a)約300mOsmol/kg未満である重量オスモル濃度;
(b)約600mOsmol/kg未満である重量オスモル濃度;
(c)約1200mOsmol/kg未満である重量オスモル濃度;
(d)約2400mOsmol/kg未満である重量オスモル濃度;および
(e)約3000mOsmol/kg未満である重量オスモル濃度
から成る群から選択されるものである。
【請求項121】
請求項119または請求項120のいずれかに記載のニトライト化合物製剤において、味マスキング剤は、サッカリンナトリウムを含むものである。
【請求項122】
請求項119記載のニトライト化合物製剤において、pH緩衝剤は、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、ACES、ADA、AMPSO、BES、BICINE、BIS−TRIS、BIS−TRISプロパン、CHES、DIPSO、EPPS、ジグリシン、HEPBS、HEPES、MOPS、MOPSO、PIPES、POPSO、二塩基性リン酸ナトリウム、一塩基性リン酸ナトリウム、二塩基性リン酸カリウム、一塩基性リン酸カリウム、TAPS、TAPSO、TES、トリシン、およびTRIZMAのうちの1若しくはそれ以上から成る群から選択されるものである。
【請求項123】
肺送達のための医薬的に許容されるニトライト化合物製剤であって、
(i)約0.667mg NO/mLから約100mg NO/mLの濃度のニトライト化合物と、
(ii)味マスキング剤と、
(iii)6.5と9.3の間のpKaを有するpH緩衝剤と
を含み、
霧化すると、約0.1から約5.0マイクロメートルの体積平均径の液体粒子を含むエアロゾルを形成することを特徴とする、ニトライト化合物製剤。
【請求項124】
請求項123記載のニトライト化合物製剤において、このニトライト化合物製剤は、
(a)約300mOsmol/kg未満である重量オスモル濃度、
(b)約600mOsmol/kg未満である重量オスモル濃度、
(c)約1200mOsmol/kg未満である重量オスモル濃度、
(d)約2400mOsmol/kg未満である重量オスモル濃度、および
(e)約3000mOsmol/kg未満である重量オスモル濃度
から成る群から選択される重量オスモル濃度を有する製剤をさらに含むものである。
【請求項125】
請求項124記載のニトライト化合物製剤において、前記味マスキング剤は、サッカリンナトリウムを含むものである。
【請求項126】
請求項125記載のニトライト化合物製剤において、前記pH緩衝剤は、リン酸ナトリウムである。
【請求項127】
肺送達のための医薬的に許容されるニトライト化合物製剤であって、
(i)約7.0から約9.0の最終pHを有する水溶液と;
(ii)約0.667mg NO/mLから約100mg NO/mLの濃度の亜硝酸ナトリウムと;
(iii)約0.1mMから約2.0mMの濃度のサッカリンナトリウムと;
(iv)約0.1mMから約5.0mMの濃度のリン酸ナトリウムと
を含むことを特徴とする、ニトライト化合物製剤。
【請求項128】
請求項127記載のニトライト化合物製剤において、このニトライト化合物製剤は、該製剤を霧化すると、約0.1から約5マイクロメートルの体積平均径の液体粒子を含むエアロゾルを形成すものである。
【請求項129】
約0.1から5マイクロメートルの体積平均径の医薬的に許容される霧化液体粒子であって、
(1)振動メッシュ式ネブライザおよびジェット式ネブライザの少なくとも一方においてニトライト化合物製剤を霧化して、前記霧化液体粒子を含むエアロゾルを得る工程を含む方法によって形成され、
前記ニトライト化合物製剤は、
(i)約0.667mg NO/mLから約100mg NO/mLの濃度のニトライト化合物と、
(ii)味マスキング剤と、
(iii)6.5と9.3の間のpKaを有するpH緩衝剤と
を含むことを特徴とする、霧化液体粒子。
【請求項130】
請求項129記載の霧化液体粒子において、霧化ニトライト化合物製剤は、約100から約3000mOsmol/kgの重量オスモル濃度を有するものである。
【請求項131】
請求項129記載の霧化液体粒子において、霧化ニトライト化合物製剤は、
(a)約300mOsmol/kg未満である重量オスモル濃度、
(b)約600mOsmol/kg未満である重量オスモル濃度、
(c)約1200mOsmol/kg未満である重量オスモル濃度、
(d)約2400mOsmol/kg未満である重量オスモル濃度、および
(e)約3000mOsmol/kg未満である重量オスモル濃度
から成る群から選択される重量オスモル濃度を有するものである。
【請求項132】
請求項129記載の霧化液体粒子において、味マスキング剤は、サッカリンナトリウムを含むものである。
【請求項133】
請求項129記載の霧化液体粒子において、前記pH緩衝剤は、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、ACES、ADA、AMPSO、BES、BICINE、BIS−TRIS、BIS−TRISプロパン、CHES、DIPSO、EPPS、ジグリシン、HEPBS、HEPES、MOPS、MOPSO、PIPES、POPSO、二塩基性リン酸ナトリウム、一塩基性リン酸ナトリウム、二塩基性リン酸カリウム、一塩基性リン酸カリウム、TAPS、TAPSO、TES、トリシン、およびTRIZMAのうちの1若しくはそれ以上から成る群から選択されるものである。
【請求項134】
請求項129記載の霧化液体粒子において、前記pH緩衝剤は、リン酸ナトリウムである。
【請求項135】
医薬的に許容されるニトライト化合物の治療有効量の肺床への送達を、そのような送達が必要な被験者において行う方法であって、
(a)約7.0から約9.0のpHを有する水溶液を含むニトライト化合物製剤を霧化して、約0.1から約5マイクロメートルの体積平均径の液体粒子を含むエアロゾルを形成する段階であって、該水溶液が、
(i)約0.667mg NO/mLから約100mg NO/mLの亜硝酸ナトリウムと、
(ii)約0.1mMから約2.0mMのサッカリンナトリウムと、
(iii)約0.1mMから約5.0mMのリン酸ナトリウムと
を含むものである前記霧化段階と;
(b)(a)のエアロゾルを吸入によって投与し、それによってニトライト化合物の治療有効量を肺床に送達する段階と
を含む、方法。
【請求項136】
請求項135記載の方法において、前記投与は、肺床へのニトライト化合物送達のピーク期間が吸入の開始後60分以内の投与を含むものである。
【請求項137】
請求項135記載の方法において、前記投与は、肺床へのニトライト化合物送達のピーク期間が吸入の開始後35分以内の投与を含むものである。
【請求項138】
請求項135記載の方法において、前記投与は、肺床へのニトライト化合物送達のピーク期間が吸入の開始後25分以内の投与を含むものである。
【請求項139】
請求項135記載の方法において、前記投与は、肺床へのニトライト化合物送達のピーク期間が吸入の開始後15分以内の投与を含むものである。
【請求項140】
請求項135記載の方法において、前記投与は、肺床へのニトライト化合物送達のピーク期間が吸入の開始後10分以内の投与を含むものである。
【請求項141】
請求項135記載の方法において、前記投与は、肺床へのニトライト化合物送達のピーク期間が吸入の開始後5分以内の投与を含むものである。
【請求項142】
肺送達のための医薬的に許容されるニトライト化合物製剤組成物であって、
(a)約7.0から約9.0の最終pHを有する溶液に少なくとも90mg/mLの濃度で溶解された亜硝酸ナトリウムと、
(b)約0.1mMから約2.0mMの濃度のサッカリンナトリウムと、
(c)約0.1mMから約5.0mMの濃度のリン酸ナトリウムと
を含む、組成物。
【請求項143】
肺送達のための医薬的に許容されるニトライト化合物製剤組成物であって、
(a)少なくとも70mg/mLの濃度で溶解された亜硝酸ナトリウムを含む溶液であって、約7.0から約9.0の最終pHを有するものである該溶液と;
(b)約0.1mMから約2.0mMの濃度のサッカリンナトリウムと;
(c)約0.1mMから約5.0mMの濃度のリン酸ナトリウムと
を含む、組成物。
【請求項144】
肺送達のための医薬的に許容されるニトライト化合物製剤組成物であって、
(a)少なくとも50mg/mLの濃度で溶解された亜硝酸ナトリウムを含む溶液であって、約7.0から約9.0の最終pHを有するものである該溶液と;
(b)約0.1mMから約2.0mMの濃度のサッカリンナトリウムと;
(c)約0.1mMから約5.0mMの濃度のリン酸ナトリウムと
を含むことを特徴とする、組成物。
【請求項145】
肺送達のための医薬的に許容されるニトライト化合物製剤組成物であって、
(a)少なくとも30mg/mLの濃度で溶解された亜硝酸ナトリウムを含む溶液であって、約7.0から約9.0の最終pHを有するものである該溶液と;
(b)約0.1mMから約2.0mMの濃度のサッカリンナトリウムと;
(c)約0.1mMから約5.0mMの濃度のリン酸ナトリウムと
を含む、組成物。
【請求項146】
肺送達のための医薬的に許容されるニトライト化合物製剤組成物であって、
(a)少なくとも20mg/mLの濃度で溶解された亜硝酸ナトリウムを含む溶液であって、約7.0から約9.0の最終pHを有するものである該溶液と、
(b)約0.1mMから約2.0mMの濃度のサッカリンナトリウムと、
(c)約0.1mMから約5.0mMの濃度のリン酸ナトリウムと
を含む、組成物。
【請求項147】
肺送達のための医薬的に許容されるニトライト化合物製剤組成物であって、
(a)少なくとも10mg/mLの濃度で溶解された亜硝酸ナトリウムを含む溶液であって、約7.0から約9.0の最終pHを有するものである該溶液と;
(b)約0.1mMから約2.0mMの濃度のサッカリンナトリウムと;
(c)約0.1mMから約5.0mMの濃度のリン酸ナトリウムと
を含むことを特徴とする、組成物。
【請求項148】
肺送達のための医薬的に許容されるニトライト化合物製剤組成物であって、
(a)少なくとも5mg/mLの濃度で溶解された亜硝酸ナトリウムを含む溶液であって、約7.0から約9.0の最終pHを有するものである該溶液と、
(b)約0.1mMから約2.0mMの濃度のサッカリンナトリウムと、
(c)約0.1mMから約5.0mMの濃度のリン酸ナトリウムと
を含む、組成物。
【請求項149】
請求項111、142、143、144、145、146、147および148のいずれか1つに記載のニトライト化合物製剤組成物において、肺送達は、吸入によるものである。
【請求項150】
請求項123および127のいずれか1つに記載のニトライト化合物製剤または請求項129記載の霧化液体粒子において、このニトライト化合物製剤またはこの霧化液体粒子は、吸入による肺送達のためのものである。
【請求項151】
肺動脈性高血圧または虚血性再潅流傷害を治療する方法であって、請求項111および142から148のいずれか1つに記載のニトライト化合物製剤組成物または請求項119、123および127のいずれか1つに記載のニトライト化合物製剤の治療有効用量を、その必要がある被験者に投与することを含むことを特徴とする、方法。
【請求項152】
請求項151記載の方法において、虚血性再潅流傷害は、冠動脈性心疾患、脳卒中または移植に関連したものである。
【請求項153】
請求項151記載の方法において、肺動脈性高血圧(pulmonary arterial hypertension:PAH)は、I群PAH、II群肺高血圧(肺静脈性高血圧)、III群肺高血圧(肺疾患および/または低酸素血症に関連した肺高血圧)、IV群肺高血圧(慢性血栓性および/または塞栓性疾患に起因する肺高血圧)、または組織球症X、リンパ管腫症、および肺血管の収縮を引き起こす他の病状を含む、V群肺高血圧である。
【請求項154】
キットであって、
(a)医薬的に許容されるニトライト製剤であって、7.0より高いが9.0より低い最終pHを有する、および
(i)約0.667mg NO/mLから約100mg NO/mLの濃度のニトライト化合物と、
(ii)味マスキング剤と、
(iii)pH緩衝剤と
を含有するニトライト化合物水溶液を含むものである前記ニトライト製剤と;
(b)(a)のニトライト製剤をエアロゾル化することに適しているネブライザと
を有する、キット。
【請求項155】
請求項154記載のキットにおいて、味マスキング剤は、サッカリンナトリウムである。
【請求項156】
請求項155記載のキットにおいて、pH緩衝剤は、リン酸ナトリウムである。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2011−507968(P2011−507968A)
【公表日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−540902(P2010−540902)
【出願日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【国際出願番号】PCT/US2008/088340
【国際公開番号】WO2009/086470
【国際公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【出願人】(510179261)エイヤーズ ファーマシューティカルズ、インク. (1)
【Fターム(参考)】