説明

エイムステスト用の試薬

【課題】本発明は、変異原性試験用試薬においてエイムステスト用の試薬、並びに当該試薬を用いた測定方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明のエイムステスト用の試薬は、塩化マグネシウム、塩化カリウム、ナトリウム-リン酸緩衝液およびグルコース-6-リン酸を含む水溶液(イ)と、NADPH、NADHを含む水溶液(ロ)を重層凍結することを特徴とする。また、上述の水溶液(イ)、(ロ)およびS9(ハ)を重層凍結することをも特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料中の変異原性(発癌性)を調査するための試薬に関する。さらに本発明は、上記試薬を用いることを特徴とする、変異原性試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、わが国や欧米先進国において製造される化学物質は、その種類、量ともに飛躍的に増大し、医薬品、農薬、工業化学品など広範囲な用途に使用されている。一方、これらの化学物質の中には、その安全性が確認されずに生活の場や産業界に導入されたため、薬害、公害、職業病などの原因となったものもあった。これらの苦い経験を繰り返さないために、各国において、古くから規制されている医薬品、農薬などのみならず一般の化学物質についても各種の規制が行われるようになってきた。わが国では、化学物質による職業癌など重篤な疾病の発生を防止するためには、化学物質が職場に導入される前に有害性を調査し、その結果に基づき必要な対策を講じることが必要であることから、昭和52年に労働安全衛生法が改正され、化学物質の有害性調査制度が制定され、昭和54年6月30日から施行された。この制度は、大別して、わが国で新たに製造または輸入される化学物質(新規化学物質)について一定の有害性調査を行うことと、すでにわが国で製造または輸入された化学物質(既存化学物質)について特別の有害性調査を行うことからなっており、新規化学物質については、癌原性の疑いの有無をスクリーニングするために主として変異原性試験を実施することが義務付けられている。
【0003】変異原性試験方法とは、大別して微生物を用いる方法、培養細胞を用いる方法、実験動物を用いる方法などがある。微生物を用いる方法は、比較的容易かつ経済的に行えるという長所があり、例えばカリフォルニア大学エイムス氏により開発されたサルモネラ菌を用いる試験(エイムステスト)は、多くの物質について変異原性が検出され、特に塩基対置換型の変異に加えて他の方法(大腸菌による方法など)では検出が難しいフレームシフト型の変異が検出できるため、広く用いられる方法である。これらの方法により、多くの発癌物質が突然変異原性物質であることが明らかになり、また、検出された変異原性物質が発癌物質であったという事例も報告されている。
【0004】エイムステストでは、塩化マグネシウム、塩化カリウム、ナトリウム-リン酸緩衝液およびグルコース-6-リン酸を含む水溶液(イ)と、ニコチン酸アミド-アデニンジヌクレオチドリン酸(NADPH)およびニコチン酸アミド-アデニンジヌクレオチド(NADH)を含む水溶液(ロ)からなるS9コファクター、および/またはラット肝臓のホモジネートを9,000Gで遠心分離した肝臓のミクロソーム分画であるS9と、上記S9コファクターからなるS9mixを試薬として用いている。
【0005】エイムステスト用の試薬としては、S9コファクターおよびS9mixの試薬が広く市販されているが、保管に関しては−80℃で保存するのが最も好ましい方法である。しかし、保存、流通などの都合上、−80℃を維持しておくことは、物理的、コスト的に問題を伴う。例えば、保存、流通時の偶発的温度変化は試薬成分の変性をまねくことになり、管理体制に慎重を要する。そこで、品質の安定性面からも長期間保存に適した試薬の開発が希求されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、S9コファクターおよびS9mixの品質変性を防止したエイムステスト用の試薬を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来の問題解決のために鋭意研究に努めた結果、S9コファクターおよびS9mixの組成中、塩化マグネシウム、塩化カリウム、ナトリウム-リン酸緩衝液およびグルコース-6-リン酸を含む水溶液(イ)と、NADPH、NADHを含む水溶液(ロ)とを重層凍結(別々の層になる様に充填し凍結する)することで、保存時の温度変化に対する安定性を向上させて長期間維持することを見いだした。そして、変異原性試験に、重層凍結した本発明の試薬が採用可能であることを見出した。
【0008】本発明は、例えば労働安全衛生法第57条の2の新規化学物質の有害性の調査や、同法57条の3の既存化学物質の有害性の調査などの変異原性試験に関する試薬の提供であって、塩化マグネシウム、塩化カリウム、ナトリウム-リン酸緩衝液およびグルコース-6-リン酸を含む水溶液(イ)と、NADPH、NADHを含む水溶液(ロ)を重層凍結してなるエイムステスト用の試薬の提供に関する。さらに、前記の水溶液(イ)、水溶液(ロ)およびS9(ハ)を重層凍結してなるエイムステスト用の試薬をも提供する。
【0009】また、本発明は、上記する試験において、エイムステスト用の試薬を利用するものである。より詳細には、本発明の試薬を利用し、新しく開発された全ての化学物質について、有害性の調査を行うことにより、癌原性の疑いのある化学物質のスクリーニングや、既存化学物質のうちで、癌その他の重度の健康障害を生じるおそれのあるものについて試験することを含む。
【0010】本発明のエイムステストとは、本試験には、ネズミチフス菌(Salmonella typhimurium:TA1535、TA1536、TA1537、TA1538、TA100、TA98など)のヒスチジン要求株、および大腸菌(E.coli:WP2uvrA)のトリプトファン要求性株を用いる。該ネズミチフス菌(His-:ヒスチジン要求性)と変異原性を調べようとしている試料とを接触させて、ヒスチジンの入っていない寒天培地プレート上で一定時間培養する。この本培養に先立って、プレインキュベートするか否かでプレインキュベート法とプレート法があるが方法は限定されない。培養した結果、試料に変異原性があれば、His-菌株に復帰突然変異が起こり、His+(ヒスチジン非要求性)菌株となり、プレート上で増殖して菌のコロニーが出現する。変異原性がなければ、His-菌株の復帰突然変異は起こらずコロニーの出現はみられない。変異原性の強さは出現するコロニー数で判定される。また、多くの化学物質は、生体内で代謝活性化された後DNAと反応して変異原性を示すとされている。ネズミチフス菌などの微生物では、この代謝活性化の作用を欠くものが多い。そこで、ネズミチフス菌に代謝活性化を与えて代謝物の変異原性を調べる為に、本発明の変異原性試験用試薬のS9mixを加えた代謝活性化法を併せて行うことが好ましい。大腸菌を利用する方法も、試験の方法はヒスチジンとトリプトファンが異なるだけで、該ネズミチフス菌を用いる場合と同様である。
【0011】本発明のエイムステスト用の試薬であるS9コファクターの組成は、塩化マグネシウム、塩化カリウム、ナトリウム-リン酸緩衝液およびグルコース-6-リン酸を含む水溶液(イ)と、NADPH、NADHを含む水溶液(ロ)からなる。また、S9mixとは、該S9コファクターにS9(ハ)を加えたものである。本発明は、一般に用いられるS9コファクター、S9mixの組成、配合量を用いればよく限定されない。例えば、S9コファクター9mL当たりの量は、0.4M 塩化マグネシウム水溶液 0.2mL、1.65M 塩化カリウム水溶液0.2mL、1M グルコース-6-リン酸水溶液 0.05mL、0.1MNADPH水溶液 0.4mL、0.1M NADH水溶液 0.4mL、0.2M ナトリウム-リン酸緩衝液(pH7.4) 5mL、精製水2.75mLが一般的である。
【0012】本発明のエイムステスト用の試薬のS9コファクターの製造方法は、塩化マグネシウム、塩化カリウム、ナトリウム-リン酸緩衝液およびグルコース-6-リン酸を含む水溶液(イ)と、NADPH、NADHを含む水溶液(ロ)を重層凍結することに特徴を有する。すなわち、滅菌条件下で、試験管に水溶液(イ)を一定量添加しこれを凍結させる。ついで、該水溶液(イ)が溶解しないうちに、該凍結の上に水溶液(ロ)を一定量を添加重層して凍結させ、変異原性試験に用いる前まで、凍結保存する。また、上記とは添加順序を逆にして、水溶液(ロ)を凍結した後、その上に水溶液(イ)を添加重層して凍結してもよい。さらに、試験管中のS9コファクター組成の最終濃度が変化しないように、凍結した水溶液(イ)の上に精製水の一定量を添加重層して凍結層を構成せしめた後、その上に水溶液(ロ)を添加重層して凍結してもよく、その作製手段は限定されない。このように、各水溶液を添加重層して凍結することを、本発明では重層凍結といい、必須要件とする。
【0013】また、本発明のエイムステスト用の試薬のS9mixの製造方法も限定されないが、前述と同様にして水溶液(イ)を凍結後、水溶液(ロ)を添加重層し凍結後、さらにその上にS9(ハ)を添加重層後、凍結してもよい。ここで、該水溶液(イ)、水溶液(ロ)およびS9(ハ)の重層凍結の順序は限定されず、適宜変更して行ってもよい。
【0014】
【発明の実施の態様】本発明のエイムステスト用の試薬は、S9コファクターと、S9コファクターとS9からなるS9mixの形態で用いられる。
【0015】本発明のエイムステスト用の試薬を用いた試験の実施については、微生物を用いる変異原性の試験の一般的手法の手順にしたがって行えばよい。
【0016】S9コファクターの調製およびS9mixの調製表1.S9コファクター

【0017】本発明のS9コファクターの調整方法は、予め精製水に溶解された塩化マグネシウム、塩化カリウム、ナトリウム-リン酸緩衝液(pH7.4)およびグルコース-6-リンを含む水溶液(イ)を、クリーンベンチ内で、該水溶液を滅菌済み試験管に添加後、液体窒素にて凍結する。ついで、予め精製水に溶解されたNADPH、NADH水溶液(ロ)を、クリーンベンチ内で、上記で液体窒素で凍結させた水溶液(イ)の上に添加重層した後、直ちに液体窒素で凍結する。
【0018】表2.S9mix

【0019】S9mixの調製方法は、上述の水溶液(イ)を、クリーンベンチ内で滅菌済み試験管に添加後、液体窒素にて凍結する。ついで、クリーンベンチ内で、前記で液体窒素で凍結させた水溶液(イ)の上に水溶液(ロ)を添加重層した後、直ちに液体窒素で凍結する。さらにS9(ハ)を添加重層後、凍結する。
【0020】限定されないが、S9mix中のS9量は0.1mLのS9 / 1mLのS9mix(プレート当たり50μL S9量)を用いる。塩化マグネシウムと塩化カリウムを同じ溶液にすることによって、またはNADPH、NADHを0.2Mリン酸緩衝液で溶解することによって、さらにS9量を増すこともできる。
【0021】試験する化学物質の構造によって代謝活性化に最適のS9量が異なる。例えば、ジメチルニトロソアミンの場合には、S9量が多いほど代謝活性化がよい。逆に、アフラトキシンやベンゾ〔a〕ピレンの場合には、S9量が少ない方に最適量がある。しかし、これも用いる動物の種類、薬剤代謝系の誘導物質の種類などでS9中の代謝酵素系の質と量が異なるので、最適のS9量も異なってくる。一般には、0.1mLのS9 / 1mLのS9mixを用いる。
【0022】以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、これらは本発明の技術的範囲を制限するためのものではない。当業者は本明細書の記載に基づいて容易に本発明に修飾、変更を加えることができ、それらは本発明の技術的範囲に含まれる。
【0023】
【実施例】実施例1:エイムステスト用の試薬の保存安定性試験変異原性試験用試薬の−20℃における加速保存安定性試験を以下の様に行った。
【0024】(1)混合試薬の調製方法従来の混合試薬として、下表3に示す組成の水溶液を凍結したものである。先ず、塩化マグネシウム、塩化カリウム、ナトリウム-リン酸緩衝液およびグルコース-6-リン酸を精製水に溶解した水溶液(イ)に、予めNADPH、NADHを溶解後、pH7.4に調整した水溶液(ロ)を混合し、メスアップした。氷冷しながら、該混合溶液を、0.22μmフィルターにて減圧しながら濾過滅菌した。クリーンベンチ内にて、13mL容アシストチューブ(市販品)に9mLずつ添加した。直ちに液体窒素で凍結後、ディープフリーザー(−80℃)およびフリーザー(−20℃)の2区分にて保存した。
【0025】(2)二層試薬の調製方法二層試薬として、下表3に示す組成のうち水溶液(イ)と水溶液(ロ)を重層凍結したものである。先ず、塩化マグネシウム、塩化カリウム、ナトリウム-リン酸緩衝液およびグルコース-6-リン酸を精製水に溶解した水溶液(イ)を調製した。NADPH、NADHを溶解後、pH7.4に調整した水溶液(ロ)を作製した。該水溶液(イ)および(ロ)を各々氷冷しながら、0.22μmフィルターにて減圧しながら濾過滅菌した。クリーンベンチ内にて、滅菌した水溶液(イ)を13mL容アシストチューブ(市販品)に8mLずつ添加した後、直ちに液体窒素で凍結した。ついで、滅菌した水溶液(ロ)を、該チューブに1mLずつ添加重層した後、直ちに液体窒素で凍結して水溶液(イ)の凍結層上に、水溶液(ロ)の凍結層を構成した。ついで、ディープフリーザー(−80℃)および、フリーザー(−20℃)の2区分にて保存した。
【0026】表3.S9コファクター組成

【0027】(3)S9mixの調製方法S9mixとして、下表4に示す組成のうち水溶液(イ)と水溶液(ロ)の上にS9を重層凍結したものである。S9については、市販品(オリエンタル酵母工業社製:ラット肝ホモジネート[S-9])を用いた。
【0028】塩化マグネシウム、塩化カリウム、ナトリウム-リン酸緩衝液およびグルコース-6-リン酸を精製水に溶解した水溶液(イ)を調製した。NADPH、NADHを溶解後、pH7.4に調整した水溶液(ロ)を作製した。該水溶液(イ)および水溶液(ロ)を各々氷冷しながら、0.22μmフィルターにて減圧しながら濾過滅菌した。クリーンベンチ内にて、滅菌した水溶液(イ)を13mL容アシストチューブ(市販品)に8.0mLずつ添加した後、直ちに液体窒素で凍結した。凍結後、滅菌した水溶液(ロ)を、該チューブに1mLずつ添加重層後、直ちに液体窒素で凍結した。さらに凍結後、滅菌したS9を該チューブに1.0mLずつ添加重層後、直ちに液体窒素で凍結した。ついで、ディープフリーザー(−80℃)および、フリーザー(−20℃)の2区分にて保存した。
【0029】表4.S9mix組成

【0030】各試薬を調製後、-80℃および−20℃の2区分で0時間〜6ヶ月間保存した。保存後、氷中にて解凍し、A340nmおよびA260nmの吸光度を測定した。
【0031】測定結果を図1に示した。図1のA340nm/A260nmを表した図は、A340nmおよびA260nmの吸光度測定値の比を調べることで還元型としてのNADPHおよびNADH量を示している。
【0032】図1から分かるように、従来の混合試薬と比較して、本発明の塩化マグネシウム、塩化カリウム、ナトリウム-リン酸緩衝液およびグルコース-6-リン酸を含む水溶液(イ)と、NADPH、NADHを含む水溶液(ロ)を別々に重層凍結した二層試薬は、−20℃での保存でもはるかに保存安定であることが認められた。また、水溶液(イ)水溶液(ロ)の上にS9(ハ)を各々別々に重層凍結した本発明のS9mixについても同様に−20℃で保存安定であった。さらに、並行して本発明の二層試薬およびS9mixを各々の各保存期間終了後に、サルモネラ菌TA98を用いてエイムステストを行ったが、0時間と代わりない活性を示し製品として大変優良であることが示された。
【0033】また、三層試薬として、下表5に示す組成のうち水溶液(イ)と水溶液(ロ)の間に精製水(ニ)を重層凍結したものである。先ず、塩化マグネシウム、塩化カリウム、ナトリウム-リン酸緩衝液およびグルコース-6-リン酸を精製水に溶解した水溶液(イ)を調製した。NADPH、NADHを溶解後、pH7.4に調製した水溶液(ロ)を作製した。該水溶液(イ)および水溶液(ロ)を各々氷冷しながら、0.22μmフィルターにて減圧しながら濾過滅菌した。クリーンベンチ内にて、滅菌した水溶液(イ)を13mL容アシストチューブ(市販品)に7.5mLずつ添加した後、直ちに液体窒素で凍結した。凍結後、滅菌した精製水(ニ)を該チューブに0.5mLずつ添加重層後、直ちに液体窒素で凍結した。さらに凍結後、滅菌した水溶液(ロ)を、該チューブに2mLずつ添加重層後、直ちに液体窒素で凍結した。ついで、ディープフリーザー(−80℃)および、フリーザー(−20℃)で保存した。
【0034】表5.S9コファクター組成

【0035】結果は本三層試薬においても、各試薬を調製後、-80℃および−20℃の2区分で0時間〜6ヶ月間保存した。保存後、氷中にて解凍し、A340nmおよびA260nmの吸光度を測定し、A340nmおよびA260nmの吸光度測定値の比を調べ、還元型としてのNADPHおよびNADH量を測定し、保存安定性試験を行った。本三層試薬の保存安定性については、−80℃及び−20℃ともに変わりなく、ひいては−20℃での保存条件においても−80℃と変わりなく試薬として保存安定であることが示された。さらに、並行して三層試薬を各保存期間後に、サルモネラ菌TA98を用いてエイムステストを行ったが、0時間と代わりない活性を示し製品として大変優良であることが示された。
【0036】
【発明の効果】上記の通り、本発明の試薬は、塩化マグネシウム、塩化カリウム、ナトリウム-リン酸緩衝液およびグルコース-6-リン酸を含む水溶液(イ)と、NADPH、NADHを含む水溶液(ロ)を別々に重層凍結したり、また、水溶液(イ)、水溶液(ロ)およびS9(ハ)を、別々に重層凍結したりすることにより保存安定に優れ、保存時、流通時の偶発的温度変化にも高い活性を長期間維持する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 −20℃における保存安定性を、A340nm/A260nmの吸光度測定により調べた結果を示す図である

【特許請求の範囲】
【請求項1】変異原性試験用試薬であって、水溶液(イ)と水溶液(ロ)あるいは、水溶液(イ)、水溶液(ロ)とS9(ハ)を重層凍結してなるエイムステスト用の試薬。
【請求項2】請求項1記載の水溶液(イ)と水溶液(ロ)が、次の水溶液(イ)と水溶液(ロ)であるエイムステスト用の試薬。
(イ)塩化マグネシウム、塩化カリウム、ナトリウム-リン酸緩衝液およびグルコース-6-リン酸を含む水溶液。
(ロ)ニコチン酸アミド-アデニンジヌクレオチドリン酸、ニコチン酸アミド-アデニンジヌクレオチドを含む水溶液。
【請求項3】変異原性試験方法であって、請求項1ないし2に記載されたエイムステスト用の試薬によって測定する変異原性試験方法。

【図1】
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【公開番号】特開2000−217594(P2000−217594A)
【公開日】平成12年8月8日(2000.8.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平11−21064
【出願日】平成11年1月29日(1999.1.29)
【出願人】(000103840)オリエンタル酵母工業株式会社 (60)
【出願人】(594087012)北山ラベス株式会社 (1)
【Fターム(参考)】