説明

エレクトロルミネセントデバイス

所定の2H−ベンゾトリアゾール化合物を含有する有機層を含むエレクトロルミネセントデバイスが開示されている。2H−ベンゾトリアゾール化合物は、耐久性を有する青色発光有機−エレクトロルミネセント層の適切な成分である。エレクトロルミネセントデバイスは、例えば携帯電話、テレビ及びパーソナルコンピュータの画面内のフルカラーディスプレイパネル用に使用してよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機−エレクトロルミネセント(EL)デバイス、特に耐久性を有する青色発光有機−エレクトロルミネセント層を含むELデバイスに関する。有機−エレクトロルミネセント層は、所定の2H−ベンゾトリアゾールを含む。
【0002】
フルカラーディスプレイに適した有機系エレクトロルミネセントデバイスの開発に向けての進歩がなされてきた。一般に、ELデバイスは、1個又は複数個の発光層、及び発光層を挟む一対の対向電極で構成される。電極の間に電界を印加することにより、システムへ電子及び正孔が注入され、その結果、光としてのエネルギーが放出される。
しかし、連続操作の下で適切な安定性を有する有機ELデバイスは開発されていなかった。特に、青色発光の安定的な有機ELデバイスについての要求が存続している。
US−B−5,104,740は、クマリン又はアザクマリン誘導体及び正孔輸送層(両者とも有機化合物からなり、他方の上面上に積層されている)を含有する蛍光層を含むエレクトロルミネセント要素を教示している。開示されたクマリン化合物のいくつかは2H−ベンゾトリアゾール置換基を有する。
US−B−6,280,859は、有機エレクトロルミネセントデバイス中の発光物質として使用する所定の多環芳香族有機化合物を開示している。2H−ベンゾトリアゾール部分は、可能なニ価の芳香族結合基の長いリストの中に載っている。
US−B−5,116,708は、ELデバイス用の正孔輸送材料を目的としている。
US−B−5,518,824は、少なくとも1個の層が熱架橋又は放射線照射架橋により得られる、1個以上の有機層を含むELデバイスを教示している。所定のベンゾトリアゾールが、適切な電荷輸送化合物として開示されている。
US−B−4,533,612は、所定の2H−ベンゾトリアゾールを電荷担体−輸送化合物として含む電子写真記録物質を開示している。
JP58009151は、電子写真光受信機の電荷輸送層内での多環芳香族ベンゾトリアゾールシステムの使用を開示している。
US−B−5,629,389は、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノールを含む層を有するエレクトロルミネセントデバイスを開示している。
EP764712は、ELデバイス内の安定剤としてオルトヒドロキシフェニル−2H−ベンゾトリアゾールを開示している。
Tsutsui, et al., in Synthetic Metals, 1997 (85) 1201-1204は、電子輸送層内の蛍光消光剤として2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾールを開示している。
US−B−2,784,183、2,713,056、2,784,197、3,288,786、3,341,530、5,006,662、GB−A−1150408、DE−A−1052405、及びDE−A−1919181は、蛍光増白剤として使用されるナフトベンゾトリアゾールを開示している。
US−B−3,793,315は、蛍光増白剤としてスチルベニルベンゾトリアゾール誘導体を教示している。
Woessner, et al., in J.Phys. Chem., 1985 (89), 3629-3636は、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−2Hベンゾトリアゾール、及びそのメトキシ類似物の発光を研究した。
US−B−5,486,406は、有機光発光デバイス内でのオルトヒドロキシフェニル−2H−ベンゾトリアゾールの金属錯体の使用を教示している。
JP00256667及びJP98140145は、エレクトロルミネセントデバイス内で使用するオルトヒドロキシフェニル−2H−ベンゾトリアゾールの金属錯体を開示している。
【0003】
所定の2H−ベンゾトリアゾール誘導体が有機エレクトロルミネセントデバイス内で使用するのに適していることが見いだされている。特に、所定の2H−ベンゾトリアゾール誘導体は、耐久性が良好な適切な青色発光体である。
【0004】
従って、本発明は、式:
【0005】
【化57】

【0006】
(式中、
1は、ニ価結合基であり、
3は、場合により置換されることができるC1〜C25アルキル、とりわけC1〜C4アルキル、アリール又はヘテロアリール、とりわけ場合により置換されることができるC6〜C30アリール、又はC2〜C26ヘテロアリールであり、
【0007】
【化58】

【0008】
は、互いに独立して、式:
【0009】
【化59】

【0010】
の基であり、
式中、
21、A22、A23、A24、A11、A12、A13、A14、A15、A16、A17及びA18は、互いに独立して、H、ハロゲン、とりわけフッ素、ヒドロキシ、C1〜C24アルキル、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、C5〜C12シクロアルキル、Gで置換され、及び/又はS−、−O−、又は−NR25−で中断されているC5〜C12シクロアルキル、−NR2526、C1〜C24アルキルチオ、−PR3232、C5〜C12シクロアルコキシ、Gで置換されているC5〜C12シクロアルコキシ、C6〜C24アリール、Gで置換されているC6〜C24アリール、C1〜C24アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、又はC1〜C24ハロアルキル;C2〜C20ヘテロアリール、G、フッ素、C1〜C24アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、又はC1〜C24ハロアルキルで置換されているC2〜C20ヘテロアリール;C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C1〜C24アルコキシ、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルコキシ、C7〜C25アラルキル、Gで置換されているC7〜C25アラルキル、C7〜C25アラルコキシ、Gで置換されているC7〜C25アラルコキシ、又は−CO−R28であるか、或いは
22及びA23又はA11及びA23は基:
【0011】
【化60】

【0012】
であるか、或いは
互いに隣接する2個の基A11、A12、A13、A14、A15、A16、A17及びA18は、基:
【0013】
【化61】

【0014】
であり、
ここで、
31、A32、A33、A34及びA36は互いに独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、C1〜C24アルキル、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、C5〜C12シクロアルキル、Gで置換され、及び/又はS−、−O−、又は−NR25−で中断されているC5〜C12シクロアルキル、C5〜C12シクロアルコキシ、Gで置換されているC5〜C12シクロアルコキシ、C6〜C24アリール、Gで置換されているC6〜C24アリール、C2〜C20ヘテロアリール、Gで置換されているC2〜C20ヘテロアリール、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C1〜C24アルコキシ、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルコキシ、C7〜C25アラルキル、Gで置換されているC7〜C25アラルキル、C7〜C25アラルコキシ、Gで置換されているC7〜C25アラルコキシ、又は−CO−R28であり、
ここで、
好ましくは置換基A21、A22、A23、A24、A11、A12、A13、A14、A15、A16、A17及びA18のうちの少なくとも1個が、フッ素、C1〜C24アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、又はC1〜C24ハロアルキルで置換されているC6〜C24アリールであるか;或いはフッ素、C1〜C24アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、又はC1〜C24ハロアルキルで置換されているC2〜C26ヘテロアリール、とりわけチオフェニル、ピロリル、フラニル、ベンゾオキサゾリル、又はベンゾチアゾリルであり、
或いは式:
【0015】
【化62】

【0016】
の基であり、
式中、
70、X71、X72、X73、X74、X75、X76、X77、X80、X81、X82、X83、X84、X85、X86及びX87は、互いに独立して、E、及び/又はDで中断されているものであり、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、C5〜C12シクロアルキル、Gで置換され、及び/又はS−、−O−、又は−NR25−で中断されているC5〜C12シクロアルキル、−NR2526、C1〜C24アルキルチオ、−PR3232、C5〜C12シクロアルコキシ、Gで置換されているC5〜C12シクロアルコキシ、C6〜C24アリール、G、C1〜C24アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、又はC1〜C24ハロアルキルで置換されているC6〜C24アリール;C2〜C20ヘテロアリール、G、フッ素、C1〜C24アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、又はC1〜C24ハロアルキルで置換されているC2〜C20ヘテロアリール;C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C1〜C24アルコキシ、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルコキシ、C7〜C25アラルキル、Gで置換されているC7〜C25アラルキル、C7〜C25アラルコキシ、Gで置換されているC7〜C25アラルコキシ、又は−CO−R28であるか、或いは
互いに隣接する2個の基X70、X71、X72、X73、X74、X75、X76、X77、X80、X81、X82、X83、X84、X85、X86及びX87は、基:
【0017】
【化63】

【0018】
であり、
ここで、
90、A91、A92、A93、A94、A95、A96及びA97は互いに独立して、H、ハロゲン、とりわけフッ素、ヒドロキシ、C1〜C24アルキル、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、C5〜C12シクロアルキル、Gで置換され、及び/又はS−、−O−、又は−NR25−で中断されているC5〜C12シクロアルキル、C5〜C12シクロアルコキシ、Gで置換されているC5〜C12シクロアルコキシ、C6〜C24アリール、Gで置換されているC6〜C24アリール、C2〜C20ヘテロアリール、Gで置換されているC2〜C20ヘテロアリール、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C1〜C24アルコキシ、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルコキシ、C7〜C25アラルキル、Gで置換されているC7〜C25アラルキル、C7〜C25アラルコキシ、Gで置換されているC7〜C25アラルコキシ、又は−CO−R28であり、
2は、−CR23=CR24−、とりわけ−CX6869−であり、
2'は、−SiR3031−;−POR32−;とりわけS−、−O−、又は−NR25'−(式中、R25'は、C1〜C24アルキル、又はC6〜C10アリールであり、
ここで、
88、X89、X78、X79、X88及びX89は、互いに独立して、C1〜C18アルキル、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキル、C6〜C24アリール、Gで置換されているC6〜C24アリール、C2〜C20ヘテロアリール、Gで置換されているC2〜C20ヘテロアリール、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C1〜C24アルコキシ、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルコキシ、又はC7〜C25アラルコキシであるか、或いは
78及びX79、及び/又はX88及びX89は環、とりわけ5員環又は6員環を形成し、或いは
68及びX70、X69及びX73、X77及びX78、及び/又はX84及びX89は、基:
【0019】
【化64】

【0020】
であり、
Dは、−CO−;−COO−;−S−;−SO−;−SO2−;−O−;−NR25−;−SiR3031−;−POR32−;−CR23=CR24−;又は−C≡C−であり;並びに
Eは、−OR29;−SR29;−NR2526;−COR28;−COOR27;−CONR2526;−CN;−COOR27;又はハロゲン;であり、
Gは、E、又はC1〜C24アルキルであり、
ここで、
23、R24、R25及びR26は、互いに独立して、H;C6〜C18アリール;C1〜C24アルキル、又はC1〜C24アルコキシで置換されているC6〜C18アリール;C1〜C24アルキル;又は−O−で中断されているC1〜C24アルキルであり;或いは
25及びR26は、一緒になって、5員環又は6員環、特に
【0021】
【化65】

【0022】
を形成し、
27及びR28は、互いに独立して、H;C6〜C18アリール;C1〜C24アルキル、又はC1〜C24アルコキシで置換されているC6〜C18アリール;C1〜C24アルキル;又は−O−で中断されているC1〜C24アルキルであり、
29は、H;C6〜C18アリール;C1〜C24アルキル、又はC1〜C24アルコキシで置換されているC6〜C18アリール;C1〜C24アルキル;又は−O−で中断されているC1〜C24アルキルであり、
30及びR31は、互いに独立して、C1〜C24アルキル、C6〜C18アリール、又はC1〜C24アルキルで置換されているC6〜C18アリールであり、並びに
32は、C1〜C24アルキル、C6〜C18アリール、又はC1〜C24アルキルで置換されているC6〜C18アリールである)の2H−ベンゾトリアゾール化合物に関する。
【0023】
本発明の好ましい実施態様においては、置換基A21、A22、A23、A24、A11、A12、A13、A14、A15、A16、A17及びA18の内の少なくとも1個、とりわけA12、A21、及び/又はA23は、式:
【0024】
【化66】

【0025】
(式中、
41、X42、X43、X44、X45、X46、X47、X48、X49、X50、X51、X52、X53、X54、X55、X56、X57、X58、X59、X60、X61、X62、X63、X64、X65、X66、及びX67は、互いに独立して、H、フッ素、−NR2526、C1〜C24アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、又はC1〜C24ハロアルキル、場合によりEで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキル、場合によりEで置換されているC1〜C24アルケニル、場合によりGで置換されているC5〜C12シクロアルキル、場合によりGで置換されているC5〜C12シクロアル、場合によりGで置換されているC6〜C18アリール、場合によりEで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルコキシ、場合によりGで置換されているC6〜C18アリールオキシ、場合によりGで置換されているC7〜C18アリールアルコキシ、場合によりEで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキルチオ、場合によりGで置換されているC2〜C20ヘテロアリール、又は場合によりGで置換されているC6〜C18アラルキルであるか、或いは
43、X65又はX52は、式:
【0026】
【化67】

【0027】
の基であり、
互いに隣接する2個の基X41、X42、X43、X44、X45、X46、X47、X48、X49、X50、X51、X52、X53、X54、X55、X56、X57、X58、X59、X60、X61、X62、X63、X64、X65、X66、及びX67は基:
【0028】
【化68】

【0029】
であり、
ここで、
90、A91、A92、A93、A94、A95、A96及びA97は互いに独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、C1〜C24アルキル、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、C5〜C12シクロアルキル、Gで置換され、及び/又はS−、−O−、又は−NR25−で中断されているC5〜C12シクロアルキル、C5〜C12シクロアルコキシ、Gで置換されているC5〜C12シクロアルコキシ、C6〜C24アリール、Gで置換されているC6〜C24アリール、C2〜C20ヘテロアリール、Gで置換されているC2〜C20ヘテロアリール、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C1〜C24アルコキシ、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルコキシ、C7〜C25アラルキル、Gで置換されているC7〜C25アラルキル、C7〜C25アラルコキシ、Eで置換されているC7〜C25アラルコキシ、又は−CO−R28であり、
ここで、
25、R26及びR28、D、E及びGは上記と同義であり、
好ましくは置換基X41、X42、X43、X44、X45、X46、X47、X48、X49、X50、X51、X52、X53、X54、X55、X56、X57、X58、X59、X60、X61、X62、X63、X64、X65、X66、及びX67の内の少なくとも1個が、フッ素、−NR2526、C1〜C24アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、又はC1〜C24ハロアルキルである)の基である。
【0030】
本発明の別の好ましい実施態様においては、置換基A21、A22、A23、A24、A11、A12、A13、A14、A15、A16、A17及びA18の内の少なくとも1個、とりわけA12、及び/又はA23は、式:
【0031】
【化69】

【0032】
(式中、
68、X69、X78、X79、X88及びX89は、互いに独立して、1個若しくは2個の酸素原子で中断されることができるC1〜C24アルキル、とりわけC1〜C12アルキルであり、
70、X71、X72、X73、X74、X75、X76、X77、X80、X81、X82、X83、X84、X85、X86及びX87は、互いに独立して、H、CN、C1〜C24アルキル、C6〜C10アリール、C1〜C24アルコキシ、C1〜C24アルキルチオ、−NR2526、−CONR2526、又は−COOR27であり、
ここで
25及びR26は、互いに独立して、H、C6〜C18アリール、C7〜C18アラルキル、又はC1〜C24アルキルであり、及び
27は、C1〜C24アルキルであるか、或いは
25及びR26は、一緒になって、5員環又は6員環、特に
【0033】
【化70】

【0034】
を形成し、並びに
2は、−S−、−O−、又は−NR25−であり、
ここで、
25は、C1〜C24アルキル、又はC6〜C10アリールである)の基である。
【0035】
2H−ベンゾトリアゾール化合物(又は化合物群)は、約520nm未満、とりわけ約380〜約520nmの間で発光するべきである。2H−ベンゾトリアゾール化合物(又は化合物群)は、約(0.12、0.05)〜約(0.16、0.10)の間のNTSC座標、とりわけ約(0.14、0.08)のNTSC座標を有するべきである。
【0036】
2H−ベンゾトリアゾール化合物(又は化合物群)は、約150℃、とりわけ約200℃、より好ましくは約250℃、最も好ましくは約300℃を超える融点を有するべきである。
【0037】
好ましくは、Y3は、式:
【0038】
【化71】

【0039】
(式中、
41、R42、R43、R44、R45、R46、R47、R48、R49、R50、R51、R52、R53、R54、R55、R56、R57、R58、R59、R60、R61、R62、R63、R64、R65、R66、R67、R70、R71、R72、R73、R74、R75、R76、R77、R80、R81、R82、R83、R84、R85、R86、及びR87は、互いに独立して、H、フッ素、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、−NR2526、場合によりEで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキル、場合によりEで置換されているC1〜C24アルケニル、場合によりGで置換されているC5〜C12シクロアルキル、場合によりGで置換されているC6〜C18シクロアルコキシ、場合によりGで置換されているC6〜C18アリール、場合によりEで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルコキシ、場合によりGで置換されているC6〜C18アリールオキシ、場合によりGで置換されているC7〜C18アリールアルコキシ、場合によりEで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキルチオ、場合によりGで置換されているC2〜C20ヘテロアリール、又は場合によりGで置換されているC6〜C18アラルキルであるか、或いは
43、R65又はR52は、式
【0040】
【化72】

【0041】
の基であるか、又は
互いに隣接する2個の基R41、R42、R43、R44、R45、R46、R47、R48、R49、R50、R51、R52、R53、R54、R55、R56、R57、R58、R59、R60、R61、R62、R63、R64、R65、R66、R67、R70、R71、R72、R73、R74、R75、R76、R77、R80、R81、R82、R83、R84、R85、R86、及びR87は、基:
【0042】
【化73】

【0043】
であり、
ここで、
90、A91、A92、A93、A94、A95、A96及びA97は互いに独立して、H、ハロゲン、とりわけフッ素、−NR2526、ヒドロキシ、C1〜C24アルキル、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、C5〜C12シクロアルキル、Gで置換され、及び/又はS−、−O−、又は−NR25−で中断されているC5〜C12シクロアルキル、C5〜C12シクロアルコキシ、Gで置換されているC5〜C12シクロアルコキシ、C6〜C24アリール、Gで置換されているC6〜C24アリール、C2〜C20ヘテロアリール、Gで置換されているC2〜C20ヘテロアリール、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C1〜C24アルコキシ、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルコキシ、C7〜C25アラルキル、Gで置換されているC7〜C25アラルキル、C7〜C25アラルコキシ、Gで置換されているC7〜C25アラルコキシ、又は−CO−R28であり、
68、R69、R78、R79、R88及びR89は、互いに独立して、C1〜C18アルキル、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキル、C6〜C24アリール、Gで置換されているC6〜C24アリール、C2〜C20ヘテロアリール、Gで置換されているC2〜C20ヘテロアリール、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C1〜C24アルコキシ、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルコキシ、或いはC7〜C25アラルキルであるか、或いは
68及びR69、R78及びR79、及び/又はR88及びR89は、環、とりわけ5員環又は6員環を形成し、或いは
68及びR70、R69及びR73、R77及びR78、及び/又はR84及びR89は、基:
【0044】
【化74】

【0045】
であり、
ここで、
Dは、−CO−;−COO−;−S−;−SO−;−SO2−;−O−;−NR25−;−SiR3031−;−POR32−;−CR23=CR24−;又は−C≡C−であり;並びに
Eは、−OR29;−SR29;−NR2526;−COR28;−COOR27;−CONR2526;−CN;−OCOOR27;又はハロゲン;であり、
Gは、E、又はC1〜C24アルキルであり、
ここで、
23、R24、R25及びR26は、互いに独立して、H;C6〜C18アリール;C1〜C24アルキル、又はC1〜C24アルコキシで置換されているC6〜C18アリール;C1〜C24アルキル;又は−O−で中断されているC1〜C24アルキルであり;或いは
25及びR26は、一緒になって、5員環又は6員環、特に
【0046】
【化75】

【0047】
を形成し、
27及びR28は、互いに独立して、H;C6〜C18アリール;C1〜C24アルキル、又はC1〜C24アルコキシで置換されているC6〜C18アリール;C1〜C24アルキル;又は−O−で中断されているC1〜C24アルキルであり、
29は、H;C6〜C18アリール;C1〜C24アルキル、又はC1〜C24アルコキシで置換されているC6〜C18アリール;C1〜C24アルキル;又は−O−で中断されているC1〜C24アルキルであり、
30及びR31は、互いに独立して、C1〜C24アルキル、C6〜C18アリール、又はC1〜C24アルキルで置換されているC6〜C18アリールであり、並びに
32は、C1〜C24アルキル、C6〜C18アリール、又はC1〜C24アルキルで置換されているC6〜C18アリールであり、
或いは、
43、又はR52は、式:
【0048】
【化76】

【0049】
の基であり、
式中、
68'及びR69'は、互いに独立して、1個若しくは2個の酸素原子で中断されることができるC1〜C24アルキル、とりわけC1〜C12アルキルであり、
70'、R71'、R72'、R73'、R74'、R75'及びR76'は、互いに独立して、H、CN、C1〜C24アルキル、C6〜C10アリール、C1〜C24アルコキシ、C1〜C24アルキルチオ、−NR25'26'、−CONR25'26'、又は−COOR27'であり、
ここで、
25'及びR26'は、互いに独立して、H、C6〜C18アリール、C7〜C18アラルキル、又はC1〜C24アルキルであり、並びに
27'は、C1〜C24アルキルであり、並びに
1'は、−S−、−O−、又は−NR25'−であり、
ここで、
25'は、C1〜C24アルキル、又はC6〜C10アリールである)の基である。
【0050】
1は、好ましくは、式:
【0051】
【化77】



【0052】
(式中、
n1、n2、n3、n4、n5、n6、n7及びn8は、1、2、又は3、特に1であり、
1は、−S−、−O−、又は−NR25'であり、
ここで、
25'は、C1〜C24アルキル、又はC6〜C10アリールであり、
6及びR7は、互いに独立して、H、ハロゲン、とりわけフッ素、−NR2526、ヒドロキシ、C1〜C24アルキル、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、C5〜C12シクロアルキル、Gで置換され、及び/又はS−、−O−、又は−NR25−で中断されているC5〜C12シクロアルキル、C5〜C12シクロアルコキシ、Gで置換されているC5〜C12シクロアルコキシ、C6〜C24アリール、Gで置換されているC6〜C24アリール、C2〜C20ヘテロアリール、Gで置換されているC2〜C20ヘテロアリール、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C1〜C24アルコキシ、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルコキシ、C7〜C25アラルキル、Gで置換されているC7〜C25アラルキル、C7〜C25アラルコキシ、Gで置換されているC7〜C25アラルコキシ、又は−CO−R28であり、
6'及びR7'は、R6の意味を有するか、又は一緒になって、基:
【0053】
【化78】

【0054】
を形成し、
ここで、
90、A91、A92及びA93は、互いに独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、C1〜C24アルキル、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、C5〜C12シクロアルキル、Gで置換され、及び/又はS−、−O−、又は−NR25−で中断されているC5〜C12シクロアルキル、C5〜C12シクロアルコキシ、Gで置換されているC5〜C12シクロアルコキシ、C6〜C24アリール、Gで置換されているC6〜C24アリール、C2〜C20ヘテロアリール、Gで置換されているC2〜C20ヘテロアリール、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C1〜C24アルコキシ、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルコキシ、C7〜C25アラルキル、Gで置換されているC7〜C25アラルキル、C7〜C25アラルコキシ、Eで置換されているC7〜C25アラルコキシ、又は−CO−R28であり、
8は、C1〜C24アルキル、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキル、C6〜C24アリール、或いはC7〜C25アラルキルであり、
9及びR10は、互いに独立して、C1〜C24アルキル、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキル、C6〜C24アリール、Gで置換されているC6〜C24アリール、C2〜C20ヘテロアリール、Gで置換されているC2〜C20ヘテロアリール、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C1〜C24アルコキシ、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルコキシ、或いはC7〜C25アラルキルであるか、或いは
9及びR10は、環、とりわけ5員環又は6員環を形成し、
14及びR15は、互いに独立して、H、C1〜C24アルキル、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキル、C6〜C24アリール、Gで置換されているC6〜C24アリール、C2〜C20ヘテロアリール、又はGで置換されているC2〜C20ヘテロアリールであり、
ここで、
Dは、−CO−、−COO−、−S−、−SO−、−SO2−、−O−、−NR25−、−SiR3031−、−POR32−、−CR23=CR24−、又は−C≡C−であり、
Gは、E、又はC1〜C24アルキルであり、並びに
Eは、−OR29、−SR29、−NR2526、−COR28、−COOR27、−CONR2526、−CN、−OCOOR27、又はハロゲンであり、
ここで、
23、R24、R25及びR26は、互いに独立して、H、C6〜C18アリール、C1〜C24アルキルで置換されているC6〜C18アリール、C1〜C24アルコキシ、C1〜C24アルキル、又は−O−で中断されているC1〜C24アルキルであるか、或いは
25及びR26は、一緒になって、5員環又は6員環、特に
【0055】
【化79】

【0056】
を形成し、
27及びR28は、互いに独立して、H、C6〜C18アリール、C1〜C24アルキル、又はC1〜C24アルコキシで置換されているC6〜C18アリール、C1〜C24アルキル、又は−O−で中断されているC1〜C24アルキルであり、
29は、H、C6〜C18アリール、C1〜C24アルキルで置換されているC6〜C18アリール、C1〜C24アルコキシ、C1〜C24アルキル、又は−O−で中断されているC1〜C24アルキルであり、
30及びR31は、互いに独立して、C1〜C24アルキル、C6〜C18アリール、又はC1〜C24アルキルで置換されているC6〜C18アリールであり、並びに
32は、C1〜C24アルキル、C6〜C18アリール、又はC1〜C24アルキルで置換されているC6〜C18アリールである)の基である。
【0057】
好ましい実施態様において、本発明は、式:
【0058】
【化80】

【0059】
(式中、
12又はA23は、式:
【0060】
【化81】

【0061】
の基であり、
式中、
41、X42、X43、X44、X45、X46、X47、X48、X49、X50、X51、X52、X53、X54、X55、X56、X57、X58、X59、X60、X61、X62、X63、X64、X65、X66、及びX67は、互いに独立して、H、フッ素、CN、C1〜C24アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、C1〜C24ハロアルキル、場合により1個以上のC1〜C8アルキル、又はC1〜C8アルコキシ基で置換されることができるC6〜C10アリール;C1〜C24アルコキシ、C1〜C24アルキルチオ、−NR2526、−CONR2526、又は−COOR27であるか、或いは
43、X65又はX52は、式:
【0062】
【化82】

【0063】
の基であるか、或いは
互いに隣接する2個の基X41、X42、X43、X44、X45、X46、X47、X48、X49、X50、X51、X52、X53、X54、X55、X56、X57、X58、X59、X60、X61、X62、X63、X64、X65、X66、及びX67は、基:
【0064】
【化83】

【0065】
であり、
ここで、
好ましくは、置換基X41、X42、X43、X44、X45、X46、X47、X48、X49、X50、X51、X52、X53、X54、X55、X56、X57、X58、X59、X60、X61、X62、X63、X64、X65、X66、及びX67の内の少なくとも1個が、フッ素、−NR2526、C1〜C24アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、又はC1〜C24ハロアルキルであり、或いは
12及びA23は式:
【0066】
【化84】

【0067】
の基であり、
式中、
68、X69、X78、X79、X88、及びX89は、互いに独立して、1個若しくは2個の酸素原子で中断されることができるC1〜C24アルキル、とりわけC1〜C12アルキルであり、
70、X71、X72、X73、X74、X75、X76、X77、X80、X81、X82、X83、X84、X85、X86及びX87は、互いに独立して、H、CN、C1〜C24アルキル、場合により1個以上のC1〜C8アルキル、又はC1〜C8アルコキシ基で置換されることができるC6〜C10アリール;C1〜C24アルコキシ、C1〜C24アルキルチオ、−NR2526、−CONR2526、又は−COOR27であり
2は、−S−、−O−、又は−NR25'−であり、
ここで、
25'はC1〜C24アルキル、又はC6〜C10アリールであり、
21、A22及びA24は、互いに独立して、水素、ハロゲン、とりわけフッ素、C1〜C24アルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ハロアルキル、場合により1個以上のC1〜C8アルキル、又はC1〜C8アルコキシ基で置換されることができるC6〜C18アリール;−NR2526、−CONR2526、又は−COOR27、或いはC2〜C10ヘテロアリール、とりわけ式:
【0068】
【化85】

【0069】
の基であるか、或いは
22及びA23又はA11及びA23は、式:
【0070】
【化86】

【0071】
の基であり、
11、A13、A14、A15、A16、A17、及びA18は、互いに独立して、H、CN、C1〜C24アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、C1〜C24ハロアルキル、C1〜C24アルコキシ、C1〜C24アルキルチオ、C6〜C18アリール、−NR2526、−CONR2526、又は−COOR27、或いはC2〜C10ヘテロアリールであり、
ここで、
25及びR26は、互いに独立して、H、C6〜C18アリール、C7〜C18アラルキル、又はC1〜C24アルキルであり、
27は、C1〜C24アルキルであり、並びに
3は、式:
【0072】
【化87】

【0073】
の基であり、
式中、
41は、水素、C1〜C24アルコキシ、又は−OC7〜C18アラルキルであり、
42は、水素、又はC1〜C24アルキルであり、
43は、水素、ハロゲン、−CONR2526、−COOR27
【0074】
【化88】

【0075】
であり、
ここで、
11'、A12'、A13'、及びA14'は、互いに独立して、H、CN、C1〜C24アルキル、C1〜C24アルコキシ、C1〜C24アルキルチオ、−NR2526、−CONR2526、又は−COOR27であり、
1は、−S−、−O−、又は−NR25'−であり、
ここで、
25'は、C1〜C24アルキル、又はC6〜C10アリールであり、
110は、H、CN、C1〜C24アルキル、C1〜C24アルコキシ、C1〜C24アルキルチオ、−NR2526、−CONR2526、又は−COOR27であり、或いは、
42及びR43は、式:
【0076】
【化89】

【0077】
の基であり、
44は、水素、又はC1〜C24アルキルであり、
45は、水素、又はC1〜C24アルキルであり、
68及びR69は、互いに独立して、1個若しくは2個の酸素原子で中断されることができるC1〜C24アルキル、とりわけC1〜C12アルキルであり、
70、R71、R72、R73、R74、R75、R76、R90、R91、R92、及びR93は、互いに独立して、H、CN、C1〜C24アルキル、C6〜C10アリール、C1〜C24アルコキシ、C1〜C24アルキルチオ、−NR2526、−CONR2526、又は−COOR27であり、
25及びR26は、互いに独立して、H、C6〜C18アリール、C7〜C18アラルキル、又はC1〜C24アルキル、並びに
27は、C1〜C24アルキルである)の2H−ベンゾトリアゾール化合物を指向する。
【0078】
好ましい実施態様において、本発明は、式:
【0079】
【化90】

【0080】
(式中、
52又はA43は、式:
【0081】
【化91】

【0082】
の基であり、
式中、
41、X42、X43、X44、X45、X46、X47、X48、X49、X50、X51、X52、X53、X54、X55、X56、X57、X58、X59、X60、X61、X62、X63、X64、X65、X66、及びX67は、互いに独立して、H、フッ素、CN、C1〜C24アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、又はC1〜C24ハロアルキル、場合により1個以上のC1〜C8アルキル、又はC1〜C8アルコキシ基で置換されることができるC6〜C10アリール;C1〜C24アルコキシ、C1〜C24アルキルチオ、−NR2526、−CONR2526、又は−COOR27であるか、或いは
互いに隣接する2個の基X41、X42、X43、X44、X45、X46、X47、X48、X49、X50、X51、X52、X53、X54、X55、X56、X57、X58、X59、X60、X61、X62、X63、X64、X65、X66、及びX67は、基:
【0083】
【化92】

【0084】
であり、
ここで、
好ましくは置換基X41、X42、X43、X44、X45、X46、X47、X48、X49、X50、X51、X52、X53、X54、X55、X56、X57、X58、X59、X60、X61、X62、X63、X64、X65、X66、及びX67の内の少なくとも1個が、フッ素、−NR2526、C1〜C24アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、又はC1〜C24ハロアルキルであり、或いは
43又はA52は式:
【0085】
【化93】

【0086】
の基であり、
式中、
68、X69、X78、X79、X88、及びX89は、互いに独立して、1個若しくは2個の酸素原子で中断されることができるC1〜C24アルキル、とりわけC1〜C12アルキルであり、
70、X71、X72、X73、X74、X75、X76、X77、X80、X81、X82、X83、X84、X85、X86及びX87は、互いに独立して、H、CN、C1〜C24アルキル、C6〜C10アリール、C1〜C24アルコキシ、C1〜C24アルキルチオ、−NR2526、−CONR2526、又は−COOR27であり
2は、−S−、−O−、又は−NR25'であり、
41、A42及びA44は、互いに独立して、水素、ハロゲン、C1〜C24アルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ハロアルキル、C6〜C18アリール、−NR2526、−CONR2526、又は−COOR27、或いはC2〜C10ヘテロアリール、とりわけ式:
【0087】
【化94】

【0088】
の基であるか、或いは
51、A53、A54、A55、A56、A57、A58、A59及びA60は、互いに独立して、H、フッ素、CN、C1〜C24アルキル、C1〜C24アルコキシ、C1〜C24アルキルチオ、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、C1〜C24ハロアルキル、C6〜C18アリール、−NR2526、−CONR2526、又は−COOR27、或いはC2〜C10ヘテロアリールであり、
ここで、
1は、O、S、又は−NR25'−であり、
ここで、
25及びR26は、互いに独立して、H、C6〜C18アリール、C7〜C18アラルキル、又はC1〜C24アルキルであるか、或いは
25及びR26は、一緒になって、5員環又は6員環、特に
【0089】
【化95】

【0090】
を形成し、
27は、C1〜C24アルキルであり、並びに
1は、式:
【0091】
【化96】

【0092】
の基であり、
式中、
6は、C1〜C24アルコキシ、又はC7〜C25アラルキル、R7は、H、又はC1〜C24アルキルであり、
9及びR10は、互いに独立して、1個若しくは2個の酸素原子で中断されることができるC1〜C24アルキル、とりわけC4〜C12アルキルである)の2H−ベンゾトリアゾール化合物を指向する。
【0093】
特に好ましい実施態様において、2H−ベンゾトリアゾール化合物は、式:
【0094】
【化97】

【0095】
(式中、
102は、C1〜C24アルキル、とりわけC1〜C12アルキルであり、特にHであり、
23は、式:
【0096】
【化98】


の基であるか、或いは式:
【化99】

【0097】
の基であり、
式中、
100及びR101は、互いに独立して、H、C1〜C24アルキル、とりわけC1〜C12アルキル、極めて殊にtert−ブチル、
【0098】
【化100】

【0099】
であり、
ここで、
51、X52、X53、X63、X64、X65、及びX66は、互いに独立して、フッ素、C1〜C24アルキル、とりわけC1〜C12アルキル、極めて殊にtert−ブチル、場合により1個若しくは2個のC1〜C8アルキル基、又は1−アダマンチルにより置換されることができるC5〜C12シクロアルキル、とりわけシクロヘキシル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、とりわけCF3のようなC1〜C12ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、NR2526であり、
ここで、
25及びR26は、1個若しくは2個のC1〜C24アルキル基により置換されることができるC6〜C14アリール、とりわけフェニルであるか、或いは
25及びR26は、一緒になって、5員環又は6員環、特に
【0100】
【化101】

【0101】
を形成する)の化合物である。
【0102】
とりわけ好ましい2H−ベンゾトリアゾール化合物の例を下記に示す:
【0103】
【化102】









【0104】
更に好ましい実施態様においては、本発明は式:
【0105】
【化103】

【0106】
(式中、
1分子当たりの1個の基A23は、上記と同義であり、
その他の基A23は、式:
【0107】
【化104】

【0108】
の基である)の化合物に関する。
【0109】
更に好ましい実施態様においては、本発明は式:
【0110】
【化105】

【0111】
(式中、
3は、上記と同義であるか、あるいは
【0112】
【化106】

【0113】
であり、
12は、NR2526
【0114】
【化107】

【0115】
であり、
ここで、
25及びR26は、場合により1個若しくは2個のC1〜C8アルキル基、又はC1〜C8アルコキシ基により置換されることができるC6〜C14アリール、とりわけ、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチルである)の化合物に関する。
【0116】
12が、式:
【0117】
【化108】

【0118】
の基である場合、Y3は、好ましくは式:
【0119】
【化109】

【0120】
の基である。
【0121】
12が、式、NR2526
【0122】
【化110】

【0123】
である場合、
【0124】
【化111】

【0125】
(ここで、
43、X52及びX65は、互いに独立して、フッ素、C1〜C24アルキル、とりわけC1〜C12アルキル、極めて殊にtert−ブチル、場合により1個若しくは2個のC1〜C8アルキル基、又は1−アダマンチルにより置換されることができるC5〜C12シクロアルキル、とりわけシクロヘキシル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、とりわけCF3のようなC1〜C12ペルフルオロアルキルである)である。
【0126】
更に好ましい実施態様においては、本発明は式IVa、IVb、又はIVc:
(式中、
12は、
【0127】
【化112】

【0128】
であり、
3は、
【0129】
【化113】

【0130】
である)の化合物に関する。
【0131】
とりわけ好ましい2H−ベンゾトリアゾール化合物の例を下記に示す:
【0132】
【化114】





【0133】
更に好ましい実施態様においては、本発明は式:
【0134】
【化115】

【0135】
(式中、
23及びA23'は、互いに独立して、式:
【0136】
【化116】

【0137】
の基である)の化合物に関する。A23及びA23'は、好ましくは、同一の意味を有する。とりわけ好ましい2H−ベンゾトリアゾール化合物の例を下記に示す:
【0138】
【化117】



【0139】
更に好ましい実施態様においては、本発明は式:
【0140】
【化118】

【0141】
(式中、
53は、C1〜C24アルキル、とりわけC4〜C12アルキル、特にHであり、
1は、式:
【0142】
【化119】

【0143】
の基であり、
式中、
9及びR10は、互いに独立して、1個若しくは2個の酸素原子により中断されることができるC1〜C24アルキル、とりわけC4〜C12アルキルであり、R25'は、C1〜C24アルキル、とりわけC4〜C12アルキルである)の化合物に関する。とりわけ好ましい2H−ベンゾトリアゾール化合物の例を下記に示す:
【0144】
【化120】



【0145】
更に好ましい実施態様においては、本発明は式Ia、Ib、Ic又はIdの化合物、とりわけ
【0146】
【化121】

【0147】
(ここで、
12は、H、式:
【0148】
【化122】

【0149】
の基であり、
式中、
43は、C1〜C24アルキル、とりわけC1〜C12アルキルであり、
3は、式:
【0150】
【化123】

【0151】
の基であり、
式中、
70は、C1〜C24アルキル、とりわけC1〜C12アルコキシである)に関する。とりわけ好ましい2H−ベンゾトリアゾール化合物の例を下記に示す:
【0152】
【化124】

【0153】
更に好ましい実施態様においては、本発明は式Icの化合物、とりわけ
【0154】
【化125】

【0155】
(ここで、
3は、式:
【0156】
【化126】

【0157】
の基であり、
式中、
9及びR10は、互いに独立して、1個若しくは2個の酸素原子により中断されることができるC1〜C24アルキル、とりわけC4〜C12アルキルである)に関する。とりわけ好ましい2H−ベンゾトリアゾール化合物の例を下記に示す:
【0158】
【化127】

【0159】
式IIIa、IIIb及びIIIcの2H−ベンゾトリアゾール化合物、とりわけA−1〜A−12の化合物は、好ましくはホスト化合物として使用するのに対し、式IVa、IVb及びIVcの2H−ベンゾトリアゾール化合物、とりわけB−1〜B−10の化合物、並びに式IIa、IIb、IIc及びIIdの2H−ベンゾトリアゾール化合物、とりわけD−1〜D−9の化合物は、好ましくは、ELデバイスの発光層内のゲスト化合物として使用する。
【0160】
式IIIa、IIIb及びIIIc(=III)の2H−ベンゾトリアゾール化合物をホストとして使用し、式IVa、IVb及びIVc(=IV)、又は式IIa、IIb、IIc及びIId(=II)の2H−ベンゾトリアゾール化合物をゲストとして使用する場合、式IIIの2H−ベンゾトリアゾール化合物対式IV又はIIの2H−ベンゾトリアゾール化合物の重量比は、一般に、50:50〜99.99:0.01、好ましくは90:10〜99.99:0.01、より好ましくは95:5〜99.9:0.1である。
【0161】
本発明の2H−ベンゾトリアゾール化合物を、当業界において周知の方法に従って、或いは同様にして、合成することができる(例えば、WO03/105538を参照)。
【0162】
2H−ベンゾトリアゾールを、任意の適切な方法、例えば慣用的に「スズキ反応」と称される、芳香族ボロナートと臭化物との縮合反応により調製してもよく、この縮合反応は、種々の有機官能基の存在を許容し、N. Miyaua and A. Suzuki in Chemical Reviews, Vol. 95, pp. 457-2483 (1995)で報告されている。
【0163】
式(I)に相当する2H−ベンゾトリアゾールを調製するには、式:
【0164】
【化128】

【0165】
の臭化物2当量を、式:
【0166】
【化129】

【0167】
(式中、
11は、それぞれの場合に独立して、−B(OH)2、−B(OY112、又は
【0168】
【化130】

【0169】
であり、
式中、
11は、それぞれの場合に独立して、C1〜C10アルキル基であり、
12は、それぞれの場合に独立して、−CY1314−CY56−、又は−CY78−CY910−CY1516−のようなC2〜C10アルキレン基であり、
ここで、
5、Y6、Y7、Y8、Y9、Y10、Y13、Y14、Y15及びY16は、互いに独立して、水素、又はC1〜C10アルキル基、とりわけ−(CH32C(CH32−、又は−C(CH32CH2(CH32−である)に相当する2当量のボロナート、又はその混合物と、Pd及びトリフェニルホスフィンの触媒作用下で反応させる。反応は、典型的には、トルエンのような芳香族炭化水素溶媒中、約70〜120℃で実施する。ジメチルホルムアミド及びテトラヒドロフランのような他の溶媒も、単独で又は芳香族炭化水素との混合物で使用することができる。水性塩基、好ましくは炭酸ナトリウム又は重炭酸ナトリウムをHBrスカベンジャーとして使用する。反応体の反応性に応じて、反応は2〜100時間かかり得る。例えば、テトラアルキルアンモニウムヒドロキシドのような有機塩基、及び例えばTBABのような相間移動触媒は、ボロンの活性を促進することができる(例えば、Leadbeater & Marco; Angew. Chem. Int. Ed., 2003, 42, 1407及びそこで引用されている参考文献を参照)。
【0170】
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素である。
【0171】
1〜C24アルキルは、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、2−エチルブチル、n−ペンチル、イソペンチル、1−メチルペンチル、1,3−ジメチルブチル、n−ヘキシル、1−メチルヘキシル、n−ヘプチル、イソヘプチル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、1−メチルヘプチル、3−メチルヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、1,1,3−トリメチルヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルペンチル、ノニル、デシル、ウンデシル、1−メチルウンデシル、ドデシル、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルヘキシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、イコシル又はドコシルのような、分岐鎖状又は非分岐鎖状基である。
【0172】
1〜C24ペルフルオロアルキルは、例えば、−CF3、−CF2CF3、−CF2CF2CF3、−CF(CF32、−(CF23CF3、及び−C(CF33のような、分岐鎖状又は非分岐鎖状基である。
【0173】
1〜C24アルコキシ基は、直鎖状又は分岐鎖状アルコキシ基であり、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、アミルオキシ、イソアミルオキシ又はtert−アミルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、イソオクチルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ、ウンデシルオキシ、ドデシルオキシ、テトラデシルオキシ、ペンタデシルオキシ、ヘキサデシルオキシ、ヘプタデシルオキシ及びオクタデシルオキシである。
【0174】
2〜C24アルケニル基は、例えば、ビニル、アリル、メタリル、イソプロペニル、2−ブテニル、3−ブテニル、イソブテニル、n−ペンタ−2,4−ジエニル、3−メチル−ブタ−2−エニル、n−オクタ−2−エニル、n−ドデカ−2−エニル、イソドデセニル、n−ドデカ−2−エニル又はn−オクタデカ−4−エニルのような、直鎖状又は分岐鎖状アルケニル基である。
【0175】
2〜C24アルケニルは、例えば、エチニル、1−プロピン−3−イル、1−ブチン−4−イル、1−ペンチン−5−イル、2−メチル−3−ブチン−2−イル、1,4−ペンタジイン−3−イル、1,3ペンタジン−5−イル、1−ヘキシン−6−イル、シス−3−メチル−2−ペンテン−4−イン−1−イル、トランス−3−メチル−2−ペンテン−4−イン−1−イル、1,3−ヘキサジイン−5−イル、1−オクチン−8−イル、1−ノニン−9−イル、1−デシン−10−イル又は1−テトラコシン−24−イルのような、直鎖状又は分岐鎖状で、好ましくは、非置換であってもよく、又は置換されていてもよい、C2-8アルキニルである。
【0176】
4〜C18シクロアルキル、とりわけC〜C12シクロアルキルは、例えば、シクロペンチル、メチルシクロペンチル、ジメチルシクロペンチル、シクロヘキシル、メチルシクロヘキシル、ジメチルシクロヘキシル、トリメチルシクロヘキシル、tert−ブチルシクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、シクロドデシル、1−アダマンチル、又は2−アダマンチルのような、1個から3個のC1〜C4アルキル基により置換されている、好ましくはC〜C12シクロアルキル又は前記シクロアルキルである。シクロヘキシル、1−アダマンチル及びシクロペンチルが最も好ましい。
【0177】
S、O、又はNR25で中断されているC4〜C18シクロアルキルの例は、ピペリジル、ピペラジニル及びモルホリニルである。
【0178】
アリールは、通常、例えば、フェニル、4−メチルフェニル、4−メトキシフェニル、ナフチル、ビフェニリル、2−フルオレニル、フェナントリル、アントリル、テトラシル、ペンタシル、ヘキサシル、テルフェニリル又はクアドフェニリルのような、場合により置換されていることができる、C6〜C30アリール、好ましくはC6〜C24アリールであるか;或いは、1個から3個のC1〜C4アルキル基により置換されているフェニル、例えば、o−、m−、若しくはp−メチルフェニル、2,3−ジメチルフェニル、2,4−ジメチルフェニル、2,5−ジメチルフェニル、2,6−ジメチルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、3,5−ジメチルフェニル、2−メチル−6−エチルフェニル、4−tert−ブチルフェニル、2−エチルフェニル又は2,6−ジエチルフェニルである。
【0179】
7〜C24アラルキル基は、例えば、ベンジル、2−ベンジル−2−プロピル、β−フェネチル、α−メチルベンジル、α,α−ジメチルベンジル、ω−フェニル−ブチル、ω−フェニル−オクチル、ω−フェニル−ドデシルのような、好ましくは、置換されていてもよいC7〜C15アラルキル基であるか;或いは、例えば、2−メチルベンジル、3−メチルベンジル、4−メチルベンジル、2,4−ジメチルベンジル、2,6−ジメチルベンジル又は4−tert−ブチルベンジル、或いは3−メチル−5−(1’,1’,3’,3’−テトラメチル−ブチル)−ベンジルのような、1個〜3個のC1〜C4アルキル基によりフェニル環で置換されているフェニル−C1〜C4アルキルである。
【0180】
ヘテロアリールは、典型的には、C2〜C26ヘテロアリール、すなわち窒素、酸素又は硫黄が考えられるヘテロ原子である、5〜7個の環原子を持つ環であるか、又は縮合環系であり、典型的には、少なくとも6個の共役π電子を有する原子を5〜30個持つ不飽和複素環基であり、例えば、チエニル、ベンゾ〔b〕チエニル、ジベンゾ〔b,d〕チエニル、チアントレニル、フリル、フルフリル、2H−ピラニル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ジベンゾフラニル、フェノキシチエニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ビピリジル、トリアジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリル、インドリル、インダゾリル、プリニル、キノリジニル、キノリル、イソキノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、プテリジニル、カルバゾリル、カルボリニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾオキサゾリル、フェナントリジニル、アクリジニル、ペリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、イソチアゾリル、フェノチアジニル、イソキサゾリル、フラザニル又はフェノキサジニルであり、これらは非置換であるか、又は置換されていることができる。
【0181】
6〜C18シクロアルキルは、例えば、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ、シクロヘプチルオキシ、又はシクロオクチルオキシ、或いは、1個から3個のC1〜C4アルキルにより置換されている前記シクロアルコキシ、例えば、メチルシクロペンチルオキシ、ジメチルシクロペンチルオキシ、メチルシクロヘキシルオキシ、ジメチルシクロヘキシルオキシ、トリメチルシクロヘキシルオキシ、又はtert−ブチルシクロヘキシルオキシである。
【0182】
6〜C24アリールオキシは、典型的には、フェノキシ、又は1個から3個のC1〜C4アルキル基により置換されているフェノキシ、例えば、o−、m−、又はp−メチルフェノキシ、2,3−ジメチルフェノキシ、2,4−ジメチルフェノキシ、2,5−ジメチルフェノキシ、2,6−ジメチルフェノキシ、3,4−ジメチルフェノキシ、3,5−ジメチルフェノキシ、2−メチル−6−エチルフェノキシ、4−tert−ブチルフェノキシ、2−エチルフェノキシ、又は2,6−ジエチルフェノキシである。
【0183】
6〜C24アラルコキシは、典型的には、フェニル−C1〜C9−アルコキシ、例えば、ベンジルオキシ、α−メチルベンジルオキシ、α,α−ジメチルベンジルオキシ又は2−フェニルエトキシである。
【0184】
1〜C24アルキルチオ基は、直鎖状又は分岐鎖状アルキルチオ基、例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオ、イソブチルチオ、ペンチルチオ、イソペンチルチオ、ヘキシルチオ、ヘプチルチオ、オクチルチオ、デシルチオ、テトラデシルチオ、ヘキサデシルチオ又はオクタデシルチオである。
【0185】
9及びR10、及びR25及びR26それぞれにより形成される5員又は6員環の例は、窒素、酸素及び硫黄から選択される1個の追加のヘテロ原子を有することができる、炭素原子3〜5個を有するヘテロシクロアルカン又はヘテロシクロアルケンであり、例えば下記:
【0186】
【化131】

【0187】
であり、これは、ニ環式系の一部であることができ、例えば、下記:
【0188】
【化132】

【0189】
である。
【0190】
上述した基の可能な置換基は、C1〜C8アルキル、ヒドロキシル基、メルカプト基、C1〜C8アルコキシ、C1〜C8アルキルチオ、ハロゲン、ハロ−C1〜C8アルキル、シアノ基、アルデヒド基、ケトン基、カルボキシル基、エステル基、カルバモイル基、アミノ基、ニトロ基又シリル基である。
【0191】
用語「ハロアルキル」は、上述したアルキル基がハロゲンにより部分的に又は完全に置換されていることにより与えられる基、例えば、トリフルオロメチル等を意味する。「アルデヒド基、ケトン基、エステル基、カルバモイル基及びアミノ基」には、C1〜C24アルキル基、C4〜C18シクロアルキル基、C6〜C30アリール基、C7〜C24アラルキル基、又は複素環基により置換されているものが含まれ、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基及び複素環基は、非置換でも又は置換されていてよい。用語「シリル基」は、式:−SiR105106107(式中、R105、R106及びR107は、互いに独立して、C1〜C8アルキル基、特にC1〜C4アルキル基、C6〜C24アリール基、又はC7〜C12アラルキル基である)で示される基、例えばトリメチルシリル基を意味する。
【0192】
例えば、R6及びR7のような置換基が基中に1回よりも多く現れる場合、置換基はそれぞれの場合で異なることができる。
【0193】
上記記載のように、前述の基は、Eで置換され、及び/又は、所望であれば、Dで中断されていてよい。中断は、当然のことながら、基が、単一結合により互いに結合している少なくとも2個の炭素原子を含有する基の場合にのみ可能であり;C6〜C18アリールは中断されておらず;中断されているアリールアルキル又はアルキルアリールは、アルキル部分にD単位を含有している。1個以上のEで置換され、及び/又は1個以上のD単位で中断されているC1〜C24アルキルは、例えば、(CH2CH2O)1-9−Rx(ここで、Rxは、H、又はC1〜C10アルキル若しくはC2〜C10アルカノイル(例えば、CO−CH(C25)C49)、CH2−CH(ORy′)−CH2−O−Ryであり、ここで、Ryは、C1〜C24アルキル、C5〜C12シクロアルキル、フェニル、C7〜C15フェニルアルキルであり、そしてRy′はRyと同じ定義を包含するか又はHである);C1〜C8アルキレン−COO−Rz、例えば、CH2COORz、CH(CH3)COORz、C(CH32COORz(ここで、Rzは、H、C1〜C24アルキル、(CH2CH2O)1〜9−Rxであり、そしてRxは、上記の定義を包含する);CH2CH2−O−CO−CH=CH2;CH2CH(OH)CH2−O−CO−C(CH3)=CH2である。
【0194】
本発明の青色発光2H−ベンゾトリアゾールは、約520nm未満、例えば約380〜約520nmの間で発光する。例えば、本発明の青色発光2H−ベンゾトリアゾールは、約(0.14、0.08)のNTSC座標を有し、第1座標は約0.12〜約0.16の間にあり、第2座標は約0.05〜約0.10の間にある。
【0195】
式I、II、III又はIVの本発明の化合物は、青色発光有機化合物以外に機能してよく、例えば、本発明の化合物は、正孔注入、正孔輸送、及び電子注入又は電子輸送材料として機能してもよい。本発明の有機ELデバイスは、壁掛けテレビセット(an on-wall television1 set)のフラットパネル・ディスプレー、平面発光装置、コピー機又はプリンターの光源、液晶ディスプレー又はカウンターの光源、掲示板ディスプレー及び信号灯に適用されることができるので、重要な産業的価値を有する。
【0196】
本発明の材料は、有機ELデバイス、電子写真光受信機、光電変換器、太陽電池、イメージセンサの分野で使用することができる。
【0197】
適切なTg、又はガラス転移温度で、本発明の有機層を得るためには、本発明の2H−ベンゾトリアゾールが、約150℃、例えば約200℃、例えば約250℃、例えば約300℃を超える融点を有することが有利である。
【0198】
本発明のエレクトロルミネセントデバイスは、当業界において既知であるように、別様にも設計され、
例えばUS−B−5,518,824、6,280,859、5,629,389、5,486,406、5,104,740及び5,116,708に記載されている(関連する開示を本明細書中に援用する)。
【0199】
本発明は、陽極と陰極の間に式Iの2H−ベンゾトリアゾールを有し、電気エネルギーの作用により発光するエレクトロルミネセントデバイスに関する。
【0200】
最新の有機エレクトロルミネセンスデバイスの典型的な構造は下記の通りである:
(i)陽極/正孔輸送層/電子輸送層/陰極(ここで、式(I)の2H−ベンゾトリアゾールは、発光及び正孔輸送層の形成に使用される、正孔輸送化合物として使用されるか、又は発光及び電子輸送層の形成に使用される、電子輸送化合物として使用されるかのいずれかである)、(ii)陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極(ここで、式(I)の2H−ベンゾトリアゾールは、この構成で正孔輸送特性又は電子輸送特性を示すかどうかに関らず、発光層を形成する)、(iii)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極、(iv)陽極/正孔輸送層/発光層/正孔抑制層/電子輸送層/陰極、(v)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/正孔阻害層/電子輸送層/陰極、(vi)陽極/発光層/電子輸送層/陰極、(vii)陽極/発光層/正孔抑制層/電子輸送層/陰極、(viii)発光材料しか含有しない単一層、又は発光材料と正孔輸送層、正孔ブロッキング層及び/又は電子輸送層のいずれかの材料との組合せ、及び(ix)(ii)〜(vii)で記載された多層構造(ここで、発光層は(viii)で定義された単層である)。
【0201】
式Iの2H−ベンゾトリアゾールは、原則的に任意の有機層、例えば、正孔輸送層、発光層、又は電子輸送層で使用することができるが、好ましくは発光層で発光材料として、場合によりホスト又はゲスト成分として使用される。
【0202】
本発明の発光化合物は、固体状態で、強い蛍光を示し、優れた電界印加発光特性を示す。更に、本発明の発光化合物は、金属電極からの正孔の注入及び正孔の輸送に優れ;並びに金属電極からの電子の注入及び電子の輸送に優れている。それらは、発光材料として効果的に使用され、他の正孔輸送材料、他の電子輸送材料又は他のドーパントと組み合わせて使用してよい。
【0203】
本発明の2H−ベンゾトリアゾールは、均一な薄膜を形成する。従って、発光層は、本発明の2H−ベンゾトリアゾールのみから形成されてもよい。
代わりに、発光層は、必要に応じて、既知の発光材料、既知のドーパント、既知の正孔注入材料又は既知の電子注入材料を含有してよい。有機ELデバイスにおいて、消光により引き起こされる輝度及び寿命の減少は、デバイスを複層構造として形成することにより防止することができる。発光材料、ドーパント、正孔注入材料及び電子注入材料は、必要に応じて組み合わせて使用してもよい。更に、ドーパントは、発光輝度及び発光効率を向上させることができ、赤、緑又は青の発光を達成することができる。更に、正孔注入ゾーン、発光層及び電子注入ゾーンの各々が、少なくとも2層の層構造を有してもよい。この場合の正孔注入ゾーンにおいては、正孔が電極から注入される層は、「正孔注入層」と呼ばれ、正孔注入層から正孔を受け取り、正孔を発光層に輸送する層は、「正孔輸送層」と呼ばれる。電子注入ゾーンにおいては、電子が電極から注入される層は、「電子注入層」と呼ばれ、電子注入層から電子を受け取り、電子を発光層に輸送する層は、「電子輸送層」と呼ばれる。これらの層は、材料のエネルギーレベルと耐熱性及び有機層若しくは金属電極への接着性のような要素に応じて選択され、使用される。
【0204】
本発明の2H−ベンゾトリアゾールと一緒に、発光層内で使用してもよい発光材料又はドーパントには、例えば、アントラセン、ナフタレン、フェナントレン、ピレン、テトラセン、コロネン、クリセン、フルオレセイン、ペリレン、フタロペリレン、ナフタロペリレン、ペリノン、フタオペリノン、ナフタロペリノン、ジフェニルブタジエン、テトラフェニルブタジエン、クマリン、オキサジアゾール、アルダジン、ビスベンゾオキサゾリン、ビススチリル、ピラジン、シクロペンタジエン、キノリン金属錯体、アミノキノリン金属錯体、ベンゾキノリン金属錯体、イミン、ジフェニルエチレン、ビニルアントラセン、ジアミノカルバゾール、ピラン、チオピラン、ポリメチン、メロシアニン、イミダゾールキレートオキシノイド化合物、キナクリドン、ルブレン、及び染料レーザー又は増光用の蛍光染料が含まれる。
【0205】
発光層内で使用することができる本発明の2H−ベンゾトリアゾール、及び上記の化合物(又は化合物群)は、任意の混合比率で使用して、発光層を形成してもよい。すなわち、本発明の2H−ベンゾトリアゾールは、上記化合物と本発明の2H−ベンゾトリアゾールとの組み合わせに応じて、発光層を形成するための主要成分を与えてよく、或いは別の主要材料内のドーピング材料としてもよい。例えば、DPVBi(4,4’−ビス−(2,2−ジフェニル−1−ビニル)ビフェニル)をホストとして使用し、化合物A−1〜A−12をゲストとして使用する場合に、良好な結果が得られる。
【0206】
フィルムタイプのエレクトロルミネセンスデバイスは、通常、本質的に1対の電極と、その間の少なくとも1個の電荷輸送層からなる。通常2個の電荷輸送層、1個の正孔輸送層(陽極の次)及び1個の電子輸送層(陰極の次)が存在する。それらのうちのいずれか1つは、正孔輸送材料又は電子輸送材料としての特性に応じて、発光材料として無機又は有機蛍光物質を含有する。また、発光材料が、追加の層として正孔輸送層と電子輸送層との間に使用されることも通例である。上述したデバイスの構造において、正孔注入層を陽極と正孔輸送層の間に構築し、及び/又は正孔抑制層を発光層と電子輸送層との間に構築して、発光層における正孔及び電子母集団を最大化することができ、電荷再結合及び強力な発光における大きな効率性が達成されることができる。
【0207】
デバイスは幾つかの方法で調製することができる。通常、真空蒸着が調製に使用される。好ましくは、有機層は、室温に保持されている市販のインジウム−スズ−酸化物(「ITO」)ガラス基板上に上記順序で積層され、これは、上記構築で陽極として作用する。膜厚は、好ましくは1〜10,000nm、より好ましくは1〜5,000nm、より好ましくは1〜1,000nm、より好ましくは1〜500nmの範囲である。厚さが50〜200nmの範囲のMg/Ag合金、2成分系のLi−Al又はLiF−Al系のような陰極金属が有機層の上面に積層される。蒸着する間の真空は、好ましくは0.1333Pa(1×10-3Torr)未満、より好ましくは1.333×10-3Pa(1×10-5Torr)未満、より好ましくは1.333×10-4Pa(1×10-6Torr)未満である。
【0208】
陽極として、金、銀、銅、アルミニウム、インジウム、鉄、亜鉛、スズ、クロム、チタン、バナジウム、コバルト、ニッケル、鉛、マンガン、タングステン等のような金属のような高い仕事関数を有する通常の陽極材料、マグネシウム/銅、マグネシウム/銀、マグネシウム/アルミニウム、アルミニウム/インジウム等のような金属合金、Si、Ge、GaAs等のような半導体、インジウム−スズ−酸化物(「ITO」)、ZnO等のような金属酸化物、CuI等のような金属化合物、更に、ポリアセチレン、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリパラフェニレン等のような導電性ポリマー、好ましくはITO、最も好ましくは基板としてのガラス上のITOを使用することができる。
【0209】
これらの電極材料のうち、金属、金属合金、金属酸化物及び金属化合物は、例えば、スパッタリング法により電極に変換することができる。電極用材料として金属又は金属合金を使用する場合に、電極は、また真空蒸着法によって形成することができる。電極を形成する材料として金属又は金属合金を使用する場合に、電極は、更に、化学めっき法により形成することができる(例えば、Handbook of Electrochemistry, pp 383-387, Mazuren, 1985を参照)。導電性ポリマーを使用する場合に、電極は、導電コーティングにより予め準備されている基板上に、陽極酸化重合法でフィルムを形成することにより製造することができる。基板上に形成されるべき電極の厚さは、特定の値に限定されないが、基板が発光面として使用される場合に、電極の厚さは、透明性を確保するように、好ましくは1nm〜300nmの範囲内、より好ましくは5〜200nmの範囲内である。
【0210】
好ましい実施態様において、ITOは、10nm(100Å)〜1μ(10000Å)、好ましくは20nm(200Å)〜500nm(5000Å)の範囲のITO膜厚を有して、基板上に使用される。一般に、ITO膜のシート抵抗は、100Ω/cm2以下、より好ましくは50Ω/cm2以下の範囲で選択される。
【0211】
そのような陽極は、Geomatech Co.Ltd.、Sanyo Vacuum Co. Ltd、Nippon Sheet Glass Co. Ltd.のような日本の製造業者から市販されている。
【0212】
基板として、導電性材料か又は電気的に絶縁性の材料のいずれかを使用することができる。導電性基板を使用する場合には、発光層又は正孔輸送層がその上に直接形成されるのに対し、電気的に絶縁性の材料を使用する場合には、まず初めに電極がその上に形成され、次に発光層又は正孔輸送層が重ね合わされる。
【0213】
基板は、透明、半透明又は不透明のいずれかであってよい。しかし、指示平面として基板を使用する場合には、基板は透明又は半透明でなければならない。
【0214】
透明な電気的に絶縁性の基板は、例えば、ガラス、石英等のような無機化合物、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル等のような有機ポリマー化合物である。これらの基板を、それぞれ上記の方法のうちの1つに従って基板に電極を備えることにより、透明な導電性基板に変換することができる。
【0215】
半透明な電気的に絶縁性の基板の例は、アルミナ、YSZ(イットリウム安定化ジルコニア)等のような無機化合物、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、エポキシ樹脂等のような有機ポリマー化合物である。これらの基板を、それぞれ上述した方法のうちの1つに従って基板に電極を備えることにより、半透明な導電性基板に変換することができる。
【0216】
不透明な導電性基板の例は、アルミニウム、インジウム、鉄、ニッケル、亜鉛、スズ、クロム、チタン、銅、銀、金、白金等のような金属、種々の電気めっきされた金属、青銅、ステンレススチールのような金属合金、Si、Ge、GaAs等のような半導体、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリアセチレン、ポリパラフェニレン等のような導電性ポリマーである。
【0217】
基板は、上記の基板材料のうちの1つを所望の寸法に形成して得ることができる。基板が平滑面を有することが好ましい。基板が粗面を有する場合でも、20μm以上の曲率を有する円形むらを有するのであれば、実際の使用のために何ら問題を起こさない。基板の厚さに関しては、十分な機械的強度が確保されていれば、限定されない。
【0218】
陰極として、アルカリ金属、アルカリ土類金属、第13族元素、銀及び銅のような低い仕事関数を有する通常の陰極材料、並びにナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、フッ化リチウム(LiF)、ナトリウム−カリウム合金、マグネシウム、マグネシウム−銀合金、マグネシウム−銅合金、マグネシウム−アルミニウム合金、マグネシウム−インジウム合金、アルミニウム、アルミニウム−アルミニウム酸化物合金、アルミニウム−リチウム合金、インジウム、カルシウムのような合金又は合金の混合物、導電性ポリマー、例えば、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリン、ポリアセチレン等のようなEP−A499,011で例示されている材料、好ましくはMg/Ag合金、LiF−Al又はLi−Al組成物が使用できる。
【0219】
好ましい実施態様において、マグネシウム−銀合金、若しくはマグネシウムと銀との混合物、又はリチウム−アルミニウム合金、フッ化リチウム−アルミニウム合金、若しくはリチウムとアルミニウムとの混合物は、10nm(100Å)〜1μm(10000Å)、好ましくは20nm(200Å)〜500nm(5000Å)の範囲の膜厚で使用することができる。
【0220】
そのような陰極を、上記記載の既知の真空蒸着技術により前記の電子輸送層に蒸着することができる。
【0221】
本発明の好ましい実施態様において、発光層は、正孔輸送層と電子輸送層との間で使用することができる。通常、発光層は、正孔輸送層上に薄膜を形成することにより調製される。
【0222】
上記の薄膜を形成する方法としては、例えば、真空蒸着法、スピンコート法、流延法、ラングミュア−ブロジェット(「LB」)法等がある。これらの方法のなかで、真空蒸着法、スピンコート法及び流延法が、操作の容易さ及び費用の観点から特に好ましい。
【0223】
真空蒸着法により組成物を使用して薄膜を形成する場合に、真空蒸着法を実施する条件は、通常、化合物の特性、形状及び結晶状態に強く依存する。しかし、最適な条件は、通常次の通りである:加熱ボートの温度:100〜400℃;基板温度:−100〜350℃;圧力:1.33×104Pa(1×102Torr)〜1.33×10-4Pa(1×10-6Torr)及び付着速度:1pm〜6nm/秒。
【0224】
有機ELデバイスにおいて、発光層の厚さは、発光性を決定する要因の一つである。例えば、発光層が十分に厚くない場合には、前記発光層を間に挟んでいる2個の電極の間で極めて容易に短絡が起こり得、したがってEL発光が得られない。一方、発光層が過剰に厚い場合には、高い電気抵抗のため大きな電位降下が発光層の中で起こり、それでEL発光のしきい電圧が増大する。したがって、有機発光層の厚さは、5nm〜5μmの範囲、好ましくは10nm〜500nmの範囲に限定される。
【0225】
スピンコート法及び流延法、インクジェットプリント法を使用して発光層を形成する場合には、コーティングは、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、メチルテトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン、ジメチルスルホキシド等のような適切な有機溶媒中、組成物を0.0001〜90重量%の濃度で溶解して調製する溶液を使用して、実施することができる。濃度が90重量%を超える場合には、溶液は、通常粘性になるので、平滑で均一な膜をもはや形成することができなくなる。他方、濃度が0.0001重量%未満の場合には、膜を形成する効率が低くなりすぎて経済的ではない。したがって、組成物の好ましい濃度は、0.01〜80重量%の範囲内である。
【0226】
上記のスピンコート法又は流延法を使用する場合に、発光層を形成する溶液にポリマー結合剤を加えて、得られる層の均一性及び機械的強度を更に向上させることが可能である。原則的に、組成物が溶解する溶媒に可溶であれば、任意のポリマー結合剤を使用してよい。
【0227】
そのようなポリマー結合剤の例は、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポリメタクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリエステル、ポリ酢酸ビニル、エポキシ樹脂等である。しかし、ポリマー結合剤及び組成物で構成される固形分が99重量%を超える場合には、溶液の流動性は、通常非常に低くなるので、等質性に優れた発光層を形成することが不可能になる。他方、組成物の含有量がポリマー結合剤よりも実質的に少ない場合には、前記層の電気抵抗が極めて大きく、それで高電圧が付加されない限り発光しない。したがって、ポリマー結合剤対組成物の好ましい比率は、10:1〜1:50重量の範囲内で選択され、溶液中の両方の成分で構成される固形分は、好ましくは0.01〜80重量%の範囲内、より好ましくは0.1〜60重量%の範囲内である。
【0228】
正孔輸送層として、ポリビニルカルバゾールのような既知の有機正孔輸送化合物:
【0229】
【化133】

【0230】
J. Amer. Chem. Soc. 90 (1968) 3925に開示されているTPD化合物:
【0231】
【化134】

【0232】
(式中、Q1及びQ2は、それぞれ水素原子又はメチル基を表す);
J. Appl. Phys. 65(9) (1989) 3610に開示されている化合物:
【0233】
【化135】

【0234】
スチルベンに基づく化合物:
【0235】
【化136】

【0236】
(式中、T及びT1は、有機基を表す);
ヒドラゾンに基づく化合物:
【0237】
【化137】

【0238】
(式中、Rx、Ry及びRzは有機基を表す)等を使用することができる。
【0239】
正孔輸送材料として使用すべき化合物は、上記で示された化合物に限定されない。正孔を輸送する性質を有する任意の化合物が、正孔輸送材料として使用することができ、例えば、トリアゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、ポリアリールアルカン誘導体、ピラゾリン誘導体、ピラゾロン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、アリールアミン誘導体、アミノ置換カルコン誘導体、オキサゾール誘導体、スチルベニルアントラセン誘導体、フルオレノン誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチルベン誘導体、アニリン誘導体のコポリマー、PEDOT(ポリ(3,4−エチレンジオキシ−チオフェン))及びその誘導体、導電性オリゴマー、特にチオフェンオリゴマー、ポルフィリン化合物、芳香族第三級アミン化合物、スチルベニルアミン化合物等である。
【0240】
特に、芳香族第三級アミン化合物、例えば、N,N,N′,N′−テトラフェニル−4,4′―ジアミノビフェニル、N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(3−メチルフェニル)−4,4′−ジアミノビフェニル(TPD)、2,2′−ビス(ジ−p−トリルアミノフェニル)プロパン、1,1′−ビス(4−ジ−トリルアミノフェニル)−4−フェニルシクロヘキサン、ビス(4−ジメチルアミノ−2−メチルフェニル)フェニルメタン、ビス(4−ジ−p−トリルアミノフェニル)フェニルメタン、N,N′−ジフェニル−N,N′−ジ(4−メトキシフェニル)−4,4′−ジアミノビフェニル、N,N,N′,N′−テトラフェニル−4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、4,4′−ビス(ジフェニルアミノ)クアテルフェニル、N,N,N−トリ(p−トリル)アミン、4−(ジ−p−トリルアミノ)−4′−〔4−(ジ−p−トリルアミノ)スチリル〕スチルベン、4−N,N−ジフェニルアミノ−(2−ジフェニルビニル)ベンゼン、3−メトキシ−4′−N,N−ジフェニルアミノスチルベン、N−フェニルカルバゾール等が使用される。
【0241】
更に、US−A−5,061,569に開示されている4,4′−ビス〔N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ〕ビフェニル及びEP−A−508,562に開示され、4,4′,4"−トリス〔N−(3−メチルフェニル)−N−フェニルアミノ〕トリフェニルアミンのような3個のトリフェニルアミン単位が窒素原子と結合している化合物を使用することができる。
【0242】
正孔輸送層は、陽極に少なくとも1種の正孔輸送材料を含有する有機膜を調製することにより形成できる。正孔輸送層は、真空蒸着法、スピンコート法、流延法、インクジェットプリント法、LB法等により形成することができる。これらの方法のなかで、真空蒸着法、スピンコート法及び流延法が、容易さ及び費用の観点から特に好ましい。
【0243】
真空蒸着法を使用する場合には、付着条件は、発光層の形成について記載された方法(上記参照)と同様の方法で選択してよい。1個よりも多い正孔輸送材料を含む正孔輸送層を形成することが望ましい場合には、所望の化合物を使用する同時蒸発法が使用できる。
【0244】
正孔輸送層をスピンコート法又は流延法で形成する場合に、層は、発光層の形成について記載された条件(上記参照)で形成することができる。
【0245】
発光層を形成する場合のように、より平滑でかつより均一の正孔輸送層は、結合剤及び少なくとも1種の正孔輸送材料を含有する溶液を使用して形成することができる。そのような溶液を使用するコーティングは、発光層について記載された方法と同様の方法により実施することができる。少なくとも1種の正孔輸送材料が溶解している溶媒に可溶であれば、任意のポリマー結合剤を使用してよい。適切なポリマー結合剤の例、及び適切であり好ましい濃度の例は、発光層の形成について記載した際に、上に挙げている。
【0246】
正孔輸送層の厚さは、好ましくは、0.5〜1000nm、好ましくは1〜100nm、より好ましくは2〜50nmの範囲から選択される。
【0247】
正孔注入材料としては、例えばJP64−7635に記載されている通りの金属の存在しないフタロシアニン(H2Pc)、銅−フタロシアニン(Cu−Pc)及びそれらの誘導体のような既知の有機正孔輸送化合物を使用することができる。更に、正孔輸送層よりも弱いイオン化電位を有する、上記で正孔輸送材料として定義された芳香族アミンの幾つかを使用することができる。
【0248】
正孔注入層は、少なくとも1種の正孔注入材料を陽極層と正孔輸送層との間に含有する有機膜を調製することにより形成できる。正孔注入層は、真空蒸着法、スピンコート法、流延法、LB法等により形成することができる。層の厚さは、好ましくは5nm〜5μm、より好ましくは10nm〜100nmである。
【0249】
例えば、金属錯体化合物又は窒素含有5員誘導体である電子輸送材料は、高い電子注入効率(陰極から)及び高い電子移動性を有するべきである。下記の材料は、電子輸送材料用に例示することができる:8−ヒドロキシキノリン酸リチウム、ビス(8−ヒドロキシキノリン酸)亜鉛、ビス(8−ヒドロキシキノリン酸)銅、ビス(8−ヒドロキシキノリン酸)マンガン、トリス(8−ヒドロキシキノリン酸)ガリウム、トリス(8−ヒドロキシキノリナト)−アルミニウム(III)及びその誘導体、例えばトリス(2−メチル−8−ヒドロキシキノリン酸)アルミニウム、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]キノリノラト)ベリリウム(II)及びその誘導体、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]キノリン酸)亜鉛、ビス(2−メチル−8−キノリン酸)クロロガリウム、ビス(2−メチル−8−キノリン酸)(o−クレゾラート)ガリウム、ビス(2−メチル−8−キノリン酸)(1−ナフトラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリン酸)(2−ナフトラート)ガリウム、ビス(2−メチル−8−キノリン酸)フェノラートガリウム、ビス(o−(2−ベンゾオキサゾリル)フェノラート)亜鉛、ビス(o−(2−ベンゾチアゾリル)フェノラート)亜鉛及びビス(o−(2−ベンゾトリゾリル)フェノラート)亜鉛;2−(4−ビフェニル)−5−(4−tert.−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール及び2,5−ビス(1−ナフチル)−1,3,4−オキサジアゾールのようなオキサジアゾール誘導体、並びにその二量体系、例えば1,4−ビス[2−(5−フェニルオキサジアゾリル)]ベンゼン、1,4−ビス[2−(5−フェニルオキサジアゾリル)−4−tert−ブチルベンゼン]、2,5−ビス(1−フェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−(4’−tert−ブチルフェニル)−5−(4”−ビフェニル)1,3,4−オキサジアゾール、1,3−ビス(4−tert.−ブチルフェニル−1,3,4)オキサジアゾリル)ビフェニレン及び1,3−ビス(4−tert.−ブチルフェニル−1,3,4)オキサジアゾリル)フェニレン、オキサゾール誘導体、ジオキサゾール誘導体、チアゾール誘導体、チアジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、例えば、2,5−ビス(1−フェニル)−1,3,4−オキサゾール、1,4−ビス(2−(4−メチル−5−フェニルオキサゾリル)ベンゼン、2,5−ビス(1−フェニル)−1,3,4−チアゾール、2−(4’−tert−ブチルフェニル)−5−(4”−ビフェニル)−1,3,4−チアゾール、2,5−ビス(1−ナフチル)−1,3,4−チアゾール、1,4−ビス[2−(5−フェニルチアゾリル)]ベンゼン、2−(4’−tert−ブチルフェニル)−5−(4”−ビフェニル)1,3,4−トリアゾール、又は2,5−ビス(1−ナフチル)−1,3,4−トリアゾール及び1,4−ビス[2−(5−フェニルトリアゾリル)]ベンゼン、クマリン誘導体、イミダゾピリジン誘導体、フェナントロリン誘導体、或いはAppl. Phys. Lett. 48 (2) (1986) 183で開示されているペリレンテトラカルボン酸誘導体。
【0250】
電子輸送層は、正孔輸送層又は発光層上に少なくとも1種の電子輸送材料を含有する有機膜を調製することにより形成できる。電子輸送層は、真空蒸着法、スピンコート法、流延法、LB法等により形成することができる。
【0251】
正孔抑制層用の正孔抑制材料は、電子輸送層から発光層への高い電子注入/輸送効率を有し、また、ルミネセンス効率の低下を回避するため、発光層から正孔の流出を阻止するように発光層よりも高いイオン化電位を有することが好ましい。
【0252】
正孔抑制材料として、Balq、TAZ及びフェナントロリン誘導体のような既知の材料、例えば、バトクプロイン(BCP)を使用することができる。
【0253】
【化138】

【0254】
正孔抑制層は、電子輸送層と発光層との間に少なくとも1種の正孔抑制材料を含有する有機膜を調製することにより形成できる。正孔抑制層は、真空蒸着法、スピンコート法、流延法、インクジェットプリント法、LB法等により形成することができる。層の厚さは、好ましくは5nm〜2μmの範囲内、より好ましくは10nm〜100nmの範囲内から選択される。
【0255】
発光層又は正孔輸送層を形成する場合のように、より平滑で一層均一の電子輸送層は、結合剤及び少なくとも1種の電子輸送材料を含有する溶液を使用して形成することができる。電子輸送層の厚さは、好ましくは、0.5〜1000nm、好ましくは1〜100nm、より好ましくは2〜50nmの範囲から選択される。
【0256】
正孔注入材料を、電子受容材料を組み込むことにより感受性を増大させてもよく、また電子注入材料を、電子供与材料を組み込むことにより感受性を増大させてもよい。
【0257】
本発明の有機ELデバイスにおいて、発光層は、本発明の発光2H−ベンゾトリアゾール材料に加えて、他の発光材料、他のドーパント、他の正孔注入材料及び他の電子注入材料のうちの少なくとも1種を含有してもよい。本発明の有機ELデバイスを、温度、湿度及び周囲雰囲気に対する安定性において向上させるために、保護層をデバイスの表面に形成してもよく、或いはデバイス全体をシリコーン油等でシールしてもよい。
【0258】
陰極用に使用する導電性材料には、4eVよりも小さい仕事関数を有するものから適切に選択する。導電性材料には、マグネシウム、カルシウム、スズ、鉛、チタン、イットリウム、リチウム、ルテニウム、マンガン、アルミニウム及びこれらの合金が含まれるが、導電性材料はこれらに限定されるわけではない。合金の例には、マグネシウム/銀、マグネシウム/インジウム及びリチウム/アルミニウムが含まれるが、合金はこれらに限定されるわけではない。陽極及び陰極はそれぞれ、必要に応じて、2個又はそれ以上の層で形成される層構造を有してもよい。
【0259】
有機ELデバイスの効果的な発光のため、デバイスの発光波長領域において、電極の少なくとも1個が、十分に透明であるのが望ましい。更に、基材も同様に透明であるのが望ましい。透明な電極は、所定の光透過率を確保するように、蒸着法又はスパッタリング法により、上記の導電材料から製造される。発光表面側の電極は,例えば、少なくとも10%の光透過率を有する。基材は、適切な機械的強度及び熱強度並びに透明度を有する限り、特に限定されない。例えば、基材は、ガラス基材、並びにポリエチレン基材、ポリエチレンテレフタレート基材、ポリエーテルスルホン基材及びポリプロピレン基材のような透明な樹脂の基材から選択される。
【0260】
本発明の有機ELデバイスにおいては、各層は、真空蒸着法、スパッタリング法、プラズマ法及びイオンめっき法のような乾式製膜法、並びにスピンコート法、浸漬法及び流し塗り法のような湿式製膜法のいずれか一つにより形成することができる。各層の厚さは特に限定されないが、各層は適切な厚さを有することが必要である。層の厚さが大きすぎて非効率な場合は、所定の発光を達成するために高電圧が必要となる。層の厚さが小さすぎる場合は、層にはピンホール等ができやすく、そのため電界が印加された場合に、十分な発光輝度を得るのが難しい。各層の厚さは、例えば、約5nm〜10μmの範囲内、例えば約10nm〜0.2μmの範囲内である。
【0261】
湿式製膜法においては、意図した層を形成するための材料は、エタノール、クロロホルム、テトラヒドロフラン及びジオキサンのような適切な溶媒に溶解又は分散し、薄膜が溶液又は分散体から形成される。溶媒は上記の溶媒に限定されない。製膜性を向上させ、層におけるピンホールの発生を防ぐために、層を形成する上記溶液又は分散体は、適切な樹脂及び適切な添加剤を含有してもよい。使用できる樹脂には、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアリール酸、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリスルホン、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸メチル及びセルロース、これらのコポリマー、ポリ−N−ビニルカルボゾール及びポリシランのような導光性樹脂、並びにポリチオフェン及びポリピロールのような導電性ポリマーが含まれる。上記添加剤には、酸化防止剤、紫外線吸収剤及び可塑剤が含まれる。
【0262】
本発明の発光ベンゾトリアゾール材料を有機ELデバイスの発光層に使用する場合に、有機ELデバイスを、発光効率及び最大発光輝度のような有機ELデバイス特性において向上させることができる。更に、本発明の有機ELデバイスは、熱及び電流に対し著しく安定し、使用可能な発光輝度を低作動電圧で与える。従来型デバイスの課題であった劣化を著しく低減させることができる。
【0263】
以下の実施例は本発明を例示する。実施例において、並びに本出願全体にわたって、用語「発光材料」は、本2H−ベンゾトリアゾール化合物を意味する。
【0264】
実施例1
【0265】
【化139】

【0266】
a)4−ブロモアニリン(58.14mmol)を、HCl 174mmolを使用して水200mlに溶解した。混合物を0℃に冷却し、水30ml中の亜硝酸ナトリウム(58.1mmol)を30分間かけて滴下により加えた。45分後、ジアゾニウム塩を、エタノール300ml中の1−アミノ−4−ブロモナフタレン(58.14mmol)の混合物に、カニューレを通して、0℃で加えた。2時間後、水100ml中のカルボン酸ナトリウム(80.2mmol)を滴下により加えて、pH7にした。更に30分が経過した後に、赤色の沈殿物を濾過し、水(2×300ml)で洗浄した。褐色−赤色の固体を、メタノール100mlで一晩粉砕し、濾過し、乾燥させた。生成物を真空で乾燥させて、鮮やかな赤色の固体(収率:91%)を得た。
【0267】
【表1】

【0268】
【化140】

【0269】
b)工程a)の生成物(49.37mmol)及び酢酸銅(II)(0.49mmol)を250mlフラスコに撹拌棒を用いて入れた。Tert−アミルアルコール250mlを加え、混合物を80℃に加熱した。Tert−ブチルヒドロペルオキシド(98.7mmol)をゆっくりと加え、反応をTLCによりモニターした。フラスコを室温に冷却し、生成物を濾過した。Tert−アミルアルコールで洗浄し、揮発分を真空で除去して、明褐色の固体を得た。生成物を、メタノール30ml中で一晩粉砕し、濾過し、乾燥させて、オフホワイトの固体を得た(収率:77%)。
【0270】
【表2】

【0271】
【化141】

【0272】
c)削り屑状マグネシウム(68.7mmol)を、アルゴン下で1時間乾燥撹拌した。エーテル32ml、続いてジブロモエタン2滴を加えた。エーテル20ml及びTHF25ml中の4−ブロモ−4’−tert−ブチルビフェニル(Murphy, S., et. al. J. Org. Chem. 1995,60, 2411)(34.6mmol)を1時間かけて滴下により加えた。混合物を37℃で2時間還流した。別のフラスコで、トリイソプロピルボレート(41mmol)及びTHF30mlをアルゴン下で−78℃に冷却した。上記グリニャール試薬をカニューレを通して加え、反応を−78℃で1時間撹拌させた。フラスコを室温に温め、更に1時間撹拌した。混合物を、HCl/水を収容するフラスコに注ぎ、2時間撹拌した。ベージュ色の生成物を濾過し、水で洗浄した。揮発分を真空で除去して、オフホワイトの固体を得た(収率:64%)。Tm=192℃。
【0273】
【表3】

【0274】
【化142】

【0275】
d)工程b)からの生成物(0.94mmol)、工程c)からの生成物(2.83mmol)、パラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン)(8.6μmol)及びN,N−ジメチルアセトアミド10mlを、100mlフラスコに入れ、アルゴンで2時間パージした。テトラエチルアンモニウムヒドロキシド(水中20%)を50mlフラスコに入れ、アルゴンで2時間パージした。次に、塩基溶液(2.8mmol)2.0mlを、アルゴン下で第1のフラスコに加えた。混合物を100℃に一晩加熱し、冷却した。TLCは、1個のスポットを示した(ヘキサン:酢酸エチル 1:1)。水20mlを加え、生成物を濾過により除去した。水20ml、続いてメタノール20mlで洗浄し、真空で乾燥させて、黄褐色の固体を得た(収率:87%)。その後、ゾーンサブリメーション(zone sublimation)を用いて、生成物を精製した。MS(EI):662(M+1)。
【0276】
実施例2
【0277】
【化143】

【0278】
工程1b)からの生成物(2.48mmol)、9,9−ジメチルフルオレン−2−ボロン酸(EP−A−1238981、7.44mmol)、パラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン)(22μmol)及びN,N−ジメチルアセトアミド25mlを、100mlフラスコに入れ、アルゴンで2時間パージした。テトラエチルアンモニウムヒドロキシド(水中20%)を50mlフラスコに入れ、アルゴンで2時間パージした。次に、塩基溶液(7.5mmol)5.3mlを、アルゴン下で第1のフラスコに加えた。混合物を100℃に一晩加熱し、冷却した。水50mlを加え、生成物を濾過により除去した。水100ml、続いてメタノール30mlで洗浄し、真空で乾燥させて、黄褐色の固体を得た(収率:90%)。その後、ゾーンサブリメーション(zone sublimation)を用いて、生成物を精製した。MS(EI):630(M+1)。
【0279】
実施例3
【0280】
【化144】

【0281】
5−アミノ−2−フェニル−2H−ベンゾトリアゾール(Kehrmann, et. al., Chem. Ber. 1892,25, 899.)(23.8mmol)、及び炭酸カリウム(52.3mmole)を、DMF50ml及び撹拌棒を有する250mlフラスコに入れた。撹拌しながら、1,5−ジブロモペンタン(26.2mmol)をシリンジにより加えた。混合物を100℃で25時間加熱した。フラスコを冷却し、生成物を、水:ジクロロメタンを用いて抽出した。水で洗浄し、抽出し、続いて真空で揮発分を除去して、暗黄緑色の固体を得た。物質を、ヘキサン:酢酸エチル19:1を用いてクロマトグラフィーに付した(収率:55%)。Tm=143℃。
【0282】
【表4】

【0283】
物質は、トルエン中、λmax発光が458nmで、これはCIEの色点に相当する(0.139,0. 116)。
【0284】
実施例4
【0285】
【化145】

【0286】
a)ブロモフェニルヒドラジン塩酸塩(0.231mol)、1−クロロ−2,4−ジニトロベンゼン(0.115mol)及び酢酸ナトリウム三水和物(0.346mol)を、1リットル反応器に入れた。エタノール200mlを加え、混合物を6時間加熱還流した。混合物を室温に冷却し、生成物を濾過により除去した。物質をメタノール、水、次に再びメタノールで洗浄した。揮発分を真空で除去して、明褐色の固体を得た(収率:54%)。Tm=201℃。
【0287】
【表5】

【0288】
【化146】

【0289】
b)実施例4aの生成物(46.69mmol)及びエタノール200mlを350ml反応器に入れた。ラネーニッケル、70%スラリー8mLを加えた。ヒドラジン水和物(0.226mol)を、激しく撹拌しながら、少量ずつ12時間かけて加えた。室温で更に5時間が経過した後、生成物を濾過し、メタノールで洗浄した。物質を水200ml中でスラリーにし、濃塩酸120ml(1.44mol)をゆっくりと加えた。20時間撹拌した後に、生成物を濾過し、水で洗浄した。メタノールで洗浄し、揮発分を真空で除去して、黄褐色の固体を得た(収率:67%)。
【0290】
【表6】

【0291】
【化147】

【0292】
c)実施例4bの生成物(15.4mmol)及び炭酸カリウム(46.5mmol)をDMF60mlを有する250mlフラスコに入れた。撹拌しながら、1,5−ジブロモペンタン(19.8mmol)をシリンジにより加えた。混合物を100℃に2時間加熱した。1,5−ジブロモペンタン(7.4mmol)を、シリンジにより更に加えた。加熱を20時間続けた。生成物を、ジクロロメタン−水を用いて抽出し、水で洗浄した。生成物をシリカで乾燥させ、ヘキサン:酢酸エチル19:1を用いてクロマトグラフィーに付した。物質を、黄色の固体として単離した(収率:46%)。
【0293】
【表7】

【0294】
【化148】

【0295】
d)工程4c)の生成物(4.20mmol)、4−ビフェニルボロン酸(2.83mmol)、パラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン)(35mmol)及び及びN,N−ジメチルアセトアミド25mlを、100mlフラスコに入れ、アルゴンで2時間パージした。テトラエチルアンモニウムヒドロキシド(水中20%)を50mLフラスコに入れ、アルゴンで2時間パージした。次に、塩基溶液(6.5mmol)4.6mLを、アルゴン下で第1のフラスコに加えた。混合物を100℃に一晩加熱し、冷却した。TLCは、2個のスポットを示した(ヘキサン:酢酸エチル 1:1)。水20mlを加え、生成物を濾過により除去した。水(20ml)、続いてメタノール(20ml)で洗浄し、真空で乾燥させて、黄色の固体を得た(収率:85%)。Tm=213℃。その後、ゾーンサブリメーション(zone sublimation)を用いて、生成物を精製した。MS(EI):431(M+1)。
【0296】
実施例5
【0297】
【化149】

【0298】
a)2−ブロモ−4,4'−ジ−tert−ブチル−ビフェニル(34.8mmol)をTHFに溶解し、溶液を−75℃に冷却した。n−ブチルリチウム(1.6mol/l溶液、41.7mmol)を10分かけて溶液に加えた。混合物を−75℃で1時間撹拌した。反応混合物に、THF中の2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボラン(69.5mmol)を、−75℃で15分かけて滴下により加えた。フラスコを室温に温め、2時間撹拌した。混合物をH2Oに注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、蒸発により濃縮した。粗生成物を、ヘキサン及びヘキサン/酢酸エチル(10/1)を溶離剤として用いるカラムクロマトグラフィーに付して、白色の固体を得た(収率:74.1%)。
【0299】
【表8】

【0300】
【化150】

【0301】
b)実施例5bからの生成物(5.1mmol)、2−(4,4'−ジ−tert−ブチルビフェニル−2−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボラン(12.7mmol)、パラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン)(0.25mmol)、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド(水中20%、15.3mmol)及びN,N'−ジメチルアセトアミド60mlを200mlフラスコに入れた。混合物を110℃で一晩撹拌し、冷却した。次に、混合物をH2Oに注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、蒸発により濃縮した。粗生成物を、ヘキサンを溶離剤として用いるカラムクロマトグラフィーに付して、緑色を帯びた黒色の固体を得た(収率:63.5%)。その後、ゾーンサブリメーションを用いて、生成物を精製した。
【0302】
【表9】

【0303】
実施例6
【0304】
【化151】

【0305】
a)4−ブロモフェニルヒドラジンHCl(0.39mol)、及びNaOAc.3H2O(0.59mol)を、EtOH550mlを有する1.5 lフラスコに入れた。撹拌しながら、1−フルオロ−4−ブロモ−2−ニトロベンゼン(0.20mol)を(注いで)加えた。スラリーは僅かに橙色になった。混合物を一晩(20時間)加熱還流した。室温に冷却した後に、混合物を濾過し、EtOHで洗浄した。フリット上で真空にせずに、撹拌しながら水を加え、NaCl及びNaFを溶解した。真空をかけ、工程を繰り返した。同様にMeOHで2回撹拌し、真空をかけ、明黄色の結晶質固体を得た。揮発分を真空で除去した(収率:93.4%)。
【0306】
【化152】

【0307】
b)実施例6aからの生成物(0.11mol)、及び亜硫酸水素ナトリウム(0.11mol)を、DMF200mlを有する250ml三首丸型バルーンに入れた。撹拌しながら、反応混合物を110℃に一晩過熱した。室温に冷却した後に、混合物を氷水300mlに注ぎ、次に沈殿物を濾別し、水1000ml及びEtOH500mlで洗浄した。揮発分を真空で除去し、僅かにベージュ色の粉末を得た(収率:93.4%)。
【0308】
【表10】

【0309】
【化153】

【0310】
c)実施例6bからの生成物(4.24mmol)、カルバゾール(8.92mmol)、CuI(9.34mmol)、炭酸カリウム(9.34mmol)及びN,N−ジメチルアセトアミド30mlを、100mlフラスコに入れた。混合物を170℃で一晩撹拌し、冷却した。CuIを濾過により除去し、次に混合物をH2Oに注ぎ、生成された固体を濾過により得た。固体をH2O、EtOHで洗浄し、減圧下で乾燥させた。粗生成物を、ヘキサンを溶離剤として用いるカラムクロマトグラフィーに付して、黄色の固体を得た(収率:24.7%)。
【0311】
【表11】

【0312】
適用例1(デバイス)
下記のデバイス構造を調製した:ITO/CuPC/NPD/化合物A−1/TPBI/LiF/AI(ここで、ITOはインジウムスズ酸化物であり、CuPCはフタロシアニン銅であり、NPDは4,4’−ビス−(1−ナフチル−フェニルアミノ)ビフェニルであり、TPBIは1,3,5−トリス−(N−フェニル−ベンズイミダゾール−2−イル)ベンゼンである)。このデバイス構造を用いることによって、最大効率0.67cd/A、発光λmax450nmで、最大輝度2200cd/m2が観測された。
【0313】
適用例2(デバイス)
下記のデバイス構造を調製した:ITO/CuPC/NPD/化合物A−8/TPBI/LiF/AI。このデバイス構造を用いて、最大効率0.83cd/A、発光λmax467nmで、最大輝度3400cd/m2が観測された。
【0314】
適用例3(デバイス)
下記のデバイス構造を調製した:ITO/CuPC/NPD/化合物A−1+化合物B−2(2.3重量%)/TPBI/LiF/AI。このデバイス構造を用いて、最大効率0.16cd/A、CIE(0.148、0.122)での発光で、最大輝度6800cd/m2が観測された。
【0315】
適用例4(デバイス)
下記のデバイス構造を調製した:ITO/CuPC/NPD/化合物A−1+化合物B−1(1.6重量%)/TPBI/LiF/AI。このデバイス構造を用いて、最大効率1.6cd/A、CIE(0.161、0.131)での発光で、最大輝度7600cd/m2が観測された。
【0316】
適用例5(デバイス)
下記のデバイス構造を調製した:ITO/CuPC/TCTA/化合物A−13/TPBI/LiF/AI(ここで、ITOはインジウムスズ酸化物であり、CuPCはフタロシアニン銅であり、TCTAは4,4’,4”−トリ−(N−カルバゾイル)トリフェニルアミンであり、TPBIは1,3,5−トリス−(N−フェニル−ベンズイミダゾール−2−イル)ベンゼンである)。このデバイス構造を用いて、12Vにて効率0.37cd/A、発光λmax440nmで、輝度146cd/m2が観測された。
【0317】
適用例6(デバイス)
下記のデバイス構造を調製した:ITO/CuPC/TCTA/化合物A−13+化合物B−9(1.6重量%)/TPBI/LiF/AI。このデバイス構造を用いて、12Vにて効率0.53cd/A、発光λmax440nmで、輝度114cd/m2が観測された。
【0318】
適用例7(デバイス)
下記のデバイス構造を調製した:ITO/CuPC/TCTA/化合物A−13+化合物D−8(1.7重量%)/TPBI/LiF/AI。このデバイス構造を用いて、12Vにて効率0.57cd/A、発光λmax437nmで、輝度161cd/m2が観測された。
【0319】
【化154】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
式:
【化1】


(式中、
1は、ニ価結合基であり、
3は、場合により置換されることができるC1〜C25アルキル、とりわけC1〜C4アルキル、アリール又はヘテロアリール、とりわけ場合により置換されることができるC6〜C30アリール、又はC2〜C26ヘテロアリールであり、
【化2】


は、互いに独立して、式:
【化3】


の基であり、
式中、
21、A22、A23、A24、A11、A12、A13、A14、A15、A16、A17及びA18は、互いに独立して、H、ハロゲン、とりわけフッ素、ヒドロキシ、C1〜C24アルキル、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、C5〜C12シクロアルキル、Gで置換され、及び/又はS−、−O−、又は−NR25−で中断されているC5〜C12シクロアルキル、−NR2526、C1〜C24アルキルチオ、−PR3232、C5〜C12シクロアルコキシ、Gで置換されているC5〜C12シクロアルコキシ、C6〜C24アリール、Gで置換されているC6〜C24アリール、C1〜C24アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、又はC1〜C24ハロアルキル;C2〜C20ヘテロアリール、G、フッ素、C1〜C24アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、又はC1〜C24ハロアルキルで置換されているC2〜C20ヘテロアリール;C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C1〜C24アルコキシ、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルコキシ、C7〜C25アラルキル、Gで置換されているC7〜C25アラルキル、C7〜C25アラルコキシ、Gで置換されているC7〜C25アラルコキシ、又は−CO−R28であるか、或いは
22及びA23又はA11及びA23は基:
【化4】


であるか、或いは
互いに隣接する2個の基A11、A12、A13、A14、A15、A16、A17及びA18は、基:
【化5】


であり、
ここで、
31、A32、A33、A34、A35及びA36は互いに独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、C1〜C24アルキル、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、C5〜C12シクロアルキル、Gで置換され、及び/又はS−、−O−、又は−NR25−で中断されているC5〜C12シクロアルキル、C5〜C12シクロアルコキシ、Gで置換されているC5〜C12シクロアルコキシ、C6〜C24アリール、Gで置換されているC6〜C24アリール、C2〜C20ヘテロアリール、Gで置換されているC2〜C20ヘテロアリール、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C1〜C24アルコキシ、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルコキシ、C7〜C25アラルキル、Gで置換されているC7〜C25アラルキル、C7〜C25アラルコキシ、Gで置換されているC7〜C25アラルコキシ、又は−CO−R28であり、
ここで、
好ましくは置換基A21、A22、A23、A24、A11、A12、A13、A14、A15、A16、A17及びA18のうちの少なくとも1個が、フッ素、C1〜C24アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、又はC1〜C24ハロアルキルで置換されているC6〜C24アリールであるか;或いはフッ素、C1〜C24アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、又はC1〜C24ハロアルキルで置換されているC2〜C26ヘテロアリール、とりわけチオフェニル、ピロリル、フラニル、ベンゾオキサゾリル、又はベンゾチアゾリルであり、
或いは式:
【化6】


の基であり、
式中、
70、X71、X72、X73、X74、X75、X76、X77、X80、X81、X82、X83、X84、X85、X86及びX87は、互いに独立して、E、及び/又はDで中断されているものであり、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、C5〜C12シクロアルキル、Gで置換され、及び/又はS−、−O−、又は−NR25−で中断されているC5〜C12シクロアルキル、−NR2526、C1〜C24アルキルチオ、−PR3232、C5〜C12シクロアルコキシ、Gで置換されているC5〜C12シクロアルコキシ、C6〜C24アリール、G、C1〜C24アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、又はC1〜C24ハロアルキルで置換されているC6〜C24アリール;C2〜C20ヘテロアリール、G、フッ素、C1〜C24アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、又はC1〜C24ハロアルキルで置換されているC2〜C20ヘテロアリール;C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C1〜C24アルコキシ、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルコキシ、C7〜C25アラルキル、Gで置換されているC7〜C25アラルキル、C7〜C25アラルコキシ、Gで置換されているC7〜C25アラルコキシ、又は−CO−R28であるか、或いは
互いに隣接する2個の基X70、X71、X72、X73、X74、X75、X76、X77、X80、X81、X82、X83、X84、X85、X86及びX87は、基:
【化7】


であり、
ここで、
90、A91、A92、A93、A94、A95、A96及びA97は互いに独立して、H、ハロゲン、とりわけフッ素、ヒドロキシ、C1〜C24アルキル、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、C5〜C12シクロアルキル、Gで置換され、及び/又はS−、−O−、又は−NR25−で中断されているC5〜C12シクロアルキル、C5〜C12シクロアルコキシ、Gで置換されているC5〜C12シクロアルコキシ、C6〜C24アリール、Gで置換されているC6〜C24アリール、C2〜C20ヘテロアリール、Gで置換されているC2〜C20ヘテロアリール、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C1〜C24アルコキシ、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルコキシ、C7〜C25アラルキル、Gで置換されているC7〜C25アラルキル、C7〜C25アラルコキシ、Gで置換されているC7〜C25アラルコキシ、又は−CO−R28であり、
2は、−CR23=CR24−、とりわけ−CX6869−であり、
2'は、−SiR3031−;−POR32−;とりわけS−、−O−、又は−NR25'−であり、
ここで、
25'は、C1〜C24アルキル、又はC6〜C10アリールであり、
ここで、
68、X69、X78、X79、X88及びX89は、互いに独立して、C1〜C18アルキル、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキル、C6〜C24アリール、Gで置換されているC6〜C24アリール、C2〜C20ヘテロアリール、Gで置換されているC2〜C20ヘテロアリール、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C1〜C24アルコキシ、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルコキシ、又はC7〜C25アラルキルであるか、或いは
78及びX79、及び/又はX88及びX89は環、とりわけ5員環又は6員環を形成するか、或いは
68及びX70、X69及びX73、X77及びX78、及び/又はX84及びX89は、基:
【化8】


であり、
Dは、−CO−;−COO−;−S−;−SO−;−SO2−;−O−;−NR25−;−SiR3031−;−POR32−;−CR23=CR24−;又は−C≡C−であり;並びに
Eは、−OR29;−SR29;−NR2526;−COR28;−COOR27;−CONR2526;−CN;−OCOOR27;又はハロゲン;であり、
Gは、E、又はC1〜C24アルキルであり、
ここで、
23、R24、R25及びR26は、互いに独立して、H;C6〜C18アリール;C1〜C24アルキル、又はC1〜C24アルコキシで置換されているC6〜C18アリール;C1〜C24アルキル;又は−O−で中断されているC1〜C24アルキルであり;或いは
25及びR26は、一緒になって、5員環又は6員環、特に
【化9】


を形成し、
27及びR28は、互いに独立して、H;C6〜C18アリール;C1〜C24アルキル、又はC1〜C24アルコキシで置換されているC6〜C18アリール;C1〜C24アルキル;又は−O−で中断されているC1〜C24アルキルであり、
29は、H;C6〜C18アリール;C1〜C24アルキル、又はC1〜C24アルコキシで置換されているC6〜C18アリール;C1〜C24アルキル;又は−O−で中断されているC1〜C24アルキルであり、
30及びR31は、互いに独立して、C1〜C24アルキル、C6〜C18アリール、又はC1〜C24アルキルで置換されているC6〜C18アリールであり、並びに
32は、C1〜C24アルキル、C6〜C18アリール、又はC1〜C24アルキルで置換されているC6〜C18アリールである)の2H−ベンゾトリアゾール化合物。
【請求項2】
置換基A21、A22、A23、A24、A11、A12、A13、A14、A15、A16、A17及びA18の内の少なくとも1個、とりわけA12、A21、及び/又はA23が、式:
【化10】


(式中、
41、X42、X43、X44、X45、X46、X47、X48、X49、X50、X51、X52、X53、X54、X55、X56、X57、X58、X59、X60、X61、X62、X63、X64、X65、X66及びX67は、互いに独立して、H、フッ素、−NR2526、C1〜C24アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、又はC1〜C24ハロアルキル、場合によりEで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキル、場合によりEで置換されているC1〜C24アルケニル、場合によりGで置換されているC5〜C12シクロアルキル、場合によりGで置換されているC5〜C12シクロアル、場合によりGで置換されているC6〜C18アリール、場合によりEで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルコキシ、場合によりGで置換されているC6〜C18アリールオキシ、場合によりGで置換されているC7〜C18アリールアルコキシ、場合によりEで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキルチオ、場合によりGで置換されているC2〜C20ヘテロアリール、又は場合によりGで置換されているC6〜C18アラルキルであるか、或いは
43、X65又はX52は、式:
【化11】


の基であるか、或いは
互いに隣接する2個の基X41、X42、X43、X44、X45、X46、X47、X48、X49、X50、X51、X52、X53、X54、X55、X56、X57、X58、X59、X60、X61、X62、X63、X64、X65、X66、及びX67は基:
【化12】


であり、
ここで、
90、A91、A92、A93、A94、A95、A96及びA97は互いに独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、C1〜C24アルキル、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、C5〜C12シクロアルキル、Gで置換され、及び/又はS−、−O−、又は−NR25−で中断されているC5〜C12シクロアルキル、C5〜C12シクロアルコキシ、Gで置換されているC5〜C12シクロアルコキシ、C6〜C24アリール、Gで置換されているC6〜C24アリール、C2〜C20ヘテロアリール、Gで置換されているC2〜C20ヘテロアリール、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C1〜C24アルコキシ、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルコキシ、C7〜C25アラルキル、Gで置換されているC7〜C25アラルキル、C7〜C25アラルコキシ、Eで置換されているC7〜C25アラルコキシ、又は−CO−R28であり、
ここで、
25、R26及びR28、D、E及びGは請求項2と同義であり、
好ましくは置換基X41、X42、X43、X44、X45、X46、X47、X48、X49、X50、X51、X52、X53、X54、X55、X56、X57、X58、X59、X60、X61、X62、X63、X64、X65、X66、及びX67の内の少なくとも1個が、フッ素、−NR2526、C1〜C24アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、又はC1〜C24ハロアルキルである)の基である、請求項1に記載の2H−ベンゾトリアゾール化合物。
【請求項3】
置換基A21、A22、A23、A24、A11、A12、A13、A14、A15、A16、A17及びA18の内の少なくとも1個、とりわけA12、及び/又はA23が、式:
【化13】


(式中、
68、X69、X78、X79、X88及びX89は、互いに独立して、C1〜C24アルキル、とりわけ1個若しくは2個の酸素原子で中断されることができるC1〜C12アルキルであり、
70、X71、X72、X73、X74、X75、X76、X77、X80、X81、X82、X83、X84、X85、X86及びX87は、互いに独立して、H、CN、C1〜C24アルキル、C6〜C10アリール、C1〜C24アルコキシ、C1〜C24アルキルチオ、−NR2526、−CONR2526、又は−COOR27であり、
ここで
25及びR26は、互いに独立して、H、C6〜C18アリール、C7〜C18アラルキル、又はC1〜C24アルキルであり、並びに
27は、C1〜C24アルキルであるか、或いは
25及びR26は、一緒になって、5員環又は6員環、とりわけ
【化14】


を形成し、並びに
2は、−S−、−O−、又は−NR25'−であり、
ここで、
25'は、C1〜C24アルキル、又はC6〜C10アリールである)の基である、請求項1に記載の2H−ベンゾトリアゾール化合物。
【請求項4】
3が、式:
【化15】


(式中、
41、R42、R43、R44、R45、R46、R47、R48、R49、R50、R51、R52、R53、R54、R55、R56、R57、R58、R59、R60、R61、R62、R63、R64、R65、R66、R67、R70、R71、R72、R73、R74、R75、R76、R77、R80、R81、R82、R83、R84、R85、R86、及びR87は、互いに独立して、H、フッ素、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、−NR2526、場合によりEで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキル、場合によりEで置換されているC1〜C24アルケニル、場合によりGで置換されているC5〜C12シクロアルキル、場合によりGで置換されているC5〜C12シクロアルコキシ、場合によりGで置換されているC6〜C18アリール、場合によりEで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルコキシ、場合によりGで置換されているC6〜C18アリールオキシ、場合によりGで置換されているC7〜C18アリールアルコキシ、場合によりEで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキルチオ、Gで置換されているC2〜C20ヘテロアリール、又は場合によりGで置換されているC6〜C18アラルキルであるか、或いは
43、R65又はR52は、式
【化16】


の基であるか、或いは
互いに隣接する2個の基R41、R42、R43、R44、R45、R46、R47、R48、R49、R50、R51、R52、R53、R54、R55、R56、R57、R58、R59、R60、R61、R62、R63、R64、R65、R66、R67、R70、R71、R72、R73、R74、R75、R76、R77、R80、R81、R82、R83、R84、R85、R86、及びR87は、基:
【化17】


であり、
ここで、
90、A91、A92、A93、A94、A95、A96及びA97は互いに独立して、H、ハロゲン、とりわけフッ素、−NR2526、ヒドロキシ、C1〜C24アルキル、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、C5〜C12シクロアルキル、Gで置換され、及び/又はS−、−O−、又は−NR25−で中断されているC5〜C12シクロアルキル、C5〜C12シクロアルコキシ、Gで置換されているC5〜C12シクロアルコキシ、C6〜C24アリール、Gで置換されているC6〜C24アリール、C2〜C20ヘテロアリール、Gで置換されているC2〜C20ヘテロアリール、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C1〜C24アルコキシ、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルコキシ、C7〜C25アラルキル、Gで置換されているC7〜C25アラルキル、C7〜C25アラルコキシ、Gで置換されているC7〜C25アラルコキシ、又は−CO−R28であり、
68、R69、R78、R79、R88及びR89は、互いに独立して、C1〜C18アルキル、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキル、C6〜C24アリール、Gで置換されているC6〜C24アリール、C2〜C20ヘテロアリール、Gで置換されているC2〜C20ヘテロアリール、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C1〜C24アルコキシ、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルコキシ、又はC7〜C25アラルキルであるか、或いは
68及びR69、R78及びR79、及び/又はR88及びR89は、環、とりわけ5員環又は6員環を形成し、或いは
68及びR70、R69及びR73、R77及びR78、及び/又はR84及びR89は、基:
【化18】


であり、
ここで、
Dは、−CO−;−COO−;−S−;−SO−;−SO2−;−O−;−NR25−;−SiR3031−;−POR32−;−CR23=CR24−;又は−C≡C−であり;並びに
Eは、−OR29;−SR29;−NR2526;−COR28;−COOR27;−CONR2526;−CN;−OCOOR27;又はハロゲン;であり、
Gは、E、又はC1〜C24アルキルであり、
ここで、
23、R24、R25及びR26は、互いに独立して、H;C6〜C18アリール;C1〜C24アルキル、又はC1〜C24アルコキシで置換されているC6〜C18アリール;C1〜C24アルキル;又は−O−で中断されているC1〜C24アルキルであり;或いは
25及びR26は、一緒になって、5員環又は6員環、特に
【化19】


を形成し、
27及びR28は、互いに独立して、H;C6〜C18アリール;C1〜C24アルキル、又はC1〜C24アルコキシで置換されているC6〜C18アリール;C1〜C24アルキル;又は−O−で中断されているC1〜C24アルキルであり、
29は、H;C6〜C18アリール;C1〜C24アルキル、又はC1〜C24アルコキシで置換されているC6〜C18アリール;C1〜C24アルキル;又は−O−で中断されているC1〜C24アルキルであり、
30及びR31は、互いに独立して、C1〜C24アルキル、C6〜C18アリール、又はC1〜C24アルキルで置換されているC6〜C18アリールであり、並びに
32は、C1〜C24アルキル、C6〜C18アリール、又はC1〜C24アルキルで置換されているC6〜C18アリールであり、
或いは、
43、又はR52は、式:
【化20】


の基であり、
式中、
68'及びR69'は、互いに独立して、1個若しくは2個の酸素原子で中断されることができるC1〜C24アルキル、とりわけC1〜C12アルキルであり、
70'、R71'、R72'、R73'、R74'、R75'及びR76'は、互いに独立して、H、CN、C1〜C24アルキル、C6〜C10アリール、C1〜C24アルコキシ、C1〜C24アルキルチオ、−NR25'26'、−CONR25'26'、又は−COOR27'であり、
ここで、
25'及びR26'は、互いに独立して、H、C6〜C18アリール、C7〜C18アラルキル、又はC1〜C24アルキルであり、並びに
27'は、C1〜C24アルキルであり、並びに
1'は、−S−、−O−、又は−NR25'−であり、
ここで、
25'は、C1〜C24アルキル、又はC6〜C10アリールである)の基である、請求項1に記載の2H−ベンゾトリアゾール化合物。
【請求項5】
1が、式:
【化21】




(式中、
n1、n2、n3、n4、n5、n6、n7及びn8は、1、2、又は3、特に1であり、
1は、−S−、−O−、又は−NR25'であり、
ここで、
25'は、C1〜C24アルキル、又はC6〜C10アリールであり、
6及びR7は、互いに独立して、H、ハロゲン、とりわけフッ素、−NR2526、ヒドロキシ、C1〜C24アルキル、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、C5〜C12シクロアルキル、Gで置換され、及び/又はS−、−O−、又は−NR25−で中断されているC5〜C12シクロアルキル、C5〜C12シクロアルコキシ、Gで置換されているC5〜C12シクロアルコキシ、C6〜C24アリール、Gで置換されているC6〜C24アリール、C2〜C20ヘテロアリール、Gで置換されているC2〜C20ヘテロアリール、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C1〜C24アルコキシ、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルコキシ、C7〜C25アラルキル、Gで置換されているC7〜C25アラルキル、C7〜C25アラルコキシ、Gで置換されているC7〜C25アラルコキシであるか、又は−CO−R28であり、
6'及びR7'は、R6の意味を有するか、或いは一緒になって、基:
【化22】


を形成し、
ここで、
90、A91、A92及びA93は、互いに独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、C1〜C24アルキル、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、C5〜C12シクロアルキル、Gで置換され、及び/又はS−、−O−、又は−NR25−で中断されているC5〜C12シクロアルキル、C5〜C12シクロアルコキシ、Gで置換されているC5〜C12シクロアルコキシ、C6〜C24アリール、Gで置換されているC6〜C24アリール、C2〜C20ヘテロアリール、Gで置換されているC2〜C20ヘテロアリール、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C1〜C24アルコキシ、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルコキシ、C7〜C25アラルキル、Gで置換されているC7〜C25アラルキル、C7〜C25アラルコキシ、Eで置換されているC7〜C25アラルコキシ、又は−CO−R28であり、
8は、C1〜C24アルキル、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキル、C6〜C24アリール、又はC7〜C25アラルキルであり、
9及びR10は、互いに独立して、C1〜C24アルキル、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキル、C6〜C24アリール、Gで置換されているC6〜C24アリール、C2〜C20ヘテロアリール、Gで置換されているC2〜C20ヘテロアリール、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C1〜C24アルコキシ、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルコキシ、又はC7〜C25アラルキルであるか、或いは
9及びR10は、環、とりわけ5員環又は6員環を形成し、
14及びR15は、互いに独立して、H、C1〜C24アルキル、Eで置換され、及び/又はDで中断されているC1〜C24アルキル、C6〜C24アリール、Gで置換されているC6〜C24アリール、C2〜C20ヘテロアリール、又はGで置換されているC2〜C20ヘテロアリールであり、
ここで、
Dは、−CO−、−COO−、−S−、−SO−、−SO2−、−O−、−NR25−、−SiR3031−、−POR32−、−CR23=CR24−、又は−C≡C−であり、
Gは、E、又はC1〜C24アルキルであり、並びに
Eは、−OR29、−SR29、−NR2526、−COR28、−COOR27、−CONR2526、−CN、−OCOOR27、又はハロゲン、であり、
ここで、
23、R24、R25及びR26は、互いに独立して、H、C6〜C18アリール、C1〜C24アルキルで置換されているC6〜C18アリール、C1〜C24アルコキシ、C1〜C24アルキル、又は−O−で中断されているC1〜C24アルキルであるか、
25及びR26は、一緒になって、5員環又は6員環、特に
【化23】


を形成し、
27及びR28は、互いに独立して、H、C6〜C18アリール、C1〜C24アルキル、又はC1〜C24アルコキシで置換されているC6〜C18アリール、C1〜C24アルキル、又は−O−で中断されているC1〜C24アルキルであり、
29は、H、C6〜C18アリール、C1〜C24アルキルで置換されているC6〜C18アリール、C1〜C24アルコキシ、C1〜C24アルキル、又は−O−で中断されているC1〜C24アルキルであり、
30及びR31は、互いに独立して、C1〜C24アルキル、C6〜C18アリール、C1〜C24アルキルで置換されているC6〜C18アリールであり、並びに
32は、C1〜C24アルキル、C6〜C18アリール、C1〜C24アルキルで置換されているC6〜C18アリールである)の基である、請求項1に記載の2H−ベンゾトリアゾール化合物。
【請求項6】
2H−ベンゾトリアゾール化合物が、式:
【化24】


(式中、
12又はA23は、式:
【化25】


の基であり、
式中、
41、X42、X43、X44、X45、X46、X47、X48、X49、X50、X51、X52、X53、X54、X55、X56、X57、X58、X59、X60、X61、X62、X63、X64、X65、X66、及びX67は、互いに独立して、H、CN、フッ素、C1〜C24アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、C1〜C24ハロアルキル、場合により1個以上のC1〜C8アルキル、又はC1〜C8アルコキシ基で置換されることができるC6〜C10アリール;C1〜C24アルコキシ、C1〜C24アルキルチオ、−NR2526、−CONR2526、又は−COOR27であるか、或いは
互いに隣接する2個の基X41、X42、X43、X44、X45、X46、X47、X48、X49、X50、X51、X52、X53、X54、X55、X56、X57、X58、X59、X60、X61、X62、X63、X64、X65、X66、及びX67は、基:
【化26】


であり、
ここで、
好ましくは、置換基X41、X42、X43、X44、X45、X46、X47、X48、X49、X50、X51、X52、X53、X54、X55、X56、X57、X58、X59、X60、X61、X62、X63、X64、X65、X66、及びX67の内の少なくとも1個が、フッ素、−NR2526、C1〜C24アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、又はC1〜C24ハロアルキルであり、或いは
12及びA23は式:
【化27】


の基であり、
式中、
68、X69、X78、X79、X88、及びX89は、互いに独立して、1個若しくは2個の酸素原子で中断されることができるC1〜C24アルキル、とりわけC1〜C12アルキルであり、
70、X71、X72、X73、X74、X75、X76、X77、X80、X81、X82、X83、X84、X85、X86及びX87は、互いに独立して、H、CN、C1〜C24アルキル、場合により1個以上のC1〜C8アルキル、又はC1〜C8アルコキシ基で置換されることができるC6〜C10アリール;C1〜C24アルコキシ、C1〜C24アルキルチオ、−NR2526、−CONR2526、又は−COOR27であり
2は、−S−、−O−、又は−NR25'−であり、
ここで、
25'はC1〜C24アルキル、又はC6〜C10アリールであり、
21、A22及びA24は、互いに独立して、水素、ハロゲン、とりわけフッ素、C1〜C24アルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ハロアルキル、場合により1個以上のC1〜C8アルキル、又はC1〜C8アルコキシ基で置換されることができるC6〜C18アリール;−NR2526、−CONR2526、又は−COOR27、或いはC2〜C10ヘテロアリール、とりわけ式:
【化28】


の基であるか、或いは
22及びA23又はA11及びA23は、式:
【化29】


の基であり、
11、A13、A14、A15、A16、A17、及びA18は、互いに独立して、H、CN、C1〜C24アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、C1〜C24ハロアルキル、C1〜C24アルコキシ、C1〜C24アルキルチオ、C6〜C18アリール、−NR2526、−CONR2526、又は−COOR27、或いはC2〜C10ヘテロアリールであり、
ここで、
25及びR26は、互いに独立して、H、C6〜C18アリール、C7〜C18アラルキル、又はC1〜C24アルキルであり、R27は、C1〜C24アルキルであり、並びに
3は、式:
【化30】


の基であり、
式中、
41は、水素、C1〜C24アルコキシ、又は−OC7〜C18アラルキルであり、
42は、水素、又はC1〜C24アルキルであり、
43は、水素、ハロゲン、−CONR2526、−COOR27
【化31】


であり、
ここで、
11'、A12'、A13'、及びA14'は、互いに独立して、H、CN、C1〜C24アルキル、C1〜C24アルコキシ、C1〜C24アルキルチオ、−NR2526、−CONR2526、又は−COOR27であり、
1は、−S−、−O−、又は−NR25'−であり、
ここで、
25'は、C1〜C24アルキル、又はC6〜C10アリールであり、
110は、H、CN、C1〜C24アルキル、C1〜C24アルコキシ、C1〜C24アルキルチオ、−NR2526、−CONR2526、又は−COOR27であり、或いは、
42及びR43は、式:
【化32】


の基であり、
44は、水素、又はC1〜C24アルキルであり、
45は、水素、又はC1〜C24アルキルであり、
68及びR69は、互いに独立して、1個若しくは2個の酸素原子で中断されることができるC1〜C24アルキル、とりわけC1〜C12アルキルであり、
70、R71、R72、R73、R74、R75、R76、R90、R91、R92、及びR93は、互いに独立して、H、CN、C1〜C24アルキル、C6〜C10アリール、C1〜C24アルコキシ、C1〜C24アルキルチオ、−NR2526、−CONR2526、又は−COOR27であり、
25及びR26は、互いに独立して、H、C6〜C18アリール、C7〜C18アラルキル、又はC1〜C24アルキルであり、並びに
27は、C1〜C24アルキルである)の化合物である、請求項1に記載の2H−ベンゾトリアゾール化合物。
【請求項7】
2H−ベンゾトリアゾール化合物が、式:
【化33】


(式中、
52又はA43は、式:
【化34】


の基であり、
式中、
41、X42、X43、X44、X45、X46、X47、X48、X49、X50、X51、X52、X53、X54、X55、X56、X57、X58、X59、X60、X61、X62、X63、X64、X65、X66、及びX67は、互いに独立して、H、フッ素、CN、C1〜C24アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、又はC1〜C24ハロアルキル、場合により1個以上のC1〜C8アルキル、又はC1〜C8アルコキシ基で置換されることができるC6〜C10アリール;C1〜C24アルコキシ、C1〜C24アルキルチオ、−NR2526、−CONR2526、又は−COOR27であるか、或いは
互いに隣接する2個の基X41、X42、X43、X44、X45、X46、X47、X48、X49、X50、X51、X52、X53、X54、X55、X56、X57、X58、X59、X60、X61、X62、X63、X64、X65、X66、及びX67は基
【化35】


であり、
ここで、
好ましくは置換基X41、X42、X43、X44、X45、X46、X47、X48、X49、X50、X51、X52、X53、X54、X55、X56、X57、X58、X59、X60、X61、X62、X63、X64、X65、X66、及びX67の内の少なくとも1個が、フッ素、−NR2526、C1〜C24アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、又はC1〜C24ハロアルキルであり、或いは
43又はA52は式:
【化36】


の基であり、
式中、
68、X69、X78、X79、X88、及びX89は、互いに独立して、1個若しくは2個の酸素原子で中断されることができるC1〜C24アルキル、とりわけC1〜C12アルキルであり、
70、X71、X72、X73、X74、X75、X76、X77、X80、X81、X82、X83、X84、X85、X86及びX87は、互いに独立して、H、CN、C1〜C24アルキル、C6〜C10アリール、C1〜C24アルコキシ、C1〜C24アルキルチオ、−NR2526、−CONR2526、又は−COOR27であり
2は、−S−、−O−、又は−NR25'であり、
41、A42及びA44は、互いに独立して、水素、ハロゲン、C1〜C24アルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ハロアルキル、C6〜C18アリール、−NR2526、−CONR2526、又は−COOR27、或いはC2〜C10ヘテロアリール、とりわけ式:
【化37】


の基であるか、或いは
51、A53、A54、A55、A56、A57、A58、A59及びA60は、互いに独立して、H、フッ素、CN、C1〜C24アルキル、C1〜C24アルコキシ、C1〜C24アルキルチオ、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C25アラルキル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、C1〜C24ハロアルキル、C6〜C18アリール、−NR2526、−CONR2526、又は−COOR27、或いはC2〜C10ヘテロアリールであり、
ここで、
1は、O、S、又は−NR25'−であり、
ここで、
25及びR26は、互いに独立して、H、C6〜C18アリール、C7〜C18アラルキル、又はC1〜C24アルキルであるか、或いは
25及びR26は、一緒になって、5員環又は6員環、特に
【化38】


を形成し、
27は、C1〜C24アルキルであり、並びに
1は、式:
【化39】


の基であり、
式中、
6は、C1〜C24アルコキシ、又は−O−C7〜C25アラルキル、R7は、H、又はC1〜C24アルキルであり、
9及びR10は、互いに独立して、C1〜C24アルキル、とりわけ1個若しくは2個の酸素原子で中断されることができるC4〜C12アルキルであり、並びに
25'は、C1〜C24アルキル、又はC6〜C10アリールである)の化合物である、請求項1に記載の2H−ベンゾトリアゾール化合物。
【請求項8】
2H−ベンゾトリアゾールが、式:
【化40】


(式中、
102は、C1〜C24アルキル、とりわけC1〜C12アルキルであり、特にHであり、
23は、式:
【化41】


の基であるか、或いは式:
【化42】


の基であり、
式中、
100及びR101は、互いに独立して、H、C1〜C24アルキル、とりわけC1〜C12アルキル、極めて殊にtert−ブチル、又は
【化43】


であり、
ここで、
51、X52、X53、X63、X64、X65、及びX66は、互いに独立して、フッ素、C1〜C24アルキル、とりわけC1〜C24アルキル、極めて殊にtert−ブチル、場合により1個若しくは2個のC1〜C8アルキル基、又は1−アダマンチルにより置換されることができるC5〜C12シクロアルキル、とりわけシクロヘキシル、C1〜C24ペルフルオロアルキル、とりわけCF3のようなC1〜C12ペルフルオロアルキル、C6〜C14ペルフルオロアリール、とりわけペンタフルオロフェニル、NR2526であり、
ここで、
25及びR26は、1個若しくは2個のC1〜C24アルキル基により置換されることができるC6〜C14アリール、とりわけフェニルであるか、或いは
25及びR26は、一緒になって、5員環又は6員複素環、とりわけ
【化44】


を形成する)の化合物であるか、或いは
式:
【化45】


(式中、
3は、上記と同義であるか、あるいは
【化46】


であり、
12は、NR2526
【化47】


であり、
ここで、
25及びR26は、場合により1個若しくは2個のC1〜C8アルキル基、又はC1〜C8アルコキシ基により置換されることができるC6〜C14アリール、とりわけ、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチルである)の化合物であるか、或いは
式IVa、IVb、又はIVc
(式中、
12は、
【化48】


であり、
3は、
【化49】


である)の化合物であるか、或いは
式:
【化50】


(式中、
23及びA23'は、互いに独立して、式:
【化51】


の基である)の化合物であるか、或いは
式Ia、Ib、Ic又はIdの化合物、とりわけ
【化52】


(ここで、
12は、H、式:
【化53】


の基であり、
式中、
43は、C1〜C24アルキル、とりわけC1〜C12アルキルであり、
3は、式:
【化54】


の基であり、
式中、
70は、C1〜C24アルキル、とりわけC1〜C24アルコキシである)である、請求項1に記載の2H−ベンゾトリアゾール化合物。
【請求項9】
2H−ベンゾトリアゾールが、式:
【化55】


(式中、
53は、C1〜C24アルキル、とりわけC4〜C12アルキル、特にHであり、
1は、式:
【化56】


の基であり,
式中、
9及びR10は、互いに独立して、1個若しくは2個の酸素原子により中断されることができるC1〜C24アルキル、とりわけC4〜C12アルキルであり、
25'は、C1〜C24アルキル、とりわけC4〜C12アルキルである)の化合物である、請求項8に記載の2H−ベンゾトリアゾール化合物。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか一に記載の2H−ベンゾトリアゾール化合物を含む、エレクトロルミネセントデバイス。
【請求項11】
エレクトロルミネセントデバイスが、
(a)陽極
(b)正孔注入層及び/又は正孔輸送層
(c)発光層
(d)場合により電子輸送層並びに
(e)陰極
を、この順序で含む、請求項10に記載のエレクトロルミネセントデバイス。
【請求項12】
2H−ベンゾトリアゾール化合物が発光層を形成する、請求項11に記載のエレクトロルミネセントデバイス。
【請求項13】
電子写真光受信機、光電変換器、太陽電池、イメージセンサ、色素レーザー及びエレクトロルミネセントデバイスのための、請求項1〜9のいずれか一に記載の2H−ベンゾトリアゾール化合物の使用。

【公表番号】特表2007−518705(P2007−518705A)
【公表日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−541940(P2006−541940)
【出願日】平成16年11月26日(2004.11.26)
【国際出願番号】PCT/EP2004/053111
【国際公開番号】WO2005/054212
【国際公開日】平成17年6月16日(2005.6.16)
【出願人】(396023948)チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド (530)
【氏名又は名称原語表記】Ciba Specialty Chemicals Holding Inc.
【Fターム(参考)】