説明

エレベータのドア装置

【課題】複数のドアパネルが連動して開閉動作する構成において、各ドアパネルの戸閉状態を1つのスイッチにて確実に検出する。
【解決手段】ドアパネル104a,104bが連動して戸開閉動作する乗場ドア102において、ドアパネル104a,104bを連結する連結機構111と、ドアパネル104aを戸閉位置でロックするロック機構109と、このロック機構109によってドアパネル104aを戸閉位置でロックされた状態と、ドアパネル104bが連結機構111を介して戸閉位置で停止した状態を1つのスイッチ116によって検出するドア異常検知機構15とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各階床の乗場に設置されたドア(以下、乗場ドアと称す)の開閉状態を検出するエレベータのドア装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、エレベータでは、乗りかごの着床に伴い、かご側のドア(以下、かごドアと称す)が乗場ドアと係合することにより、両ドアが連動して戸開閉する構成になっている。この場合、駆動源はかごドア側にあり、乗場ドアはかごドアに係合して動くようになっている。
【0003】
図5は従来の2枚戸片開きタイプのドア装置の構成を示す図である。図5(a)は乗場ドア102、同図(b)はかごドア103であり、それぞれに内側から見た場合の構成が示されている。乗場ドア102は、建物の各階床毎に設けられている。かごドア103は、エレベータの乗りかごに設けられており、乗りかごと共に昇降路内を移動する。
【0004】
図5(a)に示すように、乗場ドア102は、2枚のドアパネル104a,104b、ハンガ105a,105b、敷居106a、ハンガレール107a、ハンガローラ108a,108b、ロック機構109、ストッパ110a、連結機構111などから構成される。
【0005】
ドアパネル104a,104bは、2本の平行なハンガレール107a(図1では手前の1本のみを図示)のそれぞれに吊り下げられて、連結機構111を介して1:1/2の速度比で同一方向に移動する。ハンガレール107aは、昇降路壁101aに取り付けられている。ドアパネル104aの下端部には、敷居106aの溝部を摺動するシュー材112aが取り付けられ、溝部から外れないようになっている。
【0006】
ロック機構109は、ドアパネル104aの戸閉状態をロックするための機構であり、レバー113、ローラ114a,114b、レバー受け部115、乗場ドア全閉検出スイッチ116、接点117からなる。
【0007】
ローラ114a,114bはレバー113に取り付けられ、ローラ114aの軸部にてハンガ105aに固定される。そのため、レバー113、ローラ114a,114bはローラ114aの軸部を支点にして回動することができる。
【0008】
連結機構111は、乗場ドア102を構成する2枚のドアパネル104a,104bを同一方向に移動自在に連結すると共に、一方のドアパネル104aの動きに対し、他方のドアパネル104bを半減させて、1:1/2の速度比で動かす。
【0009】
この連結機構111は、支持体118、減速ローラ119、ベルト120、固定体121a,121bからなる。支持体118は、ドアパネル104b側のハンガ105bに取り付けられ、ドアパネル104a側のハンガ105aとは固定体121bによりベルト120に固定されている。さらに、固定体121aによりベルト120が自由に動くことを規制している。そのため、一方のドアパネル104aが図中の矢印向に動いた場合に、そのときの力は固定体121b、ベルト120、支持体118の順でドアパネル104bに伝達される。これにより、他方のドアパネル104bの移動速度はドアパネル104aの半分の速度で動くようになる。
【0010】
なお、このような2枚ドアの移動速度の違いから、一方のドアパネル104aを「高速ドア」、他方のドアパネル104bを「低速ドア」と呼ばれている。
【0011】
乗場ドア全閉検出スイッチ116は、マイクロスイッチからなり、ドアパネル104aの戸閉端側に設置されており、接点117の当接によりONする。この乗場ドア全閉検出スイッチ116がONのとき、乗場ドア102が全閉状態(戸閉端でロックした状態)であることを示す。
【0012】
また、図5(b)に示すように、かごドア103は、ドアモータ122、プーリ123、ベルト124、ブラケット125、ドアパネル104c、ハンガ105c、敷居106b、ハンガレール107b、ハンガローラ108c、ストッパ110b、係合機構126などを備える。
【0013】
ハンガレール107bは、乗りかご壁101bに取り付けられている。ドアパネル104cの下端部には、敷居106bの溝部を摺動するシュー材112bが取り付けられ、溝部から外れないようになっている。
【0014】
駆動源であるドアモータ122はかごドア103側にあり、乗場ドア102はかごドア103に係合して戸開閉する。このときの戸開閉の動作は、ドア制御装置100によって制御される。
【0015】
係合機構126は、かごドア103のドアパネル104cを乗場ドア102のドアパネル104aに係合させるための機構であり、通称「カミソリ」などと呼ばれている一対の係合部材127a,127bと、その係合部材127a,127bを連結するリンク部材128とからなる。一方の係合部材127aは、ドアパネル104cに固定されている。他方の係合部材127bは、別の案内機構(図示せず)により、ドアパネルの開閉時の位置に連動して係合部材127a−127b間の間隔を調整できるようになっている。
【0016】
なお、一部の機種では、係合部材127bがドアパネルに固定されることもある。この場合、係合部材127a−127bの間隔は常に一定である。
【0017】
なお、この図では省略しているが、2枚戸片開きタイプのドア装置では、乗場ドア102と同様にかごドア103についても、2枚のパネルが備えられており、これのパネルは乗場ドア102側の連結機構111と同様の機構を介して連動して開閉動作する。
【0018】
図6はエレベータの乗りかごが停止しているときの乗場ドア102とかごドア103の位置関係を上から見た図である。
【0019】
戸開動作前において、乗場ドア102に設けられたローラ114a,114bは、かごドア103に設けられた係合部材127a,127bと適当な間隔を保っている。そのため、乗りかごの走行時においても、ローラ114a,114bと係合部材127a,127bはぶつかることはない。
【0020】
ここで、図7に乗場ドア102に設けられたロック機構109の様子を示す。図7(a)〜(c)が戸開時の様子、同図(d)〜(f)が戸閉時の様子を示している。なお、ここではドアパネル104a,104bなどの部材は省略してある。
【0021】
図7(a)において、乗場ドア102に設けられたローラ114a,114bは、かごドア103に設けられた係合部材127a,127bに挟まれ、かつ、一定の間隔だけ離れた位置関係にある。戸開時には、図7に示したドアモータ122からベルト124、ブラケット125を介して動力が伝達され、乗りかごのドアパネル104cが戸開方向に動く。
【0022】
このドアパネル104cの動きに連動して係合部材127a,127bは、同図(b)の矢印方向に動き始める。この時点では、係合部材127a,127bはまだローラ114a,114bと接触していないので、かごドア103側のみ動作している。
【0023】
その後、係合部材127aとローラ114bが接触し、かごドア103のドアモータ122の動力が乗場ドア102に伝播し始める。さらに、同図(c)のように、ドアパネル104cと共に係合部材127a,127bが移動を続けると、ロック機構109のレバー113は、ローラ114aの軸を支点に回動し、レバー受け部115から開放される。これに伴い、レバー113の先端部に取り付けられた接点117が乗場ドア全閉検出スイッチ116から離れて、乗場ドア全閉検出スイッチ116がOFFする。これにより、ドア制御装置100はドアロックが解除されたことを検出する。
【0024】
また、ロック機構109には、レバー113の一定角度以上の回動を規制するためのストッパ(図示せず)が設けられており、このストッパを介してドアモータ122の動力がドアパネル104aに伝播され、乗場ドア102が戸開動作する。
【0025】
戸閉時の動作は上記一連の動作と逆の過程をたどる。すなわち、図7(d)のように係合部材127aによりロック機構109が一定角度で保持された状態で、戸閉端部まで乗場ドア102、かごドア103が一緒に移動する。同図(e)に示すように、乗場ドア102、かごドア103が戸閉端部に近づくと、ドアパネル104aとストッパ111aに当接して、乗場ドア102はこれ以上移動しなくなる。
【0026】
一方、かごドア103はドアモータ122の動力によりさらに矢印方向の移動を続ける。そして、同図(f)のように、ロック機構109のレバー113がローラ114aの軸部を支点に矢印方向に回動して、レバー受け部115に係合してロック状態となる。このとき、レバー113の先端部に取り付けられた接点117が乗場ドア全閉検出スイッチ116に当接して、乗場ドア全閉検出スイッチ116がONする。
【0027】
ここで、上述したような2ドア構成の乗場ドアにおいて、戸閉状態を検出するためのスイッチは、一方のドアパネル側のみに設けられていることが一般的である(例えば特許文献1参照)。これは、2枚のドアパネルが連結機構を介して連動して動くため、一方のドアパネルが戸閉位置にあるときは、他方のドアパネルも戸閉位置にあるものと解されているからである。
【特許文献1】特開2008−87921号公報(図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0028】
しかしながら、上記乗場ドアにおいて、2枚のパネルを連結している連結機構が何らかの原因で故障すると、一方のドアパネルが戸閉しても、他方のドアパネルは戸閉していない状態になる。
【0029】
具体的には、図5に示した連結機構111のベルト120が切れた場合や、固定体121a,12bが緩んだ場合には、ドアパネル104bがドアパネル104aに連動して動かなくなる。このため、ドアパネル104aが戸閉してロックされても、ドアパネル104bだけは勝手に開いてしまうことになる。
【0030】
このような場合、一方のドアパネル104aの戸閉によって乗場ドア全閉検出スイッチ116がONするので、システム側(制御盤側)では、ドアパネル104bが閉まってないにも拘わらず、乗場ドアが戸閉したものと判断して誤動作してしまう問題がある。
【0031】
なお、他方のドアパネル104bに対して同様のスイッチを設置すれば、このような問題を解消することができる。しかし、各階の乗場ドアにスイッチを増設することは、コストがかかる。さらに、スイッチの増設に伴い、昇降路内に配線した信号線の組み直しや、制御盤内の電気的な回路設計を変更するなど、非常に手間のかかる作業が必要になる。
【0032】
本発明は上記のような点に鑑みなされたもので、複数のドアパネルが連動して開閉動作する構成において、各ドアパネルの戸閉状態を1つのスイッチにて確実に検出することのできるエレベータのドア装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0033】
本発明に係るエレベータのドア装置は、少なくとも2枚のドアパネルが連動して開閉動作するエレベータのドア装置において、上記各ドアパネルを連結する連結機構と、上記各ドアパネルの中の主動的に動く第1のドアパネルを戸閉位置でロックするロック機構と、このロック機構によって上記第1のドアパネルが戸閉位置でロックされた状態と、上記第1のドアパネル以外の第2のドアパネルが上記連結機構を介して戸閉位置で停止した状態を1つのスイッチによって検出するドア異常検知機構とを具備したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0034】
本発明によれば、複数のドアパネルが連動して開閉動作する構成において、各ドアパネルの戸閉状態を1つのスイッチにて確実に検出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0036】
図1は本発明の一実施形態に係るエレベータのドア装置の構成を示す図である。なお、ここでは乗場ドアの構成だけを示し、かごドアの構成については省略するものとする。また、図5(a)と同じ部分には同一符号を付して説明する。
【0037】
図1に示すように、乗場ドア102は、2枚のドアパネル104a,104bを有する。一方のドアパネル104aは、図5(b)に示したように、かごドア103のドアパネル104cに係合して主動的に動く。他方のドアパネル104bは、連結機構111によってドアパネル104aに連結されて、同一方向に同開閉動作する。
【0038】
連結機構111は、支持体118、減速ローラ119、ベルト120、固定体121a,121bからなり、ドアパネル104a,104bを連結すると共に、一方のドアパネル104aの動きに対し、他方のドアパネル104bの動きを半減させて、1:1/2の速度比で移動させる。
【0039】
また、ドアパネル104aの戸閉側には、戸閉状態をロックするためのロック機構109が設けられている。このロック機構109は、レバー113、ローラ114a,114b、レバー受け部115、乗場ドア全閉検出スイッチ116、接点15からなる。ドアパネル104aが戸閉位置に来ると、レバー113がレバー受け部115に係合してロック状態となる。このとき、レバー113の先端部に取り付けられた接点11が乗場ドア全閉検出スイッチ116に当接する。
【0040】
ここで、上記接点11は、従来の接点117と同様に、戸閉時に乗場ドア全閉検出スイッチ116に接触するものであるが、後述するように、内部の信号配線パターンが接点117とは異なる(図3参照)。
【0041】
本実施形態のドア装置には、上記接点11に関わる構成要素として、さらにケーブル12、接点13,14が備えられている。これらは、乗場ドア102の戸閉時に、ロック機構109によってドアパネル104aを戸閉位置でロックされた状態と、ドアパネル104bが連結機構111を介して戸閉位置で停止した状態を1つのスイッチ116によって検出するためのドア異常検知機構15を構成する。
【0042】
図2は乗場ドア102のドアパネル104aとドアパネル104bとの連結部分を上から見た図である。なお、ロック機構109や連結機構111などの機構は省略して示してある。
【0043】
乗場ドア102のドアパネル104aとドアパネル104bは、2本の平行なハンガレール107aのそれぞれに吊り下げられており、上述したように連結機構111を介して1:1/2の速度比で同一方向に移動する。
【0044】
ここで、ドアパネル104aのドアパネル104bとの連結側(図中の左側)に接点13が取り付けられている。この接点13はL字形状をなし、その一端はケーブル12に接続され、他端はハンガ105aの端からドアパネル104b側に延出されている。一方、ドアパネル104bのドアパネル104aとの連結側(図中の右側)には、戸閉時に接点13と接触する接点14が取り付けられている。
【0045】
図3はドア異常検知機構15の信号配線を説明するための概略図である。なお、ここでは、便宜的に接点13と接点14を一直線上に並べて示してある。
【0046】
図示せぬ制御盤内に設けられた戸閉判定装置16から2本の導線17a,17bが出ている。これらの導線17a,17bは、図示せぬ昇降路内を通って各階の乗場に設置された乗場ドア102まで延出されている。なお、図3の例では、1つの乗場ドア102に対する信号配線しか示されていないが、実際には各階の乗場毎に同様の信号配線が組まれている。
【0047】
導線17a,17bは、乗場ドア102に設置された乗場ドア全閉検出スイッチ116内の+端子と−端子に接続されている。一方、接点11と接点13は、この乗場ドア102のドアパネル104a側に設けられており、互いにケーブル12を介して接続されている。ケーブル12内には、接点11と接点13とを電気的に繋ぐ2本の導線12a,12bが設けられている。
【0048】
このような構成において、乗場ドア102のドアパネル104aが戸閉位置でロック機構109によってロックされると、接点11が乗場ドア全閉検出スイッチ116に接触する。その際、連結機構111に異常がなく、ドアパネル104bがドアパネル104aに連動して正常に戸閉していれば、そのドアパネル104bに設けられた接点14が接点13に接触し、電気的に接続された状態となる。これにより、導線17a→乗場ドア全閉検出スイッチ116→接点11→ケーブル14の導線12a→接点13→接点14→接点13→ケーブル14の導線12b→接点11→乗場ドア全閉検出スイッチ116→導線17bといった閉回路が構成され、その閉回路に電気信号が流れる。戸閉判定装置16では、この電気信号を受信することで、乗場ドア102が正常に戸閉したものと判定する。
【0049】
一方、ロック機構109または連結機構111に不具合があり、ドアパネル104aおよびドアパネル104bのうちの少なくとも一方が正常に戸閉できていない場合には、上記閉回路が構成されず、電気信号が流れるため、戸閉判定装置16では、戸閉異常であると判定できる。
【0050】
この場合、接点11と乗場ドア全閉検出スイッチ116との接触ポイントをP1、接点13と接点14との接触ポイントをP2とすると、図4に示すように、P1とP2の両方がON(導通)している場合にのみ、乗場ドア102が戸閉しているものと判定され、少なくとも一方がOFF(非導通)の場合に戸閉異常と判定される。
【0051】
このように、接点11の信号配線の改良と、ケーブル12、接点13,14を設けるだけの簡単な作業で、既存の乗場ドア全閉検出スイッチ116を利用して、ドアパネル104aだけでなく、ドアパネル104bの戸閉状態を含めて検出することができる。この場合、制御盤(図3の戸閉判定装置16)側の電気的な設計変更は不要であり、昇降路内の配線ケーブルについてもそのまま使用することができる。したがって、大幅な改良を必要とせず、各階の乗場ドア102の戸閉状態を確実に検出でき、戸閉異常があれば、直ちに運転を禁止するなどして対処することできる。
【0052】
なお、上記実施形態では、2枚戸片開きタイプの乗場ドアを例にして説明したが、さらに多数のドアパネルを有する乗場ドアであっても、各ドアパネルの連結箇所に接点を設けて、これらの接点まで信号配線を延ばすだけの簡単な改良で、既存のスイッチを用いて2枚目以降のドアパネルの戸閉状態を含めて検出することができる。
【0053】
また、例えば2枚戸両開きタイプの乗場ドアなど、少なくとも2枚のドアパネルが互いに離間する方向に開く構成であっても、上記同様の方法にて、既存のスイッチを用いて2枚目以降のドアパネルの戸閉状態を含めて検出することができる。
【0054】
要するに、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の形態を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を省略してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】図1は本発明の一実施形態に係るエレベータのドア装置の構成を示す図である。
【図2】図2は同実施形態における乗場ドアの2枚のドアパネルの連結部分を上から見た図である。
【図3】図3は同実施形態におけるドア異常検知機構の信号配線を説明するための概略図である。
【図4】図4は同実施形態における接触ポイントP1とP2のON/OFFの組み合わせと戸閉異常との関係を示す図である。
【図5】図5は従来のエレベータのドア装置の構成を示す図である。
【図6】図6はエレベータの乗りかごが停止しているときの乗場ドアとかごドアの位置関係を上から見た図である。
【図7】図7は乗場ドアに設けられたロック機構の様子を示す図である。
【符号の説明】
【0056】
11…接点、12…ケーブル、12a,12b…導線、13…接点、14…接点、15…ドア異常検知機構、16…戸閉判定装置、17a,17b…導線、102…乗場ドア、103…かごドア、104a,104b,104c…ドアパネル、105a,105b…ハンガ、106a,106b…敷居、107a,107b…ハンガレール、108a,108b,108c…ハンガローラ、109…ロック機構、110a,110b…ストッパ、111…連結機構、112a,112b…シュー材、113…レバー、114a,114b…ローラ、115…レバー受け部、116…乗場ドア全閉検出スイッチ、117…接点、118…支持体、119…減速ローラ、120…ベルト、121a,121b…固定体、122…ドアモータ、123…プーリ、124…ベルト、125…ブラケット、126…係合機構。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2枚のドアパネルが連動して開閉動作するエレベータのドア装置において、
上記各ドアパネルを連結する連結機構と、
上記各ドアパネルの中の主動的に動く第1のドアパネルを戸閉位置でロックするロック機構と、
このロック機構によって上記第1のドアパネルが戸閉位置でロックされた状態と、上記第1のドアパネル以外の第2のドアパネルが上記連結機構を介して戸閉位置で停止した状態を1つのスイッチによって検出するドア異常検出機構と
を具備したことを特徴とするエレベータのドア装置。
【請求項2】
上記ドア異常検知機構は、
上記第1のドアパネルが戸閉位置にあるときに上記スイッチに接触する第1の接点と、
上記第1のドアパネルの上記第2のドアパネルとの連結部に設けられ、上記第1の接点とケーブルを介して電気的に接続された第2の接点とを有し、
上記第1および第2の接点の通電状態に基づいて、戸閉異常の有無を検出することを特徴とする請求項1記載のエレベータのドア装置。
【請求項3】
上記連結機構は、上記第1のドアパネルと上記第2のドアパネルを連結すると共に、同一方向に移動させることを特徴とする請求項1または2記載のエレベータのドア装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−208768(P2010−208768A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−55502(P2009−55502)
【出願日】平成21年3月9日(2009.3.9)
【出願人】(390025265)東芝エレベータ株式会社 (2,543)
【Fターム(参考)】