説明

エレベータシステムおよびその管理方法

【課題】乗り場錠スイッチの接点の接触不良を正確に予知することが可能なエレベータシステムを提供する。
【解決手段】このエレベータシステムでは、乗り場錠スイッチ1が開けられたときに閉じられ、乗り場錠スイッチ1が閉じられたときに開けられるモニタ用スイッチ6を設け、モニタ用スイッチ6が閉じられたときにモニタ用スイッチ6の端子間の抵抗値を検出し、その検出値に基づいて乗り場錠スイッチ1の接点2〜4の接触不良を予知する。したがって、乗り場錠スイッチ1の接点2〜4の非接触部の抵抗値を間接的にモニタすることができ、乗り場錠スイッチ1の接点2〜4の接触不良を正確に予知できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はエレベータシステムおよびその管理方法に関し、特に、乗り場ドアと連動して開閉する乗り場錠スイッチを備えたエレベータシステムと、その管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
以前より、エレベータシステムでは、乗り場ドアと連動して開閉する乗り場錠スイッチが設けられ、全階の乗り場錠スイッチが閉状態の場合だけ移動室の移動を可能にしている。また、乗り場ドアが閉じられたときに乗り場錠スイッチの端子間電圧を検出し、検出値が基準値を越えた場合に乗り場錠スイッチの接触不良の発生を予知することにより、保守点検作業の手間を軽減する方法もある(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−2764号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の方法では、乗り場錠スイッチの端子間電圧を検出するとき、乗り場錠スイッチは常に閉じられた状態にある。この状態において、乗り場錠スイッチの接点の接触部分は通電状態となっている。一方、接点の非接触部分の表面は、汚れや硫化などで導電性が低くなり、高抵抗化することがある。そして、接点の機械的磨耗などによって接点の接触位置が変化し、接点の高抵抗部分に接触位置が変わった場合、接点の接触不良が起きてしまう。
【0005】
しかるに、特許文献1では、常に閉じている接点の接触部分の導電性の低下を検知することにより接点の接触不良を予知しており、接点の非接触部分の表面の導電性の低下が起こった後、接触位置が変わった場合における接点の接触不良の検知が困難であるという課題がある。
【0006】
それゆえに、この発明の主たる目的は、乗り場錠スイッチの接点の接触不良を正確に予知することが可能なエレベータシステムと、その管理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係るエレベータシステムは、複数階に亘って設けられた昇降路と、昇降路内を移動する移動室と、各階の乗り場と昇降路との間に設けられた乗り場ドアと、乗り場ドアと連動して開閉する乗り場錠スイッチとを備え、全階の乗り場錠スイッチが閉状態の場合だけ移動室の移動が可能となるエレベータシステムであって、所定のタイミングで開閉されるモニタ用スイッチと、モニタ用スイッチが閉じられたときにモニタ用スイッチの端子間の抵抗値を検出する抵抗検出部とを備えたものである。抵抗検出部によって検出された抵抗値に基づいて乗り場錠スイッチの接点の接触不良が予知される。
【発明の効果】
【0008】
この発明に係るエレベータシステムおよびその管理方法では、モニタ用スイッチを所定のタイミングで開閉し、モニタ用スイッチが閉じられたときにモニタ用スイッチの端子間の抵抗値を検出し、その検出値に基づいて乗り場錠スイッチの接点の接触不良の発生を予知する。したがって、モニタ用スイッチの端子間の抵抗値に基づき、乗り場錠スイッチの接点の非接触部分の抵抗値を間接的にモニタできるので、乗り場錠スイッチの接点の接触不良を正確に予知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】この発明の実施の形態1によるエレベータシステムの要部を示す回路ブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態2によるエレベータシステムの要部を示す図である。
【図3】図2に示した乗り場錠スイッチおよびモニタスイッチの動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[実施の形態1]
本発明の実施の形態1によるエレベータシステムは、N階(ただし、Nは2以上の整数である)に亘って設けられた昇降路と、昇降路内を移動する移動室(かご)と、各階の乗り場と昇降路との間に設けられた乗り場ドアと、乗り場ドアと連動して開閉する乗り場錠スイッチとを備えている。乗り場ドアは、昇降路と乗り場を隔てている。乗り場ドアが開いた状態で移動室が昇降すると、利用者が昇降路内に転落してしまうので、そのような事態は絶対に避けなければならない。したがって、エレベータの通常運行では、N階の全ての乗り場ドアが閉じていることを確認することが安全上の必須条件である。
【0011】
このため乗り場ドアの開閉検知を行なう必要があり、乗り場ドアには乗り場錠スイッチが設置されている。乗り場錠スイッチは、ドアの錠をかける錠部分と、錠をかけたことを検出するためのスイッチ部分とを含む。これにより、乗り場ドアが開いた状態で移動室が昇降することを禁止し、利用者の昇降路内への転落事故や移動室への接触事故を防止している。
【0012】
図1は、このエレベータシステムの要部を示す回路ブロック図である。図1において、このエレベータシステムは、N個の乗り場錠スイッチ1と、接点状態モニタ装置5と、制御装置14とを備える。乗り場錠スイッチ1は、各階に対応して設けられ、対応の階の乗り場ドアに取り付けられている。N個の乗り場錠スイッチ1は、制御装置14の端子14a,14b間に電気的に直列接続されている。N個の乗り場錠スイッチ1の全部が閉じなければ、N階の全ての乗り場ドアが閉じたと判断できず、移動室の昇降が禁止される仕組みである。乗り場錠スイッチ1は、可動接点2と2つの固定接点(端子)3,4を含み、対応の乗り場ドアと連動して開閉する。
【0013】
すなわち、対応の乗り場ドアが閉じた場合は、可動接点2が固定接点3,4に接触して固定接点3,4間(端子間)が導通し、乗り場錠スイッチ1が閉状態(導通状態)になる。対応の乗り場ドアが開いた場合は、可動接点2が固定接点3,4から離れて固定接点3,4間が非導通になり、乗り場錠スイッチ1が開状態(非導通状態)になる。
【0014】
この乗り場錠スイッチ1に接点の接触不良が起こると、制御装置14が乗り場ドアが閉じたことを検出できなくなり、移動室の移動が禁止され、エレベータの運行に支障をきたす。したがって、このような事態になる前に、乗り場錠スイッチ1の保全(たとえば、接点2〜4の清掃、スイッチ1の交換など)を行なう必要がある。保全の必要な時期を予知することができれば、保全作業を効率良く行なうことができ、エレベータの運行の停止を必要最低限にすることができる。
【0015】
このエレベータシステムでは、接点状態モニタ装置5により、乗り場錠スイッチ1の接点2〜4の状態をモニタする。接点状態モニタ装置5は、モニタ用スイッチ6と抵抗検出部10を含む。モニタ用スイッチ6は、可動接点7と2つの固定接点8,9を含む。モニタ用スイッチ6の接点7〜9は、乗り場錠スイッチ1の接点2〜4と同じ形、寸法、および材質であることが好ましい。
【0016】
モニタ用スイッチ6の接点7〜9を用いて、乗り場錠スイッチ1の接点2〜4の汚れや硫化を模擬する。乗り場錠スイッチ1の接点2〜4の汚れや硫化は、設置場所の環境によって異なることが分かっている。乗り場錠スイッチ1が地下または屋外に面している場所や排気ガスの多い場所に設置された場合は、他の場所に設置された場合よりも接点2〜4の接触不良が発生し易くなる。たとえば、接点2〜4が最も汚れ易い最下階の乗り場錠スイッチ1と同じ環境下(たとえば、乗り場錠スイッチ1の近傍)にモニタ用スイッチ6を設けることにより、接触不良の予知を効果的に行なうことができる。もちろん他の階にモニタ用スイッチ6を設けてもよいし、N階の各々にモニタ用スイッチ6および抵抗検出部10を設けても構わない。N階の各々にモニタ用スイッチ6および抵抗検出部10を設ける場合、各モニタ用スイッチ6は対応の乗り場錠スイッチ1と同じ環境下に置かれる。
【0017】
モニタ用スイッチ6の開閉状態は、対応する乗り場錠スイッチ1の開閉状態と逆になる。すなわち、乗り場錠スイッチ1が開けられるとモニタ用スイッチ6は閉じられ、乗り場錠スイッチ1が閉じられるとモニタ用スイッチ6は開けられる。したがって、乗り場錠スイッチ1の接点2〜4が接触状態である場合は、モニタ用スイッチ6の接点7〜9が非接触状態になり、接点7〜9が汚れたり、硫化されたりして、接点7〜9の表面の抵抗値が増加する。乗り場錠スイッチ1の接点2〜4が非接触状態になると、モニタ用スイッチ6の接点7〜9が接触状態になり、接点7〜9が接触する。このとき、モニタ用スイッチ6の固定接点8,9間の抵抗値を検出する。したがって、モニタ用スイッチ6の固定接点8,9間の抵抗値から乗り場錠スイッチ1の接点2〜4の汚れと硫化の程度を間接的に検出することができ、接点2〜4の接触不良の発生を予知し、乗り場錠スイッチ1の保全の必要性の有無を判断することが可能となる。
【0018】
モニタ用スイッチ6の固定接点8,9には、抵抗検出部10が接続される。抵抗検出部10は、電圧入力部11、電圧検出部12、および電圧値伝送部13を含む。電圧入力部11は、モニタ用スイッチ6の固定接点8,9間(端子間)に所定の電圧を印加する。電圧検出部12は、固定接点8,9間の電圧を検出する。モニタ用スイッチ6が閉状態になって接点7〜9が接触したときに、接点7〜9の高抵抗部分が接触していれば、その抵抗値に比例した電圧が固定接点8,9間に発生する。したがって、固定接点8,9間の電圧を検出すれば、検出値によって接点7〜9間の抵抗値を知ることができる。電圧検出部12によって検出された電圧値は、電圧値伝送部13によって制御装置14へ送信される。
【0019】
制御装置14は、電圧値伝送部13から送信された電圧値に基づいて、乗り場錠スイッチ1の接点2〜4の接触不良の発生時期を予知し、予知した発生時期を示す信号を出力する。制御装置14によって予知された接点2〜4の接触不良の発生時期は、たとえば保全室のモニタ装置の画面に表示される。エレベータシステムの管理者は、モニタ装置の画面に表示された接触不良の発生時期に基づいて、接触不良が発生する前に乗り場錠スイッチ1の保全を行なう。
【0020】
この実施の形態1では、乗り場錠スイッチ1と逆に開閉するモニタ用スイッチ6を設け、モニタ用スイッチ6が閉じられたときにモニタ用スイッチ6の端子間の抵抗値を検出し、その検出値に基づいて乗り場錠スイッチ1の接点2〜4の接触不良を予知する。したがって、モニタ用スイッチ6の接点7〜9の接触部の抵抗値の検出値によって乗り場錠スイッチ1の接点2〜4の非接触部の抵抗値を間接的に検出できるので、乗り場錠スイッチ1の接点2〜4の接触不良を正確に予知することができる。
【0021】
[実施の形態2]
図2は、本発明の実施の形態2によるエレベータシステムの要部を示す図である。図2において、このエレベータシステムは、乗り場錠スイッチ20とモニタ用スイッチ30を備える。乗り場錠スイッチ20は、固定接点21、可動接点22、固定部材23、および錠24を含む。可動接点22は固定部材23の一方端部の下面に設けられ、固定部材23の他方端部は錠24の端部に固定されている。
【0022】
モニタ用スイッチ30は、固定接点31、可動接点32、固定部材33、バネ部材34、および連動バー35を含む。固定部材33は、中央部の支点33aにより、揺動可能に支持されている。可動接点32は、固定部材33の一方端部の下面に設けられている。固定部材33の一方端部はバネ部材34によって下方に付勢されている。固定部材33の他方端部には、L字型の連動バー35が設けられている。連動バー35の下端の突起部35aには、錠24の端部が当接されている。
【0023】
乗り場ドアが閉められた場合は、図2に示すように、錠24が図2中の水平状態にされて乗り場ドアに錠24がかけられる。錠24が水平状態にされると、乗り場錠スイッチ20の可動接点22が固定接点21に接触し、乗り場錠スイッチ20は閉状態になる。また、錠24の端部が連動バー35の下端の突起部35aを下方に押し、モニタ用スイッチ30の可動接点32が固定接点31から離れ、モニタ用スイッチ30が開状態になる。このとき、モニタ用スイッチの接点31,32が汚れ、硫化される。
【0024】
乗り場ドアが開けられる場合は、図3に示すように、錠24が時計針の回転方向に回転移動し、乗り場ドアの錠24が外される。錠24の先端部が斜め上方に移動されると、乗り場錠スイッチ20の可動接点22が固定接点21から離れ、乗り場錠スイッチ20は開状態になる。また、錠24の端部が連動バー35の下端の突起部35aから離れ、バネ部材34が伸張して固定部材33の一方端部を下方に押し、モニタ用スイッチ30の可動接点32が固定接点31に接触し、モニタ用スイッチ30が閉状態になる。このとき、モニタ用スイッチの接点31,32間の電圧値すなわち抵抗値が検出され、その検出値に基づいて乗り場錠スイッチ20の接点21,22の接触不良の時期が予知される。
【0025】
他の構成および動作は、実施の形態1と同じであるので、その説明は繰り返さない。この実施の形態2でも、実施の形態1と同じ効果が得られる。
【0026】
なお、図2および図3に示すように、モニタ用スイッチ30の固定接点31の可動接点32に対する位置、角度などを変える駆動機構36を設ければ、接点31,32の表面の多数の点で抵抗値の上昇の程度をモニタすることができる。
【0027】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0028】
1,20 乗り場錠スイッチ、2,7,22,32 可動接点、3,4,8,9,21,31 固定接点、5 接点状態モニタ装置、6,30 モニタ用スイッチ、10 抵抗検出部、11 電圧入力部、12 電圧検出部、13 電圧値伝送部、14 制御装置、23,33 固定部材、24 錠、34 バネ部材、35 連動バー、35a 突起部、36 駆動機構。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数階に亘って設けられた昇降路と、前記昇降路内を移動する移動室と、各階の乗り場と前記昇降路との間に設けられた乗り場ドアと、前記乗り場ドアと連動して開閉する乗り場錠スイッチとを備え、全階の前記乗り場錠スイッチが閉状態の場合だけ前記移動室の移動が可能となるエレベータシステムであって、
所定のタイミングで開閉されるモニタ用スイッチと、
前記モニタ用スイッチが閉じられたときに前記モニタ用スイッチの端子間の抵抗値を検出する抵抗検出部とを備え、
前記抵抗検出部によって検出された抵抗値に基づいて前記乗り場錠スイッチの接点の接触不良が予知される、エレベータシステム。
【請求項2】
前記乗り場錠スイッチが開けられると前記モニタ用スイッチは閉じられ、前記乗り場錠スイッチが閉じられると前記モニタ用スイッチは開けられる、請求項1に記載のエレベータシステム。
【請求項3】
前記モニタ用スイッチおよび前記抵抗検出部は、前記複数階のうちの選択された階に対応して設けられ、
前記モニタ用スイッチは、対応の階の前記乗り場錠スイッチと同じ環境下に置かれる、請求項1または請求項2に記載のエレベータシステム。
【請求項4】
前記モニタ用スイッチおよび前記抵抗検出部は各階に対応して設けられ、
前記モニタ用スイッチは、対応の階の前記乗り場錠スイッチと同じ環境下に置かれる、請求項1または請求項2に記載のエレベータシステム。
【請求項5】
前記モニタ用スイッチは固定接点と可動接点を含み、
さらに、前記固定接点と前記可動接点の接触位置を所定のタイミングで変化させる駆動部を備える、請求項1から請求項4までのいずれかに記載のエレベータシステム。
【請求項6】
複数階に亘って設けられた昇降路と、前記昇降路内を移動する移動室と、各階の乗り場と前記昇降路との間に設けられた乗り場ドアと、前記乗り場ドアと連動して開閉する乗り場錠スイッチと、全階の前記乗り場錠スイッチが閉状態の場合だけ前記移動室の移動が可能となるエレベータシステムを管理する方法であって、
所定のタイミングで開閉されるモニタ用スイッチを設け、
前記モニタ用スイッチが閉じられたときに前記モニタ用スイッチの端子間の抵抗値を検出し、その検出値に基づいて前記乗り場錠スイッチの接点の接触不良の発生を予知する、エレベータシステムの管理方法。
【請求項7】
前記乗り場錠スイッチが開けられると前記モニタ用スイッチは閉じられ、前記乗り場錠スイッチが閉じられると前記モニタ用スイッチは開けられる、請求項6に記載のエレベータシステムの管理方法。
【請求項8】
前記モニタ用スイッチおよび前記抵抗検出部は、前記複数階のうちの選択された階に対応して設けられ、
前記モニタ用スイッチは、対応の階の前記乗り場錠スイッチと同じ環境下に置かれる、請求項6または請求項7に記載のエレベータシステムの管理方法。
【請求項9】
前記モニタ用スイッチおよび前記抵抗検出部は各階に対応して設けられ、
前記モニタ用スイッチは、対応の階の前記乗り場錠スイッチと同じ環境下に置かれる、請求項6または請求項7に記載のエレベータシステムの管理方法。
【請求項10】
前記モニタ用スイッチは固定接点と可動接点を含み、
さらに、前記固定接点と前記可動接点の接触位置を所定のタイミングで変化させる、請求項6から請求項9までのいずれかに記載のエレベータシステムの管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−176832(P2012−176832A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−41266(P2011−41266)
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【出願人】(000236056)三菱電機ビルテクノサービス株式会社 (1,792)
【Fターム(参考)】