説明

エレベーターの映像配信システム

【課題】簡単な工事のみで高品質の映像をエレベーターのディスプレイに配信する。
【解決手段】エレベーターの映像配信システムは、任意の映像をデジタル信号により出力する映像出力部1と、映像出力部1から出力されたデジタル信号を圧縮しアナログ信号に変換するダウンコンバータ2と、エレベーターかご6に設けられアナログ信号をデジタル信号に変換し圧縮された画像信号を復元するアップコンバータ5とを備えている。ダウンコンバータ2とアップコンバータ5とは同軸ケーブル3により接続されている。アップコンバータ5により変換され復元されたデジタル信号は、エレベーターかご6内に設置されたディスプレイ7に再生される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベーターの映像配信システムに係り、とりわけエレベーターに設置されている同軸ケーブルからなる映像信号線を利用して、繊細な映像を表示することができるエレベーターの映像配信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ビルの情報やDVD画像等の外部映像をエレベーターかご内に設置されたディスプレイに表示させるエレベーターの映像配信システムが知られている。このような映像配線システムにおいて、映像出力装置からエレベーターかご内のディスプレイまで映像を送信する場合、同軸ケーブルが使用され、同軸ケーブルを用いてエレベーターかごに設置したディスプレイへNTSC信号の映像を表示している。デジタルサイネージシステムやDVDプレイヤーなど高品質なデジタル映像出力に対応した映像出力装置を使用する場合も、同軸ケーブルにて送信できるようにコンバータを用いてアナログのNTSC信号に変換した映像を表示している。
【0003】
従来のエレベーターの映像配信システムでは、NTSC信号に変換した映像をそのままエレベーターかごのディスプレイに表示していたため、地上デジタル放送等の高精細なデジタル映像が普及している今日では、特にディスプレイサイズが大きい場合に画像の劣化が目立ってしまう。
【0004】
このため、特開2002−37555では、映像信号をデジタルデータ化しLANなどの通信網を介して、エレベーターかごまで配信することで映像の劣化を抑えるシステムが提案されている。
【0005】
しかし、この方法では、LANなどのデジタル通信が可能なテールコードを開発する必要がある。また、既に同軸ケーブルが設置されているエレベーターの場合には、LANケーブルを追加したテールコードへの交換という大掛かりな工事が必要となり、またテールコードの重さが変わるため、エレベーター駆動装置の機器選定をやり直す必要があり、場合によってはモーターなどのエレベーター駆動装置の交換となることも考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−37555号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、エレベーターに設置されている同軸ケーブルを使用して、エレベーターかごに設置されたディスプレイに映像信号を送信することができ、かつより高品質な映像を表示することが可能なエレベーターの映像配信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、エレベーターかごに設置されたディスプレイに映像を配信するエレベーターの映像配信システムにおいて、任意の映像をデジタル信号により出力する映像出力装置と、前記映像出力装置から出力されたデジタル信号を圧縮しアナログ信号に変換して出力するダウンコンバータと、前記エレベーターかごに設置され、送信されたアナログ信号をデジタル信号に変換し圧縮された画像信号を復元するアップコンバータと、前記ダウンコンバータと前記アップコンバータとの間に延び、ダウンコンバータから出力されたアナログ信号をアップコンバータまで送信する同軸ケーブルを備え、前記アップコンバータから出力されたデジタル信号をディスプレイに再生することを特徴とするエレベーターの映像配信システムである。
【0009】
本発明は、前記エレベーターかごに設置され、前記アップコンバータから出力されたデジタル画像と、エレベーター情報画像の合成をおこなう画像合成装置を更に備えたことを特徴とするエレベーターの映像配信システムである。
【0010】
本発明は、エレベーターかご以外の場所に設置されたディスプレイに映像を配信するエレベーターの映像配信システムにおいて、任意の映像をデジタル信号により出力する映像出力装置と、前記映像出力装置から出力されたデジタル信号を圧縮しアナログ信号に変換して出力するダウンコンバータと、前記ディスプレイ近傍に設置され、送信されたアナログ信号をデジタル信号に変換し圧縮された画像信号を復元するアップコンバータと、前記ダウンコンバータと前記アップコンバータとの間に延び、ダウンコンバータから出力されたアナログ信号をアップコンバータまで送信する同軸ケーブルとを備え、前記アップコンバータから出力されたデジタル信号をディスプレイに再生することを特徴とするエレベーターの映像配信システムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、従来から使用されている同軸ケーブルを使用しながら高品質なデジタル画像をエレベーターかごのディスプレイに配信することが出来る。また、同軸ケーブルを使用することで、既に同軸ケーブルが設置されているエレベーターについては、テールコードに配線を追加する必要がないため、配線の追加によるエレベーター機器の再構築というリスクを考えることなく、簡単な工事のみで高品質な映像配信が可能となる。
【0012】
またエレベーター情報画像と、同軸ケーブルを経由して配信されたデジタル画像を同じディスプレイに表示できるため、エレベーター利用者の利便性が向上する。
【0013】
さらにエレベーター乗り場等のエレベーターかご以外の場所においても、エレベーターかごへの配信と同様に従来から使用されている同軸ケーブルを使って、高品質なデジタル画像を配信できる。特に、既に同軸ケーブルを使用してアナログ画像の配信を行っている物件においては、映像出力装置からディスプレイまで新たにデジタル画像配信用のケーブルを敷設するという大がかりな工事の必要がなく、簡単な工事で高品質なデジタル画像の配信が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は本発明によるエレベーターの映像配信システムの第1の実施形態を示す全体構成図。
【図2】図2はダウンコンバータの構成例を示す図。
【図3】図3はアップコンバータの構成例を示す図。
【図4】図4は本発明によるエレベーターの映像配信システムの第2の実施形態を示す全体構成図。
【図5】図5は本発明によるエレベーターの映像配信システムの第3の実施形態を示す全体構成図。
【図6】図6は本発明によるエレベーターの映像配信システムの第4の実施形態を示す全体構成図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
第1の実施の形態
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図3は本発明によるエレベーターの映像配信システムの第1の実施の形態を示す図である。
【0016】
図1に示すように、エレベーターの映像配信システム10Aは、エレベーターかご6内に設置されたディスプレイ6に映像を配信するものである。
【0017】
このようなエレベーターの映像配信システム10Aは、任意の映像をデジタル信号で出力する映像出力装置1と、映像出力装置1から出力されたデジタル信号を圧縮しアナログ信号に変換して出力するダウンコンバータ2と、エレベーターかご6に設けられ送信されたアナログ信号をデジタル信号に変換し圧縮された画像信号を復元するアップコンバータ5と、ダウンコンバータ2とアップコンバータ5との間に延び、ダウンコンバータ2から出力されたアナログ信号をアップコンバータ5まで送信する同軸ケーブル3とを備えている。この場合、ダウンコンバータ2は、エレベータかご6外部に設置されている。
【0018】
そしてアップコンバータ5から出力されたデジタル信号が、エレベーターかご6内のディスプレイ7上に映像として再生される。
【0019】
ここで映像出力装置1およびダウンコンバータ2はエレベーター6から離れた機械室(図示せず)内に設置され、アップコンバータ5はエレベーターかご6側であってエレベーターかご6外部に設けられ、このエレベーターかご6と伴に昇降するようになっている。
【0020】
また映像出力装置1には、デジタルサイネージシステム、DVDプレイヤー、地上デジタル放送チューナー等が接続されている。
【0021】
次に図2および図3によりダウンコンバータ2およびアップコンバータ3について詳述する。
【0022】
ここで図2はダウンコンバータ2の一構成例を示すブロック図である。図2に示すように、ダウンコンバータ2は各種演算を行うCPU21と、各種データの記憶を行うメモリ22と、LANコネクタ23と、LANコントローラ24と、エンコーダ25と、D/Aコンバータ26と、BNCコネクタ27とを備えている。
【0023】
映像出力装置1から出力されダウンコンバータ2内に入力されたデジタル画像信号は、LANコネクタ23およびLANコントローラ24を介してエンコーダ25に入力される。エンコーダ25に入力されたデジタル画像信号はMPEG2等の任意の画像圧縮アルゴリズムを用いて圧縮(符号化)され、圧縮されたデジタル信号はD/Aコンバータ26にて、アナログ信号に変換され、最後にBNCコネクタ27から同軸ケーブル3に出力される。
【0024】
また図3はアップコンバータ5の一構成例を示すブロック図である。図3に示すように、アップコンバータ5は各種演算を行うCPU51と、各種データの記憶を行うメモリ52と、BNCコネクタ53と、A/Dコンバータ54と、デコーダ55と、DVIコネクタ56とを備えている。
【0025】
ダウンコンバータ2から出力されたアナログ信号は、同軸ケーブル3を通ってアップコンバータ5に入力され、次にアップコンバータ5に入力されたアナログ信号は、BNCコネクタ53を介してA/Dコンバータ54に入力され、A/Dコンバータ54にてアナログ信号からデジタル信号に変換される。その後、デコーダ55にてエンコーダ25と同様の画像圧縮アルゴリズムを用いて圧縮信号の復元(復号化)が行なわれ、復元されたデジタル画像信号はDVIコネクタ56からエレベーターかご6内に設置されたディスプレイ7に出力される。
【0026】
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
【0027】
図1に示すように、エレベーター映像配信システム10Aにおいて、映像出力装置1からデジタル画像信号が出力され、このデジタル画像は、ダウンコンバータ2によって圧縮され、アナログ信号へ変換される。次にダウンコンバータ2からのアナログ信号が、ダウンコンバータ2からエレベーターかご6まで延びる従来から利用されている同軸ケーブル3によって送信され、このアナログ信号はエレベーターかご6に設置されたアップコンバータ5まで達する。アップコンバータ5において、アナログ信号がデジタル信号に変換され、さらに圧縮されている画像信号が復元され、次にデジタル画像がエレベーターかご6に設置されたディスプレイ7に表示される。
【0028】
このように本実施の形態によれば、新たにデジタル信号を送信するテールコードを別途設ける必要がなく、従来から設置されている同軸ケーブル3を用いて高品質なデジタル画像製造を映像出力装置1からエレベーターかご6内のディスプレイ7まで配信することができる。このように、既設のエレベーターを用いて、テールコードへの配線の追加や配線の追加によるエレベーター機器の交換を考慮せずに、比較的簡単な工事だけで高品質なデジタル画像の配信が実現できる。
【0029】
第2の実施の形態
次に図4により、本発明によるエレベーターの映像配信システムの第2の実施の形態について説明する。
【0030】
なお、図4に示す第2の実施の形態において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0031】
図4は本発明によるエレベーターの映像配信システムを示す全体構成図であって、複数台のエレベーターかごへ分配器を用いて映像配信を行うエレベーターの映像配信システム10Aを示す全体構成図である。
【0032】
図4に示すように、複数台のエレベーターかご6a、6bが設置され、ダウンコンバータ2から出力されたアナログ信号は分配器4により複数の信号に分配される。分配器4で分配されたアナログ信号は各エレベーターかご6a、6b、・・に接続された従来の同軸ケーブル3a、3b、・・により送信される。各エレベーターかご6a、6b、・・の外側にアップコンバータ5a、5b、・・が設けられ、各エレベーターかご6a、6b内に映像配信用のディスプレイ7a、7b、・・が設置されている。
【0033】
図4に示すエレベーター映像配信システム10Aにおいて、分配器4を用いてアナログ信号が分配され、分配されたアナログ信号は各エレベーターかご6a、6b毎に設けられた同軸ケーブル3a、3bを経て各エレベーターかご6a、6b、・・に分配される。そして各エレベーターかご6a、6b、・・の外側に設置したアップコンバータ5a、5b、・・によりアナログ信号に対してデジタル変換および圧縮画像の復元が行なわれる。このため複数のエレベーターかご6a、6b、・・内に設置されたディスプレイ7a、7bに同一の高品質なデジタル画像を、従来と同じ同軸ケーブル3a、3bを使って配信することができる。
【0034】
なお、図4に示す本実施の形態では分配器4とダウンコンバータ2はそれぞれ独立した構造をもっているが、ダウンコンバータ2に分配機能を持たせ、分配器4を削除してもよい。
【0035】
第3の実施の形態
次に図5により本発明によるエレベーターの映像配信システムの第3の実施の形態について説明する。
【0036】
図5に示す第3の実施の形態において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態および図4に示す第2の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0037】
図5は、本発明によるエレベーターの映像配信システムを示す全体構成図である。
【0038】
図5において、エレベーターの映像配信システム10Aは図4に示す第2の実施の形態に加えて、故障、管制運転及び階床や運転方向といったエレベーター情報を蓄積するエレベーター制御盤8a、8bを有している。このエレベーター情報はエレベーター制御盤8a、8bからその時々のエレベーター運転状況に応じたエレベーター情報画像としてエレベーター画像出力装置9a、9bへ送られ、このエレベーター画像出力装置9a、9bにおいて保存される。次にエレベーター画像出力装置9a、9b、・・からエレベーター情報画像が出力され、このエレベーター情報画像と、アップコンバータ5a、5b、・・から出力されるデジタル画像がエレベーターかご6a、6bに設けられた画像合成装置10a、10bにより合成される。画像合成装置10a、10bにより合成された画像は、その後エレベーターかご6a、6b内に設置されたディスプレイ7a、7bに再生される。
【0039】
ところで図5に示すように、エレベーター画像出力装置9a、9b、・・には、故障、管制運転及び階床や運転方向などのエレベーター情報画像が保存されており、エレベーター画像出力装置9a、9b、・・はエレベーター制御盤8a、8b、・・から平常運転中や地震管制運転中といったエレベーターの情報を受け取って、そのエレベーター運転状況に応じたエレベーター情報画像を画像合成装置10a、10b、・・に出力する。
【0040】
画像合成装置10a、10b、・・は、エレベーター画像出力装置9a、9b、・・から出力されるエレベーター情報画像と、アップコンバータ5a、5b、・・から出力されるデジタル画像を、各種エレベーター運転状況に応じて合成し、ディスプレイ7a、7b、・・に出力する。
【0041】
図5に示すエレベーターの映像配信システム10Aにおいては、エレベーター画像出力部9a、9bからのエレベーター情報画像と、同軸ケーブル3、3a、3b、・・を経由してアップコンバータ5a、5bへ配信されたデジタル画像を画像合成装置10a、10bにおいて、合成してディスプレイ7a、7b、・・に表示することができる。
【0042】
第4の実施の形態
次に図6により、本発明によるエレベーターの映像配信システムの第4の実施の形態について説明する。
【0043】
図6に示す第4の実施の形態において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態、および第4に示す第2の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0044】
図6は、本発明による映像配信システムを示す全体構成図である。
【0045】
図6において、エレベーターの映像配信システム10Aは、図4に示す第2の実施の形態に加えて、エレベーター乗り場11に設置されたアップコンバータ15と、ディスプレイ17とを更に備え、分配器4とアップコンバータ15との間は、同軸ケーブル13により接続されている。このように図6において、エレベーターかご6a、6b内にディスプレイ7a、7bが設置されるとともに、エレベーター乗り場11にもディスプレイ17が設置されている。
【0046】
図6に示すエレベーターの映像配信システム10Aにおいては、分配器4と、エレベーター乗り場11に設置されたアップコンバータ15とを同軸ケーブル13により接続することができ、エレベーター乗り場11等、エレベーターかご6a、6b以外の場所に設置されたアップコンバータ15にも同軸ケーブル13を使ってデジタル信号を送り、次にこのデジタル信号をエレベーター乗り場11のディスプレイ17に再生することができる。このため既設エレベーターで同軸ケーブル13を使ってエレベーター乗り場11や管理管理人室(図示せず)等に映像配信を行っている場合は、新たにデジタル画像配信用のケーブルを敷設するという大がかりな工事を必要とせず、既設の同軸ケーブル13を使用して高品質なデジタル画像の配信を行うことができる。
【0047】
特に、ビルやマンションなどで各階のエレベーター乗り場11に映像配信を行っている場合、映像配信を行っている場所が多いほど、デジタル画像配信に切り替える際の本発明による効果は大きくなる。
【0048】
なお、図6に示す本実施の形態では、エレベーター乗り場11のディスプレイ17にエレベーターかご6a、6b内のディスプレイ7a、7bと同じデジタル画像を配信しているが、エレベーターかご6a、6bへの映像配信システムとは別に映像出力装置、ダウンコンバータ及び分配器を設置し、エレベーターかご6a、6b内のディスプレイ7a、7bとエレベーター乗り場11のディスプレイ17にそれぞれ別のデジタル画像を配信してもよい。
【符号の説明】
【0049】
1 映像出力装置
2 ダウンコンバータ
3、3a、3b 同軸ケーブル
4 分配器
5、5a、5b アップコンバータ
6、6a、6b エレベーターかご
7、7a、7b ディスプレイ
8a、8b エレベーター制御盤
9a、9b エレベーター画像出力装置
10A エレベーターの映像配信システム
10a、10b 画像合成装置
11 エレベーター乗り場
13 同軸ケーブル
15 アップコンバータ
17 ディスプレイ
21 CPU
22 メモリ
23 LANコネクタ
24 LANコントローラ
25 エンコーダ
26 D/Aコンバータ
27 BNCコネクタ
51 CPU
52 メモリ
53 BNCコネクタ
54 A/Dコンバータ
55 デコーダ
56 DVIコネクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベーターかごに設置されたディスプレイに映像を配信するエレベーターの映像配信システムにおいて、
任意の映像をデジタル信号により出力する映像出力装置と、
前記映像出力装置から出力されたデジタル信号を圧縮しアナログ信号に変換して出力するダウンコンバータと、
前記エレベーターかごに設置され、送信されたアナログ信号をデジタル信号に変換し圧縮された画像信号を復元するアップコンバータと、
前記ダウンコンバータと前記アップコンバータとの間に延び、ダウンコンバータから出力されたアナログ信号をアップコンバータまで送信する同軸ケーブルを備え、
前記アップコンバータから出力されたデジタル信号をディスプレイに再生することを特徴とするエレベーターの映像配信システム。
【請求項2】
前記エレベーターかごに設置され、前記アップコンバータから出力されたデジタル画像と、エレベーター情報画像の合成をおこなう画像合成装置を更に備えたことを特徴とする請求項1記載のエレベーターの映像配信システム。
【請求項3】
エレベーターかご以外の場所に設置されたディスプレイに映像を配信するエレベーターの映像配信システムにおいて、
任意の映像をデジタル信号により出力する映像出力装置と、
前記映像出力装置から出力されたデジタル信号を圧縮しアナログ信号に変換して出力するダウンコンバータと、
前記ディスプレイ近傍に設置され、送信されたアナログ信号をデジタル信号に変換し圧縮された画像信号を復元するアップコンバータと、
前記ダウンコンバータと前記アップコンバータとの間に延び、ダウンコンバータから出力されたアナログ信号をアップコンバータまで送信する同軸ケーブルとを備え、
前記アップコンバータから出力されたデジタル信号をディスプレイに再生することを特徴とするエレベーターの映像配信システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2013−52996(P2013−52996A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−194271(P2011−194271)
【出願日】平成23年9月6日(2011.9.6)
【出願人】(390025265)東芝エレベータ株式会社 (2,543)
【Fターム(参考)】