説明

エンジンのヘッド部構造

【課題】シリンダヘッドの半円形状の凹部をしっかりと塞いでシールする。
【解決手段】ピストン4が挿入されるシリンダ室13が形成されたシリンダブロック5と、シリンダブロック5の上にシリンダ室の開口を覆って取り付けられ、上方に開口したカムチェーンチャンバ14を有したシリンダヘッド10と、シリンダヘッド10の上面側端面上にカムチェーンチャンバを覆って取り付けられたヘッドカバー8と、シリンダヘッド10とヘッドカバー8との間に挟持されて両者の接合部をシールするシール部材50とを有してエンジンのヘッド部構造が構成される。シリンダヘッド10の上面側端面にカムシャフト31の軸受け部を加工するための凹部10bが形成されており、シール部材50は凹部10bを塞ぐ弾性部材からなる突状シール部52を一体に有し、突状シール部52は金属製の補強部材55を有して構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンのシリンダヘッド部の構造に関し、さらに詳しくは、オーバーヘッドカム式のエンジンであってシリンダヘッドの上面側にカムチェーンチャンバを有する構成のヘッド部構造に関する。
【背景技術】
【0002】
オーバーヘッドカム式のエンジンにおいては、エンジンの吸排気バルブを開閉するためのカム機構がシリンダヘッドに設けられる。このため、シリンダヘッドにカムシャフトが回転自在に保持され、且つエンジンのクランクシャフト回転をカムシャフトに伝達するためのチェーン機構や、カムシャフトの回転に応じて吸排気バルブを開閉作動するためのカム機構等を配設するためのカムチェーンチャンバが形成されており、これらカムチェーン機構が配設されたカムチェーンチャンバを覆ってヘッドカバーが取り付けられる。
【0003】
このような構成においては、シリンダヘッドの上面側においてカムシャフトを回転自在に支持するための軸穴を加工するために、シリンダヘッドのカム軸方向の端部壁面に半円形状に窪んだ凹部が形成される。このため、シリンダヘッドにヘッドカバーを取り付けるときに、両者の接合面のみならずこの半円形状の凹部もシールする必要があり、従来から、両者の接合面間に挟持される平面状シール部材(平面ガスケット)に加えて、この凹部を塞ぐ側面視半円形状のシール部材を挟持する構成が採用されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第2515054号公報
【特許文献2】実開平7−17936号公報
【特許文献3】特開2003−343372号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これら従来の構成は、シリンダヘッドとヘッドカバーの接合面の間に挟持される平面状シール部材と、凹部を塞ぐ半円形状シール部材によって構成され、半円状のシール部材は弾性体単体で構成されており、且つ、シール部材は外部に露出して外部からの力を受けやすい構造であったため、シール部材の保持力が低くなったり、シール性能が低下したりするおそれがあるという問題があった。
【0006】
本発明はこのような問題に鑑み、シリンダヘッドの半円形状の凹部をしっかりと塞いでシールすることができるような構成を有したエンジンのヘッド部構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るエンジンのヘッド部構造は、ピストンが挿入されるシリンダ室が形成されたシリンダブロックと、前記シリンダブロックの上にピストンヘッドと対向する側の前記シリンダ室の開口を覆って取り付けられ、上方に開口したカムチェーンチャンバを有したシリンダヘッドと、前記シリンダヘッドの上面側端面上に前記カムチェーンチャンバを覆って取り付けられたヘッドカバーと、前記シリンダヘッドの前記上面側端面と前記ヘッドカバーとの間に挟持されて両者の接合部をシールするシール部材とを有して構成され、前記シリンダヘッドの前記上面側端面にカムシャフトの軸受け部を加工するための凹部が形成されており、前記シール部材は前記凹部を塞ぐ弾性部材からなる突状シール部を一体に有し、前記突状シール部は金属製の補強部材を有して構成される。
【0008】
このヘッド部構造において、前記凹部は側面視において半円形状に形成され、前記突状シール部は前記凹部に嵌合する半円形状の弾性部材から構成され、前記補強部材が前記突状シール部の形状に対応した半円形状に形成されているのが好ましい。
【0009】
なお、前記突状シール部および前記補強部材に、内側および外側端部において上方に突出するつば部が形成されており、前記突状シール部が前記凹部に挿入されるとともに前記シール部材が前記シリンダヘッドの上面側端面と前記ヘッドカバーとの間に挟持されたときに、前記内側および外側つば部が前記ヘッドカバーを内側および外側から挟んで位置するように構成されているのが好ましい。
【0010】
また、前記突状シール部に形成された前記つば部が前記ヘッドカバーの外側に位置し、前記補強部材に形成された前記つば部が前記ヘッドカバーの内側に位置するようになっているのが好ましい。
【0011】
さらに、前記突状シール部に形成された前記つば部は、前記補強部材に形成された前記つば部より上方への突出量が大きくなる形状を有しているのが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
上記のように構成された本発明に係るエンジンのヘッド部構造によれば、シリンダヘッドとヘッドカバーとの接合部をシールするシール部材が凹部を塞ぐ弾性部材からなる突状シール部を一体に有するとともに、弾性部材からなる凸状シール部が金属製の補強部材により補強されているため、突状シール部に外部(もしくは内部)からの力が加わったような場合でもこれが変形しにくく、シール性能を向上させることができるとともに、突状シール部の脱落を効果的に防止することができる。
【0013】
この構成において、突状シール部を半円形状の凹部に嵌合する半円形状の弾性部材から構成し、補強部材がをこの形状に対応した半円形状に形成すればその加工が簡単であり、且つ弾性部材からなる突状シール部を効果的に補強することができる。
【0014】
なお、突状シール部および補強部材に、内側および外側端部において上方に突出するつば部を形成し、これらがシリンダヘッドとヘッドカバーとの間に挟持されたときに、内側および外側つば部がヘッドカバーを内側および外側から挟む構成とすれば、突状シール部がヘッドカバーに対して相対移動することを防止してシール部の外れを確実に防止し、シール性能を高めることができる。
【0015】
また、突状シール部に形成されたつば部がヘッドカバーの外側に位置し、補強部材に形成されたつば部がヘッドカバーの内側に位置するように構成すれば、カムチェーンチャンバの内圧を受けて突状シール部が外方に押し出されるような作用に対して、補強部材により突状シール部をしっかりと保持することができる。
【0016】
さらに、突状シール部に形成されたつば部が補強部材に形成されたつば部より上方への突出量が大きくなるようにすれば、弾性部材からなる突状シール部を外に開くように弾性変形させてヘッドカバーを組み付ける作業が可能であり、突状シール部がカムチェーンチャンバ内に入り込むのを防止しつつ、ヘッドカバーの組み付け作業を容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明の実施形態に係るヘッド部構造を備えたエンジンEについて、図1〜図4を参照して説明する。
【0018】
エンジンEは、クランクシャフト2が配設保持されたクランクケース1と、クランクケース1の上端に接合配設されたシリンダブロック5と、シリンダブロック5の上端に接合配設されたシリンダヘッド10と、シリンダヘッド10の上端に接合配設されたヘッドカバー8とを備え、その内部に各種エンジン構成部材を配設してなる。シリンダブロック5内にはシリンダライナー6が挿入されて設けられており、シリンダライナー6内に形成される円筒状のシリンダ孔6a内に軸方向に移動自在にピストン4が配設されている。ピストン4は連結ロッド3を介してクランクシャフト2のクランク部2aに連結されている。
【0019】
シリンダヘッド10は下面に燃焼室形成用凹部13が形成されており、この凹部13に開口する排気ポート11aを有した排気通路11と、吸気ポート12aを有した吸気通路12とがシリンダヘッド10に形成されている。これら排気および吸気ポート11a,12aを下端バルブ部21,26が開閉自在に塞ぐようにして、排気バルブ20および吸気バルブ25がシリンダヘッド10に図1に示すように取り付けられている。これら排気バルブ20および吸気バルブ25はバルブスプリング23,28により閉止方向に付勢されており、外力が作用しない状態ではこれらバルブスプリング23,28の付勢によりバルブ部21,26が排気および吸気ポート11a,12aを閉塞する。また、図3に示すように、燃焼室形成用凹部13内に先端プラグ部が突出して点火プラグ29がシリンダヘッド10に取り付けられている。
【0020】
シリンダヘッド10の上面側には、図3に示すように、上面側に開口した凹部からなるカムチェーンチャンバ14が形成されており、ここにオーバーヘッドタイプのカム機構30が配設されている。カムチェーンチャンバ14は、図3における右側内部を上下に貫通してシリンダブロック5の側部に上下に貫通して形成されたカムチェーン配設空間5aと繋がっており、ここにカムチェーン機構35を構成するドリブンスプロケット36およびチェーン37が配設されている。なお、シリンダヘッド10単体での正面図を図5に示しており、この図から分かるように、カム機構30を取り付けるためのマウント部15がヘッドカバー空間内において上方に突出して(ヘッドカバー8との接合面10aより上方に突出して)設けられている。
【0021】
カム機構30は、上記マウント部15に回転自在に保持されたカムシャフト31と、カムシャフト31により揺動される排気用および吸気用ロッカーアーム32,33を備えて構成される。カムシャフト31は外周二カ所に排気用および吸気用カム部31a,31bが形成されており、シャフト先端部がマウント部15に形成された取付孔15bに回転自在に挿入され、シャフト中間部が取付孔15aにベアリング15cを介して回転自在に支持されてマウント部15に取り付けられている。排気用および吸気用ロッカーアーム32,33は、中央部32a,33aがマウント部15に枢結されて揺動自在に取り付けられ、一端部に設けられたカムフォロア32b,33bが排気用および吸気用カム部31a,31bに当接し、他端部に設けられた押圧部32c,33cが排気バルブ20および吸気バルブ25の上端当接部22,27と当接する。
【0022】
このような構成のカム機構30により、カムシャフト31が回転されると、排気用および吸気用カム部31a,31bが所定のタイミングでカムフォロア32b,33bを押し上げて排気用および吸気用ロッカーアーム32,33を揺動させ、押圧部32c,33cが排気バルブ20および吸気バルブ25の上端当接部22,27と当接してこれを押し下げて、バルブ部21,26が排気および吸気ポート11a,12aを開放する。
【0023】
排気および吸気ポート11a,12aの開放は、クランクシャフト2の回転によるピストン4の往復動とタイミングを合わせて行われる。このため、クランクシャフト2に取り付けられた駆動スプロケット(図示せず)にチェーン37が掛け回されており、このチェーン37がカムシャフト31の端部に取り付けられた従動スプロケット36に掛け回されており、クランクシャフト2の回転に同期してカムシャフト31が回転駆動されるようになっている。
【0024】
ヘッドカバー8は、カム機構30が取り付けられた状態のシリンダヘッド10を上面側から覆うようにしてシリンダヘッド10の上に取り付けられる。なお、このとき、両者の間に後述するシール部材50が挟持され、この部分が密封され、内部のオイル等が外部に漏れ出ないようにしている。
【0025】
ところで図5に示すように、シリンダヘッド10ののマウント部15はヘッドカバー8との接合面10aより上方に突出しているが、その突出量をできる限り小さくしてエンジンをコンパクトに構成することが望まれる。このため、シリンダヘッド10の接合面10aの一側端に半円形状の凹部10bを形成し、この凹部10bを通して工具を挿入してカムシャフト31を取り付けるための取付孔15a,15bを機械加工するようになっている。このように構成することにより、カムシャフト31の位置を低くしてエンジンの高さを抑えてコンパクト化を図ることができるのであるが、この凹部10bを塞いでシールする必要がある。
【0026】
このため、このエンジンEにおいては、図6〜図8に示す構成のシール部材50を、シリンダヘッド10とヘッドカバー8との間に挟持して、凹部10bを含む両者の間を確実にシールするようにしている。このシール部材50は、シリンダヘッド接合面10aの上にカムチェーンチャンバ14を囲んで取り付けられ、ヘッドカバー8の下端面との間に挟持される平面シール部51と、凹部10b内に嵌合して配設される突状シール部52とから一体に構成される。
【0027】
平面シール部51は弾性材料から平板状に形成されるとともに上面に長手方向に延びる線状の突起51aが形成されており、この突起51aがヘッドカバー8の下端面に形成された線状の受容溝(図示せず)に入り込むようになっている。なお、突状シール部52の上面シール面53は平面シール部51の上面と同一面上に延びてつながり、この上に形成された線状の突起53aは突起51aに繋がり、平面シール部51と上面シール面53とが一体に繋がってシリンダヘッド10の接合面10aの上に位置してカムチェーンチャンバ14の周囲を囲んでいる。
【0028】
突状シール部52は、シリンダヘッド10の凹部10bの形状に対応する側面視半円形状に形成されて上面シール面53から下方に突出している。突状シール部52の外面側および上下両面は、平面シール部51と同一の弾性材料から作られ、内面側に側面視半円形状の金属補強板55が一体に設けられている。突状シール部52の上面シール面53の外側に位置して上方に延びる舌片状の第1つば部54aが形成され、突状シール部52の半円筒状外周面52aの内側および外側に外方に延びたフランジ状の第2および第3つば部54b,54cが形成されている。なお、半円筒状外周面52aには複数のリンク状小突起52bが形成されており、突状シール部52が凹部10b内に挿入されたときにこれら小突起52bが凹部10bの内周面に当接して良好なシール性能を発揮するように構成されている。
【0029】
一方、補強板55は上端部が内方に折り曲げられるとともに、上面シール面53の内側端の二カ所において上方に突出する第4つば部55b,55bが形成されている。同様に補強板55の下端部も内方に折り曲げられるとともに半円筒状外周面52aの内側端において下方に突出する第5つば部55aが形成されている。
【0030】
以上の構成のシール部材50を取り付ける作業について説明する。シール部材50は、平面シール部51をシリンダヘッド接合面10aの上に載置し、且つ突状シール部52を凹部10b内に嵌入させて載置する。このとき、フランジ状の第2および第3つば部54b,54cがシリンダヘッド10の凹部10bを形成する壁面を内外両側から挟みこみ、突状シール部52が凹部10の上にしっかりと取り付けられる。さらにこのとき、補強板55の第5つば部55aはシリンダヘッド10の凹部10bの壁面の内側面に対向当接する位置に位置する。
【0031】
このようにしてシール部材50をシリンダヘッド10の接合面10aおよび凹部10bの上に取り付けた後、ヘットカバー8をこの上に載置する。このとき、作業者は弾性材料からなる第1つば部54aを外側に引っ張って押し広げた状態とすることにより、ヘットカバー8をシリンダヘッド10の上に載置する作業を簡単に行うことができる。このようにしてヘッドカバー8を載置すると、シール部材50の上面の線状の突起51a,53aがヘッドカバー8の下端面に形成された線状の受容溝(図示せず)に入り込む。さらに、第4つば部55b,55bがヘットカバー8の内壁面と対向当接し、第1つば部54aが外壁面と対向当接する。すなわち、第1つば部54aと第4つば部55b,55bとによりヘッドカバー8の壁部を内側および外側から挟んで位置する。
【0032】
以上のようにしてシール部材をシリンダヘッド10の上端面とヘッドカバー8の下端面との間に挟持した状態においては、凹部10bが突状シール部52により確実にシールされる。このとき、突状シール部52は平面シール部51と一体に構成されているため、突状シール部52が外力を受けてもこれが脱落したり緩んだりするおそれがない。特に、補強板55により形成された第4および第5つば部55b,55aはヘッドカバー8およびシリンダヘッド10の内壁面と対向当接しているため、突状シール部52がカムチェーンチャンバ14の内圧を受けたとしてもこれが脱落したり、緩んだりするおそれがなく、高いシール性能を保持することかできる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施形態に係るヘッド部構造を有したエンジンの正面断面図である。
【図2】上記エンジンのヘッド部の正面外観図である。
【図3】上記エンジンのヘッド部の内部を示す側面断面図である。
【図4】上記エンジンのヘッド部の内部を示す正面断面図である。
【図5】上記ヘッド部構造を構成するシリンダヘッド単体での正面図である。
【図6】上記ヘッド部構造に用いられるシール部材の一部を示す平面図である。
【図7】上記ヘッド部構造に用いられるシール部材の一部を示す正面図である。
【図8】上記シール部材を、図7の矢印A−A,B−Bに沿った断面図である。
【符号の説明】
【0034】
E エンジン 1 クランクケース
2 クランクシャフト 3 連結ロッド
4 ピストン 5 シリンダブロック
6 シリンダライナー 8 ヘッドカバー
10 シリンダヘッド 10a 接合面
10b 凹部 14 カムチェーンチャンバ
15 マウント部 15a,15b 取付孔
20 排気バルブ 25 吸気バルブ
29 点火プラグ 30 カム機構
31 カムシャフト 32,33 ロッカーアーム
35 カムチェーン機構 36 ドリブンスプロケット
37 チェーン 50 シール部材
51 平面シール部 52 突状シール部
54a,54b,54c 第1、第2、第3つば部
55 補強板 55b,55a 第4、第5つば部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピストンが挿入されるシリンダ室が形成されたシリンダブロックと、
前記シリンダブロックの上にピストンヘッドと対向する側の前記シリンダ室の開口を覆って取り付けられ、上方に開口したカムチェーンチャンバを有したシリンダヘッドと、
前記シリンダヘッドの上面側端面上に前記カムチェーンチャンバを覆って取り付けられたヘッドカバーと、
前記シリンダヘッドの前記上面側端面と前記ヘッドカバーとの間に挟持されて両者の接合部をシールするシール部材とを有して構成されるエンジンにおいて、
前記シリンダヘッドの前記上面側端面にカムシャフトの軸受け部を加工するための凹部が形成されており、
前記シール部材は前記凹部を塞ぐ弾性部材からなる突状シール部を一体に有し、前記突状シール部は金属製の補強部材を有して構成されることを特徴とするエンジンのヘッド部構造。
【請求項2】
前記凹部は側面視において半円形状に形成され、前記突状シール部は前記凹部に嵌合する半円形状の弾性部材から構成され、前記補強部材が前記突状シール部の形状に対応した半円形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエンジンのヘッド部構造。
【請求項3】
前記突状シール部および前記補強部材に、内側および外側端部において上方に突出するつば部が形成されており、
前記突状シール部が前記凹部に挿入されるとともに前記シール部材が前記シリンダヘッドの上面側端面と前記ヘッドカバーとの間に挟持されたときに、前記内側および外側つば部が前記ヘッドカバーを内側および外側から挟んで位置するように構成されていることを特徴とする請求項1もしくは2に記載のエンジンのヘッド部構造。
【請求項4】
前記突状シール部に形成された前記つば部が前記ヘッドカバーの外側に位置し、前記補強部材に形成された前記つば部が前記ヘッドカバーの内側に位置することを特徴とする請求項3に記載のエンジンのヘッド部構造。
【請求項5】
前記突状シール部に形成された前記つば部は、前記補強部材に形成された前記つば部より上方への突出量が大きくなる形状を有していることを特徴とする請求項3もしくは4に記載のエンジンのヘッド部構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−25451(P2008−25451A)
【公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−198517(P2006−198517)
【出願日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】