説明

オキサジニルイソフラボノイド化合物、薬物及び使用

本発明は、オキサジニルイソフラボノイド化合物、及びこれを含有する組成物、それらの調製法、並びに治療薬、特に心保護剤、抗炎症剤、抗酸化剤、及び、化学療法剤としてのそれらの使用を提供する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の条件を満たす、一般式 (I) のオキサジニルイソフラボノイド化合物。
【化1】

式中、
R1は、アルキル、シクロアルキル、アリールアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール又はアルキルアリールであり、
R2、R3及びR4は独立して、水素、ヒドロキシ、OR9、OC(O)R9、OSi(R10)3、アルキル、アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、チオール、アルキルチオ、ニトロ、シアノ又はハロであり、
R5は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ニトロ、シアノ又はハロであり、
R6は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ニトロ、シアノ又はハロであり、
R7は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール又はアリールアルキルであり、
R8は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ニトロ、シアノ又はハロであり、
R9は、アルキル、アリール又はアリールアルキルであり、
R10は独立して、アルキル又はアリールであり、
Xは、O、NR12 (式中、R12は、アルキル、アリール若しくはアリールアルキルである) 、又はS、好ましくはOであり、
---」の描画は、単結合又は二重結合を表し、
任意で炭化水素置換基は、アルキル、ハロ、アシルオキシ、ヒドロキシ、ハロ、アルコキシ、シリルオキシ、ニトロ及びシアノの一つ又は複数で置換することができ、
化合物には、それらの薬剤的に許容可能な塩が含まれる。
【請求項2】
以下の条件を満たす、一般式 (I-I) の請求項1に記載のオキサジニルイソフラボノイド化合物。
【化2】

式中、
R1は、アルキル、シクロアルキル、アリールアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール又はアルキルアリールであり、
R2、R3及びR4は独立して、水素、ヒドロキシ、OR9、OC(O)R9、OSi(R10)3、アルキル、アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、チオール、アルキルチオ、ニトロ、シアノ又はハロであり、
R5は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ニトロ、シアノ又はハロであり、
R6は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ニトロ、シアノ又はハロであり、
R7は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール又はアリールアルキルであり、
R8は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ニトロ、シアノ又はハロであり、
R9は、アルキル、アリール又はアリールアルキルであり、
R10は独立して、アルキル又はアリールであり、
---」の描画は、単結合又は二重結合を表し、
任意で炭化水素置換基は、アルキル、ハロ、アシルオキシ、ヒドロキシ、ハロ、アルコキシ、シリルオキシ、ニトロ及びシアノの一つ又は複数で置換することができ、
化合物には、それらの薬剤的に許容可能な塩が含まれる。
【請求項3】
以下の条件を満たす、一般式 (I-II) の請求項2に記載のオキサジニルイソフラボノイド化合物。
【化3】

式中、
R1は、アルキル、アリールアルキル、アリール又はアルキルアリールであり、
R3及びR4は独立して、水素、ヒドロキシ、OR9、OC(O)R9、OSi(R10)3、アルキル、アルキル、アリールアルキル、ニトロ、シアノ又はハロであり、
R5は、水素、アルキル又はハロであり、
R6は、水素又はアルキルであり、
R7は、水素、アルキル又はアリールであり、
R8は、水素、アルキル、又はハロであり、
R9は、アルキル又はアリールアルキルであり、
R10は独立して、アルキルであり、
---」の描画は、単結合又は二重結合を表し、
任意で炭化水素置換基は、アルキル、ハロ、アシルオキシ、ヒドロキシ、ハロ、アルコキシ、シリルオキシ、ニトロ及びシアノの一つ又は複数で置換することができ、
化合物には、それらの薬剤的に許容可能な塩が含まれる。
【請求項4】
以下の条件を満たす、請求項3に記載のオキサジニルイソフラボノイド化合物。
式中、
R1は、アルキル、フェニルアルキル、フェニル、ナフチルアルキル、ナフチル又はアルキルフェニルであり、
R3及びR4は独立して、水素、ヒドロキシ、OR9、OC(O)R9、アルキル、ニトロ、シアノ又はハロであり、R3及びR4の少なくとも1つは水素ではなく、
R7は、水素又はフェニルであり、
R9は、アルキルであり、
任意で炭化水素置換基は、アルキル、ハロ、アシルオキシ、ヒドロキシ、ハロ、アルコキシ、ニトロ及びシアノの一つ又は複数で置換することができる。
【請求項5】
以下の条件を満たす、請求項4に記載のオキサジニルイソフラボノイド化合物。
式中、
R1は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、フェニルメチル、1-フェニルエチル、フェニル、ナフチルメチル、ナフチル、又はアルキルフェニルであり、任意でアルキル、ハロ、ヒドロキシ、アセチルオキシ、メトキシ、エトキシ、ニトロ若しくはシアノで置換され、
R3及びR4は独立して、水素、ヒドロキシ及びメトキシであり、R3及びR4の少なくとも1つは水素ではなく、
R5は、水素、メチル又はハロであり、
R6は、水素、メチル又はエチルであり、
R7は、水素、又はフェニルであり、任意でアルキル、ハロ、ヒドロキシ、メトキシ、ニトロ若しくはシアノで置換され、
R8は、水素、メチル又はハロである。
【請求項6】
以下の条件を満たす、請求項5に記載のオキサジニルイソフラボノイド化合物。
式中、
R1は、メチル、エチル、プロピル、フェニルメチル、1-フェニルエチル、フェニル、ナフチルメチル、又はメチルフェニルであり、任意でメチル、ハロ、ヒドロキシ、メトキシ、ニトロ若しくはシアノで置換され、
R5は、水素であり、
R6は、水素であり、
R7は、水素、又はフェニルであり、任意でメトキシで置換され、
R8は、水素である。
【請求項7】
式中、R1がフェニル (phenyl) 、フェニルメチル (phenylmethyl) 、1-フェニルエチル (1-phenylethyl) 、ナフト-1-イル (naphth-1-yl) 、ナフタ-1-イルメチル (naphtha-1-ylmethyl) 、4-メトキシフェニルメチル (4-methoxyphenylmethyl) 、4-ヒドロキシフェニル (4-hydroxyphenyl) 、4-クロロフェニルメチル (4-cholorphenylmethyl) 、4-メチルフェニル (4-methylphenyl) 、4-シアノフェニル (4-cyanophenyl) 、3-メチルフェニル (3-methylphenyl) 、3-ニトロフェニル (3-nitrophenyl) 、4-tert-ブチルフェニル (4-tert-butylphenyl) 、4-tert-ブチルフェニルメチル (4-tert-butylphenylmethyl)
、3,4-ジメチルフェニル
(3,4-dimethylphenyl) 、4-メトキシフェニル (4-methoxyphenyl) 又は、4-メトキシフェニルメチル (4-methoxyphenylmethyl) である、請求項1から6のいずれかに記載のオキサジニルイソフラボノイド化合物。
【請求項8】
式中、R1がメチル、プロピル又は3-メトキシプロピルである、請求項1から6のいずれかに記載のオキサジニルイソフラボノイド化合物。
【請求項9】
式中、R3又はR4 がヒドロキシである、請求項1から8のいずれかに記載のオキサジニルイソフラボノイド化合物。
【請求項10】
式中、R3及びR4がメトキシ又はヒドロキシである、請求項1から8のいずれかに記載のオキサジニルイソフラボノイド化合物。
【請求項11】
式中、R7が水素又は4-メトキシフェニルである、請求項1から10のいずれかに記載のオキサジニルイソフラボノイド化合物。
【請求項12】
式中、ハロがクロロ又はブロモである、請求項1から11のいずれかに記載のオキサジニルイソフラボノイド化合物。
【請求項13】
式中、「---」の描画が二重結合を表す、請求項1から12のいずれかに記載のオキサジニルイソフラボノイド化合物。
【請求項14】
化合物(1)乃至(32)から選択される、請求項1に記載のオキサジニルイソフラボノイド化合物。
4-(3-ベンジル-2,3,4,8-テトラヒドロクロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン-7-イル)フェノール (1)
4-(3-(1-フェニルエチル)-2,3,4,8-テトラヒドロクロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン-7-イル)フェノール (2)
4-(3-プロピル-2,3,4,8-テトラヒドロクロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン-7-イル)フェノール (3)
4-(3-メチル-2,3,4,8-テトラヒドロクロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン-7-イル)フェノール (4)
7-(3,4-ジメトキシフェニル)-3-プロピル-2,3,4,8-テトラヒドロクロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン (5)
4-(3-(4-メトキシベンジル)-2,3,4,8-テトラヒドロクロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン-7-イル)フェノール (6)
4-(3-フェニル-2,3,4,8-テトラヒドロクロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン-7-イル)フェノール (7)
4,4'-(クロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン-3,7(2H,4H,8H)-ジイル)ジフェノール (8)
7-(3,4-ジメトキシフェニル)-3-(4-メトキシベンジル)-2,3,4,8-テトラヒドロクロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン (9)
3-(3-ベンジル-2,3,4,8-テトラヒドロクロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン-7-イル)フェノール (10)
3-(3-フェニル-2,3,4,8-テトラヒドロクロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン-7-イル)フェノール (11)
7-(3,4-ジメトキシフェニル)-3-フェニル-2,3,4,8-テトラヒドロクロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン (12)
3-ベンジル-7-(3,4-ジメトキシフェニル)-10-メチル-2,3,4,8-テトラヒドロクロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン (13)
7-(3,4-ジメトキシフェニル)-10-メチル-3-プロピル-2,3,4,8-テトラヒドロクロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン (14)
4-(3-(4-クロロベンジル)-2,3,4,8-テトラヒドロクロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン-7-イル)フェノール (15)
4-(3-(3-メトキシプロピル)-2,3,4,8-テトラヒドロクロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン-7-イル)フェノール (16)
3-(3-(3-メトキシプロピル)-2,3,4,8-テトラヒドロクロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン-7-イル)フェノール (17)
4-(3-p-トリル-2,3,4,8-テトラヒドロクロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン-7-イル)フェノール (18)
7-(3,4-ジメトキシフェニル)-10-メチル-3-p-トリル-2,3,4,8-テトラヒドロクロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン (19)
3-(3-p-トリル-2,3,4,8-テトラヒドロクロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン-7-イル)フェノール (20)
4-(7-(3-ヒドロキシフェニル)クロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン-3(2H,4H,8H)-イル)ベンゾニトリル (21)
4-(3-m-トリル-2,3,4,8-テトラヒドロクロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン-7-イル)フェノール (22)
4-(3-(3-ニトロフェニル)-2,3,4,8-テトラヒドロクロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン-7-イル)フェノール (23)
4-(3-(4-クロロベンジル)-6-(4-メトキシフェニル)-2,3,4,8-テトラヒドロクロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン-7-イル)フェノール (24)
4-(10-ブロモ-3-プロピル-2,3,4,8-テトラヒドロクロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン-7-イル)フェノール (25)
3,4'-(10-メチル-クロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン-3,7(2H,4H,8H)-ジイル)ジフェノール (26)
4-(8-エチル-3-プロピル-2,3,4,8-テトラヒドロクロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン-7-イル)フェノール (27)
4-(3-(4-tert-ブチルフェニル)-2,3,4,8-テトラヒドロクロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン-7-イル)フェノール (28)
4-(3-(4-tert-ブチルベンジル)-2,3,4,8-テトラヒドロクロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン-7-イル)フェノール (29)
4-(3-(ナフト-1-イル-メチル)-2,3,4,8-テトラヒドロクロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン-7-イル)フェノール (30)
4-(3-(3,4-ジメチルフェニル)-2,3,4,8-テトラヒドロクロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン-7-イル)フェノール (31)
4-(3-(4-メトキシフェニル)-2,3,4,8-テトラヒドロクロメノ[6,7-e][1,3]オキサジン-7-イル)フェノール (32)
又はそれらの薬剤的に許容可能な塩。
【請求項15】
式 (I) の化合物を調製するための方法。
【化4】

式中、
R1は、アルキル、シクロアルキル、アリールアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール又はアルキルアリールであり、
R2、R3及びR4は独立して、水素、ヒドロキシ、OR9、OC(O)R9、OSi(R10)3、アルキル、アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、チオール、アルキルチオ、ニトロ、シアノ又はハロであり、
R5は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ニトロ、シアノ又はハロであり、
R6は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ニトロ、シアノ又はハロであり、
R7は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール又はアリールアルキルであり、
R8は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ニトロ、シアノ又はハロであり、
R9は、アルキル、アリール又はアリールアルキルであり、
R10は独立して、アルキル又はアリールであり、
Xは、O、NR12 (式中、R12は、アルキル、アリール若しくはアリールアルキルである) 、又はS、好ましくはOであり、
---」の描画は、単結合又は二重結合を表し、
任意で炭化水素置換基は、アルキル、ハロ、アシルオキシ、ヒドロキシ、ハロ、アルコキシ、シリルオキシ、ニトロ及びシアノの一つ又は複数で置換することができ、
式 (II) のイソフラボノイド化合物を反応させる工程を含む:
【化5】

式中、
R2、R3、R4,、R5、R6、R7、R8及びXは、上記で規定されるようなものであり、「---」の描画は、単結合又は二重結合を表し、
ホルムアルデヒド及び一級アミン、R1-NH2を有し、
式中、
R1は、アルキル、シクロアルキル、アリールアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール又はアルキルアリールであり、任意で置換することができ、
式 (I) の化合物を形成する。
【請求項16】
一つ又は複数の医薬品の担体、賦形剤、助剤及び/又は希釈剤と共に、請求項1に規定される式 (I) の一つ又は複数の化合物を含む医薬品組成物。
【請求項17】
請求項1に規定される式 (I) の一つ又は複数の化合物を含む、疾患又は障害の治療、予防、又は回復のための薬剤。
【請求項18】
心保護剤、抗炎症剤、抗酸化剤、又は、化学療法剤である、請求項17に記載の薬剤。
【請求項19】
任意で担体及び/又は賦形剤と共に、請求項1に規定される式 (I) の一つ又は複数の化合物を被験者に投与することを含む、疾患又は障害を治療、防止又は回復する方法
【請求項20】
疾患又は障害の治療のための薬物の製造のための、請求項1に規定される式 (I) の一つ又は複数の化合物の使用。
【請求項21】
請求項1に規定される式 (I) の一つ又は複数の化合物を、任意で一つ又は複数の追加の活性薬剤と共に含む、活性薬剤を送達するための埋め込み式医療機器。
【請求項22】
ステントである、請求項21に記載の埋め込み式医療機器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate


【公表番号】特表2010−520156(P2010−520156A)
【公表日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−551080(P2009−551080)
【出願日】平成20年2月29日(2008.2.29)
【国際出願番号】PCT/AU2008/000267
【国際公開番号】WO2008/106715
【国際公開日】平成20年9月12日(2008.9.12)
【出願人】(500445789)ノボゲン リサーチ ピーティーワイ リミテッド (10)
【Fターム(参考)】