説明

オゾンスポット処理器具

【課題】限定される狭い範囲の面積をスポット的にオゾンガスによる除菌・酸化分解の処理ができ、余剰オゾンが放出されないため周辺の人間に害を与えず、金属製品等を錆びさせたり腐食させることがない、オゾンガスによる除菌・酸化分解の処理が安全に行えるオゾンスポット処理器具を提供する。
【解決手段】エアーポンプ7と、オゾナイザー6と、オゾンスポット処理器具3と、これらを接続するエアー搬送パイプ8,9とから構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は限定される狭い範囲の面積がオゾン処理できるようにしたオゾンスポット処理器具で、オゾンの除菌・酸化分解の処理を必要とする部分に集中的にオゾンガスを供給でき、余剰オゾンガスが外部に放出されない無害なオゾンスポット処理器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のオゾンガスによる除菌・酸化分解するオゾナイザーはオゾンガスをノズルから放出させてオゾンガスを使用しているので余剰オゾンがオゾン処理をする部分以外の周辺に分散して二次災害を発生させている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
解決しようとする問題点は、オゾンガスによる除菌・酸化分解の処理をしているとき、余剰オゾンの処理が悪く、周辺にオゾンガスが充満して、人間に害を与え、周辺の電気器具や金属製品等を錆びさせたり腐食さている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上記課題に鑑み案出されたもので、オゾンにより除菌・酸化分解処理をするオゾン処理面をオゾン処理専用筐体によりカバーして余剰オゾンがオゾン処理面から漏れて外部に放出されない構造にし、オゾンガスの害を防ぐ為にオゾンガス放出用オゾン専用フィルターにより余剰オゾンガスを消滅させて、オゾンガスを含まないクリーンエアーとしてオゾン処理専用筐体の外部に内部のガスを放出して、オゾン処理専用筐体の内部圧力をゼロにしている。
【0005】
又、オゾンスポット処理器具のオゾン処理面に接している部分がオゾン処理面から離れたときはオゾン処理面に接している部分が弁により自動的に閉鎖されてオゾンガスは放出されない構造になっている。
【作用】
【0006】
以上のように構成された本発明は非常に簡単な構造をしているので製造コストは低いため経済的な負担は少ない。
【0007】
さらに、取り扱いが簡単なため、誰にでも操作ができ、専門知識を必要としないことはすばらしいことである。
【0008】
本発明のオゾンスポット処理器具はオゾンの除菌・酸化分解の処理を必要とする部分に集中的にオゾンガスを供給するためオゾンガスの発生量が少なくてすみます。
【0009】
又、余剰オゾンガスの分解処理が完全に実施されているため、人間に害を与えることが無く、オゾンガスの放出が無いため周辺の電気器具や金属製品等を錆させたり腐食させたりすることがない。
【実施例】
【0010】
本発明の実施例を図面に基ずいて説明する。
【0011】
図1及び図2は本発明の超スポットエリアの面積をオゾン処理をするオゾン処理装置の構成を示す図である。
【0012】
図3及び図4は本発明のやや広く、表面が平面でないスポットエリアの面積をオゾン処理するオゾン処理装置の構成を示す図である。
【0013】
図1は本発明のオゾン処理装置の構成を示す図でエアーポンプ7とオゾナイザー6とオゾンスポット処理用筐体3とから構成され、エアーポンプ7とオゾナイザー6とオゾンスポット処理用筐体3はエアー搬送パイプ8,9により接続されている。
【0014】
図2はオゾン処理装置の内部構造を示す図ある。
エアー搬送パイプ8によりオゾンガス15がオゾンスポット処理用筐体3の内部に送り込まれ、オゾンスポット処理用筐体3がオゾン処理面1に押し当てられるとコイルスプリング18により抑えられている弁17が押し上げられてオゾンガス15がオゾン処理面1に除菌・酸化作用して、オゾン処理が実施される。
【0015】
オゾンガス15はスポットオゾン処理用筐体3の内部に充満し、除菌・酸化分解し、オゾン処理に不要となった余剰オゾンガス15はエアー搬送パイプ10によりオゾンスポット処理用筐体3の内部のオゾンガス分解槽12の内部に送り出される。
オゾンガス分解槽12の内部に送られたオゾンガス15はオゾンガス分解槽12の内部に設置されているパンチングメタル16によりオゾンガス15を拡散して、オゾンガス分解槽12内に設置されているオゾンを分解させる活性炭槽11へ送り込まれ、オゾンが分解されて、空気拡散槽13の空間へ送られ、空気拡散槽13からエアー排出口14を経由して、オゾンガス15を含まないクリーンなエアーが外部へ放出される。
【0016】
オゾン処理が完了して、オゾンスポット処理器具が停止したとき、オゾン処理面1からオゾンスポット処理用筐体2が離れたときコイルスプリング18の圧力で弁17がオゾン処理面1に接触していた部分を密閉させる。
【0017】
図3は本発明のオゾン処理装置の構成を示す図でエアーポンプ7とオゾナイザー6とオゾン処理装置2,4,5,14とから構成され、エアーポンプ7とオゾナイザー6とオゾンスポット処理用筐体2はエアー搬送パイプ8,9により接続されている。
【0018】
オゾンスポット処理用筐体2のオゾン処理部分はコイルスプリング18と弁17の作用で自動的に開閉される。
【0019】
図4はオゾン処理装置の内部構造を示す図である。
エアー搬送パイプ8によりオゾンガス15がオゾンスポット処理用筐体2の内部に送り込まれ、オゾン処理面1にオゾンガス15が作用して、除菌・酸化分解のオゾン処理が実施される。
オゾンガス15はスポットオゾン処理用筐体2の内部に充満し、除菌・酸化分解のオゾン処理に不要となった余剰オゾンガス15はエアー搬送パイプ10によりオゾンスポット処理用筐体2の内部からオゾンガス分解槽12の内部に送り出される。
オゾンガス分解槽12はオゾンガス分解用カバー4により保護されている。
オゾンスポット処理用筐体2とオゾンガス分解用カバー4はフレキシブルな円筒形ジョイント5により接続固定されていて、オゾン処理を実施するとき、オゾンスポット処理用筐体2がオゾン処理面1の形状が変化したときに、角度を変えて角度の変化に対応でききる構造になっている。
又、オゾンスポット処理用筐体2のオゾン処理部分はコイルスプリング18と弁17の作用で自動的に開閉される。
【0020】
図2及び図4について詳細な説明をいたします。
オゾンスポット処理用筐体2は硬質塩ビ、シリコン樹脂、テフロン樹脂等のプラスチック、又はステンレス等の金属で出来ている。
エアー搬送用パイプ8,9,10はテフロン樹脂、シリコン樹脂、塩化ビニール等の軟質材質で出来ている。
オゾン処理用カバー3は硬質塩ビ等のプラスチック、又はステンレス等の金属で出来ている。
オゾンガス分解用カバー4は硬質塩ビ等のプラスチックで出来ている。
オゾンスポット処理用筐体2とオゾンガス分解用カバー4を接続しているフレキシブルな円筒形ジョイント5はステンレス製バネ材のコイル状スプリング、又はシリコンゴム等の円筒形状のプラスチックで出来ている。
オゾンガス分解槽12は硬質塩ビ樹脂又はステンレス製の金属で出来ている。
オゾンガス拡散用のパンチングメタル16はステンレス板又は硬質塩ビで製作されている。
活性炭槽11は内部にオゾンガスを分解する活性炭が内装されている。
【0021】
オゾンスポット処理用筐体2の内部に設置されている開閉装置のコイルスプリング18はステンレス製の金属で製作され、弁17は防食性のあるステンレス製の金属又は硬質塩ビ製のプラスチックで製作されている。
【0022】
オゾナイザー6は高電圧電源によりオゾンを発生させる電気回路を内装したオゾンガス発生装置である。
オゾンガス発生濃度は0〜5ppmの範囲で可変設定されます。
【0023】
オゾナイザー6の運転はタイマーにより必要とする時間に設定される。
【0024】
エアーポンプ7はオゾンガスを送り出すためのエアー発生装置である。
【0025】
エアーポンプ7の運転はタイマーによりプログラムされて運転されるが、オゾン処理が終了した時、内部のオゾンガスが全て分解されるまでエアーを送り、オゾンスポット処理装置の内部の残留オゾンガスがゼロになるまで運転した後にエアーを送る事をストップする。エアーポンプ7とオゾナイザー6の運転はプログラムにより連動している。
【0026】
又、オゾンスポット処理用筐体2のオゾン処理部分はコイルスプリング18と弁17の作用で自動的に開閉するようになっている。
【0027】
これは残留オゾンガスの害を防ぐ為である。
【発明の効果】
【0028】
以上のように構成された本発明のオゾンスポット処理器具は局部的なオゾン処理を可能にし、オゾン処理をする物体の形状の変化に対応出来る構造を持つことを特徴とし、廃オゾンが無いことにより安心してオゾン処理を実施出来ることはすばらしい事である。
【0029】
さらに本発明のオゾンスポット処理器具は低コストで、簡単な操作でオゾン処理が出来るようになっています。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本実施例のエアーポンプとオゾナイザーとオゾンスポット処理器具をエアー搬送パイプにより接続した図である。
【図2】本実施例のオゾンスポット処理器具の内部構造を示す図である。
【図3】本実施例のエアーポンプとオゾナイザーとオゾンスポット処理器具をエアー搬送パイプにより接続した図である。
【図4】本実施例のオゾンスポット処理器具の内部構造を示す図である。
【符号の説明】
【0031】
1.オゾン処理面
2.オゾンスポット処理用筐体
3.オゾンスポット処理用筐体
4.オゾンガス分解用カバー
5.フレキシブルな円形ジョイント
6.オゾナイザー
7.エアーポンプ
8.エアー搬送パイプ
9.送パイプ
10.エアー搬送パイプ
11.活性炭槽
12.オゾンガス分解槽
13.空気拡散槽
14.エアー排出口
15.オゾンガス
16.パンチングメタル
17.弁
18.コイルスプリング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
限定される狭い範囲の面積をスポット的にオゾンガスによる除菌・酸化分解の処理ができ、余剰オゾンが放出されない構造を持つ無害なオゾンスポット処理器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−217834(P2012−217834A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−102193(P2011−102193)
【出願日】平成23年4月4日(2011.4.4)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(505096771)
【Fターム(参考)】