説明

オンラインゲーム方法及びオンラインゲームシステム

【課題】使用者が容易に特殊起動を遂行できるようになり、ゲームの便宜性を増大させることができるだけではなく、使用者が特殊起動を利用することによって、ゲームの面白さを増大させることができる。
【解決手段】本発明はオンラインゲーム方法及びシステムに関するものであって、この方法は、移動体をゲーム画面に表示する段階と、特殊起動キーが選択されると、前記移動体周辺に特殊起動アイコンを表示する段階と、前記特殊起動アイコンが表示された状態で、前記特殊起動アイコンに対応する方向キーが入力されると、当該特殊起動を遂行する段階とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オンラインゲーム方法及びオンラインゲームシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
最近、コンピュータ関連情報通信技術が発展することに伴い、ゲーム産業も急速に発展している。従来のコンピュータゲームは単純なあらすじのアーケードゲームやビデオゲームが主流をなしていたが、マルチメディア技術とネットワーク技術の発展に伴い、現在は以前とは全く異なる次元のゲームが次々と開発されている。特に、超高速インターネットの普及は多重使用者(multi-user)オンラインゲームという新たなゲーム分野を誕生させることによってゲーム産業を画期的に発展させるきっかけとなった。
【0003】
オンラインゲームは遠隔地にある不特定の人々が空間的な制約なしにゲームを楽しむことができ、大衆的に多くの人気を得ている。その中でも仮想3次元空間で標的に対する攻撃を行うシューティングゲームは、標的を撃墜させることで得るストレス解消の機能だけではなく、多様な映像及び音響効果により大衆的に多くの人気を得ている。
【0004】
シューティングゲームは、画面の下側に位置して左右移動だけが可能なプレーヤ戦闘機が画面の上側に位置した敵軍戦闘機を撃墜させる古典的なシューティングゲームから、プレーヤ戦闘機が前後左右に移動したり、空中回転しながら2種類以上の武器を発射して敵戦闘機を撃墜させるゲームに至るまで、多様なバージョンで市場に発表されてきた。最近のオンラインシューティングゲームは、ミサイル、爆弾、弾丸などの武器アイテムが多様で、3次元空間で相手の戦闘機と対戦するなど、ゲームの難易度が順次に高まっている。シューティングゲームの難易度が高まるほど使用者はゲームを行うことに困難さを感じるようになり、より多く気遣わなければならない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明が目的とする技術的課題は、ゲームプレーヤがシューティングゲームをより容易に行えるようにゲームの便宜性を高めることができるオンラインゲーム方法及びオンラインゲームシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような技術的課題を解決するための本発明の一態様によるオンラインゲーム方法は、 移動体をゲーム画面に表示する段階と、特殊起動選択キーが入力されると、前記移動体周辺に特殊起動アイコンを表示する段階と、前記特殊起動アイコンが表示された状態で、前記特殊起動アイコンに対応する方向キーが入力されると、当該特殊起動を遂行する段階とを含むことを特徴とする。
【0007】
また、前記特殊起動遂行段階は、イメージ効果を表示したり、効果音を出力する段階を含むように構成することができる。
【0008】
また、前記特殊起動は、一定量以上の特殊起動エネルギーが特殊起動ゲージに充填されている場合に、前記一定量の特殊起動エネルギーが消費されて遂行されるように構成することができる。
【0009】
また、前記特殊起動アイコン表示段階は、前記特殊起動エネルギーが前記一定量以上充填されている場合と、前記一定量未満充填されている場合とにおいて、前記特殊起動アイコンを互いに異なるように表示する段階を含むように構成することができる。
【0010】
また、前記特殊起動ゲージは、各特殊起動毎に別途に備えられており、各特殊起動が遂行される度に当該特殊起動ゲージの特殊起動エネルギーが消費されるように構成することができる。
【0011】
また、前記特殊起動が遂行される間、前記移動体の回避率が高まるように構成することができる。
【0012】
また、前記特殊起動アイコンは、前記移動体の上下左右に表示され、前記上下左右の特殊起動アイコンは、上下左右方向キーにそれぞれ対応するように構成することができる。
【0013】
なお、本発明の他の態様によるコンピュータで読取可能な記録媒体は、上記オンラインゲーム方法のうちのいずれか一つをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録する。
【0014】
また、本発明の他の態様によるオンラインゲームシステムは、第1使用者端末機及び第2使用者端末機にゲームクライアントを伝送して設置する第1サーバーと、前記第1使用者端末機及び前記第2使用者端末機が互いに接続してオンラインゲームを遂行できるようにする第2サーバーとを含み、前記第1使用者端末機のゲームクライアントは、前記第1使用者端末機において操縦される移動体をゲーム画面に表示し、特殊起動選択キーが入力されると、前記移動体周辺に特殊起動アイコンを表示し、前記特殊起動アイコンが表示された状態で、前記特殊起動アイコンに対応する方向キーが入力されると、当該特殊起動を遂行することを特徴とする。
【0015】
また、前記特殊起動の遂行に伴って、所定のイメージ効果が表示されたり、効果音が出力されるように構成することができる。
【0016】
また、前記特殊起動は、一定量以上の特殊起動エネルギーが特殊起動ゲージに充填されている場合に、前記一定量の特殊起動エネルギーが消費されて遂行されるように構成することができる。
【0017】
また、前記特殊起動アイコンは、前記特殊起動エネルギーが前記一定量以上充填されている場合と、前記一定量未満充填されている場合とにおいて、互いに異なるように表示されるように構成することができる。
【0018】
また、前記特殊起動ゲージは、各特殊起動毎に別途に備えられており、各特殊起動が遂行される度に当該特殊起動ゲージの特殊起動エネルギーが消費されるように構成することができる。
【0019】
また、前記特殊起動が遂行される間、前記移動体の回避率が高まるように構成することができる。
【0020】
また、前記特殊起動アイコンは、前記移動体の上下左右に表示され、前記上下左右の特殊起動アイコンは、上下左右方向キーにそれぞれ対応するように構成することができる。
【発明の効果】
【0021】
このように本発明によれば、特殊起動アイコンを移動体周囲に表示することによって使用者が容易に特殊起動を遂行できるようになり、ゲームの便宜性を増大させることができる。
【0022】
また、本発明によれば、使用者は特殊起動を利用することによって、敵軍戦闘機の攻撃を容易に避けることができるだけではなく、より有利な位置を確保するようになり、敵軍戦闘機を容易に攻撃することができるので、ゲームの面白さを増大させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、添付した図面を参照しながら本発明の好適な実施例について、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳しく説明する。
【0024】
先ず、図1及び図2を参照しながら本発明の一実施例によるオンラインシューティングゲームシステムについて詳細に説明する。図1は、本発明の実施例におけるオンラインシューティングゲームシステムを説明するためのブロック図であり、図2は、図1に示したゲームサーバーのブロック図である。
【0025】
図1に示すように、本発明の一実施例におけるゲームシステム100は、ウェブサーバー110、チャンネルリストサーバー120、データベース130、そして複数のゲームサーバー140を含み、ネットワーク200を介して複数の使用者端末機300と連結されている。
【0026】
使用者端末機300は、使用者がゲームを行うためにゲームシステム100と通信するための入出力装置を意味し、例えば、デスクトップコンピュータだけではなく、ノートパソコン、ワークステーション、パームトップ(palm top)コンピュータ、個人携帯情報端末機(personal degital assistant、PDA )、ウェブパッド、移動通信端末器などのように有線または無線でネットワーク200に接続して情報のやり取りを行うことができる機器で構成することができる。
【0027】
使用者端末機300は、入力装置であって、不図示のキーボード、マウス、ジョイスティック(joy stick)、そしてジョイパッド(joy pad)のうちの少なくとも一つを含む。使用者はこのような入力装置を用いてゲーム内の戦闘機などを操縦しながらゲームを行うことができる。
【0028】
また、使用者端末機300は、不図示のウェブブラウザー、ゲームクライアントランチング部及びゲームクライアントを含むことができる。
【0029】
ウェブブラウザーは、ウェブ情報を検索することに使用されるアプリケーションプログラムであって、ウェブサーバー110にアクセスしてウェブサーバー110が提供するゲームページを使用者端末機300に表示する。使用者がゲームページに表示されているゲーム開始ボタンをクリック(選択)すると、ウェブブラウザーは、ゲームクライアントランチング部を実行させる。
【0030】
ゲームクライアントランチング部は、ゲームクライアントを実行させ、ゲームクライアントを実行することに必要な多様な情報をゲームシステム100から受け取る。また、ゲームクライアントランチング部は、ゲームクライアントが旧バージョンである場合、新たなバージョンのゲームクライアントをゲームシステム100からダウンロードできる。
【0031】
ゲームクライアントは、チャンネルリストサーバー120に接続してチャンネルリストサーバー120が提供するチャンネルリストを表示し、使用者がチャンネルリストから一つのチャンネルを選択すると、選択されたチャンネルに該当するゲームサーバー140に接続してゲームを行う。ゲームクライアントは、ゲームサーバー140からゲームの遂行に必要なデータを受け、これに基づいたゲーム画面を使用者端末機300に表示する。
【0032】
ウェブサーバー110は、オンラインシューティングゲームを使用者に提供するためにゲーム関連ウェブページを使用者端末機300に提供する。ウェブサーバー110が提供するウェブページで会員加入、使用者認証処理及びゲーム開始などの動作を行うことができる。なお、使用者が使用者認証を行った後、チャンネルリストサーバー120及びゲームサーバー140にアクセスできるように構成することが好ましい。また、ウェブサーバー110は、ゲームクライアントがチャンネルリストサーバー120及びゲームサーバー140に接続することに必要な情報を提供し、使用者端末機300にゲームクライアントが設置されていないと判断した場合には、ゲームクライアントを使用者端末機300に設置する処理を遂行し、ゲームクライアントが旧バージョンであると判断した場合には、新バージョンのゲームクライアントにアップデートする処理を遂行する。なお、ゲームクライアントは、ウェブサーバー110ではない専用ダウンロードサーバー(図示せず)にから使用者端末機300に該当のデータをダウンロードするように構成することもできる。
【0033】
データベース130は、オンラインシューティングゲームを使用者に提供するに際して必要な各種の情報を記憶し、ウェブサーバー110、チャンネルリストサーバー120及びゲームサーバー140の要請に応じてこれらウェブサーバー110、チャンネルリストサーバー120、ゲームサーバー140の各々に格納された情報を提供する。提供される情報(データベース130に格納されている情報)には、ゲームクライアント実行関連情報、チャンネル関連情報、ゲーム室関連情報、使用者情報及びゲーム情報などが含まれる。
【0034】
ゲームクライアント実行関連情報は、ゲームのバージョン、ゲームサーバー140のIPアドレス(internet protocol address)などのようにゲームクライアントを実行するために必要な情報を含む。チャンネル関連情報は、チャンネルリストと各チャンネルに接続可能な最大使用者数及び現在接続している使用者数、そして各チャンネルに現在どの使用者が接続しているのかに関する情報を含む。ゲーム室関連情報は、各チャンネル別に開設されたゲーム室リスト及び各ゲーム室にどの使用者が入場しているのかに関する情報を含む。使用者情報は、使用者識別子、ニックネーム、アバタ、等級、戦績、使用者が保有しているゲームマネーなどに関する情報、使用者が現在どのゲームサーバー140に接続しているのかに関する使用者接続情報などを含む。ゲーム情報は、ゲームで使用される戦闘機と戦闘機の体力及び能力値、アイテム情報などを含む。
【0035】
なお、図1では一つのデータベース130のみを図示しているが、記憶される情報に応じてそれぞれ別個のデータベースを構築することもできる。
【0036】
チャンネルリストサーバー120は、ゲームクライアント(使用者端末機300)から受信されるシューティングゲームサービス要請に応答し、データベース130を参照してゲームチャンネルリストをゲームクライアントに提供する。また、チャンネルリストサーバー120は、各チャンネル別に接続されている使用者数と各チャンネル別の最大接続可能使用者数をゲームクライアントに提供することができる。
【0037】
また、図2に示すように、ゲームサーバー140は、チャンネル管理モジュール142、情報伝送モジュール144及びゲーム進行モジュール146を含み、ゲームクライアントと通信して使用者がオンラインシューティングゲームを行うことができるように機能する。
【0038】
チャンネル管理モジュール142は、使用者がゲームサーバー140に接続した場合、この接続情報をデータベース130に伝送し、データベース130に記憶されている使用者接続情報を更新させる。そして、データベース130を参照して当該ゲームサーバー140に開設されているゲーム室リスト及び各ゲーム室の現在状態、つまり、ゲーム室の定員の中で何人の使用者が参加しているのかに関する状態情報をゲームクライアントに提供する。ゲーム室はシューティングゲームが独立的に進行されるサイバー空間を意味し、一つのゲームサーバー140に対応する一つのゲームチャンネルは複数のゲーム室からなる。使用者はゲーム室を新たに作ったり、既に作られているゲーム室に参加することができ、チャンネル管理モジュール142は、これらに関する情報をデータベース130に反映(格納、更新)する。
【0039】
本実施例では、チャンネル管理モジュール142がゲームサーバー140に含まれているものとして説明しているが、各ゲームサーバー140のチャンネル管理モジュール142とチャンネルリストサーバー120を集約して一つのチャンネルサーバー(図示せず)により実現することも可能である。
【0040】
情報伝送モジュール144は、使用者端末機300のゲームクライアントがゲームサーバー140に接続した場合、当該ゲームチャンネルに接続している使用者に関する情報をゲームクライアントに提供する。使用者情報のうちの一部、例えば、使用者識別子、アバタ、等級を優先的に提供し、残りの詳細情報は使用者の要請に応じて個別に提供することができる。また、情報伝送モジュール144は、使用者が互いに会話(チャット)できるようにチャットデータをゲームクライアントに提供することができる。
【0041】
ゲーム進行モジュール146は、使用者がゲーム室に入室してゲーム開始要請を行うと、ゲームの進行に必要な情報を使用者端末機300に提供し、使用者の操作に基づいてゲームクライアントとの間でデータのやり取りを行いながら所定の方式(所定のゲームルーム)に基づいたオンラインシューティングゲームを進行する。ゲームが終了するとゲームに参加した使用者にゲームの勝負または順位に応じた報酬(例えば、特典、ポイント、ランキング等の増減処理)を行い、これに基づいてデータベース130に記憶されている各使用者の使用者情報を更新する。
【0042】
なお、本実施例でゲームサーバー140が三つの各モジュール142、144、146を含むものとして説明したが、これら三つのモジュールは機能的に互いに統合または分離でき、ゲームサーバー140は、これら三つの代わりにこれらの機能を備える一つ以上のモジュールで構成することもできる。
【0043】
次に、図3から図6を参照しながら本発明の実施例におけるオンラインゲーム方法について詳細に説明する。図3は、本発明の実施例におけるオンラインゲーム方法を示すフローチャートである。
【0044】
先ず、使用者が使用者端末機300を通じてオンラインゲームシステム100に接続してゲームを実行する(S310)。そうすると、オンラインゲームシステム100は、使用者に複数のゲームチャンネル及び複数のゲーム室を提供し(S320)、使用者はゲームチャンネル及びゲーム室に入室する(S330)。ゲームチャンネルは等級により分類されており、各使用者は自身の等級に合うチャンネルに入室できる。また、ゲームチャンネルは与えられた任務を遂行してゲームを遂行するクエストチャンネル、等級に関係なく入室可能な自由チャンネル及びゲームプレーヤのうちの最終生存者が勝利するサバイバルチャンネルを含む。使用者は他の使用者が生成したゲーム室に入室できる。また、使用者は直接新たにゲーム室を生成して他の使用者の参加を待つことができる。ゲーム室を生成した使用者は室長となる。
【0045】
室長は、生成したゲーム室に参加可能な最大ゲーム人数、ゲームマップ、ゲームタイプなどのゲームオプションを選択でき(S340)、ゲーム室に参加した使用者はゲームタイプがチーム戦である場合、どのチームに属するかを選択することができる。室長は特定のゲームマップを選択したり、ランダムマップを選択することができる。ゲームマップによって地形地物の配置が変わり、戦闘機を攻撃する対空砲火の位置が変わるように構成することができる。ゲームタイプはゲーム室に参加した各使用者が個別的な戦闘を行う個人戦及び2:2、3:3などのようにチームを成して相手のチームと戦闘を行うチーム戦を含む。
【0046】
室長がゲーム開始ボタンを押してゲーム開始を要請すると(S350)、オンラインゲームシステム100は選択されたマップに対応する情報などを含むゲーム進行に必要な情報を各使用者端末機300に伝送し(S360)、各使用者はゲームを行う(S370)。
【0047】
各使用者端末機300は、互いにゲームデータのやり取りを行いながらゲームを行う。ゲームデータは、各ゲームプレーヤの戦闘機の位置情報及び体力情報などを含む。位置情報は3次元空間での座標情報であってもよい。また、使用者端末機300は、ゲームシステム100との間でも所定のゲームデータのやり取りを行うことができる。
【0048】
一方、使用者は、使用者端末機300のどの入力装置を用いてゲーム内の戦闘機を操縦するかをゲームオプションで選択でき、各入力装置により操縦モードはキーボードモード、マウスモード、ジョイスティックモード、そしてジョイパッドモードなどに区分されるように構成することができる。キーボードモードでは、キーボードの方向キーを押すことによって、マウスモードではマウスを移動することによって、ジョイスティックモードではジョイスティックの方向によって、そしてジョイパッドモードではパッドの方向キーを押すことによって、戦闘機が当該方向に移動する。しかしながら、キーボードモード以外の操縦モードでもゲーム内の特定命令を行うためにキーボードを用いることができ、使用者は特定命令に対応するキーをゲームオプションで設定することができる。
【0049】
ゲームが開始されると、図4のようなゲーム画面が使用者端末機300に表示される。
【0050】
図4は、本発明の実施例におけるオンラインゲーム画面の一例を概略的に示す図面である。
【0051】
図4に示すように、ゲーム画面の中央部には使用者により操縦される戦闘機410が表示され、他の使用者により操縦される戦闘機450が所定の条件を満足する場合にゲーム画面に表示される。以下、ゲーム画面の中央部に表示されて使用者により操縦される戦闘機を移動体410といい、他の使用者により操縦される戦闘機を対象体450という。対象体450は敵軍戦闘機及び味方戦闘機を含む。
【0052】
移動体410は、使用者の移動命令により3次元空間を飛行しながら弾丸又はミサイルなどの攻撃アイテム(図示せず)を発射して、ゲーム画面に現れた対象体450のうちの敵軍戦闘機にダメージを加えて撃墜させる。移動体410上には攻撃アイテムが発射される位置を表示するクロスヘア415が表示される。使用者は入力装置を通じてクロスヘア415を敵軍戦闘機に照準して攻撃アイテムを発射することによって敵軍戦闘機にダメージを加えることができる。
【0053】
ゲーム画面の左側下段にはレーダー表示窓420が表示される。レーダー表示窓420は、移動体410を中心に円形で表示され、レーダー表示窓420内部の点線の角度は現在ゲーム画面に現れる視野角に該当する。レーダー表示窓420には移動体410及び対象体450が所定の形態で表示される。3次元空間に位置した対象体450は移動体410が位置した水平面に投射され、投射された対象体450が移動体410から所定の距離内にある場合に、レーダー表示窓420に表示される。
【0054】
レーダー表示窓420の中央には移動体410が三角形で表示され、その周囲に位置した対象体450がひし形で表示される。このとき、三角形の上部頂点の方向は移動体410のクロスヘア415が指示する方向と同一である。レーダー表示窓420にはゲーム画面に現れている対象体450、つまり、視野角内にある対象体450だけではなく、ゲーム画面に現れていない対象体も表示されて移動体410と対象体450の位置関係を容易に把握できる。
【0055】
レーダー表示窓420をゲーム画面の左側上段、右側上段または右側下段など、任意の位置に表示することもでき、レーダー表示窓420に表示される移動体410及び対象体450の形態もそれぞれ三角形及びひし形と異なる形態で構成することができる。
【0056】
なお、図示していないが、ゲーム画面には空、地面、敵軍基地、山、川、建物のような固定地形地物などが表示されるように構成することもでき、移動体410に装着されている武器及び装着可能な武器、アイテムなどが表示されるように構成することもでき、移動体410の体力、飛行速度などを示す計器盤が表示されるように構成することもできる。
【0057】
一方、使用者は移動体410を上下左右に移動させる通常の飛行とは異なり、戦闘遂行中に特殊起動を用いて移動体410を特別な方式で移動させることができ、これについて図5及び図6を参照しながら詳細に説明する。
【0058】
図5は、本発明の実施例によるオンラインゲームで使用される特殊起動アイコンを示す図面であり、図6は、本発明の実施例により特殊起動アイコンを表示したゲーム画面を概略的に示す例示図である。
【0059】
図5に示すように、本発明の実施例によるオンラインゲームにおいて移動体410が遂行できる特殊起動(特殊アクション、特殊行動,特殊技等)は、‘スプリットS’、‘インメルマンターン’、‘バレルロール’、‘ループ’、‘ブレーキターン’、‘ホバリング’、‘自動ターゲット’などを含む。もちろん、図5に示した特殊起動以外にも多様な特殊起動を更に含むことができる。また、特殊起動アイコンの模様(態様)は図5に示したものと異なるように構成することができ、特殊起動名称が表示されないように構成することもできる。
【0060】
インメルマンターンは、移動体410の機首を大きく上方に上げて180°旋回する技術で、代表的な飛行技術である。スプリットSは、インメルマンターンと反対に移動体410の機首を大きく下方に下げて180°旋回する技術で、インメルマンターンと混合して使用すれば敵の予測を困難にすることができる。バレルロールは、右側バレルロールと左側バレルロールがあり、急速に前方に飛び出て移動体410を当該方向に回転させる。ループは、大きく360°回転する技術で、後方から追いかけてくる敵軍戦闘機の後方を移動体410が逆に追跡する際に有用に使用される。ブレーキターンは、移動体410を急激に180°回転させる技術で、移動体410の後方を追いかけてくる敵軍戦闘機に向かって移動体410の機首を旋回する際に有用な技術である。ホバリングは、一定時間の間、移動体410を空中に滞空させる技術で、移動体410の後方を追いかけてくる敵軍戦闘機を追い抜かせるようにする際に使用される。自動ターゲットは、一定時間の間、移動体410に最も近い敵軍戦闘機を自動的に探してクロスヘア415で照準する機能で、特に初心者に役に立つ。
【0061】
このような特殊起動を適切に利用すれば、敵軍戦闘機の攻撃を容易に避けることができるだけではなく、より有利な位置を確保して敵軍戦闘機を容易に攻撃できるようになる。
【0062】
操縦モードが、キーボードモードである場合と、マウスモード、ジョイスティックモード及びジョイパッドモードである場合とにおいて、使用者が特殊起動を遂行する方式は互いに異なる。
【0063】
先ず、キーボードモードである場合、使用者が特殊起動選択キー(例えば、Wキー)を押してそのまま保持すると、図6に示すように、予め設定されている特殊起動アイコンが移動体410の上下左右に表示されて特殊起動を遂行できる状態となる。しかしながら、特殊起動選択キーから手を離すと、特殊起動アイコンがゲーム画面から消え、特殊起動状態から解除されて一般飛行状態となる。
【0064】
移動体410の上下左右に表示された特殊起動アイコンは、キーボードの方向キーにそれぞれ対応し、例えば、図6には方向キー(↑、↓、←、→)がそれぞれループ起動、ホバリング、左側バレルロール、右側バレルロールに対応するものと図示されている。もちろん、使用者は自身が希望する特殊起動が各方向キーに対応するようにゲームオプションで設定でき、特殊起動選択キーも自身が希望するキーに設定することができる。
【0065】
特殊起動選択キーを押したまま、いずれかの一つの方向キーを押すと、これに対応する特殊起動が発動するようになる。特殊起動が発動すると、当該特殊起動アイコンが大きくなってから小さくなるように表示されたり、濃い色相で表示されるなどのイメージ効果がゲーム画面に表示されるように構成することができ、当該特殊起動が発音されたり、効果音が出るように構成することもできる。これによって使用者は特殊起動が発動したことを容易に認知できる。
【0066】
これとは異なり、特殊起動選択キーを押す度にトグル方式で特殊起動アイコンが表示されたり、消えるように構成することができ、この場合に特殊起動アイコンが表示された状態で方向キーを押すと、当該特殊起動が発動するようになるが、一定期間の間、方向キーを押さなければ、特殊起動アイコンがゲーム画面から消え、特殊起動状態から解除される。また、他の方式として、特殊起動選択キーを押さずに所定のキーを特殊起動に対応させ、所定キーを押すと同時に特殊起動が発動されるようにすることもできる。
【0067】
マウスモード、ジョイスティックモード、ジョイパッドモードである場合には、キーボードの特定キーが移動体410の上下左右に対応する特殊起動に対応するように設定されるように構成することができ、使用者は、ある特定キーを押すことによって当該特殊起動が発動することができる。例えば、移動体410の上下左右に対応する特殊起動(図6でループ起動、ホバリング、左側バレルロール、右側バレルロール)にキーボードのW、S、A、Dキーがそれぞれ対応するように構成することができる。いずれか一つの特定キーが押されると、全体特殊起動アイコンが短く表示された後に当該特殊起動が発動する。これとは異なり、前述のように、特殊起動イメージ効果がゲーム画面に表示されたり、当該特殊起動に応答した所定の音が出力されるように構成することもでき、選択された特定キーに対応する特殊起動アイコンだけ表示されるように構成することもできる。
【0068】
一方、特殊起動は、一定量の特殊起動エネルギーが消費されて遂行され、一定量以上のエネルギーが特殊起動ゲージに充填されていなければ特殊起動が遂行できない。特殊起動エネルギーは、時間が経過しながら徐々に充填され、特殊起動エネルギーアイテムを獲得することによっても所定量のエネルギーが特殊起動ゲージに充填される。
【0069】
各特殊起動に個別的な各特殊起動ゲージが対応して設けられ、各特殊起動が遂行される度に該当する特殊起動ゲージにおいてエネルギーが消費されるように構成することができるが、これとは異なり、一つの特殊起動ゲージだけ備えられて任意の特殊起動が遂行される度にこれから特殊起動に対応する特殊起動エネルギーが消費されるように構成することもできる。特殊起動を遂行する際に必要な一定量のエネルギーも各特殊起動により異なるように構成することもできる。
【0070】
特殊起動ゲージは、ゲーム画面に別途に表示されないが、必要に応じて表示することもできる。特殊起動を遂行するための特殊起動選択キーまたは特定キーが押下された際、特殊起動ゲージに一定量のエネルギーが充填されているか否かを判別し、一定量のエネルギーが充填されていない場合に、選択又は押下された特殊起動アイコンを薄く又は透明に表示し、特殊起動ゲージに一定量以上のエネルギーが充填されている場合、該当の特殊起動アイコンを濃くまたは明るく表示する。これによって使用者に当該特殊起動の使用可否を容易に知らせることができる。
【0071】
特殊起動が遂行される間に移動体410は敵の攻撃からダメージを受けない確率、いわゆる回避率が高まる。特殊起動は、所定時間の間、一定の方式で移動体410が動くので、敵が特殊起動を予想して特殊起動を遂行する間に攻撃すれば無防備状態で攻撃を受けるようになる。したがって、特殊起動が使用される途中には敵が攻撃するミサイルや機関砲など敵の武器からの命中確率を通常時よりも低くし、利点を与える。
【0072】
特殊起動の種類及び/または使用者の等級により回避率が異なるように設定されるように構成ことができる。また、使用者は所定のクエストを行うことによって特殊起動のレベルを上げることができ、特殊起動のレベルにより回避率が異なるように設定されるように構成することができる。
【0073】
再び図3を参照すると、使用者はこのような特殊起動を用いて敵軍戦闘機から自身の戦闘機を防御し、装着された武器を用いて敵軍戦闘機を撃墜させるように操縦しながらゲームを行う。使用者がゲームを遂行する途中に勝負が決定されると(S380)、ゲームが終了する(S390)。ゲームは所定時間内により多くの敵軍戦闘機を撃墜させたゲームプレーヤ(またはチーム)が勝利するか、または所定数の戦闘機を先に撃墜させたゲームプレーヤ(またはチーム)が勝利するように構成することができ、この時に戦闘機は撃墜されても再び戦闘に参加することができる。その他にも、最終生存者または最終生存者が残っているチームが勝利するように構成することもでき、この場合、戦闘機は一度撃墜されれば再び戦闘に参加できない。また、撃墜される台数により勝負を決定せずに相手の戦闘機に与えたダメージを点数に換算して高い点数を獲得したゲームプレーヤ(またはチーム)が勝利するように構成することもでき、この場合、戦闘機はダメージを受けても撃墜されない。一回戦勝負ではない3回戦2先勝制のような方式で勝負を決定することもできる。このように多様な勝負決定方式は室長がゲームオプションで選択することができる。
【0074】
ゲームが終了すると、オンラインゲームシステム100は、各使用者/チームが撃墜した戦闘機の台数または各使用者/チームが獲得した点数に基づいて、各使用者/チームの順位を決定し、各使用者/チームに順位による経験値及びゲームマネーを付与する。そして、各使用者の戦績、経験値、ゲームマネーなどの情報を更新した後にデータベース130に保存する。
【0075】
本発明の実施例により特殊起動アイコンを移動体周囲に表示する方法は、オンラインシューティングゲームだけではなく、独立的なシューティングゲーム装置にも適用できる。この場合、対象体は他の使用者により操縦されるのではなく、ゲーム装置により操縦される。
【0076】
また、特殊起動アイコンを移動体周囲に表示する方法は、飛行シューティングゲームだけではなく、ヒトまたはロボットなどが登場する1人称シューティングゲーム(first person shooting、 FPS)やリアルタイム戦略シミュレーションゲーム(real time simulation、RTS)、ロールプレイングゲーム(role playing game、RPG)、アクションゲームなどにも適用することができる。もちろん,3次元空間だけでなく2次元空間で遂行されるゲームにおいても特殊起動アイコンを表示することができる。
【0077】
本発明の実施例は多様なコンピュータで具現される動作を行うためのプログラム命令を含むコンピュータで読取可能な記録媒体を含む。この記録媒体は、上述したオンラインゲーム方法を実行させるためのプログラムを記録する。また、この記録媒体はプログラム命令、データファイル、データ構造などを単独または組み合わせて含むことができる。このような記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD及びDVDのような光記録媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)と磁気−光媒体、ROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存し遂行するように構成されたハードウェア装置などを含む。また、このような記録媒体としては、プログラム命令、データ構造などを指定する信号を伝送する搬送波を含む光または金属線、導波管などの伝送媒体であってもよい。プログラム命令の例としては、コンパイラーにより作られるような機械語コードだけではなく、インタープリタなどを使用してコンピュータにより実行される高級言語コードが含まれる。
【0078】
以上、本発明を好適な実施例に則して詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されず、特許請求の範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の多様な変形及び改良形態もまた本発明の権利範囲に属する。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明の実施例によるオンラインシューティングゲームシステムを説明するためのブロック図である。
【図2】図1に示したゲームサーバーのブロック図である。
【図3】本発明の実施例によるオンラインゲーム方法を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施例によるオンラインゲーム画面の一例を概略的に示す図面である。
【図5】本発明の実施例によりオンラインゲームで使用される特殊起動アイコンを示す図面である。
【図6】本発明の実施例により特殊起動アイコンを表示したゲーム画面を概略的に示す例示図である。
【符号の説明】
【0080】
100:ゲームシステム
110:ウェブサーバー
120:チャンネルリストサーバー
130:データベース
140:ゲームサーバー
142:チャンネル管理モジュール
144:情報伝送モジュール
146:ゲーム進行モジュール
300:使用者端末機
410:移動体
415:クロスヘア
420:レーダー表示窓
450:対象体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体をゲーム画面に表示する段階と、
特殊起動選択キーが入力されると、前記移動体周辺に特殊起動アイコンを表示する段階と、
前記特殊起動アイコンが表示された状態で、前記特殊起動アイコンに対応する方向キーが入力されると、当該特殊起動を遂行する段階と、
を含むことを特徴とするオンラインゲーム方法。
【請求項2】
前記特殊起動遂行段階は、イメージ効果を表示したり、効果音を出す段階を含むことを特徴とする請求項1に記載のオンラインゲーム方法。
【請求項3】
前記特殊起動は、一定量以上の特殊起動エネルギーが特殊起動ゲージに充填されている場合に、前記一定量の特殊起動エネルギーが消費されて遂行されることを特徴とする請求項1に記載のオンラインゲーム方法。
【請求項4】
前記特殊起動アイコン表示段階は、前記特殊起動エネルギーが前記一定量以上充填されている場合と、前記一定量未満充填されている場合とにおいて、前記特殊起動アイコンを互いに異なるように表示する段階を含むことを特徴とする請求項3に記載のオンラインゲーム方法。
【請求項5】
前記特殊起動ゲージは、各特殊起動毎に別途に備えられており、各特殊起動が遂行される度に当該特殊起動ゲージの特殊起動エネルギーが消費されることを特徴とする請求項3に記載のオンラインゲーム方法。
【請求項6】
前記特殊起動が遂行される間、前記移動体の回避率が高まることを特徴とする請求項1に記載のオンラインゲーム方法。
【請求項7】
前記特殊起動アイコンは、前記移動体の上下左右に表示され、前記上下左右の特殊起動アイコンは、上下左右方向キーにそれぞれ対応することを特徴とする請求項1に記載のオンラインゲーム方法。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか一つに記載のオンラインゲーム方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読取可能な記録媒体。
【請求項9】
第1使用者端末機及び第2使用者端末機にゲームクライアントを伝送して設置する第1サーバーと、
前記第1使用者端末機及び前記第2使用者端末機が互いに接続してオンラインゲームを遂行できるようにする第2サーバーとを含み、
前記第1使用者端末機のゲームクライアントは、前記第1使用者端末機において操縦される移動体をゲーム画面に表示し、特殊起動選択キーが入力されると、前記移動体周辺に特殊起動アイコンを表示し、前記特殊起動アイコンが表示された状態で前記特殊起動アイコンに対応する方向キーが入力されると、当該特殊起動を遂行することを特徴とするオンラインゲームシステム。
【請求項10】
前記特殊起動の遂行に伴って、イメージ効果が表示されたり、効果音が出ることを特徴とする請求項9に記載のオンラインゲームシステム。
【請求項11】
前記特殊起動は、一定量以上の特殊起動エネルギーが特殊起動ゲージに充填されている場合に、前記一定量の特殊起動エネルギーが消費されて遂行されることを特徴とする請求項9に記載のオンラインゲームシステム。
【請求項12】
前記特殊起動アイコンは、前記特殊起動エネルギーが前記一定量以上充填されている場合と、前記一定量未満充填されている場合とにおいて、互いに異なるように表示されることを特徴とする請求項11に記載のオンラインゲームシステム。
【請求項13】
前記特殊起動ゲージは、各特殊起動毎に別途に備えられており、各特殊起動が遂行される度に当該特殊起動ゲージの特殊起動エネルギーが消費されることを特徴とする請求項11に記載のオンラインゲームシステム。
【請求項14】
前記特殊起動が遂行される間、前記移動体の回避率が高まることを特徴とする請求項9に記載のオンラインゲームシステム。
【請求項15】
前記特殊起動アイコンは、前記移動体の上下左右に表示され、前記上下左右の特殊起動アイコンは、上下左右方向キーにそれぞれ対応することを特徴とする請求項9に記載のオンラインゲームシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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