説明

オーダーシステム及び精算方法

【課題】観客が、即座且つ簡便に、演者への「おひねり」を、観客自ら設定した金額分だけ授与することができるとともに、演者が、芸等の評価に相応しい金額の「おひねり」を得ることができる技術を提供する。
【解決手段】オーダーシステム1は、商品の注文情報、及び、寄付対象者への寄付金額を入力する入力手段(注文入力端末10)と、前記入力手段により入力された全顧客の前記寄付金額を集計し、前記寄付対象者への合計寄付金額を算出する合計寄付金額算出手段(ホストサーバ40)と、前記入力手段により入力された前記注文情報に基づき算出された注文金額と、前記入力手段により入力された前記寄付金額とを合計した顧客別の合計支払金額を算出する合計支払金額算出手段(ホストサーバ40)とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オーダーシステム及び精算方法に関する。特に、本発明は、居酒屋、音楽バー、音楽カフェなどの飲食店・喫茶店等において使用されるオーダーシステム及び精算方法に関する。
【背景技術】
【0002】
広場、宴席、音楽バー等において、芸人、演奏者、歌手等の演者(プレイヤー)が、見事な芸、演奏、歌唱等(以下、「芸等」という)を披露したとき、観客がお金(いわゆる「おひねり」)を演者に渡す風習がある。観客から演者への「おひねり」の授受方法としては、演者本人に手渡する方法、又は、演者近傍の銭受用容器へ投入する方法が一般的である。
【0003】
なお、POS端末を用いて寄付に関する処理を行い、買上金額と同時に支払うシステムに関する技術が開示されている(特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−93048号公報
【特許文献2】特開2006−195647号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の「おひねり」の授受方法においては、演者が、見事な芸等を披露したとしても、当該授受方法に起因して、期待を裏切るような小額の「おひねり」しか得ることができない場合がある。
【0006】
即ち、上述の「おひねり」の授受方法では、種々の手間(例えば、「おひねり」を渡すために財布を取り出す手間、席を立って演者側へ足を運ぶ手間)が掛かるため、それが、観客の心理的障害となり、結果的に、「おひねり」の額が少なくなる傾向がある。また、大勢の前で「おひねり」を渡す行為(特に直接手渡す場合)に心理的抵抗を感じる観客も少なからず存在するため、上述の「おひねり」の授受方法では、結果的に、「おひねり」の額は伸び難くなる。また、上述の「おひねり」の授受方法では、観客が、単に「おひねり」の額として適当なお金(例えば小銭)を持ち合わせていない場合にも、演者が手にする「おひねり」の額は少なくなる。
【0007】
演者が得る「おひねり」の額が少なくなってしまうという問題を解決するために、芸等を披露したタイミングと異なるタイミング(例えば、飲食代金の会計時)に、「おひねり」を受け付ける(「おひねり」を渡すか否かを判断し、渡すと判断した際はその金額を支払う)という授受方法も考えられる。ところが、該授受方法においては、芸等の時間が経過しているため、観客が「おひねり」を渡すこと自体を忘れてしまう場合がある。また、「おひねり」を渡すこと自体を覚えていた観客も、時間経過によって芸等を観たときの感動が薄くなっているため、「おひねり」の額は少なくなり易い。つまり、該授受方法では、演者が得る「おひねり」の額が少なくなってしまうという問題を解決することはできない。
【0008】
なお、特許文献1には、客用表示器に、寄付を募るメッセージを表示するとともに操作ボタンを備える商品販売登録処理装置が開示されている。特許文献1に開示された商品販売登録処理装置は、ボタンのタッチ操作があると寄付フラグメモリにフラグをセットし、顧客の会計時に、該顧客の買上金額について、10円未満の端数を切り上げた額を支払金額とし、買上金額と支払金額との差額を募金額とする。
【0009】
しかしながら、特許文献1に記載の技術を「おひねり」の授受目的に使用しようとしても、会計時に「おひねり」を受け付ける方法であるため、上述の如く、演者が得る「おひねり」の額が少なくなってしまうという問題を解決することはできない。また、演者が、見事な芸等を披露したとしても、特許文献1に記載の技術では、そもそも「おひねり」は10円未満となるため、上記問題を解決することはできない。加えて、仮に、端数の額を仮に引き上げたとしても、買上金額に応じて「おひねり」の額が自動的に決まるため、観客が自由に「おひねり」の額を決めることができないという問題が生じる。
【0010】
また、特許文献2には、各顧客がそれぞれ所持する記憶媒体から読み取った情報に基づいて、取引金額の一部を所定の寄付先に寄付する設定の顧客との取引であるか否かを判断する商品販売データ処理装置が開示されている。特許文献2に開示された商品販売データ処理装置は、寄付する設定の顧客との取引であると判断した場合、取引金額に基づいて寄付金額を算出し、算出した寄付金額をメモリで累積する。
【0011】
しかしながら、特許文献2に記載の技術を「おひねり」の授受目的に使用しようとしても、特許文献1に記載の技術と同様、会計時に「おひねり」を受け付ける方式であるため、演者が得る「おひねり」の額が少なくなってしまうという問題を解決することはできない。また、取引金額に基づいて寄付金額を算出する方式であるため、観客が自由に「おひねり」の額を決めることができないという問題が生じる。
【0012】
なお、従来、「おひねり」の授受は、その場にある物(例えば、現金、腕時計などの貴重品)を渡すという手段に限られ、電子マネー、クレジットカードによる決済手段、又は、換金可能なポイントなどの決済手段を、「おひねり」の授受に用いることはできなかった。また、従来、演者サイドのマーケティングに活用可能な情報(例えば、どのような客層の何人の客からいくら貰ったかというような詳細)は、(特に、一度に大勢から「おひねり」を貰ったような場合に、)得ることはできなかった。
【0013】
本発明は、上記問題を考慮してなされたものであり、観客が、演者の芸等を観て即座且つ簡便に、演者への「おひねり」を、観客自ら設定した金額分だけ授与することができるとともに、演者が、芸等の評価に相応しい金額の「おひねり」を得ることができるオーダーシステム及び精算方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記問題を解決するために、請求項1に係るオーダーシステムは、商品の注文情報、及び、寄付対象者への寄付金額を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された全顧客の前記寄付金額を集計し、前記寄付対象者への合計寄付金額を算出する合計寄付金額算出手段と、前記入力手段により入力された前記注文情報に基づき算出された注文金額と、前記入力手段により入力された前記寄付金額とを合計した顧客別の合計支払金額を算出する合計支払金額算出手段とを備えることを特徴とする。
請求項1に係るオーダーシステムによれば、観客(顧客)から、料理・ドリンク等のオーダーと同じ様に、適宜(例えば、芸等の披露中又は披露直後に)、演者への「おひねり」を受け付けるとともに、受け付けた「おひねり」の金額を、料理・ドリンク等の代金と合算して、店を出るときに精算することができる。従って、観客は、財布を取り出したり財布の中身を確認したりすることなく、また小銭を持ち合わせていなくても、簡便且つ気楽に、観客自ら設定した金額を、演者への「おひねり」として授与することができるようになる。また、演者は、観客が簡便且つ気楽に「おひねり」を授与することができるようになるため、芸等の評価に相応しい金額の「おひねり」を得ることができるようになる。また、演者は、観客が芸等の披露中又は披露直後に「おひねり」を授与することができるようになるため、例えば会計時に受け付ける場合に比べて、より多くの「おひねり」を得ることができるようになる。更に、観客の属性(例えば、M1、M2、…、F3)を会計時などに入力すれば、演者サイドのマーケティングに活用することもできるようになる。
【0015】
請求項2に係るオーダーシステムは、個々に識別される注文入力端末が顧客から商品の注文を受け付け、精算端末が前記注文入力端末の注文結果に基づいて会計するオーダーシステムであって、前記注文入力端末にて寄付対象者への寄付金額を入力する入力手段と、夫々の前記注文入力端末にて入力された前記寄付金額を集計し、前記寄付対象者への合計寄付金額を算出する合計寄付金額算出手段と、前記注文入力端末の注文データに基づいて算出された注文金額と、当該注文入力端末にて入力された前記寄付金額とを合計した合計支払金額を算出する合計支払金額算出手段とを備えることを特徴とする。
請求項2に係るオーダーシステムによれば、上記請求項1に係るオーダーシステムと同様の効果を得ることができる。更に、請求項2に係るオーダーシステムの場合、観客自身が「おひねり」の金額を入力するため、他の観客、店員(店員の反応、忙しさ)を意識することなく、より一層気楽に「おひねり」を授与することができるようになる。
【0016】
請求項3に係るオーダーシステムは、請求項1又は請求項2のオーダーシステムにおいて、クレジットカード又は電子マネーの何れか一方又は両方による決済手段を更に備えることを特徴とする。
請求項3に係るオーダーシステムによれば、観客は、料理・ドリンク等の代金の支払いと同様、クレジットカード、電子マネーを使用して「おひねり」の金額を支払うことができるようになる。従って、顧客は、手持ちの現金を気にせずに、演者に「おひねり」を授与することができるようになる。よって、「おひねり」の額は、より増加し易くなる。
【0017】
請求項4に係るオーダーシステムは、請求項1から請求項3の何れかのオーダーシステムにおいて、購入金額に応じて付与される換金可能なポイントを運用するポイントシステムと連動することを特徴とする。
請求項4に係るオーダーシステムによれば、観客は、貯めたポイントの一部又は全部を消費して「おひねり」の金額を支払うことができるようになる。従って、顧客は、手持ちの現金を気にせずに、また、クレジットカード、電子マネーを所持していなくても、演者に「おひねり」を授与することができるようになる。よって、「おひねり」の額は、更に一層増加し易くなる。更に、店としても、ポイントシステムとの提携によって、新規顧客の獲得、リピーターの増加などに繋げることもできるようになる。
【0018】
請求項5に係るオーダーシステムは、請求項1から請求項4の何れかのオーダーシステムにおいて、前記入力手段により入力された顧客別の前記寄付金額、前記合計寄付金額算出手段により算出された前記合計寄付金額の少なくとも1つを表示する表示器を備えることを特徴とする。
請求項5に係るオーダーシステムによれば、種々の情報を画面において確認することができるようになる。例えば、演者に対する合計寄付金額を表示する場合、演者は、自身の芸等への評価を、客観的な評価という形で知ることができる。また、店としては、合計寄付金額を大画面で表示すれば、場の雰囲気の盛り上げる演出等々としても期待でき、口コミによる新規顧客の獲得、リピーターの増加などに繋げることもできるようになる。
【0019】
請求項6に係る精算方法は、オーダーシステムにおける精算方法であって、前記オーダーシステムの入力手段が、商品の注文情報、及び、寄付対象者への寄付金額を入力し、前記オーダーシステムの合計寄付金額算出手段が、前記入力手段により入力された全顧客の前記寄付金額を集計し、前記寄付対象者への合計寄付金額を算出し、前記オーダーシステムの合計支払金額算出手段が、前記入力手段により入力された前記注文情報に基づき算出された注文金額と、前記入力手段により入力された前記寄付金額とを合計した顧客別の合計支払金額を算出することを特徴とする。
請求項6に係る精算方法によれば、上記請求項1に係るオーダーシステムと同様の効果を得ることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、以上の様に、観客が、演者の芸等を観て即座且つ簡便に、演者への「おひねり」を、観客自ら設定した金額分だけ授与することができるようになる。また、演者は、芸等の評価に相応しい金額の「おひねり」を得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施形態に係るオーダーシステムの構成例である。
【図2】オーダーシステムを導入した飲食店の様子を表す模式図である。
【図3】表示器において表示される「おひねり」に関する情報の一例である。
【図4】注文入力端末のブロック図の一例である。
【図5】コードブックの一例である。
【図6】精算端末のブロック図の一例である。
【図7】精算端末において印字されるレシートの一例である。
【図8】オーダーシステムの動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係るオーダーシステム1の構成例である。オーダーシステム1は、図1に示すように、複数の注文入力端末10(本実施例では、注文入力端末10−1、注文入力端末10−2、注文入力端末10−3、注文入力端末10−4の4台)、精算端末20、表示器30、ホストサーバ40及び無線トランシーバ50を備える。精算端末20、表示器30、ホストサーバ40及び無線トランシーバ50は、有線LANに接続されている。また、注文入力端末10は、アクセスポイントである無線トランシーバ50を介して、有線LANに接続されている。また、ホストサーバ40は、外部ネットワーク(例えば、インターネット)に接続している。なお、注文入力端末10の形状は、図1に示すようなペン型である(但し、図1以外の他図では、便宜上、矩形にて表記する)。
【0023】
図2は、オーダーシステム1を導入した飲食店の様子を表す模式図である。図2に示す模式図は、オーダーシステム1を設置する店舗フロアを上面から見たものである(但し、演者は水平から見たものである)。なお、ホストサーバ40及び無線トランシーバ50は、上面から見えない位置にあるため図2では非図示としている。
【0024】
注文入力端末10は、お客が着席するための各客用テーブル11上に置かれている。各注文入力端末10は、夫々を識別する端末識別情報を有する。本実施例の場合、客用テーブル11と注文入力端末10とが1対1で対応しているため、端末識別情報として、各客用テーブル11のテーブル番号を用いる。なお、テーブル番号と異なる端末識別情報を用いる場合には、例えばホストサーバ40において、テーブル番号と端末識別情報との対応関係を記憶しておき、端末識別情報からテーブル番号が導かれるようにしてもよい。
【0025】
お客は、注文入力端末10を操作し、料理・ドリンク等を注文する。また、お客は、演者に「おひねり」を渡したいときは、注文入力端末10を操作し、演者に「おひねり」を渡す。なお、上記操作の詳細は後述する。
【0026】
無線トランシーバ50は、各注文入力端末10から送信された情報を無線にて受信し、ホストサーバ40へ有線LANにて送信する。なお、各注文入力端末10から送信される情報には、端末識別情報(テーブル番号)が含まれる。
【0027】
ホストサーバ40は、各注文入力端末10から送信された情報を受信し、集計し、記憶する。具体的には、ホストサーバ40は、各注文入力端末10から送信された注文情報(オーダー情報)を受信し、テーブル番号毎(端末識別情報毎)に飲食代金を集計し、テーブル番号に対応付けて飲食代金の集計結果を記憶する。なお、ホストサーバ40は、精算端末20からの要求があった場合に、一の客用テーブル11における飲食代金、及び、おひねり代金を精算端末20に送信する。
【0028】
また、ホストサーバ40は、各注文入力端末10から送信された「おひねり」に関する情報(「おひねり」の金額、又は、評価)を受信し、「おひねり」に関する情報を集計し、記憶する。例えば、ホストサーバ40は、テーブル番号毎の評価(「おひねり」の額)、評価毎の獲得数を集計し、記憶する。なお、ホストサーバ40は、上記集計結果を表示器30に送信する。
【0029】
精算端末20は、精算カウンタ21上に置かれている。店員は、精算端末20を操作し、飲食代金、おひねり代金を精算する。なお、精算端末20の詳細は後述する。
【0030】
表示器30は、大勢から見える位置(例えばステージ脇)に設置されている。表示器30は、ホストサーバ40に記憶されている「おひねり」に関する情報(「おひねり」の金額、又は、評価))を表示する。
【0031】
図3は、表示器30において表示される「おひねり」に関する情報の一例である。表示器30は、例えば図3に示すように、「おひねり」に関する情報として、テーブル番号毎の評価(「おひねり」の金額)と、評価毎の獲得数と、「おひねり」の合計金額とを表示する。
【0032】
上記テーブル番号毎の評価欄の表示に関し、ある客用テーブル11上にお客がいない場合には、当該客用テーブル11のテーブル番号のリスト(行)自体を非表示としてもよい。また、ある客用テーブル11上にお客がいるが、評価が未入力の場合には(即ち「おひねり」無しの場合には)、当該客用テーブル11のテーブル番号に対応付けて「−」などを表示してもよい。なお、上記を実現するためにはホストサーバ40は、各客用テーブル11にお客がいるか否かに関する情報を把握する必要があるが、例えば、お客がいない注文入力端末10又は非図示の店員用端末を操作して、客用テーブル11にお客がいない旨を示す情報をホストサーバ40に出力してもよい。また、ホストサーバ40は、一の客用テーブル11に対応する注文入力端末10から注文情報を受信してから当該注文入力端末10の精算処理が行われる迄の間は、当該客用テーブル11には、お客がいると判断してもよい。
【0033】
図4は、注文入力端末10のブロック図の一例である。注文入力端末10は、図4に示すように、CPU101、ROM103、RAM104、コードリーダ部(読取部)105、無線通信部112及びスピーカ115を備える。
【0034】
CPU101は、注文入力端末10の各部を制御する中央処理装置であり、ROM103から所定のプログラムをロードして実行する。ROM103は、CPU101が実行する各種のプログラムを格納する。RAM104は、メニューファイルや音声データ等を格納するファイル記憶エリアと、CPU101が動作時に呼び出し、使用するデータを一時的に記憶する一時記憶エリアとを有した記憶部(ランダムアクセスメモリ)である。一時記憶エリアには、端末識別情報(テーブル番号)、コードリーダ部105で読み取った各種コード、注文数、会計指令コード、担当者(接客係)コード、「おひねり」の金額、更に、音声出力する際の音量レベルを指示する音量制御情報などが記憶される。なお、テーブル番号と異なる端末識別情報を用いる場合には、一時記憶エリアには、端末識別情報とは別個にテーブル番号が記憶される。
【0035】
コードリーダ部105は、注文入力端末10のペン先端部分に設けられている赤外線の読取部である。コードリーダ部105は、コードブック(図5参照)に目視できないように印刷されているコード(赤外線で読取可能なコード)を読み取る。スピーカ115は、RAM104から読み出された音声データ及び音量制御情報に基づいて生成された音声を出力する。無線通信部112は、無線トランシーバ50を介して他の端末(例えば、ホストサーバ40)と通信を行う。
【0036】
図5は、コードブックの一例である。コードブックは、注文入力端末10によって、料理・ドリンク等を注文する際、及び、「おひねり」を渡す際に用いられる印刷物である。コードブックは、図5に示すように、メニューエリア部、おひねりエリア部、ファンクションキーエリア部から構成されている。
【0037】
メニューエリア部には、料理・ドリンク等の名称及び値段が記載されている。また、品目に応じて、調理方法、選択可能なサイドディッシュ、ドリンクの提供タイミング等の指示情報も記載されている。また、名称及び調理指示情報の記載部分には、当該記載部分に重畳して、当該記載内容を所定の方式でコード化した、目視できないコード(赤外線で読取可能なコード)が印刷されている。従って、お客が、注文入力端末10のペン先端部(コードリーダ部105)を名称等の記載部分に当てると(又は、ペン先端部によって名称等の記載部分をなぞると)、注文入力端末10は、当該記載部分に印刷されているコードを読み取る。
【0038】
注文入力端末10は、名称等のコードを読み取った場合、入力内容の確認、及び、送信(登録)を促す内容を音声出力する。注文入力端末10は、音声出力後、「確定」のファンクションキー(後述)のコードを読み取った場合、入力内容を確定し、「送信」のファンクションキー(後述)のコードを読み取った場合、テーブル番号を含むオーダー情報をホストサーバ40に送信する。また、注文入力端末10は、「確認」のファンクションキー(後述)のコードを読み取った場合、入力内容を音声出力し、「キャンセル」のファンクションキー(後述)のコードを読み取った場合、入力内容を取り消す。
【0039】
おひねりエリア部には、芸等に対する評価と、各評価に応じた「おひねり」の金額がリスト形式で記載されている。図5に例示するコードブックの場合、評価「ナイス」に対応付けて「おひねり」の金額「100円」、評価「ブラボー」に対応付けて「おひねり」の金額「200円」、評価「ファンタスティック」に対応付けて「おひねり」の金額「500円」、評価「アンビリーバブル」に対応付けて「おひねり」の金額「1,000円」が記載されている。また、評価の記載部分(又は、金額の記載部分)には、当該記載部分に重畳して、当該記載内容を所定の方式でコード化した、目視できないコードが印刷されている。従って、注文入力端末10は、料理・ドリンク等の名称等と同様、「おひねり」の金額等のコードを読み取ることができる。
【0040】
注文入力端末10は、「おひねり」の金額等のコードを読み取った場合、入力内容の確認、及び、送信(登録)を促す内容を音声出力する。注文入力端末10は、音声出力後、「確定」のファンクションキー(後述)のコードを読み取った場合、入力内容を確定し、「送信」のファンクションキー(後述)のコードを読み取った場合、テーブル番号を含む「おひねり」に関する情報(「おひねり」の金額、又は、評価)をホストサーバ40に送信する。また、注文入力端末10は、「確認」のファンクションキー(後述)のコードを読み取った場合、入力内容を音声出力し、「キャンセル」のファンクションキー(後述)のコードを読み取った場合、入力内容を取り消す。
【0041】
ファンクションキーエリア部には、1〜10の数字、「確定」、「キャンセル」、「繰り返し」、「送信」、「確認」、「会計」、「スタッフを呼ぶ」などの各種ファンクションキーが記載されている。また、各ファンクションキーの記載部分には、目視できないコードが印刷されている。お客は、上述の如く、ファンクションキーと組み合せながら、メニューや「おひねり」の金額等を入力し、ホストサーバ40に送信する。なお、接客係を呼んで会計を頼む際には、「会計」のファンクションキー、すなわち会計指令コードを読み取らせる。
【0042】
図6は、精算端末20のブロック図の一例である。精算端末20は、図6に示すように、CPU201、ハードディスク202、ROM203、RAM204、スキャナ部205、液晶タッチパネル部206、客用表示部207、クレジット決済部208、電子マネー決済部209、レシート印字部210、ドロワ部211、通信部212、操作部213、カードリーダ部214及びブザー215を備える。
【0043】
CPU201は、精算端末20の各部を制御する中央処理装置であり、ROM203から所定のプログラムをロードして実行する。ROM203は、CPU201が実行する各種のプログラムを格納する。ハードディスク202は、会計データ等を蓄積する。RAM204は、CPU201が動作時に呼び出し、使用するデータを一時的に記憶する。スキャナ部205は、バーコード等から情報を読み取る。液晶タッチパネル部206は、画面を表示し店員からの入力を受け付ける。客用表示部207は、お客に会計情報(飲食代金及び、おひねり代金)を表示する。
【0044】
クレジット決済部208は、CPU201の処理に応じてクレジットによる決済を行う。例えば、クレジット決済部208は、暗証番号、支払回数等の入力を受け付けるとともに、通信部212、ホストサーバ40を介して、外部のクレジットシステムとの間で、クレジット決済に必要な情報を送受信し、クレジット決済を行う。電子マネー決済部209は、CPU201の処理に応じて電子マネーによる決済を行う。例えば、電子マネー決済部209は、電子マネーを記憶した機器(例えば、携帯電話)若しくは媒体(例えば、ICカード)、又は、お客の電子マネーを一元管理する外部の電子マネーシステムとの間で、電子マネー決済に必要な情報を送受信し、電子マネー決済を行う。
【0045】
レシート印字部210は、所定のレシート用紙に会計情報を印字する印字部である。ドロワ部211は、貨幣を収納する収納部である。通信部212は、他の端末(例えば、ホストサーバ40)と通信を行う。操作部213は、店員による種々の操作を受け付ける。カードリーダ部214は、カード等(例えば、クレジットカード、電子マネーを記憶した機器若しくは媒体)に記憶されている情報を読み取る。ブザー215は、CPU201の処理に応じてブザー音を発生させる。
【0046】
図7は、精算端末20において印字されるレシートの一例である。図7に例示するレシートには、料理・ドリンク代「¥2,000−」の他、おひねり代「¥1,000−」、及び、料理・ドリンク代とおひねり代の合計「¥3,000−」が印字されている。
【0047】
図8は、オーダーシステム1の動作の一例を示すフローチャートである。具体的には、図8(a)のフローチャートは、料理・ドリンクの注文時の動作であって、左側は注文入力端末10の動作、右側はホストサーバ40の動作である。
図8(b)のフローチャートは、「おひねり」を渡す時の動作であって、左側は注文入力端末10の動作、中央はホストサーバ40の動作、右側は表示器30の動作である。
図8(c)のフローチャートは、精算時の動作であって、左側はホストサーバ40の動作、右側は精算端末20の動作である。
【0048】
図8(a)において、注文入力端末10は、コードブックのメニューエリア部を読み取り、料理・ドリンクの注文の入力を受け付ける(ステップS10)。注文入力端末10は、コードブックのファンクションキーエリア部に記載されているコードを読み取って、テーブル番号を含むオーダー情報をホストサーバ40に送信する(ステップS12)。ホストサーバ40は、注文入力端末10から送信されたオーダー情報を受信し、テーブル番号毎に飲食代金を集計し、テーブル番号に対応付けて飲食代金の集計結果を記憶する(ステップS20)。そして、図8(a)に示すフローチャートは終了する。
【0049】
図8(b)において、注文入力端末10は、コードブックのおひねりエリア部を読み取り、「おひねり」の入力を受け付ける(ステップS110)。注文入力端末10は、コードブックのファンクションキーエリア部に記載されているコードを読み取って、テーブル番号を含む「おひねり」に関する情報(「おひねり」の金額、又は、評価)をホストサーバ40に送信する(ステップS112)。ホストサーバ40は、注文入力端末10から送信された「おひねり」に関する情報を受信し、適宜又は所定時間経過後に、「おひねり」に関する情報を集計し、記憶する(ステップS120)。ホストサーバ40は、上記集計結果を表示器30に送信し(ステップS122)。表示器30は、ホストサーバ40から送信された「おひねり」の集計結果を表示する(ステップS130)。そして、図8(b)に示すフローチャートは終了する。
【0050】
図8(c)において、精算端末20は、テーブル番号の入力を受け付ける(ステップS)。なお、テーブル番号は、店員が料理・ドリンクを提供する都度、客用テーブル11の天板の下若しくは脇、又は、精算端末20の近傍に置く注文明細書に記載されている。精算端末20は、当該テーブル番号の会計情報(飲食代金、おひねり代金)をホストサーバ40に要求し、ホストサーバ40から送信された当該テーブル番号の会計情報を受信する(ステップS222、ステップS230)。精算端末20は、ホストサーバ40から受信した会計情報を用いて、精算処理を行う(ステップS232)。即ち、精算端末20は、飲食代金と、おひねり代金とを合算して、精算を行う。そして、図8(c)に示すフローチャートは終了する。なお、ステップS232において、精算端末20は、必要な場合には、クレジット決済又は電子マネー決済を行ってもよい。
【0051】
なお、フローチャートは省略するが、精算端末20は、各注文入力端末10において入力され、ホストサーバ40において集計された「おひねり」の合計金額を、演者に支払う。
【0052】
以上、オーダーシステム1によれば、観客が、即座且つ簡便に、演者への「おひねり」を、観客自ら設定した金額分だけ授与することができるようになる。また、演者は、芸等の評価に相応しい金額の「おひねり」を得ることができるようになる。
【0053】
なお、本発明における「寄付」とは、各種法人、団体、個人、事業(例えば公共事業)、協会、施設、寺社等への金品の贈与であって目的は問わない。即ち、本発明における「寄付」には、社会貢献、慈善、援助等を目的とする金品の提供に加え、上記実施例に示すように、演者(プレイヤー)に対する評価として与える祝儀、心付け(チップ)も含まれる。更に、プレイヤーの他、進行役、店員等のスタッフに与える金品も、本発明における「寄付」に該当する。
【0054】
つまり、オーダーシステム1は、商品の注文情報、及び、寄付対象者への寄付金額を入力する入力手段(注文入力端末10)と、入力手段により入力された全顧客の寄付金額を集計し、寄付対象者への合計寄付金額を算出する合計寄付金額算出手段(ホストサーバ40)と、入力手段により入力された注文情報に基づき算出された注文金額と、入力手段により入力された寄付金額とを合計した顧客別の合計支払金額を算出する合計支払金額算出手段(ホストサーバ40)とを備える。
【0055】
また、オーダーシステム1の精算端末20は、クレジットカード又は電子マネーの何れか一方又は両方による決済手段(クレジット決済部208、電子マネー決済部209)を備える。
【0056】
また、オーダーシステム1の精算端末20は、上述の如く、クレジット決済部208、電子マネー決済部209を備えるが、購入金額に応じて付与される換金可能なポイントにより決済できるようにしてもよい。例えば、精算端末20は、ポイント決済部(非図示)を備え、カードリーダ部214は、ポイントを記憶した機器若しくは媒体に記憶されている情報を読み取り、ポイント決済部は、CPU201の処理に応じてポイントによる決済を行い、お客のポイントを一元管理する外部のポイントシステムとの間で、ポイント決済に必要な情報を送受信し、ポイント決済を行うようにしてもよい。即ち、オーダーシステム1は、購入金額に応じて付与される換金可能なポイントを運用するポイントシステムと連動し、ポイントを用いて、飲食代金、及び、おひねり代金の支払いを行うことができる。
【0057】
また、オーダーシステム1の表示器30は、入力手段(注文入力端末10)により入力された顧客別の寄付金額、合計寄付金額算出手段(ホストサーバ40)により算出された合計寄付金額の少なくとも1つを表示する。
【0058】
なお、上記実施例において、精算端末20、表示器30についても、注文入力端末10と同様、無線LANを介して通信してもよい。また、ホストサーバ40が行う集計(合計金額の算出等)の一部(例えば「おひねり」の集計)、又は、全部(注文及び「おひねり」の集計)を精算端末20において実行してもよい。即ち、オーダーシステム1は、ホストサーバ40を有しなくてもよい。なお、オーダーシステム1がホストサーバ40を有しないときは、外部ネットワークとの接続は、精算端末20が行うようにしてもよい。
【0059】
つまり、オーダーシステム1において、注文入力端末10にて寄付対象者への寄付金額を入力し、ホストサーバ40又は精算端末20にて、夫々の注文入力端末10にて入力された寄付金額を集計し、寄付対象者への合計寄付金額を算出し、ホストサーバ40又は精算端末20にて、注文入力端末10の注文データに基づいて算出された注文金額と、当該注文入力端末10にて入力された寄付金額とを合計した合計支払金額を算出してもよい。
【0060】
なお、コードブックを用いた注文入力端末10の入力操作において、上記実施例では、メニューエリア部とおひねりエリア部とが一体的に印刷されているコードブックを用いる例を説明したが、用いるコードブックはこれに限定されない。例えば、メニューエリア及びファンクションキーエリアを有する「メニューブック」と、おひねりエリアとファンクションキーエリアを有する「おひねりブック」を別々に使用してもよい。なお、「メニューブック」と「おひねりブック」とを使用する場合、「メニューブック」及び「おひねりブック」の両方を各客用テーブル11に常備するようにしてもよいし、「メニューブック」は常備し、「おひねりブック」は、演者が芸等を披露都度(例えば、披露直前、直後)、店員が各客用テーブル11に配るようにしてもよい。
【0061】
また、コードブックを用いた注文入力端末10の入力操作において、上記実施例では、お客が、おひねりエリア上に予め設定(赤外線で読取可能なコードを印刷)した評価別の「おひねり」の金額の中から何れかを選択する例を説明したが、お客が、「おひねり」の金額を自由に決めるようにしてもよい。例えば、ファンクションキーエリア上に設定した数値を用いて自由に金額を入力してもよい。また、ファンクションキーエリア等に、「+」「−」を設定し、一定金額ずつ入力金額を増減できるようにしてもよい(例えば、「+」を1回読取毎に100円加算)。
【0062】
なお、上述の様に、お客が「おひねり」の金額を自由に決める場合には、「おひねり」の金額の上限を設定してもよい。また、お客が「おひねり」の金額を自由に決める場合には、ホストサーバ40において、芸等に対する評価と「おひねり」の金額との対応関係(例えば0円=パチパチ、100円=ナイス、200円〜400円=ブラボー、500円〜900円=ファンタスティック、1000円〜上限値=アンビリーバブル)を予め記憶しておくとよい。上記対応関係を予め記憶しておけば、お客が「おひねり」の金額を自由に決めた場合にも、表示器30に評価毎の獲得数等を表示し、精算端末20において印字されるレシートに「おひねり」の金額に応じた評価を印字することができる。
【0063】
また、上記実施例では、注文入力端末10は、コードブック上のコードを読み取ることによって、注文及び「おひねり」の入力を受け付けているが、コードブックを用いずに、注文及び「おひねり」の入力を受け付けるようにしてもよい。例えば、注文入力端末10は、おひねりエリアに相当する画面を表示する液晶タッチパネルを有し、お客のタッチ操作によって、芸等に対する評価の入力、又は、「おひねり」の金額の入力を受け付けるようにしてもよい。
【0064】
また、上記実施例では、複数の演者がいる場合に対応するため、各演者を識別する演者識別情報を定義し(例えば、コードブック上に設定し)、注文入力端末10に演者識別情報を読み取らせ、ホストサーバ40が、演者識別情報別、端末識別情報別に、「おひねり」の金額を集計するようにしてもよい。
【0065】
なお、表示器30における、図3に示すように、テーブル番号(端末識別情報)の昇順であるが、評価(「おひねり」の金額)の降順又は昇順としてもよい。
【0066】
また、精算端末20又は注文入力端末10の近傍にプリンタ(非図示)を設置してもよい。プリンタを設置した場合、「おひねり」を入力した時に、当該プリンタから金額、時間、テーブル番号(端末識別情報)を印字した伝票(券)を発行し、当該伝票に基づいて、演者に「おひねり」を支払うようにしてもよい。例えば、各注文入力端末10の近傍にプリンタを配置する場合、演者は、芸等の終了後に伝票を回収し、帰りに伝票をお店に提示し、「おひねり」を受け取るというかたちにしてもよい。
【0067】
なお、注文入力端末10ではなく精算端末20に、寄付金額を入力する入力手段を設けてもよい。例えば、精算端末20に寄付金額を入力する「寄付キー」を設け、「寄付キー」の押下前、又は、押下後に入力され確定した数値を寄付金額とする。この場合、顧客は、演者の芸等を観た直後から精算時までの間に寄付金額を店員に告げ、寄付金額を告げられた店員は、告げられた寄付金額を精算端末20に入力(登録)する。なお、店員は、寄付金額を告げられる都度、端末識別情報などとともに寄付金額を精算端末20に入力し、顧客は、精算時に、飲食代金と寄付金額の合計額を支払うようにしてもよい。また、店員は、精算時に、飲食代金と同様に、告げられていた夫々の寄付金額を精算端末20に入力し、顧客は、飲食代金と寄付金額の合計額を支払うようにしてもよい。
【0068】
なお、本発明の実施形態によるオーダーシステム1の各処理を実行するためのプログラムを実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、本発明の実施形態によるオーダーシステム1の各処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0069】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0070】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0071】
1…オーダーシステム、10…注文入力端末、11…客用テーブル、20…精算端末、21…精算カウンタ、30…表示器、40…ホストサーバ、50…無線トランシーバ、101…CPU、103…ROM、104…RAM、105…コードリーダ部、112…無線通信部、115…スピーカ、201…CPU、202…ハードディスク、203…ROM、204…RAM、205…スキャナ部、206…液晶タッチパネル部、207…客用表示部、208…クレジット決済部、209…電子マネー決済部、210…レシート印字部、211…ドロワ部、212…通信部、213…操作部、214…カードリーダ部、215…ブザー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品の注文情報、及び、寄付対象者への寄付金額を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された全顧客の前記寄付金額を集計し、前記寄付対象者への合計寄付金額を算出する合計寄付金額算出手段と、
前記入力手段により入力された前記注文情報に基づき算出された注文金額と、前記入力手段により入力された前記寄付金額とを合計した顧客別の合計支払金額を算出する合計支払金額算出手段と
を備えることを特徴とするオーダーシステム。
【請求項2】
個々に識別される注文入力端末が顧客から商品の注文を受け付け、精算端末が前記注文入力端末の注文結果に基づいて会計するオーダーシステムであって、
前記注文入力端末にて寄付対象者への寄付金額を入力する入力手段と、
夫々の前記注文入力端末にて入力された前記寄付金額を集計し、前記寄付対象者への合計寄付金額を算出する合計寄付金額算出手段と、
前記注文入力端末の注文データに基づいて算出された注文金額と、当該注文入力端末にて入力された前記寄付金額とを合計した合計支払金額を算出する合計支払金額算出手段と
を備えることを特徴とするオーダーシステム。
【請求項3】
クレジットカード又は電子マネーの何れか一方又は両方による決済手段を更に備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のオーダーシステム。
【請求項4】
購入金額に応じて付与される換金可能なポイントを運用するポイントシステムと連動することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載のオーダーシステム。
【請求項5】
前記入力手段により入力された顧客別の前記寄付金額、前記合計寄付金額算出手段により算出された前記合計寄付金額の少なくとも1つを表示する表示器を備えることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載のオーダーシステム。
【請求項6】
オーダーシステムにおける精算方法であって、
前記オーダーシステムの入力手段が、商品の注文情報、及び、寄付対象者への寄付金額を入力し、
前記オーダーシステムの合計寄付金額算出手段が、前記入力手段により入力された全顧客の前記寄付金額を集計し、前記寄付対象者への合計寄付金額を算出し、
前記オーダーシステムの合計支払金額算出手段が、前記入力手段により入力された前記注文情報に基づき算出された注文金額と、前記入力手段により入力された前記寄付金額とを合計した顧客別の合計支払金額を算出する
ことを特徴とする精算方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−4011(P2013−4011A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−137386(P2011−137386)
【出願日】平成23年6月21日(2011.6.21)
【出願人】(000145068)株式会社寺岡精工 (317)
【Fターム(参考)】