説明

オーディオ装置

【課題】楽曲単位で任意に選択して再生を行うことを容易にしたオーディオ装置を提供する。
【解決手段】オーディオデータを記憶部へ記憶させることに先立ち、記憶対象のオーディオデータと同一視できるオーディオデータが記憶部に記憶されているか否かを判定する。そして、記憶対象のオーディオデータと同一視できるオーディオデータが記憶部に記憶されていないと判定された場合は、記憶対象のオーディオデータを含む楽曲ファイルを記憶手段に記憶させ、一方、記憶対象のオーディオデータと同一視できるオーディオデータは記憶部に既に記憶されていると判定された場合は、記憶対象のオーディオデータの代わりに、記憶部に記憶されているオーディオデータを特定可能な情報を含むダミーファイルを記憶部に記憶させることを可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オーディオデータを記憶しておき、その記憶しておいたオーディオデータをスピーカ等に対して出力可能なオーディオ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、音楽CDに記録されているオーディオデータをハードディスク等に記憶させ、その記憶させたオーディオデータを用いて音楽の再生を行うオーディオ装置が実用化されている。このようなオーディオ装置によれば、音楽再生時に音楽CDを不要とすることができ、オーディオ装置の使い勝手が向上する。
【0003】
ところで、アルバム名は異なるが同一の曲が収録されている音楽CDが複数市販されている場合がある。このような場合、これらの音楽CDそれぞれのオーディオデータをハードディスクに記憶させると、結果として同一のオーディオデータが二重に記憶されることになり、ハードディスクの使用効率が悪いといえる。
【0004】
そこで、このような問題を解決する手段として、特許文献1のようなオーディオ記録装置が提案されている。このオーディオ記録装置は、オーディオ記録媒体(音楽CD)の収録曲がハードディスク上に既に録音済みか否かを判定し、収録曲のうち録音済みの曲を除いた曲をハードディスクに録音するようにさせるとともに、録音済みであるか否かにかかわらず、オーディオ記録媒体の全ての収録曲を含んだプレイリストを生成して記録する(引用文献1の請求項1等)。
【特許文献1】特開2004−362697号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のオーディオ記録装置は、オーディオ記録媒体(音楽CD)単位でプレイリストを作成し(特許文献1の段落「0025」等参照)、プレイリスト中の曲と、その記録場所を示すアドレスとを関連付けて記憶させるため(特許文献1の段落「0027」〜「0028」等参照)、再生時の使い勝手が悪い。つまり、ユーザは、希望の楽曲を再生させる際に必ず最初にプレイリストを選択しなければならない。そして、ユーザが再生を希望する楽曲と再生を希望しない楽曲とが混在するプレイリスト中から所望の楽曲を選択することになる。
【0006】
このように、特許文献1に記載のオーディオ記録装置では、録音時に生成されたプレイリスト単位で楽曲再生を行うことを強いるものであるため、楽曲単位で任意に選択して再生を行う場合の使い勝手が悪い。
【0007】
本願発明はこのような問題にかんがみなされたものであり、楽曲単位で任意に選択して再生を行うことを容易にしたオーディオ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載のオーディオ装置は、書き換え可能な不揮発性の記憶手段を備えたオーディオ装置であって、取得手段と、判定手段と、記憶制御手段と、再生手段とを備える。取得手段は、オーディオデータとそのオーディオデータのタイトルデータ(楽曲単位のタイトルデータ)とを取得する。判定手段は、取得手段により取得されるオーディオデータを記憶手段へ記憶させることに先立ち、取得手段より取得したタイトルデータと、記憶手段に既に記憶されているタイトルデータとに基づいて記憶対象のオーディオデータと同一視できるオーディオデータが記憶手段に記憶されているか否かを判定する。記憶制御手段は、記憶対象のオーディオデータと同一視できるオーディオデータが記憶手段に記憶されていないと判定手段によって判定された場合は、取得手段より取得した記憶対象のオーディオデータとタイトルデータとを記憶手段に記憶させ、一方、記憶対象のオーディオデータと同一視できるオーディオデータは記憶手段に記憶されていると判定手段によって判定された場合は、記憶対象のオーディオデータの代わりに、記憶手段に記憶されているオーディオデータを特定可能な情報を含むダミーデータを、タイトルデータとともに記憶手段に記憶させることが可能である。再生手段は、再生対象が記憶手段に記憶されているオーディオデータであった場合はそのオーディオデータに基づいて音声信号を出力し、再生対象が記憶手段に記憶されているダミーデータであった場合はそのダミーデータより特定できるオーディオデータに基づいて音声信号を出力する。
【0009】
このようなオーディオ装置によれば、楽曲単位でオーディオデータ又はダミーデータが記憶手段に記憶され、オーディオデータ又はダミーデータが選択されることにより、楽曲の再生がなされる。このため、ユーザは従来のようにプレイリストを介した選択を行う必要を強いられることなく、例えば、記憶手段に記憶された全楽曲の一覧から再生を希望する楽曲を選択したり、アルバム単位ではない任意のプレイリストを作成したりすることを容易に行うことができる。つまり、従来のオーディオ装置と比較して使い勝手が良い。
【0010】
ところで、取得手段は、タイトルデータに加え、オーディオデータが属するアルバム名、オーディオデータについてのアーティスト名、又は、オーディオデータの演奏時間の少なくともいずれか一つについても追加データとして取得するようになっていてもよい。そして、判定手段は、取得手段が取得したタイトルデータ及び追加データと、記憶手段に既に記憶されているタイトルデータ及び追加データとに基づいて記憶対象のオーディオデータと同一視できるオーディオデータが記憶手段に記憶されているか否かを判定し、記憶制御手段は、タイトルデータに加えて追加データも記憶手段に記憶させるようになっていてもよい(請求項2)。
【0011】
このようになっていれば、例えば、タイトルは同じであるがアーティスト名が異なる場合に、「記憶対象のオーディオデータと同一視できるオーディオデータが記憶手段に記憶されていない」という判断がなされ得るようになる。したがって、記憶対象のオーディオデータと同一視できるオーディオデータが記憶手段に記憶されているか否かの判断結果の精度が向上する。
【0012】
しかしながら、判定手段により、記憶対象のオーディオデータと同一視できるオーディオデータが記憶手段に記憶されていると判定された場合でも、ユーザが記憶手段にダミーデータの代わりにオーディオデータを記憶させたいと考える場合があり得る。例えば、楽曲のタイトル等は同じであるが、楽曲の録音環境(例えば、スタジオ録音と、ライブ録音といった環境)が異なっている場合に両方とも記憶手段に記憶させたいと考える場合である。
【0013】
このような要望を実現するために、ユーザから指示を受け付けるための受付手段をさらに備えるようにオーディ装置を構成し、記憶制御手段は、記憶対象のオーディオデータと同一視できるオーディオデータが記憶手段に記憶されていると判定された場合でも、オーディオデータを記憶手段に記憶させる旨の指示を受付手段を介してユーザから受け付けた場合は、ダミーデータの代わりに、取得手段より取得したオーディオデータを記憶手段に記憶させるようになっているとよい(請求項3)。
【0014】
このようになっていれば、判定手段により、記憶対象のオーディオデータと同一視できるオーディオデータが記憶手段に記憶されていると判定された場合でも、ユーザが記憶手段にダミーデータの代わりにオーディオデータを記憶させたいときにそれを実現することができる。
【0015】
ところで、再生対象としてダミーデータが指定された場合には、そのダミーデータによって特定されるオーディオデータが必要となる。つまり、ダミーデータだけでは楽曲の再生を行うことができない。このため、オーディオデータが削除された場合には、このオーディオデータに対して紐付けられているダミーデータは、再生対象として指定されたとしてもオーディオ装置は楽曲の再生を行うことができない。このような状態は、ユーザにとって好ましくない。
【0016】
したがって、削除対象が記憶手段に記憶されているオーディオデータであった場合、当該オーディオデータに紐付けられたダミーデータを検索し、当該ダミーデータについても記憶手段から削除する削除制御手段をさらに備えるようにオーディオ装置を構成するとよい(請求項4)。
【0017】
このようなオーディオ装置であれば、再生対象としてダミーデータが指定されたときにオーディオデータがないことによって再生できないということの発生を防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
【0019】
[構成の説明]
図1は、実施形態のオーディオ装置11、及び、そのオーディオ装置11に接続された装置類の概略構成を示すブロック図である。オーディオ装置11には、通信装置21及びスピーカ22が接続されている。
【0020】
(1)オーディオ装置11について
オーディオ装置11は、CDドライブ12、通信インタフェース13、記憶部14、表示部15、操作部16、再生部17、及び、制御部18を備える。
【0021】
CDドライブ12は、オーディオデータ等が記憶されたCD(図示せず)からデータを読み出すドライブである。
通信インタフェース13は、通信装置21と通信をするためのインタフェースであり、通信装置21を介してオーディオデータ等の各種データを図示しないサーバから取得することが可能である。
【0022】
記憶部14は、ハードディスクや、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶デバイスから構成され、CDドライブ12を介してCDより取得したオーディオデータや、通信装置21から取得したオーディオデータ等を記憶することができる。
【0023】
ここで、記憶部14に記憶されるデータについて図2を用いて説明する。図2(a)に示すように、記憶部14には、楽曲ファイル記憶領域14aと、プレイリストデータ記憶領域14bと、楽曲データベース領域14cとが設けられている。
【0024】
楽曲ファイル記憶領域14aには、楽曲ファイル又はダミーフィルが複数記憶可能になっている。なお、楽曲ファイルは、楽曲IDと、オーディオデータと、付随データ(楽曲タイトルデータ、アルバム名データ、アーティスト名データ、楽曲長データ等)とから構成される(図2(b)参照)。また、ダミーファイルは、楽曲IDと、オーディオデータと、付随データ(楽曲タイトルデータ、アルバム名データ、アーティスト名データ、楽曲長データ等)とから構成される(図2(c)参照)。
【0025】
プレイリストデータ記憶領域14bには、プレイリストデータが複数記憶可能になっている。なお、各プレイリストデータは、図示しないが、プレイリストIDと、複数の楽曲IDとから構成される。
【0026】
楽曲データベース領域14cには、市販されている楽曲に対応する付随データ(楽曲タイトルデータ、アルバム名データ、アーティスト名データ、楽曲長データ等)が楽曲データベースとして既に記憶されている。なお、この楽曲データベースを参照することにより、所望の楽曲の付随データが得られるようになっている。
【0027】
説明を図1に戻す。表示部15は、液晶パネルや有機ELパネル等の画像表示パネルからなり、楽曲情報(付随データにより表される情報)、再生楽曲の再生位置、ユーザに対するメッセージ等を表示することができるデバイスである。
【0028】
操作部16は、メカニカルなキースイッチや、表示部15の画像表示パネルに積層一体形成されたタッチパネル等からなり、ユーザからの指示を受け付けることができるデバイスである。
【0029】
再生部17は、D/Aコンバータや増幅器等からなり、オーディオデータを入力してアナログ音声信号に変換し、変換したものを増幅してスピーカ22に出力するデバイスである。
【0030】
制御部18は、CPU、ROM、RAM等の周知のマイコンからなり、ROMに記憶されたプログラムに基づいて各種の処理を実行し、CDドライブ12、通信インタフェース13、記憶部14、表示部15、操作部16及び再生部17を制御するデバイスである。
【0031】
(2)通信装置21について
通信装置21は、無線通信又は有線通信によりインターネット等の通信網に接続してデータを送受信することができる装置である。なお、通信先としては、オーディオデータを販売するサーバや、付随データを提供するサーバ等が考えられる。なお、これらのサーバについては図1には図示していない。
【0032】
(3)スピーカ22について
スピーカ22は、アナログ音声信号を入力して音声出力するデバイスである。出力されるものとしては、楽曲の他、ユーザへのメッセージ等もスピーカ22より出力される。
【0033】
[動作の説明]
次に、オーディオ装置11の動作について説明する。
(1)記憶処理
まず、記憶処理について、図3及び図4のフローチャートを用いて説明する。記憶処理は、制御部18が主導して実行する。また、記憶処理は、CDドライブ12に挿入されているCDからオーディオデータを取得する旨の指示をユーザが操作部16に対して行った際に実行される。また、記憶処理は、通信装置21を介してサーバからオーディオデータを取得する旨の指示をユーザが操作部16に対して行った際にも実行が開始される。
【0034】
制御部18は、記憶処理の実行を開始すると、まず記憶対象のオーディオデータの付随データを取得する(S105)。具体的には、ユーザがCDからオーディオデータを取得する旨の指示を行った場合には、そのCDに記憶されたTOC(Table Of Contents)情報に基づいて、記憶部14に記憶されている楽曲データベースを検索して取得、又は、楽曲データベースを提供しているサーバから取得する。また、ユーザが通信装置21を介してサーバからオーディオデータを取得する旨の指示を行った場合には、そのサーバから付随データをオーディオデータの取得に先立って取得する。
【0035】
続いて、S105で取得した付随データと、楽曲タイトルデータ、アルバム名データ、アーティスト名データ及び楽曲長データの項目において一致する付随データを有する楽曲ファイル(以下、「条件Aを満たす楽曲ファイル」と称す。)が、記憶部14の楽曲ファイル記憶領域14aに記憶されているか否かを検索して判定し、その判定結果によって処理を分岐する(S115)。条件Aを満たす楽曲ファイルが記憶部14の楽曲ファイル記憶領域14aに記憶されていると判定された場合は(S115:Yes)、S120へ処理を移行し、条件Aを満たす楽曲ファイルが記憶部14の楽曲ファイル記憶領域14aに記憶されていないと判定された場合は(S115:No)、S135へ処理を移行する。
【0036】
条件Aを満たす楽曲ファイルが記憶部14の楽曲ファイル記憶領域14aに記憶されていると判定された場合に進むS120では、同一の楽曲が既に記憶部14に記憶されていることをユーザへ報知する。具体的には、例えば、表示部15に「同一の曲が既に記憶されています」と表示させたり、同内容をスピーカ22から音声出力させたりすることによって報知する。
【0037】
続いて、オーディオデータを上書きするか否かをユーザに問い合わせ、その応答に基づいて処理を分岐する(S125)。具体的な問合せ方法としては、例えば、表示部15に「上書きしますか?」と表示させたり、スピーカ22から「上書きしますか」と音声出力させたりするとともに、ユーザからの操作部16に対する応答を受け付けることによって行う。また、処理の分岐は、ユーザがオーディオデータの上書きを希望した場合には、S130へ処理を移行し、ユーザがオーディオデータの上書きを希望しなかった場合には、本処理(記憶処理)を終了する。
【0038】
ユーザがオーディオデータの上書きを希望した場合に進むS130では、CD又はサーバからオーディオデータを取得し、記憶部14より検索された楽曲ファイル中のオーディオデータを、取得したオーディオデータによって上書きする。そして、本処理(記憶処理)を終了する。なお、上書きするステップが存在する理由は、何らかの理由によってオーディオデータが破損した場合にそれを修復することを可能にするためである。
【0039】
S115において、条件Aを満たす楽曲ファイルが記憶部14の楽曲ファイル記憶領域14aに記憶されていないと判定された場合に進むS135では、S105で取得した付随データと、楽曲タイトルデータ、アーティスト名データ及び楽曲長データの項目において一致する付随データを有する楽曲ファイル(以下、「条件Bを満たす楽曲ファイル」と称す。)が、記憶部14の楽曲ファイル記憶領域14aに記憶されているか否かを検索して判定し、その判定結果によって処理を分岐する(S135)。条件Bを満たす楽曲ファイルが記憶部14に記憶されている場合は(S135:Yes)、S140へ処理を移行し、条件Bを満たす楽曲ファイルが記憶部14に記憶されていない場合は(S135:No)、S145へ処理を移行する。
【0040】
条件Bを満たす楽曲ファイルが記憶部14に記憶されていると判定した場合に進むS140では、条件Bを満たす楽曲ファイルが記憶部14に記憶されていることを報知する。具体的には例えば、表示部15に「タイトル、アーティスト名、及び、長さが一致する曲が既に記憶されています」と表示させたり、同内容をスピーカ22から音声出力させたりすることによって報知する。そして、S205へ移行する(図4参照)。
【0041】
条件Bを満たす楽曲ファイルが記憶部14に記憶されていないと判定した場合に進むS145では、S105で取得した付随データと、楽曲タイトルデータ、アルバム名データ及びアーティスト名データの項目において一致する付随データを有する楽曲ファイル(以下、「条件Cを満たす楽曲ファイル」と称す。)が、記憶部14の楽曲ファイル記憶領域14aに記憶されているか否かを検索して判定し、その判定結果によって処理を分岐する。条件Cを満たす楽曲ファイルが記憶部14に記憶されている場合は(S145:Yes)、S150へ処理を移行し、条件Cを満たす楽曲ファイルが記憶部14に記憶されていない場合は(S145:No)、S155へ処理を移行する。
【0042】
条件Cを満たす楽曲ファイルが記憶部14に記憶されていると判定した場合に進むS150では、条件Cを満たす楽曲ファイルが記憶部14に記憶されていることを報知する。具体的には例えば、表示部15に「タイトル、アルバム名、及び、アーティスト名が一致する曲が既に記憶されています」と表示させたり、同内容をスピーカ22から音声出力させたりすることによって報知する。そして、S205へ移行する(図4参照)。
【0043】
条件Cを満たす楽曲ファイルが記憶部14に記憶されていないと判定した場合に進むS155では、S105で取得した付随データと、楽曲タイトルデータ及びアーティスト名データに項目において一致する付随データを有する楽曲ファイル(以下、「条件Dを満たす楽曲ファイル」と称す。)が、記憶部14の楽曲ファイル記憶領域14aに記憶されているか否かによって処理を分岐する。条件Dを満たす楽曲ファイルが記憶部14に記憶されている場合は(S155:Yes)、S160へ処理を移行し、条件Dを満たす楽曲ファイルが記憶部14に記憶されていない場合は(S155:No)、S165へ処理を移行する。
【0044】
条件Dを満たす楽曲ファイルが記憶部14に記憶されていると判定した場合に進むS160では、条件Dを満たす楽曲ファイルが記憶部14に記憶されていることを報知する。具体的には例えば、表示部15に「タイトル及びアーティスト名が一致する曲が既に記憶されています」と表示させたり、同内容をスピーカ22から音声出力させたりすることによって報知する。そして、S205へ移行する(図4参照)。
【0045】
条件Dを満たす楽曲ファイルが記憶部14に記憶されていないと判定した場合に進むS165では、S105で取得した付随データと、楽曲タイトルデータの項目において一致する付随データを有する楽曲ファイル(以下、「条件Eを満たす楽曲ファイル」と称す。)が、記憶部14の楽曲ファイル記憶領域14aに記憶されているか否かによって処理を分岐する。条件Eを満たす楽曲ファイルが記憶部14に記憶されている場合は(S165:Yes)、S170へ処理を移行し、条件Eを満たす楽曲ファイルが記憶部14に記憶されていない場合は(S165:No)、S175へ処理を移行する。
【0046】
条件Eを満たす楽曲ファイルが記憶部14に記憶されていると判定した場合に進むS170では、条件Eを満たす楽曲ファイルが記憶部14に記憶されていることを報知する。具体的には例えば、表示部15に「タイトルが一致する曲が既に記憶されています」と表示させたり、同内容をスピーカ22から音声出力させたりすることによって報知する。そして、S205へ移行する(図4参照)。
【0047】
条件Eを満たす楽曲ファイルが記憶部14に記憶されていると判定した場合に進むS175では、CD又はサーバからオーディオデータを取得して新規に楽曲ファイルを生成して記憶部14の楽曲ファイル記憶領域14aに記憶する。なお、CDドライブ12に挿入されているCDからオーディオデータを取得する旨の指示をユーザが操作部16に対して行ったことによって本記憶処理の実行が開始された場合には、CDからオーディオデータを取得する。一方、通信装置21を介してサーバからオーディオデータを取得する旨の指示をユーザが操作部16に対して行うことによって本記憶処理の実行が開始された場合には、通信装置21を介してサーバからオーディオデータを取得する。楽曲ファイルの生成は、取得したオーディオデータと、上述したS105で取得した付随データと、他の楽曲ファイル及びダミーファイルの楽曲IDと重ならないよう生成した楽曲IDと、に基づいて行われる。S175のステップを終えると、本処理(記憶処理)を終了する。
【0048】
説明を図4に移し、S205では、ユーザにオーディオデータの記憶方法を問い合わせる(S205)。そして、その応答に基づいて処理を分岐する(S210,S220,S230,S240)。具体的な問合せ方法としては、例えば、表示部15に「どのように記憶しますか?番号を選択してください。1:新規ファイルを作成して記憶。2:ダミーファイルを作成して記憶。3:既存ファイルを上書き。4:記憶しない。」と表示させたり、スピーカ22から同内容を音声出力させたりするとともに、ユーザからの操作部16に対する応答を受け付けることによって行う。また、処理の分岐は、ユーザが新規ファイルの作成を希望した場合には、S215へ処理を移行し、ユーザがダミーファイルの作成を希望した場合には、S225へ処理を移行し、ユーザが既存ファイルの上書きを希望した場合には、S235へ処理を希望し、ユーザが記憶しないことを希望した場合には、本処理(記憶処理)を終了する。なお、ユーザの応答結果がいずれでもなかった場合は、S245へ処理を移行する。
【0049】
ユーザが新規ファイルの作成を希望した場合に進むS215では、CD又はサーバからオーディオデータを取得して楽曲ファイルを作成し、記憶部14の楽曲ファイル記憶領域14aに記憶させる。なお、CDドライブ12に挿入されているCDからオーディオデータを取得する旨の指示をユーザが操作部16に対して行ったことによって本記憶処理の実行が開始された場合には、CDからオーディオデータを取得する。一方、通信装置21を介してサーバからオーディオデータを取得する旨の指示をユーザが操作部16に対して行うことによって本記憶処理の実行が開始された場合には、通信装置21を介してサーバからオーディオデータを取得する。楽曲ファイルの生成は、取得したオーディオデータと、上述したS105で取得した付随データと、他の楽曲ファイル及びダミーファイルの楽曲IDと重ならないよう生成した楽曲IDと、に基づいて行われる。S215のステップを終えると、本処理(記憶処理)を終了する。
【0050】
ユーザがダミーファイルの作成を希望した場合に進むS225では、ダミーファイルを生成し、記憶部14の楽曲ファイル記憶領域14aに記憶させる。ダミーファイルの生成は、他の楽曲ファイル及びダミーファイルの楽曲IDと重ならないよう生成した楽曲IDと、オーディオデータのダミーデータと、上述したS105で取得した付随データと、に基づいて行われる。なお、ダミーデータは、S105で取得した付随データに基づいて記憶部14から検索された楽曲ファイルについてのリンクデータ(ファイルのパス及び楽曲ID)である。S225のステップを終えると、本処理(記憶処理)を終了する。
【0051】
ユーザが既存ファイルの上書きを希望した場合に進むS235では、CD又はサーバからオーディオデータを取得し、記憶部14より検索された楽曲ファイル中のオーディオデータを、取得したオーディオデータによって上書きする。なお、CDドライブ12に挿入されているCDからオーディオデータを取得する旨の指示をユーザが操作部16に対して行ったことによって本記憶処理の実行が開始された場合には、CDからオーディオデータを取得する。一方、通信装置21を介してサーバからオーディオデータを取得する旨の指示をユーザが操作部16に対して行うことによって本記憶処理の実行が開始された場合には、通信装置21を介してサーバからオーディオデータを取得する。上書きするステップが存在する理由は、何らかの理由によってオーディオデータが破損した場合にそれを修復することを可能にするためである。S235のステップを終えると、本処理(記憶処理)を終了する。
【0052】
ユーザの応答結果が上記いずれでもなかった場合に進むS245では、ユーザにエラーを報知する。具体的には例えば、表示部15に「指令が適切ではありません」と表示させたり、スピーカ22から同内容を音声出力させたりすることによって行う。S245のステップを終えると、本処理(記憶処理)を終了する。
【0053】
(2)再生処理
次に再生処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。再生処理は、制御部18が主導して実行する。また、再生処理は、ユーザが再生を希望するファイル又はプレイリストを指定して再生の指示を操作部16に対して行った際に実行が開始される。なお、以下の説明では、単一のファイルが指定された場合について説明する。プレイリストが指定された場合については、プレイリストデータ中の楽曲IDによって特定されるファイルそれぞれに対して、以下の再生処理が繰り返しなされるものとして説明を省略する。
【0054】
制御部18は、再生処理の実行を開始すると、指定されたファイルを記憶部14の楽曲ファイル記憶領域14aの中から特定する(S305)。
続いて、特定したファイルが、楽曲ファイルであるかダミーファイルであるかを判定して処理を分岐する(S310)。具体的には、特定したファイル内にオーディオデータが存在する場合には楽曲ファイルであると判定して、S320に処理を移行し、特定したファイル内にダミーデータ(リンクデータ)が存在する場合にはダミーファイルであると判定して、S315に処理を移行する。
【0055】
特定したファイルはダミーファイルであると判定した場合に進むS315では、ダミーデータより特定される楽曲ファイルを記憶部14の楽曲ファイル記憶領域14aから検索し、S320へ処理を移行する。
【0056】
S320では、S305で検索されて見つかった楽曲ファイルに含まれるオーディオデータ又はS315で検索されて見つかった楽曲ファイルに含まれるオーディオデータに基づいて、楽曲の再生を開始する。再生が終了すると本処理(再生処理)を終了する。
【0057】
(3)削除処理
次に削除処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。削除処理は、制御部18が主導して実行する。また、削除処理は、ユーザが削除を希望する一つのファイルを指定して削除指示を操作部16に対して行った際に実行が開始される。
【0058】
制御部18は、削除処理の実行を開始すると、まず削除対象のファイルを記憶部14の楽曲ファイル記憶領域14aの中から特定し、その特定した削除対象のファイルがダミーファイルであるか否かを判定する(S405)。この判定は、削除対象のファイル中にダミーデータ(リンクデータ)が存在しているか否かによって行うことができる。削除対象のファイルはダミーファイルであると判定した場合は(S405:Yes)、S410へ処理を移行し、削除対象のファイルはダミーファイルでないと判定した場合は(S405:No)、S415へ処理を移行する。
【0059】
削除対象のファイルはダミーファイルであると判定した場合に進むS410では、当該ダミーファイルを記憶部14の楽曲ファイル記憶領域14aから削除する。そして、本処理(削除処理)を終了する。
【0060】
削除対象のファイルはダミーファイルでない、つまり楽曲ファイルであると判定した場合に進むS415では、当該削除対象の楽曲ファイルはダミーファイルにリンクされているか否かを判定する。具体的には、記憶部14の楽曲ファイル記憶領域14aに記憶されている全てのダミーファイルのダミーデータ(リンクデータ)を調べることによって行う。削除対象の楽曲ファイルはダミーファイルにリンクされていると判定した場合は(S415:Yes)、S425へ処理を移行し、削除対象の楽曲ファイルはダミーファイルにリンクされていないと判定した場合は(S415:No)、S420へ処理を移行する。
【0061】
削除対象の楽曲ファイルはダミーファイルにリンクされていないと判定した場合に進むS420では、削除対象の楽曲ファイルを記憶部14の楽曲ファイル記憶領域14aから削除する。そして、本処理(削除処理)を終了する。
【0062】
削除対象の楽曲ファイルはダミーファイルにリンクされていると判定した場合に進むS425では、削除対象の楽曲ファイルには、リンクしているダミーファイルがあることを報知する。具体的には例えば、表示部15に「削除対象の楽曲ファイルには、リンクしているダミーファイルがあります」と表示させたり、スピーカ22から同内容を音声出力させたりすることによって行う。続いて、それらのダミーファイルも一緒に削除するかどうかをユーザに問い合わせる(S430)。具体的には例えば、表示部15に「リンクしているダミーファイルも削除してよいですか?」と表示させたり、スピーカ22から同内容を音声出力させたりすることによって行う。そして、ユーザからの操作部16に対する応答を受け付け、その応答結果が、リンクしているダミーファイルも削除するという応答であった場合は(S430:Yes)、S435へ処理を移行し、リンクしているダミーファイルは削除しないという応答であった場合は(S430:No)、S440へ処理を移行する。
【0063】
リンクしているダミーファイルも削除するという応答であった場合に進むS435では、削除対象の楽曲ファイルにリンクしている全てのダミーファイルを記憶部14の楽曲ファイル記憶領域14aから削除する。そして、本処理(削除処理)を終了する。
【0064】
リンクしているダミーファイルは削除しないという応答であった場合に進むS440では、楽曲ファイルのみを削除するか否かをユーザに問い合わせる。具体的には例えば、表示部15に「削除対象の楽曲ファイルのみを削除しますか?」と表示させたり、スピーカ22から同内容を音声出力させたりすることによって行う。そして、ユーザからの操作部16に対する応答を受け付け、その応答結果が、削除対象の楽曲ファイルを削除するという応答であった場合には(S440:Yes)、S445に移行し、削除対象の楽曲ファイルは削除しないという応答であった場合には(S440:No)、本処理(削除処理)を終了する。
【0065】
楽曲ファイルのみを削除するという応答であった場合に進むS445では、ダミーファイルの再生ができなくなることを報知する。具体的には例えば、表示部15に「削除対象の楽曲ファイルにリンクされているダミーファイルの再生は行えなくなります」と表示させたり、スピーカ22から同内容を音声出力させたりすることによって行う。そして、削除対象の楽曲ファイルを記憶部14の楽曲ファイル記憶領域14aから削除する。その後、本処理(削除処理)を終了する。
【0066】
[実施形態の効果]
上記実施形態のオーディオ装置11によれば、楽曲単位で楽曲ファイル又はダミーファイルが記憶部14に記憶され(記憶処理のS215,S225等参照)、楽曲ファイル又はダミーファイルが選択されることにより、楽曲の再生がなされる(再生処理参照)。このため、ユーザは従来のようにプレイリストを介した選択を行う必要を強いられることなく、例えば、記憶部14に記憶された全楽曲の一覧から再生を希望する楽曲を選択したり、アルバム単位ではない任意のプレイリストを作成したりすることを容易に行うことができる。つまり、上記実施形態のオーディオ装置11は、従来のオーディオ装置と比較して使い勝手が良い。
【0067】
また、上記実施形態のオーディオ装置11は、同一視できるオーディオデータが既に記憶されているか否かの判定に関し、タイトルの一致による判定のみならず、オーディオデータが属するアルバム名、オーディオデータについてのアーティスト名、オーディオデータの演奏時間等の一致についても考慮して判定するようになっている(記憶処理のS115,S135,S145,S155参照)。
【0068】
したがって、記憶対象のオーディオデータと同一視できるオーディオデータが記憶部14に記憶されているか否かの判定を精度よく行うことができる。
また、ユーザが記憶部14にダミーデータの代わりにオーディオデータを記憶させる旨の応答をすれば(S210:Yes)、記憶対象のオーディオデータと同一視できるオーディオデータが記憶部14に記憶されていると判定された場合でも、記憶部14にダミーデータの代わりにオーディオデータを記憶させることができるようになっている(S215)。
【0069】
したがって、上記実施形態のオーディオ装置11は、ユーザが記憶部14にダミーデータの代わりにオーディオデータを記憶させたいと考えた場合にそれを実現することができ、使い勝手がよい。
【0070】
また、削除対象が楽曲ファイルであった場合(S405:No)、当該楽曲ファイルに紐付けられたダミーファイルを検索し、当該ダミーファイルについても記憶部14から削除することができる(S430:Yes,S435)。
【0071】
したがって、上記実施形態のオーディオ装置11によれば、再生対象としてダミーファイルが指定されたときに対応する楽曲ファイルがないことによって再生できないということの発生を防止することもできる。
【0072】
[他の実施形態]
(1)上記実施形態のオーディオ装置11は、CDドライブ12を備えていたが、CDドライブ12の代わりに、DVDドライブ、MDドライブ等であってもよい。そして、これらのドライブに挿入されたオーディオデータ記憶媒体からオーディオデータを取得するようになっていてもよい。
【0073】
また、通信インタフェース13の通信相手として、ポータブルタイプのオーディオデータ記憶再生装置(例えば、mp3プレイヤー等)であってもよい。そして、このオーディオデータ記憶再生装置からオーディオデータを取得するようになっていてもよい。
【0074】
(2)上記実施形態のオーディオ装置11は、付随データ中のどのような項目が一致する楽曲ファイルが見つかったかをユーザに報知し、その後にユーザに記憶方法を問合せ、その応答にしたがって動作するようになっていたが、ユーザに問い合わせることなく、所定の項目が一致する楽曲ファイルが見つかったらダミーファイルを作成して記憶部14に記憶させるようになっていてもよい。
【0075】
このようなオーディオ装置11でも、ユーザは従来のようにプレイリストを介した選択を行う必要を強いられることなく、例えば、記憶部14に記憶された全楽曲の一覧から再生を希望する楽曲を選択したり、アルバム単位ではない任意のプレイリストを作成したりすることを容易に行うことができる。
【0076】
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲に記載した用語との対応を示す。
記憶部14が記憶手段に相当し、CDドライブ12及び通信インタフェース13が取得手段に相当し、制御部18判定手段及び記憶制御手段に相当し、再生部17が再生手段に相当し、操作部16が受付手段に相当する。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】オーディオ装置、及び、そのオーディオ装置に接続された装置類の概略構成を示すブロック図である。
【図2】記憶部に記憶されるデータについて説明するための説明図である。
【図3】記憶処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】記憶処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】再生処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】削除処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0078】
11…オーディオ装置、12…CDドライブ、13…通信インタフェース、14…記憶部、14a…楽曲ファイル記憶領域、14b…プレイリストデータ記憶領域、14c…楽曲データベース領域、15…表示部、16…操作部、17…再生部、18…制御部、21…通信装置、22…スピーカ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
書き換え可能な不揮発性の記憶手段を備えたオーディオ装置であって、
オーディオデータとそのオーディオデータのタイトルデータとを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得される前記オーディオデータを前記記憶手段へ記憶させることに先立ち、前記取得手段より取得した前記タイトルデータと、前記記憶手段に既に記憶されている前記タイトルデータとに基づいて記憶対象の前記オーディオデータと同一視できるオーディオデータが前記記憶手段に記憶されているか否かを判定する判定手段と、
記憶対象の前記オーディオデータと同一視できるオーディオデータが前記記憶手段に記憶されていないと前記判定手段によって判定された場合は、前記取得手段より取得した記憶対象の前記オーディオデータと前記タイトルデータとを前記記憶手段に記憶させ、一方、記憶対象の前記オーディオデータと同一視できるオーディオデータは前記記憶手段に記憶されていると前記判定手段によって判定された場合は、記憶対象の前記オーディオデータの代わりに、前記記憶手段に記憶されている前記オーディオデータを特定可能な情報を含むダミーデータを、前記タイトルデータとともに前記記憶手段に記憶させることを可能とした記憶制御手段と、
再生対象が前記記憶手段に記憶されている前記オーディオデータであった場合はそのオーディオデータに基づいて音声信号を出力し、再生対象が前記記憶手段に記憶されている前記ダミーデータであった場合はそのダミーデータより特定できる前記オーディオデータに基づいて音声信号を出力する再生手段と、
を備えることを特徴とするオーディオ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のオーディオ装置において、
前記取得手段は、前記タイトルデータに加え、前記オーディオデータが属するアルバム名、前記オーディオデータについてのアーティスト名、又は、前記オーディオデータの演奏時間の少なくともいずれか一つについても追加データとして取得し、
前記判定手段は、前記取得手段が取得した前記タイトルデータ及び前記追加データと、前記記憶手段に既に記憶されている前記タイトルデータ及び前記追加データとに基づいて記憶対象の前記オーディオデータと同一視できるオーディオデータが前記記憶手段に記憶されているか否かを判定し、
前記記憶制御手段は、前記タイトルデータに加えて前記追加データも前記記憶手段に記憶させること、
を特徴とするオーディオ装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のオーディオ装置において、
ユーザから指示を受け付けるための受付手段をさらに備え、
前記記憶制御手段は、記憶対象の前記オーディオデータと同一視できるオーディオデータが前記記憶手段に記憶されていると判定された場合でも、前記オーディオデータを前記記憶手段に記憶させる旨の指示を前記受付手段を介してユーザから受け付けた場合は、前記ダミーデータの代わりに、前記取得手段より取得した前記オーディオデータを前記記憶手段に記憶させること、
を特徴とするオーディオ装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれかに記載のオーディオ装置において、
削除対象が前記記憶手段に記憶されている前記オーディオデータであった場合、当該オーディオデータに紐付けられた前記ダミーデータを検索し、当該ダミーデータについても前記記憶手段から削除する削除制御手段をさらに備えること、
を特徴とするオーディオ装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2009−122608(P2009−122608A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−299439(P2007−299439)
【出願日】平成19年11月19日(2007.11.19)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】