説明

オーバーレイ原紙

【課題】湿潤引張強度に優れ、かつ、成型板とした際の透明性に優れたオーバーレイ原紙を提供する。
【解決手段】重合度が860以上であり、かつαセルロース含有率が85〜92重量%である天然パルプ繊維100重量部に対し、ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン系湿潤紙力剤を0.3〜2.0重量部添加したパルプスラリーを湿式抄紙して、湿潤引張強度に優れ、かつ成型板とした際の透明性にも優れたオーバーレイ原紙を得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に熱硬化性樹脂化粧板に用いる、湿潤引張強度及び成型板とした際の透明性に優れるオーバーレイ原紙に関する。
【背景技術】
【0002】
メラミン化粧板に代表される熱硬化性樹脂化粧板では、パターン層(化粧層)の印刷柄の保護や、耐摩耗性、耐薬品性等の付与、更には意匠を目的としてオーバーレイ層が設けられる。オーバーレイ層は化粧板の最表層であり、主な意匠層となるパターン層の色柄を妨げてはならず、高い透明性が要求される。これは、オーバーレイ層に意匠材を含む場合でも同様で、意匠材以外の部分が透明となることで高い意匠性が発揮される。オーバーレイ層は、一般に熱硬化性樹脂を被覆したオーバーレイ紙からなり、オーバーレイ原紙には着色不純物の少ない高度に蒸解、漂白処理された天然パルプ繊維が使用される。また、熱硬化性樹脂を被覆する際の樹脂の浸透性を阻害しないように、パルプ繊維の叩解は軽度に抑えられる。当然、原紙坪量の低いものほど成型板とした際の透明性は良く、18〜50g/mのものが一般的である。
【0003】
一方、オーバーレイ原紙には、メラミンホルムアルデヒド樹脂等の水溶液又は水分散樹脂を被覆する際に、紙切れを起こさない十分な湿潤引張強度が要求される。紙への湿潤引張強度付与方法としては、メラミンホルムアルデヒド系、尿素ホルムアルデヒド系、ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン系の湿潤紙力剤を内添する方法が一般的である。近年、メラミンホルムアルデヒド系、及び尿素ホルムアルデヒド系湿潤紙力剤については、遊離ホルムアルデヒドが発生し、作業環境の悪化を招くことから、ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン系湿潤紙力剤への切り替えが行われている。
オーバーレイ原紙においても、ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン系湿潤紙力剤の使用が増えているが、該紙力剤には熱硬化した際に紙を変色させたり、熱硬化性樹脂を被覆する際に樹脂のパルプへの浸透を阻害して、成型板とした際にオーバーレイ層が白濁してしまうという問題がある。したがって、添加量としてはパルプ繊維100重量部に対して2.0重量部以下に制限されてしまい、湿潤引張強度にはパルプ繊維自体の強度特性が大きく反映される。
【0004】
しかしながら、前述のとおりオーバーレイ原紙には高度に蒸解、漂白処理された天然パルプ繊維が使用されるが、該パルプ繊維はヘミセルロースやリグニンといった強度特性に寄与する成分が少なく、十分な湿潤引張強度が得られにくい。また、軽度に叩解されている、低坪量であるといった特徴も、湿潤引張強度が得られにくい要因となっている。
【0005】
紙の透明性と強度特性を両立する方法として、非木材繊維の柔細胞を抄紙する方法(特許文献1)、バクテリアセルロースを混抄する方法(特許文献2)、微細繊維化パルプを混抄する方法(特許文献3)、繊維状デンプンを混抄する方法(特許文献4)が公知であるが、いずれの場合も紙自体が緻密となり、熱硬化性樹脂の浸透を阻害してしまうため、成型板とした際に十分な透明性が得られない。
また、粘化カチオン化変性デンプン粒を内添する方法(特許文献5)や、硫酸、リン酸等の強酸、又は塩化亜鉛、又はチオシアン化リチウム等の塩基類でパルプ表面をコロイド化する方法(特許文献6)が提案されているが、これらの方法の場合、パルプ繊維間の空隙自体がなくなってしまい、熱硬化性樹脂を浸透できない。
その他、ポリオレフィン系合成パルプを混抄し、溶着させてから透明化剤で含浸処理する方法(特許文献7)も公知であるが、透明化剤として熱硬化性樹脂を用い含浸、熱圧成型した場合、ポリオレフィン系合成繊維と熱硬化性樹脂が分離してしまい透明とはならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−75199号公報
【特許文献2】特開H9−195193号公報
【特許文献3】特開H8−188980号公報
【特許文献4】特開H6−192992号公報
【特許文献5】特開H4−209897号公報
【特許文献6】特公S36−1702号公報
【特許文献7】特開S50−35409号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、従来技術のもつ欠点を克服した、湿潤引張強度に優れ、かつ、成型板とした際の透明性に優れたオーバーレイ原紙を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
発明者らは、かかる課題を解決するため研究の結果、天然パルプ繊維の重合度と、該パルプ繊維のαセルロース含有率が、オーバーレイ原紙の湿潤引張強度及び成型板とした際の透明性に影響を与えていることを見出し、前記課題の解決に至った。
【0009】
すなわち、本願発明は、
(1)重合度が860以上であり、かつαセルロース含有率が85〜92重量%である天然パルプ繊維100重量部に対し、ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン系湿潤紙力剤を0.3〜2.0重量部添加したパルプスラリーを湿式抄紙して得られるオーバーレイ原紙、
を提供するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、湿潤引張強度に優れ、かつ、成型板とした際の透明性に優れたオーバーレイ原紙が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を具体的に説明する。
本発明に用いられる天然パルプ繊維は、重合度が860以上であり、かつαセルロース含有率が85〜92重量%である。重合度が860より小さいパルプ繊維では、成型板とした際の透明性が低下してしまう。また、重合度が860以上のパルプ繊維であっても、αセルロース含有率が92重量%より高いと、湿潤引張強度が低下してしまう。また、αセルロース含有率が85重量%より低いパルプ繊維では、湿潤引張強度は得られるが、残留リグニン等による着色があり、成型板とした際の透明性が低下してしまう。
【0012】
天然パルプ繊維の種類については特に限定しないが、成型板とした際に透明性を阻害する不純物や異物の少ない高度に蒸解、漂白処理された木材パルプ繊維が望ましく、例えば、針葉樹晒しクラフトパルプ(NBKP)、広葉樹晒しクラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒しサルファイトパルプ(NBSP)、広葉樹晒しサルファイトパルプ(LBSP)針葉樹溶解クラフトパルプ(NDKP)、広葉樹溶解クラフトパルプ(LDKP)、針葉樹溶解サルファイトパルプ(NDSP),広葉樹溶解サルファイトパルプ(LDSP)等がある。これらを単独若しくは混合して使用することで、重合度が860以上かつαセルロース含有率が85〜92重量%の天然繊維パルプを得ることができる。なお重合度、αセルロース含有率は、実施例の測定方法による。叩解度はカナダ標準ろ水度550〜800mlのものが望ましく、叩解度をカナダ標準ろ水度550mlより小さくしてしまうと、紙が緻密になり熱硬化性樹脂の浸透を阻害して、成型板とした際に透明性が得られない。
【0013】
本発明に用いられるポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン系湿潤紙力剤は、一般にジカルボン酸、アジピン酸、ジエチレントリアミンを反応させて得られるポリアミドポリアミン樹脂にエピクロロヒドリンを反応させて生成されるが、副生成物として変異原性の指摘される、エピクロロヒドリン、1,3−ジクロロプロパノール、3−クロロ−1,2−プロパンジオール等の低分子有機ハロゲン化合物を含んでいる。近年、製紙薬品メーカーでは、種々の低分子有機ハロゲン化合物低減の取り組みがなされており、最近では低分子ハロゲン化合物を1重量%未満とした製品が市販されている。本発明においても、低分子有機ハロゲン化合物含有量の少ないポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン系湿潤紙力剤を使用することが望ましい。
【0014】
熱硬化性樹脂化粧板製造における樹脂の紙への被覆方法として、最も一般的に用いられるのはディッピングによる含浸法である。ディッピングによる含浸法では、オーバーレイ原紙に少なくとも0.15kg/15mm以上の湿潤引張強度が要求される。よって、ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン系湿潤紙力剤の添加量としては、対パルプ0.3〜2.0重量部添加することが好ましい。0.3重量部より少なければ、十分な湿潤引張強度は得られず、2.0重量部より多ければ、湿潤紙力剤自体による変色や熱硬化性樹脂の紙への浸透阻害で、成型板とした際の透明性が低下してしまう。また、コストの面からも望ましくない
【0015】
本発明においては、必要に応じて紙力助剤、pH調整剤、粘剤、消泡剤等の各種製紙用薬品を添加することができる。紙力助剤としては、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カチオン変性デンプン、酸化デンプン、植物ガム、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリビニルアミン等があるが、成型板とした際の透明性の点からカルボキシメチルセルロースが望ましい。pH調整剤としては、アルミン酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、リン酸ナトリウム、硫酸アルミニウム、クエン酸等が用いられる。粘剤としては、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリリン酸塩等があるが、良好な地合いを得るにはポリエチレンオキサイドが望ましい。消泡剤としては、脂肪酸エステル系、高級アルコール系、シリコーン系等があるが、いずれのものを使用してもよい。
【0016】
更に、化粧板表面に耐摩耗性を付与するために、必要に応じて研磨材を混抄することができる。研磨材の種類としては、酸化アルミニウム、シリカ、炭化ケイ素、炭化タングステン、ガラス繊維、微小ガラス、セラミックファイバー、アスベスト等が例示される。
【0017】
また、意匠を目的として、必要に応じて意匠材を混抄することもできる。意匠材の種類としては、特に限定しないが、ガラスフレークや雲母片の表面に金属を被覆した高輝性粒子や、レーヨン、ポリエステル、ナイロン等の合成繊維、麻、竹、藁等の非木材繊維が挙げられる。
【0018】
オーバーレイ原紙の抄紙方法としては、長網、丸網、傾斜ワイヤー、あるいは多層抄きの各抄紙機が用いられているが、いずれの方法でもよい。
【0019】
得られる原紙の坪量は15〜60g/mとなるように抄紙することが望ましい。15g/mより低い坪量では、原紙の湿潤引張強度が弱く、樹脂を被覆する際に紙切れしてしまう。一方、60g/mより高い坪量では、成型板とした際の透明性が低下してしまう。
【0020】
本発明のオーバーレイ原紙に、熱硬化性樹脂を被覆することにより、透明性の高いオーバーレイが得られる。樹脂は、一般的に被覆に使用できるものであれば何でもよいが、透明性や強度等の面から、メラミンホルムアルデヒド樹脂が望ましい。
最適な被覆樹脂量は、成型方法、樹脂の種類により異なるが、通常の成型方法であれば、原紙に対し150〜350重量%とすることが望ましい。また、パターン紙(化粧紙)に樹脂を被覆せず、オーバーレイ原紙のみに樹脂を被覆して熱圧成型するドライラミネート製法では、含浸樹脂量を350〜600重量%とすることが望ましい。樹脂の被覆方法としては、含浸法、塗工法等あるが、いずれの方法でもよい。
【実施例】
【0021】
次に、本発明を実施例により更に具体的に説明する。なお、本実施例、比較例における評価は以下の方法で行った。
【0022】
<評価方法>
(1)重合度
JIS P8215の銅エチレンジアミン粘度法に準じて、測定を行った。測定によって得られた極限粘度数
[η]から、Staudingerの粘度則に従った以下の計算式より重合度DPを求めた。
DP=[η]/5.7×10−3
【0023】
(2)αセルロース含有率
JIS P8101に準じて、測定を行った。
【0024】
<評価方法>
(3)湿潤引張強度
JIS P8135の一般法に準じて、測定を行った。
【0025】
(4)透明性
後述の方法で作製した黒バック成型板について、分光光度計(マクベス社製、MS−2020)を用い、オーバーレイなしの成型板を標準として、オーバーレイありの成型板とのL*a*b*表色系の色差(デルタE)を測定して透明性の指標とした。数値が小さいほど透明性はよく、評価の目安としては、0.3以上の差があれば目視で優劣の判断ができる。
・黒バック成型板
サンプルとして、メラミンホルムアルデヒド樹脂を原紙に対して195〜215重量%含浸したオーバーレイ紙を用いた。パターン紙(化粧紙)として、メラミンホルムアルデヒド樹脂を原紙に対して90〜110重量%含浸した、坪量80g/mの黒色化粧板原紙を3枚用いた。オーバーレイ紙とパターン紙を、フェノール樹脂を含浸したフェノールコア(太田コア)の上に積層し、温度130〜140℃、圧力60〜80kg/cm、加熱時間15分、冷却時間7分で熱圧成型して黒バック成型板を作製した。測色標準とするオーバーレイなしの成型板は、パターン紙とフェノールコアのみを積層して、上記条件で成型を行った。
【0026】
(実施例1)
パルプ繊維として、インターコンチネンタル(NBKP、キャンフォー社製)を未叩解(カナダ標準ろ水度715ml)のまま用い、パルプ繊維100重量部に対してポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン系湿潤紙力剤としてWS−4052(星光PMC製)を0.8重量部添加し、紙力助剤としてカルボキシメチルセルロースを0.27重量部添加して、セミオートマチック角型抄紙機(熊谷理機製)を用いて坪量23g/mのオーバーレイ原紙を得た。
【0027】
(実施例2)
実施例1において、パルプ繊維をタラスコン92(NBKP、テンベック社製)に代え、未叩解(カナダ標準ろ水度749ml)のまま用いた以外は実施例1と同様に実施してオーバーレイ原紙を得た。
【0028】
(実施例3)
実施例1において、パルプ繊維をアラバマパイン(NBKP、アラバマパインパルプ社製)に代え、未叩解(カナダ標準ろ水度747ml)のまま用いた以外は実施例1と同様に実施してオーバーレイ原紙を得た。
【0029】
(比較例1)
実施例1において、パルプ繊維をスーパープラストVS(NBSP、ボルガード社製)に代え、未叩解(カナダ標準ろ水度742ml)のまま用いた以外は実施例1と同様に実施してオーバーレイ原紙を得た。
【0030】
(比較例2)
実施例1において、パルプ繊維をサンタフェ(LBKP、CMPC社製)に代え、未叩解(カナダ標準ろ水度662ml)のまま用いた以外は実施例1と同様に実施してオーバーレイ原紙を得た。
【0031】
(比較例3)
実施例1において、パルプ繊維をポロサニア(NDSP、レオニア社製)に代え、未叩解(カナダ標準ろ水度786ml)のまま用いた以外は実施例1と同様に実施してオーバーレイ原紙を得た。
【0032】
上記の実施例1〜3、比較例1〜3について、パルプ繊維の重合度、パルプ繊維のαセルロース含有率、原紙の湿潤引張強度、成型板とした際の透明性の評価結果を、表1に示す。
【0033】
【表1】

【0034】
表1に示したとおり、実施例1〜3で作製したオーバーレイ原紙は、比較例1、2で作製したオーバーレイ原紙にくらべ、成型板とした際の透明性に優れていた。また、比較例3で作製したオーバーレイ原紙は、実施例1〜3で作製したオーバーレイ原紙にくらべ、成型板とした際の透明性は同等以上であったが湿潤引張強度に劣っていた。以上の結果より、実施例1〜3で作製したオーバーレイ原紙は、湿潤引張強度に優れ、かつ成型板とした際の透明性にも優れていた。
【0035】
(実施例4)
パルプ繊維として、ヒントン(NBKP、ウエストフレザー社製)をカナダ標準ろ水度740mlとなるまで軽度に叩解し、パルプ繊維100重量部に対してポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン系湿潤紙力剤としてWS−4052(星光PMC製)を0.7重量部添加し、紙力助剤としてカルボキシメチルセルロースを0.24重量部添加して、セミオートマチック角型抄紙機(熊谷理機製)を用いて坪量34g/mのオーバーレイ原紙を得た。
【0036】
(比較例4)
実施例4において、パルプ繊維をスーパープラストVS(NBSP、ボルガード社製)に代え、カナダ標準ろ水度730mlとなるまで軽度に叩解して用いた以外は実施例4と同様に実施してオーバーレイ原紙を得た。
【0037】
上記の実施例4、比較例4について、パルプ繊維の重合度、パルプ繊維のαセルロース含有率、原紙の湿潤引張強度、成型板とした際の透明性の評価結果を、表2に示す。
【0038】
【表2】

【0039】
表2に示したとおり、実施例4で作製したオーバーレイ原紙は、比較例4で作製したオーバーレイ原紙にくらべ、成型板とした際の透明性に優れ、湿潤引張強度にも優れていた。

【産業上の利用可能性】
【0040】
以上説明してきたように、本発明によると、湿潤引張強度に優れ、かつ、成型板とした際の透明性に優れたオーバーレイ原紙が得られるため、生産性のよい、より色柄の鮮明な化粧板の製造が可能となる。この化粧板は、建材、家具等の材料として好適に用いることができる。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
重合度が860以上であり、かつαセルロース含有率が85〜92重量%である天然パルプ繊維100重量部に対し、ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン系湿潤紙力剤を0.3〜2.0重量部添加したパルプスラリーを湿式抄紙して得られるオーバーレイ原紙。


【公開番号】特開2010−242256(P2010−242256A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−92136(P2009−92136)
【出願日】平成21年4月6日(2009.4.6)
【出願人】(000142252)株式会社興人 (182)
【Fターム(参考)】