説明

カウンタケース取付構造

【課題】カウンタケース取付構造において、カウンタケースの高さを小さく抑える。
【解決手段】カウンタケース4をリール本体1の上部の連結部材7cに取り付けるには、カウンタケース4を上部の連結部材7cの上面に載置した状態で、カウンタケース4の2つの突出部4bの上側から2つのボルト部材70を2つの貫通孔4cを貫通させて、2つのボルト部材70の雄ねじ部70bを上部の連結部材7cの上側に突出して形成された2つのボス部7eの2つの雌ねじ部7fに螺合させることによって、カウンタケース4を上部の連結部材7cに固定している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カウンタケース取付構造、特に、釣り用リールのカウンタケースをリール本体の上部に取り付ける釣り用リールのカウンタケース取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、釣り用リールは、リール本体と、リール本体に装着されたスプールと、スプールを回転させるハンドルとを備えている。このような釣り用リールのうち、電動リールやカウンタリールでは、リール本体の枠部材(フレーム)の上部には、カウンタケースが固定されている。カウンタケースの上面には、水深表示用の液晶ディスプレイからなる表示部と、表示部の周囲に設けられ各種の操作を行うスイッチ操作部とが配置されている。カウンタケースの内部には、表示部やスイッチ操作部に接続され表示部等を制御するための電気部品が収納されている。
【0003】
このようなカウンタケースは、カウンタケースの下部に突出し下側が開口する雌ねじ部を有するボス部が形成されており、カウンタケースを枠部材の上部に載置したとき枠部材を上下方向に貫通する貫通孔にボス部を貫通させた状態で、下側から挿入されたボルト部材を螺合することによって、カウンタケースを枠部材に引っ張り固定するものが知られている(たとえば、非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【非特許文献1】インターネット<URL:http://fservice.shimano.co.jp/part/pdf/02499.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記従来のカウンタケースは、カウンタケースの下部に突出するボス部が形成されているので、ボルト部材の掛かり長さを十分に確保するためには、カウンタケースのボス部の高さを大きく形成する必要が生じる。このように、ボス部の高さを大きく形成すると、カウンタケースの高さが大きくなり、リール全体が大型化するおそれがある。
【0006】
本発明の課題は、カウンタケース取付構造において、カウンタケースの高さを小さく抑えることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
発明1に係る釣り用リールのカウンタケース取付構造は、釣り用リールのカウンタケースをリール本体の上部に取り付ける釣り用リールのカウンタケース取付構造であって、ボス部と、貫通孔と、固定部材とを備えている。ボス部は、リール本体の上面に上側に突出して形成され、上側に開口する雌ねじ部を有している。貫通孔は、カウンタケースに上下方向に貫通して形成されている。固定部材は、カウンタケースの上側から装着され、頭部と、雄ねじ部とを有している。頭部は、カウンタケースの上面に接触している。雄ねじ部は、頭部の先端に頭部より小径に形成され、貫通孔を貫通して雌ねじ部に螺合している。
【0008】
このカウンタケース取付構造では、リール本体の上面に上側に突出して形成されたボス部に、カウンタケースの上側から固定部材を装着することによって、カウンタケースをリール本体に固定している。ここでは、リール本体の上面にボス部が設けられているので、従来のようにカウンタケースにボス部を設ける必要がなくなり、このため、カウンタケースの高さを小さく抑えることができる。
【0009】
発明2に係るカウンタケース取付構造は、発明1のカウンタケース取付構造において、リール本体は、枠部材と、第1側カバー及び第2側カバーとを有している。枠部材は、少なくとも上部に配置され両側部を連結する連結部材を有している。第1側カバー及び第2側カバーは、枠部材の両側部を覆っている。ボス部は、少なくとも上部に配置された連結部材の上面に上側に突出して形成されている。この場合、上部に配置された連結部材の上面にカウンタケースを固定できる。
【0010】
発明3に係るカウンタケース取付構造は、発明1又は2のカウンタケース取付構造において、カウンタケースは、側部に突出して形成され、貫通孔が上下方向に貫通して形成された突出部を有している。この場合、固定部材の頭部が接触可能な突出部をカウンタケースの側部に設けることによって、固定部材の頭部がカウンタケースの上面に配置する必要がなくなる。
【0011】
発明4に係るカウンタケース取付構造は、発明3のカウンタケース取付構造において、突出部の上下方向長さは、ボス部の上下方向長さより短い。この場合、カウンタケースの突出部の高さを小さくしながら、ボルト部材の掛かり長さを十分に確保できる。
【0012】
発明5に係るカウンタケース取付構造は、発明3又は4のカウンタケース取付構造において、リール本体は、第1側カバー及び第2側カバーの間のカウンタケースの周囲に装着され、突出部の上方を覆う上カバーをさらに有している。この場合、突出部の上面に露出する固定部材の頭部を上カバーによって閉塞できるので、固定部材の頭部に釣り糸が絡み付くのを防止できる。
【0013】
発明6に係るカウンタケース取付構造は、発明1から5のいずれかのカウンタケース取付構造において、釣り用リールは、モータによりスプールを回転させる電動リールである。この場合、電動リールにおいて、カウンタケースの高さを小さく抑えることができる。
【0014】
発明7に係るカウンタケース取付構造は、発明1から5のいずれかのカウンタケース取付構造において、釣り用リールは、ハンドルの回転のみによりスプールを回転させる手巻きのカウンタリールである。この場合、手巻きのカウンタリールにおいて、カウンタケースの高さを小さく抑えることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、カウンタケース取付構造において、リール本体の上面に上側に突出して形成されたボス部に、カウンタケースの上側から固定部材を装着することによって、カウンタケースをリール本体に固定しているので、カウンタケースの高さを小さく抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態が採用された釣り用リールの斜視図。
【図2】前記釣り用リールの側面断面図。
【図3】前記釣り用リールのカウンタケースの平面図。
【図4】前記カウンタケースを前側から見たときの斜視図。
【図5】前記カウンタケースを左側部から見たときの斜視図。
【図6】前記釣り用リールのフレームを前側から見たときの斜視図。
【図7】前記釣り用リールの正面断面図。
【図8】前記カウンタケースの前記フレーム取付部分の拡大正面断面図。
【図9】前記カウンタケースの板状部材の拡大図。
【図10】他の実施形態の図9に相当する図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の一実施形態を採用した電動リールは、図1及び図2に示すように、外部電源から供給された電力によりモータ駆動される大型の電動リールであって、糸繰り出し長さ又は糸巻き取り長さに応じて仕掛けの水深を表示する水深表示機能を有する電動リールである。
【0018】
電動リールは、釣竿に装着可能なリール本体1と、リール本体1の側方に配置されたスプール10の回転用のハンドル2と、ハンドル2のリール本体1側に配置されたドラグ調整用のスタードラグ3と、本発明の一実施形態による水深表示用のカウンタケース4とを主に備えている。
【0019】
リール本体1は、フレーム7と、フレーム7の左右を覆う第1側カバー8a及び第2側カバー8bと、フレーム7の前部から後部にかけてカウンタケース4の周囲を覆う上カバー9(図2参照)とを有している。フレーム7は、たとえば、ガラス繊維を含浸したポリアミド樹脂等の合成樹脂製であり、第1側板7a及び第2側板7bと、それらを下部、後部及び前上部の3箇所で連結する複数の連結部材7cとを有している。
【0020】
リール本体1の内部には、モータ12及びハンドル2に連結された糸巻き用のスプール10が回転自在に支持されている。スプール10の内部に、スプール10を糸巻き取り方向に回転駆動するモータ12が配置されている。また、リール本体1の内部には、スプール10に連動して動作するレベルワインド機構13(図2参照)やハンドル2及びモータ12の回転をスプール10に伝達する図示しない回転伝達機構等が設けられている。回転伝達機構に設けられた図示しない遊星歯車機構にモータ12が連結されている。
【0021】
ハンドル2側の第2側カバー8bの中央下部には、図1に示すように、ハンドル2が回転自在に支持されている。また、ハンドル2の支持部分の上方前部には、モータ12を複数段階に制御するための調整レバー5が揺動自在に支持されている。調整レバー5の後方には、クラッチ操作部材11が揺動自在に配置されている。クラッチ操作部材11は、ハンドル2及びモータ12とスプール10との駆動伝達をオン、オフする図示しないクラッチをオン、オフ操作するための部材である。このクラッチをオンすると、仕掛けの自重による糸繰り出し中に、糸繰り出し動作を停止できる。ハンドル2と逆側の第1側カバー8aには、電源ケーブル接続用のコードコネクタ14が下向きに装着されている。
【0022】
上カバー9は、図1に示すように、フレーム7の前部から後部にかけてカウンタケース4の周囲を覆うカバー部材であって、後部はサムレストとしても機能している。上カバー9は、下側から挿入された図示しない6本のボルト部材によりカウンタケース4及びフレーム7に固定されている。上カバー9は、カウンタケース4に装着したとき、後述するカウンタケース4の突出部4bの上方を覆う形状に形成されている。ここでは、突出部4bの上面に露出する後述するボルト部材70の頭部70aを上カバー9によって閉塞できる。また、上カバー9には、図2に示すように、前部に釣り糸通過用の横長の開口9aが形成されている。下部の連結部材7cには、電動リールを釣竿に装着するための竿装着脚部7dが形成されている。
【0023】
リール本体1の上部の連結部材7cには、図1及び図2に示すように、釣り糸の先に装着された仕掛けの水深を表示するカウンタケース4が固定されている。
【0024】
上部の連結部材7cは、図6から図8に示すように、上面に上側に突出して形成された2つのボス部7eを有している。2つのボス部7eは、上部の連結部材7cの上面に間隔をあけて配置されている。ボス部7eは、上側に開口する雌ねじ部7fを有している。雌ねじ部7fは、後述するボルト部材70の雄ねじ部70bが螺合可能である。
【0025】
カウンタケース4は、図4、図5、図7及び図8に示すように、上部の連結部材7cの上面に上側に突出して形成されたボス部7eに、カウンタケース4の上側からボルト部材70を装着することによって、カウンタケース4を上部の連結部材7cに固定している。
【0026】
カウンタケース4は、図4及び図5に示すように、筐状のケース本体4aと、ケース本体4aの両側部にそれぞれ側方に突出して形成された2つの突出部4bと、突出部4bの上下方向を貫通する貫通孔4cとを有している。
【0027】
突出部4bは、図4及び図5に示すように、ボルト部材70の頭部70aよりやや大きい筒状部分であって、ボルト部材70を貫通孔4cに挿入したときに、突出部4bの上面にボルト部材70の頭部70aが接触可能である。突出部4bの上下方向長さは、ボス部7eの上下方向長さより短くなるように形成されており、ボルト部材70を貫通孔4cに挿入したときに、突出部4bより下方に延びたボルト部材70の雄ねじ部70bがボス部7eの雌ねじ部7fに確実に螺合できる。
【0028】
ボルト部材70は、図4及び図5に示すように、突出部4bの上側から装着され、突出部4bの上面に接触する頭部70aと、頭部70aの先端に頭部70aより小径に形成され貫通孔4cを貫通してボス部7eの雌ねじ部7fに螺合する雄ねじ部70bとを有している。ここでは、2つのボルト部材70が、2つの突出部4bの2つの貫通孔4cを貫通して2つのボス部7eの2つの雌ねじ部7fに螺合している。
【0029】
このようなカウンタケース4をリール本体1の上部の連結部材7cに取り付けるには、図7及び図8に示すように、カウンタケース4を上部の連結部材7cの上面に載置した状態で、カウンタケース4の2つの突出部4bの上側から2つのボルト部材70を2つの貫通孔4cを貫通させて、2つのボルト部材70の雄ねじ部70bを上部の連結部材7cの上側に突出して形成された2つのボス部7eの2つの雌ねじ部7fに螺合させることによって、カウンタケース4を上部の連結部材7cに固定している。
【0030】
カウンタケース4は、図2及び図3に示すように、リール本体1の前上部に載置されており、リール本体1の第1側板7a及び第2側板7bに固定されている。カウンタケース4の上面部には、液晶ディスプレイを有する表示部62が設けられ、カウンタケース4の内部には、図示しない各種の制御を行う制御部を備えている。
【0031】
カウンタケース4の側部には、図5に示すように、各種の電気部品に配線するための図示しないリード線をカウンタケース4の外部に取り出すための開口部4dが形成されている。開口部4dには、開口部4dより大きい矩形の板状部材80がカウンタケース4の裏面側から装着固定されている。板状部材80には、図5及び図9に示すように、複数の円形の貫通孔80aが形成されており、これらの貫通孔80aにリード線を挿通可能である。貫通孔80aは、図9に示すように、前側(図9左側)にやや大きい円形の貫通孔が4個配置され、後側(図9右側)にやや小さい円形の貫通孔が6個配置されている。ここでは、貫通孔80aにリード線を挿通することでリード線の位置決めを行うことができるので、貫通孔80aにリード線を挿通した後にシリコンコーキング処理による防水処理を安定した状態で行うことができる。
【0032】
また、表示部62の後方には、図3に示すように、寸動巻き上げスイッチSW1、モード切り換えスイッチSW2及び0セットスイッチSW3が配置されている。
【0033】
寸動巻き上げスイッチSW1は、スイッチ操作をしている間だけモータ12を駆動し釣り糸を少しだけ巻き上げるためのスイッチである。
【0034】
モード切り換えスイッチSW2は、モードを切り換えるためのスイッチである。モード切り換えスイッチSW2を操作する毎に上からモード(仕掛けの水深を水面からの深さで表示するモード)と、底からモード(仕掛けの水深を水底からの水深で表示するモード)とに切り換える。また、モード切り換えスイッチSW2を3秒以上長押しすると、寸動巻き上げ速度を変更するモードに移行し、後述する表示部62のタイマ速度表示領域62cに現在の寸動巻き上げ速度が点滅表示される。そして、調整レバー5の前後方向の揺動操作又はモード切り換えスイッチSW2の押圧操作の回数によって、寸動巻き上げ速度を増減し、0セットスイッチSW3を操作することによって、寸動巻き上げ速度が設定され、タイマ速度表示領域62cが点灯表示になる。
【0035】
0セットスイッチSW3は、3秒以上操作すると、カウンタを0にリセットするためのスイッチである。
【0036】
表示部62は、図3に示すように、上側中央に配置された3桁表示の水深表示領域62aと、その右下方に配置された3桁表示のメモ水深表示領域62bと、水深表示領域62aの左下方に配置された2桁表示のタイマ速度表示領域62cとを有している。表示部62のタイマ速度表示領域62cの上方には「通信中」を表す図形、底からモードを表す「底」の文字、速度モードを表す「速」の文字、「バッテリ状態」を表す図形及びさそいモードを表す「さそい」の文字が表示されている。
【0037】
タイマ速度表示領域62cは、図3に示すように、スプール10の釣り糸繰り出し方向の回転が検出されているとき(釣り糸が繰り出されているとき)は、釣り糸繰り出し速度(スプール10の回転速度)を演算して得られた速度単位系の数値を表示し、スプール10の釣り糸繰り出し方向の回転が所定時間以上検出されなかったとき(スプール10の釣り糸繰り出し方向の回転が停止したとき)にモータ12の駆動により釣り糸を巻き上げていないとき(モータ12が停止したときやハンドル2による手巻きをしているとき)は、釣り糸繰り出し速度に代えて経過時間を0、1、2のように1分単位で表示し、モータ12の駆動により釣り糸を巻き上げているときは、釣り糸繰り出し速度や経過時間に代えて経過時間が表示されていた表示領域に、モータ12の速度である調整レバー5の位置(段数)を、たとえば、31段階で表示する。タイマ速度表示領域62cでは、モータ12の駆動により釣り糸を巻き上げているときは、モータ12の速度である調整レバー5の位置(段数)を優先して表示させ、スプール10の釣り糸繰り出し方向の回転が検出されているとき(釣り糸が繰り出されているとき)でも釣り糸繰り出し速度(スプール10の回転速度)を表示させないようになっている。また、タイマ速度表示領域62cでは、釣り糸繰り出し速度(スプール10の回転速度)を優先して表示させ、経過時間を表示させないようになっている。タイマ速度表示領域62cでは、釣り糸繰り出し速度や経過時間を他の表示部分と異なる色で1秒毎に点滅表示し、モータ12の速度である調整レバー5の位置(段数)を他の表示部分と同様に点灯表示するようになっている。
【0038】
このような構成の釣り用リールでは、釣り糸を繰り出すときには、クラッチ操作部材11を手前(後方)に操作することによりクラッチをオフする。クラッチオフすると、スプール10が自由回転状態になり、釣り糸に装着された重りの自重により釣り糸がスプール10から繰り出される。釣り糸が繰り出されるとスプール10が糸繰り出し方向に回転し、図示しないスプールセンサの検出パルスにより表示部62の水深表示が繰り出し量に応じて変化する。仕掛けが棚に到達すると、ハンドル2を糸巻き取り方向に回して図示しないクラッチ戻し機構によりクラッチをオンして釣り糸の繰り出しを停止する。
【0039】
魚等の当たりがあると、調整レバー5を操作し釣り糸を巻き上げる。調整レバー5を図1時計回りに揺動させると、その揺動角度に応じてスプール10の回転速度又は釣り糸に作用する張力の最大値を段階的に設定できる。
【0040】
このような電動リールでは、リール本体1の上部の連結部材7cの上面に上側に突出して形成されたボス部7eに、カウンタケース4の突出部4bの上側からボルト部材70を装着することによって、カウンタケース4をリール本体1の上部の連結部材7cに固定している。ここでは、リール本体1の上部の連結部材7cの上面にボス部7eが設けられているので、従来のようにカウンタケース4にボス部を設ける必要がなくなり、このため、カウンタケース4の高さを小さく抑えることができる。
【0041】
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態では、外部電源から供給された電力によりモータ駆動される電動リールを例にあげて説明したが、これに限定されるものではなく、たとえば、フレーム7の上面にカウンタケース4が装着され、ハンドル2の回転のみによりスプール10を回転させる手巻きのカウンタリールであってもよい。
【0042】
(b) 前記実施形態では、板状部材80の貫通孔80aは、複数の円形の貫通孔であったが、これに限定されるものではなく、図10に示すように、複数の矩形(格子状)の貫通孔であってもよい。
【符号の説明】
【0043】
1 リール本体
2 ハンドル
3 スタードラグ
4 カウンタケース
4a ケース本体
4b 突出部
4c 貫通孔
4d 開口部
5 調整レバー
7 フレーム
7a 第1側板
7b 第2側板
7c 連結部材
7d 竿装着脚部
7e ボス部
7f 雌ねじ部
8a 第1側カバー
8b 第2側カバー
9 上カバー
9a 開口
10 スプール
11 クラッチ操作部材
12 モータ
13 レベルワインド機構
14 コードコネクタ
62 表示部
62a 水深表示領域
62b メモ水深表示領域
62c タイマ速度表示領域
70 ボルト部材
70a 頭部
70b 雄ねじ部
80 板状部材
80a 貫通孔
SW1 寸動巻き上げスイッチ
SW2 モード切り換えスイッチ
SW3 0セットスイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
釣り用リールのカウンタケースをリール本体の上部に取り付ける釣り用リールのカウンタケース取付構造であって、
前記リール本体の上面に上側に突出して形成され、上側に開口する雌ねじ部を有するボス部と、
前記カウンタケースに上下方向に貫通して形成された貫通孔と、
前記カウンタケースの上側から装着され、前記カウンタケースの上面に接触する頭部と、前記頭部の先端に前記頭部より小径に形成され前記貫通孔を貫通して前記雌ねじ部に螺合する雄ねじ部とを有する固定部材と、
を備えた釣り用リールのカウンタケース取付構造。
【請求項2】
前記リール本体は、少なくとも上部に配置され両側部を連結する連結部材を有する枠部材と、前記枠部材の両側部を覆う第1側カバー及び第2側カバーとを有しており、
前記ボス部は、少なくとも上部に配置された前記連結部材の上面に上側に突出して形成されている、請求項1に記載の釣り用リールのカウンタケース取付構造。
【請求項3】
前記カウンタケースは、側部に突出して形成され、前記貫通孔が上下方向に貫通して形成された突出部を有している、請求項1又は2に記載の釣り用リールのカウンタケース取付構造。
【請求項4】
前記突出部の上下方向長さは、前記ボス部の上下方向長さより短い、請求項3に記載の釣り用リールのカウンタケース取付構造。
【請求項5】
前記リール本体は、前記第1側カバー及び前記第2側カバーの間の前記カウンタケースの周囲に装着され、前記突出部の上方を覆う上カバーをさらに有している、請求項3又は4に記載の釣り用リールのカウンタケース取付構造。
【請求項6】
前記釣り用リールは、モータによりスプールを回転させる電動リールである、請求項1から5のいずれか1項に記載の釣り用リールのカウンタケース取付構造。
【請求項7】
前記釣り用リールは、ハンドルの回転のみによりスプールを回転させる手巻きのカウンタリールである、請求項1から5のいずれか1項に記載の釣り用リールのカウンタケース取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−9638(P2013−9638A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−145236(P2011−145236)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(000002439)株式会社シマノ (1,038)
【Fターム(参考)】