説明

カウンター用成形型

【課題】さまざまな大きさ又は形状の樹脂製カウンターを1つの金型で成形可能であり、成形した樹脂カウンターの品質を安定させることが可能なカウンター用成形型を提供することである。
【解決手段】カウンター用成形型1は、金型本体たる上型2及び下型3と、上型2と下型3を合致させた際に形成される成形キャビティ5と、成型キャビティ5内における樹脂が充填される領域を制限可能な入れ子部材10を有する。入れ子部材10には、流路形成部12が形成されており、流路形成部12は成形キャビティ5内に樹脂を充填する際、樹脂注入路6と一体の流路を形成する。このことにより、入れ子部材10を取り換えるだけで、大きさ等が異なる成形品の成形や、成形品に応じた流路の大きさ及び形状の変更が可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室等に設置されるカウンターの成形型に関するものである。
【背景技術】
【0002】
洗面器や石鹸等を載置することのできる浴室カウンターを備えた浴室が広く普及している。そして、このような浴室カウンターには樹脂で成形されているものがあり、例えば、FRPによって形成された浴室カウンターが知られている。FRPは不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂とガラス繊維を混合して硬化させたもの等であり、軽くて高剛性の浴室カウンターを形成することができる。
【0003】
ここで、樹脂によって成形される浴室カウンターを製造する場合、成形金型に樹脂を注入して成形を行う注型成形による方法が一般的である。例えば特許文献1には、金型内に入れ子部材を配置することによって金型キャビティの形状を変更し、所望の形状のカウンターを形成する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−154533号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年、浴室の大きさを購入者が自由に選択できる住宅が販売されている。このような住宅の浴室では、浴室の大きさに対応して様々な大きさ又は形状の浴室カウンターが必要となる。しかしながら、一般的に成形金型は高価とされており、浴室の大きさ毎に対応する浴室カウンター用の成形金型を用意すると、製造コストの増加を招くため好ましくないという問題があった。
【0006】
そこで、金型キャビティ内に入れ子部材を配して成形することにより、大きさ又は形状の異なる浴室カウンターを成形する方法が考えられる。即ち、入れ子部材を金型キャビティ内に配することにより、金型キャビティの大きさ及び形状を変化させて成形する方法である。
【0007】
ここで金型キャビティの大きさ及び形状が変化すると、ランナーも変化することが望ましい。即ち、金型キャビティの大きさや形状によって、ランナーを延ばす方向や、ゲートの位置等を変更することが望ましい。しかしながら、金型本体にランナーを形成する従来の金型では、入れ子部材を配して金型キャビティの大きさ及び形状を変化させても、ランナーを延ばす方向や、ゲートの位置等を変更することができない。つまり、成形品の大きさ又は形状が変化してもランナー及びゲートが変化しないため、成形品たる浴室カウンターの品質が安定しないというおそれがある。
【0008】
そこで本発明は、上記した従来技術の問題に鑑み、浴室の大きさに応じた多種の樹脂成形品を低コストで製造可能であって、製造する樹脂成形品の品質を安定させることができるカウンター用成形型を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、金型本体と、金型本体の内部に形成される成形キャビティを有し、樹脂注入路から成形キャビティ内に溶融状又は液状の樹脂を注入し、成形キャビティ内に充填した前記樹脂を硬化させて所望の成形品を形成するカウンター用成形型であって、前記成形キャビティ内に着脱自在に取付け可能な入れ子部材を有し、当該入れ子部材は、流路形成部と成形品形成部とを備え、成形キャビティ内は、取付けた入れ子部材の成形品形成部の大きさに応じて樹脂が充填される領域を調整可能であり、成形キャビティ内に樹脂を充填する際、前記樹脂注入路と前記流路形成部とが連続する流路を形成することを特徴とするカウンター用成形型である。
【0010】
本発明のカウンター用成形型は、成形キャビティ内に着脱自在に取付け可能な入れ子部材を有し、入れ子部材の成形品形成部の大きさに依存して樹脂が充填される領域を調整可能であるため、1つの成形型で大きさ等の異なる成形品を成形することができる。
【0011】
具体的に説明すると、本発明では、成形品の大きさ等に対応する成形品形成部を備えた入れ子部材を金型本体に設置して成形を実施する。したがって、成形品形成部の大きさ等が異なる入れ子部材を使用して成形することによって、成形品の仕上がり長さ等を調節することができる。つまり、本発明では、それぞれ異なる大きさの成形品形成部を有する複数の入れ子部材を用意しておけば、入れ子部材を交換して成形するだけで大きさの異なる成形品を成形することができる。したがって、浴室の大きさ毎に成形金型を用意することなく、1つの成形型で大きさや形状の異なる成形品を成形することができる。
【0012】
さらに本発明のカウンター用成形型では、成形キャビティ内に着脱自在に取付け可能な入れ子部材が流路形成部を有しており、成形キャビティ内に樹脂を充填する際、前記樹脂注入路と前記流路形成部とが連続する流路を形成する。そのため、製造する成形品の大きさや形状毎にランナーの大きさや形状を変更することができる。つまり、1つの成形型で異なるランナーを用いた成形が可能となる。
【0013】
具体的に説明すると、本発明では、成形品の大きさ等に対応する流路形成部(ランナー)を備えた入れ子部材を金型本体に設置して成形を実施する。このとき樹脂注入路から導入された樹脂は、流路形成部を経て成形キャビティ内へ流入し、成形キャビティ内に充填される。そして成形が実施される。つまり、流路形成部(ランナー)の大きさや形状が異なる入れ子部材を使用することによって、流路形成部(ランナー)の大きさや形状を変更することができる。
【0014】
つまり本発明では、それぞれ大きさや形状の異なる流路形成部(ランナー)を有する複数の入れ子部材を用意しておけば、入れ子部材を交換するだけで、流路形成部(ランナー)の大きさや形状を変更することができる。したがって、複数の成形金型を用意することなく、1つの成形型で異なるランナーを用いた成形が可能となる。
【発明の効果】
【0015】
本発明では、1つの成形型で大きさや形状の異なる成形品を成形することができるため、複数の成形型を用意する必要が無く、低コストで様々な成形品を成形可能であるという効果がある。さらに本発明では、1つの成形型で異なるランナーを用いた成形が可能であるため、製造する成形品毎に適切なランナーを用いた成形が可能となり、成形品の品質が安定するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係るカウンター用成形型を示す説明図であり、(a)はカウンター用成形型の断面図であり、(b)は(a)で採用した入れ子部材を示す斜視図であり、(c)は(a)のカウンター用成形型で製造した浴室カウンターの斜視図である。
【図2】図1とは異なる入れ子部材を使用したカウンター用成形型を示す説明図であり、(a)はカウンター用成形型の断面図であり、(b)は(a)で採用した入れ子部材を示す斜視図であり、(c)は(a)のカウンター用成形型で製造した浴室カウンターの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、本発明の実施形態に係るカウンター用成形型1について説明する。なお、以下の説明における上下方向は、特に断りのない限り通常設置時を基準とする。
【0018】
本発明の実施形態のカウンター用成形型(以下、単に成形型とも言う)1は、浴室等に設けられる浴室カウンターの主に天板部分となる部分を成形するものであり、図1(a)に示すように、金型本体たる上型2と下型3を備えた構成とされている。そして上型2と下型3とを合致させたとき、両者の間に、成形キャビティ5と流路空間18(詳しくは後述する)が形成される。
【0019】
また、本実施形態の成形型1は、上部側から樹脂を充填するものであり、上型2側に樹脂注入路6が設けられている。この樹脂注入路6は、端部からやや中央よりの位置に形成されている。また樹脂注入路6は、外部と金型本体内部を連通しており、図示しない注型ノズルが挿入可能となっている。
【0020】
また本実施形態の成形型1は、成形キャビティ5が形成された際に、成形キャビティ5における樹脂の充填領域を制限できる入れ子部材10が取付けられている。この入れ子部材10は、下型3に形成された窪み部分11に着脱自在に取付け可能となっている。
【0021】
なお窪み部分11は、下型3の端部からやや中央よりの部分に形成されている。
【0022】
ここで、本発明の特徴的な部材たる入れ子部材10について詳細に説明する。
【0023】
入れ子部材10は、特に限定されるものでないが、金型本体と同様に金属製とすることが好ましく、アルミニウムやステンレス等の金属を原料とすることが好ましい。
【0024】
この入れ子部材10は、図1(b)で示されるように、それぞれ略直方体状の流路形成部12と成形品形成部13から構成されている。流路形成部12と成形品形成部13は、入れ子部材10の短手方向において隣合わせとなっている。このとき、流路形成部12の上面は、成形品形成部13の上面より高い位置にある。
【0025】
流路形成部12の上面には、溝15が形成されている。この溝15は、流路形成部12の長手方向に沿って延びる縦溝部分15aと、流路形成部12の短手方向に沿って延びる横溝部分15bから形成されている。この縦溝部分15aと横溝部分15bは、一連の溝15となっている。また横溝部分15bは、流路形成部12の上面の縁部分まで延びている。より詳細には、流路形成部12の上面の縁部分において成形品形成部13との境界を形成する縁部分まで延びている。そして溝15は、成形品形成部13の上方に位置する空隙と連続している。
【0026】
続いて、本実施形態の成形型1の使用時における各部材の位置関係について説明する。なお、本実施形態の成形型1は、上下の型2、3を型閉めした状態で使用されるため、この状態に注目して各部材の位置関係について説明する。
【0027】
本実施形態では、図1(a)に示すように、入れ子部材10は下型3の窪み部分11上に載置されており、下型3と共に成形キャビティ5の底部分を形成している。このとき、入れ子部材10は、成形キャビティ5の短手方向(図1(a)の左右方向であり、成形キャビティ5の断面の長手方向)の片側端部(図1における左端)近傍に位置している。
【0028】
一方、上型2は下型3と合致した配置となっており、上型2の一部が下型3の一部及び入れ子部材10の一部と当接している。
【0029】
具体的に説明すると、上型2と下型3の中央部分近傍では上型2と下型3が接触しておらず、この部分に成形キャビティ5が形成されている。そして、成形キャビティ5の周辺部分では上型2の底面と下型3の上面が接触している。換言すると、成形キャビティ5は上型2と下型3とが接触した部分によって囲繞されている。
【0030】
そして入れ子部材10に注目すると、流路形成部12の天面は上型2の底面と接触しており、成形品形成部13と上型2は接触しない状態となっている。したがって、成形品形成部13の天面と上型2の底面の間には、空間が形成されている。
【0031】
ここで、流路形成部12の天面には溝15が形成されている(図1(b)参照)。この溝15は、周囲より窪んだ部分となっている。したがって、流路形成部12の天面と上型2の底面が接触するとき、溝15の部分は上型2の底面と接触しない。換言すると、流路形成部12の天面は、溝15を除いた部分で上型2の底面と接触する。したがって、溝15の底部分と上型2の底面の間には空間18(以下流路空間18とする)が形成されている(図1(a)参照)。なお樹脂注入路6の金型内部側の開口は、この空間18の上側に位置している。
【0032】
つまり金型本体の内部には、成形キャビティ5と流路空間18の2つの空間が形成されている。具体的には、成形キャビティ5は、上型2と、下型3と、入れ子部材10の成形品形成部13によって囲まれて形成される空間となっている。そして流路空間18は、上型2と、入れ子部材10の溝15によって囲まれて形成される空間となっている。
【0033】
そして、成形キャビティ5に樹脂を充填するとき、成形キャビティ5の樹脂の流れ方向上流側に流路空間18が位置している。即ち、流路空間18は樹脂注入路6と成形キャビティ5の間に位置している。そしてさらに樹脂注入路6と流路空間18は連続しており、成形キャビティ5に繋がる1つの流路を形成している。
【0034】
つまり本実施形態では、成形を実施する際、樹脂注入路6、流路空間18を経て、成形キャビティ5に樹脂が流れ込む。そして、成形キャビティ5に充填した樹脂を所要の温度と圧力の条件に保持して効果させ、カウンター21(図1(c)参照)を成形する。
【0035】
ここで本実施形態の成形型1では、入れ子部材を交換して成形を行うことができる。上記した入れ子部材10とは異なる、第2の入れ子部材30を用いて成形を行う場合について以下で説明する。
【0036】
まず第2の入れ子部材30について説明する。
【0037】
この第2の入れ子部材30も上記した入れ子部材10と同様に、アルミニウムやステンレス等の金属を原料として製造されることが好ましい。
【0038】
そして第2の入れ子部材30は、図2(b)で示されるように、それぞれ略直方体状の流路形成部32と成形品形成部33から構成されている。流路形成部32と成形品形成部33は、第2の入れ子部材30の短手方向において隣合わせとなっている。このとき、流路形成部32の上面は、成形品形成部33の上面より高い位置にある。
【0039】
第2の入れ子部材30の流路形成部32の上面にも、溝35が形成されている。この溝35は、流路形成部32の長手方向に沿って延びる縦溝部分35aと、流路形成部32の短手方向に沿って延びる横溝部分35bから形成されている。この縦溝部分35aと横溝部分35bは連続しており、一体の溝35となっている。また横溝部分35bは、流路形成部33の上面の縁部分まで延びている。より詳細には、流路形成部32の上面の縁部分において成形品形成部33との境界を形成する縁部分まで延びている。そして溝35は、成形品形成部33の上方に位置する空隙と連続している。
【0040】
ここで、図1(b),図2(b)で示されるように、第2の入れ子部材30の短手方向の長さ(L3とL4の合計)は、上記した入れ子部材10の短手方向の長さ(L1とL2の合計)と同じとなっている。そして、第2の入れ子部材30の流路形成部32の長さ(L3)は、入れ子部材10の流路形成部12の長さ(L1)より長くなっており、第2の入れ子部材30の成形品形成部33の長さ(L4)は、入れ子部材10の成形品形成部13の長さ(L2)より短くなっている。
【0041】
そして、図1(b),図2(b)で示されるように、第2の入れ子部材30に形成される溝35と、上記した入れ子部材10の溝15とではその形状が異なっている。具体的には、第2の入れ子部材30では横溝部分35bの数が、上記した入れ子部材10の横溝部分15bの数より多くなっている。
【0042】
次に、第2の入れ子部材30を取付けた場合における各部材の位置関係について説明する。上記と同様に、上下の型2、3を型閉めした状態の各部材の位置関係について説明する。
【0043】
上記の入れ子部材10を取付けた時と同様に、第2の入れ子部材30を下型3に取付けた場合においても、金型本体内には成形キャビティ5と流路空間38の2つの空間が形成された状態となる。即ち、上型2と、下型3と、入れ子部材30の成形品形成部33によって囲まれて形成される空間である成形キャビティ5と、上型2と、入れ子部材30の溝35によって囲まれて形成される空間である流路空間38が形成された状態となっている。
【0044】
ここで第2の入れ子部材30を下型3に取付けると、図1(a),図2(a)で示されるように、上記した入れ子部材10を下型3に取付けた場合に比べて、成形キャビティ5が狭くなる。つまり第2の入れ子部材30の短手方向の長さ(L4)が、上記した入れ子部材10の短手方向の長さ(L2)に比べて成形品形成部33短いため、成形キャビティ5の容積が小さくなる。
【0045】
第2の入れ子部材30を取付けて成形を実施する場合においても、上記の場合と同様に、樹脂注入路6、流路空間38を経て、成形キャビティ5に樹脂が流れ込む。そして、成形キャビティ5に充填した樹脂を所要の温度と圧力の条件に保持して効果させ、カウンター41(図2(c)参照)を成形する。
【0046】
ここで、上記したように、第2の入れ子部材30に形成された溝35の形状は、上記した入れ子部材10に形成された溝15の形状と異なっている。したがって、第2の入れ子部材30を取付けたときに金型本体内に形成される流路空間38の形状は、上記した入れ子部材10を取付けたときに金型本体内に形成される流路空間18の形状と異なっている。このことにより、第2の入れ子部材30を取付けた場合では、上記した入れ子部材10を取付けた場合とは異なる経路(流路空間)を介して成形キャビティ5に樹脂が流れ込む。
【0047】
また第2の入れ子部材30を取付けて成形したカウンター41は、短手方向の長さL6が、上記した入れ子部材10を取付けて成形したカウンター21の短手方向の長さL5より短くなっている。
【0048】
即ち、本実施形態の成形型1は、入れ子部材を交換するだけで、成形キャビティ5へ樹脂を流し込むための流路(流路空間でありランナー)を変更することができる。
【0049】
さらに本実施形態の成形型1は、入れ子部材を交換するだけで、異なる大きさのカウンターを成形することができる。
【0050】
また、上記したいずれの実施形態においても、樹脂注入路6の金型本体内部側の開口は、入れ子部材10,30に形成された溝15,35の上端と接する位置にある。即ち、樹脂注入路6は溝15,35に開口している。そして、樹脂注入路6は入れ子部材10,30に形成された溝15,35と連続して一連の流路を形成している。したがって、成形型1の樹脂注入路6は、入れ子部材10,30の成形品形成部13,33の大きさが変化しても、外部から成形品形成部13,33まで連続する流路(樹脂注入路)を形成することができる。つまり、成形型1は入れ子部材を交換しても樹脂注入路6の位置を変更する必要が無く、上型2又は成形型1そのものを交換する必要がない。
【0051】
上記した実施形態では、浴室カウンターを成形する例を示したが、本発明のカウンター用成形型はこれに限らず、システムキッチンのキッチンカウンターや洗面台のカウンター等、様々なカウンターの成形に採用することができる。
【0052】
上記した実施形態では、横溝部分の数が異なる2つの入れ子部材について説明したが、本発明の入れ子部材はこのような構成に限るものではない。つまり本発明では、溝の形状は入れ子部材毎に全く異なる構成であってよく、詳細には、縦溝部分又は横溝部分の数、大きさ、延び方向、断面の形状などが異なっていてよい。
【0053】
また、3つ以上の入れ子部材を交換する構成であってよい。
【0054】
また本発明で使用する入れ子部材は、例えば、管状の注入口が一体的に取付けられた入れ子部材であっても構わない。即ち、管状の注入口を上型2の貫通孔に挿通して、樹脂注入路とする構成であってもよい。
【符号の説明】
【0055】
1 成形型(カウンター用成形型)
5 成形キャビティ
6 樹脂注入路
10 入れ子部材
12,32 流路形成部
13,33 成形品形成部
30 第2の入れ子部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金型本体と、金型本体の内部に形成される成形キャビティを有し、樹脂注入路から成形キャビティ内に溶融状又は液状の樹脂を注入し、成形キャビティ内に充填した前記樹脂を硬化させて所望の成形品を形成するカウンター用成形型であって、
前記成形キャビティ内に着脱自在に取付け可能な入れ子部材を有し、
当該入れ子部材は、流路形成部と成形品形成部とを備え、
成形キャビティ内は、取付けた入れ子部材の成形品形成部の大きさに応じて樹脂が充填される領域を調整可能であり、
成形キャビティ内に樹脂を充填する際、前記樹脂注入路と前記流路形成部とが連続する流路を形成することを特徴とするカウンター用成形型。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−171205(P2012−171205A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−35333(P2011−35333)
【出願日】平成23年2月22日(2011.2.22)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】