説明

カップ玩具とそのカップ玩具に擬似的に飲料を供給するディスペンサ玩具

【課題】カップ玩具を傾けるとカップ玩具内の液体が徐々に見えなくなり、ディスペンサ玩具にセットして操作部材を操作するとカップ玩具内に液体が戻り、あたかもディスペンサから飲み物がカップに注がれているようなリアル感のあるカップ玩具とそのカップ玩具に擬似的に飲料を供給するディスペンサ玩具を提供すること。
【解決手段】カップ玩具1は、密閉した容器の内部を仕切り板13で上室URと下室LRとに仕切り、上記仕切り板13の周縁には上室URと下室LRとを連通し、上記液体Lを流通させる複数の小孔23を所定間隔をおいて形成するとともに、中央には上記上室URと下室LRとに連通し上方に膨出した通気筒25を設け、該通気筒25は制御弁27で開閉が制御されるようにし、ディスペンサ玩具2は上記カップ玩具1を載置する載置台40と、該載置台40の上方に上記制御弁27の開閉を制御する制御装置50とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カップ玩具とそのカップ玩具に擬似的に飲料を供給するディスペンサ玩具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、内部に収容した飲み物を模した液体が、容器を逆さまにすると容器内の液体が消えたように見える哺乳瓶玩具が提案されている(例えば、特許文献1)。この哺乳瓶玩具は下容器の中空壁内にミルクを模した白い不透明な液体aを充填しておき、人形の口に哺乳瓶玩具の先端を差し込んでミルクを飲ませるように傾けると、下容器と上容器とは仕切り壁で仕切られて貫通孔だけで連通しているので、下容器内の液体は貫通孔を通って徐々に上容器内に移動し、下容器内の液体が少くなって、恰も人形がミルクを飲んだために哺乳瓶内のミルクが減ったような状態を作り出すことができるようにしたものである。
【特許文献1】実用新案登録第3079103号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする問題点は、上述の哺乳瓶玩具は、哺乳瓶玩具を傾けることにより下容器内の液体は貫通口を通して上容器内に徐々に移動するが、傾けた状態を垂直の状態に戻すと上容器内の液体は徐々に下容器内に戻ってしまうため、ミルクを飲ませるときはリアル感があるが、哺乳瓶玩具を元の状態に戻すと液体は勝手に下容器内に戻ってしまうのでこの点でリアル感に欠ける問題があった。
【0004】
本発明は、上記問題点を解決し、カップ玩具を傾けるとカップ玩具内の液体が徐々に見えなくなり、カップ玩具の傾きを直しても見えなくなった液体は元に戻らず、ディスペンサ玩具にセットして操作部材を操作するとカップ玩具内に液体が戻り、あたかもディスペンサから飲み物がカップに注がれているようなリアル感のあるカップ玩具とそのカップ玩具に擬似的に飲料を供給するディスペンサ玩具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために本発明に係るカップ玩具は、以下の要件を備えることを特徴とする。
(イ)上記カップ玩具は、密閉した容器の内側を仕切り板で上室と下室とに仕切られ、下室内には飲料を模した液体が収容されていること
(ロ)上記仕切り板の周縁には上記上室と下室とを連通させる複数の小孔が所定間隔をおいて形成され、中央には上記上室と下室とを連通させた通気筒を設け、該通気筒は制御弁で開閉が制御されるようになっていること
(ハ)上記制御弁は、付勢部材によって上記通気筒を閉鎖するように作動すること
(ニ)上記制御弁は、付勢解除部材によって上記付勢部材の付勢力に抗して上記通気筒を開放するように作動すること
【0006】
なお、前記制御弁内部には第1の磁石を設け、前記付勢解除部材を該第1の磁石に作用する第2の磁石で構成し、該第2の磁石が第1の磁石に作用したときには前記付勢部材の付勢力に抗して前記通気筒を開放することが好ましい。
【0007】
また、ディスペンサ玩具は、前記カップ玩具に擬似的に飲料を供給するディスペンサ玩具であって、該ディスペンサ玩具は前記カップ玩具を載置する載置台と、該載置台の上方に前記制御弁による通気筒の開閉を制御する制御装置を備えればよい。
【0008】
そして、前記制御装置は前記第2の磁石を備えた可動部材と、該可動部材を作動操作する操作部材とを備え、該操作部材の操作時には上記可動部材の第2の磁石は前記制御弁内部に設けられた第1の磁石に作用し、前記付勢部材の付勢力に抗して前記通気筒を開放することが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明によれば、カップ玩具を傾けると下室内の液体は小孔を介して上室内に流入させると、カップ玩具を元に戻しても流入した液体で小孔が塞がれ上室は閉鎖空間となり、上室内の液体は下室に戻ることができないので、カップ内の飲料は飲まれた状態を維持することができる。そして、付勢解除部材で付勢部材の付勢力に抗して通気筒を開放するまでは一旦上室に流入した液体は下室に戻ることがなくリアル感のあるカップ玩具を実現することができる。
【0010】
請求項2の発明によれば、制御弁に第1の磁石を設け、付勢解除部材を第2の磁石で構成することにより、第2の磁石をコップ玩具に接近させると、制御弁に設けた第1の磁石を吸引して制御弁を動かして通気筒を開放するので、下室内の空気が上室内に流入し上室内の液体は小孔を介して下室内に流入するので、あたかもディスペンサがコップに飲み物を供給しているように見える、リアル感のあるディスペンサ玩具を提案することができる。
【0011】
請求項3の発明によれば、ディスペンサ玩具にはカップ玩具を載置する載置台と、載置台の上方に通気筒の開閉を制御する制御装置を設けたので、カップ玩具をディスペンサ玩具の載置台に載せて、制御装置を操作すれば制御弁が動いて通気筒を開放するので、下室内の空気が上室内に流入し、上室内の液体は小孔を介して下室内に流入し、あたかもディスペンサがコップに飲み物を供給しているように見える、リアル感のあるディスペンサ玩具を提案することができる。
【0012】
請求項4の発明によれば、操作部材を操作することにより、可動部材に設けた第2の磁石がコップ玩具に接近して第1の磁石を吸引することにより制御弁を動かして通気筒を開放することができ、下室内の空気が上室内に流入し上室内の液体は小孔を介して下室内に流入するので、操作部材を操作するだけでコップ玩具に直接手をかけることなくコップに飲み物を供給しているように見え、実際のディスペンサのような操作感と、リアル感を楽しむことができるディスペンサ玩具を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1は、本発明に係る飲み物を入れるカップを模して形成されたカップ玩具1と、このカップ玩具1に飲み物を擬似的に供給するディスペンサ玩具2を示す。
【0014】
カップ玩具1は、図2に示すように、カップ11と、キャップ12とを合体させることにより密封された容器10を形成し、この容器10の内部は仕切り板13で、下室LRと上室URとに仕切られている。そして、下室LRは実質的な容積が小さくなるように内部に中空体14が収容されている。この中空体14はカップ15と、カップ15を密閉する蓋16とで構成され、蓋16の上面に突出して形成された嵌合凸部17を仕切り板13の下面に形成された嵌合凹部18に嵌合させることにより下室LR内に固定されるようになっている。
【0015】
そして、キャップ12は不透明なカバー20で覆われている。このカバー20には複数の嵌合孔21が形成され、キャップ12の上面に突出して形成された複数の嵌合凸部22を嵌め合わせることによって、キャップ12にカバー20を固定することができるようになっている。
【0016】
また、仕切り板13には周縁に小孔23が所定間隔をおいて複数形成され、この小孔23を介して下室LRと上室URとは連通している。さらに、中央には下室LRと上室URとを連通させる通気筒25が設けてある。この通気筒25は上方に円筒状に突出し、この通気筒25の先端にはゴム製のOリング26を保持するとともに、制御弁27の上下動をガイドするガイド筒28が取り付けられている。
【0017】
制御弁27は先端27aがOリング26の内周面に密着するように略半球状に形成され、上面に形成された嵌合凹部29には磁石(以下、第1の磁石という)M1が嵌め込まれている。この制御弁27は付勢部材(本発明ではコイルスプリングで構成)31で下方に付勢され、先端27aがOリング26に密着し、通常は通気筒25を閉鎖するようになっている。
【0018】
なお、キャップ12の上面にはカップ玩具を組み立てた後、飲料を模した液体Lを注入するための注入孔32が形成され、この注入孔32は液体Lの注入後は栓33で塞がれて外されることはない。また、注入孔32から注入する液体Lは上室UR内に注入されることになるが、注入する液体Lの量は、仕切り板13に形成された通気筒25の高さを超えないようにすればよい。
【0019】
上記カップ玩具1は、カップ11の中に中空体14を収容し、仕切り板13で塞いだ後、キャップ12を取り付け、注入孔32から液体Lを注入した後、栓33で注入孔32を塞ぎ、カバー20を被せれば、図3(a)に示すように、カップ玩具1を組み上げることができる。
【0020】
このように組み上げたカップ玩具1は、図3(b)に示すように、カップ11の上面が仕切り板13で塞がれ、内部に収容した中空体14の外壁面とカップ11の内壁面とで形成された空間が下室LRを構成し、仕切り板13とキャップ12の内壁面とで形成された空間が上室URを構成し、下室LRと上室URとは小孔23で連通している。
【0021】
そして、仕切り板13の中央上面に形成された通気筒25の上部開口部にはOリング26が配置され、制御弁27が付勢部材31で下方に付勢されて先端27aはOリング26に圧接し、通気筒25の開口部を塞いでいる。
【0022】
次に、上記カップ玩具1の使用態様について説明する。
【0023】
図示しないが、人形玩具等にジュースを飲ませるように、カップ玩具1を傾けると(図4(a)参照)、下室LR内の液体Lは、下側に位置した小孔23から上室UR内に流入し(矢印a)、下室LR内の空気は上側に位置した小孔23から下室LR内に押出される(矢印b)。図4(b)に示すように、カップ玩具1を逆さまにすると、下室LR内の液体Lは、ほぼ全量上室UR内に移動することになる。仕切り板13の通気筒25の上部開口部はOリング26に付勢部材31で付勢された制御弁27の先端27aが圧接しているので、液体Lは通気筒25を経由して下室LR内に流入することはない。
【0024】
液体Lが上室UR内に流入した状態のカップ玩具1を、図5(a)に示すように、元の状態に戻すと上室UR内には液体Lが収容された状態になり下室LR内には液体Lがなくなり、外観上は液体Lが全てカップ玩具1から流出し、人形にカップ内のジュースを全て飲ませたように見える。
【0025】
このカップ玩具1の上室UR内に流入した液体を下室LRに戻すためには、カップ玩具1の上面に付勢解除部材である第2の磁石M2を接近させればよい。
【0026】
この第2の磁石M2をカップ玩具1の上面に接近させると、制御弁27に設けた第1の磁石M1は第2の磁石M2に吸引され、図5(b)に示すように、制御弁27は付勢部材31に抗して上昇することになる。
【0027】
制御弁27が上昇すると、通気筒25の上部は開放され、下室LRと上室URとは通気筒25を介して連通することになる。通気筒25が開放されると、上室URは密封された空間ではなくなり下室LR内の空気は通気筒25を経由して上室UR内に流入(矢印a)できる状態になるので、空気より重い液体Lは仕切り板13の小孔23を通って下室LR内に流入(矢印b)することになり、上室UR内の液体Lは全て下室LR内に戻すことができる。
【0028】
上記、第2の磁石M2は、図6に示すように、飲み物を入れたビン等を模して形成された飲み物容器玩具35の先端に配設してもよい。飲み物容器玩具35の先端をカップ玩具1の上面に接近させると飲み物容器玩具35の第2の磁石M2が、カップ玩具1の第1の磁石M1を吸引するので、あたかも飲み物が飲み物容器からカップに注がれているように見せることができる。
【0029】
なお、上述のカップ玩具は、制御弁に第1の磁石を設け、付勢解除部材を第1の磁石に作用する第2の磁石で構成した場合について説明したが、磁石を用いることなく制御弁の作動を制御するようにしても構わない。この場合、図7(a)に示すように、付勢解除部材を押しボタン36で構成し、この押しボタン36の上面を天板12aを変形可能にしたキャップ12の天板12a内側面に当接させ、図7(b)に示すように、天板12aを上から押圧することにより、押しボタン36を介して制御弁27を押し下げ、通気筒25を開放するようにしても構わない。
【0030】
次に、上記カップ玩具1に擬似的に飲料を供給するディスペンサ玩具2について説明する。
【0031】
この、ディスペンサ玩具2は、カップ玩具1を複数並接して載置できる載置台40と、載置台40の上方に配置された屋根を模して形成された天板41とで店舗を模して形成された前面が開口した箱状のもので、天板41の前面は斜め下方に傾斜して後述する制御装置50の操作部材51以外は見えないようにしている。なお、載置台40上にはカップ玩具1を正しく載置するための位置決め用の凹部42が形成されている。
【0032】
制御装置50は、天板41から上部が突出し、上下動可能に配置された操作部材(以下、操作ボタンという)51と、上端に形成された軸孔52が天板41に設けられた支軸53で前後に回動可能に軸支された可動部材54とで構成され(図8参照)、操作ボタン51はコイルバネ55で天板41から上方に突出するように付勢され、操作ボタン51の下部には横長の係合穴56が形成された係合板57が軸体58を介して固定されている。
【0033】
可動部材54は棒状に形成され、軸孔52の下方には上記係合板57の係合穴56に係合する係合軸59が形成され、下端に形成された嵌合凹部61には付勢解除部材である磁石(以下、第2の磁石という)M2が嵌め込まれている。
【0034】
上記構成のディスペンサ玩具2の使用態様について説明する、このディスペンサ玩具2を使用するにあたっては、事前にカップ玩具1の下室LR内の液体Lは上室UR内に移動させておく。
【0035】
この状態のカップ玩具1に、液体を注ぐために、図9に示すように、カップ玩具1を載置台40の凹部42上に正しく載置する。操作ボタン51を押さない状態では、図10(a)に示すように、スプリング55で操作ボタン51は押し上げられているので、係合板57も上昇し、この係合板57に形成された係合孔56に係合軸59が係合している可動部材54は支軸53を中心に上方(図面上で反時計方向)に回動し、先端に設けた第2の磁石M2はカップ玩具1の上面から大きく外れた位置に移動している。この状態では第2の磁石M2とカップ玩具1の制御弁27内の第1の磁石M1との間には吸引力が発生することはない。
【0036】
カップ玩具1を位置決め用の凹部42に正しく載置したら、図9に示すように、天板41の上面から飛び出ている操作ボタン51を指で押下する。
【0037】
操作ボタン51を押下すると、図10(b)に示すように、係合板57も下降するので係合穴56に係合している係合軸59も押し下げられることになり、支軸53で軸支された可動部材54は下方((図面上で時計方向)に回動し、先端に設けた第2の磁石M2はカップ玩具1の真上に移動することになる。
【0038】
第2の磁石M2がカップ玩具1の真上に位置すると、第2の磁石M2によって制御弁27に設けた第1の磁石M1が吸引され、図5(b)と同様に、制御弁27はコイルバネ55に抗して上昇することになる。
【0039】
制御弁27が上昇すると、図5(b)に示すように、通気筒25の上部は開放され、下室LRと上室URとは通気筒25を介して連通することになる。通気筒25が開放されると、上室URは密封された空間ではなくなり下室LR内の空気は通気筒25を経由して上室UR内に流入(矢印a)できる状態になるので、空気より重い液体Lは仕切り板13の小孔23を通って下室LR内に流入(矢印b)することになり、上室UR内の液体Lは全て下室LR内に移動し、あたかもディスペンサ玩具2からカップ玩具1に液体Lが注がれたように見える。
【0040】
操作ボタン51を押す時間が長ければ制御弁27が通気筒25を開放している時間が長くなるのでカップ玩具1に流入(上室URから下室LRに)する液体Lの量は多くなり、押す時間を短くすれば制御弁27が通気筒25を開放している時間が短くなるのでカップ玩具1に流入(上室URから下室LRに)する液体Lの量は少なくなり、操作ボタン51を押している時間に比例して下室LR内に流入する液体Lの量が変わるので、リアル感のある飲料システム玩具を実現することができる。
【0041】
しかも、カップ玩具1を傾けて下室LRから上室URに液体1が流入するときは小孔23を介して上室UR内の空気と下室LR内の液体Lが入れ替わるため、単位時間内の液体Lの流入量は少ないが、ディスペンサ玩具2を操作して上室UR内の液体Lを下室LR内に戻すときは、小孔23よりも広い面積の開口部を持つ通気筒25を介して下室LR内の空気は上室UR内に流入し、全ての小孔23から液体Lが下室LR内に流入するので、液体Lの下室LR内への単位時間内に流入する液体の量は多くなり、ディスペンサから飲料が注がれる状態をよりリアルに再現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明に係る飲料システム玩具の斜視図
【図2】カップ玩具の構成を説明する分解斜視図
【図3】(a)(b)は上記カップ玩具の斜視図と断面図
【図4】(a)(b)はカップ玩具の内部の液体の移動を説明する断面図
【図5】(a)(b)はカップ玩具の内部の液体の移動を説明する断面図
【図6】カップ玩具に磁石を接近させる状態の一例を示す説明図
【図7】(a)(b)はカップ玩具の他の例を示す要部断面図
【図8】制御装置の構成を示す斜視図
【図9】ディスペンサ玩具の使用状態を説明する斜視図
【図10】(a)(b)は可動部材の動作を説明する要部断面図
【符号の説明】
【0043】
1 カップ玩具
2 ディスペンサ玩具
13 仕切り板
23 小孔
27 制御弁
31 付勢部材
40 載置台
50 制御装置
51 操作部材(操作ボタン)
54 可動部材
A 飲料システム玩具
L 液体
LR 下室
M1 第1の磁石
M2 付勢解除部材(第2の磁石)
UR 上室

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の要件を備えることを特徴とするカップ玩具
(イ)上記カップ玩具は、密閉した容器の内側を仕切り板で上室と下室とに仕切られ、下室内には飲料を模した液体が収容されていること
(ロ)上記仕切り板の周縁には上記上室と下室とを連通させる複数の小孔が所定間隔をおいて形成され、中央には上記上室と下室とを連通させた通気筒を設け、該通気筒は制御弁で開閉が制御されるようになっていること
(ハ)上記制御弁は、付勢部材によって上記通気筒を閉鎖するように作動すること
(ニ)上記制御弁は、付勢解除部材によって上記付勢部材の付勢力に抗して上記通気筒を開放するように作動すること
【請求項2】
前記制御弁内部には第1の磁石を設け、前記付勢解除部材を該第1の磁石に作用する第2の磁石で構成し、該第2の磁石が第1の磁石に作用したときには前記付勢部材の付勢力に抗して前記通気筒を開放することを特徴とする、請求項1記載のカップ玩具。
【請求項3】
前記カップ玩具に擬似的に飲料を供給するディスペンサ玩具であって、該ディスペンサ玩具は前記カップ玩具を載置する載置台と、該載置台の上方に前記制御弁による通気筒の開閉を制御する制御装置を備えたことを特徴とする、ディスペンサ玩具。
【請求項4】
前記制御装置は前記第2の磁石を備えた可動部材と、該可動部材を作動操作する操作部材とを備え、該操作部材の操作時には上記可動部材の第2の磁石は前記制御弁内部に設けられた第1の磁石に作用し、前記付勢部材の付勢力に抗して前記通気筒を開放する、請求項3記載のディスペンサ玩具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−247708(P2009−247708A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−100785(P2008−100785)
【出願日】平成20年4月8日(2008.4.8)
【出願人】(000003584)株式会社タカラトミー (248)
【出願人】(503439167)株式会社ギャング (9)
【Fターム(参考)】