説明

カテーテル及びカテーテル組立体

【課題】患部の周囲を自由自在に移動することができ、可能な限り細くすることによって施術時の人体に対する負担が軽減され、外科的切開が不必要であり、製作コストを節減することができる硬膜外腔減圧神経成形術用カテーテル及びカテーテル組立体を提供する。
【解決手段】薬物投入通路を形成するようにコイル状に巻かれたスプリングと、前記スプリングを取り囲んで被覆するチューブと、前記スプリングに選択的に剛性を提供するために前記スプリング内部を貫通して挿入されるスタイレットとを含んでカテーテルを構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、硬膜外腔減圧神経成形術に用いられるカテーテル及びカテーテル組立体に関するもので、より詳細には、硬膜の外側に挿入され、局所麻酔剤のような薬物を注入するためのカテーテル及びカテーテル組立体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、硬膜外腔減圧神経成形術は、硬膜外腔内の脊髄を取り囲む硬膜の外側に注入管を挿入した後、局所麻酔剤を注入し、選択的に脊髄神経を遮断する施術法である。
【0003】
前記硬膜外腔減圧神経成形術は、椎間板ヘルニアの手術を受けた後、炎症、癒着及び再発などによって痛みを訴える患者、腰痛及び脊椎管狭窄症患者、神経癒着による腰痛を訴える患者、座骨神経痛患者などに適用される。
【0004】
前記硬膜外腔減圧神経成形術の一種として、硬膜外内視鏡施術が主に使用されており、前記硬膜外内視鏡施術のためには特殊なカテーテルが要求される。
【0005】
前記カテーテルは、2mmの直径及び約30cmの長さを有するように設けられる。また、前記カテーテルの先端には撮影手段が装着され、前記カテーテルの内部を貫通して光ケーブルが設置されることによって、前記撮影手段によって撮影された映像がモニタに伝送される。
【0006】
しかしながら、前記カテーテルを用いた硬膜外内視鏡施術は、施術者が前記撮影手段を通して獲得した映像のみをモニタリングしながら施術しなければならないので、施術が容易でなく、施術部位が限定されるという問題があった。
【0007】
そして、前記カテーテルに設置される前記撮影手段及び光ケーブルによって前記カテーテルが太くなり、製作コストが上昇するという問題があった。
【0008】
また、前記太いカテーテルを硬膜外に挿入するためには患者の身体の一部を切開しなければならないので、施術が複雑になる。また、前記太いカテーテルは、硬膜外腔減圧神経成形術の施術時、人体内部に挿入されて施術位置に到達する過程で人体内部の組織に負担を与えるとともに、施術後にも、薬物注入のために一定期間、患者の体に挿入された状態に維持されなければならないので、患者の身動きが不便になり、患者の施術に対する恐怖感を誘発するという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上述した従来の硬膜外内視鏡施術における問題を解決するためになされたもので、その目的は、患部の周囲を自由自在に移動することができ、可能な限り細くすることによって施術時の人体に対する負担が軽減され、外科的切開が不必要であり、製作コストを節減することができる硬膜外腔減圧神経成形術用カテーテル及びカテーテル組立体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するため、本発明は、薬物投入通路を形成するようにコイル状に巻かれたスプリングと、前記スプリングを取り囲んで被覆するチューブと、前記スプリングに選択的に剛性を提供するために前記スプリング内部を貫通して挿入されるスタイレットとを含んで構成されるカテーテルを提供する。
【0011】
前記スプリングは、前記チューブの内部に配置されるコイル本体と、前記チューブの一端を通して外側に露出され、薬物を排出するための排出部を有するチップとを含んで構成される。
【0012】
そして、前記排出部の一側には、前記スプリングの巻線ピッチが稠密に密着している第1のピッチを有する密着部が備わり、前記排出部は、前記薬物の排出のために前記スプリングの巻線ピッチが離隔している第2のピッチを有する。
【0013】
他の一形態として、本発明は、コイル状のスプリングと、前記スプリングを取り囲んで被覆するチューブとを含むカテーテルと、前記カテーテルに薬物を注入するために前記カテーテルと連通するように結合されるアダプタとを含む。
【0014】
ここで、前記アダプタは、前記カテーテルが挿入される第1の挿入ホールが形成される第1のアダプタ本体と、前記第1の挿入ホールを通過した前記カテーテルの入力端が挿入される第2の挿入ホール及び前記カテーテルに薬物を注射するための注射ホールが形成される第2のアダプタ本体と、前記第1のアダプタ本体と前記第2のアダプタ本体を結合するための結合手段と、前記カテーテルを前記第1のアダプタ本体及び前記第2のアダプタ本体に固定するための固定手段とを含む。
【0015】
そして、前記固定手段は、前記第1の本体に突出形成され、前記カテーテルの入力端が貫通する通路を形成する少なくとも2個の固定突起と、前記第1のアダプタ本体と前記第2のアダプタ本体がなす回転角に応じて前記カテーテルの入力端が前記アダプタに固定されるように、前記各固定突起を選択的に加圧し、前記カテーテルの入力端が貫通する通路を狭める加圧部とを含む。
【0016】
前記結合手段は、前記各固定突起の外側及び前記各固定突起の一部を収容する収容溝の内壁のうちいずれか一つに形成される係止突起と、前記各固定突起の外側及び前記収容溝の内壁のうち残りの一つに形成され、前記係止突起が係止されて支持される係止溝とを含む。
【0017】
また、前記第1のアダプタ本体と前記第2のアダプタ本体との間の回転を制限し、前記カテーテルの入力端の固定を維持するためのロッキング手段をさらに含み、前記ロッキング手段は、前記第1のアダプタ本体及び前記第2のアダプタ本体のうちいずれか一つにフックピンを有するように形成される第1のストッパと、前記第1のアダプタ本体及び前記第2のアダプタ本体のうち残りの一つに前記フックピンが挿入されて係止されるフックホールを有するように形成される第2のストッパとを含む。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係るカテーテル及びカテーテル組立体によれば、次のような効果がある。
【0019】
第一に、本発明によれば、カテーテルの本体をなして人体に内挿されるスプリングが弾性的に柔軟に曲げられるので、前記カテーテルの挿入経路を容易に操作することができ、柔軟に患部に挿入できるので、人体組織の破壊を最少化又は防止することができる。
【0020】
第二に、前記スプリングの薬物投入通路に投入された薬物が前記スプリングの排出部に排出されることによって、正確な位置に薬物を供給することができる。
【0021】
第三に、本発明によれば、前記スプリングに挿入されるスタイレットによって前記スプリングの剛性が増大し、組織の癒着部位を容易に除去することができる。
【0022】
第四に、本発明によれば、前記アダプタの第2のアダプタ本体を回転することによって、前記カテーテルを前記アダプタに迅速かつ容易に固定することができる。
【0023】
第五に、本発明によれば、前記カテーテルが0.8〜1.1mmの太さしか有さないので、患者の身体を切開する必要がなくなり、施術が簡便になるとともに、患者の施術に対する恐怖感を減少させることができ、前記カテーテルの小型化を通して製作コストを節減することができる。
【0024】
第六に、本発明によれば、X−rayなどのような映像誘導装置で患者の患部を持続的に観察しながら施術を行うので、正確かつ安全な施術を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明に係るカテーテルを示した斜視図である。
【図2】本発明に係るカテーテルを示した断面図である。
【図3】本発明に係るカテーテルの一部を拡大して示した拡大図である。
【図4】本発明に係るカテーテル組立体のアダプタを示した結合斜視図である。
【図5】図4のアダプタを示した分解斜視図である。
【図6】図5に示したアダプタの断面図である。
【図7】(a)及び(b)は、図4のアダプタの作動方式を示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明に係るカテーテルの好適な実施形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
【0027】
図1は、本発明に係るカテーテルを示した斜視図で、図2は、本発明に係るカテーテルを示した断面図である。
【0028】
図1及び図2を参照して説明すれば、本発明に係るカテーテル100は、コイル形態のスプリング110、チューブ120及びスタイレット130を含んで構成され、施術者が人体の外部で撮影される映像、例えば、X線映像装置によって獲得される映像モニタを見ながら前記カテーテルを人体の内部に挿入し、薬物注入位置に到達させることによって、硬膜外腔減圧神経成形術を施術する。
【0029】
前記スプリング110は、薬物の投入通路を形成するためのもので、所定の弾性を有する金属材質のワイヤをコイル状に巻くことによって形成され、人体に無害な材質で形成されることが望ましい。
【0030】
また、前記スプリング110は、前記チューブ120の内部に配置されるコイル本体111と、前記チューブ120の一端を通して前記チューブ120の外部に露出されるチップ112とを備えている。
【0031】
前記チップ112は、薬物を排出するための排出部112bを形成するが、これについては後で詳細に説明することにする。
【0032】
前記チューブ120は、前記スプリング110を取り囲むように設けられ、シリコーンや複合樹脂などの材質で前記スプリング110を被覆することによって形成される。
【0033】
前記チューブ120の外側には位置表示部121が設けられ、前記位置表示部121を通して、前記カテーテル100が人体に挿入された程度(長さ、位置)を判断することができる。前記位置表示部121としては、前記チューブ120の外部表面に表示される目盛りを例に挙げることができ、前記目盛りは、前記チューブの長さ方向に沿って一定間隔を置いて離隔するように配列される。
【0034】
前記スタイレット130は、前記スプリング110に選択的に剛性を提供するためのもので、前記スプリング110の内部を貫通して挿入される。すなわち、前記スタイレット130が前記スプリング110を貫通して挿入されれば、前記スタイレット130は、前記スプリング110を支持し、前記スプリング110が曲がらないように剛性を与える。このとき、前記スタイレット130の先端は、前記スプリング110の先端に接触して支持され、前記スタイレット130の後端には、前記スタイレット130を操作するためのスタイレットハブが設けられる。
【0035】
これによって、前記スプリング110に前記スタイレット130が挿入されることによって剛性が増大した状態で前記カテーテル100が患者の硬膜外に挿入され、増大した剛性を通して組織の癒着部位を容易に除去できるようになる。
【0036】
引き続いて、図3を参照して説明すれば、前記スプリング110の前記チップ112は、密着部112a、排出部112b及び支持部111cを含んで構成される。
【0037】
前記密着部112aは、前記スプリング110の巻線ピッチが稠密に密着している第1のピッチP1を有する。すなわち、前記密着部112aは、前記スプリング110を通して人体の内部に注入される薬物が前記排出部112bに到達する前に漏れるのを最少化又は防止するために稠密な巻線ピッチを有する。
【0038】
そして、前記排出部112bは、前記スプリング110の巻線ピッチが離隔し、薬物の漏れを可能にする第2のピッチP2を有する(P1<P2)。
【0039】
これによって、前記排出部112bに薬物が到達すれば、前記排出部112bを通して人体組織、すなわち患部に薬物が供給される。したがって、前記排出部112bが前記患部に正確に位置できるように前記スタイレット130を調節しながら、前記カテーテル100を人体に挿入するようになる。
【0040】
前記支持部113は、前記スプリング110に挿入される前記スタイレット130の先端を支持するためのもので、前記スプリング110の先端にボール状に一体に形成され、前記カテーテル100を人体に挿入するときの抵抗を最少化し、人体組織の損傷を最少化又は防止する。
【0041】
前記スタイレット130の先端が前記ボール状の支持部113に到達し、前記支持部113によって支持されれば、前記スプリング110全体が真っ直ぐに剛性を有するようになり、前記スタイレット130の先端が前記支持部113から一定距離だけ離隔するように前記スタイレット130を調節すれば、前記スプリング110の先端部、より詳細には、前記チップ112が柔軟に弾性的に曲げられるようになり、前記カテーテル100の挿入経路を自由に調節することができる。
【0042】
一方、本発明に係るカテーテル100は、患部に充分に挿入されるように30.5cm〜84.5cmの長さを有して形成されることが望ましい。
【0043】
また、前記カテーテル100が0.8mm〜1.1mmの太さしか有さないように設けられることによって、患者の身体を切開する必要がなくなり、施術が簡便になるとともに、患者の施術に対する恐怖感を減少させることができる。
【0044】
以下、本発明に係るカテーテル組立体の好適な実施形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
【0045】
図4は、本発明に係るカテーテル組立体を示した結合斜視図で、図5は、本発明に係るカテーテル組立体を示した分解斜視図で、図6は、本発明に係るカテーテル組立体を示した断面図である。
【0046】
図4〜図6を参照して説明すれば、本発明に係るカテーテル組立体は、カテーテル100及びアダプタ200を含んで構成される。
【0047】
前記カテーテル100には、上述した実施形態で説明した内容が同一に適用されるので、これについての反復的な説明は省略する。
【0048】
前記アダプタ200は、前記カテーテル100に薬物を注入するためのもので、前記カテーテル100と連通するように結合される。
【0049】
前記アダプタ200は、第1のアダプタ本体210、第2のアダプタ本体220、固定手段、結合手段及びロッキング手段を含んで構成される。
【0050】
前記第1のアダプタ本体210は、前記カテーテル100が挿入される第1の挿入ホール211を備えており、前記第2のアダプタ本体220は、前記第1の挿入ホール211を通過した前記カテーテル100の入口端が挿入される第2の挿入ホール221を備えている。
【0051】
また、前記第2のアダプタ本体220は、前記カテーテル100に薬物を注射するための注射ホール222をさらに備えているが、前記注射ホール222は、前記第2の挿入ホール221と連通するように設けられる。
【0052】
前記固定手段は、前記カテーテル100を前記第1のアダプタ本体210及び前記第2のアダプタ本体220に固定するためのもので、固定突起212、収容溝223及び加圧部224を含んで構成される。
【0053】
前記固定突起212は、前記第1のアダプタ本体210から前記第2のアダプタ本体220側に2個以上突出形成され、前記カテーテル100の入口端が貫通する通路を形成するようになる。
【0054】
前記収容溝223は、前記第1のアダプタ本体210と対向する面に形成され、前記各固定突起212の一部を収容するようになり、その断面が円状をなすように形成される。
【0055】
前記加圧部224は、前記収容溝223から延長され、断面が四角形状をなす溝状に設けられる。
【0056】
前記加圧部224は、前記第1のアダプタ本体210と前記第2のアダプタ本体220がなす回転角に応じて前記カテーテル100の入口端を前記アダプタ200に選択的に固定する機能を行う。
【0057】
すなわち、図7の(a)に示すように、前記各固定突起212の先端が前記収容溝223を通過して前記加圧部224に挿入された場合、前記各固定突起212は、前記カテーテル100の入口端から所定距離だけ離隔形成され、前記カテーテル100の入口端の固定を解除するようになる。
【0058】
そして、図7の(b)に示すように、前記各固定突起212を回転すれば、前記加圧部224によって前記カテーテル100の入力端が貫通する通路が狭くなり、前記カテーテル100の入力端が前記アダプタ200に固定される。
【0059】
結合手段は、前記各固定突起212の外側に形成される係止突起213と、前記収容溝223の内壁に形成され、前記係止突起213に係止されて支持される係止溝225とを含んで構成されるが、実施形態によっては、前記係止突起213を前記収容溝223の内壁に形成し、前記係止溝225を前記各固定突起212の外側に形成することもできる。
【0060】
ロッキング手段は、前記第1のアダプタ本体210と前記第2のアダプタ本体220との間の回転を制限し、前記カテーテル100の入力端の固定を維持するためのもので、前記第1のアダプタ本体210に形成される第1のストッパ214と、前記第2のアダプタ本体220に形成され、前記第1のストッパ214によって支持される第2のストッパ226とを含む。
【0061】
そして、前記第1のストッパ214にフック状のフックピン215が形成され、前記第2のストッパ226に、前記フックピン215が挿入されて係止されるフックホール227が形成されることによって、前記第1のストッパ214と前記第2のストッパ226との間の結合を堅固に行うことができるが、実施形態によっては、前記フックピン215を前記第2のストッパ226に形成し、前記フックホール227を前記第1のストッパ214に形成することもできる。
【0062】
以下、本発明のカテーテル組立体を使用した施術方法を説明する。
【0063】
まず、前記カテーテル100を挿入するための針(RX Coude)を選択し、前記選択された針の先端が患者の棘間靱帯内に確実に定着するまで前記針を患者の硬膜外腔に挿入する。
【0064】
その後、前記カテーテル100を前記針を通して患者の硬膜外腔に挿入するが、患者の硬膜外腔部位を撮影する映像誘導装置を通して獲得された映像を見ながら、前記カテーテル100の前記位置表示部121を参考にして前記カテーテル100を前進させる。
【0065】
ここで、前記映像誘導装置としては、人体内部の断層撮影が可能なX―rayなどが使用され、より鮮明な映像を獲得するためには、前記カテーテル100を通して造影剤のような特殊薬物を投入する。
【0066】
引き続いて、前記カテーテル100の前記チップ112が硬膜外腔に挿入されれば、前記カテーテル100の前記スタイレット130を除去した後、前記アダプタ200を前記カテーテル100と結合する。
【0067】
そして、前記アダプタ200の注射ホール222を通して高濃度の食塩水を注射し、患者の痛みを引き起こす組織の癒着部位を除去した後、ステロイドと局所麻酔剤とを混合して製造した治療液を注射する。
【0068】
このように、本発明に係るカテーテル100を硬膜外腔に挿入した後、カテーテル100の内部に特殊薬物を投与することによって、脊椎手術後に硬膜外腔に生じる傷跡又は瘢痕による神経の束の圧迫を解き、神経の束を圧迫する部位の炎症を鎮め、痛みを誘発する異物を除去できるようになる。
【産業上の利用可能性】
【0069】
以上、本発明に係る好適な実施形態を詳細に説明したが、上述した実施形態の他にも、本発明がその趣旨や範疇から逸脱しない範囲で他の特定形態で具体化されるという事実は、該当技術に通常の知識を有する者にとって自明である。
【0070】
したがって、上述した実施形態は、制限的なものでなく、例示的なものとして考慮しなければならず、したがって、本発明は、上述した説明に限定されるものでなく、添付した特許請求の範囲及びその同等範囲内で変更されることも可能である。
【符号の説明】
【0071】
100:カテーテル
110:スプリング
120:チューブ
130:スタイレット
111:コイル本体
112:チップ
112a:密着部
112b:排出部
112c:支持部
200:アダプタ
210:第1のアダプタ本体
220:第2のアダプタ本体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬物投入通路を形成するようにコイル状に巻かれたスプリングと、
前記スプリングを取り囲んで被覆するチューブと、
前記スプリングに選択的に剛性を提供するために前記スプリング内部を貫通して挿入されるスタイレットと、を含んで構成されることを特徴とするカテーテル。
【請求項2】
前記スプリングは、
前記チューブの内部に配置されるコイル本体と、
前記チューブの一端を通して外側に露出され、薬物を排出するための排出部を有するチップと、を含んで構成されることを特徴とする、請求項1に記載のカテーテル。
【請求項3】
前記排出部の一側には、前記スプリングの巻線ピッチが稠密に密着している第1のピッチを有する密着部が備わり、前記排出部は、前記薬物の排出のために前記スプリングの巻線ピッチが離隔している第2のピッチを有することを特徴とする、請求項1に記載のカテーテル。
【請求項4】
コイル状のスプリングと、前記スプリングを取り囲んで被覆するチューブと、を含むカテーテルと、
前記カテーテルに薬物を注入するために前記カテーテルと連通するように結合されるアダプタと、を含むことを特徴とするカテーテル組立体。
【請求項5】
前記アダプタは、
前記カテーテルが挿入される第1の挿入ホールが形成される第1のアダプタ本体と、
前記第1の挿入ホールを通過した前記カテーテルの入力端が挿入される第2の挿入ホール及び前記カテーテルに薬物を注射するための注射ホールが形成される第2のアダプタ本体と、
前記第1のアダプタ本体と前記第2のアダプタ本体を結合するための結合手段と、
前記カテーテルを前記第1のアダプタ本体及び前記第2のアダプタ本体に固定するための固定手段と、を含むことを特徴とする、請求項4に記載のカテーテル組立体。
【請求項6】
前記固定手段は、
前記第1の本体に突出形成され、前記カテーテルの入力端が貫通する通路を形成する少なくとも2個の固定突起と、
前記第1のアダプタ本体と前記第2のアダプタ本体がなす回転角に応じて前記カテーテルの入力端が前記アダプタに固定されるように、前記各固定突起を選択的に加圧し、前記カテーテルの入力端が貫通する通路を狭める加圧部と、を含むことを特徴とする、請求項5に記載のカテーテル組立体。
【請求項7】
前記結合手段は、
前記各固定突起の外側及び前記各固定突起の一部を収容する収容溝の内壁のうちいずれか一つに形成される係止突起と、前記各固定突起の外側及び前記収容溝の内壁のうち残りの一つに形成され、前記係止突起が係止されて支持される係止溝と、を含むことを特徴とする、請求項5に記載のカテーテル組立体。
【請求項8】
前記第1のアダプタ本体と前記第2のアダプタ本体との間の回転を制限し、前記カテーテルの入力端の固定を維持するためのロッキング手段をさらに含み、
前記ロッキング手段は、
前記第1のアダプタ本体及び前記第2のアダプタ本体のうちいずれか一つにフックピンを有するように形成される第1のストッパと、
前記第1のアダプタ本体及び前記第2のアダプタ本体のうち残りの一つに前記フックピンが挿入されて係止されるフックホールを有するように形成される第2のストッパと、を含むことを特徴とする、請求項5に記載のカテーテル組立体。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−131033(P2011−131033A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−11837(P2010−11837)
【出願日】平成22年1月22日(2010.1.22)
【出願人】(510020561)グローバル メディカル コーポレーション (1)
【氏名又は名称原語表記】Global Medical Corporation
【住所又は居所原語表記】#105−1502, Doosan We’ve Poseidon II Officetel, 825−7, Beomil―Dong, Dong―Gu, Busan, Republic of Korea
【Fターム(参考)】