説明

カバーエリアマッピング方法

本発明は、セルサイトにおけるアンテナ4のカバーエリアCA内の点PにおけるパスロスPLを計算する方法に関する。当該方法は、実効アンテナゲインGantを有するアンテナ4から信号を送信するステップと、点Pにおける受信アンテナによって送信信号の受信信号強度インジケータRSSIを測定するステップとを含む。当該方法は、アンテナ4と受信アンテナとの間の主非直接放射パスを決定し、主非直接放射パスの方向のアンテナ4からの実効アンテナゲインGantを確立するステップと、確立した実効アンテナゲインGantと測定した受信信号強度インジケータRSSIとを用いて、点PにおけるパスロスPLを計算するステップとをさらに含む。本発明は、カバーエリアをマッピングする方法と、通信ネットワークにおける変化をシミュレーションする方法と、セルプランニングのためのシステムにも関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セルサイトにおけるアンテナのカバーエリア内の1または2以上の点に対するパスロスを計算する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
GSMのような移動体通信システム内のセルプランニングが、電話オペレータにとって、携帯電話ユーザに対するパフォーマンスを最適化するための重要な課題である。移動体通信システムは、複数のサイトを含むネットワークを備え、各サイトは、セルカバーエリアにカバレージを提供する1または2以上のアンテナを有する。現在のセルプランニングツールにおいて、オペレータは、カバーエリアにおける選択点からの測定データを、入力データとしてセルプランニングツールへ提供する。入力データは、選択点における信号強度を測定することによって得られる。ネットワークチューニングステージ中にネットワークに変化が生じる場合、測定信号強度は必ずしも再利用可能とは限らない。この問題は、選択点における測定信号強度をパスロスに変換し、セルプランニングツールにおいてパスロスを入力データとして使用することによって解決される。パスロスは、物理的アンテナ位置の変化または周波数バンド変化以外の、ネットワークにおける全変化に対して再利用可能である。
【0003】
アンテナからの送信電力Ptxをとり、信号の既知の受信信号強度インジケータRSSIを減算することによって、パスロスは計算される。パスロス方程式は、
Path loss[dB]=Ptx[dBm]−RSSI[dBm] ・・・(1)
のように表現できる。送信実効等方放射電力(EIRP:effective isotropically radiated power)Ptxは、
tx[dBm]=Pin[dBm]+Gant[dB] ・・・(2)
のように表現できる。ただし、Pinはアンテナへの既知の入力電力であり、Gantは実効アンテナゲインである。実効アンテナゲインGantは、送信および受信アンテナの間の方位角

(デカルト座標x、y、zで、またはアジマスαazimuthおよび仰角αelevationで表現可能である)を推定し、この角度を3次元アンテナパターンにマッピングすることによって計算される。
【0004】
タンレー・J.・グトースキ(Tanley J. Gutowski)による米国特許出願公開第2002/0063656(A1)明細書において、方位角を推定する標準手続が開示されている。パスロスを計算する際には、送信アンテナ位置から受信アンテナ位置へ直線を描く。この手法は大抵は十分な精度を有するが、高層ビルがあるエリアにおける反射信号パスのような非直接信号パスを有する特定の環境では、誤った結果を生むであろう。
【発明の概要】
【0005】
本発明の目的は、非直接信号パスがあるアンテナサイトにおけるアンテナのカバーエリア内のパスロスを計算する方法を提供することであり、アンテナサイトにおけるアンテナの放射特性が変化するとき、計算されたパスロスは再利用可能である。
【0006】
この目的は、アンテナのカバーエリアにおける測定点に対する主放射パスを定めることによって達成される。主放射パスが非直接パス、例えば反射または回折パスである場合、アンテナからの送信信号に対する正しい方位角が定められる。受信信号強度に対するインジケータが各測定点において測定され、正しい方位角を用いてパスロスが計算される。パスロスと方位角とは各測定点を特徴付けるものであり、オペレーション中にアンテナの特性が変化するときには、再利用可能である。
【0007】
別の目的は、カバーエリアをマッピングする方法と、通信ネットワークにおける変化をシミュレーションする方法と、セルプランニングのためのシステムとを提供することであり、受信機と送信アンテナとの間の主放射パスを使用して、実効アンテナゲインと、したがってカバーエリア内の各測定点における正しいパスロスおよび方位角とを確立する。
【0008】
本発明の効果は、高反射的環境内の点における測定信号強度が先行技術の解決手段よりも精確なパスロスを生成するであろう、ということであり、オペレーション中にアンテナ特性が変化する場合、パスロスは再利用可能である。
【0009】
さらなる効果は、アンテナ特性における提示変化がシミュレーション可能であり、変化前の測定に基づいて計算されるシミュレーションカバレージが通信ネットワークに実施される、ということである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】直接および非直接放射パスを示す都市エリアの平面図を示す。
【図2】図1における平面図の斜視図を示す。
【図3】本発明による、パスロスを計算するフローチャートを示す。
【図4】本発明による、カバーエリアをマッピングするフローチャートを示す。
【図5】本発明による、通信ネットワークにおける変化をシミュレーションするフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の基本原理は、主放射パスに沿ったアンテナからアンテナのカバーエリアの点における受信機までの実際の送信方向を定めることである。各アンテナは、アンテナ製造業者が指定するように、すなわち3次元アンテナパターンで、方位角に依存して変化するアンテナゲインGantを有する。アンテナと受信機との間の主放射パスが非直接であると、例えば建物に対して反射または回折されると、放射パスに沿ったアンテナからの方位角は、先行技術、すなわちアンテナと受信機との間の直線を用いて方位角を推定することによる推定方位角とは異なる。
【0012】
電話オペレータが使用するセルプランニングツールにおいて、アンテナのカバーエリア内の複数の点からの測定データが格納される。このデータは、各点の位置と対応のパスロスとを含む。パスロスは、各点における測定信号強度から得られ、以前に格納されたパスロスは、通常、物理的アンテナ位置変化および周波数帯域変化以外の全セル変化に再利用可能である。
【0013】
方位角を推定する標準手続は、上述のように送信アンテナ位置から受信アンテナ位置まで直線を描くことである。この手法は、大抵十分な精度を有するが、特定の環境では誤った結果を与えることがわかっている。移動受信機が受信する主信号が最近ルートをとらず、信号パスに沿って反射および/または回折された場合、推定方位角は、先行技術の手法に基づいて完全に誤ったものとなる場合がある。図1および2がこれを明確に説明する。
【0014】
図1は都市エリアの平面図を示し、3つの建物1〜3があり、基地局アンテナが建物1の壁に搭載され、3つの測定点P、P、Pを、建物3に沿った道5上に示す。直接放射パス(実線で示す)および主放射パス(破線で示す)を、アンテナ4と各点P〜Pとの間に示す。
【0015】
図2は、図1と同一の都市エリアの斜視図を示す。点PおよびPに対する直接放射パス(実線)に沿った信号を、障害物、すなわち建物を通して伝搬するように示す。
【0016】
点Pは、道5に沿って、建物2と3との間に位置し、自由な視線はない。直接放射パス、実線6aは、建物2によって遮断され、主放射パス、破線6bは、建物2のまわりで回折し、主放射パスはこのように非直接である。アンテナ4からの直接放射パス6aおよび主非直接放射パス6bに対する方位角は異なるものであり、それを角度αで示す。点Pにおける受信信号強度インジケータ(RSSI)を測定する場合、直接放射パス6aに対する方位角とはα異なった、送信アンテナ4からの方位角を、受信主信号は有する。この情報は、正しい方向の(すなわち非直接放射パス6bに沿って)実効アンテナゲインGantと点Pに対するパスロスの後続計算とを確立するときに、考慮される必要がある。
【0017】
点P2は点PとPとの間に位置し、基地局アンテナ4への自由な視線を有する。この場合、直接放射パス、実線7aは、主放射パス、実践7bと一致する。このように、主放射パスはまっすぐである。先行技術によって、アンテナ4からの方位角が推定され、点Pに対するパスロスが計算される。
【0018】
点P3は、道5に沿って、建物1と3との間に位置し、自由な視線はない。直接放射パス、実線8aは、建物1によって遮断され、主放射パス、破線8bは、建物2および3の壁に対して反射し、主放射パスはこのように非直接である。アンテナからの直接放射パス8aおよび主非直接放射パス8bに対する方位角は異なり、それを角度αによって示す。点Pにおける受信信号強度インジケータ(RSSI)を測定する場合、直接放射パス8aに対する方位角とα異なった、送信アンテナ4からの方位角を受信主信号は有する。この情報は、正しい方向の(すなわち非直接放射パス8bに沿った)実効アンテナゲインGantと点Pにおけるパスロスの後続計算とを確立するときに、考慮される必要がある。
【0019】
図1に示すように、直接信号と回折または反射信号との間の方位角の差は、特に点Pに対して、大きい場合があり、実効アンテナゲインは2つの信号にとっておそらく大きく異なるであろう。方位角α、αにおける示した差は、アジマスαazimuthと仰角αelevationとの両方の関数である場合がある、ということが留意されるべきである。
【0020】
反射と回折との両方の組合せが、当然、アンテナ4と測定点との間に主放射パスを生成する場合もある。
【0021】
図3は、図1および2に示すようなアンテナのカバーエリア内の1または2以上の点におけるパスロスPLを計算するフローチャート10を示す。フローが開始し、ステップ11、基地局アンテナから信号を送信することへ進行する、ステップ12。入力電力Pinがアンテナへフィードされ、このアンテナは、方位角に依存する実効アンテナゲインGantと3次元アンテナ放射パターンとを有する。このように、アンテナからの信号の送信実効等方放射電力(EIRP)Ptxは、方位角に依存する。
【0022】
ステップ13においてカウンタkが1にセットされ(k=1)、ここでkはカバーエリア内の点(すなわち位置)のインデックスとして使用されるものであり、点Pに対する受信信号強度インジケータRSSIがステップ14において測定される。ステップ15において主放射パスが点Pに対して定められる。主放射パスが非直接である、すなわち反射または回折される場合、ステップ16において主非直接放射パスに対する方位角

を定めることにフローは進行する。このステップは、好ましくは、レイトレーシング伝搬モデルのような伝播モデルを適用して、どの受信信号が点Pの受信機において主信号であるかを計算し、その後、主信号が送信アンテナを出た方位角を定めることによって行われる。他方で、主パスが直接放射パスである場合、ステップ17において、アンテナと受信機との間の直線である主直接放射パスに対する方位角

を推定するにフローは進行する。
【0023】
ステップ18において、主放射パスに対する方位角

を使用して、実効アンテナゲインGantを確立する。実効アンテナゲインは、主信号が送信アンテナを出た方向、すなわちステップ17で推定またはステップ16で決定された方位角の関数として定められる。
【0024】
その後、ステップ19において式(1)および(2)を用いてパスロスが定められる。点Pに対するパスロスおよび方位角に関する情報が、ステップ20において、将来使用するためにメモリまたはデータベースに格納される。カバーエリア内のさらなる点における測定に進行する判定がステップ21において行われる。別の点で測定が行われる場合、ステップ22においてkが1だけ増加し(k=k+1)、点Pにおける新しい測定のためにステップ14へフローがフィードバックされる。追加点における測定が行われなくなるまで、ステップ14〜22が繰り返され、フローはステップ23において終了する。
【0025】
代替として、ステップ16における主非直接放射パスに対する方位角

の決定は、主信号に対して受信機における受信方向を測定し、その後、受信機における受信方向を開始点として使用して、主信号が送信アンテナを出た方位角を定めて、主放射パスを計算することによって行うことも可能である。
【0026】
図4は、本発明による、カバーエリアをマッピングするフローチャート30を示す。フローが開始し、ステップ31、整数nがステップ32において1に設定され、マッピングされるべき選択カバーエリアCAを示す。CAにおける多くの点が選択され、ステップ33、CAにおける各選択点に対するパスロスPLと方位角αとを計算する処理が、ステップ34において、図3に関連して説明したフローチャート10を用いて行われる。
【0027】
カバーエリアCAは、PLとαとに関する格納情報を用いてマッピングされ、ステップ35、別のカバーエリアがマッピングされるべく選択される場合、ステップ36、整数nはステップ37において1増加し(n=n+1)、ステップ33へフィードバックされる。選択されるエリアがなくなるまで、選択カバーエリアに対してステップ33〜37が繰り返され、フローは終了する、ステップ38。
【0028】
図5は、本発明による、通信ネットワークにおける変化をシミュレーションするフローチャート40を示す。フローが開始し、ステップ41、図4に関連して説明したフローチャート30を使用して選択カバーエリアがマッピングされる、ステップ42。ティルティングのようなアンテナ性質における変化がシミュレーションされ、ステップ43、実効アンテナゲインGantにおける変化となる。選択カバーエリアにおける点ごとの格納PLがメモリ(またはデータベース)から取り出され、ステップ44、変化したアンテナ性質で、図3におけるステップ15〜18を用いて新しい方位角αを計算して、αが更新される。シミュレーションされたカバレージが、ステップ45において、新しい方位角αを用いて計算され、この結果をステップ43に適用して、ステップ43からの実効アンテナゲインGantを計算する。シミュレーションされたカバレージが計算されたら、フローは終了する、ステップ46。
【0029】
図5に関連して説明したフローを用いることで、選択CAにおいて非意図的にカバレージを削減することとなる変化を起こすことが回避可能であり、ティルティングのようなアンテナ性質における提示変化、またはアンテナ入力電力Pinを変化させることが、通信ネットワークのユーザに対するカバレージにひどく影響を与えることはないということを保証可能である。
【0030】
セルプランニングのためのシステムは、好ましくは、いくつかのセルサイトを制御するコンピュータのような制御ユニットに実装される。セルサイトに関連する、カバーエリアにサービスする全送信アンテナに関する情報が制御ユニットへフィードされる。制御ユニットは、パスロスと方位角とに関する情報が格納されるメモリ(またはデータベース)へのアクセスを有する。カバーエリアのマッピングおよびシミュレーションが制御ユニットによって行われる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
セルサイトにおけるアンテナ(4)のカバーエリア(CA)の点(P)に対するパスロス(PL)を計算する方法であって、
実効アンテナゲイン(Gant)を有する前記アンテナ(4)から信号を送信するステップと、
送信された前記信号の受信信号強度インジケータ(RSSI)を、前記点(P)における受信アンテナによって測定するステップと
を含む方法において、
前記方法は、
前記主非直接放射パスの方向の前記アンテナ(4)からの前記実効アンテナゲイン(Gant)を確立するために、前記アンテナ(4)と前記受信アンテナとの間の主非直接放射パスを決定するステップと、
確立された前記実効アンテナゲイン(Gant)と、測定された前記受信信号強度インジケータ(RSSI)とを用いて前記点(P)に対する前記パスロスを計算するステップと
をさらに含むこと、を特徴とする方法。
【請求項2】
前記主非直接放射パスを決定するステップは、
前記点(P)における前記送信信号の受信方向を測定するステップと、
前記アンテナ(4)からの前記主非直接放射パスの方向を決定するために、前記点(P)における前記受信方向を開始点として用いて、前記主非直接放射パスを計算するステップと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記主非直接放射パスを決定するステップは、前記アンテナ(4)からの前記主非直接放射パスの方向を決定するために、伝播モデルを使用するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
使用される前記伝搬モデルはレイトレーシング伝搬モデルである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
方位角(αazi、αele)が、前記アンテナ(4)からの前記方向を表すのに使用される、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記非直接放射パスは、送信された前記信号の反射パスである、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記非直接放射パスは、送信された前記信号の回折パスである、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記非直接放射パスは、送信された前記信号の反射パスと回折パスとの組合せである、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
セルサイトにおけるアンテナ(4)のカバーエリア(CA)をマッピングする方法であって、前記アンテナ(4)は、実効アンテナゲイン(Gant)を有し、信号を送信し、
前記カバーエリア(CA)における複数の測定点(P〜P)を選択するステップと、
各測定点(P〜P)において、送信された前記信号の受信信号強度インジケータ(RSSI)を測定するステップと、
各主放射パスの方向の前記アンテナ(4)からの前記実効アンテナゲイン(Gant)を確立するために、各測定点(P〜P)において、前記アンテナ(4)と前記受信アンテナとの間の主放射パスを決定するステップと
を含む方法において、
少なくとも1つの測定点(P)への前記主放射パスは非直接であり、前記方法は、
各測定点に対する確立された前記実効アンテナゲイン(Gant)と、測定された受信信号強度インジケータ(RSSI)とを用いて、各点(P〜P)に対するパスロスを計算するステップと、
計算された前記パスロスを用いて、前記カバーエリア(CA)をマッピングするステップと
をさらに含むこと、を特徴とする方法。
【請求項10】
前記主非直接放射パスを決定するステップは、
前記点(P)における前記送信信号の受信方向を測定するステップと、
前記アンテナ(4)からの前記主非直接放射パスの方向を決定するために、前記点(P)における前記受信方向を開始点として用いて、前記主非直接放射パスを計算するステップと
を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記主非直接放射パスを決定するステップは、前記アンテナ(4)からの前記主非直接放射パスの方向を決定するのに伝搬モデルを使用するステップを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
使用する前記伝搬モデルはレイトレーシング伝搬モデルである、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記方法は、パスロスと前記アンテナ(4)からの前記主放射パスの方向とをデータベースに格納するステップをさらに含む、請求項9〜12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
方位角(αazi、αele)が、前記アンテナ(4)からの前記方向を表すのに使用される、請求項9〜13のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
前記非直接放射パスは、前記アンテナ(4)からの送信された前記信号の反射パスである、請求項9〜14のいずれかに記載の方法。
【請求項16】
前記非直接放射パスは、前記アンテナ(4)からの送信された前記信号の回折パスである、請求項9〜14のいずれかに記載の方法。
【請求項17】
前記非直接放射パスは、前記アンテナ(4)からの送信された前記信号の反射パスと回折パスとの組合せである、請求項9〜14のいずれかに記載の方法。
【請求項18】
少なくとも1つのセルサイトを有する通信ネットワークにおける変化をシミュレーションする方法において、各セルサイトは、カバーエリア(CA)にサービスする少なくとも1つのアンテナ(4)を有し、各アンテナ(4)は、実効アンテナゲイン(Gant)を有し、
少なくとも1つのカバーエリア(CA)が請求項9〜17のいずれかに記載の方法を用いてマッピングされ、前記方法は、
前記少なくとも1つのアンテナ(4)の放射性質における変化をシミュレーションするステップと、
前記少なくとも1つのアンテナ(4)の前記カバーエリア(CA)内の点に対して計算された前記パスロスを再利用するステップと、
シミュレーションされた前記変化により、前記カバーエリア(CA)のマッピングを計算するステップと
を含むこと、を特徴とする方法。
【請求項19】
少なくとも1つのセルサイトを有する通信ネットワークにおけるセルプランニングのためのシステムにおいて、各セルサイトは、カバーエリア(CA)にサービスする少なくとも1つのアンテナ(4)を有し、各アンテナ(4)は、実効アンテナゲイン(Gant)を有し、
少なくとも1つのカバーエリア(CA)が請求項9〜17のいずれかに記載の方法を用いてマッピングされ、前記システムは、
前記少なくとも1つのアンテナ(4)の前記カバーエリア(CA)内の点に対して計算されたパスロスを格納するメモリ(M)と、
メモリ(M)に格納された前記計算パスを使用して、少なくとも1つのアンテナ(4)の放射性質における変化をシミュレーションし、シミュレーションされた前記変化により、前記カバーエリア(CA)のマッピングを計算する制御ユニット(CU)と
を備えること、を特徴とするシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2010−503312(P2010−503312A)
【公表日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−527317(P2009−527317)
【出願日】平成18年9月6日(2006.9.6)
【国際出願番号】PCT/SE2006/001021
【国際公開番号】WO2008/030146
【国際公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】