カラオケコンクールシステム
【課題】参加意欲を高めるカラオケイベントシステム等を提供する。
【解決手段】イベント(カラオケコンクール)への参加対象のイベントを決定した後であって、楽曲の演奏中に新たなイベント(新規イベント)が発生し、かつ、該新規イベントの課題曲と演奏した楽曲とが同じ場合において、該新規イベントへの参加変更を可能とする。より具体的には、前記楽曲の演奏終了を検出した時点で、イベントを管理するサーバに対し、新規イベントが発生したか否かを問い合わせる。そして、新規イベントが発生し、かつ、該新規イベントの課題曲と演奏終了した楽曲とが同じであれば、その旨をユーザに提示し、参加を確定するイベントを選択させる。
【解決手段】イベント(カラオケコンクール)への参加対象のイベントを決定した後であって、楽曲の演奏中に新たなイベント(新規イベント)が発生し、かつ、該新規イベントの課題曲と演奏した楽曲とが同じ場合において、該新規イベントへの参加変更を可能とする。より具体的には、前記楽曲の演奏終了を検出した時点で、イベントを管理するサーバに対し、新規イベントが発生したか否かを問い合わせる。そして、新規イベントが発生し、かつ、該新規イベントの課題曲と演奏終了した楽曲とが同じであれば、その旨をユーザに提示し、参加を確定するイベントを選択させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多数のカラオケ装置の利用者間でカラオケコンクールを実施するシステム等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
採点技術及び通信技術を応用したカラオケコンクールが提案されている。例えば、下記特許文献1においては、課題曲の演奏に先立って当該課題曲の順位表を取得し、当該課題曲の演奏後に採点結果及び順位を表示する。また、採点結果を見た後でコンクールに参加するか否かを判断する点についても開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2007−171335号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、種々の団体、コミュニティ、カラオケボックス店舗などが種々のイベント(カラオケコンクール)が同時期に開催されることが考えられる。このとき、複数の異なるイベントにおいて、同じ楽曲がイベントの課題曲として設定されることが想定される。このような状況では、ユーザにとっては、順位、実施期間、賞品等の様々な条件を考慮して参加するイベントを選択できることが望ましい。
【0005】
また、所定のイベントの課題曲の演奏中に別のイベントが発生することも想定される。そして、演奏中に発生した新たなイベントの課題曲と現在演奏中の課題曲とが同じとなることも想定される。このとき、新たに発生したイベントの条件(順位、実施期間、賞品等)の方がユーザにとって好ましい場合、ユーザは参加するイベントの変更を望むものと考えられる。
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に開示される事項においては、所定のコンクール(課題曲)への参加指示を行うと、たとえ同じ課題曲の新たなコンクールが楽曲演奏中に発生したとしても、該新たなコンクールに参加変更することはできない。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、参加対象のイベントを決定した後であっても、楽曲の演奏中に発生した新たなイベントに参加することができるカラオケコンクールサーバ等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面である請求項1に係る発明は、カラオケのコンクールを行うコンクールサーバが通信網を介して多数のカラオケ装置と通信可能であり、前記コンクールサーバは、イベント情報データベースと、順位表データベースと、歌唱者情報データベースとを備え、イベント情報送信処理と、順位表更新処理と、授賞処理を行い、前記イベント情報データベースは、イベントごとに、課題曲として歌唱可能な楽曲の楽曲IDを、イベントID・企画者・実施期間・授賞要項の組を含むイベント関連情報に対応付けて格納し、前記順位表データベースは、前記イベント情報ごとに、歌唱者IDと採点データとの組の集合を順位表として格納し、前記歌唱者情報データベースは、歌唱者の属性情報を歌唱者IDに対応付けて格納し、前記イベント情報送信処理は、前記カラオケ装置からイベント情報閲覧要求電文を受信した際、前記イベントデータベース及び順位表データベースの内容を当該カラオケ装置に送信し、前記順位表更新処理は、前記カラオケ装置からイベントID・歌唱者ID・採点データの組を受信した際、該当の順位表を更新し、前記授賞処理は、前記イベント情報データベース中のあるイベントの実施期間が満了した際、そのイベントの授賞要項と順位表と歌唱者情報データベースに基づいて受賞者を決定し、前記カラオケ装置は、ユーザインタフェースと、演奏手段と、採点手段と、制御手段とを備え、前記ユーザインタフェースは、制御手段の制御に従い利用者に情報を提示するとともに利用者入力を受け付け、前記演奏手段は、制御手段の制御に従い指定されたカラオケ楽曲の伴奏音楽を音響出力し、採点手段は、制御手段の制御に従い伴奏音楽に合わせて歌唱する歌声の巧拙を評価して採点データを出力し、前記制御手段は、イベント閲覧要求の利用者入力があった際に当該要求の電文を前記コンクールサーバに送信し、前記コンクールサーバから受信したイベント情報データベースと順位表データベースの内容を記憶し、イベントに関する情報を利用者に提示させ、ユーザインタフェースによって利用者が選択したイベントID・楽曲IDとこれに対応付けられた歌唱者IDを取得し、取得した楽曲IDの伴奏音楽の演奏に先立ち、取得したイベントIDをコンクールサーバに送信し、当該イベントの順位表をコンクールサーバより受信し、取得した楽曲IDの伴奏音楽を演奏手段に演奏させ、演奏中に歌声を採点させるとともに、採点データを受信した順位表を参照して順位を求め、少なくとも歌唱区間の終了時に求めた順位を表示させ、出力された採点データと、イベントID・歌唱者IDを対応付けしてコンクールサーバに送信させる、カラオケコンクールシステムにおいて、前記コンクールサーバは、さらに、新規イベント情報処理を行い、前記新規イベント情報処理は、前記カラオケ装置から期間情報を含む新規イベント情報閲覧要求電文を受信した際、該期間情報で定義される期間内に新たに発生したイベントのイベントデータベース及びその順位表データベースの内容を当該カラオケ装置に送信し、前記カラオケ装置の制御手段は、前記利用者が選択したイベントの順位表を受信した時刻を第1時刻として取得し、前記演奏が終了した際に、該終了した時刻を第2時刻として取得し、第1時刻を開始時刻、第2時刻を終了時刻として定義する期間情報を含む新規イベント情報要求電文を前記コンクールサーバに送信させ、前記コンクールサーバから受信した新規イベントのうち、該新規イベントの楽曲IDと前記演奏した楽曲の楽曲IDとが一致するものが含まれるか否かを判断し、含まれると判断した場合には、該新規イベントの順位表を参照して順位を求め、前記利用者が選択したイベント、及び、前記新規イベントにおける順位及び関連情報をそれぞれ表示させ、前記利用者が選択したイベント及び前記新規イベントの中から、参加対象イベントを選択させ、選択された応募対象イベントのイベントID・出力された採点データ・歌唱者IDを対応付けしてコンクールサーバに送信させることを特徴とする。
【0009】
上記カラオケコンクールシステムによれば、前記カラオケ装置は、該楽曲の演奏中に新規イベントが発生したか否かをコンクールサーバに問い合わせ、発生した新規イベントの課題曲と演奏終了した楽曲とが一致した場合に、該新規イベントにおける順位及び関連情報を表示し、該新規イベントを参加対象イベントとして選択可能とする。これにより、参加対象のイベントを決定した後であっても、楽曲の演奏中に発生した、更に条件の良い新たなイベントに参加することができる。また、コマンダ側において、演奏終了した楽曲と新規イベントの課題曲との比較を行うことができる。
【0010】
本発明の一側面である請求項2に係る発明は、カラオケのコンクールを行うコンクールサーバが通信網を介して多数のカラオケ装置と通信可能であり、前記コンクールサーバは、イベント情報データベースと、順位表データベースと、歌唱者情報データベースとを備え、イベント情報送信処理と、順位表更新処理と、授賞処理を行い、前記イベント情報データベースは、イベントごとに、課題曲として歌唱可能な楽曲の楽曲IDを、イベントID・企画者・実施期間・授賞要項の組を含むイベント情報に対応付けて格納し、前記順位表データベースは、前記イベント情報ごとに、歌唱者IDと採点データとの組の集合を順位表として格納し、前記歌唱者情報データベースは、歌唱者の属性情報を歌唱者IDに対応付けて格納し、前記イベント情報送信処理は、前記カラオケ装置からイベント情報閲覧要求電文を受信した際、前記イベントデータベース及び順位表データベースの内容を当該カラオケ装置に送信し、前記順位表更新処理は、前記カラオケ装置からイベントID・歌唱者ID・採点データの組を受信した際、該当の順位表を更新し、前記授賞処理は、前記イベント情報データベース中のあるイベントの実施期間が満了した際、そのイベントの授賞要項と順位表と歌唱者情報データベースに基づいて受賞者を決定し、前記カラオケ装置は、ユーザインタフェースと、演奏手段と、採点手段と、制御手段とを備え、前記ユーザインタフェースは、制御手段の制御に従い利用者に情報を提示するとともに利用者入力を受け付け、前記演奏手段は、制御手段の制御に従い指定されたカラオケ楽曲の伴奏音楽を音響出力し、採点手段は、制御手段の制御に従い伴奏音楽に合わせて歌唱する歌声の巧拙を評価して採点データを出力し、前記制御手段は、イベント閲覧要求の利用者入力があった際に当該要求の電文を前記コンクールサーバに送信し、前記コンクールサーバから受信したイベント情報データベースと順位表データベースの内容を記憶し、イベントに関する情報を利用者に提示させ、ユーザインタフェースによって利用者が選択したイベントID・楽曲IDとこれに対応付けられた歌唱者IDを取得し、取得した楽曲IDの伴奏音楽の演奏に先立ち、取得したイベントIDをコンクールサーバに送信し、当該イベントの順位表をコンクールサーバより受信し、取得した楽曲IDの伴奏音楽を演奏手段に演奏させ、演奏中に歌声を採点させるとともに、採点データを受信した順位表を参照して順位を求め、少なくとも歌唱区間の終了時に求めた順位を表示させ、出力された採点データと、イベントID・歌唱者IDを対応付けしてコンクールサーバに送信させる、カラオケコンクールシステムにおいて、前記コンクールサーバは、さらに、前記イベントデータベース及び順位表データベースの内容を前記カラオケ装置に送信した時刻を第1時刻として記憶し、該カラオケ装置から前記イベントの楽曲の演奏終了を示す演奏終了情報を受信した時刻を第2時刻として記憶し、第1時刻を開始時刻、第2時刻を終了時刻として定義される期間内に新規イベントが発生している場合には、該新規イベントのうち、該新規イベントの楽曲IDと前記演奏終了した楽曲の楽曲IDとが一致するものが含まれるか否かを判断し、含まれると判断した場合には、該新規イベントの順位表を前記カラオケ装置に送信し、前記カラオケ装置の制御手段は、前記演奏が終了した際に、該終了した時刻を前記演奏終了情報として前記コンクールサーバに送信させ、前記新規イベントの順位表を受信した場合には、該新規イベントの順位表を参照して順位を求め、前記利用者が選択したイベント、及び、前記新規イベントにおける順位及び関連情報をそれぞれ表示させ、前記利用者が選択したイベント及び前記新規イベントの中から、参加対象イベントを選択させ、選択された応募対象イベントのイベントID・出力された採点データ・歌唱者IDを対応付けしてコンクールサーバに送信させることを特徴とする。
【0011】
上記カラオケコンクールシステムによれば、前記コンクールサーバは、前記カラオケ装置での楽曲の演奏中に新規イベントが発生したか否かを判断し、発生した新規イベントの課題曲と演奏終了した楽曲とが一致した場合に、該新規イベントにおける順位及び関連情報を表示し、該新規イベントを参加対象イベントとして選択可能とする。これにより、参加対象のイベントを決定した後であっても、楽曲の演奏中に発生した、更に条件の良い新たなイベントに参加することができる。また、サーバ側において、演奏終了した楽曲と新規イベントの課題曲との比較を行うことができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、参加対象のイベントを決定した後であっても、楽曲の演奏中に発生した、更に条件の良い新たなイベントに参加することができるカラオケコンクールサーバ等を提供することができる。これによって、カラオケコンクールへの参加意欲が高まり、カラオケコンクールをビジネスモデルとして成功させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態について説明する。
【0014】
[システム構成]
図1は、本発明の一実施形態におけるカラオケシステムのネットワーク構成を示した図である。
本実施形態のカラオケシステムは、各地のカラオケ店舗等に設置されたカラオケ装置100と、通信網と、サーバ200と、基本的にから構成される。
カラオケ装置100は、カラオケ店舗の客室ごとに設置されている。
カラオケ装置100とサーバ200とは、例えば、カラオケ店舗内に設置されるルータを介して、通信網によって接続される。ここで、通信網としては、有線、無線、併用どのような形態でもよく、また、インターネットを利用したVPN(Virtual Private Network)であってもよい。
【0015】
サーバ200は、サーバコントローラ201、楽曲データベース202、イベント情報データベース203、順位表データベース204、歌唱者情報データベース205、とから基本的に構成される。
サーバコントローラ201は、サーバ200全体を制御するものであり、プロセッサ(例えば、CPU)によって実現される。
【0016】
楽曲データベース202には、カラオケ楽曲の演奏に用いられる種々のデータが記憶されている。
図2は、楽曲データベース202のデータ構造の一例を示した図である。図2に示すように、楽曲IDをキーとして、楽音データ、背景データ、歌手名、歌詞、等が記憶されている。
楽曲IDは、カラオケ楽曲ごとに付されたユニークな識別符号である。
楽音データは、カラオケ楽曲の生成起源となるデータである。例えば、MIDIデータ、MPEGデータとすることができるが、本発明においては、楽音データのフォーマットはどのようなものであってもよい。
背景データは、カラオケ楽曲の演奏中に表示される背景画像(動画、静止画)の生成起源となるデータである。本発明においては、背景データのフォーマットはどのようなものであってもよい。
歌手名は、カラオケ楽曲原曲の歌手名である。カラオケ楽曲の再生開始時等に表示される。
歌詞は、カラオケ楽曲の演奏中に表示される。楽曲再生中の歌詞表示態様については公知の種々の技術を用いることができる。
【0017】
楽曲データベース202は、適宜のタイミングで更新される。例えば、所定の時間間隔で更新(例えば、日単位)してもよく、新曲が作成されるごとに更新してもよい。
なお、図2で示したデータ構造は、単なる一例であり、本発明は、このデータ構造を用いるシステムに限定されないことはいうまでもない。
【0018】
イベント情報データベース203には、イベント(カラオケコンクール)に関する種々の情報が記憶されている。
図3は、イベント情報データベース203のデータ構造の一例を示した図である。図3に示すように、イベントIDをキーとして、課題曲(楽曲ID)、企画者、実施期間、参加費、受賞者順位、賞品、等が記憶されている。換言すれば、イベント情報データベース203には、イベントごとに、課題曲として歌唱可能な楽曲の楽曲IDが、イベントID、企画者、実施期間、受賞要項の組を含む情報が対応付けられている。
【0019】
イベントIDは、イベントごとに付されたユニークな識別符号である。
課題曲(楽曲ID)は、そのイベントで用いられる課題曲である。なお、1つのイベントで複数の課題曲が用いられることもある。また、楽曲IDで定義されている。イベント情報データベース203及び楽曲データベース202における楽曲IDは共通である。
企画者は、そのイベントを企画した者(会社、団体等)である。また、スポンサーが企画者となることもある。この場合、企画者の情報は、スポンサー情報である。
実施期間は、そのイベントの実施期間である。例えば、開始日及び終了日で定義することができる。なお、日単位ではなく、時間単位(例えば、2006年10月1日15:00〜2006年10月21日10:00等)で定義してもよいことはもちろんである。
参加費は、そのイベントに参加するために必要な費用である。すべてのイベントの参加費を一律となるように構成された場合は、参加費属性は設定する必要はない。
受賞者順位は、賞を授与することができる順位である。
賞品は、上記受賞者順位内に入賞した者に付与される賞品である。なお、付与される商品としては、図書券、MP3プレーヤ、ホテル宿泊券、ハンディカラオケ、レストラン招待券、等が挙げられる。
【0020】
イベント情報データベース203は、適宜のタイミングで更新される。例えば、新規イベントが発生するごとに更新することができる。また、イベント情報データベース203の更新には、所定の権限が必要である。
なお、図3で示したデータ構造は、単なる一例であり、本発明は、このデータ構造を用いるシステムに限定されないことはいうまでもない。
【0021】
順位表データベース204には、イベントごとの歌唱者順位に関する種々の情報が記憶されている。
図4は、順位表データベース204のデータ構造の一例を示した図である。図4に示すように、イベントIDをキーとして、歌唱者ID、採点値、登録日、順位、等が記憶されている。
【0022】
イベントIDは、イベント情報データベース203のイベントIDと共通である。
歌唱者IDは、イベントごとに付されたユニークな識別符号である。
採点値は、そのイベントの課題曲を歌唱したときの採点値である。採点値の満点は、例えば、100点とすることができるが、1000点満点でもよい。また、採点値の最小値は1点単位でもよく、また、小数点第1位または第2位まで算出するように構成してもよい。
登録日は、そのイベントに参加登録した日(すなわち、課題曲を歌唱した日)である。
順位は、そのイベントにおける現時点での順位である。
【0023】
順位表データベース204は、適宜のタイミングで更新される。例えば、ユーザがイベントに参加するごとに更新することができる。
なお、図4で示したデータ構造は、単なる一例であり、本発明は、このデータ構造を用いるシステムに限定されないことはいうまでもない。
【0024】
歌唱者情報データベース205には、歌唱者に関する種々の情報が記憶されている。
図5は、歌唱者情報データベース205のデータ構造の一例を示した図である。図5に示すように、歌唱者IDをキーとして、ニックネーム、住所、性別、生年月日、等が記憶されている。
【0025】
歌唱者IDは、順位表データベース204のイベントIDと共通である。
ニックネームは、例えば、順位を表示する際に用いられる。ニックネームは、歌唱者自身が任意に決めることができる。
住所は、歌唱者の住所である。住所は、例えば、イベントに入賞した場合の賞品の発送の際に用いられる。ダイレクトメールの発送の際に用いてもよい。
性別は、歌唱者の性別である。
生年月日は、歌唱者の生年月日である。
【0026】
歌唱者情報データベース205は、適宜のタイミングで更新される。例えば、新規登録があるごとに更新することができる。
なお、図5で示したデータ構造は、単なる一例であり、本発明は、このデータ構造を用いるシステムに限定されないことはいうまでもない。
【0027】
また、歌唱者情報は、リモコンを用いて登録することができる。また、パソコンや携帯電話を用いて登録することができる。また、プロフィール、持ち歌、歌った曲の履歴、等のカラオケ楽曲に関する情報を保存することができる。また、歌唱者情報データベース205の歌唱者自身の情報については、パソコン、携帯を用いてアクセスできるよう構成してもよい。また、カラオケSNSサービスと関連付けてもよい。
また、本発明において実施されるイベント(カラオケコンクール)に参加するには、歌唱者情報データベース205に個人情報を登録する必要がある。
【0028】
次に、カラオケ装置100について説明する。カラオケ装置100は、カラオケ店舗の各客室に設置される。
図6は、カラオケ装置100のシステム構成の一例である。図6に示すように、リモコン101とコマンダ102とから構成される。なお、複数のリモコン101が、コマンダ102と通信可能となるように構成してもよい。
【0029】
リモコン101は、赤外線通信I/F111、電波通信I/F112、CPU113、ROM114、RAM115、表示部116、操作部117、から基本的に構成される。
【0030】
コマンダ102は、赤外線通信I/F121、電波通信I/F122、CPU123、ROM124、RAM125、補助記憶手段126、映像音声再生手段127、から基本的に構成される。
【0031】
赤外線通信I/F111及び赤外線I/F121は、リモコン101とコマンダ102とが赤外線を媒体とする無線通信(以下、「赤外線通信」という。)を行うためのインタフェースである。
電波通信I/F112及び電波I/F122は、リモコン101とコマンダ102とが電波を媒体とする無線通信(以下、「電波通信」という。)を行うためのインタフェースである。
また、電波通信I/F112及び電波通信I/F122を用いることにより、ホストとの間で種々の情報を送受信することも可能である。
また、コマンダとリモコンとは、アクセスポイントを介して無線通信を行ってもよい。
リモコンで受け付けた各種操作信号は、コマンダに送信される。また、種々の情報がコマンダからリモコンに送信される。ここで、赤外線通信と無線通信とは、送受信される情報の種類等に応じて適宜切り替えて用いることができる。
【0032】
また、それぞれのリモコン101及びコマンダ102がイーサネット(登録商標)等で接続されている場合は、それぞれの機器に対して固有のIPアドレスが付されている。また、IPアドレスは、それぞれの機器が有する識別番号及び所定の生成式に基いて算出することができる。
【0033】
CPU113及びCPU123は、本発明を実現するために必要なプログラムを含む種々のプログラムを実行する。ROM114及びROM124は、本発明を実現するために必要な情報を含む種々のデータを記憶する。RAM115及びRAM125は、本発明を実現するために必要な情報を含む種々のデータを一時的に記憶する。
【0034】
リモコン101には、表示部116が設けられている。表示部116には、本発明の実現するために必要な情報を含む種々の情報を表示する。リモコン101には、操作部117が設けられている。操作部117は、表示部116の表面にタッチパネルとして実現してもよい。
【0035】
コマンダ102には、補助記憶手段126が設けられている。補助記憶手段126には、例えば、楽曲の再生に必要な音声データ及び映像データ等が記憶される。また、ゲーム等のアプリケーションデータが記憶される。これらのデータは、ダウンロードによって受信している。
【0036】
コマンダ102には、映像音声再生手段127が設けられている。映像音声再生手段127は、楽曲の再生及び映像の再生を行う。また、図示しないホストから送信されたデータに基いてストリーミング再生を行うことも可能である。
【0037】
また、図示しない音声入力手段(マイク等)、映像表示手段(ディスプレイ等)が、コマンダ102に接続されている。また、コマンダ102は、採点機能を有する。
【0038】
また、リクエストがあった楽曲は、リクエスト毎にサーバからダウンロードしてもよく、また、ホストまたはコマンダに一時的に記憶しておくように構成してもよい。また、一度ダウンロードした楽曲を所定時間のみ記憶するようにしてもよい。
【0039】
(カラオケコンクール処理において送受信される情報)
次に、カラオケコンクールに係る処理において、リモコン、コマンダ、サーバとの間で送受信される情報を説明する。図7は、リモコン101、コマンダ102、サーバ200との間で送受信される情報の一例を示した図である。
【0040】
リモコン101は、ユーザよりイベントに関する情報(イベント関連情報)を要求するための操作を受付けると(1)、コマンダ102に対し、イベント関連情報を要求するためのイベント関連情報要求信号を送信する(2)。
コマンダ102は、イベント関連情報要求信号を受信すると、サーバ200に対し、イベント関連情報要求信号を送信する(3)。このイベント関連情報要求信号には、送信元となるコマンダ102(カラオケ装置)を識別するための識別情報が含まれている。
【0041】
サーバ200は、イベント情報要求信号を受信すると、該イベント関連情報要求信号を送信したコマンダ102に対し、現時点で実施されている参加可能なイベント関連情報を送信する(4)。イベント関連情報には、イベント情報データベース203の情報が含まれる。
【0042】
コマンダ102は、イベント関連情報を受信すると、リモコン101に対し、該イベント関連情報を送信する(5)。
リモコン101は、受信したイベント関連情報を表示部116に表示する。また、参加を意図するイベントを選択させるためのメッセージを併せて表示する。また、リモコン101は、ユーザによる参加イベントの選択を受け付ける(6)。
リモコン101は、コマンダ102に対し、選択されたイベントを示すための選択情報(イベントID等)を送信する(7)。この選択情報には、課題曲として歌唱する楽曲の楽曲IDが(楽曲のリクエスト信号として)含まれている。
【0043】
コマンダ102は、選択情報を受信すると、サーバ200に対し、選択情報を送信する(8)。この選択情報には、送信元となるコマンダ102(カラオケ装置)を識別するための識別情報が含まれている。また、課題曲として歌唱する楽曲を再生するための楽音データ等の要求信号が含まれることともある。すなわち、該課題曲の楽音データ等が既にコマンダ102またはホストに蓄積されている場合は、該要求信号を含ませる必要はない。
【0044】
サーバ200は、選択情報を受信すると、選択されたイベントの順位表情報を送信する(9)。この順位表情報には、歌唱者ごとの採点データが含まれる。すなわち、コマンダ102が順位を算出するために必要な情報が含まれる。楽音データ等の要求信号が含まれている場合は、該データについても送信する。
【0045】
コマンダ102は、順位表情報を受信すると、リモコン101から受信した選択情報に含まれる楽曲IDで特定される楽曲の演奏を開始し、また、当該楽曲の歌唱を採点する(10)。
【0046】
該楽曲の歌唱が終了すると、コマンダ102は、サーバ200に対し、新規イベント(上記(9)で順位表情報を受信した後に発生したイベント)要求するための新規イベント要求信号を送信する(11)。新規イベント要求信号には、上記(9)で順位表情報を受信した時刻及び楽曲演奏が終了した時刻が含まれる。また、上記(9)で順位表情報を受信した時刻のみを新規イベント要求信号を含ませるよう構成してもよい。
【0047】
サーバ200は、新規イベント要求信号を受信すると、コマンダ102に対し、新規イベント関連情報及び該新規イベントの順位表情報を送信する(12)。なお、新規イベントが発生していない場合は、その旨を示す信号を送信する。
【0048】
コマンダ102は、新規イベント関連情報及び該新規イベントの順位表情報を受信すると、新規イベントの課題曲に、上記(10)で演奏した楽曲(すなわち、上記リモコン101から受信した選択情報に含まれる課題曲)が含まれるか否かを判断する。そして、新規イベントに同じ課題曲が含まれている場合には、上記(9)の順位表情報及び上記(12)の順位表情報に基づいて、それぞれのイベントにおける順位を算出する(13)。
【0049】
コマンダ102は、リモコン101に対し、算出したイベントごとの順位を送信する(14)。
リモコン101は、参加可能なイベントごとに順位を表示し、また、参加確定指示を受け付ける(15)。このとき、ユーザは、更に条件のよい新たなイベントへの参加変更指示が可能となる。
【0050】
リモコン101は、コマンダ102に対し、受け付けた参加確定イベントを示すための選択確定情報を送信する(16)。
コマンダ102は、選択確定情報を受信すると、サーバ200に対し、選択確定情報を送信する(17)。この選択確定情報には、イベントID、歌唱者ID、採点データが含まれている。また、楽曲IDを含ませてもよい。
【0051】
サーバ200は、選択確定情報を受信すると、該選択確定情報に含まれるイベントID、歌唱者ID、採点データ等に基づいて、順位表データベースに登録する(18)。これにより、順表データベース204は更新されることになる。
【0052】
上述した処理によれば、参加対象のイベントを決定した後であっても、楽曲の演奏中に発生した、更に条件の良い新たなイベントに参加することができる。
【0053】
(リモコン側の処理の流れ)
次に、イベント関連情報要求操作を受け付けた後、イベント参加確定を受け付けるまでのリモコン側の処理の流れについて説明する。
図8は、新規イベントが発生した場合のリモコン側の処理の流れを示す図である。
【0054】
まず、S1において、ユーザより、イベント関連情報要求の操作を受け付ける。このとき、例えば、リモコン101のタッチパネルが用いられる。
S2において、コマンダ102に対し、イベント関連情報要求信号を送信する。イベント関連情報要求信号を送信した後は、イベント関連情報を受信するまで処理が待機されることになる。
【0055】
S3において、コマンダ102より送信されたイベント関連情報を受信する。イベント関連情報には、参加可能なイベントに関する情報(イベント情報データベース203に記憶されている情報)が含まれる。
S4において、受信したイベント関連情報に基いて、参加可能なイベントを関連情報(賞品、企画者等)とともに表示する。なお、参加可能なイベント及びその関連情報は、コマンダ102に接続されるディスプレイに表示するよう構成してもよい。また、参加するイベントを選択可能であることを示すメッセージについても表示する。なお、タッチパネル上の表示レイアウトは適宜設定可能である。
【0056】
S5において、ユーザより、参加するイベントを受け付ける。このとき、ユーザはリモコン101を用いて参加のための操作を行うことができる。
S6において、受け付けたイベントを示すための選択情報(イベントID等)をコマンダ102に対し送信する。このとき、受け付けたイベントに対応する課題曲の楽曲IDは、リクエスト情報として送信される。選択情報を送信した後、該楽曲IDの楽曲演奏が終了し、該演奏の順位を受信するまで処理が待機されることになる。
【0057】
S7において、コマンダ102により送信された順位(課題曲の歌唱に係るもの)を受信する。
S8において、参加可能なイベントごとの順位を表示する。このときに表示されるイベントは、S5で受け付けたイベント、及び、新規イベントである。また、参加するイベントを選択可能であることを示すメッセージについても表示する。すなわち、「S5で受け付けたイベント」または「新規イベント」のどちらに参加するのかを選択させる。なお、新規イベントが複数ある場合は、それぞれの新規イベントを表示する。
【0058】
S9において、ユーザより、参加するイベント(参加確定イベント)の指示を受け付ける。
S10において、コマンダ102に対し、S9で受け付けた参加確定イベントを示すための選択確定情報を送信する。
【0059】
(コマンダ側の処理の流れ)
参加イベントに係る選択情報を受信し、イベント参加確定に係る選択確定情報を送信するまでのコマンダ側の処理の流れについて説明する。
図9は、新規イベントが発生した場合のコマンダ側の処理の流れを示す図である。
【0060】
S11において、リモコン101より送信された選択情報を受信する。
S12において、サーバ200に対し、S11で受信した選択情報を送信する。また、参加するイベントの課題曲の楽曲データ等が必要である場合は、その旨を示す情報が選択情報に含まれる。選択情報を送信した後、順位表情報を受信するまで処理が待機することになる。
【0061】
S13において、サーバ200から順位表情報(必要に応じ、楽曲データ等)を受信する。
S14において、順位表情報を受信した時刻を特定し、その時刻を、例えばRAM125に記憶する。なお、順位表情報を受信した時刻に代えて、順位表情報に送信時刻を含ませ、該送信時刻を記憶するように構成してもよい。
【0062】
S15において、S11で受信した選択情報に含まれる楽曲IDの楽曲の演奏を開始する。そして、楽曲の演奏が終了するまで、処理はS16で待機する。
楽曲の演奏が終了すると(S16:YES)、S17に移行する。
【0063】
S17において、上記楽曲の演奏が終了した時刻を特定し、その時刻を、例えばRAM125に記憶する。
S18において、サーバ200に対し、新規イベントを要求するための新規イベント要求信号を送信する。新規イベント要求信号には、RAM125に記憶した時刻が時刻情報として含まれている。この時刻情報は、新規イベントとして抽出されるイベントを特定する際に用いられる。
【0064】
例えば、順位表情報を受信した時刻が「2008年1月3日17:00」であれば、「2008年1月3日17:00」以降に実施されたイベントが、上記新規イベントとして抽出されることになる。
なお、楽曲の演奏が終了した時刻を上記時刻情報に含まない構成としてもよい。
【0065】
S19において、サーバ200より、新規イベント関連情報及び新順位表情報を受信する。
S20において、受信した新規イベント関連情報に含まれる課題曲の楽曲IDに、S15で演奏した楽曲の楽曲IDが含まれているか否かを判断する。なお、図9においては、新規イベントの課題曲と上記演奏した課題曲とが同じであると判断したものとする。
【0066】
S21において、イベントごと(すなわち、S11の選択情報で特定されるイベント、及び、新規イベントごと)に、S15で演奏した楽曲の歌唱に対する順位を算出する。このとき、S13で受信した順位表情報及びS19で受信した新順位表情報が用いられる。
【0067】
S22において、リモコン101に対し、S21で算出した順位を送信する。
S23において、リモコン101より送信された選択確定情報を受信する。
S24において、サーバ200に対し、S23で受信した選択確定情報を送信する。
【0068】
(サーバ側の処理)
サーバ側の処理の流れについて説明する。図10は、サーバ側の処理のフローチャートである。図10のフローチャートで表現される処理は、所定のタイミングごとに繰り返し実行される。
【0069】
S31において、コマンダ102からイベント関連情報要求信号を受信したか否かを判断する。
イベント関連情報要求信号を受信していないと判断した場合は(S31:NO)、S33に移行する。一方、イベント関連情報要求信号を受信したと判断した場合は(S31:YES)、S32に移行する。
【0070】
S32において、S31で受信したイベント関連情報要求信号を送信したコマンダ102に対し、イベント関連情報を送信する。送信するイベント関連情報は、イベント情報データベース203を参照して決定される。このとき、該イベント関連情報要求信号を受信した時刻を特定し、当該時刻が実施期間に含まれるイベントが抽出される。
【0071】
S33において、コマンダ102から選択情報を受信したか否かを判断する。
選択情報を受信していないと判断した場合は(S33:NO)、S35に移行する。一方、選択情報を受信したと判断した場合は(S33:YES)、S34に移行する。
【0072】
S34において、S33で受信した選択情報を送信したコマンダ102に対し、順位表情報を送信する。送信する順位表情報は、順位表データベース204を参照して決定される。具体的には、受信した選択情報に含まれるイベントIDで特定されるイベントにおける採点データ等が送信する順位表情報となる。
【0073】
S35において、コマンダ102から新規イベント要求信号を受信したか否かを判断する。
新規イベント要求信号を受信していないと判断した場合は(S35:NO)、S37に移行する。一方、新規イベント要求信号を受信したと判断した場合は(S35:YES)、S36に移行する。
【0074】
S36において、S35で受信した新規イベント要求信号を送信したコマンダ102に対し、新イベント関連情報及び新順位表情報を送信する。送信する新イベント関連情報は、イベント情報データベース203を参照して決定される。具体的には、新規イベント要求信号に含まれる時刻情報とイベント情報データベース203の実施期間属性とを用いて決定される。また、送信する新順位表情報は、順位表データベース204中のイベントID属性、及び、送信する新イベントのイベントIDを用いて決定される。
【0075】
S37において、コマンダ102から選択確定情報を受信したか否かを判断する。
選択確定情報を受信していないと判断した場合は(S37:NO)、処理を終了する。一方、選択確定情報を受信したと判断した場合は(S37:YES)、S38に移行する。
【0076】
S38において、S35で受信した選択確定情報に基いて、順位表データベース204を更新する。すなわち、受信した選択確定情報に含まれる情報(歌唱者ID、採点データ)等が、順位表データベース204に登録される。
【0077】
以上説明した本発明の第1実施形態によれば、参加対象のイベントを決定した後であっても、楽曲の演奏中に発生した、更に条件の良い新たなイベントに参加することができる。
【0078】
[第2実施形態]
上述した第1実施形態においては、新規イベントに同じ課題曲が含まれるか否かの判断をコマンダ側で行っていたが、サーバ側で行うように構成してもよい。
図11は、同じ課題曲が含まれているか否かの判断をコマンダ側で行う場合における、リモコン101、コマンダ102、サーバ200との間で送受信される情報の一例を示した図である。
【0079】
図11の(1)〜(9)までの処理は、図7の(1)〜(9)までの処理と同じなので説明を省略する。
サーバ200は、順位表情報を送信すると同時に、該情報を送信した時刻、送信したコマンダの識別番号、送信した順位表情報のイベントID、イベントの課題曲の楽曲IDを記憶する(10)。
【0080】
コマンダ102は、順位表情報を受信すると、リモコン101から受信した選択情報に含まれる楽曲IDで特定される楽曲の演奏を開始し、また、当該楽曲の歌唱を採点する(11)。
【0081】
該楽曲の歌唱が終了すると、コマンダ102は、サーバ200に対し、楽曲の演奏が終了したことを示す演奏終了通知信号を送信する(12)。演奏終了通知信号には、送信元のコマンダの識別番号が含まれている。ただし、演奏終了に関する時刻情報は含まれていない。
サーバ200は、演奏終了通知信号を受信すると、上記(10)で記憶した情報に基いて、新規イベントが発生したか否かを判断し、発生している場合は、その新規イベントの課題曲の楽曲IDと、上記(10)で記憶した楽曲IDが同じか否かを判断する(13)。
【0082】
演奏した楽曲の楽曲IDと、新規イベントの課題曲の楽曲IDが同じ場合、サーバ200は、コマンダ102に対し、新規イベント関連情報及び新順位表情報を送信する(14)。
コマンダ102は、上記(9)の順位表情報及び上記(14)の順位表情報に基いて、それぞれのイベントにおける順位を算出する(15)。
【0083】
コマンダ102は、リモコン101に対し、算出したイベントごとの順位を送信する(16)。
リモコン101は、参加可能なイベントごとに順位を表示し、また、参加確定指示を受け付ける(17)。このとき、ユーザは、よい条件のイベントへの参加変更指示が可能となる。
【0084】
リモコン101は、受け付けた参加確定イベントを示すための選択確定情報を送信する(18)。
コマンダ102は、選択確定情報を受信すると、サーバ200に対し、選択確定情報を送信する(19)。この選択確定情報には、登録すべき歌唱者ID、採点データが含まれている。
【0085】
サーバ200は、選択確定情報を受信すると、該選択確定情報に含まれるイベントID、歌唱者IDに基づいて、順位表データベースに登録する(20)。これにより、順表データベース204は更新されることになる。
【0086】
以上説明した本発明の第2実施形態によれば、参加対象のイベントを決定した後であっても、楽曲の演奏中に発生した、更に条件の良い新たなイベントに参加することができる。
【0087】
[課金方法]
上述した第1実施形態及び第2実施形態においても、イベントに参加するためには、所定量の参加費が必要となる。そのため、該参加費を徴収するための課金処理が必要である。ただし、本発明においては、カラオケコンクール(イベント)に係る課金方法はどのようなものでもよい。
【0088】
例えば、参加するイベントを選択する時点(例えば、図7の(6)の時点)で課金することができる。また、参加するイベントを確定した時点(例えば、図7の(15)の時点)で課金することができる。また、歌唱者情報データベース205に、歌唱者ごとの徴収予定金額属性を設け、所定の期間単位(例えば、1ヶ月)ごとに徴収するよう構成してもよい。この場合は、参加するイベントを選択した時点、または、参加するイベントを確定した時点ごとに、歌唱者情報データベース205の徴収予定金額属性の内容が更新されることになる。
また、料金の支払いは、ICカード(電子マネー)を用いてもよく、クレジット決済、コンビニ決済としてもよい。また、カラオケボックスの清算時に、徴収するよう構成してもよい。
【0089】
上述したとおり、本発明によれば、参加対象のイベントを決定した後であっても、楽曲の演奏中に発生した、更に条件の良い新たなイベントに参加することができる。これによって、カラオケコンクールへの参加意欲が高まり、カラオケコンクールをビジネスモデルとして成功させることができる。
【0090】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
【0091】
また、上述した各フローチャートは単なる一例であり、該各フローチャートの処理と同等の結果を得ることできるものであれば、他のフローチャートによって処理を実現してもよい。
【0092】
また、上述したカラオケコンクールシステムにおけるリモコン、コマンダ、カラオケコンクールシステムに係る方法、該方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、該プログラムを記録した記録媒体等としても本発明は実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】カラオケシステムの構成の一例を示した図である。
【図2】楽曲データベースのデータ構造の一例を示した図である。
【図3】イベント情報データベースのデータ構造の一例を示した図である。
【図4】順位表データベースのデータ構造の一例を示した図である。
【図5】歌唱者情報データベースのデータ構造の一例を示した図である。
【図6】リモコン及びコマンダの構成の一例を示した図である。
【図7】リモコン、コマンダ、サーバの間で送受信される情報の一例を示した図である。
【図8】リモコン側処理のフローチャートの一例である。
【図9】コマンダ側処理のフローチャートの一例である。
【図10】サーバ側処理のフローチャートの一例である。
【図11】リモコン、コマンダ、サーバの間で送受信される情報の一例を示した図である。
【符号の説明】
【0094】
100 カラオケ装置
101 リモコン
102 コマンダ
200 サーバ
201 サーバコントローラ
202 楽曲データベース
203 イベント情報データベース
204 順位表データベース
205 歌唱者情報データベース
【技術分野】
【0001】
本発明は、多数のカラオケ装置の利用者間でカラオケコンクールを実施するシステム等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
採点技術及び通信技術を応用したカラオケコンクールが提案されている。例えば、下記特許文献1においては、課題曲の演奏に先立って当該課題曲の順位表を取得し、当該課題曲の演奏後に採点結果及び順位を表示する。また、採点結果を見た後でコンクールに参加するか否かを判断する点についても開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2007−171335号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、種々の団体、コミュニティ、カラオケボックス店舗などが種々のイベント(カラオケコンクール)が同時期に開催されることが考えられる。このとき、複数の異なるイベントにおいて、同じ楽曲がイベントの課題曲として設定されることが想定される。このような状況では、ユーザにとっては、順位、実施期間、賞品等の様々な条件を考慮して参加するイベントを選択できることが望ましい。
【0005】
また、所定のイベントの課題曲の演奏中に別のイベントが発生することも想定される。そして、演奏中に発生した新たなイベントの課題曲と現在演奏中の課題曲とが同じとなることも想定される。このとき、新たに発生したイベントの条件(順位、実施期間、賞品等)の方がユーザにとって好ましい場合、ユーザは参加するイベントの変更を望むものと考えられる。
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に開示される事項においては、所定のコンクール(課題曲)への参加指示を行うと、たとえ同じ課題曲の新たなコンクールが楽曲演奏中に発生したとしても、該新たなコンクールに参加変更することはできない。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、参加対象のイベントを決定した後であっても、楽曲の演奏中に発生した新たなイベントに参加することができるカラオケコンクールサーバ等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面である請求項1に係る発明は、カラオケのコンクールを行うコンクールサーバが通信網を介して多数のカラオケ装置と通信可能であり、前記コンクールサーバは、イベント情報データベースと、順位表データベースと、歌唱者情報データベースとを備え、イベント情報送信処理と、順位表更新処理と、授賞処理を行い、前記イベント情報データベースは、イベントごとに、課題曲として歌唱可能な楽曲の楽曲IDを、イベントID・企画者・実施期間・授賞要項の組を含むイベント関連情報に対応付けて格納し、前記順位表データベースは、前記イベント情報ごとに、歌唱者IDと採点データとの組の集合を順位表として格納し、前記歌唱者情報データベースは、歌唱者の属性情報を歌唱者IDに対応付けて格納し、前記イベント情報送信処理は、前記カラオケ装置からイベント情報閲覧要求電文を受信した際、前記イベントデータベース及び順位表データベースの内容を当該カラオケ装置に送信し、前記順位表更新処理は、前記カラオケ装置からイベントID・歌唱者ID・採点データの組を受信した際、該当の順位表を更新し、前記授賞処理は、前記イベント情報データベース中のあるイベントの実施期間が満了した際、そのイベントの授賞要項と順位表と歌唱者情報データベースに基づいて受賞者を決定し、前記カラオケ装置は、ユーザインタフェースと、演奏手段と、採点手段と、制御手段とを備え、前記ユーザインタフェースは、制御手段の制御に従い利用者に情報を提示するとともに利用者入力を受け付け、前記演奏手段は、制御手段の制御に従い指定されたカラオケ楽曲の伴奏音楽を音響出力し、採点手段は、制御手段の制御に従い伴奏音楽に合わせて歌唱する歌声の巧拙を評価して採点データを出力し、前記制御手段は、イベント閲覧要求の利用者入力があった際に当該要求の電文を前記コンクールサーバに送信し、前記コンクールサーバから受信したイベント情報データベースと順位表データベースの内容を記憶し、イベントに関する情報を利用者に提示させ、ユーザインタフェースによって利用者が選択したイベントID・楽曲IDとこれに対応付けられた歌唱者IDを取得し、取得した楽曲IDの伴奏音楽の演奏に先立ち、取得したイベントIDをコンクールサーバに送信し、当該イベントの順位表をコンクールサーバより受信し、取得した楽曲IDの伴奏音楽を演奏手段に演奏させ、演奏中に歌声を採点させるとともに、採点データを受信した順位表を参照して順位を求め、少なくとも歌唱区間の終了時に求めた順位を表示させ、出力された採点データと、イベントID・歌唱者IDを対応付けしてコンクールサーバに送信させる、カラオケコンクールシステムにおいて、前記コンクールサーバは、さらに、新規イベント情報処理を行い、前記新規イベント情報処理は、前記カラオケ装置から期間情報を含む新規イベント情報閲覧要求電文を受信した際、該期間情報で定義される期間内に新たに発生したイベントのイベントデータベース及びその順位表データベースの内容を当該カラオケ装置に送信し、前記カラオケ装置の制御手段は、前記利用者が選択したイベントの順位表を受信した時刻を第1時刻として取得し、前記演奏が終了した際に、該終了した時刻を第2時刻として取得し、第1時刻を開始時刻、第2時刻を終了時刻として定義する期間情報を含む新規イベント情報要求電文を前記コンクールサーバに送信させ、前記コンクールサーバから受信した新規イベントのうち、該新規イベントの楽曲IDと前記演奏した楽曲の楽曲IDとが一致するものが含まれるか否かを判断し、含まれると判断した場合には、該新規イベントの順位表を参照して順位を求め、前記利用者が選択したイベント、及び、前記新規イベントにおける順位及び関連情報をそれぞれ表示させ、前記利用者が選択したイベント及び前記新規イベントの中から、参加対象イベントを選択させ、選択された応募対象イベントのイベントID・出力された採点データ・歌唱者IDを対応付けしてコンクールサーバに送信させることを特徴とする。
【0009】
上記カラオケコンクールシステムによれば、前記カラオケ装置は、該楽曲の演奏中に新規イベントが発生したか否かをコンクールサーバに問い合わせ、発生した新規イベントの課題曲と演奏終了した楽曲とが一致した場合に、該新規イベントにおける順位及び関連情報を表示し、該新規イベントを参加対象イベントとして選択可能とする。これにより、参加対象のイベントを決定した後であっても、楽曲の演奏中に発生した、更に条件の良い新たなイベントに参加することができる。また、コマンダ側において、演奏終了した楽曲と新規イベントの課題曲との比較を行うことができる。
【0010】
本発明の一側面である請求項2に係る発明は、カラオケのコンクールを行うコンクールサーバが通信網を介して多数のカラオケ装置と通信可能であり、前記コンクールサーバは、イベント情報データベースと、順位表データベースと、歌唱者情報データベースとを備え、イベント情報送信処理と、順位表更新処理と、授賞処理を行い、前記イベント情報データベースは、イベントごとに、課題曲として歌唱可能な楽曲の楽曲IDを、イベントID・企画者・実施期間・授賞要項の組を含むイベント情報に対応付けて格納し、前記順位表データベースは、前記イベント情報ごとに、歌唱者IDと採点データとの組の集合を順位表として格納し、前記歌唱者情報データベースは、歌唱者の属性情報を歌唱者IDに対応付けて格納し、前記イベント情報送信処理は、前記カラオケ装置からイベント情報閲覧要求電文を受信した際、前記イベントデータベース及び順位表データベースの内容を当該カラオケ装置に送信し、前記順位表更新処理は、前記カラオケ装置からイベントID・歌唱者ID・採点データの組を受信した際、該当の順位表を更新し、前記授賞処理は、前記イベント情報データベース中のあるイベントの実施期間が満了した際、そのイベントの授賞要項と順位表と歌唱者情報データベースに基づいて受賞者を決定し、前記カラオケ装置は、ユーザインタフェースと、演奏手段と、採点手段と、制御手段とを備え、前記ユーザインタフェースは、制御手段の制御に従い利用者に情報を提示するとともに利用者入力を受け付け、前記演奏手段は、制御手段の制御に従い指定されたカラオケ楽曲の伴奏音楽を音響出力し、採点手段は、制御手段の制御に従い伴奏音楽に合わせて歌唱する歌声の巧拙を評価して採点データを出力し、前記制御手段は、イベント閲覧要求の利用者入力があった際に当該要求の電文を前記コンクールサーバに送信し、前記コンクールサーバから受信したイベント情報データベースと順位表データベースの内容を記憶し、イベントに関する情報を利用者に提示させ、ユーザインタフェースによって利用者が選択したイベントID・楽曲IDとこれに対応付けられた歌唱者IDを取得し、取得した楽曲IDの伴奏音楽の演奏に先立ち、取得したイベントIDをコンクールサーバに送信し、当該イベントの順位表をコンクールサーバより受信し、取得した楽曲IDの伴奏音楽を演奏手段に演奏させ、演奏中に歌声を採点させるとともに、採点データを受信した順位表を参照して順位を求め、少なくとも歌唱区間の終了時に求めた順位を表示させ、出力された採点データと、イベントID・歌唱者IDを対応付けしてコンクールサーバに送信させる、カラオケコンクールシステムにおいて、前記コンクールサーバは、さらに、前記イベントデータベース及び順位表データベースの内容を前記カラオケ装置に送信した時刻を第1時刻として記憶し、該カラオケ装置から前記イベントの楽曲の演奏終了を示す演奏終了情報を受信した時刻を第2時刻として記憶し、第1時刻を開始時刻、第2時刻を終了時刻として定義される期間内に新規イベントが発生している場合には、該新規イベントのうち、該新規イベントの楽曲IDと前記演奏終了した楽曲の楽曲IDとが一致するものが含まれるか否かを判断し、含まれると判断した場合には、該新規イベントの順位表を前記カラオケ装置に送信し、前記カラオケ装置の制御手段は、前記演奏が終了した際に、該終了した時刻を前記演奏終了情報として前記コンクールサーバに送信させ、前記新規イベントの順位表を受信した場合には、該新規イベントの順位表を参照して順位を求め、前記利用者が選択したイベント、及び、前記新規イベントにおける順位及び関連情報をそれぞれ表示させ、前記利用者が選択したイベント及び前記新規イベントの中から、参加対象イベントを選択させ、選択された応募対象イベントのイベントID・出力された採点データ・歌唱者IDを対応付けしてコンクールサーバに送信させることを特徴とする。
【0011】
上記カラオケコンクールシステムによれば、前記コンクールサーバは、前記カラオケ装置での楽曲の演奏中に新規イベントが発生したか否かを判断し、発生した新規イベントの課題曲と演奏終了した楽曲とが一致した場合に、該新規イベントにおける順位及び関連情報を表示し、該新規イベントを参加対象イベントとして選択可能とする。これにより、参加対象のイベントを決定した後であっても、楽曲の演奏中に発生した、更に条件の良い新たなイベントに参加することができる。また、サーバ側において、演奏終了した楽曲と新規イベントの課題曲との比較を行うことができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、参加対象のイベントを決定した後であっても、楽曲の演奏中に発生した、更に条件の良い新たなイベントに参加することができるカラオケコンクールサーバ等を提供することができる。これによって、カラオケコンクールへの参加意欲が高まり、カラオケコンクールをビジネスモデルとして成功させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態について説明する。
【0014】
[システム構成]
図1は、本発明の一実施形態におけるカラオケシステムのネットワーク構成を示した図である。
本実施形態のカラオケシステムは、各地のカラオケ店舗等に設置されたカラオケ装置100と、通信網と、サーバ200と、基本的にから構成される。
カラオケ装置100は、カラオケ店舗の客室ごとに設置されている。
カラオケ装置100とサーバ200とは、例えば、カラオケ店舗内に設置されるルータを介して、通信網によって接続される。ここで、通信網としては、有線、無線、併用どのような形態でもよく、また、インターネットを利用したVPN(Virtual Private Network)であってもよい。
【0015】
サーバ200は、サーバコントローラ201、楽曲データベース202、イベント情報データベース203、順位表データベース204、歌唱者情報データベース205、とから基本的に構成される。
サーバコントローラ201は、サーバ200全体を制御するものであり、プロセッサ(例えば、CPU)によって実現される。
【0016】
楽曲データベース202には、カラオケ楽曲の演奏に用いられる種々のデータが記憶されている。
図2は、楽曲データベース202のデータ構造の一例を示した図である。図2に示すように、楽曲IDをキーとして、楽音データ、背景データ、歌手名、歌詞、等が記憶されている。
楽曲IDは、カラオケ楽曲ごとに付されたユニークな識別符号である。
楽音データは、カラオケ楽曲の生成起源となるデータである。例えば、MIDIデータ、MPEGデータとすることができるが、本発明においては、楽音データのフォーマットはどのようなものであってもよい。
背景データは、カラオケ楽曲の演奏中に表示される背景画像(動画、静止画)の生成起源となるデータである。本発明においては、背景データのフォーマットはどのようなものであってもよい。
歌手名は、カラオケ楽曲原曲の歌手名である。カラオケ楽曲の再生開始時等に表示される。
歌詞は、カラオケ楽曲の演奏中に表示される。楽曲再生中の歌詞表示態様については公知の種々の技術を用いることができる。
【0017】
楽曲データベース202は、適宜のタイミングで更新される。例えば、所定の時間間隔で更新(例えば、日単位)してもよく、新曲が作成されるごとに更新してもよい。
なお、図2で示したデータ構造は、単なる一例であり、本発明は、このデータ構造を用いるシステムに限定されないことはいうまでもない。
【0018】
イベント情報データベース203には、イベント(カラオケコンクール)に関する種々の情報が記憶されている。
図3は、イベント情報データベース203のデータ構造の一例を示した図である。図3に示すように、イベントIDをキーとして、課題曲(楽曲ID)、企画者、実施期間、参加費、受賞者順位、賞品、等が記憶されている。換言すれば、イベント情報データベース203には、イベントごとに、課題曲として歌唱可能な楽曲の楽曲IDが、イベントID、企画者、実施期間、受賞要項の組を含む情報が対応付けられている。
【0019】
イベントIDは、イベントごとに付されたユニークな識別符号である。
課題曲(楽曲ID)は、そのイベントで用いられる課題曲である。なお、1つのイベントで複数の課題曲が用いられることもある。また、楽曲IDで定義されている。イベント情報データベース203及び楽曲データベース202における楽曲IDは共通である。
企画者は、そのイベントを企画した者(会社、団体等)である。また、スポンサーが企画者となることもある。この場合、企画者の情報は、スポンサー情報である。
実施期間は、そのイベントの実施期間である。例えば、開始日及び終了日で定義することができる。なお、日単位ではなく、時間単位(例えば、2006年10月1日15:00〜2006年10月21日10:00等)で定義してもよいことはもちろんである。
参加費は、そのイベントに参加するために必要な費用である。すべてのイベントの参加費を一律となるように構成された場合は、参加費属性は設定する必要はない。
受賞者順位は、賞を授与することができる順位である。
賞品は、上記受賞者順位内に入賞した者に付与される賞品である。なお、付与される商品としては、図書券、MP3プレーヤ、ホテル宿泊券、ハンディカラオケ、レストラン招待券、等が挙げられる。
【0020】
イベント情報データベース203は、適宜のタイミングで更新される。例えば、新規イベントが発生するごとに更新することができる。また、イベント情報データベース203の更新には、所定の権限が必要である。
なお、図3で示したデータ構造は、単なる一例であり、本発明は、このデータ構造を用いるシステムに限定されないことはいうまでもない。
【0021】
順位表データベース204には、イベントごとの歌唱者順位に関する種々の情報が記憶されている。
図4は、順位表データベース204のデータ構造の一例を示した図である。図4に示すように、イベントIDをキーとして、歌唱者ID、採点値、登録日、順位、等が記憶されている。
【0022】
イベントIDは、イベント情報データベース203のイベントIDと共通である。
歌唱者IDは、イベントごとに付されたユニークな識別符号である。
採点値は、そのイベントの課題曲を歌唱したときの採点値である。採点値の満点は、例えば、100点とすることができるが、1000点満点でもよい。また、採点値の最小値は1点単位でもよく、また、小数点第1位または第2位まで算出するように構成してもよい。
登録日は、そのイベントに参加登録した日(すなわち、課題曲を歌唱した日)である。
順位は、そのイベントにおける現時点での順位である。
【0023】
順位表データベース204は、適宜のタイミングで更新される。例えば、ユーザがイベントに参加するごとに更新することができる。
なお、図4で示したデータ構造は、単なる一例であり、本発明は、このデータ構造を用いるシステムに限定されないことはいうまでもない。
【0024】
歌唱者情報データベース205には、歌唱者に関する種々の情報が記憶されている。
図5は、歌唱者情報データベース205のデータ構造の一例を示した図である。図5に示すように、歌唱者IDをキーとして、ニックネーム、住所、性別、生年月日、等が記憶されている。
【0025】
歌唱者IDは、順位表データベース204のイベントIDと共通である。
ニックネームは、例えば、順位を表示する際に用いられる。ニックネームは、歌唱者自身が任意に決めることができる。
住所は、歌唱者の住所である。住所は、例えば、イベントに入賞した場合の賞品の発送の際に用いられる。ダイレクトメールの発送の際に用いてもよい。
性別は、歌唱者の性別である。
生年月日は、歌唱者の生年月日である。
【0026】
歌唱者情報データベース205は、適宜のタイミングで更新される。例えば、新規登録があるごとに更新することができる。
なお、図5で示したデータ構造は、単なる一例であり、本発明は、このデータ構造を用いるシステムに限定されないことはいうまでもない。
【0027】
また、歌唱者情報は、リモコンを用いて登録することができる。また、パソコンや携帯電話を用いて登録することができる。また、プロフィール、持ち歌、歌った曲の履歴、等のカラオケ楽曲に関する情報を保存することができる。また、歌唱者情報データベース205の歌唱者自身の情報については、パソコン、携帯を用いてアクセスできるよう構成してもよい。また、カラオケSNSサービスと関連付けてもよい。
また、本発明において実施されるイベント(カラオケコンクール)に参加するには、歌唱者情報データベース205に個人情報を登録する必要がある。
【0028】
次に、カラオケ装置100について説明する。カラオケ装置100は、カラオケ店舗の各客室に設置される。
図6は、カラオケ装置100のシステム構成の一例である。図6に示すように、リモコン101とコマンダ102とから構成される。なお、複数のリモコン101が、コマンダ102と通信可能となるように構成してもよい。
【0029】
リモコン101は、赤外線通信I/F111、電波通信I/F112、CPU113、ROM114、RAM115、表示部116、操作部117、から基本的に構成される。
【0030】
コマンダ102は、赤外線通信I/F121、電波通信I/F122、CPU123、ROM124、RAM125、補助記憶手段126、映像音声再生手段127、から基本的に構成される。
【0031】
赤外線通信I/F111及び赤外線I/F121は、リモコン101とコマンダ102とが赤外線を媒体とする無線通信(以下、「赤外線通信」という。)を行うためのインタフェースである。
電波通信I/F112及び電波I/F122は、リモコン101とコマンダ102とが電波を媒体とする無線通信(以下、「電波通信」という。)を行うためのインタフェースである。
また、電波通信I/F112及び電波通信I/F122を用いることにより、ホストとの間で種々の情報を送受信することも可能である。
また、コマンダとリモコンとは、アクセスポイントを介して無線通信を行ってもよい。
リモコンで受け付けた各種操作信号は、コマンダに送信される。また、種々の情報がコマンダからリモコンに送信される。ここで、赤外線通信と無線通信とは、送受信される情報の種類等に応じて適宜切り替えて用いることができる。
【0032】
また、それぞれのリモコン101及びコマンダ102がイーサネット(登録商標)等で接続されている場合は、それぞれの機器に対して固有のIPアドレスが付されている。また、IPアドレスは、それぞれの機器が有する識別番号及び所定の生成式に基いて算出することができる。
【0033】
CPU113及びCPU123は、本発明を実現するために必要なプログラムを含む種々のプログラムを実行する。ROM114及びROM124は、本発明を実現するために必要な情報を含む種々のデータを記憶する。RAM115及びRAM125は、本発明を実現するために必要な情報を含む種々のデータを一時的に記憶する。
【0034】
リモコン101には、表示部116が設けられている。表示部116には、本発明の実現するために必要な情報を含む種々の情報を表示する。リモコン101には、操作部117が設けられている。操作部117は、表示部116の表面にタッチパネルとして実現してもよい。
【0035】
コマンダ102には、補助記憶手段126が設けられている。補助記憶手段126には、例えば、楽曲の再生に必要な音声データ及び映像データ等が記憶される。また、ゲーム等のアプリケーションデータが記憶される。これらのデータは、ダウンロードによって受信している。
【0036】
コマンダ102には、映像音声再生手段127が設けられている。映像音声再生手段127は、楽曲の再生及び映像の再生を行う。また、図示しないホストから送信されたデータに基いてストリーミング再生を行うことも可能である。
【0037】
また、図示しない音声入力手段(マイク等)、映像表示手段(ディスプレイ等)が、コマンダ102に接続されている。また、コマンダ102は、採点機能を有する。
【0038】
また、リクエストがあった楽曲は、リクエスト毎にサーバからダウンロードしてもよく、また、ホストまたはコマンダに一時的に記憶しておくように構成してもよい。また、一度ダウンロードした楽曲を所定時間のみ記憶するようにしてもよい。
【0039】
(カラオケコンクール処理において送受信される情報)
次に、カラオケコンクールに係る処理において、リモコン、コマンダ、サーバとの間で送受信される情報を説明する。図7は、リモコン101、コマンダ102、サーバ200との間で送受信される情報の一例を示した図である。
【0040】
リモコン101は、ユーザよりイベントに関する情報(イベント関連情報)を要求するための操作を受付けると(1)、コマンダ102に対し、イベント関連情報を要求するためのイベント関連情報要求信号を送信する(2)。
コマンダ102は、イベント関連情報要求信号を受信すると、サーバ200に対し、イベント関連情報要求信号を送信する(3)。このイベント関連情報要求信号には、送信元となるコマンダ102(カラオケ装置)を識別するための識別情報が含まれている。
【0041】
サーバ200は、イベント情報要求信号を受信すると、該イベント関連情報要求信号を送信したコマンダ102に対し、現時点で実施されている参加可能なイベント関連情報を送信する(4)。イベント関連情報には、イベント情報データベース203の情報が含まれる。
【0042】
コマンダ102は、イベント関連情報を受信すると、リモコン101に対し、該イベント関連情報を送信する(5)。
リモコン101は、受信したイベント関連情報を表示部116に表示する。また、参加を意図するイベントを選択させるためのメッセージを併せて表示する。また、リモコン101は、ユーザによる参加イベントの選択を受け付ける(6)。
リモコン101は、コマンダ102に対し、選択されたイベントを示すための選択情報(イベントID等)を送信する(7)。この選択情報には、課題曲として歌唱する楽曲の楽曲IDが(楽曲のリクエスト信号として)含まれている。
【0043】
コマンダ102は、選択情報を受信すると、サーバ200に対し、選択情報を送信する(8)。この選択情報には、送信元となるコマンダ102(カラオケ装置)を識別するための識別情報が含まれている。また、課題曲として歌唱する楽曲を再生するための楽音データ等の要求信号が含まれることともある。すなわち、該課題曲の楽音データ等が既にコマンダ102またはホストに蓄積されている場合は、該要求信号を含ませる必要はない。
【0044】
サーバ200は、選択情報を受信すると、選択されたイベントの順位表情報を送信する(9)。この順位表情報には、歌唱者ごとの採点データが含まれる。すなわち、コマンダ102が順位を算出するために必要な情報が含まれる。楽音データ等の要求信号が含まれている場合は、該データについても送信する。
【0045】
コマンダ102は、順位表情報を受信すると、リモコン101から受信した選択情報に含まれる楽曲IDで特定される楽曲の演奏を開始し、また、当該楽曲の歌唱を採点する(10)。
【0046】
該楽曲の歌唱が終了すると、コマンダ102は、サーバ200に対し、新規イベント(上記(9)で順位表情報を受信した後に発生したイベント)要求するための新規イベント要求信号を送信する(11)。新規イベント要求信号には、上記(9)で順位表情報を受信した時刻及び楽曲演奏が終了した時刻が含まれる。また、上記(9)で順位表情報を受信した時刻のみを新規イベント要求信号を含ませるよう構成してもよい。
【0047】
サーバ200は、新規イベント要求信号を受信すると、コマンダ102に対し、新規イベント関連情報及び該新規イベントの順位表情報を送信する(12)。なお、新規イベントが発生していない場合は、その旨を示す信号を送信する。
【0048】
コマンダ102は、新規イベント関連情報及び該新規イベントの順位表情報を受信すると、新規イベントの課題曲に、上記(10)で演奏した楽曲(すなわち、上記リモコン101から受信した選択情報に含まれる課題曲)が含まれるか否かを判断する。そして、新規イベントに同じ課題曲が含まれている場合には、上記(9)の順位表情報及び上記(12)の順位表情報に基づいて、それぞれのイベントにおける順位を算出する(13)。
【0049】
コマンダ102は、リモコン101に対し、算出したイベントごとの順位を送信する(14)。
リモコン101は、参加可能なイベントごとに順位を表示し、また、参加確定指示を受け付ける(15)。このとき、ユーザは、更に条件のよい新たなイベントへの参加変更指示が可能となる。
【0050】
リモコン101は、コマンダ102に対し、受け付けた参加確定イベントを示すための選択確定情報を送信する(16)。
コマンダ102は、選択確定情報を受信すると、サーバ200に対し、選択確定情報を送信する(17)。この選択確定情報には、イベントID、歌唱者ID、採点データが含まれている。また、楽曲IDを含ませてもよい。
【0051】
サーバ200は、選択確定情報を受信すると、該選択確定情報に含まれるイベントID、歌唱者ID、採点データ等に基づいて、順位表データベースに登録する(18)。これにより、順表データベース204は更新されることになる。
【0052】
上述した処理によれば、参加対象のイベントを決定した後であっても、楽曲の演奏中に発生した、更に条件の良い新たなイベントに参加することができる。
【0053】
(リモコン側の処理の流れ)
次に、イベント関連情報要求操作を受け付けた後、イベント参加確定を受け付けるまでのリモコン側の処理の流れについて説明する。
図8は、新規イベントが発生した場合のリモコン側の処理の流れを示す図である。
【0054】
まず、S1において、ユーザより、イベント関連情報要求の操作を受け付ける。このとき、例えば、リモコン101のタッチパネルが用いられる。
S2において、コマンダ102に対し、イベント関連情報要求信号を送信する。イベント関連情報要求信号を送信した後は、イベント関連情報を受信するまで処理が待機されることになる。
【0055】
S3において、コマンダ102より送信されたイベント関連情報を受信する。イベント関連情報には、参加可能なイベントに関する情報(イベント情報データベース203に記憶されている情報)が含まれる。
S4において、受信したイベント関連情報に基いて、参加可能なイベントを関連情報(賞品、企画者等)とともに表示する。なお、参加可能なイベント及びその関連情報は、コマンダ102に接続されるディスプレイに表示するよう構成してもよい。また、参加するイベントを選択可能であることを示すメッセージについても表示する。なお、タッチパネル上の表示レイアウトは適宜設定可能である。
【0056】
S5において、ユーザより、参加するイベントを受け付ける。このとき、ユーザはリモコン101を用いて参加のための操作を行うことができる。
S6において、受け付けたイベントを示すための選択情報(イベントID等)をコマンダ102に対し送信する。このとき、受け付けたイベントに対応する課題曲の楽曲IDは、リクエスト情報として送信される。選択情報を送信した後、該楽曲IDの楽曲演奏が終了し、該演奏の順位を受信するまで処理が待機されることになる。
【0057】
S7において、コマンダ102により送信された順位(課題曲の歌唱に係るもの)を受信する。
S8において、参加可能なイベントごとの順位を表示する。このときに表示されるイベントは、S5で受け付けたイベント、及び、新規イベントである。また、参加するイベントを選択可能であることを示すメッセージについても表示する。すなわち、「S5で受け付けたイベント」または「新規イベント」のどちらに参加するのかを選択させる。なお、新規イベントが複数ある場合は、それぞれの新規イベントを表示する。
【0058】
S9において、ユーザより、参加するイベント(参加確定イベント)の指示を受け付ける。
S10において、コマンダ102に対し、S9で受け付けた参加確定イベントを示すための選択確定情報を送信する。
【0059】
(コマンダ側の処理の流れ)
参加イベントに係る選択情報を受信し、イベント参加確定に係る選択確定情報を送信するまでのコマンダ側の処理の流れについて説明する。
図9は、新規イベントが発生した場合のコマンダ側の処理の流れを示す図である。
【0060】
S11において、リモコン101より送信された選択情報を受信する。
S12において、サーバ200に対し、S11で受信した選択情報を送信する。また、参加するイベントの課題曲の楽曲データ等が必要である場合は、その旨を示す情報が選択情報に含まれる。選択情報を送信した後、順位表情報を受信するまで処理が待機することになる。
【0061】
S13において、サーバ200から順位表情報(必要に応じ、楽曲データ等)を受信する。
S14において、順位表情報を受信した時刻を特定し、その時刻を、例えばRAM125に記憶する。なお、順位表情報を受信した時刻に代えて、順位表情報に送信時刻を含ませ、該送信時刻を記憶するように構成してもよい。
【0062】
S15において、S11で受信した選択情報に含まれる楽曲IDの楽曲の演奏を開始する。そして、楽曲の演奏が終了するまで、処理はS16で待機する。
楽曲の演奏が終了すると(S16:YES)、S17に移行する。
【0063】
S17において、上記楽曲の演奏が終了した時刻を特定し、その時刻を、例えばRAM125に記憶する。
S18において、サーバ200に対し、新規イベントを要求するための新規イベント要求信号を送信する。新規イベント要求信号には、RAM125に記憶した時刻が時刻情報として含まれている。この時刻情報は、新規イベントとして抽出されるイベントを特定する際に用いられる。
【0064】
例えば、順位表情報を受信した時刻が「2008年1月3日17:00」であれば、「2008年1月3日17:00」以降に実施されたイベントが、上記新規イベントとして抽出されることになる。
なお、楽曲の演奏が終了した時刻を上記時刻情報に含まない構成としてもよい。
【0065】
S19において、サーバ200より、新規イベント関連情報及び新順位表情報を受信する。
S20において、受信した新規イベント関連情報に含まれる課題曲の楽曲IDに、S15で演奏した楽曲の楽曲IDが含まれているか否かを判断する。なお、図9においては、新規イベントの課題曲と上記演奏した課題曲とが同じであると判断したものとする。
【0066】
S21において、イベントごと(すなわち、S11の選択情報で特定されるイベント、及び、新規イベントごと)に、S15で演奏した楽曲の歌唱に対する順位を算出する。このとき、S13で受信した順位表情報及びS19で受信した新順位表情報が用いられる。
【0067】
S22において、リモコン101に対し、S21で算出した順位を送信する。
S23において、リモコン101より送信された選択確定情報を受信する。
S24において、サーバ200に対し、S23で受信した選択確定情報を送信する。
【0068】
(サーバ側の処理)
サーバ側の処理の流れについて説明する。図10は、サーバ側の処理のフローチャートである。図10のフローチャートで表現される処理は、所定のタイミングごとに繰り返し実行される。
【0069】
S31において、コマンダ102からイベント関連情報要求信号を受信したか否かを判断する。
イベント関連情報要求信号を受信していないと判断した場合は(S31:NO)、S33に移行する。一方、イベント関連情報要求信号を受信したと判断した場合は(S31:YES)、S32に移行する。
【0070】
S32において、S31で受信したイベント関連情報要求信号を送信したコマンダ102に対し、イベント関連情報を送信する。送信するイベント関連情報は、イベント情報データベース203を参照して決定される。このとき、該イベント関連情報要求信号を受信した時刻を特定し、当該時刻が実施期間に含まれるイベントが抽出される。
【0071】
S33において、コマンダ102から選択情報を受信したか否かを判断する。
選択情報を受信していないと判断した場合は(S33:NO)、S35に移行する。一方、選択情報を受信したと判断した場合は(S33:YES)、S34に移行する。
【0072】
S34において、S33で受信した選択情報を送信したコマンダ102に対し、順位表情報を送信する。送信する順位表情報は、順位表データベース204を参照して決定される。具体的には、受信した選択情報に含まれるイベントIDで特定されるイベントにおける採点データ等が送信する順位表情報となる。
【0073】
S35において、コマンダ102から新規イベント要求信号を受信したか否かを判断する。
新規イベント要求信号を受信していないと判断した場合は(S35:NO)、S37に移行する。一方、新規イベント要求信号を受信したと判断した場合は(S35:YES)、S36に移行する。
【0074】
S36において、S35で受信した新規イベント要求信号を送信したコマンダ102に対し、新イベント関連情報及び新順位表情報を送信する。送信する新イベント関連情報は、イベント情報データベース203を参照して決定される。具体的には、新規イベント要求信号に含まれる時刻情報とイベント情報データベース203の実施期間属性とを用いて決定される。また、送信する新順位表情報は、順位表データベース204中のイベントID属性、及び、送信する新イベントのイベントIDを用いて決定される。
【0075】
S37において、コマンダ102から選択確定情報を受信したか否かを判断する。
選択確定情報を受信していないと判断した場合は(S37:NO)、処理を終了する。一方、選択確定情報を受信したと判断した場合は(S37:YES)、S38に移行する。
【0076】
S38において、S35で受信した選択確定情報に基いて、順位表データベース204を更新する。すなわち、受信した選択確定情報に含まれる情報(歌唱者ID、採点データ)等が、順位表データベース204に登録される。
【0077】
以上説明した本発明の第1実施形態によれば、参加対象のイベントを決定した後であっても、楽曲の演奏中に発生した、更に条件の良い新たなイベントに参加することができる。
【0078】
[第2実施形態]
上述した第1実施形態においては、新規イベントに同じ課題曲が含まれるか否かの判断をコマンダ側で行っていたが、サーバ側で行うように構成してもよい。
図11は、同じ課題曲が含まれているか否かの判断をコマンダ側で行う場合における、リモコン101、コマンダ102、サーバ200との間で送受信される情報の一例を示した図である。
【0079】
図11の(1)〜(9)までの処理は、図7の(1)〜(9)までの処理と同じなので説明を省略する。
サーバ200は、順位表情報を送信すると同時に、該情報を送信した時刻、送信したコマンダの識別番号、送信した順位表情報のイベントID、イベントの課題曲の楽曲IDを記憶する(10)。
【0080】
コマンダ102は、順位表情報を受信すると、リモコン101から受信した選択情報に含まれる楽曲IDで特定される楽曲の演奏を開始し、また、当該楽曲の歌唱を採点する(11)。
【0081】
該楽曲の歌唱が終了すると、コマンダ102は、サーバ200に対し、楽曲の演奏が終了したことを示す演奏終了通知信号を送信する(12)。演奏終了通知信号には、送信元のコマンダの識別番号が含まれている。ただし、演奏終了に関する時刻情報は含まれていない。
サーバ200は、演奏終了通知信号を受信すると、上記(10)で記憶した情報に基いて、新規イベントが発生したか否かを判断し、発生している場合は、その新規イベントの課題曲の楽曲IDと、上記(10)で記憶した楽曲IDが同じか否かを判断する(13)。
【0082】
演奏した楽曲の楽曲IDと、新規イベントの課題曲の楽曲IDが同じ場合、サーバ200は、コマンダ102に対し、新規イベント関連情報及び新順位表情報を送信する(14)。
コマンダ102は、上記(9)の順位表情報及び上記(14)の順位表情報に基いて、それぞれのイベントにおける順位を算出する(15)。
【0083】
コマンダ102は、リモコン101に対し、算出したイベントごとの順位を送信する(16)。
リモコン101は、参加可能なイベントごとに順位を表示し、また、参加確定指示を受け付ける(17)。このとき、ユーザは、よい条件のイベントへの参加変更指示が可能となる。
【0084】
リモコン101は、受け付けた参加確定イベントを示すための選択確定情報を送信する(18)。
コマンダ102は、選択確定情報を受信すると、サーバ200に対し、選択確定情報を送信する(19)。この選択確定情報には、登録すべき歌唱者ID、採点データが含まれている。
【0085】
サーバ200は、選択確定情報を受信すると、該選択確定情報に含まれるイベントID、歌唱者IDに基づいて、順位表データベースに登録する(20)。これにより、順表データベース204は更新されることになる。
【0086】
以上説明した本発明の第2実施形態によれば、参加対象のイベントを決定した後であっても、楽曲の演奏中に発生した、更に条件の良い新たなイベントに参加することができる。
【0087】
[課金方法]
上述した第1実施形態及び第2実施形態においても、イベントに参加するためには、所定量の参加費が必要となる。そのため、該参加費を徴収するための課金処理が必要である。ただし、本発明においては、カラオケコンクール(イベント)に係る課金方法はどのようなものでもよい。
【0088】
例えば、参加するイベントを選択する時点(例えば、図7の(6)の時点)で課金することができる。また、参加するイベントを確定した時点(例えば、図7の(15)の時点)で課金することができる。また、歌唱者情報データベース205に、歌唱者ごとの徴収予定金額属性を設け、所定の期間単位(例えば、1ヶ月)ごとに徴収するよう構成してもよい。この場合は、参加するイベントを選択した時点、または、参加するイベントを確定した時点ごとに、歌唱者情報データベース205の徴収予定金額属性の内容が更新されることになる。
また、料金の支払いは、ICカード(電子マネー)を用いてもよく、クレジット決済、コンビニ決済としてもよい。また、カラオケボックスの清算時に、徴収するよう構成してもよい。
【0089】
上述したとおり、本発明によれば、参加対象のイベントを決定した後であっても、楽曲の演奏中に発生した、更に条件の良い新たなイベントに参加することができる。これによって、カラオケコンクールへの参加意欲が高まり、カラオケコンクールをビジネスモデルとして成功させることができる。
【0090】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
【0091】
また、上述した各フローチャートは単なる一例であり、該各フローチャートの処理と同等の結果を得ることできるものであれば、他のフローチャートによって処理を実現してもよい。
【0092】
また、上述したカラオケコンクールシステムにおけるリモコン、コマンダ、カラオケコンクールシステムに係る方法、該方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、該プログラムを記録した記録媒体等としても本発明は実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】カラオケシステムの構成の一例を示した図である。
【図2】楽曲データベースのデータ構造の一例を示した図である。
【図3】イベント情報データベースのデータ構造の一例を示した図である。
【図4】順位表データベースのデータ構造の一例を示した図である。
【図5】歌唱者情報データベースのデータ構造の一例を示した図である。
【図6】リモコン及びコマンダの構成の一例を示した図である。
【図7】リモコン、コマンダ、サーバの間で送受信される情報の一例を示した図である。
【図8】リモコン側処理のフローチャートの一例である。
【図9】コマンダ側処理のフローチャートの一例である。
【図10】サーバ側処理のフローチャートの一例である。
【図11】リモコン、コマンダ、サーバの間で送受信される情報の一例を示した図である。
【符号の説明】
【0094】
100 カラオケ装置
101 リモコン
102 コマンダ
200 サーバ
201 サーバコントローラ
202 楽曲データベース
203 イベント情報データベース
204 順位表データベース
205 歌唱者情報データベース
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カラオケのコンクールを行うコンクールサーバが通信網を介して多数のカラオケ装置と通信可能であり、
前記コンクールサーバは、イベント情報データベースと、順位表データベースと、歌唱者情報データベースとを備え、イベント情報送信処理と、順位表更新処理と、授賞処理を行い、
前記イベント情報データベースは、イベントごとに、課題曲として歌唱可能な楽曲の楽曲IDを、イベントID・企画者・実施期間・授賞要項の組を含むイベント関連情報に対応付けて格納し、
前記順位表データベースは、前記イベント情報ごとに、歌唱者IDと採点データとの組の集合を順位表として格納し、
前記歌唱者情報データベースは、歌唱者の属性情報を歌唱者IDに対応付けて格納し、
前記イベント情報送信処理は、前記カラオケ装置からイベント情報閲覧要求電文を受信した際、前記イベントデータベース及び順位表データベースの内容を当該カラオケ装置に送信し、
前記順位表更新処理は、前記カラオケ装置からイベントID・歌唱者ID・採点データの組を受信した際、該当の順位表を更新し、
前記授賞処理は、前記イベント情報データベース中のあるイベントの実施期間が満了した際、そのイベントの授賞要項と順位表と歌唱者情報データベースに基づいて受賞者を決定し、
前記カラオケ装置は、ユーザインタフェースと、演奏手段と、採点手段と、制御手段とを備え、
前記ユーザインタフェースは、制御手段の制御に従い利用者に情報を提示するとともに利用者入力を受け付け、
前記演奏手段は、制御手段の制御に従い指定されたカラオケ楽曲の伴奏音楽を音響出力し、
採点手段は、制御手段の制御に従い伴奏音楽に合わせて歌唱する歌声の巧拙を評価して採点データを出力し、
前記制御手段は、
イベント閲覧要求の利用者入力があった際に当該要求の電文を前記コンクールサーバに送信し、
前記コンクールサーバから受信したイベント情報データベースと順位表データベースの内容を記憶し、イベントに関する情報を利用者に提示させ、
ユーザインタフェースによって利用者が選択したイベントID・楽曲IDとこれに対応付けられた歌唱者IDを取得し、
取得した楽曲IDの伴奏音楽の演奏に先立ち、取得したイベントIDをコンクールサーバに送信し、
当該イベントの順位表をコンクールサーバより受信し、
取得した楽曲IDの伴奏音楽を演奏手段に演奏させ、
演奏中に歌声を採点させるとともに、採点データを受信した順位表を参照して順位を求め、少なくとも歌唱区間の終了時に求めた順位を表示させ、
出力された採点データと、イベントID・歌唱者IDを対応付けしてコンクールサーバに送信させる、
カラオケコンクールシステムにおいて、
前記コンクールサーバは、さらに、新規イベント情報処理を行い、
前記新規イベント情報処理は、前記カラオケ装置から期間情報を含む新規イベント情報閲覧要求電文を受信した際、該期間情報で定義される期間内に新たに発生したイベントのイベントデータベース及びその順位表データベースの内容を当該カラオケ装置に送信し、
前記カラオケ装置の制御手段は、
前記利用者が選択したイベントの順位表を受信した時刻を第1時刻として取得し、
前記演奏が終了した際に、該終了した時刻を第2時刻として取得し、
第1時刻を開始時刻、第2時刻を終了時刻として定義する期間情報を含む新規イベント情報要求電文を前記コンクールサーバに送信させ、
前記コンクールサーバから受信した新規イベントのうち、該新規イベントの楽曲IDと前記演奏した楽曲の楽曲IDとが一致するものが含まれるか否かを判断し、
含まれると判断した場合には、該新規イベントの順位表を参照して順位を求め、
前記利用者が選択したイベント、及び、前記新規イベントにおける順位及び関連情報をそれぞれ表示させ、
前記利用者が選択したイベント及び前記新規イベントの中から、参加対象イベントを選択させ、
選択された応募対象イベントのイベントID・出力された採点データ・歌唱者IDを対応付けしてコンクールサーバに送信させる、
ことを特徴とする。
【請求項2】
カラオケのコンクールを行うコンクールサーバが通信網を介して多数のカラオケ装置と通信可能であり、
前記コンクールサーバは、イベント情報データベースと、順位表データベースと、歌唱者情報データベースとを備え、イベント情報送信処理と、順位表更新処理と、授賞処理を行い、
前記イベント情報データベースは、イベントごとに、課題曲として歌唱可能な楽曲の楽曲IDを、イベントID・企画者・実施期間・授賞要項の組を含むイベント関連情報に対応付けて格納し、
前記順位表データベースは、前記イベント情報ごとに、歌唱者IDと採点データとの組の集合を順位表として格納し、
前記歌唱者情報データベースは、歌唱者の属性情報を歌唱者IDに対応付けて格納し、
前記イベント情報送信処理は、前記カラオケ装置からイベント情報閲覧要求電文を受信した際、前記イベントデータベース及び順位表データベースの内容を当該カラオケ装置に送信し、
前記順位表更新処理は、前記カラオケ装置からイベントID・歌唱者ID・採点データの組を受信した際、該当の順位表を更新し、
前記授賞処理は、前記イベント情報データベース中のあるイベントの実施期間が満了した際、そのイベントの授賞要項と順位表と歌唱者情報データベースに基づいて受賞者を決定し、
前記カラオケ装置は、ユーザインタフェースと、演奏手段と、採点手段と、制御手段とを備え、
前記ユーザインタフェースは、制御手段の制御に従い利用者に情報を提示するとともに利用者入力を受け付け、
前記演奏手段は、制御手段の制御に従い指定されたカラオケ楽曲の伴奏音楽を音響出力し、
採点手段は、制御手段の制御に従い伴奏音楽に合わせて歌唱する歌声の巧拙を評価して採点データを出力し、
前記制御手段は、
イベント閲覧要求の利用者入力があった際に当該要求の電文を前記コンクールサーバに送信し、
前記コンクールサーバから受信したイベント情報データベースと順位表データベースの内容を記憶し、イベントに関する情報を利用者に提示させ、
ユーザインタフェースによって利用者が選択したイベントID・楽曲IDとこれに対応付けられた歌唱者IDを取得し、
取得した楽曲IDの伴奏音楽の演奏に先立ち、取得したイベントIDをコンクールサーバに送信し、
当該イベントの順位表をコンクールサーバより受信し、
取得した楽曲IDの伴奏音楽を演奏手段に演奏させ、
演奏中に歌声を採点させるとともに、採点データを受信した順位表を参照して順位を求め、少なくとも歌唱区間の終了時に求めた順位を表示させ、
出力された採点データと、イベントID・歌唱者IDを対応付けしてコンクールサーバに送信させる、
カラオケコンクールシステムにおいて、
前記コンクールサーバは、さらに、
前記イベントデータベース及び順位表データベースの内容を前記カラオケ装置に送信した時刻を第1時刻として記憶し、
該カラオケ装置から前記イベントの楽曲の演奏終了を示す演奏終了情報を受信した時刻を第2時刻として記憶し、第1時刻を開始時刻、第2時刻を終了時刻として定義される期間内に新規イベントが発生している場合には、該新規イベントのうち、該新規イベントの楽曲IDと前記演奏終了した楽曲の楽曲IDとが一致するものが含まれるか否かを判断し、
含まれると判断した場合には、該新規イベントの順位表を前記カラオケ装置に送信し、
前記カラオケ装置の制御手段は、
前記演奏が終了した際に、該終了した時刻を前記演奏終了情報として前記コンクールサーバに送信させ、
前記新規イベントの順位表を受信した場合には、該新規イベントの順位表を参照して順位を求め、
前記利用者が選択したイベント、及び、前記新規イベントにおける順位及び関連情報をそれぞれ表示させ、
前記利用者が選択したイベント及び前記新規イベントの中から、参加対象イベントを選択させ、
選択された応募対象イベントのイベントID・出力された採点データ・歌唱者IDを対応付けしてコンクールサーバに送信させる、
ことを特徴とする。
【請求項1】
カラオケのコンクールを行うコンクールサーバが通信網を介して多数のカラオケ装置と通信可能であり、
前記コンクールサーバは、イベント情報データベースと、順位表データベースと、歌唱者情報データベースとを備え、イベント情報送信処理と、順位表更新処理と、授賞処理を行い、
前記イベント情報データベースは、イベントごとに、課題曲として歌唱可能な楽曲の楽曲IDを、イベントID・企画者・実施期間・授賞要項の組を含むイベント関連情報に対応付けて格納し、
前記順位表データベースは、前記イベント情報ごとに、歌唱者IDと採点データとの組の集合を順位表として格納し、
前記歌唱者情報データベースは、歌唱者の属性情報を歌唱者IDに対応付けて格納し、
前記イベント情報送信処理は、前記カラオケ装置からイベント情報閲覧要求電文を受信した際、前記イベントデータベース及び順位表データベースの内容を当該カラオケ装置に送信し、
前記順位表更新処理は、前記カラオケ装置からイベントID・歌唱者ID・採点データの組を受信した際、該当の順位表を更新し、
前記授賞処理は、前記イベント情報データベース中のあるイベントの実施期間が満了した際、そのイベントの授賞要項と順位表と歌唱者情報データベースに基づいて受賞者を決定し、
前記カラオケ装置は、ユーザインタフェースと、演奏手段と、採点手段と、制御手段とを備え、
前記ユーザインタフェースは、制御手段の制御に従い利用者に情報を提示するとともに利用者入力を受け付け、
前記演奏手段は、制御手段の制御に従い指定されたカラオケ楽曲の伴奏音楽を音響出力し、
採点手段は、制御手段の制御に従い伴奏音楽に合わせて歌唱する歌声の巧拙を評価して採点データを出力し、
前記制御手段は、
イベント閲覧要求の利用者入力があった際に当該要求の電文を前記コンクールサーバに送信し、
前記コンクールサーバから受信したイベント情報データベースと順位表データベースの内容を記憶し、イベントに関する情報を利用者に提示させ、
ユーザインタフェースによって利用者が選択したイベントID・楽曲IDとこれに対応付けられた歌唱者IDを取得し、
取得した楽曲IDの伴奏音楽の演奏に先立ち、取得したイベントIDをコンクールサーバに送信し、
当該イベントの順位表をコンクールサーバより受信し、
取得した楽曲IDの伴奏音楽を演奏手段に演奏させ、
演奏中に歌声を採点させるとともに、採点データを受信した順位表を参照して順位を求め、少なくとも歌唱区間の終了時に求めた順位を表示させ、
出力された採点データと、イベントID・歌唱者IDを対応付けしてコンクールサーバに送信させる、
カラオケコンクールシステムにおいて、
前記コンクールサーバは、さらに、新規イベント情報処理を行い、
前記新規イベント情報処理は、前記カラオケ装置から期間情報を含む新規イベント情報閲覧要求電文を受信した際、該期間情報で定義される期間内に新たに発生したイベントのイベントデータベース及びその順位表データベースの内容を当該カラオケ装置に送信し、
前記カラオケ装置の制御手段は、
前記利用者が選択したイベントの順位表を受信した時刻を第1時刻として取得し、
前記演奏が終了した際に、該終了した時刻を第2時刻として取得し、
第1時刻を開始時刻、第2時刻を終了時刻として定義する期間情報を含む新規イベント情報要求電文を前記コンクールサーバに送信させ、
前記コンクールサーバから受信した新規イベントのうち、該新規イベントの楽曲IDと前記演奏した楽曲の楽曲IDとが一致するものが含まれるか否かを判断し、
含まれると判断した場合には、該新規イベントの順位表を参照して順位を求め、
前記利用者が選択したイベント、及び、前記新規イベントにおける順位及び関連情報をそれぞれ表示させ、
前記利用者が選択したイベント及び前記新規イベントの中から、参加対象イベントを選択させ、
選択された応募対象イベントのイベントID・出力された採点データ・歌唱者IDを対応付けしてコンクールサーバに送信させる、
ことを特徴とする。
【請求項2】
カラオケのコンクールを行うコンクールサーバが通信網を介して多数のカラオケ装置と通信可能であり、
前記コンクールサーバは、イベント情報データベースと、順位表データベースと、歌唱者情報データベースとを備え、イベント情報送信処理と、順位表更新処理と、授賞処理を行い、
前記イベント情報データベースは、イベントごとに、課題曲として歌唱可能な楽曲の楽曲IDを、イベントID・企画者・実施期間・授賞要項の組を含むイベント関連情報に対応付けて格納し、
前記順位表データベースは、前記イベント情報ごとに、歌唱者IDと採点データとの組の集合を順位表として格納し、
前記歌唱者情報データベースは、歌唱者の属性情報を歌唱者IDに対応付けて格納し、
前記イベント情報送信処理は、前記カラオケ装置からイベント情報閲覧要求電文を受信した際、前記イベントデータベース及び順位表データベースの内容を当該カラオケ装置に送信し、
前記順位表更新処理は、前記カラオケ装置からイベントID・歌唱者ID・採点データの組を受信した際、該当の順位表を更新し、
前記授賞処理は、前記イベント情報データベース中のあるイベントの実施期間が満了した際、そのイベントの授賞要項と順位表と歌唱者情報データベースに基づいて受賞者を決定し、
前記カラオケ装置は、ユーザインタフェースと、演奏手段と、採点手段と、制御手段とを備え、
前記ユーザインタフェースは、制御手段の制御に従い利用者に情報を提示するとともに利用者入力を受け付け、
前記演奏手段は、制御手段の制御に従い指定されたカラオケ楽曲の伴奏音楽を音響出力し、
採点手段は、制御手段の制御に従い伴奏音楽に合わせて歌唱する歌声の巧拙を評価して採点データを出力し、
前記制御手段は、
イベント閲覧要求の利用者入力があった際に当該要求の電文を前記コンクールサーバに送信し、
前記コンクールサーバから受信したイベント情報データベースと順位表データベースの内容を記憶し、イベントに関する情報を利用者に提示させ、
ユーザインタフェースによって利用者が選択したイベントID・楽曲IDとこれに対応付けられた歌唱者IDを取得し、
取得した楽曲IDの伴奏音楽の演奏に先立ち、取得したイベントIDをコンクールサーバに送信し、
当該イベントの順位表をコンクールサーバより受信し、
取得した楽曲IDの伴奏音楽を演奏手段に演奏させ、
演奏中に歌声を採点させるとともに、採点データを受信した順位表を参照して順位を求め、少なくとも歌唱区間の終了時に求めた順位を表示させ、
出力された採点データと、イベントID・歌唱者IDを対応付けしてコンクールサーバに送信させる、
カラオケコンクールシステムにおいて、
前記コンクールサーバは、さらに、
前記イベントデータベース及び順位表データベースの内容を前記カラオケ装置に送信した時刻を第1時刻として記憶し、
該カラオケ装置から前記イベントの楽曲の演奏終了を示す演奏終了情報を受信した時刻を第2時刻として記憶し、第1時刻を開始時刻、第2時刻を終了時刻として定義される期間内に新規イベントが発生している場合には、該新規イベントのうち、該新規イベントの楽曲IDと前記演奏終了した楽曲の楽曲IDとが一致するものが含まれるか否かを判断し、
含まれると判断した場合には、該新規イベントの順位表を前記カラオケ装置に送信し、
前記カラオケ装置の制御手段は、
前記演奏が終了した際に、該終了した時刻を前記演奏終了情報として前記コンクールサーバに送信させ、
前記新規イベントの順位表を受信した場合には、該新規イベントの順位表を参照して順位を求め、
前記利用者が選択したイベント、及び、前記新規イベントにおける順位及び関連情報をそれぞれ表示させ、
前記利用者が選択したイベント及び前記新規イベントの中から、参加対象イベントを選択させ、
選択された応募対象イベントのイベントID・出力された採点データ・歌唱者IDを対応付けしてコンクールサーバに送信させる、
ことを特徴とする。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−180997(P2009−180997A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−20690(P2008−20690)
【出願日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
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