カラオケシステム
【課題】異なるカラオケルームにわたる利用者グループ間での遠隔採点の結果が不快なものになりにくく、カラオケルーム間で利用者が遠隔採点を楽しむことができるようにすること。
【解決手段】カラオケシステム100は、楽曲データに基づいてカラオケ演奏を行う複数のカラオケ装置1とサーバ8とを備え、複数のカラオケ装置1とサーバ8との間でデータ通信可能に構成されている。サーバ8が、各カラオケ装置1の演奏履歴を分析してその傾向が似た一つ以上のカラオケ装置1からなるグループリスト(カラオケ装置グループ)を生成し、その生成されたグループリストに登録されたカラオケ装置1が、そのグループリスト内にて採点要請および採点結果の送受信を行う。このことにより、異なるカラオケルームにわたる利用者グループ間での遠隔採点の結果が不快なものになりにくく、カラオケルーム間で利用者が遠隔採点を楽しむことができる。
【解決手段】カラオケシステム100は、楽曲データに基づいてカラオケ演奏を行う複数のカラオケ装置1とサーバ8とを備え、複数のカラオケ装置1とサーバ8との間でデータ通信可能に構成されている。サーバ8が、各カラオケ装置1の演奏履歴を分析してその傾向が似た一つ以上のカラオケ装置1からなるグループリスト(カラオケ装置グループ)を生成し、その生成されたグループリストに登録されたカラオケ装置1が、そのグループリスト内にて採点要請および採点結果の送受信を行う。このことにより、異なるカラオケルームにわたる利用者グループ間での遠隔採点の結果が不快なものになりにくく、カラオケルーム間で利用者が遠隔採点を楽しむことができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、異なるカラオケルームにわたる利用者グループ間での遠隔採点の結果が不快なものになりにくく、カラオケルーム間で利用者が遠隔採点を楽しむことができるようにする技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カラオケ装置の付帯機能として採点機能が良く知られている。
この採点機能は、マイクロフォンから入力された歌唱者の音声信号をサンプリングすることで歌唱者が発声した音高や声量あるいはテンポなどの歌唱状態を示す歌唱データを生成する。この歌唱データとカラオケデータ中の主旋律データなどの採点基準データとを比較し、その比較結果に基づいて所定の得点を付与して採点データを生成する。そして、歌唱パートが終了するとこの採点データ中の得点を集計して総合得点を算出する。総合得点はそのままの得点をスコアボードやディスプレイに表示したり、所定のメッセージや所定の表現内容を含む映像など総合得点を反映した映像をディスプレイに出力したりする。
【0003】
ところで、上述のような採点機能の一形態として、マイクロフォンから入力された歌唱者の歌唱を歌唱者以外の利用者が同じ場所で聞いて採点を行うことが可能なカラオケシステムがある(例えば、特許文献1参照。)。すなわち、歌唱者以外の利用者がリモートコントローラを使用して任意の点数をカラオケ装置に入力する。演奏終了後にカラオケ装置が、入力された任意の点数を表示装置に表示させる。
【0004】
また、マイクロフォンから入力された歌唱者の歌唱を録音して他のカラオケルームなどで再生し、歌唱者以外の利用者がその再生された歌唱を採点することが可能なカラオケシステムがある(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
しかし、録音した歌唱を他のカラオケルームなどで再生する際に、その場所で行われているカラオケ演奏および歌唱者による歌唱の妨げとなるおそれがあった。
つまり、カラオケ演奏や歌唱が行われている際に、これら以外のカラオケ演奏および歌唱が所定の音量以上で再生されることは歌唱者にとって歌唱の妨げとなる。
【0006】
そこで、採点すべき歌唱情報を他のカラオケ装置の予約リストに割り込ませるようにすることが考えられる。このようにすれば、カラオケ演奏および歌唱者による歌唱の妨げとはならないように、録音されたカラオケ演奏および歌唱を再生することができる。
【特許文献1】特開2003−216167号公報(第3,4頁、図1)
【特許文献2】特開平10−268891号公報(第2,3頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上述のカラオケシステムにおいては、次のような問題があった。すなわち、同一店舗内の他のカラオケ装置を利用している利用者が、同様の歌唱曲のジャンルを嗜好しているとは限らない。また、上述の利用者の歌唱レベルが、同様の歌唱レベルであるとは限らない。そのような場合、上述の利用者に対して採点を依頼しても、嗜好する歌唱曲のジャンルの違いや歌唱レベルの違いから、上述の利用者による店舗内採点の結果が不快なものになるおそれがある。
【0008】
本発明は、このような不具合に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、異なるカラオケルームにわたる利用者グループ間での遠隔採点の結果が不快なものになりにくく、カラオケルーム間で利用者が遠隔採点を楽しむことができるようにする技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するためになされた請求項1に係るカラオケシステムは、「サーバが各カラオケ装置の演奏履歴を分析してその傾向が似た一つ以上のカラオケ装置からなるグループを生成し、その生成されたグループ内にて採点要請および採点結果の送受信を行うこと」を特徴とする。
【0010】
具体的には、上述のカラオケシステムは、楽曲データに基づいてカラオケ演奏を行う複数のカラオケ装置とサーバとを備え、前記複数のカラオケ装置と前記サーバとの間でデータ通信可能に構成されている。
【0011】
これら複数のカラオケ装置は、それぞれ、利用者によるカラオケ演奏曲の予約を受け付ける予約受付手段と、一つ以上のカラオケ演奏曲を記憶する演奏曲記憶手段と、演奏順記憶手段と、記憶制御手段と、カラオケ演奏手段と、サーバおよび他のカラオケ装置との間で各種データを送受信可能な装置側送受信手段と、装置側演奏履歴記憶手段と、各種情報記憶手段と、装置側送信制御手段と、を備える。このうち演奏順記憶手段が、予約受付手段が受け付けたカラオケ演奏曲の予約を演奏順に予約リストとして記憶可能であり、記憶制御手段が、予約受付手段が受け付けたカラオケ演奏曲の予約を演奏順記憶手段が記憶する前記予約リストへ記憶させるとともに、演奏が終了したカラオケ演奏曲の予約を前記演奏順記憶手段が記憶する前記予約リストから削除する。そして、カラオケ演奏手段が、演奏順記憶手段が記憶する予約リストに基づいて演奏曲記憶手段からカラオケ演奏曲を読み出してカラオケ演奏する。さらに、装置側演奏履歴記憶手段が、カラオケ演奏手段によってカラオケ演奏された演奏履歴を記憶する。また、各種情報記憶手段が、他のカラオケ装置またはサーバによって送信されたのちに装置側送受信手段が受信した各種情報を記憶可能であり、装置側送信制御手段が、装置側演奏履歴記憶手段が記憶する演奏履歴を、装置側送受信手段を介して前記サーバへ送信させる。
【0012】
一方、サーバは、サーバ側演奏履歴記憶手段と、グループ情報生成手段と、グループ情報記憶手段と、カラオケ装置との間で各種データを送受信可能なサーバ側送受信手段と、サーバ側送信制御手段と、を備える。このうちサーバ側演奏履歴記憶手段が、サーバ側送受信手段が受信した複数のカラオケ装置それぞれの演奏履歴を記憶する。そして、グループ情報生成手段が、サーバ側演奏履歴記憶手段が記憶する複数のカラオケ装置それぞれの演奏履歴を分析して複数のカラオケ装置のうちの一つ以上のカラオケ装置から構成されるカラオケ装置グループを生成し、カラオケ装置グループに関する情報およびカラオケ装置グループを構成する特定のカラオケ装置に関する情報をグループ情報として生成する。さらに、グループ情報記憶手段が、グループ情報生成手段によって生成されたグループ情報を記憶する。そして、サーバ側送信制御手段が、グループ情報記憶手段が記憶するグループ情報を読み出し、その読み出したグループ情報に対応するカラオケ装置グループを構成する「特定のカラオケ装置」へサーバ側送受信手段を介して前記グループ情報を送信させる。
【0013】
また、上述の「特定カラオケ装置」は、さらに、カラオケ歌唱の音声信号を入力するための音声信号入力手段と、歌唱情報生成手段と、を備える。このうち歌唱情報生成手段が、カラオケ演奏手段によってカラオケ演奏されたカラオケ演奏曲、およびカラオケ演奏手段によるカラオケ演奏に合わせて音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱の音声信号を含む「歌唱情報」を生成する。そして、この特定カラオケ装置の装置側送信制御手段が、歌唱情報生成手段によって歌唱情報が生成された際にはその旨を示す「歌唱情報生成信号」を、カラオケ装置グループを構成するカラオケ装置のうち当該特定カラオケ装置以外である「一般カラオケ装置」へ装置側送受信手段を介して送信させる。
【0014】
一方、上述の「一般カラオケ装置」は、さらに、判断手段と、利用者による前記歌唱情報に対する評価を受け付ける評価受付手段と、を備える。このうち判断手段が、送受信手段が前記歌唱情報生成信号を受信した際には、その受信した歌唱情報生成信号に対応する歌唱情報を演奏すべき演奏楽曲として、演奏順記憶手段が記憶する予約リストに記憶させるか否かを判断する。そして、歌唱情報生成信号に対応する歌唱情報を演奏すべき演奏楽曲として演奏順記憶手段が記憶する予約リストに記憶させると判断手段によって判断された場合には、一般カラオケ装置の前記記憶制御手段が、歌唱情報生成信号に対応する歌唱情報を演奏中のカラオケ演奏曲の後に演奏すべき演奏楽曲として、演奏順記憶手段が記憶する予約リストに記憶させ、さらに、一般カラオケ装置の送信制御手段が、評価受付手段が受け付けた歌唱情報に対する評価を特定カラオケ装置へ送受信手段を介して送信させる。
【0015】
さらに、前記特定カラオケ装置は、報知手段と、報知制御手段と、備えており、報知制御手段が、送受信手段が受け付けた歌唱情報に対する評価を報知手段に報知させる。
従来のカラオケシステムにおいては、次のような問題があった。すなわち、同一店舗内の他のカラオケ装置を利用している利用者が、同様の歌唱曲のジャンルを嗜好しているとは限らない。また、上述の利用者の歌唱レベルが、同様の歌唱レベルであるとは限らない。そのような場合、上述の利用者に対して採点を依頼しても、嗜好する歌唱曲のジャンルの違いや歌唱レベルの違いから、上述の利用者による店舗内採点の結果が不快なものになるおそれがある。
【0016】
これに対して本発明のカラオケシステムによれば、サーバが各カラオケ装置の演奏履歴を分析してその傾向が似た一つ以上のカラオケ装置からなるカラオケ装置グループを生成し、その生成されたカラオケ装置グループ内にて採点要請および採点結果の送受信を行う。このことにより、異なるカラオケルームにわたる利用者グループ間での遠隔採点の結果が不快なものになりにくく、カラオケルーム間で利用者が遠隔採点を楽しむことができる。
【0017】
この場合、上述のカラオケ装置グループについては、予め設定された所定数よりも少ないカラオケ装置で構成することが考えられる。具体的には、請求項2のように、サーバのグループ情報生成手段が、予め設定された所定数よりも小さい値の台数のカラオケ装置から構成されるカラオケ装置グループを生成することが考えられる。
【0018】
このように構成すれば、例えばカラオケ装置グループを構成するカラオケ装置が多くなることによってグループ内でのデータのやり取りが過度に多くなることを防ぐことができ、迅速な採点処理を実現することができる。
【0019】
また、上述の演奏履歴の分析については、次のような手法が考えられる。
(イ)すなわち、上述の演奏履歴の分析については、歌唱の採点結果の平均値を算出して用いることが考えられる。具体的には、請求項3のように、演奏履歴には、カラオケ演奏時における歌唱結果に基づく採点の結果を示す採点情報が含まれており、サーバのグループ情報生成手段が、サーバ側演奏履歴記憶手段が記憶する複数のカラオケ装置それぞれの演奏履歴に含まれる採点結果の平均値を複数のカラオケ装置ごとに算出し、その算出した採点結果の平均値を用いることで、複数のカラオケ装置それぞれの演奏履歴を分析することが考えられる。
【0020】
このように構成すれば、同様の歌唱レベルである利用者同士で、カラオケ装置グループを構成することができる。
(ロ)また、上述の演奏履歴の分析については、歌唱ジャンル情報を集計して用いることが考えられる。具体的には、請求項4のように、演奏履歴には、カラオケ演奏曲が属するジャンルを示すジャンル情報が含まれており、サーバのグループ情報生成手段が、サーバ側演奏履歴記憶手段が記憶する複数のカラオケ装置それぞれの演奏履歴に含まれるジャンル情報を集計し、その集計結果を用いることで、複数のカラオケ装置それぞれの演奏履歴を分析することが考えられる。
【0021】
このように構成すれば、同様の歌唱ジャンルを嗜好する利用者同士で、カラオケ装置グループを構成することができる。
ところで、歌唱者にとっては、他のカラオケ装置で歌唱情報を速やかに再生してもらい、その採点結果やコメントをなるべく早く聞かせてもらいたいと思われる。そこで、所定時間内に演奏終了するよう歌唱情報を他のカラオケ装置の予約リストに割り込ませることが考えられる。具体的には、請求項5のように、一般カラオケ装置の記憶制御手段が、歌唱情報が所定時間内に演奏し終えるように、歌唱情報を演奏中のカラオケ演奏曲の後に演奏すべき演奏楽曲として予約リストに記憶させることが考えられる。なお、所定時間とは、例えば10分間といった具合に予め設定しておいてもよいし、利用者によって設定するようにしてもよい。このように構成すれば、他のカラオケ装置で歌唱情報を速やかに再生してもらい、その採点結果やコメントをなるべく早く聞かせてもらうことが期待できる。
【0022】
また、歌唱情報を他のカラオケ装置の予約リストにおける演奏中の演奏楽曲の次に割り込ませることが考えられる。具体的には、請求項6のように、一般カラオケ装置の記憶制御手段が、歌唱情報を演奏すべき演奏楽曲として予約リストにおける演奏中のカラオケ演奏曲の後のうちの演奏中のカラオケ演奏曲の次に記憶させることが考えられる。このように構成すれば、他のカラオケ装置で歌唱情報を速やかに再生してもらい、その採点結果やコメントをなるべく早く聞かせてもらうことが期待できる。
【0023】
なお、上述の歌唱情報については、演奏順となる前に特定カラオケ装置から取得しておくことが望ましい。そこで、請求項7のように、一般カラオケ装置の歌唱情報取得手段が、記憶制御手段が歌唱情報を演奏すべき演奏楽曲として予約リストに記憶させた際に、歌唱情報を演奏順となる前に特定カラオケ装置から取得することが考えられる。このように構成すれば、上述の歌唱情報の演奏順となった際に、歌唱情報が取得されていないことに
起因して演奏開始を遅らせるということがない。
【0024】
また、上述の歌唱情報については、その歌唱情報に含まれる各種データを圧縮してから特定カラオケ装置から一般カラオケ装置へ送信することが考えられる。具体的には、請求項8のように、特定カラオケ装置の歌唱情報生成手段が、歌唱情報を生成する際にその歌唱情報に含まれる各種データを圧縮するデータ圧縮手段を有しており、一般カラオケ装置のカラオケ演奏手段が、歌唱情報生成手段によって圧縮された歌唱情報を圧縮前の状態に変換するデータ解凍手段を有することが考えられる。このように構成すれば、歌唱情報を特定カラオケ装置から一般カラオケ装置へ転送する時間を短縮することができる。
【0025】
なお、上述の歌唱情報については、少なくともカラオケ演奏手段によってカラオケ演奏されたカラオケ演奏曲、カラオケ演奏手段によるカラオケ演奏に合わせて音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱の音声信号、および設定データが含まれることが考えられる(請求項9)。なお、上述の設定データとは、カラオケ演奏前に各種設定を行うためのデータを云い、具体的には、スピードコントロールデータとキーコントロールデータなどが挙げられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下に本発明の実施形態を図面とともに説明する。
[第一実施形態]
図1は、本実施形態のカラオケシステム100の構成及び稼働時の周辺機器の構成を示すブロック図である。また、図2は、カラオケ装置1およびリモコン端末50の全体構成を示すブロック図である。また、図13(a)はカラオケ装置のHDDが記憶する予約キューを示す説明図であり、図13(b)は予約キューに含まれるレコードを示す説明図である。また、図14(a)は録音データを示す説明図であり、図14(b)は録音完了通知データを示す説明図であり、図14(c)は削除通知データを示す説明図であり、図14(d)は録音データ要求通知データを示す説明図であり、図14(e)は点数・コメント通知データを示す説明図であり、図14(f)はグルーピング要求データを示す説明図であり、図14(g)はグルーピング削除要求データを示す説明図である。また、図15(a)はコマンダ毎録音データリストを示す説明図であり、図15(b)はコマンダ毎録音データリストに含まれるリストデータを示す説明図であり、図15(c)は点数。コメント履歴リストを示す説明図であり、図15(d)は点数・コメント履歴リストに含まれるレコードを示す説明図である。また、図16は、カラオケ装置のHDDが記憶する録音データ生音変換テーブル(キー)を示す説明図であり、図17は、カラオケ装置のHDDが記憶する録音データ生音変換テーブル(スピード)を示す説明図である。また、図18(a)はカラオケ装置1のHDD16が記憶する演奏履歴を示す説明図であり、図18(b)は演奏履歴に含まれるヘッダを示す説明図であり、図18(c)は演奏履歴に含まれるレコードを示す説明図である。
【0027】
[カラオケシステム100の構成及び周辺機器の構成の説明]
図1に示すように、カラオケボックス(図1および「発明が解決しようとする課題」欄における「店舗」のこと)内の各カラオケルームにそれぞれ設置された複数のカラオケ装置1とそれら複数のカラオケ装置1を管理するローカルサーバ2とは、カラオケボックス内LAN3へ接続されている。また、カラオケボックス内LAN3はLANハブ装置4へ接続されている。そして、複数のカラオケ装置1とローカルサーバ2とは、このLANハブ装置4、ブロードバンドルータ5、ADSLモデム6及び高速通信回線7を介して中央サーバ8との通信ができるように構成されている。なお、他のカラオケボックス(店舗)についても同様であり、本実施形態では、各カラオケボックス内の各カラオケルームにそれぞれ設置された複数のカラオケ装置1とサーバ8とでカラオケシステム100を構成している。
【0028】
[カラオケ装置1の構成の説明]
図2に示すように、カラオケ装置1は、カラオケ装置1全体の動作を制御する制御部12、カラオケ装置1をカラオケボックス内LAN3に接続するためのインターフェイス部14、演奏楽曲の伴奏内容および歌詞を示す楽曲データや映像データなどを記憶するハードディスク(HDD)16、複数のキー・スイッチからなる操作部18、リモコン端末50からの赤外線信号を赤外線通信によって受信するための赤外線通信部20、操作部18からの信号を処理する操作処理部22、ハードディスク16に記憶された楽曲データから演奏楽曲のオーディオ信号(音響や音声に関する信号)を生成し、生成されたオーディオ信号およびマイクロフォン26から入力されたオーディオ信号を増幅してスピーカ28へ出力する音声制御部24、制御部12によってHDD16から取得された楽曲データ(演奏データ)に基づきカラオケ演奏を行うMIDI音源30、映像情報を一時的に記憶するビデオRAM32、映像データに基づく映像の再生を制御する映像再生部34、ビデオRAM32に記憶された映像情報および映像再生部34により再生される映像の表示部36での表示を制御する映像制御部38などを備えている。また、制御部12と音声制御部24とはUSB40によって接続されている。
【0029】
また、上述のHDD16は、予約キュー(予約リスト、図13(a)参照)、グルーピング要求データ(図14(f)参照)、グルーピング削除要求データ(図14(g)参照)、コマンダ毎録音データリスト(図15(a)参照)、採点結果・コメント履歴リスト(図15(c)参照)、録音データ生音変換テーブル(キー) (図16参照)、録音データ生音変換テーブル(スピード) (図17参照)、演奏履歴(図18(a)参照)を記憶する。また、図14に例示するデータ群の生成に使用される「自コマンダシリアル」については、HDD16に製品の出荷時に予め記憶されている。
【0030】
このうち予約キューは、カラオケ演奏を予約するのに必要な各種情報を予約キューレコードとして記憶するための複数の記憶領域から構成されている。この予約キューレコードは、曲番号、連番、内部データ/録音データの区別、演奏時キー、演奏時スピードおよび録音ファイル名をそれぞれ示すデータから構成される(図13(b)参照)。
【0031】
また、グルーピング要求データは、当該データがグルーピング要求データであることを示すIDと、送信元のカラオケ装置1のシリアルナンバートから構成される(図14(f)参照)。また、グルーピング削除要求データは、当該データがグルーピング削除要求データであることを示すIDと、送信元のカラオケ装置1のシリアルナンバートから構成される(図14(g)参照)。
【0032】
また、コマンダ毎録音データリストは、対象コマンダ(カラオケ装置1)のIP、リスト数およびリストデータ(1〜n)をそれぞれ示すデータから構成され、他のコマンダ毎に作成される。なお、リストデータは、曲番号および連番をそれぞれ示すデータから構成されている(図15(b)参照)。
【0033】
また、採点結果・コメント履歴リストは、採点結果・コメントをレコードとして記憶するための複数の記憶領域から構成されている。そして、各レコードは、転送先コマンダのIP、曲番号、連番、点数およびコメントをそれぞれ示すデータから構成されている(図15(d)参照)。
【0034】
また、録音データ生音変換テーブル(キー)は、録音時のキーの高さに対して再生時のキー高さを補正する補正値を一覧にしたものである。また、録音データ生音変換テーブル(スピード)は、録音時のスピードに対して再生時のスピードを補正する補正値を一覧にしたものである。
【0035】
また、演奏履歴は、当該カラオケ装置1にてカラオケ演奏されたカラオケ曲の履歴であり、演奏履歴ヘッダおよび一つ以上の演奏履歴レコードから構成される(図18(a)参照)。このうち演奏履歴ヘッダは、当該演奏履歴データに含まれるレコード数を示すデータ、および最終更新日時を示すデータから構成される(図18(b)参照)。また、演奏履歴レコードは、演奏された楽曲番号を示すデータ、演奏日時を示すデータ、および演奏時間を示すデータから構成される(図18(c)参照)。
【0036】
なお、本実施形態では、複数のカラオケ装置1のうち、マイクロフォン26から入力された音声を含む録音データを生成し、その録音データの採点を他のカラオケ装置1に依頼する側のカラオケ装置1を特定カラオケ装置1Mと称し、複数のカラオケ装置1のうち、特定カラオケ装置1Mから録音データの採点を依頼される側のカラオケ装置1を一般カラオケ装置1Sと称し、図1中に例示する。
【0037】
また、特定カラオケ装置1Mの制御部12は、後述する演奏録音処理、演奏データ生成・配信処理、演奏データ削除処理、受信処理および一時表示処理の各処理を実行する。また、一般カラオケ装置1Sの制御部12は、入力受付処理、他コマンダ録音データ選択処理、採点結果・コメント履歴表示処理、および演奏全体処理(1)の各処理を実行する。
【0038】
さらに、特定カラオケ装置1Mの制御部12は、録音データ(歌唱情報)を生成する機能を有する。この録音データは、曲番号、連番、録音時のキー、録音時のスピードおよびタイムアウト時間をそれぞれ示すデータとマイクロフォン26から入力された音声である生音データとから構成される(図14(a)参照)。また、特定カラオケ装置1Mの制御部12は、録音完了通知データおよび削除通知データを生成する機能を有する。このうち録音完了通知データは、録音完了通知であることを示すID、当該特定カラオケ装置1Mのシリアルナンバー、曲番号および連番をそれぞれ示すデータから構成される(図14(b)参照)。また、削除通知データは、削除通知であることを示すID、当該特定カラオケ装置1Mのシリアルナンバー、曲番号および連番をそれぞれ示すデータから構成される(図14(c)参照)。
【0039】
また、一般カラオケ装置1Sの制御部12は、録音データ要求通知データおよび採点結果・コメント通知データを生成する機能を有する。このうち録音要求通知データは、録音要求通知であることを示すID、当該特定カラオケ装置1Mのシリアルナンバー、曲番号および連番をそれぞれ示すデータから構成される(図14(d)参照)。また、採点結果・コメント通知データは、採点結果・コメント通知であることを示すID、当該特定カラオケ装置1Mのシリアルナンバー、曲番号、連番、点数およびコメントをそれぞれ示すデータから構成される(図14(e)参照)。
【0040】
なお、操作部18は予約受付手段に該当する。また、HDD16は、演奏曲記憶手段および演奏順記憶手段に該当する。また、制御部12は記憶制御手段および送受信手段に該当する。また、MIDI音源30はカラオケ演奏手段に該当する。
【0041】
また、特定カラオケ装置1Mにおいては、マイクロフォン26が音声信号入力手段に該当し、制御部12が歌唱情報生成手段、送信制御手段、データ圧縮手段および報知制御手段に該当し、表示部36が報知手段に該当する。また、一般カラオケ装置1Sにおいては、操作部18またはリモコン端末50が評価受付手段に該当し、制御部12が判断手段、歌唱情報取得手段およびデータ解凍手段に該当する。
【0042】
[リモコン端末50の構成の説明]
また、カラオケ装置1は、リモコン端末50とデータ通信可能である。
このリモコン端末50は、リモコン端末50全体の動作を制御する制御部52、カラオケ装置1に赤外線信号を赤外線通信によって送信する赤外線通信部54、各種情報を記憶するメモリ56、表示部58の表示領域に沿って設置されるタッチパネルおよび複数のキー・スイッチからなる操作部60、操作部60からの信号を処理する操作処理部62、映像情報を一時的に記憶するビデオRAM64、ビデオRAM64に記憶された映像情報の表示部58での表示を制御する映像制御部66、カラオケボックス内LAN3に接続された無線アクセスポイント9との間で無線LAN規格(例えば、IEEE802.11a/b/g規格)に従った無線通信を行うための無線LAN通信部68、などを備えている。
【0043】
[サーバ8の構成の説明]
図19はサーバの全体構成を示すブロック図である。また、図20(a)はサーバ8のHDD8gが記憶するグループリストを示す説明図であり、図20(b)はグループリストに含まれるレコードを示す説明図であり、図20(c)はグループリストを説明する説明図である。
【0044】
図19に示すように、サーバ8は、LANインターフェイス8b、ROM8c、RAM8d、CPU8e、制御インターフェイス8f、HDD8g、を備えている。なお、これらLANインターフェイス8b、ROM8c、RAM8d、CPU8e、制御インターフェイス8fおよびHDD8gについては、バス8aによって互いに接続されている。また、LANインターフェイス8bはバスを介して外部の高速通信回線7に接続されている。
【0045】
CPU8eは、後述する受信処理、グルーピング削除処理、演奏実績受信処理、グルーピング処理を実行する。
HDD8gには、グループリスト(図20(a)参照)が記憶されている。このグループリストは、各グループに所属するカラオケ装置1に関する情報をグループリストレコードとして記憶するための複数の記憶領域から構成されている。このグループリストレコードは、コマンダシリアル番号、コマンダIPをそれぞれ示すデータから構成される(図20(b)参照)。
【0046】
なお、上述のグループリストについては、一つ以上のカラオケ装置1からなるグループごとにサーバ8によって生成される。また、上述のような一つ以上のカラオケ装置1からなるグループが存在しない場合には、仮のグループリスト(図20(c)参照、後述)がサーバ8によって生成される。
【0047】
なお、制御インターフェイス8fはサーバ側送受信手段に該当する。また、HDD8gはサーバ側演奏履歴記憶手段およびグループ情報記憶手段に該当する。また、CPU8eは、グループ情報生成手段およびサーバ側送信制御手段に該当する。
【0048】
[特定カラオケ装置1Mの制御部12の演奏録音処理]
以下に、特定カラオケ装置1Mの制御部12により実行される演奏録音処理の処理手順を図3のフローチャートに基づいて説明する。この演奏録音処理は、特定カラオケ装置1Mが起動している場合においてカラオケ演奏が行われるときに他の処理からは独立して実行される。
【0049】
まず、今から演奏する演奏楽曲をHDD16から読み出し、その読み出した演奏楽曲からキー・スピードを示すデータを取得する(S105)。そして、取得したキー・スピードを示すデータに基づき、新規に作成する録音データ(図14(a)参照)のヘッド部を作成する(S110)。なおこの際、録音時間については制限無しとする。
【0050】
続いて、マイクロフォン26から入力された音声の録音を開始し(S115)、先にHDD16から読み出した演奏楽曲をカラオケ演奏する演奏処理を実行する(S120)。具体的には、マイクロフォン26から入力された音声をPCM形式に変換することで録音データを作成する。
【0051】
そして、録音を停止するための条件を満たしたら、マイクロフォン26から入力された音声の録音を停止し(S125)、演奏実績をHDD16に記録する(S127)。
続いて、先の録音停止が演奏途中にユーザによる指示によって強制的に行われたのか否かを判断する(S130)。先の録音停止が演奏途中にユーザによる指示によって強制的に行われたと判断した場合には(S130:Yes)、先に作成した録音データのヘッド部およびPCM形式の録音データ本体を削除し(S160)、本処理を終了する。
【0052】
一方、先の録音停止が演奏途中にユーザによる指示によって強制的に行われたものではないと判断した場合には(S130:No)、「公開許諾/時間制限入力画面」を表示部36に表示する(S135)。なお、「公開許諾」とは、録音データを公開することを許諾することを示し、「時間制限」とは、録音データに対する採点結果を他のコマンダから受け付けるまでの時間制限を設けるか否かを示す。録音データの公開を許諾しない旨がユーザによって操作部18から入力されたと判断した場合には(S140:No)、先に作成した録音データのヘッド部およびPCM形式の録音データ本体を削除し(S160)、本処理を終了する。一方、録音データの公開を許諾する旨がユーザによって操作部18から入力されたと判断した場合には(S140:Yes)、時間制限の有無を判断する(S145)。時間制限をする旨がユーザによって操作部18から入力されたと判断した場合には(S145:Yes)、操作部18から入力された制限時間を録音データのヘッダ部に付加し(S150)、録音データのヘッダ部およびPCM形式の録音データ本体を後述する録音データ生成・配信処理に引き渡す(S155)。一方、時間制限をしない旨がユーザによって操作部18から入力されたと判断した場合には(S145:No)、そのまま録音データのヘッダ部およびPCM形式の録音データ本体を後述する録音データ生成・配信処理に引き渡す(S155)。そして、録音データのヘッド部およびPCM形式の録音データ本体を削除し(S160)、本処理を終了する。
【0053】
[特定カラオケ装置1Mの制御部12の録音データ生成・配信処理]
以下に、特定カラオケ装置1Mの制御部12により実行される録音データ生成・配信処理の処理手順を図4のフローチャートに基づいて説明する。この録音データ生成・配信処理は、多重起動が可能であり、特定カラオケ装置1Mが起動している場合においてカラオケ演奏が行われるときに、演奏録音処理などの他の処理からは独立して実行される。
【0054】
まず、これから受け取る予定の録音データに付されるファイル名を、先に受け取った録音データに付されたファイル名とは異なるように変更する(S205)。具体的には、受け取った録音データに付されたファイル名を連番とし、ファイル名が重複することを避けるようにする。
【0055】
続いて、受け取った録音データに含まれるPCM形式の録音データ本体を、MP3形式等のデータ形式に変換することで圧縮し(S210)、その圧縮された録音データ本体を録音データのヘッダ部と結合して一つのファイルとする(S215)。
【0056】
続いて、録音完了通知送信データ(図14(b)参照)を生成し(S220)、その生成した録音完了通知送信データを、グループリストに記述されたすべてのカラオケ装置1に対してユニキャストで送信する(S225)。なお、ここで云う「ユニキャスト」とは、IPパケット通信におけるユニキャストのことであり、IP通信のユニキャストアドレスを用いてカラオケボックス内LAN3に接続される他のカラオケ装置1すべてに対して各種データを送信する。そして、本処理を終了する。
【0057】
[特定カラオケ装置1Mの制御部12の録音データ削除処理]
以下に、特定カラオケ装置1Mの制御部12により実行される録音データ削除処理の処理手順を図5のフローチャートに基づいて説明する。この録音データ削除処理は、特定カラオケ装置1Mが起動している場合においてカラオケ演奏が行われるときに、演奏録音処理などの他の処理からは独立して実行される。
【0058】
まず、制御部12の内部時計などから現在の時刻を示す情報を取得し(S305)、制御部12の記憶エリアを初期化するために、トータルサイズを記憶する値を数値「0」(ゼロ)にし(S310)、そして、最も古い時刻が付されたデータの時刻を現在値の時刻とするとともに、最も古い時刻が付されたデータに付されたファイル名を記憶することで、初期化を行う(S315)。
【0059】
続いて、先の「録音データ生成・配信処理」におけるステップS205にて付与された連番のうちその数値が最も小さい番号が付与された録音データのサイズおよびタイムスタンプを取得し(S320)、録音データのヘッダ部に含まれる制限時間を示す情報を参照して、その取得したタイムスタンプが示す時刻から現在までの時間が制限時間を越えているか否かを判断する(S325)。制限時間を越えていると判断された場合には(S325:Yes)、その録音データファイルを予約キューから削除し(S345)、録音データファイルを削除したことを示す削除通知送信データ(図14(c)参照)を作成し(S350)、その作成した削除通知送信データをユニキャストで送信し(S355)、後述するS360に移行する。
【0060】
一方、制限時間を越えてはいないと判断された場合には(S325:No)、その録音データファイルのサイズをトータルサイズに加算し(S330)、取得したタイムスタンプが最も古いデータに付された時刻よりも古いか否かを判断する(S345)。取得したタイムスタンプが最も古いデータに付された時刻よりも古いと判断された場合には(S345:Yes)、その録音データのタイムスタンプが示す時刻を最も古いデータの時刻として設定するとともに、その録音データのファイル名を最も古いデータのファイル名として設定し(S340)、後述するS360に移行する。一方、取得したタイムスタンプよりも最も古いデータに付された時刻の方が古いと判断された場合には(S345:No)、そのままS360に移行する。
【0061】
続いて、すべての録音データについてチェックをしたか否かを判断する(S360)。すべての録音データについてチェックをしていないと判断された場合には(S360:No)、その数値が最も小さい連番が付与された録音データのうち、既にチェックを行った録音データの次に位置する録音データのサイズおよびタイムスタンプを取得し(S365)、S325に移行する。
【0062】
一方、すべての録音データについてチェックをしたと判断された場合には(S360:Yes)、上述のトータルサイズが一定値以上であるか否かを判断する(S370)。なお、この一定値については、予め設定しておくこととする。トータルサイズが一定値以上であると判断された場合には(S370:Yes)、最も古い録音データファイルであると記録されている録音データファイルを予約キューから削除し(S375)、その録音データファイルを削除したことを示す削除通知送信データを作成し(S380)、その作成した削除通知送信データをユニキャストで送信し(S385)、S305に移行する。
【0063】
一方、トータルサイズが一定値未満であると判断された場合には(S370:No)、本処理を終了する。
[一般カラオケ装置1Sの制御部12の入力受付処理]
以下に、一般カラオケ装置1Sの制御部12により実行される入力受付処理の処理手順を図6(a)のフローチャートに基づいて説明する。この入力受付処理は、一般カラオケ装置1Sが起動している場合に他の処理からは独立して実行される。
【0064】
まず、ユーザによる指示が操作部18から入力されたか否かを判断する(S405)。ユーザによる指示が操作部18から入力されていないと判断された場合には(S405:No)、ユーザによる指示が操作部18から入力されるまで待機し、ユーザによる指示が操作部18から入力されたと判断された場合には(S405:Yes)、遠隔採点モードが開始されたか否かを判断する(S435)。遠隔採点モードが開始されたと判断された場合には(S435:Yes)、グルーピング要求データである旨を示すIDとサーバ8のHDD8gに記憶された自コマンダシリアル番号とから構成されるグルーピング要求データ(図14(g)参照)を生成してセンタ8に対して送信し(S440)、S405に移行する。
【0065】
一方、遠隔採点モードが開始されていないと判断された場合には(S435:No)、遠隔採点モードが終了されたか否かを判断する(S445)。遠隔採点モードが終了されたと判断された場合には(S445:Yes)、図14(f)に示すグルーピング削除要求データを生成してセンタ8に対して送信し(S450)、S405に移行する。
【0066】
一方、遠隔採点モードが終了されていないと判断された場合には(S445:No)、入力された指示が、他のコマンダから取得した録音データをリスト表示する旨の指示であるか否かを判断する(S410)。操作部18から入力されたユーザによる指示が他のコマンダから取得した録音データをリスト表示する旨の指示であると判断された場合には(S410:Yes)、後述する「他コマンダ録音データ選択処理」(S420)を実行してS405に移行する。一方、操作部18から入力されたユーザによる指示が他のコマンダから取得した録音データをリスト表示する旨の指示ではないと判断された場合には(S410:Yes)、その指示が、他のコマンダから送信された採点結果およびコメントの履歴を表示する旨の指示であるか否かを判断する(S415)。操作部18から入力されたユーザによる指示が他のコマンダから送信された採点結果およびコメントの履歴を表示する旨の指示であると判断された場合には(S415:Yes)、後述する「採点結果・コメント履歴表示処理」(425)を実行してS405に移行する。一方、操作部18から入力されたユーザによる指示が他のコマンダから送信された採点結果およびコメントの履歴を表示する旨の指示ではないと判断された場合には(S415:No)、カラオケ演奏を予約するなど操作部18からの入力を受け付ける処理を実行してS405に移行する。
【0067】
[一般カラオケ装置1Sの制御部12の演奏実績送信処理]
以下に、一般カラオケ装置1Sの制御部12により実行される演奏実績送信処理の処理手順を図6(b)のフローチャートに基づいて説明する。この演奏実績送信処理は、一般カラオケ装置1Sが起動している場合に他の処理からは独立して実行される。
【0068】
まず、前回演奏実績を示すデータを送信してから1時間が経過したかを判断する(S460)。前回演奏実績を示すデータを送信してから1時間が経過していないと判断された場合には(S460:No)、S460を繰り返し実行することで待機する。一方、前回演奏実績を示すデータを送信してから1時間が経過したと判断された場合には(S460:Yes)、演奏実績をセンタ8に対して送信し(S470)、S460に移行する。
【0069】
[一般カラオケ装置1Sの制御部12の他コマンダ録音データ選択処理]
以下に、一般カラオケ装置1Sの制御部12により実行される他コマンダ録音データ選択処理の処理手順を図7のフローチャートに基づいて説明する。この他コマンダ録音データ選択処理は、上述の入力受付処理のステップS420に移行した際に実行される。
【0070】
まず、表示部36に表示させる対象のコマンダを最も番号が小さいコマンダに設定し(S505)、その設定されたコマンダから送信された録音データを新しく取得したデータから順に表示部36にリスト表示させる(S510)。
【0071】
続いて、操作部18から数値「2」または数値「8」が入力されたか否かを判断する(S515)。操作部18から数値「2」または数値「8」が入力されたと判断された場合には(S515:Yes)、表示部36におけるコマンダ毎録音データリストを表示する位置を変更する(S565)。一例を挙げると、操作部18から数値「2」が入力された場合には、表示部36におけるコマンダ毎録音データリストを表示する位置を上方へ変更
し、操作部18から数値「8」が入力された場合には、表示部36におけるコマンダ毎録音データリストを表示する位置を下方へ変更するといった具合である。そして、S515に戻って以下の処理を実行する。
【0072】
一方、操作部18から数値「2」または数値「8」が入力されてはいないと判断された場合には(S515:No)、操作部18から数値「4」または数値「6」が入力されたか否かを判断する(S520)。操作部18から数値「4」または数値「6」が入力されたと判断された場合には(S520:Yes)、表示部36に表示させる対象コマンダを変更する(S570)。一例を挙げると、操作部18から数値「4」が入力された場合には現在表示対象としているコマンダよりも番号が小さいコマンダを表示対象とし、操作部18から数値「6」が入力された場合には現在表示対象としているコマンダよりも番号が大きいコマンダを表示対象とするといった具合である。そして、S510に戻って以下の処理を実行する。
【0073】
一方、操作部18から数値「4」または数値「6」が入力されてはいないと判断された場合には(S520:No)、操作部18から「取消し」を示す情報が入力されたか否かを判断する(S525)。操作部18から「取消し」を示す情報が入力されたと判断された場合には(S525:Yes)、本処理を終了する。
【0074】
一方、操作部18から「取消し」を示す情報が入力されてはいないと判断された場合には(S525:No)、操作部18から「選曲」を示す情報が入力されたか否かを判断する(S530)。操作部18から「選曲」を示す情報が入力されてはいないと判断された場合には(S530:No)、S515に戻って以下の処理を実行する。
【0075】
一方、操作部18から「選曲」を示す情報が入力されたと判断された場合には(S530:Yes)、他のコマンドに対して録音データを送信するよう要求する旨を示す録音データ要求通知送信データ(図14(d)参照)を作成し(S535)、その作成した録音データ要求通知送信データを対象コマンダそれぞれに送信し(S540)、録音データ要求通知送信データを送信した旨を表示部36に表示させる(S545)。そして、その送信した録音データ要求通知送信データに対して録音データを受信したか否かを判断する(S550)。録音データを受信したと判断された場合には(S550:Yes)、予約曲の合計時間と所定時間とを比較して録音データの演奏が所定時間内に終了するように、予約曲の間に録音データを挿入し(S572)、コマンダ毎録音データリストにおける2番目以降のレコードを1レコード分後方に移動させ(S575)、受信した録音データをコマンダ毎録音データリストにおける2番目のレコードに設定し(S580)、録音データを予約した旨を表示部36に表示させる(S585)。そして、S515に戻って以下の処理を実行する。
【0076】
一方、録音データを受信してはいないと判断された場合には(S550:No)、録音データ要求通知送信データを送信してから一定時間が経過したか否かを判断する(S555)。なお、この一定時間については、予め設定されている。録音データ要求通知送信データを送信してから一定時間が経過していないと判断された場合には(S555:No)、S550に戻って以下の処理を実行する。一方、録音データ要求通知送信データを送信してから一定時間が経過したと判断された場合には(S555:Yes)、録音データの受信が行われなかった旨を表示部36に表示させる(S560)。そして、S515に戻って以下の処理を実行する。
【0077】
[一般カラオケ装置1Sの制御部12の採点結果・コメント履歴表示処理]
以下に、一般カラオケ装置1Sの制御部12により実行される採点結果・コメント履歴表示処理の処理手順を図8のフローチャートに基づいて説明する。この採点結果・コメン
ト履歴表示処理は、上述の入力受付処理のステップS425に移行した際に実行される。
【0078】
まず、取得した採点結果およびコメントを、新しく取得した採点結果およびコメントから順に表示部36にリスト表示する(605)。
続いて、操作部18から数値「2」または数値「8」が入力されたか否かを判断する(S610)。操作部18から数値「2」または数値「8」が入力されたと判断された場合には(S610:Yes)、表示部36における採点結果およびコメントのリストを表示する位置を変更する(S565)。一例を挙げると、操作部18から数値「2」が入力された場合には、表示部36における採点結果およびコメントのリストを表示する位置を上方へ変更し、操作部18から数値「8」が入力された場合には、表示部36における採点結果およびコメントのリストを表示する位置を下方へ変更するといった具合である。そして、S610に戻って以下の処理を実行する。
【0079】
一方、操作部18から数値「2」または数値「8」が入力されてはいないと判断された場合には(S610:No)、操作部18から「取消し」を示す情報が入力されたか否かを判断する(S615)。操作部18から「取消し」を示す情報が入力されてはいないと判断された場合には(S615:No)、S610に戻って以下の処理を実行する。一方、操作部18から「取消し」を示す情報が入力されたと判断された場合には(S615:Yes)、本処理を終了する。
【0080】
[特定カラオケ装置1Mの制御部12の受信処理]
以下に、特定カラオケ装置1Mの制御部12により実行される受信処理の処理手順を図9のフローチャートに基づいて説明する。この受信処理は、特定カラオケ装置1Mが起動している場合においてカラオケ演奏が行われるときに、他の処理からは独立して実行される。
【0081】
まず、データを他のコマンダから受信したか否かを判断する(S705)。データを他のコマンダから受信してはいないと判断された場合には(S705:No)、データを他のコマンダから受信したと判断されるまで待機し、データを他のコマンダから受信したと判断された場合には(S705:Yes)、その受信したデータが、録音データを送信するよう要求する旨の録音データ要求通知送信データであるか否かを判断する(S710)。その受信したデータが、録音データを送信するよう要求する旨の録音データ要求通知送信データであると判断された場合には(S710:Yes)、録音データ要求通知送信データに対応する録音データをHDD16が記憶しているか否かを判断する(S715)。録音データ要求通知送信データに対応する録音データをHDD16が記憶していると判断された場合には(S715:Yes)、その録音データ要求通知送信データに対応する録音データを対象コマンダそれぞれに送信し(S725)、S705に戻る。一方、録音データ要求通知送信データに対応する録音データをHDD16が記憶していないと判断された場合には(S715:No)、その録音データ要求通知送信データには何も応答せずに(S720)、S705に戻る。
【0082】
一方、先のS710にて、その受信したデータが、録音データを送信するよう要求する旨の録音データ要求通知送信データではないと判断された場合には(S710:No)、その受信したデータが、採点結果およびコメントを示すデータであるか否かを判断する(S730)。
【0083】
その受信したデータが、採点結果およびコメントを示すデータであると判断された場合には(S730:Yes)、採点結果・コメント履歴リストに登録されているレコードの件数が上限値であるか否かを判断する(S735)。採点結果・コメント履歴リストに登録されているレコードの件数が上限値であると判断された場合には(S735:Yes)、採点結果・コメント履歴リストに含まれるレコードのうち最も古く登録されたレコードを削除し(S740)、受信したデータを採点結果・コメント履歴リストに最も新しいレコードとして登録し(S745)、その受信したデータを採点結果・コメントとして表示部36に表示させるために、後述する一時表示処理を実行するように制御部に要求して(S750)、S705に戻る。一方、採点結果・コメント履歴リストに登録されているレコードの件数が上限値ではないと判断された場合には(S735:No)、受信したデータを採点結果・コメント履歴リストに最も新しいレコードとして登録し(S745)、その受信したデータを、後述する一時表示処理にて、採点結果・コメントとして表示部36に表示させるよう要求し(S750)、S705に戻る。
【0084】
一方、先のS730にて、その受信したデータが、採点結果およびコメントを示すデータではないと判断された場合には(S730:No)、その受信したデータが録音完了通知データであるか否かを判断する(S755)。その受信したデータが録音完了通知データであると判断された場合には(S755:Yes)、その受信した録音完了通知データに対応する録音データをコマンダ毎録音データリストの最後尾に登録し(S760)、S705に戻る。
【0085】
一方、その受信したデータが録音完了通知データではないと判断された場合には(S755:No)、その受信したデータが録音データ削除通知データであるか否かを判断する(S765)。その受信したデータが録音データ削除通知データであると判断された場合には(S765:Yes)、その受信した録音データ削除通知データに対応する録音データをコマンダ毎録音データリストから削除し(S770)、S705に戻る。
【0086】
一方、その受信したデータが録音データ削除通知データではないと判断された場合には(S765:No)、その受信したデータがグループリストであるか否かを判断する(S780)。その受信したデータがグループリストではないと判断された場合には(S780:No)、その受信したデータがサーバ8において特定のグループリストが削除されたことを示すデータであるか否かを判断する(S7702)。その受信したデータがサーバ8において特定のグループリストが削除されたことを示すデータではないと判断された場合には(S7702:No)、新曲のデータを受信するなどの従来からある通信カラオケ装置の新曲配信の受信処理を実行し(S775)、S705に戻る。一方、その受信したデータがサーバ8において特定のグループリストが削除されたことを示すデータであると判断された場合には(S7702:Yes)、その受信したデータが示すグループリストをHDD16から削除し(S7704)、さらに、その削除したグループリストに含まれるカラオケ装置1から受信した録音データリストすべてを削除し(S7706)、S705に戻る。
【0087】
一方、先のステップ780において、その受信したデータがグループリストであると判断された場合には(S780:Yes)、その受信したグループリストを上書き保存する(S782)。なおこの場合、既存のグループリストが存在した場合にはその内容が失われることとなる。続いて、現在保持している録音データすべてに対して録音完了通知送信データを作成し(S784)、その作成した録音完了通知送信データすべてをグループリストに記述されているカラオケ装置1に対して送信し(S786)、そのグループリストには含まれないカラオケ装置1から受信した録音データリストすべてを削除し(S7708)、S705に戻る。
【0088】
[特定カラオケ装置1Mの制御部12の一時表示処理]
以下に、特定カラオケ装置1Mの制御部12により実行される一時表示処理の処理手順を図10のフローチャートに基づいて説明する。この一時表示処理は、特定カラオケ装置1Mが起動している場合においてカラオケ演奏が行われるときに、他の処理からは独立して実行される。
【0089】
まずデータを表示部36に表示させることを要求する旨のデータを受信したか否かを判断する(S805)。データを表示部36に表示させることを要求する旨のデータを受信していないと判断された場合には(S805:No)、データを表示部36に表示させることを要求する旨のデータを受信したと判断されるまで待機し、データを表示部36に表示させることを要求する旨のデータを受信したと判断された場合には(S805:Yes)、その受信したデータが、採点結果・コメントを表示部36に表示させることを要求する旨のデータであるか否かを判断する(S810)。その受信したデータが、採点結果・コメントを表示部36に表示させることを要求する旨のデータであると判断された場合には(S810:Yes)、採点結果・コメントを表示部36の表示画面の上部に一定時間表示させ(S815)、S805に戻る。一方、その受信したデータが、採点結果・コメントを表示部36に表示させることを要求する旨のデータではないと判断された場合には(S810:No)、カラオケ演奏の予約が完了した旨を告知するメッセージを表示部36に表示させるなどの他の一時表示処理を実行し(S820)、S805に戻る。
【0090】
[一般カラオケ装置1Sの制御部12の演奏全体処理(1)]
以下に、一般カラオケ装置1Sの制御部12により実行される演奏全体処理(1)の処理手順を図11のフローチャートに基づいて説明する。この演奏全体処理(1)は、一般
カラオケ装置1Sが起動している場合に他の処理からは独立して実行される。
【0091】
まず、HDD16が記憶する予約キューにおける最初に登録されているデータを取得し(S905)、その取得したデータが録音データであるか否かを判断する(S910)。取得したデータが録音データではないと判断された場合には(S910:No)、カラオケ演奏するためのMIDI演奏時のキー・スピードを、予約キューにおける最初に登録されているデータに含まれる設定内容に基づいて設定し(S915)、マイクロフォン26から入力される音声を生音演奏するためのキー・スピードを、予約キューにおける最初に登録されているデータに含まれる設定内容に基づいて設定する(S920)。続いて、上述の演奏録音処理を当該一般カラオケ装置1Sでも実行する(S925)。そして、演奏録音処理が終了したら、上述の予約キューにおける最初に登録されているデータを削除し(S930)、予約キューにおける2番目以降に登録されているデータを繰り上げ(S935)、本処理を終了する。
【0092】
一方、取得したデータが録音データであると判断された場合には(S910:Yes)、カラオケ演奏するためのMIDI演奏時のキー・スピードを、予約キューにおける最初に登録されているデータに含まれる設定内容に基づいて設定し(S940)、マイクロフォン26から入力される音声を生音演奏するためのキー・スピードを、録音データ生音変換テーブルを参照して、予約キューにおける最初に登録されているデータに含まれる設定内容に基づいて設定する(S945)。続いて、カラオケ演奏を行う演奏処理を実行する(S950)。演奏処理が終了したら、採点結果・コメントを入力するよう促す旨の表示を表示部36に表示させ(S955)、操作部18から採点結果・コメントが入力されたか否かを判断する(S960)。操作部18から採点結果・コメントが入力されたと判断された場合には(S960:Yes)、その入力された採点結果・コメントに基づいて採点結果・コメントを通知する旨の採点結果・コメント通知データを作成し(S965)、その作成した採点結果・コメント通知データを対象コマンダに送信する(S970)。そして、演奏した録音データを削除し(S975)、S930に移行する。
【0093】
一方、操作部18から採点結果・コメントが入力されていないと判断された場合には(
S960:No)、採点結果・コメントを入力するよう促す旨の表示を表示部36に表示
させてから一定時間が経過するまで待機し(S980:No)、一定時間が経過するまでに操作部18から採点結果・コメントが入力された場合にはS965に移行し、操作部18から採点結果・コメントが入力されないまま一定時間が経過した場合には(S980:Yes)、演奏した録音データを削除し(S975)、S930に移行する。
【0094】
[サーバ8のCPU8eの受信処理]
以下に、サーバ8のCPU8eにより実行される受信処理の処理手順を図21のフローチャートに基づいて説明する。この受信処理は、サーバ8のCPU8eが起動している場合に他の処理からは独立して実行される。
【0095】
まず、何らかのデータを受信したか否かを判断する(S1210)。データを受信してはいないと判断された場合には(S1210:No)、S1210を繰り返し実行することで待機し、データを受信したと判断された場合には(S1210:Yes)、その受信したデータがグルーピング要求データであるか否かを判断する(S1220)。その受信したデータがグルーピング要求データであると判断された場合には(S1220:Yes)、後述するグルーピング処理を実行し(S1230)、S1210へ戻る。
【0096】
一方、その受信したデータがグルーピング要求データではないと判断された場合には(S1220:No)、その受信したデータがグルーピング削除要求データであるか否かを判断する(S1240)。その受信したデータがグルーピング削除要求データであると判断された場合には(S1240:Yes)、後述するグルーピング削除処理を実行し(S1250)、S1210へ戻る。
【0097】
一方、その受信したデータがグルーピング削除要求データではないと判断された場合には(S1240:No)、その受信したデータが演奏実績を示すデータであるか否かを判断する(S1260)。その受信したデータが演奏実績を示すデータであると判断された場合には(S1260:Yes)、後述する演奏実績受信処理を実行し(S1270)、S1210へ戻る。
【0098】
一方、その受信したデータが演奏実績を示すデータではないと判断された場合には(S1260:No)、故障告知等のその他の受信処理を実行し(S1280)、S1210へ戻る。なお、故障告知等のその他の受信処理については、公知技術に従っているのでここでは詳細な説明は省略する。
【0099】
[サーバ8のCPU8eのグルーピング削除処理]
以下に、サーバ8のCPU8eにより実行されるグルーピング削除処理の処理手順を図22のフローチャートに基づいて説明する。このグルーピング削除処理は、サーバ8のCPU8eが起動している場合に他の処理からは独立して実行される。
【0100】
まず、グルーピング削除要求データを参照して、当該グルーピング削除処理の実行を要求したカラオケ装置1が含まれたグループリストおよび仮のグループリストを特定する(S1305)。
【0101】
続いて、当該グルーピング削除処理の実行を要求したカラオケ装置1を特定したか否かを判断する(S1310)。当該グルーピング削除処理の実行を要求したカラオケ装置1を特定していないと判断された場合には(S1310:No)、本処理を終了する。
当該グルーピング削除処理の実行を要求したカラオケ装置1を特定したと判断された場合には(S1310:Yes)、該当するグループリストから、当該グルーピング削除処理の実行を要求したカラオケ装置1を削除し(S1315)、グループ削除通知を生成するとともにその削除を要求したカラオケ装置1に対してグループ削除通知を送信し(S1317)、さらに、そのグループリストが仮グループリストであるか否かを判断する(S1320)。そのグループリストが仮グループリストであると判断された場合には(S1320:Yes)、本処理を終了する。
【0102】
一方、そのグループリストが仮グループリストではないと判断された場合には(S1320:No)、該当するグループリストに登録されているカラオケ装置1の数量が、予め設定された下限値よりも小さいか否かを判断する(S1325)。該当するグループリストに登録されているカラオケ装置1の数量が、予め設定された下限値よりも小さくないと判断された場合には(S1325:No)、該当するグループリストに登録されているカラオケ装置1すべてに対して、更新後のグループリストを送信し(S1330)、本処理を終了する。一方、該当するグループリストに登録されているカラオケ装置1の数量が、予め設定された下限値よりも小さいと判断された場合には(S1325:Yes)、該当するグループリスト以外のグループリストのうち、所定条件に合致するグループリストを探す(S1335)。なお、ここで「所定条件に合致する」とは、次の三つの条件に合致することを云う。すなわち、(イ)演奏されたジャンルの種類が類似すること、(ロ)採点結果が類似すること、(ハ)登録されているカラオケ装置1の数量が最も小さいグループリストであること、である。ここで「ジャンルの種類が類似する」とは、似たジャンルの対応関係が図22に示す実行プログラム内に予め設定されており、前記対応関係に基づいて、お互いに演奏されたジャンルが類似していると決定することを云う。また、「採点結果が類似する」とは、採点結果が類似すると決定する場合の採点差(基準)が予め設定されており、前記採点差以内である場合をお互いの採点結果が類似していると決定することを云う。そして、探し出されたグループリストへ、当該グルーピング削除処理の実行を要求したカラオケ装置1が含まれていたグループリストを連結する(S1340)。
【0103】
さらに、連結されたグループリストに登録されているカラオケ装置1の数量が、予め設定された上限値よりも大きいか否かを判断する(S1345)。連結されたグループリストに登録されているカラオケ装置1の数量が、予め設定された上限値よりも大きくはないと判断された場合には(S1345:No)、該当するグループリストに登録されているカラオケ装置1すべてに対して、更新後のグループリストを送信し(S1330)、本処理を終了する。一方、連結されたグループリストに登録されているカラオケ装置1の数量が、予め設定された上限値より大きいと判断された場合には(S1345:Yes)、このグループリストを2つのグループリスト(グループリスト1、グループリスト2)へと所属するコマンダ数がなるべく等しくなるように分割する(S1355)。一例を挙げると、元のグループリストに属するコマンダ数が偶数である場合には、属するコマンダ数が同数となるようそのグループリストを2つのグループリストに分割し、一例を挙げると、元のグループリストに属するコマンダ数が奇数である場合には、属するコマンダ数の差が数値「1」となるようそのグループリストを2つのグループリストに分割するといった具合である。そして、分割後の一方のグループリスト(グループリスト1)に登録されているカラオケ装置1すべてに対して、更新後のグループリスト(グループリスト1)を送信し(S1360)、分割後の他方のグループリスト(グループリスト2)に登録されているカラオケ装置1すべてに対して、更新後のグループリスト(グループリスト2)を送信する(S1365)。なお、上述のようにグループリストを分割することについては、次のような目的のために行われる。すなわち、特定のグループに属するカラオケ装置1の数量が少なくなった場合には、グループとして遠隔採点を楽しむことが困難となるおそれがあり、一方、特定のグループに属するカラオケ装置1の数量が多くなった場合には、各カラオケ装置1において処理能力を維持することが困難となるおそれがあるため、グループに属するカラオケ装置1の数量を適度なものに維持することが目的である。
【0104】
そして、本処理を終了する。
[サーバ8のCPU8eの演奏実績受信処理]
以下に、サーバ8のCPU8eにより実行される演奏実績受信処理の処理手順を図23のフローチャートに基づいて説明する。この演奏実績受信処理は、サーバ8のCPU8eが起動している場合に他の処理からは独立して実行される。
【0105】
まず、演奏実績の曲数が数値「0」であるか否かを判断する(S1410)。演奏実績の曲数が数値「0」であると判断された場合には(S1410:Yes)、当該カラオケ装置1がグルーピング削除要求データを送信したとして、上述のグルーピング削除処理を実行する(S1420)。なお、このことにより、上述のように演奏実績の曲数が数値「0」である場合には、カラオケ装置1のスイッチが入っている状態で利用者がカラオケルームから離れたこと、すなわち、そのカラオケルームが空室であるとみなし、このような利用者が居ない空室であるカラオケルームのカラオケ装置1がグループリストに登録されることを防ぐことができる。そして、本処理を終了する。
【0106】
一方、演奏実績の曲数が数値「0」ではないと判断された場合には(S1410:No)、本処理を終了する。
[サーバ8のCPU8eのグルーピング処理]
以下に、サーバ8のCPU8eにより実行されるグルーピング処理の処理手順を図24のフローチャートに基づいて説明する。このグルーピング処理は、サーバ8のCPU8eが起動している場合に他の処理からは独立して実行される。
【0107】
まず、現在存在するグループリストの数量が数値「0」であるか否かを判断する(S1505)。現在存在するグループリストの数量が数値「0」ではないと判断された場合には(S1505:No)、所定条件に合致するグループリストを探す(S1510)。なお、ここで「所定条件に合致する」とは、次の三つの条件に合致することを云う。すなわち、(イ)演奏されたジャンルの種類が類似すること、(ロ)採点結果が類似すること、(ハ)登録されているカラオケ装置1の数量が最も小さいグループリストであること、である。そして、その探し出したグループリストに登録されているカラオケ装置1の数量が、予め設定された上限値よりも大きいか否かを判断する(S1515)。その探し出したグループリストに登録されているカラオケ装置1の数量が、予め設定された上限値よりも大きくないと判断された場合には(S1515:No)、先にグルーピング要求データを送信したカラオケ装置1をそのグループリストへ登録し(S1520)、このグループリストに登録されているカラオケ装置1すべてに対して、更新後のグループリストを送信する(S1525)。そして、本処理を終了する。一方、その探し出したグループリストに登録されているカラオケ装置1の数量が、予め設定された上限値よりも大きいと判断された場合には(S1515:Yes)、このグループリストを2つのグループリスト(グループリスト1、グループリスト2)へと所属するコマンダ数がなるべく等しくなるように分割する(S1530)。一例を挙げると、元のグループリストに属するコマンダ数が偶数である場合には、属するコマンダ数が同数となるようそのグループリストを2つのグループリストに分割し、一例を挙げると、元のグループリストに属するコマンダ数が奇数である場合には、属するコマンダ数の差が数値「1」となるようそのグループリストを2つのグループリストに分割するといった具合である。そして、先にグルーピング要求データを送信したカラオケ装置1を、分割後の一方のグループリスト(グループリスト1)に登録し(S1535)、このグループリストに登録されているカラオケ装置1すべてに対して、更新後のグループリスト(グループリスト1)を送信する(S1540)。また、分割後の他方のグループリスト(グループリスト2)に登録されているカラオケ装置1すべてに対して、更新後のグループリスト(グループリスト2)を送信する(S1545)。
【0108】
一方、現在存在するグループリストの数量が数値「0」であると判断された場合には(S1505:Yes)、仮グループリストが存在するか否かを判断する(S1550)。なお、上述のような仮グループリストを用意する目的は、グループリストが存在しない場合でも、プログラムの処理上で必要な仮のグループリストを作成しておくことにある。そして、グルーピングを要求するカラオケ装置1が存在する際には、上述のように予め作成しておいた仮グループリストにそのカラオケ装置1を追加登録する。なお、上述の仮グループリストは、サーバ8側での各種処理において使用される。仮グループリストが存在しないと判断された場合には(S1550:No)、先にグルーピング要求データを送信したカラオケ装置1のみが登録された仮のグループリストを作成し(S1575)、本処理を終了する。一方、仮グループリストが存在すると判断された場合には(S1550:Yes)、先にグルーピング要求データを送信したカラオケ装置1をその仮グループリストに追加登録する(S1555)。そして、仮グループリストに登録されているカラオケ装置1の数量が、予め設定された下限値よりも小さいか否かを判断する(S1560)。仮グループリストに登録されているカラオケ装置1の数量が、予め設定された下限値よりも小さくはないと判断された場合には(S1560:No)、本処理を終了する。一方、仮グループリストに登録されているカラオケ装置1の数量が、予め設定された下限値よりも小さいと判断された場合には(S1560:Yes)、仮グループリストと同一内容である通常のグループリストを新たに作成し、仮グループリストを削除する(S1565)そして、新たに作成したグループリストに登録されているカラオケ装置1すべてに対して、更新後のグループリストを送信し(S1570)、本処理を終了する。
【0109】
[第一実施形態の効果]
(1)このように第一実施形態のカラオケシステム100によれば、サーバ8が、各カラオケ装置1の演奏履歴を分析してその傾向が似た一つ以上のカラオケ装置1からなるグループリスト(カラオケ装置グループ)を生成し、その生成されたグループリストに登録されたカラオケ装置1が、そのグループリスト内にて採点要請および採点結果の送受信を行う。このことにより、異なるカラオケルームにわたる利用者グループ間での遠隔採点の結果が不快なものになりにくく、カラオケルーム間で利用者が遠隔採点を楽しむことができる。
【0110】
(2)また、第一実施形態のカラオケシステム100によれば、サーバ8が、上述のグループリストを、予め設定された上限値よりも少ないカラオケ装置1で構成させるように生成する。このことにより、例えばグループを構成するカラオケ装置1が多くなることによってグループ内でのデータのやり取りが過度に多くなることを防ぐことができ、迅速な採点処理を実現することができる。
【0111】
(3)また、第一実施形態のカラオケシステム100によれば、一般カラオケ装置1Sの予約キューにおける演奏中のカラオケ演奏曲の次に割り込ませる。このことにより、一般カラオケ装置1Sが設置されたカラオケルームにて、上述の録音データを速やかに再生してもらい、その採点結果やコメントをなるべく早く聞かせてもらうことが期待できる。
【0112】
(4)また、第一実施形態のカラオケシステム100によれば、一般カラオケ装置1Sの制御部12が、録音データが所定時間内に演奏し終えるように、録音データを予約キューにおける演奏中のカラオケ演奏曲の後に記憶させる。具体的には、一般カラオケ装置1Sの制御部12が、他コマンダ録音データ選択処理において、予約曲の合計時間と所定時間とを比較して録音データの演奏が所定時間内に終了するように、予約曲の間に録音データを挿入する(S572)。このことにより、一般カラオケ装置1Sが設置されたカラオケルームにて、上述の録音データを速やかに再生してもらい、その採点結果やコメントをなるべく早く聞かせてもらうことが期待できる。
【0113】
(5)また、第一実施形態のカラオケシステム100によれば、一般カラオケ装置1Sの制御部12が、録音データの演奏を予約キューに登録した際に、その演奏順となる前に特定カラオケ装置1Mから録音データを取得する。このことにより、上述の録音データの演奏順となった際に、録音データが特定カラオケ装置1Mから取得されていないことに起因して演奏開始を遅らせるということがない。
【0114】
(6)また、第一実施形態のカラオケシステム100によれば、特定カラオケ装置1Mの制御部12が、録音データを生成する際にその録音データに含まれる各種データを圧縮するとともに、一般カラオケ装置1Sの制御部12が、演奏録音処理のS120や演奏全体処理(1)のS950において、圧縮された録音データを圧縮前の状態に変換してMIDI音源30を用いて演奏する。このことにより、録音データを特定カラオケ装置1Mから一般カラオケ装置1Sへ転送する時間を短縮することができる。
【0115】
(6)また、第一実施形態のカラオケシステム100によれば、一般カラオケ装置1Sの制御部12が、録音データに対する評価結果およびコメントを特定カラオケ装置1Mへ送信させ、一方、特定カラオケ装置1Mにおいては、制御部12が、受け付けた録音データに対する評価結果およびコメントを表示部36に報知させる。このことにより、歌唱者が他の場所で行われた歌唱情報に対する評価を容易に知ることができる。
【0116】
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
【0117】
(1)上述の演奏履歴の分析については、歌唱の採点結果の平均値を算出して用いるようにしてもよい。このようにすれば、同様の歌唱レベルである利用者同士で、カラオケ装置グループを構成することができる。
【0118】
(2)また、上述の演奏履歴の分析については、歌唱ジャンル情報を集計して用いるようにしてもよい。このようにすれば、同様の歌唱ジャンルを嗜好する利用者同士で、カラオケ装置グループを構成することができる。
【0119】
(3)上記実施形態では、一般カラオケ装置1Sの制御部12が、録音完了通知データを受信した場合に、その録音データを演奏すべき演奏楽曲として予約キューに登録させるか否かを、録音データの演奏時間が所定時間内であるか否かなどの所定条件を満たすか否かによって判断しているが、これには限られず、その録音データを演奏すべき演奏楽曲として予約キューに登録させるか否かを問う旨を利用者に対して提示し、利用者による判断を受け付けることで可否を判断してもよい。
【0120】
なおこの場合、上述の他コマンダ録音データ選択処理のS550にて、その送信した録音データ要求通知送信データに対して録音データを受信したか否かを判断した際に、録音データを受信したと判断された場合には(S550:Yes)、S572を実行せずにS575に移行する。すなわち、S572の処理内容である「予約曲の合計時間と所定時間とを比較して録音データの演奏が所定時間内に終了するように、予約曲の間に録音データを挿入」を行わずに、S575に移行してコマンダ毎録音データリストにおける2番目以降のレコードを1レコード分後方に移動させる。
【0121】
(4)上記第一実施形態のカラオケシステム100では、特定カラオケ装置1Mの制御部12が、録音データを生成する際にその録音データに含まれる各種データを圧縮するが、この際に、録音データに含まれる各種データをカラオケ演奏曲と同じ形式に変換してもよい。
【0122】
(5)上記第一実施形態のカラオケシステム100では、一般カラオケ装置1Sの制御部12が、カラオケ演奏を行う処理と採点結果・コメントの入力を受け付ける処理とから構成される演奏全体処理(1)を実行するが、カラオケ演奏を行う処理と採点結果・コメントの入力を受け付ける処理とを独立して実行するようにしてもよい。
【0123】
以下に、カラオケ演奏を行う処理である「演奏全体処理(2)」、および採点結果・コメントの入力を受け付ける処理である「採点結果・コメント入力処理」を順に説明する。
[一般カラオケ装置1Sの制御部12の演奏全体処理(2)]
以下に、一般カラオケ装置1Sの制御部12により実行される演奏全体処理(2)の処理手順を図12(a)のフローチャートに基づいて説明する。この演奏全体処理(2)は、一般カラオケ装置1Sが起動している場合に他の処理からは独立して実行される。
【0124】
まず、HDD16が記憶する予約キューにおける最初に登録されているデータを取得し(S1105)、その取得したデータが録音データであるか否かを判断する(S1010)。取得したデータが録音データではないと判断された場合には(S1010:No)、カラオケ演奏するためのMIDI演奏時のキー・スピードを、予約キューにおける最初に登録されているデータに含まれる設定内容に基づいて設定し(S1015)、マイクロフォン26から入力される音声を生音演奏するためのキー・スピードを、予約キューにおける最初に登録されているデータに含まれる設定内容に基づいて設定する(S1020)。続いて、上述の演奏録音処理を当該一般カラオケ装置1Sでも実行する(S1025)。そして、演奏録音処理が終了したら、上述の予約キューにおける最初に登録されているデータを削除し(S1030)、予約キューにおける2番目以降に登録されているデータを繰り上げ(S1035)、本処理を終了する。
【0125】
一方、取得したデータが録音データであると判断された場合には(S1010:Yes)、カラオケ演奏するためのMIDI演奏時のキー・スピードを、予約キューにおける最初に登録されているデータに含まれる設定内容に基づいて設定し(S1040)、マイクロフォン26から入力される音声を生音演奏するためのキー・スピードを、録音データ生音変換テーブルを参照して、予約キューにおける最初に登録されているデータに含まれる設定内容に基づいて設定する(S1045)。続いて、カラオケ演奏を行う演奏処理を実行する(S1050)。演奏処理が終了したら、後述する採点結果・コメント入力処理にて、採点結果・コメントの入力を促す旨を表示部36に表示するよう要求し(S1055)、S1030に移行する。
【0126】
[一般カラオケ装置1Sの制御部12の採点結果・コメント入力処理]
以下に、一般カラオケ装置1Sの制御部12により実行される採点結果・コメント入力処理の処理手順を図12(b)のフローチャートに基づいて説明する。この採点結果・コメント入力処理は、一般カラオケ装置1Sが起動している場合に演奏全体処理(2)などの他の処理からは独立して実行される。
【0127】
まず、採点結果・コメントの入力を促す旨を表示部36に表示するよう要求があったか
否かを判断する(S1105)。採点結果・コメントの入力を促す旨を表示部36に表示するよう要求がなかったと判断された場合には(S1105:No)、採点結果・コメントの入力を促す旨を表示部36に表示するよう要求があるまで待機し、採点結果・コメントの入力を促す旨を表示部36に表示するよう要求があったと判断された場合には(S1105:Yes)、操作部18から採点結果・コメントが入力されたか否かを判断する(S1110)。操作部18から採点結果・コメントが入力されたと判断された場合には(S1110:Yes)、その入力された採点結果・コメントに基づいて採点結果・コメントを通知する旨の採点結果・コメント通知データを作成し(S1115)、その作成した採点結果・コメント通知データを対象コマンダそれぞれに送信する(S1120)。そして、演奏した録音データを削除し(S1125)、本処理を終了する。
【0128】
一方、操作部18から採点結果・コメントが入力されていないと判断された場合には(S1110:No)、採点結果・コメントを入力するよう促す旨の表示を表示部36に表
示させてから一定時間が経過するまで待機し(S1130:No)、一定時間が経過するまでに操作部18から採点結果・コメントが入力された場合にはS1115に移行し、操作部18から採点結果・コメントが入力されないまま一定時間が経過した場合には(S1130:Yes)、演奏した録音データを削除し(S1125)、本処理を終了する。
【0129】
なお、上述の採点結果・コメントの入力の受付については、操作部18の代わりにリモコン端末50にて受け付けてもよい。
このように、カラオケ演奏を行う処理と採点結果・コメントの入力を受け付ける処理とを独立して実行することにより、カラオケ演奏を行っていないときでも、採点結果・コメントの入力を受け付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0130】
【図1】カラオケシステムの構成及び稼働時の周辺機器の構成を示すブロック図である。
【図2】カラオケ装置およびリモコン端末の全体構成を示すブロック図である。
【図3】特定カラオケ装置の制御部が実行する演奏録音処理を示すフローチャートである。
【図4】特定カラオケ装置の制御部が実行する演奏データ生成・配信処理を示すフローチャートである。
【図5】特定カラオケ装置の制御部が実行する録音データ削除処理を示すフローチャートである。
【図6】(a)は一般カラオケ装置の制御部が実行する入力受付処理を示すフローチャートであり、(b)は、一般カラオケ装置の制御部が実行する演奏実績送信処理を示すフローチャートである。
【図7】一般カラオケ装置の制御部が実行する他コマンダ録音データ選択処理を示すフローチャートである。
【図8】一般カラオケ装置の制御部が実行する採点結果・コメント履歴表示処理を示すフローチャートである。
【図9】特定カラオケ装置の制御部が実行する受信処理を示すフローチャートである。
【図10】特定カラオケ装置の制御部が実行する一時表示処理を示すフローチャートである。
【図11】一般カラオケ装置の制御部が実行する演奏全体処理(1)を示すフローチャートである。
【図12】(a)は一般カラオケ装置の制御部が実行する演奏全体処理(2)を示すフローチャートであり、(b)は一般カラオケ装置の制御部が実行する採点結果・コメント入力処理を示すフローチャートである。
【図13】(a)はカラオケ装置のHDDが記憶する予約キューを示す説明図であり、(b)は予約キューに含まれるレコードを示す説明図である。
【図14】(a)は録音データを示す説明図であり、(b)は録音完了通知データを示す説明図であり、(c)は削除通知データを示す説明図であり、(d)は録音データ要求通知データを示す説明図であり、(e)は点数・コメント通知データを示す説明図であり、(f)はグルーピング要求データを示す説明図であり、(g)はグルーピング削除要求データを示す説明図である。
【図15】(a)はコマンダ毎録音データリストを示す説明図であり、(b)はコマンダ毎録音データリストに含まれるリストデータを示す説明図であり、(c)は点数・コメント履歴リストを示す説明図であり、(d)は点数・コメント履歴リストに含まれるレコードを示す説明図である。
【図16】カラオケ装置のHDDが記憶する録音データ生音変換テーブル(キー)を示す説明図である。
【図17】カラオケ装置のHDDが記憶する録音データ生音変換テーブル(スピード)を示す説明図である。
【図18】(a)はカラオケ装置のHDDが記憶する演奏履歴を示す説明図であり、(b)は演奏履歴に含まれるヘッダを示す説明図であり、(c)は演奏履歴に含まれるレコードを示す説明図である。
【図19】サーバの全体構成を示すブロック図である。
【図20】(a)はサーバのRAMが記憶するグループリストを示す説明図であり、(b)はグループリストに含まれるレコードを示す説明図であり、(c)はグループリストを説明する説明図である。
【図21】サーバの制御部が実行する受信処理を示すフローチャートである。
【図22】サーバの制御部が実行するグルーピング削除処理を示すフローチャートである。
【図23】サーバの制御部が実行する演奏実績受信処理を示すフローチャートである。
【図24】サーバの制御部が実行するグルーピング処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0131】
1…カラオケ装置、1M…特定カラオケ装置、1S…一般カラオケ装置、
2…ローカルサーバ、3…カラオケボックス内LAN、4…LANハブ装置、
5…ブロードバンドルータ、6…ADSLモデム、7…高速通信回線、8…中央サーバ、
8a…バス、8b…LANインターフェイス、8c…ROM、8d…RAM、
8e…CPU、8f…制御インターフェイス、9…無線アクセスポイント、
12…制御部、14…インターフェイス部、16…ハードディスク、18…操作部、
20…赤外線通信部、22…操作処理部、24…音声制御部、26…マイクロフォン、
28…スピーカ、30…MIDI音源、32…ビデオRAM、34…映像再生部、
36…表示部、38…映像制御部、50…リモコン端末、52…制御部、
54…赤外線通信部、56…メモリ、58…表示部、60…操作部、62…操作処理部、
64…ビデオRAM、66…映像制御部、68…無線LAN通信部、
100…カラオケシステム
【技術分野】
【0001】
本発明は、異なるカラオケルームにわたる利用者グループ間での遠隔採点の結果が不快なものになりにくく、カラオケルーム間で利用者が遠隔採点を楽しむことができるようにする技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カラオケ装置の付帯機能として採点機能が良く知られている。
この採点機能は、マイクロフォンから入力された歌唱者の音声信号をサンプリングすることで歌唱者が発声した音高や声量あるいはテンポなどの歌唱状態を示す歌唱データを生成する。この歌唱データとカラオケデータ中の主旋律データなどの採点基準データとを比較し、その比較結果に基づいて所定の得点を付与して採点データを生成する。そして、歌唱パートが終了するとこの採点データ中の得点を集計して総合得点を算出する。総合得点はそのままの得点をスコアボードやディスプレイに表示したり、所定のメッセージや所定の表現内容を含む映像など総合得点を反映した映像をディスプレイに出力したりする。
【0003】
ところで、上述のような採点機能の一形態として、マイクロフォンから入力された歌唱者の歌唱を歌唱者以外の利用者が同じ場所で聞いて採点を行うことが可能なカラオケシステムがある(例えば、特許文献1参照。)。すなわち、歌唱者以外の利用者がリモートコントローラを使用して任意の点数をカラオケ装置に入力する。演奏終了後にカラオケ装置が、入力された任意の点数を表示装置に表示させる。
【0004】
また、マイクロフォンから入力された歌唱者の歌唱を録音して他のカラオケルームなどで再生し、歌唱者以外の利用者がその再生された歌唱を採点することが可能なカラオケシステムがある(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
しかし、録音した歌唱を他のカラオケルームなどで再生する際に、その場所で行われているカラオケ演奏および歌唱者による歌唱の妨げとなるおそれがあった。
つまり、カラオケ演奏や歌唱が行われている際に、これら以外のカラオケ演奏および歌唱が所定の音量以上で再生されることは歌唱者にとって歌唱の妨げとなる。
【0006】
そこで、採点すべき歌唱情報を他のカラオケ装置の予約リストに割り込ませるようにすることが考えられる。このようにすれば、カラオケ演奏および歌唱者による歌唱の妨げとはならないように、録音されたカラオケ演奏および歌唱を再生することができる。
【特許文献1】特開2003−216167号公報(第3,4頁、図1)
【特許文献2】特開平10−268891号公報(第2,3頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上述のカラオケシステムにおいては、次のような問題があった。すなわち、同一店舗内の他のカラオケ装置を利用している利用者が、同様の歌唱曲のジャンルを嗜好しているとは限らない。また、上述の利用者の歌唱レベルが、同様の歌唱レベルであるとは限らない。そのような場合、上述の利用者に対して採点を依頼しても、嗜好する歌唱曲のジャンルの違いや歌唱レベルの違いから、上述の利用者による店舗内採点の結果が不快なものになるおそれがある。
【0008】
本発明は、このような不具合に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、異なるカラオケルームにわたる利用者グループ間での遠隔採点の結果が不快なものになりにくく、カラオケルーム間で利用者が遠隔採点を楽しむことができるようにする技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するためになされた請求項1に係るカラオケシステムは、「サーバが各カラオケ装置の演奏履歴を分析してその傾向が似た一つ以上のカラオケ装置からなるグループを生成し、その生成されたグループ内にて採点要請および採点結果の送受信を行うこと」を特徴とする。
【0010】
具体的には、上述のカラオケシステムは、楽曲データに基づいてカラオケ演奏を行う複数のカラオケ装置とサーバとを備え、前記複数のカラオケ装置と前記サーバとの間でデータ通信可能に構成されている。
【0011】
これら複数のカラオケ装置は、それぞれ、利用者によるカラオケ演奏曲の予約を受け付ける予約受付手段と、一つ以上のカラオケ演奏曲を記憶する演奏曲記憶手段と、演奏順記憶手段と、記憶制御手段と、カラオケ演奏手段と、サーバおよび他のカラオケ装置との間で各種データを送受信可能な装置側送受信手段と、装置側演奏履歴記憶手段と、各種情報記憶手段と、装置側送信制御手段と、を備える。このうち演奏順記憶手段が、予約受付手段が受け付けたカラオケ演奏曲の予約を演奏順に予約リストとして記憶可能であり、記憶制御手段が、予約受付手段が受け付けたカラオケ演奏曲の予約を演奏順記憶手段が記憶する前記予約リストへ記憶させるとともに、演奏が終了したカラオケ演奏曲の予約を前記演奏順記憶手段が記憶する前記予約リストから削除する。そして、カラオケ演奏手段が、演奏順記憶手段が記憶する予約リストに基づいて演奏曲記憶手段からカラオケ演奏曲を読み出してカラオケ演奏する。さらに、装置側演奏履歴記憶手段が、カラオケ演奏手段によってカラオケ演奏された演奏履歴を記憶する。また、各種情報記憶手段が、他のカラオケ装置またはサーバによって送信されたのちに装置側送受信手段が受信した各種情報を記憶可能であり、装置側送信制御手段が、装置側演奏履歴記憶手段が記憶する演奏履歴を、装置側送受信手段を介して前記サーバへ送信させる。
【0012】
一方、サーバは、サーバ側演奏履歴記憶手段と、グループ情報生成手段と、グループ情報記憶手段と、カラオケ装置との間で各種データを送受信可能なサーバ側送受信手段と、サーバ側送信制御手段と、を備える。このうちサーバ側演奏履歴記憶手段が、サーバ側送受信手段が受信した複数のカラオケ装置それぞれの演奏履歴を記憶する。そして、グループ情報生成手段が、サーバ側演奏履歴記憶手段が記憶する複数のカラオケ装置それぞれの演奏履歴を分析して複数のカラオケ装置のうちの一つ以上のカラオケ装置から構成されるカラオケ装置グループを生成し、カラオケ装置グループに関する情報およびカラオケ装置グループを構成する特定のカラオケ装置に関する情報をグループ情報として生成する。さらに、グループ情報記憶手段が、グループ情報生成手段によって生成されたグループ情報を記憶する。そして、サーバ側送信制御手段が、グループ情報記憶手段が記憶するグループ情報を読み出し、その読み出したグループ情報に対応するカラオケ装置グループを構成する「特定のカラオケ装置」へサーバ側送受信手段を介して前記グループ情報を送信させる。
【0013】
また、上述の「特定カラオケ装置」は、さらに、カラオケ歌唱の音声信号を入力するための音声信号入力手段と、歌唱情報生成手段と、を備える。このうち歌唱情報生成手段が、カラオケ演奏手段によってカラオケ演奏されたカラオケ演奏曲、およびカラオケ演奏手段によるカラオケ演奏に合わせて音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱の音声信号を含む「歌唱情報」を生成する。そして、この特定カラオケ装置の装置側送信制御手段が、歌唱情報生成手段によって歌唱情報が生成された際にはその旨を示す「歌唱情報生成信号」を、カラオケ装置グループを構成するカラオケ装置のうち当該特定カラオケ装置以外である「一般カラオケ装置」へ装置側送受信手段を介して送信させる。
【0014】
一方、上述の「一般カラオケ装置」は、さらに、判断手段と、利用者による前記歌唱情報に対する評価を受け付ける評価受付手段と、を備える。このうち判断手段が、送受信手段が前記歌唱情報生成信号を受信した際には、その受信した歌唱情報生成信号に対応する歌唱情報を演奏すべき演奏楽曲として、演奏順記憶手段が記憶する予約リストに記憶させるか否かを判断する。そして、歌唱情報生成信号に対応する歌唱情報を演奏すべき演奏楽曲として演奏順記憶手段が記憶する予約リストに記憶させると判断手段によって判断された場合には、一般カラオケ装置の前記記憶制御手段が、歌唱情報生成信号に対応する歌唱情報を演奏中のカラオケ演奏曲の後に演奏すべき演奏楽曲として、演奏順記憶手段が記憶する予約リストに記憶させ、さらに、一般カラオケ装置の送信制御手段が、評価受付手段が受け付けた歌唱情報に対する評価を特定カラオケ装置へ送受信手段を介して送信させる。
【0015】
さらに、前記特定カラオケ装置は、報知手段と、報知制御手段と、備えており、報知制御手段が、送受信手段が受け付けた歌唱情報に対する評価を報知手段に報知させる。
従来のカラオケシステムにおいては、次のような問題があった。すなわち、同一店舗内の他のカラオケ装置を利用している利用者が、同様の歌唱曲のジャンルを嗜好しているとは限らない。また、上述の利用者の歌唱レベルが、同様の歌唱レベルであるとは限らない。そのような場合、上述の利用者に対して採点を依頼しても、嗜好する歌唱曲のジャンルの違いや歌唱レベルの違いから、上述の利用者による店舗内採点の結果が不快なものになるおそれがある。
【0016】
これに対して本発明のカラオケシステムによれば、サーバが各カラオケ装置の演奏履歴を分析してその傾向が似た一つ以上のカラオケ装置からなるカラオケ装置グループを生成し、その生成されたカラオケ装置グループ内にて採点要請および採点結果の送受信を行う。このことにより、異なるカラオケルームにわたる利用者グループ間での遠隔採点の結果が不快なものになりにくく、カラオケルーム間で利用者が遠隔採点を楽しむことができる。
【0017】
この場合、上述のカラオケ装置グループについては、予め設定された所定数よりも少ないカラオケ装置で構成することが考えられる。具体的には、請求項2のように、サーバのグループ情報生成手段が、予め設定された所定数よりも小さい値の台数のカラオケ装置から構成されるカラオケ装置グループを生成することが考えられる。
【0018】
このように構成すれば、例えばカラオケ装置グループを構成するカラオケ装置が多くなることによってグループ内でのデータのやり取りが過度に多くなることを防ぐことができ、迅速な採点処理を実現することができる。
【0019】
また、上述の演奏履歴の分析については、次のような手法が考えられる。
(イ)すなわち、上述の演奏履歴の分析については、歌唱の採点結果の平均値を算出して用いることが考えられる。具体的には、請求項3のように、演奏履歴には、カラオケ演奏時における歌唱結果に基づく採点の結果を示す採点情報が含まれており、サーバのグループ情報生成手段が、サーバ側演奏履歴記憶手段が記憶する複数のカラオケ装置それぞれの演奏履歴に含まれる採点結果の平均値を複数のカラオケ装置ごとに算出し、その算出した採点結果の平均値を用いることで、複数のカラオケ装置それぞれの演奏履歴を分析することが考えられる。
【0020】
このように構成すれば、同様の歌唱レベルである利用者同士で、カラオケ装置グループを構成することができる。
(ロ)また、上述の演奏履歴の分析については、歌唱ジャンル情報を集計して用いることが考えられる。具体的には、請求項4のように、演奏履歴には、カラオケ演奏曲が属するジャンルを示すジャンル情報が含まれており、サーバのグループ情報生成手段が、サーバ側演奏履歴記憶手段が記憶する複数のカラオケ装置それぞれの演奏履歴に含まれるジャンル情報を集計し、その集計結果を用いることで、複数のカラオケ装置それぞれの演奏履歴を分析することが考えられる。
【0021】
このように構成すれば、同様の歌唱ジャンルを嗜好する利用者同士で、カラオケ装置グループを構成することができる。
ところで、歌唱者にとっては、他のカラオケ装置で歌唱情報を速やかに再生してもらい、その採点結果やコメントをなるべく早く聞かせてもらいたいと思われる。そこで、所定時間内に演奏終了するよう歌唱情報を他のカラオケ装置の予約リストに割り込ませることが考えられる。具体的には、請求項5のように、一般カラオケ装置の記憶制御手段が、歌唱情報が所定時間内に演奏し終えるように、歌唱情報を演奏中のカラオケ演奏曲の後に演奏すべき演奏楽曲として予約リストに記憶させることが考えられる。なお、所定時間とは、例えば10分間といった具合に予め設定しておいてもよいし、利用者によって設定するようにしてもよい。このように構成すれば、他のカラオケ装置で歌唱情報を速やかに再生してもらい、その採点結果やコメントをなるべく早く聞かせてもらうことが期待できる。
【0022】
また、歌唱情報を他のカラオケ装置の予約リストにおける演奏中の演奏楽曲の次に割り込ませることが考えられる。具体的には、請求項6のように、一般カラオケ装置の記憶制御手段が、歌唱情報を演奏すべき演奏楽曲として予約リストにおける演奏中のカラオケ演奏曲の後のうちの演奏中のカラオケ演奏曲の次に記憶させることが考えられる。このように構成すれば、他のカラオケ装置で歌唱情報を速やかに再生してもらい、その採点結果やコメントをなるべく早く聞かせてもらうことが期待できる。
【0023】
なお、上述の歌唱情報については、演奏順となる前に特定カラオケ装置から取得しておくことが望ましい。そこで、請求項7のように、一般カラオケ装置の歌唱情報取得手段が、記憶制御手段が歌唱情報を演奏すべき演奏楽曲として予約リストに記憶させた際に、歌唱情報を演奏順となる前に特定カラオケ装置から取得することが考えられる。このように構成すれば、上述の歌唱情報の演奏順となった際に、歌唱情報が取得されていないことに
起因して演奏開始を遅らせるということがない。
【0024】
また、上述の歌唱情報については、その歌唱情報に含まれる各種データを圧縮してから特定カラオケ装置から一般カラオケ装置へ送信することが考えられる。具体的には、請求項8のように、特定カラオケ装置の歌唱情報生成手段が、歌唱情報を生成する際にその歌唱情報に含まれる各種データを圧縮するデータ圧縮手段を有しており、一般カラオケ装置のカラオケ演奏手段が、歌唱情報生成手段によって圧縮された歌唱情報を圧縮前の状態に変換するデータ解凍手段を有することが考えられる。このように構成すれば、歌唱情報を特定カラオケ装置から一般カラオケ装置へ転送する時間を短縮することができる。
【0025】
なお、上述の歌唱情報については、少なくともカラオケ演奏手段によってカラオケ演奏されたカラオケ演奏曲、カラオケ演奏手段によるカラオケ演奏に合わせて音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱の音声信号、および設定データが含まれることが考えられる(請求項9)。なお、上述の設定データとは、カラオケ演奏前に各種設定を行うためのデータを云い、具体的には、スピードコントロールデータとキーコントロールデータなどが挙げられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下に本発明の実施形態を図面とともに説明する。
[第一実施形態]
図1は、本実施形態のカラオケシステム100の構成及び稼働時の周辺機器の構成を示すブロック図である。また、図2は、カラオケ装置1およびリモコン端末50の全体構成を示すブロック図である。また、図13(a)はカラオケ装置のHDDが記憶する予約キューを示す説明図であり、図13(b)は予約キューに含まれるレコードを示す説明図である。また、図14(a)は録音データを示す説明図であり、図14(b)は録音完了通知データを示す説明図であり、図14(c)は削除通知データを示す説明図であり、図14(d)は録音データ要求通知データを示す説明図であり、図14(e)は点数・コメント通知データを示す説明図であり、図14(f)はグルーピング要求データを示す説明図であり、図14(g)はグルーピング削除要求データを示す説明図である。また、図15(a)はコマンダ毎録音データリストを示す説明図であり、図15(b)はコマンダ毎録音データリストに含まれるリストデータを示す説明図であり、図15(c)は点数。コメント履歴リストを示す説明図であり、図15(d)は点数・コメント履歴リストに含まれるレコードを示す説明図である。また、図16は、カラオケ装置のHDDが記憶する録音データ生音変換テーブル(キー)を示す説明図であり、図17は、カラオケ装置のHDDが記憶する録音データ生音変換テーブル(スピード)を示す説明図である。また、図18(a)はカラオケ装置1のHDD16が記憶する演奏履歴を示す説明図であり、図18(b)は演奏履歴に含まれるヘッダを示す説明図であり、図18(c)は演奏履歴に含まれるレコードを示す説明図である。
【0027】
[カラオケシステム100の構成及び周辺機器の構成の説明]
図1に示すように、カラオケボックス(図1および「発明が解決しようとする課題」欄における「店舗」のこと)内の各カラオケルームにそれぞれ設置された複数のカラオケ装置1とそれら複数のカラオケ装置1を管理するローカルサーバ2とは、カラオケボックス内LAN3へ接続されている。また、カラオケボックス内LAN3はLANハブ装置4へ接続されている。そして、複数のカラオケ装置1とローカルサーバ2とは、このLANハブ装置4、ブロードバンドルータ5、ADSLモデム6及び高速通信回線7を介して中央サーバ8との通信ができるように構成されている。なお、他のカラオケボックス(店舗)についても同様であり、本実施形態では、各カラオケボックス内の各カラオケルームにそれぞれ設置された複数のカラオケ装置1とサーバ8とでカラオケシステム100を構成している。
【0028】
[カラオケ装置1の構成の説明]
図2に示すように、カラオケ装置1は、カラオケ装置1全体の動作を制御する制御部12、カラオケ装置1をカラオケボックス内LAN3に接続するためのインターフェイス部14、演奏楽曲の伴奏内容および歌詞を示す楽曲データや映像データなどを記憶するハードディスク(HDD)16、複数のキー・スイッチからなる操作部18、リモコン端末50からの赤外線信号を赤外線通信によって受信するための赤外線通信部20、操作部18からの信号を処理する操作処理部22、ハードディスク16に記憶された楽曲データから演奏楽曲のオーディオ信号(音響や音声に関する信号)を生成し、生成されたオーディオ信号およびマイクロフォン26から入力されたオーディオ信号を増幅してスピーカ28へ出力する音声制御部24、制御部12によってHDD16から取得された楽曲データ(演奏データ)に基づきカラオケ演奏を行うMIDI音源30、映像情報を一時的に記憶するビデオRAM32、映像データに基づく映像の再生を制御する映像再生部34、ビデオRAM32に記憶された映像情報および映像再生部34により再生される映像の表示部36での表示を制御する映像制御部38などを備えている。また、制御部12と音声制御部24とはUSB40によって接続されている。
【0029】
また、上述のHDD16は、予約キュー(予約リスト、図13(a)参照)、グルーピング要求データ(図14(f)参照)、グルーピング削除要求データ(図14(g)参照)、コマンダ毎録音データリスト(図15(a)参照)、採点結果・コメント履歴リスト(図15(c)参照)、録音データ生音変換テーブル(キー) (図16参照)、録音データ生音変換テーブル(スピード) (図17参照)、演奏履歴(図18(a)参照)を記憶する。また、図14に例示するデータ群の生成に使用される「自コマンダシリアル」については、HDD16に製品の出荷時に予め記憶されている。
【0030】
このうち予約キューは、カラオケ演奏を予約するのに必要な各種情報を予約キューレコードとして記憶するための複数の記憶領域から構成されている。この予約キューレコードは、曲番号、連番、内部データ/録音データの区別、演奏時キー、演奏時スピードおよび録音ファイル名をそれぞれ示すデータから構成される(図13(b)参照)。
【0031】
また、グルーピング要求データは、当該データがグルーピング要求データであることを示すIDと、送信元のカラオケ装置1のシリアルナンバートから構成される(図14(f)参照)。また、グルーピング削除要求データは、当該データがグルーピング削除要求データであることを示すIDと、送信元のカラオケ装置1のシリアルナンバートから構成される(図14(g)参照)。
【0032】
また、コマンダ毎録音データリストは、対象コマンダ(カラオケ装置1)のIP、リスト数およびリストデータ(1〜n)をそれぞれ示すデータから構成され、他のコマンダ毎に作成される。なお、リストデータは、曲番号および連番をそれぞれ示すデータから構成されている(図15(b)参照)。
【0033】
また、採点結果・コメント履歴リストは、採点結果・コメントをレコードとして記憶するための複数の記憶領域から構成されている。そして、各レコードは、転送先コマンダのIP、曲番号、連番、点数およびコメントをそれぞれ示すデータから構成されている(図15(d)参照)。
【0034】
また、録音データ生音変換テーブル(キー)は、録音時のキーの高さに対して再生時のキー高さを補正する補正値を一覧にしたものである。また、録音データ生音変換テーブル(スピード)は、録音時のスピードに対して再生時のスピードを補正する補正値を一覧にしたものである。
【0035】
また、演奏履歴は、当該カラオケ装置1にてカラオケ演奏されたカラオケ曲の履歴であり、演奏履歴ヘッダおよび一つ以上の演奏履歴レコードから構成される(図18(a)参照)。このうち演奏履歴ヘッダは、当該演奏履歴データに含まれるレコード数を示すデータ、および最終更新日時を示すデータから構成される(図18(b)参照)。また、演奏履歴レコードは、演奏された楽曲番号を示すデータ、演奏日時を示すデータ、および演奏時間を示すデータから構成される(図18(c)参照)。
【0036】
なお、本実施形態では、複数のカラオケ装置1のうち、マイクロフォン26から入力された音声を含む録音データを生成し、その録音データの採点を他のカラオケ装置1に依頼する側のカラオケ装置1を特定カラオケ装置1Mと称し、複数のカラオケ装置1のうち、特定カラオケ装置1Mから録音データの採点を依頼される側のカラオケ装置1を一般カラオケ装置1Sと称し、図1中に例示する。
【0037】
また、特定カラオケ装置1Mの制御部12は、後述する演奏録音処理、演奏データ生成・配信処理、演奏データ削除処理、受信処理および一時表示処理の各処理を実行する。また、一般カラオケ装置1Sの制御部12は、入力受付処理、他コマンダ録音データ選択処理、採点結果・コメント履歴表示処理、および演奏全体処理(1)の各処理を実行する。
【0038】
さらに、特定カラオケ装置1Mの制御部12は、録音データ(歌唱情報)を生成する機能を有する。この録音データは、曲番号、連番、録音時のキー、録音時のスピードおよびタイムアウト時間をそれぞれ示すデータとマイクロフォン26から入力された音声である生音データとから構成される(図14(a)参照)。また、特定カラオケ装置1Mの制御部12は、録音完了通知データおよび削除通知データを生成する機能を有する。このうち録音完了通知データは、録音完了通知であることを示すID、当該特定カラオケ装置1Mのシリアルナンバー、曲番号および連番をそれぞれ示すデータから構成される(図14(b)参照)。また、削除通知データは、削除通知であることを示すID、当該特定カラオケ装置1Mのシリアルナンバー、曲番号および連番をそれぞれ示すデータから構成される(図14(c)参照)。
【0039】
また、一般カラオケ装置1Sの制御部12は、録音データ要求通知データおよび採点結果・コメント通知データを生成する機能を有する。このうち録音要求通知データは、録音要求通知であることを示すID、当該特定カラオケ装置1Mのシリアルナンバー、曲番号および連番をそれぞれ示すデータから構成される(図14(d)参照)。また、採点結果・コメント通知データは、採点結果・コメント通知であることを示すID、当該特定カラオケ装置1Mのシリアルナンバー、曲番号、連番、点数およびコメントをそれぞれ示すデータから構成される(図14(e)参照)。
【0040】
なお、操作部18は予約受付手段に該当する。また、HDD16は、演奏曲記憶手段および演奏順記憶手段に該当する。また、制御部12は記憶制御手段および送受信手段に該当する。また、MIDI音源30はカラオケ演奏手段に該当する。
【0041】
また、特定カラオケ装置1Mにおいては、マイクロフォン26が音声信号入力手段に該当し、制御部12が歌唱情報生成手段、送信制御手段、データ圧縮手段および報知制御手段に該当し、表示部36が報知手段に該当する。また、一般カラオケ装置1Sにおいては、操作部18またはリモコン端末50が評価受付手段に該当し、制御部12が判断手段、歌唱情報取得手段およびデータ解凍手段に該当する。
【0042】
[リモコン端末50の構成の説明]
また、カラオケ装置1は、リモコン端末50とデータ通信可能である。
このリモコン端末50は、リモコン端末50全体の動作を制御する制御部52、カラオケ装置1に赤外線信号を赤外線通信によって送信する赤外線通信部54、各種情報を記憶するメモリ56、表示部58の表示領域に沿って設置されるタッチパネルおよび複数のキー・スイッチからなる操作部60、操作部60からの信号を処理する操作処理部62、映像情報を一時的に記憶するビデオRAM64、ビデオRAM64に記憶された映像情報の表示部58での表示を制御する映像制御部66、カラオケボックス内LAN3に接続された無線アクセスポイント9との間で無線LAN規格(例えば、IEEE802.11a/b/g規格)に従った無線通信を行うための無線LAN通信部68、などを備えている。
【0043】
[サーバ8の構成の説明]
図19はサーバの全体構成を示すブロック図である。また、図20(a)はサーバ8のHDD8gが記憶するグループリストを示す説明図であり、図20(b)はグループリストに含まれるレコードを示す説明図であり、図20(c)はグループリストを説明する説明図である。
【0044】
図19に示すように、サーバ8は、LANインターフェイス8b、ROM8c、RAM8d、CPU8e、制御インターフェイス8f、HDD8g、を備えている。なお、これらLANインターフェイス8b、ROM8c、RAM8d、CPU8e、制御インターフェイス8fおよびHDD8gについては、バス8aによって互いに接続されている。また、LANインターフェイス8bはバスを介して外部の高速通信回線7に接続されている。
【0045】
CPU8eは、後述する受信処理、グルーピング削除処理、演奏実績受信処理、グルーピング処理を実行する。
HDD8gには、グループリスト(図20(a)参照)が記憶されている。このグループリストは、各グループに所属するカラオケ装置1に関する情報をグループリストレコードとして記憶するための複数の記憶領域から構成されている。このグループリストレコードは、コマンダシリアル番号、コマンダIPをそれぞれ示すデータから構成される(図20(b)参照)。
【0046】
なお、上述のグループリストについては、一つ以上のカラオケ装置1からなるグループごとにサーバ8によって生成される。また、上述のような一つ以上のカラオケ装置1からなるグループが存在しない場合には、仮のグループリスト(図20(c)参照、後述)がサーバ8によって生成される。
【0047】
なお、制御インターフェイス8fはサーバ側送受信手段に該当する。また、HDD8gはサーバ側演奏履歴記憶手段およびグループ情報記憶手段に該当する。また、CPU8eは、グループ情報生成手段およびサーバ側送信制御手段に該当する。
【0048】
[特定カラオケ装置1Mの制御部12の演奏録音処理]
以下に、特定カラオケ装置1Mの制御部12により実行される演奏録音処理の処理手順を図3のフローチャートに基づいて説明する。この演奏録音処理は、特定カラオケ装置1Mが起動している場合においてカラオケ演奏が行われるときに他の処理からは独立して実行される。
【0049】
まず、今から演奏する演奏楽曲をHDD16から読み出し、その読み出した演奏楽曲からキー・スピードを示すデータを取得する(S105)。そして、取得したキー・スピードを示すデータに基づき、新規に作成する録音データ(図14(a)参照)のヘッド部を作成する(S110)。なおこの際、録音時間については制限無しとする。
【0050】
続いて、マイクロフォン26から入力された音声の録音を開始し(S115)、先にHDD16から読み出した演奏楽曲をカラオケ演奏する演奏処理を実行する(S120)。具体的には、マイクロフォン26から入力された音声をPCM形式に変換することで録音データを作成する。
【0051】
そして、録音を停止するための条件を満たしたら、マイクロフォン26から入力された音声の録音を停止し(S125)、演奏実績をHDD16に記録する(S127)。
続いて、先の録音停止が演奏途中にユーザによる指示によって強制的に行われたのか否かを判断する(S130)。先の録音停止が演奏途中にユーザによる指示によって強制的に行われたと判断した場合には(S130:Yes)、先に作成した録音データのヘッド部およびPCM形式の録音データ本体を削除し(S160)、本処理を終了する。
【0052】
一方、先の録音停止が演奏途中にユーザによる指示によって強制的に行われたものではないと判断した場合には(S130:No)、「公開許諾/時間制限入力画面」を表示部36に表示する(S135)。なお、「公開許諾」とは、録音データを公開することを許諾することを示し、「時間制限」とは、録音データに対する採点結果を他のコマンダから受け付けるまでの時間制限を設けるか否かを示す。録音データの公開を許諾しない旨がユーザによって操作部18から入力されたと判断した場合には(S140:No)、先に作成した録音データのヘッド部およびPCM形式の録音データ本体を削除し(S160)、本処理を終了する。一方、録音データの公開を許諾する旨がユーザによって操作部18から入力されたと判断した場合には(S140:Yes)、時間制限の有無を判断する(S145)。時間制限をする旨がユーザによって操作部18から入力されたと判断した場合には(S145:Yes)、操作部18から入力された制限時間を録音データのヘッダ部に付加し(S150)、録音データのヘッダ部およびPCM形式の録音データ本体を後述する録音データ生成・配信処理に引き渡す(S155)。一方、時間制限をしない旨がユーザによって操作部18から入力されたと判断した場合には(S145:No)、そのまま録音データのヘッダ部およびPCM形式の録音データ本体を後述する録音データ生成・配信処理に引き渡す(S155)。そして、録音データのヘッド部およびPCM形式の録音データ本体を削除し(S160)、本処理を終了する。
【0053】
[特定カラオケ装置1Mの制御部12の録音データ生成・配信処理]
以下に、特定カラオケ装置1Mの制御部12により実行される録音データ生成・配信処理の処理手順を図4のフローチャートに基づいて説明する。この録音データ生成・配信処理は、多重起動が可能であり、特定カラオケ装置1Mが起動している場合においてカラオケ演奏が行われるときに、演奏録音処理などの他の処理からは独立して実行される。
【0054】
まず、これから受け取る予定の録音データに付されるファイル名を、先に受け取った録音データに付されたファイル名とは異なるように変更する(S205)。具体的には、受け取った録音データに付されたファイル名を連番とし、ファイル名が重複することを避けるようにする。
【0055】
続いて、受け取った録音データに含まれるPCM形式の録音データ本体を、MP3形式等のデータ形式に変換することで圧縮し(S210)、その圧縮された録音データ本体を録音データのヘッダ部と結合して一つのファイルとする(S215)。
【0056】
続いて、録音完了通知送信データ(図14(b)参照)を生成し(S220)、その生成した録音完了通知送信データを、グループリストに記述されたすべてのカラオケ装置1に対してユニキャストで送信する(S225)。なお、ここで云う「ユニキャスト」とは、IPパケット通信におけるユニキャストのことであり、IP通信のユニキャストアドレスを用いてカラオケボックス内LAN3に接続される他のカラオケ装置1すべてに対して各種データを送信する。そして、本処理を終了する。
【0057】
[特定カラオケ装置1Mの制御部12の録音データ削除処理]
以下に、特定カラオケ装置1Mの制御部12により実行される録音データ削除処理の処理手順を図5のフローチャートに基づいて説明する。この録音データ削除処理は、特定カラオケ装置1Mが起動している場合においてカラオケ演奏が行われるときに、演奏録音処理などの他の処理からは独立して実行される。
【0058】
まず、制御部12の内部時計などから現在の時刻を示す情報を取得し(S305)、制御部12の記憶エリアを初期化するために、トータルサイズを記憶する値を数値「0」(ゼロ)にし(S310)、そして、最も古い時刻が付されたデータの時刻を現在値の時刻とするとともに、最も古い時刻が付されたデータに付されたファイル名を記憶することで、初期化を行う(S315)。
【0059】
続いて、先の「録音データ生成・配信処理」におけるステップS205にて付与された連番のうちその数値が最も小さい番号が付与された録音データのサイズおよびタイムスタンプを取得し(S320)、録音データのヘッダ部に含まれる制限時間を示す情報を参照して、その取得したタイムスタンプが示す時刻から現在までの時間が制限時間を越えているか否かを判断する(S325)。制限時間を越えていると判断された場合には(S325:Yes)、その録音データファイルを予約キューから削除し(S345)、録音データファイルを削除したことを示す削除通知送信データ(図14(c)参照)を作成し(S350)、その作成した削除通知送信データをユニキャストで送信し(S355)、後述するS360に移行する。
【0060】
一方、制限時間を越えてはいないと判断された場合には(S325:No)、その録音データファイルのサイズをトータルサイズに加算し(S330)、取得したタイムスタンプが最も古いデータに付された時刻よりも古いか否かを判断する(S345)。取得したタイムスタンプが最も古いデータに付された時刻よりも古いと判断された場合には(S345:Yes)、その録音データのタイムスタンプが示す時刻を最も古いデータの時刻として設定するとともに、その録音データのファイル名を最も古いデータのファイル名として設定し(S340)、後述するS360に移行する。一方、取得したタイムスタンプよりも最も古いデータに付された時刻の方が古いと判断された場合には(S345:No)、そのままS360に移行する。
【0061】
続いて、すべての録音データについてチェックをしたか否かを判断する(S360)。すべての録音データについてチェックをしていないと判断された場合には(S360:No)、その数値が最も小さい連番が付与された録音データのうち、既にチェックを行った録音データの次に位置する録音データのサイズおよびタイムスタンプを取得し(S365)、S325に移行する。
【0062】
一方、すべての録音データについてチェックをしたと判断された場合には(S360:Yes)、上述のトータルサイズが一定値以上であるか否かを判断する(S370)。なお、この一定値については、予め設定しておくこととする。トータルサイズが一定値以上であると判断された場合には(S370:Yes)、最も古い録音データファイルであると記録されている録音データファイルを予約キューから削除し(S375)、その録音データファイルを削除したことを示す削除通知送信データを作成し(S380)、その作成した削除通知送信データをユニキャストで送信し(S385)、S305に移行する。
【0063】
一方、トータルサイズが一定値未満であると判断された場合には(S370:No)、本処理を終了する。
[一般カラオケ装置1Sの制御部12の入力受付処理]
以下に、一般カラオケ装置1Sの制御部12により実行される入力受付処理の処理手順を図6(a)のフローチャートに基づいて説明する。この入力受付処理は、一般カラオケ装置1Sが起動している場合に他の処理からは独立して実行される。
【0064】
まず、ユーザによる指示が操作部18から入力されたか否かを判断する(S405)。ユーザによる指示が操作部18から入力されていないと判断された場合には(S405:No)、ユーザによる指示が操作部18から入力されるまで待機し、ユーザによる指示が操作部18から入力されたと判断された場合には(S405:Yes)、遠隔採点モードが開始されたか否かを判断する(S435)。遠隔採点モードが開始されたと判断された場合には(S435:Yes)、グルーピング要求データである旨を示すIDとサーバ8のHDD8gに記憶された自コマンダシリアル番号とから構成されるグルーピング要求データ(図14(g)参照)を生成してセンタ8に対して送信し(S440)、S405に移行する。
【0065】
一方、遠隔採点モードが開始されていないと判断された場合には(S435:No)、遠隔採点モードが終了されたか否かを判断する(S445)。遠隔採点モードが終了されたと判断された場合には(S445:Yes)、図14(f)に示すグルーピング削除要求データを生成してセンタ8に対して送信し(S450)、S405に移行する。
【0066】
一方、遠隔採点モードが終了されていないと判断された場合には(S445:No)、入力された指示が、他のコマンダから取得した録音データをリスト表示する旨の指示であるか否かを判断する(S410)。操作部18から入力されたユーザによる指示が他のコマンダから取得した録音データをリスト表示する旨の指示であると判断された場合には(S410:Yes)、後述する「他コマンダ録音データ選択処理」(S420)を実行してS405に移行する。一方、操作部18から入力されたユーザによる指示が他のコマンダから取得した録音データをリスト表示する旨の指示ではないと判断された場合には(S410:Yes)、その指示が、他のコマンダから送信された採点結果およびコメントの履歴を表示する旨の指示であるか否かを判断する(S415)。操作部18から入力されたユーザによる指示が他のコマンダから送信された採点結果およびコメントの履歴を表示する旨の指示であると判断された場合には(S415:Yes)、後述する「採点結果・コメント履歴表示処理」(425)を実行してS405に移行する。一方、操作部18から入力されたユーザによる指示が他のコマンダから送信された採点結果およびコメントの履歴を表示する旨の指示ではないと判断された場合には(S415:No)、カラオケ演奏を予約するなど操作部18からの入力を受け付ける処理を実行してS405に移行する。
【0067】
[一般カラオケ装置1Sの制御部12の演奏実績送信処理]
以下に、一般カラオケ装置1Sの制御部12により実行される演奏実績送信処理の処理手順を図6(b)のフローチャートに基づいて説明する。この演奏実績送信処理は、一般カラオケ装置1Sが起動している場合に他の処理からは独立して実行される。
【0068】
まず、前回演奏実績を示すデータを送信してから1時間が経過したかを判断する(S460)。前回演奏実績を示すデータを送信してから1時間が経過していないと判断された場合には(S460:No)、S460を繰り返し実行することで待機する。一方、前回演奏実績を示すデータを送信してから1時間が経過したと判断された場合には(S460:Yes)、演奏実績をセンタ8に対して送信し(S470)、S460に移行する。
【0069】
[一般カラオケ装置1Sの制御部12の他コマンダ録音データ選択処理]
以下に、一般カラオケ装置1Sの制御部12により実行される他コマンダ録音データ選択処理の処理手順を図7のフローチャートに基づいて説明する。この他コマンダ録音データ選択処理は、上述の入力受付処理のステップS420に移行した際に実行される。
【0070】
まず、表示部36に表示させる対象のコマンダを最も番号が小さいコマンダに設定し(S505)、その設定されたコマンダから送信された録音データを新しく取得したデータから順に表示部36にリスト表示させる(S510)。
【0071】
続いて、操作部18から数値「2」または数値「8」が入力されたか否かを判断する(S515)。操作部18から数値「2」または数値「8」が入力されたと判断された場合には(S515:Yes)、表示部36におけるコマンダ毎録音データリストを表示する位置を変更する(S565)。一例を挙げると、操作部18から数値「2」が入力された場合には、表示部36におけるコマンダ毎録音データリストを表示する位置を上方へ変更
し、操作部18から数値「8」が入力された場合には、表示部36におけるコマンダ毎録音データリストを表示する位置を下方へ変更するといった具合である。そして、S515に戻って以下の処理を実行する。
【0072】
一方、操作部18から数値「2」または数値「8」が入力されてはいないと判断された場合には(S515:No)、操作部18から数値「4」または数値「6」が入力されたか否かを判断する(S520)。操作部18から数値「4」または数値「6」が入力されたと判断された場合には(S520:Yes)、表示部36に表示させる対象コマンダを変更する(S570)。一例を挙げると、操作部18から数値「4」が入力された場合には現在表示対象としているコマンダよりも番号が小さいコマンダを表示対象とし、操作部18から数値「6」が入力された場合には現在表示対象としているコマンダよりも番号が大きいコマンダを表示対象とするといった具合である。そして、S510に戻って以下の処理を実行する。
【0073】
一方、操作部18から数値「4」または数値「6」が入力されてはいないと判断された場合には(S520:No)、操作部18から「取消し」を示す情報が入力されたか否かを判断する(S525)。操作部18から「取消し」を示す情報が入力されたと判断された場合には(S525:Yes)、本処理を終了する。
【0074】
一方、操作部18から「取消し」を示す情報が入力されてはいないと判断された場合には(S525:No)、操作部18から「選曲」を示す情報が入力されたか否かを判断する(S530)。操作部18から「選曲」を示す情報が入力されてはいないと判断された場合には(S530:No)、S515に戻って以下の処理を実行する。
【0075】
一方、操作部18から「選曲」を示す情報が入力されたと判断された場合には(S530:Yes)、他のコマンドに対して録音データを送信するよう要求する旨を示す録音データ要求通知送信データ(図14(d)参照)を作成し(S535)、その作成した録音データ要求通知送信データを対象コマンダそれぞれに送信し(S540)、録音データ要求通知送信データを送信した旨を表示部36に表示させる(S545)。そして、その送信した録音データ要求通知送信データに対して録音データを受信したか否かを判断する(S550)。録音データを受信したと判断された場合には(S550:Yes)、予約曲の合計時間と所定時間とを比較して録音データの演奏が所定時間内に終了するように、予約曲の間に録音データを挿入し(S572)、コマンダ毎録音データリストにおける2番目以降のレコードを1レコード分後方に移動させ(S575)、受信した録音データをコマンダ毎録音データリストにおける2番目のレコードに設定し(S580)、録音データを予約した旨を表示部36に表示させる(S585)。そして、S515に戻って以下の処理を実行する。
【0076】
一方、録音データを受信してはいないと判断された場合には(S550:No)、録音データ要求通知送信データを送信してから一定時間が経過したか否かを判断する(S555)。なお、この一定時間については、予め設定されている。録音データ要求通知送信データを送信してから一定時間が経過していないと判断された場合には(S555:No)、S550に戻って以下の処理を実行する。一方、録音データ要求通知送信データを送信してから一定時間が経過したと判断された場合には(S555:Yes)、録音データの受信が行われなかった旨を表示部36に表示させる(S560)。そして、S515に戻って以下の処理を実行する。
【0077】
[一般カラオケ装置1Sの制御部12の採点結果・コメント履歴表示処理]
以下に、一般カラオケ装置1Sの制御部12により実行される採点結果・コメント履歴表示処理の処理手順を図8のフローチャートに基づいて説明する。この採点結果・コメン
ト履歴表示処理は、上述の入力受付処理のステップS425に移行した際に実行される。
【0078】
まず、取得した採点結果およびコメントを、新しく取得した採点結果およびコメントから順に表示部36にリスト表示する(605)。
続いて、操作部18から数値「2」または数値「8」が入力されたか否かを判断する(S610)。操作部18から数値「2」または数値「8」が入力されたと判断された場合には(S610:Yes)、表示部36における採点結果およびコメントのリストを表示する位置を変更する(S565)。一例を挙げると、操作部18から数値「2」が入力された場合には、表示部36における採点結果およびコメントのリストを表示する位置を上方へ変更し、操作部18から数値「8」が入力された場合には、表示部36における採点結果およびコメントのリストを表示する位置を下方へ変更するといった具合である。そして、S610に戻って以下の処理を実行する。
【0079】
一方、操作部18から数値「2」または数値「8」が入力されてはいないと判断された場合には(S610:No)、操作部18から「取消し」を示す情報が入力されたか否かを判断する(S615)。操作部18から「取消し」を示す情報が入力されてはいないと判断された場合には(S615:No)、S610に戻って以下の処理を実行する。一方、操作部18から「取消し」を示す情報が入力されたと判断された場合には(S615:Yes)、本処理を終了する。
【0080】
[特定カラオケ装置1Mの制御部12の受信処理]
以下に、特定カラオケ装置1Mの制御部12により実行される受信処理の処理手順を図9のフローチャートに基づいて説明する。この受信処理は、特定カラオケ装置1Mが起動している場合においてカラオケ演奏が行われるときに、他の処理からは独立して実行される。
【0081】
まず、データを他のコマンダから受信したか否かを判断する(S705)。データを他のコマンダから受信してはいないと判断された場合には(S705:No)、データを他のコマンダから受信したと判断されるまで待機し、データを他のコマンダから受信したと判断された場合には(S705:Yes)、その受信したデータが、録音データを送信するよう要求する旨の録音データ要求通知送信データであるか否かを判断する(S710)。その受信したデータが、録音データを送信するよう要求する旨の録音データ要求通知送信データであると判断された場合には(S710:Yes)、録音データ要求通知送信データに対応する録音データをHDD16が記憶しているか否かを判断する(S715)。録音データ要求通知送信データに対応する録音データをHDD16が記憶していると判断された場合には(S715:Yes)、その録音データ要求通知送信データに対応する録音データを対象コマンダそれぞれに送信し(S725)、S705に戻る。一方、録音データ要求通知送信データに対応する録音データをHDD16が記憶していないと判断された場合には(S715:No)、その録音データ要求通知送信データには何も応答せずに(S720)、S705に戻る。
【0082】
一方、先のS710にて、その受信したデータが、録音データを送信するよう要求する旨の録音データ要求通知送信データではないと判断された場合には(S710:No)、その受信したデータが、採点結果およびコメントを示すデータであるか否かを判断する(S730)。
【0083】
その受信したデータが、採点結果およびコメントを示すデータであると判断された場合には(S730:Yes)、採点結果・コメント履歴リストに登録されているレコードの件数が上限値であるか否かを判断する(S735)。採点結果・コメント履歴リストに登録されているレコードの件数が上限値であると判断された場合には(S735:Yes)、採点結果・コメント履歴リストに含まれるレコードのうち最も古く登録されたレコードを削除し(S740)、受信したデータを採点結果・コメント履歴リストに最も新しいレコードとして登録し(S745)、その受信したデータを採点結果・コメントとして表示部36に表示させるために、後述する一時表示処理を実行するように制御部に要求して(S750)、S705に戻る。一方、採点結果・コメント履歴リストに登録されているレコードの件数が上限値ではないと判断された場合には(S735:No)、受信したデータを採点結果・コメント履歴リストに最も新しいレコードとして登録し(S745)、その受信したデータを、後述する一時表示処理にて、採点結果・コメントとして表示部36に表示させるよう要求し(S750)、S705に戻る。
【0084】
一方、先のS730にて、その受信したデータが、採点結果およびコメントを示すデータではないと判断された場合には(S730:No)、その受信したデータが録音完了通知データであるか否かを判断する(S755)。その受信したデータが録音完了通知データであると判断された場合には(S755:Yes)、その受信した録音完了通知データに対応する録音データをコマンダ毎録音データリストの最後尾に登録し(S760)、S705に戻る。
【0085】
一方、その受信したデータが録音完了通知データではないと判断された場合には(S755:No)、その受信したデータが録音データ削除通知データであるか否かを判断する(S765)。その受信したデータが録音データ削除通知データであると判断された場合には(S765:Yes)、その受信した録音データ削除通知データに対応する録音データをコマンダ毎録音データリストから削除し(S770)、S705に戻る。
【0086】
一方、その受信したデータが録音データ削除通知データではないと判断された場合には(S765:No)、その受信したデータがグループリストであるか否かを判断する(S780)。その受信したデータがグループリストではないと判断された場合には(S780:No)、その受信したデータがサーバ8において特定のグループリストが削除されたことを示すデータであるか否かを判断する(S7702)。その受信したデータがサーバ8において特定のグループリストが削除されたことを示すデータではないと判断された場合には(S7702:No)、新曲のデータを受信するなどの従来からある通信カラオケ装置の新曲配信の受信処理を実行し(S775)、S705に戻る。一方、その受信したデータがサーバ8において特定のグループリストが削除されたことを示すデータであると判断された場合には(S7702:Yes)、その受信したデータが示すグループリストをHDD16から削除し(S7704)、さらに、その削除したグループリストに含まれるカラオケ装置1から受信した録音データリストすべてを削除し(S7706)、S705に戻る。
【0087】
一方、先のステップ780において、その受信したデータがグループリストであると判断された場合には(S780:Yes)、その受信したグループリストを上書き保存する(S782)。なおこの場合、既存のグループリストが存在した場合にはその内容が失われることとなる。続いて、現在保持している録音データすべてに対して録音完了通知送信データを作成し(S784)、その作成した録音完了通知送信データすべてをグループリストに記述されているカラオケ装置1に対して送信し(S786)、そのグループリストには含まれないカラオケ装置1から受信した録音データリストすべてを削除し(S7708)、S705に戻る。
【0088】
[特定カラオケ装置1Mの制御部12の一時表示処理]
以下に、特定カラオケ装置1Mの制御部12により実行される一時表示処理の処理手順を図10のフローチャートに基づいて説明する。この一時表示処理は、特定カラオケ装置1Mが起動している場合においてカラオケ演奏が行われるときに、他の処理からは独立して実行される。
【0089】
まずデータを表示部36に表示させることを要求する旨のデータを受信したか否かを判断する(S805)。データを表示部36に表示させることを要求する旨のデータを受信していないと判断された場合には(S805:No)、データを表示部36に表示させることを要求する旨のデータを受信したと判断されるまで待機し、データを表示部36に表示させることを要求する旨のデータを受信したと判断された場合には(S805:Yes)、その受信したデータが、採点結果・コメントを表示部36に表示させることを要求する旨のデータであるか否かを判断する(S810)。その受信したデータが、採点結果・コメントを表示部36に表示させることを要求する旨のデータであると判断された場合には(S810:Yes)、採点結果・コメントを表示部36の表示画面の上部に一定時間表示させ(S815)、S805に戻る。一方、その受信したデータが、採点結果・コメントを表示部36に表示させることを要求する旨のデータではないと判断された場合には(S810:No)、カラオケ演奏の予約が完了した旨を告知するメッセージを表示部36に表示させるなどの他の一時表示処理を実行し(S820)、S805に戻る。
【0090】
[一般カラオケ装置1Sの制御部12の演奏全体処理(1)]
以下に、一般カラオケ装置1Sの制御部12により実行される演奏全体処理(1)の処理手順を図11のフローチャートに基づいて説明する。この演奏全体処理(1)は、一般
カラオケ装置1Sが起動している場合に他の処理からは独立して実行される。
【0091】
まず、HDD16が記憶する予約キューにおける最初に登録されているデータを取得し(S905)、その取得したデータが録音データであるか否かを判断する(S910)。取得したデータが録音データではないと判断された場合には(S910:No)、カラオケ演奏するためのMIDI演奏時のキー・スピードを、予約キューにおける最初に登録されているデータに含まれる設定内容に基づいて設定し(S915)、マイクロフォン26から入力される音声を生音演奏するためのキー・スピードを、予約キューにおける最初に登録されているデータに含まれる設定内容に基づいて設定する(S920)。続いて、上述の演奏録音処理を当該一般カラオケ装置1Sでも実行する(S925)。そして、演奏録音処理が終了したら、上述の予約キューにおける最初に登録されているデータを削除し(S930)、予約キューにおける2番目以降に登録されているデータを繰り上げ(S935)、本処理を終了する。
【0092】
一方、取得したデータが録音データであると判断された場合には(S910:Yes)、カラオケ演奏するためのMIDI演奏時のキー・スピードを、予約キューにおける最初に登録されているデータに含まれる設定内容に基づいて設定し(S940)、マイクロフォン26から入力される音声を生音演奏するためのキー・スピードを、録音データ生音変換テーブルを参照して、予約キューにおける最初に登録されているデータに含まれる設定内容に基づいて設定する(S945)。続いて、カラオケ演奏を行う演奏処理を実行する(S950)。演奏処理が終了したら、採点結果・コメントを入力するよう促す旨の表示を表示部36に表示させ(S955)、操作部18から採点結果・コメントが入力されたか否かを判断する(S960)。操作部18から採点結果・コメントが入力されたと判断された場合には(S960:Yes)、その入力された採点結果・コメントに基づいて採点結果・コメントを通知する旨の採点結果・コメント通知データを作成し(S965)、その作成した採点結果・コメント通知データを対象コマンダに送信する(S970)。そして、演奏した録音データを削除し(S975)、S930に移行する。
【0093】
一方、操作部18から採点結果・コメントが入力されていないと判断された場合には(
S960:No)、採点結果・コメントを入力するよう促す旨の表示を表示部36に表示
させてから一定時間が経過するまで待機し(S980:No)、一定時間が経過するまでに操作部18から採点結果・コメントが入力された場合にはS965に移行し、操作部18から採点結果・コメントが入力されないまま一定時間が経過した場合には(S980:Yes)、演奏した録音データを削除し(S975)、S930に移行する。
【0094】
[サーバ8のCPU8eの受信処理]
以下に、サーバ8のCPU8eにより実行される受信処理の処理手順を図21のフローチャートに基づいて説明する。この受信処理は、サーバ8のCPU8eが起動している場合に他の処理からは独立して実行される。
【0095】
まず、何らかのデータを受信したか否かを判断する(S1210)。データを受信してはいないと判断された場合には(S1210:No)、S1210を繰り返し実行することで待機し、データを受信したと判断された場合には(S1210:Yes)、その受信したデータがグルーピング要求データであるか否かを判断する(S1220)。その受信したデータがグルーピング要求データであると判断された場合には(S1220:Yes)、後述するグルーピング処理を実行し(S1230)、S1210へ戻る。
【0096】
一方、その受信したデータがグルーピング要求データではないと判断された場合には(S1220:No)、その受信したデータがグルーピング削除要求データであるか否かを判断する(S1240)。その受信したデータがグルーピング削除要求データであると判断された場合には(S1240:Yes)、後述するグルーピング削除処理を実行し(S1250)、S1210へ戻る。
【0097】
一方、その受信したデータがグルーピング削除要求データではないと判断された場合には(S1240:No)、その受信したデータが演奏実績を示すデータであるか否かを判断する(S1260)。その受信したデータが演奏実績を示すデータであると判断された場合には(S1260:Yes)、後述する演奏実績受信処理を実行し(S1270)、S1210へ戻る。
【0098】
一方、その受信したデータが演奏実績を示すデータではないと判断された場合には(S1260:No)、故障告知等のその他の受信処理を実行し(S1280)、S1210へ戻る。なお、故障告知等のその他の受信処理については、公知技術に従っているのでここでは詳細な説明は省略する。
【0099】
[サーバ8のCPU8eのグルーピング削除処理]
以下に、サーバ8のCPU8eにより実行されるグルーピング削除処理の処理手順を図22のフローチャートに基づいて説明する。このグルーピング削除処理は、サーバ8のCPU8eが起動している場合に他の処理からは独立して実行される。
【0100】
まず、グルーピング削除要求データを参照して、当該グルーピング削除処理の実行を要求したカラオケ装置1が含まれたグループリストおよび仮のグループリストを特定する(S1305)。
【0101】
続いて、当該グルーピング削除処理の実行を要求したカラオケ装置1を特定したか否かを判断する(S1310)。当該グルーピング削除処理の実行を要求したカラオケ装置1を特定していないと判断された場合には(S1310:No)、本処理を終了する。
当該グルーピング削除処理の実行を要求したカラオケ装置1を特定したと判断された場合には(S1310:Yes)、該当するグループリストから、当該グルーピング削除処理の実行を要求したカラオケ装置1を削除し(S1315)、グループ削除通知を生成するとともにその削除を要求したカラオケ装置1に対してグループ削除通知を送信し(S1317)、さらに、そのグループリストが仮グループリストであるか否かを判断する(S1320)。そのグループリストが仮グループリストであると判断された場合には(S1320:Yes)、本処理を終了する。
【0102】
一方、そのグループリストが仮グループリストではないと判断された場合には(S1320:No)、該当するグループリストに登録されているカラオケ装置1の数量が、予め設定された下限値よりも小さいか否かを判断する(S1325)。該当するグループリストに登録されているカラオケ装置1の数量が、予め設定された下限値よりも小さくないと判断された場合には(S1325:No)、該当するグループリストに登録されているカラオケ装置1すべてに対して、更新後のグループリストを送信し(S1330)、本処理を終了する。一方、該当するグループリストに登録されているカラオケ装置1の数量が、予め設定された下限値よりも小さいと判断された場合には(S1325:Yes)、該当するグループリスト以外のグループリストのうち、所定条件に合致するグループリストを探す(S1335)。なお、ここで「所定条件に合致する」とは、次の三つの条件に合致することを云う。すなわち、(イ)演奏されたジャンルの種類が類似すること、(ロ)採点結果が類似すること、(ハ)登録されているカラオケ装置1の数量が最も小さいグループリストであること、である。ここで「ジャンルの種類が類似する」とは、似たジャンルの対応関係が図22に示す実行プログラム内に予め設定されており、前記対応関係に基づいて、お互いに演奏されたジャンルが類似していると決定することを云う。また、「採点結果が類似する」とは、採点結果が類似すると決定する場合の採点差(基準)が予め設定されており、前記採点差以内である場合をお互いの採点結果が類似していると決定することを云う。そして、探し出されたグループリストへ、当該グルーピング削除処理の実行を要求したカラオケ装置1が含まれていたグループリストを連結する(S1340)。
【0103】
さらに、連結されたグループリストに登録されているカラオケ装置1の数量が、予め設定された上限値よりも大きいか否かを判断する(S1345)。連結されたグループリストに登録されているカラオケ装置1の数量が、予め設定された上限値よりも大きくはないと判断された場合には(S1345:No)、該当するグループリストに登録されているカラオケ装置1すべてに対して、更新後のグループリストを送信し(S1330)、本処理を終了する。一方、連結されたグループリストに登録されているカラオケ装置1の数量が、予め設定された上限値より大きいと判断された場合には(S1345:Yes)、このグループリストを2つのグループリスト(グループリスト1、グループリスト2)へと所属するコマンダ数がなるべく等しくなるように分割する(S1355)。一例を挙げると、元のグループリストに属するコマンダ数が偶数である場合には、属するコマンダ数が同数となるようそのグループリストを2つのグループリストに分割し、一例を挙げると、元のグループリストに属するコマンダ数が奇数である場合には、属するコマンダ数の差が数値「1」となるようそのグループリストを2つのグループリストに分割するといった具合である。そして、分割後の一方のグループリスト(グループリスト1)に登録されているカラオケ装置1すべてに対して、更新後のグループリスト(グループリスト1)を送信し(S1360)、分割後の他方のグループリスト(グループリスト2)に登録されているカラオケ装置1すべてに対して、更新後のグループリスト(グループリスト2)を送信する(S1365)。なお、上述のようにグループリストを分割することについては、次のような目的のために行われる。すなわち、特定のグループに属するカラオケ装置1の数量が少なくなった場合には、グループとして遠隔採点を楽しむことが困難となるおそれがあり、一方、特定のグループに属するカラオケ装置1の数量が多くなった場合には、各カラオケ装置1において処理能力を維持することが困難となるおそれがあるため、グループに属するカラオケ装置1の数量を適度なものに維持することが目的である。
【0104】
そして、本処理を終了する。
[サーバ8のCPU8eの演奏実績受信処理]
以下に、サーバ8のCPU8eにより実行される演奏実績受信処理の処理手順を図23のフローチャートに基づいて説明する。この演奏実績受信処理は、サーバ8のCPU8eが起動している場合に他の処理からは独立して実行される。
【0105】
まず、演奏実績の曲数が数値「0」であるか否かを判断する(S1410)。演奏実績の曲数が数値「0」であると判断された場合には(S1410:Yes)、当該カラオケ装置1がグルーピング削除要求データを送信したとして、上述のグルーピング削除処理を実行する(S1420)。なお、このことにより、上述のように演奏実績の曲数が数値「0」である場合には、カラオケ装置1のスイッチが入っている状態で利用者がカラオケルームから離れたこと、すなわち、そのカラオケルームが空室であるとみなし、このような利用者が居ない空室であるカラオケルームのカラオケ装置1がグループリストに登録されることを防ぐことができる。そして、本処理を終了する。
【0106】
一方、演奏実績の曲数が数値「0」ではないと判断された場合には(S1410:No)、本処理を終了する。
[サーバ8のCPU8eのグルーピング処理]
以下に、サーバ8のCPU8eにより実行されるグルーピング処理の処理手順を図24のフローチャートに基づいて説明する。このグルーピング処理は、サーバ8のCPU8eが起動している場合に他の処理からは独立して実行される。
【0107】
まず、現在存在するグループリストの数量が数値「0」であるか否かを判断する(S1505)。現在存在するグループリストの数量が数値「0」ではないと判断された場合には(S1505:No)、所定条件に合致するグループリストを探す(S1510)。なお、ここで「所定条件に合致する」とは、次の三つの条件に合致することを云う。すなわち、(イ)演奏されたジャンルの種類が類似すること、(ロ)採点結果が類似すること、(ハ)登録されているカラオケ装置1の数量が最も小さいグループリストであること、である。そして、その探し出したグループリストに登録されているカラオケ装置1の数量が、予め設定された上限値よりも大きいか否かを判断する(S1515)。その探し出したグループリストに登録されているカラオケ装置1の数量が、予め設定された上限値よりも大きくないと判断された場合には(S1515:No)、先にグルーピング要求データを送信したカラオケ装置1をそのグループリストへ登録し(S1520)、このグループリストに登録されているカラオケ装置1すべてに対して、更新後のグループリストを送信する(S1525)。そして、本処理を終了する。一方、その探し出したグループリストに登録されているカラオケ装置1の数量が、予め設定された上限値よりも大きいと判断された場合には(S1515:Yes)、このグループリストを2つのグループリスト(グループリスト1、グループリスト2)へと所属するコマンダ数がなるべく等しくなるように分割する(S1530)。一例を挙げると、元のグループリストに属するコマンダ数が偶数である場合には、属するコマンダ数が同数となるようそのグループリストを2つのグループリストに分割し、一例を挙げると、元のグループリストに属するコマンダ数が奇数である場合には、属するコマンダ数の差が数値「1」となるようそのグループリストを2つのグループリストに分割するといった具合である。そして、先にグルーピング要求データを送信したカラオケ装置1を、分割後の一方のグループリスト(グループリスト1)に登録し(S1535)、このグループリストに登録されているカラオケ装置1すべてに対して、更新後のグループリスト(グループリスト1)を送信する(S1540)。また、分割後の他方のグループリスト(グループリスト2)に登録されているカラオケ装置1すべてに対して、更新後のグループリスト(グループリスト2)を送信する(S1545)。
【0108】
一方、現在存在するグループリストの数量が数値「0」であると判断された場合には(S1505:Yes)、仮グループリストが存在するか否かを判断する(S1550)。なお、上述のような仮グループリストを用意する目的は、グループリストが存在しない場合でも、プログラムの処理上で必要な仮のグループリストを作成しておくことにある。そして、グルーピングを要求するカラオケ装置1が存在する際には、上述のように予め作成しておいた仮グループリストにそのカラオケ装置1を追加登録する。なお、上述の仮グループリストは、サーバ8側での各種処理において使用される。仮グループリストが存在しないと判断された場合には(S1550:No)、先にグルーピング要求データを送信したカラオケ装置1のみが登録された仮のグループリストを作成し(S1575)、本処理を終了する。一方、仮グループリストが存在すると判断された場合には(S1550:Yes)、先にグルーピング要求データを送信したカラオケ装置1をその仮グループリストに追加登録する(S1555)。そして、仮グループリストに登録されているカラオケ装置1の数量が、予め設定された下限値よりも小さいか否かを判断する(S1560)。仮グループリストに登録されているカラオケ装置1の数量が、予め設定された下限値よりも小さくはないと判断された場合には(S1560:No)、本処理を終了する。一方、仮グループリストに登録されているカラオケ装置1の数量が、予め設定された下限値よりも小さいと判断された場合には(S1560:Yes)、仮グループリストと同一内容である通常のグループリストを新たに作成し、仮グループリストを削除する(S1565)そして、新たに作成したグループリストに登録されているカラオケ装置1すべてに対して、更新後のグループリストを送信し(S1570)、本処理を終了する。
【0109】
[第一実施形態の効果]
(1)このように第一実施形態のカラオケシステム100によれば、サーバ8が、各カラオケ装置1の演奏履歴を分析してその傾向が似た一つ以上のカラオケ装置1からなるグループリスト(カラオケ装置グループ)を生成し、その生成されたグループリストに登録されたカラオケ装置1が、そのグループリスト内にて採点要請および採点結果の送受信を行う。このことにより、異なるカラオケルームにわたる利用者グループ間での遠隔採点の結果が不快なものになりにくく、カラオケルーム間で利用者が遠隔採点を楽しむことができる。
【0110】
(2)また、第一実施形態のカラオケシステム100によれば、サーバ8が、上述のグループリストを、予め設定された上限値よりも少ないカラオケ装置1で構成させるように生成する。このことにより、例えばグループを構成するカラオケ装置1が多くなることによってグループ内でのデータのやり取りが過度に多くなることを防ぐことができ、迅速な採点処理を実現することができる。
【0111】
(3)また、第一実施形態のカラオケシステム100によれば、一般カラオケ装置1Sの予約キューにおける演奏中のカラオケ演奏曲の次に割り込ませる。このことにより、一般カラオケ装置1Sが設置されたカラオケルームにて、上述の録音データを速やかに再生してもらい、その採点結果やコメントをなるべく早く聞かせてもらうことが期待できる。
【0112】
(4)また、第一実施形態のカラオケシステム100によれば、一般カラオケ装置1Sの制御部12が、録音データが所定時間内に演奏し終えるように、録音データを予約キューにおける演奏中のカラオケ演奏曲の後に記憶させる。具体的には、一般カラオケ装置1Sの制御部12が、他コマンダ録音データ選択処理において、予約曲の合計時間と所定時間とを比較して録音データの演奏が所定時間内に終了するように、予約曲の間に録音データを挿入する(S572)。このことにより、一般カラオケ装置1Sが設置されたカラオケルームにて、上述の録音データを速やかに再生してもらい、その採点結果やコメントをなるべく早く聞かせてもらうことが期待できる。
【0113】
(5)また、第一実施形態のカラオケシステム100によれば、一般カラオケ装置1Sの制御部12が、録音データの演奏を予約キューに登録した際に、その演奏順となる前に特定カラオケ装置1Mから録音データを取得する。このことにより、上述の録音データの演奏順となった際に、録音データが特定カラオケ装置1Mから取得されていないことに起因して演奏開始を遅らせるということがない。
【0114】
(6)また、第一実施形態のカラオケシステム100によれば、特定カラオケ装置1Mの制御部12が、録音データを生成する際にその録音データに含まれる各種データを圧縮するとともに、一般カラオケ装置1Sの制御部12が、演奏録音処理のS120や演奏全体処理(1)のS950において、圧縮された録音データを圧縮前の状態に変換してMIDI音源30を用いて演奏する。このことにより、録音データを特定カラオケ装置1Mから一般カラオケ装置1Sへ転送する時間を短縮することができる。
【0115】
(6)また、第一実施形態のカラオケシステム100によれば、一般カラオケ装置1Sの制御部12が、録音データに対する評価結果およびコメントを特定カラオケ装置1Mへ送信させ、一方、特定カラオケ装置1Mにおいては、制御部12が、受け付けた録音データに対する評価結果およびコメントを表示部36に報知させる。このことにより、歌唱者が他の場所で行われた歌唱情報に対する評価を容易に知ることができる。
【0116】
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
【0117】
(1)上述の演奏履歴の分析については、歌唱の採点結果の平均値を算出して用いるようにしてもよい。このようにすれば、同様の歌唱レベルである利用者同士で、カラオケ装置グループを構成することができる。
【0118】
(2)また、上述の演奏履歴の分析については、歌唱ジャンル情報を集計して用いるようにしてもよい。このようにすれば、同様の歌唱ジャンルを嗜好する利用者同士で、カラオケ装置グループを構成することができる。
【0119】
(3)上記実施形態では、一般カラオケ装置1Sの制御部12が、録音完了通知データを受信した場合に、その録音データを演奏すべき演奏楽曲として予約キューに登録させるか否かを、録音データの演奏時間が所定時間内であるか否かなどの所定条件を満たすか否かによって判断しているが、これには限られず、その録音データを演奏すべき演奏楽曲として予約キューに登録させるか否かを問う旨を利用者に対して提示し、利用者による判断を受け付けることで可否を判断してもよい。
【0120】
なおこの場合、上述の他コマンダ録音データ選択処理のS550にて、その送信した録音データ要求通知送信データに対して録音データを受信したか否かを判断した際に、録音データを受信したと判断された場合には(S550:Yes)、S572を実行せずにS575に移行する。すなわち、S572の処理内容である「予約曲の合計時間と所定時間とを比較して録音データの演奏が所定時間内に終了するように、予約曲の間に録音データを挿入」を行わずに、S575に移行してコマンダ毎録音データリストにおける2番目以降のレコードを1レコード分後方に移動させる。
【0121】
(4)上記第一実施形態のカラオケシステム100では、特定カラオケ装置1Mの制御部12が、録音データを生成する際にその録音データに含まれる各種データを圧縮するが、この際に、録音データに含まれる各種データをカラオケ演奏曲と同じ形式に変換してもよい。
【0122】
(5)上記第一実施形態のカラオケシステム100では、一般カラオケ装置1Sの制御部12が、カラオケ演奏を行う処理と採点結果・コメントの入力を受け付ける処理とから構成される演奏全体処理(1)を実行するが、カラオケ演奏を行う処理と採点結果・コメントの入力を受け付ける処理とを独立して実行するようにしてもよい。
【0123】
以下に、カラオケ演奏を行う処理である「演奏全体処理(2)」、および採点結果・コメントの入力を受け付ける処理である「採点結果・コメント入力処理」を順に説明する。
[一般カラオケ装置1Sの制御部12の演奏全体処理(2)]
以下に、一般カラオケ装置1Sの制御部12により実行される演奏全体処理(2)の処理手順を図12(a)のフローチャートに基づいて説明する。この演奏全体処理(2)は、一般カラオケ装置1Sが起動している場合に他の処理からは独立して実行される。
【0124】
まず、HDD16が記憶する予約キューにおける最初に登録されているデータを取得し(S1105)、その取得したデータが録音データであるか否かを判断する(S1010)。取得したデータが録音データではないと判断された場合には(S1010:No)、カラオケ演奏するためのMIDI演奏時のキー・スピードを、予約キューにおける最初に登録されているデータに含まれる設定内容に基づいて設定し(S1015)、マイクロフォン26から入力される音声を生音演奏するためのキー・スピードを、予約キューにおける最初に登録されているデータに含まれる設定内容に基づいて設定する(S1020)。続いて、上述の演奏録音処理を当該一般カラオケ装置1Sでも実行する(S1025)。そして、演奏録音処理が終了したら、上述の予約キューにおける最初に登録されているデータを削除し(S1030)、予約キューにおける2番目以降に登録されているデータを繰り上げ(S1035)、本処理を終了する。
【0125】
一方、取得したデータが録音データであると判断された場合には(S1010:Yes)、カラオケ演奏するためのMIDI演奏時のキー・スピードを、予約キューにおける最初に登録されているデータに含まれる設定内容に基づいて設定し(S1040)、マイクロフォン26から入力される音声を生音演奏するためのキー・スピードを、録音データ生音変換テーブルを参照して、予約キューにおける最初に登録されているデータに含まれる設定内容に基づいて設定する(S1045)。続いて、カラオケ演奏を行う演奏処理を実行する(S1050)。演奏処理が終了したら、後述する採点結果・コメント入力処理にて、採点結果・コメントの入力を促す旨を表示部36に表示するよう要求し(S1055)、S1030に移行する。
【0126】
[一般カラオケ装置1Sの制御部12の採点結果・コメント入力処理]
以下に、一般カラオケ装置1Sの制御部12により実行される採点結果・コメント入力処理の処理手順を図12(b)のフローチャートに基づいて説明する。この採点結果・コメント入力処理は、一般カラオケ装置1Sが起動している場合に演奏全体処理(2)などの他の処理からは独立して実行される。
【0127】
まず、採点結果・コメントの入力を促す旨を表示部36に表示するよう要求があったか
否かを判断する(S1105)。採点結果・コメントの入力を促す旨を表示部36に表示するよう要求がなかったと判断された場合には(S1105:No)、採点結果・コメントの入力を促す旨を表示部36に表示するよう要求があるまで待機し、採点結果・コメントの入力を促す旨を表示部36に表示するよう要求があったと判断された場合には(S1105:Yes)、操作部18から採点結果・コメントが入力されたか否かを判断する(S1110)。操作部18から採点結果・コメントが入力されたと判断された場合には(S1110:Yes)、その入力された採点結果・コメントに基づいて採点結果・コメントを通知する旨の採点結果・コメント通知データを作成し(S1115)、その作成した採点結果・コメント通知データを対象コマンダそれぞれに送信する(S1120)。そして、演奏した録音データを削除し(S1125)、本処理を終了する。
【0128】
一方、操作部18から採点結果・コメントが入力されていないと判断された場合には(S1110:No)、採点結果・コメントを入力するよう促す旨の表示を表示部36に表
示させてから一定時間が経過するまで待機し(S1130:No)、一定時間が経過するまでに操作部18から採点結果・コメントが入力された場合にはS1115に移行し、操作部18から採点結果・コメントが入力されないまま一定時間が経過した場合には(S1130:Yes)、演奏した録音データを削除し(S1125)、本処理を終了する。
【0129】
なお、上述の採点結果・コメントの入力の受付については、操作部18の代わりにリモコン端末50にて受け付けてもよい。
このように、カラオケ演奏を行う処理と採点結果・コメントの入力を受け付ける処理とを独立して実行することにより、カラオケ演奏を行っていないときでも、採点結果・コメントの入力を受け付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0130】
【図1】カラオケシステムの構成及び稼働時の周辺機器の構成を示すブロック図である。
【図2】カラオケ装置およびリモコン端末の全体構成を示すブロック図である。
【図3】特定カラオケ装置の制御部が実行する演奏録音処理を示すフローチャートである。
【図4】特定カラオケ装置の制御部が実行する演奏データ生成・配信処理を示すフローチャートである。
【図5】特定カラオケ装置の制御部が実行する録音データ削除処理を示すフローチャートである。
【図6】(a)は一般カラオケ装置の制御部が実行する入力受付処理を示すフローチャートであり、(b)は、一般カラオケ装置の制御部が実行する演奏実績送信処理を示すフローチャートである。
【図7】一般カラオケ装置の制御部が実行する他コマンダ録音データ選択処理を示すフローチャートである。
【図8】一般カラオケ装置の制御部が実行する採点結果・コメント履歴表示処理を示すフローチャートである。
【図9】特定カラオケ装置の制御部が実行する受信処理を示すフローチャートである。
【図10】特定カラオケ装置の制御部が実行する一時表示処理を示すフローチャートである。
【図11】一般カラオケ装置の制御部が実行する演奏全体処理(1)を示すフローチャートである。
【図12】(a)は一般カラオケ装置の制御部が実行する演奏全体処理(2)を示すフローチャートであり、(b)は一般カラオケ装置の制御部が実行する採点結果・コメント入力処理を示すフローチャートである。
【図13】(a)はカラオケ装置のHDDが記憶する予約キューを示す説明図であり、(b)は予約キューに含まれるレコードを示す説明図である。
【図14】(a)は録音データを示す説明図であり、(b)は録音完了通知データを示す説明図であり、(c)は削除通知データを示す説明図であり、(d)は録音データ要求通知データを示す説明図であり、(e)は点数・コメント通知データを示す説明図であり、(f)はグルーピング要求データを示す説明図であり、(g)はグルーピング削除要求データを示す説明図である。
【図15】(a)はコマンダ毎録音データリストを示す説明図であり、(b)はコマンダ毎録音データリストに含まれるリストデータを示す説明図であり、(c)は点数・コメント履歴リストを示す説明図であり、(d)は点数・コメント履歴リストに含まれるレコードを示す説明図である。
【図16】カラオケ装置のHDDが記憶する録音データ生音変換テーブル(キー)を示す説明図である。
【図17】カラオケ装置のHDDが記憶する録音データ生音変換テーブル(スピード)を示す説明図である。
【図18】(a)はカラオケ装置のHDDが記憶する演奏履歴を示す説明図であり、(b)は演奏履歴に含まれるヘッダを示す説明図であり、(c)は演奏履歴に含まれるレコードを示す説明図である。
【図19】サーバの全体構成を示すブロック図である。
【図20】(a)はサーバのRAMが記憶するグループリストを示す説明図であり、(b)はグループリストに含まれるレコードを示す説明図であり、(c)はグループリストを説明する説明図である。
【図21】サーバの制御部が実行する受信処理を示すフローチャートである。
【図22】サーバの制御部が実行するグルーピング削除処理を示すフローチャートである。
【図23】サーバの制御部が実行する演奏実績受信処理を示すフローチャートである。
【図24】サーバの制御部が実行するグルーピング処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0131】
1…カラオケ装置、1M…特定カラオケ装置、1S…一般カラオケ装置、
2…ローカルサーバ、3…カラオケボックス内LAN、4…LANハブ装置、
5…ブロードバンドルータ、6…ADSLモデム、7…高速通信回線、8…中央サーバ、
8a…バス、8b…LANインターフェイス、8c…ROM、8d…RAM、
8e…CPU、8f…制御インターフェイス、9…無線アクセスポイント、
12…制御部、14…インターフェイス部、16…ハードディスク、18…操作部、
20…赤外線通信部、22…操作処理部、24…音声制御部、26…マイクロフォン、
28…スピーカ、30…MIDI音源、32…ビデオRAM、34…映像再生部、
36…表示部、38…映像制御部、50…リモコン端末、52…制御部、
54…赤外線通信部、56…メモリ、58…表示部、60…操作部、62…操作処理部、
64…ビデオRAM、66…映像制御部、68…無線LAN通信部、
100…カラオケシステム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
楽曲データに基づいてカラオケ演奏を行う複数のカラオケ装置とサーバとを備え、前記複数のカラオケ装置と前記サーバとの間でデータ通信可能に構成されているカラオケシステムであって、
前記複数のカラオケ装置は、それぞれ、
利用者によるカラオケ演奏曲の予約を受け付ける予約受付手段と、
一つ以上のカラオケ演奏曲を記憶する演奏曲記憶手段と、
前記予約受付手段が受け付けたカラオケ演奏曲の予約を演奏順に予約リストとして記憶可能な演奏順記憶手段と、
前記予約受付手段が受け付けたカラオケ演奏曲の予約を前記演奏順記憶手段が記憶する前記予約リストへ記憶させるとともに、演奏が終了したカラオケ演奏曲の予約を前記演奏順記憶手段が記憶する前記予約リストから削除する記憶制御手段と、
前記演奏順記憶手段が記憶する前記予約リストに基づいて前記演奏曲記憶手段からカラオケ演奏曲を読み出してカラオケ演奏するカラオケ演奏手段と、
前記サーバおよび他の前記カラオケ装置との間で各種データを送受信可能な装置側送受信手段と、
前記カラオケ演奏手段によってカラオケ演奏された演奏履歴を記憶する装置側演奏履歴記憶手段と、
他の前記カラオケ装置または前記サーバによって送信されたのちに前記装置側送受信手段が受信した各種情報を記憶可能な各種情報記憶手段と、
前記装置側演奏履歴記憶手段が記憶する演奏履歴を、前記装置側送受信手段を介して前記サーバへ送信させる装置側送信制御手段と、を備え、
一方、前記サーバは、
前記カラオケ装置との間で各種データを送受信可能なサーバ側送受信手段と、
前記サーバ側送受信手段が受信した前記複数のカラオケ装置それぞれの演奏履歴を記憶するサーバ側演奏履歴記憶手段と、
前記サーバ側演奏履歴記憶手段が記憶する前記複数のカラオケ装置それぞれの演奏履歴を分析して前記複数のカラオケ装置のうちの一つ以上のカラオケ装置から構成されるカラオケ装置グループを生成し、前記カラオケ装置グループに関する情報および前記カラオケ装置グループを構成する特定のカラオケ装置に関する情報をグループ情報として生成するグループ情報生成手段と、
前記グループ情報生成手段によって生成されたグループ情報を記憶するグループ情報記憶手段と、
前記グループ情報記憶手段が記憶するグループ情報を読み出し、その読み出したグループ情報に対応するカラオケ装置グループを構成する特定のカラオケ装置へ前記サーバ側送受信手段を介して前記グループ情報を送信させるサーバ側送信制御手段と、を備え、
前記特定カラオケ装置は、さらに、
カラオケ歌唱の音声信号を入力するための音声信号入力手段と、
前記カラオケ演奏手段によってカラオケ演奏されたカラオケ演奏曲、および前記カラオケ演奏手段によるカラオケ演奏に合わせて前記音声信号入力手段から入力された前記カラオケ歌唱の音声信号を含む歌唱情報を生成する歌唱情報生成手段と、を備え、
前記特定カラオケ装置の前記装置側送信制御手段は、前記歌唱情報生成手段によって前記歌唱情報が生成された際にはその旨を示す歌唱情報生成信号を、前記カラオケ装置グループを構成するカラオケ装置のうち当該特定カラオケ装置以外である一般カラオケ装置へ前記装置側送受信手段を介して送信させ、
前記一般カラオケ装置は、さらに、
前記送受信手段が前記歌唱情報生成信号を受信した際には、その受信した歌唱情報生成信号に対応する歌唱情報を演奏すべき演奏楽曲として、前記演奏順記憶手段が記憶する前記予約リストに記憶させるか否かを判断する判断手段と、
利用者による前記歌唱情報に対する評価を受け付ける評価受付手段と、を備え、
前記一般カラオケ装置の前記記憶制御手段は、前記歌唱情報生成信号に対応する歌唱情報を演奏すべき演奏楽曲として前記演奏順記憶手段が記憶する前記予約リストに記憶させると前記判断手段によって判断された場合には、前記歌唱情報生成信号に対応する歌唱情報を演奏中のカラオケ演奏曲の後に演奏すべき演奏楽曲として、前記演奏順記憶手段が記憶する前記予約リストに記憶させるとともに、
前記一般カラオケ装置の前記送信制御手段は、前記評価受付手段が受け付けた前記歌唱情報に対する評価を前記特定カラオケ装置へ前記送受信手段を介して送信させ、
さらに、前記特定カラオケ装置は、
前記送受信手段が受け付けた前記歌唱情報に対する評価を報知可能な報知手段と、
前記送受信手段が受け付けた前記歌唱情報に対する評価を前記報知手段に報知させる報知制御手段と、備えること
を特徴とするカラオケシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のカラオケシステムにおいて、
前記サーバの前記グループ情報生成手段は、予め設定された所定数よりも小さい値の台数のカラオケ装置から構成される前記カラオケ装置グループを生成することを特徴とするカラオケシステム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のカラオケシステムにおいて、
前記演奏履歴には、カラオケ演奏時における歌唱結果に基づく採点の結果を示す採点情報が含まれており、
前記サーバの前記グループ情報生成手段は、前記サーバ側演奏履歴記憶手段が記憶する前記複数のカラオケ装置それぞれの演奏履歴に含まれる採点結果の平均値を前記複数のカラオケ装置ごとに算出し、その算出した前記採点結果の平均値を用いることで、前記複数のカラオケ装置それぞれの演奏履歴を分析すること
を特徴とするカラオケシステム。
【請求項4】
請求項1〜請求項3の何れかに記載のカラオケシステムにおいて、
前記演奏履歴には、カラオケ演奏曲が属するジャンルを示すジャンル情報が含まれており、
前記サーバの前記グループ情報生成手段は、前記サーバ側演奏履歴記憶手段が記憶する前記複数のカラオケ装置それぞれの演奏履歴に含まれるジャンル情報を集計し、その集計結果を用いることで、前記複数のカラオケ装置それぞれの演奏履歴を分析すること
を特徴とするカラオケシステム。
【請求項5】
請求項1〜請求項4の何れかに記載のカラオケシステムにおいて、
前記一般カラオケ装置の前記記憶制御手段は、前記歌唱情報が所定時間内に演奏し終えるように、前記歌唱情報を演奏中のカラオケ演奏曲の後に演奏すべき演奏楽曲として前記予約リストに記憶させることを特徴とするカラオケシステム。
【請求項6】
請求項1〜請求項4の何れかに記載のカラオケシステムにおいて、
前記一般カラオケ装置の前記記憶制御手段は、前記歌唱情報を演奏すべき演奏楽曲として前記予約リストにおける演奏中のカラオケ演奏曲の後のうちの前記演奏中のカラオケ演奏曲の次に記憶させることを特徴とするカラオケシステム。
【請求項7】
請求項1〜請求項6の何れかに記載のカラオケシステムにおいて、
前記一般カラオケ装置は、
前記記憶制御手段が前記歌唱情報を演奏すべき演奏楽曲として前記予約リストに記憶させた際に、前記歌唱情報を演奏順となる前に前記特定カラオケ装置から取得する歌唱情報取得手段を備えること
を特徴とするカラオケシステム。
【請求項8】
請求項1〜請求項7の何れかに記載のカラオケシステムにおいて、
前記特定カラオケ装置の前記歌唱情報生成手段は、前記歌唱情報を生成する際にその歌唱情報に含まれる各種データを圧縮するデータ圧縮手段を有しており、
前記一般カラオケ装置のカラオケ演奏手段は、前記歌唱情報生成手段によって圧縮された前記歌唱情報を圧縮前の状態に変換するデータ解凍手段を備えること
を特徴とするカラオケシステム。
【請求項9】
請求項1〜請求項8の何れかに記載のカラオケシステムにおいて、
前記特定カラオケ装置の前記歌唱情報生成手段は、少なくとも前記カラオケ演奏手段によってカラオケ演奏されたカラオケ演奏曲、前記カラオケ演奏手段によるカラオケ演奏に合わせて前記音声信号入力手段から入力された前記カラオケ歌唱の音声信号、および設定データが含まれるよう前記歌唱情報を生成することを特徴とするカラオケシステム。
【請求項1】
楽曲データに基づいてカラオケ演奏を行う複数のカラオケ装置とサーバとを備え、前記複数のカラオケ装置と前記サーバとの間でデータ通信可能に構成されているカラオケシステムであって、
前記複数のカラオケ装置は、それぞれ、
利用者によるカラオケ演奏曲の予約を受け付ける予約受付手段と、
一つ以上のカラオケ演奏曲を記憶する演奏曲記憶手段と、
前記予約受付手段が受け付けたカラオケ演奏曲の予約を演奏順に予約リストとして記憶可能な演奏順記憶手段と、
前記予約受付手段が受け付けたカラオケ演奏曲の予約を前記演奏順記憶手段が記憶する前記予約リストへ記憶させるとともに、演奏が終了したカラオケ演奏曲の予約を前記演奏順記憶手段が記憶する前記予約リストから削除する記憶制御手段と、
前記演奏順記憶手段が記憶する前記予約リストに基づいて前記演奏曲記憶手段からカラオケ演奏曲を読み出してカラオケ演奏するカラオケ演奏手段と、
前記サーバおよび他の前記カラオケ装置との間で各種データを送受信可能な装置側送受信手段と、
前記カラオケ演奏手段によってカラオケ演奏された演奏履歴を記憶する装置側演奏履歴記憶手段と、
他の前記カラオケ装置または前記サーバによって送信されたのちに前記装置側送受信手段が受信した各種情報を記憶可能な各種情報記憶手段と、
前記装置側演奏履歴記憶手段が記憶する演奏履歴を、前記装置側送受信手段を介して前記サーバへ送信させる装置側送信制御手段と、を備え、
一方、前記サーバは、
前記カラオケ装置との間で各種データを送受信可能なサーバ側送受信手段と、
前記サーバ側送受信手段が受信した前記複数のカラオケ装置それぞれの演奏履歴を記憶するサーバ側演奏履歴記憶手段と、
前記サーバ側演奏履歴記憶手段が記憶する前記複数のカラオケ装置それぞれの演奏履歴を分析して前記複数のカラオケ装置のうちの一つ以上のカラオケ装置から構成されるカラオケ装置グループを生成し、前記カラオケ装置グループに関する情報および前記カラオケ装置グループを構成する特定のカラオケ装置に関する情報をグループ情報として生成するグループ情報生成手段と、
前記グループ情報生成手段によって生成されたグループ情報を記憶するグループ情報記憶手段と、
前記グループ情報記憶手段が記憶するグループ情報を読み出し、その読み出したグループ情報に対応するカラオケ装置グループを構成する特定のカラオケ装置へ前記サーバ側送受信手段を介して前記グループ情報を送信させるサーバ側送信制御手段と、を備え、
前記特定カラオケ装置は、さらに、
カラオケ歌唱の音声信号を入力するための音声信号入力手段と、
前記カラオケ演奏手段によってカラオケ演奏されたカラオケ演奏曲、および前記カラオケ演奏手段によるカラオケ演奏に合わせて前記音声信号入力手段から入力された前記カラオケ歌唱の音声信号を含む歌唱情報を生成する歌唱情報生成手段と、を備え、
前記特定カラオケ装置の前記装置側送信制御手段は、前記歌唱情報生成手段によって前記歌唱情報が生成された際にはその旨を示す歌唱情報生成信号を、前記カラオケ装置グループを構成するカラオケ装置のうち当該特定カラオケ装置以外である一般カラオケ装置へ前記装置側送受信手段を介して送信させ、
前記一般カラオケ装置は、さらに、
前記送受信手段が前記歌唱情報生成信号を受信した際には、その受信した歌唱情報生成信号に対応する歌唱情報を演奏すべき演奏楽曲として、前記演奏順記憶手段が記憶する前記予約リストに記憶させるか否かを判断する判断手段と、
利用者による前記歌唱情報に対する評価を受け付ける評価受付手段と、を備え、
前記一般カラオケ装置の前記記憶制御手段は、前記歌唱情報生成信号に対応する歌唱情報を演奏すべき演奏楽曲として前記演奏順記憶手段が記憶する前記予約リストに記憶させると前記判断手段によって判断された場合には、前記歌唱情報生成信号に対応する歌唱情報を演奏中のカラオケ演奏曲の後に演奏すべき演奏楽曲として、前記演奏順記憶手段が記憶する前記予約リストに記憶させるとともに、
前記一般カラオケ装置の前記送信制御手段は、前記評価受付手段が受け付けた前記歌唱情報に対する評価を前記特定カラオケ装置へ前記送受信手段を介して送信させ、
さらに、前記特定カラオケ装置は、
前記送受信手段が受け付けた前記歌唱情報に対する評価を報知可能な報知手段と、
前記送受信手段が受け付けた前記歌唱情報に対する評価を前記報知手段に報知させる報知制御手段と、備えること
を特徴とするカラオケシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のカラオケシステムにおいて、
前記サーバの前記グループ情報生成手段は、予め設定された所定数よりも小さい値の台数のカラオケ装置から構成される前記カラオケ装置グループを生成することを特徴とするカラオケシステム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のカラオケシステムにおいて、
前記演奏履歴には、カラオケ演奏時における歌唱結果に基づく採点の結果を示す採点情報が含まれており、
前記サーバの前記グループ情報生成手段は、前記サーバ側演奏履歴記憶手段が記憶する前記複数のカラオケ装置それぞれの演奏履歴に含まれる採点結果の平均値を前記複数のカラオケ装置ごとに算出し、その算出した前記採点結果の平均値を用いることで、前記複数のカラオケ装置それぞれの演奏履歴を分析すること
を特徴とするカラオケシステム。
【請求項4】
請求項1〜請求項3の何れかに記載のカラオケシステムにおいて、
前記演奏履歴には、カラオケ演奏曲が属するジャンルを示すジャンル情報が含まれており、
前記サーバの前記グループ情報生成手段は、前記サーバ側演奏履歴記憶手段が記憶する前記複数のカラオケ装置それぞれの演奏履歴に含まれるジャンル情報を集計し、その集計結果を用いることで、前記複数のカラオケ装置それぞれの演奏履歴を分析すること
を特徴とするカラオケシステム。
【請求項5】
請求項1〜請求項4の何れかに記載のカラオケシステムにおいて、
前記一般カラオケ装置の前記記憶制御手段は、前記歌唱情報が所定時間内に演奏し終えるように、前記歌唱情報を演奏中のカラオケ演奏曲の後に演奏すべき演奏楽曲として前記予約リストに記憶させることを特徴とするカラオケシステム。
【請求項6】
請求項1〜請求項4の何れかに記載のカラオケシステムにおいて、
前記一般カラオケ装置の前記記憶制御手段は、前記歌唱情報を演奏すべき演奏楽曲として前記予約リストにおける演奏中のカラオケ演奏曲の後のうちの前記演奏中のカラオケ演奏曲の次に記憶させることを特徴とするカラオケシステム。
【請求項7】
請求項1〜請求項6の何れかに記載のカラオケシステムにおいて、
前記一般カラオケ装置は、
前記記憶制御手段が前記歌唱情報を演奏すべき演奏楽曲として前記予約リストに記憶させた際に、前記歌唱情報を演奏順となる前に前記特定カラオケ装置から取得する歌唱情報取得手段を備えること
を特徴とするカラオケシステム。
【請求項8】
請求項1〜請求項7の何れかに記載のカラオケシステムにおいて、
前記特定カラオケ装置の前記歌唱情報生成手段は、前記歌唱情報を生成する際にその歌唱情報に含まれる各種データを圧縮するデータ圧縮手段を有しており、
前記一般カラオケ装置のカラオケ演奏手段は、前記歌唱情報生成手段によって圧縮された前記歌唱情報を圧縮前の状態に変換するデータ解凍手段を備えること
を特徴とするカラオケシステム。
【請求項9】
請求項1〜請求項8の何れかに記載のカラオケシステムにおいて、
前記特定カラオケ装置の前記歌唱情報生成手段は、少なくとも前記カラオケ演奏手段によってカラオケ演奏されたカラオケ演奏曲、前記カラオケ演奏手段によるカラオケ演奏に合わせて前記音声信号入力手段から入力された前記カラオケ歌唱の音声信号、および設定データが含まれるよう前記歌唱情報を生成することを特徴とするカラオケシステム。
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図1】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図1】
【公開番号】特開2007−241081(P2007−241081A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−66071(P2006−66071)
【出願日】平成18年3月10日(2006.3.10)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年3月10日(2006.3.10)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]