カラオケシステム
【課題】複数のリモコン端末によってカラオケ装置を操作するカラオケシステムおいて、それぞれのリモコン端末が内蔵する2次電池の出力電圧レベルや充電量が少なくてもカラオケルームとしての利用時間の低下を防止する技術を提供する。
【解決手段】カラオケ装置4が複数のリモコン端末5から充電状態フラグを受信した場合に、複数のリモコン端末5の充電状態フラグから複数のリモコン端末5を順次選定する。カラオケ装置4が選定したリモコン端末5へ表示部58及び操作部60に二次電源を供給する要求情報を送信し、選定していないリモコン端末5へ表示部58及び操作部60に二次電源を切断する要求情報を送信する。リモコン端末5がカラオケ装置4から二次電源を供給する要求情報を受信した場合には、表示部58及び操作部60に二次電源を供給し、二次電源を切断する要求情報を受信した場合には、表示部58及び操作部60に供給する二次電源を切断する。
【解決手段】カラオケ装置4が複数のリモコン端末5から充電状態フラグを受信した場合に、複数のリモコン端末5の充電状態フラグから複数のリモコン端末5を順次選定する。カラオケ装置4が選定したリモコン端末5へ表示部58及び操作部60に二次電源を供給する要求情報を送信し、選定していないリモコン端末5へ表示部58及び操作部60に二次電源を切断する要求情報を送信する。リモコン端末5がカラオケ装置4から二次電源を供給する要求情報を受信した場合には、表示部58及び操作部60に二次電源を供給し、二次電源を切断する要求情報を受信した場合には、表示部58及び操作部60に供給する二次電源を切断する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のリモコン端末によってカラオケ装置を操作するカラオケシステムに関し、特に、リモコン端末が内蔵する2次電池の出力電圧レベルや充電量が少なくてもカラオケルームとしての利用時間の低下を防止する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、リモコン端末によってカラオケ装置を操作するカラオケシステムとして、例えば、特許文献1に記載のようなカラオケシステムが知られている。特許文献1に記載のカラオケシステムは、カラオケ装置、リモコン端末、及びリモコン端末が内蔵する2次電池に充電するための専用架台などを備えている。また、リモコン端末は、カラオケ装置に赤外線通信によりユーザが所望する演奏予約情報を送信する。さらに、専用架台は、カラオケ装置に接続され、ユーザに関する識別情報を識別し、カラオケシステムへのユーザのログインを認証するための認証手段を有している。
【0003】
また、ネットワークを介してサーバなどにアクセスできる通信装置として、例えば、特許文献2に記載のような通信装置が知られている。特許文献2に記載の通信装置は、内蔵する2次電池の出力電圧レベルや充電量を測定し、測定した出力電圧レベルに応じた送受信可能なデータ量を確認し、送受信するデータ量に対して電池容量が不足している場合には、接続できる状態にないと判定する。
【特許文献1】特開2006−47399号公報(第4頁、図1)
【特許文献2】特許2001−224068号公報(第4頁、図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、カラオケシステムにおいては、例えばカラオケルーム(カラオケを行う部屋)に一台のカラオケ装置及びそのカラオケ装置をカラオケルーム内の離れた位置から操作してカラオケを行う際の利便性向上のために、複数台のリモコン端末が設置され、時間単位でカラオケルームを利用するサービスが普及している。一般的に、カラオケルームを利用する料金体系では、単位時間当たりの利用料に利用時間を乗算した料金が課金されることが多い。
【0005】
ところで、例えばリモコン端末が、カラオケ装置と通信中にリモコン端末が内蔵する2次電池の出力電圧レベルや充電量が少なくなり、カラオケ演奏する予約曲の入力操作や予約曲の確認表示など、リモコン端末を使用したサービスが中断する。そこで、複数のリモコン端末それぞれが内蔵する2次電池の出力電圧レベルや充電量を測定し、測定した出力電圧レベルや充電量に応じてリモコン端末を利用できる時間を算出して、その算出したリモコン端末それぞれの利用できる時間のうち最も短い時間に、カラオケルームが利用可能な時間を合わせることで、リモコン端末を使用したサービスが中断しないようにカラオケルームを利用できるようにすることが考えられる。
【0006】
しかし、上述のようなカラオケシステムにおいては、その利用できる時間が最も短いリモコン端末に合わせてカラオケルームの利用時間が設定されるため、カラオケルームとしての利用可能な時間も短くなるためカラオケを行うときの利便性が悪くなり、カラオケ店として料金収入も少なくなるおそれがある。
【0007】
また、2次電池が満充電になるまでリモコン端末の使用を待てば、満充電になった以降には最大の利用可能時間を設定できるが、その間はカラオケルームを使用できないので、カラオケを行うときの利便性が悪くなる。この場合においても、使用できない間はカラオケ店としての料金収入が得られない。利用者にとっては、カラオケルームを使用できるか否かをカラオケ店に来店した以降に知ることになり、不満を感じる可能性が高くなる。そこで、リモコン端末の2次電池の使用を止めて商用電源で利用することも考えられるが、リモコン端末に電源ケーブルが接続されることになり、リモコン端末の操作性が損なわれるので、カラオケを行うときの利便性が悪くなる。このようにしても、利用者が不満を感じる可能性が高くなり、利用者の不満によって料金収入にも影響する可能性が高くなる。
【0008】
本発明は、このような不具合に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、複数のリモコン端末によってカラオケ装置を操作するカラオケシステムおいて、それぞれのリモコン端末が内蔵する2次電池の出力電圧レベルや充電量が少なくてもカラオケルームとしての利用時間の低下を防止する技術を提供し、カラオケルーム利用者に対してリモコン端末の利便性を維持することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した問題点を解決するためになされた本発明のカラオケシステムは、リモコン端末の電源電圧の供給を、操作手段と表示手段とからなるユーザインタフェース部と、それ以外の本体部とに分け、複数のリモコン端末の全ての本体部に対しては最も消費電力が少なくなる状態を保つ状態になるように電源を供給しつつ、ユーザインタフェース部に対しては、複数のリモコン端末中の一つにだけ電源電圧を供給し、その一つのリモコン端末の2次電池の出力電圧値が所定電圧値以下、もしくは充電量が所定値以下になった場合には、リモコン端末自体の動作が停止する以前に、別のリモコン端末に切り替えることを特徴とする。
【0010】
一般的に、カラオケ用のリモコン端末は、携帯型コンピュータ(ラップトップコンピュータ)と同様に、入力操作が行われないときは、表示手段の一部を構成するLCDバックライトやプラズマディスプレイなど消費電力の多いデバイスの消灯を行うことでリモコンの2次電池の電源消費を抑制し、最も消費電力が少なくなる状態(静止状態)を保つように動作(パワーマネージメント)を行う。このような状態においては、2次電池の電力の消費度合いは減少する。しかし、利用者が曲入力操作を目的とせずに、例えば誤操作などによって1つのキーを押すなどの入力操作が行われた場合には、リモコン端末の制御手段が入力操作があったと判断してパワーマネージメントを解除させることにより、一定期間において通常の動作状態となる。この間は、LCDバックライトも点灯するため、リモコン端末を使用していないにも関わらず、2次電池は急速に電力を消費する。そのため、利用を開始した際には、リモコン端末の利用可能な期間が短くなり、充電中であれば、満充電に至る時間が長くなる。つまり、たとえ利用していないリモコンで端末あっても設置してあれば、例えば、酒に酔った利用者が無意識に触れることによって電力が消費される。そこで、カラオケ装置が、カラオケ装置によるカラオケサービス(例えば、カラオケ曲演奏)の進行に影響しない、カラオケルーム内のリモコン端末だけは、カラオケサービスに影響する直前まで静止状態を継続させ、カラオケサービスに影響するリモコン端末だけを利用者から操作可能とする。
【0011】
前記操作可能なリモコン端末がカラオケサービスに影響するようになる直前に、利用者がその直前まで利用していたリモコン端末と違和感がない状態で、前記静止状態を解除する。すなわち、ユーザインタフェース部に電源を供給し、入力操作可能とし、カラオケサービスに影響する直前の表示状態でLCDバックライトも点灯する。このようにカラオケルームの利用時間の低下を防止し、利用者に対してカラオケサービスの進行を維持することで不満を感じさせない効果を得ることを特徴としている。
【0012】
具体的には、上述のカラオケシステムにおいては、まず、カラオケ装置の出力電圧要求情報送信手段が、複数のリモコン端末それぞれに出力電圧関連情報を送信するよう要求する出力電圧要求情報を第一のカラオケ装置側送信手段を制御して送信させる。また、カラオケ装置の選定手段が、第一のカラオケ装置側受信手段が複数のリモコン端末それぞれから出力電圧関連情報を受信したか否かを判断し、複数の全てのリモコン端末から出力電圧関連情報を受信したと判断した場合に、カラオケ装置側記憶手段が記憶する複数のリモコン端末それぞれの出力電圧関連情報から複数のリモコン端末それぞれのリモコン端末識別情報を順次選定する。カラオケ装置の電源供給可否要求情報送信手段が、選定手段が選定するリモコン端末識別情報によって識別されるリモコン端末へその表示手段及び操作手段に電源電圧を供給するよう要求するための電源供給要求情報を第一のカラオケ装置側送信手段を制御して送信させ、選定手段が選定していないリモコン端末識別情報によって識別される全てのリモコン端末へその全ての表示手段及び操作手段に電源電圧を切断するよう要求するための電源切断要求情報をカラオケ装置側送信手段を制御して送信させる。さらに、リモコン端末の切替制御手段が、リモコン端末側受信手段がカラオケ装置から電源供給要求情報を受信した場合には、切替手段を制御して表示手段及び操作手段に電源電圧を供給させ、一方、リモコン端末側受信手段がカラオケ装置から電源切断要求情報を受信した場合には、切替手段を制御して表示手段及び操作手段に電源電圧を切断させる。また、リモコン側制御手段が、検出手段が電源部の出力電圧の電圧値が所定電圧値以下であることを検出した場合には、リモコン端末側記憶手段が記憶する出力電圧関連情報からリモコン端末識別情報を読み出し、読み出したリモコン端末識別及び検出手段によって検出された電源部の出力電圧の電圧値が所定電圧値以下であることを示す出力電圧不足情報を関連付けて出力電圧不足関連情報としてリモコン端末側送信手段を制御してカラオケ装置に送信させる。また、カラオケ装置側制御手段が、第一のカラオケ装置側受信手段が選定手段によって選定されたリモコン端末識別情報によって識別されるリモコン端末からリモコン端末識別情報及び出力電圧不足関連情報を受信した場合に、選定手段を制御して次のリモコン端末識別情報を選定させる。
【0013】
上記リモコン端末の検出手段が検出するのは、電源部の出力電圧の電圧値とは限らない。以下の公知技術によって、消費電流(特開平05−3633参照)を検出してもよいし、予め測定した回路配線の内部抵抗とからオームの法則を用いて電圧に換算した結果や、充電量(特開平05−191932参照)を検出して充電時間と利用時間との差し引きの演算結果などから出力電圧不足を検出してもよい。
【0014】
このように構成された本発明のカラオケシステムによれば、選定手段が選定するリモコン端末の表示手段及び操作手段だけに電源電圧が供給され、選定手段が選定していない全てのリモコン端末の表示手段及び操作手段には電源電圧が切断される。また、選定手段が選定するリモコン端末の検出手段が電源部の出力電圧の電圧値が所定電圧値以下であることを検出した場合には、出力電圧不足関連情報がカラオケ装置に送信される。すると、選定手段が次のリモコン端末を選定する。したがって、複数のリモコン端末によってカラオケ装置を操作するカラオケシステムおいて、複数台のリモコン端末のうち選定されたリモコン端末の表示手段及び操作手段だけに電源電圧が供給されるので、カラオケルームとして利用できるとともに、残りのリモコン端末の表示手段及び操作手段には電源電圧が切断されるので、残りのリモコン端末の消費電力を低減できる。また、カラオケシステムがリモコン端末の電源部に充電するための専用架台などを備えている場合には、残りのリモコン端末の電源部に充電することができる。さらに、選定されたリモコン端末の電源部の出力電圧の電圧値が所定電圧値以下になると、次のリモコン端末が選定されるので、カラオケルームとしての利用時間の低下を防止できる。
【0015】
また、リモコン端末は、その充電量の多いリモコン端末から順次電源をオンするとよい。具体的には、請求項2に記載のように、選定手段は、カラオケ装置側記憶手段が記憶する複数のリモコン端末それぞれの出力電圧関連情報から複数のリモコン端末それぞれの出力電圧情報が示す出力電圧の電圧値それぞれを比較し、その出力電圧の電圧値が最も大きい出力電圧情報に関連するリモコン端末識別情報から、その出力電圧の電圧値が最も小さい出力電圧情報に関連するリモコン端末識別情報まで順次選定するとよい。
【0016】
このように構成されたカラオケシステムによれば、リモコン端末は、その出力電圧の電圧値が最も大きい出力電圧情報に関連するリモコン端末識別情報から、その出力電圧の電圧値が最も小さい出力電圧情報に関連するリモコン端末識別情報まで順次選定される。つまり、充電量の多い(電圧制御であれば端子電圧が最も高い)リモコン端末から順次電源をオンすることで、利用者によるリモコン端末の利便性を低下させない効果が得られる。例えば、利用予定時間が70分であり、リモコン端末Aの利用可能時間が60分、リモコン端末Bが30分、リモコン端末Cが15分であったとき、充電量が最も多いリモコン端末Aから利用可能にすれば、橋渡しする回数は1回で済む。ところが、順序を考慮せず、例えばB,C,Aの順で橋渡しを行えば、橋渡し回数が2回となり、利用者の利便性は順序を考慮しない場合よりも低くなってしまう。つまり、利用可能なリモコン端末を取り替える回数(橋渡し回数)が少なければ、利便性を低下させない効果が得られる。
【0017】
ところで、一般的に、カラオケ店内には複数のカラオケルームが設けられ、例えばカラオケルームそれぞれに一台のカラオケ装置及びそのカラオケ装置を操作するための複数台のリモコン端末が設置され、複数のカラオルームに設置された複数のカラオケ装置を管理するための管理装置がカラオケ店の受付に設置されている。そして、このようなカラオケ店においてカラオケサービスを利用しようとするユーザは、例えばカラオケルームを管理するカラオケ店の受付けでカラオケルームを利用するための申請をする。すると、カラオケ店の店員が例えばカラオケ店内に設けられた複数のカラオルームから、カラオケ装置及び複数台のリモコン端末が利用できる状態であるカラオケルームを選定して、その選定したカラオケルームへユーザを案内する。そこで、店員がカラオケ装置及び複数台のリモコン端末が利用できる状態であるカラオケルームを選定する際に、カラオケルームに設置されたカラオケ装置から、カラオケ装置及び複数台のリモコン端末が利用できる状態であるか否かを管理装置へ知らせるとよい。
【0018】
具体的には、請求項3に記載のように、管理装置の利用可否要求情報送信手段が、管理装置側受付手段が受け付けた前記利用時間情報と、カラオケ装置を識別するためのカラオケ装置識別情報及び利用可能を示す利用可能情報または利用不可能を示す利用不可能情報のいずれか一方を関連付けた利用可否情報を送信するよう要求するための利用可否要求情報と、を前記管理装置側送信手段を制御して前記複数のカラオケ装置へ送信させる。また、カラオケ装置の算出手段が、カラオケ装置側記憶手段が記憶する出力電圧関連情報それぞれから出力電圧情報を抽出し、その抽出した出力電圧情報それぞれが示す出力電圧値に基づいてカラオケ装置の利用可能時間を算出する。さらに、カラオケ装置側制御手段は、第二のカラオケ装置側受信手段が管理装置から利用時間情報と、利用可否情報とを受信した場合に、算出手段によって算出された利用可能時間と利用時間情報が示す利用時間とを比較し、算出された利用可能時間が利用時間より大きいか否かを判断し、算出された利用可能時間が利用時間と同一または大きいと判断した場合には、カラオケ装置側記憶手段が記憶するカラオケ装置識別情報及び利用可能情報と、利用可能時間情報として算出された利用可能時間を示す利用可能時間情報とを含めて第ニのカラオケ装置側送信手段を制御して管理装置に送信させ、一方、算出された利用可能時間が利用時間より小さいと判断した場合には、カラオケ装置側記憶手段が記憶するカラオケ装置識別情報及び利用不可能情報を第ニのカラオケ装置側送信手段を制御して管理装置に送信させる。また、管理装置のカラオケ装置選定手段が、管理装置受信手段が複数の全てのカラオケ装置それぞれから利用可能情報または利用不可能情報のいずれか一方を受信した場合に、利用可能情報を受信したか否かを判断し、利用可能情報を受信したと判断した場合には、受信した全ての利用可能情報それぞれと含めて受信した利用可能時間情報それぞれが示す利用可能時間を比較し、最も小さい利用可能時間を示す一つの利用可能時間情報と含めて受信したカラオケ装置識別情報を選定する。
【0019】
このように構成されたカラオケシステムによれば、カラオケ装置は、複数のリモコン端末の電源部それぞれの出力電圧値に基づいて利用可能時間を算出して、その算出した利用可能時間が、管理装置から送信されたユーザが要求する利用時間と同一または大きければ利用可能情報と、利用可能時間情報を管理装置に送信する。一方、その算出した利用可能時間が、管理装置から送信されたユーザが要求する利用時間より小さければ利用不可情報を管理装置に送信する。また、管理装置は、受信した利用可能時間情報それぞれが示す利用可能時間を比較し、最も小さい利用可能時間を有するカラオケ装置を選定する。つまり、ユーザが要求する利用時間よりは大きいが、ユーザが要求する利用時間に最も近い利用可能時間を有するカラオケ装置を選定する。一例を挙げると、ユーザが要求する利用時間が例えば1時間であり、その1時間を超える利用可能時間を有するカラオケ装置が例えば2台あり、それぞれのカラオケ装置が有する利用可能時間が例えば1.5時間、2.2時間時間とした場合には、1.5時間の利用可能時間を有するカラオケ装置を選定するといった具合である。すなわち、次のユーザが要求する利用時間が例えば2時間であった場合には、2.2時間の利用可能時間を有するカラオケ装置の利用が可能となる。なお、先のユーザに例えば2.2時間の利用可能時間を有するカラオケ装置を選定した場合には、次のユーザには、カラオケ装置の利用ができなくなる。よって、ユーザが要求する利用時間に最も近い利用可能時間を有するカラオケ装置を選定することによって、次のユーザに対応できるカラオケ装置の台数を増やすことができるのである。
【0020】
したがって、リモコン端末の利用可能時間が、ユーザがカラオケルームを利用しようとする利用時間と同一または大きければ、カラオケ装置及び複数台のリモコン端末が利用できる状態であるとして、カラオケ装置それぞれから管理装置へ知らせることができる。また、算出したリモコン端末の利用可能時間が、ユーザがカラオケルームを利用しようとする利用時間より小さければ、カラオケ装置及び複数台のリモコン端末が利用できる状態でないとして、カラオケ装置それぞれから管理装置へ知らせることができる。また、ユーザが要求する利用時間より大きい用可能時間を有するカラオケ装置が複数存在する場合には、ユーザが要求する利用時間に最も近い利用可能時間を有するカラオケ装置が選定されるので、次のユーザに対応できるカラオケ装置の台数を増やすことができる。
【0021】
また、ユーザを認証し、管理装置へのログインを許可するカラオケシステムにおいて、選定されたリモコン端末の出力電圧値が所定電圧値以下になり、次のリモコン端末が選定される際に、ログインされている登録ユーザに関する識別情報も併せて、その選定されるリモコン端末に移し替えるとよい。
【0022】
具体的には、請求項4に記載のように、管理装置の認証手段が、管理装置へのログインが許可されるユーザである登録ユーザを、管理装置側受信手段がカラオケ装置から送信されたユーザに関する識別情報及びパスワード情報を含む認証要請情報を受信した場合に、認証要請情報によって認証し、その認証した登録ユーザに対して管理装置へのログインを許可する。また、カラオケ装置の表示可否要求情報送信手段が、選定手段が選定するリモコン端末識別情報によって識別されるリモコン端末へカラオケ装置側記憶手段が記憶する登録ユーザに関する識別情報及び表示手段に登録ユーザに関する識別情報を表示するよう要求するための表示要求情報を第一のカラオケ装置側送信手段を制御して送信させ、選定手段が選定していないリモコン端末識別情報によって識別される全てのリモコン端末へその全ての表示手段に登録ユーザに関する識別情報を表示しないよう要求するための非表示要求情報をカラオケ装置側送信手段を制御して送信させる。さらに、リモコン端末の表示制御手段が、リモコン端末側受信手段がカラオケ装置から登録ユーザに関する識別情報及び表示要求情報を受信した場合には、表示手段を制御して登録ユーザに関する識別情報を表示させ、一方、リモコン端末側受信手段が非表示要求情報を受信した場合には、表示手段を制御して登録ユーザに関する識別情報を表示させない。
【0023】
このように構成されたカラオケシステムによれば、選定手段が選定するリモコン端末の表示制御手段が、表示手段を制御して登録ユーザに関する識別情報を表示させ、選定手段が選定していないリ全てのリモコン端末の表示制御手段が、表示手段を制御して登録ユーザに関する識別情報を表示させない。したがって、ユーザを認証し、管理装置へのログインを許可するカラオケシステムにおいて、選定されたリモコン端末の出力電圧値が所定電圧値以下になり、次のリモコン端末が選定される際に、ログインされている登録ユーザに関する識別情報も併せて、その選定されるリモコン端末に移し替えることができる。また、次のリモコン端末が選定される際に、ログインされている登録ユーザに関する識別情報も併せて、その選定されるリモコン端末に自動的に移し替えられるので、ユーザにとっては、ログアウト操作する手間やログイン操作する手間が掛からない。
【0024】
また、管理装置側においてカラオケ装置選定手段によって選定されたカラオケ装置が設置されている部屋の識別情報が表示されるとよい。具体的には、請求項5に記載のように、管理装置は、さらに複数のカラオケ装置それぞれが設置されている部屋を識別するための部屋識別情報及び前記部屋に設置されているカラオケ装置のカラオケ装置識別情報を関連付けて記憶する管理装置記憶手段と各種情報を表示可能な管理装置側表示手段と、カラオケ装置選定手段によって選定されたカラオケ装置識別情報に関連する部屋識別情報を管理装置側表示手段を制御して表示させる管理装置側表示制御手段とを備えるとよい。
【0025】
このように構成されたカラオケシステムによれば、利用者の利用予定時間よりも、リモコン端末の利用可能時間の合計が大きく、かつ、最も近い時間の部屋を管理装置の表示手段に表示させられるので、管理者がカラオケルーム利用者に対し、カラオケを行うときの利便性が悪くならない部屋を提供できる効果が得られるので、以下に説明するカラオケ店の料金収入も損なわせない可能性もある。例えば、カラオケ店において、ある時点での部屋Dの利用可能時間は2時間、部屋Eは30分、部屋Fは15分、利用料金は10円/1分だった場合に、利用予定時間が20分の利用者Gが来店したとき、上記アルゴリズムに基づいて部屋が選択表示されれば、利用者Gは部屋Eに案内される。その直後に、利用予定時間1時間の利用者Hが来店しても、部屋Dに案内可能であるから、利用者G、及び利用者Hとも、カラオケルームが利用できるから、利用者ごとにカラオケを行うときの利便性が維持された効果が得られる。利用者G、及び利用者Hから得られる利用料金を1時間後に計算すると、それぞれ200円、600円、合計800円となる。ところが、上記アルゴリズムを用いずに利用者Gを部屋Dへ案内すると、その直後に来店した利用者Hは同店においてカラオケサービスを利用することはできないので、利用者Gのカラオケを行う利便性が損なわれ、利用者Gは他店へ移動してしまう可能性が高い。よって、利用者Gの利用時間は20分であるから、カラオケ店が1時間後に得られる料金収入は、200円にしかならない可能性が高くなる。つまり、利用者の利用予定時間よりも、リモコン端末の利用可能時間の合計が大きく、かつ、最も近い時間の部屋を管理装置の表示手段に表示させられるようにすれば、利用者の利用予定時間と部屋の利用可能時間とが対応付けられるので、無駄の少ない部屋利用が可能となり、利用者毎にカラオケを行う利便性が維持される効果が得られ、カラオケ店の料金収入も損なわれない可能性がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[カラオケシステム1の構成の説明]
図1は、カラオケシステム1の全体構成を示すブロック図である。
【0027】
カラオケシステム1は、図1に示すように、カラオケを利用するユーザから指定された楽曲のカラオケ演奏を行う複数のカラオケ装置4と、複数のカラオケ装置4を管理するための管理装置2と、一つのカラオケ装置4を操作するための複数のリモコン端末5と、リモコン端末が内蔵する2次電池に充電するためのクレードル6と、複数のカラオケ装置4と管理装置2とを結ぶ通信のためのLAN100とを備える。以下、管理装置2、カラオケ装置4、リモコン端末5、クレードル6の順に説明する。
【0028】
[管理装置2の構成の説明]
管理装置2には、管理装置2全体を制御するための制御部2aが備えられている。制御部2aは、インタフェース部2cを介してLAN100に接続されており、インタフェース部2cを介して複数のカラオケ装置4と通信することができる。また、制御部2aには、記憶手段としてのハードディスク(HDD)2b、表示部2fでの表示を制御する映像制御部2e、複数のキースイッチからなり、及び曲の予約操作等を行うための操作部2gからの信号を処理する操作処理部2hが接続されている。なお、制御部2aは、後述する各種処理を実行する。
【0029】
このうち、HDD2bには、図3(a)に例示するように、利用可能時間関連データを記憶する利用可能時間関連データメモリ領域81、部屋番号関連データを記憶する部屋番号関連データメモリ領域82、管理装置2を識別するための管理装置番号データを記憶する管理装置番号データメモリ領域83、管理装置2が管理するカラオケ装置4のカラオケ装置番号データを記憶するカラオケ装置番号データメモリ領域84、及び利用者データを記憶する利用者データメモリ領域85が設けられている。以下、利用可能時間関連データ、部屋番号関連データ、カラオケ装置データ番号、利用者データの順に説明する。
【0030】
(イ)利用可能時間関連データとは、管理装置2が管理する複数のカラオケ装置4のカラオケ装置番号及びカラオケ装置4の利用可能時間を関連付けたデータである。この利用可能時間関連データは、図3(b)に示すように、カラオケ装置4のカラオケ装置番号(1〜n)の数値「1〜n」、及び利用可能時間(A1〜An)が関連付けられて利用可能時間関連データメモリ領域81に記憶されている。一例を挙げると、カラオケ装置4のカラオケ装置番号(1)の数値「1」、及び利用可能時間(A1)が関連付けられて利用可能時間関連データメモリ領域81(1)に記憶されている。
【0031】
(ロ)部屋番号関連データとは、カラオケ装置4が設置されている部屋を識別するための部屋番号及びカラオケ装置4のカラオケ装置番号を関連付けたデータである。この部屋番号関連データは、図3(c)に示すように、カラオケ装置4のカラオケ装置番号(1〜n)の数値「1〜n」、及び部屋番号(B1〜Bn)が関連付けられて部屋番号関連データメモリ領域82に記憶されている。一例を挙げると、カラオケ装置4のカラオケ装置番号(1)の数値「1」、及び部屋番号(B1)が関連付けられて部屋番号関連データメモリ領域82(1)に記憶されている。
【0032】
(ハ)カラオケ装置番号データとは、管理装置2が管理するカラオケ装置4のカラオケ装置番号を示すデータである。このカラオケ装置番号データは、図3(d)に示すように、カラオケ装置4のカラオケ装置番号(1〜n)の数値「1〜n」がカラオケ装置番号データメモリ領域84に記憶されている。一例を挙げると、カラオケ装置番号(1)に対応するカラオケ装置番号データは、カラオケ装置番号(1)の数値「1」がカラオケ装置番号データメモリ領域84(1)へ記憶されている。
【0033】
(ニ)利用者データとは、カラオケサービスを利用するユーザを識別するためのユーザID及びユーザが管理装置2へのログインを許可されるためのパスワードを関連付けたデータである。この利用者データは、図3(e)に示すように、ユーザIDの番号(1〜n)の数値「1〜n」、及びパスワード(C1〜Cn)が関連付けられて利用者データメモリ領域85に記憶されている。一例を挙げると、ユーザIDの番号(1)の数値「1」、及びパスワード(C1)が関連付けられて利用者データメモリ領域85(1)に記憶されている。
【0034】
なお、制御部2aが「利用可否要求情報送信手段」及び「カラオケ装置選定手段」に相当し、操作部2g及び操作処理部2hが「管理装置側受付手段」に相当し、表示部2fが「管理装置側表示手段」に相当する。また、映像制御部2eが「管理装置側表示制御手段」に相当し、HDD2bが「管理装置側記憶手段」に相当し、インタフェース部2cが「管理装置側受信手段」及び「管理装置側送信手段」に相当する。
【0035】
[カラオケ装置4の構成の説明]
カラオケ装置4は、図1に示すように、カラオケ装置4全体の作動を制御する制御部12、カラオケ装置4をLAN100に接続するためのインタフェース部14、演奏楽曲の伴奏内容及び歌詞を示す楽曲データや映像データ等のコンテンツデータ、カラオケ装置4が作動するためのプログラム等を記憶するハードディスク(HDD)16、複数のキースイッチからなり、曲の予約操作等を行うための操作部18、リモコン端末5と赤外線信号で通信を行う双方向の赤外線通信規格(IrDAControl(登録商標))、又はリモコン端末5とカラオケ装置4との二者間において予め設定された無線通信条件(例えば、無線LANなど)に従って通信するための無線通信部20、操作部18からの信号を処理する操作処理部22、マイクロフォン26、HDD16に記憶された演奏データ(MIDIデータ)に基づく演奏再生を行うMIDI音源30、MIDI音源30から出力されたデジタル信号から演奏楽曲のオーディオ信号(音響、音声に関する信号)を生成し、生成されたオーディオ信号及びマイクロフォン26から入力されたオーディオ信号を増幅してスピーカ28へ出力する音声制御部24、画像データを一時的に記憶するビデオRAM32、ビデオRAM32に記憶された画像データに基づく映像の再生を制御する映像再生部34、映像再生部34により再生される映像のモニタ36での表示を制御する映像制御部38などを備えている。なお、制御部12は、後述する各種処理を実行する。
【0036】
このうち、HDD16には、図4(a)に例示するように、楽曲データを記憶する楽曲データメモリ領域41、検出電圧関連データを記憶する検出電圧関連データメモリ領域42、利用可能時間換算表データを記憶する利用可能時間換算表データメモリ領域43、カラオケ装置番号データを記憶するカラオケ装置番号データメモリ領域44、管理装置番号データを記憶する管理装置番号データメモリ領域45、及びリモコン端末番号データを記憶するリモコン端末番号データメモリ領域46が設けられている。以下、検出電圧関連データ、利用可能時間換算表データ、リモコン端末番号データについて順に説明する。
【0037】
(ホ)検出電圧関連データとは、リモコン端末5を識別するためのリモコン端末番号、リモコン端末5の充電状態を示す充電状態フラグ、リモコン端末5の利用可能時間、及びリモコン端末5の利用可能時間が大きい方から小さい方へ順位付けられた順番を示す順番mを関連付けたデータである。この検出電圧関連データは、図4(b)に示すように、リモコン端末5のリモコン端末番号(1〜n)の数値「1〜n」、充電状態フラグ(E1〜En)、利用可能時間(F1〜Fn)、及び順番m(M1〜Mn)が関連付けられて検出電圧関連データメモリ領域42へ記憶されている。一例を挙げると、リモコン端末5のリモコン端末番号(1)の数値「1」、充電状態フラグ(E1)、利用可能時間(F1)、及び順番m(M1)が関連付けられて検出電圧関連データメモリ領域42(1)へ記憶されている。
【0038】
(ヘ)利用可能時間換算表データとは、充電状態フラグが示す識別子に応じて利用可能時間を換算するための換算表を示すデータである。この利用可能時間換算表データは、図4(c)に示すように、充電状態フラグが示す識別子の番号(0〜n)の数値「0〜n」及び利用可能時間(H1〜Hn)が関連付けられて利用可能時間換算表データメモリ領域43に記憶されている。一例を挙げると、充電状態フラグが示す識別子の番号(0)の数値「0」及び利用可能時間(H1)が関連付けられて利用可能時間換算表データメモリ領域43(1)に記憶されている。
【0039】
(ト)リモコン端末番号データとは、管理装置2が管理するリモコン端末5のリモコン端末番号を示すデータである。このリモコン端末番号データは、図3(d)に示すように、リモコン端末5のリモコン端末番号(1〜n)の数値「1〜n」がリモコン端末番号データメモリ領域46に記憶されている。一例を挙げると、リモコン端末番号(1)に対応するリモコン端末番号データは、リモコン端末番号(1)の数値「1」がリモコン端末番号データメモリ領域46(1)へ記憶されている。
【0040】
なお、HDD16が「カラオケ装置側記憶手段」に相当し、制御部12が「出力電圧要求手段」、「記憶制御手段」、「選定手段」、「電源供給可否要求情報送信手段」、「カラオケ装置側制御手段」、「算出手段」、及び「表示可否要求情報送信手段」に相当する。さらに、インタフェース部14が「第二のカラオケ装置側受信手段」、及び「第二のカラオケ装置側送信手段」に相当し、無線通信部20が「第一のカラオケ装置側送信手段」、及び「第一のカラオケ装置側受信手段」に相当する。
【0041】
[リモコン端末5の構成の説明]
リモコン端末5は、図1に示すように、リモコン端末5全体の作動を制御する制御部52、双方向の赤外線通信規格(IrDAControl)又はリモコン端末5とカラオケ装置4との二者間において予め設定された無線通信条件(例えば、無線LANなど)に従ってカラオケ装置4に無線信号で通信する無線通信部54、リモコン端末5が作動するためのプログラム等の各種情報を記憶するメモリ56、表示部58の表示領域に沿って設置されるタッチパネル及び複数のキースイッチからなり、利用者からの操作を受け付ける操作部60、操作部60からの信号を処理する操作処理部62、画像データを一時的に記憶するビデオRAM64、ビデオRAM64に記憶された画像データの表示部58での表示を制御する映像制御部66、リモコン端末5に電源先圧を供給するための充電池70、充電池70の充電状態を検出するための検出部69、リモコン端末5がクレードル6に設置された際にリモコン端末がクレードル6を介してLAN100に接続するためのUSB制御部68などを備えている。なお、制御部52は、後述する各種処理を実行する。
【0042】
このうち、メモリ56には、図5(a)に例示するように、充電中検出電圧関連データを記憶する充電中検出電圧関連データメモリ領域71、放電中検出電圧関連データを記憶する放電中検出電圧関連データメモリ領域72、リモコン端末番号データを記憶するリモコン端末番号データメモリ領域73、カラオケ装置番号データを記憶するカラオケ装置番号データメモリ領域74、管理装置番号データを記憶する管理装置番号データメモリ領域75、ログインデータを記憶するログインデータメモリ領域76、及び予約データを記憶する予約データメモリ領域77が設けられている。以下、充電中検出電圧関連データ、放電中検出電圧関連データ、ログインデータ、予約データについて順に説明する。
【0043】
(チ)充電中検出電圧関連データ
充電中検出電圧関連データとは、検出部69が検出した充電池70の充電電流値、端子電圧値、及び制御部52が決定した充電状態フラグを関連付けたデータである。この充電中検出電圧関連データは、図5(b)に示すように、リモコン端末5のリモコン端末番号(1〜n)の数値「1〜n」、充電電流値(J1〜Jn)、端子電圧値(K1〜Kn)、及び充電状態フラグ(L1〜Ln)が関連付けられて充電中検出電圧関連データメモリ領域71へ記憶されている。一例を挙げると、リモコン端末5のリモコン端末番号(1)の数値「1」、充電電流値(J1)、端子電圧値(K1)、及び充電状態フラグ(L1)が関連付けられて充電中検出電圧関連データメモリ領域71(1)へ記憶されている。
【0044】
(リ)放電中検出電圧関連データ
放電中検出電圧関連データとは、検出部69が検出した充電池70の充電電流値、端子電圧値、及び制御部52が決定した放電状態フラグを関連付けたデータである。この放電中検出電圧関連データは、図5(c)に示すように、リモコン端末5のリモコン端末番号(1〜n)の数値「1〜n」、充電電流値(P1〜Pn)、端子電圧値(Q1〜Qn)、及び放電状態フラグ(R1〜Rn)が関連付けられて放電中検出電圧関連データメモリ領域72へ記憶されている。一例を挙げると、リモコン端末5のリモコン端末番号(1)の数値「1」、充電電流値(P1)、端子電圧値(Q1)、及び放電状態フラグ(R1)が関連付けられて放電中検出電圧関連データメモリ領域72(1)へ記憶されている。
【0045】
(ヌ)ログインデータ
ログインデータとは、管理装置2へのログインを許可された登録ユーザのユーザIDデータである。このログインデータは、図5(d)に示すように、ユーザIDの番号(1〜n)の数値「1〜n」がログインデータメモリ領域76に記憶されている。一例を挙げると、ユーザIDの番号(1)に対応するログインデータは、ユーザIDの番号(1)の数値「1」がログインデータメモリ領域76(1)へ記憶されている。
【0046】
(ル)予約データ
予約データとは、カラオケ演奏するためにユーザによって予約された予約順位及び予約された曲番号を関連付けたデータである。この予約データは、図5(e)に示すように、予約番号(1〜n)の数値「1〜n」、及び曲番号(T1〜Tn)が関連付けられて予約データメモリ領域77に記憶されている。一例を挙げると、予約番号(1)の数値「1」、及び曲番号(T1)が関連付けられて予約データメモリ領域77(1)に記憶されている。
【0047】
次に、充電池70の出力電圧を検出する構成と、操作部60及び表示部58に電源電圧を供給する構成について説明する。図2は、充電池70の出力電圧を検出する構成と、操作部60及び表示部58に電源電圧を供給する構成を示すブロック図である。
【0048】
まず、充電池70の出力電圧を検出する構成は、図2に示すように、充電池70、検出部69、制御部52を有する。また、制御部52が、A/D変換部52a及び充電量計測部52bを備えている。検出部69が充電池70の充電電流値、及び端子電圧値をアナログ形式の信号として検出し、制御部12へ出力する。そのアナログ形式の充電電流値、及び端子電圧値の信号を制御部52のA/D変換部52aがデジタル形式の充電電流値、及び端子電圧値の信号に変換し、充電量計測部52bへ出力する。充電量計測部52bは、デジタル形式の充電電流値、及び端子電圧値の信号に基づいて充電状態フラグ及び放電状態フラグを出力する。例えば、リモコン端末5がクレードル6に設置され、クレードル6の電源部から充電池70に充電されている際に、充電量計測部52bが、端子電圧値の信号が4Vを示している場合は充電状態フラグとして数値「0」と決定し、端子電圧値の信号が4.4Vを示している場合は充電状態フラグとして数値「1」と決定し、端子電圧値の信号が4.6Vを示している場合は充電状態フラグとして数値「2」と決定し、端子電圧値の信号が4.8Vを示している場合は充電状態フラグとして数値「3」と決定し、端子電圧値の信号が4.8V以上を示している場合は充電状態フラグとして数値「4」と決定する。つまり、充電状態フラグの数値が大きい方が、数値が小さい方より、充電量が大きいことを示している。一方、例えばリモコン端末5がクレードル6から取り外され、クレードル6の電源部から充電池70に充電されていない際に、充電量計測部52bが、端子電圧値の信号が4.2V〜4.8Vを示して場合は放電状態フラグとして数値「1」と決定し、端子電圧値が4.2V以下の場合は放電状態フラグとして数値「0」と決定する。つまり、放電状態フラグの数値が大きい方が、数値が小さい方より、充電量が大きいことを示している。また、制御部52は、リモコン端末5がクレードル6に設置され、クレードル6の電源部から充電池70に充電されている際に、充電電流を検出可能に構成されている。
【0049】
次に、操作部60及び表示部58に電源電圧を供給する構成は、図2に示すように、制御部52、操作部60、表示部58を有する。また、制御部52が、操作部60及び表示部58に二次電源を供給するか、もしくは切断する構成(図示せず)を有している。つまり、制御部52は、操作部60及び表示部58に二次電源を供給するか、もしくは切断するかを制御できる。
【0050】
なお、操作部60及び操作処理部62が「操作手段」、及び「認証要請情報受付手段」に相当し、表示部58が「表示手段」に相当し、映像制御部66が「表示制御手段」に相当する。また、制御部52が「計測手段」、「検出手段」、「切替手段」、「切替制御手段」、及び「リモコン側制御手段」に相当し、無線通信部54が「リモコン端末側受信手段」、及び「リモコン端末側送信手段」に相当し、充電池70が「電源部」に相当する。
【0051】
[クレードル6の構成の説明]
クレードル6は、図2に示すように、リモコン端末5がクレードル6に設置された際に、リモコン端末5の充電池70に充電するための電源6a、及びリモコン端末5のUSB制御部68に接続するためのUSB−LAN変換部6bなどを備えている。また、このUSB−LAN変換部6bはLAN100に接続されている。そのため、クレードル6にリモコン端末5が設置されると、リモコン端末5がLAN100を介してカラオケ装置4と接続される。このことにより、カラオケ装置4は、リモコン端末5がクレードル6に設置されたことを検出可能となる。
【0052】
[カラオケシステム1の全体処理の概要説明]
以下に、カラオケシステム1の全体処理の概要を図11のシグナルフロー図に基づいて説明する。図11においては、1台の管理装置2、1台のカラオケ装置4、及び3台のリモコン端末5を備えるカラオケシステム1を例示している。このうち3台のリモコン端末5をリモコンA,リモコンB、リモコンCとも称する。本処理は、管理装置2、カラオケ装置4、及び3台のリモコン端末5が起動されている場合に実行される。図11は、カラオケシステム1の全体処理の概要を示すシグナルフロー図である。
【0053】
なお、図11においては、管理装置2とカラオケ装置4との間の矢印(実線)は、インタフェース部2cと、LAN100と、インタフェース部14とを介した通信を示す。また、リモコン端末5とカラオケ装置4との間の矢印(実線)は、それぞれの無線通信部20,54を介した無線通信、もしくはリモコン端末5がクレードル6に接続されている場合には、USB制御部68と、USB−LAN変換部6bと、LAN100、インタフェース部14とを介した通信を示す。また、通信時にお互いを特定する情報(例えば、LANや無線LANであればIPアドレス、赤外線通信であれば、識別IDなど)は、予め、各装置の記憶手段(HDD16、HDD2b、メモリ56)に記憶されており、各装置の制御手段(制御部12、制御部2a、制御部52)が通信相手に応じて前記特定する情報を読み出すことで通信相手を特定できる。さらに、装置間を接続しない矢印(実線)は、各装置内部での情報処理を示し、矢印(破線)は人を介した処理を示す。なお、カラオケサービス利用時の人を介した処理(ログイン指示、ログアウト指示、曲リクエスト指示など)については、図示していない。また、リモコンCは、充電池70が完全放電状態で通信不能の状態を示す。リモコンCは通信不能の状態のため利用不能であり、カラオケ装置4はリモコンCを選定しない。よって、以下の説明においては、リモコンCを除いて説明する。
【0054】
まず、2台のリモコンA及びリモコンBそれぞれは、上述した[リモコン端末5の構成の説明]欄で説明したように検出部69が検出した充電池70の充電電流値及び端子電圧値に基づいて決定した充電状態フラグを示すデータを、矢印(1)及び矢印(1’)に示すように、カラオケ装置4へ送信する。本処理については、後述する[リモコン端末5の電圧検出処理の説明]欄において説明する。
【0055】
リモコンA及びリモコンBそれぞれの充電状態フラグを示すデータを受信したカラオケ装置4は、リモコンA及びリモコンBそれぞれにおける充電状態フラグから利用可能時間を抽出し、抽出した利用可能時間が大きい順にリモコンA及びリモコンBそれぞれに対して順番mを付与する。本処理については、後述する[カラオケ装置4の電圧検出処理の説明]欄において説明する。
【0056】
次に、管理装置2において利用予定時間T2が入力された場合に、管理装置2は、矢印(2)に示すように、利用予定時間T2及び利用可否要求を示すデータを管理装置2が管理する全てのカラオケ装置4へ送信する。なお、図11においては、管理装置2が管理する全てのカラオケ装置4のうちの1台だけを示している。本処理については、後述する[管理装置2の選定処理の説明]欄において説明する。
【0057】
利用予定時間T2及び利用可否要求を示すデータを受信したカラオケ装置4は、リモコンA及びリモコンBそれぞれにおける利用可能時間を加算した利用可能時間T1が利用予定時間T2と同一または大きいと判断した場合には、矢印(3)に示すように、利用可能時間T1を示すデータを管理装置2へ送信する。本処理については、後述する[カラオケ装置4の選定処理の説明]欄において説明する。
【0058】
利用可能時間T1を示すデータを受信した管理装置2は、利用可能時間T1を受信した全てのカラオケ装置4における利用可能時間が最も小さいカラオケ装置4を選定し、矢印(4)に示すように、準備要求を示すデータを前記選定したカラオケ装置4へ送信する。本処理については、後述する[管理装置2の選定処理の説明]欄において説明する。
【0059】
準備要求を示すデータを受信したカラオケ装置4は、矢印(5)に示すように、二次電源オンする指示データを上述した順番mの数値「1」を示すリモコン端末5へ送信する。リモコン端末5は、本実施形態ではリモコンBである。本処理については、後述する[カラオケ装置4の選定処理の説明]欄において説明する。
【0060】
二次電源オンする指示データを受信したリモコンBは、操作部60及び表示部58に二次電源を供給する。本処理については、後述する[リモコン端末5の演奏ログアウト処理の説明]欄において説明する。なお、管理者は、矢印(5’)に示すように、利用者を利用可能なカラオケ装置4が設置された部屋へ案内する。
【0061】
そして、リモコンBにおいてログイン情報(ユーザID,パスワード)が入力された場合に、リモコンBは、矢印(6)に示すように、ログイン情報を示すデータをカラオケ装置4へ送信する。本処理については、後述する[リモコン端末5のログイン処理の説明]欄において説明する。
【0062】
ログイン情報を示すデータを受信したカラオケ装置4は、矢印(7)に示すように、ログイン情報を示すデータを管理装置2へ送信する。本処理については、後述する[カラオケ装置4のログイン処理の説明]欄において説明する。
【0063】
ログイン情報を示すデータを受信した管理装置2は、ログイン情報を登録されているユーザID及パスワードと照合することで、ログインを要求してきたユーザの認証の可否を判断する。そして、管理装置2は、矢印(8)に示すように、認証した場合にユーザIDを示すデータをログインを要求したカラオケ装置4へ送信する。本処理については、後述する[管理装置2のログイン処理の説明]欄において説明する。
【0064】
ユーザIDを示すデータを受信したカラオケ装置4は、矢印(9)に示すように、ユーザIDを示すデータをログインを要求したリモコンBへ送信する。本処理については、後述する[リモコン端末5のログイン処理の説明]欄において説明する。
【0065】
次に、リモコンBにおいて曲リクエスト(選曲番号)が受け付けられた場合に、リモコンBは、矢印(10)に示すように、曲リクエストを示すデータをカラオケ装置4へ送信する。本処理については、後述する[リモコン端末5の演奏ログアウト処理の説明]欄において説明する。
【0066】
曲リクエストを示すデータを受信したカラオケ装置4は、曲リクエストに対応する楽曲データを演奏再生する。本処理については、後述する[カラオケ装置4の演奏ログアウト処理の説明]欄において説明する。
【0067】
次に、リモコンBが、矢印(11)に示すように、リモコンBの放電状態フラグ、及びログイン情報などの橋渡し情報を示すデータをカラオケ装置4へ送信する。本処理については、後述する[リモコン端末5の演奏ログアウト処理の説明]欄において説明する。
【0068】
リモコン端末番号、放電状態フラグ、及び橋渡し情報を示すデータを受信したカラオケ装置4は、矢印(12)に示すように、二次電源オンする指示データ及び上述の橋渡し情報を示すデータを上述した順番mの数値「m」に数値「1」を加算した数値「m+1」の順番に対応するリモコン端末5へ送信する。この場合のリモコン端末5は、リモコンAである。また、カラオケ装置4は、矢印(12’)に示すように、二次電源オフする指示データを上述した順番mに対応するリモコン端末5へ送信する。この場合のリモコン端末5は、リモコンBである。本処理については、後述する[カラオケ装置4の演奏ログアウト処理の説明]欄において説明する。
【0069】
二次電源オンする指示データ及び上述の橋渡し情報を示すデータを受信したリモコンAは、上述の橋渡し情報を記憶し、操作部60及び表示部58に二次電源を供給する。このことにより、リモコンAは、リモコンBに代わって、曲リクエスト(選曲番号)を受け付ける可能となる。本処理については、後述する[リモコン端末5の演奏ログアウト処理の説明]欄において説明する。
【0070】
次に、リモコンAにおいてログアウト情報が入力された場合に、リモコンAは、矢印(13)に示すように、ログアウト情報を示すデータをカラオケ装置4へ送信する。本処理については、後述する[リモコン端末5の演奏ログアウト処理の説明]欄において説明する。
【0071】
ログアウト情報を示すデータを受信したカラオケ装置4は、矢印(14)に示すように、ログアウト情報を示すデータを管理装置2へ送信する。本処理については、後述する[カラオケ装置4の演奏ログアウト処理の説明]欄において説明する。
【0072】
ログアウト情報を示すデータを受信した管理装置2は、ログアウト情報に基づいてユーザIDに対応した登録ユーザをログアウトする。本処理については、後述する[管理装置2の演奏ログアウト処理の説明]欄において説明する。
【0073】
[リモコン端末5の電圧検出処理の説明]
以下に、リモコン端末5の制御部52により実行される電圧検出処理の処理手順を図6(a)のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、リモコン端末5が起動されている場合に実行される。図6(a)は、リモコン端末5の制御部52が実行する「リモコン端末5の電圧検出処理」の手順を示すフローチャートである。
【0074】
まず、リモコン端末5がカラオケ装置4と対応つけられているか否かを判断する(S610)。「リモコン端末5がカラオケ装置4と対応つけられる」とは、「リモコン端末5とカラオケ装置4とを通信可能にする」ことを指す。リモコン端末5がユーザに貸与されると、ユーザは指定されたカラオケ装置4との通信を確認して、リモコン端末5がそのカラオケ装置4に対応つける。つまり、リモコン端末5とカラオケ装置4とが通信可能か否かを判断する。そして、リモコン端末5がカラオケ装置4と対応つけられていないと判断した場合には(S610:NO)、リモコン端末5がカラオケ装置4と対応つけられるまで待機し、リモコン端末5がカラオケ装置4と対応つけられたと判断した場合には(S610:YES)、S620の処理へ移行する。
【0075】
S620の処理においては、クレードル6にリモコン端末5が設置されているか否かを判断する(S610)。具体的には、上述した[リモコン端末5の構成の説明]欄で説明したように、リモコン端末5がクレードル6に設置され、クレードル6の電源部から充電池70に充電されている際に、制御部52が充電電流を検出する。そして、クレードル6にリモコン端末5が設置されていると判断した場合には(S620:YES)、S630の処理へ移行する。一方、クレードル6にリモコン端末5が設置されていないと判断した場合には(S620:NO)、S610の処理へ戻る。
【0076】
S630の処理においては、操作部60及び表示部58に供給している二次電源をオフにする。具体的には、上述した[リモコン端末5の構成の説明]欄で説明したように、制御部52が、操作部60及び表示部58に供給している二次電源を切断する。S630の処理が終了したらS640の処理へ移行する。
【0077】
S640の処理においては、充電池70の出力電圧を検出し、充電状態フラグを決定する。具体的には、上述した[リモコン端末5の構成の説明]欄で説明したように、検出部69が検出した充電池70の充電電流値、及び端子電圧値に基づいて充電状態フラグを制御部52が決定する。S640の処理が終了したらS650の処理へ移行する。
【0078】
S650の処理においては、S640の処理において検出した出力電圧、決定した充電状態フラグをメモリ56の充電中検出電圧関連データメモリ領域71へ記憶する。S650の処理が終了したらS660の処理へ移行する。
【0079】
S660の処理においては、カラオケ装置4によって送信された充電状態フラグの要求情報を受信したか否かを判断する。そして、充電状態フラグの要求情報を受信したと判断した場合には(S660:YES)、S670の処理へ移行する。一方、充電状態フラグの要求情報を受信していないと判断した場合には(S660:NO)、S610の処理へ戻る。
【0080】
S670の処理においては、リモコン端末番号と充電状態フラグをカラオケ装置4へ送信する。具体的には、メモリ56のリモコン端末番号データメモリ領域73から読み出したリモコン端末番号及びS640の処理において決定した充電状態フラグをカラオケ装置4へ送信する。S670の処理が終了したら、S610の処理へ戻る。
【0081】
[カラオケ装置4の電圧検出処理の説明]
以下に、カラオケ装置4の制御部12により実行される電圧検出処理の処理手順を図6(b)のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、カラオケ装置4が起動されている場合に実行される。図6(b)は、カラオケ装置4の制御部12が実行する「カラオケ装置4の電圧検出処理」の手順を示すフローチャートである。
【0082】
まず、対応つけられているリモコン端末5へ充電状態フラグの要求情報を送信する(S710)。具体的には、上述したリモコン端末5の電圧検出処理のS610の処理において説明したように、カラオケ装置4と通信可能なリモコン端末5へ充電状態フラグの要求情報を送信する。S710の処理が終了したらS720の処理へ移行する。
【0083】
S720の処理においては、リモコン端末5のリモコン端末番号と充電状態フラグを受信したか否かを判断する。リモコン端末5のリモコン端末番号と充電状態フラグを受信していないと判断した場合には(S720:NO)、リモコン端末5のリモコン端末番号と充電状態フラグを受信するまで待機し、リモコン端末5のリモコン端末番号と充電状態フラグを受信したと判断した場合には(S720:YES)、S730の処理へ移行する。
【0084】
S730の処理においては、S720の処理において受信したリモコン端末5のリモコン端末番号と充電状態フラグをHDD16の検出電圧関連データメモリ領域42へリモコン端末番号と充電状態フラグとを関連付けて記憶する。S730の処理が終了したらS740の処理へ移行する。
【0085】
S740の処理においては、全てのリモコン端末5のリモコン端末番号を受信した否かを判断する。全てのリモコン端末5のリモコン端末番号を受信したと判断した場合には(S740:YES)、S750の処理へ移行する。一方、全てのリモコン端末5のリモコン端末番号を受信していないと判断した場合には(S740:NO)、S720の処理へ戻る。
【0086】
S750の処理においては、S720の処理において受信した全てのリモコン端末5のリモコン端末番号に対して充電状態フラグから利用可能時間を算出する。具体的には、HDD16の利用可能時間換算表データメモリ領域43における充電状態フラグの数値に対する利用可能時間を抽出する。S750の処理が終了したらS760の処理へ移行する。
【0087】
S760の処理においては、S750の処理において抽出した利用可能時間が大きい順にリモコン端末番号に対して順番mを付与し、その順番mをHDD16の検出電圧関連データメモリ領域42へリモコン端末番号と順番mとを関連付けて記憶する。S760の処理が終了したら、S710の処理へ戻る。
【0088】
[カラオケ装置4の選定処理の説明]
以下に、カラオケ装置4の制御部12により実行される選定処理の処理手順を図7(a)のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、カラオケ装置4が起動されている場合に実行される。図7(a)は、カラオケ装置4の制御部12が実行する「カラオケ装置4の選定処理」の手順を示すフローチャートである。
【0089】
まず、管理装置2によって送信された利用予定時間T2と利用可否要求を受信したか否かを判断する(S210)。具体的には、管理装置2によって送信されたユーザが利用する予定時間である利用予定時間T2とその利用予定時間T2に対して利用可能または利用不可能の情報を要求する利用可否要求を受信したか否かを判断する。利用予定時間T2と利用可否要求を受信していないと判断した場合には(S210:NO)、利用予定時間T2と利用可否要求を受信するまで待機し、利用予定時間T2と利用可否要求を受信したと判断した場合には(S210:YES)、S230の処理へ移行する。
【0090】
S230の処理においては、利用可能時間T1の時間と利用予定時間T2の時間とを比較して、利用可能時間T1が利用予定時間T2と同一または大きいか否かを判断する。具体的には、HDD16の検出電圧関連データメモリ領域42に記憶されているリモコン端末番号それぞれの利用可能時間を全て加算した利用可能時間T1がS210の処理において受信した利用予定時間T2と同一または大きいか否かを判断する。そして、利用可能時間T1が利用予定時間T2と同一または大きいと判断した場合には(S210:YES)、S240の処理へ移行する。一方、利用可能時間T1が利用予定時間T2と同一または大きくないと判断した場合には(S210:NO)、S242の処理へ移行する。
【0091】
S240の処理においては、カラオケ装置4を識別するためのカラオケ装置番号と利用可能であることを示す利用可能情報と利用可能時間T1を管理装置2へ送信する。S240の処理が終了したらS245の処理へ移行する。
【0092】
S245の処理においては、管理装置2によって送信された準備情報を受信したか否かを判断する。そして、準備情報を受信したと判断した場合には(S245:YES)、S250の処理へ移行する。一方、準備情報を受信していないと判断した場合には(S245:NO)、S210の処理へ戻る。
【0093】
S250の処理においては、順番mの数値「1」を示すリモコン端末5へ、二次電源をオンする指示である通電フラグの数値「1」及び順番mの数値「1」を示すデータを送信し、順番mの数値「1」以外を示すリモコン端末5へ、二次電源をオフする指示である通電フラグの数値「0」を示すデータを送信する。S250の処理が終了したら、S210の処理へ戻る。
【0094】
[管理装置2の選定処理の説明]
以下に、管理装置2の制御部2aにより実行される選定処理の処理手順を図7(b)のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、管理装置2が起動されている場合に実行される。図7(b)は、管理装置2の制御部2aが実行する「管理装置2の選定処理」の手順を示すフローチャートである。
【0095】
まず、ユーザIDと利用予定時間T2が入力されてか否かを判断(S910)。具体的には、管理装置2の表示部2fに例えばユーザIDと利用予定時間を操作するための案内画面が表示され、操作部2gが操作されることによって操作処理部2hを介してユーザIDと利用予定時間T2が入力されたか否かを判断する。そして、ユーザIDと利用予定時間T2が入力されていないと判断した場合には(S910:NO)、ユーザIDと利用予定時間T2が入力されるまで待機し、ユーザIDと利用予定時間T2が入力されたと判断した場合には(S910:YES)、S915の処理へ移行する。
【0096】
S915の処理においては、管理装置2が管理する全てのカラオケ装置4へ利用予定時間T2と利用可否要求を送信する。S915の処理が終了したらS920の処理へ移行する。
【0097】
S920の処理においては、カラオケ装置4によって送信された利用可能情報を受信したか否かを判断。そして、利用可能情報を受信したと判断した場合には(S920:YES)、S922の処理へ移行する。一方、利用可能情報を受信していないと判断した場合には(S920:NO)、S910の処理へ戻る。
【0098】
S922の処理においては、S920の処理において受信した利用可能情報とともに受信したカラオケ装置番号と利用可能時間T1とを関連付けて、HDD2bの利用可能時間関連データメモリ領域81へ記憶する。S922の処理が終了したらS923の処理へ移行する。
【0099】
S923の処理においては、全てのカラオケ装置4のカラオケ装置番号を受信した否かを判断する。そして、全てのリモコン端末5のリモコン端末番号を受信したと判断した場合には(S923:YES)、S924の処理へ移行する。一方、全てのカラオケ装置4のカラオケ装置番号を受信していないと判断した場合には(S923:NO)、S920の処理へ戻る。
【0100】
S924の処理においては、利用可能時間T1が最も小さいカラオケ装置番号を選定する。具体的には、S922の処理においてHDD2bの利用可能時間関連データメモリ領域81へ記憶した利用可能時間T1が示す時間を比較し、最も小さい時間を示す利用可能時間T1に関連するカラオケ装置番号を選定する。S924の処理が終了したらS926の処理へ移行する。
【0101】
S926の処理においては、カラオケ装置番号に対応する部屋番号を抽出する。具体的には、HDD2bの部屋番号関連データメモリ領域82へ記憶されて部屋番号関連データにおけるS924が選定したカラオケ装置番号に関連する部屋番号を抽出する。S926の処理が終了したらS928の処理へ移行する。
【0102】
S928の処理においては、ユーザIDと部屋番号を表示部2fに表示させる。具体的には、S910の処理において入力されたユーザIDと、S926の処理において抽出された部屋番号を映像制御部2eを制御して表示部2fに表示させる。S928の処理が終了したらS930の処理へ移行する。
【0103】
S930の処理においては、選定したカラオケ装置4へ準備要求を送信する。具体的には、S924の処理において選定されたカラオケ装置番号が示すカラオケ装置4へカラオケサービス利用をするための準備要求を送信する。S930の処理が終了したら、S910の処理へ戻る。
【0104】
[リモコン端末5のログイン処理の説明]
以下に、リモコン端末5の制御部52により実行されるログイン処理の処理手順を図8(a)のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、リモコン端末5が起動されている場合に実行される。図8(a)は、リモコン端末5の制御部52が実行する「リモコン端末5のログイン処理」の手順を示すフローチャートである。
【0105】
まず、ユーザID及びパスワードが入力されたか否かを判断する(S110)。具体的には、リモコン端末5の表示部58に例えばログインするための案内画面が表示され、操作部60が操作されることによって操作処理部62を介してユーザID及びパスワードが入力されたか否かを判断する。そして、ユーザID及びパスワードが入力されていないと判断した場合には(S110:NO)、ユーザID及びパスワードを受け付けるまで待機し、ユーザID及びパスワードを受け付けたと判断した場合には(S110:YES)、S120の処理へ移行する。
【0106】
S120の処理においては、受け付けたユーザID及びパスワードをカラオケ装置4へのログインを要求する情報とともにカラオケ装置4の制御部12へ送信する。S120の処理が終了したらS130の処理へ移行する。
【0107】
S130の処理においては、ユーザIDをカラオケ装置4の制御部12から受信したか否かを判断する。そして、ユーザIDを受信していると判断した場合には(S130:YSE)、S132の処理へ移行する。一方、ユーザIDを受け付けていないと判断した場合には(S130:NO)、S110の処理へ戻る。
【0108】
S132の処理においては、ユーザIDをログインデータメモリ領域76へ記憶する。具体的には、S110の処理において入力されたユーザIDをメモリ56のログインデータメモリ領域76へ記憶する。S132の処理が終了したら、S135の処理へ移行する。
【0109】
S135の処理においては、ログイン情報を表示部58に表示させる。具体的には、上述したS130の処理において受信したユーザIDを映像制御部66を制御して表示部58に表示させる。S135の処理が終了したら、S110の処理へ戻る。
【0110】
[カラオケ装置4のログイン処理の説明]
以下に、カラオケ装置4の制御部12により実行されるログイン処理の処理手順を図8(b)のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、カラオケ装置4が起動されている場合に実行される。図8(b)は、カラオケ装置4の制御部12が実行する「カラオケ装置4のログイン処理」の手順を示すフローチャートである。
【0111】
まず、ユーザID及びパスワードを受信したか否かを判断する(S310)。具体的には、カラオケ装置4がリモコン端末5によって送信されたユーザID及びパスワードを受信したか否かを判断する。そして、ユーザID及びパスワードを受信していないと判断した場合には(S310:NO)、ユーザID及びパスワードを受信するまで待機し、ユーザID及びパスワードを受信したと判断した場合には(S310:YES)、S320の処理へ移行する。
【0112】
S320の処理においては、受信したユーザID及びパスワードを管理装置2へのログインを要求する情報とともに管理装置2の制御部2aへ送信する。S320の処理が終了したらS330の処理へ移行する。
【0113】
S330の処理においては、ユーザIDを示すデータを管理装置2の制御部2aから受信したか否かを判断する。そして、ユーザIDを示すデータを受信していないと判断した場合には(S330:NO)、ユーザIDを示すデータを受け付けるまで待機し、ユーザIDを示すデータを受け付けたと判断した場合には(S330:YES)、S350の処理へ移行する。
【0114】
S350の処理においては、ユーザIDをログインを要求したリモコン端末5へ送信する。S350の処理が終了したら、S310の処理へ戻る。
[管理装置2のログイン処理の説明]
以下に、管理装置2の制御部2aにより実行されるログイン処理の処理手順を図8(c)のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、管理装置2が起動されている場合に実行される。図8(c)は、管理装置2の制御部2aが実行する「管理装置2のログイン処理」の手順を示すフローチャートである。
【0115】
まず、ユーザID及びパスワードを受信したか否かを判断する(S910)。具体的には、カラオケ装置4から送信された登録ユーザのログインを要求するための情報とともにユーザID及びパスワードを受信したか否かを判断する。そして、ユーザID及びパスワードを受信していないと判断した場合には(S910:NO)、」ユーザID及びパスワードを受信するまで待機し、ユーザID及びパスワードを受信したと判断した場合には(S910:NO)、S920の処理へ移行する。
【0116】
S920の処理においては、登録ユーザのログインを要求するための情報とともに送信されてきたユーザID及びパスワードを、HDD2bが有するユーザ登録データベース(図示せず)に登録されているユーザID及パスワードと照合することで、ログインを要求してきたユーザの認証の可否を判断する。そして、送信されてきたユーザID及びパスワードが、ユーザ登録データベースに登録されているユーザID及びパスワードと適合する判断した場合には(S920:YES、認証OK)、S950の処理へ移行する。一方、送信されてきたユーザID及びパスワードが、ユーザ登録データベースに登録されているユーザID及びパスワードと適合しないと判断した場合には(S920:NO、認証NG)、S910の処理へ戻る。
【0117】
S950の処理においては、ユーザIDをログインを要求したカラオケ装置4へ送信する。S950の処理が終了したら、S910の処理へ戻る。
[リモコン端末5の演奏ログアウト処理の説明]
以下に、リモコン端末5の制御部52により実行される演奏ログアウト処理の処理手順を図9(a)のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、リモコン端末5が起動されている場合に実行される。図9(a)は、リモコン端末5の制御部52が実行する「リモコン端末5の演奏ログアウト処理」の手順を示すフローチャートである。
【0118】
まず、カラオケ装置4によって送信された通電フラグの数値「1」を示すデータを受信したか否かを判断する(S140)。そして、通電フラグの数値「1」を示すデータを受信していないと判断した場合には(S140:NO)、通電フラグの数値「1」を示すデータを受信するまで待機し、通電フラグの数値「1」を示すデータを受信した場合には(S140:YES)、S142の処理へ移行する。
【0119】
S142の処理においては、カラオケ装置4によって送信された順番mの数値「1」を示すデータを受信したか否かを判断する。順番mの数値「1」を示すデータを受信したと判断した場合には(S142:YES)、S144の処理へ移行する。一方、順番mの数値「1」を示すデータを受信していないと判断した場合には(S142:NO)、S150の処理へ移行する。
【0120】
S144の処理においては、操作部60及び表示部58に供給している二次電源をオンにする。具体的には、上述した[リモコン端末5の構成の説明]欄で説明したように、制御部52が、操作部60及び表示部58に二次電源を供給する。S144の処理が終了したらS146の処理へ移行する。
【0121】
S146の処理においては、上述した[リモコン端末5のログイン処理]欄のリモコン端末5のログイン処理へ移行する。S146の処理が終了したらS160の処理へ移行する。
【0122】
S150の処理においては、カラオケ装置4によって送信されたログイン情報及び予約情報を受信したか否かを判断する。そして、ログイン情報及び予約情報を受信していないと判断した場合には(S150:NO)、ログイン情報及び予約情報を受信するまで待機し、ログイン情報及び予約情報を受信したと判断した場合には(S150:YES)、S152の処理へ移行する。
【0123】
S152の処理においては、ログイン情報をメモリ56のログインデータメモリ領域76へ記憶し、予約情報をメモリ56の予約データメモリ領域77へ記憶する。S152の処理が終了したらS154の処理へ移行する。
【0124】
S154の処理においては、操作部60及び表示部58に供給している二次電源をオンにする。S154の処理が終了したらS156の処理へ移行する。
S156の処理においては、ログイン情報を表示部58へ表示する。具体的には、S150の処理において受信してログイン情報を映像制御部66を制御して表示部58へ表示させる。S156の処理が終了したらS160の処理へ移行する。
【0125】
S160の処理においては、操作処理部62から選曲番号を受け付けたか否かを判断する。具体的には、リモコン端末5の表示部58に例えばユーザID及びカラオケ演奏する曲番号などを入力するための案内画面が表示され、操作部60が操作されることによって操作処理部62を介して選曲されたユーザID及び選曲番号を受け付けたか否かを判断する。そして、ユーザID及び選曲番号を受け付けていないと判断した場合には(S140:NO)、ユーザID及び選曲番号を受け付けるまで待機し、ユーザID及び選曲番号を受け付けたと判断した場合には(S140:YES)、S162の処理へ移行する。
【0126】
S162の処理においては、リクエストを予約情報に記憶する。具体的には、S160の処理において、カラオケ演奏するためにユーザによって予約された予約順位及び予約された曲番号を関連付けて、予約データメモリ領域77へ記憶する。S162の処理が終了したらS164の処理へ移行する。
【0127】
S164の処理においては、カラオケ装置4へユーザIDと選曲番号を送信する。具体的には、S160の処理において受け付けたユーザID及び選曲番号をカラオケ装置4へ送信する。S164の処理が終了したらS166の処理へ移行する。
【0128】
S166の処理においては、ログアウトが入力されたか否かを判断する。具体的には、リモコン端末5の表示部58に例えばログアウトするための案内画面が表示され、操作部60が操作されることによって操作処理部62を介してユーザID及びログアウトが入力されたか否かを判断する。そして、ログアウトが入力されたと判断した場合には(S166:YES)、S168の処理へ移行する。一方、ログアウトが入力されていないと判断した場合には(S166:NO)、S170の処理へ移行する。
【0129】
S168の処理においては、カラオケ装置4へユーザID及びログアウト情報を送信する。具体的には、S166の処理において入力されたユーザID及びログアウト情報をカラオケ装置4へ送信する。S168の処理が終了したら、S160の処理へ戻る。
【0130】
S170の処理においては、放電状態フラグの数値「1」を示すデータを受信したか否かを判断する。そして、放電状態フラグの数値「1」を示すデータを受信したと判断した場合には(S170:YES)、S172の処理へ移行する。一方、放電状態フラグの数値「1」を示すデータを受信していないと判断した場合には(S170:NO)、S160の処理へ戻る。
【0131】
S172の処理においては、カラオケ装置4へリモコン端末番号、放電状態フラグの数値「0」、ログイン情報、及び予約情報を送信する。具体的には、メモリ56のリモコン端末番号データメモリ領域73から読み出したリモコン端末番号データ、S170の処理において受信した放電状態フラグの数値「0」を示すデータ、メモリ56のログインデータメモリ領域76から読み出したログインデータ、及びメモリ56の予約データメモリ領域77から読み出した予約データをカラオケ装置4へ送信する。S172の処理が終了したらS174の処理へ移行する。
【0132】
S174の処理においては、カラオケ装置4によって送信された二次電源オフ指示を示すデータを受信したか否かを判断する。そして、二次電源オフ指示を示すデータを受信していないと判断した場合には(S174:NO)、二次電源オフ指示を示すデータを受信するまで待機し、二次電源オフ指示を示すデータを受信した場合には(S174:YES)、S176の処理へ移行する。
【0133】
S176の処理においては、操作部60及び表示部58に供給している二次電源をオフにする。具体的には、上述した[リモコン端末5の構成の説明]欄で説明したように、制御部52が、操作部60及び表示部58に供給している二次電源を切断する。S176の処理が終了したらS140の処理へ戻る。
【0134】
なお、上述したS142の処理において順番mの数値「1」を示すデータを受信していないと判断した場合には(S142:NO)、まずS154の処理において、次に利用可能とするリモコン端末の操作部60及び表示部58に電源電圧を供給するために二次電源をオンにし、次のS156の処理においてログイン情報を表示部58へ表示させてから、S176の処理において現在利用しているリモコン端末の二次電源をオフにしている。その目的は、S154とS176の処理する順序を考慮せずに、現在利用しているリモコン端末をオフにしてから、次のリモコン端末をオンにする順序にすると、一瞬ではあるが、全てのリモコン端末がオフ状態となり、その間はリモコン端末を使用したサービスが中断するため、カラオケを行う利便性が損なわれるので、それを防ぐためである。
【0135】
[カラオケ装置4の演奏ログアウト処理の説明]
以下に、カラオケ装置4の制御部12により実行される演奏ログアウト処理の処理手順を図10のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、カラオケ装置4が起動されている場合に実行される。図10は、カラオケ装置4の制御部12が実行する「制御部12の演奏ログアウト処理」の手順を示すフローチャートである。
【0136】
まず、ユーザID及び選曲番号を受信したか否かを判断する(S510)。具体的には、リモコン端末5によって送信されたユーザID及び選曲番号を受信したか否かを判断する。そして、ユーザID及び選曲番号を受け付けていないと判断した場合には(S510:NO)、ユーザID及び選曲番号を受け付けるまで待機し、ユーザID及び選曲番号を受け付けたと判断した場合には(S510:YES)、S512の処理へ移行する。
【0137】
S512の処理においては、HDD16から選曲番号に対応する楽曲データを読み出す。具体的には、選曲された曲番号に対応する楽曲データをHDD16の楽曲データメモリ領域41から読み出す。S512の処理が終了したらS514の処理へ移行する。
【0138】
S514の処理においては、S512の処理においてHDD16から読み出された楽曲データを演奏再生する。具体的には、HDD16から読み出された楽曲データを再生し、再生した演奏データをMIDI音源30に出力し、スピーカ28から発音させる。S514の処理が終了したらS516の処理へ移行する。
【0139】
S516の処理においては、演奏再生終了したか否かを判断する。そして、演奏再生終了していないと判断した場合には(S516:NO)、演奏再生終了するまで待機し、演奏再生終了したと判断した場合には(S516:YES)、S520の処理へ移行する。
【0140】
S520の処理においては、ユーザID及びログアウト情報を受信したか否かを判断する。具体的には、リモコン端末によって送信されたユーザID及びログアウト情報を受信したか否かを判断する。そして、ユーザID及びログアウト情報を受信したと判断した場合には(S520:YES)、S522の処理へ移行する。一方、ユーザID及びログアウト情報を受信していないと判断した場合には(S520:NO)、S524の処理へ移行する。
【0141】
S522の処理においては、管理装置2へユーザID及びログアウト情報を送信する。具体的には、S520の処理において受信したユーザID及びログアウト情報を管理装置2へ送信する。S522の処理が終了したら、S510の処理へ戻る。
【0142】
S524の処理においては、リモコン端末5によって送信された放電状態フラグの数値「0」を受信したか否かを判断する。放電状態フラグの数値「0」を受信したと判断した場合には(S524:YES)、S536の処理へ移行する。一方、放電状態フラグの数値「0」を受信していないと判断した場合には(S524:NO)、S510の処理へ戻る。
【0143】
S536の処理においては、リモコン端末5によって送信されたリモコン端末番号、放電状態フラグの数値「0」、ログイン情報、及び予約情報を受信する。
S538の処理においては、順番mの数値「m」に数値「1」を加算して、数式「m=m+1」とする。具体的には、S524の処理において受信したリモコン端末番号に対応する順番mの数値「m」をHDD16の検出電圧関連データメモリ領域42から読み出し、読み出した順番mの数値「m」に数値「1」を加算して、数式「m=m+1」とする。S538の処理が終了したらS540の処理へ移行する。
【0144】
S540の処理においては、S538の処理において数値「1」を加算した順番mに対応するリモコン端末番号を有するリモコン端末5へ通電フラグの数値「1」、順番mの数値「m」を示すデータ、ログイン情報、及び予約情報を送信する。S540の処理が終了したらS542の処理へ移行する。
【0145】
S542の処理においては、S538の処理において数値「1」を加算した順番mの数値「m」に数値「1」を減算した順番mに対応するリモコン端末番号を有するリモコン端末5へ二次電源オフ指示を送信する。具体的には、S524の処理において受信したリモコン端末番号を有するリモコン端末5へ二次電源オフ指示を送信する。S542の処理が終了したら、S510の処理へ戻る。
【0146】
[管理装置2の演奏ログアウト処理の説明]
以下に、管理装置2の制御部2aにより実行される演奏ログアウト処理の処理手順を図9(b)のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、管理装置2が起動されている場合に実行される。図9(b)は、管理装置2の制御部2aが実行する「管理装置2の演奏ログアウト処理」の手順を示すフローチャートである。
【0147】
まず、カラオケ装置4によって送信されたユーザID及びログアウト情報を受信したか否かを判断する(S980)。そして、ユーザID及びログアウト情報を受信していないと判断した場合には(S980:NO)、ユーザID及びログアウト情報を受信するまで待機し、ユーザID及びログアウト情報を受信したと判断した場合には(S980:YES)、S990の処理へ移行する。
【0148】
S990の処理においては、ユーザIDに対応した登録ユーザをログアウトする。S990の処理が終了したら、S980の処理へ戻る。
[効果]
本実施形態のカラオケシステム1によれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、複数のリモコン端末によってカラオケ装置を操作するカラオケシステムおいては、例えばリモコン端末が、カラオケ装置と通信中にリモコン端末が内蔵する2次電池の出力電圧レベルや充電量が少なくなり、カラオケ演奏する予約曲の入力操作や予約曲の確認表示など、リモコン端末を使用したサービスが中断する。そこで、リモコン端末それぞれの利用できる時間のうち最も短い時間に、カラオケルームが利用可能な時間を合わせることで、リモコン端末を使用したサービスが中断しないようにすることが考えられが、その利用できる時間が最も短いリモコン端末に合わせてカラオケルームの利用時間が設定されるため、カラオケルームとしての利用可能な時間も短くなり、カラオケ店として料金収入が少なくなるおそれがある。また、2次電池が満充電になるまでリモコン端末の使用を待てば、満充電になった以降には最大の利用可能時間を設定できるが、その間はカラオケルームを使用できないため、利用者にとっては、不満を感じる可能性が高くなる。
【0149】
(1)それに対して、本実施形態のカラオケシステム1は次のように構成されている。すなわち、カラオケ装置4の制御部12が、複数のリモコン端末5それぞれに充電状態フラグを送信するよう要求する要求情報を送信する。また、制御部12が、複数のリモコン端末5それぞれから充電状態フラグを受信したか否かを判断し、複数の全てのリモコン端末5から充電状態フラグを受信したと判断した場合に、HDD16が記憶する複数のリモコン端末5それぞれの充電状態フラグから複数のリモコン端末5それぞれのリモコン端末番号を順次選定する。制御部12が、選定したリモコン端末番号によって識別されるリモコン端末5へその表示部58及び操作部60に二次電源を供給するよう要求するための情報を送信し、選定していないリモコン端末番号によって識別される全てのリモコン端末5へその全ての表示部58及び操作部60に二次電源を切断するよう要求するための情報を送信する。さらに、リモコン端末5の制御部52が、カラオケ装置4から二次電源を供給するよう要求するための情報を受信した場合には、表示部58及び操作部60に二次電源を供給し、一方、制御部52が、カラオケ装置4から二次電源を切断するよう要求するための情報を受信した場合には、表示部58及び操作部60に供給する二次電源を切断する。また、制御部52が、充電池70の放電状態フラグが数値「0」(数値の小さい方が充電量が小さい。)を検出した場合には、メモリ56からリモコン端末番号を読み出し、読み出したリモコン端末番号及び放電状態フラグが数値「0」を関連付けてカラオケ装置に送信する。また、カラオケ装置4の制御部12が、選定されたリモコン端末番号によって識別されるリモコン端末5からリモコン端末番号及び放電状態フラグが数値「0」を受信した場合に、次のリモコン端末番号を選定する。
【0150】
このように構成されているので、選定したリモコン端末5の表示部58及び操作部60だけに二次電源が供給され、選定していない全てのリモコン端末5の表示部58及び操作部60には二次電源が切断される。また、選定したリモコン端末5が充電池70の放電状態フラグが数値「0」を検出した場合には、放電状態フラグが数値「0」がカラオケ装置4に送信される。すると、次のリモコン端末5を選定する。したがって、複数のリモコン端末5によってカラオケ装置4を操作するカラオケシステムおいて、複数台のリモコン端末5のうち選定したリモコン端末5の表示部58及び操作部60だけに二次電源が供給されるので、カラオケルームとして利用できるとともに、残りのリモコン端末5の表示部58及び操作部60には二次電源が切断されるので、残りのリモコン端末5の消費電力を低減できる。また、カラオケシステム1がリモコン端末5の充電池70に充電するためのクレードル6を備えている場合には、残りのリモコン端末5の充電池70に充電することができる。さらに、選定したリモコン端末5が充電池70の放電状態フラグが数値「0」を検出した場合には、次のリモコン端末が選定されるので、カラオケルームとしての利用時間の低下を防止できる。
【0151】
(2)また、本実施形態のカラオケシステム1は次のように構成されている。すなわち、制御部12は、HDD16が記憶する複数のリモコン端末5それぞれの利用可能時間から複数のリモコン端末5それぞれの利用可能時間それぞれを比較し、その利用可能時間が最も大きい利用可能時間に関連するリモコン端末番号から、その利用可能時間が最も小さい利用可能時間に関連するリモコン端末番号まで順次選定する。
【0152】
このように構成されているので、リモコン端末5は、その利用可能時間が最も大きい利用可能時間に関連するリモコン端末番号から、その利用可能時間が最も小さい利用可能時間に関連するリモコン端末番号まで順次選定される。つまり、充電量の多い(電圧制御であれば端子電圧が最も高い)リモコン端末5から順次電源をオンすることで、利用者によるリモコン端末5の利便性を低下させない効果が得られる。
【0153】
(3)さらに、本実施形態のカラオケシステム1は次のように構成されている。すなわち、管理装置2の制御部2aが、操作部2gが受け付けた利用予定時間と、カラオケ装置を識別するためのカラオケ装置番号及び利用可否情報を送信するよう要求するための利用可否要求情報とを複数のカラオケ装置4へ送信する。また、カラオケ装置4の制御部12が、HDD16が記憶する検出電圧関連データから利用可能時間を抽出し、その抽出した利用可能時間それぞれを加算してカラオケ装置4の利用可能時間を算出する。さらに、制御部12は、管理装置2から利用予定時間と、利用可否情報とを受信した場合に、利用可能時間と利用予定時間とを比較し、利用可能時間が利用予定時間より大きいか否かを判断し、利用可能時間が利用予定時間と同一または大きいと判断した場合には、HDD16が記憶するカラオケ装置番号及び利用可能情報と、利用可能時間とを含めて管理装置に送信し、一方、利用可能時間が利用予定時間より小さいと判断した場合には、HDD16が記憶するカラオケ装置番号及び利用不可能情報を管理装置2に送信する。また、管理装置2の制御部2aが、複数の全てのカラオケ装置4それぞれから利用可能情報または利用不可能情報のいずれか一方を受信した場合に、利用可能情報を受信したか否かを判断し、利用可能情報を受信したと判断した場合には、受信した全ての利用可能情報それぞれと含めて受信した利用可能時間を比較し、最も小さい利用可能時間を示す利用可能時間と含めて受信したカラオケ装置番号を選定する。
【0154】
このように構成されているので、カラオケ装置4は、複数のリモコン端末5の充電池70それぞれの充電状態フラグに基づいて利用可能時間を算出して、その算出した利用可能時間が、管理装置2から送信されたユーザが要求する利用予定時間と同一または大きければ利用可能情報と、利用可能時間を管理装置2に送信する。一方、その算出した利用可能時間が、管理装置2から送信されたユーザが要求する利用時間より小さければ利用不可情報を管理装置2に送信する。また、管理装置2は、受信した利用可能時間それぞれを比較し、最も小さい利用可能時間を有するカラオケ装置4を選定する。つまり、ユーザが要求する利用時間よりは大きいが、ユーザが要求する利用時間に最も近い利用可能時間を有するカラオケ装置4を選定する。ユーザが要求する利用時間に最も近い利用可能時間を有するカラオケ装置4を選定することによって、次のユーザに対応できるカラオケ装置の台数を増やすことができる。
【0155】
(4)また、本実施形態のカラオケシステム1は次のように構成されている。すなわち、管理装置2の制御部2aが、管理装置2へのログインが許可されるユーザである登録ユーザを、カラオケ装置4から送信されたユーザID及びパスワード情報を受信した場合に、認証要請情報によって認証し、その認証した登録ユーザに対して管理装置2へのログインを許可する。また、カラオケ装置4の制御部12が、選定するリモコン端末番号によって識別されるリモコン端末5へHDD16が記憶するユーザID及び表示部58にユーザIDを表示するよう要求するための表示要求情報を送信し、選定していないリモコン端末番号によって識別される全てのリモコン端末5へその全ての表示部58にユーザIDを表示しないよう要求するための非表示要求情報を送信する。さらに、リモコン端末5の映像制御部66が、カラオケ装置4からユーザID及び表示要求情報を受信した場合には、表示部58を制御してユーザIDを表示させ、一方、非表示要求情報を受信した場合には、表示部58を制御してユーザIDを表示させない。
【0156】
このように構成されたカラオケシステムによれば、選定するリモコン端末5の表示部58が、ユーザIDを表示させ、選定していないリ全てのリモコン端末5の表示部58が、ユーザIDを表示させない。したがって、ユーザを認証し、管理装置2へのログインを許可するカラオケシステム1において、選定されたリモコン端末5の放電状態フラグが数値「0」になり、次のリモコン端末が選定される際に、ログインされているユーザIDも併せて、その選定されるリモコン端末5に移し替えることができる。また、次のリモコン端末5が選定される際に、ログインされているユーザIDも併せて、その選定されるリモコン端末5に自動的に移し替えられるので、ユーザにとっては、ログアウト操作する手間やログイン操作する手間が掛からない。
【0157】
(5)また、本実施形態のカラオケシステム1は次のように構成されている。すなわち、管理装置2のHDD2bは、複数のカラオケ装置4それぞれが設置されている部屋を識別するための部屋番号及びその部屋に設置されているカラオケ装置のカラオケ装置番号を関連付けて記憶する。表示部2fが各種情報を表示可能であり、制御部2aがカラオケ装置4の制御部12によって選定されたカラオケ装置番号に関連する部屋番号を表示部2fに表示させる。
【0158】
このように構成されたカラオケシステムによれば、利用者の利用予定時間よりも、リモコン端末5の利用可能時間の合計が大きく、かつ、最も近い時間の部屋を管理装置2の表示手段に表示させられるので、管理者がカラオケルームの利用者に対して、カラオケを行うときに利便性が悪くならない部屋を提供できる効果が得られる。つまり、利用者の利用予定時間よりも、リモコン端末5の利用可能時間の合計が大きく、かつ、最も近い時間の部屋を管理装置2の表示部2fに表示させられるようにすれば、利用者の利用予定時間と部屋の利用可能時間とが対応付けられるので、無駄の少ない部屋利用が可能となり、利用者ごとにカラオケを行うときの利便性が維持される効果が得られるので、カラオケ店の料金収入も維持できる可能性が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【0159】
【図1】カラオケシステム1の全体構成を示すブロック図である。
【図2】充電池70の出力電圧を検出する構成と、操作部60及び表示部58に電源電圧を供給する構成を示すブロック図である。
【図3】(a)はHDD2bに設けられたメモリ領域を示す説明図であり、(b)は利用可能時間関連データメモリ領域81を示す説明図であり、(c)部屋番号関連データメモリ領域82を示す説明図であり、(d)はカラオケ装置番号データメモリ領域84を示す説明図であり、(e)は利用者データメモリ領域85を示す説明図である。
【図4】(a)はHDD16に設けられたメモリ領域を示す説明図であり、(b)は検出電圧関連データメモリ領域42を示す説明図であり、(c)利用可能時間換算表データメモリ領域43を示す説明図であり、(d)はリモコン端末番号データメモリ領域46を示す説明図である。
【図5】(a)はメモリ56に設けられたメモリ領域を示す説明図であり、(b)は充電中検出電圧関連データメモリ領域71を示す説明図であり、(c)放電中検出電圧関連データメモリ領域72を示す説明図であり、(d)はログインデータメモリ領域76を示す説明図であり、(e)は予約データメモリ領域77を示す説明図である。
【図6】(a)はリモコン端末5の制御部52が実行する「リモコン端末5の電圧検出処理」の手順を示すフローチャートであり、(b)はカラオケ装置4の制御部12が実行する「カラオケ装置4の電圧検出処理」の手順を示すフローチャートである。
【図7】(a)はカラオケ装置4の制御部12が実行する「カラオケ装置4の選定処理」の手順を示すフローチャートであり、(b)は管理装置2の制御部2aが実行する「管理装置2の選定処理」の手順を示すフローチャートである。
【図8】(a)はリモコン端末5の制御部52が実行する「リモコン端末5のログイン処理」の手順を示すフローチャートであり、(b)はカラオケ装置4の制御部12が実行する「カラオケ装置4のログイン処理」の手順を示すフローチャートであり、(c)は管理装置2の制御部2aが実行する「管理装置2のログイン処理」の手順を示すフローチャートである。
【図9】(a)はリモコン端末5の制御部52が実行する「リモコン端末5の演奏ログアウト処理」の手順を示すフローチャートであり、(b)は管理装置2の制御部2aが実行する「管理装置2の演奏ログアウト処理」の手順を示すフローチャートである。
【図10】カラオケ装置4の制御部12が実行する「制御部12の演奏ログアウト処理」の手順を示すフローチャートである。
【図11】カラオケシステム1の全体処理の概要を示すシグナルフロー図である。
【符号の説明】
【0160】
1…カラオケシステム、2…管理装置、2a…制御部、2b…HDD、2c…インタフェース部、4…カラオケ装置、5…リモコン端末、6…クレードル、6a…電源、6b…USB−LAN変換部、12…制御部、14,2c…インタフェース部、16…ハードディスク(HDD)、18…操作部、20…無線通信部、22…操作処理部、24…音声制御部、26…マイクロフォン、28…スピーカ、30…MIDI音源、32…ビデオRAM、34…映像再生部、36…モニタ、38,2e…映像制御部、41…楽曲データメモリ領域、42…検出電圧関連データメモリ領域、43…利用可能時間換算表データメモリ領域、44…カラオケ装置番号データメモリ領域、45…管理装置番号データメモリ領域、46…リモコン端末番号データメモリ領域、52…制御部、52a…A/D変換部、52b…充電量計側部、54…無線通信部、56…メモリ、58,2f…表示部、60,2g…操作部、62,2h…操作処理部、64…ビデオRAM、66…映像制御部、68…USB制御部、69…検出部、70…充電池、71…充電中検出電圧関連データメモリ領域、72…放電中検出電圧関連データメモリ領域、73…リモコン端末番号データメモリ領域、74…カラオケ装置番号データメモリ領域、75…管理装置番号データメモリ領域、76…ログインデータメモリ領域、77…予約データメモリ領域、81…利用可能時間関連データメモリ領域、82…部屋番号関連データメモリ領域、83…管理装置番号データメモリ領域、84…カラオケ装置番号データメモリ領域、85…利用者データメモリ領域、71…充電中検出電圧関連データメモリ領域、100…LAN、110…アクセスポイント、120,130…ルータ、200…インターネット。
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のリモコン端末によってカラオケ装置を操作するカラオケシステムに関し、特に、リモコン端末が内蔵する2次電池の出力電圧レベルや充電量が少なくてもカラオケルームとしての利用時間の低下を防止する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、リモコン端末によってカラオケ装置を操作するカラオケシステムとして、例えば、特許文献1に記載のようなカラオケシステムが知られている。特許文献1に記載のカラオケシステムは、カラオケ装置、リモコン端末、及びリモコン端末が内蔵する2次電池に充電するための専用架台などを備えている。また、リモコン端末は、カラオケ装置に赤外線通信によりユーザが所望する演奏予約情報を送信する。さらに、専用架台は、カラオケ装置に接続され、ユーザに関する識別情報を識別し、カラオケシステムへのユーザのログインを認証するための認証手段を有している。
【0003】
また、ネットワークを介してサーバなどにアクセスできる通信装置として、例えば、特許文献2に記載のような通信装置が知られている。特許文献2に記載の通信装置は、内蔵する2次電池の出力電圧レベルや充電量を測定し、測定した出力電圧レベルに応じた送受信可能なデータ量を確認し、送受信するデータ量に対して電池容量が不足している場合には、接続できる状態にないと判定する。
【特許文献1】特開2006−47399号公報(第4頁、図1)
【特許文献2】特許2001−224068号公報(第4頁、図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、カラオケシステムにおいては、例えばカラオケルーム(カラオケを行う部屋)に一台のカラオケ装置及びそのカラオケ装置をカラオケルーム内の離れた位置から操作してカラオケを行う際の利便性向上のために、複数台のリモコン端末が設置され、時間単位でカラオケルームを利用するサービスが普及している。一般的に、カラオケルームを利用する料金体系では、単位時間当たりの利用料に利用時間を乗算した料金が課金されることが多い。
【0005】
ところで、例えばリモコン端末が、カラオケ装置と通信中にリモコン端末が内蔵する2次電池の出力電圧レベルや充電量が少なくなり、カラオケ演奏する予約曲の入力操作や予約曲の確認表示など、リモコン端末を使用したサービスが中断する。そこで、複数のリモコン端末それぞれが内蔵する2次電池の出力電圧レベルや充電量を測定し、測定した出力電圧レベルや充電量に応じてリモコン端末を利用できる時間を算出して、その算出したリモコン端末それぞれの利用できる時間のうち最も短い時間に、カラオケルームが利用可能な時間を合わせることで、リモコン端末を使用したサービスが中断しないようにカラオケルームを利用できるようにすることが考えられる。
【0006】
しかし、上述のようなカラオケシステムにおいては、その利用できる時間が最も短いリモコン端末に合わせてカラオケルームの利用時間が設定されるため、カラオケルームとしての利用可能な時間も短くなるためカラオケを行うときの利便性が悪くなり、カラオケ店として料金収入も少なくなるおそれがある。
【0007】
また、2次電池が満充電になるまでリモコン端末の使用を待てば、満充電になった以降には最大の利用可能時間を設定できるが、その間はカラオケルームを使用できないので、カラオケを行うときの利便性が悪くなる。この場合においても、使用できない間はカラオケ店としての料金収入が得られない。利用者にとっては、カラオケルームを使用できるか否かをカラオケ店に来店した以降に知ることになり、不満を感じる可能性が高くなる。そこで、リモコン端末の2次電池の使用を止めて商用電源で利用することも考えられるが、リモコン端末に電源ケーブルが接続されることになり、リモコン端末の操作性が損なわれるので、カラオケを行うときの利便性が悪くなる。このようにしても、利用者が不満を感じる可能性が高くなり、利用者の不満によって料金収入にも影響する可能性が高くなる。
【0008】
本発明は、このような不具合に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、複数のリモコン端末によってカラオケ装置を操作するカラオケシステムおいて、それぞれのリモコン端末が内蔵する2次電池の出力電圧レベルや充電量が少なくてもカラオケルームとしての利用時間の低下を防止する技術を提供し、カラオケルーム利用者に対してリモコン端末の利便性を維持することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した問題点を解決するためになされた本発明のカラオケシステムは、リモコン端末の電源電圧の供給を、操作手段と表示手段とからなるユーザインタフェース部と、それ以外の本体部とに分け、複数のリモコン端末の全ての本体部に対しては最も消費電力が少なくなる状態を保つ状態になるように電源を供給しつつ、ユーザインタフェース部に対しては、複数のリモコン端末中の一つにだけ電源電圧を供給し、その一つのリモコン端末の2次電池の出力電圧値が所定電圧値以下、もしくは充電量が所定値以下になった場合には、リモコン端末自体の動作が停止する以前に、別のリモコン端末に切り替えることを特徴とする。
【0010】
一般的に、カラオケ用のリモコン端末は、携帯型コンピュータ(ラップトップコンピュータ)と同様に、入力操作が行われないときは、表示手段の一部を構成するLCDバックライトやプラズマディスプレイなど消費電力の多いデバイスの消灯を行うことでリモコンの2次電池の電源消費を抑制し、最も消費電力が少なくなる状態(静止状態)を保つように動作(パワーマネージメント)を行う。このような状態においては、2次電池の電力の消費度合いは減少する。しかし、利用者が曲入力操作を目的とせずに、例えば誤操作などによって1つのキーを押すなどの入力操作が行われた場合には、リモコン端末の制御手段が入力操作があったと判断してパワーマネージメントを解除させることにより、一定期間において通常の動作状態となる。この間は、LCDバックライトも点灯するため、リモコン端末を使用していないにも関わらず、2次電池は急速に電力を消費する。そのため、利用を開始した際には、リモコン端末の利用可能な期間が短くなり、充電中であれば、満充電に至る時間が長くなる。つまり、たとえ利用していないリモコンで端末あっても設置してあれば、例えば、酒に酔った利用者が無意識に触れることによって電力が消費される。そこで、カラオケ装置が、カラオケ装置によるカラオケサービス(例えば、カラオケ曲演奏)の進行に影響しない、カラオケルーム内のリモコン端末だけは、カラオケサービスに影響する直前まで静止状態を継続させ、カラオケサービスに影響するリモコン端末だけを利用者から操作可能とする。
【0011】
前記操作可能なリモコン端末がカラオケサービスに影響するようになる直前に、利用者がその直前まで利用していたリモコン端末と違和感がない状態で、前記静止状態を解除する。すなわち、ユーザインタフェース部に電源を供給し、入力操作可能とし、カラオケサービスに影響する直前の表示状態でLCDバックライトも点灯する。このようにカラオケルームの利用時間の低下を防止し、利用者に対してカラオケサービスの進行を維持することで不満を感じさせない効果を得ることを特徴としている。
【0012】
具体的には、上述のカラオケシステムにおいては、まず、カラオケ装置の出力電圧要求情報送信手段が、複数のリモコン端末それぞれに出力電圧関連情報を送信するよう要求する出力電圧要求情報を第一のカラオケ装置側送信手段を制御して送信させる。また、カラオケ装置の選定手段が、第一のカラオケ装置側受信手段が複数のリモコン端末それぞれから出力電圧関連情報を受信したか否かを判断し、複数の全てのリモコン端末から出力電圧関連情報を受信したと判断した場合に、カラオケ装置側記憶手段が記憶する複数のリモコン端末それぞれの出力電圧関連情報から複数のリモコン端末それぞれのリモコン端末識別情報を順次選定する。カラオケ装置の電源供給可否要求情報送信手段が、選定手段が選定するリモコン端末識別情報によって識別されるリモコン端末へその表示手段及び操作手段に電源電圧を供給するよう要求するための電源供給要求情報を第一のカラオケ装置側送信手段を制御して送信させ、選定手段が選定していないリモコン端末識別情報によって識別される全てのリモコン端末へその全ての表示手段及び操作手段に電源電圧を切断するよう要求するための電源切断要求情報をカラオケ装置側送信手段を制御して送信させる。さらに、リモコン端末の切替制御手段が、リモコン端末側受信手段がカラオケ装置から電源供給要求情報を受信した場合には、切替手段を制御して表示手段及び操作手段に電源電圧を供給させ、一方、リモコン端末側受信手段がカラオケ装置から電源切断要求情報を受信した場合には、切替手段を制御して表示手段及び操作手段に電源電圧を切断させる。また、リモコン側制御手段が、検出手段が電源部の出力電圧の電圧値が所定電圧値以下であることを検出した場合には、リモコン端末側記憶手段が記憶する出力電圧関連情報からリモコン端末識別情報を読み出し、読み出したリモコン端末識別及び検出手段によって検出された電源部の出力電圧の電圧値が所定電圧値以下であることを示す出力電圧不足情報を関連付けて出力電圧不足関連情報としてリモコン端末側送信手段を制御してカラオケ装置に送信させる。また、カラオケ装置側制御手段が、第一のカラオケ装置側受信手段が選定手段によって選定されたリモコン端末識別情報によって識別されるリモコン端末からリモコン端末識別情報及び出力電圧不足関連情報を受信した場合に、選定手段を制御して次のリモコン端末識別情報を選定させる。
【0013】
上記リモコン端末の検出手段が検出するのは、電源部の出力電圧の電圧値とは限らない。以下の公知技術によって、消費電流(特開平05−3633参照)を検出してもよいし、予め測定した回路配線の内部抵抗とからオームの法則を用いて電圧に換算した結果や、充電量(特開平05−191932参照)を検出して充電時間と利用時間との差し引きの演算結果などから出力電圧不足を検出してもよい。
【0014】
このように構成された本発明のカラオケシステムによれば、選定手段が選定するリモコン端末の表示手段及び操作手段だけに電源電圧が供給され、選定手段が選定していない全てのリモコン端末の表示手段及び操作手段には電源電圧が切断される。また、選定手段が選定するリモコン端末の検出手段が電源部の出力電圧の電圧値が所定電圧値以下であることを検出した場合には、出力電圧不足関連情報がカラオケ装置に送信される。すると、選定手段が次のリモコン端末を選定する。したがって、複数のリモコン端末によってカラオケ装置を操作するカラオケシステムおいて、複数台のリモコン端末のうち選定されたリモコン端末の表示手段及び操作手段だけに電源電圧が供給されるので、カラオケルームとして利用できるとともに、残りのリモコン端末の表示手段及び操作手段には電源電圧が切断されるので、残りのリモコン端末の消費電力を低減できる。また、カラオケシステムがリモコン端末の電源部に充電するための専用架台などを備えている場合には、残りのリモコン端末の電源部に充電することができる。さらに、選定されたリモコン端末の電源部の出力電圧の電圧値が所定電圧値以下になると、次のリモコン端末が選定されるので、カラオケルームとしての利用時間の低下を防止できる。
【0015】
また、リモコン端末は、その充電量の多いリモコン端末から順次電源をオンするとよい。具体的には、請求項2に記載のように、選定手段は、カラオケ装置側記憶手段が記憶する複数のリモコン端末それぞれの出力電圧関連情報から複数のリモコン端末それぞれの出力電圧情報が示す出力電圧の電圧値それぞれを比較し、その出力電圧の電圧値が最も大きい出力電圧情報に関連するリモコン端末識別情報から、その出力電圧の電圧値が最も小さい出力電圧情報に関連するリモコン端末識別情報まで順次選定するとよい。
【0016】
このように構成されたカラオケシステムによれば、リモコン端末は、その出力電圧の電圧値が最も大きい出力電圧情報に関連するリモコン端末識別情報から、その出力電圧の電圧値が最も小さい出力電圧情報に関連するリモコン端末識別情報まで順次選定される。つまり、充電量の多い(電圧制御であれば端子電圧が最も高い)リモコン端末から順次電源をオンすることで、利用者によるリモコン端末の利便性を低下させない効果が得られる。例えば、利用予定時間が70分であり、リモコン端末Aの利用可能時間が60分、リモコン端末Bが30分、リモコン端末Cが15分であったとき、充電量が最も多いリモコン端末Aから利用可能にすれば、橋渡しする回数は1回で済む。ところが、順序を考慮せず、例えばB,C,Aの順で橋渡しを行えば、橋渡し回数が2回となり、利用者の利便性は順序を考慮しない場合よりも低くなってしまう。つまり、利用可能なリモコン端末を取り替える回数(橋渡し回数)が少なければ、利便性を低下させない効果が得られる。
【0017】
ところで、一般的に、カラオケ店内には複数のカラオケルームが設けられ、例えばカラオケルームそれぞれに一台のカラオケ装置及びそのカラオケ装置を操作するための複数台のリモコン端末が設置され、複数のカラオルームに設置された複数のカラオケ装置を管理するための管理装置がカラオケ店の受付に設置されている。そして、このようなカラオケ店においてカラオケサービスを利用しようとするユーザは、例えばカラオケルームを管理するカラオケ店の受付けでカラオケルームを利用するための申請をする。すると、カラオケ店の店員が例えばカラオケ店内に設けられた複数のカラオルームから、カラオケ装置及び複数台のリモコン端末が利用できる状態であるカラオケルームを選定して、その選定したカラオケルームへユーザを案内する。そこで、店員がカラオケ装置及び複数台のリモコン端末が利用できる状態であるカラオケルームを選定する際に、カラオケルームに設置されたカラオケ装置から、カラオケ装置及び複数台のリモコン端末が利用できる状態であるか否かを管理装置へ知らせるとよい。
【0018】
具体的には、請求項3に記載のように、管理装置の利用可否要求情報送信手段が、管理装置側受付手段が受け付けた前記利用時間情報と、カラオケ装置を識別するためのカラオケ装置識別情報及び利用可能を示す利用可能情報または利用不可能を示す利用不可能情報のいずれか一方を関連付けた利用可否情報を送信するよう要求するための利用可否要求情報と、を前記管理装置側送信手段を制御して前記複数のカラオケ装置へ送信させる。また、カラオケ装置の算出手段が、カラオケ装置側記憶手段が記憶する出力電圧関連情報それぞれから出力電圧情報を抽出し、その抽出した出力電圧情報それぞれが示す出力電圧値に基づいてカラオケ装置の利用可能時間を算出する。さらに、カラオケ装置側制御手段は、第二のカラオケ装置側受信手段が管理装置から利用時間情報と、利用可否情報とを受信した場合に、算出手段によって算出された利用可能時間と利用時間情報が示す利用時間とを比較し、算出された利用可能時間が利用時間より大きいか否かを判断し、算出された利用可能時間が利用時間と同一または大きいと判断した場合には、カラオケ装置側記憶手段が記憶するカラオケ装置識別情報及び利用可能情報と、利用可能時間情報として算出された利用可能時間を示す利用可能時間情報とを含めて第ニのカラオケ装置側送信手段を制御して管理装置に送信させ、一方、算出された利用可能時間が利用時間より小さいと判断した場合には、カラオケ装置側記憶手段が記憶するカラオケ装置識別情報及び利用不可能情報を第ニのカラオケ装置側送信手段を制御して管理装置に送信させる。また、管理装置のカラオケ装置選定手段が、管理装置受信手段が複数の全てのカラオケ装置それぞれから利用可能情報または利用不可能情報のいずれか一方を受信した場合に、利用可能情報を受信したか否かを判断し、利用可能情報を受信したと判断した場合には、受信した全ての利用可能情報それぞれと含めて受信した利用可能時間情報それぞれが示す利用可能時間を比較し、最も小さい利用可能時間を示す一つの利用可能時間情報と含めて受信したカラオケ装置識別情報を選定する。
【0019】
このように構成されたカラオケシステムによれば、カラオケ装置は、複数のリモコン端末の電源部それぞれの出力電圧値に基づいて利用可能時間を算出して、その算出した利用可能時間が、管理装置から送信されたユーザが要求する利用時間と同一または大きければ利用可能情報と、利用可能時間情報を管理装置に送信する。一方、その算出した利用可能時間が、管理装置から送信されたユーザが要求する利用時間より小さければ利用不可情報を管理装置に送信する。また、管理装置は、受信した利用可能時間情報それぞれが示す利用可能時間を比較し、最も小さい利用可能時間を有するカラオケ装置を選定する。つまり、ユーザが要求する利用時間よりは大きいが、ユーザが要求する利用時間に最も近い利用可能時間を有するカラオケ装置を選定する。一例を挙げると、ユーザが要求する利用時間が例えば1時間であり、その1時間を超える利用可能時間を有するカラオケ装置が例えば2台あり、それぞれのカラオケ装置が有する利用可能時間が例えば1.5時間、2.2時間時間とした場合には、1.5時間の利用可能時間を有するカラオケ装置を選定するといった具合である。すなわち、次のユーザが要求する利用時間が例えば2時間であった場合には、2.2時間の利用可能時間を有するカラオケ装置の利用が可能となる。なお、先のユーザに例えば2.2時間の利用可能時間を有するカラオケ装置を選定した場合には、次のユーザには、カラオケ装置の利用ができなくなる。よって、ユーザが要求する利用時間に最も近い利用可能時間を有するカラオケ装置を選定することによって、次のユーザに対応できるカラオケ装置の台数を増やすことができるのである。
【0020】
したがって、リモコン端末の利用可能時間が、ユーザがカラオケルームを利用しようとする利用時間と同一または大きければ、カラオケ装置及び複数台のリモコン端末が利用できる状態であるとして、カラオケ装置それぞれから管理装置へ知らせることができる。また、算出したリモコン端末の利用可能時間が、ユーザがカラオケルームを利用しようとする利用時間より小さければ、カラオケ装置及び複数台のリモコン端末が利用できる状態でないとして、カラオケ装置それぞれから管理装置へ知らせることができる。また、ユーザが要求する利用時間より大きい用可能時間を有するカラオケ装置が複数存在する場合には、ユーザが要求する利用時間に最も近い利用可能時間を有するカラオケ装置が選定されるので、次のユーザに対応できるカラオケ装置の台数を増やすことができる。
【0021】
また、ユーザを認証し、管理装置へのログインを許可するカラオケシステムにおいて、選定されたリモコン端末の出力電圧値が所定電圧値以下になり、次のリモコン端末が選定される際に、ログインされている登録ユーザに関する識別情報も併せて、その選定されるリモコン端末に移し替えるとよい。
【0022】
具体的には、請求項4に記載のように、管理装置の認証手段が、管理装置へのログインが許可されるユーザである登録ユーザを、管理装置側受信手段がカラオケ装置から送信されたユーザに関する識別情報及びパスワード情報を含む認証要請情報を受信した場合に、認証要請情報によって認証し、その認証した登録ユーザに対して管理装置へのログインを許可する。また、カラオケ装置の表示可否要求情報送信手段が、選定手段が選定するリモコン端末識別情報によって識別されるリモコン端末へカラオケ装置側記憶手段が記憶する登録ユーザに関する識別情報及び表示手段に登録ユーザに関する識別情報を表示するよう要求するための表示要求情報を第一のカラオケ装置側送信手段を制御して送信させ、選定手段が選定していないリモコン端末識別情報によって識別される全てのリモコン端末へその全ての表示手段に登録ユーザに関する識別情報を表示しないよう要求するための非表示要求情報をカラオケ装置側送信手段を制御して送信させる。さらに、リモコン端末の表示制御手段が、リモコン端末側受信手段がカラオケ装置から登録ユーザに関する識別情報及び表示要求情報を受信した場合には、表示手段を制御して登録ユーザに関する識別情報を表示させ、一方、リモコン端末側受信手段が非表示要求情報を受信した場合には、表示手段を制御して登録ユーザに関する識別情報を表示させない。
【0023】
このように構成されたカラオケシステムによれば、選定手段が選定するリモコン端末の表示制御手段が、表示手段を制御して登録ユーザに関する識別情報を表示させ、選定手段が選定していないリ全てのリモコン端末の表示制御手段が、表示手段を制御して登録ユーザに関する識別情報を表示させない。したがって、ユーザを認証し、管理装置へのログインを許可するカラオケシステムにおいて、選定されたリモコン端末の出力電圧値が所定電圧値以下になり、次のリモコン端末が選定される際に、ログインされている登録ユーザに関する識別情報も併せて、その選定されるリモコン端末に移し替えることができる。また、次のリモコン端末が選定される際に、ログインされている登録ユーザに関する識別情報も併せて、その選定されるリモコン端末に自動的に移し替えられるので、ユーザにとっては、ログアウト操作する手間やログイン操作する手間が掛からない。
【0024】
また、管理装置側においてカラオケ装置選定手段によって選定されたカラオケ装置が設置されている部屋の識別情報が表示されるとよい。具体的には、請求項5に記載のように、管理装置は、さらに複数のカラオケ装置それぞれが設置されている部屋を識別するための部屋識別情報及び前記部屋に設置されているカラオケ装置のカラオケ装置識別情報を関連付けて記憶する管理装置記憶手段と各種情報を表示可能な管理装置側表示手段と、カラオケ装置選定手段によって選定されたカラオケ装置識別情報に関連する部屋識別情報を管理装置側表示手段を制御して表示させる管理装置側表示制御手段とを備えるとよい。
【0025】
このように構成されたカラオケシステムによれば、利用者の利用予定時間よりも、リモコン端末の利用可能時間の合計が大きく、かつ、最も近い時間の部屋を管理装置の表示手段に表示させられるので、管理者がカラオケルーム利用者に対し、カラオケを行うときの利便性が悪くならない部屋を提供できる効果が得られるので、以下に説明するカラオケ店の料金収入も損なわせない可能性もある。例えば、カラオケ店において、ある時点での部屋Dの利用可能時間は2時間、部屋Eは30分、部屋Fは15分、利用料金は10円/1分だった場合に、利用予定時間が20分の利用者Gが来店したとき、上記アルゴリズムに基づいて部屋が選択表示されれば、利用者Gは部屋Eに案内される。その直後に、利用予定時間1時間の利用者Hが来店しても、部屋Dに案内可能であるから、利用者G、及び利用者Hとも、カラオケルームが利用できるから、利用者ごとにカラオケを行うときの利便性が維持された効果が得られる。利用者G、及び利用者Hから得られる利用料金を1時間後に計算すると、それぞれ200円、600円、合計800円となる。ところが、上記アルゴリズムを用いずに利用者Gを部屋Dへ案内すると、その直後に来店した利用者Hは同店においてカラオケサービスを利用することはできないので、利用者Gのカラオケを行う利便性が損なわれ、利用者Gは他店へ移動してしまう可能性が高い。よって、利用者Gの利用時間は20分であるから、カラオケ店が1時間後に得られる料金収入は、200円にしかならない可能性が高くなる。つまり、利用者の利用予定時間よりも、リモコン端末の利用可能時間の合計が大きく、かつ、最も近い時間の部屋を管理装置の表示手段に表示させられるようにすれば、利用者の利用予定時間と部屋の利用可能時間とが対応付けられるので、無駄の少ない部屋利用が可能となり、利用者毎にカラオケを行う利便性が維持される効果が得られ、カラオケ店の料金収入も損なわれない可能性がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[カラオケシステム1の構成の説明]
図1は、カラオケシステム1の全体構成を示すブロック図である。
【0027】
カラオケシステム1は、図1に示すように、カラオケを利用するユーザから指定された楽曲のカラオケ演奏を行う複数のカラオケ装置4と、複数のカラオケ装置4を管理するための管理装置2と、一つのカラオケ装置4を操作するための複数のリモコン端末5と、リモコン端末が内蔵する2次電池に充電するためのクレードル6と、複数のカラオケ装置4と管理装置2とを結ぶ通信のためのLAN100とを備える。以下、管理装置2、カラオケ装置4、リモコン端末5、クレードル6の順に説明する。
【0028】
[管理装置2の構成の説明]
管理装置2には、管理装置2全体を制御するための制御部2aが備えられている。制御部2aは、インタフェース部2cを介してLAN100に接続されており、インタフェース部2cを介して複数のカラオケ装置4と通信することができる。また、制御部2aには、記憶手段としてのハードディスク(HDD)2b、表示部2fでの表示を制御する映像制御部2e、複数のキースイッチからなり、及び曲の予約操作等を行うための操作部2gからの信号を処理する操作処理部2hが接続されている。なお、制御部2aは、後述する各種処理を実行する。
【0029】
このうち、HDD2bには、図3(a)に例示するように、利用可能時間関連データを記憶する利用可能時間関連データメモリ領域81、部屋番号関連データを記憶する部屋番号関連データメモリ領域82、管理装置2を識別するための管理装置番号データを記憶する管理装置番号データメモリ領域83、管理装置2が管理するカラオケ装置4のカラオケ装置番号データを記憶するカラオケ装置番号データメモリ領域84、及び利用者データを記憶する利用者データメモリ領域85が設けられている。以下、利用可能時間関連データ、部屋番号関連データ、カラオケ装置データ番号、利用者データの順に説明する。
【0030】
(イ)利用可能時間関連データとは、管理装置2が管理する複数のカラオケ装置4のカラオケ装置番号及びカラオケ装置4の利用可能時間を関連付けたデータである。この利用可能時間関連データは、図3(b)に示すように、カラオケ装置4のカラオケ装置番号(1〜n)の数値「1〜n」、及び利用可能時間(A1〜An)が関連付けられて利用可能時間関連データメモリ領域81に記憶されている。一例を挙げると、カラオケ装置4のカラオケ装置番号(1)の数値「1」、及び利用可能時間(A1)が関連付けられて利用可能時間関連データメモリ領域81(1)に記憶されている。
【0031】
(ロ)部屋番号関連データとは、カラオケ装置4が設置されている部屋を識別するための部屋番号及びカラオケ装置4のカラオケ装置番号を関連付けたデータである。この部屋番号関連データは、図3(c)に示すように、カラオケ装置4のカラオケ装置番号(1〜n)の数値「1〜n」、及び部屋番号(B1〜Bn)が関連付けられて部屋番号関連データメモリ領域82に記憶されている。一例を挙げると、カラオケ装置4のカラオケ装置番号(1)の数値「1」、及び部屋番号(B1)が関連付けられて部屋番号関連データメモリ領域82(1)に記憶されている。
【0032】
(ハ)カラオケ装置番号データとは、管理装置2が管理するカラオケ装置4のカラオケ装置番号を示すデータである。このカラオケ装置番号データは、図3(d)に示すように、カラオケ装置4のカラオケ装置番号(1〜n)の数値「1〜n」がカラオケ装置番号データメモリ領域84に記憶されている。一例を挙げると、カラオケ装置番号(1)に対応するカラオケ装置番号データは、カラオケ装置番号(1)の数値「1」がカラオケ装置番号データメモリ領域84(1)へ記憶されている。
【0033】
(ニ)利用者データとは、カラオケサービスを利用するユーザを識別するためのユーザID及びユーザが管理装置2へのログインを許可されるためのパスワードを関連付けたデータである。この利用者データは、図3(e)に示すように、ユーザIDの番号(1〜n)の数値「1〜n」、及びパスワード(C1〜Cn)が関連付けられて利用者データメモリ領域85に記憶されている。一例を挙げると、ユーザIDの番号(1)の数値「1」、及びパスワード(C1)が関連付けられて利用者データメモリ領域85(1)に記憶されている。
【0034】
なお、制御部2aが「利用可否要求情報送信手段」及び「カラオケ装置選定手段」に相当し、操作部2g及び操作処理部2hが「管理装置側受付手段」に相当し、表示部2fが「管理装置側表示手段」に相当する。また、映像制御部2eが「管理装置側表示制御手段」に相当し、HDD2bが「管理装置側記憶手段」に相当し、インタフェース部2cが「管理装置側受信手段」及び「管理装置側送信手段」に相当する。
【0035】
[カラオケ装置4の構成の説明]
カラオケ装置4は、図1に示すように、カラオケ装置4全体の作動を制御する制御部12、カラオケ装置4をLAN100に接続するためのインタフェース部14、演奏楽曲の伴奏内容及び歌詞を示す楽曲データや映像データ等のコンテンツデータ、カラオケ装置4が作動するためのプログラム等を記憶するハードディスク(HDD)16、複数のキースイッチからなり、曲の予約操作等を行うための操作部18、リモコン端末5と赤外線信号で通信を行う双方向の赤外線通信規格(IrDAControl(登録商標))、又はリモコン端末5とカラオケ装置4との二者間において予め設定された無線通信条件(例えば、無線LANなど)に従って通信するための無線通信部20、操作部18からの信号を処理する操作処理部22、マイクロフォン26、HDD16に記憶された演奏データ(MIDIデータ)に基づく演奏再生を行うMIDI音源30、MIDI音源30から出力されたデジタル信号から演奏楽曲のオーディオ信号(音響、音声に関する信号)を生成し、生成されたオーディオ信号及びマイクロフォン26から入力されたオーディオ信号を増幅してスピーカ28へ出力する音声制御部24、画像データを一時的に記憶するビデオRAM32、ビデオRAM32に記憶された画像データに基づく映像の再生を制御する映像再生部34、映像再生部34により再生される映像のモニタ36での表示を制御する映像制御部38などを備えている。なお、制御部12は、後述する各種処理を実行する。
【0036】
このうち、HDD16には、図4(a)に例示するように、楽曲データを記憶する楽曲データメモリ領域41、検出電圧関連データを記憶する検出電圧関連データメモリ領域42、利用可能時間換算表データを記憶する利用可能時間換算表データメモリ領域43、カラオケ装置番号データを記憶するカラオケ装置番号データメモリ領域44、管理装置番号データを記憶する管理装置番号データメモリ領域45、及びリモコン端末番号データを記憶するリモコン端末番号データメモリ領域46が設けられている。以下、検出電圧関連データ、利用可能時間換算表データ、リモコン端末番号データについて順に説明する。
【0037】
(ホ)検出電圧関連データとは、リモコン端末5を識別するためのリモコン端末番号、リモコン端末5の充電状態を示す充電状態フラグ、リモコン端末5の利用可能時間、及びリモコン端末5の利用可能時間が大きい方から小さい方へ順位付けられた順番を示す順番mを関連付けたデータである。この検出電圧関連データは、図4(b)に示すように、リモコン端末5のリモコン端末番号(1〜n)の数値「1〜n」、充電状態フラグ(E1〜En)、利用可能時間(F1〜Fn)、及び順番m(M1〜Mn)が関連付けられて検出電圧関連データメモリ領域42へ記憶されている。一例を挙げると、リモコン端末5のリモコン端末番号(1)の数値「1」、充電状態フラグ(E1)、利用可能時間(F1)、及び順番m(M1)が関連付けられて検出電圧関連データメモリ領域42(1)へ記憶されている。
【0038】
(ヘ)利用可能時間換算表データとは、充電状態フラグが示す識別子に応じて利用可能時間を換算するための換算表を示すデータである。この利用可能時間換算表データは、図4(c)に示すように、充電状態フラグが示す識別子の番号(0〜n)の数値「0〜n」及び利用可能時間(H1〜Hn)が関連付けられて利用可能時間換算表データメモリ領域43に記憶されている。一例を挙げると、充電状態フラグが示す識別子の番号(0)の数値「0」及び利用可能時間(H1)が関連付けられて利用可能時間換算表データメモリ領域43(1)に記憶されている。
【0039】
(ト)リモコン端末番号データとは、管理装置2が管理するリモコン端末5のリモコン端末番号を示すデータである。このリモコン端末番号データは、図3(d)に示すように、リモコン端末5のリモコン端末番号(1〜n)の数値「1〜n」がリモコン端末番号データメモリ領域46に記憶されている。一例を挙げると、リモコン端末番号(1)に対応するリモコン端末番号データは、リモコン端末番号(1)の数値「1」がリモコン端末番号データメモリ領域46(1)へ記憶されている。
【0040】
なお、HDD16が「カラオケ装置側記憶手段」に相当し、制御部12が「出力電圧要求手段」、「記憶制御手段」、「選定手段」、「電源供給可否要求情報送信手段」、「カラオケ装置側制御手段」、「算出手段」、及び「表示可否要求情報送信手段」に相当する。さらに、インタフェース部14が「第二のカラオケ装置側受信手段」、及び「第二のカラオケ装置側送信手段」に相当し、無線通信部20が「第一のカラオケ装置側送信手段」、及び「第一のカラオケ装置側受信手段」に相当する。
【0041】
[リモコン端末5の構成の説明]
リモコン端末5は、図1に示すように、リモコン端末5全体の作動を制御する制御部52、双方向の赤外線通信規格(IrDAControl)又はリモコン端末5とカラオケ装置4との二者間において予め設定された無線通信条件(例えば、無線LANなど)に従ってカラオケ装置4に無線信号で通信する無線通信部54、リモコン端末5が作動するためのプログラム等の各種情報を記憶するメモリ56、表示部58の表示領域に沿って設置されるタッチパネル及び複数のキースイッチからなり、利用者からの操作を受け付ける操作部60、操作部60からの信号を処理する操作処理部62、画像データを一時的に記憶するビデオRAM64、ビデオRAM64に記憶された画像データの表示部58での表示を制御する映像制御部66、リモコン端末5に電源先圧を供給するための充電池70、充電池70の充電状態を検出するための検出部69、リモコン端末5がクレードル6に設置された際にリモコン端末がクレードル6を介してLAN100に接続するためのUSB制御部68などを備えている。なお、制御部52は、後述する各種処理を実行する。
【0042】
このうち、メモリ56には、図5(a)に例示するように、充電中検出電圧関連データを記憶する充電中検出電圧関連データメモリ領域71、放電中検出電圧関連データを記憶する放電中検出電圧関連データメモリ領域72、リモコン端末番号データを記憶するリモコン端末番号データメモリ領域73、カラオケ装置番号データを記憶するカラオケ装置番号データメモリ領域74、管理装置番号データを記憶する管理装置番号データメモリ領域75、ログインデータを記憶するログインデータメモリ領域76、及び予約データを記憶する予約データメモリ領域77が設けられている。以下、充電中検出電圧関連データ、放電中検出電圧関連データ、ログインデータ、予約データについて順に説明する。
【0043】
(チ)充電中検出電圧関連データ
充電中検出電圧関連データとは、検出部69が検出した充電池70の充電電流値、端子電圧値、及び制御部52が決定した充電状態フラグを関連付けたデータである。この充電中検出電圧関連データは、図5(b)に示すように、リモコン端末5のリモコン端末番号(1〜n)の数値「1〜n」、充電電流値(J1〜Jn)、端子電圧値(K1〜Kn)、及び充電状態フラグ(L1〜Ln)が関連付けられて充電中検出電圧関連データメモリ領域71へ記憶されている。一例を挙げると、リモコン端末5のリモコン端末番号(1)の数値「1」、充電電流値(J1)、端子電圧値(K1)、及び充電状態フラグ(L1)が関連付けられて充電中検出電圧関連データメモリ領域71(1)へ記憶されている。
【0044】
(リ)放電中検出電圧関連データ
放電中検出電圧関連データとは、検出部69が検出した充電池70の充電電流値、端子電圧値、及び制御部52が決定した放電状態フラグを関連付けたデータである。この放電中検出電圧関連データは、図5(c)に示すように、リモコン端末5のリモコン端末番号(1〜n)の数値「1〜n」、充電電流値(P1〜Pn)、端子電圧値(Q1〜Qn)、及び放電状態フラグ(R1〜Rn)が関連付けられて放電中検出電圧関連データメモリ領域72へ記憶されている。一例を挙げると、リモコン端末5のリモコン端末番号(1)の数値「1」、充電電流値(P1)、端子電圧値(Q1)、及び放電状態フラグ(R1)が関連付けられて放電中検出電圧関連データメモリ領域72(1)へ記憶されている。
【0045】
(ヌ)ログインデータ
ログインデータとは、管理装置2へのログインを許可された登録ユーザのユーザIDデータである。このログインデータは、図5(d)に示すように、ユーザIDの番号(1〜n)の数値「1〜n」がログインデータメモリ領域76に記憶されている。一例を挙げると、ユーザIDの番号(1)に対応するログインデータは、ユーザIDの番号(1)の数値「1」がログインデータメモリ領域76(1)へ記憶されている。
【0046】
(ル)予約データ
予約データとは、カラオケ演奏するためにユーザによって予約された予約順位及び予約された曲番号を関連付けたデータである。この予約データは、図5(e)に示すように、予約番号(1〜n)の数値「1〜n」、及び曲番号(T1〜Tn)が関連付けられて予約データメモリ領域77に記憶されている。一例を挙げると、予約番号(1)の数値「1」、及び曲番号(T1)が関連付けられて予約データメモリ領域77(1)に記憶されている。
【0047】
次に、充電池70の出力電圧を検出する構成と、操作部60及び表示部58に電源電圧を供給する構成について説明する。図2は、充電池70の出力電圧を検出する構成と、操作部60及び表示部58に電源電圧を供給する構成を示すブロック図である。
【0048】
まず、充電池70の出力電圧を検出する構成は、図2に示すように、充電池70、検出部69、制御部52を有する。また、制御部52が、A/D変換部52a及び充電量計測部52bを備えている。検出部69が充電池70の充電電流値、及び端子電圧値をアナログ形式の信号として検出し、制御部12へ出力する。そのアナログ形式の充電電流値、及び端子電圧値の信号を制御部52のA/D変換部52aがデジタル形式の充電電流値、及び端子電圧値の信号に変換し、充電量計測部52bへ出力する。充電量計測部52bは、デジタル形式の充電電流値、及び端子電圧値の信号に基づいて充電状態フラグ及び放電状態フラグを出力する。例えば、リモコン端末5がクレードル6に設置され、クレードル6の電源部から充電池70に充電されている際に、充電量計測部52bが、端子電圧値の信号が4Vを示している場合は充電状態フラグとして数値「0」と決定し、端子電圧値の信号が4.4Vを示している場合は充電状態フラグとして数値「1」と決定し、端子電圧値の信号が4.6Vを示している場合は充電状態フラグとして数値「2」と決定し、端子電圧値の信号が4.8Vを示している場合は充電状態フラグとして数値「3」と決定し、端子電圧値の信号が4.8V以上を示している場合は充電状態フラグとして数値「4」と決定する。つまり、充電状態フラグの数値が大きい方が、数値が小さい方より、充電量が大きいことを示している。一方、例えばリモコン端末5がクレードル6から取り外され、クレードル6の電源部から充電池70に充電されていない際に、充電量計測部52bが、端子電圧値の信号が4.2V〜4.8Vを示して場合は放電状態フラグとして数値「1」と決定し、端子電圧値が4.2V以下の場合は放電状態フラグとして数値「0」と決定する。つまり、放電状態フラグの数値が大きい方が、数値が小さい方より、充電量が大きいことを示している。また、制御部52は、リモコン端末5がクレードル6に設置され、クレードル6の電源部から充電池70に充電されている際に、充電電流を検出可能に構成されている。
【0049】
次に、操作部60及び表示部58に電源電圧を供給する構成は、図2に示すように、制御部52、操作部60、表示部58を有する。また、制御部52が、操作部60及び表示部58に二次電源を供給するか、もしくは切断する構成(図示せず)を有している。つまり、制御部52は、操作部60及び表示部58に二次電源を供給するか、もしくは切断するかを制御できる。
【0050】
なお、操作部60及び操作処理部62が「操作手段」、及び「認証要請情報受付手段」に相当し、表示部58が「表示手段」に相当し、映像制御部66が「表示制御手段」に相当する。また、制御部52が「計測手段」、「検出手段」、「切替手段」、「切替制御手段」、及び「リモコン側制御手段」に相当し、無線通信部54が「リモコン端末側受信手段」、及び「リモコン端末側送信手段」に相当し、充電池70が「電源部」に相当する。
【0051】
[クレードル6の構成の説明]
クレードル6は、図2に示すように、リモコン端末5がクレードル6に設置された際に、リモコン端末5の充電池70に充電するための電源6a、及びリモコン端末5のUSB制御部68に接続するためのUSB−LAN変換部6bなどを備えている。また、このUSB−LAN変換部6bはLAN100に接続されている。そのため、クレードル6にリモコン端末5が設置されると、リモコン端末5がLAN100を介してカラオケ装置4と接続される。このことにより、カラオケ装置4は、リモコン端末5がクレードル6に設置されたことを検出可能となる。
【0052】
[カラオケシステム1の全体処理の概要説明]
以下に、カラオケシステム1の全体処理の概要を図11のシグナルフロー図に基づいて説明する。図11においては、1台の管理装置2、1台のカラオケ装置4、及び3台のリモコン端末5を備えるカラオケシステム1を例示している。このうち3台のリモコン端末5をリモコンA,リモコンB、リモコンCとも称する。本処理は、管理装置2、カラオケ装置4、及び3台のリモコン端末5が起動されている場合に実行される。図11は、カラオケシステム1の全体処理の概要を示すシグナルフロー図である。
【0053】
なお、図11においては、管理装置2とカラオケ装置4との間の矢印(実線)は、インタフェース部2cと、LAN100と、インタフェース部14とを介した通信を示す。また、リモコン端末5とカラオケ装置4との間の矢印(実線)は、それぞれの無線通信部20,54を介した無線通信、もしくはリモコン端末5がクレードル6に接続されている場合には、USB制御部68と、USB−LAN変換部6bと、LAN100、インタフェース部14とを介した通信を示す。また、通信時にお互いを特定する情報(例えば、LANや無線LANであればIPアドレス、赤外線通信であれば、識別IDなど)は、予め、各装置の記憶手段(HDD16、HDD2b、メモリ56)に記憶されており、各装置の制御手段(制御部12、制御部2a、制御部52)が通信相手に応じて前記特定する情報を読み出すことで通信相手を特定できる。さらに、装置間を接続しない矢印(実線)は、各装置内部での情報処理を示し、矢印(破線)は人を介した処理を示す。なお、カラオケサービス利用時の人を介した処理(ログイン指示、ログアウト指示、曲リクエスト指示など)については、図示していない。また、リモコンCは、充電池70が完全放電状態で通信不能の状態を示す。リモコンCは通信不能の状態のため利用不能であり、カラオケ装置4はリモコンCを選定しない。よって、以下の説明においては、リモコンCを除いて説明する。
【0054】
まず、2台のリモコンA及びリモコンBそれぞれは、上述した[リモコン端末5の構成の説明]欄で説明したように検出部69が検出した充電池70の充電電流値及び端子電圧値に基づいて決定した充電状態フラグを示すデータを、矢印(1)及び矢印(1’)に示すように、カラオケ装置4へ送信する。本処理については、後述する[リモコン端末5の電圧検出処理の説明]欄において説明する。
【0055】
リモコンA及びリモコンBそれぞれの充電状態フラグを示すデータを受信したカラオケ装置4は、リモコンA及びリモコンBそれぞれにおける充電状態フラグから利用可能時間を抽出し、抽出した利用可能時間が大きい順にリモコンA及びリモコンBそれぞれに対して順番mを付与する。本処理については、後述する[カラオケ装置4の電圧検出処理の説明]欄において説明する。
【0056】
次に、管理装置2において利用予定時間T2が入力された場合に、管理装置2は、矢印(2)に示すように、利用予定時間T2及び利用可否要求を示すデータを管理装置2が管理する全てのカラオケ装置4へ送信する。なお、図11においては、管理装置2が管理する全てのカラオケ装置4のうちの1台だけを示している。本処理については、後述する[管理装置2の選定処理の説明]欄において説明する。
【0057】
利用予定時間T2及び利用可否要求を示すデータを受信したカラオケ装置4は、リモコンA及びリモコンBそれぞれにおける利用可能時間を加算した利用可能時間T1が利用予定時間T2と同一または大きいと判断した場合には、矢印(3)に示すように、利用可能時間T1を示すデータを管理装置2へ送信する。本処理については、後述する[カラオケ装置4の選定処理の説明]欄において説明する。
【0058】
利用可能時間T1を示すデータを受信した管理装置2は、利用可能時間T1を受信した全てのカラオケ装置4における利用可能時間が最も小さいカラオケ装置4を選定し、矢印(4)に示すように、準備要求を示すデータを前記選定したカラオケ装置4へ送信する。本処理については、後述する[管理装置2の選定処理の説明]欄において説明する。
【0059】
準備要求を示すデータを受信したカラオケ装置4は、矢印(5)に示すように、二次電源オンする指示データを上述した順番mの数値「1」を示すリモコン端末5へ送信する。リモコン端末5は、本実施形態ではリモコンBである。本処理については、後述する[カラオケ装置4の選定処理の説明]欄において説明する。
【0060】
二次電源オンする指示データを受信したリモコンBは、操作部60及び表示部58に二次電源を供給する。本処理については、後述する[リモコン端末5の演奏ログアウト処理の説明]欄において説明する。なお、管理者は、矢印(5’)に示すように、利用者を利用可能なカラオケ装置4が設置された部屋へ案内する。
【0061】
そして、リモコンBにおいてログイン情報(ユーザID,パスワード)が入力された場合に、リモコンBは、矢印(6)に示すように、ログイン情報を示すデータをカラオケ装置4へ送信する。本処理については、後述する[リモコン端末5のログイン処理の説明]欄において説明する。
【0062】
ログイン情報を示すデータを受信したカラオケ装置4は、矢印(7)に示すように、ログイン情報を示すデータを管理装置2へ送信する。本処理については、後述する[カラオケ装置4のログイン処理の説明]欄において説明する。
【0063】
ログイン情報を示すデータを受信した管理装置2は、ログイン情報を登録されているユーザID及パスワードと照合することで、ログインを要求してきたユーザの認証の可否を判断する。そして、管理装置2は、矢印(8)に示すように、認証した場合にユーザIDを示すデータをログインを要求したカラオケ装置4へ送信する。本処理については、後述する[管理装置2のログイン処理の説明]欄において説明する。
【0064】
ユーザIDを示すデータを受信したカラオケ装置4は、矢印(9)に示すように、ユーザIDを示すデータをログインを要求したリモコンBへ送信する。本処理については、後述する[リモコン端末5のログイン処理の説明]欄において説明する。
【0065】
次に、リモコンBにおいて曲リクエスト(選曲番号)が受け付けられた場合に、リモコンBは、矢印(10)に示すように、曲リクエストを示すデータをカラオケ装置4へ送信する。本処理については、後述する[リモコン端末5の演奏ログアウト処理の説明]欄において説明する。
【0066】
曲リクエストを示すデータを受信したカラオケ装置4は、曲リクエストに対応する楽曲データを演奏再生する。本処理については、後述する[カラオケ装置4の演奏ログアウト処理の説明]欄において説明する。
【0067】
次に、リモコンBが、矢印(11)に示すように、リモコンBの放電状態フラグ、及びログイン情報などの橋渡し情報を示すデータをカラオケ装置4へ送信する。本処理については、後述する[リモコン端末5の演奏ログアウト処理の説明]欄において説明する。
【0068】
リモコン端末番号、放電状態フラグ、及び橋渡し情報を示すデータを受信したカラオケ装置4は、矢印(12)に示すように、二次電源オンする指示データ及び上述の橋渡し情報を示すデータを上述した順番mの数値「m」に数値「1」を加算した数値「m+1」の順番に対応するリモコン端末5へ送信する。この場合のリモコン端末5は、リモコンAである。また、カラオケ装置4は、矢印(12’)に示すように、二次電源オフする指示データを上述した順番mに対応するリモコン端末5へ送信する。この場合のリモコン端末5は、リモコンBである。本処理については、後述する[カラオケ装置4の演奏ログアウト処理の説明]欄において説明する。
【0069】
二次電源オンする指示データ及び上述の橋渡し情報を示すデータを受信したリモコンAは、上述の橋渡し情報を記憶し、操作部60及び表示部58に二次電源を供給する。このことにより、リモコンAは、リモコンBに代わって、曲リクエスト(選曲番号)を受け付ける可能となる。本処理については、後述する[リモコン端末5の演奏ログアウト処理の説明]欄において説明する。
【0070】
次に、リモコンAにおいてログアウト情報が入力された場合に、リモコンAは、矢印(13)に示すように、ログアウト情報を示すデータをカラオケ装置4へ送信する。本処理については、後述する[リモコン端末5の演奏ログアウト処理の説明]欄において説明する。
【0071】
ログアウト情報を示すデータを受信したカラオケ装置4は、矢印(14)に示すように、ログアウト情報を示すデータを管理装置2へ送信する。本処理については、後述する[カラオケ装置4の演奏ログアウト処理の説明]欄において説明する。
【0072】
ログアウト情報を示すデータを受信した管理装置2は、ログアウト情報に基づいてユーザIDに対応した登録ユーザをログアウトする。本処理については、後述する[管理装置2の演奏ログアウト処理の説明]欄において説明する。
【0073】
[リモコン端末5の電圧検出処理の説明]
以下に、リモコン端末5の制御部52により実行される電圧検出処理の処理手順を図6(a)のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、リモコン端末5が起動されている場合に実行される。図6(a)は、リモコン端末5の制御部52が実行する「リモコン端末5の電圧検出処理」の手順を示すフローチャートである。
【0074】
まず、リモコン端末5がカラオケ装置4と対応つけられているか否かを判断する(S610)。「リモコン端末5がカラオケ装置4と対応つけられる」とは、「リモコン端末5とカラオケ装置4とを通信可能にする」ことを指す。リモコン端末5がユーザに貸与されると、ユーザは指定されたカラオケ装置4との通信を確認して、リモコン端末5がそのカラオケ装置4に対応つける。つまり、リモコン端末5とカラオケ装置4とが通信可能か否かを判断する。そして、リモコン端末5がカラオケ装置4と対応つけられていないと判断した場合には(S610:NO)、リモコン端末5がカラオケ装置4と対応つけられるまで待機し、リモコン端末5がカラオケ装置4と対応つけられたと判断した場合には(S610:YES)、S620の処理へ移行する。
【0075】
S620の処理においては、クレードル6にリモコン端末5が設置されているか否かを判断する(S610)。具体的には、上述した[リモコン端末5の構成の説明]欄で説明したように、リモコン端末5がクレードル6に設置され、クレードル6の電源部から充電池70に充電されている際に、制御部52が充電電流を検出する。そして、クレードル6にリモコン端末5が設置されていると判断した場合には(S620:YES)、S630の処理へ移行する。一方、クレードル6にリモコン端末5が設置されていないと判断した場合には(S620:NO)、S610の処理へ戻る。
【0076】
S630の処理においては、操作部60及び表示部58に供給している二次電源をオフにする。具体的には、上述した[リモコン端末5の構成の説明]欄で説明したように、制御部52が、操作部60及び表示部58に供給している二次電源を切断する。S630の処理が終了したらS640の処理へ移行する。
【0077】
S640の処理においては、充電池70の出力電圧を検出し、充電状態フラグを決定する。具体的には、上述した[リモコン端末5の構成の説明]欄で説明したように、検出部69が検出した充電池70の充電電流値、及び端子電圧値に基づいて充電状態フラグを制御部52が決定する。S640の処理が終了したらS650の処理へ移行する。
【0078】
S650の処理においては、S640の処理において検出した出力電圧、決定した充電状態フラグをメモリ56の充電中検出電圧関連データメモリ領域71へ記憶する。S650の処理が終了したらS660の処理へ移行する。
【0079】
S660の処理においては、カラオケ装置4によって送信された充電状態フラグの要求情報を受信したか否かを判断する。そして、充電状態フラグの要求情報を受信したと判断した場合には(S660:YES)、S670の処理へ移行する。一方、充電状態フラグの要求情報を受信していないと判断した場合には(S660:NO)、S610の処理へ戻る。
【0080】
S670の処理においては、リモコン端末番号と充電状態フラグをカラオケ装置4へ送信する。具体的には、メモリ56のリモコン端末番号データメモリ領域73から読み出したリモコン端末番号及びS640の処理において決定した充電状態フラグをカラオケ装置4へ送信する。S670の処理が終了したら、S610の処理へ戻る。
【0081】
[カラオケ装置4の電圧検出処理の説明]
以下に、カラオケ装置4の制御部12により実行される電圧検出処理の処理手順を図6(b)のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、カラオケ装置4が起動されている場合に実行される。図6(b)は、カラオケ装置4の制御部12が実行する「カラオケ装置4の電圧検出処理」の手順を示すフローチャートである。
【0082】
まず、対応つけられているリモコン端末5へ充電状態フラグの要求情報を送信する(S710)。具体的には、上述したリモコン端末5の電圧検出処理のS610の処理において説明したように、カラオケ装置4と通信可能なリモコン端末5へ充電状態フラグの要求情報を送信する。S710の処理が終了したらS720の処理へ移行する。
【0083】
S720の処理においては、リモコン端末5のリモコン端末番号と充電状態フラグを受信したか否かを判断する。リモコン端末5のリモコン端末番号と充電状態フラグを受信していないと判断した場合には(S720:NO)、リモコン端末5のリモコン端末番号と充電状態フラグを受信するまで待機し、リモコン端末5のリモコン端末番号と充電状態フラグを受信したと判断した場合には(S720:YES)、S730の処理へ移行する。
【0084】
S730の処理においては、S720の処理において受信したリモコン端末5のリモコン端末番号と充電状態フラグをHDD16の検出電圧関連データメモリ領域42へリモコン端末番号と充電状態フラグとを関連付けて記憶する。S730の処理が終了したらS740の処理へ移行する。
【0085】
S740の処理においては、全てのリモコン端末5のリモコン端末番号を受信した否かを判断する。全てのリモコン端末5のリモコン端末番号を受信したと判断した場合には(S740:YES)、S750の処理へ移行する。一方、全てのリモコン端末5のリモコン端末番号を受信していないと判断した場合には(S740:NO)、S720の処理へ戻る。
【0086】
S750の処理においては、S720の処理において受信した全てのリモコン端末5のリモコン端末番号に対して充電状態フラグから利用可能時間を算出する。具体的には、HDD16の利用可能時間換算表データメモリ領域43における充電状態フラグの数値に対する利用可能時間を抽出する。S750の処理が終了したらS760の処理へ移行する。
【0087】
S760の処理においては、S750の処理において抽出した利用可能時間が大きい順にリモコン端末番号に対して順番mを付与し、その順番mをHDD16の検出電圧関連データメモリ領域42へリモコン端末番号と順番mとを関連付けて記憶する。S760の処理が終了したら、S710の処理へ戻る。
【0088】
[カラオケ装置4の選定処理の説明]
以下に、カラオケ装置4の制御部12により実行される選定処理の処理手順を図7(a)のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、カラオケ装置4が起動されている場合に実行される。図7(a)は、カラオケ装置4の制御部12が実行する「カラオケ装置4の選定処理」の手順を示すフローチャートである。
【0089】
まず、管理装置2によって送信された利用予定時間T2と利用可否要求を受信したか否かを判断する(S210)。具体的には、管理装置2によって送信されたユーザが利用する予定時間である利用予定時間T2とその利用予定時間T2に対して利用可能または利用不可能の情報を要求する利用可否要求を受信したか否かを判断する。利用予定時間T2と利用可否要求を受信していないと判断した場合には(S210:NO)、利用予定時間T2と利用可否要求を受信するまで待機し、利用予定時間T2と利用可否要求を受信したと判断した場合には(S210:YES)、S230の処理へ移行する。
【0090】
S230の処理においては、利用可能時間T1の時間と利用予定時間T2の時間とを比較して、利用可能時間T1が利用予定時間T2と同一または大きいか否かを判断する。具体的には、HDD16の検出電圧関連データメモリ領域42に記憶されているリモコン端末番号それぞれの利用可能時間を全て加算した利用可能時間T1がS210の処理において受信した利用予定時間T2と同一または大きいか否かを判断する。そして、利用可能時間T1が利用予定時間T2と同一または大きいと判断した場合には(S210:YES)、S240の処理へ移行する。一方、利用可能時間T1が利用予定時間T2と同一または大きくないと判断した場合には(S210:NO)、S242の処理へ移行する。
【0091】
S240の処理においては、カラオケ装置4を識別するためのカラオケ装置番号と利用可能であることを示す利用可能情報と利用可能時間T1を管理装置2へ送信する。S240の処理が終了したらS245の処理へ移行する。
【0092】
S245の処理においては、管理装置2によって送信された準備情報を受信したか否かを判断する。そして、準備情報を受信したと判断した場合には(S245:YES)、S250の処理へ移行する。一方、準備情報を受信していないと判断した場合には(S245:NO)、S210の処理へ戻る。
【0093】
S250の処理においては、順番mの数値「1」を示すリモコン端末5へ、二次電源をオンする指示である通電フラグの数値「1」及び順番mの数値「1」を示すデータを送信し、順番mの数値「1」以外を示すリモコン端末5へ、二次電源をオフする指示である通電フラグの数値「0」を示すデータを送信する。S250の処理が終了したら、S210の処理へ戻る。
【0094】
[管理装置2の選定処理の説明]
以下に、管理装置2の制御部2aにより実行される選定処理の処理手順を図7(b)のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、管理装置2が起動されている場合に実行される。図7(b)は、管理装置2の制御部2aが実行する「管理装置2の選定処理」の手順を示すフローチャートである。
【0095】
まず、ユーザIDと利用予定時間T2が入力されてか否かを判断(S910)。具体的には、管理装置2の表示部2fに例えばユーザIDと利用予定時間を操作するための案内画面が表示され、操作部2gが操作されることによって操作処理部2hを介してユーザIDと利用予定時間T2が入力されたか否かを判断する。そして、ユーザIDと利用予定時間T2が入力されていないと判断した場合には(S910:NO)、ユーザIDと利用予定時間T2が入力されるまで待機し、ユーザIDと利用予定時間T2が入力されたと判断した場合には(S910:YES)、S915の処理へ移行する。
【0096】
S915の処理においては、管理装置2が管理する全てのカラオケ装置4へ利用予定時間T2と利用可否要求を送信する。S915の処理が終了したらS920の処理へ移行する。
【0097】
S920の処理においては、カラオケ装置4によって送信された利用可能情報を受信したか否かを判断。そして、利用可能情報を受信したと判断した場合には(S920:YES)、S922の処理へ移行する。一方、利用可能情報を受信していないと判断した場合には(S920:NO)、S910の処理へ戻る。
【0098】
S922の処理においては、S920の処理において受信した利用可能情報とともに受信したカラオケ装置番号と利用可能時間T1とを関連付けて、HDD2bの利用可能時間関連データメモリ領域81へ記憶する。S922の処理が終了したらS923の処理へ移行する。
【0099】
S923の処理においては、全てのカラオケ装置4のカラオケ装置番号を受信した否かを判断する。そして、全てのリモコン端末5のリモコン端末番号を受信したと判断した場合には(S923:YES)、S924の処理へ移行する。一方、全てのカラオケ装置4のカラオケ装置番号を受信していないと判断した場合には(S923:NO)、S920の処理へ戻る。
【0100】
S924の処理においては、利用可能時間T1が最も小さいカラオケ装置番号を選定する。具体的には、S922の処理においてHDD2bの利用可能時間関連データメモリ領域81へ記憶した利用可能時間T1が示す時間を比較し、最も小さい時間を示す利用可能時間T1に関連するカラオケ装置番号を選定する。S924の処理が終了したらS926の処理へ移行する。
【0101】
S926の処理においては、カラオケ装置番号に対応する部屋番号を抽出する。具体的には、HDD2bの部屋番号関連データメモリ領域82へ記憶されて部屋番号関連データにおけるS924が選定したカラオケ装置番号に関連する部屋番号を抽出する。S926の処理が終了したらS928の処理へ移行する。
【0102】
S928の処理においては、ユーザIDと部屋番号を表示部2fに表示させる。具体的には、S910の処理において入力されたユーザIDと、S926の処理において抽出された部屋番号を映像制御部2eを制御して表示部2fに表示させる。S928の処理が終了したらS930の処理へ移行する。
【0103】
S930の処理においては、選定したカラオケ装置4へ準備要求を送信する。具体的には、S924の処理において選定されたカラオケ装置番号が示すカラオケ装置4へカラオケサービス利用をするための準備要求を送信する。S930の処理が終了したら、S910の処理へ戻る。
【0104】
[リモコン端末5のログイン処理の説明]
以下に、リモコン端末5の制御部52により実行されるログイン処理の処理手順を図8(a)のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、リモコン端末5が起動されている場合に実行される。図8(a)は、リモコン端末5の制御部52が実行する「リモコン端末5のログイン処理」の手順を示すフローチャートである。
【0105】
まず、ユーザID及びパスワードが入力されたか否かを判断する(S110)。具体的には、リモコン端末5の表示部58に例えばログインするための案内画面が表示され、操作部60が操作されることによって操作処理部62を介してユーザID及びパスワードが入力されたか否かを判断する。そして、ユーザID及びパスワードが入力されていないと判断した場合には(S110:NO)、ユーザID及びパスワードを受け付けるまで待機し、ユーザID及びパスワードを受け付けたと判断した場合には(S110:YES)、S120の処理へ移行する。
【0106】
S120の処理においては、受け付けたユーザID及びパスワードをカラオケ装置4へのログインを要求する情報とともにカラオケ装置4の制御部12へ送信する。S120の処理が終了したらS130の処理へ移行する。
【0107】
S130の処理においては、ユーザIDをカラオケ装置4の制御部12から受信したか否かを判断する。そして、ユーザIDを受信していると判断した場合には(S130:YSE)、S132の処理へ移行する。一方、ユーザIDを受け付けていないと判断した場合には(S130:NO)、S110の処理へ戻る。
【0108】
S132の処理においては、ユーザIDをログインデータメモリ領域76へ記憶する。具体的には、S110の処理において入力されたユーザIDをメモリ56のログインデータメモリ領域76へ記憶する。S132の処理が終了したら、S135の処理へ移行する。
【0109】
S135の処理においては、ログイン情報を表示部58に表示させる。具体的には、上述したS130の処理において受信したユーザIDを映像制御部66を制御して表示部58に表示させる。S135の処理が終了したら、S110の処理へ戻る。
【0110】
[カラオケ装置4のログイン処理の説明]
以下に、カラオケ装置4の制御部12により実行されるログイン処理の処理手順を図8(b)のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、カラオケ装置4が起動されている場合に実行される。図8(b)は、カラオケ装置4の制御部12が実行する「カラオケ装置4のログイン処理」の手順を示すフローチャートである。
【0111】
まず、ユーザID及びパスワードを受信したか否かを判断する(S310)。具体的には、カラオケ装置4がリモコン端末5によって送信されたユーザID及びパスワードを受信したか否かを判断する。そして、ユーザID及びパスワードを受信していないと判断した場合には(S310:NO)、ユーザID及びパスワードを受信するまで待機し、ユーザID及びパスワードを受信したと判断した場合には(S310:YES)、S320の処理へ移行する。
【0112】
S320の処理においては、受信したユーザID及びパスワードを管理装置2へのログインを要求する情報とともに管理装置2の制御部2aへ送信する。S320の処理が終了したらS330の処理へ移行する。
【0113】
S330の処理においては、ユーザIDを示すデータを管理装置2の制御部2aから受信したか否かを判断する。そして、ユーザIDを示すデータを受信していないと判断した場合には(S330:NO)、ユーザIDを示すデータを受け付けるまで待機し、ユーザIDを示すデータを受け付けたと判断した場合には(S330:YES)、S350の処理へ移行する。
【0114】
S350の処理においては、ユーザIDをログインを要求したリモコン端末5へ送信する。S350の処理が終了したら、S310の処理へ戻る。
[管理装置2のログイン処理の説明]
以下に、管理装置2の制御部2aにより実行されるログイン処理の処理手順を図8(c)のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、管理装置2が起動されている場合に実行される。図8(c)は、管理装置2の制御部2aが実行する「管理装置2のログイン処理」の手順を示すフローチャートである。
【0115】
まず、ユーザID及びパスワードを受信したか否かを判断する(S910)。具体的には、カラオケ装置4から送信された登録ユーザのログインを要求するための情報とともにユーザID及びパスワードを受信したか否かを判断する。そして、ユーザID及びパスワードを受信していないと判断した場合には(S910:NO)、」ユーザID及びパスワードを受信するまで待機し、ユーザID及びパスワードを受信したと判断した場合には(S910:NO)、S920の処理へ移行する。
【0116】
S920の処理においては、登録ユーザのログインを要求するための情報とともに送信されてきたユーザID及びパスワードを、HDD2bが有するユーザ登録データベース(図示せず)に登録されているユーザID及パスワードと照合することで、ログインを要求してきたユーザの認証の可否を判断する。そして、送信されてきたユーザID及びパスワードが、ユーザ登録データベースに登録されているユーザID及びパスワードと適合する判断した場合には(S920:YES、認証OK)、S950の処理へ移行する。一方、送信されてきたユーザID及びパスワードが、ユーザ登録データベースに登録されているユーザID及びパスワードと適合しないと判断した場合には(S920:NO、認証NG)、S910の処理へ戻る。
【0117】
S950の処理においては、ユーザIDをログインを要求したカラオケ装置4へ送信する。S950の処理が終了したら、S910の処理へ戻る。
[リモコン端末5の演奏ログアウト処理の説明]
以下に、リモコン端末5の制御部52により実行される演奏ログアウト処理の処理手順を図9(a)のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、リモコン端末5が起動されている場合に実行される。図9(a)は、リモコン端末5の制御部52が実行する「リモコン端末5の演奏ログアウト処理」の手順を示すフローチャートである。
【0118】
まず、カラオケ装置4によって送信された通電フラグの数値「1」を示すデータを受信したか否かを判断する(S140)。そして、通電フラグの数値「1」を示すデータを受信していないと判断した場合には(S140:NO)、通電フラグの数値「1」を示すデータを受信するまで待機し、通電フラグの数値「1」を示すデータを受信した場合には(S140:YES)、S142の処理へ移行する。
【0119】
S142の処理においては、カラオケ装置4によって送信された順番mの数値「1」を示すデータを受信したか否かを判断する。順番mの数値「1」を示すデータを受信したと判断した場合には(S142:YES)、S144の処理へ移行する。一方、順番mの数値「1」を示すデータを受信していないと判断した場合には(S142:NO)、S150の処理へ移行する。
【0120】
S144の処理においては、操作部60及び表示部58に供給している二次電源をオンにする。具体的には、上述した[リモコン端末5の構成の説明]欄で説明したように、制御部52が、操作部60及び表示部58に二次電源を供給する。S144の処理が終了したらS146の処理へ移行する。
【0121】
S146の処理においては、上述した[リモコン端末5のログイン処理]欄のリモコン端末5のログイン処理へ移行する。S146の処理が終了したらS160の処理へ移行する。
【0122】
S150の処理においては、カラオケ装置4によって送信されたログイン情報及び予約情報を受信したか否かを判断する。そして、ログイン情報及び予約情報を受信していないと判断した場合には(S150:NO)、ログイン情報及び予約情報を受信するまで待機し、ログイン情報及び予約情報を受信したと判断した場合には(S150:YES)、S152の処理へ移行する。
【0123】
S152の処理においては、ログイン情報をメモリ56のログインデータメモリ領域76へ記憶し、予約情報をメモリ56の予約データメモリ領域77へ記憶する。S152の処理が終了したらS154の処理へ移行する。
【0124】
S154の処理においては、操作部60及び表示部58に供給している二次電源をオンにする。S154の処理が終了したらS156の処理へ移行する。
S156の処理においては、ログイン情報を表示部58へ表示する。具体的には、S150の処理において受信してログイン情報を映像制御部66を制御して表示部58へ表示させる。S156の処理が終了したらS160の処理へ移行する。
【0125】
S160の処理においては、操作処理部62から選曲番号を受け付けたか否かを判断する。具体的には、リモコン端末5の表示部58に例えばユーザID及びカラオケ演奏する曲番号などを入力するための案内画面が表示され、操作部60が操作されることによって操作処理部62を介して選曲されたユーザID及び選曲番号を受け付けたか否かを判断する。そして、ユーザID及び選曲番号を受け付けていないと判断した場合には(S140:NO)、ユーザID及び選曲番号を受け付けるまで待機し、ユーザID及び選曲番号を受け付けたと判断した場合には(S140:YES)、S162の処理へ移行する。
【0126】
S162の処理においては、リクエストを予約情報に記憶する。具体的には、S160の処理において、カラオケ演奏するためにユーザによって予約された予約順位及び予約された曲番号を関連付けて、予約データメモリ領域77へ記憶する。S162の処理が終了したらS164の処理へ移行する。
【0127】
S164の処理においては、カラオケ装置4へユーザIDと選曲番号を送信する。具体的には、S160の処理において受け付けたユーザID及び選曲番号をカラオケ装置4へ送信する。S164の処理が終了したらS166の処理へ移行する。
【0128】
S166の処理においては、ログアウトが入力されたか否かを判断する。具体的には、リモコン端末5の表示部58に例えばログアウトするための案内画面が表示され、操作部60が操作されることによって操作処理部62を介してユーザID及びログアウトが入力されたか否かを判断する。そして、ログアウトが入力されたと判断した場合には(S166:YES)、S168の処理へ移行する。一方、ログアウトが入力されていないと判断した場合には(S166:NO)、S170の処理へ移行する。
【0129】
S168の処理においては、カラオケ装置4へユーザID及びログアウト情報を送信する。具体的には、S166の処理において入力されたユーザID及びログアウト情報をカラオケ装置4へ送信する。S168の処理が終了したら、S160の処理へ戻る。
【0130】
S170の処理においては、放電状態フラグの数値「1」を示すデータを受信したか否かを判断する。そして、放電状態フラグの数値「1」を示すデータを受信したと判断した場合には(S170:YES)、S172の処理へ移行する。一方、放電状態フラグの数値「1」を示すデータを受信していないと判断した場合には(S170:NO)、S160の処理へ戻る。
【0131】
S172の処理においては、カラオケ装置4へリモコン端末番号、放電状態フラグの数値「0」、ログイン情報、及び予約情報を送信する。具体的には、メモリ56のリモコン端末番号データメモリ領域73から読み出したリモコン端末番号データ、S170の処理において受信した放電状態フラグの数値「0」を示すデータ、メモリ56のログインデータメモリ領域76から読み出したログインデータ、及びメモリ56の予約データメモリ領域77から読み出した予約データをカラオケ装置4へ送信する。S172の処理が終了したらS174の処理へ移行する。
【0132】
S174の処理においては、カラオケ装置4によって送信された二次電源オフ指示を示すデータを受信したか否かを判断する。そして、二次電源オフ指示を示すデータを受信していないと判断した場合には(S174:NO)、二次電源オフ指示を示すデータを受信するまで待機し、二次電源オフ指示を示すデータを受信した場合には(S174:YES)、S176の処理へ移行する。
【0133】
S176の処理においては、操作部60及び表示部58に供給している二次電源をオフにする。具体的には、上述した[リモコン端末5の構成の説明]欄で説明したように、制御部52が、操作部60及び表示部58に供給している二次電源を切断する。S176の処理が終了したらS140の処理へ戻る。
【0134】
なお、上述したS142の処理において順番mの数値「1」を示すデータを受信していないと判断した場合には(S142:NO)、まずS154の処理において、次に利用可能とするリモコン端末の操作部60及び表示部58に電源電圧を供給するために二次電源をオンにし、次のS156の処理においてログイン情報を表示部58へ表示させてから、S176の処理において現在利用しているリモコン端末の二次電源をオフにしている。その目的は、S154とS176の処理する順序を考慮せずに、現在利用しているリモコン端末をオフにしてから、次のリモコン端末をオンにする順序にすると、一瞬ではあるが、全てのリモコン端末がオフ状態となり、その間はリモコン端末を使用したサービスが中断するため、カラオケを行う利便性が損なわれるので、それを防ぐためである。
【0135】
[カラオケ装置4の演奏ログアウト処理の説明]
以下に、カラオケ装置4の制御部12により実行される演奏ログアウト処理の処理手順を図10のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、カラオケ装置4が起動されている場合に実行される。図10は、カラオケ装置4の制御部12が実行する「制御部12の演奏ログアウト処理」の手順を示すフローチャートである。
【0136】
まず、ユーザID及び選曲番号を受信したか否かを判断する(S510)。具体的には、リモコン端末5によって送信されたユーザID及び選曲番号を受信したか否かを判断する。そして、ユーザID及び選曲番号を受け付けていないと判断した場合には(S510:NO)、ユーザID及び選曲番号を受け付けるまで待機し、ユーザID及び選曲番号を受け付けたと判断した場合には(S510:YES)、S512の処理へ移行する。
【0137】
S512の処理においては、HDD16から選曲番号に対応する楽曲データを読み出す。具体的には、選曲された曲番号に対応する楽曲データをHDD16の楽曲データメモリ領域41から読み出す。S512の処理が終了したらS514の処理へ移行する。
【0138】
S514の処理においては、S512の処理においてHDD16から読み出された楽曲データを演奏再生する。具体的には、HDD16から読み出された楽曲データを再生し、再生した演奏データをMIDI音源30に出力し、スピーカ28から発音させる。S514の処理が終了したらS516の処理へ移行する。
【0139】
S516の処理においては、演奏再生終了したか否かを判断する。そして、演奏再生終了していないと判断した場合には(S516:NO)、演奏再生終了するまで待機し、演奏再生終了したと判断した場合には(S516:YES)、S520の処理へ移行する。
【0140】
S520の処理においては、ユーザID及びログアウト情報を受信したか否かを判断する。具体的には、リモコン端末によって送信されたユーザID及びログアウト情報を受信したか否かを判断する。そして、ユーザID及びログアウト情報を受信したと判断した場合には(S520:YES)、S522の処理へ移行する。一方、ユーザID及びログアウト情報を受信していないと判断した場合には(S520:NO)、S524の処理へ移行する。
【0141】
S522の処理においては、管理装置2へユーザID及びログアウト情報を送信する。具体的には、S520の処理において受信したユーザID及びログアウト情報を管理装置2へ送信する。S522の処理が終了したら、S510の処理へ戻る。
【0142】
S524の処理においては、リモコン端末5によって送信された放電状態フラグの数値「0」を受信したか否かを判断する。放電状態フラグの数値「0」を受信したと判断した場合には(S524:YES)、S536の処理へ移行する。一方、放電状態フラグの数値「0」を受信していないと判断した場合には(S524:NO)、S510の処理へ戻る。
【0143】
S536の処理においては、リモコン端末5によって送信されたリモコン端末番号、放電状態フラグの数値「0」、ログイン情報、及び予約情報を受信する。
S538の処理においては、順番mの数値「m」に数値「1」を加算して、数式「m=m+1」とする。具体的には、S524の処理において受信したリモコン端末番号に対応する順番mの数値「m」をHDD16の検出電圧関連データメモリ領域42から読み出し、読み出した順番mの数値「m」に数値「1」を加算して、数式「m=m+1」とする。S538の処理が終了したらS540の処理へ移行する。
【0144】
S540の処理においては、S538の処理において数値「1」を加算した順番mに対応するリモコン端末番号を有するリモコン端末5へ通電フラグの数値「1」、順番mの数値「m」を示すデータ、ログイン情報、及び予約情報を送信する。S540の処理が終了したらS542の処理へ移行する。
【0145】
S542の処理においては、S538の処理において数値「1」を加算した順番mの数値「m」に数値「1」を減算した順番mに対応するリモコン端末番号を有するリモコン端末5へ二次電源オフ指示を送信する。具体的には、S524の処理において受信したリモコン端末番号を有するリモコン端末5へ二次電源オフ指示を送信する。S542の処理が終了したら、S510の処理へ戻る。
【0146】
[管理装置2の演奏ログアウト処理の説明]
以下に、管理装置2の制御部2aにより実行される演奏ログアウト処理の処理手順を図9(b)のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、管理装置2が起動されている場合に実行される。図9(b)は、管理装置2の制御部2aが実行する「管理装置2の演奏ログアウト処理」の手順を示すフローチャートである。
【0147】
まず、カラオケ装置4によって送信されたユーザID及びログアウト情報を受信したか否かを判断する(S980)。そして、ユーザID及びログアウト情報を受信していないと判断した場合には(S980:NO)、ユーザID及びログアウト情報を受信するまで待機し、ユーザID及びログアウト情報を受信したと判断した場合には(S980:YES)、S990の処理へ移行する。
【0148】
S990の処理においては、ユーザIDに対応した登録ユーザをログアウトする。S990の処理が終了したら、S980の処理へ戻る。
[効果]
本実施形態のカラオケシステム1によれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、複数のリモコン端末によってカラオケ装置を操作するカラオケシステムおいては、例えばリモコン端末が、カラオケ装置と通信中にリモコン端末が内蔵する2次電池の出力電圧レベルや充電量が少なくなり、カラオケ演奏する予約曲の入力操作や予約曲の確認表示など、リモコン端末を使用したサービスが中断する。そこで、リモコン端末それぞれの利用できる時間のうち最も短い時間に、カラオケルームが利用可能な時間を合わせることで、リモコン端末を使用したサービスが中断しないようにすることが考えられが、その利用できる時間が最も短いリモコン端末に合わせてカラオケルームの利用時間が設定されるため、カラオケルームとしての利用可能な時間も短くなり、カラオケ店として料金収入が少なくなるおそれがある。また、2次電池が満充電になるまでリモコン端末の使用を待てば、満充電になった以降には最大の利用可能時間を設定できるが、その間はカラオケルームを使用できないため、利用者にとっては、不満を感じる可能性が高くなる。
【0149】
(1)それに対して、本実施形態のカラオケシステム1は次のように構成されている。すなわち、カラオケ装置4の制御部12が、複数のリモコン端末5それぞれに充電状態フラグを送信するよう要求する要求情報を送信する。また、制御部12が、複数のリモコン端末5それぞれから充電状態フラグを受信したか否かを判断し、複数の全てのリモコン端末5から充電状態フラグを受信したと判断した場合に、HDD16が記憶する複数のリモコン端末5それぞれの充電状態フラグから複数のリモコン端末5それぞれのリモコン端末番号を順次選定する。制御部12が、選定したリモコン端末番号によって識別されるリモコン端末5へその表示部58及び操作部60に二次電源を供給するよう要求するための情報を送信し、選定していないリモコン端末番号によって識別される全てのリモコン端末5へその全ての表示部58及び操作部60に二次電源を切断するよう要求するための情報を送信する。さらに、リモコン端末5の制御部52が、カラオケ装置4から二次電源を供給するよう要求するための情報を受信した場合には、表示部58及び操作部60に二次電源を供給し、一方、制御部52が、カラオケ装置4から二次電源を切断するよう要求するための情報を受信した場合には、表示部58及び操作部60に供給する二次電源を切断する。また、制御部52が、充電池70の放電状態フラグが数値「0」(数値の小さい方が充電量が小さい。)を検出した場合には、メモリ56からリモコン端末番号を読み出し、読み出したリモコン端末番号及び放電状態フラグが数値「0」を関連付けてカラオケ装置に送信する。また、カラオケ装置4の制御部12が、選定されたリモコン端末番号によって識別されるリモコン端末5からリモコン端末番号及び放電状態フラグが数値「0」を受信した場合に、次のリモコン端末番号を選定する。
【0150】
このように構成されているので、選定したリモコン端末5の表示部58及び操作部60だけに二次電源が供給され、選定していない全てのリモコン端末5の表示部58及び操作部60には二次電源が切断される。また、選定したリモコン端末5が充電池70の放電状態フラグが数値「0」を検出した場合には、放電状態フラグが数値「0」がカラオケ装置4に送信される。すると、次のリモコン端末5を選定する。したがって、複数のリモコン端末5によってカラオケ装置4を操作するカラオケシステムおいて、複数台のリモコン端末5のうち選定したリモコン端末5の表示部58及び操作部60だけに二次電源が供給されるので、カラオケルームとして利用できるとともに、残りのリモコン端末5の表示部58及び操作部60には二次電源が切断されるので、残りのリモコン端末5の消費電力を低減できる。また、カラオケシステム1がリモコン端末5の充電池70に充電するためのクレードル6を備えている場合には、残りのリモコン端末5の充電池70に充電することができる。さらに、選定したリモコン端末5が充電池70の放電状態フラグが数値「0」を検出した場合には、次のリモコン端末が選定されるので、カラオケルームとしての利用時間の低下を防止できる。
【0151】
(2)また、本実施形態のカラオケシステム1は次のように構成されている。すなわち、制御部12は、HDD16が記憶する複数のリモコン端末5それぞれの利用可能時間から複数のリモコン端末5それぞれの利用可能時間それぞれを比較し、その利用可能時間が最も大きい利用可能時間に関連するリモコン端末番号から、その利用可能時間が最も小さい利用可能時間に関連するリモコン端末番号まで順次選定する。
【0152】
このように構成されているので、リモコン端末5は、その利用可能時間が最も大きい利用可能時間に関連するリモコン端末番号から、その利用可能時間が最も小さい利用可能時間に関連するリモコン端末番号まで順次選定される。つまり、充電量の多い(電圧制御であれば端子電圧が最も高い)リモコン端末5から順次電源をオンすることで、利用者によるリモコン端末5の利便性を低下させない効果が得られる。
【0153】
(3)さらに、本実施形態のカラオケシステム1は次のように構成されている。すなわち、管理装置2の制御部2aが、操作部2gが受け付けた利用予定時間と、カラオケ装置を識別するためのカラオケ装置番号及び利用可否情報を送信するよう要求するための利用可否要求情報とを複数のカラオケ装置4へ送信する。また、カラオケ装置4の制御部12が、HDD16が記憶する検出電圧関連データから利用可能時間を抽出し、その抽出した利用可能時間それぞれを加算してカラオケ装置4の利用可能時間を算出する。さらに、制御部12は、管理装置2から利用予定時間と、利用可否情報とを受信した場合に、利用可能時間と利用予定時間とを比較し、利用可能時間が利用予定時間より大きいか否かを判断し、利用可能時間が利用予定時間と同一または大きいと判断した場合には、HDD16が記憶するカラオケ装置番号及び利用可能情報と、利用可能時間とを含めて管理装置に送信し、一方、利用可能時間が利用予定時間より小さいと判断した場合には、HDD16が記憶するカラオケ装置番号及び利用不可能情報を管理装置2に送信する。また、管理装置2の制御部2aが、複数の全てのカラオケ装置4それぞれから利用可能情報または利用不可能情報のいずれか一方を受信した場合に、利用可能情報を受信したか否かを判断し、利用可能情報を受信したと判断した場合には、受信した全ての利用可能情報それぞれと含めて受信した利用可能時間を比較し、最も小さい利用可能時間を示す利用可能時間と含めて受信したカラオケ装置番号を選定する。
【0154】
このように構成されているので、カラオケ装置4は、複数のリモコン端末5の充電池70それぞれの充電状態フラグに基づいて利用可能時間を算出して、その算出した利用可能時間が、管理装置2から送信されたユーザが要求する利用予定時間と同一または大きければ利用可能情報と、利用可能時間を管理装置2に送信する。一方、その算出した利用可能時間が、管理装置2から送信されたユーザが要求する利用時間より小さければ利用不可情報を管理装置2に送信する。また、管理装置2は、受信した利用可能時間それぞれを比較し、最も小さい利用可能時間を有するカラオケ装置4を選定する。つまり、ユーザが要求する利用時間よりは大きいが、ユーザが要求する利用時間に最も近い利用可能時間を有するカラオケ装置4を選定する。ユーザが要求する利用時間に最も近い利用可能時間を有するカラオケ装置4を選定することによって、次のユーザに対応できるカラオケ装置の台数を増やすことができる。
【0155】
(4)また、本実施形態のカラオケシステム1は次のように構成されている。すなわち、管理装置2の制御部2aが、管理装置2へのログインが許可されるユーザである登録ユーザを、カラオケ装置4から送信されたユーザID及びパスワード情報を受信した場合に、認証要請情報によって認証し、その認証した登録ユーザに対して管理装置2へのログインを許可する。また、カラオケ装置4の制御部12が、選定するリモコン端末番号によって識別されるリモコン端末5へHDD16が記憶するユーザID及び表示部58にユーザIDを表示するよう要求するための表示要求情報を送信し、選定していないリモコン端末番号によって識別される全てのリモコン端末5へその全ての表示部58にユーザIDを表示しないよう要求するための非表示要求情報を送信する。さらに、リモコン端末5の映像制御部66が、カラオケ装置4からユーザID及び表示要求情報を受信した場合には、表示部58を制御してユーザIDを表示させ、一方、非表示要求情報を受信した場合には、表示部58を制御してユーザIDを表示させない。
【0156】
このように構成されたカラオケシステムによれば、選定するリモコン端末5の表示部58が、ユーザIDを表示させ、選定していないリ全てのリモコン端末5の表示部58が、ユーザIDを表示させない。したがって、ユーザを認証し、管理装置2へのログインを許可するカラオケシステム1において、選定されたリモコン端末5の放電状態フラグが数値「0」になり、次のリモコン端末が選定される際に、ログインされているユーザIDも併せて、その選定されるリモコン端末5に移し替えることができる。また、次のリモコン端末5が選定される際に、ログインされているユーザIDも併せて、その選定されるリモコン端末5に自動的に移し替えられるので、ユーザにとっては、ログアウト操作する手間やログイン操作する手間が掛からない。
【0157】
(5)また、本実施形態のカラオケシステム1は次のように構成されている。すなわち、管理装置2のHDD2bは、複数のカラオケ装置4それぞれが設置されている部屋を識別するための部屋番号及びその部屋に設置されているカラオケ装置のカラオケ装置番号を関連付けて記憶する。表示部2fが各種情報を表示可能であり、制御部2aがカラオケ装置4の制御部12によって選定されたカラオケ装置番号に関連する部屋番号を表示部2fに表示させる。
【0158】
このように構成されたカラオケシステムによれば、利用者の利用予定時間よりも、リモコン端末5の利用可能時間の合計が大きく、かつ、最も近い時間の部屋を管理装置2の表示手段に表示させられるので、管理者がカラオケルームの利用者に対して、カラオケを行うときに利便性が悪くならない部屋を提供できる効果が得られる。つまり、利用者の利用予定時間よりも、リモコン端末5の利用可能時間の合計が大きく、かつ、最も近い時間の部屋を管理装置2の表示部2fに表示させられるようにすれば、利用者の利用予定時間と部屋の利用可能時間とが対応付けられるので、無駄の少ない部屋利用が可能となり、利用者ごとにカラオケを行うときの利便性が維持される効果が得られるので、カラオケ店の料金収入も維持できる可能性が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【0159】
【図1】カラオケシステム1の全体構成を示すブロック図である。
【図2】充電池70の出力電圧を検出する構成と、操作部60及び表示部58に電源電圧を供給する構成を示すブロック図である。
【図3】(a)はHDD2bに設けられたメモリ領域を示す説明図であり、(b)は利用可能時間関連データメモリ領域81を示す説明図であり、(c)部屋番号関連データメモリ領域82を示す説明図であり、(d)はカラオケ装置番号データメモリ領域84を示す説明図であり、(e)は利用者データメモリ領域85を示す説明図である。
【図4】(a)はHDD16に設けられたメモリ領域を示す説明図であり、(b)は検出電圧関連データメモリ領域42を示す説明図であり、(c)利用可能時間換算表データメモリ領域43を示す説明図であり、(d)はリモコン端末番号データメモリ領域46を示す説明図である。
【図5】(a)はメモリ56に設けられたメモリ領域を示す説明図であり、(b)は充電中検出電圧関連データメモリ領域71を示す説明図であり、(c)放電中検出電圧関連データメモリ領域72を示す説明図であり、(d)はログインデータメモリ領域76を示す説明図であり、(e)は予約データメモリ領域77を示す説明図である。
【図6】(a)はリモコン端末5の制御部52が実行する「リモコン端末5の電圧検出処理」の手順を示すフローチャートであり、(b)はカラオケ装置4の制御部12が実行する「カラオケ装置4の電圧検出処理」の手順を示すフローチャートである。
【図7】(a)はカラオケ装置4の制御部12が実行する「カラオケ装置4の選定処理」の手順を示すフローチャートであり、(b)は管理装置2の制御部2aが実行する「管理装置2の選定処理」の手順を示すフローチャートである。
【図8】(a)はリモコン端末5の制御部52が実行する「リモコン端末5のログイン処理」の手順を示すフローチャートであり、(b)はカラオケ装置4の制御部12が実行する「カラオケ装置4のログイン処理」の手順を示すフローチャートであり、(c)は管理装置2の制御部2aが実行する「管理装置2のログイン処理」の手順を示すフローチャートである。
【図9】(a)はリモコン端末5の制御部52が実行する「リモコン端末5の演奏ログアウト処理」の手順を示すフローチャートであり、(b)は管理装置2の制御部2aが実行する「管理装置2の演奏ログアウト処理」の手順を示すフローチャートである。
【図10】カラオケ装置4の制御部12が実行する「制御部12の演奏ログアウト処理」の手順を示すフローチャートである。
【図11】カラオケシステム1の全体処理の概要を示すシグナルフロー図である。
【符号の説明】
【0160】
1…カラオケシステム、2…管理装置、2a…制御部、2b…HDD、2c…インタフェース部、4…カラオケ装置、5…リモコン端末、6…クレードル、6a…電源、6b…USB−LAN変換部、12…制御部、14,2c…インタフェース部、16…ハードディスク(HDD)、18…操作部、20…無線通信部、22…操作処理部、24…音声制御部、26…マイクロフォン、28…スピーカ、30…MIDI音源、32…ビデオRAM、34…映像再生部、36…モニタ、38,2e…映像制御部、41…楽曲データメモリ領域、42…検出電圧関連データメモリ領域、43…利用可能時間換算表データメモリ領域、44…カラオケ装置番号データメモリ領域、45…管理装置番号データメモリ領域、46…リモコン端末番号データメモリ領域、52…制御部、52a…A/D変換部、52b…充電量計側部、54…無線通信部、56…メモリ、58,2f…表示部、60,2g…操作部、62,2h…操作処理部、64…ビデオRAM、66…映像制御部、68…USB制御部、69…検出部、70…充電池、71…充電中検出電圧関連データメモリ領域、72…放電中検出電圧関連データメモリ領域、73…リモコン端末番号データメモリ領域、74…カラオケ装置番号データメモリ領域、75…管理装置番号データメモリ領域、76…ログインデータメモリ領域、77…予約データメモリ領域、81…利用可能時間関連データメモリ領域、82…部屋番号関連データメモリ領域、83…管理装置番号データメモリ領域、84…カラオケ装置番号データメモリ領域、85…利用者データメモリ領域、71…充電中検出電圧関連データメモリ領域、100…LAN、110…アクセスポイント、120,130…ルータ、200…インターネット。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カラオケ演奏を行うカラオケ装置及び前記カラオケ装置を操作するための複数のリモコン端末を備え、カラオケ装置と前記複数のリモコン端末との間で各種情報を送受信可能に構成されたカラオケシステムであって、
前記カラオケ装置は、
前記複数のリモコン端末それぞれに各種情報を送信する第一のカラオケ装置側送信手段と、
前記複数のリモコン端末それぞれによって送信された各種情報を受信する第一のカラオケ装置側受信手段と、
リモコン端末を識別するためのリモコン端末識別情報及び前記リモコン端末の電源部の出力電圧を示す出力電圧情報を関連付けた出力電圧関連情報を記憶するカラオケ装置側記憶手段と、
前記複数のリモコン端末それぞれに前記出力電圧関連情報を送信するよう要求する出力電圧要求情報を前記第一のカラオケ装置側送信手段を制御して送信させる出力電圧要求情報送信手段と、
前記第一のカラオケ装置側受信手段が前記複数のリモコン端末それぞれから前記出力電圧関連情報を受信した場合には、受信した前記出力電圧関連情報それぞれを前記カラオケ装置側記憶手段を制御して記憶させる記憶制御手段と、
前記第一のカラオケ装置側受信手段が前記複数のリモコン端末それぞれから前記出力電圧関連情報を受信したか否かを判断し、前記複数の全てのリモコン端末から前記出力電圧関連情報を受信したと判断した場合に、前記カラオケ装置側記憶手段が記憶する前記複数のリモコン端末それぞれの前記出力電圧関連情報から前記複数のリモコン端末それぞれのリモコン端末識別情報を順次選定する選定手段と、
前記選定手段が選定するリモコン端末識別情報によって識別されるリモコン端末へその表示手段及び操作手段に電源電圧を供給するよう要求するための電源供給要求情報を前記第一のカラオケ装置側送信手段を制御して送信させ、前記選定手段が選定していないリモコン端末識別情報によって識別される全てのリモコン端末へその全ての表示手段及び操作手段に電源電圧を切断するよう要求するための電源切断要求情報を前記カラオケ装置側送信手段を制御して送信させる電源供給可否要求情報送信手段と、
を備え、
前記複数のリモコン端末それぞれは、
前記カラオケ装置が送信する各種情報を受信するリモコン端末側受信手段と、
前記カラオケ装置に各種情報を送信するリモコン端末側送信手段と、
前記リモコン端末の装置内部に電源電圧を供給可能な電源部と、
前記電源部の出力電圧を計測する計測手段と、
前記リモコン端末識別情報及び前記計測手段によって計測された前記電源部の出力電圧の電圧値を示す出力電圧情報を関連付けて前記出力電圧関連情報として記憶するリモコン端末側記憶手段と、
前記計測手段によって計測された前記電源部の出力電圧の電圧値が所定電圧値以下であることを検出する検出手段と、
前記カラオケ装置を操作するための操作手段と、
各種情報を表示可能な表示手段と、
前記電源部から前記表示手段及び前記操作手段に電源電圧を供給するか、または切断するかのいずれか一方に切替る切替手段と、
前記リモコン端末側受信手段が前記カラオケ装置から前記出力電圧要求情報を受信した場合に、前記リモコン端末側記憶手段が記憶する前記出力電圧関連情報を前記リモコン端末側送信手段を制御して前記カラオケ装置に送信させる出力電圧要求情報返信手段と、
前記リモコン端末側受信手段が前記カラオケ装置から前記電源供給要求情報を受信した場合には、前記切替手段を制御して前記表示手段及び前記操作手段に電源電圧を供給させ、一方、前記リモコン端末側受信手段が前記カラオケ装置から前記電源切断要求情報を受信した場合には、前記切替手段を制御して前記表示手段及び前記操作手段に電源電圧を切断させる切替制御手段と、
前記検出手段が前記電源部の出力電圧の電圧値が所定電圧値以下であることを検出した場合には、前記リモコン端末側記憶手段が記憶する前記出力電圧関連情報から前記リモコン端末識別情報を読み出し、読み出した前記リモコン端末識別及び前記検出手段によって検出された電源部の出力電圧の電圧値が所定電圧値以下であることを示す出力電圧不足情報を関連付けて出力電圧不足関連情報として前記リモコン端末側送信手段を制御して前記カラオケ装置に送信させるリモコン側制御手段と、
を備え、
前記カラオケ装置は、さらに
前記第一のカラオケ装置側受信手段が前記選定手段によって選定されたリモコン端末識別情報によって識別されるリモコン端末から前記リモコン端末識別情報及び電源部の出力電圧の電圧値が所定電圧値以下であることを示す出力電圧不足情報を関連付けた出力電圧不足関連情報を受信した場合に、前記選定手段を制御して次のリモコン端末識別情報を選定させるカラオケ装置側制御手段と、
を備えることを特徴とするカラオケシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のカラオケシステムにおいて、
前記選定手段は、
前記カラオケ装置側記憶手段が記憶する前記複数のリモコン端末それぞれの前記出力電圧関連情報から前記複数のリモコン端末それぞれの出力電圧情報が示す出力電圧の電圧値それぞれを比較し、その出力電圧の電圧値が最も大きい出力電圧情報に関連するリモコン端末識別情報から、その出力電圧の電圧値が最も小さい出力電圧情報に関連するリモコン端末識別情報まで順次選定することを特徴とするカラオケシステム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のカラオケシステムにおいて、
前記カラオケ装置は複数存在し、
前記カラオケシステムは、さらに前記複数のカラオケ装置を管理するための管理装置を備え、
前記管理装置は、
前記複数のカラオケ装置へ各種情報を送信するための管理装置側送信手段と、
カラオケ装置の利用時間を示す利用時間情報を受け付ける管理装置側受付手段と、
前記管理装置側受付手段が受け付けた前記利用時間情報と、カラオケ装置を識別するためのカラオケ装置識別情報及び利用可能を示す利用可能情報または利用不可能を示す利用不可能情報のいずれか一方を関連付けた利用可否情報を送信するよう要求するための利用可否要求情報と、を前記管理装置側送信手段を制御して前記複数のカラオケ装置へ送信させる利用可否要求情報送信手段と、
前記複数のカラオケ装置それぞれから送信された各種情報を受信可能な管理装置側受信手段と、
を備え、
前記複数のカラオケ装置それぞれは、さらに
前記カラオケ装置側記憶手段が記憶する前記出力電圧関連情報それぞれから前記出力電圧情報を抽出し、その抽出した前記出力電圧情報それぞれが示す出力電圧値に基づいて前記カラオケ装置の利用可能時間を算出する算出手段と、
前記管理装置から送信された各種情報を受信する第二のカラオケ装置側受信手段と、
前記管理装置に各種情報を送信する第二のカラオケ装置側送信手段と、
を備え、
前記カラオケ装置側記憶手段は、前記カラオケ装置識別情報を記憶し、
前記カラオケ装置側制御手段は、第二のカラオケ装置側受信手段が前記管理装置から前記利用時間情報と、前記利用可否情報とを受信した場合に、前記算出手段によって算出された利用可能時間と前記利用時間情報が示す利用時間とを比較し、前記算出された利用可能時間が前記利用時間より大きいか否かを判断し、前記算出された利用可能時間が前記利用時間と同一または大きいと判断した場合には、前記カラオケ装置側記憶手段が記憶する前記カラオケ装置識別情報及び前記利用可能情報と、前記利用可能時間情報として前記算出された利用可能時間を示す利用可能時間情報とを含めて前記第ニのカラオケ装置側送信手段を制御して前記管理装置に送信させ、一方、前記算出された利用可能時間が前記利用時間より小さいと判断した場合には、前記カラオケ装置側記憶手段が記憶する前記カラオケ装置識別情報及び前記利用不可能情報を前記第ニのカラオケ装置側送信手段を制御して前記管理装置に送信させ、
前記管理装置は、さらに
前記管理装置受信手段が前記複数の全てのカラオケ装置それぞれから前記利用可能情報または前記利用不可能情報のいずれか一方を受信した場合に、前記利用可能情報を受信したか否かを判断し、前記利用可能情報を受信したと判断した場合には、受信した全ての前記利用可能情報それぞれと含めて受信した前記利用可能時間情報それぞれが示す利用可能時間を比較し、最も小さい利用可能時間を示す一つの利用可能時間情報と含めて受信したカラオケ装置識別情報を選定するカラオケ装置選定手段と、
を備えることを特徴とするカラオケシステム。
【請求項4】
請求項3に記載のカラオケシステムにおいて、
前記管理装置は、さらに
前記管理装置へのログインが許可されるユーザである登録ユーザを、前記管理装置側受信手段が前記カラオケ装置から送信されたユーザに関する識別情報及びパスワード情報を含む認証要請情報を受信した場合に、前記認証要請情報によって認証し、その認証した前記登録ユーザに対して前記管理装置へのログインを許可する認証手段を備え、
前記管理装置側制御手段は、前記認証手段によって前記管理装置へのログインを許可された前記登録ユーザに関する識別情報を前記カラオケ装置へ前記管理側送信手段を制御して送信させ、
前記カラオケ装置の記憶制御手段は、前記第二のカラオケ装置側受信手段が前記管理装置から前記登録ユーザに関する識別情報を受信した場合に、受信した前記登録ユーザに関する識別情報を前記カラオケ装置側記憶手段を制御して記憶させ、
前記カラオケ装置は、さらに
前記選定手段が選定するリモコン端末識別情報によって識別されるリモコン端末へ前記カラオケ装置側記憶手段が記憶する前記登録ユーザに関する識別情報及び表示手段に前記登録ユーザに関する識別情報を表示するよう要求するための表示要求情報を前記第一のカラオケ装置側送信手段を制御して送信させ、前記選定手段が選定していないリモコン端末識別情報によって識別される全てのリモコン端末へその全ての表示手段に前記登録ユーザに関する識別情報を表示しないよう要求するための非表示要求情報を前記カラオケ装置側送信手段を制御して送信させる表示可否要求情報送信手段を備え、
前記リモコン端末それぞれは、さらに
ユーザに関する認証要請情報を受け付ける認証要請情報受付手段を備え、
前記リモコン端末側送信手段が、前記認証要請情報受付手段によって受け付けた前記認証要請情報を前記カラオケ装置へ送信し、
前記カラオケ装置側制御手段は、前記第一のカラオケ装置側受信手段が前記リモコン端末から送信された認証要請情報を受信した場合に、前記認証要請情報を前記管理装置へ前記第二のカラオケ装置側送信手段を制御して送信させ、
前記リモコン端末それぞれは、さらに
前記リモコン端末側受信手段が前記カラオケ装置から前記登録ユーザに関する識別情報及び前記表示要求情報を受信した場合には、前記表示手段を制御して前記登録ユーザに関する識別情報を表示させ、一方、前記リモコン端末側受信手段が前記非表示要求情報を受信した場合には、前記表示手段を制御して前記登録ユーザに関する識別情報を表示させない表示制御手段を備えることを特徴とするカラオケシステム。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載のカラオケシステムにおいて、
前記管理装置は、さらに
前記複数のカラオケ装置それぞれが設置されている部屋を識別するための部屋識別情報及び前記部屋に設置されているカラオケ装置のカラオケ装置識別情報を関連付けて記憶する管理装置記憶手段と、
各種情報を表示可能な管理装置側表示手段と、
前記カラオケ装置選定手段によって選定されたカラオケ装置識別情報に関連する部屋識別情報を前記管理装置側表示手段を制御して表示させる管理装置側表示制御手段と、
を備えることを特徴とするカラオケシステム。
【請求項1】
カラオケ演奏を行うカラオケ装置及び前記カラオケ装置を操作するための複数のリモコン端末を備え、カラオケ装置と前記複数のリモコン端末との間で各種情報を送受信可能に構成されたカラオケシステムであって、
前記カラオケ装置は、
前記複数のリモコン端末それぞれに各種情報を送信する第一のカラオケ装置側送信手段と、
前記複数のリモコン端末それぞれによって送信された各種情報を受信する第一のカラオケ装置側受信手段と、
リモコン端末を識別するためのリモコン端末識別情報及び前記リモコン端末の電源部の出力電圧を示す出力電圧情報を関連付けた出力電圧関連情報を記憶するカラオケ装置側記憶手段と、
前記複数のリモコン端末それぞれに前記出力電圧関連情報を送信するよう要求する出力電圧要求情報を前記第一のカラオケ装置側送信手段を制御して送信させる出力電圧要求情報送信手段と、
前記第一のカラオケ装置側受信手段が前記複数のリモコン端末それぞれから前記出力電圧関連情報を受信した場合には、受信した前記出力電圧関連情報それぞれを前記カラオケ装置側記憶手段を制御して記憶させる記憶制御手段と、
前記第一のカラオケ装置側受信手段が前記複数のリモコン端末それぞれから前記出力電圧関連情報を受信したか否かを判断し、前記複数の全てのリモコン端末から前記出力電圧関連情報を受信したと判断した場合に、前記カラオケ装置側記憶手段が記憶する前記複数のリモコン端末それぞれの前記出力電圧関連情報から前記複数のリモコン端末それぞれのリモコン端末識別情報を順次選定する選定手段と、
前記選定手段が選定するリモコン端末識別情報によって識別されるリモコン端末へその表示手段及び操作手段に電源電圧を供給するよう要求するための電源供給要求情報を前記第一のカラオケ装置側送信手段を制御して送信させ、前記選定手段が選定していないリモコン端末識別情報によって識別される全てのリモコン端末へその全ての表示手段及び操作手段に電源電圧を切断するよう要求するための電源切断要求情報を前記カラオケ装置側送信手段を制御して送信させる電源供給可否要求情報送信手段と、
を備え、
前記複数のリモコン端末それぞれは、
前記カラオケ装置が送信する各種情報を受信するリモコン端末側受信手段と、
前記カラオケ装置に各種情報を送信するリモコン端末側送信手段と、
前記リモコン端末の装置内部に電源電圧を供給可能な電源部と、
前記電源部の出力電圧を計測する計測手段と、
前記リモコン端末識別情報及び前記計測手段によって計測された前記電源部の出力電圧の電圧値を示す出力電圧情報を関連付けて前記出力電圧関連情報として記憶するリモコン端末側記憶手段と、
前記計測手段によって計測された前記電源部の出力電圧の電圧値が所定電圧値以下であることを検出する検出手段と、
前記カラオケ装置を操作するための操作手段と、
各種情報を表示可能な表示手段と、
前記電源部から前記表示手段及び前記操作手段に電源電圧を供給するか、または切断するかのいずれか一方に切替る切替手段と、
前記リモコン端末側受信手段が前記カラオケ装置から前記出力電圧要求情報を受信した場合に、前記リモコン端末側記憶手段が記憶する前記出力電圧関連情報を前記リモコン端末側送信手段を制御して前記カラオケ装置に送信させる出力電圧要求情報返信手段と、
前記リモコン端末側受信手段が前記カラオケ装置から前記電源供給要求情報を受信した場合には、前記切替手段を制御して前記表示手段及び前記操作手段に電源電圧を供給させ、一方、前記リモコン端末側受信手段が前記カラオケ装置から前記電源切断要求情報を受信した場合には、前記切替手段を制御して前記表示手段及び前記操作手段に電源電圧を切断させる切替制御手段と、
前記検出手段が前記電源部の出力電圧の電圧値が所定電圧値以下であることを検出した場合には、前記リモコン端末側記憶手段が記憶する前記出力電圧関連情報から前記リモコン端末識別情報を読み出し、読み出した前記リモコン端末識別及び前記検出手段によって検出された電源部の出力電圧の電圧値が所定電圧値以下であることを示す出力電圧不足情報を関連付けて出力電圧不足関連情報として前記リモコン端末側送信手段を制御して前記カラオケ装置に送信させるリモコン側制御手段と、
を備え、
前記カラオケ装置は、さらに
前記第一のカラオケ装置側受信手段が前記選定手段によって選定されたリモコン端末識別情報によって識別されるリモコン端末から前記リモコン端末識別情報及び電源部の出力電圧の電圧値が所定電圧値以下であることを示す出力電圧不足情報を関連付けた出力電圧不足関連情報を受信した場合に、前記選定手段を制御して次のリモコン端末識別情報を選定させるカラオケ装置側制御手段と、
を備えることを特徴とするカラオケシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のカラオケシステムにおいて、
前記選定手段は、
前記カラオケ装置側記憶手段が記憶する前記複数のリモコン端末それぞれの前記出力電圧関連情報から前記複数のリモコン端末それぞれの出力電圧情報が示す出力電圧の電圧値それぞれを比較し、その出力電圧の電圧値が最も大きい出力電圧情報に関連するリモコン端末識別情報から、その出力電圧の電圧値が最も小さい出力電圧情報に関連するリモコン端末識別情報まで順次選定することを特徴とするカラオケシステム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のカラオケシステムにおいて、
前記カラオケ装置は複数存在し、
前記カラオケシステムは、さらに前記複数のカラオケ装置を管理するための管理装置を備え、
前記管理装置は、
前記複数のカラオケ装置へ各種情報を送信するための管理装置側送信手段と、
カラオケ装置の利用時間を示す利用時間情報を受け付ける管理装置側受付手段と、
前記管理装置側受付手段が受け付けた前記利用時間情報と、カラオケ装置を識別するためのカラオケ装置識別情報及び利用可能を示す利用可能情報または利用不可能を示す利用不可能情報のいずれか一方を関連付けた利用可否情報を送信するよう要求するための利用可否要求情報と、を前記管理装置側送信手段を制御して前記複数のカラオケ装置へ送信させる利用可否要求情報送信手段と、
前記複数のカラオケ装置それぞれから送信された各種情報を受信可能な管理装置側受信手段と、
を備え、
前記複数のカラオケ装置それぞれは、さらに
前記カラオケ装置側記憶手段が記憶する前記出力電圧関連情報それぞれから前記出力電圧情報を抽出し、その抽出した前記出力電圧情報それぞれが示す出力電圧値に基づいて前記カラオケ装置の利用可能時間を算出する算出手段と、
前記管理装置から送信された各種情報を受信する第二のカラオケ装置側受信手段と、
前記管理装置に各種情報を送信する第二のカラオケ装置側送信手段と、
を備え、
前記カラオケ装置側記憶手段は、前記カラオケ装置識別情報を記憶し、
前記カラオケ装置側制御手段は、第二のカラオケ装置側受信手段が前記管理装置から前記利用時間情報と、前記利用可否情報とを受信した場合に、前記算出手段によって算出された利用可能時間と前記利用時間情報が示す利用時間とを比較し、前記算出された利用可能時間が前記利用時間より大きいか否かを判断し、前記算出された利用可能時間が前記利用時間と同一または大きいと判断した場合には、前記カラオケ装置側記憶手段が記憶する前記カラオケ装置識別情報及び前記利用可能情報と、前記利用可能時間情報として前記算出された利用可能時間を示す利用可能時間情報とを含めて前記第ニのカラオケ装置側送信手段を制御して前記管理装置に送信させ、一方、前記算出された利用可能時間が前記利用時間より小さいと判断した場合には、前記カラオケ装置側記憶手段が記憶する前記カラオケ装置識別情報及び前記利用不可能情報を前記第ニのカラオケ装置側送信手段を制御して前記管理装置に送信させ、
前記管理装置は、さらに
前記管理装置受信手段が前記複数の全てのカラオケ装置それぞれから前記利用可能情報または前記利用不可能情報のいずれか一方を受信した場合に、前記利用可能情報を受信したか否かを判断し、前記利用可能情報を受信したと判断した場合には、受信した全ての前記利用可能情報それぞれと含めて受信した前記利用可能時間情報それぞれが示す利用可能時間を比較し、最も小さい利用可能時間を示す一つの利用可能時間情報と含めて受信したカラオケ装置識別情報を選定するカラオケ装置選定手段と、
を備えることを特徴とするカラオケシステム。
【請求項4】
請求項3に記載のカラオケシステムにおいて、
前記管理装置は、さらに
前記管理装置へのログインが許可されるユーザである登録ユーザを、前記管理装置側受信手段が前記カラオケ装置から送信されたユーザに関する識別情報及びパスワード情報を含む認証要請情報を受信した場合に、前記認証要請情報によって認証し、その認証した前記登録ユーザに対して前記管理装置へのログインを許可する認証手段を備え、
前記管理装置側制御手段は、前記認証手段によって前記管理装置へのログインを許可された前記登録ユーザに関する識別情報を前記カラオケ装置へ前記管理側送信手段を制御して送信させ、
前記カラオケ装置の記憶制御手段は、前記第二のカラオケ装置側受信手段が前記管理装置から前記登録ユーザに関する識別情報を受信した場合に、受信した前記登録ユーザに関する識別情報を前記カラオケ装置側記憶手段を制御して記憶させ、
前記カラオケ装置は、さらに
前記選定手段が選定するリモコン端末識別情報によって識別されるリモコン端末へ前記カラオケ装置側記憶手段が記憶する前記登録ユーザに関する識別情報及び表示手段に前記登録ユーザに関する識別情報を表示するよう要求するための表示要求情報を前記第一のカラオケ装置側送信手段を制御して送信させ、前記選定手段が選定していないリモコン端末識別情報によって識別される全てのリモコン端末へその全ての表示手段に前記登録ユーザに関する識別情報を表示しないよう要求するための非表示要求情報を前記カラオケ装置側送信手段を制御して送信させる表示可否要求情報送信手段を備え、
前記リモコン端末それぞれは、さらに
ユーザに関する認証要請情報を受け付ける認証要請情報受付手段を備え、
前記リモコン端末側送信手段が、前記認証要請情報受付手段によって受け付けた前記認証要請情報を前記カラオケ装置へ送信し、
前記カラオケ装置側制御手段は、前記第一のカラオケ装置側受信手段が前記リモコン端末から送信された認証要請情報を受信した場合に、前記認証要請情報を前記管理装置へ前記第二のカラオケ装置側送信手段を制御して送信させ、
前記リモコン端末それぞれは、さらに
前記リモコン端末側受信手段が前記カラオケ装置から前記登録ユーザに関する識別情報及び前記表示要求情報を受信した場合には、前記表示手段を制御して前記登録ユーザに関する識別情報を表示させ、一方、前記リモコン端末側受信手段が前記非表示要求情報を受信した場合には、前記表示手段を制御して前記登録ユーザに関する識別情報を表示させない表示制御手段を備えることを特徴とするカラオケシステム。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載のカラオケシステムにおいて、
前記管理装置は、さらに
前記複数のカラオケ装置それぞれが設置されている部屋を識別するための部屋識別情報及び前記部屋に設置されているカラオケ装置のカラオケ装置識別情報を関連付けて記憶する管理装置記憶手段と、
各種情報を表示可能な管理装置側表示手段と、
前記カラオケ装置選定手段によって選定されたカラオケ装置識別情報に関連する部屋識別情報を前記管理装置側表示手段を制御して表示させる管理装置側表示制御手段と、
を備えることを特徴とするカラオケシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−224753(P2008−224753A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−58956(P2007−58956)
【出願日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]