説明

カラオケ用無線通信システム、カラオケ用通信方法、カラオケ用リモコン

【課題】他室のコマンダに対する誤動作を防止し、かつ、リモコンを持ったまま部屋を移動したとしても効率的にログイン情報を移動する。
【解決手段】くくりつけが成立している状態において、リモコンがユーザからの操作を受け付けると、対応するコマンダに対し、赤外線通信によって、前記自機のリモコン識別番号を送信し、前記コマンダは、前記リモコン識別番号を受信したとき、電波通信によってコマンダ識別番号を送信し、前記リモコンは、前記コマンダ識別番号を受信したとき、該コマンダ識別番号と対応づけられているコマンダのコマンダ識別番号とを比較し、一致していない場合は、前記くくりつけを解除し、また、選択されかつ認証されたログイン情報のみを効率的に移動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、 赤外線及び電波を媒体とした無線通信システム、通信方法、リモコン等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、リモコンを用いてカラオケ装置(コマンダ)に種々の情報(例えば、選曲情報)を送信する技術が種々提案されている。カラオケ用のリモコンとしては、赤外線を媒体にしたものが一般的であったが、送信される情報量の増加に伴い、赤外線より情報伝送量が多い電波を媒体としたもの(例えば、IEEE802.11bなどの規格による無線LAN)が普及し始めている。
【0003】
赤外線は、通信伝送路間に障害物があると通信できないという性質を有する。そのため、カラオケボックスで使用する場合、赤外線を用いたカラオケ装置を制御する命令信号(コマンド信号)は他室に到達することはなかった。ところが、電波は、一部の障害物(例えば、一般建築物の室の壁など)を透過する性質を有する。そのため、一般建築物と同様なカラオケボックスで使用する場合、電波を用いたカラオケ装置を制御する命令信号(コマンド信号)が他室に到達することがある。
【0004】
そのため、カラオケにおけるリモコンの通信媒体として電波を用いる場合、リモコンからの信号の受信側に該当するコマンダとの間で、くくりつけ(対応付け)を行う必要性が生まれた。例えば、「リモコンA」を「1号室のコマンダ(1)」のリモコンとする場合、使用前にくくりつけ動作を行う必要がある。これにより、「2号室のコマンダ(2)」は、たとえ「リモコンA」からの信号を受信したとしても、自機に対する命令ではないとして、該信号を破棄することができる(下記特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2006−78759号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
各部屋にリモコンを常設する形態を採用しているカラオケボックスが存在する一方で、リモコンをカウンタ(受付)で管理しておき、ユーザに対し貸し出す形態を採用しているカラオケボックスも存在する。このような形態のカラオケボックスにおいては、ユーザからリモコンが返却されると、カウンタ(受付)において、前記貸し出し後に行われたくくりつけを解除する(例えば、カウンタにいる受付者が、リモコンとコマンダの電源を切断するなどしてリセットを行う。)。これにより、次のユーザが同じリモコンを利用したとしても、新たなくくりつけ動作を行うので、他室のコマンダが制御されることはない。
【0007】
この点について、図1及び図2に基いて説明する。
図1〜図6の受付に設置されているクレイドルは、リモコンの充電や、くくりつけ解除を行うためのアダプタである。カウンタにいる受付者がリモコンと接続することでリモコンの充電を行うことができる。また、例えば、電源オフによるリセットによってくくりつけ解除を行う。さらに、LAN(例えば、イーサネット(登録商標))を介してコマンダに対しくくりつけ解除(くくりつけ解除指示信号送信)を行うことができる。また、図示しないCPU、ROM、RAM、通信I/F、充電I/Fを有する場合もある。
【0008】
また、ホストは、カラオケ楽曲を記憶し、コマンダに対しカラオケ楽曲を配信したり、リモコンやコマンダそれぞれに対し識別番号(例えば製造番号やIPアドレス)を付与したり、前記識別番号を記憶したりするサーバである。
ここで、ホスト、コマンダとリモコンは例えばIPアドレスを用いたLANを介した通信で情報交換できるよう設計されており、リモコンとコマンダとの無線LAN通信には図示しないアクセスポイントを用いたりする場合もある(アクセスポイントを用いた構成については、例えば、特開平10−84343号、図5参照)。
【0009】
図1は、受付にあるリモコンが、くくりつけ解除された後に1号室に貸し出される様子を示した図である。このリモコンを1号室で使用する場合には、くくりつけ動作を行わないとリモコンとして機能しない。これにより、図2に示すように、1号室のリモコンが出力した電波が2号室のコマンダ2に到達しても、コマンダ2は、自機に対するコマンドではないとして、その信号を破棄する。したがって、コマンダ2は、1号室のリモコンの電波信号には反応せず、誤動作は起こらない。
【0010】
しかしながら、1号室から返却されたリモコンが、上述したくくりつけ解除の動作を行うことなく、次のユーザに貸し出されて、そのユーザが2号室を利用し、2号室から前記リモコンの操作を開始した場合、以前のくくりつけ(すなわち、1号室に設置されたコマンダとの対応関係)が解除されていないため、そのリモコンによる信号(コマンド信号)が、他室(1号室)のコマンダで受信されてしまうおそれがある。例えば、ボリュームを大きくするための操作信号が、他室(1号室)の前記くくりつけが継続中のコマンダで受信され、他室(1号室)のカラオケ装置のボリュームが大きくなるおそれがある。
【0011】
この点について、図3及び図4に基いて説明する。図3は、1号室に貸し出されたリモコンが、受付に返却され、受付でくくりつけ解除が行われないまま、2号室に貸し出される様子を示した図である。この場合、2号室に貸し出されたリモコンは、既にくくりつけ動作が行われているので、コマンダを操作するリモコンとして機能する。
【0012】
そのため、図4に示すように、2号室でリモコンが操作されると、その電波信号は、コマンダ(2)は自機のものではないとして破棄されるが、1号室のコマンダ(1)に到達した場合は、自機への信号であると認識して、その操作を受け付けてしまうことになる。すなわち、くくりつけ解除の動作が行われなかったリモコンから送信される信号は、他室のコマンダに誤動作を生じさせることになる。
【0013】
また、コマンダに個人情報を登録(ログイン)することにより、歌唱履歴、採点履歴等の管理、歌唱環境(音場等)の自動設定等を行う機能を有するカラオケシステムが存在する。このログイン情報は、コマンダ側で管理され、また、リモコン側で表示される。すなわち、リモコンは、コマンダ側に記憶されるログイン情報のブラウザとして機能する。
【0014】
上記ログイン機能を有するカラオケシステムにおいて、リモコンとコマンダとの通信を、電波を媒体として行う場合、上述した問題点に加え、さらに、以下の問題点が生じる。
ある客室を利用していたユーザが他室移動することが想定される(例えば、他の客室の客と合流する場合等)。また、1つの客室内(1つのコマンダ)で、複数のリモコンが用いられる(すなわち、1つのコマンダに複数のリモコンがくくりつけされる)ことがある。このとき、ユーザは、リモコン自体に自身のログイン情報が記憶されていると勘違いして、リモコンを持って客室を移動することが考えられる。
【0015】
この点につき、図5及び図6を用いて説明する。図5においては、1号室に「コマンダ1」が設置され、「リモコンα」と「リモコンβ」がくくりつけされ、また、2号室に「コマンダ2」が設置され、「リモコンγ」がくくりつけされているものとする。また、1号室には、「ユーザA、B、C、D、E」が在室し、また、2号室には、「ユーザF、G」が在室しているものとする。この状態で、「ユーザB、D、E」が2号室へ「リモコンβ」を持って移動した場合、「リモコンβ」は、くくりつけが解除されずに2号室に直接移動されることになる。このとき、図6に示すように、2号室で「リモコンβ」を操作しても、「コマンダ2」を制御することができない。また、「リモコンβ」からの信号が1号室の「コマンダ1」に到達した場合、「コマンダ1」は自機への制御信号であると認識して、その操作を受け付けてしまうことになる。すなわち、くくりつけ解除の動作が行われなかったリモコンから送信される信号は、他室のコマンダに誤動作を生じさせることになる。
また、「ユーザB、D、E」のログイン情報は、「コマンダ1」に記憶されているので、「コマンダ1」に記憶されているログイン情報のうち、「ユーザB、D、E」に関するもののみ「コマンダ2」に移動させる必要がある。
【0016】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、誤動作を防止することができ、かつ、一部のユーザがリモコンを持ったまま客室を移動したとしても、効率的にログイン情報を移動させることができる、赤外線及び電波を媒体とした無線通信システム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明の一側面である請求項1に係る発明は、複数のリモコンと複数のコマンダとから構成されるカラオケ用無線通信システムであって、前記リモコンは、赤外線を媒体として前記コマンダと通信を行う第1通信手段と、電波を媒体として前記コマンダと通信を行う第2通信手段と、ユーザからの各種指示を受付ける受付手段と、自機に対応づけられている対応コマンダの識別番号を記憶する対応コマンダ識別番号記憶手段と、自機のリモコン識別番号を記憶する自機リモコン識別番号記憶手段と、各種制御を行う制御手段と、を備え、前記コマンダは、赤外線を媒体として前記リモコンとの通信を行う第1通信手段と、電波を媒体として前記リモコンとの通信を行う第2通信手段と、自機のコマンダ識別番号を記憶する自機コマンダ識別番号記憶手段と、ログイン情報を記憶するログイン情報記憶手段と、各種制御を行う制御手段と、を備え、前記リモコンと前記コマンダとが対応づけられている状態において、前記リモコンの制御手段は、ユーザからの操作を受付けたとき、第1通信手段を用いて、前記対応コマンダに対し、前記自機のリモコン識別番号を含む第1リモコン信号を送信し、前記コマンダの制御手段は、前記第1リモコン信号を受信したとき、第2通信手段を用いて、前記自機のコマンダ識別番号を含む第1コマンダ信号を送信し、前記リモコンの制御手段は、前記第1コマンダ信号を受信したとき、該第1コマンダ信号に含まれる前記コマンダ識別番号と前記対応コマンダ識別番号とを比較し、一致していない状態において、前記リモコンの制御手段は、前記対応コマンダ識別番号を有するコマンダに対し、ログイン情報を要求するための要求信号を送信し、前記コマンダの制御手段は、前記要求信号を受信したときに、前記ログイン情報記憶手段に記憶されているログイン情報を前記リモコンに送信し、前記リモコンの制御手段は、受信したログイン情報を表示し、移動させるログイン情報を選択させ、前記選択したログイン情報の認証情報を入力させ、前記対応コマンダ識別番号を有するコマンダに対し、前記選択されたログイン情報のうち認証されたログイン情報のみを前記第1コマンダ信号に含まれる前記コマンダ識別番号を有するコマンダに移動させることを指示する第3リモコン信号を送信し、前記対応コマンダ識別番号記憶手段の内容を消去し、前記コマンダとの対応づけを解除し、前記コマンダ制御手段は、前記第3リモコン信号を受信したとき、前記ログイン情報記憶手段に記憶されているログイン情報のうち、指示されたログイン情報のみを指示された他のコマンダに移動させることを特徴とする。
【0018】
本発明の一側面である請求項2に係る発明は、複数のリモコンと複数のコマンダとから構成されるカラオケ用無線通信システムにおけるカラオケ用通信方法であって、前記リモコンは、赤外線を媒体として前記コマンダと通信を行う第1通信手段と、電波を媒体として前記コマンダと通信を行う第2通信手段と、自機に対応づけられている対応コマンダの識別番号を記憶する対応コマンダ識別番号記憶手段と、自機のリモコン識別番号を記憶する自機リモコン識別番号記憶手段と、を備え、前記コマンダは、赤外線を媒体として前記リモコンとの通信を行う第1通信手段と、電波を媒体として前記リモコンとの通信を行う第2通信手段と、自機のコマンダ識別番号を記憶する自機コマンダ識別番号記憶手段と、ログイン情報を記憶するログイン情報記憶手段と、を備え、前記リモコンと前記コマンダとが対応づけられている状態において、前記リモコンは、ユーザからの操作を受付けたとき、第1通信手段を用いて、前記対応コマンダに対し、前記自機のリモコン識別番号を含む第1リモコン信号を送信し、前記コマンダは、前記第1リモコン信号を受信したとき、第2通信手段を用いて、前記自機のコマンダ識別番号を含む第1コマンダ信号を送信し、前記リモコンは、前記第1コマンダ信号を受信したとき、該第1コマンダ信号に含まれる前記コマンダ識別番号と前記対応コマンダ識別番号とを比較し、一致していない状態において、前記リモコンは、前記対応コマンダ識別番号を有するコマンダに対し、ログイン情報を要求するための要求信号を送信し、前記コマンダは、前記要求信号を受信したときに、前記ログイン情報記憶手段に記憶されているログイン情報を前記リモコンに送信し、前記リモコンは、受信したログイン情報を表示し、移動させるログイン情報を選択させ、前記選択したログイン情報の認証情報を入力させ、前記対応コマンダ識別番号を有するコマンダに対し、前記選択されたログイン情報のうち認証されたログイン情報のみを前記第1コマンダ信号に含まれる前記コマンダ識別番号を有するコマンダに移動させることを指示する第3リモコン信号を送信し、前記対応コマンダ識別番号記憶手段の内容を消去し、前記コマンダとの対応づけを解除し、前記コマンダは、前記第3リモコン信号を受信したとき、前記ログイン情報記憶手段に記憶されているログイン情報のうち、指示されたログイン情報のみを指示された他のコマンダに移動させることを特徴とする。
【0019】
本発明の一側面である請求項3に係る発明は、カコマンダと通信可能なカラオケ用リモコンであって、赤外線を媒体として前記コマンダと通信を行う第1通信手段と、電波を媒体として前記コマンダと通信を行う第2通信手段と、ユーザからの各種指示を受付ける受付手段と、自機に対応づけられている対応コマンダの識別番号を記憶する対応コマンダ識別番号記憶手段と、自機のリモコン識別番号を記憶する自機リモコン識別番号記憶手段と、各種制御を行う制御手段と、を備え、前記リモコンと前記コマンダとが対応づけられている状態において、前記制御手段は、ユーザからの操作を受付けたとき、第1通信手段を用いて、前記対応コマンダに対し、前記自機のリモコン識別番号を含む第1リモコン信号を送信し、送信元のコマンダの識別番号前記第1コマンダ信号を受信したとき、該第1コマンダ信号に含まれる前記コマンダ識別番号と前記対応コマンダ識別番号とを比較し、一致していない状態において、前記制御手段は、前記対応コマンダ識別番号を有するコマンダに対し、ログイン情報を要求するための要求信号を送信し、前記コマンダから送信されたログイン情報を受信し、受信したログイン情報を表示し、移動させるログイン情報を選択させ、前記選択したログイン情報の認証情報を入力させ、前記対応コマンダ識別番号を有するコマンダに対し、前記選択されたログイン情報のうち認証されたログイン情報のみを前記第1コマンダ信号に含まれる前記コマンダ識別番号を有するコマンダに移動させることを指示する第3リモコン信号を送信し、前記対応コマンダ識別番号記憶手段の内容を消去し、前記コマンダとの対応づけを解除することを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、赤外線通信を用いて、送信先のコマンダを認証し、認証できない場合に、リモコンとコマンダとの対応付けを解除するので、コマンダの誤動作を防止することができる。また、選択されかつ認証されたログイン情報のみを移動させるので、一部のユーザがリモコンを持ったまま客室を移動したとしても、効率的にログイン情報を移動させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
[第1実施形態]
以下、本発明を具体化した一実施形態である第1実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0022】
(システム構成)
まず、本実施形態におけるカラオケシステムのネットワーク構成について説明する。
図7は、本実施形態におけるカラオケシステムのネットワーク構成の一例を示した図である。図7に示すように、本実施形態のカラオケシステムは、各地のカラオケ店舗等に設置されたカラオケ装置100、店舗サーバ200、通信網、管理サーバ300、とから基本的に構成される。
【0023】
カラオケ装置100は、カラオケ店舗の客室ごとに設置されている。
店舗サーバ200は、カラオケ店舗ごとに設置されている。
カラオケ装置100と管理サーバ300とは、例えば、カラオケ店舗内の店舗サーバ200を介して、通信網によって接続される。また、自店舗の店舗サーバ200は、他店舗の店舗サーバ200と通信網によって接続することができる。
ここで、通信網としては、有線、無線、併用どのような形態でもよく、また、インターネットを利用したVPN(Virtual Private Network)であってもよい。また、NGN(Next Generation Network)通信網を用いてもよい。
【0024】
次に、管理サーバ300について説明する。
管理サーバ300は、コントローラ301、楽曲データベース302、歌唱者情報データベース303、とから基本的に構成される。
コントローラ301は、管理サーバ300全体を制御するものであり、プロセッサ(例えば、CPU)によって実現される。
【0025】
楽曲データベース302には、カラオケ楽曲の演奏に用いられる種々のデータが記憶されている。
楽曲データベース302には、例えば、楽曲IDをキーとして、楽音データ、背景データ、歌手名、歌詞、等が記憶されている。
「楽曲ID」は、カラオケ楽曲ごとに付されたユニークな識別符号である。
「楽音データ」は、カラオケ楽曲の生成起源となるデータである。例えば、MIDIデータ、MPEGデータとすることができるが、本発明においては、楽音データのフォーマットはどのようなものであってもよい。
「背景データ」は、カラオケ楽曲の演奏中に表示される背景画像(動画、静止画)の生成起源となるデータである。本発明においては、背景データのフォーマットはどのようなものであってもよい。
「歌手名」は、カラオケ楽曲原曲の歌手名である。例えば、カラオケ楽曲の再生開始時等に表示される。
「歌詞」は、カラオケ楽曲の演奏中に表示される。楽曲再生中の歌詞表示態様については公知の種々の技術を用いることができる。
【0026】
楽曲データベース302は、適宜のタイミングで更新される。例えば、所定の時間間隔で更新(例えば、日単位)してもよく、新曲が作成されるごとに更新してもよい。
【0027】
歌唱者情報データベース303には、歌唱者に関する種々の情報が記憶されており、例えば、歌唱者IDをキーとして、ニックネーム、認証情報、歌唱情報、住所、性別、生年月日、等が記憶されている。
【0028】
「歌唱者ID」は、歌唱者を識別するためのユニークな識別符号である。
「ニックネーム」は、例えば、カラオケ装置100において、種々の情報を表示する際に用いられる。ニックネームは、歌唱者自身が任意に決めることができる。
「認証情報」は、第三者による不正防止のために用いられる。認証情報は、例えば、パスワードとすることができるが、生体認証のための情報であってもよい。
「歌唱情報」は、マイク音色、マイクエコー等の設定情報であり、カラオケ歌唱時の音声入力設定情報として用いられる。
「住所」は、歌唱者の住所である。住所は、例えば、ダイレクトメールの発送の際に用いられることがある。
「性別」は、歌唱者の性別である。
「生年月日」は、歌唱者の生年月日である。
歌唱者情報データベース303は、適宜のタイミングで更新される。例えば、新規登録があるごとに更新することができる。
【0029】
また、歌唱者情報は、リモコンを用いて登録することができる。また、パソコンや携帯電話を用いて登録することができる。また、プロフィール、持ち歌、歌った曲の履歴、等のカラオケ楽曲に関する情報を保存することができる。また、歌唱者情報データベース303の歌唱者自身の情報については、パソコン、携帯を用いてアクセスできるよう構成してもよい。また、例えば、特開2008−58655号公報等に示されるカラオケSNSサービスと関連付けてもよい。
【0030】
次に、店舗サーバ200について説明する。
店舗サーバ200は、通信網を介して、管理サーバ300と通信可能である。また、カラオケ店舗内のカラオケ装置100と通信可能である。
店舗サーバ200は、図7に示すように、コントローラ201、記憶手段202とから基本的に構成される。
コントローラ201は、店舗サーバ200全体を制御するものであり、プロセッサ(例えば、CPU)によって実現される。
【0031】
図7に示した構成においては、店舗サーバ200が、各客室のコマンダ102とは別体として構成されているが、カラオケ店舗内のいずれかのコマンダ102が、店舗サーバ200が有する機能を備えるように構成してもよい。この場合、店舗サーバ200の機能を備えるコマンダ102を「親コマンダ」、該機能を有していないコマンダ102を「子コマンダ」とすれば、「親コマンダ」と「子コマンダ」は、マスタ−スレーブの関係とみなすことができる。そして、「子コマンダ」は、「親コマンダ」に対し、所定の要求を出力する。「親コマンダ」は、「子コマンダ」から所定の要求を受信すると、該要求に応じた処理を行う。
また、「親コマンダ」は、自己に対し、所定の要求を出力する。「親コマンダ」は、自己の要求に応じた処理を行う。
【0032】
記憶手段202は、管理サーバ300からダウンロードした所定の情報を一時的、恒久的に記憶することができる。例えば、店舗サーバ200は、所定の楽曲データを、管理サーバ300の楽曲データベース302からダウンロードする。また、コマンダ102からリクエストがあった楽曲は、リクエスト毎に管理サーバ300からダウンロードしてもよく、また、店舗サーバ200またはコマンダ102に一時的に記憶しておくように構成してもよい。また、一度ダウンロードした楽曲を所定時間のみ記憶するようにしてもよい。
【0033】
次に、カラオケ装置について説明する。図8は、カラオケ装置のシステム構成の一例である。図8に示すように、カラオケ装置100は、リモコン101とコマンダ102とから構成される。なお、複数のリモコン101が、コマンダ102と通信可能となるように構成することができる。
【0034】
リモコン101は、赤外線通信I/F11、電波通信I/F12、CPU13、ROM14、RAM15、表示部16、操作部17、から基本的に構成される。
【0035】
コマンダ102は、赤外線通信I/F21、電波通信I/F22、CPU23、ROM24、RAM25、補助記憶手段26、映像音声再生手段27、から基本的に構成される。
【0036】
赤外線通信I/F11及び赤外線I/F21は、リモコン101とコマンダ102とが赤外線を媒体とする無線通信(以下、「赤外線通信」という。)を行うためのインタフェースである。本実施形態においては、例えば、リモコン101からコマンダ102に対し、リモコン101の識別番号を送信するために用いられる。
【0037】
電波通信I/F12及び電波I/F22は、リモコン101とコマンダ102とが電波を媒体とする無線通信(以下、「電波通信」という。)を行うためのインタフェースである。本実施形態において、電波通信は、リモコン101からコマンダ102に対し、コマンダ102の操作指示信号等を送信するために用いられる。また、電波通信は、コマンダ102からリモコン101に対し、種々の信号を送信するために用いられる。また、図示しないアクセスポイントを介して情報の送受信を行ってもよい。
また、電波通信I/F12及び電波通信I/F22を用いることにより、図示しないホストとの間で種々の情報を送受信することも可能である。
【0038】
ここで、それぞれのリモコン101及びコマンダ102がイーサネット(登録商標)等で接続されている場合は、それぞれの機器に対して固有のIPアドレスが付されている。また、IPアドレスは、後述する識別番号及び所定の生成式に基いて算出することができる。
【0039】
CPU13及びCPU23は、本発明を実現するために必要なプログラムを含む種々のプログラムを実行する。ROM14及びROM24は、本発明を実現するために必要な情報を含む種々のデータを記憶する。RAM15及びRAM25は、本発明を実現するために必要な情報を含む種々のデータを一時的に記憶する。
【0040】
リモコン101には、表示部16が設けられている。表示部16には、本発明を実現するために必要な情報を含む種々の情報を表示する。
リモコン101には、操作部17が設けられている。操作部17は、表示部16の表面にタッチパネルとして実現してもよい。
【0041】
リモコン101は、RAM15の一部の領域を、対応コマンダ識別番号記憶部及びくくりつけ状態フラグ記憶部として用いる。対応コマンダ識別番号記憶部には、くくりつけが成立している(くくりつけ状態にある)コマンダの識別番号が記憶されている。なお、くくりつけが成立することができるコマンダの数は「1」である。すなわち、1つのリモコンは、1つのコマンダとのみ対応づけられることになる。
【0042】
くくりつけ状態フラグ記憶部には、くくりつけ状態を示すフラグが記憶されている。例えば、該フラグが「1」のときは、くくりつけ状態にある(いずれかのコマンダとくくりつけ状態にある)ことを示し、該フラグが「0」のときはくくりつけが解除されている(いずれのコマンダともくくりつけ状態にない)ことを示すように構成してもよい。なお、フラグの値とくくりつけ状態との対応関係は適宜設定可能である。
【0043】
また、くくり付け状態フラグを用いることなく、くくりつけ状態を判別するように構成してもよい。すなわち、対応コマンダ識別番号記憶部に、コマンダ識別番号が記憶されている場合は、くくりつけ状態にあると判断し、また、コマンダ識別番号が記憶されていない(クリアされている)場合は、くくりつけが解除されていると判断することもできる。このような態様においては、くくりつけ状態フラグ記憶部を用いる必要がない。
なお、以下においては、くくりつけ状態フラグ記憶部を用いた構成に基いて、本発明に係る実施形態を説明するが、本発明は、該実施形態に限定されるものではなく、くくりつけ状態フラグ記憶部を用いない構成についても包含する。
【0044】
コマンダ102には、補助記憶手段26が設けられている。補助記憶手段26には、例えば、楽曲の再生に必要な音声データ及び映像データ等が記憶される。また、ゲーム等のアプリケーションデータが記憶される。
【0045】
コマンダ102には、映像音声再生手段27が設けられている。映像音声再生手段27は、楽曲の再生及び映像の再生を行う。また、図示しないホストから送信されたデータに基いてストリーミング再生を行うことも可能である。
【0046】
また、図示しない音声入力手段(マイク等)、映像表示手段(ディスプレイ等)が、コマンダ102に接続されている。また、コマンダ102は、採点機能を有してもよい。
【0047】
コマンダ102は、RAM25の一部の領域を、対応リモコン識別番号記憶部及びくくりつけ状態フラグ記憶部として用いる。対応リモコン識別番号記憶部には、くくりつけが成立している(くくりつけ状態にある)リモコン101の識別番号が記憶されている。なお、くくりつけが成立することができるリモコン101の数を複数とすることができる。すなわち、1つのコマンダ102が、複数のコマンダ102と対応づけられることができる。この場合、コマンダ102とリモコン101との関係は、1対多の関係となる。この場合、対応リモコン識別番号記憶部には、複数のリモコン101の識別番号が記憶されることになる。
【0048】
また、対応リモコン識別番号記憶部に、リモコン識別番号が記憶されている場合は、いずれかのリモコンとくくりつけ状態にあると判断し、また、リモコン識別番号が記憶されていない(クリアされている)場合は、くくりつけが解除されている(いずれのリモコンともくくりつけ状態にない)と判断される。
【0049】
コマンダ102は、RAM25の一部の領域を、ログイン情報記憶部として用いる。ログイン情報記憶部には、ユーザのログイン情報が記憶される。ログイン情報は、リモコン101を用いて登録することができる。また、通信網を介して接続される外部の歌唱者情報データベース303に事前に記憶している歌唱者情報を、ログイン情報記憶部にダウンロードするように構成してもよい。
【0050】
ここで、ログイン情報には、歌唱者ID、ニックネーム、歌唱情報、個人情報(生年月日等)が含まれる。
歌唱者IDは、コマンダ102等がユーザを特定するために用いられる情報である。ニックネームは、リモコン101や図示しない映像表示手段に表示される歌唱者IDに対応した情報である。ニックネームは、ユーザにとって各個人を識別し易くするための情報である。また、歌唱者ID及びニックネームは、管理サーバ300の歌唱者情報データベース303に記憶されている内容と同一である。また、歌唱者IDをキーとして、歌唱者情報データベース303から歌唱情報及び/または個人情報を取得することができる。
【0051】
ログイン情報は、利用するコマンダのログイン情報記憶部に記憶しているため、ユーザが客室を移動(すなわち、使用するコマンダを変更)した場合は、移動した客室のコマンダにログイン情報を移動するか、または、移動した客室内のコマンダで再度ログイン情報を登録する必要がある。
【0052】
次に、くりつけ動作及び種々の操作においてリモコン101とコマンダ102との間で送受信される情報について説明する。
図9は、リモコン101とコマンダ102との間で送受信される情報の一例について示した図である。
リモコン101に対しくくりつけが指示されると(1)、リモコン101は、リモコン101の識別番号を赤外線通信によって送信する(2)。
【0053】
リモコン101からの識別番号を受信したコマンダ102は、受信したリモコン101の識別番号及びコマンダ102の識別番号からなる信号を電波通信によって送信する(3)。このとき、コマンダ102は、ブロードキャスト通信によって該信号を送信してもよい。
【0054】
コマンダ102からの信号を受信したリモコン101は、受信した信号に含まれるコマンダ102の識別番号を対応コマンダ識別番号記憶部に記憶する(4)。また、対応コマンダ識別番号記憶部に記憶すると同時に、くくりつけ状態フラグ記憶部のフラグ値をくくりつけ状態にあることを示す値(例えば、「1」)に書き換える。
上記(1)〜(4)の処理によって、リモコン101とコマンダ102とのくくりつけが完了する。
【0055】
(正常なくくりつけがなされている場合に送受信される情報)
くくりつけに係る処理の後、ユーザによりリモコン101で所定の操作(楽曲のリクエスト、ボリューム調整等)が行われると(5)、当該所定の操作に関する情報を一時的に記憶した後、リモコン101は、リモコン101の識別番号を赤外線通信によって送信する(6)。
また、上記(5)では、ログイン情報(すなわち、歌唱者)を登録することができる。
【0056】
リモコン101からの識別番号を受信したコマンダ102は、受信したリモコン101の識別番号及びコマンダ102の識別番号を電波通信によって送信する(7)。
【0057】
コマンダ102からの信号を受信したリモコン101は、受信した信号に含まれるコマンダ102の識別番号と、上記(4)で記憶した識別番号とを比較する。この比較によって、リモコン101にくくりつけられているコマンダ102と、リモコン101からの赤外線信号を受信したコマンダ102とが一致するか否かを判断する。すなわち、リモコン101が、同じ室内にあるコマンダ102と正常にくくりつけられているか否かを判断する。
【0058】
上記(8)において正常なくくりつけがなされていると判断した場合は、リモコン101は、コマンダ102に対して、上記(5)で受付けた操作に対応する操作信号を、電波通信によって送信する(9)。
【0059】
操作信号を受信したコマンダ102は、該操作信号に基いて処理を実行する(10)。
【0060】
上記(5)〜(10)までの処理は、ユーザによりリモコン101で所定の操作が行われる毎に繰り返し行われる。
【0061】
(正常なくくりつけがなされていない場合に送受信される情報)
次に、上記(8)で比較結果が一致していないと判断された場合(正常なくくりつけがなされていないと判断した場合)において、リモコン101とコマンダ102との間で送受信される情報について説明する。
図10は、正常なくくりつけがなされていない場合に、リモコン101、コマンダA、コマンダB、管理サーバ300の間で送受信される情報の一例について示した図である。上記(8)で正常なくくりつけがなされていないと判断された場合は、上記(9)及び(10)に代えて、以下の(11)〜(25)の処理が行われる。また、図10に示す例においては、リモコン101の対応コマンダ識別番号記憶部には、コマンダAのコマンダ識別番号が記憶され(すなわち、コマンダAとくくりつけ状態にあり)、コマンダBに対し、上記(2)の赤外線信号を送信した(すなわち、リモコン101とコマンダBとが同じ部屋に存在する)ものとする。
【0062】
リモコン101は、コマンダA(すなわち、現時点でくくりつけ状態にあるコマンダ)に対し、該コマンダが記憶しているログイン情報を要求するためのログイン情報要求信号を、電波通信を用いて送信する(11)。
コマンダAは、上記ログイン要求信号を受信すると、ログイン情報記憶手段に記憶されているログイン情報を、リモコン101に送信する(12)。
【0063】
リモコン101は、受信したログイン情報の一部(例えば、ニックネーム)を表示する。また、ニックネームは、ユーザが選択可能な状態で表示される。表示レイアウトの例については後述する。また、移動させるログイン情報の選択を促すためのメッセージを表示してもよい。この状態において、ユーザは、移動させるログイン情報を選択する。なお、ニックネームではなく、歌唱者IDを表示するよう構成してもよい。
移動させるログイン情報が選択された場合には、選択されたログイン情報のパスワードを入力させるための表示画面を出力する。また、パスワードに代えて、生体認証(例えば、指紋認証)を用いてもよい。
【0064】
リモコン101は、ユーザよりログイン情報の移動指示を受け付けると(13)、コマンダAに対し、ログイン情報の移動を指示するログイン情報移動指示信号を、電波通信を用いて送信する(14)。ログイン情報移動指示信号には、「上記(13)で選択されたログイン情報に対応する歌唱者ID及びパスワード」、及び、「移動先のコマンダ識別番号」が含まれている。また、ログイン情報移動指示信号を、暗号化して送信してもよい。なお、移動先のコマンダ識別番号は、上記(7)で受信したコマンダの識別番号(図10の例においては、コマンダBの識別番号)である。
【0065】
コマンダAは、ログイン情報移動指示信号を受信すると、管理サーバ300に対し、被認証情報を送信する(15)。被認証情報には、「上記(14)のログイン情報移動指示信号に含まれる歌唱者ID及びパスワード」、及び、「自機の識別番号(図10の例では、コマンダAの識別番号)」を含む。なお、被認証情報は、店舗サーバ200を介して、管理サーバ300に送信される。
【0066】
管理サーバ300は、被認証情報を受信すると、該被認証情報に含まれる歌唱者ID及びパスワードに基いて、該歌唱者IDに対応する歌唱者の認証を行う(16)。このとき、歌唱者情報データベース303が参照され、該歌唱者情報データベース303に記憶されている認証情報と受信したパスワードとが一致するかどうかが判断される。
【0067】
管理サーバ300は、認証結果を示す認証結果信号を、上記被認証情報の送信元であるコマンダ(図10の例においては、コマンダA)に送信する(17)。このとき、認証結果信号には、「認証成功」または「認証失敗」を示す情報が含まれている。
【0068】
コマンダAは、受信した認証結果信号が、「認証成功」を示している場合は、上記(14)で受信したログイン情報移動指示信号に含まれるコマンダ(コマンダB)に対し、ログイン情報登録指示信号を、電波通信を用いて送信する(18)。ログイン情報登録指示信号には、上記(14)で受信したログイン情報移動指示信号に含まれる歌唱者IDが含まれている。また、ログイン情報登録指示信号に含まれる歌唱者IDに対応するログイン情報を、ログイン情報記憶部から削除する。これにより、移動対象となる歌唱者IDは、コマンダAから削除されることになる。
【0069】
コマンダBは、ログイン登録指示信号を受信すると、該ログイン登録指示信号に含まれる歌唱者IDに対応するログイン情報を、自機のRAM25上のログイン情報記憶部に記憶(登録)する(19)。このとき、必要に応じ、歌唱者情報データベース303から所定のデータを取得してもよい。また、既に他の歌唱者IDが記憶されている場合は、追加的に登録される。
【0070】
コマンダAは、リモコン101に対し、通知信号を、電波通信を用いて送信する(20)。通知信号には、「認証成功」または「認証失敗」を示す情報、及び、「認証成功」の場合には、ログイン情報の移動が完了したことを示す情報が含まれる。
【0071】
リモコン101は、通知信号を受信すると、該通知信号に対応する表示内容を表示部16に出力する。具体的には、「認証が成功しログイン情報の移動が完了したことを示す内容」、または、「認証が失敗しログイン情報の移動ができなかったことを示す内容」を出力する。また、次の指示を促す表示内容を表示部16に出力し、指示を受付可能な状態にする。例えば、「OK」、「再度パスワード入力」、「再度ログイン情報選択」等を指示するための操作を促し、該操作を受け付けるためのボタンを表示部16に表示する。
【0072】
リモコン101は、「再度パスワード入力」または「再度ログイン情報選択」に係る操作(すなわち、再入力要求信号)を受け付けると(21)、上記(13)に戻る(22)。これにより、ユーザは、再度パスワードを入力したり、再度ログイン情報を選択したりすることができる。
【0073】
また、リモコン101は、「OK」に係る操作(すなわち、確認信号)を受け付けると(23)、コマンダAに対し、くくりつけ解除を指示するくくりつけ解除指示信号を、電波通信を用いて送信する。また、くくりつけ解除指示信号には、送信元のリモコンのリモコン識別番号(図10に示す例においては、リモコン101の識別番号)が含まれている。
【0074】
コマンダAは、くくりつけ解除指示信号を受信すると、RAM25の対応リモコン識別番号に記憶されているリモコン識別番号のうち、受信したくくりつけ解除指示信号に含まれるリモコン識別番号を消去する(24)。これにより、コマンダAは、リモコン101とのくくりつけが解除される。このとき、コマンダAが、他のリモコン(例えば、リモコンXXX)ともくくりつけ状態にある場合、該リモコンXXXとのくくりつけは解除されない。
【0075】
リモコン101は、コマンダAとのくくりつけ状態を解除する(25)。具体的には、くくりつけ状態フラグ記憶部に記憶されているフラグを、くくりつけ解除を示す値(例えば、「0」)に設定する。また、対応コマンダ識別番号記憶部の内容をクリアする。
【0076】
また、図10に示す例において、コマンダAに記憶されている複数の歌唱者が移動する場合においては、上記(13)〜(22)までの処理を、ユーザ毎に行ってもよく、また、一括して行ってもよい。
【0077】
以下、一例として、コマンダAには、「Aさん」、「Bさん」、「Cさん」、「Dさん」、「Eさん」のログイン情報が記憶されており、そのうちの「Bさん」、「Cさん」、「Eさん」の3人のログイン情報を、コマンダBに移動させる場合について説明する。
【0078】
この場合、まず、「Bさん」がパスワードを入力したあと、上記(13)〜(22)までの処理を行い、次に、「Cさん」がパスワードを入力したあと、上記(13)〜(22)までの処理を行い、次に、「Eさん」がパスワードを入力したあと、上記(13)〜(22)までの処理を行うことができる。
【0079】
また、「Bさん」、「Cさん」、「Eさん」がそれぞれパスワードを入力し、上記(14)のログイン情報移動信号に、上記3人の歌唱者ID及びパスワードを含ませ、管理サーバ300が、上記3人の認証を順次行うように構成することもできる。
このとき、例えば、「Cさん」のみ認証が失敗した場合には、「Bさん」、「Eさん」のログイン情報のみ上記(18)で先にコマンダBに送信しておき、「Cさん」に対しては、再度パスワードを入力させるように構成してもよい。
【0080】
また、図10に示した例においては、コマンダAは、リモコン101からのくくりつけ解除指示信号を待って該リモコン101とのくくりつけを解除していたが、上記(18)でログイン情報登録指示信号を送信したあと、くくりつけを解除するように構成してもよい。
【0081】
(リモコン側の処理)
次に、リモコン側の処理の詳細について説明する。
図11乃至図13は、リモコン側の処理のフローチャートである。この処理を実行するためのプログラムは、リモコン101のCPU13によって実行される。
まず、S1において、スタート画面を表示部16に表示する。スタート画面では、「リモコンをコマンダに向けてスタートボタンを押下してください」等のメッセージが表示される。
その後、S2に移行する。
【0082】
スタートボタンが押下されるまでS2で待機する。操作部17をタッチパネルで実現した場合は、スタートボタンをタッチパネルの所定領域に設けてもよい。また、リモコン101の所定領域に、物理的なボタンを設けてもよい。
【0083】
スタートボタンが押下されると(S2:YES)、S3に移行する。
S3において、リモコン101のリモコン識別番号を赤外線通信によって送信する。該リモコン識別番号として、リモコン101の製造シリアル番号を用いてもよい。また、図示しないホスト(または、店舗サーバ200)によって決定されたリモコン識別番号を用いてもよい。S3で送信されたリモコン識別番号は、リモコン101の周囲に存在するコマンダ102によって受信される。
その後、S4に移行する。
【0084】
自機(リモコン101)宛の電波信号を受信するまでS4で待機する。ここで、S4での待機時間が所定時間を越えた場合は、周囲のコマンダに赤外線信号(リモコン識別番号)が送信できなかったものとしてS2に戻るように構成してもよい。
【0085】
自機宛の電波信号を受信した場合は(S4:YES)、S5に移行する。ここで、受信した電波信号は、上記赤外線信号を受信したコマンダ102から送信されたものである。また、該電波信号には、コマンダ102が受信したリモコン識別番号と該コマンダ102のコマンダ識別番号が含まれている。
【0086】
S5において、受信した電波信号に含まれるコマンダ識別番号は、RAM15(対応コマンダ識別番号記憶部)に記憶される。また、くくりつけ状態フラグ記憶部のフラグ値をくくりつけ状態にあることを示す値(例えば、「1」)に書き換える。これにより、リモコン101は、該コマンダ識別番号を有するコマンダ102とくくりつけが行われたことになる。
その後、S6に移行する。
【0087】
S6において、操作メニューを表示部16に表示する。操作メニュー上では、楽曲の検索、リクエスト、ゲーム、ニュース等の情報提示、飲食の注文等が可能である。また、再生中の楽曲の早送り、ボリューム調整等の操作も可能である。また、コマンダ102に対するログイン情報の登録についても可能である。
【0088】
操作が行われるまでS7(図12)で待機する。
【0089】
操作が行われると(S7:YES)、S8に移行する。S8において、リモコン101のリモコン識別番号を赤外線通信によって送信する。また、S7で操作された操作内容に関する情報は、RAM15に記憶される。
【0090】
自機(リモコン101)宛の電波信号を受信するまでS9で待機する。ここで、S9での待機時間が所定時間を越えた場合は、周囲のコマンダに赤外線信号(リモコン識別番号)が送信できなかったものとしてS7に戻るように構成してもよい。
【0091】
自機宛の電波信号を受信した場合は(S9:YES)、S10に移行する。ここで、受信した電波信号は、上記赤外線信号を受信したコマンダ102から送信されたものである。また、該電波信号には、コマンダ102が受信したリモコン識別番号と該コマンダ102のコマンダ識別番号が含まれている。
【0092】
S10において、受信した電波信号に含まれるコマンダ識別番号を取得する。取得されたコマンダ識別番号はRAM15(対応コマンダ識別番号記憶部)に記憶される。
その後、S11に移行する。
【0093】
S11において、S5で記憶された識別番号(すなわち、リモコン101にくくりつけされているコマンダ102の識別番号)と、S10で取得された識別番号とが一致しているか判断する。すなわち、くくりつけされているコマンダ102と、S8で送信したコマンダ識別番号を受信したコマンダ102とが一致しているか否かを判断する。この処理は、S7で操作された操作内容に対応する操作信号を送信するコマンダ102を認証するためのものである。
【0094】
識別番号同士が一致している場合は(S11:YES)、正常なくくりつけの状態であると判断して、S12に移行する。
S12において、S7で操作された操作内容に対応する操作信号を、くくりつけの関係にあるコマンダ102に対して電波通信によって送信する。該操作信号には、リモコン識別番号を付加してもよい。
【0095】
一方、識別番号同士が一致していない場合は(S11:NO)、正常なくくりつけの状態ではないと判断して、S13(図13)に移行する。
S13において、S5で記憶した識別番号に対応するコマンダ102(すなわち、リモコン101とくくりつけ状態にあるコマンダ102)に対し、該コマンダ102が有しているログイン情報の要求を示すログイン情報要求信号を電波通信で送信する。
【0096】
S14において、現時点でくくりつけ状態にあるコマンダ102にログイン情報があるか否かを判断する。この判断は、S13で送信したログイン情報要求信号に応答してコマンダ102から送信された信号に基いて行われる。すなわち、該コマンダ102からログイン情報を受信した場合は、S14の条件判断は「YES」となる。また、該コマンダ102からログイン情報を記憶していないことを示す情報を受信した場合は、S14の条件判断は「NO」となる。
【0097】
S14において、ログイン情報がないと判断した場合は(S14:NO)、S20に移行する。一方、ログイン情報があると判断した場合は(S14:YES)、S15に移行する。
【0098】
S15において、ログイン情報を選択させるために所定の表示画面を表示部16に出力する。これにより、表示部16には、所定の選択画面が表示される。図14は、選択画面のレイアウトの一例を示している。図14に示す選択画面においては、コマンダ102に「Aさん」、「Bさん」、「Cさん」、「Dさん」、「Eさん」というニックネームで5人のユーザが登録されており、該ニックネームが移動させるログイン情報として選択可能に表示されている。このとき、ユーザは、表示部16がタッチパネルで構成されている場合は、所望のニックネームの箇所をタッチすることで選択することができる。また、リモコン101が有する物理的な操作子を用いて選択できるよう構成してもよい。
【0099】
ニックネームが選択されると、パスワードを入力させるための入力画面が、表示部16に表示される。図15は、入力画面のレイアウトの一例を示している。ログイン情報が選択され、パスワードを受け付けると、S16に移行する。なお、パスワードによる認証に代えて、指紋等の生体認証を行ってもよい。
【0100】
説明を図13に戻す。
S16において、S5で記憶した識別番号に対応するコマンダ102(すなわち、リモコン101とくくりつけ状態にあるコマンダ102)に対し、ログイン情報の移動を指示するログイン情報移動指示信号を、電波通信を用いて送信する。ここで、ログイン情報移動指示信号には、「移動先のコマンダを特定するための情報」、「移動させるログイン情報を特定するための情報(例えば、歌唱者ID)」、「認証情報(例えば、パスワード)」が含まれている。
【0101】
S17において、S16の送信対象コマンダ102から通知信号を受信する。
S18において、S17で受信した通知信号に基いて、所定表示画面を表示部16に出力する。通知信号が認証成功を示すものであった場合は、例えば、「ログイン情報の移動が完了しました」等のメッセージを表示することができる。また、「OK」ボタンを表示部16に表示することができる。そして、入力操作があるまで処理が待機される。
一方、通知信号が認証失敗を示すものであった場合は、例えば、「△△さんの認証に失敗しました」等のメッセージを表示することができる。また、「再度パスワード入力」、「再度ログイン情報選択」等のボタンを表示部16に表示することができる。そして、入力操作があるまで処理が待機される。
【0102】
S19において、入力操作があったか否かを判断する。入力操作がない間は(S19:NO)、処理はS19で待機することになる。
上記「OK」ボタンの押下があった(すなわち、確認指示があった)と判断した場合は、S20に移行する。また、上記「再度パスワード入力」または「再度ログイン情報選択」ボタンの押下があった(すなわち、再入力指示があった)と判断した場合は、S15に戻る。
【0103】
S20において、S5で記憶した識別番号に対応するコマンダ102(すなわち、リモコン101とくくりつけ状態にあるコマンダ102)に対し、くくりつけ解除を指示するくくりつけ解除指示信号を、電波通信を用いて送信する。
S21において、対応コマンダ識別番号記憶部の内容をクリアし、また、くくりつけ情報記憶部の内容をクリアする。これにより、くくりつけ解除が完了する。
その後、S1に戻る。すなわち、新たなくくりつけを行うための動作をユーザに対し指示する。
【0104】
(コマンダ側の処理)
次に、コマンダ側の処理の詳細について説明する。
図16は、コマンダ側の処理のフローチャートである。この処理を実行するためのプログラムは、コマンダ102のCPU23によって実行される。また、この処理は、コマンダ102の起動中、繰り返し実行されるものである。
【0105】
まず、S31において、リモコン識別番号を赤外線通信で受信したか否かが判断される。上記S3または上記S8の処理でリモコン101により送信されたリモコン識別番号を受信したときに、S31の条件判断は「YES」となる。ここで、該リモコン識別番号を受信したコマンダ102は、S3の処理(くくりつけ動作の処理)で送信されたリモコン識別信号であるのか、S8の処理(コマンダ認証の処理)で送信されたリモコン識別信号であるのかについては認識していない。
【0106】
リモコン識別番号を赤外線通信で受信したと判断した場合は(S31:YES)、S32に移行する。一方、リモコン識別番号を赤外線通信で受信していないと判断した場合は(S31:NO)、S33に移行する。
【0107】
S32において、自機(コマンダ102)のコマンダ識別番号を電波通信で送信する。このとき、ブロードキャスト通信によって該コマンダ識別番号を送信してもよい。また、受信したリモコン識別番号を併せて送信してもよい。
【0108】
S33において、ユーザの操作に対応する操作信号を電波通信で受信したか否かを判断する。上記S12の処理でリモコン101より送信された信号を受信したときに、S33の条件判断は「YES」となる。
【0109】
ユーザの操作に対応する操作信号を電波通信で受信したと判断した場合は(S33:YES)、S34に移行する。
S34において、受信した操作信号に基づく処理を実行する。このとき、例えば、楽曲の検索、リクエスト、ゲームの実行、所定の情報の提示、飲食の注文等、種々の処理が実行される。なお、ここでいう操作信号には、図10の(11)における「ログイン情報要求」に関する信号を含むものとする。
【0110】
一方、ユーザの操作に対応する操作信号を電波通信で受信していないと判断した場合は(S33:NO)、S35に移行する。
S35において、ログイン情報の移動を指示する移動指示信号を電波通信で受信したか否かを判断する。上記S16の処理でリモコン101より送信された信号を受信したとき、S35の条件判断は「YES」となる。
【0111】
ログイン情報移動指示信号を電波通信で受信したと判断した場合は(S35:YES)、S36に移行する。S36において、ログイン情報移動処理を行う。ログイン情報移動処理の詳細については後述する。
一方、ログイン情報移動指示信号を電波通信で受信していないと判断した場合は(S35:NO)、S37に移行する。
【0112】
S37において、くくりつけ解除を指示するくくりつけ解除指示信号を電波通信で受信したか否かを判断する。上記S20の処理でリモコン101より送信された信号を受信したとき、S37の条件判断は「YES」となる。
【0113】
くくりつけ解除指示信号を電波通信で受信したと判断した場合は(S37:YES)、S38に移行する。
S38において、RAM25の対応リモコン識別番号に記憶されているリモコン識別番号のうち、受信したくくりつけ解除指示信号に含まれるリモコン識別番号を消去する。これにより、コマンダAは、リモコン101とのくくりつけが解除される。このとき、コマンダAが、他のリモコン(例えば、リモコンXXX)とくくりつけ状態にある場合、該リモコンXXXとのくくりつけは解除されない。
【0114】
一方、くくりつけ解除指示信号を電波通信で受信していないと判断した場合は(S37:NO)、S39に移行する。
【0115】
S39において、ログイン情報登録を指示するログイン情報登録指示信号を電波通信で受信したか否かを判断する。後述するログイン情報移動処理において、他のコマンダより送信されたログイン情報登録指示信号を受信したとき、S39の条件判断は「YES」となる。S39の条件判断は、例えば、図10においてコマンダBがログイン情報登録指示信号を受信したとき(18)に、「YES」となる。
【0116】
ログイン情報登録指示信号を電波通信で受信したと判断した場合は(S39:YES)、S40に移行する。
S40において、受信したログイン登録指示信号に含まれる歌唱者IDに対応するログイン情報を、自機のログイン情報記憶部に記憶(登録)する。このとき、該歌唱者IDに対応する個人情報等は、管理サーバ300から取得することもできる。
一方、ログイン情報登録指示信号を電波通信で受信していないと判断した場合は(S39:NO)、S31に戻る。
【0117】
次に、S36で実行されるログイン情報移動処理について説明する。図17は、ログイン情報移動処理のフローチャートである。
S41において、被認証情報を生成し、生成した被認証情報を管理サーバ300に送信する。被認証情報には、「S35(図16)で受信したログイン情報移動指示信号に含まれる歌唱者ID及びパスワード」、及び、「自機の識別番号」を含む。なお、被認証情報は、店舗サーバ200を介して、管理サーバ300に送信される。
【0118】
S42において、管理サーバ300から認証結果信号を受信する。
S43において、S42で受信した認証結果信号に基いて、認証成功か否かを判断する。認証成功であると判断した場合は(S43:YES)、S44に移行する。一方、認証成功ではない(すなわち、認証失敗である)と判断した場合は(S43:NO)、S46に移行する。
【0119】
S44において、認証成功したユーザのログイン情報を移動させるためのログイン情報登録指示信号を、S35(図16)で受信したログイン情報移動指示信号に含まれる移動先コマンダ識別番号に対応するコマンダに対し、電波通信を用いて送信する。ログイン情報登録指示信号には、S35(図16)で受信したログイン情報移動指示信号が含まれている。
【0120】
S45において、ログイン情報登録指示信号に含まれる歌唱者IDに対応するログイン情報を、RAM25上のログイン情報記憶部から削除する。これにより、移動対象となる歌唱者IDは、自機のコマンダから削除されることになる。
なお、S41で送信した被認証情報に、複数のユーザを認証するための情報が含まれている場合は、S44及びS45の処理を、認証成功したユーザのログイン情報ごとに行ってもよく、また、認証成功したユーザのログイン情報に対して一括して行ってもよい。
【0121】
S46において、通知信号をS35(図16)で受信したログイン情報移動指示信号の送信元のリモコンに対して、電波通信を用いて送信する。通知信号には、「認証成功」または「認証失敗」を示す情報、及び、「認証成功」の場合には、ログイン情報の移動が完了したことを示す情報が含まれる。
【0122】
次に、管理サーバ300で実行される認証処理について説明する。図18は、認証処理のフローチャートである。認証処理は、所定のタイミングごとに繰り返し実行される。
【0123】
S51において、いずれかのコマンダから被認証情報を受信したか否かを判断する。被認証情報を受信したと判断した場合は(S51:YES)、S52に移行する。
一方、被認証情報を受信していないと判断した場合は(S51:NO)、認証処理を終了する。
【0124】
S52において、受信した被認証情報に基いて認証を行う。具体的には、歌唱者情報データベース303が参照され、該歌唱者情報データベース303に記憶されている認証情報と受信したパスワードとが一致するかどうかが判断される。
【0125】
S53において、認証結果を示す認証結果信号を、上記被認証情報の送信元であるコマンダに送信する。このとき、認証結果信号には、「認証成功」または「認証失敗」を示す情報が含まれている。
【0126】
以上説明した第1実施形態によれば、赤外線通信を用いて、送信先のコマンダを認証し、認証できない場合に、リモコンとコマンダとの対応付けを解除するので、コマンダの誤動作を防止することができる。また一部のユーザがリモコンを持ったまま客室を移動したとしても、ユーザによって選択されたログイン情報のみを効率的に移動させることができる。
【0127】
[第2実施形態]
次に、本発明を具体化した一実施形態である第2実施形態について説明する。第2実施形態においては、移動させるログイン情報に係る歌唱者の認証を店舗サーバ200で行う点が、上述した第1実施形態と異なる。
【0128】
第2実施形態においては、コマンダ102にログイン情報が登録されたときに、コマンダ102はその旨と、登録されたログイン情報の一部(例えば、歌唱者ID)とを店舗サーバ200に通知する。そして、店舗サーバ200は、管理サーバ300から該歌唱者IDの識別情報(パスワード)を取得して、記憶手段202に記憶する。
【0129】
リモコン101における処理は、上述した第1実施形態と同じであるので説明を省略する。コマンダ102における処理は、ログイン情報移動処理(図17)のS41において、被認証情報の送信先が、店舗サーバ200となる点以外は、上述した第1実施形態と同じである。また、本実施形態において、店舗サーバ200は、認証処理(図18)を実行する。
【0130】
以上説明した第2実施形態によれば、赤外線通信を用いて、送信先のコマンダを認証し、認証できない場合に、リモコンとコマンダとの対応付けを解除するので、コマンダの誤動作を防止することができる。また一部のユーザがリモコンを持ったまま客室を移動したとしても、ユーザによって選択されたログイン情報のみを効率的に移動させることができる。また、ユーザの認証をカラオケ店舗内の店舗サーバで行うため、認証ごとに管理サーバに接続する必要がなくなり、認証処理のレスポンスを向上させることができる。
【0131】
[第3実施形態]
次に、本発明の一実施形態である第3実施形態について説明する。第3実施形態においては、移動させるログイン情報に係る歌唱者の認証をリモコンで行う点、及び、ログイン情報の移動処理をリモコンが主体となって行う点が、上述した第1実施形態及び第2実施形態と異なる。本実施形態においては、コマンダ102にログイン情報が登録されたときに、リモコン101側に、管理サーバ300から取得された歌唱者IDの識別情報(パスワード)が記憶される。なお、識別情報の取得に関する処理については説明を省略する。
【0132】
図19は、本実施形態において、正常なくくりつけがなされていない場合に、リモコン101、コマンダA、コマンダBとの間で送受信される情報の一例について示した図である。
【0133】
図19において、(31)、(32)、(33)、(36)、(41)、(42)、(43)については、上述した第1実施形態(図10)における(11)、(12)、(13)、(19)、(23)、(24)、(25)と同じであるので、説明を省略する。
【0134】
リモコン101は、リモコン101は、ユーザよりログイン情報の移動指示を受け付けると(33)、入力されたパスワードと管理サーバ300から取得したパスワードとが一致するか否かを判断することにより、歌唱者の認証を行う(34)。
【0135】
リモコン101は、認証が成功した場合は、ログイン情報登録指示信号を、上記(7)で受信したコマンダの識別番号(図19の例においては、コマンダBの識別番号)を有するコマンダに対し、電波通信を用いて送信する。ログイン情報登録指示信号には、移動させるログイン情報が含まれる。
【0136】
リモコン101は、認証結果に応じた表示内容を表示部16に出力する。具体的には、認証が成功しログイン情報の移動が完了したことを示す内容、または、認証が失敗しログイン情報の移動ができなかったことを示す内容を出力する。また、次の指示を促す表示内容を表示部16に出力し、指示を受付可能な状態にする。例えば、「OK」、「再度パスワード入力」、「再度ログイン情報選択」等を指示するための操作を促し、該操作を受け付けるためのボタンを表示部16に表示してもよい。
【0137】
リモコン101は、「再度パスワード入力」または「再度ログイン情報選択」に係る操作(すなわち、再入力要求信号)を受け付けると(37)、上記(33)に戻る(38)。これにより、ユーザは、再度パスワードを入力したり、再度ログイン情報を選択したりすることができる。
【0138】
また、リモコン101は、「OK」に係る操作(すなわち、確認信号)を受け付けると(37)、コマンダAに対し、所定のログイン情報の削除を指示するためのログイン情報削除指示信号を、電波通信を用いて送信する(39)。このとき、ログイン情報削除指示信号には、上記(35)で送信したログイン情報移動指示信号に含まれる歌唱者IDが含まれる。
【0139】
コマンダAは、ログイン情報削除指示信号を受信すると、該ログイン情報削除指示信号に含まれる歌唱者IDに対応するログイン情報を、RAM25上のログイン情報記憶部から削除する(40)。
【0140】
(リモコン側の処理)
次に、本実施形態におけるリモコン側の処理について説明する。図20は、リモコン側の処理のフローチャートの一部である。くくりつけが正常なくくりつけ状態にある場合の処理(図11及び図12)は、上述した第1実施形態と同じであるので、説明を省略する。
【0141】
識別番号同士が一致していない場合は(図12のS11:NO)、正常なくくりつけの状態ではないと判断して、S61(図20)に移行する。
S61において、S5(図11)で記憶した識別番号に対応するコマンダ102(すなわち、リモコン101とくくりつけ状態にあるコマンダ102)に対し、該コマンダ102が有しているログイン情報の要求を示すログイン情報要求信号を電波通信で送信する。
【0142】
S62において、現時点でくくりつけ状態にあるコマンダ102にログイン情報があるか否かを判断する。この判断は、S61で送信したログイン情報要求信号に応答してコマンダ102から送信された信号に基いて行われる。すなわち、該コマンダ102からログイン情報を受信した場合は、S62の条件判断は「YES」となる。また、該コマンダ102からログイン情報を記憶していないことを示す情報を受信した場合は、S62の条件判断は「NO」となる。
【0143】
S62において、ログイン情報がないと判断した場合は(S62:NO)、S68に移行する。一方、ログイン情報があると判断した場合は(S62:YES)、S63に移行する。
【0144】
S63において、ログイン情報を選択、及び、パスワードを入力させるために所定の表示画面を表示部16に出力する(図14及び図15参照)。そして、ニックネーム(歌唱者ID)及びパスワードを受け付ける。
【0145】
S64において、S63で入力されたパスワードに基いた認証結果を判断する。認証は、S63で入力されたパスワードと管理サーバ300から取得したパスワードとが一致するか否かに基いて行われる。
【0146】
認証成功であると判断した場合は(S64:YES)、S65に移行する。一方、認証失敗であると判断した場合は(S64:NO)、S66に移行する。
S65において、ログイン情報登録指示信号を、S10(図12)で取得された識別番号を有するコマンダに対し、電波通信を用いて送信する。
【0147】
S66において、S64の認証結果に基いて、所定表示画面を表示部16に出力する。認証成功であった場合は、例えば、「ログイン情報の移動が完了しました」等のメッセージを表示することができる。また、「OK」ボタンを表示部16に表示することができる。そして、入力操作があるまで処理が待機される。
一方、認証失敗であった場合は、例えば、「△△さんの認証に失敗しました」等のメッセージを表示することができる。また、「再度パスワード入力」、「再度ログイン情報選択」等のボタンを表示部16に表示することができる。そして、入力操作があるまで処理が待機される。
【0148】
S67において、入力操作があったか否かを判断する。入力操作がない間は(S67:NO)、処理はS67で待機することになる。
上記「OK」ボタンの押下があった(すなわち、確認指示があった)と判断した場合は、S68に移行する。また、上記「再度パスワード入力」または「再度ログイン情報選択」ボタンの押下があった(すなわち、再入力指示があった)と判断した場合は、S63に戻る。
【0149】
S68において、S5で記憶した識別番号に対応するコマンダ102(すなわち、リモコン101とくくりつけ状態にあるコマンダ102)に対し、所定の歌唱者IDのログイン情報(認証成功し、移動されたログイン情報に対応するもの)を削除することを指示するログイン情報削除指示信号を、電波通信を用いて送信する。
【0150】
S69において、S5で記憶した識別番号に対応するコマンダ102(すなわち、リモコン101とくくりつけ状態にあるコマンダ102)に対し、くくりつけ解除を指示するくくりつけ解除指示信号を、電波通信を用いて送信し、また、対応コマンダ識別番号記憶部の内容をクリアし、また、くくりつけ情報記憶部の内容をクリアする。これにより、くくりつけ解除が完了する。
その後、S1に戻る。すなわち、新たなくくりつけを行うための動作をユーザに対し指示する。
【0151】
(コマンダ側の処理)
次に、本実施形態におけるコマンダ側の処理について説明する。図21は、本実施形態におけるコマンダ側の処理のフローチャートである。S71〜S74及びS77〜S80の処理は、上述した第1実施形態のS31〜S34及びS37〜S40の処理と同じであるので、説明を省略する。
【0152】
ログイン情報削除指示信号を電波通信で受信したと判断した場合は(S75:YES)、S76に移行する。上記S68(図20)の処理でリモコン101より送信された信号を受信したとき、S75の条件判断は「YES」となる。S76において、受信したログイン情報削除指示信号に含まれる歌唱者IDに対応するログイン情報を削除する。
一方、ログイン情報削除指示信号を電波通信で受信していないと判断した場合は(S75:NO)、S77に移行する。
【0153】
以上説明した第3実施形態によれば、赤外線通信を用いて、送信先のコマンダを認証し、認証できない場合に、リモコンとコマンダとの対応付けを解除するので、コマンダの誤動作を防止することができる。また一部のユーザがリモコンを持ったまま客室を移動したとしても、ユーザによって選択されたログイン情報のみを効率的に移動させることができる。また、ユーザの認証をカラオケ店舗内のリモコン側で行うため、認証ごとにサーバ(管理サーバまたは店舗サーバ)に接続する必要がなくなり、認証処理のレスポンスを向上させることができる。
【0154】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
【0155】
例えば、図22に示すように、リモコン101が管理サーバ300(または、店舗サーバ200)に被認証情報を送信し(54)、その後、ログイン情報登録指示信号を送信する(57)よう構成してもよい。
また、図23に示すように、リモコン101が管理サーバ300(または、店舗サーバ200)に被認証情報を送信(74)し、その後、ログイン情報移動指示信号を送信する(77)よう構成してもよい。
【0156】
以上説明したとおり、本発明によれば、赤外線通信を用いて、送信先のコマンダを認証し、認証できない場合に、リモコンとコマンダとの対応付けを解除するので、コマンダの誤動作を防止することができる。また一部のユーザがリモコンを持ったまま客室を移動したとしても、ユーザによって選択されたログイン情報のみを効率的に移動させることができる。また、赤外線及び電波の物理的特性を利用したカラオケ用無線通信システム、カラオケ用通信方法、カラオケ用リモコンを提供することができる。
【0157】
なお、上述した各フローチャートは単なる一例であり、該各フローチャートの処理と同等の結果を得ることできるものであれば、他のフローチャートによって処理を実現してもよい。
【0158】
また、上述カラオケ用リモコンにおける処理方法、上述したカラオケ用通信方法及び/またはカラオケ用リモコンにおける処理方法を実現するためのプログラム、該プログラムが記録された記録媒体としても本発明は実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【0159】
【図1】受付にあるリモコンが、くくりつけ解除された後に1号室に貸し出される様子を示した図である。
【図2】1号室にあるリモコンが、1号室のコマンダのみ制御できる様子を示した図である。
【図3】1号室に貸し出されたリモコンが、受付に返却され、受付でくくりつけ解除が行われないまま、2号室に貸し出される様子を示した図である。
【図4】2号室にあるリモコンが、1号室のコマンダを制御してしまう様子を示した図である。
【図5】コマンダとリモコンのくくりつけ関係を示した図である。
【図6】1号室の一部のユーザが、リモコンを持ったまま2号室に移動した様子を示した図である。
【図7】カラオケシステムのネットワーク構成の一例を示した図である。
【図8】カラオケ装置のシステム構成の一例を示した図である。
【図9】リモコンとコマンダとの間で送受信される情報について示した図である。
【図10】リモコン、コマンダ、管理サーバとの間で送受信される情報について示した図である。
【図11】リモコン側の処理のフローチャートである。
【図12】リモコン側の処理のフローチャートである。
【図13】リモコン側の処理のフローチャートである。
【図14】選択画面のレイアウトの一例を示した図である。
【図15】入力画面のレイアウトの一例を示した図である。
【図16】コマンダ側の処理のフローチャートである。
【図17】ログイン情報移動処理のフローチャートである。
【図18】認証処理のフローチャートである。
【図19】リモコンとコマンダとの間で送受信される情報について示した図である。
【図20】リモコン側の処理のフローチャートである。
【図21】コマンダ側の処理のフローチャートである。
【図22】リモコン、コマンダ、管理サーバとの間で送受信される情報について示した図である。
【図23】リモコン、コマンダ、管理サーバとの間で送受信される情報について示した図である。
【符号の説明】
【0160】
100 カラオケ装置
101 リモコン
13 CPU
15 RAM
102 コマンダ
23 CPU
25 RAM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のリモコンと複数のコマンダとから構成されるカラオケ用無線通信システムであって、
前記リモコンは、
赤外線を媒体として前記コマンダと通信を行う第1通信手段と、
電波を媒体として前記コマンダと通信を行う第2通信手段と、
ユーザからの各種指示を受付ける受付手段と、
自機に対応づけられている対応コマンダの識別番号を記憶する対応コマンダ識別番号記憶手段と、
自機のリモコン識別番号を記憶する自機リモコン識別番号記憶手段と、
各種制御を行う制御手段と、
を備え、
前記コマンダは、
赤外線を媒体として前記リモコンとの通信を行う第1通信手段と、
電波を媒体として前記リモコンとの通信を行う第2通信手段と、
自機のコマンダ識別番号を記憶する自機コマンダ識別番号記憶手段と、
ログイン情報を記憶するログイン情報記憶手段と、
各種制御を行う制御手段と、
を備え、
前記リモコンと前記コマンダとが対応づけられている状態において、
前記リモコンの制御手段は、ユーザからの操作を受付けたとき、第1通信手段を用いて、前記対応コマンダに対し、前記自機のリモコン識別番号を含む第1リモコン信号を送信し、
前記コマンダの制御手段は、前記第1リモコン信号を受信したとき、第2通信手段を用いて、前記自機のコマンダ識別番号を含む第1コマンダ信号を送信し、
前記リモコンの制御手段は、前記第1コマンダ信号を受信したとき、該第1コマンダ信号に含まれる前記コマンダ識別番号と前記対応コマンダ識別番号とを比較し、
一致していない状態において、
前記リモコンの制御手段は、前記対応コマンダ識別番号を有するコマンダに対し、ログイン情報を要求するための要求信号を送信し、
前記コマンダの制御手段は、前記要求信号を受信したときに、前記ログイン情報記憶手段に記憶されているログイン情報を前記リモコンに送信し、
前記リモコンの制御手段は、
受信したログイン情報を表示し、
移動させるログイン情報を選択させ、
前記選択したログイン情報の認証情報を入力させ、
前記対応コマンダ識別番号を有するコマンダに対し、前記選択されたログイン情報のうち認証されたログイン情報のみを前記第1コマンダ信号に含まれる前記コマンダ識別番号を有するコマンダに移動させることを指示する第3リモコン信号を送信し、
前記対応コマンダ識別番号記憶手段の内容を消去し、
前記コマンダとの対応づけを解除し、
前記コマンダ制御手段は、前記第3リモコン信号を受信したとき、前記ログイン情報記憶手段に記憶されているログイン情報のうち、指示されたログイン情報のみを指示された他のコマンダに移動させる、
ことを特徴とするカラオケ用無線通信システム。
【請求項2】
複数のリモコンと複数のコマンダとから構成されるカラオケ用無線通信システムにおけるカラオケ用通信方法であって、
前記リモコンは、
赤外線を媒体として前記コマンダと通信を行う第1通信手段と、
電波を媒体として前記コマンダと通信を行う第2通信手段と、
自機に対応づけられている対応コマンダの識別番号を記憶する対応コマンダ識別番号記憶手段と、
自機のリモコン識別番号を記憶する自機リモコン識別番号記憶手段と、
を備え、
前記コマンダは、
赤外線を媒体として前記リモコンとの通信を行う第1通信手段と、
電波を媒体として前記リモコンとの通信を行う第2通信手段と、
自機のコマンダ識別番号を記憶する自機コマンダ識別番号記憶手段と、
ログイン情報を記憶するログイン情報記憶手段と、
を備え、
前記リモコンと前記コマンダとが対応づけられている状態において、
前記リモコンは、ユーザからの操作を受付けたとき、第1通信手段を用いて、前記対応コマンダに対し、前記自機のリモコン識別番号を含む第1リモコン信号を送信し、
前記コマンダは、前記第1リモコン信号を受信したとき、第2通信手段を用いて、前記自機のコマンダ識別番号を含む第1コマンダ信号を送信し、
前記リモコンは、前記第1コマンダ信号を受信したとき、該第1コマンダ信号に含まれる前記コマンダ識別番号と前記対応コマンダ識別番号とを比較し、
一致していない状態において、
前記リモコンは、前記対応コマンダ識別番号を有するコマンダに対し、ログイン情報を要求するための要求信号を送信し、
前記コマンダは、前記要求信号を受信したときに、前記ログイン情報記憶手段に記憶されているログイン情報を前記リモコンに送信し、
前記リモコンは、
受信したログイン情報を表示し、
移動させるログイン情報を選択させ、
前記選択したログイン情報の認証情報を入力させ、
前記対応コマンダ識別番号を有するコマンダに対し、前記選択されたログイン情報のうち認証されたログイン情報のみを前記第1コマンダ信号に含まれる前記コマンダ識別番号を有するコマンダに移動させることを指示する第3リモコン信号を送信し、
前記対応コマンダ識別番号記憶手段の内容を消去し、
前記コマンダとの対応づけを解除し、
前記コマンダは、前記第3リモコン信号を受信したとき、前記ログイン情報記憶手段に記憶されているログイン情報のうち、指示されたログイン情報のみを指示された他のコマンダに移動させる、
ことを特徴とするカラオケ用通信方法。
【請求項3】
コマンダと通信可能なカラオケ用リモコンであって、
赤外線を媒体として前記コマンダと通信を行う第1通信手段と、
電波を媒体として前記コマンダと通信を行う第2通信手段と、
ユーザからの各種指示を受付ける受付手段と、
自機に対応づけられている対応コマンダの識別番号を記憶する対応コマンダ識別番号記憶手段と、
自機のリモコン識別番号を記憶する自機リモコン識別番号記憶手段と、
各種制御を行う制御手段と、
を備え、
前記リモコンと前記コマンダとが対応づけられている状態において、
前記制御手段は、
ユーザからの操作を受付けたとき、第1通信手段を用いて、前記対応コマンダに対し、前記自機のリモコン識別番号を含む第1リモコン信号を送信し、
送信元のコマンダの識別番号前記第1コマンダ信号を受信したとき、該第1コマンダ信号に含まれる前記コマンダ識別番号と前記対応コマンダ識別番号とを比較し、
一致していない状態において、
前記制御手段は、
前記対応コマンダ識別番号を有するコマンダに対し、ログイン情報を要求するための要求信号を送信し、
前記コマンダから送信されたログイン情報を受信し、
受信したログイン情報を表示し、
移動させるログイン情報を選択させ、
前記選択したログイン情報の認証情報を入力させ、
前記対応コマンダ識別番号を有するコマンダに対し、前記選択されたログイン情報のうち認証されたログイン情報のみを前記第1コマンダ信号に含まれる前記コマンダ識別番号を有するコマンダに移動させることを指示する第3リモコン信号を送信し、
前記対応コマンダ識別番号記憶手段の内容を消去し、
前記コマンダとの対応づけを解除する、
ことを特徴とするカラオケ用リモコン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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