説明

カラオケ装置及びカラオケシステム

【課題】楽曲演奏を行う際、楽曲自身あるいは楽曲の雰囲気に対応する映像を収集することのできるカラオケ装置、カラオケシステムを提供する。
【解決手段】本発明に係るカラオケ装置は、指定された楽曲を演奏させる演奏処理と、演奏処理にて演奏させる楽曲に対応する演技指導情報を表示手段、または、音響出力手段の少なくとも一方を用いて告知させる告知処理と、撮像手段により撮像させて撮像情報を取得する撮像処理と、撮像処理にて取得された撮像情報を、演技指導情報、または、演奏処理で演奏した楽曲の少なくとも一方に対応する属性情報に対応付けて記憶させる記憶処理と、を実行することを特徴としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、演奏に合わせて歌唱を楽しむカラオケ装置及びカラオケシステムに関するものであり、特に、楽曲自体あるいは楽曲の雰囲気に対応した撮像情報を収集できるカラオケ装置及びカラオケシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、演奏に合わせて歌唱を楽しむカラオケ装置では、演奏に合わせて背景映像を表示させることで歌唱の場の雰囲気を盛り上げている。現在、MIDI情報などの演奏情報を利用したカラオケ装置では、演奏情報と背景映像とは独立して扱われることが多く、楽曲にあった背景映像を表示させるため、演奏情報と背景映像とは、例えば、楽曲ジャンルなどを用いて対応付けられて利用されている。
【0003】
このような楽曲に対応した背景映像を選択するカラオケ装置として、特許文献1には、楽曲の分類に台本データを対応付けて、台本データに記述された複数の映像区分識別子に従って区分映像を再生させることで、全ての楽曲についてオリジナルの台本データや背景映像を製作する必要のないカラオケ装置について開示されている。
【0004】
一方、カラオケでは歌唱を行って楽しむだけでなく、歌唱の様子を録音、録画して記憶媒体記録して持ち帰ったり、インターネット上で公開するなどして楽しむシステムがある。このようなシステムとして、特許文献2には、ストーリーとなるコンテンツをオーディオ信号としてスピーカーに出力させると共に、ユーザーの手本となるコンテンツを映像信号として映像表示器に出力させ、カメラからの映像信号に基づいてプロモーションビデオのような映像コンテンツを作成する映像コンテンツ制作装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第3961329号公報
【特許文献2】特開2005−26739号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載される発明では、台本データを用いることで楽曲間における背景映像を図り、背景映像製作を削減するものである。この特許文献1においても課題とされるように背景映像製作は、時間、コストを必要とするものであるが、同じ背景映像が何度も使用される可能性もあり、場合ユーザーに飽きを感じさせてしまうこととなる。
【0007】
一方、特許文献2に開示される映像コンテンツシステムでは、ユーザーの作成したコンテンツは単独で視聴されることが想定されたものであって、ユーザーは、カメラにて撮影された映像信号と予め用意されているコンテンツに基づいてプロモーションビデオのような映像コンテンツを作るものである。
【0008】
本発明では、従来のこのような状況を鑑みたものであって、背景映像製作にかかる時間、コストを低減させるとともに、楽曲の雰囲気に対応した背景映像を収集することを目的としている。また、歌唱の様子を録音、撮影した投稿情報に対しても、歌唱の雰囲気に対応した背景映像を収集することのできるカラオケ装置、カラオケシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するため、本発明に係るカラオケ装置は、指定された楽曲を演奏させる演奏処理と、前記演奏処理にて演奏させる楽曲に対応する演技指導情報を表示手段、または、音響出力手段の少なくとも一方を用いて告知させる告知処理と、撮像手段により撮像させて撮像情報を取得する撮像処理と、前記撮像処理にて取得された撮像情報を、前記演技指導情報、または、前記演奏処理で演奏した楽曲の少なくとも一方に対応する属性情報に対応付けて記憶させる記憶処理と、を実行することを特徴としている。
【0010】
さらに、本発明に係るカラオケ装置において、前記告知処理は、第1のタイミングで前記演技指導情報を告知させ、前記告知処理は、前記第1のタイミングに対応する第2のタイミングで前記撮像手段に撮像させることを特徴としている。
【0011】
さらに、本発明に係るカラオケ装置において、前記演技指導情報は、前記楽曲情報の付帯情報に基づいて決定されることを特徴としている。
【0012】
さらに、本発明に係るカラオケ装置において、前記付帯情報は、楽曲に対応する歌詞情報であることを特徴としている。
【0013】
さらに、本発明に係るカラオケ装置において、前記告知処理は、歌詞情報の表示タイミングに同期して前記演技指導情報を告知することを特徴としている。
【0014】
また、本発明に係るカラオケシステムは、第1のカラオケ装置と第2のカラオケ装置が通信回線を介して接続されるカラオケシステムにおいて、前記第1のカラオケ装置は、第1の演奏処理と、告知処理と、撮像処理と、記憶処理とを実行する第1の制御手段を備え、前記第1の演奏処理は、指定された楽曲を演奏させ、前記告知処理は、前記第1の演奏処理にて演奏させる楽曲に対応する演技指導情報を表示または放音の少なくとも一方を用いて告知させ、前記撮像処理は、撮像手段により撮像させて撮像情報を取得し、前記記憶処理は、前記撮像処理にて取得された撮像情報を、前記演技指導情報、または、前記第1の演奏処理で演奏した楽曲の少なくとも一方に対応する属性情報に対応付けて記憶させ、前記第2のカラオケ装置は、第2の演奏処理と、映像表示処理とを実行する第2の制御手段を備え、前記第2の演奏処理は、指定された楽曲を演奏させ、前記映像表示処理は、前記第2の演奏処理で演奏される楽曲に対応した属性情報を有する前記撮像情報を表示させることを特徴としている。
【0015】
さらに、本発明に係るカラオケシステムにおいて、前記映像表示処理において表示される前記撮像情報は、その属性情報に対応する表示期間に表示されることを特徴としている。
【0016】
また、本発明に係るカラオケシステムは、カラオケ装置とサーバ装置が通信回線を介して接続されるカラオケシステムにおいて、前記カラオケ装置は、演奏処理と、告知処理と、撮像処理と、記憶処理とを実行する制御手段を備え、前記演奏処理は、指定された楽曲を演奏させ、前記告知処理は、前記演奏処理にて演奏させる楽曲に対応する演技指導情報を表示または放音の少なくとも一方を用いて告知させ、前記撮像処理は、撮像手段により撮像させて撮像情報を取得し、前記記憶処理は、前記撮像処理にて取得された撮像情報を、前記演技指導情報、または、前記演奏処理で演奏した楽曲の少なくとも一方に対応する属性情報に対応付けて記憶させ、前記サーバ装置は、前記撮像情報の属性情報に基づいて、楽曲に対応する前記撮像情報を選択し、選択された前記撮像情報に基づいて当該楽曲の背景映像を編集する編集処理を実行可能とすることを特徴としている。
【0017】
さらに、本発明に係るカラオケシステムにおいて、前記編集処理において編集される前
記撮像情報は、その属性情報に対応する表示期間にて表示されるように編集されることを特徴としている。
【発明の効果】
【0018】
本発明では、楽曲に対応した演技指導情報を告知すると共に、その告知に応じて行われた演技を撮像することで、楽曲の雰囲気に対応する撮像情報を取得することが可能となる。また、取得した撮像情報を、演技指導情報、または、演奏した楽曲の少なくとも一方に対応した属性情報に対応付けることで、別の機会の楽曲演奏時において、楽曲の雰囲気に応じた背景映像として利用することが可能となる。さらに、歌唱を録音、録画した投稿映像に対しても利用することができ、複数のユーザーによるコラボレーションが可能となり、映像投稿の遊興性を高めることが可能となる。
【0019】
さらに、本発明では、演技指導情報の告知タイミング(第1のタイミング)と、告知タイミングに応じた撮像のタイミング(第2のタイミング)を規定することで、楽曲の進行上の雰囲気に応じた撮像情報を取得することが可能となる。
【0020】
さらに、本発明では、演技指導情報を楽曲情報の付帯情報に基づいて決定することとしている。このような構成によれば、楽曲に対応した演技指導情報を簡易に作成するとともに、演技指導情報付与の手間を削減することが可能となる。
【0021】
さらに、本発明では、演技指導情報を歌詞情報に基づいて決定することとしており、歌詞の雰囲気に対応した演技指導情報を作成することが可能となる。
【0022】
さらに、本発明では、歌詞情報の表示タイミングに同期して演技指導情報を告知させることとしている。表示される歌詞の雰囲気に対応する演技指導情報を告知することで、楽曲の進行上の雰囲気に適合した撮像情報を取得することが可能となる。
【0023】
さらに、本発明では、取得した撮像情報を、他のカラオケ装置における楽曲再生時の背景映像として利用可能とすることで、撮像情報を背景映像として共有し、背景映像の多様化を図ると共に、背景映像作成のための手間を削減することが可能となる。
【0024】
さらに、本発明では、取得した撮像情報を、楽曲に対応付けられた背景映像として編集することで、他のカラオケ装置にて利用可能な背景映像、あるいは、投稿映像の背景映像として利用可能となり、背景映像の多様化、製作の手間の削減を図ると共に、複数のユーザー間における共同製作を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施形態に係るカラオケシステムのネットワーク構成を示す図。
【図2】本発明の実施形態に係るカラオケシステムの構成を示す図。
【図3】本発明の実施形態に係るトップ画面を示す図。
【図4】本発明の実施形態に係るユーザー情報の構成を示す図。
【図5】本発明の実施形態に係るメイン処理を示すフロー図。
【図6】本発明の実施形態に係る各種データ構成を示す図。
【図7】本発明の実施形態に係る撮像情報取得の様子を示す図。
【図8】本発明の実施形態に係る演技収録モードにおける表示画面を示す図。
【図9】本発明の実施形態に係る撮像データの利用形態を説明するための図。
【図10】本発明の実施形態に係る撮像情報の利用形態を説明するための図。
【図11】本発明の実施形態に係る画面構成例を示す図。
【図12】本発明の実施形態に係る演技データ作成処理を示すフロー図。
【図13】本発明の実施形態に係る演技指導情報テーブル1を示す図。
【図14】本発明の実施形態に係る演技指導情報テーブル2−1を示す図。
【図15】本発明の実施形態に係る演技指導情報テーブル2−2を示す図。
【図16】本発明の実施形態に係る演技指導情報テーブル3を示す図。
【図17】本発明の他の実施形態に係る撮像情報の利用形態を説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1は、本発明の実施形態に係るカラオケシステムのネットワーク構成を示す図である。図中、カラオケシステムとしての主要構成は、カラオケ用ホスト(サーバ装置)、店舗などに設置されるコマンダ2などにて構成される。コマンダ2は楽曲再生機能を有した、いわゆるカラオケ装置であって、店舗内のLAN100に接続されている。コマンダ2とカラオケ用ホストは、インターネットを介して接続され、新しく供給された楽曲情報やユーザー情報など、各種サービスに必要な情報の送受信を行う。本実施形態ではVPN(Virtual Private Network)を介して接続されており、セキュリティに優れた通信を行うこ
とが可能となっている。
【0027】
店舗に設置されたコマンダ2は、リモコン装置1によりユーザーからの各種指示を受け付けることが可能となっている。また、リモコン装置1は表示画面を備え、ユーザーに対して各種情報を提供することも可能である。リモコン装置1は、LAN100上に設置されたアクセスポイント110aを介してコマンダ2と無線接続される。例えば、コマンダ2aにはリモコン装置1aと1bが対応付けられ、LAN100aを介した操作が可能となっている。また、リモコン装置1とコマンダ2とは赤外線を利用した近距離通信を行うことも可能である。
【0028】
さらに、本実施形態のカラオケシステムでは、ユーザーに各種サービスを提供するためインターネット用ホストが設けられている。このインターネット用ホストは、ユーザーのパーソナルコンピュータ、携帯情報端末(携帯電話やPDAなど)と接続され、これら機器を利用するユーザーに各種サービスを提供することができる。また、インターネット用ホストは、カラオケ用ホストとデータ共有することで連携を取ったサービスを提供することができる。
【0029】
図2は、本発明の実施形態に係る店舗Aに設置されたカラオケシステムの構成を示している。本実施形態におけるカラオケシステムは、コマンダ2(カラオケ装置)と、リモコン装置1にて構成されており、これらは、LAN100にて、無線、有線で互いに接続されている。
【0030】
コマンダ2は、全体を統括制御する制御部30を中心として機能し、主な機能として、演奏処理、映像再生処理、楽曲指定処理などを実行可能としている。演奏処理は、入力部21やリモコン装置1にて、ユーザーにより指定された楽曲に対応する楽曲情報をMIDI音源26などの音源部にて演奏させ、スピーカー42から放音させる処理である。このとき、スピーカー42からは歌唱用マイク44から入力される音声も合わせて放音される。映像再生処理は、映像再生部29にて映像情報や歌詞情報などを再生させ、モニタ41を介した視覚情報をユーザーに提供する処理である。
【0031】
楽曲指定処理は、ユーザーからの指定に基づいて楽曲を選択、予約するための処理である。本実施形態ではリモコン装置1と連携して実行することとなる。リモコン装置1の操作部17から入力されたユーザーの指令は、赤外線通信部19、23、あるいは、LAN100を介してコマンダ2に伝達される。コマンダ2での処理結果は、リモコン装置1側の表示部11に表示され、ユーザーは選曲のための各種情報を視認することが可能である。コマンダ2とリモコン装置1は、この選曲処理に限らず、ユーザーから各種入力を受付けて、ログイン処理など各種処理を実行することが可能である。
【0032】
本実施形態のコマンダ2には、カメラ43が接続可能とされており、接続されたカメラ43から歌唱者や同伴客の様子を撮像することが可能となっている。カメラ41の映像を表示手段(例えば、モニタ41)にてモニタする場合には、カメラ43は、当該表示手段の上部など、表示手段の近傍に配置することが好ましい。さらに表示させる映像を左右反転させることで、ユーザーはモニタ画像を鏡のように利用することが可能となる。なお、カメラ43を複数設け、同時に、あるいは、切り換えて撮影することで撮像情報を取得することとしても構わない。
【0033】
また、本実施形態のコマンダ2には、環境音収音マイク44cが設けられている。このマイクは、歌唱が行われる場の環境音を収音するために設けられたものであり、同伴者の歓声、鳴り物などが含まれた音声情報を収音する。収音の際、この環境音収音マイク44cにて収音した音声情報から、スピーカー42から放音される音や、歌唱用マイク44a、bにて収音された歌唱音を減算することで環境音を抽出することができる。本発明では、カメラにて撮影された撮像情報のみならず、この環境音収音マイク44c、あるいは、歌唱用マイク1、2にて収音される音声情報を利用してもよい。
【0034】
図3は、本発明の実施形態に係るトップメニューを示す図である。本実施形態では、リモコン装置1の表示部11に表示させ、リモコン装置1を操作するユーザーに対して各種情報を提供する。なお、リモコン装置1の操作部17としては、カーソルキーなどの各種スイッチの他、表示部11に表示されたアイコンを直接タッチして操作を行うタッチパネル等を採用することができる。
【0035】
トップメニューには、楽曲選択のための各種方法(歌手名検索、曲名検索)を指定可能の他、ユーザーのログインに関する情報が表示されている。
【0036】
本実施形態のカラオケシステムは、複数のユーザーがログインすることが可能となっている。ユーザーのログインに関する情報は、画面上方に常時表示される。ログイン中のユーザーを示すアバターが表示される。図ではAさん、Eさん、Cさん、3人のアバターが表示されているが、更なるユーザーをログインさせることも可能である。表示されている3人のアバター中、背景が褐色で表示されているユーザー(Aさん)は操作ユーザーであることを示している。本実施形態では、操作ユーザーのユーザー名、並びに、操作ユーザーに対する各種メッセージも表示される。
【0037】
操作ユーザーに対しては、当該ユーザーのユーザー情報に基づいて各種サービスを行うことが可能となっており、ユーザー情報に含まれる個人情報や操作履歴などを参照することで、それに基づくサービスを提供することが可能である。
【0038】
操作ユーザーは、画面上方左側に表示されているユーザー切替を操作することで切り換えることができる。また、画面上方右側には、新たにユーザーをログインさせる新規ログイン、操作ユーザーをログアウトさせるログアウトが表示されており、これらを操作することで、ユーザーの追加、ログアウトを行うことができる。
【0039】
図4は、各ユーザー毎に記憶されたユーザー情報を説明するための図である。本実施形態では、ユーザー情報として、個人情報、十八番テーブル、履歴テーブルなどを含んで構成される。個人情報には、ユーザーを識別するためのユーザーID、パスワード、そして、ユーザー名、性別、年齢等を含んで構成されている。これらの設定は、リモコン装置1、あるいは、ネットワークに接続されたパーソナルコンピュータ、携帯情報端末などにてログインすることでも設定することができる。
【0040】
十八番テーブルは、ユーザーによって事前に登録された楽曲を示すテーブルであって、少なくとも楽曲を識別するための楽曲識別子を含んで構成されている。この他にも各楽曲識別子に、歌唱した際に採点された最高点(採点情報)や、自分の歌唱音域に合わせるための音程情報を合わせて登録しておいてもよい。ユーザーは、この十八番テーブルを呼び出すことで、事前に登録した楽曲を容易に呼び出して選曲を行うことが可能となる。
【0041】
履歴テーブルは、ユーザーがこれまでに選曲した履歴が記載されたテーブルであって、楽曲識別子、歌唱日時、歌唱店舗、採点情報、音程情報などを含んで構成されている。採点情報は、歌唱したときの採点手段による結果を示す情報であり、音程情報は歌唱したときのピッチ変更を示す情報である。
【0042】
図5は、本発明の実施形態に係るメイン処理を示すフロー図である。ユーザーは、図3に示されるトップ画面に示される楽曲検索方法などを用いて、歌唱する楽曲を選択する(S102)。本実施形態では、ユーザーは、楽曲選択時に演技収録モードを選択することが可能となっており、演技収録モードが選択されていない場合は、S116に進んで通常演奏処理が実行される。一方、演技収録モードが選択された場合にはS104〜S114の処理が実行される。
【0043】
S104では、指定された楽曲に対応する楽曲情報を楽曲演奏手段としてのMIDI音源26に演奏させる。ここでは、S102による選曲の後、すぐに再生が開始される処理となっているが、予約されたものから順次再生されることとしてもよい。楽曲情報には、図6(a)に示される楽曲付帯情報が楽曲IDにて対応付けられている。この楽曲付帯情報には、楽曲タイトル、歌手名、歌い出し、楽曲ジャンルといった選曲のために用いる情報の他、楽曲情報の演奏に同期して表示される歌詞情報が含まれる。
【0044】
歌詞情報は、複数の歌詞表示情報を単位として構成されており、それぞれの歌詞表示情報には、文字コードあるいは文字画像にて構成される歌詞文字情報、当該歌詞文字情報の表示タイミングを示す歌詞表示タイミングを含んで構成されている。歌詞表示タイミングは、表示開始、表示終了を示す歌詞表示期間の他、歌詞の色変えタイミングを示す色変え期間を含んで構成される。
【0045】
楽曲が演奏開始されると、S105にて楽曲演奏に伴って演技データが読み込まれる。演技データは、図6(b)に示される演技誘発データに含まれるデータであって、楽曲IDに対応付けられており添字番号の順に読み込まれる。各演技データは、演技ID、演技指導情報、演技表示タイミング、撮像タイミングを含んで構成されている。演技指導情報は、文字情報、画像情報などを含んで構成され、再生することでユーザーに行うべき演技を指示するための情報である。この演技指導情報は、演技表示タイミングが示すタイミング(期間)にて再生される。なお、演技指導情報は、文字情報、画像情報などを用いた視覚的な告知に限らず、音情報を用いた音響出力にて聴覚的に告知するものであってもよい。
【0046】
撮像タイミングは、カメラ43にて撮像するタイミング、あるいは、カメラ43にて撮像された映像を撮像情報として取り込むタイミングを示している。撮像情報としては静止画、動画のどちらであってもよいし、環境音収音マイク44cなどにて音声情報を取得できる場合には、撮像情報に加えて音声情報を併せて記録してもよい。
【0047】
S106では、読み込まれた演技データに基づいて演技指導情報の表示タイミングの到来を判定し、表示タイミングの到来に基づいてS107にて演技指導表示情報を表示する。S108では、読み込まれた演技データに基づいて撮像タイミングの到来が判定され、撮像タイミングの到来に基づいてカメラ43による撮像が実行される。
【0048】
図7は、本発明の実施形態に係る撮像情報取得の様子を示す図である。図7(a)は、撮像情報に静止画を採用した場合を示す撮影例であり、図7(b)は、撮像情報に動画を採用した場合を示す撮影例である。図7(a)の静止画撮影例では、演技データに基づいて所定の期間、演技指導情報が表示されるとともに、表示期間の終了時にカメラ43による静止画の撮像が実行される。この演技指導情報の表示期間には、演技指導情報を表示させる他、撮像タイミングまでをカウントダウンする表示あるいは音声による告知を行うこととしてもよい。
【0049】
一方、図7(b)の動画撮影例では、演技データに基づいて所定の期間、演技指導情報が表示されるとともに、この表示期間の一部においてカメラ43による動画の撮像が実行される。本実施形態では、表示期間を撮像期間に先行させることで、ユーザーに対して撮像の準備をさせることとしているが、これらの期間は一致させてもよい。
【0050】
図8は、本発明の実施形態に係る演技収録モードにおける表示画面を示す図である。本実施形態では、歌詞情報に基づく映像画像を表示するモニタ41に文字による演技指導情報を表示している。この図に示されるように演奏の進行に同期して表示される歌詞の内容に即した演技指導情報(この場合、歌詞「バンザイ」に対応して「万歳三唱!」を表示)を用意しておくことで、歌詞の内容に合わせて盛り上がる様子を撮像することが可能となる。
【0051】
また、演技指導情報の下方には、撮像映像ウィンドウが設けられている。このウィンドウでは、カメラ43にて撮像している映像を略リアルタイムで表示し、撮像されているユーザーが自己の様子を確認することができる。なお、この撮像映像ウィンドウには、左右反転された映像情報を表示させることで、鏡に映っているように視認することができ、違和感を抑えることが可能となる。また、表示される映像は、撮像期間のみだけでなく常時、カメラ43からの映像を表示させても構わない。
【0052】
S110では、S109の撮像にて取得された撮像情報をHDD(ハードディスク)32などの記憶手段に記憶させる。このとき、撮像情報に撮像時における各種情報を属性情報として付与して記憶し、後に撮像情報を利用するときに管理可能としている。
【0053】
図6(c)は、撮像情報に各種属性情報が付与された撮像データを示す図である。撮像情報に対して、当該撮像情報に使用された楽曲を示す楽曲ID、また、撮像時に使用された演技指導情報を示す演技IDが付与されている。この他、楽曲を選曲したユーザーのユーザーIDである歌唱ユーザーID、撮像日時、撮像された店舗あるいはコマンダ2の識別情報などを示す撮像位置、そして、一緒にログインしていたユーザーのユーザーIDである同伴ユーザーIDなどが含まれている。本実施形態では、演奏された楽曲に対応する属性情報として楽曲IDを、また、演技指導情報に対応する属性情報として演技IDを使用しているが、演奏された楽曲に対応する属性情報としては、楽曲タイトル、歌手名、楽曲ジャンルなどを利用してもよいし、使用した演技指導情報に対応する属性情報としては、演技指導情報自体を利用してもよい。また、属性情報としては、使用した演技指導情報、演奏した楽曲に対応するどちらか一方の属性情報であってもよい。
【0054】
以上、本実施形態では、演技指導情報を表示にて告知することで、ユーザーに対して行うべき演技を指示し、カメラ43にて撮像することで、告知した演技指導情報または演奏した楽曲に対応する属性情報が付与された撮像情報を取得することが可能となる。なお、本実施形態では、演技データ中に演技表示タイミング、撮像タイミングを規定することとしているが、これらタイミングを規定することなく楽曲1曲を通じて行う、あるいは、楽曲に特徴付けられた所定期間(例えば、サビの期間)のみ行うこととしてもよい。さらに
カメラ43にて撮影された撮像情報に、環境音収音マイク44c、あるいは、歌唱用マイク1、2にて収音された音声情報を併せて取得してもよい。撮像情報に動画を採用した場合、特に有効である。
【0055】
S110では、演奏が終了したか否かを監視し、終了していない場合は再度S105にて、次の演技データを読み込んで処理を実行する。演奏が終了すると、S112にて撮像データのアップロード、すなわち、図1のカラオケ用ホストなどのサーバ装置に、撮像データをアップロードするか否かをユーザーに問う処理が実行される。ユーザーがアップロードを許諾した場合、S110にて作成、記憶された撮像データがサーバ装置にアップロードされる。S110にて複数の撮像データが作成されている場合には、S112にてアップロードする撮像データをユーザーに選択させることとしてもよい。
【0056】
図9は、本発明の実施形態に係る撮像データの利用形態を説明する図である。コマンダAからサーバ装置に送信された撮像データは、サーバ装置側で管理するデータベースに蓄
積される。データベースに蓄積された撮像データは、そのままの状態でコマンダに送信され、撮像データに関連する楽曲の背景映像素材として利用することもできる。また、サーバ装置にて属性情報に基づいて撮像情報を編集し、楽曲に対応した編集映像を作成することもできる。編集映像は、コマンダ、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末にて視聴することができる。撮像データの利用対象となる楽曲は、歌唱のために演奏される楽曲だけでなく、コマンダBから送信された投稿データとすることもできる。この投稿データは楽
曲の演奏時に、録音、録画されたデータであって楽曲に対応付けられている。
【0057】
図10は、本発明の実施形態に係る撮像情報の利用形態を説明するための図である。図5に示す一連の処理にて作成されサーバ装置にアップロードされた撮像データは、サーバ装置、あるいは、コマンダ2にて楽曲の背景映像として利用される。その際、撮像情報に付与した属性情報を利用することで、楽曲にふさわしい撮像情報を利用することができる。また、適用の対象となる楽曲としては、コマンダ2で演奏される楽曲の他、ユーザーの歌唱音声を含む投稿情報(歌唱の様子を録画した映像情報を含んでもよい)などが考えられる。投稿情報を対象とする場合、投稿情報に使用した楽曲の楽曲IDを付与しておくことで、撮像情報を対応付けることが可能である。
【0058】
このように、本実施形態では、ユーザーによって作成された撮像情報を楽曲の背景映像として利用することで、ユーザー参加型のサービスを提供することが可能となる。特に、投稿情報を対象とした場合には、歌唱音声を提供(投稿)したユーザーと共同で1つの作品を作り上げることとなり、ユーザーに対する参加意欲が高められる。
【0059】
図6(c)に示されるように、本実施形態の撮像情報は、楽曲IDと演技IDに対応付けられている。したがって、楽曲IDを利用することで、同じ楽曲に対して撮像情報を背景映像として利用することが可能となる。また、演技IDを利用して演技データを参照することで、撮像タイミングと同じタイミングで撮像情報を表示することが可能となり、楽曲の進行に適した撮像情報を表示することができる。図10に示す例では、楽曲A、並びに、その撮像タイミングA、B、Cに対応する期間に、対応する映像群の中から適宜撮像情報を表示させることとしている。なお、本実施形態では、撮像情報を撮像タイミングに対応した一部期間にて利用することとしているが、他の期間において適宜利用することも可能である。
【0060】
図11は、撮像情報を背景映像として利用するにあたり、その画面構成例を示した図である。図11(a)は、主映像と隣り合わせて1つの撮像情報を表示させた場合である。主映像としては、予めメーカー側で用意する背景映像の他、前述した投稿情報に含まれる歌唱の様子を映した映像などである。画面に表示する撮像情報としては、図11(b)の
ように複数用いることとしても構わない。この例では、主映像を取り囲むように12個の撮像情報を表示させている。また、図11(c)に示すように時間の変化に応じて撮像情報を変更させてもよい。このように、撮像情報を利用した画面構成は様々な形態を利用することが考えられる。
【0061】
以上、本実施形態では、図6(b)に示す演技データを楽曲毎に用意しておくことで、楽曲に応じた撮像情報を収集するものであったが、演技データを予め用意することなく、図6(a)の楽曲付帯情報を利用して、楽曲に応じた演技データを作成することとしてもよい。図12は、本発明の実施形態に係る演技データ作成処理を示すフロー図である。本実施形態では、楽曲付帯情報に含まれる歌詞情報、楽曲ジャンルを用いて実行することとしている。歌詞情報を用いた場合には、歌詞の表示あるいは色変えタイミングに同期した演技指導情報の表示、並びに撮像情報の取得を行うことが可能となる。なお、この演技データ作成処理は、楽曲再生時に行ってもよいし、図6(b)の演技誘発データ作成のための処理として実行されるものであってもよい。
【0062】
処理が開始されるとS202にて対象となる楽曲の楽曲付帯情報が読み込まれる。S203では楽曲付帯情報中に歌詞情報があるか否かが判定される。歌詞情報がある場合には、S204にて歌詞情報中に所定の動詞があるか否か、すなわち、図13に示される演技指導情報テーブル1中に規定する動詞があるか否かが判定される。動詞の判定については歌詞を形態素解析することで所定形式にした上で行うとよい。所定の動詞が見つかった場合、この演技指導情報テーブル1中にて対応する演技ID、演技指導情報が決定される(S210)。さらに、本実施形態ではS211にて当該演技指導情報の表示タイミング、並びに、撮像タイミングが決定される。前述したように当該動詞の表示あるいは色変えタイミングを利用することで、楽曲の進行に応じた演技指導情報の表示並びに撮像情報の取得が可能となる。S212では、これら決定された情報を演技データとして楽曲IDに対応付けて記憶する。
【0063】
一方、S204にて所定の動詞が見つからない場合には、歌詞中に所定の名詞あるいは形容詞など所定の歌詞ワードがあるか否かが判定される。これら歌詞ワードは、図14の歌詞−演技種テーブル(テーブル2−1)に規定されているか否かで判定される。歌詞ワードが見つかった場合には、図14の歌詞−演技種テーブル(テーブル2−1)と図15の歌詞−演技種テーブル(テーブル2−2)を用いて、演技ID、演技指導情報が決定される。本実施形態では、歌詞ワードのイメージを示す演技種IDにて、歌詞ワードと演技指導情報が間接的に対応付けられている。
【0064】
例えば、名詞「卒業」についてみると、図14のテーブル2−1にて、そのイメージである悲しみを示す演技種ID(1−2345)が対応付けられている。この演技種IDを用い、図15のテーブル2−2を参照することで、演技ID(1−1345)を有する「泣きまねをして!」、演技ID(1−1346)を有する「顔をおおって!」が選択される。演技データには何れか1つを選択してもよいし複数選択してもよい。複数選択する場合には、撮像タイミングを異ならせて演技データが作成される。この場合においても歌詞の表示あるいは色変えタイミングを利用することで、演技指導情報の表示タイミング、並びに、撮像タイミングを決定する(S211)ことが可能である。
【0065】
さらに、所定の歌詞ワードが見つからない場合、あるいは、楽曲付帯情報に歌詞情報がない場合には、楽曲付帯情報に含まれる楽曲ジャンルを利用して演技データが作成される(S208、S209)。図16は、ジャンル−演技種テーブル(テーブル3)を示した図であり、楽曲ジャンルに複数の演技種IDが対応付けられている。このテーブル3において、楽曲ジャンルに対応する演技種IDを決定し、さらにテーブル2−2において演技種IDに対応する演技ID並びに演技指導情報が決定される。このように楽曲ジャンルを
用いた場合には、歌詞情報のように表示タイミングを利用することができないが、例えば、楽曲の盛上がり部分であるサビ部分(楽曲情報中にて定義されている)を利用することで、演技指導情報の表示タイミング、並びに、撮像タイミングを決定することとしてもよい。
【0066】
以上、説明した処理にて所定個数の演技データが作成される(S213)と、対象となる楽曲に対する演技データ作成処理が終了する。本実施形態では、楽曲付帯情報である歌詞情報、楽曲ジャンルに基づいて演技データを作成することが可能となっており、歌詞情報に直接対応付けられた、あるいは、そのイメージを介して間接的に対応付けられた演技指導情報を選択することが可能となっている。また、選択された演技指導情報が演技種IDに対応する場合には、演技データ内に演技種IDを含めることとしてもよい。
【0067】
図17は、本発明の他の実施形態に係る撮像情報の利用形態を説明するための図である。前実施形態では、同じ楽曲に対して撮像情報を利用することができたのに対し、本実施形態では、演技IDあるいは演技種IDを用いることで、異なる楽曲間においても撮像情報を利用することができる。
【0068】
例えば、図に示す例では、表示期間Dは楽曲の進行上、歌詞「飛ぶ」(動詞)が表示されるべき期間であって、例えば、表示期間に「飛ぶ」に対応する演技ID(1−1234)が付与された撮像情報を利用することで、楽曲の雰囲気に適した撮像情報が表示される。また、表示期間Eでは、歌詞「かわいい」(形容詞)が表示される期間であって、例えば、この表示期間に「かわいい」に対応する演技種ID(2−2350)が付与された撮像情報を利用することで、異なる楽曲において撮像された撮像情報を利用することが可能となる。さらに、表示期間Fは、当該楽曲のサビ区間を示しており、この場合、テーブル3を参照することで、対象となる楽曲の楽曲ジャンル「J−POP」に対応した「かっこいい」に対応する演技種ID(2−2351)および「楽しい」に対応する演技種ID(2−2346)が付与された撮像情報の中から選択することで楽曲の進行に適した撮像情報を背景映像とすることが可能となる。なお、撮像情報にて構成される画面構成は図11にて説明したのと同様、適宜形態をとることが可能である。
【0069】
なお、本発明は、収集した撮像情報を、付与された属性情報に基づいて、コマンダ2にて演奏される楽曲や、投稿情報にて使用された楽曲の雰囲気に対応した撮像情報を背景映像として利用するものであって、背景映像として表示させる際、その表示タイミングは必ず設ける必要はなく、ランダムに表示させるなど適宜形態を取ることができる。
【0070】
本発明はこれらの実施形態のみに限られるものではなく、それぞれの実施形態の構成を適宜組み合わせて構成した実施形態も本発明の範疇となるものである。
【符号の説明】
【0071】
1…リモコン装置、11…表示部、12…ビデオRAM、13…映像制御部、14…メモリ、15…制御部、16…無線LAN通信部、17…操作部、18…操作処理部、19…赤外線通信部、2…コマンダ(カラオケ装置)、21…操作部、22…操作処理部、23…赤外線通信部、24…インターフェイス部、25…音声制御部、26…MIDI音源、27…メモリ、28…ビデオRAM、29…映像再生部、30…制御部、31…映像制御部、32…ハードディスク、41…モニタ、42…スピーカー、43…カメラ、44a、44b…歌唱用マイク、44c…環境音収音マイク、100…LAN、110…アクセスポイント、120…ルータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
指定された楽曲を演奏させる演奏処理と、
前記演奏処理にて演奏させる楽曲に対応する演技指導情報を表示手段、または、音響出力手段の少なくとも一方を用いて告知させる告知処理と、
撮像手段により撮像させて撮像情報を取得する撮像処理と、
前記撮像処理にて取得された撮像情報を、前記演技指導情報、または、前記演奏処理で演奏した楽曲の少なくとも一方に対応する属性情報に対応付けて記憶させる記憶処理と、を実行することを特徴とする
カラオケ装置。
【請求項2】
前記告知処理は、第1のタイミングで前記演技指導情報を告知させ、
前記告知処理は、前記第1のタイミングに対応する第2のタイミングで前記撮像手段に撮像させることを特徴とする
請求項1に記載のカラオケ装置。
【請求項3】
前記演技指導情報は、前記楽曲情報の付帯情報に基づいて決定されることを特徴とする
請求項1に記載のカラオケ装置。
【請求項4】
前記付帯情報は、楽曲に対応する歌詞情報であることを特徴とする
請求項3に記載のカラオケ装置。
【請求項5】
前記告知処理は、歌詞情報の表示タイミングに同期して前記演技指導情報を告知することを特徴とする
請求項4に記載のカラオケ装置。
【請求項6】
第1のカラオケ装置と第2のカラオケ装置が通信回線を介して接続されるカラオケシステムにおいて、
前記第1のカラオケ装置は、第1の演奏処理と、告知処理と、撮像処理と、記憶処理とを実行する第1の制御手段を備え、
前記第1の演奏処理は、指定された楽曲を演奏させ、
前記告知処理は、前記第1の演奏処理にて演奏させる楽曲に対応する演技指導情報を表示または放音の少なくとも一方を用いて告知させ、
前記撮像処理は、撮像手段により撮像させて撮像情報を取得し、
前記記憶処理は、前記撮像処理にて取得された撮像情報を、前記演技指導情報、または、前記第1の演奏処理で演奏した楽曲の少なくとも一方に対応する属性情報に対応付けて記憶させ、
前記第2のカラオケ装置は、第2の演奏処理と、映像表示処理とを実行する第2の制御手段を備え、
前記第2の演奏処理は、指定された楽曲を演奏させ、
前記映像表示処理は、前記第2の演奏処理で演奏される楽曲に対応した属性情報を有する前記撮像情報を表示させることを特徴とする
カラオケシステム。
【請求項7】
前記映像表示処理において表示される前記撮像情報は、その属性情報に対応する表示期間に表示されることを特徴とする
請求項6に記載のカラオケシステム。
【請求項8】
カラオケ装置とサーバ装置が通信回線を介して接続されるカラオケシステムにおいて、
前記カラオケ装置は、演奏処理と、告知処理と、撮像処理と、記憶処理とを実行する制
御手段を備え、
前記演奏処理は、指定された楽曲を演奏させ、
前記告知処理は、前記演奏処理にて演奏させる楽曲に対応する演技指導情報を表示または放音の少なくとも一方を用いて告知させ、
前記撮像処理は、撮像手段により撮像させて撮像情報を取得し、
前記記憶処理は、前記撮像処理にて取得された撮像情報を、前記演技指導情報、または、前記演奏処理で演奏した楽曲の少なくとも一方に対応する属性情報に対応付けて記憶させ、
前記サーバ装置は、前記撮像情報の属性情報に基づいて、楽曲に対応する前記撮像情報を選択し、選択された前記撮像情報に基づいて当該楽曲の背景映像を編集する編集処理を実行可能とすることを特徴とする
カラオケシステム。
【請求項9】
前記編集処理において編集される前記撮像情報は、その属性情報に対応する表示期間にて表示されるように編集されることを特徴とする
請求項8に記載のカラオケシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2012−68501(P2012−68501A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−214092(P2010−214092)
【出願日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【出願人】(396004833)株式会社エクシング (394)
【Fターム(参考)】