カラオケ装置
【課題】カラオケ装置の本体装置に表示部や受付部が設けられていない場合にも、本体装置に対応する第2の画面に基づく操作を可能にする。
【解決手段】操作装置の制御部は、記憶部に記憶された本体画像データの中から、本体装置の機種を表す機種情報と対応付けて記憶された本体画像データを選択する。制御部は、予め決められた操作が行われた場合には、記憶部に記憶された選曲画像データに基づく選曲画面を表示操作部に表示させ、検出部により操作装置がクレイドルに装着されたことが検出された場合には、選択した本体画像データに基づく本体画面を表示操作部に表示させる。表示操作部は、選曲画面又は本体画面に基づく操作を受け付ける。制御部は、表示操作部が受け付けた操作を表す操作情報を本体装置に送信する。本体装置は、操作装置から送信された操作情報が表す操作に応じた処理を行う。
【解決手段】操作装置の制御部は、記憶部に記憶された本体画像データの中から、本体装置の機種を表す機種情報と対応付けて記憶された本体画像データを選択する。制御部は、予め決められた操作が行われた場合には、記憶部に記憶された選曲画像データに基づく選曲画面を表示操作部に表示させ、検出部により操作装置がクレイドルに装着されたことが検出された場合には、選択した本体画像データに基づく本体画面を表示操作部に表示させる。表示操作部は、選曲画面又は本体画面に基づく操作を受け付ける。制御部は、表示操作部が受け付けた操作を表す操作情報を本体装置に送信する。本体装置は、操作装置から送信された操作情報が表す操作に応じた処理を行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラオケ装置を操作する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
カラオケの楽曲を選択するときに用いられるリモコン装置が知られている。例えば、特許文献1及び2には、カラオケ装置を遠隔操作する装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−98748号公報
【特許文献2】特開2006−251115号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1及び2に記載された装置のように、カラオケ装置を操作する装置には、タッチパネルを有するものがある。また、カラオケ装置本体にも、タッチパネルを採用したものがある。カラオケ装置本体とそれを操作する装置との両方にタッチパネルが設けられていると、製造の手間やコストがかかる。
本発明は、カラオケ装置の本体装置に表示部や受付部が設けられていない場合にも、本体装置に対応する第2の画面に基づく操作を可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、カラオケの楽曲を選択するときに用いられる第1の画面を表す第1の画像データを記憶し、本体装置の各機種を表す機種情報と、当該機種に合わせて作成された第2の画面を表す第2の画像データとを対応付けて記憶する記憶部と、電源部を有する操作装置と、前記本体装置と、前記本体装置に設けられ、前記操作装置を着脱可能に支持する装着部と、前記操作装置が前記装着部に装着されたことを検出する検出部とを備え、前記本体装置は、前記電源部を充電する充電部を備え、前記操作装置は、画像を表示する表示部と、前記本体装置の機種を表す機種情報を当該本体装置から取得する取得部と、前記記憶部に記憶された第2の画像データの中から、前記取得部により取得された機種情報と対応付けて記憶された第2の画像データを選択する選択部と、予め決められた操作が行われた場合には、前記記憶部に記憶された前記第1の画像データに基づく第1の画面を前記表示部に表示させ、前記検出部により前記操作装置が前記装着部に装着されたことが検出された場合には、前記選択部により選択された第2の画像データに基づく第2の画面を前記表示部に表示させる表示制御部と、前記表示部に表示された前記第1の画面に基づくカラオケの楽曲を選択する第1の操作、又は前記第2の画面に基づく第2の操作を受け付ける受付部と、前記受付部により受け付けられた前記第1の操作を表す第1の操作情報又は前記第2の操作を表す第2の操作情報を前記本体装置に送信する第1の送信部とを備え、前記本体装置は、前記第1の送信部により前記第1の操作情報が送信された場合には、当該第1の操作情報が表す第1の操作により選択されたカラオケの楽曲を出力部から出力させる処理を行い、前記第1の送信部により前記第2の操作情報が送信された場合には、当該第2の操作情報が表す第2の操作に応じた処理を行う処理部を備えることを特徴とするカラオケ装置を提供する。
【0006】
別の好ましい態様において、前記検出部は、前記操作装置が前記装着部から取り外されたことを検出し、前記表示制御部は、前記操作装置が前記操作部から取り外され、前記検出部により当該取り外されたことが検出された場合には、前記第1の画面を前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0007】
別の好ましい態様において、前記操作装置は、予め決められた要求を受信すると、前記検出部により前記操作装置が前記装着部に装着されたことが検出されている場合には、当該操作装置を識別する識別情報を前記本体装置に送信する第3の送信部を備え、前記本体装置は、前記予め決められた要求を前記操作装置に送信する第2の送信部と、前記第3の送信部により送信された識別情報により識別される操作装置との通信を許可する許可部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、カラオケ装置の本体装置に表示部や受付部が設けられていない場合にも、本体装置に対応する第2の画面に基づく操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】カラオケ装置の構成を示す図
【図2】本体装置の前面の構成を示す図
【図3】本体装置の構成を示す図
【図4】操作装置の構成を示す図
【図5】選曲画面の一例を示す図
【図6】本体画面の一例を示す図
【図7】カラオケ装置の機能構成を示す図
【図8】ペアリング処理を示すシーケンス図
【図9】画面表示動作を示すフローチャート
【図10】メンテナンス画像の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本実施形態に係るカラオケ装置1の構成を示す図である。カラオケ装置1は、本体装置10と、操作装置20とを備える。図2は、本体装置10の前面の構成を示す図である。本体装置10の前面には、クレイドル30が設けられている。クレイドル30(装着部の一例)は、操作装置20を着脱可能に支持する。例えば、操作装置20は、カラオケが行われていないときや充電をするときは、クレイドル30に装着される。クレイドル30には、第1のコネクタ31が設けられている。操作装置20には、第1のコネクタ31と接続される第2のコネクタ28が設けられている。操作装置20がクレイドル30に装着されるとき、第1のコネクタ31は第2のコネクタ28に差し込まれる。これにより、第1のコネクタ31と第2のコネクタ28とが電気的に接続される。操作装置20がクレイドル30に装着されると、この第1のコネクタ31及び第2のコネクタ28を介して、充電やデータの転送が行われる。
【0011】
図3は、本体装置10の構成を示す図である。本体装置10は、制御部11と、通信部12と、無線通信部13と、記憶部14と、音源部15と、マイクロフォン16と、音声処理部17と、スピーカ18と、充電部19と、上述したクレイドル30とを備える。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)とメモリとを備える。CPUは、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより、本体装置10の各部を制御する。通信部12は、クレイドル30に装着された操作装置20と第1のコネクタ31と第2のコネクタ28を介して通信を行う。無線通信部13は、例えば赤外線を利用して、操作装置20と無線通信を行う。
【0012】
記憶部14は、例えばハードディスクを備え、複数のカラオケの楽曲を表す楽曲データ41を記憶する。この楽曲データ41は、例えばMIDI(Musical Instrument Digital Interface)形式で作成されている。音源部15は、楽曲データ41を再生して電気信号を生成する。マイクロフォン16は、入力された音を電気信号に変換して音声処理部17に供給する。音声処理部17は、DSP(Digital Signal Processor)、ミキサー及びアンプを備える。DSPは、音源部15により生成された電気信号に信号処理を施して、エコー等の音響効果を付与する。ミキサーは、マイクロフォン16から供給された電気信号とDSPにより音響効果が付与された電気信号とをミキシングする。アンプは、ミキサーによりミキシングされた電気信号を増幅してスピーカ18に供給する。スピーカ18(出力部の一例)は、音声処理部17から供給された電気信号を音に変換して出力する。充電部19は、操作装置20がクレイドル30に装着されると、後述する操作装置20の電源部27を充電する。
【0013】
図4は、操作装置20の構成を示す図である。操作装置20は、制御部21と、通信部22と、無線通信部23と、記憶部24と、表示操作部25と、検出部26と、電源部27とを備える。制御部21は、CPUとメモリを備える。CPUは、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより、操作装置20の各部を制御する。通信部22は、操作装置20がクレイドル30に装着されている間、第1のコネクタ31と第2のコネクタ28を介して本体装置10と通信を行う。無線通信部23は、例えば赤外線を利用して、本体装置10と無線通信を行う。記憶部24は、例えばフラッシュメモリを備え、選曲画像データ42(第1の画像データの一例)と本体画像データ43(第2の画像データの一例)とを記憶する。
【0014】
選曲画像データ42は、楽曲の選択に用いられる選曲画面50(第1の画面の一例)を表す。図5は、選曲画面50の一例を示す図である。選曲画面50aは、利用者が操作装置20を用いてカラオケの楽曲を選択するときに最初に表示されるメニューである。この選曲画面50aには、「歌手名別」、「曲目別」、「ジャンル名別」、「発表年別」の4つの項目が設けられている。利用者は、この4つの項目からいずれかを選択して、自分が歌う楽曲を検索する。選曲画面50bは、選曲画面50aにおいて「歌手名別」の項目が選択された場合に表示されるリストである。この選曲画面50bには、歌手名がその頭文字ごとに分類されて配列されている。選曲画面50bでは、50音の各行にそれぞれ対応する複数のウィンドウが重畳されて表示されている。各ウィンドウの上部には、そのウィンドウを選択するためのタブが設けられている。このタブには、五十音の各行を表す文字「あ」「か」「さ」「た」「な」「は」が記述されている。なお、「次頁」と記述されたタブが選択されると、「ま」「や」「ら」「わ」の各文字を記述したタブを有するウィンドウが表示される。この選曲画面50bにおいては、五十音の各行のうち「あ」行の頭文字を有する歌手名がウィンドウ内の上下方向に配列されている。なお、これらの歌手名のリストがウィンドウ内の上下方向に入りきらない場合には、ウィンドウの右端にあるスクロールバーを移動させると、上下のリストを表示させることができる。また、「ローマ字」と記述されたボタンの位置にユーザーが触れると、歌手名の頭文字を用いた分類が五十音別からローマ字別に切り替わるようになっている。選曲画面50cは、選曲画面50bにおいて歌手名「あ○△」の項目が選択された場合に表示されるリストである。この選曲画面50cには、「あ○△」という歌手が発表した楽曲の曲名がウィンドウ内の上下方向に配列されている。なお、これら曲名のリストがウィンドウ内の上下方向に入りきらない場合には、ウィンドウの右端にあるスクロールバーを移動させると、上下のリストを表示させることができる。
【0015】
本体画像データ43は、本体装置10の各機種に合わせて作成された本体画面60(第2の画面の一例)を表す。記憶部14は、本体装置10の各機種を表す機種情報と、この機種に合わせて作成された本体画面60を表す本体画像データ43とを対応付けて記憶する。図6は、この本体画面60の一例を示す図である。本体画面60aは、機種「A001」用に作成された本体画面60である。この本体画面60aは、機種「A001」の本体装置10に合わせたデザインを有する。例えば、本体画面60aには、機種「A001」の本体装置10の色に合わせて赤を基調とした色が用いられている。本体画面60aには、マイクロフォン16の音量を調整するときに用いられる操作ボタン61aと、楽曲の音量を調整するときに用いられる操作ボタン62aとが設けられている。本体画面60bは、機種「A002」用に作成された本体画面60である。この本体画面60bは、機種「A002」の本体装置10に合わせたデザインを有する。例えば、本体画面60bには、機種「A002」の本体装置10の色に合わせて青を基調とした色が用いられている。また、本体画面60bには、マイクロフォン16の音量を調整するときに用いられる操作ボタン61bと、楽曲の音量を調整するときに用いられる操作ボタン62bとが設けられている。
【0016】
表示操作部25は、液晶ディスプレイとタッチパネルとを備える。液晶ディスプレイは、選曲画面50又は本体画面60を表示する。タッチパネルは、選曲画面50又は本体画面60上で行われた操作を受け付ける。検出部26は、操作装置20がクレイドル30に装着されると、操作装置20がクレイドル30に装着されたことを検出する。また、検出部26は、操作装置20がクレイドル30から取り外されると、操作装置20がクレイドル30から取り外されたことを検出する。例えば、検出部26は、スイッチを利用して操作装置20の装着又は取り外しを検出する。このスイッチは、例えば操作装置20がクレイドル30に装着されると、クレイドル30と接触してオンになり、操作装置20がクレイドル30から取り外されると、オフになる。
【0017】
電源部27は、例えば充電式の電池を備え、操作装置20の各部に電力を供給する。電源部27は、操作装置20がクレイドル30に装着されている間、充電部19により充電される。より詳細には、検出部26により操作装置20がクレイドル30に装着されたことが検出されると、制御部21は、検出信号を通信部22により本体装置10に送信する。本体装置10の制御部11は、この検出信号を通信部12により受信する。検出信号が受信されると、充電部19は、クレイドル30を介して電源部27の充電を開始する。
【0018】
図7は、カラオケ装置1の機能構成を示す図である。取得部201、選択部202、表示制御部203、第1の送信部206及び第3の送信部207は、操作装置20の制御部21により実現される。表示部204及び受付部205は、操作装置20の表示操作部25により実現される。処理部101、第2の送信部102及び許可部103は、本体装置10の制御部11により実現される。
【0019】
取得部201は、本体装置10の機種を表す機種情報を本体装置10から取得する。選択部202は、記憶部24に記憶された本体画像データ43の中から、取得部201により取得された機種情報と対応付けて記憶された本体画像データ43を選択する。表示部204は、画像を表示する。表示制御部203は、予め決められた操作が行われた場合には、記憶部24に記憶された選曲画像データ42に基づく選曲画面50を表示部204に表示させ、検出部26により操作装置20がクレイドル30に装着されたことが検出された場合には、選択部202により選択された本体画像データ43に基づく本体画面60を表示部204に表示させる。
【0020】
受付部205は、表示部204に表示された選曲画面50に基づくカラオケの楽曲を選択する第1の操作、又は本体画面60に基づく第2の操作を受け付ける。第1の送信部206は、受付部205により受け付けられた第1の操作を表す第1の操作情報又は第2の操作を表す第2の操作情報を本体装置10に送信する。処理部101は、第1の送信部206により第1の操作情報が送信された場合には、この第1の操作情報が表す第1の操作により選択されたカラオケの楽曲をスピーカ18から出力させる処理を行い、第1の送信部206により第2の操作情報が送信された場合には、この第2の操作情報が表す第2の操作に応じた処理を行う。
【0021】
第2の送信部102は、予め決められた要求を操作装置20に送信する。第3の送信部207は、この予め決められた要求を受信すると、検出部26により操作装置20がクレイドル30に装着されたことが検出されている場合には、操作装置20を識別する識別情報を本体装置10に送信する。許可部103は、第3の送信部207により送信された識別情報により識別される操作装置20との通信を許可する。
【0022】
操作装置20を最初に利用するときや本体装置10を交換したときには、ペアリング処理を行って、本体装置10と操作装置20とを対応付ける必要がある。図8は、ペアリング処理を示すシーケンス図である。ステップS11において、本体装置10の制御部11は、無線通信部13によりペアリング要求(予め決められた要求の一例)を送信する。操作装置20の制御部21は、無線通信部23によりこのペアリング要求を受信する。
【0023】
ステップS12において、制御部21は、操作装置20がクレイドル30に装着されているか否かを判断する。検出部26により操作装置20がクレイドル30に装着されたことが検出されている場合、制御部21は、操作装置20がクレイドル30に装着されていると判断する。一方、検出部26により操作装置20がクレイドル30から取り外されたことが検出されている場合、制御部21は、操作装置20がクレイドル30に装着されていないと判断する。
【0024】
操作装置20がクレイドル30に装着されている場合(ステップS12:YES)、制御部21は、ステップS13に進む。ステップS13において、制御部21は、予め操作装置20に割り当てられたIPアドレスを通信部22により本体装置10に送信する。本体装置10の制御部11は、通信部12によりこのIPアドレスを受信する。一方、操作装置20がクレイドル30に装着されていない場合(ステップS12:NO)、制御部21は、ステップS13のIPアドレスの送信を行わずに、ペアリング処理を終了する。
【0025】
ステップS14において、制御部11は、受信したIPアドレスを用いてペアリングを行う。例えば、制御部11は、通信部12により、受信したIPアドレス宛てにコマンドを送信する。操作装置20からこのコマンドに対する返信が送られてくると、制御部11は、受信したIPアドレスに対する通信を許可する。これにより、本体装置10とペアリングを行った操作装置20との間でデータのやり取りが可能となる。
【0026】
ステップS15において、制御部11は、通信部12により、受信したIPアドレス宛てに本体装置10の機種を表す機種情報を送信する。なお、この機種情報は、例えば予めメモリに記憶されている。操作装置20の制御部21は、この機種情報を通信部22により受信する。ステップS16において、制御部11は、受信した機種情報を記憶部24に記憶させる。
【0027】
図9は、操作装置20の画面表示動作を示すフローチャートである。この動作は、例えば予め決められた間隔で行われる。ステップS21において、制御部21は、操作装置20がクレイドル30に装着されているか否かを判断する。この判断は、上述したステップS12と同じ方法で行われる。操作装置20がクレイドル30に装着されていない場合(ステップS21:NO)、制御部21は、ステップS22に進む。ステップS22において、制御部21は、記憶部24に記憶された選曲画像データ42に基づき、選曲画面50を表示操作部25に表示させる。つまり、制御部21は、利用者により操作装置20がクレイドル30から取り外され、この取り外されたことが検出部26により検出された場合に、選択画面50を表示操作部25に表示させる。利用者は、この選曲画面50に基づいて、カラオケの楽曲を選択する操作を行う。
【0028】
例えば、図5に示す選曲画面50aが表示操作部25に表示された場合において、「あ○△」という歌手の「○▽○」という楽曲を選択する場合を想定する。この場合、利用者は、まず選曲画面50aに表示された項目「歌手名別」を選択する。項目「歌手名別」が選択されると、表示操作部25には、選曲画面50bが表示される。続いて、利用者は、選曲画面50bに表示された歌手名「あ○△」を選択する。歌手名「あ○△」が選択されると、表示操作部25には、選曲画面50cが表示される。続いて、利用者は、選曲画面50cに表示された曲名「○▽○」を選択する。これにより、「○▽○」という楽曲が選択される。表示操作部25は、選曲画面50上で行われた楽曲を選択する操作(第1の操作の一例)を受け付け、この操作を表す第1の操作情報を制御部21に供給する。この第1の操作情報には、利用者により選択された楽曲を識別する識別情報が含まれる。この識別情報は、例えば選択された楽曲に割り当てられた曲番号である。
【0029】
ステップS23において、制御部21は、表示操作部25から供給された第1の操作情報を無線通信部23により本体装置10に送信する。本体装置10の制御部11は、無線通信部13によりこの第1の操作情報を受信する。第1の操作情報を受信すると、制御部11は、この第1の操作情報に含まれる識別情報により識別される楽曲を特定し、特定した楽曲をスピーカ18から出力させる処理を行う。具体的には、制御部11は、特定した楽曲を表す楽曲データ41を記憶部14から読み出し、読み出した楽曲データ41を音源部15で再生させる。これにより、スピーカ18から利用者により選択された楽曲が出力される。
【0030】
一方、操作装置20がクレイドル30に装着されている場合(ステップS21:YES)、制御部21は、ステップS24に進む。ステップS24において、制御部21は、ステップS16において記憶部24に記憶された機種情報を読み出す。続いて、制御部21は、記憶部24に記憶された本体画像データ43から、読み出した機種情報と対応付けて記憶された本体画像データ43を選択する。例えば、ステップS16において、機種「A001」を表す機種情報が記憶部24に記憶された場合には、この機種「A001」を表す機種情報に対応付けて記憶された本体画像データ43が選択される。ステップS25において、制御部21は、ステップS24で選択された本体画像データ43が表す本体画面60aを表示操作部25に表示させる。利用者は、この本体画面60aに基づく操作(第2の操作の一例)を行う。
【0031】
例えば、図6に示す本体画面60aが表示操作部25に表示された場合において、マイクロフォン16の音量を調整する場合を想定する。この場合、利用者は、この本体画面60a上に表示された操作ボタン61aを用いてマイクロフォン16の音量を調節する。この操作ボタン61aは、内周を時計回りになぞるとマイクロフォン16の音量が大きくなり、内周を反時計回りになぞるとマイクロフォン16の音量が小さくなる。また、この操作ボタン61aは、操作量が大きいほど音量の調節量が大きくなる。表示操作部25は、本体画面60a上で行われたマイクロフォン16の音量を調整する操作(第2の操作の一例)を受け付け、この操作を表す第2の操作情報を制御部21に供給する。この第2の操作情報には、操作ボタン61aの操作方向及び操作量を示す情報が含まれる。
【0032】
ステップS26において、制御部21は、表示操作部25から供給された第2の操作情報を通信部22により本体装置10に送信する。本体装置10の制御部11は、通信部12によりこの第2の操作情報を受信する。第2の操作情報を受信すると、制御部11は、受信した第2の操作情報が表す操作に応じた処理を行う。例えば、第2の操作情報に操作ボタン61aの操作方向及び操作量を示す情報が含まれている場合、制御部11は、この操作方向及び操作量に基づいて、マイクロフォン16の音量を調整する処理を行う。具体的には、制御部11は、操作方向が時計回りである場合には、マイクロフォン16から供給された電気信号のレベルが大きくなるように、音声処理部17を制御する。一方、操作方向が反時計回りである場合には、制御部11は、マイクロフォン16から供給された電気信号のレベルが小さくなるように、音声処理部17を制御する。また、制御部11は、操作量が大きいほどマイクロフォン16から供給された電気信号のレベルの変化量が大きくなるように、音声処理部17を制御する。これにより、マイクロフォン16の音量が調整される。
【0033】
上述した実施形態によれば、操作装置20は、クレイドル30から取り外されている間は選曲画面50を表示し、クレイドル30に装着されると本体画面60を表示する。そのため、利用者は、操作装置20がクレイドル30に装着されているときは、本体画面60に基づく操作を行うことができる。これにより、本体画面60を表示するための表示部や本体画面60に基づく操作を受け付ける受付部を、本体装置10に別途設ける必要がない。また、操作装置20には、本体装置10の機種に合わせて作成された本体画面60が表示される。したがって、本体装置10が別の機種のものに交換された場合にも、操作装置20に表示される本体画面60は、交換された後の機種の本体装置10に合ったものとなる。
【0034】
また、従来のペアリング処理では、作業者が、本体装置10の識別番号などの情報を操作装置20に入力する必要があった。しかしながら、上述した実施形態によれば、作業者は、ペアリング処理を行うときにこのような入力操作を行う必要はない。作業者は、ペアリングする操作装置20をクレイドル30に装着するだけでよい。よって、ペアリング処理を容易に行うことができる。
【0035】
[変形例]
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、変形して実施されてもよい。以下、変形例をいくつか説明する。また、以下の変形例は、それぞれ組み合わせて実施されてもよい。
【0036】
(変形例1)
本体画像データ43は、本体装置10又はその他のサーバ装置から取得されてもよい。例えば、操作装置20の制御部21は、新たな機種の本体装置10とペアリングが行われると、その機種に対応する本体画像データ43を本体装置10から取得し、記憶部24に記憶させる。また、1の本体装置10に対して複数の操作装置20がペアリングされている場合には、複数の操作装置20のいずれかが新たな本体画像データ43を取得した場合、この操作装置20により、取得された本体画像データ43が他の操作装置20に転送されてもよい。
【0037】
(変形例2)
ステップS25で表示される画面は、本体画面60に限らない。例えば、本体画面60に代えて、本体装置10のメンテナンスに用いられるメンテナンス画面70が表示されてもよい。この場合、記憶部24には、このメンテナンス画面70を表す画像データが記憶される。図10は、メンテナンス画面70の一例を示す図である。このメンテナンス画面70には、本体装置10のメンテナンスを行うときに用いられる操作ボタン71が設けられている。メンテナンスを行う作業者は、このメンテナンス画面70上に表示された操作ボタン71を用いて、本体装置10のメンテナンスを行う。
【0038】
(変形例3)
操作装置20がクレイドル30に装着されたことを検出する方法は、実施形態で説明した方法に限らない。例えば、検出部26は、ジャイロセンサを利用して、操作装置20がクレイドル30に装着されたことを検出してもよい。ジャイロセンサは、操作装置20の角度を測定する。制御部21は、ジャイロセンサにより測定された角度が垂直に近い場合には、操作装置20がクレイドル30に装着されていると判断する。これは、図2に示すように、クレイドル30に装着されている場合には、操作装置20の角度は垂直に近い角度になるからである。一方、ジャイロセンサにより測定された角度が水平に近い場合には、制御部21は、操作装置20がクレイドル30に装着されていないと判断する。これは、操作装置20は、クレイドル30に装着されていない場合には、表示操作部25を上に向けた状態で机などの水平なものの上に置かれて使用されるからである。
【0039】
(変形例4)
本体画面60に表示される内容は、図6に示すものに限らない。例えば、本体画面60には、楽曲の音程やテンポを調整するための操作ボタンや、エコーなどの音響効果を調整するための操作ボタンが設けられていてもよい。また、本体画面60は、本体装置10の各機種の機能に合わせて作成されたものであってもよい。例えば、機種「A002」の本体装置10は、ある音響効果を付加する機能を有しているが、機種「A001」の本体装置10は、その音響効果を付加する機能を有していない場合がある。この場合、機種「A002」に対応する本体画面60bには、この音響効果を調整するときに用いられる操作ボタンが設けられるが、機種「A001」に対応する本体画面60aには、このような操作ボタンは設けられなくてもよい。要するに、本体画面60は、本体装置10に対応するものであればよい。
【0040】
(変形例5)
実施形態では、利用者によりクレイドル30を取り外す操作が行われたことを契機として選曲画面50が表示されていた。しかしながら、選曲画面50が表示される契機はこれに限らない。例えば、選曲画面50は、利用者が表示操作部25を用いて選曲画面50の表示を指示する操作を行ったときに表示されてもよい。なお、この場合、操作装置20がクレイドル30から取り外されたときに、表示操作部25には、本体画面60が表示され続けてもよいし、その他の画像が表示されてもよい。
【0041】
(変形例6)
充電部19は、非接触で充電を行ってもよい。この非接触の充電の方式としては、例えばコイルからコイルへ電力を給電する電磁誘導型であってもよいし、電波受信型や共鳴型などの方式であってもよい。
【0042】
(変形例7)
操作装置20は、表示操作部25に代えて、画像を表示する表示部とこの画像に基づく操作を受け付ける受付部とを別々に備えてもよい。表示部は、例えば液晶ディスプレイである。受付部は、例えばハードボタン(機械式ボタン)である。
【0043】
(変形例8)
ステップS13において送信される情報はIPアドレスに限らない。ステップS13では、操作装置20を識別する識別情報が送信されればよい。
【0044】
(変形例9)
検出部26は、本体装置10に設けられていてもよい。この場合、本体装置10の制御部11は、検出部26の検出結果を操作装置20に送信する。操作装置20の制御部21は、本体装置10から送られてきた検出結果に基づいて、操作装置20がクレイドル30に装着されているか否かを判断する。また、検出部26は、本体装置10と操作装置20との両方に設けられていてもよい。
【0045】
(変形例10)
選曲画像データ42及び本体画像データ43は、本体装置10の記憶部14に記憶されていてもよい。この場合、操作装置20は、表示操作部25に表示する画面を表す画像データを本体装置10に要求する。本体装置10の制御部11は、この要求に応じて記憶部14に記憶された画像データを操作装置20に送信する。また、この場合、本体装置10の記憶部14には、操作装置20の各機種を表す機種情報と、この機種に合わせて作成された選曲画面50を表す選曲画像データ42が記憶されていてもよい。このとき、本体装置10の制御部11は、ペアリングを行った操作装置40の機種を表す機種情報を取得し、取得した機種情報と対応付けて記憶された選曲画像データ42を操作装置20に送信する。
【0046】
(変形例11)
実施形態では、操作装置20は、ペアリング処理において本体装置10の機種情報を取得していた。しかしながら、操作装置20は、ペアリング処理とは別のタイミングで、本体装置10の機種情報を取得してもよい。この場合、操作装置20の制御部21は、本体装置10に機種情報を要求する。本体装置10の制御部11は、この要求に応じて本体装置10の機種を表す機種情報を操作装置20に送信する。
【0047】
(変形例12)
制御部11又は制御部21の機能を実現するプログラムは、磁気媒体(磁気テープ、磁気ディスク(HDD(Hard Disk Drive)、FD(Flexible Disk))など)、光媒体(光ディスク(CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk))など)、光磁気媒体、半導体メモリなどのコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶した状態で提供し、本体装置10又は操作装置20にインストールしてもよい。また、インターネット等の通信回線を介してダウンロードしてインストールしてもよい。
【符号の説明】
【0048】
1…カラオケ装置、10…本体装置、11…制御部、12…通信部、13…無線通信部、14…記憶部、15…音源部、16…マイクロフォン、17…音声処理部、18…スピーカ、19…充電部、20…操作装置、21…制御部、22…通信部、23…無線通信部、24…記憶部、25…表示操作部、26…検出部、27…電源部、30…クレイドル
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラオケ装置を操作する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
カラオケの楽曲を選択するときに用いられるリモコン装置が知られている。例えば、特許文献1及び2には、カラオケ装置を遠隔操作する装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−98748号公報
【特許文献2】特開2006−251115号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1及び2に記載された装置のように、カラオケ装置を操作する装置には、タッチパネルを有するものがある。また、カラオケ装置本体にも、タッチパネルを採用したものがある。カラオケ装置本体とそれを操作する装置との両方にタッチパネルが設けられていると、製造の手間やコストがかかる。
本発明は、カラオケ装置の本体装置に表示部や受付部が設けられていない場合にも、本体装置に対応する第2の画面に基づく操作を可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、カラオケの楽曲を選択するときに用いられる第1の画面を表す第1の画像データを記憶し、本体装置の各機種を表す機種情報と、当該機種に合わせて作成された第2の画面を表す第2の画像データとを対応付けて記憶する記憶部と、電源部を有する操作装置と、前記本体装置と、前記本体装置に設けられ、前記操作装置を着脱可能に支持する装着部と、前記操作装置が前記装着部に装着されたことを検出する検出部とを備え、前記本体装置は、前記電源部を充電する充電部を備え、前記操作装置は、画像を表示する表示部と、前記本体装置の機種を表す機種情報を当該本体装置から取得する取得部と、前記記憶部に記憶された第2の画像データの中から、前記取得部により取得された機種情報と対応付けて記憶された第2の画像データを選択する選択部と、予め決められた操作が行われた場合には、前記記憶部に記憶された前記第1の画像データに基づく第1の画面を前記表示部に表示させ、前記検出部により前記操作装置が前記装着部に装着されたことが検出された場合には、前記選択部により選択された第2の画像データに基づく第2の画面を前記表示部に表示させる表示制御部と、前記表示部に表示された前記第1の画面に基づくカラオケの楽曲を選択する第1の操作、又は前記第2の画面に基づく第2の操作を受け付ける受付部と、前記受付部により受け付けられた前記第1の操作を表す第1の操作情報又は前記第2の操作を表す第2の操作情報を前記本体装置に送信する第1の送信部とを備え、前記本体装置は、前記第1の送信部により前記第1の操作情報が送信された場合には、当該第1の操作情報が表す第1の操作により選択されたカラオケの楽曲を出力部から出力させる処理を行い、前記第1の送信部により前記第2の操作情報が送信された場合には、当該第2の操作情報が表す第2の操作に応じた処理を行う処理部を備えることを特徴とするカラオケ装置を提供する。
【0006】
別の好ましい態様において、前記検出部は、前記操作装置が前記装着部から取り外されたことを検出し、前記表示制御部は、前記操作装置が前記操作部から取り外され、前記検出部により当該取り外されたことが検出された場合には、前記第1の画面を前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0007】
別の好ましい態様において、前記操作装置は、予め決められた要求を受信すると、前記検出部により前記操作装置が前記装着部に装着されたことが検出されている場合には、当該操作装置を識別する識別情報を前記本体装置に送信する第3の送信部を備え、前記本体装置は、前記予め決められた要求を前記操作装置に送信する第2の送信部と、前記第3の送信部により送信された識別情報により識別される操作装置との通信を許可する許可部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、カラオケ装置の本体装置に表示部や受付部が設けられていない場合にも、本体装置に対応する第2の画面に基づく操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】カラオケ装置の構成を示す図
【図2】本体装置の前面の構成を示す図
【図3】本体装置の構成を示す図
【図4】操作装置の構成を示す図
【図5】選曲画面の一例を示す図
【図6】本体画面の一例を示す図
【図7】カラオケ装置の機能構成を示す図
【図8】ペアリング処理を示すシーケンス図
【図9】画面表示動作を示すフローチャート
【図10】メンテナンス画像の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本実施形態に係るカラオケ装置1の構成を示す図である。カラオケ装置1は、本体装置10と、操作装置20とを備える。図2は、本体装置10の前面の構成を示す図である。本体装置10の前面には、クレイドル30が設けられている。クレイドル30(装着部の一例)は、操作装置20を着脱可能に支持する。例えば、操作装置20は、カラオケが行われていないときや充電をするときは、クレイドル30に装着される。クレイドル30には、第1のコネクタ31が設けられている。操作装置20には、第1のコネクタ31と接続される第2のコネクタ28が設けられている。操作装置20がクレイドル30に装着されるとき、第1のコネクタ31は第2のコネクタ28に差し込まれる。これにより、第1のコネクタ31と第2のコネクタ28とが電気的に接続される。操作装置20がクレイドル30に装着されると、この第1のコネクタ31及び第2のコネクタ28を介して、充電やデータの転送が行われる。
【0011】
図3は、本体装置10の構成を示す図である。本体装置10は、制御部11と、通信部12と、無線通信部13と、記憶部14と、音源部15と、マイクロフォン16と、音声処理部17と、スピーカ18と、充電部19と、上述したクレイドル30とを備える。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)とメモリとを備える。CPUは、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより、本体装置10の各部を制御する。通信部12は、クレイドル30に装着された操作装置20と第1のコネクタ31と第2のコネクタ28を介して通信を行う。無線通信部13は、例えば赤外線を利用して、操作装置20と無線通信を行う。
【0012】
記憶部14は、例えばハードディスクを備え、複数のカラオケの楽曲を表す楽曲データ41を記憶する。この楽曲データ41は、例えばMIDI(Musical Instrument Digital Interface)形式で作成されている。音源部15は、楽曲データ41を再生して電気信号を生成する。マイクロフォン16は、入力された音を電気信号に変換して音声処理部17に供給する。音声処理部17は、DSP(Digital Signal Processor)、ミキサー及びアンプを備える。DSPは、音源部15により生成された電気信号に信号処理を施して、エコー等の音響効果を付与する。ミキサーは、マイクロフォン16から供給された電気信号とDSPにより音響効果が付与された電気信号とをミキシングする。アンプは、ミキサーによりミキシングされた電気信号を増幅してスピーカ18に供給する。スピーカ18(出力部の一例)は、音声処理部17から供給された電気信号を音に変換して出力する。充電部19は、操作装置20がクレイドル30に装着されると、後述する操作装置20の電源部27を充電する。
【0013】
図4は、操作装置20の構成を示す図である。操作装置20は、制御部21と、通信部22と、無線通信部23と、記憶部24と、表示操作部25と、検出部26と、電源部27とを備える。制御部21は、CPUとメモリを備える。CPUは、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより、操作装置20の各部を制御する。通信部22は、操作装置20がクレイドル30に装着されている間、第1のコネクタ31と第2のコネクタ28を介して本体装置10と通信を行う。無線通信部23は、例えば赤外線を利用して、本体装置10と無線通信を行う。記憶部24は、例えばフラッシュメモリを備え、選曲画像データ42(第1の画像データの一例)と本体画像データ43(第2の画像データの一例)とを記憶する。
【0014】
選曲画像データ42は、楽曲の選択に用いられる選曲画面50(第1の画面の一例)を表す。図5は、選曲画面50の一例を示す図である。選曲画面50aは、利用者が操作装置20を用いてカラオケの楽曲を選択するときに最初に表示されるメニューである。この選曲画面50aには、「歌手名別」、「曲目別」、「ジャンル名別」、「発表年別」の4つの項目が設けられている。利用者は、この4つの項目からいずれかを選択して、自分が歌う楽曲を検索する。選曲画面50bは、選曲画面50aにおいて「歌手名別」の項目が選択された場合に表示されるリストである。この選曲画面50bには、歌手名がその頭文字ごとに分類されて配列されている。選曲画面50bでは、50音の各行にそれぞれ対応する複数のウィンドウが重畳されて表示されている。各ウィンドウの上部には、そのウィンドウを選択するためのタブが設けられている。このタブには、五十音の各行を表す文字「あ」「か」「さ」「た」「な」「は」が記述されている。なお、「次頁」と記述されたタブが選択されると、「ま」「や」「ら」「わ」の各文字を記述したタブを有するウィンドウが表示される。この選曲画面50bにおいては、五十音の各行のうち「あ」行の頭文字を有する歌手名がウィンドウ内の上下方向に配列されている。なお、これらの歌手名のリストがウィンドウ内の上下方向に入りきらない場合には、ウィンドウの右端にあるスクロールバーを移動させると、上下のリストを表示させることができる。また、「ローマ字」と記述されたボタンの位置にユーザーが触れると、歌手名の頭文字を用いた分類が五十音別からローマ字別に切り替わるようになっている。選曲画面50cは、選曲画面50bにおいて歌手名「あ○△」の項目が選択された場合に表示されるリストである。この選曲画面50cには、「あ○△」という歌手が発表した楽曲の曲名がウィンドウ内の上下方向に配列されている。なお、これら曲名のリストがウィンドウ内の上下方向に入りきらない場合には、ウィンドウの右端にあるスクロールバーを移動させると、上下のリストを表示させることができる。
【0015】
本体画像データ43は、本体装置10の各機種に合わせて作成された本体画面60(第2の画面の一例)を表す。記憶部14は、本体装置10の各機種を表す機種情報と、この機種に合わせて作成された本体画面60を表す本体画像データ43とを対応付けて記憶する。図6は、この本体画面60の一例を示す図である。本体画面60aは、機種「A001」用に作成された本体画面60である。この本体画面60aは、機種「A001」の本体装置10に合わせたデザインを有する。例えば、本体画面60aには、機種「A001」の本体装置10の色に合わせて赤を基調とした色が用いられている。本体画面60aには、マイクロフォン16の音量を調整するときに用いられる操作ボタン61aと、楽曲の音量を調整するときに用いられる操作ボタン62aとが設けられている。本体画面60bは、機種「A002」用に作成された本体画面60である。この本体画面60bは、機種「A002」の本体装置10に合わせたデザインを有する。例えば、本体画面60bには、機種「A002」の本体装置10の色に合わせて青を基調とした色が用いられている。また、本体画面60bには、マイクロフォン16の音量を調整するときに用いられる操作ボタン61bと、楽曲の音量を調整するときに用いられる操作ボタン62bとが設けられている。
【0016】
表示操作部25は、液晶ディスプレイとタッチパネルとを備える。液晶ディスプレイは、選曲画面50又は本体画面60を表示する。タッチパネルは、選曲画面50又は本体画面60上で行われた操作を受け付ける。検出部26は、操作装置20がクレイドル30に装着されると、操作装置20がクレイドル30に装着されたことを検出する。また、検出部26は、操作装置20がクレイドル30から取り外されると、操作装置20がクレイドル30から取り外されたことを検出する。例えば、検出部26は、スイッチを利用して操作装置20の装着又は取り外しを検出する。このスイッチは、例えば操作装置20がクレイドル30に装着されると、クレイドル30と接触してオンになり、操作装置20がクレイドル30から取り外されると、オフになる。
【0017】
電源部27は、例えば充電式の電池を備え、操作装置20の各部に電力を供給する。電源部27は、操作装置20がクレイドル30に装着されている間、充電部19により充電される。より詳細には、検出部26により操作装置20がクレイドル30に装着されたことが検出されると、制御部21は、検出信号を通信部22により本体装置10に送信する。本体装置10の制御部11は、この検出信号を通信部12により受信する。検出信号が受信されると、充電部19は、クレイドル30を介して電源部27の充電を開始する。
【0018】
図7は、カラオケ装置1の機能構成を示す図である。取得部201、選択部202、表示制御部203、第1の送信部206及び第3の送信部207は、操作装置20の制御部21により実現される。表示部204及び受付部205は、操作装置20の表示操作部25により実現される。処理部101、第2の送信部102及び許可部103は、本体装置10の制御部11により実現される。
【0019】
取得部201は、本体装置10の機種を表す機種情報を本体装置10から取得する。選択部202は、記憶部24に記憶された本体画像データ43の中から、取得部201により取得された機種情報と対応付けて記憶された本体画像データ43を選択する。表示部204は、画像を表示する。表示制御部203は、予め決められた操作が行われた場合には、記憶部24に記憶された選曲画像データ42に基づく選曲画面50を表示部204に表示させ、検出部26により操作装置20がクレイドル30に装着されたことが検出された場合には、選択部202により選択された本体画像データ43に基づく本体画面60を表示部204に表示させる。
【0020】
受付部205は、表示部204に表示された選曲画面50に基づくカラオケの楽曲を選択する第1の操作、又は本体画面60に基づく第2の操作を受け付ける。第1の送信部206は、受付部205により受け付けられた第1の操作を表す第1の操作情報又は第2の操作を表す第2の操作情報を本体装置10に送信する。処理部101は、第1の送信部206により第1の操作情報が送信された場合には、この第1の操作情報が表す第1の操作により選択されたカラオケの楽曲をスピーカ18から出力させる処理を行い、第1の送信部206により第2の操作情報が送信された場合には、この第2の操作情報が表す第2の操作に応じた処理を行う。
【0021】
第2の送信部102は、予め決められた要求を操作装置20に送信する。第3の送信部207は、この予め決められた要求を受信すると、検出部26により操作装置20がクレイドル30に装着されたことが検出されている場合には、操作装置20を識別する識別情報を本体装置10に送信する。許可部103は、第3の送信部207により送信された識別情報により識別される操作装置20との通信を許可する。
【0022】
操作装置20を最初に利用するときや本体装置10を交換したときには、ペアリング処理を行って、本体装置10と操作装置20とを対応付ける必要がある。図8は、ペアリング処理を示すシーケンス図である。ステップS11において、本体装置10の制御部11は、無線通信部13によりペアリング要求(予め決められた要求の一例)を送信する。操作装置20の制御部21は、無線通信部23によりこのペアリング要求を受信する。
【0023】
ステップS12において、制御部21は、操作装置20がクレイドル30に装着されているか否かを判断する。検出部26により操作装置20がクレイドル30に装着されたことが検出されている場合、制御部21は、操作装置20がクレイドル30に装着されていると判断する。一方、検出部26により操作装置20がクレイドル30から取り外されたことが検出されている場合、制御部21は、操作装置20がクレイドル30に装着されていないと判断する。
【0024】
操作装置20がクレイドル30に装着されている場合(ステップS12:YES)、制御部21は、ステップS13に進む。ステップS13において、制御部21は、予め操作装置20に割り当てられたIPアドレスを通信部22により本体装置10に送信する。本体装置10の制御部11は、通信部12によりこのIPアドレスを受信する。一方、操作装置20がクレイドル30に装着されていない場合(ステップS12:NO)、制御部21は、ステップS13のIPアドレスの送信を行わずに、ペアリング処理を終了する。
【0025】
ステップS14において、制御部11は、受信したIPアドレスを用いてペアリングを行う。例えば、制御部11は、通信部12により、受信したIPアドレス宛てにコマンドを送信する。操作装置20からこのコマンドに対する返信が送られてくると、制御部11は、受信したIPアドレスに対する通信を許可する。これにより、本体装置10とペアリングを行った操作装置20との間でデータのやり取りが可能となる。
【0026】
ステップS15において、制御部11は、通信部12により、受信したIPアドレス宛てに本体装置10の機種を表す機種情報を送信する。なお、この機種情報は、例えば予めメモリに記憶されている。操作装置20の制御部21は、この機種情報を通信部22により受信する。ステップS16において、制御部11は、受信した機種情報を記憶部24に記憶させる。
【0027】
図9は、操作装置20の画面表示動作を示すフローチャートである。この動作は、例えば予め決められた間隔で行われる。ステップS21において、制御部21は、操作装置20がクレイドル30に装着されているか否かを判断する。この判断は、上述したステップS12と同じ方法で行われる。操作装置20がクレイドル30に装着されていない場合(ステップS21:NO)、制御部21は、ステップS22に進む。ステップS22において、制御部21は、記憶部24に記憶された選曲画像データ42に基づき、選曲画面50を表示操作部25に表示させる。つまり、制御部21は、利用者により操作装置20がクレイドル30から取り外され、この取り外されたことが検出部26により検出された場合に、選択画面50を表示操作部25に表示させる。利用者は、この選曲画面50に基づいて、カラオケの楽曲を選択する操作を行う。
【0028】
例えば、図5に示す選曲画面50aが表示操作部25に表示された場合において、「あ○△」という歌手の「○▽○」という楽曲を選択する場合を想定する。この場合、利用者は、まず選曲画面50aに表示された項目「歌手名別」を選択する。項目「歌手名別」が選択されると、表示操作部25には、選曲画面50bが表示される。続いて、利用者は、選曲画面50bに表示された歌手名「あ○△」を選択する。歌手名「あ○△」が選択されると、表示操作部25には、選曲画面50cが表示される。続いて、利用者は、選曲画面50cに表示された曲名「○▽○」を選択する。これにより、「○▽○」という楽曲が選択される。表示操作部25は、選曲画面50上で行われた楽曲を選択する操作(第1の操作の一例)を受け付け、この操作を表す第1の操作情報を制御部21に供給する。この第1の操作情報には、利用者により選択された楽曲を識別する識別情報が含まれる。この識別情報は、例えば選択された楽曲に割り当てられた曲番号である。
【0029】
ステップS23において、制御部21は、表示操作部25から供給された第1の操作情報を無線通信部23により本体装置10に送信する。本体装置10の制御部11は、無線通信部13によりこの第1の操作情報を受信する。第1の操作情報を受信すると、制御部11は、この第1の操作情報に含まれる識別情報により識別される楽曲を特定し、特定した楽曲をスピーカ18から出力させる処理を行う。具体的には、制御部11は、特定した楽曲を表す楽曲データ41を記憶部14から読み出し、読み出した楽曲データ41を音源部15で再生させる。これにより、スピーカ18から利用者により選択された楽曲が出力される。
【0030】
一方、操作装置20がクレイドル30に装着されている場合(ステップS21:YES)、制御部21は、ステップS24に進む。ステップS24において、制御部21は、ステップS16において記憶部24に記憶された機種情報を読み出す。続いて、制御部21は、記憶部24に記憶された本体画像データ43から、読み出した機種情報と対応付けて記憶された本体画像データ43を選択する。例えば、ステップS16において、機種「A001」を表す機種情報が記憶部24に記憶された場合には、この機種「A001」を表す機種情報に対応付けて記憶された本体画像データ43が選択される。ステップS25において、制御部21は、ステップS24で選択された本体画像データ43が表す本体画面60aを表示操作部25に表示させる。利用者は、この本体画面60aに基づく操作(第2の操作の一例)を行う。
【0031】
例えば、図6に示す本体画面60aが表示操作部25に表示された場合において、マイクロフォン16の音量を調整する場合を想定する。この場合、利用者は、この本体画面60a上に表示された操作ボタン61aを用いてマイクロフォン16の音量を調節する。この操作ボタン61aは、内周を時計回りになぞるとマイクロフォン16の音量が大きくなり、内周を反時計回りになぞるとマイクロフォン16の音量が小さくなる。また、この操作ボタン61aは、操作量が大きいほど音量の調節量が大きくなる。表示操作部25は、本体画面60a上で行われたマイクロフォン16の音量を調整する操作(第2の操作の一例)を受け付け、この操作を表す第2の操作情報を制御部21に供給する。この第2の操作情報には、操作ボタン61aの操作方向及び操作量を示す情報が含まれる。
【0032】
ステップS26において、制御部21は、表示操作部25から供給された第2の操作情報を通信部22により本体装置10に送信する。本体装置10の制御部11は、通信部12によりこの第2の操作情報を受信する。第2の操作情報を受信すると、制御部11は、受信した第2の操作情報が表す操作に応じた処理を行う。例えば、第2の操作情報に操作ボタン61aの操作方向及び操作量を示す情報が含まれている場合、制御部11は、この操作方向及び操作量に基づいて、マイクロフォン16の音量を調整する処理を行う。具体的には、制御部11は、操作方向が時計回りである場合には、マイクロフォン16から供給された電気信号のレベルが大きくなるように、音声処理部17を制御する。一方、操作方向が反時計回りである場合には、制御部11は、マイクロフォン16から供給された電気信号のレベルが小さくなるように、音声処理部17を制御する。また、制御部11は、操作量が大きいほどマイクロフォン16から供給された電気信号のレベルの変化量が大きくなるように、音声処理部17を制御する。これにより、マイクロフォン16の音量が調整される。
【0033】
上述した実施形態によれば、操作装置20は、クレイドル30から取り外されている間は選曲画面50を表示し、クレイドル30に装着されると本体画面60を表示する。そのため、利用者は、操作装置20がクレイドル30に装着されているときは、本体画面60に基づく操作を行うことができる。これにより、本体画面60を表示するための表示部や本体画面60に基づく操作を受け付ける受付部を、本体装置10に別途設ける必要がない。また、操作装置20には、本体装置10の機種に合わせて作成された本体画面60が表示される。したがって、本体装置10が別の機種のものに交換された場合にも、操作装置20に表示される本体画面60は、交換された後の機種の本体装置10に合ったものとなる。
【0034】
また、従来のペアリング処理では、作業者が、本体装置10の識別番号などの情報を操作装置20に入力する必要があった。しかしながら、上述した実施形態によれば、作業者は、ペアリング処理を行うときにこのような入力操作を行う必要はない。作業者は、ペアリングする操作装置20をクレイドル30に装着するだけでよい。よって、ペアリング処理を容易に行うことができる。
【0035】
[変形例]
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、変形して実施されてもよい。以下、変形例をいくつか説明する。また、以下の変形例は、それぞれ組み合わせて実施されてもよい。
【0036】
(変形例1)
本体画像データ43は、本体装置10又はその他のサーバ装置から取得されてもよい。例えば、操作装置20の制御部21は、新たな機種の本体装置10とペアリングが行われると、その機種に対応する本体画像データ43を本体装置10から取得し、記憶部24に記憶させる。また、1の本体装置10に対して複数の操作装置20がペアリングされている場合には、複数の操作装置20のいずれかが新たな本体画像データ43を取得した場合、この操作装置20により、取得された本体画像データ43が他の操作装置20に転送されてもよい。
【0037】
(変形例2)
ステップS25で表示される画面は、本体画面60に限らない。例えば、本体画面60に代えて、本体装置10のメンテナンスに用いられるメンテナンス画面70が表示されてもよい。この場合、記憶部24には、このメンテナンス画面70を表す画像データが記憶される。図10は、メンテナンス画面70の一例を示す図である。このメンテナンス画面70には、本体装置10のメンテナンスを行うときに用いられる操作ボタン71が設けられている。メンテナンスを行う作業者は、このメンテナンス画面70上に表示された操作ボタン71を用いて、本体装置10のメンテナンスを行う。
【0038】
(変形例3)
操作装置20がクレイドル30に装着されたことを検出する方法は、実施形態で説明した方法に限らない。例えば、検出部26は、ジャイロセンサを利用して、操作装置20がクレイドル30に装着されたことを検出してもよい。ジャイロセンサは、操作装置20の角度を測定する。制御部21は、ジャイロセンサにより測定された角度が垂直に近い場合には、操作装置20がクレイドル30に装着されていると判断する。これは、図2に示すように、クレイドル30に装着されている場合には、操作装置20の角度は垂直に近い角度になるからである。一方、ジャイロセンサにより測定された角度が水平に近い場合には、制御部21は、操作装置20がクレイドル30に装着されていないと判断する。これは、操作装置20は、クレイドル30に装着されていない場合には、表示操作部25を上に向けた状態で机などの水平なものの上に置かれて使用されるからである。
【0039】
(変形例4)
本体画面60に表示される内容は、図6に示すものに限らない。例えば、本体画面60には、楽曲の音程やテンポを調整するための操作ボタンや、エコーなどの音響効果を調整するための操作ボタンが設けられていてもよい。また、本体画面60は、本体装置10の各機種の機能に合わせて作成されたものであってもよい。例えば、機種「A002」の本体装置10は、ある音響効果を付加する機能を有しているが、機種「A001」の本体装置10は、その音響効果を付加する機能を有していない場合がある。この場合、機種「A002」に対応する本体画面60bには、この音響効果を調整するときに用いられる操作ボタンが設けられるが、機種「A001」に対応する本体画面60aには、このような操作ボタンは設けられなくてもよい。要するに、本体画面60は、本体装置10に対応するものであればよい。
【0040】
(変形例5)
実施形態では、利用者によりクレイドル30を取り外す操作が行われたことを契機として選曲画面50が表示されていた。しかしながら、選曲画面50が表示される契機はこれに限らない。例えば、選曲画面50は、利用者が表示操作部25を用いて選曲画面50の表示を指示する操作を行ったときに表示されてもよい。なお、この場合、操作装置20がクレイドル30から取り外されたときに、表示操作部25には、本体画面60が表示され続けてもよいし、その他の画像が表示されてもよい。
【0041】
(変形例6)
充電部19は、非接触で充電を行ってもよい。この非接触の充電の方式としては、例えばコイルからコイルへ電力を給電する電磁誘導型であってもよいし、電波受信型や共鳴型などの方式であってもよい。
【0042】
(変形例7)
操作装置20は、表示操作部25に代えて、画像を表示する表示部とこの画像に基づく操作を受け付ける受付部とを別々に備えてもよい。表示部は、例えば液晶ディスプレイである。受付部は、例えばハードボタン(機械式ボタン)である。
【0043】
(変形例8)
ステップS13において送信される情報はIPアドレスに限らない。ステップS13では、操作装置20を識別する識別情報が送信されればよい。
【0044】
(変形例9)
検出部26は、本体装置10に設けられていてもよい。この場合、本体装置10の制御部11は、検出部26の検出結果を操作装置20に送信する。操作装置20の制御部21は、本体装置10から送られてきた検出結果に基づいて、操作装置20がクレイドル30に装着されているか否かを判断する。また、検出部26は、本体装置10と操作装置20との両方に設けられていてもよい。
【0045】
(変形例10)
選曲画像データ42及び本体画像データ43は、本体装置10の記憶部14に記憶されていてもよい。この場合、操作装置20は、表示操作部25に表示する画面を表す画像データを本体装置10に要求する。本体装置10の制御部11は、この要求に応じて記憶部14に記憶された画像データを操作装置20に送信する。また、この場合、本体装置10の記憶部14には、操作装置20の各機種を表す機種情報と、この機種に合わせて作成された選曲画面50を表す選曲画像データ42が記憶されていてもよい。このとき、本体装置10の制御部11は、ペアリングを行った操作装置40の機種を表す機種情報を取得し、取得した機種情報と対応付けて記憶された選曲画像データ42を操作装置20に送信する。
【0046】
(変形例11)
実施形態では、操作装置20は、ペアリング処理において本体装置10の機種情報を取得していた。しかしながら、操作装置20は、ペアリング処理とは別のタイミングで、本体装置10の機種情報を取得してもよい。この場合、操作装置20の制御部21は、本体装置10に機種情報を要求する。本体装置10の制御部11は、この要求に応じて本体装置10の機種を表す機種情報を操作装置20に送信する。
【0047】
(変形例12)
制御部11又は制御部21の機能を実現するプログラムは、磁気媒体(磁気テープ、磁気ディスク(HDD(Hard Disk Drive)、FD(Flexible Disk))など)、光媒体(光ディスク(CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk))など)、光磁気媒体、半導体メモリなどのコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶した状態で提供し、本体装置10又は操作装置20にインストールしてもよい。また、インターネット等の通信回線を介してダウンロードしてインストールしてもよい。
【符号の説明】
【0048】
1…カラオケ装置、10…本体装置、11…制御部、12…通信部、13…無線通信部、14…記憶部、15…音源部、16…マイクロフォン、17…音声処理部、18…スピーカ、19…充電部、20…操作装置、21…制御部、22…通信部、23…無線通信部、24…記憶部、25…表示操作部、26…検出部、27…電源部、30…クレイドル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カラオケの楽曲を選択するときに用いられる第1の画面を表す第1の画像データを記憶し、本体装置の各機種を表す機種情報と、当該機種に合わせて作成された第2の画面を表す第2の画像データとを対応付けて記憶する記憶部と、
電源部を有する操作装置と、
前記本体装置と、
前記本体装置に設けられ、前記操作装置を着脱可能に支持する装着部と、
前記操作装置が前記装着部に装着されたことを検出する検出部とを備え、
前記本体装置は、
前記電源部を充電する充電部を備え、
前記操作装置は、
画像を表示する表示部と、
前記本体装置の機種を表す機種情報を当該本体装置から取得する取得部と、
前記記憶部に記憶された第2の画像データの中から、前記取得部により取得された機種情報と対応付けて記憶された第2の画像データを選択する選択部と、
予め決められた操作が行われた場合には、前記記憶部に記憶された前記第1の画像データに基づく第1の画面を前記表示部に表示させ、前記検出部により前記操作装置が前記装着部に装着されたことが検出された場合には、前記選択部により選択された第2の画像データに基づく第2の画面を前記表示部に表示させる表示制御部と、
前記表示部に表示された前記第1の画面に基づくカラオケの楽曲を選択する第1の操作、又は前記第2の画面に基づく第2の操作を受け付ける受付部と、
前記受付部により受け付けられた前記第1の操作を表す第1の操作情報又は前記第2の操作を表す第2の操作情報を前記本体装置に送信する第1の送信部とを備え、
前記本体装置は、
前記第1の送信部により前記第1の操作情報が送信された場合には、当該第1の操作情報が表す第1の操作により選択されたカラオケの楽曲を出力部から出力させる処理を行い、前記第1の送信部により前記第2の操作情報が送信された場合には、当該第2の操作情報が表す第2の操作に応じた処理を行う処理部を備える
ことを特徴とするカラオケ装置。
【請求項2】
前記検出部は、前記操作装置が前記装着部から取り外されたことを検出し、
前記表示制御部は、前記操作装置が前記装着部から取り外され、前記検出部により当該取り外されたことが検出された場合には、前記第1の画面を前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載のカラオケ装置。
【請求項3】
前記操作装置は、
予め決められた要求を受信すると、前記検出部により前記操作装置が前記装着部に装着されたことが検出されている場合には、当該操作装置を識別する識別情報を前記本体装置に送信する第3の送信部を備え、
前記本体装置は、
前記予め決められた要求を前記操作装置に送信する第2の送信部と、
前記第3の送信部により送信された識別情報により識別される操作装置との通信を許可する許可部とを備える
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のカラオケ装置。
【請求項1】
カラオケの楽曲を選択するときに用いられる第1の画面を表す第1の画像データを記憶し、本体装置の各機種を表す機種情報と、当該機種に合わせて作成された第2の画面を表す第2の画像データとを対応付けて記憶する記憶部と、
電源部を有する操作装置と、
前記本体装置と、
前記本体装置に設けられ、前記操作装置を着脱可能に支持する装着部と、
前記操作装置が前記装着部に装着されたことを検出する検出部とを備え、
前記本体装置は、
前記電源部を充電する充電部を備え、
前記操作装置は、
画像を表示する表示部と、
前記本体装置の機種を表す機種情報を当該本体装置から取得する取得部と、
前記記憶部に記憶された第2の画像データの中から、前記取得部により取得された機種情報と対応付けて記憶された第2の画像データを選択する選択部と、
予め決められた操作が行われた場合には、前記記憶部に記憶された前記第1の画像データに基づく第1の画面を前記表示部に表示させ、前記検出部により前記操作装置が前記装着部に装着されたことが検出された場合には、前記選択部により選択された第2の画像データに基づく第2の画面を前記表示部に表示させる表示制御部と、
前記表示部に表示された前記第1の画面に基づくカラオケの楽曲を選択する第1の操作、又は前記第2の画面に基づく第2の操作を受け付ける受付部と、
前記受付部により受け付けられた前記第1の操作を表す第1の操作情報又は前記第2の操作を表す第2の操作情報を前記本体装置に送信する第1の送信部とを備え、
前記本体装置は、
前記第1の送信部により前記第1の操作情報が送信された場合には、当該第1の操作情報が表す第1の操作により選択されたカラオケの楽曲を出力部から出力させる処理を行い、前記第1の送信部により前記第2の操作情報が送信された場合には、当該第2の操作情報が表す第2の操作に応じた処理を行う処理部を備える
ことを特徴とするカラオケ装置。
【請求項2】
前記検出部は、前記操作装置が前記装着部から取り外されたことを検出し、
前記表示制御部は、前記操作装置が前記装着部から取り外され、前記検出部により当該取り外されたことが検出された場合には、前記第1の画面を前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載のカラオケ装置。
【請求項3】
前記操作装置は、
予め決められた要求を受信すると、前記検出部により前記操作装置が前記装着部に装着されたことが検出されている場合には、当該操作装置を識別する識別情報を前記本体装置に送信する第3の送信部を備え、
前記本体装置は、
前記予め決められた要求を前記操作装置に送信する第2の送信部と、
前記第3の送信部により送信された識別情報により識別される操作装置との通信を許可する許可部とを備える
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のカラオケ装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2012−220881(P2012−220881A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−89256(P2011−89256)
【出願日】平成23年4月13日(2011.4.13)
【出願人】(000004075)ヤマハ株式会社 (5,930)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年4月13日(2011.4.13)
【出願人】(000004075)ヤマハ株式会社 (5,930)
【Fターム(参考)】
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