説明

カラードップラモード映像を提供する超音波システムおよび方法

【課題】カラードップラモード映像を提供する超音波システムおよび方法を提供すること。
【解決手段】本発明における超音波システムは、超音波信号を生体に送信し、前記生体から反射される超音波エコー信号を受信して第1の超音波データおよび第2の超音波データを取得する超音波データ取得部と、関心領域およびバランスしきい値に対応する入力情報を受信するユーザ入力部と、前記超音波データ取得部および前記ユーザ入力部に連結され、前記第1の超音波データおよび前記第2の超音波データを用いてBモード映像および前記関心領域に対応するドップラモード映像をそれぞれ形成し、前記Bモード映像および前記入力情報に基づいて前記カラードップラモード映像にバランス処理を行うためのバランスマスクを形成し、前記バランスマスクを用いて前記カラードップラモード映像に前記バランス処理を行うプロセッサとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、超音波システムに関し、特に、カラードップラモード映像を提供する超音波システムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
超音波システムは、無侵襲および非破壊特性を有しており、対象体内部の情報を得るために医療分野で広く用いられている。超音波システムは、対象体を直接切開して観察する外科手術の必要がなく、対象体の内部組織を高解像度の映像で医師に提供することができるため、医療分野で非常に重要なものとして用いられている。
【0003】
超音波システムは、対象体から反射される超音波信号(超音波エコー信号)を2次元映像で示すBモード(brightness mode)映像、ドップラ効果(doppler effect)を用いて動いている対象体(特に、血流)の速度をドップラスペクトルで示すDモード(doppler mode)映像、ドップラ効果を用いて動いている対象体の速度をカラーで示すCモード(color mode)映像、圧力(compression)を加えた時と加えない時の反応差を映像で示す弾性モード映像などを提供してくれる。特に対象体が動いている場合、超音波システムは、超音波信号を動いている対象体に送信し、対象体から反射される超音波エコー信号を受信してドップラ信号を形成する。超音波システムは、形成されたドップラ信号に基づいてCモード映像(即ち、ドップラモード映像)を形成する。
【0004】
一方、超音波システムは、カラードップラ映像にバランス(white priority)処理を行う。このバランス処理は、Bモード映像のピクセルの輝度値が予め設定されたバランス値より大きい場合、その領域にカラードップラモード映像を表示しない処理である。一般に、カラードップラモード映像が表示される領域は血管内であるので、バランス処理は血管内の領域、即ち、血液が流れる領域を除いた領域に対してカラードップラモード映像をディスプレイ部の画面に表示しないようにして、対象体内の組織(tissue)の動きにより生成されるカラーアーティファクト(color artifact)を除去するためである。
【0005】
従来は、予め設定されたバランスしきい値に基づいて、Bモード映像でバランスしきい値以上の明るさ値を有する領域、即ち、血液が流れる領域以外の領域(例えば、血管壁領域、組織領域等)にカラードップラモード映像を表示しないようにするバランス処理を行っている。しかし、この方法では、カラーアーティファクトが完全に除去されず、カラードップラモード映像の画質を低下させるといった問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際公開1997/034530号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、Bモード(brightness mode)映像の輝度値およびバランスしきい値に基づいてカラードップラモード映像にバランス処理を行うためのバランスマスクを形成し、そのバランスマスクを用いてカラードップラモード映像にバランス処理を行う超音波システムおよび方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明における超音波システムは、超音波信号を生体に送信し、前記生体から反射される超音波エコー信号を受信して第1の超音波データおよび第2の超音波データを取得する超音波データ取得部と、関心領域およびバランスしきい値に対応する入力情報を受信するユーザ入力部と、前記超音波データ取得部および前記ユーザ入力部に連結され、前記第1の超音波データおよび前記第2の超音波データを用いてBモード映像および前記関心領域に対応するドップラモード映像をそれぞれ形成し、前記Bモード映像および前記入力情報に基づいて前記カラードップラモード映像にバランス処理を行うためのバランスマスクを形成し、前記バランスマスクを用いて前記カラードップラモード映像に前記バランス処理を行うプロセッサとを備える。
【0009】
また、本発明におけるカラードップラモード映像提供方法は、a)生体に超音波信号を送信し、前記生体から反射される超音波エコー信号を受信して第1の超音波データおよび第2の超音波データを取得し、前記第1の超音波データを用いてBモード映像を形成する段階と、b)ユーザから関心領域およびバランスしきい値に対応する入力情報を受信する段階と、c)前記生体に対する前記第2の超音波データを用いて前記関心領域に対応するカラードップラモード映像を形成する段階と、d)前記Bモード映像および前記入力情報に基づいて前記カラードップラモード映像にバランス処理を行うためのバランスマスクを形成する段階と、e)前記バランスマスクを用いて前記カラードップラモード映像に前記バランス処理を行う段階とを備える。
【0010】
また、本発明における、カラードップラモード映像を提供する方法を行うためのプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能記録媒体は、前記方法が、a)生体に超音波信号を送信し、前記生体から反射される超音波エコー信号を受信してる第1の超音波データおよび第2の超音波データを取得し、前記第1の超音波データを用いてBモード映像を形成する段階と、b)ユーザから関心領域およびバランスしきい値に対応する入力情報を受信する段階と、c)前記生体に対する前記第2の超音波データを用いて前記関心領域に対応するカラードップラモード映像を形成する段階と、d)前記Bモード映像および前記入力情報に基づいて前記カラードップラモード映像にバランス処理を行うためのバランスマスクを形成する段階と、e)前記バランスマスクを用いて前記カラードップラモード映像に前記バランス処理を行う段階とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、カラードップラモード(color Doppler mode)映像の損失なしに、カラーアーティファクト(color artifact)を効果的に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施例における超音波システムの構成を示すブロック図である。
【図2】Bモード映像および関心領域を示す例示図である。
【図3】本発明の実施例における超音波データ取得部の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施例によって、バランス処理を行う順序を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施例によって、バランスマスクを形成する順序を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施例における映像パラメータの一例を示す例示図である。
【図7】本発明の実施例における映像パラメータの他の例を示す例示図である。
【図8】本発明の実施例における映像パラメータの他の例を示す例示図である。
【図9】本発明の実施例における映像パラメータの他の例を示す例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施例における超音波システムの構成を示すブロック図である。図1を参照すると、超音波システム100は、ユーザ入力部110、超音波データ取得部120、プロセッサ130、格納部140およびディスプレイ部150を備える。
【0015】
ユーザ入力部110は、ユーザの入力情報を受信する。本実施例において、入力情報は、図2に示すように、Bモード(brightness mode)映像210に関心領域220を設定するための第1の入力情報を含む。関心領域220は、カラードップラモード映像を得るためのカラーボックス(color box)を含む。しかし、関心領域220は、必ずしもこれに限定されない。また、入力情報は、関心領域220に対応するカラードップラモード(color Doppler mode)映像にバランス処理を行うためのしきい値(以下、バランスしきい値という)を設定するための第2の入力情報を含む。ユーザ入力部110は、コントロールパネル(control panel)、マウス(mouse)、キーボード(keyboard)などを含む。
【0016】
超音波データ取得部120は、超音波信号を生体に送信し、生体から反射される超音波信号(即ち、超音波エコー信号)を受信して超音波データを取得する。生体は、複数の対象体(例えば、血管、心臓等)を含む。
【0017】
図3は、本発明の実施例における超音波データ取得部の構成を示すブロック図である。図3を参照すると、超音波データ取得部120は、超音波プローブ310、送信信号形成部320、ビームフォーマ330および超音波データ形成部340を備える。
【0018】
超音波プローブ310は、電気的信号と超音波信号を相互変換する複数の電気音響変換素子(transducer element:以下単に変換素子と呼ぶ)(図示せず)を含む。超音波プローブ310は、超音波信号を生体に送信し、生体から反射される超音波エコー信号を受信して受信信号を形成する。受信信号は、アナログ信号である。超音波プローブ310は、コンベックスプローブ(convex probe)、リニアプローブ(linear probe)などを含む。
【0019】
送信信号形成部320は、超音波信号の送信を制御する。また、送信信号形成部320は、変換素子および集束点を考慮して、少なくとも1つの超音波映像を得るための電気的信号(以下、送信信号という)を形成する。
【0020】
本実施例において、送信信号形成部320は、Bモード映像210を得るための送信信号(以下、第1の送信信号という)を形成する。従って、超音波プローブ310は、送信信号形成部320から第1の送信信号が提供されれば、第1の送信信号を超音波信号に変換して生体に送信し、生体から反射される超音波エコー信号を受信して第1の受信信号を形成する。
【0021】
また、送信信号形成部320は、予め設定された平均化回数(ensemble number)に基づいて、カラードップラモード映像を得るための送信信号(以下、第2の送信信号という)を形成する。従って、超音波プローブ310は、送信信号形成部320から第2の送信信号が提供されれば、第2の送信信号を超音波信号に変換して生体に送信し、生体から反射される超音波エコー信号を受信して第2の受信信号を形成する。
【0022】
ビームフォーマ330は、超音波プローブ310から提供される受信信号をアナログデジタル変換してデジタル信号を形成する。また、ビームフォーマ330は、変換素子および集束点を考慮し、デジタル信号を受信集束させて受信集束信号を形成する。
【0023】
本実施例において、ビームフォーマ330は、超音波プローブ310から第1の受信信号が提供されれば、第1の受信信号をアナログデジタル変換して第1デジタル信号を形成する。ビームフォーマ330は、変換素子および集束点を考慮して、第1のデジタル信号を受信集束させて第1の受信集束信号を形成する。また、ビームフォーマ330は、超音波プローブ310から第2の受信信号が提供されれば、第2の受信信号をアナログデジタル変換して第2のデジタル信号を形成する。ビームフォーマ330は、変換素子および集束点を考慮して、第2のデジタル信号を受信集束させて第2の受信集束信号を形成する。
【0024】
超音波データ形成部340は、ビームフォーマ330から提供される受信集束信号を用いて、超音波映像に対応する超音波データを形成する。また、超音波データ形成部340は、超音波データを形成するのに必要な様々な信号処理(例えば、利得(gain)調節等)を受信集束信号に行うこともできる。
【0025】
本実施例において、超音波データ形成部340は、ビームフォーマ330から第1の受信集束信号が提供されれば、第1の受信集束信号を用いてBモード映像210に対応する第1の超音波データを形成する。第1の超音波データは、RF(radio frequency)データを含む。しかし、第1の超音波データは、必ずしもこれに限定されない。また、超音波データ形成部340は、ビームフォーマ330から第2の受信集束信号が提供されれば、第2の受信集束信号を用いてカラードップラモード映像に対応する第2の超音波データを形成する。第2の超音波データは、IQ(in−phase/quadrature)データを含む。しかし、第2の超音波データは、必ずしもこれに限定されない。
【0026】
前述した実施例では、超音波データ取得部120が超音波信号を生体に送信し、生体から反射される超音波エコー信号を受信して超音波データを取得すると説明したが、他の実施例では、超音波システム100に連結された外部または内部の格納装置から超音波データを取得してもよい。
【0027】
再び図1を参照すると、プロセッサ130は、ユーザ入力部110および超音波データ取得部120に連結される。プロセッサ130は、CPU(central processing unit)、マイクロプロセッサまたはGPU(graphic processing unit)を含む。しかし、プロセッサ130は、必ずしもこれに限定されない。
【0028】
図4は、本発明の実施例によって、バランス処理を行う順序を示すフローチャートである。図4を参照すると、プロセッサ130は、超音波データ取得部120から提供される第1の超音波データを用いてBモード映像210を形成する(S402)。Bモード映像は、ディスプレイ部150に表示される。従って、ユーザは、ユーザ入力部110を用いてディスプレイ部150に表示されたBモード映像210に関心領域220を設定することができる。
【0029】
プロセッサ130は、ユーザ入力部110から提供される入力情報(即ち、第1の入力情報)に基づいてBモード映像210に関心領域220を設定する(S404)。従って、超音波データ取得部120は、超音波信号を生体に送信し、生体から反射される超音波エコー信号を受信して関心領域220に対応する第2の超音波データを取得することができる。
【0030】
プロセッサ130は、超音波データ取得部120から提供される第2の超音波データを用いてカラードップラモード映像を形成する(S406)。
【0031】
プロセッサ130は、ユーザ入力部110から提供される入力情報(即ち、第2の入力情報)およびBモード映像210を用いてカラードップラモード映像にバランス処理を行うためのマスク(以下、バランスマスク(balance mask)という)を形成する(S408)。
【0032】
図5は、本発明の実施例によって、バランスマスクを形成する順序を示すフローチャートである。図5を参照すると、プロセッサ130は、Bモード映像210に前処理を行う(S502)。本実施例において、前処理は、ブラーリング(blurring)処理を含む。しかし、前処理は、必ずしもこれに限定されない。一例として、プロセッサ130は、平均フィルタ(average filter)を用いてBモード映像210に前処理を行う。
【0033】
プロセッサ130は、ユーザ入力部110から提供される入力情報(即ち、第2の入力情報)およびBモード映像210に基づいて映像パラメータを設定する(S504)。映像パラメータは、バランスマスクを形成するためのパラメータである。即ち、映像パラメータは、Bモード映像210において血液が流れる領域を除いた領域(例えば、血管壁領域、組織領域等)の連結性を確保するためのパラメータである。
【0034】
一実施例において、プロセッサ130は、Bモード映像210に対して関心領域220内に存在するピクセルの平均輝度値(以下、グローバル平均輝度値(global mean brightness value)という)を算出する。プロセッサ130は、ユーザ入力部110から提供される第2の入力情報(即ち、バランスしきい値)およびグローバル平均輝度値に基づいて変曲点(pivot point)値PPVを算出する。この変曲点値PPVは、次の式を用いて算出される。
【0035】
【数1】

式1において、VGMはグローバル平均輝度値を、BTVはバランスしきい値を、VPPTは変曲点しきい値を示す。変曲点しきい値VPPTは、アプリケーション(application)および対象体の種類に応じて予め設定された値として、0.8〜1.2の値を有する。
【0036】
プロセッサ130は、第2の入力情報(即ち、バランスしきい値)およびグローバル平均輝度値VGMに基づいてコントラストストレッチング曲線(contrast stretching curve)の傾き(偏り)を算出する。
【0037】
一例として、プロセッサ130は、次の式を用いて傾きwを算出する。
【0038】
【数2】

式2において、αは加重値として予め設定された値であり、xは定数を、dは平均輝度値(グローバル平均輝度値またはローカル平均輝度値)とバランスしきい値BTVとの差をそれぞれ示す。
【0039】
即ち、傾きは、グローバル平均輝度値VGMとバランスしきい値BTVとの間の差が大きいほど大きくなり、グローバル平均輝度値VGMとバランスしきい値BTVとの間の差が小さいほど小さくなる。しかし、傾きは、必ずしもこれに限定されない。
【0040】
プロセッサ130は、第2の入力情報(即ち、バランスしきい値)および変曲点値PPVに基づいてコントラストストレッチング曲線の符号を設定する。符号は「+」および「−」を含む。しかし、符号は、必ずしもこれに限定されない。一例として、プロセッサ130は、バランスしきい値BTVと変曲点値PPVとを比較してバランスしきい値BTVが変曲点値PPV以上であれば、曲線符号を「+」に設定し、バランスしきい値BTVが変曲点値PPV未満であれば、曲線符号を「−」に設定する。
【0041】
プロセッサ130は、第2の入力情報、グローバル平均輝度値VGM、変曲点値PPV、傾きwおよび符号に基づいて映像パラメータを設定する。
【0042】
一例として、バランスしきい値BTVが100であり、グローバル平均輝度値VGMが100であり、変曲点しきい値VPPTが1.0の場合、プロセッサ130は、図6に示すように、バランスしきい値BTVに基づいて第1のコントラストストレッチング曲線SCを設定する。プロセッサ130は、バランスしきい値BTV、グローバル平均輝度値VGMおよび変曲点しきい値VPPTを式1に適用して変曲点値PPV「100」を算出する。プロセッサ130は、バランスしきい値BTVとグローバル平均輝度値VGMとの間の差を算出し、その差に基づいて第1のコントラストストレッチング曲線SCの傾きWを算出する。プロセッサ130は、バランスしきい値BTVと変曲点値PPVとを比較して、バランスしきい値BTVが変曲点値PPVと同一であると判断し、第1のコントラストストレッチング曲線SCの符号を「+」に設定する。プロセッサ130は、バランスしきい値BTV、グローバル平均輝度値VGM、変曲点値PPV、傾きwおよび符号(+)に基づいて、図6に示すように、第2のコントラストストレッチング曲線SCを設定する。本実施例における第2のコントラストストレッチング曲線SCは、輝度値が100以上であるピクセルに対応する領域の輝度値を予め設定された値(例えば255)に設定するための曲線である。プロセッサ130は、第2のコントラストストレッチング曲線SCを、バランスマスクを形成するための映像パラメータとして設定する。図6において、図面符号PPは、変曲点値PPVに対応する変曲点を示す。
【0043】
他の例として、バランスしきい値BTVが100であり、グローバル平均輝度値VGMが100であり、変曲点しきい値VPPTが0.85の場合、プロセッサ130は、図7に示すように、バランスしきい値BTVに基づいて第1のコントラストストレッチング曲線SCを設定する。プロセッサ130は、バランスしきい値BTV、グローバル平均輝度値VGMおよび変曲点しきい値VPPTを式1に適用して変曲点値PPV「85」を算出する。プロセッサ130は、バランスしきい値BTVとグローバル平均輝度値VGMとの間の差を算出し、その差に基づいて第1のコントラストストレッチング曲線SCの傾きWを算出する。プロセッサ130は、バランスしきい値BTVと変曲点値PPVとを比較して、バランスしきい値BTVが変曲点値PPV以上であると判断し、第1のコントラストストレッチング曲線SCの符号を「+」に設定する。プロセッサ130は、バランスしきい値BTV、グローバル平均輝度値VGM、変曲点値PPV、傾きwおよび符号(+)に基づいて、図7に示すように、第2のコントラストストレッチング曲線SCを設定する。本実施例における第2のコントラストストレッチング曲線SCは、輝度値が85以上であるピクセルに対応する領域の輝度値を予め設定された値(例えば、255)に設定するための曲線である。プロセッサ130は、第2のコントラストストレッチング曲線SCを、バランスマスクを形成するための映像パラメータとして設定する。図7において、図面符号PPは、変曲点値PPVに対応する変曲点を示す。
【0044】
他の例として、バランスしきい値BTVが100であり、グローバル平均輝度値VGMが50であり、変曲点しきい値VPPTが1.1の場合、プロセッサ130は、図8に示すように、バランスしきい値BTVに基づいて第1のコントラストストレッチング曲線SCを設定する。プロセッサ130は、バランスしきい値BTV、グローバル平均輝度値VGMおよび変曲点しきい値VPPTを式1に適用して変曲点値PPV「82.5」を算出する。プロセッサ130は、バランスしきい値BTVとグローバル平均輝度値VGMとの間の差を算出し、その差に基づいて第1のコントラストストレッチング曲線SCの傾きWを算出する。プロセッサ130は、バランスしきい値BTVと変曲点値PPVを比較し、バランスしきい値BTVが変曲点値PPV以上であると判断して、第1のコントラストストレッチング曲線SCの符号を「+」に設定する。プロセッサ130は、バランスしきい値BTV、グローバル平均輝度値VGM、変曲点値PPV、傾きwおよび符号(+)に基づいて、図8に示すように、第2のコントラストストレッチング曲線SCを設定する。本例における第2のコントラストストレッチング曲線SCは、輝度値が82.5以上であるピクセルに対応する領域の輝度値を予め設定された値(例えば255)に設定するための曲線である。プロセッサ130は、第2のコントラストストレッチング曲線SCを、バランスマスクを形成するための映像パラメータとして設定する。図8において、図面符号PPは、変曲点値PPVに対応する変曲点を示す。
【0045】
他の例として、バランスしきい値BTVが100であり、グローバル平均輝度値VGMが150であり、変曲点しきい値VPPTが1.0の場合、プロセッサ130は、図9に示すように、バランスしきい値BTVに基づいて第1のコントラストストレッチング曲線SCを設定する。プロセッサ130は、バランスしきい値BTV、グローバル平均輝度値VGMおよび変曲点しきい値VPPTを式1に適用して変曲点値PPV「125」を算出する。プロセッサ130は、バランスしきい値BTVとグローバル平均輝度値VGMとの間の差を算出し、その差に基づいて第1のコントラストストレッチング曲線SCの傾きWを算出する。プロセッサ130は、バランスしきい値BTVと変曲点値PPVを比較し、バランスしきい値BTVが変曲点値PPV未満であると判断して、第1のコントラストストレッチング曲線SCの符号を「−」に設定する。プロセッサ130は、バランスしきい値BTV、グローバル平均輝度値VGM、変曲点値PPV、傾きwおよび符号(−)に基づいて、図9に示すように、第2のコントラストストレッチング曲線SCを設定する。本実施例のおける第2のコントラストストレッチング曲線SCは、輝度値が125以上であるピクセルに対応する領域の輝度値を予め設定された値(例えば255)に設定するための曲線である。プロセッサ130は、第2のコントラストストレッチング曲線SCを、バランスマスクを形成するための映像パラメータとして設定する。図9において、図面符号PPは、変曲点値PPVに対応する変曲点を示す。
【0046】
他の実施例において、プロセッサ130は、Bモード映像210に対して関心領域220内に存在するピクセルのグローバル平均輝度値VGMを算出する。プロセッサ130は、関心領域220を予め設定された大きさを有する複数の領域に分割し、各領域内に存在するピクセルの平均輝度値(以下、ローカル平均輝度値(local mean brightness value)という)を算出する。プロセッサ130は、各領域に対してグローバル平均輝度値VGMとローカル平均輝度値との平均輝度値を算出し、その平均輝度値およびユーザ入力部110から提供される第2の入力情報に基づいて、前述したように映像パラメータを設定する。
【0047】
他の実施例において、プロセッサ130は、関心領域220を予め設定された大きさを有する複数の領域に分割し、各領域内に存在するピクセルのローカル平均輝度値を算出する。プロセッサ130は、各領域に対してローカル平均輝度値およびユーザ入力部110から提供される第2の入力情報に基づいて変曲点値PPVを算出する。この変曲点値PPVは、次の式を用いて算出される。
【0048】
【数3】

式3において、VLMはローカル平均輝度値を、BTVはバランスしきい値を、VPPTは変曲点しきい値をそれぞれ示す。
【0049】
プロセッサ130は、各領域に対して第2の入力情報(即ち、バランスしきい値BTV)およびローカル平均輝度値VLMに基づいて、前述したように、コントラストストレッチング曲線の傾きwを算出する。プロセッサ130は、第2の入力情報(即ち、バランスしきい値BTV)および変曲点値PPVに基づいてコントラストストレッチング曲線の符号を設定する。プロセッサ130は、第2の入力情報、ローカル平均輝度値VLM、変曲点値PPV、傾きwおよび符号に基づいて映像パラメータを設定する。
【0050】
再び図5を参照すると、プロセッサ130は、映像パラメータを用いてバランスマスクを形成する(S506)。本実施例において、プロセッサ130は、輝度値が変曲点値PPV以上のピクセルに対応する領域の輝度値を予め設定された値(例えば255)に設定するための映像パラメータに基づいて、Bモード映像210に映像処理を行ってバランスマスクを形成する。
【0051】
プロセッサ130は、バランスマスクに形態(morphological)処理を行い、バランスマスクに対して空き空間を満したり連結性を向上させる(S508)。形態処理は、膨張(dilation)と収縮(erosion)を順次行うことを意味する。プロセッサ130は、バランスマスクに対して一定ピクセルだけ膨張(拡張)させた後、一定ピクセルだけ除去して収縮(浸食)させる。
【0052】
前述した実施例では、形態処理として膨張および収縮を用いると説明したが、他の実施例では、形態処理としてオープニング(opening)およびクロージング(closing)を用いることもできる。
【0053】
再び図4を参照すると、プロセッサ130は、形態処理されたバランスマスクをカラードップラモード映像に適用して、カラードップラモード映像にバランス処理を行う(S410)。
【0054】
プロセッサ130は、バランス処理されたカラードップラ映像とBモード映像210とを合成して合成映像を形成する(S412)。合成映像は、公知となっている多様な方法を用いて合成することができるので、本実施例では詳細に説明しない。
【0055】
再び図1を参照すると、格納部140は、ユーザ入力部110で受信された入力情報(即ち、第1の入力情報および第2の入力情報)を格納する。また、格納部140は、超音波データ取得部120で取得された超音波データ(即ち、第1の超音波データおよび第2の超音波データ)を格納する。また、格納部140は、プロセッサ130で形成されたBモード映像210およびカラードップラモード映像を格納する。
【0056】
ディスプレイ部150は、プロセッサ130で形成されたBモード映像を表示する。また、ディスプレイ部150は、プロセッサ130で形成された合成映像を表示する。また、ディスプレイ部150は、プロセッサ130で形成されたカラードップラモード映像を表示する。
【0057】
以上、本発明のカラードップラモード映像を提供する超音波システムおよび方法を説明したが、当該方法は、コンピュータで読出し可能な記録媒体に記録させることができる。この記録媒体は、コンピュータシステムによって読み出されるデータが保存される全ての種類の記録装置を含む。このコンピュータで読み出し可能な記録媒体の例としては、ROM、RAM、CDROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、光データ格納装置などの他、キャリアウェーブ(例えば、インターネットを通じた伝送)の形態で具現されるものも含む。また、コンピュータで読み出し可能な記録媒体は、ネットワークで連結されたコンピュータシステムに分散され、読み出しをコードにより行うようにすることも可能である。上述した実施例を具現するための機能的なプログラム、コードおよびコードセグメント方法は、本発明が属する技術分野の各プログラマにとっては容易に推定されることである。
【0058】
本発明は、望ましい実施例によって説明および例示をしたが、当業者であれば添付した特許請求の範囲の事項および範疇を逸脱することなく、様々な変形および変更が可能である。
【符号の説明】
【0059】
100 超音波システム
110 ユーザ入力部
120 超音波データ取得部
130 プロセッサ
140 格納部
150 ディスプレイ部
210 Bモード映像
220 関心領域
310 超音波プローブ
320 送信信号形成部
330 ビームフォーマ
340 超音波データ形成部
PP 変曲点
SC 第1のコントラストストレッチング曲線
SC 第2のコントラストストレッチング曲線
BTV バランスしきい値
W 傾き(偏り)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
超音波信号を生体に送信し、前記生体から反射される超音波エコー信号を受信して第1の超音波データおよび第2の超音波データを取得する超音波データ取得部と、
関心領域およびバランスしきい値に対応する入力情報を受信するユーザ入力部と、
前記超音波データ取得部および前記ユーザ入力部に連結され、前記第1の超音波データおよび前記第2の超音波データを用いてBモード映像および前記関心領域に対応するドップラモード映像をそれぞれ形成し、前記Bモード映像および前記入力情報に基づいて前記カラードップラモード映像にバランス処理を行うためのバランスマスクを形成し、前記バランスマスクを用いて前記カラードップラモード映像に前記バランス処理を行うプロセッサと
を備えることを特徴とする超音波システム。
【請求項2】
前記入力情報は、
前記Bモード映像に前記関心領域を設定するための第1の入力情報と、
前記バランスしきい値を設定するための第2の入力情報と
を含むことを特徴とする請求項1に記載の超音波システム。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記第1の超音波データを用いて前記Bモード映像を形成し、
前記第1の入力情報に基づいて前記Bモード映像に前記関心領域を設定し、
前記第2の超音波データを用いて前記カラードップラモード映像を形成し、
前記第2の入力情報および前記Bモード映像を用いて前記バランスマスクを形成するための映像パラメータを設定し、
前記映像パラメータを用いて前記バランスマスクを形成することを特徴とする請求項2に記載の超音波システム。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記Bモード映像の前記関心領域に対応するピクセルの平均輝度値を算出し、
前記平均輝度値および前記バランスしきい値を用いて、前記Bモード映像の輝度レベルを調節するためのコントラストストレッチング曲線の変曲点値および前記コントラストストレッチングの傾きを算出し、
前記バランスしきい値および前記変曲点値を用いて前記コントラストストレッチング曲線の符号を設定し、
前記平均輝度値、前記バランスしきい値、前記変曲点値、前記傾きおよび前記符号を用いて前記映像パラメータを設定することを特徴とする請求項3に記載の超音波システム。
【請求項5】
前記プロセッサは、
PPV=(VGM+BTV)/2×VPPT (式1)
前記式1を用いて前記変曲点値を算出し、前記PPVは前記変曲点値を、前記VGMは前記平均輝度値を、前記BTVは前記バランスしきい値を、前記VPPTは変曲点しきい値をそれぞれ示すことを特徴とする請求項4に記載の超音波システム。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記Bモード映像の前記関心領域に対応するピクセルの第1の平均輝度値を算出し、
前記関心領域を予め設定された大きさを有する複数の領域に分割し、
前記各領域に対応するピクセルの第2の平均輝度値を算出し、
前記第1の平均輝度値と前記第2の平均輝度値との平均輝度値を算出し、
前記平均輝度値および前記バランスしきい値を用いて、前記Bモード映像の輝度レベルを調節するためのコントラストストレッチング曲線の変曲点値および前記コントラストストレッチングの傾きを算出し、
前記バランスしきい値および前記変曲点値を用いて前記コントラストストレッチング曲線の符号を設定し、
前記平均輝度値、前記バランスしきい値、前記変曲点値、前記傾きおよび前記符号を用いて前記映像パラメータを設定することを特徴とする請求項3に記載の超音波システム。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記関心領域を予め設定された大きさを有する複数の領域に分割し、
前記各領域に対応するピクセルの平均輝度値を算出し、
前記平均輝度値および前記バランスしきい値を用いて、前記Bモード映像の輝度レベルを調節するためのコントラストストレッチング曲線の変曲点値および前記コントラストストレッチングの傾きを算出し、
前記バランスしきい値および前記変曲点値を用いて前記コントラストストレッチング曲線の符号を設定し、
前記平均輝度値、前記バランスしきい値、前記変曲点値、前記傾きおよび前記符号を用いて前記映像パラメータを設定することを特徴とする請求項3に記載の超音波システム。
【請求項8】
前記プロセッサは、
PPV=(VLM+BTV)/2×VPPT (式2)
前記式2を用いて前記変曲点値を算出し、前記PPVは前記変曲点値を、前記VLMは前記平均輝度値を、前記BTVは前記バランスしきい値を、前記VPPTは変曲点しきい値をそれぞれ示すことを特徴とする請求項7に記載の超音波システム。
【請求項9】
前記プロセッサは、前記Bモード映像に前処理をさらに行うことを特徴とする請求項3ないし8のいずれかに記載の超音波システム。
【請求項10】
前記プロセッサは、前記バランスマスクに形態処理をさらに行うことを特徴とする請求項3ないし9のいずれかに記載の超音波システム。
【請求項11】
a)生体に超音波信号を送信し、前記生体から反射される超音波エコー信号を受信して第1の超音波データおよび第2の超音波データを取得し、前記第1の超音波データを用いてBモード映像を形成する段階と、
b)ユーザから関心領域およびバランスしきい値に対応する入力情報を受信する段階と、
c)前記生体に対する前記第2の超音波データを用いて前記関心領域に対応するカラードップラモード映像を形成する段階と、
d)前記Bモード映像および前記入力情報に基づいて前記カラードップラモード映像にバランス処理を行うためのバランスマスクを形成する段階と、
e)前記バランスマスクを用いて前記カラードップラモード映像に前記バランス処理を行う段階と
を備えることを特徴とするカラードップラモード映像提供方法。
【請求項12】
前記入力情報は、
前記Bモード映像に前記関心領域を設定するための第1の入力情報と、
前記バランスしきい値を設定するための第2の入力情報と
を含むことを特徴とする請求項11に記載のカラードップラモード映像提供方法。
【請求項13】
前記段階d)は、
d1)前記第2の入力情報および前記Bモード映像を用いて前記バランスマスクを形成するための映像パラメータを設定する段階と、
d2)前記映像パラメータを用いて前記バランスマスクを形成する段階と
を備えることを特徴とする請求項12に記載のカラードップラモード映像提供方法。
【請求項14】
前記段階d1)は、
前記Bモード映像の前記関心領域に対応するピクセルの平均輝度値を算出する段階と、
前記平均輝度値および前記バランスしきい値を用いて、前記Bモード映像の輝度レベルを調節するためのコントラストストレッチング曲線の変曲点値および前記コントラストストレッチングの傾きを算出する段階と、
前記バランスしきい値および前記変曲点値を用いて前記コントラストストレッチング曲線の符号を設定する段階と、
前記平均輝度値、前記バランスしきい値、前記変曲点値、前記傾きおよび前記符号を用いて前記映像パラメータを設定する段階と
を備えることを特徴とする請求項13に記載のカラードップラモード映像提供方法。
【請求項15】
前記変曲点値は、
PPV=(VGB+BTV)/2×VPPT (式1)
前記式1を用いて算出され、前記PPVは前記変曲点値を、前記VGMは前記平均輝度値を、前記BTVは前記バランスしきい値を、前記VPPTは変曲点しきい値をそれぞれ示すことを特徴とする請求項14に記載のカラードップラモード映像提供方法。
【請求項16】
前記段階d1)は、
前記Bモード映像の前記関心領域に対応するピクセルの第1の平均輝度値を算出する段階と、
前記関心領域を予め設定された大きさを有する複数の領域に分割する段階と、
前記各領域に対応するピクセルの第2の平均輝度値を算出する段階と、
前記第1の平均輝度値と前記第2の平均輝度値との平均輝度値を算出する段階と、
前記平均輝度値および前記バランスしきい値を用いて、前記Bモード映像の輝度レベルを調節するためのコントラストストレッチング曲線の変曲点値および前記コントラストストレッチングの傾きを算出する段階と、
前記バランスしきい値および前記変曲点値を用いて前記コントラストストレッチング曲線の符号を設定する段階と、
前記平均輝度値、前記バランスしきい値、前記変曲点値、前記傾きおよび前記符号を用いて前記映像パラメータを設定する段階と
を備えることを特徴とする請求項13に記載のカラードップラモード映像提供方法。
【請求項17】
前記段階d1)は、
前記関心領域を予め設定された大きさを有する複数の領域に分割する段階と、
前記各領域に対応するピクセルの平均輝度値を算出する段階と、
前記平均輝度値および前記バランスしきい値を用いて、前記Bモード映像の輝度レベルを調節するためのコントラストストレッチング曲線の変曲点値および前記コントラストストレッチングの傾きを算出する段階と、
前記バランスしきい値および前記変曲点値を用いて前記コントラストストレッチング曲線の符号を設定する段階と、
前記平均輝度値、前記バランスしきい値、前記変曲点値、前記傾きおよび前記符号を用いて前記映像パラメータを設定する段階と
を備えることを特徴とする請求項13に記載のカラードップラモード映像提供方法。
【請求項18】
前記変曲点値は、
PPV=(VLM+BTV)/2×VPPT (式2)
前記式2を用いて算出され、前記PPVは前記変曲点値を、前記VLMは前記平均輝度値を、前記BTVは前記バランスしきい値を、前記VPPTは変曲点しきい値をそれぞれ示すことを特徴とする請求項17に記載のカラードップラモード映像提供方法。
【請求項19】
前記段階d)は、
前記Bモード映像に前処理を行う段階
をさらに備えることを特徴とする請求項13ないし18のいずれかに記載のカラードップラモード映像提供方法。
【請求項20】
前記段階d)は、
前記バランスマスクに形態処理を行う段階
をさらに備えることを特徴とする請求項13ないし19のいずれかに記載のカラードップラモード映像提供方法。
【請求項21】
カラードップラモード映像を提供する方法を行うためのプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能記録媒体であって、前記方法は、
a)生体に超音波信号を送信し、前記生体から反射される超音波エコー信号を受信して第1の超音波データおよび第2の超音波信号を受信して、前記第1の超音波データを用いてBモード映像を形成する段階と、
b)ユーザから関心領域およびバランスしきい値に対応する入力情報を受信する段階と、
c)前記生体に対する前記第2の超音波データを用いて前記関心領域に対応するカラードップラモード映像を形成する段階と、
d)前記Bモード映像および前記入力情報に基づいて前記カラードップラモード映像にバランス処理を行うためのバランスマスクを形成する段階と、
e)前記バランスマスクを用いて前記カラードップラモード映像に前記バランス処理を行う段階と
を備えることを特徴とするコンピュータ読み出し可能記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−50818(P2012−50818A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−175894(P2011−175894)
【出願日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【出願人】(597096909)三星メディソン株式会社 (269)
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG MEDISON CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】114 Yangdukwon−ri,Nam−myun,Hongchun−gun,Kangwon−do 250−870,Republic of Korea
【Fターム(参考)】