説明

カラーフィルタ、液晶表示素子およびカラーフィルタの製造方法

【課題】低温硬化による高信頼のカラーフィルタを提供し、これを用いて液晶表示素子を提供する。
【解決手段】カラーフィルタ20を、ジケトピロロピロール系顔料、ハロゲン化亜鉛フタロシアニン系顔料、トリアリールメタン系染料およびアゾ系染料の何れかを含む着色パターン6と、アルカリ可溶性樹脂並びに下式(1)または下式(2)の化合物を含む感放射線性樹脂組成物から形成される保護膜8と、光照射による分解により液晶配向制御能を示す低極性構造の配向膜12とから構成する。カラーフィルタ20を用いて液晶表示素子1を製造する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジケトピロロピロール系顔料、ハロゲン化亜鉛フタロシアニン系顔料、トリアリールメタン系染料およびアゾ系染料からなる群より選ばれる少なくとも1種の着色剤を含有する着色パターンと、
一般式[a]で表される構成単位を含有するポリイミドに偏光した紫外線を照射して形成された配向膜と
を有することを特徴とするカラーフィルタ。
【化1】

(一般式[a]中、Pは脂環式構造を有する4価の有機基を表し、Pは2価の有機基を表す。)
【請求項2】
前記構成単位を表す一般式[a]のPが4員環構造、5員環構造または6員環構造を有する4価の有機基あることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ。
【請求項3】
前記構成単位を表す一般式[a]のPが下記の構造からなる群から選ばれる少なくとも1種の構造であることを特徴とする請求項1または2に記載のカラーフィルタ。
【化2】

(式中、P、P、PおよびPは、それぞれ独立に、水素または炭素数1〜4の有機基を表す。)
【請求項4】
前記着色パターンは、
[I]アルカリ可溶性樹脂、
[II]エチレン性不飽和結合を有する重合性化合物、
[III]感放射線性重合開始剤、および
[IV]前記着色剤
を含有する着色組成物から形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のカラーフィルタ。
【請求項5】
前記着色組成物はさらに、[V]下記式(1)で表される化合物、下記式(2)で表される化合物、3級アミン化合物、アミン塩、ホスホニウム塩、アミジン塩、アミド化合物、チオール化合物、ブロックイソシアネート化合物およびイミダゾール環含有化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含有することを特徴とする請求項4に記載のカラーフィルタ。
【化3】

【化4】

(式(1)中、R〜Rは、それぞれ独立して水素原子、電子吸引性基またはアミノ基である。但し、R〜Rのうち少なくとも1つは電子吸引性基であり、かつR〜Rのうち少なくとも1つはアミノ基である。また、上記アミノ基は、水素原子の全部または一部が炭素数1〜6のアルキル基で置換されていてもよい。
式(2)中、R〜R16は、それぞれ独立して水素原子、電子吸引性基またはアミノ基である。但し、R〜R16のうち少なくとも1つはアミノ基である。また、上記アミノ基は、水素原子の全部または一部が炭素数1〜6の炭化水素基で置換されていてもよい。Aは、単結合、カルボニル基、カルボニルオキシ基、カルボニルメチレン基、スルフィニル基、スルホニル基、メチレン基または炭素数2〜6のアルキレン基である。但し、上記メチレン基およびアルキレン基は、水素原子の全部または一部がシアノ基、ハロゲン原子またはフルオロアルキル基で置換されていてもよい。)
【請求項6】
前記着色組成物に含有される[I]アルカリ可溶性樹脂は、(I−1)不飽和カルボン酸および不飽和カルボン酸無水物からなる群より選択される少なくとも1種から形成される構成単位と、(I−2)エポキシ基含有不飽和化合物から形成される構成単位とを含む共重合体であることを特徴とする請求項4または5に記載のカラーフィルタ。
【請求項7】
前記着色パターンは、200℃以下の硬化温度で形成されたものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のカラーフィルタ。
【請求項8】
前記着色パターンの上に、
[A]エポキシ基を有する化合物、
[B]エチレン性不飽和結合を有する重合性化合物、
[C]感放射線性重合開始剤、並びに
[D]上記式(1)で表される化合物および上記式(2)で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物
を含有する感放射線性樹脂組成物から形成される保護膜を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のカラーフィルタ。
【請求項9】
前記感放射線性樹脂組成物に含有される[A]エポキシ基を有する化合物は、重合体であることを特徴とする請求項8に記載のカラーフィルタ。
【請求項10】
前記感放射線性樹脂組成物に含有される[A]エポキシ基を有する化合物は、カルボキシル基をさらに有することを特徴とする請求項8または9に記載のカラーフィルタ。
【請求項11】
前記保護膜は、200℃以下の硬化温度で形成されたものであることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載のカラーフィルタ。
【請求項12】
前記着色パターンは、前記保護膜の硬化温度より低い硬化温度で形成されたものであることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載のカラーフィルタ。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか1項に記載のカラーフィルタを有することを特徴とする液晶表示素子。
【請求項14】
[1]ジケトピロロピロール系顔料、ハロゲン化亜鉛フタロシアニン系顔料、トリアリールメタン系染料およびアゾ系染料からなる群より選ばれる少なくとも1種の着色剤を含有する着色組成物の塗膜を基板上に形成する工程、
[2]前記着色組成物の塗膜に着色パターンを形成する工程、
[3]前記着色パターンが形成された塗膜を200℃以下で硬化する工程、
[4]一般式[a]で表される構成単位を含有するポリイミドの膜を、工程[3]の前記硬化した塗膜を有する基板の上に形成する工程、並びに
[5]前記ポリイミドの膜に偏光した紫外線を照射して配向膜を形成する工程
を有することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
【化5】

(一般式[a]中、Pは脂環式構造を有する4価の有機基を表し、Pは2価の有機基を表す。)
【請求項15】
前記構成単位を表す一般式[a]のPが4員環構造、5員環構造または6員環構造を有する4価の有機基あることを特徴とする請求項14に記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項16】
前記構成単位を表す一般式[a]のPが下記の構造からなる群から選ばれる少なくとも1つの構造であることを特徴とする請求項14または15に記載のカラーフィルタの製造方法。
【化6】

(式中、P、P、PおよびPは、それぞれ独立に、水素または炭素数1〜4の有機基を表す。)
【請求項17】
前記着色組成物は、さらに[I]アルカリ可溶性樹脂、[II]エチレン性不飽和結合を有する重合性化合物および[III]感放射線性重合開始剤を含有することを特徴とする請求項14〜16のいずれか1項に記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項18】
前記着色組成物は、下記式(1)で表される化合物、下記式(2)で表される化合物、3級アミン化合物、アミン塩、ホスホニウム塩、アミジン塩、アミド化合物、チオール化合物、ブロックイソシアネート化合物およびイミダゾール環含有化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含有することを特徴とする請求項17に記載のカラーフィルタの製造方法。
【化7】

【化8】

(式(1)中、R〜Rは、それぞれ独立して水素原子、電子吸引性基またはアミノ基である。但し、R〜Rのうち少なくとも1つは電子吸引性基であり、かつR〜Rのうち少なくとも1つはアミノ基である。また、上記アミノ基は、水素原子の全部または一部が炭素数1〜6のアルキル基で置換されていてもよい。
式(2)中、R〜R16は、それぞれ独立して水素原子、電子吸引性基またはアミノ基である。但し、R〜R16のうち少なくとも1つはアミノ基である。また、上記アミノ基は、水素原子の全部または一部が炭素数1〜6の炭化水素基で置換されていてもよい。Aは、単結合、カルボニル基、カルボニルオキシ基、カルボニルメチレン基、スルフィニル基、スルホニル基、メチレン基または炭素数2〜6のアルキレン基である。但し、上記メチレン基およびアルキレン基は、水素原子の全部または一部がシアノ基、ハロゲン原子またはフルオロアルキル基で置換されていてもよい。)
【請求項19】
工程[3]と工程[4]との間に、
[x][A]エポキシ基を有する化合物、
[B]エチレン性不飽和結合を有する重合性化合物、
[C]感放射線性重合開始剤、および
[D]上記式(1)で表される化合物および上記式(2)で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含有する感放射線性樹脂組成物の塗膜を基板上に形成する工程、
[xi]前記感放射線性樹脂組成物の塗膜の少なくとも一部に放射線を照射する工程、
[xii]工程[xi]で放射線が照射された前記塗膜を現像する工程、並びに
[xiii]工程[xii]で現像された前記塗膜を200℃以下で硬化する工程
を有することを特徴とする請求項14〜18のいずれか1項に記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項20】
工程[3]の硬化温度が、工程[xiii]の硬化温度より低い温度であることを特徴とする請求項19に記載のカラーフィルタの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−24928(P2013−24928A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−156857(P2011−156857)
【出願日】平成23年7月15日(2011.7.15)
【出願人】(000004178)JSR株式会社 (3,320)
【Fターム(参考)】