説明

カートンおよび破断可能な接合部を備えたカートンブランク

上面開放容器(10)と、別体の上面閉塞材(20)とを具備してなるタイプのカートン。上面閉塞材(20)は、それぞれが容器内で保持されたボトルのネックを受ける複数の開口部(56)を有している。各開口部(56)は、ボトルの取り出しを容易にするために、少なくとも一つの他の開口部(56)に至る破断可能な接合部(37)を有し、ボトルの取り出しによって、この破断可能な接合部が破断するようになっている。破断可能な接合部(37)は、ボトルの取り出し時に、カートンが構造的に損傷していない状態が実質的に保たれるように配されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえばボトルのような、複数の同種の物品を収容するためのカートン、ならびにカートン内でボトルを保持するための手段、そして特に物品を取り出すための手段に関する。
【背景技術】
【0002】
多数の物品を包装するためのカートンは、消費者が、ソフトドリンクまたはその他の飲料のような別個の物品を所望の数量だけ購入し、そして運搬することを可能にするために有用である。そうしたカートンは、とりわけ物品がボトルである場合には、複数の物品を支持するのに十分なだけ強いものである必要がある。また、そうしたカートンは、取り扱いが容易であって、しかも持ち運び可能であることが望ましい。
【0003】
しばしば、カートン内に収容された物品をディスプレイすることが、そしてまた、カートンが広告図柄を印刷できる広い領域を持つことが望まれる。また、しばしば、物品を容易に手に取ることが可能であることが望まれ、そしてさらには、とりわけ物品が壊れやすいもの、たとえばガラス製のボトルである場合には、カートン内の適所で物品を固定することが好ましい。だが、たとえば購入前に、過度に容易に物品を手に取ることができるのは望ましくない。
【0004】
また、物品の内容物を消費してしまった後、空になった物品をリサイクル所へ返却するのに使用できるカートンを提供することが好ましい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、物品を取り出すためのアクセス手段と協働で、物品をあるいは物品の一部をディスプレイするための手段を提供することであって、ここでアクセス手段は、カートンを、リサイクル所への返却のために物品を再配置するのに十分なほど完全な状態のままにしておけるようなものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様によれば、上面開放容器と、別体の上面閉塞材とを具備してなるタイプのカートンにおいて、上面閉塞材は、それぞれが容器内に保持された物品の一部を受ける複数の開口部を具備してなり、各開口部は、物品の取り出しを容易にする、少なくとも一つの別の開口部に至る破断可能な接合部を有し、これによって使用時には、物品の取り出しによって破断可能な接合部が破断するようになっており、物品を取り出したとき、カートンが構造的に損傷していない状態が実質的に維持されるよう構成される。
【0007】
好ましくは複数の開口部は列をなして配され、ある列内の各開口部は、同一およびまたは異なる列の少なくとも一つの他の開口部に至る破断可能な接合部を有する。好ましくは、ある列の端部における各開口部は、さらなる破断可能な接合部によって上面閉塞材の縁部とつながっていてもよい。
【0008】
さらに言えば、二つの開口部同士の間の破断可能な接合部は、他の二つの開口部同士の間の破断可能な接合部と交差していてもよい。
【0009】
好ましくは、上記構成は、物品の取り出し時に構成材が上面閉塞材から除去されないようなものである。複数の開口部を三つの列に配置してもよく、中央の列はその他の列からオフセットされ、しかも中央列の開口部は、他の二つの列のそれぞれの少なくとも二つの他の開口部に至る破断可能な接合部を有する。
【0010】
本発明の第2の態様によれば、上面開放容器と、別体の上面閉塞材とを具備してなるタイプのカートンにおいて、上面閉塞材は、それぞれが容器内に保持された物品の一部を受ける複数の開口部を有し、各開口部は物品の取り出しを容易にするよう少なくとも一つの他の開口部に至る破断可能な接合部を有し、これによって使用時には物品の取り出しによって破断可能な接合部が破断されるようになっており、物品を取り出したときカートンが構造的に損傷していない状態が実質的に維持されるよう構成され、本カートンはさらに少なくとも一つの補強されたハンドル構造体を具備してなり、当該あるいは各補強されたハンドル構造体は多層構造のものであって、少なくとも一つの層が上面開放容器によって提供され、かつ少なくとも一つのさらなる層が上面閉塞材によって提供されるよう構成される。
【0011】
好ましくは、上面開放容器は側壁を具備してなり、上面開放容器によってもたらされる層は、この側壁の一つから得られたものである。補強されたハンドル構造体の一つの層は、上面閉塞材に折り曲げ可能に連結されたハンドルパネルによって提供されてもよい。
【0012】
さらに、上面閉塞材に折り曲げ可能に連結されたハンドルパネルは、上記側壁の一つから得られた層の内面にぴったりと面接触した状態で固定されてもよい。
【0013】
これに代えてまたはさらに、補強されたハンドル構造体のさらなる層が上面閉塞材によって提供され、かつハンドルパネルに対して折り曲げ可能に連結されてもよい。
【0014】
本発明の第3の態様によれば、上面開放容器と、別体の上面閉塞材とを具備してなるタイプのカートンであって、上面開放容器の壁の少なくとも一つは、この上面開放容器内へと下方に延在するよう折り曲げられた上端フラップを有し、上面閉塞材は、この上端フラップと係合する係合タブを具備してなり、この係合タブは一つの壁と上端フラップとの間に面接触状態で配置されるようになっており、上面閉塞材は上面開放容器の上端より下方の沈んだ位置でロックされるよう構成される。
【0015】
本発明のその上さらなる態様によれば、上面開放容器と、別体の上面閉塞材とを具備してなるタイプのカートンを形成するための二部分ブランクであって、ブランクの第1の部分は上面開放容器を形成するよう組み立てられると共に、ブランクの第2の部分はそれぞれが容器内に保持された物品の一部を受ける複数の開口部を有する上面閉塞材を形成するよう組み立てられ、各開口部は、使用時に、物品の取り出しによって破断可能な接合部が破断するよう、物品の取り出しを容易にするために、少なくとも一つの他の開口部に至る破断可能な接合部を有し、物品を取り出したとき、組み上がったカートンが構造的に損傷していない状態が実質的に維持されるよう構成される。
【0016】
本発明のなおさらなる態様によれば、上面開放容器と、別体の上面閉塞材とを具備してなるタイプのカートンを形成するための二部分ブランクであって、第1のブランクは上面開放容器を形成するよう組み立てられると共に、第2のブランクは上面閉塞材を形成するよう組み立てられ、上面閉塞材はそれぞれが容器内に保持された物品の一部を受ける複数の開口部を有し、各開口部は、物品の取り出しを容易にする、少なくとも一つの別の開口部に至る破断可能な接合部を有し、物品の取り出しによって破断可能な接合部が破断するようになっており、物品を取り出したとき、カートンが構造的に損傷していない状態が実質的に維持されるよう構成され、組み上げられたカートンはさらに少なくとも一つの補強されたハンドル構造体を具備してなり、補強されたハンドル構造体は多層構造のものであって、少なくとも一つの層が上面開放容器によって提供され、かつ少なくとも一つのさらなる層が上面閉塞材によって提供されるよう構成される。
【0017】
好ましくは第1のブランクは側壁を具備してなり、ここで、補強されたハンドル構造体の少なくとも一つの層は、この側壁の一方から得られる。第2のブランクは、上面閉塞材によって提供される層を、組み上がったカートンにおいて形成するための少なくとも一つのハンドルパネルを備えていてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の代表的実施形態について、図面を参照して単なる実例として説明する。
【0019】
図1Aおよび図1Bには、カートン30を形成するための二部分(two-part)ブランクの第1の部分および第2の部分をそれぞれ示すが、このブランクは板紙またはこれに類似の折り曲げ可能なシート材からなる。その代わりに、本発明の範囲から逸脱することなく、一体のブランクを採用できることは明白である。本発明の第1実施形態では、図1Aおよび図1Bの二つのブランク10および20から、それぞれ筒状枠箱およびカバーが形成される。カバーが筒状枠箱内に嵌め込まれて、第1実施形態に係るカートン30(図1Cに示す)が形成される。
【0020】
説明する実施形態に関して、本発明に対する些細な変更をなし得ることを、たとえば本発明の範囲から逸脱することなく従来公知のタイプの緩衝底を採用できることを理解されたい。本発明は、たとえばボトルのような、同じような物品を収容するよう設計されるが、発明の範囲から逸脱することなく、それ以外の物品を収容するのに利用できることは明白である。
【0021】
図1Aに目を向けると、ブランク10は、折り曲げ線42,44,46および48のそれぞれに沿って、あるものが次のものに対して一列に折り曲げ可能に連結された、第1の側壁12と、正面パネル14と、第2の側壁16と、背面パネル18とを具備している。ハンドル開口部54が正面パネルおよび背面パネル14,18から打ち抜き形成されている。指用把持タブ58がハンドル開口部54の上縁部から内部に突出している。この指用把持タブによって、完成した(組み立てられた)カートンを、ハンドル開口部54を用いて簡単に把持し、持ち上げることが可能となる。
【0022】
上記ブランクはさらに、折り曲げ線62に沿って第1および第2の側壁12,16のそれぞれに対して、ならびに折り曲げ線64に沿って正面および背面パネル14,18のそれぞれに対して、折り曲げ可能に連結された底側端部フラップ72および74を具備してなる。底側端部フラップ72,74は、上記ブランクがカートンへと組み立てられた際に底側端部閉塞手段を提供する。本発明の範囲から逸脱することなく、これ以外の底側端部閉塞手段を採用することも可能であることは明白であろう。
【0023】
上面端部フラップ76も設けられており、それは、端部フラップ72の反対側に、第1および第2の側壁12,16に対して折り曲げ可能に連結されている。上面端部フラップ76は、上記ブランクがカートン30へと組み立てられた際に、第1および第2の側壁12,16を補強する役割を果たすことができる。ブランク10はまた接着フラップ88を具備してなるが、これは折り曲げ線48に沿って背面パネル18に対して折り曲げ可能に連結されている。
【0024】
ブランク10からの筒状枠箱の組み立てについて言うと、一連の折り曲げおよび接着作業を順次行うことが必要であるが、この作業は好ましくは、枠箱および/またはブランク10を、組み立てを成し遂げるために回転させたりあるいはひっくり返したりする必要がないように直線型装置を用いて実施できる。折り曲げ手順は以下で説明するそれに限定されるものではなく、特定の製造要件に従って変更可能である。
【0025】
第1の段階では接着フラップ88の外側縁部に接着剤を塗布し、続いてはそれを折り曲げ線48を中心として180°折り曲げることになるが、この結果、接着フラップ88は背面パネル18の内面とぴったりと面接触した状態となる。続いては正面パネル14を折り曲げ線44を中心として折り曲げ、これによって正面パネル14が第2の側面パネル16の内表面上にぴったりと接した状態で載るようにする。こうして第1の側面パネル12は、背面パネル18および接着フラップ88の接着剤が塗布された外側縁部とぴったりと面接触した状態となり、この結果、第1の側面パネル12は接着フラップ88に対して接着され、こうして第1の側面パネル12と背面パネル18とが接合状態となる。ブランク10は、その後、筒状構造体へと立て起こすことができ、そして類似の一連の折り曲げおよび接着手法を用いて、底側端部フラップ72,74を、底側端部閉塞手段が形成されるよう固定することができる。
【0026】
本発明のこの実施形態においては、上面端部フラップ76に接着剤を塗布し、それを折り曲げ線66を中心として180°(枠箱の内部に向けて)折り曲げ、これによって第1および第2の側面パネル12,16の上縁部を補強する。本発明の他の実施形態においては、上面端部フラップ76は第2のブランク20のパネルに対して折り曲げ可能に連結することができる。
【0027】
第2のブランク20を図1Bに示すが、これを用いて、図1Aのブランク10から形成される筒状枠箱用のカバーを形成することができる。ブランク20は主パネル22を具備するが、これは内側ハンドルパネル24に対して折り曲げ線32に沿って、その両側で折り曲げ可能に連結されている。ハンドル開口部54が内側ハンドルパネル24から打ち抜き形成されており、しかも指用把持タブ58がハンドル開口部54の上縁部から内側に突出している。内側ハンドルパネル24は、外側ハンドルパネル26に対して折り曲げ線34に沿って折り曲げ可能に連結されているが、外側ハンドルパネル26は、その縁部に一体的に形成された指用把持タブ58を有する。外側ハンドルパネル26には窪みが設けられると共に、それは、内側ハンドルパネル24の両方から打ち抜き形成されたハンドル開口部54ならびに正面および背面パネル14,18から打ち抜き形成されたハンドル開口部54の形状と相補的となるよう形成されている。カバー端部フラップ28が折り曲げ線38に沿って主パネル22に対して折り曲げ可能に連結されており、これは、組み付けられた際に、カートン30に対して美的魅力と共に構造的な剛性を付与できる。
【0028】
主パネル22はさらに、類似形状の物品を受けるための開口部56を具備してなり、しかも各開口部は破断可能な接合部すなわち切れ目(ミシン目)37によって、少なくとも一つの他の開口部とつながっている。この第1の実施形態では開口部56は2列に配置されており、しかも各開口部56は、破断可能な接合部すなわち切れ目37によって、同じ列において少なくとも一つの他の開口部56とつながっている。本発明の他の実施形態では、開口部56あるいは破断可能な接合部すなわち切れ目37の様態は、本発明の第1実施形態として説明したものと異なっていてもよい。本発明の範囲から逸脱することなく、さまざまな態様を採用できることは明白であろう。
【0029】
上記筒状枠箱に六つのボトルを3×2の配列状態で装填したならば、ブランク20を折り曲げてカバーを形成する。内側ハンドルパネル24およびカバーフラップ28は、折り曲げ線32および38を中心として90°だけ主パネル22の面から上方に折り曲げる。このようにして、上記筒状枠箱内にぴったりと嵌まることができる相補的挿入物を得る。その後、内側ハンドルパネル24、カバー端部フラップ28および外側ハンドルパネル26の外面に接着剤を塗布する。続いては折り曲げたブランク20を、主パネル22の開口部56がボトルのネックと揃うように装填済のカートン内に嵌め込む。続いては、図1Cに示すように、内側ハンドルパネル24およびカバーフラップ28を、接着剤を用いて、正面および背面パネル14,18の内面に対して、ならびに第1および第2の側壁12,16の内面に対して固定することになる。続いては、外側ハンドルパネル26を折り曲げ線34を中心として折り曲げ、そして筒状枠箱の正面および背面パネル14,18の外面に対して接着する。このようにして筒状カートンの、特にハンドル構造部(これは本発明のこの実施形態では3層ハンドル構造部を形成するよう補強されている)の構造的完全性(構造的に損傷していない状態)が改善される。
【0030】
ブランク10および20から形成されたカートンを図1Cに示す。ブランク20から形成されたカバーが筒状枠箱内に固定されると、ボトルがカートン内で固定されることが分かるであろう。ボトルは破断可能な接合部すなわち切れ目37を分離させることによって手に取ることができるが、これはカートン30内に収容されたボトルを引っ張ることで簡単に実現可能である。このようにして個々のボトルを別個に手に取ることができ、しかもカートン30の構造的完全性は維持されたままである。取り出されていないボトルは上記カバーの開口部56によって適所で保持される。それゆえ本カートンは融通の利く携行容器を提供し、その構造的完全性はボトルを取り出すときにも損なわれない。これによって本カートンは、空になったボトルの都合のよい返却のために再利用可能となる。本発明のこの実施形態では、全てのボトルを取り出したとき、ブランク20から形成されたカバーの構成材がカートン30から実際に除去されない。
【0031】
本発明の範囲内で、さまざまな変更を施し得ることが明白であろう。たとえば、上記パネルおよび開口部のサイズや形状を、異なるサイズまたは形状の物品を収容するために調整可能である。図2A〜図9Dには、本発明のさらなる実施形態およびなし得る変更(これは本発明の範囲内のものである)のいくつかを示すが、以下、これら実施形態について実例としてのみ説明する。以下の図では、類似の参照数字は同じ特徴部を指し示すのに用いており、本発明の第2実施形態の参照数字は、それがこの第2実施形態の特徴部を表すことを明示するために、「200」が付加されている。その他の実施形態も、本明細書で先に説明した第1実施形態と共通の特徴部を有するので、以降の実施形態の差異についてのみ重点的に説明する。
【0032】
図2A、図2Bおよび図2Cに示すのは本発明の第2実施形態であり、このものでは第1実施形態と同様、ブランク210から形成された筒状枠箱には、ブランク220から形成されたカバーが嵌め込まれている。本発明の第2実施形態では、第1実施形態の構成に代えて、ハンドル開口部254が第1および第2の側壁12,16から打ち抜き形成され、しかも上面端部フラップ76が正面および背面パネル14,18に対して折り曲げ可能に連結されている。
【0033】
この第2実施形態は、第1実施形態とは、カバーが、カートン内で3×4の配列状態で12個のボトルの規則正しい列を固定するための12個の開口部256を有する点で相違する。ボトルの取り出しは、破断可能な接合部すなわち切れ目237を破断することによってなされるが、この切れ目237はやはり、ある列の各開口部256と、同じ列の少なくとも一つの別の開口部256とをつないでいる。さらなる破断可能な接合部すなわち切れ目237が、開口部256のいくつかのものと主パネル222の縁部とから設けられている。このようにして、カートン230の正面および背面パネル14,18に隣接するボトルを手に取るのが一層容易になる。カートン230が構造的に損傷していない状態は、ボトルを手に取った後でも維持され、しかもブランク220から形成されたカバーは実質的に無傷なままである。カートン230はボトルのリサイクルに使用できる。
【0034】
本発明の第3実施形態を図3A、図3B、図3Cおよび図3Dに示す。ブランク310および320から形成されたカートン330は、先の実施形態のごとく矩形状のものではない。ブランク310は、折り曲げ線342a/342b,344a/344b,346a/346bおよび348a,348bに沿って、第1および第2の側壁321,316のそれぞれに対して、ならびに正面および背面パネル314,318のそれぞれに対して、折り曲げ可能に連結された付加的なコーナーパネル390を具備してなる。ブランク310から形成された筒状カートンは、当該カートン330内に収容されたボトルを、より安全に保護するために八角形となっている。付加的コーナーパネル390は、ボトル列のコーナーに位置させられたボトルを保護する。ブランク320から組み立てられた筒状カートン用カバーは、主パネル322に対して折り曲げ可能に取り付けられたタブ392を具備するが、この主パネル322は、この相補的な形状のカバーがブランク310から形成された筒状枠箱内にぴったりと確実に嵌まるよう特別な形状となっている。タブ392は、内側ハンドルパネル324およびカバー端部フラップ328と同じように折り曲げられる。
【0035】
本発明の第4実施形態を図4Aおよび図4Bに示す。この実施形態では、正面パネル414と、背面パネル418と、端部フラップ474の一つとは、付加的な折り曲げ線480,482および484を備えるが、これらは、ブランク410から形成された、組み立てられた枠箱を平らに潰れた状態へと折り込むのに使用できる。これによって、枠箱を形成するためにブランクに予め接着剤を塗布しておくことが可能となり、さらに、枠箱に物品を装填する前の保管および運搬を容易にするために平らに潰れた状態へと折り込むことができる構造体が提供される。
【0036】
ブランク410からの枠箱の組み立ては、本明細書で先に説明したそれと同じである。接着フラップ488は、筒状枠箱を形成するため、第1の側面パネル412を背面パネル418に対して固定するのに使用される。複合底面壁は、二つの端部フラップ472を互いに固定することによって形成される。これは、接着剤または従来公知のその他の手段を用いて実施可能である。折り曲げ線480,482,484は、ブランク410から形成された筒状枠箱を平らに折り込むことができるように並んでいる。
【0037】
本発明の第5実施形態を図5A、図5B、図5Cおよび図5Dに示す。カバーを形成するためのブランク520は先の実施形態のそれと同様のものであるが、ボトルまたはその他の同種の物品の異なる配列を容易にするよう設計されている。この実施形態では、ブランク510から形成された筒状枠箱内に装填された物品は、それぞれ四つ、三つ、そして四つの物品からなる三つの列に配置されている。三つの列のうちの中央列の開口部556は、隣接する列の開口部556からオフセットしている。物品すなわちボトルのこの配列は、正面および背面パネル514,518に隣接する、カートンの対向する端部に凹所をもたらす。この凹所は、ハンドル開口部544(これは正面および背面パネル514,518から打ち抜き形成されている)が枠箱を持ち上げるのに使用されているとき、消費者の手が位置する空間を枠箱内にもたらす。
【0038】
本実施形態に関してボトルを手に取るために、主パネル522は、図5Cに示すように、中央列の開口部556のそれぞれを、他の二つの列のそれぞれの少なくとも二つの開口部556とつないでいる破断可能な接合部すなわち切れ目537を具備する。付加的な破断可能な接合部すなわち切れ目537がさらに、第1および第2の側壁512,516に最も近接した開口部556と、カートン530の第1および第2の側壁512,516との間に設けられている。第1実施形態と同様、ボトルの取り出しは、図5Dに示すように、ボトルの周りで切れ目537を破断することによってなされる。このようにして各ボトルを別個に手に取ることができ、その一方でカートンの構造的に損傷していない状態は維持される。
【0039】
その上さらなる実施形態を図6A、図6Bおよび図6Cに示す。第6実施形態のブランク610および620から形成されたカートンを図6Cに示す。この実施形態では12個のボトルが6個ずつ、二つの列に配置される。破断可能な接合部すなわち切れ目637は、主パネル622に設けられた切れ目637のいくつかが交差するよう、一つの列の開口部656と、隣接する列の少なくとも一つの開口部656とをつないでいる。切れ目637の破断は、この切れ目637が交差するポイントに力を加えることで本実施形態では容易に実現可能である。この実施形態では切れ目637はまた、正面および背面パネル614,618に隣接する開口部と、この正面および背面パネル614,618自身との間で延在している。
【0040】
第7実施形態を図7A、図7Bおよび図7Cに示す。筒状枠箱を形成するためのブランク710を図7Aに示す。第1および第2の側壁712,714はまたハンドル開口部754を備え、これによって図7Cに示す組み立てられたカートンは四つの補強されたハンドル構造体を有するが、これはカートン730の有用性を向上させる。
【0041】
本発明の第7実施形態について、カバーを形成するためのブランク720は、第1実施形態のように二つの側部にだけでなく、主パネル722の各側部に、内側ハンドルパネル724および外側ハンドルパネル726を備える。このカバーは、第1実施形態と同様にしてブランク710からなる枠箱に固定される。すなわち内側ハンドルパネル724のそれぞれは、主パネル722の面から上方に折り曲げられ、これによって相補的な挿入物を形成する。これは、物品が装填された筒状枠箱内にぴったりと嵌まり込む。続いては、接着剤あるいは従来公知の他の固定手段を、内側ハンドルパネル724および外側ハンドルパネル726の外面に対して施す。続いては折り曲げられたブランク720を、物品が装填されたカートン内に嵌め込み、これによって主パネル722の開口部754をボトルのネックとそろえる。その後、内側ハンドルパネル724を、正面および背面パネル714,718ならびに第1および第2の側壁712,716のそれぞれの内面に図7Cに示すように固定する。その後、外側ハンドルパネル726を折り曲げて、筒状枠箱の正面および背面パネル714,718ならびに第1および第2の側壁712,716のそれぞれの外面に対して接着することが可能となる。
【0042】
本発明の第8実施形態を図8A〜図8Fに示す。本発明のこの実施形態では、カートン830は三つずつ4列で12個のボトルを収容するよう設計されているが、ここでは最端列は、隆起したカバーフラップ828bの下方で見えないようになっている。主パネル822は、残存する6個のボトルをディスプレイするために、三つずつ2列で六つの開口部856を備える。破断可能な接合部あるいは切れ目837が、開口部856のそれぞれと、少なくとも一つのそれ以外の開口部856とをつないでいる。
【0043】
本発明の他の実施形態と同様、ハンドルパネル854が第1および第2の側壁12,16から打ち抜き形成され、しかも正面および背面パネル対して折り曲げ可能に連結された上面端部フラップ876が設けられている。だが、この実施形態では、上面端部フラップ876は正面および背面パネルとぴったり面接触した状態では固定されず、ブランク810,820がカートン830へと組み立てられた際にブランク820のカバーに固定される。ブランク820は、主パネル822の両側にカバー端部フラップ828aおよび828bを備える。カートンを組み立てるためには、内側および外側ハンドルパネル824,826ならびにカバー端部フラップ828aおよび828bを、図8Cに示すように、主パネル822の面から上方に折り曲げる。図8Dの筒状枠箱も折り曲げおよび接着段階からなる同様の処置によって組み立てることになるが、上面端部フラップ876は正面および背面パネル14,18に固定しない。図8Cのカバーは図8Dの物品が装填されたカートンと揃え、内側および外側ハンドルパネル824,826を他の実施形態に関して説明したようにカートンに対して固定する。カバー端部フラップ828aおよび828bは図8Eに示すように折り曲げ、カバー端部フラップ828bが上面端部フラップ876に対して接着剤またはその他公知の手段を用いて固定された状態とする。このようにして二つの矩形カバーが提供されるが、これは図8Fに示すようにカートン830内に収容された最端ボトルを見えないようにする。カバー端部フラップ828bはまた、この第8実施形態のカートン830を、他のカートンの上面に一層容易に積み重ねることを可能にする領域を提供する。
【0044】
第9実施形態を図9A、図9Bおよび図9Cに示す。この第9実施形態においては、内側ハンドルパネル996によってハンドル構造体が補強されているが、この内側ハンドルパネル996は、第1実施形態のごとくカバーを形成するためにブランク920に対して取り付けられるのではなく、筒状枠箱を形成するためにブランク910に対して取り付けられている。本実施形態では、内側ハンドルパネル996は、第1および第2の側壁パネル912,916に対して折り曲げ可能に取り付けられており、しかも隣接する上面端部フラップ976に対して折り曲げ可能に連結されている。筒状枠箱は、先に説明したものと同様の一連の折り曲げおよび接着段階を経て組み立てられる。だが、この実施形態では、上面端部フラップ976は、接着剤を必要とせずに、筒状カートン内で、ブランク920から形成されたカバーを固定するのに使用できる。
【0045】
ブランク920は、主パネル922と、折り曲げ線938aおよび938bに沿って、この主パネルに対して折り曲げ可能に取り付けられたカバーフラップ928aおよび928bとを具備してなる。ブランク920から形成されたカバーを筒状枠箱内に嵌め込む際に、カバーフラップ928bがハンドル開口部954を覆い隠さないことが確実なものとなるよう、カバーフラップ928bを主パネル922の面から下方に折り曲げ、そしてカートン930が完全に組み立てられた際には、それが見えないように覆い隠す。カバーフラップ928aは主パネル922の面から上方または下方のいずれにでも折り曲げることができ、しかもカバーフラップ928aは接着剤を用いて筒状枠箱に対して固定してもよく、あるいは固定しなくてもよい。カバーフラップ928aを主パネル922の面から上方に折り曲げる場合、ブランク920から形成されたカバーは、折り曲げ線966および968を中心として上面端部フラップ976および隣接する内側ハンドルパネル996を折り曲げることによって筒状カートン内でロック可能である。この処置によって、カバーフラップ928aが、上面端部フラップ976と、正面および背面パネル914,918の隣接上側部分との間でぴったりと面接触した状態となるよう、上記カバーを筒状枠箱内でロックすることができる。
【0046】
本明細書で説明したさまざまな実施形態の特徴部は、本発明の範囲から逸脱することなく組み合わせることが可能であることは明白である。たとえば、第5実施形態のブランク520から形成されたカバーを、第4実施形態のブランク410から形成された筒状枠箱にぴったりと合うようなサイズとすることができる。
【0047】
本発明の他の実施形態では、上面パネルに形成された開口部は円形でなくてもよく、しかもカートン内に収容されたボトルのネックあるいはその他の物品の保持を助けるために、開口部内に突出する付加的タブを設けてもよい。
【0048】
本明細書で使用しているように、方向的な用語、たとえば「上面」、「底」、「正面」、「背面」、「端部」、「側部」、「内側」、「外側」、「上側」および「下側」は、個々のパネルをそうした向きに限定するものではなく、これらのパネルを互いに区別する役割を果たしているに過ぎないことを理解されたい。折り曲げ可能な連結部についての言及を、単一の折り曲げ線のみを意味するものと解釈すべきではない。実際のところ折り曲げ可能な接続部は、本発明の範囲から逸脱することなく、刻線、破断可能な線あるいは折り曲げ線の一つ以上から形成できることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1A】本発明の第1実施形態によるカートンを形成するためのブランクの第1の部分を示す図である。
【図1B】本発明の第1実施形態によるカートンを形成するためのブランクの第2の部分を示す図である。
【図1C】図1Aおよび図1Bのブランクから組み立てられたカートンの正面、側面および上面側から見た斜視図である。
【図2A】本発明の第2実施形態によるカートンを形成するためのブランクの第1の部分を示す図である。
【図2B】本発明の第2実施形態によるカートンを形成するためのブランクの第2の部分を示す図である。
【図2C】図2Aおよび図2Bのブランクから組み立てられたカートンの正面および側面側から見た斜視図である。
【図3A】本発明の第3実施形態によるカートンを形成するためのブランクの第1の部分を示す図である。
【図3B】本発明の第3実施形態によるカートンを形成するためのブランクの第2の部分を示す図である。
【図3C】図3Aおよび図3Bのブランクから組み立てられたカートンの正面および側面側から見た斜視図である。
【図3D】図3Cのカートンの上面図であり、カートンからのボトルの取り出しを示している。
【図4A】本発明の第4実施形態によるカートンを形成するためのブランクの第1の部分を示す図である。
【図4B】本発明の第4実施形態によるカートンを形成するためのブランクの第2の部分を示す図である。
【図5A】本発明の第5実施形態によるカートンを形成するためのブランクの第1の部分を示す図である。
【図5B】本発明の第5実施形態によるカートンを形成するためのブランクの第2の部分を示す図である。
【図5C】図5Aおよび図5Bのブランクから組み立てられたカートンの正面および側面側から見た斜視図である。
【図5D】図5Cのカートンの上面図であり、カートンからのボトルの取り出しを示している。
【図6A】本発明の第6実施形態によるカートンを形成するためのブランクの第1の部分を示す図である。
【図6B】本発明の第6実施形態によるカートンを形成するためのブランクの第2の部分を示す図である。
【図6C】図6Aおよび図6Bのブランクから組み立てられたカートンの上面図である。
【図7A】本発明の第7実施形態によるカートンを形成するためのブランクの第1の部分を示す図である。
【図7B】本発明の第7実施形態によるカートンを形成するためのブランクの第2の部分を示す図である。
【図7C】図7Aおよび図7Bのブランクから組み立てられたカートンの正面および側面側から見た斜視図である。
【図8A】本発明の第8実施形態によるカートンを形成するためのブランクの第1の部分を示す図である。
【図8B】本発明の第8実施形態によるカートンを形成するためのブランクの第2の部分を示す図である。
【図8C】図8Bに示すブランクの折り込みプロセスにおける第1のステップを示す図である。
【図8D】図8Aに示すブランクの折り込みプロセスにおける第1のステップを示す図である。
【図8E】図8Aおよび図8Bのブランクから形成されるカートンの組み立て中の一ステップを示す図である。
【図8F】図8Aおよび図8Bのブランクから組み立てられたカートンの正面および上面側から見た斜視図である。
【図9A】本発明の第9実施形態によるカートンを形成するためのブランクの第1の部分を示す図である。
【図9B】本発明の第9実施形態によるカートンを形成するためのブランクの第2の部分を示す図である。
【図9C】図9Aおよび図9Bのブランクから形成されるカートンの組み立て中の一ステップを示す図である。
【図9D】図9Aおよび図9Bのブランクから組み立てられたカートンの正面、側面および上面側から見た斜視図である。
【符号の説明】
【0050】
10,20 ブランク
12 第1の側壁
14 正面パネル
16 第2の側壁
18 背面パネル
22 主パネル
24 内側ハンドルパネル
26 外側ハンドルパネル
28 カバー端部フラップ
30 カートン
32,34 折り曲げ線
37 破断可能な接合部(切れ目)
38 折り曲げ線
42〜48 折り曲げ線
54 ハンドル開口部
56 開口部
58 指用把持タブ
62,64 折り曲げ線
72,74 底側端部フラップ
76 上面端部フラップ
88 接着フラップ
210,220 ブランク
222 主パネル
230 カートン
237 破断可能な接合部(切れ目)
254 ハンドル開口部
256 開口部
310,320 ブランク
314 正面パネル
316 第2の側壁
318 背面パネル
321 第1の側壁
322 主パネル
324 内側ハンドルパネル
328 カバー端部フラップ
330 カートン
342a〜348a,342b〜348b 折り曲げ線
390 付加的コーナーパネル
392 タブ
410 ブランク
412 第1の側面パネル
414 正面パネル
418 背面パネル
472,474 端部フラップ
480,482,484 折り曲げ線
488 接着フラップ
510,520 ブランク
512 第1の側壁
514 正面パネル
516 第2の側壁
518 背面パネル
522 主パネル
537 破断可能な接合部(切れ目)
544 ハンドル開口部
556 開口部
610,620 ブランク
614 正面パネル
618 背面パネル
622 主パネル
637 破断可能な接合部(切れ目)
656 開口部
710 ブランク
712 第1の側壁
714 正面パネル
716 第2の側壁
718 背面パネル
720 ブランク
722 主パネル
724 内側ハンドルパネル
726 外側ハンドルパネル
730 カートン
754 開口部
810,820 ブランク
822 主パネル
824 内側ハンドルパネル
826 外側ハンドルパネル
828a,828b カバー端部フラップ
830 カートン
837 破断可能な接合部(切れ目)
854 ハンドルパネル
856 開口部
876 上面端部フラップ
910,920 ブランク
912 第1の側壁パネル
914 正面パネル
916 第2の側壁パネル
918 背面パネル
922 主パネル
928a,928b カバーフラップ
930 カートン
938a,938b 折り曲げ線
954 ハンドル開口部
966,968 折り曲げ線
976 上面端部フラップ
996 内側ハンドルパネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面開放容器と、別個の上面閉塞材とを具備してなるタイプのカートンにおいて、
前記上面閉塞材は、それぞれが前記容器内に保持された物品の一部を受ける複数の開口部を備えた物品保持構造体を具備してなり、
各開口部は、前記物品の取り出しを容易にする、少なくとも一つの別の開口部に至る破断可能な接合部を有し、これによって使用時には、物品の取り出しによって前記破断可能な接合部が破断するようになっており、
前記破断可能な接合部は、この破断可能な接合部が破断したとき、カートンが構造的に損傷していない状態が実質的に維持されるように配されていることを特徴とするカートン。
【請求項2】
請求項1に記載の上面閉塞材であって、複数の開口部が列をなして配置されており、ある列の各開口部は、同一およびまたは異なる列の少なくとも一つの別の開口部に至る破断可能な接合部を有していることを特徴とする上面閉塞材。
【請求項3】
ある列の端部における各開口部は、さらなる破断可能な接合部によって、上面閉塞材の縁部につながっていることを特徴とする請求項2に記載の上面閉塞材。
【請求項4】
二つの開口部間の破断可能な接合部は、二つの他の開口部間の破断可能な接合部と交差していることを特徴とする請求項1に記載の上面閉塞材。
【請求項5】
前記破断可能な接合部は、この破断可能な接合部を破断するとき、上面閉塞材からその構成材が除去されないような形態であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の上面閉塞材。
【請求項6】
複数の開口部が三つの列に配され、中央の列は他の列からオフセットしており、かつ前記中央の列の開口部は、他の二つの列のそれぞれの少なくとも二つの他の開口部に至る破断可能な接合部を有することを特徴とする請求項1に記載の上面閉塞材。
【請求項7】
上面開放容器と、別体の上面閉塞材とを具備してなるタイプのカートンであって、
前記上面閉塞材は、それぞれが前記容器内に保持された物品の一部を受ける複数の開口部を有し、
各開口部は、前記物品の取り出しを容易にする、少なくとも一つの別の開口部に至る破断可能な接合部を有し、これによって使用時には、物品の取り出しによって破断可能な接合部が破断するようになっており、
前記破断可能な接合部は、前記物品の取り出し時に、カートンが構造的に損傷していない状態が実質的に維持されるように配されており、
カートンは少なくとも一つの補強されたハンドル構造体をさらに具備してなり、
前記あるいは各補強されたハンドル構造体は多層構造のものであり、
前記あるいは各ハンドル構造体の少なくとも一つの層は前記上面開放容器によって提供され、かつ少なくとも一つのさらなる層が前記上面閉塞材によって提供されることを特徴とするカートン。
【請求項8】
上面開放容器は側壁を具備してなり、この上面開放容器によって提供される前記層は、前記側壁の一つから得られたものであることを特徴とする請求項7に記載のカートン。
【請求項9】
前記あるいは各補強されたハンドル構造体の層が、前記上面閉塞材に折り曲げ可能に連結されたハンドルパネルによって提供されることを特徴とする請求項7または請求項8に記載のカートン。
【請求項10】
前記上面閉塞材に対して折り曲げ可能に連結された前記ハンドルパネルは、前記側壁の一つから得られた前記層の内面にぴったりと面接触した状態で固定されていることを特徴とする請求項9に記載のカートン。
【請求項11】
補強されたハンドル構造体のさらなる層は、前記上面閉塞材によって提供され、かつハンドルパネルに対して折り曲げ可能に連結されていることを特徴とする請求項7ないし請求項10のいずれか1項に記載のカートン。
【請求項12】
上面開放容器と、別個の上面閉塞材とを具備してなるタイプのカートンを形成するための二部分ブランクであって、
このブランクの第1の部分は前記上面開放容器を形成するよう組み立てられ、かつブランクの第2の部分は、それぞれが前記容器内に保持された物品の一部を受ける複数の開口部を有する上面閉塞材を形成するよう組み立てられ、
各開口部は、前記物品の取り出しを容易にする、少なくとも一つの別の開口部に至る破断可能な接合部を有し、これにより前記物品の取り出しによって前記破断可能な接合部が破断するようになっており、
前記破断可能な接合部は、この破断可能な接合部が破断したとき、組み上がったカートンが構造的に損傷していない状態が実質的に維持されるように配されていることを特徴とする二部分ブランク。
【請求項13】
上面開放容器と、別体の上面閉塞材とを具備してなるタイプのカートンを形成するための二部分ブランクであって、
第1のブランクは前記上面開放容器を形成するよう組み立てられ、かつ第2のブランクは上面閉塞材を形成するよう組み立てられ、前記上面閉塞材は、それぞれが前記容器内に保持された物品の一部を受ける複数の開口部を有し、
各開口部は、前記物品の取り出しを容易にする、少なくとも一つの別の開口部に至る破断可能な接合部を有し、これにより物品の取り出しによって破断可能な接合部が破断するようになっており、
前記破断可能な接合部は、物品の取り出し時に、前記カートンが構造的に損傷していない状態が実質的に維持されるように配されており、
前記組み上がったカートンは、少なくとも一つの補強されたハンドル構造体をさらに具備してなり、
前記あるいは各補強されたハンドル構造体は多層構造のものであり、
前記あるいは各ハンドル構造体の少なくとも一つの層は前記上面開放容器によって提供され、かつ少なくとも一つのさらなる層は前記上面閉塞材によって提供されることを特徴とする二部分ブランク。
【請求項14】
前記第1のブランクは側壁を具備してなり、前記または各補強されたハンドル構造体の少なくとも一つの層は前記側壁の一方から得られることを特徴とする請求項14に記載の二部分ブランク。
【請求項15】
前記第2のブランクは、前記上面閉塞材によって提供される前記層を、組み上がったカートンにおいて形成するための少なくとも一つのハンドルパネルを具備してなることを特徴とする請求項14または請求項15に記載の二部分ブランク。
【請求項16】
請求項7ないし請求項11のいずれか1項に記載のカートンを形成するための二部分ブランク。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図8E】
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【図8F】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図9D】
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【公表番号】特表2007−532422(P2007−532422A)
【公表日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−507564(P2007−507564)
【出願日】平成17年4月8日(2005.4.8)
【国際出願番号】PCT/US2005/012205
【国際公開番号】WO2005/100171
【国際公開日】平成17年10月27日(2005.10.27)
【出願人】(503056492)ミードウエストヴェイコ・パッケージング・システムズ・エルエルシー (44)
【Fターム(参考)】