説明

カートン保持具

【課題】上下方向と垂直な横断面が略正方形状を成しその上下方向の高さが横断面の幅の1〜1.5倍である重畳紙収納カートンをその上面の取出口が常に上方へ向くように揺動自在に維持するカートン保持具を提供する。
【解決手段】カートン保持具を、重畳紙収納カートンの底部が保持される保持部1と、保持部1に保持された重畳紙収納カートンの上下方向の中心軸の延長線上に略一致する位置に頂部を有し頂部から保持部1側へ至る部位が保持部1に保持された重畳紙収納カートンの上下方向の中心軸を中心とした略線対称な滑らかな凸面2bを成している揺動部2と、保持部1に重畳紙が最大に収納された状態の重畳紙収納カートンが保持された状態における全体の重心を少なくとも保持部1よりも下方で且つ重畳紙収納カートンの上下方向の中心軸の延長線上に略一致する位置に位置せしめる揺動部2内の頂部近傍に設けられた錘部とで構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二つ折りされ互いに係合している重畳紙が収納されており上面に取出口が設けられていると共にその上下方向と垂直な横断面が略正方形状を成しその上下方向の高さが横断面の幅の1〜1.5倍である重畳紙収納カートンの底部に着脱自在に装着されて重畳紙収納カートンをその上面が常に上方へ向くように揺動自在に維持するカートン保持具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、二つ折りされ互いに係合しているティッシュペーパーやキッチンペーパー等の重畳紙が収納されており上面に取出口が設けられている重畳紙収納カートンとしては、その上下方向と垂直な横断面が長方形状を成しその上下方向の高さが横断面の短辺の0.5〜1.0倍である形状のものや、その上下方向と垂直な横断面が略正方形状を成しその上下方向の高さが横断面の幅の1〜1.5倍である形状のものが主に採用されており、このような重畳紙収納カートンの取出口には、収納された重畳紙を取出し易いように収納された重畳紙が取出口より突出した状態で保持せしめるためのスリットを加工された合成樹脂製のフイルムがその上面の裏面側より貼着されている。
【0003】
このような重畳紙収納カートンは、通常は直接床,畳や家具等の上面にその取出口を上方に向けた状態で載置されて使用に供されるのであるが、このようにその取出口を上方に向けた状態で直接床,畳や家具等の上面に載置されている重畳紙収納カートンの取出口より重畳紙を取り出す際には、引張り出される重畳紙とこの重畳紙に係合している重畳紙収納カートン内に収納されている重畳紙との摩擦抵抗や、引張り出される重畳紙と取出口の合成樹脂製のフイルムとの摩擦抵抗によって、重畳紙収納カートンごと上方に持ち上がってしまったり、重畳紙収納カートンが転がってしまったりする現象が発生するという問題があり、特に収納されている重畳紙を次々使用することにより重畳紙収納カートン内に収容されている重畳紙の重量が軽くなってしまった場合や、その上下方向と垂直な横断面が略正方形状を成しその上下方向の高さが横断面の幅の1〜1.5倍である倒れ易い形状の重畳紙収納カートンを採用した場合には、このような現象が多発するという問題があった。
【0004】
そこで、このような問題を克服すべく重畳紙収納カートンを保持するためのカートン保持具が従来より数多く提案されており、このようなカートン保持具としては、例えば基片とその両端の側片とからコ字形に形成された取り付け具本体の裏側に磁石を取り付けるとともに、上記取り付け具本体の内側に紙製ティッシュボックスを押込んで取り付けたティッシュボックス用取り付け具(例えば、特許文献1参照。)及びこのようなティッシュボックス用取り付け具において磁石に代えて面状テープ又は粘着テープとしたティッシュボックス用取り付け具(例えば、特許文献1参照。)や、板材がコの字状に折曲されて保持本体を形成し、該保持本体の一面に弾力性を有する挟着片が設けられ、ティッシュペーパー箱を前記保持本体に挟着すると共に該保持本体が壁面やテーブル面などの平面部に取付けるための取付手段を備えており前記保持本体の折曲した一面両端部に吸盤を設けると共に結束バンドを備えたティッシュペーパー箱用保持具(例えば、特許文献2参照。)等が存在する。
【0005】
しかしながら、このようなカートン保持具では、重畳紙収納カートンの取出口より重畳紙を取り出す際に重畳紙収納カートンごと上方に持ち上がってしまったり、重畳紙収納カートンが転がってしまったりすることなく重畳紙収納カートンを保持した状態を固定することができるものの、このようなカートン保持具では重畳紙収納カートンを固定できる場所が限定されてしまうという欠点、即ちカートン保持具の固定手段が磁石である場合には磁着性を有する平滑な面以外の場所に取り付けることができないという欠点があり、一方カートン保持具の固定手段が吸盤である場合には取り付け面が非常に平滑でないと直ぐに吸盤が剥がれ落ちてしまうという欠点があり、更にはカートン保持具の固定手段が粘着テープである場合には一度壁面,電化製品や家具等の平滑な面に固定してしまうと簡単にはその固定場所を変更することができないという欠点があった。
【0006】
そこで、固定手段により壁面,電化製品や家具等の平滑な面に重畳紙収納カートンを固定することなく重畳紙収納カートンをその取出口が常に上方に向くように維持した状態で保持するカートン保持具として、例えば合成樹脂成形でなる回転体の片面にティッシュペーパー箱の長手方向での両サイドが夫々係止結合するための箱状体などの係止部を設けこれらにティッシュペーパー箱のセッティング時に、このティッシュペーパー箱の取り出し口を上部にて略水平状態での回転体の重心点が下部に向けて設定されることで、これらの回転体の床面接地での回動と揺動での停止が、常時ティッシュペーパー箱が略水平状態に保持可能にしたティッシュペーパー箱ホルダー(例えば、特許文献3参照。)が提案された。
【0007】
しかしながら、このようなカートン保持具では重畳紙収納カートンをその取出口が常に上方に向くように維持した状態で保持することが可能であるものの、保持される重畳紙収納カートンがその上下方向と垂直な横断面が略正方形状を成しその上下方向の高さが横断面の幅の1〜1.5倍である形状のものである場合には、通常はこのような形状の重畳紙収納カートンの取出口はその長手方向の長さが横断面の一辺から他辺に亘るような比較的大きな開口部を有しているから、このカートン保持具にこのような重畳紙収納カートンを装着すると係止部によって重畳紙収納カートンの取出口の一部が塞がれてしまうので、取出口より重畳紙が取り出し難くなってしまうという欠点があるばかりでなく、更には重畳紙収納カートンの取出口より斜め上方へ勢いよく重畳紙を引き抜いた場合には、カートン保持具の一対の回転体の中心同士を通る軸心を中心として転がってしまうことがあるという欠点もあった。
【0008】
【特許文献1】特開平10−201659号公報
【特許文献2】特開2004−42946号公報
【特許文献3】特開2003−327251号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、前記従来技術の欠点を解消し、二つ折りされ互いに係合している重畳紙が収納されており上面に取出口が設けられている重畳紙収納カートンの底部に着脱自在に装着されるカートン保持具であって、特にその上下方向と垂直な横断面が略正方形状を成しその上下方向の高さが横断面の幅の1〜1.5倍である重畳紙収納カートンをその上面が常に上方へ向くように揺動自在に維持することができるカートン保持具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意研究の結果、重畳紙収納カートンの上下方向の中心軸がその中心と略一致するように重畳紙収納カートンの底部を保持する保持部の下方に、重畳紙収納カートンの上下方向の中心軸の延長線上に略一致する位置に頂部を有しこの頂部を頂点として保持部に保持された重畳紙収納カートンを揺動させる機構、及び保持部に重畳紙が最大に収納された状態の重畳紙収納カートンが保持された状態においてこの重畳紙収納カートンにその上下方向の中心軸が載置面に対して垂直な状態から傾くように外力を加えたとしても、保持部に保持された重畳紙収納カートンがその揺動する角度を漸次縮めながら、再びその上下方向の中心軸の延長線が載置面に対して垂直な状態、即ち重畳紙収納カートンの上面が上方へ向いた状態へと復帰するように全体の重心を調整する機構とを備えていれば、その上下方向と垂直な横断面が略正方形状を成しその上下方向の高さが横断面の幅の1〜1.5倍である重畳紙収納カートンであってもその上面が常に上方へ向くように揺動自在に維持することができることを究明して本発明を完成したのである。
【0011】
即ち本発明は、二つ折りされ互いに係合している重畳紙が収納されており上面に取出口が設けられていると共にその上下方向と垂直な横断面が略正方形状を成しその上下方向の高さが横断面の幅の1〜1.5倍である重畳紙収納カートンの底部に着脱自在に装着されて重畳紙収納カートンをその上面が常に上方へ向くように揺動自在に維持するカートン保持具であって、
前記重畳紙収納カートンの上下方向の中心軸がその中心と略一致するように該重畳紙収納カートンの底部が保持される保持部と、該保持部に保持された該重畳紙収納カートンの上下方向の中心軸の延長線上に略一致する位置に頂部を有し該頂部から該保持部側へ至る部位が該保持部に保持された該重畳紙収納カートンの上下方向の中心軸を中心とした略線対称な滑らかな凸面を成していると共に該凸面の該保持部側の部位が該保持部に保持される該重畳紙収納カートンのそれぞれの側縁と略一致するか又は突出するような形状を成す揺動部と、該保持部に重畳紙が最大に収納された状態の該重畳紙収納カートンが保持された状態における全体の重心を少なくとも該保持部よりも下方で、且つ該揺動部の凸面上の総ての点から垂直に該揺動部内に延長した線と該重畳紙収納カートンの上下方向の中心軸との交点より該頂部側の該重畳紙収納カートンの上下方向の中心軸の延長線上に略一致する位置に位置せしめる該揺動部内の頂部近傍に設けられた錘部とから構成されていることを特徴とするカートン保持具である。
【0012】
そして、このような本発明に係るカートン保持具において、保持部が、重畳紙収納カートンの底部を粘着して保持する板状のエラストマーとこのエラストマーが載置される載置部とから成るものであったり、重畳紙収納カートンの底部の各角部を狭持するような形状を成すものであったり、重畳紙収納カートンの側面及び/又は底面に予め設けられたミシン目で形成された係合用破断部に係合する係合用凸部を備えていものであったりすれば、重畳紙収納カートンの底部を保持するための様々な態様を採用することができて好ましく、また揺動部の凸面が、下方から見た際にその頂部周辺の部位から放射状に広がる複数条の帯状部材により形成されていれば、揺動部として半球状のものだけでなく様々な形状のものを採用することができて好ましいことも究明したのである。
【0013】
更に、錘部が、重畳紙収納カートンの高さの半分の長さに重畳紙が最大に収納された状態の重畳紙収納カートンの重量を乗じた値より、保持部に保持される重畳紙収納カートンの底部中心から保持部と錘部と揺動部との重心迄の距離に保持部と錘部と揺動部との重心の重量を乗じた値が大きくなる重量を有していれば、保持部に重畳紙が最大に収納された状態の重畳紙収納カートンが保持された状態においてこの重畳紙収納カートンにその上下方向の中心軸が載置面に平行に傾くように強い外力を加えられることにより、保持部に保持された重畳紙収納カートンが本発明に係るカートン保持具ごと横倒しの状態、即ち重畳紙収納カートンの側面又はその側面の上縁と載置面とが当接しそれ以上揺動できない状態になってしまったとしても、確実に再びその上下方向の中心軸が載置面に対して垂直な状態、即ち重畳紙収納カートンの上面が上方へ向いた状態へと復帰することができて好ましく、また保持部及び/又は揺動部が、消臭機能を有する材料で形成されていれば、本発明に係るカートン保持具を使用するだけで室内の嫌な臭いを除去することができて好ましいことも究明したのである。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係るカートン保持具は、前記した構成より成るものであるから、その上下方向と垂直な横断面が略正方形状を成しその上下方向の高さが横断面の幅の1〜1.5倍である重畳紙収納カートンであってもその上面が常に上方へ向くように揺動自在に維持することができるのみならず、床面,電化製品や家具等の平滑で水平な面を有する場所以外にも、例えば畳上,床面に敷設されたカーペット上や家具の上面を覆うクロス等の不安定な場所にも使用することができ、更には使用中の重畳紙収納カートンが保持された状態で任意の場所に移動させて載置した際には、本発明に係るカートン保持具に保持された重畳紙収納カートンは直ちにその上面が常に上方へ向くように揺動自在に維持する状態となるから、例えば1つの重畳紙収納カートンを部屋の様々な場所に移動させながら使用する場合には、その使い勝手を格段に向上させることができる。
【0015】
また、本発明に係るカートン保持具は、その揺動部が保持部に保持された重畳紙収納カートンの上下方向の中心軸の延長線上に略一致する位置に頂部を有しこの頂部から保持部側へ至る部位が保持部に保持された重畳紙収納カートンの上下方向の中心軸を中心とした略線対称な滑らかな凸面を成していると共に凸面の保持部側の部位が保持部に保持される重畳紙収納カートンのそれぞれの側縁と略一致するか又は突出するような形状を成すものであると共に、この揺動部内の頂部近傍には、保持部に重畳紙が最大に収納された状態の重畳紙収納カートンが保持された状態における全体の重心を少なくとも保持部よりも下方で、且つ揺動部の凸面上の総ての点から垂直に揺動部内に延長した線と重畳紙収納カートンの上下方向の中心軸との交点より頂部側の重畳紙収納カートンの上下方向の中心軸の延長線上に略一致する位置に位置せしめる錘部が設けられている構成となっているから、本発明に係るカートン保持具の保持部に保持された重畳紙収納カートンの取出口より重畳紙を取り出す際や、本発明に係るカートン保持具が装着された状態の重畳紙収納カートンを移動させた際に、この重畳紙収納カートンにその上下方向の中心軸が載置面に対して垂直な状態から傾くように外力が加わると保持部に保持された重畳紙収納カートンが大きく揺動するが、その揺動する角度を漸次縮めながら暫くの後に再び重畳紙収納カートンの上面が上方へ向いた状態へと復帰して停止する一連の運動、言い換えればいわゆる起き上がり小法師の如き運動をするものであるので、本発明に係るカートン保持具を使用する者は、その上下方向と垂直な横断面が略正方形状を成しその上下方向の高さが横断面の幅の1〜1.5倍である重畳紙収納カートンの上面が常に上方へ向いている状態を得られるばかりでなく、重畳紙を取り出す毎や重畳紙収納カートンを移動させる毎にこのような本発明に係るカートン保持具による起き上がり小法師の如き運動を楽しむこともできるので機能性と遊び心とを両立させることができる。
【0016】
そして、本発明に係るカートン保持具において、保持部が、重畳紙収納カートンの底部を粘着して保持する板状のエラストマーとこのエラストマーが載置される載置部とから成るものであったり、重畳紙収納カートンの底部の各角部を狭持するような形状を成すものであったり、重畳紙収納カートンの側面及び/又は底面に予め設けられたミシン目で形成された係合用破断部に係合する係合用凸部を備えていものであったりすれば、重畳紙収納カートンの底部を保持するための様々な態様を採用することができて好ましいばかりでなく、保持部に様々なデザインを施すことができるのでその意匠性を向上させることができて好ましく、また揺動部の凸面が、下方から見た際にその頂部周辺の部位から放射状に広がる複数条の帯状部材により形成されていれば、揺動部として半球状のものだけでなく様々な形状のものを採用することができるので、本発明に係るカートン保持具の意匠性を向上させることができて好ましい。
【0017】
更に、錘部が、重畳紙収納カートンの高さの半分の長さに重畳紙が最大に収納された状態の重畳紙収納カートンの重量を乗じた値より、保持部に保持される重畳紙収納カートンの底部中心から保持部と錘部と揺動部との重心迄の距離に保持部と錘部と揺動部との重心の重量を乗じた値が大きくなる重量を有していれば、保持部に重畳紙が最大に収納された状態の重畳紙収納カートンが保持された状態においてこの重畳紙収納カートンにその上下方向の中心軸が載置面に対して平行な状態に傾くように強い外力を加えられて保持部に保持された重畳紙収納カートンが本発明に係るカートン保持具ごと横倒しの状態、即ち重畳紙収納カートンの側面又はその側面の上縁と載置面とが当接しそれ以上揺動できない状態になってしまったとしても、確実に再びその上下方向の中心軸が載置面に対して垂直な状態、即ち確実に重畳紙収納カートンの上面が上方へ向いた状態へと復帰させることができて好ましいばかりでなく、保持部に保持された重畳紙収納カートンの取出口より重畳紙を取り出す際に、このような錘部を有していないものと比較して直ぐに重畳紙収納カートンの上面が上方へ向いた状態へと復帰することができるので、その安定性が向上して好ましく、また保持部及び/又は揺動部が、消臭機能を有する材料で形成されていれば、本発明に係るカートン保持具を使用するだけで室内の嫌な臭いを除去することができて好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面により本発明に係るカートン保持具について詳細に説明する。
図1は本発明に係るカートン保持具の1実施例を示す斜視説明図、図2は図1の正面説明図、図3は図1の平面説明図、図4は図3のA−A線断面説明図、図5は図1に示すカートン保持具の保持部に重畳紙収納カートンを保持させた状態を示す断面説明図、図6は図5の斜視説明図、図7は本発明に係るカートン保持具の他の実施例を示す正面説明図、図8は図7の平面説明図、図9は図8のB−B線断面説明図、図10は本発明に係るカートン保持具の更に他の実施例を示す正面説明図、図11は図10の平面説明図、図12は図11のC−C線断面説明図である。
【0019】
図面中、1は重畳紙収納カートンCの上下方向の中心軸Lがその中心と略一致するように重畳紙収納カートンCの底部が保持される保持部であり、二つ折りされ互いに係合している重畳紙Pが収納されており上面に取出口Tが設けられていると共にその上下方向と垂直な横断面が略正方形状を成しその上下方向の高さが横断面の幅の1〜1.5倍である重畳紙収納カートンCの底部を着脱自在に装着する役目を成す。
【0020】
この保持部1としては、その上下方向と垂直な横断面が略正方形状を成しその上下方向の高さが横断面の幅の1〜1.5倍である重畳紙収納カートンCの底部をその上下方向の中心軸Lが保持部1の中心と略一致するように保持できるような構造のものであれば何でもよく、例えば図7〜図9に示す如く重畳紙収納カートンCの底部を粘着して保持する板状のエラストマー1aとこのエラストマー1aが載置される載置部1bとから成る態様や、図10〜図12に示す如く重畳紙収納カートンCの底部の各角部を狭持するような形状を成す態様や、図1〜図6に示す如く重畳紙収納カートンCの側面及び/又は底面に予め設けられたミシン目で形成された係合用破断部に係合する係合用凸部1cを備えている態様等を独立又は組み合わせて適宜採用すればよい。
【0021】
そしてこの保持部1が、図7〜図9に示す如く重畳紙収納カートンCの底部を粘着して保持する板状のエラストマー1aとこのエラストマー1aが載置される載置部1bとから成る態様の場合には、重畳紙収納カートンCの底部を粘着して保持する機能を持続できる板状のエラストマー1aを使用するのであり、このエラストマー1aの材質としては、例えば繰り返し使用可能な耐震粘着シートの材料として一般的に用いられている粘着性に優れたウレタンエラストマー等を採用すればよく、またエラストマー1aの形状としては、図7〜図9に示す如く重畳紙収納カートンCの底部全体を粘着することが可能な大きさの1枚の板状のエラストマーを用いても、また図示しないが重畳紙収納カートンCの底部の一部のみを粘着することが可能な大きさの複数の板状のエラストマーを用いてもよいが、エラストマー1aの形状や数量に合わせて載置部1bを形成する必要がある。
【0022】
またこの保持部1が、図10〜図12に示す如く重畳紙収納カートンCの底部の各角部を狭持するような形状を成す態様の場合には、例えば保持部1として,又は保持部1及び後述する揺動部2として、可撓性を有するEVA樹脂等を用いて形成されたものを採用し、重畳紙収納カートンCに装着する際に保持部1及びその近傍を撓ませた状態で重畳紙収納カートンCの底部の各角部が保持部1に当接するように挿入することにより重畳紙収納カートンCの底部の各角部を狭持するようなものであっても、また保持部1として,又は保持部1及び後述する揺動部2として硬質の合成樹脂等を用いて形成されたものを採用し、重畳紙収納カートンCに装着する際に重畳紙収納カートンCの底部自体を撓ませて保持部1に挿入することにより重畳紙収納カートンCの底部の各角部を狭持するようなものであってもよい。
【0023】
更にこの保持部1が、重畳紙収納カートンCの側面及び/又は底面に予め設けられたミシン目で形成された係合用破断部に係合する係合用凸部1cを備えている態様の場合には、例えば図1〜図6に示す如く保持部1として本発明に係るカートン保持具の上面に上方に突出した複数の係合用凸部1cを形成し、重畳紙収納カートンCの底面に予め設けられたミシン目で形成された係合用破断部を破断させて係合用の穴を形成した後にこの係合用凸部1cに係合させて装着するか又はそれぞれの係合用凸部1cに重畳紙収納カートンCの底面のそれぞれの係合用破断部を押し付けて破断させながらこの係合用凸部1cに係合させて装着すればよく、また図示しないが保持部1として本発明に係るカートン保持具の上面の各側縁部より上方に立ち上がる係合用凸部形成部材とこの各係合用凸部形成部材から重畳紙収納カートンCの上下方向の中心軸L方向へ突設された係合用凸部1cとを形成し、重畳紙収納カートンCの底部近傍の側面に予め設けられたミシン目で形成された係合用破断部を破断させて係合用の穴を形成した後にこの係合用凸部1cに係合させて装着するか又はそれぞれの係合用凸部1cによって重畳紙収納カートンCの側面のそれぞれの係合用破断部を破断させながらこの係合用凸部1cに係合させて装着してもよい。
【0024】
2は保持部1に保持された重畳紙収納カートンCの上下方向の中心軸Lの延長線上に略一致する位置に頂部2aを有しこの頂部2aから保持部1側へ至る部位が保持部1に保持された重畳紙収納カートンCの上下方向の中心軸Lを中心とした略線対称な滑らかな凸面2bを成していると共にこの凸面2bの保持部1側の部位が保持部1に保持される重畳紙収納カートンCのそれぞれの側縁と略一致するか又は突出するような形状を成す揺動部であり、床面,電化製品や家具等の平滑で水平な面上にその凸面2bが当接した状態で載置されると共に、後述する錘部3と協働して保持部1に保持された重畳紙収納カートンCをその上面が常に上方へ向くように揺動自在に維持する役目を果たす。
【0025】
この揺動部2は、保持部1の下方に形成されており、少なくとも重畳紙収納カートンCの上下方向の中心軸Lの延長線上に略一致する位置に頂部2aを有しこの頂部2aから保持部1側へ至る部位が保持部1に保持された重畳紙収納カートンCの上下方向の中心軸Lを中心とした略線対称な滑らかな凸面2bであって、その保持部1側の部位が保持部1に保持される重畳紙収納カートンCのそれぞれの側縁と略一致するか又は突出するような形状を成す凸面2bが形成されているものであれば何でもよく、例えば図1,図2,図4,図5,図10及び図12に示す如くその凸面2bの保持部1側の端縁が保持部1の側縁と直接接していない形状であっても、図7及び図9に示す如くその凸面2bの保持部1側の端縁が保持部1の側縁と直接接している形状であってもよく、また図4,図5,図9及び図12に示す如く薄板状の部材で形成されていても、図示しないが中実の部材で形成されていていると共に後述する錘部3の機能を兼ね備えたものであってもよい。
【0026】
この揺動部2の凸面2bは、前記の如く保持部1に保持された重畳紙収納カートンCの上下方向の中心軸Lの延長線上に略一致する位置に頂部2aを有しこの頂部2aから保持部1側へ至る部位が保持部1に保持された重畳紙収納カートンCの上下方向の中心軸Lを中心とした略線対称な滑らかな凸面2bを成していると共にこの凸面2bの保持部1側の部位が保持部1に保持される重畳紙収納カートンCのそれぞれの側縁と略一致するか又は突出するような形状を成しているものであるから、重畳紙収納カートンCに装着された本発明に係るカートン保持具が床面,電化製品や家具等の平滑で水平な面上に載置されて静止している状態では後述する錘部3との作用によって、図5に示す如くその頂点2aが載置面と当接し且つその延長線が頂点2aを通る重畳紙収納カートンCの上下方向の中心軸Lが載置面と垂直な状態となり、一方このような静止状態から重畳紙収納カートンCの取出口Tより重畳紙Pを取り出したりすることによって重畳紙収納カートンC等に外力が加わると、載置面に接する凸面2bの点を変化させるようにして揺動する状態となるのであるが、後述する錘部3との作用によってこの揺動する距離が漸次縮まり最終的には静止状態、即ち保持部1に保持された重畳紙収納カートンCの上面が水平な状態となるのである。
【0027】
この揺動部2の凸面2bとしては、例えば図1〜図6に示す如く半球状等に形成されたものであってもよいが、図7〜図12に示す如く下方から見た際にその頂部2a周辺の部位から放射状に広がる複数条の帯状部材により形成されてものであれば、様々な形状のものを採用することができるので、本発明に係るカートン保持具の意匠性を向上させることができて好ましい。
【0028】
この揺動部2及び前記保持部1を形成する材料としては、どのようなものを用いてもよいが、保持部1及び/又は揺動部2が消臭機能を有する材料で形成されていれば、本発明に係るカートン保持具を使用するだけで室内の嫌な臭いを除去することができて好ましく、このような消臭機能を有する材料としては、例えば消臭機能を有する無機物や天然抽出成分等を添加された合成樹脂や、それぞれの表面に塗布される酸化チタンを含有するコート剤等を例示することができる。
【0029】
3は保持部1に重畳紙Pが最大に収納された状態の重畳紙収納カートンCが保持された状態における全体の重心を、少なくとも保持部1よりも下方で、且つ揺動部2の凸面2b上の総ての点から垂直に揺動部2内に延長した線と重畳紙収納カートンCの上下方向の中心軸Lとの交点より頂部2a側の重畳紙収納カートンCの上下方向の中心軸Lの延長線上に略一致する位置に位置せしめる揺動部2内の頂部2a近傍に設けられた錘部であり、揺動部2と協働して保持部1に保持された重畳紙収納カートンCをその上面が常に上方へ向くように揺動自在に維持する役目を果たす。
【0030】
この錘部3において、保持部1に重畳紙Pが最大に収納された状態の重畳紙収納カートンCが保持された状態における全体の重心が少なくとも保持部1よりも下方になければならないのは、全体の重心が保持部1よりも上方であると、保持部1に保持された重畳紙収納カートンCをその上面が常に上方へ向くように揺動自在に維持することができないばかりか、揺動部2が多少でも揺動せしめられると重畳紙収納カートンCが保持された状態で転倒してしまうからであり、また重畳紙Pが最大に収納された状態、即ち重畳紙収納カートンCが未開封の状態という条件は、重畳紙Pが最大に収納された状態の重畳紙収納カートンCを保持した場合が全体の重心が最も上方に位置することになるからである。
【0031】
また、この錘部3において、保持部1に重畳紙Pが最大に収納された状態の重畳紙収納カートンCが保持された状態における全体の重心が、揺動部2の凸面2b上の総ての点から垂直に揺動部2内に延長した線と重畳紙収納カートンCの上下方向の中心軸Lとの交点より頂部2a側の重畳紙収納カートンCの上下方向の中心軸Lの延長線上に略一致する位置に位置せしめる揺動部2内の頂部2a近傍に設けられているのは、保持部1に保持された重畳紙収納カートンCの上下方向の中心軸Lが垂直状態から傾いた際に垂直状態に戻すモーメントを作用させて重畳紙収納カートンCをその上面が常に上方へ向くように揺動自在に維持するためである。
【0032】
この錘部3としては、保持部1に重畳紙Pが最大に収納された状態の重畳紙収納カートンCが保持された状態における全体の重心を少なくとも保持部1よりも下方で、且つ揺動部2の凸面2b上の総ての点から垂直に揺動部2内に延長した線と重畳紙収納カートンCの上下方向の中心軸Lとの交点より頂部2a側の重畳紙収納カートンCの上下方向の中心軸Lの延長線上に略一致する位置に位置せしめる揺動部2内の頂部2a近傍に設けられたものであれば何でもよく、通常は図4,図5,図9及び図12に示す如く保持部1に重畳紙Pが最大に収納された状態の重畳紙収納カートンCが保持された状態における全体の重心が重畳紙収納カートンCの上下方向の中心軸Lの延長線上に略一致するように、その中心軸Lを中心として回転対称を成すような形状に形成された鉄や鉛等の金属や合成樹脂の塊より成る錘部3を、その中心軸Lの延長線が揺動部2の凸面2bの頂点2aと一致させた状態で揺動部2内の頂部2a近傍に設置すればよく、また例えば揺動部2として中実の金属等の重い材質で保持部1に重畳紙Pが最大に収納された状態の重畳紙収納カートンCが保持された状態における全体の重心が重畳紙収納カートンCの上下方向の中心軸Lの延長線上に略一致するように形成されたものを用い、このような揺動部2に錘部3の機能をも兼ね備えさせてもよい。
【0033】
そして、錘部3が、重畳紙収納カートンCの高さの半分の長さに重畳紙Pが最大に収納された状態の重畳紙収納カートンCの重量を乗じた値より、保持部1に保持される重畳紙収納カートンCの底部中心から保持部1と錘部3と揺動部2との重心迄の距離に保持部1と錘部3と揺動部2との重心の重量を乗じた値が大きくなる重量を有していれば、保持部1に重畳紙Pが最大に収納された状態の重畳紙収納カートンCが保持された状態においてこの重畳紙収納カートンCにその上下方向の中心軸Lの延長線が載置面に対して垂直な状態から傾くように強い外力を加えられることにより、保持部1に保持された重畳紙収納カートンCが本発明に係るカートン保持具ごと横倒しの状態、即ち重畳紙収納カートンCの側面又はその側面の上縁と載置面とが当接しそれ以上揺動できない状態になってしまったとしても、確実に再びその上下方向の中心軸Lの延長線が載置面に対して垂直な状態、即ち確実に重畳紙収納カートンCの上面が上方へ向いた状態へと復帰させることができて好ましいばかりでなく、保持部1に保持された重畳紙収納カートンCの取出口Tより重畳紙Pを取り出す際に、このような錘部3を有していないものと比較して直ぐに重畳紙収納カートンCの上面が上方へ向いた状態へと復帰することができるので、その安定性が向上して好ましい。
【0034】
次に、このような構成の本発明に係るカートン保持具の使用方法や作用等について説明する。
先ず、重畳紙収納カートンCに本発明に係るカートン保持具を装着するのであるが、この際、装着される重畳紙収納カートンCは、重畳紙Pが最大に収納された状態の未開封のものであっても、収納された重畳紙Pが減っている使用中のものであってもよい。
【0035】
この際、重畳紙収納カートンCを本発明に係るカートン保持具の保持部1に保持させて装着するには、例えば図7〜図9に示す如くこの保持部1が、重畳紙収納カートンCの底部を粘着して保持する板状のエラストマー1aとこのエラストマー1aが載置される載置部1bとから成る態様の場合には、重畳紙収納カートンCの底面を保持部1の載置部1b上に載置された板状のエラストマー1a上に押し付けるようにして載置することにより、重畳紙収納カートンCの底面を板状のエラストマー1aを介して保持部1の載置部1b上に粘着して保持させればよく、また図10〜図12に示す如くこの保持部1が、重畳紙収納カートンCの底部の各角部を狭持するような形状を成す態様の場合において、保持部1として,又は保持部1及び揺動部2として可撓性を有するEVA樹脂等を用いて形成されたものより成る場合には、保持部1及びその近傍を撓ませた状態で重畳紙収納カートンCの底部の各角部が保持部1に当接するように挿入することにより重畳紙収納カートンCの底部の各角部を狭持させればよく、更に図示しないが保持部1として,又は保持部1及び揺動部2として硬質の合成樹脂等を用いて形成されたものより成る場合には、重畳紙収納カートンCに装着する際に重畳紙収納カートンCの底部自体を撓ませて保持部1に挿入することにより重畳紙収納カートンCの底部の各角部を狭持させればよい。
【0036】
また例えば図1〜図6に示す如くこの保持部1が、重畳紙収納カートンCの側面及び/又は底面に予め設けられたミシン目で形成された係合用破断部に係合する係合用凸部1cを備えている態様の場合において、保持部1として本発明に係るカートン保持具の上面に上方に突出した複数の係合用凸部1cが形成されている場合には、重畳紙収納カートンCの底面に予め設けられたミシン目で形成された係合用破断部を破断させて係合用の穴を形成した後にこの係合用凸部1cに係合させて装着させるか、又はそれぞれの係合用凸部1cに重畳紙収納カートンCの底面のそれぞれの係合用破断部を押し付けて破断させながらこの係合用凸部1cに係合させて装着させればよく、また図示しないがこの保持部1が、重畳紙収納カートンCの側面及び/又は底面に予め設けられたミシン目で形成された係合用破断部に係合する係合用凸部1cを備えている態様の場合において、保持部1として本発明に係るカートン保持具の上面の各側縁部より上方に立ち上がる係合用凸部形成部材とこの各係合用凸部形成部材から重畳紙収納カートンCの上下方向の中心軸L方向へ突設された係合用凸部1cとを形成されている場合には、重畳紙収納カートンCの底部近傍の側面に予め設けられたミシン目で形成された係合用破断部を破断させて係合用の穴を形成した後にこの係合用凸部1cに係合させて装着させるか、又はそれぞれの係合用凸部1cによって重畳紙収納カートンCの側面のそれぞれの係合用破断部を破断させながらこの係合用凸部1cに係合させて装着させればよい。
【0037】
かくして重畳紙収納カートンCに本発明に係るカートン保持具を装着させた後に、任意の床面,電化製品や家具等の平滑で水平な面上に載置すると、保持部1に保持された重畳紙収納カートンCの上面の取出口Tが上方に向いて静止した状態、即ち揺動部2の凸面2bの頂部2aが載置面と接し且つ重畳紙収納カートンCの上下方向の中心軸Lが載置面に対して垂直な静止した状態を維持するのであるが、この際にこのような静止状態から重畳紙収納カートンCの取出口Tより重畳紙Pを取り出したりすることによって重畳紙収納カートンC等に外力が加わると、載置面に接する凸面2bの点を変化させるようにして揺動する状態となるのであるが、錘部3との作用によってこの揺動する距離が漸次縮まり最終的には静止状態、即ち保持部1に保持された重畳紙収納カートンCの上面の取出口Tが上方に向いた状態となるのである。
【0038】
そしてこの際、錘部3が、重畳紙収納カートンCの高さの半分の長さに重畳紙Pが最大に収納された状態の重畳紙収納カートンCの重量を乗じた値より、保持部1に保持される重畳紙収納カートンCの底部中心から保持部1と錘部3と揺動部2との重心迄の距離に保持部1と錘部3と揺動部2との重心の重量を乗じた値が大きくなる重量を有している態様のものである場合には、保持部1に重畳紙Pが最大に収納された状態の重畳紙収納カートンCが保持された状態においてこの重畳紙収納カートンCにその上下方向の中心軸Lの延長線が載置面に対して垂直な状態から傾くように強い外力を加えられることにより、保持部1に保持された重畳紙収納カートンCが本発明に係るカートン保持具ごと横倒しの状態、即ち重畳紙収納カートンCの側面又はその側面の上縁と載置面とが当接しそれ以上揺動できない状態になってしまったとしても、確実に再びその上下方向の中心軸Lが載置面に対して垂直な状態、即ち確実に重畳紙収納カートンCの上面が上方へ向いた状態へと復帰させることができて好ましいばかりでなく、保持部1に保持された重畳紙収納カートンCの取出口Tより重畳紙Pを取り出す際に、このような錘部3を有していないものと比較して直ぐに重畳紙収納カートンCの上面が上方へ向いた状態へと復帰することができるので、その安定性が向上して好ましい。
【0039】
かくして重畳紙収納カートンCに本発明に係るカートン保持具を装着させることによって、二つ折りされ互いに係合している重畳紙Pが収納されており上面に取出口Tが設けられていると共にその上下方向と垂直な横断面が略正方形状を成しその上下方向の高さが横断面の幅の1〜1.5倍である重畳紙収納カートンCをその上面が常に上方へ向くように揺動自在に維持された状態で重畳紙収納カートンCに収納された重畳紙Pを取出口Tより取り出し使用することにより、重畳紙収納カートンCに収納された重畳紙Pを総て使い終えた後に、本発明に係るカートン保持具の保持部1から使用済みの重畳紙収納カートンCを取り外すせば、再び本発明に係るカートン保持具を再利用することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明に係るカートン保持具の1実施例を示す斜視説明図である。
【図2】図1の正面説明図である。
【図3】図1の平面説明図である。
【図4】図3のA−A線断面説明図である。
【図5】図1に示すカートン保持具の保持部に重畳紙収納カートンを保持させた状態を示す断面説明図である。
【図6】図5の斜視説明図である。
【図7】本発明に係るカートン保持具の他の実施例を示す正面説明図である。
【図8】図7の平面説明図である。
【図9】図8のB−B線断面説明図である。
【図10】本発明に係るカートン保持具の更に他の実施例を示す正面説明図である。
【図11】図10の平面説明図である。
【図12】図11のC−C線断面説明図である。
【符号の説明】
【0041】
1 保持部
1a 板状のエラストマー
1b 載置部
1c 係合用凸部
2 揺動部
2a 頂部
2b 凸面
3 錘部
C 重畳紙収納カートン
P 重畳紙
T 取出口
L 中心軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二つ折りされ互いに係合している重畳紙(P)が収納されており上面に取出口(T)が設けられていると共にその上下方向と垂直な横断面が略正方形状を成しその上下方向の高さが横断面の幅の1〜1.5倍である重畳紙収納カートン(C)の底部に着脱自在に装着されて重畳紙収納カートン(C)をその上面が常に上方へ向くように揺動自在に維持するカートン保持具であって、
前記重畳紙収納カートン(C)の上下方向の中心軸(L)がその中心と略一致するように該重畳紙収納カートン(C)の底部が保持される保持部(1)と、該保持部(1)に保持された該重畳紙収納カートン(C)の上下方向の中心軸(L)の延長線上に略一致する位置に頂部(2a)を有し該頂部(2a)から該保持部(1)側へ至る部位が該保持部(1)に保持された該重畳紙収納カートン(C)の上下方向の中心軸(L)を中心とした略線対称な滑らかな凸面(2b)を成していると共に該凸面(2b)の該保持部(1)側の部位が該保持部(1)に保持される該重畳紙収納カートン(C)のそれぞれの側縁と略一致するか又は突出するような形状を成す揺動部(2)と、該保持部(1)に重畳紙(P)が最大に収納された状態の該重畳紙収納カートン(C)が保持された状態における全体の重心を少なくとも該保持部(1)よりも下方で、且つ該揺動部(2)の凸面(2b)上の総ての点から垂直に該揺動部(2)内に延長した線と該重畳紙収納カートン(C)の上下方向の中心軸(L)との交点より該頂部(2a)側の該重畳紙収納カートン(C)の上下方向の中心軸(L)の延長線上に略一致する位置に位置せしめる該揺動部(2)内の頂部(2a)近傍に設けられた錘部(3)とから構成されていることを特徴とするカートン保持具。
【請求項2】
保持部(1)が、重畳紙収納カートン(C)の底部を粘着して保持する板状のエラストマー(1a)と該エラストマー(1a)が載置される載置部(1b)とから成る請求項1に記載のカートン保持具。
【請求項3】
保持部(1)が、重畳紙収納カートン(C)の底部の各角部を狭持するような形状を成す請求項1又は2に記載のカートン保持具。
【請求項4】
保持部(1)が、重畳紙収納カートン(C)の側面及び/又は底面に予め設けられたミシン目で形成された係合用破断部に係合する係合用凸部(1c)を備えている請求項1に記載のカートン保持具。
【請求項5】
揺動部(2)の凸面(2b)が、下方から見た際にその頂部(2a)周辺の部位から放射状に広がる複数条の帯状部材により形成されている請求項1から4までの何れか1項に記載のカートン保持具。
【請求項6】
錘部(3)が、重畳紙収納カートン(C)の高さの半分の長さに重畳紙(P)が最大に収納された状態の該重畳紙収納カートン(C)の重量を乗じた値より、保持部(1)に保持される重畳紙収納カートン(C)の底部中心から該保持部(1)と錘部(3)と揺動部(2)との重心迄の距離に該保持部(1)と錘部(3)と揺動部(2)との重心の重量を乗じた値が大きくなる重量を有している請求項1から5までの何れか1項に記載のカートン保持具。
【請求項7】
保持部(1)及び/又は揺動部(2)が、消臭機能を有する材料で形成されている請求項1から6までの何れか1項に記載のカートン保持具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−133028(P2008−133028A)
【公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−321782(P2006−321782)
【出願日】平成18年11月29日(2006.11.29)
【出願人】(000183462)日本製紙クレシア株式会社 (112)
【Fターム(参考)】