説明

カード管理システム

【課題】遊技者によるICカードの持ち帰りを低減させることができるようにする。
【解決手段】遊技者6がICカード2を所持した状態で遊技場から退店しようとすると、遊技場の出口8に設けられたアンテナ39から送信された検出信号をICカード2が受信する。ICカード2が検出信号を受信すると、ICカード2の筐体に内蔵されたバイブレータが筐体を振動させる。これにより、ICカード2の存在が遊技者6に報知される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技価値を記憶するICカードを管理するカード管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコホール等の遊技場においては、遊技価値を記憶したICカードを用いて遊技が行われている。このようなICカードは、製造コスト等の観点から、遊技者が持ち帰らずに効率良く回収できるように、有効期限が発行日のみである場合が多い。このような場合、遊技価値が残っているICカードを遊技者が誤って持ち帰ると、残りの遊技価値が無駄になってしまう。
【0003】
一方、特許文献1には、有効期限が限定されていないICカードを用いて遊技が行われ、遊技終了時にICカードに残っている遊技価値の残度を確認し、遊技価値の残度が「0」でなければ、ICカードを遊技者に返却する一方、遊技価値の残度が「0」であれば、ICカードを回収することによって、ICカードの回収率を改善させたプレイ対象の利用管理システムが開示されている。これによれば、遊技終了時に残っている遊技価値の残度が「0」でないICカードは、遊技者によって持ち帰られることとなる。
【0004】
【特許文献1】特開平11−156037号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1においても、ICカードの回収率を向上させるためには、ICカードに残っている遊技価値を遊技者に消費させたり清算させたりさせて、遊技者によるICカードの持ち帰りを低減させることが好ましい。
【0006】
本発明の目的は、遊技者によるICカードの持ち帰りを低減させることが可能なカード管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段及び効果】
【0007】
本発明のカード管理システムは、信号を受信可能な受信手段と、自己の存在を報知する報知手段と、前記受信手段が所定の信号を受信した場合に、前記報知手段に報知させる報知制御手段と、を有するICカードと、遊技場の出口に設けられ、前記所定の信号を送信する送信装置と、を有することを特徴とする。
【0008】
上記の構成によれば、遊技者がICカードを所持した状態で遊技場から退店しようとすると、遊技場の出口に設けられた送信装置から送信された所定の信号を受信したICカードによって、ICカードの存在が遊技者に報知される。これにより、ICカードを所持していることが遊技者に認識されるから、退店前にICカードに残っている遊技価値を消費したり清算したりするように遊技者を促すことができる。これにより、遊技者によるICカードの持ち帰りを低減させることができる。
【0009】
また、本発明のカード管理システムにおいて、前記ICカードは筐体を更に有し、前記報知手段は、前記筐体を振動させる振動手段であってよい。上記の構成によれば、筐体の振動によって、ICカードの存在が遊技者に報知されるから、遊技場の店内が騒がしくても、ICカードを所持していることを遊技者に高い確率で認識させることができる場合がある。
【0010】
また、本発明のカード管理システムにおいて、前記ICカードは、遊技価値を記憶可能な記憶手段と、前記記憶手段が前記遊技価値を記憶しているか否かを判定する判定手段と、前記受信手段が前記所定の信号を受信した場合に、前記判定手段に判定させる判定制御手段と、を更に有し、前記報知制御手段は、前記記憶手段が前記遊技価値を記憶していると前記判定手段が判定した場合に、前記報知手段に報知させてよい。上記の構成によれば、ICカードに遊技価値が残っている場合に、ICカードの存在が遊技者に報知される。これにより、残っている遊技価値で遊技を続けるように遊技者を促すことができるから、ICカードの有効期限が発行日のみであるような場合に、ICカードに残っている遊技価値が無駄になる不利益を遊技者が被らないようにすることができる。
【0011】
また、本発明のカード管理システムにおいて、前記ICカードは、信号を送信可能な送信手段と、前記記憶手段が前記遊技価値を記憶していると前記判定手段が判定した場合に、特定の信号を前記送信手段から送信させる送信制御手段と、を更に有し、前記特定の信号を受信可能な特定信号受信手段と、画像を表示する表示手段と、前記特定信号受信手段が前記特定の信号を受信した場合に、前記特定の信号を特定の画像として前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を有する表示装置を更に有していてよい。上記の構成によれば、遊技価値が残っているICカードを所持した遊技者が退店しようとする際に、表示装置に特定の画像が表示される。これにより、特定の画像を視認した遊技場の店員等に、ICカードを持ち帰らないように遊技者を誘導させることができる場合がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の実施の形態を図1ないし図3に基づいて以下に説明する。
【0013】
(カード管理システム1の構成)
本実施の形態にかかるカード管理システム1は、図1に示すように、ICカード2と、送信装置及び表示装置としてのホールコンピュータ3と、表示装置としての端末装置4とを有している。ICカード2は、主に遊技者6によって扱われ、端末装置4は、主に遊技場の店員7によって扱われる。また、ホールコンピュータ3は、遊技機5を含む遊技場全体を管理するものであって、遊技場の管理者によって扱われる。
【0014】
(ICカード2の機械的構成)
ICカード2は、図1に示すように、矩形状の筐体を有するカードであり、遊技場に備えられた遊技機5で遊技を行う際に使用されるクレジット(遊技価値)を記憶することが可能である。そして、ICカード2は、遊技機5に挿入される等されて、遊技者の遊技に供される。ICカード2が有するクレジットは、遊技の進行に応じて増減される。
【0015】
また、ICカード2は、その筐体内に、アンテナとバイブレータとを有している。アンテナは、外部と通信を行うものである。特に、受信手段としてのアンテナは、遊技場の出口8に設けられたアンテナ39から送信される検出信号(所定の信号)を受信する。また、送信手段としてのアンテナは、検出信号を受信し、且つ、ICカード2にクレジットが残っている場合(ICカード2が遊技価値を記憶している場合)に、退店信号(特定の信号)を外部に送信する。報知手段及び振動手段としてのバイブレータは、ICカード2のアンテナが外部から検出信号を受信し、且つ、ICカード2にクレジットが残っている場合に、ICカード2の筐体を振動させて、ICカード2の存在を遊技者6に報知するものである。
【0016】
(ホールコンピュータ3の機械的構成)
ホールコンピュータ3は、表示手段としての表示部41とアンテナ39とを有している。アンテナ39は、遊技場の出口8に設けられており、遊技場から退店しようとする遊技者6に向けて、検出信号を常に送信している。このため、遊技場から退店しようとする遊技者6が、クレジットが残っているICカード2を所持している場合に、ICカード2の筐体の振動によって、ICカード2の存在が遊技者6に報知されることとなる。
【0017】
このように、遊技者6がICカード2を所持した状態で遊技場から退店しようとすると、遊技場の出口8に設けられたアンテナ39から送信された検出信号を受信したICカード2によって、ICカード2の存在が遊技者6に報知される。これにより、ICカード2を所持していることが遊技者6に認識されるから、退店前にICカード2に残っているクレジットを消費したり清算したりするように遊技者6を促すことができる。これにより、遊技者6によるICカード2の持ち帰りを低減させることができる。
【0018】
また、ICカード2の筐体の振動によって、ICカード2の存在が遊技者6に報知されるから、遊技場の店内が騒がしくても、ICカード2を所持していることを遊技者6に高い確率で認識させることができる場合がある。
【0019】
さらに、ICカード2にクレジットが残っている場合に、ICカード2の存在が遊技者6に報知される。これにより、残っているクレジットで遊技を続けるように遊技者6を促すことができるから、ICカード2の有効期限が発行日のみであるような場合に、ICカード2に残っているクレジットが無駄になる不利益を遊技者6が被らないようにすることができる。
【0020】
また、特定信号受信手段としてのアンテナ39は、クレジットが残っているICカード2から送信される退店信号を受信する。表示部41は、退店信号に基づいた情報画像(特定の画像)を表示する。情報画像は、退店者の有無とクレジットの度数とを表示するものであるが、退店者の氏名や住所等のIDを表示するものであってもよい。
【0021】
(端末装置4の機械的構成)
端末装置4は、表示手段としての表示部41と図示しないアンテナとを有している。特定信号受信手段としてのアンテナは、クレジットが残っているICカード2から送信される退店信号を受信する。表示部41は、退店信号に基づいた情報画像を表示する。
【0022】
このように、クレジットが残っているICカード2を所持した遊技者6が退店しようとする際に、ホールコンピュータ3及び端末装置4の表示部41に情報画像が表示される。これにより、情報画像を視認した遊技場の店員7等に、ICカード2を持ち帰らないように遊技者6を誘導させることができる場合がある。
【0023】
(ICカード2の電気的構成)
ICカード2は、図2に示すように、制御回路21によって動作が制御されている。図2に示す制御回路21は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ22を主たる構成要素とし、これに各種回路を加えて構成されている。マイクロコンピュータ22は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU23と、各種のプログラムを記憶するROM24と、クレジットを記憶する記憶手段としてのRAM25とを有している。
【0024】
CPU23には、アンテナ28を介して各種信号の送受信を行う送受信部26と、バイブレータ29の駆動を制御するバイブレータ駆動回路27とが接続されている。
【0025】
判定手段及び判定制御手段としてのCPU23は、アンテナ28を介して送受信部26が検出信号を受信した場合に、RAM25にクレジットが残っているか否かを判定する。また、送信制御手段としてのCPU23は、RAM25にクレジットが残っていると判定した場合に、アンテナ28を介して退店信号を送受信部26から送信させる。また、報知制御手段としてのCPU23は、RAM25にクレジットが残っていると判定した場合に、バイブレータ駆動回路27を制御して、バイブレータ29を駆動させる。
【0026】
(ホールコンピュータ3の電気的構成)
ホールコンピュータ3は、図2に示すように、制御回路31によって動作が制御されている。図2に示す制御回路31は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ32を主たる構成要素とし、これに各種回路を加えて構成されている。マイクロコンピュータ32は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU33と、各種のプログラムを記憶するROM34と、退店信号を一時的に記憶するRAM35とを有している。
【0027】
CPU33には、アンテナ39を介して各種信号の送受信を行う通信回路36と、操作部40からの各種入力信号が入力されるインターフェイス回路37と、表示部41の表示を制御する表示制御回路38とが接続されている。
【0028】
CPU33は、通信回路36を介してアンテナ39から検出信号を常時送信させる。また、表示制御手段としてのCPU33は、アンテナ39を介して通信回路36が退店信号を受信した場合に、退店信号に基づいた情報画像を表示部41に表示させる。
【0029】
(端末装置4の電気的構成)
端末装置4は、図2に示すように、ホールコンピュータ3と同様の電気的構成を有している。ただし、端末装置4のCPU33は、通信回路36を介してアンテナ39から検出信号を送信させない。
【0030】
(カード管理システム1の動作)
上記の構成において、図3に示す管理処理ルーチンを参照して、カード管理システム1の動作について説明する。
【0031】
(ICカード側管理処理ルーチン)
ICカード2の動作であるICカード側管理処理ルーチンが実行されると、図3に示すように、ICカード2のCPU23は、ホールコンピュータ3から送信される検出信号を受信したか否かを判定する(S1)。検出信号を受信していないと判定した場合には(S1,NO)、ステップS1に戻る。一方、検出信号を受信したと判定した場合には(S1,YES)、RAM25にクレジットが残っているか否かを判定する(S2)。
【0032】
そして、RAM25にクレジットが残っていないと判定した場合には(S2,NO)、ステップS1に戻る。一方、RAM25にクレジットが残っていると判定した場合には(S2,YES)、送受信部26を介してアンテナ28から退店信号を送信させる(S3)。次に、バイブレータ駆動回路27によってバイブレータ29を駆動させる(S4)。これにより、ICカード2の筐体が振動され、ICカード2の存在が遊技者6に報知される。
【0033】
このように、遊技者6がICカード2を所持した状態で遊技場から退店しようとすると、遊技場の出口8に設けられたアンテナ39から送信された検出信号を受信したICカード2によって、ICカード2の存在が遊技者6に報知される。これにより、ICカード2を所持していることが遊技者6に認識されるから、退店前にICカード2に残っているクレジットを消費したり清算したりするように遊技者6を促すことができる。これにより、遊技者6によるICカード2の持ち帰りを低減させることができる。
【0034】
また、ICカード2の筐体の振動によって、ICカード2の存在が遊技者6に報知されるから、遊技場の店内が騒がしくても、ICカード2を所持していることを遊技者6に高い確率で認識させることができる場合がある。
【0035】
さらに、ICカード2にクレジットが残っている場合に、ICカード2の存在が遊技者6に報知される。これにより、残っているクレジットで遊技を続けるように遊技者6を促すことができるから、ICカード2の有効期限が発行日のみであるような場合に、ICカード2に残っているクレジットが無駄になる不利益を遊技者6が被らないようにすることができる。
【0036】
次に、所定時間(例えば30秒)が経過したか否かを判定し(S5)、所定時間が経過していないと判定した場合には(S5,NO)、ステップS5を繰り返すことによって、所定時間の経過待ちとなる。一方、所定時間が経過したと判定した場合には(S5,YES)、バイブレータ29による振動を停止させる(S6)。そして、ステップS1に戻る。
【0037】
(ホールコンピュータ側管理処理ルーチン)
ホールコンピュータ3の動作であるホールコンピュータ側管理処理ルーチンが実行されると、図3に示すように、ホールコンピュータ3のCPU33は、通信回路36を介してアンテナ39から検出信号を送信させる(S101)。そして、ICカード2から送信される退店信号を受信したか否かを判定する(S102)。退店信号を受信していないと判定した場合には(S102,NO)、ステップS101に戻る。一方、退店信号を受信したと判定した場合には(S102,YES)、退店信号に基づいた情報画像を表示部41に表示させる(S103)。そして、ステップS101に戻る。
【0038】
このように、クレジットが残っているICカード2を所持した遊技者6が退店しようとする際に、ホールコンピュータ3の表示部41に情報画像が表示される。これにより、情報画像を視認した管理者に、ICカード2を持ち帰らないように遊技者6を誘導させることができる場合がある。
【0039】
(端末装置側管理処理ルーチン)
端末装置4の動作である端末装置側管理処理ルーチンが実行されると、図3に示すように、端末装置4のCPU33は、ICカード2から送信される退店信号を受信したか否かを判定する(S201)。退店信号を受信していないと判定した場合には(S201,NO)、ステップS201に戻る。一方、退店信号を受信したと判定した場合には(S201,YES)、退店信号に基づいた情報画像を表示部41に表示させる(S202)。そして、ステップS201に戻る。
【0040】
このように、クレジットが残っているICカード2を所持した遊技者6が退店しようとする際に、端末装置4の表示部41に情報画像が表示される。これにより、情報画像を視認した遊技場の店員7に、ICカード2を持ち帰らないように遊技者6を誘導させることができる場合がある。
【0041】
(本実施の形態の概要)
以上のように、本実施の形態のカード管理システム1は、信号を受信可能な受信手段(アンテナ28、送受信部26等)と、自己の存在を報知する報知手段(バイブレータ29、バイブレータ駆動回路27等)と、受信手段が所定の信号(検出信号)を受信した場合に、報知手段に報知させる報知制御手段(CPU23、図3の管理処理ルーチン等)と、を有するICカード2と、遊技場の出口8に設けられ、所定の信号を送信する送信装置(ホールコンピュータ3等)と、を有する構成にされている。
【0042】
上記の構成によれば、遊技者6がICカード2を所持した状態で遊技場から退店しようとすると、遊技場の出口8に設けられた送信装置から送信された所定の信号を受信したICカード2によって、ICカード2の存在が遊技者6に報知される。これにより、ICカード2を所持していることが遊技者6に認識されるから、退店前にICカード2に残っている遊技価値を消費したり清算したりするように遊技者6を促すことができる。これにより、遊技者6によるICカード2の持ち帰りを低減させることができる。
【0043】
また、本実施の形態のカード管理システム1において、ICカード2は筐体を更に有し、報知手段は、筐体を振動させる振動手段(バイブレータ29、バイブレータ駆動回路27等)である構成にされている。上記の構成によれば、筐体の振動によって、ICカード2の存在が遊技者6に報知されるから、遊技場の店内が騒がしくても、ICカード2を所持していることを遊技者6に高い確率で認識させることができる場合がある。
【0044】
また、本実施の形態のカード管理システム1において、ICカード2は、遊技価値(クレジット等)を記憶可能な記憶手段(RAM25等)と、記憶手段が遊技価値を記憶しているか否かを判定する判定手段(CPU23等)と、受信手段が所定の信号を受信した場合に、判定手段に判定させる判定制御手段(CPU23等)と、を更に有し、報知制御手段は、記憶手段が遊技価値を記憶していると判定手段が判定した場合に、報知手段に報知させる構成にされている。上記の構成によれば、ICカード2に遊技価値が残っている場合に、ICカード2の存在が遊技者6に報知される。これにより、残っている遊技価値で遊技を続けるように遊技者6を促すことができるから、ICカード2の有効期限が発行日のみであるような場合に、ICカード2に残っている遊技価値が無駄になる不利益を遊技者6が被らないようにすることができる。
【0045】
また、本実施の形態のカード管理システム1において、ICカード2は、信号を送信可能な送信手段(アンテナ28、送受信部26等)と、記憶手段が遊技価値を記憶していると判定手段が判定した場合に、特定の信号(退店信号)を送信手段から送信させる送信制御手段(CPU23等)と、を更に有し、特定の信号を受信可能な特定信号受信手段(アンテナ39、通信回路36等)と、画像を表示する表示手段(表示部41等)と、特定信号受信手段が特定の信号を受信した場合に、特定の信号を特定の画像(情報画像)として表示手段に表示させる表示制御手段(CPU33、表示制御回路38、図3の管理処理ルーチン等)と、を有する表示装置(ホールコンピュータ3、端末装置4等)を更に有する構成にされている。上記の構成によれば、遊技価値が残っているICカード2を所持した遊技者6が退店しようとする際に、表示装置に特定の画像が表示される。これにより、特定の画像を視認した遊技場の店員7等に、ICカード2を持ち帰らないように遊技者6を誘導させることができる場合がある。
【0046】
(本実施の形態の変形例)
以上、本発明の実施例を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0047】
例えば、本実施の形態において、バイブレータ29の振動により報知が行われる構成にされているが、この構成に限定されるものではなく、光や音の出力により報知が行われる構成にされていてもよい。
【0048】
また、本実施の形態において、ホールコンピュータ3が検出信号を送信する構成にされているが、この構成に限定されるものではなく、検出信号を送信する送信装置が別途設けられた構成にされていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】カード管理システムの構成図。
【図2】カード管理システムの電気的構成を示す図。
【図3】管理処理ルーチンを示す図。
【符号の説明】
【0050】
1 カード管理システム
2 ICカード
3 ホールコンピュータ
8 出口
23 CPU
26 送受信部
27 バイブレータ駆動回路
28 アンテナ
29 バイブレータ



【特許請求の範囲】
【請求項1】
信号を受信可能な受信手段と、
自己の存在を報知する報知手段と、
前記受信手段が所定の信号を受信した場合に、前記報知手段に報知させる報知制御手段と、
を有するICカードと、
遊技場の出口に設けられ、前記所定の信号を送信する送信装置と、
を有することを特徴とするカード管理システム。
【請求項2】
前記ICカードは筐体を更に有し、
前記報知手段は、前記筐体を振動させる振動手段であることを特徴とする請求項1に記載のカード管理システム。
【請求項3】
前記ICカードは、
遊技価値を記憶可能な記憶手段と、
前記記憶手段が前記遊技価値を記憶しているか否かを判定する判定手段と、
前記受信手段が前記所定の信号を受信した場合に、前記判定手段に判定させる判定制御手段と、
を更に有し、
前記報知制御手段は、前記記憶手段が前記遊技価値を記憶していると前記判定手段が判定した場合に、前記報知手段に報知させることを特徴とする請求項1又は2に記載のカード管理システム。
【請求項4】
前記ICカードは、
信号を送信可能な送信手段と、
前記記憶手段が前記遊技価値を記憶していると前記判定手段が判定した場合に、特定の信号を前記送信手段から送信させる送信制御手段と、
を更に有し、
前記特定の信号を受信可能な特定信号受信手段と、
画像を表示する表示手段と、
前記特定信号受信手段が前記特定の信号を受信した場合に、前記特定の信号を特定の画像として前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
を有する表示装置を更に有することを特徴とする請求項3に記載のカード管理システム。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−268700(P2009−268700A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−121650(P2008−121650)
【出願日】平成20年5月7日(2008.5.7)
【出願人】(598098526)アルゼ株式会社 (7,628)
【Fターム(参考)】