説明

カーペットタイル、設備、およびカーペットタイルの製造および取り付ける方法

【課題】パイル要素を有した不織の主支持体を有した層であって、前記パイル要素が前記支持体に房で取り付けられて当該支持体の裏面でループを形成した第1の層を有するカーペットタイルはが記載される。
【解決手段】上記タイルは、二次支持体および該二次支持体の裏面の実質的に端から端までフックとループの取りつけシステムのフックに取り付けるために設けられたループを有した第2の層を含む。上記タイルは、さらに、前記第1層と前記第2層とを互いに結びつける熱融解結合剤を含む。上記タイルは、安定化層を含まない。上記タイルは2つの色を有してパイルが切断されたとき装飾的効果を与える。上記カーペットを製造し、また取り付ける方法も記載される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フックの付いた下地に取り付けるためにほぼその裏面に渡ってループを有したカーペットタイルに関する。本発明はまた、カーペットタイルの製造、その取りつけ方法、およびカーペットタイルの設備に関する。
【背景技術】
【0002】
これまでの数年にわたって、フックとループ(ベルクロ(登録商標))の技術を、床仕上げ材、特にカーペットに組み入れる多くの試みがなされてきた。このような技術の使用にいくつかの利点がある。それは、揮発性の有機化合物を放出する接着剤を使用することなしに本来の場所で床材部品の連結を可能にし、環境上好都合なものである。フックとループの技術によって、強固な接続が可能となると同時に取り外しすることが可能となる。これは、取りつけの間に利点になり、また、破損した小片の置き換えなどを可能にするものである。
【0003】
カーペットの分野においてフックとループ技術を使用する従来例が、1989年4月14日にPacioneに付与された特許文献1の特許に記戴されている。この特許の明細書は、カーペットによって覆われる床に固定されたフックの付いた細片を用い、カーペットの縁に沿って取り付けるためにその裏側に渡ってループを有したカーペットを示している。
【0004】
特許文献1の特許明細書に記戴された種々の方法には、1998年3月3日にPacioneに付与された特許文献2の特許に示されるように、フックの付いた細片の間に下地パッドを敷くことが含まれる。
【0005】
上塗りされたカーペットの裏側を横切って概ね延在する、穴をあけられたフックの付いたアンカーテープが接着剤によって床に固定され、カーペットが裏側のループによって上記テープに連結することが提案されてきている。これは1995年1月17日にPacioneに付与された特許文献3の特許に示されている。
【0006】
2001年4月17日にPacioneに付与された特許文献4の明細書は、裏側に渡ってループを有したカーペットについて記載している。このカーペットには、寸法安定性のために不織層を含んだ支持体が含まれている。
【0007】
より近くでは、カーペットが敷かれる全部の領域を大体カバーするアンカーシートの使用が、2001年10月23日にPacioneに付与された特許文献5の特許に記戴されている。このようなアンカーシートは、国際特許出願PCT/Ca00/00681について2000年12月14日に公開され、発明者がPacioneである特許文献6により詳細に記載されている。これらのケースのそれぞれは、最終的なカーペット構造を記戴している。この構造では、多数のカーペット片が下地の面に渡って取り付けられており、この下地は、カーペット片が隣接するアンカーシートの間で橋渡して結合するために一部に位置している多数のアンカーシートによって形成されている。本発明はこのようなカーペット片に関するものである。
【0008】
さらなる背景技術によって、多くのデザインと構成のカーペットタイルがすでに知られている。
【0009】
例えば、2001年3月20日にHigginsに付与された特許文献7の明細書には、クッションで支持されたカーペットタイルが記載されている。明細書に記戴された例として、現在商業的に手に入る典型的なカーペットタイルのいくつかの特徴を持ったカーペットが記載されている。不織ポリエステル支持体の中で房状にされた、ナイロン6,6ループパイルの連続したフィラメントによって成る主要なカーペット層が存在する。この主要なカーペット層は、CaC02の10部で満たされたSBRレテックスのコート層を含む。主要なカーペット層の基礎となるものは、発泡ウレタン層に少なくとも部分的に埋め込まれた、補強材層がラミネートされた熱融解層である。発泡ウレタン層に取り付けられる、最終的な不織支持体、ポリプロピレン−ポリエステル結合が存在する。
【0010】
他のカーペットタイルが次の特許文献の特許明細書に記戴されている:
特許文献8 Mullinax等 1994年6月28日
特許文献9 Lampert 1994年9月20日
特許文献10 Slosberg等 1995年5月23日
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】米国特許明細書4,822,658号
【特許文献2】米国特許明細書5,723,195号
【特許文献3】米国特許明細書5,382,462号
【特許文献4】米国特許明細書6,217,974号
【特許文献5】米国特許明細書6,306,477号
【特許文献6】国際公開00/74544号公報
【特許文献7】米国特許明細書6,203,881号
【特許文献8】米国特許明細書5,324,562号
【特許文献9】米国特許明細書5,348,784号
【特許文献10】米国特許明細書RE34,951号
【特許文献11】国際公開00/74544号公報
【特許文献12】米国特許明細書6,440,787号
【特許文献13】米国特許明細書4,915,784号
【特許文献14】米国特許明細書5,965,232号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明には、その裏側の端から端までループを有して、上面側の端から端までフックを有した基層となる基板に装着されるカーペットタイルが含まれる。本発明のカーペットタイルは、特に、特許文献11に記載された種類のアンカーシートとの組み合わせで使用するのに適している。
【0013】
特許文献11に記載されるように、プラスチックで構成されたアンカーシートは、気温あるいは湿度の変化のような環境因子に応じて、膨張したり縮んだりする。シート自身は、通常、それぞれの間に小さい間隔を持って取り付けられる。この間隔によって、シートの寸法の調節が可能となることにより環境変化を許容した取り付けが可能となる。アンカーシートに取り付けられる被覆物がどのようなものでも、アンカーシート下地とは次の意味で相性のよいものでなければならない。すなわち、環境変動によって床カバー内に全体としてもたらされる動きや応力のどのようなものでも、座屈の量を最小限とし、元の状態を保つものでなければならない。もちろん、被覆物は、下地の不完全性、例えば、隣り合うアンカーシート間の隙間を覆うのに十分に有効でなければならないし、また、弾力があって通常の摩耗と裂断、クリーニングなどを経てもその外観を保持しなければならない。
【0014】
本発明には、以下でさらに説明されるように、カーペットタイル、このタイルを製造する方法、このタイルを含む設備、およびこれら本発明の関連した他の態様が含まれる。
【0015】
本明細書で述べられる発明に関連する発明が、次の米国の仮特許出願におけるものである。
【0016】
本願と同時出願で参照することによって本願に援用される、「フックプレートを製造するシステムおよび方法」という名称の米国仮特許出願
本願と同時出願で参照することによって本願に援用される、「改良したアンカーシート」という名称の米国仮特許出願
本願と同時出願で参照することによって本願に援用される、「弾性層のプレートへの超音波溶着」という名称の米国仮特許出願
本願と同時出願で参照することによって本願に援用される、「装飾のはめ込み材を有した、取り外し可能な床被覆物」という名称の米国仮特許出願、および
本願と同時出願で参照することによって本願に援用される、「アンカーシートの位置決めおよび接続システム」という名称の米国仮特許出願
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明のカーペットタイルの断面の図である。
【図2】カーペットタイルとアンカーシート取り付けを説明する図である。
【図3】アンカーシートを示す図である。
【図4】本発明の着色されたタイルの上部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、添付の図面を参照して本発明を説明する。
【0019】
図面を見ると、図1は本発明のカーペット10を示す。このカーペットは、上部の第1の層12と下部の第2の層14で構成された積層物である。
【0020】
カーペットの第1層12は、不織の主支持体16を含み、この主支持体にはパイル糸18が針で縫われている。第2層14は第2の支持体20を含み、この支持体には下部のループ22が取り付けられている。これらの層は熱融解の接着剤24によって互いに固定される。
【0021】
主支持体16は不織布である。繊維布は、平で、柔軟な、透過性のシート構造体であり、繊維、フィラメント、あるいはフィルムのような繊維状の構造物の連結層あるいはネットワークによって生成される。そして、このような布はカーペット産業において知られたものである。繊維またはフィラメントは、自然のおよび/または人工の繊維とすることができる。最も一般に知られているものは、ポリエステル、ポリプロピレンおよびレーヨンである。好ましい材料にはここではポリエステルが含まれる。不織繊維は、方向性を持ってあるいはランダムに方向づけられている繊維であり、摩擦、および/または凝集、および/または粘着によって結合されたものである。一般的に、針フェルティング、熱溶着、あるいは超音波圧接によって接着することができる。本発明の特に好ましい材料は、Enka、North Carolina、U.S.A.のColbond Inc.の商業的に手に入る製品であり、EZT120としてコルバック(登録商標)織物の名で売られている。コルバック(登録商標)は、製造者によって、ポリエステル芯とナイロン6の皮を持つ2成分フィラメントから生成されるスパン不織として記戴されている。この織物は、熱的に接着されていて、120g/m2の重さを有しているが、ユニット重量は30からおよそ250g/m2までの範囲で利用することができる。不織布の支持体が、カーペットタイルの製造において主カーペット支持体として用いられる。
【0022】
好ましい実施形態では、パイル糸18は主支持体16に房状に取り付けられる。この糸は、直線縫い、ジグザグ縫いなどのようないくつかある従来の方法の1つのどれによってでも、支持体に房状に取り付けることができる。好ましい実施形態では、パイル糸は、1/10寸法でカットのサクソニー糸である。パイル糸は、16.7mmの高さ、および1平方ヤードについておよそ60オンスの重量を有している。一般的に、パイル糸は従来の切断方法によってカットすることができる。主支持体を通す糸の針通しでは、糸の房状の束がある第1層の裏側を露出したままにしておく、そしてその束は、以下にさらに記戴されるように、熱融解の接着によって固定されたようになる。
【0023】
1つの好ましい第2層は、Greensboro、North CarolinaのGuilford Mills 社から供給されるトリコットニットである。このニットは次の特性を有している。
【0024】
【表1】

【0025】
一般的に、このようなトリコットニットは目の詰んだ基板を形成しこの基板は二次支持体20の裏側におけるループ22を備える。このトリコットは、熱溶融物24の全部ではないがほとんどについて滲んでループの中に入るのを防いでいる。過度の滲みは、ファスナーとしてループの機能を妨げることがあるので、もちろん避けられるべきである。
【0026】
代わりに、二次支持体20を植付けられたループを持つ不織プラスチック材料とすることができる。この材料はScotland, FyfeのScott&Fife社から手に入れることができる。適当な不織スパンウエブのポリプロピレン、40g/m2が二次支持体として用いられる。二重の層を用いられることができ、その場合熱融解液のループへの滲みはより少なくなる。仮に単一の層が用いられる場合は、バリアフィルム(図示されない)を不織材料に適用でき、それによってそのような滲みがとおることを防ぐことができる。ループ糸はある織り方がなされたポリエチレンテレフタレート(167dTex;融解点250°Cから260°C)とすることができ、これは48gm m-2程度ポリプロピレン層を通して縫われるものである。これにより、フックとループ結合のための突出した係合ループが提供される。バリアフィルムは、30μmの厚さで、27gm m-2の量のポリエチレン(融解点105°Cから115°C)とすることができる。
【0027】
第1および第2の層12、14は熱融解接着剤24によって相互に取り付けられ、この接着剤は房26を包む。用いられる1つの特定の接着剤は、エチレン−酢酸ビニルベースの接着剤であり、これは、Calhoun、GeorgiaのBarrier−Bac社から提供されるXP−025として知られたものである。この接着剤は充填材、有機物、および無機物の無いものであって、そして次の仕様を有したものである。
粘性 325°F(163℃)で、4000−6000cps
Ball and Ring 融解点 240°F±5°(115.5℃)
接着剤は薄茶色であり、耐水性であるとみなされている。少ない量の充填材、例えば、ビチューメンを加え、コストを下げることができる。標準的な製造手順に従えば、十分な熱融解材料であるEVA材料が用いられ、房の束を包み、また、主支持体に二次支持体を張りつけることができるが、過剰なEVAは避けられる。一般的に、製造の際にドクタブレードが調節されて正しい量の送出をするようにしている。
【0028】
他の実施形態では、上の層は上記に示したように製造され、下の層も同様である。しかし、それらは熱融解接着剤によって直接互いに取り付けられるよりも、むしろ別個に製造される。そのような他の実施形態では、層は、接着剤として機能する追加の熱融解物によって、あるいは熱融解物と両立できる他の接着剤によって、主支持体の裏側に取り付けられる。もちろん、所望に応じて、このような工程は完全にインラインの工程とすることができる。
【0029】
好ましい実施形態では、本発明のカーペットの全体の重量は、およそ1平方ヤードについて80から100オンスである。本発明によれば、比較的軽い二次支持体を持つカーペットおよびカーペットタイルを有することが可能であることは理解されることである。そのような支持体には安定化層がなく、また、以下に説明されるように、比較的充填材がすくないものである。そのようなカーペットまたはカーペットタイルは、外部からの物理的力に対してそれ自身の固有の寸法安定性がわずかしかないか、あるいはまったくない。この物理的力は、引き伸ばす力、回転機械で用いられる際に働く力、家具の移動などである。カーペットはこのような物理的安定性をアンカーシートに頼っている。カーペットは、従って、通常、裏面の端から端までのループ22を安定構造の一部であるフックによって100%取り付けるようなシスステムで用いることができ、そのような安定構造は、特許文献5に記載されるアンカーシートで床に取り付けられるものや、2000年12月14日に出願され、2001年9月20日に公開された特許文献11に記載されるアンカープレートなどである。
【0030】
上記の説明を仮定すると、当業者はカーペット積層品の製造が可能となる。カーペット積層品は、一般におよそ12フィート幅の生地を形成するインライン工程で生産することができる。しかしながら、例えば、6、12、15フィートなど都合が良い幅であれば何でも用いることができる。カーペットは、所望に応じて、保管、出荷などのために大きいスプールに巻かれるようにすることもできる。
【0031】
本発明によれば、カーペット積層品は、最終的には都合が良い時点でタイルに切断される。これは製造のすぐ後とすることができる。しかし、例えば、タイルの特定の色、形状または大きさの注文を製造業者が受け取られた後、より遅くてもよい。
【0032】
これによってかなり在庫管理の問題を緩和させることができる。フック面とともに以下に述べられるこのカーペットについて、どんな形やサイズのタイルでも注文することは可能である。例えば、2インチ×2インチの小さいカーペットタイルでさえ容易にカーペット設備に取り入れられることができる。カーペット積層品は、プロッティングボードで、例えば、超音波の切削工具によって後方あるいは前方で切断することができる。この切削工具はソフトウェアによって制御され、どんな形状のパターンあるいはデザインでも作ることができる。1つのそのような切削工具は、Exton、PennsylvaniaのEagle Automation社(2002年8月13日にBecan等に付与された特許文献12参照)、あるいはBurlington、Ontario、CanadaのAXYZ Automationから手に入れることが可能である。カーペットは端縁の状態が完全なので、以下に述べられるように、どこでも切断でき、また、フック面に取り付けられるときカーペットタイルとしてすぐに使用できる。しかしながら、一般には、以下で述べられるように、端縁は傾斜している。
【0033】
好ましい実施形態の積層カーペットはカーペットタイルを形成する上で特に望ましい特性を有しているものと考えられる。とりわけ、上述した切断工程によってもつれや磨耗に強いきれいな端縁がもたらされることである。熱融解接着剤と比較的低いレベルの充填材は、この耐摩耗性に寄与していると考えられる。一般的に、好ましい実施形態の熱融解接着剤は、実質的に充填材(例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、ケイ土、フライアッシュ、白土、ビチューメンなど)がない。この充填材は、一般には、カーペットまたはカーペットタイルの主支持体と二次支持体との間にある接着剤層に取り入れられるものである。充填材は、通常、最大75パーセントあるいはそれ以上のカーペットについてそのような接着剤層を形成するが、接着剤層のもろさを増すものであり、接着されている層の端縁で摩損や分離もたらすことがある。これは、充填材が中間層から「出て」来、また、接着剤が磨り減るのとともに、まさしくそのようになる。本発明のカーペットタイルの端縁は、きれいな切断端を有しているが、端縁を閉じる裁縫や、確実に主支持体と二次支持体とが分離しないようにするにシール材あるいは補足の接着剤がなくても、概ね予期されるタイルの寿命の間そこなわれずにいる。接着剤が充填材を含んでいないことは多くの場合望ましいが、本発明のカーペットタイルの端縁が損なわれないことを維持する程度に充填材を含むことができる。どんな充填材でもある程度端縁の無欠性を害するが、少ない量を望まれるカーペットタイルの品質に応じて加えることができる。
【0034】
本発明の好ましいタイルは、このように切断端を有しており、これはそうでなければ未仕上げのものである。この「未仕上げ」の端縁は、切断工程に続く工程がとられずに、主支持体と二次支持体との境界の端縁に沿った無欠性を維持するものである。換言すれば、タイルの端は、例えば、かがることにより、使用の間主層と二次層とが裂けるのを防ぐようにすることによって、実質的に処置されないでいる。この用語は、しかしながら、タイルの端縁に沿ったパイルに傾斜をつけるような表面的な変更を除外しない。このように広い幅のカーペットは上述された明細書に記戴に従って製造することができ、また、このカーペットから切取られた本発明のタイル(およびオプションとして傾斜したパイル端)は、それ以上の処理をすることなく、いつでも使用される状態となっている。
【0035】
そのように得られたカーペットタイルは、どんな形状でもよく、また、一般には、床を埋めるために他のタイルと組み合わせることができる通常の幾何学形状である。当業者であれば、所望の適当な寸法あるいは幾何学形状を得ることができる。例えば、外面(平面)寸法で、2インチ×2インチからおよそ36インチ×36インチまでの正方形を切断することができる。通常の六角形あるいは同じ形の正三角形は互い組み合わせることができるが、単一の形を使う必要はない。例えば、適切に所定の大きさの正方形タイルと八角形の組み合わせを用いることができ、あるいは、完全に特別仕立されたタイル群は切断することができる。
【0036】
本発明の典型的な1つのカーペットタイルは、16インチ×16インチのもので、これは1/2インチの高さに切断されたサクソニーパイルで端縁のそれぞれに沿って斜めにされたパイルを備えたものである。傾斜の内部角28は約30度である。
【0037】
図2は、基層となるアンカーシート32に取り付けられる本発明のカーペットタイル30を示している。上述したように、本発明のカーペットタイルは、2000年12月14日に公開された特許文献11、および「フックプレートを製造するシステムおよび方法」、「改良したアンカーシート」、および「弾性層のプレートへの超音波溶着」という名称の米国特許出願に記載された種類のアンカーシートともに用いるのに特に適したものである。このシートは、その取り付けでは、「アンカーシートの位置決および連結のシステム」という名称の米国特許出願題に記戴されるように、相互に固定されおよび/または位置決めされる。本発明の被覆物とともに用いられるのに適したアンカーシート、または本発明の一部としてのアンカーシートは、図3に示され、以下に説明されるものである。
【0038】
厚さAは、1/8インチ(0.125インチ)であり、また、アンカーシート34の厚さは1/16インチ(0.0625インチ)である。アンカーシートの角には、特許文献11に記載されるように、所望される場合は、他のアンカーシートあるいは基層となる床に取り付けるための皿領域が含まれる。クッション36の厚さは、望ましい弾性と表面の通行量に応じて、およそ1/4インチあるいは3/8インチである。上面層38のフック37は、1平方インチについて160−1200個のフックがある密度で、1つの好ましい密度は1平方インチについて230フックを有したものである。
【0039】
層38の適切な材料はポリプロピレンであり、また、クッション36はポリエチレンである。より詳細は、「改善されたアンカーシート」という米国特許出願において与えられる。
【0040】
1つの実施形態では、クッション36は、およそ30kg/m3(約2.1ポンド/ft3)の低い線密度のポリエチレンから作られる。
【0041】
アンカーシート32は、販売、輸送あるいは取り付けのために都合のよいどんな寸法にすることができる。アンカーシートが正方形である場合は、一般に、それは12インチ×12インチから36インチ×36インチの範囲にある。好ましい実施形態では、アンカーシート32はおよそ25インチ×25インチの正方形である。他の好ましい実施形態では、アンカーシート32はおよそ26インチ×26×の正方形である。
【0042】
本発明の好ましい態様では、パイル要素の端縁40は傾斜している。このような傾斜するパイルの切断は、好ましくは、タイルの端縁がその支持する層を切断することよって形成される切断ステップの後に行われる。テーパ切断、あるいはカーペット片のパイルに傾斜をつけることは、本技術分野においてよく知られている。例えば、6801、Winnetka Avenue North、Minneapolis、MinnesotaのNational Carpet Equipmentは、カーペット傾斜機を販売しており、これは切断の後にカーペットの端縁に斜角をつけることができる回転ブレードを用いたものである。
【0043】
一般に、きれいに刈られた端縁を得ることは可能であり、また、カーペットの面がそれの中に図案を入れることも同じく可能である。しかしながら、カーペットパイルの糸がしばしば相互に片寄ることは理解されることである。完全でないパイル切断は、パイルが端縁の方に(すなわち、カーペットの中心領域から離れるように)傾いているような端縁に沿ってパイルが刈られたときに得られることが理解できる。このような状況下では、特にパイルの基に沿ってぼやけた端縁が得られる。この問題は斜めにする工程の前に毛羽立ちを刈り込むことによって対処される。
【0044】
本発明のカーペットタイルは、ある特定の従来のタイルに対して利点がある。本発明のカーペットタイルは、大きいウエブの材料からタイルを切断することによって直接得ることができる。取り付けのために持つことが要求される寸法(すなわち、端縁から端縁までの長さまたは幅)で、そのようなより大きい材料からタイルを切り取ることが可能である。換言すれば、タイルはこのような「未仕上げ」の端縁、すなわち、処理が施されていない端縁で、取り付けることができる。このことは、相補的な端縁で切断されたタイルを、端縁の処理をすることなく、互いに隣り合って、フックが設けられた下地に直接取り付けることができることを意味する。
【0045】
いずれにしても、未仕上げの端縁を持つ本発明のタイルは、フックが設けられた下地に直接適用でき、それによって、消費者がそれら自身のカーペットをデザインし、そのデザインに従ってカーペットタイルを切断してそれらが直接取り付けることができるようにすることが可能になる。カーペット端に沿ったパイルは、上述したように、同じく好都合に傾斜させることができる。なぜなら、フックとループ技術で「半永久的な」被覆物の取りつけを行い、個々の片は、必ずしも隣のタイルあるいは下地それ自身をじゃますることなく、調整され、また、置き換えられることができるからである。
【0046】
本発明の1つの実施形態は、このようにカーペット被覆物のためのタイルを設計および製造する方法である。消費者は、スクリーン上で、カーペットタイルで構成されるカーペット被覆物の描写を生成することができるグラフィックスソフトウェアがプログラムされたコンピュータにアクセスすることができる。このカーペットタイルは切断パイルのものである。被覆物は異なった部分で、それぞれ部分はカーペットタイルに対応する。それぞれのタイルは、隣接するタイルのいろと異なった色とすることができ、また、タイルは刈られるかあるいは斜角をつけられて隣接するタイルが溝によって分割されるようにすることができる。これらのタイプのタイルの組み合わせは被覆物に含められる。コンピュータプログラムによって、ユーザーはカーペット被覆物を視覚化でき、カーペットの描写を操作してユーザー自身の要求と好みに従ってデザインされたカーペットを選択することができる。このようにして、カーペット被覆物の全体的な大きさと形が選択され、被覆物を構成するタイルの大きさと形状は、それぞれのタイルの色や切断パイル端縁の形状(まっすぐな斜面、丸い面取りなど)が様々なものとすることができるように、様々なものとすることができる。一度最終のカーペット被覆物が選択されると、その仕様を電子的に格納することができる。この仕様はタイルの製造で用いることができ、両方は全体の被覆物を作るためであり、後者は置換タイルを作るためである。格納された値は、必要に応じて機械のコンピュータに送られる。この機械はカーペットを切断することができ、また、コンピュータの制御の下でカーペットパイルを切ることができるものである。カーペットのそれぞれの部分について選択された色の保管されたカーペット片は機械と選択された仕様のタイル切断に供給される。カーペットタイルに取り込まれる上の部分(例えば、支持体に固定される糸)をコンピュータによって制御されたレーザーによって切断することが、例えば、1994年6月28日にMullinaxらに付与された特許文献8の特許に記載されている。
【0047】
カーペットタイルの総ては、このようにして、設計者の仕様に従って切断され、刈られる。これらカーペットタイルは、集められて取り付けのために場所に送られる。取り付けは専門職のカーペット取りつけ者、あるいは場合よっては、消費者自身が行うことができる。
【0048】
本発明の特定の実施形態は、カーペット片、好ましくはカーペットタイル、およびその製造の方法であり、ここでは、カーペット片を上から見たとき、その目に見えるパイルが1色以上の色を呈する。このようなタイルの上部分42は、図4に(ノンスケールで)示される。
【0049】
カーペット片は切断パイル面を持っている。パイルは少なくとも2つの色である。第1のカラー44は可視の面の下で部分深さ「D」まで延在し、また、第2のカラー46は第1の色の下にある。パイル面は視覚的に第2の色が露出するように部分的に切断されている。印刷処理は、例えば、Zimmer Maschinebau GesmbH Klagenfurt、EbentalerstraBe 133、A−9020 Klagenfurt、Austriaから手に入るクロモジェット(登録商標)ジェットプリンタを用いる、適当な従来の着色方法を使って実行することができる。
【0050】
そのような1つの実施形態では、カーペットの保管される片が、例えば、黄褐色のベースの色を持っており、これがいろいろな色(例えば、さび、テラコッタ、茶色など)で印刷される。これらの色は大部分はベースの色より暗い色であり、可視面の下で部分深さ「D」だけパイルに浸透する。そして、より明るいベースの色はそれらの下である。カーペットは都合の良いどのような形あるいは複数の形のタイルにでも切断される。タイル端縁に沿ったパイルは傾斜し、傾斜したパイル端48に沿ったより低い層の色を露出することができる。カーペットタイルは、容器に追加した後に容器を攪拌することによるもの、あるいは製造ラインなどにおける任意のパッケージ化によるものによる、ランダム化処理によって混ぜられる。タイルは、ランダム化されたグループから取り出され、それに続いてアンカーシートに取り付けられる。結果物のタイルは、長方形の場合、例えば、杉綾またはレンガのようなパターンで置かれ、レンガのテラコッタのようなものとなる。
【0051】
1つの実施形態では、ベースの色(例えば、白、黄褐色、薄い黄色など)を有した保管されたカーペット片は、その面を他の色に着色することができる。一般に、ベース色は、カーペット面の色より明るく、また、手を加えていない(染められない)パイル糸とすることさえできるものであり、それは、例えば、明るいグレーである。カーペットが細片に切断される、パイル端縁48が斜めにされるとき、より明るいベース色はタイル端縁の周りに現われグラウトのような、あるいは強調された外観を作る。タイルが隣接して置かれるとき、当接しているタイル端縁によって形成された装飾パターンはコントラストを示す色によって強調される。
【0052】
要求されるのに従い、さもなければ望みに応じて、本発明の説明は当業者に委ねられ、それ故、ここに用いられる用語はそれらが与えられる文脈においてこのような当業者人によって理解されるものとして用いられる。明確化のため、次の用語は示された特定の意味が割り当てられる。
【0053】
本明細書の説明のため、特に請求項において、その文脈が別段指示するものでないなら、「具える」は、期限がない意味を意図したものである。構成が、AとBの組み合わせを具えるは、従って、例えば、構成が、AとB、AとBとC、あるいはAとBとCとDなどから成る構成を含むことを意図している。
【0054】
「カーペットタイル」は、一人の人によって、他のカーペットタイルに対して運ばれ、そのカーペットとともに取り付けられことができるような重量と寸法のカーペット片である。これは巻かれたものとずいぶん違い、その種の巻かれたものは床一面の取り付けの一部として取り付けられるものである。このタイルは、しばしば単純な幾何学形状である。しかし、どんな望ましい形状も可能である。「カーペットタイル」は、このように、最大の大きさが概ね4平方メートルのものであり、より一般的には、0.1から0.2平方メートルのオーダーの面積である。タイルの一例は、576平方インチ、すなわち、24インチ×24インチ四方のタイルである。
【0055】
また、用語「刈られたパイル」は、概ね当業者によって理解されるものとして用いられる。しかしながら、明確化のため、「刈られた」または「切断」パイルは、上部自由(ループにされていない)端を有した繊維から成り、この自由端はカーペット支持体に房として取り付けられたループを切断する結果として得られるものである。パイル「高さ」は、パイルの上端もしくは先端とパイルが固定される主支持体の上面との間の距離であり、カーペット産業において理解されるものである。
【0056】
「安定化層」は、相対的に堅い材料の1つの層であり、この層は従来のカーペットタイルに共通して存在している。一般的に、安定化層は、プラスチックに埋め込みのグラスファイバーの層であり、しばしばPVC層である。安定化層はカーペットタイルの一部に含まれ、特許文献で説明したように、タイルに寸法安定性を与える。例えば、特許文献7、特許文献9、特許文献13、特許文献10、および特許文献14において参照することができる。
【0057】
記戴される総ての文献は、それらの内容がここに再現されることを通じて参照することにより本明細書で援用される。さらに、本出願人は、少なくとも出願が係属している限り、この明細書の中に言及したどの部分でも参照することにより本明細書で援用される権利を有する。
【0058】
ここに記述されたどんな発明でもその求める保護範囲は請求項によって規定される。 ここに記述された種々の要素の様々な可能な組み合わせやサブコンビネーションが存在し、また、そして、ここで明示的に列挙されないけれども、これらの組み合わせやサブコンビネーションの総てが発明者の熟考内にあることが理解できる。これは、様々な処理の態様とその要素の組み合わせやサブコンビネーションに関して同じく当てはまることである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カーペットタイルにおいて、
(i)パイル要素を有した不織の主支持体を有した層であって、前記パイル要素が前記支持体に房で取り付けられて当該支持体の裏面でループを形成した第1の層と、
(ii)二次支持体、および該二次支持体の裏面の実質的に端から端までフックとループの取りつけシステムのフックに取り付けるために設けられたループを有した第2の層と、
(iii)前記第1層と前記第2層とを直接互いに結びつける熱融解結合剤と、
を具え、前記タイルは安定化層を含まないことを特徴とするカーペットタイル。
【請求項2】
カーペットタイルにおいて、
(i)パイル要素を有した不織の主支持体を有した層であって、前記パイル要素が前記支持体に房で取り付けられて当該支持体の裏面でループを形成した第1の層と、
(ii)二次支持体、および該二次支持体の裏面の実質的に端から端までフックとループの取りつけシステムのフックに取り付けるために設けられたループを有した第2の層と、
(iii)前記第1層と前記第2層とを直接互いに結びつける熱融解結合剤と、
を具え、前記タイルはクッション層を含まないことを特徴とするカーペットタイル。
【請求項3】
カーペットタイルにおいて、
(i)それに固定される切断パイル要素を有した主支持体を備えた第1の層を有した上部と、
(ii)基本的に、
(a)二次支持体、および該二次支持体の裏面の実質的に端から端までフックとループの取りつけシステムのフックに取り付けるために設けられたループを有した第2の層と、
(b)前記第1層と前記第2層とを直接互いに結びつける熱融解結合剤と、
から成る下部と、
を具えたことを特徴とするカーペットタイル。
【請求項4】
カーペットタイルにおいて、
(i)パイル要素を有した不織の主支持体を有した層であって、前記パイル要素が前記支持体に房で取り付けられて当該主支持体の裏面でループを形成した第1の層と、
(ii)前記第1層の裏面の熱融解結合剤であって前記ループを前記主支持体に結びつける熱融解結合剤と、
(iii)前記第1層に貼り付けられ層であって、二次支持体、および該二次支持体の裏面の実質的に端から端までフックとループの取りつけシステムのフックに取り付けるために設けられたループを有した第2の層と、
を具え、前記タイルは安定化層を含まないことを特徴とするカーペットタイル。
【請求項5】
前記パイル要素は刈り込まれていることを特徴とする請求項1に記戴のカーペットタイル。
【請求項6】
前記パイル要素は、少なくとも約0.1インチの高さを有することを特徴とする請求項5に記戴のカーペットタイル。
【請求項7】
前記パイル要素は、少なくとも約0.15インチの高さを有することを特徴とする請求項6に記戴のカーペットタイル。
【請求項8】
前記パイル要素は、少なくとも約0.2インチの高さを有することを特徴とする請求項6に記戴のカーペットタイル。
【請求項9】
前記パイル要素は、少なくとも約0.25インチの高さを有することを特徴とする請求項6に記戴のカーペットタイル。
【請求項10】
前記パイル要素は、最大約1インチ、または最大約0.9インチ、または最大約0.8インチ、または最大約0.7インチ、または最大約0.6インチ、または約1/2インチの高さを有することを特徴とする請求項6に記戴のカーペットタイル。
【請求項11】
主支持体は未仕上げの切削端縁を有したことを特徴とする請求項1に記戴のカーペットタイル。
【請求項12】
前記カーペットタイルの端縁の少なくとも1つに沿ったパイルが傾斜していることを特徴とする請求項3に記戴のカーペットタイル。
【請求項13】
前記カーペットタイルの端縁の総てに沿ったパイルが傾斜していることを特徴とする請求項12に記戴のカーペットタイル。
【請求項14】
前記タイルは、クッション層含まないことを特徴とする請求項1に記戴のカーペットタイル。
【請求項15】
前記熱融解液成結合剤は、エチレン−酢酸ビニルアセテート共−重合体ベースの接着剤であることを特徴とする請求項1に記戴のカーペットタイル。
【請求項16】
前記タイルは安定化層を含まないことを特徴とする請求項3に記戴のカーペットタイル。
【請求項17】
前記パイル要素はナイロンを含むことを特徴とする請求項1に記戴のカーペットタイル。
【請求項18】
前記タイルは、最大約3.5平方メートル、または最大約3平方メートル、または最大約2.5平方メートル、または最大約1平方メートル、または最大約0.5平方メートルの表面積を有していることを特徴とする請求項1に記戴のカーペットタイル。
【請求項19】
前記タイルは、少なくとも約3.5平方メートル、または少なくとも約3平方メートル、または少なくとも約1/50平方メートル、または少なくとも約1/25平方メートル、または少なくとも約1/10平方メートル、または少なくとも約1/5平方メートル、または少なくとも約1/4平方メートル、または少なくとも約1/3平方メートルの表面積を有していることを特徴とする請求項18に記戴のカーペットタイル。
【請求項20】
前記タイルは少なくとも5cmの幅および最大3mの長さ、または前記タイルは最大2mの長さ、または前記タイルは最大1mの長さ、または前記タイルは少なくとも10cmの幅および最大1mの長さ、または前記タイルは少なくとも10cmの幅であることを特徴とする請求項18に記戴のカーペットタイル。
【請求項21】
前記タイルは、その形状が三角形、長方形、ひし形、五角形、六角形あるいは八角形であることを特徴とする請求項1に記戴のカーペットタイル。
【請求項22】
前記第2層は、バリヤフィルムをさらに有し前記結合剤が前記ループに進入することを防ぐことを特徴とする請求項1に記戴のカーペットタイル。
【請求項23】
前記第2層は、基本的に、前記二次支持体およびループと、前記バリヤフィルムと、から成ることを特徴とする請求項1に記戴のカーペットタイル。
【請求項24】
前記第2層の質量は、平方メートルあたり最大約10オンス、または平方メートルあたり最大約9オンス、平方メートルあたり最大約8オンス、平方メートルあたり最大約7オンス、平方メートルあたり最大約6オンス、平方メートルあたり最大約5オンス、平方メートルあたり最大約4オンス、平方メートルあたり最大約3オンスであることを特徴とする請求項23に記戴のカーペットタイル。
【請求項25】
前記タイルの質量は、平方メートルあたり最大約200オンス、または平方メートルあたり最大約180オンス、平方メートルあたり最大約170オンス、平方メートルあたり最大約160オンス、平方メートルあたり最大約150オンス、平方メートルあたり最大約140オンス、平方メートルあたり最大約130オンス、平方メートルあたり最大約120オンス、平方メートルあたり最大約110オンス、平方メートルあたり最大約100オンスであることを特徴とする請求項1に記戴のカーペットタイル。
【請求項26】
前記タイルの質量は、平方メートルあたり少なくとも約50オンス、または平方メートルあたり少なくとも約55オンス、または平方メートルあたり少なくとも約60オンス、または平方メートルあたり少なくとも約65オンス、または平方メートルあたり少なくとも約70オンス、または平方メートルあたり少なくとも約75オンス、または平方メートルあたり少なくとも約80オンスであることを特徴とする請求項25に記戴のカーペットタイル。
【請求項27】
前記ループはトリコットニットを含むことを特徴とする請求項1に記戴のカーペットタイル。
【請求項28】
前記パイル要素は切断パイルサクソニーを含むことを特徴とする請求項1に記戴のカーペットタイル。
【請求項29】
前記パイルは前記タイルの総ての端縁に沿って傾斜しており、該傾斜は前記二次支持体に対して内角が、20度と70度の間、または20度と60度の間、または30度と70度の間、または30度と60度の間、または30度と50度の間、または40度と50度の間、または約20度、または約30度、または約40度、または約45度、または約50度、または約55度、または約60度であることを特徴とする請求項3に記戴のカーペットタイル。
【請求項30】
前記タイルの少なくとも1つの端縁に沿ったパイルは、当該パイルを刈ることによって形成された丸い部分を有し、該丸い部分は、内径が当該パイルの高さの4倍に満たない、または3倍に満たない、または2倍に満たないことを特徴とする請求項3に記戴のカーペットタイル。
【請求項31】
カーペットタイルにおいて、
(i)パイル要素を有した不織の主支持体を有した層であって、前記パイル要素が前記支持体に房で取り付けられて当該支持体の裏面でループを形成した第1の層と、
(ii)二次支持体、および該二次支持体の裏面の実質的に端から端までフックとループの取りつけシステムのフックに取り付けるために設けられたループを有した第2の層と、
(iii)実質的に重点剤を含まず、前記パイル要素を直接前記主支持体に房で取りつけ、また、前記第1層と前記第2層とを直接互いに結びつける熱融解結合剤と、
を具えたことを特徴とするカーペットタイル。
【請求項32】
前記タイルは未仕上げの切断端縁を有したことを特徴とする請求項31に記戴のカーペットタイル。
【請求項33】
カーペットタイルにおいて、
(i)不織の主支持体および切断パイル要素を有した層であって、前記パイル要素が前記支持体に房で取り付けられて当該支持体の裏面でループを形成した第1の層と、
(ii)二次支持体、および該二次支持体の裏面の実質的に端から端までフックとループ取りつけシステムのフックに取り付けるために設けられたループを有した第2の層と、
(iii)前記パイル要素を直接前記主支持体に房で取りつけ、また、前記第1層と前記第2層とを直接互いに結びつける熱融解結合剤と、
(iv)前記結合剤が前記ループに実質的に侵入することを防ぐためのバリヤと、
を具え、
(iv)前記バリヤは前記タイルの総重量の60パーセントに寄与するに過ぎないことを特徴とするカーペットタイル。
【請求項34】
前記結合剤は前記タイルの総重量の55パーセント、または50パーセントに寄与するに過ぎないことを特徴とする請求項33に記戴のカーペットタイル。
【請求項35】
前記結合剤は前記タイルの総重量の45パーセントに寄与するに過ぎないことを特徴とする請求項34に記戴のカーペットタイル。
【請求項36】
前記カーペットの総重量は、1平方ヤードについて最大120オンスであることを特徴とする請求項33に記戴のカーペットタイル。
【請求項37】
カーペットタイルにおいて、
(i)不織の主支持体および切断パイル要素を有した層であって、前記パイル要素が前記支持体に房で取り付けられて当該支持体の裏面でループを形成した第1の層と、
(ii)前記ループを直接前記主支持体に結びつける熱融解結合剤と、
(iii)上部が前記第1層に永久的に貼り付けられた層であって、二次支持体、および該二次支持体の裏面の実質的に端から端までフックとループの取りつけシステムのフックに取り付けるために設けられたループを有した第2の層と、
前記結合剤が前記ループに実質的に侵入することを防ぐためのバリヤと、
を具え、
(iv)前記カーペットの総重量は平方ヤードあたり最大120オンスであることを特徴とするカーペットタイル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−72798(P2011−72798A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−237939(P2010−237939)
【出願日】平成22年10月22日(2010.10.22)
【分割の表示】特願2006−501401(P2006−501401)の分割
【原出願日】平成16年1月29日(2004.1.29)
【出願人】(500336421)タック ファスト システムズ ソシエテ アノニム (7)
【Fターム(参考)】