説明

ガエグリン5から合成され取り出された抗菌性及び抗癌性の新規ペプチド類縁体

本発明は、公知のガエグリンペプチドと比較して小さい構造を有し、強い抗菌及び抗癌の活性を示す、韓国のカエル(ツチガエル)から単離されたガエグリン5を用いた、抗菌性及び抗癌性のペプチドの工学に関する。特に、最も長さが短いガエグリン5から合成された、本発明の抗菌性及び抗癌性のペプチドは、グラム陽性菌株及びグラム陰性菌株に対する強い抗菌力、溶血活性が非常に低いという優れた安全性、有利な構造特性による薬剤吸収や薬剤輸送などの好ましい利点を示すので、強い抗菌又は抗癌剤として有用性がある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガエグリン5(Gaegurin5)から合成され取り出された抗菌性及び抗癌性のペプチド類縁体に関する。
【0002】
【背景技術】
【0003】
現在、細胞膜に作用する抗菌ペプチドが、世界中の多くの生物種から発見されている。近年、従来の抗生物質の問題、すなわち抗生物質耐性菌の増加の問題を解決するために、抗菌ペプチドが研究者から注目されている。特に、1969年にキバラスズガエル(Bombina variegate)からボンビニン(bombinins)が初めて発見されてからは、無尾目(カエルとヒキガエル)の皮膚から広い抗菌活性スペクトルを有する抗菌ペプチドが豊富に供給されることが分かってきた。アフリカツメガエル(African toenail frog)から抗菌ペプチドが発見された後、すなわち1987年のマゲイニン(magainin)の発見の後には、カエルの皮膚由来の抗菌ペプチドは治療薬としての可能性があるものとして、ますます注目されてきている。
【0004】
抗菌ペプチドは、バクテリアの細胞膜に作用して選択的に膜を破壊することによってバクテリアを殺すので、抗菌ペプチドの作用機序は既存の抗生物質の作用機序と全く異なっており、また、耐性問題を解決するための代案として有用である。更に、抗菌ペプチドは、グラム陽性菌、グラム陰性菌、菌類、ウイルスおよび腫瘍細胞に対する広い抗菌活性スペクトルを有しているので、天然資源から単離された天然の物は、副作用のない優れた抗生物質になることが期待される。又、抗菌ペプチドは、両親媒性、すなわち水と脂質との両方に対して可溶性であるので、医薬の吸収および医薬の輸送などに関して非常に有利であることが期待される。しかしながら、抗菌ペプチドのそれらの好ましい利点にもかかわらず、抗菌ペプチドを医薬品として開発するにおいて、構造的安定性や大きく扱い難い分子量などのいくつかの問題が残っている。抗菌性抗生物質の大きな問題は、次のような、安定性と分子量である。まず第一に、安定性の面では、抗菌ペプチドは、生体内に存在する多くのタンパク質融解酵素に抵抗できずに、容易に分解してしまう。それらの問題は、D−アミノ酸、β−アミノ酸などの非天然由来のアミノ酸を導入して、それらの化学構造を修飾すること等によって解決できる。しかしながら、別の問題、すなわち、抗菌ペプチドの分子量が3,000以上で嵩高いという問題は、医薬の吸収及び医薬の輸送等に関して解決すべき問題として依然として残っている。
【0005】
抗癌物質は3種類に分類できる。すなわち、遺伝子、酵素、ワクチンなどを使った抗癌剤の様なバイオ工学医薬品、合成医薬品、及び天然物由来の医薬品に分類できる。しかしながら、いくつかの問題が残っている。例えば、バイオ工学医薬品のほとんどは臨床の抗癌剤として開発されたことがないという問題;多くの化学療法薬は、癌の種類によって種々の異なった薬理学的作用機序(ギルマンら、治療学の薬理学的基礎(The pharmacological Basis of therapeutics)、Maxwell Macmillan.、18、p1202、1986)、および有毒な副作用(チャンら、J.Wonkwang Medical Sci.,3,pp13−34,1987))を有するという問題がある。特に抗癌物質は、癌細胞だけではなく正常な細胞にも有毒な効果を示し、また、いくつかの因子、すなわち癌細胞の成長、増殖、及び転移の過程における突然変異によって引き起こされた抗癌物質に対する耐性を示している。大部分の抗癌物質の分子量は1,000ダルトン未満なので、投与された抗癌物質は、癌細胞に吸収されるのと同様に正常な細胞組織にも吸収され、その結果として、正常な細胞、特に細胞分裂が活発な正常細胞に損傷をもたらし、例えば、骨髄の機能不全、胃腸疾患、脱毛症などを引き起こす。大部分の抗癌物質は、その分子量が小さいために、尿を通して容易に排出されるので、望ましい医学的効果を得るためには多量の薬品が要求される。
【0006】
そこで、本発明者らは、先に述べた抗菌ペプチドと抗癌物質の問題を解決するために努力し、今日まで、強力な効能を示す有用で新規なペプチドを見出すために研究を行ってきた。そしてついに、本発明者らは、韓国のカエルから単離されたガエグリンと呼ばれる6種類の抗菌ペプチド、すなわちガエグリン1〜6の中で最も長さが短い、ガエグリン5を基にして合成した新規類縁体が、強力な抗菌性、抗癌性、及び非溶血活性を示すことを見出した。
【0007】
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、広域スペクトルでの強い抗菌性及び抗癌性を示し且つ溶血性の副作用をほとんど示さない、ガエグリン5から合成され取り出された抗菌性及び抗癌性の新規ペプチド類縁体、及び、該新規ペプチド類縁体を含む、微生物起因の感染症や癌疾患の治療用および予防用の薬学的組成物を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
【0010】
かくして、本発明の目的は、配列番号1(F−L−G−W−L−F−K−W−A−K−K;以後、「モデル25」と呼ぶ。)、配列番号2(F−L−K−W−L−F−K−W−A−K−K;以後、「モデル26」と呼ぶ。)、配列番号3(F−L−G−W−L−F−K−W−A−W−K;以後、「モデル27」と呼ぶ。)、および配列番号4(F−L−W−W−L−F−K−W−A−W−K;以後、「モデル28」と呼ぶ。)で表される、ガエグリン5から合成され取り出された抗菌性及び抗癌性の新規ペプチド類縁体を提供することにある。
【0011】
上記ペプチドは、トリプトファンとリジン(lysine)でペプチドの特定部分を置換することを特徴とする方法で合成される。
【0012】
本発明の目的は、有効成分としての上記のガエグリン5から合成され取り出された抗菌性及び抗癌性のペプチド、及び薬学的に許容しうる担体若しくはアジュバントを含む、微生物起因の感染症や癌疾患の治療用および予防用の薬学的組成物を提供することにある。
【0013】
本発明の目的は、ガエグリン5から合成され取り出された上記の抗菌性及び抗癌性のペプチドの有効量を、薬学的に許容しうる担体とともに投与することを含む、人間及び哺乳動物の、微生物起因の感染症や癌疾患を治療又は予防する方法を提供することにある。
【0014】
更に、本発明は、ガエグリン5から合成され取り出された上記の抗菌性及び抗癌性のペプチドを含む組成物の、薬学的に許容しうる担体と一緒に、哺乳動物における微生物起因の感染症及び癌疾患用の薬剤製造のための使用を提供する。
【0015】
本明細書に開示された用語「微生物起因の感染症」は、ブドウ球菌食中毒、蜂巣炎、尿路感染、髄膜炎、腹膜炎、膀胱炎、リンパ管炎、ひょう疽、中耳炎、呼吸器疾患、肺炎、化膿性炎、敗血症などを含み、好ましくは、ブドウ球菌食中毒、呼吸器疾患、又は肺炎を含む。
【0016】
本明細書に開示された用語「癌疾患」は、子宮頸癌、肺癌、膵臓癌、非小細胞肺癌、肝臓癌、結腸癌、骨癌、皮膚癌、頭頸部癌、皮膚のまたは眼球内黒色腫、子宮癌、卵巣癌、直腸癌、胃癌、肛門部癌、乳癌、卵管癌、子宮内膜癌、膣癌、外陰部癌、ホジキン病、食道癌、小腸腫瘍、内分泌腺癌、甲状腺癌、副甲状腺癌、副腎癌、軟組織肉腫、尿道腫瘍、陰茎癌、前立腺癌、膀胱癌、腎臓および尿管の癌を含み、好ましくは、子宮頸癌、肺癌、肝臓癌、結腸癌、皮膚癌、胃癌、前立腺癌、又は腎臓癌を含む。更に、本発明の組成物は、上記の癌疾患以外の癌腫を治療する際に有用である。
【0017】
【0018】
以下に、本発明について詳細に説明する。
【0019】
ガエグリン5から合成され取り出された、本発明の抗菌性及び抗癌性のペプチド類縁体は、以下に詳細に示す手順で製造することができる。
【0020】
本発明の抗菌性及び抗癌性のペプチドは、韓国のカエル、すなわちツチガエル(Rana rugosa)から単離された6種類のペプチド(ガエグリン1〜ガエグリン6)の中から選択された、最も短い残基(24残基)を有するガエグリン5の構造を修飾することで調製合成することができる。
【0021】
特に、最適化された抗菌性及び抗癌性のペプチド類縁体の合成のために、ペプチド類縁体が、Fmocアミノ基保護管ならびに親構造としてのガエグリン4および5を使った固相合成法によって合成することができる。
【0022】
好ましくは、本発明のペプチド類縁体は、抗生物質活性をスクリーニングしながらガエグリン4のC−末端残基を取り除く工程;N−末端に23残基だけが残った場合にそれらの抗生物質活性がなくなる程度までC−末端14残基を除去する工程;不活性なガエグリン4類縁体中の第16位の残基を、トリプトファン残基で置換して、抗生物質活性を示すガエグリン4類縁体(D16W−GGN4N23)を合成する工程、から成る方法で調製することができる。そして、その結果、その部位へのトリプトファンの導入が重要な要件であることが分かった。
【0023】
上記のガエグリン4用の方法と同じ方法で、ガエグリン5のC−末端残基を取り除きながら抗生物質活性をスクリーニングした結果、その活性のための必須要件は、13残基を有する類縁体であることが分かった。
上述した通り、トリプトファンの導入はペプチド技術開発において重要であるので、11種類のトリプトファン置換ガエグリン5類縁体を提供するために、ガエグリン5の活性な13残基のフラグメントの代わりに、不活性な11残基のフラグメントに、トリプトファン残基を導入してもよい。
類縁体の生物活性を確認した結果、トリプトファンが導入された2つの新規類縁体、すなわち、第4位に導入されたA4W−GG511、および第8位に導入されたV8W−GGN5N11は、ガエグリン5と同様の活性を示した。
その上、トリプトファンの第4位と第8位だけへの導入が特異的であるか否かに係りなく、他のアミノ酸、好ましくは、疎水性残基を有するロイシン、親水性でカチオン性イオンを有するリジン(lysine)、及びトリプトファンと類似の芳香環を有するフェニルアラニンの導入によって、ガエグリン5由来の7種類の新規アミノ酸置換体の合成が行われた。
【0024】
上記の方法で調製された類縁体A4W−GG511及びV8W−GGN5N11の抗菌及び抗癌活性力を高めるために、トリプトファンの数を増やし、そして親水性の終端側と疎水性の始端側の間に位置する残基をリジンに置換することによって、新しいモデリングペプチド類縁体を調製することができた。
【0025】
さらに、上記の合成法と同様に、遺伝子組換技術による方法、例えば上記の抗菌性及び抗癌性のペプチドを発現するのに適したペプチドのためにコード化されたDNAまたはRNA配列を含む遺伝子クローンを調製し、その遺伝子クローンを、本発明の目的とする抗菌性及び抗癌性のペプチドを得るためのペプチドを発現する適切な細胞に導入する方法を含む方法によっても、本発明の抗菌性及び抗癌性のペプチド類縁体を調製することができる。
【0026】
また、本発明は、上記の方法で調製された抗菌性及び抗癌性のペプチド類縁体を提供する。
【0027】
更に、本発明は、有効成分としての上記のガエグリン5から合成され取り出された抗菌性及び抗癌性のペプチド類縁体、および薬学的に許容しうる担体若しくはアジュバントを含む、微生物起因の感染症や癌疾患の治療および予防のための薬学的組成物を提供する。
【0028】
上記の調製方法で得られたペプチドの中で、分子量と安定性に関して最も最適化された抗生ペプチド類縁体を調べるために、その類縁体の抗菌性、抗癌性および溶血活性を試験した。その結果、次のペプチド類縁体は、ガエグリン5から合成され取り出された類縁体A4W−GG511およびV8W−GGN5N11と類似した抗菌性、抗癌性および溶血活性を有することが示された。
【0029】
モデル25:F−L−G−W−L−F−K−W−A−K−K
【0030】
モデル26:F−L−K−W−L−F−K−W−A−K−K
【0031】
モデル27:F−L−G−W−L−F−K−W−A−W−K
【0032】
モデル28:F−L−W−W−L−F−K−W−A−W−K
【0033】
【0034】
下記のペプチド類縁体は、ガエグリン5と類似した抗菌性及び抗癌活性を示しているにもかかわらず、強い溶血活性を示す:
【0035】
W4,8−GGN5N13:F−L−G−W−L−F−K−W−A−S−K−V−L
【0036】
【0037】
抗菌性及び抗癌性のペプチド類縁体がガエグリン5との構造的な類似性を示すか、並びに抗菌性、抗癌性および溶血活性に関する好ましい利点を示すかなどの様々な因子を検査した結果、目的の効果を満たすためにアミノ酸中の23残基のうちで残基の最少数は11であり、その類縁体が両親媒性を示す必要があり、そして、第4位と第8位での置換が最も活性を増加させるということが確かめられた。
加えて、強い抗菌性および抗癌活性を得るためには2より多くのトリプトファン残基の置換が必要だが、溶血活性の相対的な増加を引き起こし、そして更に、ペプチドの両親媒性の境界面に位置する残基をリジンに置換すると活性を増加させることができる。
【0038】
【0039】
ここで、以下の製剤方法と医薬品添加物は単なる例であって、本発明を限定するものではない。
【0040】
本発明による組成物は、薬学的に許容しうる担体、アジュバント、又は希釈剤、例えば乳糖、ブドウ糖、蔗糖、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、マルチトール、スターチ、アカシアゴム、アルギン酸塩、ゼラチン、リン酸カルシウム、珪酸カルシウム、セルロース、メチルセルロース、ポリビニールピロリドン、水、メチルヒドロキシ安息香酸、プロピルヒドロキシ安息香酸、タルク、ステアリン酸マグネシウム、及び鉱油を含む薬学的組成物として提供することができる。製剤には更に、充填剤、凝集防止剤、滑剤、湿潤剤、香料添加剤、乳化剤、保存料などを含ませることができる。本発明の組成物は、当該技術分野において周知の方法を採用することによって、その組成物を患者へ投与した後に、有効成分が迅速供給、持続的放出又は遅延放出されるように、調合することができる。
【0041】
例えば、本発明の組成物は、油類、プロピレングリコール、又は注射剤の製造において一般的に使われる他の溶媒で溶解させることができる。担体の適切な例は、生理食塩水、ポリエチレングリコール、エタノール、植物油、イソプロピルミリステートなどを含むが、これらに制限されるものではない。局所性投与用として、本発明の化合物は、軟膏とクリームの形態で調合することができる。
【0042】
本組成物を含む製剤は、経口投薬の剤形(粉薬、錠剤、カプセル、軟質のカプセル、水薬、シロップ、エリキシル丸剤、粉薬、小袋、顆粒)または、局所用の調合薬(クリーム、軟膏、ローション、ゲル、香油、パッチ、練り物、噴霧液、エアゾールなど)または、注射剤(溶液、懸濁液、乳液)などのいずれの形態にも調製することができる。
【0043】
薬の剤形における本発明の組成物は、それらの薬学的に許容できる塩の形で使うことができ、また、単独、又は他の薬学活性のある化合物との組み合わせを始めとした適切な組合わせで使うこともできる。
【0044】
本発明の組成物の好ましい投与量は、投与対象の状態と体重、重篤性、薬剤の形状、投与の経路と期間によって変わり、又、この技術分野の熟練者によって選ぶことができる。しかしながら、望ましい効果を得るためには、本発明の類縁体の一日当りの重さで、通常0.01〜10g/kgの範囲、好ましくは1〜5g/kgの範囲の量で投与することが一般に薦められる。投与は、1日1回、又は1日数回に分けてすることができる。組成物に換算して、本発明の組成物の量は、組成物の総重量に対して0.01〜80重量%、好ましくは0.5〜50重量%である。
【0045】
本発明の薬学的組成物は、様々な投与経路を通して、哺乳動物(ネズミ、マウス、家畜又は人間)などの対象動物に投与することができる。すべての投与の態様が想定される。例えば、投与は、経口で、直腸で、又は静脈、筋肉内、皮下、皮内、髄腔内、硬膜外、若しくは脳室内への注射で行うことができる。
【0046】
【0047】
本発明について、以下の例によって、より詳細に説明するが、本発明は、これらの例によって限定されることはない。
【0048】
【0049】
【発明の効果】
【0050】
本発明の、ガエグリン5から合成され取り出された抗菌性及び抗癌性のペプチド類縁体は、グラム陽性菌株及び陰性菌株に対する強い抗菌活性、8種類の癌細胞株に対する強い抗癌活性、非常に低い溶血活性があるという優れた安全性、及び、従来から知られている抗菌性及び抗癌性のペプチドの中で最も短い構造という有利な構造特性によって医薬吸収や医薬輸送などにおいて好ましい利点を示す。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【0052】
上記及び他の部分の事、及び本発明の特徴は、添付図面を参照することによって下記の発明についての説明から明確に理解できるようになる。:
【0053】
【0054】
【図1】SDSミセル中のGGN5の全体構造の側面図である。
【0055】
【図2】SDSミセル中の両親媒性α−ヘリックス領域にあるN−末端部(G3〜V13)の上面図である。
【0056】
【図3】モデルペプチド25のヘリカルホイール図である。
【0057】
【図4】モデルペプチド26のヘリカルホイール図である。
【0058】
【図5】モデルペプチド27のヘリカルホイール図である。
【0059】
【図6】モデルペプチド28のヘリカルホイール図である。
【0060】
【図7】癌細胞株SK−MEL−2に対するモデルペプチド25の抗癌活性を示す図である。
【0061】
【図8】癌細胞株A549に対するモデルペプチド25の抗癌活性を示す図である。
【0062】
【図9】癌細胞株SK−OV−3に対するモデルペプチド25の抗癌活性を示す図である。
【0063】
【図10】癌細胞株HCT116に対するモデルペプチド25の抗癌活性を示す図である。
【0064】
【図11】癌細胞株MKN45に対するモデルペプチド25の抗癌活性を示す図である。
【0065】
【図12】癌細胞株PC−3に対するモデルペプチド25の抗癌活性を示す図である。
【0066】
【図13】癌細胞株A498に対するモデルペプチド25の抗癌活性を示す図である。
【0067】
【図14】癌細胞株SK−MEL−2に対するモデルペプチド26の抗癌活性を示す図である。
【0068】
【図15】癌細胞株A549に対するモデルペプチド26の抗癌活性を示す図である。
【0069】
【図16】癌細胞株SK−OV−3に対するモデルペプチド26の抗癌活性を示す図である。
【0070】
【図17】癌細胞株HCTl16に対するモデルペプチド26の抗癌活性を示す図である。
【0071】
【図18】癌細胞株MKN45に対するモデルペプチド26の抗癌活性を示す図である。
【0072】
【図19】癌細胞株PC−3に対するモデルペプチド26の抗癌活性を示す図である。
【0073】
【図20】癌細胞株A498に対するモデルペプチド26の抗癌活性を示す図である。
【0074】
【図21】癌細胞株SK−MEL−2に対するモデルペプチド27の抗癌活性を示す図である。
【0075】
【図22】癌細胞株A549に対するモデルペプチド27の抗癌活性を示す図である。
【0076】
【図23】癌細胞株SK−OV−3に対するモデルペプチド27の抗癌活性を示す図である。
【0077】
【図24】癌細胞株HCT116に対するモデルペプチド27の抗癌活性を示す図である。
【0078】
【図25】癌細胞株MKN45に対するモデルペプチド27の抗癌活性を示す図である。
【0079】
【図26】癌細胞株PC−3に対するモデルペプチド27の抗癌活性を示す図である。
【0080】
【図27】癌細胞株A498に対するモデルペプチド27の抗癌活性を示す図である。
【0081】
【図28】癌細胞株SK−MEL−2に対するモデルペプチド28の抗癌活性を示す図である。
【0082】
【図29】癌細胞株A549に対するモデルペプチド28の抗癌活性を示す図である。
【0083】
【図30】癌細胞株SK−OV−3に対するモデルペプチド28の抗癌活性を示す図である。
【0084】
【図31】癌細胞株HCT116に対するモデルペプチド28の抗癌活性を示す図である。
【0085】
【図32】癌細胞株MKN45に対するモデルペプチド28の抗癌活性を示す図である。
【0086】
【図33】癌細胞株PC−3に対するモデルペプチド28の抗癌活性を示す図である。
【0087】
【図34】癌細胞株A498に対するモデルペプチド28の抗癌活性を示す図である。
【0088】
【図35】癌細胞株SK−MEL−2に対するA4W,V8W−GGN5N11の抗癌活性示す図である。
【0089】
【図36】癌細胞株A549に対するA4W,V8W−GGN5N11の抗癌活性を示す図である。
【0090】
【図37】癌細胞株SK−OV−3に対するA4W,V8W−GGN5N11の抗癌活性を示す図である。
【0091】
【図38】癌細胞株HCT116に対するA4W,V8W−GGN5N11の抗癌活性を示す図である。
【0092】
【図39】癌細胞株MKN45に対するA4W,V8W−GGN5N11の抗癌活性を示す図である。
【0093】
【図40】癌細胞株PC−3に対するA4W,V8W−GGN5N11の抗癌活性を示す図である。
【0094】
【図41】癌細胞株A498に対するA4W,V8W−GGN5N11の抗癌活性を示す図である。
【0095】
【図42】癌細胞株NCI−H630に対するA4W,V8W−GGN5N11の抗癌活性を示す図である。
【0096】
【発明を実施するための最良の形態】
【0097】
本発明の趣旨および範囲から逸脱せずに、本発明の組成物、使用及び調製について、様々な修正および変形を行うことができることは当業者にとって明らかである。
【0098】
以下の実施例によって、本発明について、より詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0099】
【実施例】
【0100】
以下の実施例と試験例は、本発明を更に説明することを意図するものであって、本発明の範囲を制限するものではない。
【0101】
【0102】
実施例1 ペプチドの合成および精製
【0103】
両親媒性を示す最も最適化された抗菌性及び抗癌性のペプチド類縁体を調製するために、新規で小型の抗菌性及び抗癌性のペプチドを、文献(Wellins D.A. and Atherton,E.,Methods Enzymol.,289,pp44−67,1997)に開示されている一般的なFmoc化学を用いる固相法によって、親分子、すなわち、韓国のカエル(ツチガエル(Rana rugosa))の皮から単離されたガエグリン5ペプチドに基づいて詳細に調べた。
【0104】
ペプチドは、ペプチド合成機(Model90,アドバンスドケムテック社(Advanced Chemtech,Inc.))によって自動的に合成した。アドバンスドケムテック社から入手した70mMリンク樹脂を、反応容器に加えた。アミノ酸に対して、2当量のアミノ酸、3当量のHOBT(1−ヒドロキシベンゾトリゾール)および2当量のDIC(1,3−ジイソプロピルカルボジイミド)の混合物を、アミノ酸用容器に加え、10mlのDMF(ジメチルホルムアミド)で溶解した。DMF溶媒を用いて、反応容器中の樹脂を膨潤させた。25%ピペリジン/DMF混合溶媒を用いて、樹脂中のFmoc(9−フルオレニルメトキシカルボニル)部分を除去した。アミノ酸用容器の中のアミノ酸溶液を反応容器に移して、2又は3時間樹脂と反応させた。そのアミノ酸にいくつかのアミノ酸を連結するために、上記の工程を繰り返し行い、新しいアミノ酸を連結すると伴に、25%ピペリジン/DMF混合溶媒を用いて、最後のアミノ酸のN−末端部分のFomc残基を除去した。リジンまたはセリン残基に付けられた保護基を除去し、20mlの10%TFA(トリフルオロ酢酸)/DCMと4時間反応させて、合成されたペプチドを樹脂から単離した。固体樹脂を溶液から濾別し、該濾液を丸底フラスコに加え蒸留した。その溶媒を除去した後、0.1%TFAを含む20%アセトニトリル10mlをそれに加え再溶解した。残った溶液を、遠心分離機又は濾紙を用いて濾過した。その上澄み液を凍結乾燥し、C−18カラム(溶離液:アセトニトリルと0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の混合液、流速:1ml/分)がセットされた分析逆相HPLC(WE J55B5、日立社製)を用いて、45分間精製し、目的のペプチドだけを含む検出された画分を採取した。該ペプチドを凍結乾燥して、ガエグリン5由来の目的の合成ペプチド類縁体、すなわち、モデル25(F−L−G−W−L−F−K−W−A−K−K)、モデル26(F−L−K−W−L−F−K−W−A−K−K)、モデル27(F−L−G−W−L−F−K−W−A−W−K)、およびモデル28(F−L−W−W−L−F−K−W−A−W−K)を得た。
【0105】
【0106】
試験例1 抗菌活性の測定
【0107】
抗菌活性について、実施例1で調製した類縁体の抗菌効果を測定するために、次の実験を行った。
【0108】
【0109】
1-1 MICの測定
【0110】
抗菌活性は、標準的な微量液体希釈法を用いて、種々の微生物に対するMIC値を測定することにより決定した。手短に、ルリア−ベルターニ培地(LB培地)を肉汁培地として用いた。実施例1で調製したサンプル(2mg/ml)30μlと液状培地270μlを、96穴マイクロタイタープレートのレーン1のウエルに加え、そして、残りのレーンのウエルに、150μlの培地だけを加えた。レーン1の150μlの試料液をレーン2と混合して、希釈溶液(x2)を調製した。上記の方法と同様の希釈法で、各ウエルにおいて、次々に希釈して、最終薬物濃度の範囲が1.6〜200μg/mlの範囲となる程度の150μlの希釈薬液(x2)を調製した。
3mlの培養液で106〜108コロニー形成ユニット/mlになるまで培養した培養細胞25μlづつを、各ウエルに加え、そのマイクロタイタープレートを、一晩、37℃の条件下で培養した。バクテリアの成長は、各試料液の630nmにおける紫外線吸収度を評価することによって測定し、MIC値は、細胞の成長を完全に阻害した最小ペプチド濃度として決定した。
【0111】
その結果、表1に示した様に、すべてのモデルペプチド類縁体は、ガエグリン5のペプチドと比べて、種々の菌株に対し強い抗菌活性を示した。
【0112】
【0113】
1-2 溶血性の測定
【0114】
ペプチド類縁体の溶血活性は以下の通り測定された。
【0115】
健康な男性から集められた血液サンプル3mlを、1:1(v/v)の比率でPBS(リン酸緩衝生理食塩水、等張液)と混合し、遠心分離によって軟膜と血しょうを除去した。生理食塩水で3回洗浄し純粋な赤血球を単離した。該赤血球を、20mlのPBSに懸濁させて、15分間、37℃の水浴で前培養した。
10mlのペプチド液を190mlの赤血球溶液に混合してペプチドの最終濃度、すなわち、100、50、25mg/ml、からなる種々の混合溶液を調製した。該溶液を、15分間、37℃の水浴で培養した。上澄み液を遠心分離機で遠心分離して、その上澄み液100mlを1mlのPBSで希釈して、550nmでの吸光度を測定した。溶血性の百分率(%)は、サンプルの吸光度の、0.2%トリトンX−100で処理した懸濁液の吸光度に対する相対的減衰から決定した。
【0116】
その結果、モデルペプチド類縁体は、表1に示すように、それらの親分子、すなわちガエグリン5、と類似のわずかな溶血活性を示した。従って、本発明のペプチド類縁体は安全で創薬に適しており、特にモデル26は他のものよりはるかに少ない溶血性を示すことが確認された。
【0117】
【0118】
【表1】

【0119】
【0120】
試験例2 抗癌活性の測定
【0121】
実施例1で調製した類縁体の癌細胞増殖における阻害活性を決定するために、次の実験を行った。
【0122】
実施例1で調製した類縁体の抗癌活性を確認するために、A549(肺癌細胞株、ATCC、米国)、A498(腎臓癌細胞株、韓国細胞株バンク、韓国)、HCT116(結腸癌細胞株、韓国細胞株バンク、韓国)、MKN45(胃癌細胞株、韓国細胞株バンク、韓国)、NCI−H630(肝臓癌細胞株、韓国細胞株バンク、韓国)、PC−3(前立腺癌細胞株、韓国細胞株バンク、韓国)、SK−MEL−2(皮膚癌細胞株、韓国細胞株バンク、韓国)、及びSK−OV−3(人間の固形癌細胞株、韓国細胞株バンク、韓国)を用いて、文献(アンジェリーナ キンテロら、J Pharm Pharmaceut Sci.,Vol.2,No.3,pp108−112,1999;アシュトシュ K.パサークら、J Am Coll Nutr.,Vol.21,No.5,pp416−421,2002)に記載された手順で、標準的な微量培養MTT法を行った。
【0123】
各細胞株を、96穴マイクロタイタープレートに注ぎ込み、24時間37℃で培養した。細胞が指数関数的成長期に達したときに、試験試料を各プレートに加え、各細胞を、溶解している及び溶解していないDMSOの両方が加えられたプレートに植え付けて、3日間培養した。50□のMTT(2mg/ml)(M5655、SIGMA、米国)を、それに加えて3時間培養した。上澄み液を除去して、そしてウエルを静かに震動させてホルマザンの結晶を溶解させた。150□のDMSOをそれに加えた。細胞で処理されていないウエルはブランクに設定し、そして、薬剤で処理されていないウエルは細胞の生存力に基づく標準に設定した。紫外線吸収度を、マイクロプレートリーダー(SAFIRE、Tecan、オーストリア)を用いて570nmで測定し、細胞の生存力を算出した。細胞成長の阻害率(Inhibition)を下記の数式1に従って計算した。
【0124】
【0125】
数式1:
細胞成長の阻害率(%)=
{1−(処理された細胞の吸収度/未処理の細胞の吸収度)} × 100
【0126】
【0127】
各細胞のIC50値を、未処理の細胞の吸収度と比較して、吸収度が50%減少する薬剤量によって算出した。
【0128】
その結果、表2及び図7〜42に示すように、全てのモデルペプチド類縁体は、それらの親分子、すなわちガエグリン5と類似の抗癌活性を示すことが判った。
【0129】
【0130】
【表2】

【0131】
【0132】
以下に、調合方法と医薬品添加物の種類について説明するが、本発明はそれらに限定されない。代表的な調製例を以下に示す。
【0133】
【0134】
粉薬の調製
【0135】
実施例1のペプチド類縁体 50mg
【0136】
乳糖 100mg
【0137】
タルク 10mg
【0138】
粉薬は、上記成分を混合し、密封包装に充填して、調製した。
【0139】
【0140】
錠剤の調製
【0141】
実施例1のペプチド類縁体 50mg
【0142】
コーンスターチ 100mg
【0143】
乳糖 100mg
【0144】
ステアリン酸マグネシウム 2mg
【0145】
錠剤は、上記成分を混合し、錠剤化することによって、調製された。
【0146】
【0147】
カプセル剤の調製
【0148】
実施例1のペプチド類縁体 50mg
【0149】
コーンスターチ 100mg
【0150】
乳糖 100mg
【0151】
ステアリン酸マグネシウム 2mg
【0152】
カプセル剤は、上記成分を混合し、ゼラチンカプセルに従来のゼラチン調製法によって充填して、調製した。
【0153】
【0154】
注射剤の調製
【0155】
実施例1のペプチド類縁体 50mg
【0156】
蒸留水 注射のための最適量
【0157】
pH調整剤 最適量
【0158】
注射剤は、有効成分を溶解し、pHを約7.5に調整し、そして次に、全成分を2mlのアンプルに充填し、従来の注射剤調製法で滅菌して、調製した。
【0159】
【0160】
液剤の調製
【0161】
実施例1のペプチド類縁体 0.1〜80g
【0162】
砂糖 5〜10g
【0163】
クエン酸 0.05〜0.3%
【0164】
カラメル 0.005〜0.02%
【0165】
ビタミンC 0.1〜1%
【0166】
蒸留水 79〜94%
【0167】
CO2ガス 0.5〜0.82%
【0168】
液剤は、有効成分を溶解し、全成分を充填し、従来の液剤調製法で滅菌して調製した。
【0169】
この様に記載された本発明は、様々に変形できることは自明である。そういった変形例は、本発明の趣旨と範囲を超えるものとはみなされず、また、そのような、当業者にとって自明の修正は、以下の特許請求の範囲に含まれるものである。
【0170】
【産業上の利用可能性】
【0171】
本発明の、ガエグリン5から合成され取り出された抗菌性及び抗癌性のペプチド類縁体は、グラム陽性菌株及び陰性菌株に対する強い抗菌活性、8種類の癌細胞株に対する強い抗癌活性、非常に低い溶血活性であるという優れた安全性、および従来から知られている抗菌性及び抗癌性のペプチドの中で最も短い構造という有利な構造特性によって医薬吸収や医薬輸送などにおいて好ましい利点を示す。
【0172】

配列表
【0173】
配列番号1:F−L−G−W−L−F−K−W−A−K−K は、ガエグリン5から合成された「モデル25」である。
配列番号2:F−L−K−W−L−F−K−W−A−K−K は、ガエグリン5から合成された「モデル26」である。
配列番号3:F−L−G−W−L−F−K−W−A−W−K は、ガエグリン5から合成された「モデル27」である。
配列番号4:F−L−W−W−L−F−K−W−A−W−K は、ガエグリン5から合成された「モデル28」である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガエグリン5から合成され取り出された、配列番号1(F−L−G−W−L−F−K−W−A−K−K)によって表される抗菌性及び抗癌性の新規ペプチド類縁体。
【請求項2】
ガエグリン5から合成され取り出された、配列番号2(F−L−K−W−L−F−K−W−A−K−K)によって表される抗菌性及び抗癌性の新規ペプチド類縁体。
【請求項3】
ガエグリン5から合成され取り出された、配列番号3(F−L−G−W−L−F−K−W−A−W−K)によって表される抗菌性及び抗癌性の新規ペプチド類縁体。
【請求項4】
ガエグリン5から合成され取り出された、配列番号4(F−L−W−W−L−F−K−W−A−W−K)によって表される抗菌性及び抗癌性の新規ペプチド類縁体。
【請求項5】
ペプチドが、ペプチドの両親媒性な境界面をトリプトファンに置換した事を特徴とする方法で合成された、請求項1〜4のいずれかに記載の類縁体。
【請求項6】
ペプチドが、ペプチドの両親媒性な境界面をリシンに置換した事を特徴とする方法で合成された、請求項1〜4のいずれかに記載の類縁体。
【請求項7】
有効成分としての請求項1〜4に記載の抗菌性及び抗癌性のペプチドと、薬学的に許容しうる担体若しくはアジュバントとを含む、微生物起因の感染症の治療および予防のための薬学的組成物。
【請求項8】
微生物起因の感染症が、ブドウ球菌食中毒、蜂巣炎、尿路感染、髄膜炎、腹膜炎、膀胱炎、リンパ管炎、ひょう疽、中耳炎、呼吸器疾患、肺炎、化膿性炎、及び敗血症からなる群から選ばれる、請求項7に記載の薬学的組成物。
【請求項9】
有効成分としての請求項1〜4に記載の抗菌性及び抗癌性のペプチドと、薬学的に許容しうる担体若しくはアジュバントとを含む、癌疾患の治療および予防のための薬学的組成物。
【請求項10】
癌疾患が、子宮頸癌、肺癌、膵臓癌、非小細胞肺癌、肝臓癌、結腸癌、骨癌、皮膚癌、頭頸部癌、皮膚のまたは眼球内黒色腫、子宮癌、卵巣癌、直腸癌、胃癌、肛門部癌、乳癌、卵管癌、子宮内膜癌、膣癌、外陰部癌、ホジキン病、食道癌、小腸腫瘍、内分泌腺癌、甲状腺癌、副甲状腺癌、副腎癌、軟組織肉腫、尿道腫瘍、陰茎癌、前立腺癌、膀胱癌、腎臓および尿管の癌からなる群から選ばれた、請求項9に記載の薬学的組成物。
【請求項11】
ガエグリン5から合成され取り出された請求項1〜4に記載の抗菌性及び抗癌性のペプチドの有効量を、薬学的に許容しうる担体とともに投与することを含む、人間及び哺乳動物の、微生物起因の感染症及び癌疾患を治療又は予防する方法。
【請求項12】
ガエグリン5から合成され取り出された請求項1〜4に記載の抗菌性及び抗癌性のペプチドを含む組成物の、哺乳動物における、微生物起因の感染症及び癌疾患用の薬剤製造のための使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【公表番号】特表2009−537511(P2009−537511A)
【公表日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−510885(P2009−510885)
【出願日】平成19年5月14日(2007.5.14)
【国際出願番号】PCT/KR2007/002358
【国際公開番号】WO2007/133033
【国際公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【出願人】(508338658)プロメディテック インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】PROMEDITECH, INC.
【住所又は居所原語表記】Kyungwook Venture Tower Suite No.502, Shillim−Dong 1578−51, Kwanak−Gu, Seoul, Republic of Korea
【Fターム(参考)】