説明

キャパシタバルブ及びそれを用いた電気二重層キャパシタセル

【課題】開放圧が安定しており、大気の容器内への進入を防止することができるキャパシタバルブを提供する。
【解決手段】本発明に係るキャパシタバルブ100は、上側カップ状部と下側カップ状部とを有すると共に、前記上側カップ状部と前記下側カップ状部との間に貫通孔115が設けられたバルブカップ部材110と、前記上側カップ状部を覆ようにして前記バルブカップ部材110に取り付けられる天板部材170と、前記上側カップ状部内に配されると共に、前記貫通孔115を覆うように設けられた円板状ゴム部材140と、前記円板状ゴム部材140上に載置される円板状バネ受け部材150と、一端を前記円板状バネ受け部材140と接し、他端を前記天板部材170と接する板バネ部材160と、からなることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気二重層キャパシタなどの蓄電素子の容器部に設けられると共に、当該容器内のガスを排気するために用いられるキャパシタバルブ、及びそのようなキャパシタバルブを用いた電気二重層キャパシタセルに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、UPSなどの蓄電装置に用いる蓄電素子として、急速充電が可能で充放電サイクル寿命が長い電気二重層キャパシタの適用技術が注目される。このような電気二重層キャパシタは、帯状の正極体および負極体をこれらの間にセパレータを介装しつつロール形に丸める円筒巻回型と、平板状の正極体および負極体をこれらの間にセパレータを介装しつつ交互に重ねる積層型と、に大別される。
【0003】
一般的に円筒巻回型に比べて積層型はエネルギー密度が高い。積層型の電気二重層キャパシタセルは、分極性電極をセパレータともに積層した積層体に引き出し電極を取り付け、さらに積層体に電解液を含浸させた後、ラミネートフィルムからなる容器に入れられ、ラミネートの開口部から引き出し電極が引き出された状態で密封されてなる。
【0004】
このような電気二重層キャパシタにおいては、充放電の繰り返しにより、活性炭電極の残存水分や官能基が電気分解され、ガス(CO、CO2など)が発生すると、容器の内圧
が次第に高まり、キャパシタ性能を阻害しかねないのである。そのため、外気の進入を防ぎつつ、容器の内部に発生するガスを容器の外部へ排除するガス抜き用のキャパシタバルブが設けられる。
【0005】
特許文献1(特許第3889029号公報)に上記のようなキャパシタバルブの一例として、内容物から発生する気体を逃がしながら外気の侵入を防止するためのガス抜き弁を有する容器と該容器内に保持された電解液及び電極材積層体とを有する電子部品のガス抜き部のバルブにおいて、ガス抜き弁の近傍にあってガス抜き弁が接触しうる電極材積層体に接する箇所にフルオロカーボン樹脂製フィルムが設けられている電子部品のガス抜き部のバルブが開示されている。
【特許文献1】特許第3889029号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、これまでに用いられていたキャパシタバルブについてより詳しく説明する。図9は従来のキャパシタバルブの分解断面図である。従来のキャパシタバルブにおいては、バルブカップ部材110の下側のカップ状部内に、円板状の気液分離部材130が熱溶着によって取り付けられ、上側のカップ状部内に円板状ゴム部材140と円板状不織布部材190とが配された上で、天板部材170とバルブカップ部材110とが熱溶着されることによって、円板状ゴム部材140と円板状不織布部材190とが上側カップ状部内に封入される構造となっている。バルブカップ部材110における上側のカップ状部と、下側のカップ状部との間には貫通孔115が設けられており、これがバルブ動作時のガス流路となる。図10は従来のキャパシタバルブの断面の概要を示す図である。
【0007】
以上のような従来のキャパシタバルブは電気二重層キャパシタセルの容器に取り付けられることによって、容器内のガスを排気する役割を果たすことが期待される。図11は、従来のキャパシタバルブが電気二重層キャパシタセル10の容器11に取り付けられた時の断面を示す図であり、図12は従来のキャパシタバルブが電気二重層キャパシタセル1
0の容器11内のガスの排気を行っている時の断面を示す図である。図12において、矢印で示す線はガスの流れを示している。
【0008】
電気二重層キャパシタセルにおいては、充放電が繰り返されたりすることでガスが発生し、このガスによって容器内の圧力が高まることとなる。このためキャパシタバルブによって容器内のガスを容器外に排出する。このときの動作は図12に示すように、容器内の圧力が高まることによって、主として円板状不織布部材190が弾性変形して、貫通孔115を覆っていた円板状ゴム部材140とバルブカップ部材110との間に空間が形成され、この空間を通って容器内のガスが大気へと開放される。容器内の圧力と、円板状不織布部材190の復元力がバランスすると、再び円板状ゴム部材140は貫通孔115を覆い、大気と容器内を隔絶する。
【0009】
しかしながら、従来のキャパシタバルブにおいては、円板状不織布部材190の厚みを精度良く作製することが困難であったこと、及び、円板状不織布部材190を弾性部材としてみたとき円板状不織布部材190の弾性常数が一定していなかったことから、キャパシタバルブの開放圧が一定せず不安定となったり、キャパシタバルブがいったん開放した後に、円板状不織布部材190が復元せず、容器内に大気が進入したり、といった問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記課題を解決するものであって、請求項1に係る発明は、上側カップ状部と下側カップ状部とを有すると共に、前記上側カップ状部と前記下側カップ状部との間に貫通孔が設けられたバルブカップ部材と、前記上側カップ状部を覆ようにして前記バルブカップ部材に取り付けられる天板部材と、前記上側カップ状部内に配されると共に、前記貫通孔を覆うように設けられたゴム部材と、前記ゴム部材上に載置されるバネ受け部材と、一端を前記バネ受け部材と接し、他端を前記天板部材と接するバネ部材と、からなることを特徴とするキャパシタバルブである。
【0011】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のキャパシタバルブにおいて、前記下側カップ状部に気液分離部材が配されることを特徴とする。
【0012】
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載のキャパシタバルブにおいて、前記バネ部材は、前記バネ受け部材に接する平板部と、前記天板部材に接すると共に、前記平板部から延出する弾性片とからなることを特徴とする。
【0013】
また、請求項4に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載のキャパシタバルブにおいて、前記バネ部材が、皿バネであることを特徴とする。
【0014】
また、請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のキャパシタバルブにおいて、前記上側カップ状部の開口端から延在するフランジ部を有することを特徴とする。
【0015】
また、請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のキャパシタバルブを用いたことを特徴とする電気二重層キャパシタセルである。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係るキャパシタバルブ及びそれを用いた電気二重層キャパシタセルによれば、一端をバネ受け部材と接し、他端を天板部材と接するバネ部材が配される構造となっており、このバネ部材の高さは精度良く作製することが可能であると共に、バネ部材の弾性常数も均一に作製することができるので、キャパシタバルブの開放圧が安定すると共に、キ
ャパシタバルブがいったん開放した後に、バネ部材が規定通り復元し、容器内への大気の進入を防止することができる。また、このようなキャパシタバルブを用いた電気二重層キャパシタセルによれば、歩留まりが向上すると共に、充放電、内部抵抗などの電気的特性が長期的に安定する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態に係るキャパシタバルブを用いた電気二重層キャパシタセルの斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係るキャパシタバルブの分解斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係るキャパシタバルブのバルブカップ部材の断面を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係るキャパシタバルブの板バネ部材の斜視図である。
【図5】本発明の実施形態に係るキャパシタバルブの断面の概要を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係るキャパシタバルブが電気二重層キャパシタセルに取り付けられた時の断面を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係るキャパシタバルブが排気を行っている時の断面を示す図である。
【図8】本発明の他の実施形態に係るキャパシタバルブに用いる皿バネ部材の斜視図である。
【図9】従来のキャパシタバルブの分解断面図である。
【図10】従来のキャパシタバルブの断面の概要を示す図である。
【図11】従来のキャパシタバルブが電気二重層キャパシタセルの容器に取り付けられた時の断面を示す図である。
【図12】従来のキャパシタバルブが電気二重層キャパシタセルの容器内のガスの排気を行っている時の断面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施形態に係るキャパシタバルブ100を用いた電気二重層キャパシタセル10の斜視図である。このような図1に示された電気二重層キャパシタセル10は積層型の電気二重層キャパシタセルである。
【0019】
電気二重層キャパシタセル10の構造に関し、より具体的に説明すると、キャパシタ本体部については、正の電極体(正極体)と負の電極体(負極体)をこれらの間にセパレータを介在させつつ交互に重ねることにより所定の積層体に組成される。正極体および負極体は、集電極とその両面に形成される分極性電極(活性炭電極)とから平板状に構成される。これら集電極は、矩形状の金属箔(アルミニウム箔)からなり、矩形平面の一辺に片側へ寄せて帯状の導電部(リード)が一体形成される。導電部は同極同士が集束され接合され、正の引出電極12、負の引出電極13とされる。
【0020】
そして、金属層の中間層を含む積層構造の樹脂フィルム(たとえば、アルミラミネートフィルム)から形成される容器部11の周縁において、正の引出電極12、負の引出電極13の一部が引き出され、一辺を除く三辺が熱溶着(ヒートシール)される。より具体的には、容器部11は正の引出電極12、負の引出電極13が突き出る一辺を開口可能とされており、そして、その開口部から内部に電解液を注入し、電解液の含浸処理などが終わると、真空ポンプにより空気や水分を除去した状態において、残りの一辺が熱溶着(ヒートシール)され、電気二重層キャパシタセル10が製作される。
【0021】
上記のような容器部11の内部にキャパシタ本体部を組み入れる前段において、本実施形態に係るキャパシタバルブ100は容器部11に装着される。容器部11にキャパシタ
バルブ100の取り付けは、まず上記のようなラミネートフィルムを袋状に形成した後、この袋状部材のキャパシタバルブ100取り付け予定部に1つの通気孔14を設け、これらの通気孔14に、キャパシタバルブ100の貫通孔171が略合致するように、キャパシタバルブ100を容器部11内に配して、キャパシタバルブ100を容器部11の内面に熱溶着することで取り付ける。なお、キャパシタバルブ100と容器部11とは、263℃4.5秒間で加熱して熱用着して互いに接合させる。
【0022】
次に、上記のように容器部11に取り付けられるキャパシタバルブ100について図2乃至図4を参照して詳しく説明する。図2は本発明の実施形態に係るキャパシタバルブ100の分解斜視図であり、図3は本発明の実施形態に係るキャパシタバルブ100のバルブカップ部材110の断面を示す図であり、図4は本発明の実施形態に係るキャパシタバルブ100の板バネ部材160の斜視図である。図2乃至図において、100はキャパシタバルブ、110はバルブカップ部材、111はベース部、112は下側筒状部、113は上側筒状部、114はフランジ部、115は貫通孔、116は下側カップ状部、117は第1平面部、118は第1内壁部、120は上側カップ状部、121は第2平面部、122は第2内壁部、123は第3平面部、124は第3内壁部、130は円板状気液分離部材、140は円板状ゴム部材、150は円板状バネ受け部材、160は板バネ部材、161は環状平板部、162は孔部、165は弾性片、166は放射方向弾性部、167は周方向弾性部、170は天板部材、171は貫通孔をそれぞれ示している。
【0023】
本発明の実施形態に係るキャパシタバルブ100は、ポリプロピレンなどの合成樹脂製のバルブカップ部材110が土台の部材となり、このバルブカップ部材110に種々の部材が組み付けられることにより、構成される。このバルブカップ部材110は、概略、ベース部111とその下側に延出する下側筒状部112と、ベース部111の上方において、ベース部111から延出する上側筒状部113、上側筒状部113の上部から周方向に延出するフランジ部114とから構成されている。
【0024】
ベース部111の下側における下側筒状部112の内部には、第1平面部117を底面とし、第1内壁部118を内周面とする下側カップ状部116が形成される。また、ベース部111の上側における上側筒状部113の内部は、第2平面部121を底面とし第2内壁部122を内周面とする第1の円筒状空間部と、第3平面部123を底面とし第3内壁部124を内周面とする第2の円筒状空間部と、からなる上側カップ状部120が形成されている。そして、上記のように形成された上側カップ状部120の開口端からフランジ部114が延在するようになっている。また、上側カップ状部120と下側カップ状部116との間に貫通孔115が設けられている。
【0025】
上記のように構成されたバルブカップ部材110の下側カップ状部116内における第1平面部117には、ポリテトラフルオロエチレン製膜に微細な孔が設けられた膜から構成される円板状気液分離部材130が取り付けられている。より具体的には、円板状気液分離部材130としてゴアテックス(登録商標)を用い、バルブカップ部材110の第1平面部117と、円板状気液分離部材130とを約260℃1秒間で加熱して、熱溶着させることによって、円板状気液分離部材130をバルブカップ部材110に取り付ける。
【0026】
また、バルブカップ部材110の上側カップ状部120における貫通孔115上には、この貫通孔115全面を覆うようにして円板状ゴム部材140を配設する。この円板状ゴム部材140としては、エチレンプロピレンゴムを用いる。また、円板状ゴム部材140上には、ステンレス製のバネ受け部材150を載置する。
【0027】
次に、バネ受け部材150の上には、ステンレス製の板バネ部材160が設けられる。この板バネ部材160は、図4に詳細に示すように、中央に孔部162が設けられた環状
平板部161とこの外周略3等分の箇所から3方向に突出するようにして設けられる弾性片165とから構成される。3つの弾性片165は、それぞれ環状平板部161か延出する放射方向弾性部166と、放射方向弾性部166から周方向に延びる周方向弾性部167とから構成される。板バネ部材160の弾性は、放射方向弾性部166及び周方向弾性部167とからなる弾性片165によって付与されることとなる。
【0028】
キャパシタバルブ100に、この板バネ部材160が組み付けられる際には、板バネ部材160の一端側である環状平板部161がその平板部によって、バネ受け部材150を略全体的に押圧するように組み付けられ、板バネ部材160の他端側である周方向弾性部167が天板部材170を押圧するように組み付けられる。
【0029】
中央1箇所に貫通孔171が設けられた天板部材170は、ポリプロピレン製であり、上側カップ状部120内における第3平面部123に熱溶着することによって取り付けられている。このような熱溶着による固着をしっかりと行うことによって、天板部材170下部が第3平面部123から浮くことがないように保障している。したがって、板バネ部材160はその弾性によって、バネ受け部材150を介して、円板状ゴム部材140を下側に押しつけるようになっている。なお、本実施形態においては、天板部材170の中央1箇所に貫通孔171を設ける例につき示しているが、天板部材170に貫通孔を複数設けるようにしても良い。
【0030】
以上のように構成されるキャパシタバルブ100は図5のようになる。図5は本発明の実施形態に係るキャパシタバルブ100の断面の概要を示す図である。また、図6は本発明の実施形態に係るキャパシタバルブ100が電気二重層キャパシタセル10の容器11に取り付けられた時の断面を示す図であり、図7は本発明の実施形態に係るキャパシタバルブ100が電気二重層キャパシタセル10の容器11内のガスの排気を行っている時の断面を示す図である。図7において、矢印で示す線はガスの流れを示している。
【0031】
電気二重層キャパシタセル10においては、充放電が繰り返されたりすることでガスが発生し、このガスによって容器内の圧力が高まることとなる。このためキャパシタバルブ100によって容器内のガスを容器外に排出する。このときの動作は図7に示すように、容器内の圧力が高まることによって、板バネ部材160が弾性変形して、貫通孔115を覆っていた円板状ゴム部材140と上側カップ状部120の第2平面部121との間に空間が形成され、この空間を通って容器内のガスが大気へと開放される。容器内の圧力と、板バネ部材160の復元力がバランスすると、再び円板状ゴム部材140は貫通孔115を覆い、大気と容器内を隔絶する。
【0032】
本実施形態に係るキャパシタバルブ100では、板バネ部材160の高さを精度良く作製することが可能であると共に、板バネ部材160の弾性常数も均一に作製することができる。このため、キャパシタバルブ100の開放圧が安定すると共に、キャパシタバルブ100がいったん開放した後に、板バネ部材160が規定通り復元し、容器11内への大気の進入を防止することができる。また、このようなキャパシタバルブ100を用いた電気二重層キャパシタセル10によれば、歩留まりが向上すると共に、充放電、内部抵抗などの電気的特性が長期的に安定する。
【0033】
なお、本発明のキャパシタバルブで用いるバネ部材としては、板バネ部材160の形状のものに限定されるものではない。例えば、上側カップ状部120に配するバネ部材として、板バネ部材160に代えて、図8に示すような皿バネ部材を用いるようにしてもよい。また、上側カップ状部120に配するバネ部材として、板バネ部材160に代えて、円板状バネ受け部材150と天板部材170との間にコイル状のバネ部材を設けるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0034】
10・・・電気二重層キャパシタセル
11・・・容器部
12・・・(正の)引出電極
13・・・(負の)引出電極
14・・・通気孔
100・・・キャパシタバルブ
110・・・バルブカップ部材
111・・・ベース部
112・・・下側筒状部
113・・・上側筒状部
114・・・フランジ部
115・・・貫通孔
116・・・下側カップ状部
117・・・第1平面部
118・・・第1内壁部
120・・・上側カップ状部
121・・・第2平面部
122・・・第2内壁部
123・・・第3平面部
124・・・第3内壁部
130・・・円板状気液分離部材
140・・・円板状ゴム部材
150・・・円板状バネ受け部材
160・・・板バネ部材
161・・・環状平板部
162・・・孔部
165・・・弾性片
166・・・放射方向弾性部
167・・・周方向弾性部
170・・・天板部材
171・・・貫通孔
180・・・皿バネ部材
181・・・環状傾斜面部
182・・・孔部
190・・・円板状不織布部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上側カップ状部と下側カップ状部とを有すると共に、前記上側カップ状部と前記下側カップ状部との間に貫通孔が設けられたバルブカップ部材と、
前記上側カップ状部を覆ようにして前記バルブカップ部材に取り付けられる天板部材と、前記上側カップ状部内に配されると共に、前記貫通孔を覆うように設けられたゴム部材と、
前記ゴム部材上に載置されるバネ受け部材と、
一端を前記バネ受け部材と接し、他端を前記天板部材と接するバネ部材と、からなることを特徴とするキャパシタバルブ。
【請求項2】
前記下側カップ状部に気液分離部材が配されることを特徴とする請求項1に記載のキャパシタバルブ。
【請求項3】
前記バネ部材は、前記バネ受け部材に接する平板部と、前記天板部材に接すると共に、前記平板部から延出する弾性片とからなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のキャパシタバルブ。
【請求項4】
前記バネ部材が、皿バネであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のキャパシタバルブ。
【請求項5】
前記上側カップ状部の開口端から延在するフランジ部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のキャパシタバルブ。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のキャパシタバルブを用いたことを特徴とする電気二重層キャパシタセル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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